JPWO2014157239A1 - タイヤパンクシール材及びこれを用いるタイヤパンク修理キット - Google Patents

タイヤパンクシール材及びこれを用いるタイヤパンク修理キット Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014157239A1
JPWO2014157239A1 JP2014549015A JP2014549015A JPWO2014157239A1 JP WO2014157239 A1 JPWO2014157239 A1 JP WO2014157239A1 JP 2014549015 A JP2014549015 A JP 2014549015A JP 2014549015 A JP2014549015 A JP 2014549015A JP WO2014157239 A1 JPWO2014157239 A1 JP WO2014157239A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
tire puncture
resin emulsion
solid content
emulsion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014549015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5874843B2 (ja
Inventor
隆裕 岡松
隆裕 岡松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2014549015A priority Critical patent/JP5874843B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5874843B2 publication Critical patent/JP5874843B2/ja
Publication of JPWO2014157239A1 publication Critical patent/JPWO2014157239A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K3/00Materials not provided for elsewhere
    • C09K3/10Materials in mouldable or extrudable form for sealing or packing joints or covers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/54Silicon-containing compounds
    • C08K5/541Silicon-containing compounds containing oxygen
    • C08K5/5415Silicon-containing compounds containing oxygen containing at least one Si—O bond
    • C08K5/5419Silicon-containing compounds containing oxygen containing at least one Si—O bond containing at least one Si—C bond
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C73/00Repairing of articles made from plastics or substances in a plastic state, e.g. of articles shaped or produced by using techniques covered by this subclass or subclass B29D
    • B29C73/16Auto-repairing or self-sealing arrangements or agents
    • B29C73/163Sealing compositions or agents, e.g. combined with propellant agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/05Alcohols; Metal alcoholates
    • C08K5/053Polyhydroxylic alcohols

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)

Abstract

本発明は、少量でもシール性能に優れるタイヤパンクシール材の提供を目的とする。本発明は、合成樹脂エマルジョンAと、天然ゴムラテックス及び/又は合成樹脂エマルジョンBとを含有し、前記合成樹脂エマルジョンAの表面自由エネルギーが20〜50mJ/m2であり、前記合成樹脂エマルジョンAの固形分が、前記天然ゴムラテックスの固形分及び/又は前記合成樹脂エマルジョンBの固形分100質量部に対して、5〜25質量部である、タイヤパンクシール材、並びに、これを用いるタイヤパンク修理キットである。

Description

本発明はタイヤパンクシール材及びこれを用いるタイヤパンク修理キットに関する。
従来、タイヤのパンクを修理するためにタイヤパンクシール材(タイヤパンク応急シール材)が使用されている。本願出願人は天然ゴムラテックスを含むタイヤパンクシール材を提案している(特許文献1、2)。
これまでタイヤパンクシール材の液量は、適用されるタイヤのサイズ(内面積)に応じて決定された。つまり、タイヤパンクシール材がタイヤ内面全体を均一に濡らす量を必要量としていた。
特開2011−162681号公報 特開2011−026533号公報
しかし、パンク修理に使用された後、ほとんどのタイヤパンクシール材がタイヤ内から回収され廃棄される。このため環境対策が必要と考えられる。
そこで、本発明は、タイヤパンクシール材の量を減らし、少量でもシール性能に優れるタイヤパンクシール材を提供することを目的とする。
一方、シリコーンエマルジョンは、タイヤの内部を構成するインナーライナーがシリコーンエマルジョンをはじいてしまいパンクをシールできないため、シリコーンエマルジョンはタイヤパンクシール材には使用されていなかった。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、表面自由エネルギーが20〜50mJ/m2である合成樹脂エマルジョンを特定量で添加することによって、タイヤパンクシール材の量を減らすことができ、少量でもシール性能に優れることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記1〜6を提供する。
1. 合成樹脂エマルジョンAと、天然ゴムラテックス及び/又は合成樹脂エマルジョンBとを含有し、
前記合成樹脂エマルジョンAの表面自由エネルギーが20〜50mJ/m2であり、
前記合成樹脂エマルジョンAの固形分が、前記天然ゴムラテックスの固形分及び/又は前記合成樹脂エマルジョンBの固形分100質量部に対して、5〜25質量部である、タイヤパンクシール材。
2. 前記合成樹脂エマルジョンAが、シリコーンエマルジョンである上記1に記載のタイヤパンクシール材。
3. 前記合成樹脂エマルジョンBが、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン及び/又はポリ酢酸ビニルエマルジョンである上記1又は2に記載のタイヤパンクシール材。
4. さらに凍結防止剤を含有し、前記凍結防止剤が、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール及びグリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種である上記1〜3のいずれかに記載のタイヤパンクシール材。
5. 前記天然ゴムラテックス及び前記合成樹脂エマルジョンBを含有し、
前記天然ゴムラテックスの固形分及び前記合成樹脂エマルジョンBの固形分の合計100質量部中、前記天然ゴムラテックスの固形分が20〜85質量部であり、前記合成樹脂エマルジョンBの固形分が15〜80質量部である上記1〜4のいずれかに記載のタイヤパンクシール材。
6. 上記1〜5のいずれかに記載のタイヤパンクシール材を有するタイヤパンク修理キット。
本発明のタイヤパンクシール材は、従来のタイヤパンクシール材より少量で、シール性能に優れる。
本発明のタイヤパンク修理キットは、コンパクトでシール性能に優れる。
本発明について以下詳細に説明する。
本発明のタイヤパンクシール材は、
合成樹脂エマルジョンAと、天然ゴムラテックス及び/又は合成樹脂エマルジョンBとを含有し、
前記合成樹脂エマルジョンAの表面自由エネルギーが20〜50mJ/m2であり、
前記合成樹脂エマルジョンAの固形分が、前記天然ゴムラテックスの固形分及び/又は前記合成樹脂エマルジョンBの固形分100質量部に対して、5〜25質量部である、タイヤパンクシール材である。
本発明のタイヤパンクシール材は、合成樹脂エマルジョンAの表面自由エネルギーが20〜50mJ/m2であることによって、従来のタイヤパンクシール材より少量で、シール性能に優れると考えられる。
本発明のタイヤパンクシール材が従来のタイヤパンクシール材より使用量が少ないのは、表面自由エネルギーが小さい合成樹脂エマルジョンAを含むことによって、タイヤパンクシール材がゴムに対してぬれやすくなるからであると本願発明者は考える。
なお上記メカニズムは本願発明者の推察であり、メカニズムが異なったものであっても本願発明の範囲内である。
合成樹脂エマルジョンAについて以下に説明する。本発明のタイヤパンクシール材に含有される合成樹脂エマルジョンAは、分散質として合成樹脂aを含み、分散媒として水を含む、分散系である。合成樹脂aは合成樹脂エマルジョンAに含まれるエマルジョン粒子を形成することができる。合成樹脂エマルジョンAは固形分として合成樹脂aを含む。
本発明において、合成樹脂エマルジョンAの表面自由エネルギーは20〜50mJ/m2である。合成樹脂エマルジョンAの表面自由エネルギーは、タイヤパンクシール材がぬれやすくなりタイヤパンクシール材の使用量をより低減し、シール性能により優れるという観点から、20〜45mJ/m2であるのが好ましい。
本発明において、合成樹脂エマルジョンの表面自由エネルギーは、合成樹脂エマルジョンに白金プレートを浸漬させ、白金プレートを10mm/分の速度で合成樹脂エマルジョンから引き揚げる際に発生するエネルギーを、表面張力計(協和界面科学社製)を用いて25℃の条件下で測定した。天然ゴムラテックス、タイヤパンクシール材についても同様である。
合成樹脂エマルジョンAは、タイヤパンクシール材がぬれやすくなりタイヤパンクシール材の使用量をより低減し、シール性能によりに優れるという観点から、シリコーンエマルジョン;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンエマルジョン(市販品として例えばオリオン化成製オリゾールC101:40mJ/m2);ポリイソブチレンエマルジョン(市販品として例えばBASF製ジョンクリル:38mJ/m2)であるのが好ましい。
シリコーンエマルジョンとしては、例えば、反応型シリコーンオイルのエマルジョン(触媒併用又は高温キュアにより架橋反応することができる。)、粘度が10,000mm2/s未満のジメチルシリコーンオイルのエマルジョン、長鎖アルキル基含有シリコーンオイルのエマルジョンが挙げられる。
合成樹脂エマルジョンAはその製造について特に制限されない。例えば従来公知のものが挙げられる。合成樹脂エマルジョンAはそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明において、合成樹脂エマルジョンAの固形分(固形分の量)は、天然ゴムラテックスの固形分及び/又は合成樹脂エマルジョンBの固形分100質量部(天然ゴムラテックス、合成樹脂エマルジョンBを併用する場合、これらの固形分の合計100質量部)に対して、5〜25質量部である。合成樹脂エマルジョンAの固形分は、タイヤパンクシール材がぬれやすくなりタイヤパンクシール材の使用量をより低減し、シール性能により優れるという観点から、上記固形分100質量部に対して、5〜20質量部であるのが好ましく、5〜15質量部であるのがより好ましい。
天然ゴムラテックスについて以下に説明する。本発明のタイヤパンクシール材が含有することができる天然ゴムラテックスは特に制限されない。例えば従来公知のものが挙げられる。天然ゴムラテックスはアンモニア等によって安定化されていてもよい。また脱蛋白された天然ゴムラテックスであってもよい。天然ゴムラテックスは固形分として天然ゴムを含む。
合成樹脂エマルジョンBについて以下に説明する。本発明のタイヤパンクシール材が含有することができる合成樹脂エマルジョンBは、分散質として合成樹脂bを含み、分散媒として水を含む、分散系である。合成樹脂bは合成樹脂エマルジョンBに含まれるエマルジョン粒子を形成することができる。合成樹脂エマルジョンBは固形分として合成樹脂bを含む。
合成樹脂エマルジョンBの表面自由エネルギーは特に制限されない。例えば、これを50mJ/m2以上とすることができ、50mJ/m2を超える値とすることができ、55mJ/m2以上とすることができる。また、これを、例えば、80mJ/m2以下とすることができ、75mJ/m2以下とすることができる。
合成樹脂bの表面自由エネルギーは特に制限されない。例えば、50〜75mJ/m2とすることができ、50mJ/m2を超える値とすることができ、55mJ/m2以上とすることができる。
合成樹脂エマルジョンBは、タイヤパンクシール材がぬれやすくなりタイヤパンクシール材の使用量をより低減し、シール性能により優れるという観点から、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン及び/又はポリ酢酸ビニルエマルジョンであるのが好ましい。
エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンに含まれるエチレン−酢酸ビニル共重合体は、モノマーとしてエチレン、酢酸ビニルを少なくとも使用して製造される共重合体であれば特に制限されない。エチレン、酢酸ビニル以外のモノマーとして例えば、バーサチック酸ビニルのようなビニル基含有化合物が挙げられる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンとしては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン(2元系)、エチレン酢酸ビニルバーサチック酸ビニル共重合体(3元系)が挙げられる。
合成樹脂エマルジョンBはその製造について特に制限されない。例えば従来公知のものが挙げられる。合成樹脂エマルジョンBはそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明のタイヤパンクシール材が天然ゴムラテックス及び合成樹脂エマルジョンBを含有する場合、合成樹脂エマルジョンBの固形分(固形分の量)は、タイヤパンクシール材がぬれやすくなりタイヤパンクシール材の使用量をより低減し、シール性能により優れるという観点から、天然ゴムラテックスの固形分及び合成樹脂エマルジョンBの固形分の合計100質量部中、15〜80質量部であるのが好ましく、15〜60質量部であるのがより好ましく、20〜50質量部であるのが更に好ましい。
また、天然ゴムラテックスの固形分(固形分の量)は、同様の理由から、上記合計100質量部中、20〜85質量部であるのが好ましく、20〜60質量部であるのがより好ましく、30〜50質量部であるのが更に好ましい。
本発明のタイヤパンクシール材は、さらに、凍結防止剤を含有するのが好ましい態様の1つとして挙げられる。本発明のタイヤパンクシール材がさらに凍結防止剤を含有する場合貯蔵安定性に優れる。凍結防止剤は、シール性能により優れ、貯蔵安定性、作業性に優れるという観点から、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール及びグリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種であるのが好ましい。
凍結防止剤の量は、シール性能により優れ、貯蔵安定性、作業性に優れるという観点から、合成樹脂エマルジョンAと、天然ゴムラテックス及び/又は合成樹脂エマルジョンBとの固形分の合計100質量部に対して、50〜400質量部であるのが好ましく、60〜350質量部であるのがより好ましい。
本発明のタイヤパンクシール材は、さらに、界面活性剤を含有するのが好ましい態様の1つとして挙げられる。例えば、アルキル硫酸塩、ロジンのアルカリ金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシモノおよびジスチリルフェニルエーテルスルホコハク酸モノエステル塩、アルキルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩などのアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテルなどの非イオン性界面活性剤;テトラアルキルアンモニウムクロライド、トリアルキルベンジルアンモニウムクロライド、アルキルアミン、モノオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミンなどのカチオン性界面活性剤を挙げることができる。
界面活性剤はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
界面活性剤の量は、合成樹脂エマルジョンAと、天然ゴムラテックス及び/又は合成樹脂エマルジョンBとの固形分の合計100質量部に対して、1〜5質量部であるのが好ましく、2〜4質量部であるのがより好ましい。
本発明のタイヤパンクシール材は、上記の成分以外に、所望により必要に応じて、例えば、粘着付与剤、充填剤、老化防止剤、酸化防止剤、顔料(染料)、可塑剤、揺変性付与剤、紫外線吸収剤、難燃剤、分散剤、脱水剤、帯電防止剤等の添加剤を含有することができる。
本発明のタイヤパンクシール材はその製造について特に限定されない。例えば、容器に合成樹脂エマルジョンAと、天然ゴムラテックス及び/又は合成樹脂エマルジョンBと、所望により使用することができる、凍結防止剤、界面活性剤、添加剤を入れ、減圧下で混合ミキサー等のかくはん機を用いて混合して製造する方法が挙げられる。
本発明のタイヤパンクシール材の表面自由エネルギーは、タイヤパンクシール材がぬれやすくなりタイヤパンクシール材の使用量をより低減し、シール性能により優れるという観点から、35〜60mJ/m2であるのが好ましい。
本発明のタイヤパンクシール材中の水の量は、特に制限されない。例えば、合成樹脂エマルジョンAと、天然ゴムラテックス及び/又は合成樹脂エマルジョンBとの固形分の合計100質量部に対して、30〜50質量部とすることができる。
本発明のタイヤパンクシール材の使用量は、例えば、サイズ195/65R15のタイヤ1本当たり350〜400ミリリットルとすることができる。
タイヤ内部のゴムは特に制限されない。例えば、ブチルゴムが挙げられる。タイヤ内部のゴムの表面自由エネルギーは、タイヤパンクシール材とぬれやすくなりタイヤパンクシール材の使用量をより低減し、シール性能により優れるという観点から、35〜65mJ/m2であるのが好ましい。
また、本発明のタイヤパンクシール材の使用量はパンク穴の大きさ等に応じて適宜選択することができる。
本発明のタイヤパンクシール材は、例えば、手絞り対応タイヤ応急パンク修理液として使用することができる。
また、本発明のタイヤパンクシール材は、その使用方法について特に制限されない。例えば、まず、本発明のタイヤパンクシール材をタイヤの空気充填部からタイヤ内に注入する。本発明のタイヤパンクシール材をタイヤ内に注入する方法は、特に限定されず従来公知の方法を用いることができ、例えば、シリンジ、スプレー缶等を用いる方法が挙げられる。
次に、所定の空気圧まで空気を充填する。
その後、車を走行させる。タイヤが回転接地する際に受ける圧縮力や剪断力によって合成樹脂等の凝集体を形成し、パンク穴をシールすることができる。なお本発明のタイヤパンクシール材の使用方法は上記の方法に限定されない。
本発明のタイヤパンクシール材をタイヤパンク修理キットに組み込むことができる。
本発明のタイヤパンク修理キットについて以下に説明する。
本発明のタイヤパンク修理キットは、本発明のタイヤパンクシール材を有するタイヤパンク修理キットである。
本発明のタイヤパンク修理キットに使用されるタイヤパンクシール材は、本発明のタイヤパンクシール材であれば特に制限されない。
本発明のタイヤパンク修理キットはタイヤパンクシール材以外に例えば、シリンジ、スプレー缶、コンプレッサー、エマルジョン凝固剤を有することができる。
本発明のタイヤパンク修理キットは、その使用方法について特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。
以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されない。
<タイヤパンクシール材の製造>
第1表に示す成分を同表に示す量(質量部)で用いて均一に混合し、タイヤパンクシール材を製造した。
<評価>
上記のとおり製造したタイヤパンクシール材を用いて、タイヤのパンクをシールできる、タイヤパンクシール材の使用量の下限を以下の方法で評価した。結果を第1表に示す。
まず、195/65R15のサイズのタイヤのトレッドショルダー部に、直径4mmの釘を貫通させて1個のパンク孔をあけた。
当該タイヤのトレッドショルダー部のゴムはブチルゴムであり、その表面自由エネルギーは50mJ/m2であった。ゴムの表面自由エネルギーは、液体として水とヨウ化メチレンの液滴を用いて、ゴム上にできた液滴の接触角を協和界面科学社製接触角計を用いて25℃の条件下で測定し、Fowkes式から求めた。
次いで、パンク孔を空けたタイヤをドラム試験機に装着し、上記のとおり製造したタイヤパンクシール材200〜600ミリリットルを、タイヤのバルブ口から注入し、タイヤ内圧が200kPaになるように空気を充填した。
その後、荷重350kg、時速30kmの条件下で上記タイヤを10分間走行させて、走行後に、目視による確認、及び、石鹸水をパンク孔付近に吹き付ける処理による評価をして、空気漏れがなくなるかどうかを確認した。空気漏れをなくすことができた、タイヤパンクシール材の使用量の下限値を第1表に示す。
Figure 2014157239
第1表に示されている各成分の詳細は以下のとおりである。
・NRラテックス1:商品名Hytex HA、フェルフェックス社製、野村貿易社、天然ゴムラテックス
・EVAエマルジョン1:商品名スミカフレックスS400HQ、住化ケムテックス社製、エチレン酢酸ビニル共重合体の樹脂エマルジョン
・EVAエマルジョン2:商品名スミカフレックスS951HQ、住化ケムテックス社製、エチレン酢酸ビニルバーサチック酸ビニル共重合体の樹脂エマルジョン
・シリコーンエマルジョン1:商品名MF23、信越化学工業社製、反応型シリコーンオイルのエマルジョン
・シリコーンエマルジョン2:商品名オフコンT、信越化学工業社製、低粘度(10〜1,000mm2/s)ジメチルシリコーンオイルのエマルジョン
・シリコーンエマルジョン3:商品名x−52−8048、信越化学工業社製、長鎖アルキル基含有シリコーンオイルのエマルジョン
・シリコーンエマルジョン4:商品名KM797、信越化学工業社製、高粘度(10万〜100万mm2/s)ジメチルシリコーンオイルのエマルジョン
・シリコーンエマルジョン5:商品名KM862T、信越化学工業社製、中粘度(1万mm2/s)ジメチルシリコーンオイルのエマルジョン
・界面活性剤1 SDS:ラウリル硫酸ナトリウム、陰イオン性界面活性剤、和光純薬工業社製
・界面活性剤2 POE:ポリオキシエチレンアルキルエーテル、非イオン性界面活性剤、エマルゲン109、花王社製
・凍結防止剤1:プロピレングリコール、和光純薬工業社製
・凍結防止剤2:エチレングリコール、和光純薬工業社製
・凍結防止剤3:ジエチレングリコール、和光純薬工業社製
・凍結防止剤4:グリセリン、和光純薬工業社製
第1表に示す結果から明らかなように、合成樹脂エマルジョンAを含有しない比較例1、9は、パンク孔をシールするために必要なタイヤパンクシール材の使用量が非常に多かった。合成樹脂エマルジョンAの固形分が、天然ゴムラテックスの固形分及び/又は合成樹脂エマルジョンBの固形分100質量部に対して5質量部未満である比較例2〜4は、タイヤパンクシール材の使用量が非常に多かった。合成樹脂エマルジョンAの固形分が、天然ゴムラテックスの固形分及び/又は合成樹脂エマルジョンBの固形分100質量部に対して25質量部を超える比較例5〜6は、パンク孔をシールできなかった。合成樹脂エマルジョンすべての表面自由エネルギーが50mJ/m2を超える比較例7、8はタイヤパンクシール材の使用量が非常に多かった。
これに対して、実施例1〜8は、パンクをシールするために必要なタイヤパンクシール材の量が少なかった。
また、いずれの実施例・比較例でもパンク修理後に、使用されたタイヤパンクシール材の略全量が回収されたが、その回収量も、実施例は比較例より少なかった。
このように本発明のタイヤパンクシール材は、その使用量を低減でき、シール性に優れる。また使用後のタイヤパンクシール材の量(廃棄物量)を低減できる。タイヤパンクシール材の使用量を低減できることから、本発明のタイヤパンク修理キットはコンパクトで、当該キットにおけるコストダウン(MCD)にもなる。

Claims (6)

  1. 合成樹脂エマルジョンAと、天然ゴムラテックス及び/又は合成樹脂エマルジョンBとを含有し、
    前記合成樹脂エマルジョンAの表面自由エネルギーが20〜50mJ/m2であり、
    前記合成樹脂エマルジョンAの固形分が、前記天然ゴムラテックスの固形分及び/又は前記合成樹脂エマルジョンBの固形分100質量部に対して、5〜25質量部である、タイヤパンクシール材。
  2. 前記合成樹脂エマルジョンAが、シリコーンエマルジョンである請求項1に記載のタイヤパンクシール材。
  3. 前記合成樹脂エマルジョンBが、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン及び/又はポリ酢酸ビニルエマルジョンである請求項1又は2に記載のタイヤパンクシール材。
  4. さらに凍結防止剤を含有し、前記凍結防止剤が、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール及びグリセリンからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤパンクシール材。
  5. 前記天然ゴムラテックス及び前記合成樹脂エマルジョンBを含有し、
    前記天然ゴムラテックスの固形分及び前記合成樹脂エマルジョンBの固形分の合計100質量部中、前記天然ゴムラテックスの固形分が20〜85質量部であり、前記合成樹脂エマルジョンBの固形分が15〜80質量部である請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤパンクシール材。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤパンクシール材を有するタイヤパンク修理キット。
JP2014549015A 2013-03-27 2014-03-25 タイヤパンクシール材及びこれを用いるタイヤパンク修理キット Active JP5874843B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014549015A JP5874843B2 (ja) 2013-03-27 2014-03-25 タイヤパンクシール材及びこれを用いるタイヤパンク修理キット

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013066921 2013-03-27
JP2013066921 2013-03-27
PCT/JP2014/058347 WO2014157239A1 (ja) 2013-03-27 2014-03-25 タイヤパンクシール材及びこれを用いるタイヤパンク修理キット
JP2014549015A JP5874843B2 (ja) 2013-03-27 2014-03-25 タイヤパンクシール材及びこれを用いるタイヤパンク修理キット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5874843B2 JP5874843B2 (ja) 2016-03-02
JPWO2014157239A1 true JPWO2014157239A1 (ja) 2017-02-16

Family

ID=51624208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014549015A Active JP5874843B2 (ja) 2013-03-27 2014-03-25 タイヤパンクシール材及びこれを用いるタイヤパンク修理キット

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9527985B2 (ja)
JP (1) JP5874843B2 (ja)
CN (1) CN105189686B (ja)
DE (1) DE112014001650B4 (ja)
RU (1) RU2632452C2 (ja)
WO (1) WO2014157239A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10563015B2 (en) 2015-01-28 2020-02-18 Dow Silicones Corporation Elastomeric compositions and their applications
JP5958595B1 (ja) * 2015-04-15 2016-08-02 横浜ゴム株式会社 タイヤパンクシール剤
JP6008011B1 (ja) * 2015-04-02 2016-10-19 横浜ゴム株式会社 タイヤパンクシール剤
CN107406751B (zh) * 2015-04-02 2019-02-12 横滨橡胶株式会社 轮胎刺穿密封剂
JP6210135B1 (ja) * 2016-06-29 2017-10-11 横浜ゴム株式会社 タイヤパンクシール剤及びタイヤパンク修理キット
JP6658380B2 (ja) * 2016-07-25 2020-03-04 横浜ゴム株式会社 タイヤパンクシール材及びタイヤパンク修理キット
GB201613414D0 (en) 2016-08-03 2016-09-14 Dow Corning Elastomeric compositions and their applications
GB201613412D0 (en) 2016-08-03 2016-09-14 Dow Corning Elastomeric compositions and their applications
GB201613397D0 (en) 2016-08-03 2016-09-14 Dow Corning Cosmetic composition comprising silicone materials
GB201613399D0 (en) 2016-08-03 2016-09-14 Dow Corning Cosmetic composition comprising silicone materials
GB201707439D0 (en) 2017-05-09 2017-06-21 Dow Corning Lamination Process
GB201707437D0 (en) 2017-05-09 2017-06-21 Dow Corning Lamination adhesive compositions and their applications
JP7039971B2 (ja) * 2017-11-30 2022-03-23 住友ゴム工業株式会社 パンクシーリング剤
JP7028042B2 (ja) * 2018-04-18 2022-03-02 横浜ゴム株式会社 タイヤパンクシール剤
EP4041805A1 (en) 2019-10-10 2022-08-17 Dow Silicones Corporation Silicone-based products and their applications
KR102602345B1 (ko) 2019-10-10 2023-11-20 다우 실리콘즈 코포레이션 자가-밀봉 타이어

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011225768A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤパンクシール材
JP2012057145A (ja) * 2010-08-11 2012-03-22 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤパンクシール材

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5856376A (en) 1996-03-29 1999-01-05 Nch Corporation Tire puncture sealant
US5837076A (en) * 1996-09-20 1998-11-17 The Goodyear Tire & Rubber Company Protective coating on tire sidewalls and method for protecting tire sidewalls
CA2280652A1 (en) * 1998-09-16 2000-03-16 The Goodyear Tire & Rubber Company Protective coating for tire sidewalls and method for protecting tire sidewalls
ITTO20080120A1 (it) * 2008-02-18 2009-08-19 Tek Global Srl Composizione sigillante per la riparazione di pneumatici
JP4525839B1 (ja) 2009-06-22 2010-08-18 横浜ゴム株式会社 タイヤパンクシール材
JP2011162681A (ja) 2010-02-10 2011-08-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤパンクシール材
JP4784694B1 (ja) 2010-05-27 2011-10-05 横浜ゴム株式会社 液状凝固剤およびタイヤパンクシール材セット
JP4862973B1 (ja) * 2010-05-27 2012-01-25 横浜ゴム株式会社 液状凝固剤およびタイヤパンクシール材セット
RU2474600C2 (ru) * 2011-03-15 2013-02-10 Иван Митрофанович Першин Жидкий герметик для пневматических шин транспортных средств

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011225768A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤパンクシール材
JP2012057145A (ja) * 2010-08-11 2012-03-22 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤパンクシール材

Also Published As

Publication number Publication date
US20160060432A1 (en) 2016-03-03
US9527985B2 (en) 2016-12-27
RU2632452C2 (ru) 2017-10-04
WO2014157239A1 (ja) 2014-10-02
DE112014001650T5 (de) 2015-12-10
CN105189686A (zh) 2015-12-23
DE112014001650B4 (de) 2018-10-11
RU2015145944A (ru) 2017-05-04
CN105189686B (zh) 2017-11-28
JP5874843B2 (ja) 2016-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5874843B2 (ja) タイヤパンクシール材及びこれを用いるタイヤパンク修理キット
JP4609598B1 (ja) タイヤパンクシール材
JP4525839B1 (ja) タイヤパンクシール材
JP4752982B1 (ja) タイヤパンクシール材
JP4640494B2 (ja) タイヤパンク補修材
JP5168394B2 (ja) タイヤパンクシール剤
JP2011162681A (ja) タイヤパンクシール材
JP2010043155A (ja) タイヤパンクシール材
JP6435808B2 (ja) タイヤパンクシール材
WO2018021239A1 (ja) タイヤパンクシール材及びタイヤパンク修理キット
WO2014091601A1 (ja) エマルジョン凝固剤
JP5482402B2 (ja) タイヤパンクシール材
CN105518099A (zh) 轮胎补胎剂
JP2006111726A (ja) パンクシーリング剤
KR102142308B1 (ko) 타이어 펑크 실제
JP5474727B2 (ja) パンクシーリング剤
WO2018003745A1 (ja) タイヤパンクシール剤及びタイヤパンク修理キット
JP2010037521A (ja) パンクシーリング剤
JP5812137B2 (ja) タイヤパンクシール剤
JP6304346B1 (ja) タイヤパンクシール材及びタイヤパンク修理キット
JP2015168706A (ja) タイヤパンクシール剤
JP2012172127A (ja) パンクシーリング剤及びその製造方法
JP6299844B1 (ja) タイヤパンクシール材及びタイヤパンク修理キット
JP2012007138A (ja) パンクシーリング剤

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5874843

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250