JPWO2014141604A1 - 有効成分発生装置 - Google Patents

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Abstract

本出願は、第1エネルギを有する第1放電が発生される放電空間を規定する第1放電部と、前記放電空間から流出した流体が通過する通過空間において、前記第1エネルギよりも大きな第2エネルギを有する第2放電を生じさせる第2放電部と、を備える有効成分発生装置を開示する。前記第2放電は、グロー放電であってもよい。

Description

本発明は、脱臭や除菌等の効果を有するラジカルのような有効成分を発生させる装置に関する。
ラジカルは、脱臭や殺菌といった様々な用途に利用可能である。特許文献1は、ラジカルを含有する水の微粒子(帯電微粒子水)を生成する静電霧化装置を開示する。特許文献1の静電霧化装置は、霧化電極と、対向電極と、液供給部と、を備える。液供給部は、霧化電極の先端に液体を供給する。静電霧化装置は、霧化電極と対向電極との間で放電を生じさせる。放電の結果、霧化電極に供給された液体が霧化する。霧化した液体は、ラジカルを包含した帯電微粒子水になる。
電極に高電圧を印加して放電させる場合、ラジカルだけでなく、オゾンも発生する。オゾンは、異臭等の原因になる等、有用ではない面もあるため、ラジカルの発生量を増加させたくても、同時にオゾンが増加してしまうことにより、結果的にラジカルの発生量が制限されてしまうという問題がある。
特開2007−313460号公報
本発明は、ラジカルの発生量に比してオゾンの発生量を低減させることができる有効成分発生装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る有効成分発生装置は、第1エネルギを有する第1放電が発生される放電空間を規定する第1放電部と、前記放電空間から流出した流体が通過する通過空間において、前記第1エネルギよりも大きな第2エネルギを有する第2放電を生じさせる第2放電部と、を備える。
本発明に係る有効成分発生装置は、オゾンの放出量を低減することができる。
本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
第1実施形態の有効成分発生装置として例示されるラジカル発生装置の概略図である。 第2実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置の概略図である。 グロー放電の存在下におけるラジカルの量とグロー放電の不存在下におけるラジカルの量とを概略的に示すグラフである。 グロー放電の存在下におけるオゾンの量とグロー放電の不存在下におけるオゾンの量とを概略的に示すグラフである。 第3実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置の概略図である。 第4実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置の概略図である。 第5実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置の概略図である。 第6実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置の概略図である。 図8に示される中心線の周囲における第1放電部の部分拡大図である。 図9に示される角度θとイオン風の流速との間の関係を表す概略的なグラフである。 放電距離とイオン風の流速との間の関係を表す概略的なグラフである。 イオン風の流速と図8に示される静電霧化装置の第1対向電極の厚さとの間の関係を表す概略的なグラフである。 電界強度と有効成分の発生量との間の関係を表す概略的なグラフである。 第1放電部及び第2放電部への電圧印加に関する例示的な制御を表すグラフである。 図8に示される静電霧化装置の筒部の開口部の大きさとオゾンの発生量との関係を表す概略的なグラフである。 第7実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置の概略図である。 第8実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置の概略図である。
以下、図面を参照しつつ、例示的な有効成分発生装置が説明される。尚、以下の説明で用いられる「上」、「下」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とする。したがって、これらの用語は、有効成分発生装置の原理を何ら限定しない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の有効成分発生装置として例示されるラジカル発生装置100の概略図である。図1を参照して、ラジカル発生装置100が説明される。
ラジカル発生装置100は、第1放電部110と、第2放電部120と、を備える。第1放電部110は、第1エネルギを有する第1放電を発生させる。第2放電部120は、第1エネルギよりも大きな第2エネルギを有する第2放電を発生させる。
第1放電は、ラジカルとオゾンとを発生させる。ラジカルとオゾンとを含む流体は、イオン風や他の流体制御技術によって、第2放電部120へ送り出される。この結果、第1放電部110から送り出された流体は、第2放電に曝される。第2放電が有する第2エネルギは、第1放電が有する第1エネルギよりも大きいので、オゾンは低減される。
第1放電部110は、第1放電電極111と、第1対向電極112と、第1電源113と、を備える。第1放電電極111は、棒状の胴部114と、球状の頭部115と、を含む。胴部114は、第1電源113に電気的に接続される。第1電源113は、交流電圧を第1放電電極111に印加する。この結果、胴部114の上端に接続された頭部115において、コロナ放電が生ずる。第1電源113は、例えば、圧電素子を用いた回路を含んでもよい。本実施形態において、第1電源113は、交流電圧を印加する。代替的に、第1放電は、直流電圧の印加によって引き起こされてもよい。
第1対向電極112は、第1放電電極111に対向する。第1対向電極112は、ドーム状に上方に湾曲した湾曲部116を含む。湾曲部116は、第1放電電極111に対向する開口部117を規定する。第1対向電極112は、開口部117に連なる流路118を規定する筒部119を更に含む。
第1放電電極111の上方に配置された第1対向電極112は、接地される。第1放電電極111と第1対向電極112との間で電位差が生ずるので、第1電源113が第1放電電極111に供給した電気エネルギは、第1エネルギとして、第1放電電極111から第1対向電極112へ放出される。したがって、第1放電電極111と第1対向電極112との間の空間は、第1放電が生ずる放電空間として利用される。
上述の如く、第1電源113は、交流電圧を第1放電電極111に印加するので、第1放電によって生じたラジカルは、第1放電電極111と第1対向電極112との間で往復移動する。この結果、第1放電電極111と第1対向電極112との間の放電空間内におけるプラズマ密度は高くなる。したがって、ラジカルは、放電空間内で、効率的に生成される。
放電空間内で生じたラジカル及びオゾンは、開口部117を通じて、流路118に流入する。その後、ラジカル及びオゾンは、第2放電部120へ流入する。
第1放電部110は、閉空間を規定する筐体(図示せず)や容器(図示せず)に収容されてもよい。筒部119は、ラジカル及びオゾンを含む空気を筐体や容器から排出するための流路として利用されてもよい。
第2放電部120は、第2放電電極121と、第2対向電極122と、第2電源123と、支持筒124と、を備える。支持筒124は、筒部119の上端縁に接続される下縁125と、下縁125とは反対側の上縁126と、を含む。支持筒124は、筒部119と協働して、流路118を規定する。上縁126は、放電空間内で生じたラジカル及びオゾンが放出される放出口127を規定する。放電空間から流出した流体は、放出口127及び放出口127の近傍の空間を通過するので、放出口127及び放出口127の近傍の空間は、通過空間として例示される。
第2放電電極121及び第2対向電極122は、上縁126に取り付けられる。第2放電電極121及び第2対向電極122は、導電性の線材を用いて形成されてもよい。放出口127から放出された流体は、第2放電電極121と、第2放電電極121に対向する第2対向電極122と、の間を通過する。
第2放電電極121は、第2電源123に電気的に接続される。第2対向電極122は、接地されている。第2電源123は、第2放電電極121に交流電圧を印加し、第2放電電極121と第2対向電極122との間でグロー放電を発生させる。したがって、放出口127から放出された流体は、グロー放電に曝される。第2電源123は、例えば、圧電素子を用いた回路を含んでもよい。
本実施形態において、第2放電としてグロー放電が用いられる。代替的に、他の種類の放電(例えば、アーク放電やコロナ放電)が第2放電として利用されてもよい。尚、グロー放電は、アーク放電よりも、低い騒音レベル及び少ない電極摩耗を達成できる点において優れている。グロー放電は、コロナ放電よりも、オゾンを効果的に低減できる点において優れている。
以下の化学式は、グロー放電が引き起こすオゾンの低減原理を表す。
Figure 2014141604
グロー放電は、第1放電電極111と第1対向電極112との間で発生したオゾンに電子を与える。この結果、オゾンは、酸素分子と酸素原子とに開裂される。
以下の化学式は、上述のオゾンの開裂によって生じた酸素原子によるオゾンの低減原理を表す。
Figure 2014141604
酸素原子は、オゾンを開裂させ、2つの酸素分子を生成する。
グロー放電は、空気中の酸素分子に電子を与える。この結果、酸素分子は、2つの酸素原子に開裂される。
以下の化学式は、上述の酸素分子の開裂によって生じた酸素原子の生成を示す。
Figure 2014141604
以下の化学式は、上述のオゾン又は酸素分子の開裂によって生じた酸素原子によるラジカルの発生原理を表す。
Figure 2014141604
酸素原子は、放出口127を通過する空気に含まれる水分子に結合し、2つのOHラジカルを生成する。
上述の如く、グロー放電は、オゾンを低減する一方で、OHラジカルを生成することができる。
<第2実施形態>
図2は、第2実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置100Aの概略図である。図2を参照して、静電霧化装置100Aが説明される。尚、第1実施形態と同一の要素に対して、同一の符号が付されている。同一の符号が付された要素に対して、第1実施形態の説明が援用される。
第1実施形態と同様に、静電霧化装置100Aは、第1放電部110と、第2放電部120と、を備える。静電霧化装置100Aは、冷却モジュール210と、放熱フィン220と、を更に備える。
冷却モジュール210は、胴部114が固定される上面211と、上面211とは反対側の下面212と、を含む。下面212は、放熱フィン220に接続される。本実施形態において、冷却モジュール210は、ペルチエ素子(図示せず)を用いて、第1放電電極111を冷却する。ペルチエ素子は、上面211を冷却する一方で、下面212を加熱する。
上面211の冷却によって、第1放電電極111の温度は低減される。この結果、第1放電電極111は結露する。第1電源113が第1放電電極111に電圧を印加すると、第1放電電極111に付着した水は、クーロン力によって、頭部115の上端に集まり、テイラーコーンTCを形成する。その後、第1放電電極111と第1対向電極112との間で、テイラーコーンTCを介した放電が生ずる。この結果、ラジカルを内包する微粒子水が生成される。本実施形態において、冷却モジュール210は、液供給部、第1供給部及び/又は冷却部として例示される。
放熱フィン220は、下面212の熱を効果的に放出する。この結果、冷却モジュール210の熱的な不具合は生じにくくなる。本実施形態において、放熱フィン220は、第1供給部及び/又は放熱部として例示される。
第1実施形態に関連して説明された如く、第2放電電極121及び第2対向電極122は、グロー放電を生じさせる。ラジカルを内包する微粒子水は、グロー放電が生じている領域を通過する。この間、グロー放電は、微粒子水の表面に電子を与える。この結果、ラジカルが更に生成される。このことは、微粒子水の内包されるラジカルの量的な増大を意味する。
以下の化学式は、微粒子水への電子の付加の結果生ずる開裂によるラジカルの発生原理を表す。
Figure 2014141604
図3は、グロー放電の存在下におけるラジカルの量とグロー放電の不存在下におけるラジカルの量とを概略的に示すグラフである。図2及び図3を参照して、グロー放電がラジカル量に与える影響が説明される。
本発明者等は、電子スピン共鳴法(ESR:Electron Spin Resonance)を用いて、ラジカルの量を計測した。尚、ラジカルの量は、他の計測技術によって測定されてもよい。本実施形態の原理は、ラジカルの量を測定するための技術によっては何ら限定されない。
本発明者等は、第1放電部110でコロナ放電のみが生じている第1条件と、第1放電部110においてコロナ放電が生じ、且つ、第2放電部120でグロー放電が生じている第2条件と、を設定した。
図3のグラフの縦軸は、6μAの電流値の下で得られるコロナ放電によって生じた活性種の量を「1」の値で表している。図3に示される如く、第2条件下でのラジカルの量は、第1条件下でのラジカルの量よりも顕著に大きい。このことは、上述の「化学式5」によって示される水分子の開裂に起因するラジカルの発生を意味する。水分子の開裂によって生じたラジカルの一部は、微粒子水に含まれる。水分子の開裂によって生じたラジカルの他のもう一部は、単独のラジカルとして存在する。微粒子水に含まれたラジカルは、単独のラジカルよりも長寿命の粒子となる。
図4は、グロー放電の存在下におけるオゾンの量とグロー放電の不存在下におけるオゾンの量とを概略的に示すグラフである。図2及び図4を参照して、グロー放電がラジカル量に与える影響が説明される。
本発明者等は、一般的なオゾンモニタを用いて、オゾンの量を計測した。尚、オゾンの量は、他の計測装置によって測定されてもよい。本実施形態の原理は、オゾンの量を測定するための技術によっては何ら限定されない。
本発明者等は、第1放電部110でコロナ放電のみが生じている第1条件と、第1放電部110においてコロナ放電が生じ、且つ、第2放電部120でグロー放電が生じている第2条件と、を設定した。
図4のグラフの縦軸は、6μAの電流値の下で得られるコロナ放電によって生じたオゾンの量を「1」の値で表している。図4に示される如く、第2条件下でのオゾンの量は、第1条件下でのオゾンの量よりも顕著に小さい。このことは、上述の「化学式1」によって示される現象が生じていることを意味する。図4のグラフは、グロー放電がオゾンの低減に効果的に寄与していることを表している。
<第3実施形態>
図5は、第3実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置100Bの概略図である。図5を参照して、静電霧化装置100Bが説明される。尚、第2実施形態と同一の要素に対して、同一の符号が付されている。同一の符号が付された要素に対して、第2実施形態の説明が援用される。
第2実施形態と同様に、静電霧化装置100Bは、第1放電部110と、第2放電部120と、冷却モジュール210と、放熱フィン220と、を備える。静電霧化装置100Bは、ブロワ300を更に備える。
放熱フィン220の下方に配置されたブロワ300は、第1対向電極112に向けて、空気を送り出す。この結果、第1放電電極111と第1対向電極112との間の放電空間から流路118に流入する気流が作り出される。ラジカル及びオゾンを含む空気は、気流によって、放出口127へ促される。この結果、オゾンの量は、グロー放電によって、効果的に低減される。本実施形態において、ブロワ300は、送気部として例示される。
放熱フィン220は、ブロワ300と第1対向電極112との間に配置される。したがって、放熱フィン220は、ブロワ300によって作り出された気流に曝される。この結果、放熱フィン220の放熱効率は向上する。
<第4実施形態>
図6は、第4実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置100Cの概略図である。図6を参照して、静電霧化装置100Cが説明される。尚、第2実施形態と同一の要素に対して、同一の符号が付されている。同一の符号が付された要素に対して、第2実施形態の説明が援用される。
第2実施形態と同様に、静電霧化装置100Cは、第1放電部110と、冷却モジュール210と、放熱フィン220と、を備える。静電霧化装置100Cは、第2放電部120Cを更に備える。第2実施形態とは異なり、静電霧化装置100Cは、第1放電部110だけでなく、第2放電部120Cをも用いて、ラジカルを内包する微粒子水を生成する。尚、ラジカルを内包する微粒子水は、第2放電部120Cによってのみ生成されてもよい。この場合、冷却モジュール210及び放熱フィン220は、省略されてもよい。
第2実施形態と同様に、第2放電部120Cは、第2電源123を備える。第2放電部120Cは、第2放電電極121Cと、第2対向電極122Cと、を更に備える。第2放電電極121Cは、第2電源123に電気的に接続される。第2放電電極121Cに対向する第2対向電極122Cは、接地される。
第2放電部120Cは、第1貯水容器410と、第2貯水容器420と、を備える。第2放電電極121Cは、第1貯水容器410に接続される第1基端部431と、第2対向電極122Cに対向する第1先端部432と、を含む。第2対向電極122Cは、第2貯水容器420に接続される第2基端部441と、第1先端部432に対向する第2先端部442と、を含む。第2放電電極121C及び第2対向電極122Cはともに、管状に形成される。第2放電電極121C及び第2対向電極122Cそれぞれは、管状の電極として例示される。
第1貯水容器410は、水を貯える。第1貯水容器410内の水頭圧によって、水は、第2放電電極121Cの第1先端部432から押し出される。
第2貯水容器420は、水を貯える。第2貯水容器420内の水頭圧によって、水は、第2対向電極122Cの第2先端部442から押し出される。
本実施形態において、第1貯水容器410、第2貯水容器420及び冷却モジュール210は、液供給部として例示される。第1貯水容器410及び第2貯水容器420は、第2供給部として例示される。
本実施形態において、第1貯水容器410及び第2貯水容器420は、第2放電電極121C及び第2対向電極122Cに水をそれぞれ供給する。代替的に、他の種類の液体が、第2放電電極121C及び第2対向電極122Cに供給されてもよい。
本実施形態において、第1貯水容器410及び第2貯水容器420は、第2放電電極121C及び第2対向電極122Cに水をそれぞれ供給する。代替的に、水は、第2放電電極121C及び第2対向電極122Cのうち一方に供給されてもよい。
第2実施形態と同様に、第2電源123は、第2放電電極121Cに交流電圧を印加し、第1先端部432と第2先端部442との間でグロー放電を生じさせる。グロー放電は、筒部119の上端の近くで発生するので、第1放電電極111と第1対向電極112との間の放電空間から筒部119に流入した流体は、グロー放電に曝される。
上述の如く、第1先端部432及び第2先端部442から水が流出するので、グロー放電によって生じたラジカルは、微細な粒子状の水に内包される。したがって、第1放電部110だけでなく、第2放電部120Cも、帯電微粒子水を生成することができる。
<第5実施形態>
図7は、第5実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置100Dの概略図である。図7を参照して、静電霧化装置100Dが説明される。尚、第2実施形態と同一の要素に対して、同一の符号が付されている。同一の符号が付された要素に対して、第2実施形態の説明が援用される。
第2実施形態と同様に、静電霧化装置100Dは、冷却モジュール210と、放熱フィン220と、を備える。静電霧化装置100Dは、第1放電部110Dと、第2放電部120Dと、を更に備える。
第2実施形態と同様に、第1放電部110Dは、第1放電電極111と、第1対向電極112と、を備える。第1放電部110Dは、第1電源113Dを更に備える。第1放電電極111の胴部114は、第1電源113Dに電気的に接続される。
第2実施形態とは異なり、第1電源113Dは、放電を引き起こすのに十分に高いレベルの直流電圧を第1放電電極111に印加する。この結果、胴部114の上端に接続された頭部115において、コロナ放電が生ずる。
第2実施形態と同様に、第2放電部120Dは、第2放電電極121と、第2対向電極122と、第2電源123と、支持筒124と、を備える。第2放電部120Dは、第2電源123に並列に接続されたダイオード128を更に備える。
ダイオード128は、第2電源123から出力される電圧信号にバイアスを与える。したがって、ダイオード128は、第2放電電極121と第2対向電極122との間で、グロー放電を引き起こすのに十分に高いレベルの電位差を周期的に作り出すことができる。このことは、第2電源123に過度に高い出力レベルが要求されないことを意味する。
<第6実施形態>
図8は、第6実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置100Eの概略図である。図8を参照して、静電霧化装置100Eが説明される。尚、第5実施形態と同一の要素に対して、同一の符号が付されている。同一の符号が付された要素に対して、第5実施形態の説明が援用される。
静電霧化装置100Eは、筐体310と、蓋部320と、支持構造体330と、第1放電部110Eと、第2放電部120Eと、冷却モジュール210Eと、を備える。
第1放電部110Eは、第1放電電極111Eと、第1対向電極112Eと、第1電源113Eと、を備える。第1対向電極112Eは、第1放電電極111Eに対向する。第1電源113Eは、放電を引き起こすのに十分に高いレベルの直流電圧を第1対向電極112Eに印加する。この結果、胴部114の上端に接続された頭部115において、コロナ放電が生ずる。第1放電電極111Eは、棒状である一方で、第1対向電極112Eは、平板状である。第1対向電極112Eには、開口部117Eが形成される。
第5実施形態と同様に、第1放電電極111Eは、胴部114と頭部115とを含む。第1放電電極111Eは、基端部131を更に含む。頭部115は、基端部131よりも第1対向電極112Eの近くに配置される。図8は、基端部131と頭部115とを通過する中心線CLを示す。胴部114は、基端部131から頭部115へ中心線CLに沿って延びる。本実施形態において、先端部は、頭部115によって例示される。第1線は、中心線CLによって例示される。
支持構造体330は、筐体310内で、第1放電電極111Eと、第1対向電極112Eと、冷却モジュール210Eと、を支持する。支持構造体330の形状や構造は、本実施形態の原理を何ら限定しない。
支持構造体330によって支持された第1対向電極112Eの開口部117Eは、中心線CL周りに形成される。したがって、第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間の放電によって生成された微粒子水、ラジカル及びオゾンは、開口部117Eを通じて、上方に放出される。
支持構造体330は、第1放電電極111Eの下方に配置された放熱板部331を含む。冷却モジュール210Eは、複数のペルチエ素子213と冷却板214とを含む。ペルチエ素子213は、放熱板部331上に固定される。冷却板214は、ペルチエ素子213上に据え付けられる。したがって、ペルチエ素子213は、放熱板部331と冷却板214との間に位置する。第1放電電極111Eの基端部131は、冷却板214上に据え付けられる。
第5実施形態と同様に、第2放電部120Eは、第2電源123と、ダイオード128と、を備える。第2放電部120Eは、第2放電電極121Eと、第2対向電極122Eと、を更に備える。第2対向電極122Eは、第2放電電極121Eに対向する。第2電源123は、第2放電電極121Eと第2対向電極122Eとの間でグロー放電を引き起こしてもよい。
図8に示される如く、上述の中心線CLは、第2放電電極121Eと第2対向電極122Eとの間を通過する。したがって、グロー放電は、中心線CLの周りに生ずる。
筐体310は、上方に開口する。蓋部320は、筐体310の上縁上に取り付けられる。蓋部320は、筐体310を部分的に閉じる。第2放電電極121E及び第2対向電極122Eは、筐体310の上縁に取り付けられる。第2放電電極121E及び第2対向電極122Eは、蓋部320の下面に沿って、中心線CLに向けて延びる。蓋部320は、筐体310と協働して、第2放電電極121E及び第2対向電極122Eを保持してもよい。
蓋部320は、中心線CL周りの開口部321を規定する筒部322を含む。第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間の放電によって生成された微粒子水、ラジカル及びオゾンは、開口部117Eを通じて、上方に放出される。その後、微粒子水、ラジカル及びオゾンは、第2放電電極121Eと第2対向電極122Eとの間のグロー放電に曝される。グロー放電は、ラジカルを増加させる一方で、オゾンを減少させる。グロー放電への曝露の後、微粒子水、増大されたラジカル及び低減されたオゾンは、筐体310の外に放出される。
図9は、中心線CLの周囲における第1放電部110Eの部分拡大図である。図9を参照して、第1放電部110Eが説明される。
第1対向電極112Eは、第1放電電極111Eに対向する下面132と、下面132とは反対側の上面133と、開口部117Eの輪郭を規定する縁面134と、を含む。縁面134及び下面132は、下角隅縁135を規定する。本実施形態において、エッジ部は、下角隅縁135によって例示される。
図9は、中心線CLと頭部115との交点IPを示す。図9は、交点IPと下角隅縁135とを結ぶ線分LSと、線分LSと中心線CLとの間で形成される角度θ(θ≦90°)と、を更に示す。角度θは、第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間で作り出される電界の集中に影響する。角度θが大きい値であるならば、第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間の電界は、あまり集中しない。角度θが小さな値であるならば、第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間で集中した電界が得られる。集中した電界は、第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間での放電によって引き起こされるイオン風の高い速度に帰結する。本実施形態において、第2線は、線分LSによって例示される。
図10は、角度θとイオン風の流速との間の関係を表す概略的なグラフである。図9及び図10を参照して、角度θとイオン風の流速との間の関係が説明される。
本発明者等は、開口部の直径において互いに相違する3つの平板状の電極それぞれを第1放電電極111Eに対向させ、角度θに関して、20°、30°及び40°の条件を設定した。その後、放電によって生じたイオン風の流速を測定した。尚、本発明者等は、電極間に流れる電流の大きさに関して4つの条件(8μA、16μA、25μA及び30μA)を設定した。
角度θが20°に設定される条件下では、イオン風の高い流速が測定された。「角度θ=30°」且つ「電極間の電流≧25μA」の条件下では、「角度θ=20°」の条件下で得られる流速よりも高い流速が測定された。「角度θ=30°」且つ「電極間の電流<25μA」の条件下では、「角度θ=20°」の条件下で得られる流速よりも低い流速が測定された。角度θが40°に設定される条件下では、「角度θ=20°」の条件下で得られる流速よりも低い流速が測定された。したがって、30°以下の角度θの設定値が、イオン風の高い流速を得るのに好適であることが分かる。
角度θが適切に設定されるならば、イオン風の高い流速が得られる。したがって、第3実施形態に関連して説明された送風部は、必ずしも必要とされない。
図11は、放電距離とイオン風の流速との間の関係を表す概略的なグラフである。図9及び図11を参照して、放電距離とイオン風の流速との間の関係が説明される。
図11に示される「放電距離」との用語は、図9を参照して説明された線分LSの長さに相当する。放電距離が長いならば、放電によって生じたイオンは、長時間、電界中に滞在する。イオンは、この間、加速されるので、イオン風の流速は大きくなる。
本発明者等は、放電距離に関して、2.5mm、4.5mm及び6mmの条件を設定し、各条件の下でイオン風の流速を測定した。図11から明らかな如く、「放電距離≧4.5mm」の条件下では、イオン風の高い流速が測定される一方で、「放電距離<4.5」の条件下では、イオン風の流速の急激な減少が観察される。したがって、放電距離に関して、4.5mm以上の設定値が、イオン風の高い流速を得るのに好適であることが分かる。
放電距離が適切に設定されるならば、イオン風の高い流速が得られる。したがって、第3実施形態に関連して説明された送風部は、必ずしも必要とされない。
図12は、第1対向電極112Eの厚さとイオン風の流速との間の関係を表す概略的なグラフである。図8乃至図12を参照して、第1対向電極112Eの厚さとイオン風の流速との間の関係が説明される。
図9において、第1対向電極112Eの厚さ寸法(中心線CLに沿う方向の寸法)は、記号「T」を用いて表されている。第1対向電極112Eの厚さ寸法Tに対して、大きな値が設定されるならば、第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間の電界は強くなる。この結果、イオン風の流速は、大きくなる。しかしながら、第1対向電極112Eの厚さ寸法Tに対して、過度に大きな値が設定されるならば、第1対向電極112Eは、イオンを多く奪う。この結果、イオン風の流速は、小さくなる。
本発明者等は、厚さにおいて異なる3つの平板状の電極を用意した。本発明者等は、第1放電電極111Eとこれらの平板状の電極それぞれとの間で放電を発生させ、イオン風の流速を測定した。
図12を参照すると、「T=1.5mm」の条件下で得られるイオン風の流速は、「T=0.5mm」の条件下で得られるイオン風の流速よりも大きいことが分かる。「T≧1.5mm」且つ「電極間の電流≦16μA」の条件では、イオン風の流速は、高いレベルで維持される一方で、「T≧1.5mm」且つ「電極間の電流>16μA」の条件では、イオン風の流速は大幅に低減される。したがって、第1対向電極112Eの厚さ寸法Tは、1.5mmに近い値に設定されることが好ましい。本発明者等によれば、第1対向電極112Eの厚さ寸法Tが、1mm以上2mm以下の範囲に設定されるならば、送風部なしで第2放電部120Eへイオン風を送り込むのに十分な大きさの流速が得られる。
図10乃至図12に示されるグラフから、第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間で生ずる電流値が大きいならば、イオン風の高い流速が得られることが分かる。本発明者等によれば、第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間で生ずる電流の平均値が、10μA以上25μAの範囲にあるならば、第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間で、コロナ放電が適切に発生する。一方、第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間で生ずる電流の平均値が、25μAを超えると、コロナ放電及びアーク放電がともに生ずる。図10及び図11を参照して、25μAの条件と30μAの条件とを比較すると、イオン風の流速に大きな差異は見出すことはできない。したがって、30μAの条件は、25μAの条件よりもエネルギ効率が悪いことが分かる。よって、第1放電電極111Eと第1対向電極112Eとの間で生ずる電流の平均値は、10μA以上25μAの範囲に設定されることが好ましい。
図13は、第1対向電極112Eと第2放電電極121E及び第2対向電極122Eの組との間での電界強度と有効成分の発生量との間の関係を表す概略的なグラフである。図8及び図13を参照して、電界強度と発生量との間の関係が説明される。
第1放電部110E及び第2放電部120Eへの電圧の印加の結果、第1対向電極112Eと第2放電電極121E及び第2対向電極122Eの組との間には電界が発生する。第1対向電極112Eと第2放電電極121E及び第2対向電極122Eの組との間の電界は、第1対向電極112Eに形成された開口部117Eから筒部322の開口部321へ向かう気流に影響し得る。図13に示される如く、第1対向電極112Eと第2放電電極121E及び第2対向電極122Eの組との間の電界が過度に強いならば、筒部322の開口部321を通過できる有効成分の量は低減される。
図13のグラフの縦軸は、第1対向電極112Eと第2放電電極121E及び第2対向電極122Eの組との間の電界が「約0.4kV/mm」のときに筒部322の開口部321を通過した有効成分の量を、「1」の値で表している。
図13に示される如く、第1対向電極112Eと第2放電電極121E及び第2対向電極122Eの組との間の電界が「約0.6kV/mm」を下回ると、筒部322の開口部321を通過することができる有効成分は急激に増加する。したがって、第1対向電極112Eと第2放電電極121E及び第2対向電極122Eの組との間の電界が「約0.6kV/mm」を下回るように、第1放電部110E及び第2放電部120Eへの電圧印加が制御されてもよい。第1対向電極112Eと第2放電電極121E及び第2対向電極122Eの組との間の電界が「約0.5kV/mm」を下回るならば、75%以上の有効成分が筒部322の開口部321を通過することができる。したがって、第1対向電極112Eと第2放電電極121E及び第2対向電極122Eの組との間の電界が「約0.5kV/mm」を下回るように、第1放電部110E及び第2放電部120Eへの電圧印加が制御されてもよい。
図14は、第1放電部110E及び第2放電部120Eへの電圧印加に関する例示的な制御を表すグラフである。図8及び図14を参照して、第1放電部110Eと第2放電部120Eへの電圧印加に関する制御が説明される。
図14に示される如く、第2電源123が正の極性で交流電圧を発生させているならば、第1電源113Eは、正の極性で定常電圧を発生させてもよい。逆に、第2電源123が負の極性で交流電圧を発生させているならば、第1電源113Eは、負の極性で定常電圧を発生させてもよい。第1電源113Eが印加する電圧の極性が、第2電源123が印加する電圧の極性に一致しているならば、第1対向電極112Eと第2放電電極121E及び第2対向電極122Eの組との間の電界は、過度に強くならない。したがって、筒部322の開口部321を通過することができる有効成分は多くなる。
図15は、筒部322の開口部321の大きさとオゾンの発生量との関係を表す概略的なグラフである。図8及び図15を参照して、筒部322の開口部321の大きさとオゾンの発生量との関係が説明される。
上述の如く、第2放電電極121E及び第2対向電極122Eの間のグロー放電は、オゾンの量を低減させる。図8に示される如く、イオン風の流れ方向に対して下流へ延びる筒部322が設けられるならば、グロー放電によるオゾン低減効果は、筒部322内でも生ずる。筒部322が、第2放電電極121Eと第2対向電極122Eとの間の距離に対して過度に大きいならば、筒部322に規定される流路内においてグロー放電に曝されないオゾンは増加する。したがって、設計者は、筒部322の大きさを、第2放電電極121Eと第2対向電極122Eとの間の距離を基準に設定してもよい。
図15のグラフの横軸の「開口径」との用語は、筒部322の開口部321の直径を意味する。図15のグラフの横軸の「放電幅」との用語は、第2放電電極121Eと第2対向電極122Eとの間の距離を意味する。開口径が、放電幅の2倍以下の大きさの値に設定されるならば、オゾン濃度は、「0.3ppm」未満に抑えられる。したがって、設計者は、開口系を、放電幅の2倍以下の大きさの値に設定してもよい。開口径の下限値に関して、設計者は、イオン風に対する筒部322の抵抗や他の設計条件を考慮して、開口径を設定してもよい。例えば、設計者は、開口径を放電幅と等しい値に設定してもよい。
<第7実施形態>
第6実施形態に関連して説明された如く、強いイオン風の発生は、筐体からの有効成分の放出に貢献する。第7実施形態において、イオン風の増強するための技術が説明される。
図16は、第7実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置100Fの概略図である。図16を参照して、静電霧化装置100Fが説明される。尚、第6実施形態と同一の要素に対して、同一の符号が付されている。同一の符号が付された要素に対して、第6実施形態の説明が援用される。
第6実施形態と同様に、静電霧化装置100Fは、筐体310と、蓋部320と、支持構造体330と、第2放電部120Eと、冷却モジュール210Eと、を備える。静電霧化装置100Fは、第1放電部110Fを更に備える。
第6実施形態と同様に、第1放電部110Fは、第1放電電極111Eと、第1対向電極112Eと、を備える。第1放電部110Fは、第1電源113Fを更に備える。第1電源113Fは、第1放電電極111Eの電位をグラウンドレベルに設定する一方で、第1対向電極112Eに高い電圧を印加する。
第1放電部110Fは、第1対向電極112Eから上方に延びる針状電極340を更に含む。針状電極340は、上向きに尖った先端部341を含む。第1電源113Fが第1対向電極112Eに高い電圧を印加すると、第1対向電極112Eに接続された針状電極340にも高い電圧が印加される。この結果、先端部341に電界が集中し、先端部341からの放電が生ずる。先端部341からの放電の結果、上向きのイオン風が発生する。針状電極340は、追加的にイオン風を発生させるので、静電霧化装置100Fは、高速のイオン風を容易に発生させることができる。本実施形態において、イオン風発生電極は、針状電極340によって例示される。
イオン風発生電極の形状は、針状でなくともよい。設計者は、イオン風を発生することができる様々な形状をイオン風発生電極に適用してもよい。静電霧化装置は、複数のイオン風発生電極を備えてもよい。本実施形態の原理は、イオン風発生電極の数によっては何ら限定されない。
イオン風発生電極は、針状電極340とは異なる位置に配置されてもよい。イオン風発生電極は、静電霧化装置の設計において適切な位置に配置されればよい。したがって、イオン風発生電極は、第1電源113Fとは別異の電源からの電気的エネルギの供給の下で放電してもよい。第1対向電極112Eの開口部117Eから筒部322の開口部321へ向かうイオン風が増強されるならば、イオン風発生電極の位置やイオン風発生電極へ電気的エネルギを供給するための回路構造は、本実施形態の原理を何ら限定しない。
<第8実施形態>
第6実施形態に関連して説明された如く、第1放電部と第2放電部との間に生ずる電界は、有効成分の放出の妨げになり得る。第1放電部と第2放電部との間の電界を弱くするために、設計者は、第1放電部と第2放電部との間の距離を長く設定してもよい。しかしながら、このような設計は、有効成分発生装置の大型化に帰結する。第8実施形態において、第1放電部と第2放電部との間の電界が有効成分の放出に与える影響を低減するための技術が説明される。
図17は、第8実施形態の有効成分発生装置として例示される静電霧化装置100Gの概略図である。図17を参照して、静電霧化装置100Gが説明される。尚、第6実施形態乃至第8実施形態の間で共通する要素に対して、同一の符号が付されている。同一の符号が付された要素に対して、第6実施形態又は第7実施形態の説明が援用される。
第6実施形態と同様に、静電霧化装置100Gは、筐体310と、蓋部320と、支持構造体330と、第2放電部120Eと、冷却モジュール210Eと、を備える。静電霧化装置100Gは、第1放電部110Gを更に備える。
第7実施形態と同様に、第1放電部110Gは、第1放電電極111Eと、第1対向電極112Eと、第1電源113Fと、を備える。
静電霧化装置100Gは、中間電極351と、第3電源352と、を更に備える。中間電極351は、筐体310によって、第1放電部110Gと第2放電部120Eとの間で保持される。中間電極351には、開口部353が形成される。開口部353は、第1対向電極112Eの開口部117Eと筒部322の開口部321とに上下に整列する。したがって、有効成分は、開口部117E,353,321を順次通過し、筐体310から放出される。
第3電源352は、中間電極351に高い電圧(例えば、第1放電部110G内の印加電圧値と第2放電部120E内の印加電圧値との間の電圧値)を印加する。この結果、中間電極351は、一定の電位に保たれる。したがって、第1放電部110Gと第2放電部120Eとの間の電界は、開口部117E,353,321を順次通過する有効成分の流れに影響しにくくなる。
中間電極は、オープン電位に設定されてもよい。この場合、中間電極は、高電圧を印加する電源装置に接続されなくともよい。代替的に、中間電極は、グラウンドに接続されてもよい。この場合、中間電極は、グラウンド電位に設定される。
中間電極に代えて、樹脂といった不導体材料から形成された部材が用いられてもよい。不導体部材は、第1放電部110Gと第2放電部120Eとの間の電界の通過量を低減させる。この結果、第1放電部110Gと第2放電部120Eとの間において、過度に強い電界は生じにくくなる。したがって、有効成分は、筐体310から安定的に放出される。
上述の様々な実施形態の原理に基づいて、様々な有効成分発生装置が、設計並びに製造され得る。有効成分発生装置に要求される性能や有効成分発生装置の用途に応じて、様々な変更、改良或いは省略がなされてもよい。例えば、設計者は、第1放電部に、複数の放電電極を配置してもよい。この場合、高い流速を有するイオン風が生成され得る。
上述された実施形態は、以下の特徴を主に備える。
上述の実施形態の一局面に係る有効成分発生装置は、第1エネルギを有する第1放電が発生される放電空間を規定する第1放電部と、前記放電空間から流出した流体が通過する通過空間において、前記第1エネルギよりも大きな第2エネルギを有する第2放電を生じさせる第2放電部と、を備える。
上記構成によれば、第1放電部は、第1エネルギを有する第1放電を発生させる。この結果、ラジカル及びオゾンが放電空間で発生する。放電空間から流出した流体は、通過空間を通過する。このとき、第2放電部は、第1エネルギよりも大きな第2エネルギを有する第2放電を生じさせる。この結果、オゾンは低減される。
上記構成において、前記第2放電は、グロー放電であってもよい。
上記構成によれば、第2放電部は、グロー放電を生じさせるので、オゾンは効率的に低減される。
上記構成において、有効成分発生装置は、前記第1放電部及び前記第2放電部のうち少なくとも一方に液体を供給する液供給部を更に備えてもよい。
上記構成によれば、液供給部は、第1放電部及び第2放電部のうち少なくとも一方に液体を供給するので、ラジカルを内包した帯電微粒子液が生成される。ラジカルを取り巻く液体は、第2放電からラジカルを保護するので、放電空間から送り出されたラジカルの量は、低減しにくくなる。
上記構成において、前記第1放電部は、第1放電電極と、前記第1放電電極に対向する第1対向電極と、を含んでもよい。前記第1放電は、前記第1放電電極と前記第1対向電極との間で発生してもよい。前記液供給部は、前記第1放電電極に前記液体を供給する第1供給部を含んでもよい。
上記構成によれば、第1供給部は、第1放電電極に液体を供給するので、第1放電によって、ラジカルを内包した帯電微粒子液が生成される。ラジカルを取り巻く液体は、第2放電からラジカルを保護するので、放電空間から送り出されたラジカルの量は、低減しにくくなる。
上記構成において、前記第2放電部は、第2放電電極と、前記第2放電電極に対向する第2対向電極と、を含んでもよい。前記流体は、前記第2放電電極と前記第2対向電極との間で発生された前記第2放電に曝されてもよい。
上記構成によれば、放電空間から通過空間へ流出した気体は、第2放電電極と第2対向電極との間で発生された第2放電に曝されるので、オゾンは効率的に低減される。
上記構成において、前記液供給部は、前記第2放電電極及び前記第2対向電極のうち少なくとも一方の電極に前記液体を供給する第2供給部を含んでもよい。
上記構成によれば、第2供給部は、第2放電電極及び第2対向電極のうち少なくとも一方の電極に液体を供給するので、第2放電によって、ラジカルを内包する帯電微粒子液が生成される。
上記構成において、前記少なくとも一方の電極は、管状の電極を含んでもよい。前記第2供給部は、前記管状の電極内に前記液体を流入させてもよい。
上記構成によれば、第2供給部は、管状の電極内に液体を供給するので、第2放電によって、ラジカルを内包する帯電微粒子液が生成される。
上記構成において、有効成分発生装置は、前記流体を前記放電空間から前記通過空間へ促す気流を生じさせる送気部を更に備えてもよい。
上記構成によれば、送気部は、流体を放電空間から通過空間へ促す気流を生じさせるので、流体は、第2放電に効率的に曝される。
上記構成において、有効成分発生装置は、前記流体を前記放電空間から前記通過空間へ促す気流を生じさせる送気部を更に備えてもよい。前記第1供給部は、前記第1放電電極を結露させる冷却部と、前記冷却部からの放熱を促す放熱部と、を含んでもよい。前記放熱部は、前記気流に曝されてもよい。
上記構成によれば、送気部は、流体を放電空間から通過空間へ促す気流を生じさせるので、流体は、第2放電に効率的に曝される。
第1放電電極は、冷却部によって、結露されるので、第1放電によって、ラジカルを内包する帯電微粒子水が生成される。ラジカルを覆う水は、第2放電からラジカルを保護するので、放電空間から通過空間へ送り出されたラジカルの量は、低減しにくくなる。
放熱部は、第1放電電極に対する冷却によって冷却部に生じた熱の放出を促す。放熱部は、送気部によって作り出された気流に曝されるので、高い放熱効率が達成される。
上記構成において、第1放電部は、第1放電電極と第1放電電極に対向する第1対向電極との組み合わせであってもよい。第1対向電極は、開口部が形成された平板状の電極であってもよい。
上記構成によれば、第1放電によって、イオン風が発生する。対向電極は、開口部が形成された平板状の電極であるので、送風部の不存在下においても放電電極から対向電極へ向かうイオン風の流量は大きくなる。したがって、イオン風は、第2放電部が生じさせた第2放電に効率的に曝されることになる。
上記構成において、前記第1放電電極は、基端部と、前記基端部よりも前記第1対向電極の近くに配置される先端部と、を含んでもよい。前記第1対向電極は、前記開口部の輪郭を規定するエッジ部を含んでもよい。前記基端部から前記先端部へ向けて延びる第1線と、前記第1線と前記先端部との交点から前記エッジ部へ延びる第2線と、の間の角度は、30°以下であってもよい。
上記構成によれば、基端部から先端部へ向けて延びる第1線と、第1線と先端部との交点からエッジ部へ延びる第2線と、の間の角度は、30°以下に設定されるので、大きな流速を有するイオン風が得られる。
上記構成において、前記エッジ部と前記交点との間の距離は、4.5mm以上の値に設定されてもよい。
上記構成によれば、エッジ部と交点との間の距離は、4.5mm以上の値に設定されるので、イオン風は適切に加速される。
上記構成において、前記第1対向電極の厚さは、1mm以上2mm以下の範囲に設定されてもよい。
上記構成によれば、第1対向電極の厚さは、1mm以上2mm以下の範囲に設定されるので、大きな流速を有するイオン風が得られる。
上記構成において、前記第1放電の間、前記第1放電電極と前記第1対向電極との間に流れる平均電流値は、10μA以上25μA以下の範囲に設定されてもよい。
上記構成によれば、第1放電の間、第1放電電極と第1対向電極との間に流れる平均電流値は、10μA以上25μA以下の範囲に設定されるので、安定的なコロナ放電の下で有効成分が効率的に生成される。
上記構成において、前記第1放電部は、複数の放電電極を含んでもよい。
上記構成によれば、第1放電部は、複数の放電電極を含むので、大きな流速を有するイオン風が得られる。
上記構成において、前記第1放電は、前記開口部から前記第2放電部へ向かうイオン風を作り出してもよい。前記第1放電部は、前記イオン風を強める少なくとも1つのイオン風発生電極を含んでもよい。
上記構成によれば、第1放電部は、イオン風を強める少なくとも1つのイオン風発生電極を含むので、大きな流速を有するイオン風が得られる。
上記構成において、前記イオン風発生電極は、前記第1対向電極から前記第2放電部に向けて突出してもよい。
上記構成によれば、イオン風発生電極は、第1対向電極から第2放電部に向けて突出するので、開口部から第2放電部へ向かうイオン風は効率的に加速される。
上記構成において、前記第1放電部と前記第2放電部との間に生ずる電界は、0.6kV/mm以下に設定されてもよい。
上記構成によれば、第1放電部と第2放電部との間に生ずる電界は、0.6kV/mm以下に設定されるので、有効成分の放出は、第1放電部と第2放電部との間に生ずる電界から影響を受けにくくなる。
上記構成において、有効成分発生装置は、前記第1放電部と前記第2放電部との間に配置された中間電極を更に備えてもよい。前記中間電極は、所定の電位に維持されてもよい。
上記構成によれば、中間電極は、所定の電位に維持されるので、有効成分の放出は、第1放電部と第2放電部との間に生ずる電界から影響を受けにくくなる。
上記構成において、有効成分発生装置は、前記第1放電部と前記第2放電部との間に配置された不導体部材を更に備えてもよい。
上記構成によれば、第1放電部と第2放電部との間に、不導体部材が存在するので、有効成分の放出は、第1放電部と第2放電部との間に生ずる電界から影響を受けにくくなる。
上記構成において、前記第1放電及び前記第2放電は、極性において等しい電圧の印加の下で引き起こされてもよい。
上記構成によれば、第1放電部と第2放電部との間で過度に強い電界が発生しない。したがって、有効成分の放出は、第1放電部と第2放電部との間に生ずる電界から影響を受けにくくなる。
上記構成において、有効成分発生装置は、前記第2放電に曝された前記イオン風が通過する流路を規定する筒部を更に備えてもよい。
上記構成によれば、流路内でオゾンと第2放電に起因する電子との間の衝突が生じやすくなる。
上記構成において、前記第2放電部は、第2放電電極と、前記第2放電電極に対向する第2対向電極と、を含んでもよい。前記筒部の開口径は、前記第2放電電極と前記第2対向電極との間の距離の2倍以下に設定されてもよい。
上記構成によれば、筒部の開口径は、第2放電電極と第2対向電極との間の距離の2倍以下に設定されるので、流路内でオゾンと第2放電に起因する電子との間の衝突が生じやすくなる。
上述の実施形態の原理は、ラジカルを利用して、脱臭や殺菌といった有益な効果を生じさせる装置に好適に利用される。

Claims (9)

  1. 第1エネルギを有する第1放電が発生される放電空間を規定する第1放電部と、
    前記放電空間から流出した流体が通過する通過空間において、前記第1エネルギよりも大きな第2エネルギを有する第2放電を生じさせる第2放電部と、を備えることを特徴とする有効成分発生装置。
  2. 前記第2放電は、グロー放電であることを特徴とする請求項1に記載の有効成分発生装置。
  3. 前記第1放電部及び前記第2放電部のうち少なくとも一方に液体を供給する液供給部を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の有効成分発生装置。
  4. 前記第1放電部は、第1放電電極と、前記第1放電電極に対向する第1対向電極と、を含み、
    前記第1放電は、前記第1放電電極と前記第1対向電極との間で発生し、
    前記液供給部は、前記第1放電電極に前記液体を供給する第1供給部を含むことを特徴とする請求項3に記載の有効成分発生装置。
  5. 前記第2放電部は、第2放電電極と、前記第2放電電極に対向する第2対向電極と、を含み、
    前記流体は、前記第2放電電極と前記第2対向電極との間で発生された前記第2放電に曝されることを特徴とする請求項4に記載の有効成分発生装置。
  6. 前記液供給部は、前記第2放電電極及び前記第2対向電極のうち少なくとも一方の電極に前記液体を供給する第2供給部を含むことを特徴とする請求項5に記載の有効成分発生装置。
  7. 前記少なくとも一方の電極は、管状の電極を含み、
    前記第2供給部は、前記管状の電極内に前記液体を流入させることを特徴とする請求項6に記載の有効成分発生装置。
  8. 前記流体を前記放電空間から前記通過空間へ促す気流を生じさせる送気部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の有効成分発生装置。
  9. 前記流体を前記放電空間から前記通過空間へ促す気流を生じさせる送気部を更に備え、
    前記第1供給部は、前記第1放電電極を結露させる冷却部と、前記冷却部からの放熱を促す放熱部と、を含み、
    前記放熱部は、前記気流に曝されることを特徴とする請求項4又は5に記載の有効成分発生装置。
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