JPWO2014136589A1 - 電流センサ、電流測定装置、および漏電検出装置 - Google Patents

電流センサ、電流測定装置、および漏電検出装置 Download PDF

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Abstract

被測定導体Mの周りに環状に配置される磁気コア(101)と、2つの端子(105a、105b)を有し、磁気コア(101)に巻き付けられている検出コイル部(102)と、上記2つの端子(105a、105)の間に互いに並列に接続されたコンデンサ(103)および抵抗(104)とを備えている。

Description

本発明は、電流センサ、電流測定装置、および漏電検出装置に関する。
被測定導体を流れる電流を測定する電流センサには、さまざまな種類のものが存在している。
例えば、特許文献1には、図6に示す電流測定装置900が記載されている。上記電流測定装置900は、磁気コア11と検出コイル12とシャント抵抗R1とを有する電流センサ10を備えている。電流(一次電流)が被測定導体Mを流れたとき、電磁誘導によって、シャント抵抗R1および測定器本体20の端子20aに誘導電流が流れる。測定器本体20は、上記誘導電流に基づいて、シャント抵抗R1に印加される印加電圧を算出する。さらに、測定器本体20は、上記印加電圧から、被測定導体Mを流れる一次電流を算出する。
また、特許文献2および3には、電流センサ(CT、MI素子)から測定器本体(回路)に入力された電流または電圧を、電圧フォロア回路などの増幅器によって増幅して、上記増幅器からの出力信号を測定する構成が記載されている。
日本国公開特許公報「特開2012− 68191号公報(2012年4月 5日公開)」 日本国公開特許公報「特開2002−2625811号公報(2002年9月13日公開)」 日本国公開特許公報「特開2004− 170220号公報(2004年6月17日公開)」 日本国公開特許公報「特開2010− 66162号公報(2010年3月25日公開)」
ところで、特許文献1では、端子20aを介して測定器本体20に入力された上記誘導電流は、電荷としてコンデンサ22aに蓄積される。測定器本体20は、コンデンサ22aに蓄積された電荷量に基づいて、上記印加電圧を算出する。
しかしながら、特許文献1の電流測定装置900では、測定器本体20が高入力インピーダンスを有する場合、上記誘導電流の大部分が、端子20aではなくシャント抵抗R1を流れることになる。これにより、上記誘導電流のエネルギーの大部分は、シャント抵抗R1によって消費される。
一方、端子20aを通ってコンデンサ22aに流入する上記誘導電流のエネルギーはわずかである。被測定導体Mを流れる電流が微弱である場合、上記誘導電流のエネルギーは微小となる。言い換えれば、上記誘導電流はS/Nが悪い。そのため、コンデンサ22aに蓄積された電荷の有するエネルギーもわずかである。その結果、このように微小なエネルギーの電荷の電荷量から測定された上記印加電圧の精度は低くなる。さらに、精度の低い上記印加電圧から算出される上記一次電流の精度も低くなる。
また、特許文献2および3に記載の構成では、測定器本体への入力信号の電圧は、上記増幅器が備えたアンプの電源電圧以下に制限される。そのため、上記電源電圧と同程度以上の電圧のパルスノイズが上記入力信号に重なっている場合、上記入力信号の測定精度が低くなるという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、微小な電流を精度よく測定することができる電流センサ等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電流センサは、当該電流センサによって電流を測定される被測定導体の周りに環状に配置される磁気コアと、第1の端子および第2の端子を有するコイル部であって、上記磁気コアに巻き付けられているコイル部と、上記第1の端子と上記第2の端子との間に互いに並列に接続されたコンデンサおよび抵抗と、を備えた構成である。
上記の構成によれば、被測定導体を電流(被測定電流)が流れることによって磁気コア中の磁束が変化する。この磁束の変化は、コイル部、コンデンサ、および抵抗が接続された電気回路を流れる誘導電流を誘導励起する。
上記誘導電流の一部は、上記コンデンサに電荷として蓄積される。上記コンデンサに上記電荷が蓄積されることによって、上記コンデンサの電極間に電極間電圧が発生する。上記電極間電圧は、第1の端子と第2の端子との間に印加される。従って、上記コンデンサは、上記誘導電流を上記電極間電圧に変換するものである。
さて、上記電流センサを備えた電流測定装置は、上記電極間電圧から、上記被測定電流を算出する。比較として、特許文献1の電流測定装置は、電流センサのシャント抵抗に印加される電圧から被測定電流を算出する。このとき、上記シャント抵抗を流れる誘導電流のエネルギーの一部が散逸することになる。その結果、上記電流センサから測定器本体に流入する電流のエネルギーが小さくなる(S/Nが悪くなる)ことにより、上記被測定電流の算出精度が悪くなる。
一方、本発明に係る電流センサでは、上記コンデンサに蓄積された上記誘導電流のエネルギーは散逸しない。また、特に、抵抗の抵抗値が、シャント抵抗の抵抗値と比較して大きい場合、上記誘導電流は上記抵抗をほとんど流れない。そのため、上記電流センサ全体からの、上記誘導電流のエネルギーの散逸は小さくなる。従って、比較的高いエネルギーの(S/Nのよい)電流が、上記電流測定装置に流入することになる。これにより、上記被測定電流を精度よく測定することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電流測定装置は、上記電流センサと、上記第1の端子と上記第2の端子との間の端子間電圧を測定する電圧測定部と、上記端子間電圧と上記被測定導体を流れる被測定電流との対応関係を示す端子間電圧−被測定電流テーブルを記憶した記憶部と、上記電圧測定部および上記記憶部から上記端子間電圧および上記端子間電圧−被測定電流テーブルを取得し、上記端子間電圧−被測定電流テーブルに基づいて、上記端子間電圧から上記被測定電流を算出する被測定電流算出手段と、を備えた構成である。
上記の構成によれば、電流測定装置は、上記電流センサの第1の端子と第2の端子との間の端子間電圧より、被測定導体を流れる被測定電流が測定される。上記端子間電圧は、上記電極間電圧に等しい。詳細には、上記電流センサでは、上記誘導電流がコンデンサに蓄積されることで、上記コンデンサの電極間電圧に変換される。上記電流測定装置は、上記コンデンサから上記電流測定装置に流入する電流に基づき、上記電極間電圧を測定する。そして、上記電流測定装置は、上記電極間電圧から上記被測定電流を算出する。
以上のように、上記電流測定装置は、上記電流センサの上記電極間電圧から、被測定電流を算出する。このとき、前述のように、比較的高いエネルギーの(S/Nのよい)電流が、上記電流センサから上記電流測定装置に流入するので、上記電流測定装置は、上記電極間電圧から正確な上記被測定電流を算出することができる。特に、被測定電流、および上記被測定電流を一次電流として発生する誘導電流が弱い場合であっても、正確な被測定電流を算出することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る漏電検出装置は、交流電源を備えた電気回路であるAC系統からの漏れ電流を検出する漏電検出装置であって、上記AC系統の接地線に対して、上記交流電源が発生させる系統周波数とは異なる注入周波数を有する交流電圧を印加することにより、上記AC系統に注入信号を注入する信号注入部と、上記被測定電流として上記漏れ電流を測定する上記電流測定装置と、上記電流測定装置が測定した上記漏れ電流から、上記系統周波数の信号成分を除去する特定周波数成分除去手段と、上記特定周波数成分除去手段によって上記系統周波数の信号成分が除去された上記漏れ電流を、上記注入信号の特定位相と同期して検出することにより、上記注入周波数の信号成分である注入信号成分を上記漏れ電流から抽出する特定周波数成分抽出手段と、上記特定周波数成分抽出手段によって抽出された上記注入信号成分を、上記交流電圧に対する対地絶縁抵抗の応答分と、上記交流電圧に対する対地静電容量の応答分とに分離して、上記対地絶縁抵抗の応答分から対地絶縁抵抗を算出する漏電情報算出手段と、を備えた構成である。
上記の構成によれば、信号注入部が、AC系統の接地線に対して注入信号を注入する。この注入信号が微弱である場合、漏れ電流に含まれる注入信号成分の強度が弱いことになる。ところが、上記電流測定装置は、前述のように、被測定電流(漏れ電流)が弱い場合であっても、上記被測定電流を正確に算出することができる。従って、上記漏れ電流に含まれる注入信号成分も正確に算出することができる。
このようにして、上記電流測定装置が上記注入信号成分を正確に算出することができる。そのため、上記注入信号成分から、上記漏電検出装置の各手段によって、対地絶縁抵抗が正確に算出されることになる。
本発明は、微小な電流を精度よく測定することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る電流測定装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る漏電検出システムの構成を示す図である。 あるAC系統の漏れ電流のパワースペクトルを示す図である。 磁気シェイキングを行った電流センサによる電流信号の検出結果の一例を示すグラフである。 図1に示す電気回路が備えたコンデンサおよび抵抗に求められる望ましい特性を示す表である。 従来の電流測定装置の構成を示す模式図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1および図5を用いて詳細に説明する。
[1.電流測定装置1]
図1を用いて、本実施形態に係る電流測定装置1の構成を説明する。図1は、電流測定装置1の構成を示す模式図である。電流測定装置1は、電流センサ100および測定器本体(電圧測定器)200を備えている。電流センサ100は、測定器本体(電圧測定部)200に対し、取り付けおよび取り外しをすることができる。電流センサ100を測定器本体200に取り付ける際、電流センサ100の2つの出力端子105a、105bが測定器本体200の対応する入力端子204a、204bにそれぞれ接続される。
[2.電流センサ100]
電流センサ100は、磁気コア101、検出コイル(コイル部)102、コンデンサ103、抵抗104、および出力端子105a、105bを備えている。
磁気コア101は、環状に形成された磁性体である。被測定導体Mが、磁気コア101の中心に設けられた穴を貫通している。検出コイル102は、磁気コア101に3000回巻き付けられている。検出コイル102、コンデンサ103、および抵抗104は、図1に示す電気回路ECを構成している。
強度および/または方向の変化する電流I0(以下、一次電流I0と呼ぶ)が、被測定導体Mを流れるとき、磁気コア101に磁束変化が生じる。その結果、磁気コア101に巻き付けられた検出コイル102の2つの端子間に誘導電圧(端子間電圧)が生じる。一次電流I0に含まれる周波数ωの周波数成分により、周波数ωの上記誘導電圧が生じる。上記誘導電圧は、電気回路ECを流れる誘導電流Iを励起する。コンデンサ103は、抵抗104と合わせてローパスフィルタとして機能することにより、電気回路ECに加わる高周波ノイズを吸収する。
[2−a.コンデンサ103について]
図1に示すコンデンサ103は、被測定導体Mを流れる一次電流によって電気回路ECに誘導励起される誘導電流Iを、電圧Vに変換するためのものである。コンデンサ103は、出力端子105a、105bが解放されているとき、数10V以上の電圧を電極間に許容する特性を有している。
ここで、コンデンサ103および抵抗104に求められる望ましい特性を、図5の表に示す。図5に示すように、電気回路ECを流れる電流を増大させるために、コンデンサ103の容量は大きいことが望ましい。一方で、コンデンサ103の電極間の電圧を増大させるために、容量は小さいことが望ましい。これらの望ましい特性同士は矛盾している。しかしながら、実際には、コンデンサ103は、電気回路ECを流れる電流が微小であっても、通常のアンプに取得されるだけの十分な電圧Vを電極間に発生させることができ、かつ、上記電圧Vを許容することができる性能を有していればよい。
例えば、被測定導体Mを、3.5μAの電流が流れ、2次側の電流として電気回路ECをI=3.5μA/3000=1.2nA、周波数f=60Hzの漏電電流が流れる場合を考える。なお、上の式において、数値3000は、市販されている一般的な電流センサにおける検出コイルの巻き数の例である。このとき、コンデンサ103の電極間に発生する電圧Vの概算は、V=W×I×t/C=9.3μVとなる。この電圧V=9.3μVは、測定器本体200が備えた一般的な計測アンプで取得できるレベルの大きさである。
ここで、測定器本体200により測定される電圧Vを概算するための積算時間t=0.0167秒/2、コンデンサ103の容量C=0.92μFとした。ここで、0.0167秒は60Hzの電力系統の1周期である。なお、Wは、抵抗104の抵抗値Rが無限大の場合に電気回路ECで発現する電圧に対する、抵抗104の抵抗値が有限値Rである電気回路ECで発現する電圧の割合である。
[2−b.抵抗104について]
抵抗104は、電流センサ100による上記一次電流の測定帯域内において、電気回路ECのLC共振により蓄積するエネルギーを、速やかに散逸させるためのものである。そのため、図5に示すように、抵抗104の抵抗値R(Ω)、およびコンデンサ103の容量値C(F)は、RおよびCにより決定される時定数が、上記LC共振の共振周期と比較して、1/10以下であるように選択されることが望ましい。なお、上記共振周期は、実験的に知ることもできる。具体的には、電気回路ECから抵抗104の接続部分を除いた構成(電気回路EC´)の減衰振動の周期から、上記共振周期を知ることができる。
発明者は、以下の条件下で、各パラメータを決定した。磁気コア101の内径は16mmであった。また、検出コイル102は、磁気コア101に巻き数3000で巻き付けられていた。上記LC共振の共振周期が概略50msecとなるように、抵抗値Rと容量値C=0.9μFとを実験的に合わせこんだ。また、こうして得られた共振周期に従って、時定数は、共振周期の1/10である5msecに設定した。時定数を5msecに設定するために、R=4.7kΩとした。C=0.9μFと組み合わせた場合、減衰の時定数は4.3msecとなり、共振周期の1/10より小さい。従って、電気回路ECは望ましい特性を得ることができる。
比較のため、上記電気回路EC´におけるLC共振を考える。この電気回路EC´では、回路全体のインピーダンスZ0´=jωL+1/jωCがゼロとなる共振周波数ω0´=1/√(LC)において、LC共振が発生する。ここで、ωは上記一次電流の周波数である。
電気回路EC´の減衰α´は、理想的にはゼロである。そのため、上記誘導電流に含まれる上記共振周波数ω0の信号成分は、外部から周波数ω0´の誘導電圧が印加されることによって増幅する。このような共振周波数ω0の信号成分の増幅は、電気回路EC´の動作を不安定にするために好ましくない。
一方、電気回路ECは、抵抗値Rに依存する有限の減衰αを有する。この減衰αは、電気回路EC内で共振周波数ω0の電流信号成分が増幅することを抑制する。すなわち、電気回路ECでは、抵抗104がLC共振を抑制する。
図5に示すように、電気回路ECを流れる電流を増大させ、また測定器本体200で高い測定電圧を得るために、抵抗104の抵抗値Rは、十分に大きいことが望ましい。その理由は、抵抗104の抵抗値Rが大きいほど、コンデンサ103を流れて電圧の発現に寄与する電流の比率が大きくなるためである。
例えば、電気回路ECを流れる電流の周波数f=60Hzであり、C=0.92μF、R=4.7kΩである場合、コンデンサ103のリアクタンスは、1/(2πfC)=2883Ωとなる。従って、コンデンサ103のリアクタンス2883Ωよりも、抵抗104のインピーダンス4700Ωのほうが大きいことになる。このとき、コンデンサ103と抵抗104とを合わせた電気回路ECで発現する電圧は、抵抗104の抵抗値が無限大の場合に上記回路で発現する電圧を100%としたとき、W=4700/(√2883^2+4700^2)=85%となる。なお、Wが所定の割合以上となるように、RおよびCを選択してもよい。
[3.測定器本体200]
測定器本体200は、電圧計201、CPU(被測定電流算出手段)202、記憶部203、および入力端子204a、204bを備えている。電圧計201は、入力端子204a、204b間の電圧Vxを測定するものである。CPU(被測定電流算出手段)202は、測定器本体200において実行される演算処理およびその他の処理を制御するものである。記憶部203は、被測定導体Mを流れる一次電流I0と、被測定導体Mを一次電流I0rmsが流れるときに、コンデンサ103に印加される電圧Vcとの対応関係を示すI0−Vcテーブル(端子間電圧−被測定電流テーブル)を記憶している。
ここで、図1を用いて、周波数ごとのI0−Vcテーブルの算出方法を簡単に説明する。
一次電流I0に起因して、電気回路ECを誘導電流Iが流れるとき、コンデンサ103に電流I1が流れ、抵抗104に電流I2が流れる。I=I1+I2である。また、コンデンサ103および抵抗104に印加される電圧は等しくVcである。従って、I1=C・dVc/dtであり、I2=Vc/Rである。以上により、I=I1+I2=C・dVc/dt+Vc/Rとなる。このように、誘導電流Iと電圧Vcとの関係式が決定する。
また、誘導電流Iと一次電流I0との関係は、磁気コア101の径および磁性体の種類、検出コイル102の巻き数、電気回路ECのインピーダンス、およびそれらの周波数依存性等によって定まる。この関係は、実測によって決定される。また、使用される素子の応答の線形性により、周波数ごとにゲインは一定となり、一次電流I0のゼロ点は、誘導電流Iのゼロ点となる。これにより、I0−Vcテーブルは、上記関係式と、誘導電流Irmsと一次電流I0rmsとの関係とから、決定することができる。
[4.電流測定装置1による一次電流I0の測定]
電気回路ECは線形応答を示す素子のみを含んでいる。そのため、電気回路ECの応答特性で校正することにより、被測定導体Mを流れる電流I0と、測定器本体200の電圧計201が測定する電圧Vxとの関係であるI0−Vx関係、具体的には、電流I0とVxとの間における周波数ごとのゲインおよび位相ずれを、周知の方法で求めることができる。従って、測定器本体200は、上記I0−Vx関係から、一次電流I0を算出することができることになる。なお、理論上は、電気回路ECの応答特性の再現性が担保されるので、電気回路ECの応答特性の校正のための予備的な測定は、一度だけ実行されればよい。
あるいは、電流測定装置1は、一次電流I0を以下のように測定してもよい。
ここでは、電流測定装置1による一次電流I0の測定の流れを説明する。なお、出力端子105a、105bと入力端子204a、204bとは接続されているとする。
一次電流I0が被測定導体Mを流れたとき、電磁誘導によって、電気回路ECを流れる誘導電流Iが励起される。誘導電流Iの一部は、コンデンサ103に流入し、コンデンサ103に電荷Qが蓄積される。ここで、コンデンサ103の電極間の電圧値をVとすると、Vc=Q/Cである。コンデンサ103の容量Cが大きいほど、検出電圧Vcは小さくなる。なお、誘導電流Iの上限値は、一次電流I0の上限値に対して、検出コイル102の巻き数分の1、すなわち1/3000に制約される。従って、コンデンサ103に蓄積される電荷Qも、検出コイル102の巻き数により制約される。
コンデンサ103の電極間の電圧Vc=Q/Cは、抵抗104と、出力端子105a、105bの間とに印加される。また、入力端子204a、204bの間にも、同じ電圧Vcが印加される。その結果、抵抗104および電圧計201に対して、コンデンサ103に蓄積された電荷Qが電流(以下、電流信号と呼ぶ)として流れる。このとき、抵抗104の抵抗値R(例えば、4.7kΩ)は、特許文献1に記載のシャント抵抗の抵抗値(数十から数百Ω程度)と比較して大きいので、抵抗104を流れる電流信号のエネルギーの割合は比較的小さい。
言い換えれば、特許文献1の測定器本体20に入力される電流信号のエネルギーと比較して、入力端子204aを通って測定器本体200の電圧計201に入力される電流信号のエネルギーは大きい。
電圧計201は、電流センサ100から入力された上記電流信号に基づき、入力端子204a、204b間の電圧を測定する。この電圧は、コンデンサ103の電極間の電圧Vcに等しい。電圧計201により測定された電圧Vcは、CPU202に入力される。
CPU202は、電圧Vcが入力された後、記憶部203から上記I0−Vcテーブルを取得する。次に、CPU202は、上記I0−Vcテーブルまたは上記I0−Vc関数に基づき、電圧Vcから、被測定導体Mを流れる一次電流I0を算出する。以上のようにして、電流測定装置1は、コンデンサ103の電圧Vcから一次電流I0を測定する。
[実施形態2]
本実施形態では、図2〜図4を用いて、本発明に係る電流センサを漏電検出装置に適用する適用例を説明する。
[1.漏電検出システム2000の構成]
図2は、AC系統300と、漏電検出装置400とからなる漏電検出システム2000の構成を示す模式図である。AC系統300は、3相3線式の配電構成である。具体的には、AC系統300は、3本の電路X、Y、Zと、交流電圧源301、302、303(交流電源)と、負荷311、312、313とを含む。電路X、電路Y、電路Zは、それぞれ、AC系統300のR相、S相、T相である。交流電圧源301、302、303は、上記の各電路X、Y、Zに交流(以下、系統電流と呼ぶ)を流している。接地線eは、AC系統300のB種接地線である。
R相は、対地絶縁抵抗XR1および対地静電容量XC1からなる対地インピーダンスZ1を有する。T相は、対地絶縁抵抗XR2および対地静電容量XC2からなる対地インピーダンスZ2を有する。対地インピーダンスZ1、Z2からなるAC系統300全体の対地インピーダンスZ0は、1/Z=1/Z1+1/Z2より求められる。AC系統300において漏電が発生する場合、対地絶縁抵抗XR1、XR2、対地静電容量XC1、およびXC2のうちいずれか1つまたは複数の経路を通って、大地に漏れ電流が流れると考えることができる。図2に、R相およびT相の漏電個所を、模式的に電流経路として示している。以下では、対地絶縁抵抗XR1、XR2を抵抗分XR1、XR2と呼び、対地静電容量XC1、XC2を容量分XC1、XC2と呼ぶことがある。
[2.漏電検出装置400の構成]
続いて、図2を用いて、漏電検出装置400の構成を詳細に説明する。漏電検出装置400は、信号注入部401、漏電電流用電流センサ402、およびデータ処理部403を含む構成である。漏電検出装置400の各部の詳細な構成を、以下に説明する。
[2−a.信号注入部401]
信号注入部401は、交流発振器およびアンプからなる発振部4011と、600A定格の信号注入用磁気コア4012とを備えている。信号注入部401は、発振部4011により発生された交流が、磁気コア4012に巻き付けられたコイル4013を通って流れる構成となっている。信号注入用磁気コア4012の中心部には、貫通孔が設けられている。接地線eは、上記貫通孔を通っている。
発振部4011により発生された交流が、磁気コア4012に巻き付けられたコイル4013を流れるとき、磁気コア4012中の磁束の強さが変化することによって、接地線eに誘導電圧が印加される。この誘導電圧によって、接地線eを誘導電流(以下、注入信号と呼ぶ)が流れる。この注入信号の第1の経路は、接地線e、電圧源302、R相の電路X、漏電経路aおよび/またはbをこの順で通り、大地より接地線eに戻るものである。また、上記注入信号の第2の経路は、接地線eから、電圧源303、T相の電路Z、経路cおよび/またはd、および大地をこの順で通り、接地線eに戻るものである。
さて、信号注入用磁気コア4012の特徴は、注入信号を注入するために使用される一般的な磁気コアと比較して、接地線eに平行な方向の断面積が小さい構成である。これにより、磁気コア4012の重さは比較的軽いので、ユーザは容易に磁気コア4012を移動させることができる。その一方、接地線eに平行な方向の断面積が小さいため、信号注入部401は、従来の磁気コアを有する信号注入部と比較して、接地線eに発生させることのできる誘導電圧が小さくなっている。具体的に、信号注入部401は、接地線eに対して、35mVrms程度を上限値とする誘導電圧を発生させることができる。この誘導電圧によれば、例えば、抵抗XR1およびXR2の合成抵抗値が10kΩである場合、注入信号の電流値は約3.5μAとなる。
このように微弱な注入信号を漏れ電流から抽出するためには、漏れ電流において、注入信号成分と他の信号成分(特に、系統電流成分)との重なりが小さいことが望ましい。そこで、上記注入信号の周波数(以下、注入周波数と呼ぶ)は、系統周波数の無理数倍となる周波数であることが望ましい。これにより、注入信号成分が、系統周波数成分および、系統周波数の分数倍の周波数を有する高調波成分を含む系統電流成分と重なりにくくなる。具体的に、注入周波数として、以下2パターンが考えられる。
1.系統周波数の1次(60Hz)と2次(120Hz)との間の周波数
√(60×120)=約85Hz
2.系統周波数の2次(120Hz)と3次(180Hz)との間の周波数
√(120×180)=約147Hz
また、系統周波数の1次の半分(30Hz)と1次(60Hz)との間の周波数も、注入周波数の候補となり得る。具体的に、注入周波数は、√(30×60)=42.426Hzであってもよい。しかしながら、AC系統300は、インバータによって、系統周波数よりも低い周波数を生成する場合がある。この場合、インバータに生成された周波数と42.426Hzの注入周波数とが重なる可能性がある。そのため、30Hzから60Hzの間の周波数は、注入周波数として望ましくない。一方、30Hzより下の周波数領域は、インバータの周波数とも重なりにくくなるので、注入周波数の候補となる。具体的には、√(60Hz/2×60Hz/3)=24.49Hzなどが、注入周波数の候補となる。
なお、系統周波数が50Hzの場合、注入周波数は約71=√(50×100)Hzおよび約123=√(100×150)Hzの2パターンが考えられる。
参考として、図3に、あるAC系統からの漏れ電流のパワーをFFT演算により測定した測定結果を示す。同図は、約0〜300Hzの範囲のパワースペクトルである。上記スペクトルにおいて、60、120、180、240、および300Hzにみられるパワーピークは、系統電流成分およびその高調波成分によるものである。一方、約85Hz、約147Hzでは、系統電流成分による漏れ電流への寄与が小さくなっている。そのため、注入周波数が約85Hzまたは約147Hzである場合、漏れ電流において、系統電流成分と注入信号成分との重なりが小さくなることがわかる。
[2−b.漏電電流用電流センサ402]
漏電電流用電流センサ402は、実施形態1で説明した電流センサ100と同じ構成を有するセンサである。すなわち、漏電電流用電流センサ402は、磁気コア101を備えている。さらに、漏電電流用電流センサ402は、検出コイル102、コンデンサ103、および抵抗104が接続された電気回路ECを備えている。漏電電流用電流センサ402は、磁気コア101の中央部に設けられた貫通孔を、接地線eが通過するように配置されている。これにより、漏電電流用電流センサ402は、交流が接地線eを流れるとき、該センサ402と電気的に接続された測定器本体200を流れる誘導電流を誘導励起する。測定器本体200は、その交流を電流信号として検出する。
この漏電電流用電流センサ402は、測定器本体200と協働して、定格電流に対して非常に微弱な電流も精度良く検出することが要求される。具体的には、漏電電流用電流センサ402は、小型の磁気コア4012と検出コイル102とによって発生される35mVrmsの電圧を10kΩの抵抗分に印可した際に、接地線eを流れる約3.5μAの電流信号を1次側の電流信号として出力することが要求される。
測定器本体200は、磁気コア101に複数回(例えば、一般的な電流センサでは標準とされる3000回)巻き付けられた検出コイル102に発生する2次側の電流信号(1.2nA=3.5μA/3000回)を検出する性能が要求される。すなわち、この例の場合、漏電電流用電流センサ402は、定格電流(100A)比では約−150dBの微弱な電流を検出することになる。
漏電電流用電流センサ402が検出した漏れ電流信号は、コンデンサ103および抵抗104で構成され、ローパスフィルタ機能を持つ回路によって、電圧信号に変換される。そして、この電圧信号は、データロガー(16bit A/D)に入力される。
[漏電電流用電流センサの変形例]
なお、漏電電流用電流センサ402の一変形例は、磁気コア101に対して、数kHzの高周波(例えば、周波数5kHz電流値90mAの交流)が印加される構成であってもよい。上記高周波は、磁気コア101を磁気シェイキング(非特許文献1参照)することによって、微弱な低周波磁界に対する磁気コア101の透磁率を向上させる。その結果、漏電電流用電流センサ402は、より微弱な電流を検出することが可能となる。
図4に、ある電流センサの磁気コアに磁気シェイキングを行った場合と行わなかった場合とについて、上記電流センサによって25Hzの微弱な電流信号を検出した測定結果を示す。図4に示すグラフの横軸は、上記電流信号の強度の設定値であり、同グラフの縦軸は、上記電流センサによる上記電流信号の測定結果(測定器本体による検出電圧)である。また、同図において、「励磁あり検出」のグラフが、電流センサに磁気シェイキングを行った場合の測定結果である。また、「励磁なし検出」のグラフが、電流センサに磁気シェイキングを行わなかった場合の測定結果である。
図3より、上記電流信号の設定値が約50μA以下の場合に、磁気シェイキングを行わない電流センサの検出電圧が、上記電流信号に比例していないことがわかる。すなわち、磁気シェイキングが行われない電流センサは、約50μA以下の微弱な電流信号を正しく計測することができない。一方、磁気シェイキングが行われた電流センサによる上記検出電圧は、上記電流信号の設定値によらず、上記電流信号に比例している。従って、磁気シェイキングが行われた場合、電流センサは、約50μA以下の微弱な電流信号であっても、正しく計測することができる。
なお、上記高周波を磁気コアに注入するために使用される電線は、漏電検出システム2000に含まれるいずれかの電線であってもよいし、それ以外の電線であってもよい。本実施形態では、系統電流が、(主に、60Hz(系統周波数)の信号で)漏電電流用電流センサ402に対する磁気シェイキングを行う役割を果たしている。
[2−c.データ処理部403]
データ処理部403は、データ取得部(図示せず)、ノッチフィルタ部(特定周波数成分除去手段)4031、ロックイン検出部(特定周波数成分抽出手段)4032、およびインピーダンス算出部(漏電情報算出手段)4033を含む構成である。
上記データ取得部は、以下のCh1〜Ch3の電圧信号を受信する。
Ch1:AC系統300を流れる系統電流信号
Ch2:漏電電流用電流センサ402の検出した信号
Ch3:注入信号
上記データ取得部は、ノッチフィルタ部4031、ロックイン検出部4032、およびインピーダンス算出部4033に上記Ch1〜Ch3の電圧信号を送出する。
ノッチフィルタ部4031は、上記データ取得部から入力されたCh2の電圧信号から、系統周波数の1、2、3次分に等しい周波数の信号成分(60Hz、120Hz、180Hz)を除去するノッチフィルタ処理を行う。
詳細には、ノッチフィルタ部4031は、まず、上記データ取得部より入力されるCh1の電圧信号から、系統周波数を計測する。次に、ノッチフィルタ部4031は、系統周波数の計測値に基づいて、Ch2の電圧信号から、系統周波数を有する信号成分を除去する。さらに、ノッチフィルタ部4031は、上記系統周波数の計測値の2倍および3倍の周波数を有する信号成分も、上記Ch2の電圧信号から除去する。これにより、ノッチフィルタ部4031は、系統電流信号だけでなく、系統電流信号の2次高調波、および3次高調波も、上記Ch2の電圧信号から除去することができる。ノッチフィルタ部4031は、ノッチフィルタ処理が完了した後、上記Ch2の電圧信号をロックイン検出部4032に出力する。
ロックイン検出部4032は、ノッチフィルタ部4031からCh2の電圧信号を受信する。また、データ取得部からCh3の電圧信号を受信する。その後、ロックイン検出部4032は、Ch2の電圧信号を注入周波数でロックイン検出する。これにより、ロックイン検出部4032は、上記Ch2の電圧信号から、注入信号成分のみを抽出する。なお、ロックイン検出(同期検波)とは、ある信号に含まれる所望の周波数成分のある位相(特定位相)とタイミングを合わせて上記信号を検出することにより、上記信号から上記所望の周波数成分のみを検出することをいう。ロックイン検出部4032は、上記注入信号成分をインピーダンス算出部4033に出力する。
インピーダンス算出部4033は、上記注入信号成分に基づいて、対地インピーダンスZ0の対地絶縁抵抗成分および対地静電容量成分を算出する。なお、上記注入信号成分から対地絶縁抵抗および対地静電容量を算出する方法については、例えば、特許文献4に記載されている。
あるいは、インピーダンス算出部4033は、ロックイン検出部4032によって抽出された上記注入信号成分を、信号注入部401が接地線eに印加する誘導電圧に対する対地絶縁抵抗の応答分と、上記誘導電圧に対する対地静電容量の応答分とに分離して、上記対地絶縁抵抗の応答分から対地絶縁抵抗を算出してもよい。
本発明は上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、導体を流れる電流値を測定する電流センサ等に利用することができる。
1 電流測定装置
100 電流センサ
102 検出コイル(コイル部)
103 コンデンサ
104 抵抗
200 測定器本体(電圧測定部)
202 CPU(被測定電流算出手段)
400 漏電検出装置
4031 ノッチフィルタ部(特定周波数成分除去手段)
4032 ロックイン検出部(特定周波数成分抽出手段)
4033 インピーダンス算出部(漏電情報算出手段)

Claims (3)

  1. 当該電流センサによって電流を測定される被測定導体の周りに環状に配置される磁気コアと、
    第1の端子および第2の端子を有するコイル部であって、上記磁気コアに巻き付けられているコイル部と、
    上記第1の端子と上記第2の端子との間に互いに並列に接続されたコンデンサおよび抵抗と、
    を備えたことを特徴とする電流センサ。
  2. 請求項1に記載の電流センサと、
    上記第1の端子と上記第2の端子との間の端子間電圧を測定する電圧測定部と、
    上記端子間電圧と上記被測定導体を流れる被測定電流との対応関係を示す端子間電圧−被測定電流テーブルを記憶した記憶部と、
    上記電圧測定部および上記記憶部から上記端子間電圧および上記端子間電圧−被測定電流テーブルを取得し、上記端子間電圧−被測定電流テーブルに基づいて、上記端子間電圧から上記被測定電流を算出する被測定電流算出手段と、
    を備えたことを特徴とする電流測定装置。
  3. 交流電源を備えた電気回路であるAC系統からの漏れ電流を検出する漏電検出装置であって、
    上記AC系統の接地線に対して、上記交流電源が発生させる系統周波数とは異なる注入周波数を有する交流電圧を印加することにより、上記AC系統に注入信号を注入する信号注入部と、
    上記被測定電流として上記漏れ電流を測定する請求項2に記載の電流測定装置と、
    上記電流測定装置が測定した上記漏れ電流から、上記系統周波数の信号成分を除去する特定周波数成分除去手段と、
    上記特定周波数成分除去手段によって上記系統周波数の信号成分が除去された上記漏れ電流を、上記注入信号の特定位相と同期して検出することにより、上記注入周波数の信号成分である注入信号成分を上記漏れ電流から抽出する特定周波数成分抽出手段と、
    上記特定周波数成分抽出手段によって抽出された上記注入信号成分を、上記交流電圧に対する対地絶縁抵抗の応答分と、上記交流電圧に対する対地静電容量の応答分とに分離して、上記対地絶縁抵抗の応答分から対地絶縁抵抗を算出する漏電情報算出手段と、
    を備えたことを特徴とする漏電検出装置。
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