JPWO2014133002A1 - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

右側パネル(33)の上部位置には、連結ピン(6)の突出端(6A)と対向した位置の近傍で前,後方向に延びる段部(34B)を設け、かつ段部(34B)よりも上側面は、キャブ(11)内に入り込ませてなるガラス取付枠(34E)として形成する。右側ガラス(37)の下部位置は、ガラス取付枠(34E)に取付ける。この上で、右側ガラス(37)の下側端縁(37D)には、連結ピン(6)の突出端(6A)と対向した部位を切欠くことにより切欠部(40)を設け、旋回フレーム(5)の各縦板(5B,5C)に挿嵌することで突出端(6A)が左縦板(5B)からキャブ(11)側に突出した状態で、突出端(6A)が切欠部(40)に入り込むのを許す構成とする。

Description

本発明は、例えば上部旋回体の前側に作業装置に隣接してキャブが設けられた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。
上部旋回体は、強度部材となる底板上に左,右方向に間隔をもって前,後方向に延びて左,右の縦板が立設された旋回フレームと、前記作業装置を取付けるために前記左,右の縦板の前側位置に形成されピン挿通孔を有する作業装置取付ブラケットと、該作業装置取付ブラケットのピン挿通孔に対し左,右方向に挿嵌された連結ピンと、前記旋回フレームの前側に位置して前記左縦板の外側に隣接して設けられオペレータが搭乗するキャブとを備えている。
昨今の油圧ショベルは、全体を小型化するために、各種構造物、搭載機器を接近した位置に配置している。これに伴い、キャブも隣接する旋回フレームの左縦板に対して接近した位置に配置されている。一方で、キャブは、旋回フレーム上に防振マウントを介して弾性支持することにより、走行時や作業時の振動が伝わらないようにして乗り心地を良好にしている。
このために、キャブは、防振マウントによって旋回フレーム上で揺動するから、このキャブを旋回フレームの左縦板に接近して配置した場合には、左縦板に隣接して対面するキャブの右面部位が該左縦板と接触する虞がある。特に、左,右の縦板には作業装置を取付けるための連結ピンが左,右方向に挿嵌されているから、この連結ピンの先端部は、左縦板からキャブ側に突出する突出端となっている。従って、キャブは、右面部位が連結ピンの突出端との接触を避けることができる間隔寸法をもって旋回フレーム上に配置する必要がある。
ここで、キャブの右面部位は、上,下方向の中間部から下側が右側パネルとなり、該右側パネルの上側が右側ガラスとなっている。従来技術の油圧ショベルとしては、右側パネルにキャブ内に向けて窪ませた凹部を設けることにより、この凹部によってキャブの右面部位と連結ピンの突出端との間隔寸法を確保し、両者間での接触を回避する構成としたものが知られている(特許文献1)。
特開平8−284206号公報
ところで、特許文献1によるものでは、キャブの右側パネルに凹部を設けているから、この右側パネルよりも上側に取付けられる右側ガラスは、連結ピンの突出端を避けるために、該連結ピンの位置よりも高い位置に配置する必要がある。即ち、右側ガラスは、連結ピンの高さ位置よりも低い位置まで延ばすことができないから、オペレータがキャブ内から右側ガラスを透して右側を見た場合に、下側の視界が制限されてしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、キャブを旋回フレームの縦板に接近して配置した場合でも、連結ピンの接触を避けつつ、右下側の視界を広げることができるようにした建設機械を提供することにある。
(1).本発明による建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋回体は、強度部材となる底板上に左,右方向に間隔をもって前,後方向に延びて左,右の縦板が立設された旋回フレームと、前記作業装置を取付けるために前記左,右の縦板の前側位置に形成されピン挿通孔を有する作業装置取付ブラケットと、該作業装置取付ブラケットのピン挿通孔に対し左,右方向に挿嵌された連結ピンと、前記旋回フレームの前側に位置して前記左縦板の外側に隣接して設けられオペレータが搭乗するキャブとを備え、前記キャブは、底面を形成するベース枠に対して立設された左前ピラー、左後ピラー、左天井ピラー、右前ピラー、右後ピラーおよび右天井ピラーと、該各ピラー間に設けられた前面部位、後面部位、ドア付の左面部位、右面部位および天面部位とにより構成し、前記右面部位は、前記右前ピラーと右後ピラーとの間に設けられた右側パネルと、該右側パネルの上側に位置して前記右前ピラー、右後ピラー、右天井ピラーおよび右側パネルに取付けられた右側ガラスとにより構成してなる。
上述した課題を解決するために、本発明が採用する構成の特徴は、前記右側パネルの上部位置には、前記連結ピンの突出端と対向した位置の近傍で前,後方向に延びる段部を設け、かつ該段部よりも上側面は、前記キャブ内に入り込ませてなるガラス取付枠として形成し、前記右側ガラスの下部位置は、前記ガラス取付枠に取付ける構成とし、前記右側ガラスの下側端縁には、前記連結ピンの突出端と対向した部位を切欠くことにより切欠部を設け、前記連結ピンを前記各縦板のピン挿通孔に挿嵌することで前記突出端が前記左縦板から前記キャブ側に突出した状態で、前記突出端が前記切欠部に入り込むのを許す構成としたことにある。
この構成によれば、キャブの右面部位は、右前ピラーと右後ピラーとの間に設けられた右側パネルと、該右側パネルの上側に位置して右前ピラー、右後ピラー、右天井ピラーおよび右側パネルに取付けられた右側ガラスとにより構成され、旋回フレームの左縦板の外側に隣接して設けられている。
一方、旋回フレームの左,右の縦板には、ピン挿通孔を有する作業装置取付ブラケットを設け、このピン挿通孔に挿嵌された連結ピンは、その先端部が左縦板からキャブ側に突出している。
ここで、右面部位を構成する右側ガラスの下側端縁には、連結ピンの突出端と対向した部位を切欠くことにより切欠部を設けている。従って、旋回フレーム上でキャブが揺動して縦板に接近した場合でも、連結ピンの突出端は、切欠部に入り込むことができる。
この結果、右側ガラスは、切欠部によって連結ピンの突出端を避けることができるから、下側端縁の位置を連結ピンの高さ位置よりも下げることができる。これにより、キャブの右面部位を旋回フレームの縦板に隣接して配置した場合でも、右側ガラスを透して見える右側方の視界を下側に広げることができ、作業性を向上することができる。
(2).本発明によると、前記右側パネルの段部には、前記切欠部と対向する位置に、前記連結ピンの突出端が入り込むのを許すために前記キャブ内に向けて凹陥した凹陥部を設ける構成としたことにある。
この構成によれば、まず、キャブには作業時に発生する振動等の負荷が作用する。このキャブに設けられた右側ガラスに対し、下側端縁から上側に大きく延びるように深く切欠部を形成した場合には、切欠部に応力が集中して右側ガラスの強度が低下することが想定される。そこで、右側パネルに対し、切欠部と対向する上部位置に、キャブ内に向けて凹陥した凹陥部を設けている。これにより、切欠部を連結ピンの上側の一部を避けるように浅く形成した場合でも、連結ピンの下側の残余の部分は、右側パネルの凹陥部によって避けることができる。この結果、切欠部を設けたことによる右側ガラスの強度低下を抑制することができる。
(3).本発明によると、前記右側パネルに設けられた段部は、前記連結ピンの下縁よりも上側に位置して前,後方向に設け、前記右側パネルの段部には、前記切欠部と対向する位置に、前記連結ピンの突出端が入り込むのを許すために前記キャブ内に向けて凹陥した凹陥部を設ける構成としたことにある。
この構成によれば、右側ガラスの下側端縁の位置を連結ピンの高さ位置よりも下げることができる。これにより、右側方の視界を下側に広げることができ、オペレータに広い視界を提供することができる。
(4).本発明によると、前記キャブの右面部位には、前記右側ガラスの切欠部と前記右側パネルの凹陥部とによって空間領域を形成し、前記連結ピンの突出端が前記空間領域に入り込むのを許す構成としたことにある。
この構成によれば、連結ピンの突出端は、キャブの右面部位に形成した空間領域に入り込むことができる。これにより、キャブの右面部位と連結ピンの突出端との干渉を避けることができる。
(5).本発明によると、前記右側パネルの上部位置は、外側パネルと、該外側パネルの内側に幅寸法をもって配置された内側パネルとの二重パネル構造とし、前記段部と前記ガラス取付枠とは、前記外側パネルに設け、前記凹陥部は、前記外側パネルを前記内側パネルに向けて窪ませることにより形成したことにある。
この構成によれば、右側パネルの上端側は、外側パネルと内側パネルとによって二重パネル構造としているから、右側パネルは、十分な強度を持つことができる。この上で、外側パネルには、その一部を内側パネルに向けて窪ませることにより凹陥部を容易に形成することができる。
(6).本発明によると、前記右側パネルに設けられた段部は、前記連結ピンの下縁よりも下側に位置して前,後方向に設け、前記連結ピンの突出端は、前記段部の上側位置で前記切欠部に入り込むのを許す構成としたことにある。これにより、右側ガラスに切欠部を設けるだけで、右側ガラスの下側端縁の位置を連結ピンの高さ位置よりも下げることができる。この結果、オペレータに右側方の広い視界を提供することができる。
(7).本発明によると、前記右前ピラー、右後ピラー、右天井ピラーおよび右側パネルには、前記右側パネルの外面よりも前記キャブ内に向けて入り込んだ位置にガラス取付枠を設け、前記右側ガラスは、その周囲に設けた接着代を前記ガラス取付枠に外側から対面させた状態で接着剤を用いて固着する構成としたことにある。
この構成によれば、ガラス取付枠は、右側パネルの外面よりもキャブ内に向けて入り込んだ位置に配置している。従って、このガラス取付枠に右側ガラスを取付けたときには、該右側ガラスと右側パネルとを同一面に配置することができ、外観上の見栄えを良好にすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る油圧ショベルを示す正面図である。 旋回フレーム、エンジン、キャブ等を拡大して示す平面図である。 図2中の連結ピンの周囲を拡大して示す平面図である。 キャブの右面部位と連結ピンとの関係を図3中の矢示IV−IV方向から見た断面斜視図である。 キャブを右後側から拡大して見た外観斜視図である。 キャブを構成するベース枠と各ピラーと各連結梁とを示す外観斜視図である。 図5のキャブから右側ガラスを取外した状態を示す分解斜視図である。 図5のキャブから右側パネルと右側ガラスとを取外した状態を示す分解斜視図である。 右側ガラスの切欠部と右側パネルの凹陥部と連結ピンの突出端とを拡大して示す断面図である。 右側ガラスの切欠部と右側パネルの凹陥部とを拡大して示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るキャブを右後側から見た外観斜視図である。 図11のキャブから右側ガラスを取外した状態を示す分解斜視図である。 右側ガラスの切欠部と右側パネルと連結ピンの突出端とを拡大して示す断面図である。 右側ガラスの切欠部と右側パネルとを拡大して示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械の代表例として、小型の油圧ショベル、所謂ミニショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
まず、図1ないし図10は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、1は建設機械の代表例としての小型の油圧ショベルを示し、該油圧ショベル1は、例えば総重量が7トン以下の所謂ミニショベルとして構成されている。この油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられ土砂の掘削作業を行う作業装置4とにより構成されている。
作業装置4は、上部旋回体3の前側に設けられている。この作業装置4は、上部旋回体3の前側に俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4Aの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム4Bと、該アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cと、これらを駆動するブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fとにより構成されている。
ブーム4Aは、その基端のフート部4A1が後述する旋回フレーム5の左,右の縦板5B,5Cの作業装置取付ブラケット5B1,5C1間に配置される。この状態で、各縦板5B,5Cのピン挿通孔5B2,5C2とフート部4A1に形成されたピン挿通孔(図示せず)とに亘って後述の連結ピン6を挿嵌する。これにより、ブーム4Aは、縦板5B,5Cの作業装置取付ブラケット5B1,5C1間に俯仰動可能に連結することができる。
旋回フレーム5は、上部旋回体3の支持構造体をなすもので、該旋回フレーム5は、下部走行体2上に旋回可能に搭載されている。図2に示すように、旋回フレーム5は、前,後方向に延びる厚肉な鋼板等の強度部材からなる底板5Aと、該底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板5B,右縦板5Cと、前記底板5A、各縦板5B,5Cから左,右方向の外向きに延び前,後方向に間隔をもって配置された複数本の張出しビーム5Dと、左,右方向の外側に位置して各張出しビーム5Dの先端に取付けられ、前,後方向に延びた左サイドフレーム5E,右サイドフレーム5Fと、前記左,右の縦板5B,5C間に位置して前記底板5A上に立設され、該各縦板5B,5Cを立設状態に支持する前板5Gとにより構成されている。
ここで、左,右の縦板5B,5Cは、その前側位置が作業装置4を構成するブーム4Aのフート部4A1を取付けるための作業装置取付ブラケット5B1,5C1となっている。図3、図4に示すように、この作業装置取付ブラケット5B1,5C1の上部には、左,右方向に同軸となるようにピン挿通孔5B2,5C2が形成され、該各ピン挿通孔5B2,5C2には、後述の連結ピン6が挿嵌される。
6は旋回フレーム5の左,右の縦板5B,5Cの前側位置に設けられた連結ピンである。この連結ピン6は、各縦板5B,5Cの作業装置取付ブラケット5B1,5C1に作業装置4を取付けるものである。即ち、連結ピン6は、左,右方向に延びる棒状の円柱体からなり、キャブ11と反対側となる右側から各作業装置取付ブラケット5B1,5C1のピン挿通孔5B2,5C2、ブーム4Aのフート部4A1に挿着される。このときに、連結ピン6は、各作業装置取付ブラケット5B1,5C1を貫通し、その先端部は、左側(キャブ11側)の取付ブラケット5B1から突出した突出端6Aとなっている。一方、連結ピン6は、各取付ブラケット5B1,5C1から左,右方向の右側に引き抜くことにより、左,右の縦板5B,5C間からブーム4Aのフート部4A1を取外すことができる。さらに、図9に示すように、連結ピン6は、各取付ブラケット5B1,5C1に挿嵌したときに最も下側に位置する下縁6Bが、後述する外側パネル34の段部34Bよりも低い位置に配置されている。
カウンタウエイト7は、旋回フレーム5を構成する左,右の縦板5B,5Cの後側に取付けられている(図1参照)。このカウンタウエイト7は、作業装置4との重量バランスをとるもので、略円弧状をした重量物として形成されている。
エンジン8は、カウンタウエイト7の前側に位置して旋回フレーム5の後側に設けられている(図2参照)。このエンジン8は、旋回フレーム5上に左,右方向に延在する横置き状態に搭載されている。エンジン8の右側には油圧ポンプ9が取付けられ、エンジン8の左側にはラジエータ、オイルクーラを含む熱交換器10が配設されている。
次に、旋回フレーム5の前側に位置して左縦板5Bの外側(左側)に隣接して設けられるキャブ11について述べる。
11は旋回フレーム5の左前側に搭載されたキャブを示している(図1、図2参照)。このキャブ11は、オペレータが着座する運転席、走行用の操作レバー、作業用の操作レバー(いずれも図示せず)を覆うもので、全体としてボックス状に形成されている。キャブ11は、旋回フレーム5の左縦板5Bの外側に隣接して配置されている。キャブ11は、後述のフロア部材12、キャブボックス13、ドア31を含んで構成されている。
ここで、キャブ11は、旋回フレーム5上に防振マウント(図示せず)を介して弾性的に支持されているから、走行時や作業時に、前,後方向、左,右方向、上,下方向に揺れる。このために、キャブ11が左,右方向に揺れた場合でも、連結ピン6の突出端6Aが右面部位32に接触しないように、右面部位32と突出端6Aとは、キャブ11の揺れを考慮した小さな間隔寸法Tをもって配置されている(図3、図9参照)。
この場合、第1の実施の形態では、右面部位32を構成する後述の右側パネル33に凹陥部36を設けると共に、右側ガラス37に切欠部40を設けている。これにより、キャブ11は、連結ピン6の突出端6Aを凹陥部36と切欠部40に入り込ませることにより、右面部位32を左縦板5Bに接近して配置することができる。
図8に示すように、フロア部材12は、キャブ11の床面を構成するもので、該フロア部材12は、前,後方向に長尺な長方形状の板体として形成されている。このフロア部材12上には、運転席、各種操作レバー等(いずれも図示せず)が設けられている。
13はフロア部材12と共にキャブ11を構成するキャブボックスを示している。このキャブボックス13は、フロア部材12上にオペレータの居住空間を画成するものである。キャブボックス13は、後述するベース枠14、各ピラー15〜20、連結梁21,22,23および各面部位24,26,28,30,32により構成されている。
図6に示すように、ベース枠14は、キャブボックス13の底面を形成するものである。このベース枠14は、前枠部位14A、後枠部位14B、左枠部位14Cおよび右枠部位14Dにより、フロア部材12を取囲む角枠状に形成されている。ベース枠14は、その角隅位置がフロア部材12と共に防振マウントを介して旋回フレーム5に取付けられている。
ここで、左前ピラー15はベース枠14の左前角隅位置に立設され、左後ピラー16はベース枠14の左後角隅位置に立設され、左天井ピラー17は左前ピラー15の上部と左後ピラー16の上部との間に前,後方向に延びて設けられている。同様に、右前ピラー18はベース枠14の右前角隅位置に立設され、右後ピラー19はベース枠14の右後角隅位置に立設され、右天井ピラー20は右前ピラー18の上部と右後ピラー19の上部との間に前,後方向に延びて設けられている。
各ピラー15〜20は、例えば、高強度で軽量な中空構造体(異形パイプ材)を用いて形成されている。なお、左,右の後ピラー16,19としては、上,下方向の中間部から上側が後方に突出したクランク形状に形成したものを図示している。しかし、左,右の後ピラー16,19としては、曲線状(S字形状)に延びたり、直線状に延びる構成としたものを適用することもできる。
ここで、右前ピラー18の後側には、その右側面よりもキャブ11内に向けて入り込んだ位置にガラス取付枠18Aが設けられている。右後ピラー19の前側には、その右側面よりもキャブ11内に向けて入り込んだ位置にガラス取付枠19Aが設けられている。さらに、右天井ピラー20の下側には、その右側面よりもキャブ11内に向けて入り込んだ位置にガラス取付枠20Aが設けられている。これらのガラス取付枠18A,19A,20Aは、逆U字状をなすように連続して形成され、後述する右側ガラス37の接着代37Eを固着するための接着面となっている。
前上連結梁21は、キャブボックス13の前側の上部位置に左,右方向に延びて設けられている。この前上連結梁21は、左端が左前ピラー15の上部と左天井ピラー17の前部との角隅位置に取付けられ、右端が右前ピラー18の上部と右天井ピラー20の前部との角隅位置に取付けられている。
後上連結梁22は、キャブボックス13の後側の上部位置に左,右方向に延びて設けられている。この後上連結梁22は、左端が左後ピラー16の上部と左天井ピラー17の後部との角隅位置に取付けられ、右端が右後ピラー19の上部と右天井ピラー20の後部との角隅位置に取付けられている。
後中間連結梁23は、キャブボックス13の後側の中間高さ位置に左,右方向に延びて設けられている。この後中間連結梁23は、左端が左後ピラー16の上,下方向の中間位置に取付けられ、右端が右後ピラー19の上,下方向の中間位置に取付けられている。
図2、図8に示すように、前面部位24は、左前ピラー15と右前ピラー18との間に設けられ、該前面部位24は、上,下方向に長尺となる長方形状の窓枠として形成されている。この前面部位24には、前方視界を得るための前窓25が設けられている。
後面部位26は、左後ピラー16と右後ピラー19との間に設けられ、該後面部位26は、左,右の後ピラー16,19に対応するように、クランク形状に折曲げられた長方形状の板体(パネル)により形成されている。この後面部位26の上側には、後方視界を得るための後側ガラス27が設けられている。
図6に示すように、左面部位28は、左前ピラー15と左後ピラー16との間に設けられ、該左面部位28は、前,後方向の後側寄りに配置されている。左面部位28は、例えば、プレス成形された複数枚の板体(パネル)を対面して接合することにより形成されている。一方、左面部位28の前側部分は、上,下方向に延びてベース枠14の左枠部位14Cと左天井ピラー17とを連結する左中間ピラー28Aとなっている。さらに、左面部位28の上側には、左側方視界を得るための左側ガラス29(図6中に二点鎖線で図示)が設けられている。
天面部位30は、左天井ピラー17と右天井ピラー20との間で、かつ前上連結梁21と後上連結梁22との間に設けられている。この天面部位30は、運転席の上方を覆うルーフ部となるもので、前,後方向に延びる長方形状の板体(パネル)を用いて形成されている。
ドア31は、左前ピラー15と左面部位28との間に設けられている。このドア31は、オペレータがキャブ11に乗り降りするときに開閉されるもので、後側の端縁が左面部位28の左中間ピラー28Aに対し回動可能に取付けられている。
次に、キャブ11のキャブボックス13のうち、旋回フレーム5の左縦板5Bに対面して配置された本発明の特徴部分である右面部位32の構成について説明する。
即ち、32は右前ピラー18と右後ピラー19との間に設けられたキャブボックス13の右面部位を示している。図5に示すように、この右面部位32は、旋回フレーム5の左縦板5Bに対面するキャブ11の右側を覆うもので、後述の右側パネル33と右側ガラス37とにより構成されている。
33は右面部位32の一部を構成する右側パネルである。この右側パネル33は、前述した左面部位28等と同様に、例えば、プレス成形された複数枚の板体(パネル)を対面して接合することにより、所定の厚さ寸法をもった構造体として形成されている。具体的には、図4、図9に示すように、右側パネル33は、右面部位32の下側部分を覆うもので、外面側の外側パネル34と、内面側(室内側)の内側パネル35とによって二重パネル構造として形成されている。
図7、図8に示すように、外側パネル34は、後側(右後ピラー19)から前側(右前ピラー18)に向けて高さ寸法が小さくなるように下側に傾斜し台形状をなした台形部位34Aと、該台形部位34Aの上部位置で前,後方向に延びた段部34Bと、前記台形部位34Aの前側位置から三角形状に立上った三角部位34Cと、該三角部位34Cの後部位置で上,下方向に延びた傾斜段部34Dと、前記段部34Bを境として台形部位34Aの上側から三角部位34Cの後側に亘って設けられたガラス取付枠34Eとを含んで形成されている。このガラス取付枠34Eは、後述する右側ガラス37の下側部位を接着するための接着面を形成するもので、後述の凹陥部36、切欠部40が形成される前,後方向の中間位置が広幅(上,下方向に高くなるよう)に形成されている。
ここで、台形部位34Aの上側に位置する段部34Bは、連結ピン6の突出端6Aと対向した位置の近傍でキャブ11内に向け屈曲して形成されている。この段部34Bは、連結ピン6の下縁6Bよりも上側に配置され、該下縁6Bと段部34Bとの間は高さ寸法Hとなっている(図9参照)。この場合、台形部位34Aの上部位置の段部34Bには、前,後方向の中間に位置して、突出端6Aとの干渉を避けて該突出端6Aを入り込ませるための凹陥部36が設けられている。
一方、ガラス取付枠34Eは、台形部位34Aの外面から右側ガラス37の厚さ寸法分だけキャブ11内に向けて入り込んでいる。即ち、ガラス取付枠34Eは、段部34B、傾斜段部34Dを境として台形部位34Aよりも内側位置に設けられている。これにより、ガラス取付枠34Eに右側ガラス37を取付けたとき、右側ガラス37の外面は、台形部位34A、三角部位34Cの外面とほぼ同一面上に配置することができる。
図4、図9に示すように、内側パネル35は、外側パネル34の上部側に取付けられている。この場合、内側パネル35には、その下端部に位置して前述した外側パネル34の段部34B,34Dと同等の幅寸法をもった段部35Aが設けられている。これにより、内側パネル35は、外側パネル34の台形部位34Aの内側に幅寸法Sをもって配置されている。
右側パネル33は、外側パネル34の内側に内側パネル35を固着することにより二重パネル構造として形成されている。この状態で、右側パネル33は、前端部を右前ピラー18に溶接手段を用いて固着し、後端部を右後ピラー19に溶接手段を用いて固着することにより、各ピラー18,19間に一体的に取付けられている。
36は連結ピン6の突出端6Aを避けるために右側パネル33の段部34Bから下側に向けて設けられた凹陥部を示している。この凹陥部36は、後述する右側ガラス37の切欠部40と協働して連結ピン6の突出端6Aとの干渉を避けるものである。このために、凹陥部36は、切欠部40と対向する位置で、かつ外側パネル34の段部34Bの位置から下側に向けて設けられている。具体的には、凹陥部36は、連結ピン6の突出端6Aと対向する位置を内側パネル35に向け、ガラス取付枠34Eの位置まで窪ませることにより矩形状に形成されている。ここで、凹陥部36の大きさ(幅寸法、高さ寸法、奥行寸法)は、防振マウントに支持されたキャブ11が前,後方向、左,右方向、上,下方向に振動(揺動)した場合でも、連結ピン6の突出端6Aが接触しない大きさ(寸法)に設定されている。なお、凹陥部36は、矩形状に限らず、半円形、楕円形等の他の形状に形成してもよい。
凹陥部36は、連結ピン6の突出端6Aの下側の一部を入り込ませるものであるから、上側に位置する切欠部40は、連結ピン6の上側の一部だけを入り込ませればよく、浅く形成することができる。これにより、切欠部40が形成された右側ガラス37は、強度の低下を抑えることができる。
37は右側パネル33の上側に位置して右面部位32に設けられた右側ガラスである。この右側ガラス37は、右前ピラー18、右後ピラー19、右天井ピラー20および右側パネル33によって囲まれた範囲を覆うものである。右側ガラス37は、前側に位置して上,下方向に延びた前側端縁37Aと、後側に位置して上,下方向に延びた後側端縁37Bと、上側に位置して前,後方向に延びた上側端縁37Cと、下側に位置してV字状に屈曲して延びた下側端縁37Dとを有している。
この下側端縁37Dは、右側パネル33の外側パネル34に設けられた段部34Bに沿って後側から前側に向けて下側に傾斜した前下り部37D1と、該前下り部37D1の前端から傾斜段部34Dに沿って上側に延びた立上り部37D2とにより形成されている。一方、右側ガラス37の周囲は、その全周に亘って接着代37Eとなっている。この接着代37Eには、例えば、接着部分が外部から見えないように、不透明な目隠し加工が施されている。
次に、右側ガラス37を取付ける場合の作業手順の一例について述べる。右側ガラス37は、前側端縁37Aを右前ピラー18のガラス取付枠18Aに対面させ、後側端縁37Bを右後ピラー19のガラス取付枠19Aに対面させ、上側端縁37Cを右天井ピラー20のガラス取付枠20Aに対面させ、下側端縁37Dを外側パネル34(右側パネル33)のガラス取付枠34Eに外側から対面させる。この状態で、右側ガラス37の接着代37Eを厚手の両面テープ38を用いて各ガラス取付枠18A,19A,20A,34Eに仮止めする。右側ガラス37を仮止めしたら、図9、図10に示すように、両面テープ38をキャブ11内への漏れ止めとして利用しつつ、この両面テープ38の周囲に接着剤39を充填する。これにより、右側ガラス37の接着代37Eを、各ガラス取付枠18A,19A,20A,34Eに固着することができる。
ここで、右側ガラス37は、下側端縁37Dの前下り部37D1に後述の切欠部40を設けたことにより、この下側端縁37Dの位置を連結ピン6の高さ位置よりも下げることができる。これにより、キャブ11内の運転席に着座したオペレータは、低い位置まで下げられた右側ガラス37を透して右下側に広い視界を得ることができる。
40は右側ガラス37の下側端縁37Dに設けられた切欠部を示している。この切欠部40は、連結ピン6と対向する部位、具体的には、下側端縁37Dの前下り部37D1の前,後方向の中間位置を上側に切欠くことにより形成されている。切欠部40は、前述した凹陥部36と協働して連結ピン6の突出端6Aが入り込むのを許すものである。
図10に示すように、切欠部40は、右側パネル33の凹陥部36に対応するように、下側端縁37Dの前下り部37D1から上側に延びる逆V字形状ないし逆U字形状の切欠きとして形成されている。切欠部40は、前下り部37D1との境界位置が滑らかな円弧部40Aとなっている。ここで、切欠部40は、凹陥部36を設けたことによって右側ガラス37に対し浅く形成できる上に、全体形状を滑らかに連続する曲線状に形成されている。従って、切欠部40に対し応力が集中するのを防止できるから、右側ガラス37は、高強度に形成することができる。
切欠部40は、右側パネル33の凹陥部36と共に、キャブ11の右面部位32に空間領域41を形成している。この空間領域41は、連結ピン6の突出端6Aが右側パネル33、右側ガラス37に向けて入り込むのを許すことができる。この空間領域41の大きさは、防振マウントに支持されたキャブ11が前,後方向、左,右方向、上,下方向に振動(揺動)した場合でも、連結ピン6の突出端6Aが右側パネル33、右側ガラス37に接触しない大きさ(寸法)である。従って、空間領域41による隙間を設けたことにより、キャブ11の右面部位32と連結ピン6の突出端6Aとの干渉を避けることができる。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、この油圧ショベル1の動作について説明する。
オペレータは、キャブ11に搭乗して運転席に着座する。この状態で走行用の操作レバーを操作することにより、下部走行体2を駆動して油圧ショベル1を前進または後退させることができる。一方、運転席に着座したオペレータは、作業用の操作レバーを操作することにより、例えば作業装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業を行うことができる。ここで、キャブ11は、旋回フレーム5上に防振マウント(図示せず)を介して弾性的に支持することにより、走行時や作業時の乗り心地を良好にすることができる。
しかし、キャブ11が走行時や作業時に前,後方向、左,右方向、上,下方向に揺れる場合がある。特に、キャブ11が左,右方向に揺れる場合には、右面部位32が旋回フレーム5の左縦板5Bから突出した連結ピン6の突出端6Aに接触する虞がある。このために、キャブ11は、左縦板5B(連結ピン6)から大きく離間させる必要がある。
然るに、本実施の形態によれば、キャブ11の右面部位32は、右前ピラー18、右後ピラー19間に設けられた右側パネル33と、該右側パネル33の上側に位置して右前ピラー18、右後ピラー19、右天井ピラー20および右側パネル33に取付けられた右側ガラス37とにより構成し、このキャブ11を旋回フレーム5の左縦板5Bの左側に隣接して設けている。一方、旋回フレーム5の左,右の縦板5B,5Cには、ピン挿通孔5B2,5C2を有する作業装置取付ブラケット5B1,5C1を設け、このピン挿通孔5B2,5C2に挿嵌された連結ピン6は、その先端部が左縦板5Bからキャブ11側に突出する構成となっている。
ここで、本実施の形態では、右面部位32を構成する右側ガラス37の下側端縁37Dには、連結ピン6と対向した部位を上側に切欠くことにより切欠部40を設けている。従って、旋回フレーム5上でキャブ11が左,右方向に揺動して左縦板5Bに接近した場合でも、切欠部40は、連結ピン6の突出端6Aがキャブ11の右面部位32(右側ガラス37)に向けて入り込むのを許すことができる。
この結果、右側ガラス37は、切欠部40によって連結ピン6の突出端6Aを避けた分だけ、下側端縁37Dの位置を連結ピン6の高さ位置よりも下げることができる。これにより、キャブ11の右面部位32を旋回フレーム5の左縦板5Bに隣接して配置した場合でも、右側ガラス37を透して見える右側方の視界を下側に広げることができ、作業性を向上することができる。
しかも、右側パネル33には、切欠部40と対向する位置に、外側パネル34の段部34Bから下向きで、かつキャブ11内に向けて凹陥した凹陥部36を設け、この凹陥部36に連結ピン6の突出端6Aが入り込む構成としている。これにより、切欠部40を連結ピン6の突出端6Aの上側の一部を避けるように浅く(小さく)形成した場合でも、連結ピン6の下縁6B側の残余の部分は、右側パネル33の凹陥部36に入り込ませることができる。この結果、切欠部40に対し応力が集中するのを防止できるから、右側ガラス37を高強度に形成することができ、耐久性、信頼性等を向上することができる。
キャブ11の右面部位32には、右側ガラス37の切欠部40と右側パネル33の凹陥部36とによって空間領域41を形成することができる。この空間領域41は、右側パネル33および右側ガラス37と連結ピン6の突出端6Aとの間の間隔寸法Tに加えて、空間領域41によってさらに大きな隙間を確保することができる。これにより、キャブ11の右面部位32と連結ピン6の突出端6Aとの間を、空間領域41による隙間の分だけ大きく離間させることができる。
右側パネル33の上部位置は、外側パネル34と内側パネル35とにより幅寸法Sをもった二重パネル構造としているから、外側パネル34を構成する台形部位34Aの上部を内側パネル35に向けて窪ませることにより、外側パネル34に凹陥部36を容易に形成することができる。
さらに、右前ピラー18、右後ピラー19、右天井ピラー20および右側パネル33に設けたガラス取付枠18A,19A,20A,34Eは、右側パネル33の外面よりもキャブ11内に向けて入り込んだ位置に配置している。従って、ガラス取付枠18A,19A,20A,34Eに右側ガラス37を取付けたときには、該右側ガラス37と右側パネル33とをほぼ同一面に配置することができる。これにより、外観上の見栄えを良好にすることができる。
なお、第1の実施の形態では、右側パネル33の外側パネル34に凹陥部36を設け、右側ガラス37に切欠部40を設ける構成としているが、外側パネル34に設けられた凹陥部36を廃止する構成としてもよい。この構成によると、キャブ11が左,右方向に揺れて右面部位32が左縦板5Bに接近した場合、連結ピン6の突出端6Aが外側パネル34と接触し、外側パネル34が傷付くことが考えられる。しかし、右側ガラス37は、切欠部40によって突出端6Aの接触を回避することができるから、外側パネル34が傷付くだけで、右側ガラス37の損傷(割れ)を防ぐことができる。
次に、図11ないし図14は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、右側パネルに設けられた段部は、連結ピンの下縁よりも下側に位置して前,後方向に設け、連結ピンの突出端は、段部の上側位置で切欠部に入り込むのを許す構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図11、図12において、51は第2の実施の形態によるキャブボックス、52は該キャブボックス51の右面部位をそれぞれ示している。この第2の実施の形態による右面部位52は、第1の実施の形態による右面部位32とほぼ同様に、後述の右側パネル53と右側ガラス56とにより構成されている。
53は右面部位52の下側部分を覆うように設けられた第2の実施の形態による右側パネルである。この右側パネル53は、前述した第1の実施の形態による右側パネル33とほぼ同様に、外面側の外側パネル54と内面側の内側パネル55とによって二重パネル構造として形成されている。しかし、第2の実施の形態による右側パネル53は、第1の実施の形態で設けられていた凹陥部が廃止されている点と、外側パネル54の形状が異なっている点との2点で、第1の実施の形態による右側パネル33と相違している。
図13、図14に示すように、第2の実施の形態による外側パネル54は、第1の実施の形態による外側パネル34とほぼ同様に、台形部位54A、段部54B、三角部位54C、傾斜段部54D、ガラス取付枠54Eにより構成されている。しかし、第2の実施の形態による外側パネル54は、台形部位54Aの高さ寸法、即ち、段部54Bの上,下方向位置が第1の実施の形態による外側パネル34の段部34Bの位置よりも低い位置に形成されている点で、第1の実施の形態による外側パネル34と相違している。
具体的には、外側パネル54の段部54Bは、連結ピン6の下縁6Bよりも下側に位置して前,後方向に設けられている。これにより、連結ピン6の突出端6Aは、段部54Bの上側位置で後述の切欠部57に入り込ませることができる。
56は右側パネル53の上側に位置して右面部位52に設けられた第2の実施の形態による右側ガラスである。この右側ガラス56は、第1の実施の形態による右側ガラス37とほぼ同様に、右前ピラー18、右後ピラー19、右天井ピラー20および右側パネル53によって囲まれた範囲を覆うもので、前側端縁56A、後側端縁56B、上側端縁56C、下側端縁56Dおよび接着代56Eを有している。
ここで、第2の実施の形態による右側ガラス56は、全体の高さ寸法、即ち、下側端縁56Dの位置が、第1の実施の形態による右側ガラス37の下側端縁37Dの位置よりも低い位置に形成されている点で、この右側ガラス37と相違している。具体的には、右側ガラス56は、その下側端縁56Dが連結ピン6の突出端6A(下縁6B)を越えた低い位置に配置されている。
57は右側ガラス56の下側端縁56Dに設けられた第2の実施の形態による切欠部を示している。この切欠部57は、第1の実施の形態による切欠部40とほぼ同様に、連結ピン6の突出端6Aに対向する下側端縁56Dの前下り部56D1の前,後方向の中間位置を上側に切欠くことにより形成されている。切欠部57は、単独で連結ピン6の突出端6Aが入り込むのを許すために、第1の実施の形態による切欠部40よりも上,下方向に大きく(上側に深く)形成されている。さらに、切欠部57には、前下り部56D1との境界位置に滑らかな円弧部57Aを有している。これにより、切欠部57は、キャブボックス51の右面部位52との間に空間領域58を形成している。
かくして、このように構成された第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態では、切欠部57だけで連結ピン6の突出端6Aが入り込むのを許す構成としているから、第1の実施の形態で設けられていた凹陥部36を省略することができ、外側パネル54の構成を簡略化することができる。
なお、第1の実施の形態では、右側パネル33の外側パネル34に凹陥部36を設け、右側ガラス37に切欠部40を設ける構成とした場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、外側パネル34から凹陥部36を廃止する構成としてもよい。この場合には、キャブ11が左,右方向に揺れたときに、連結ピン6の突出端6Aが外側パネル34と接触し、該外側パネル34が損傷することが考えられる。しかし、少なくとも右側ガラス37は、切欠部40によって保護することができ、右側ガラス37の割れを防止することができる。
さらに、各実施の形態では、建設機械として7トン以下の小型の油圧ショベル1(ミニショベル)を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えば7トンを越える中型、大型の油圧ショベル等の建設機械にも広く適用することができる。さらに、油圧ポンプを電動モータで駆動する電動式の建設機械やエンジンと電動モータとを搭載したハイブリッド式の建設機械にも適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業装置
4A ブーム
4A1 フート部
5 旋回フレーム
5A 底板
5B 左縦板
5B1,5C1 作業装置取付ブラケット
5B2,5C2 ピン挿通孔
5C 右縦板
6 連結ピン
6A 突出端
6B 下縁
11 キャブ
12 フロア部材
13,51 キャブボックス
14 ベース枠
15 左前ピラー
16 左後ピラー
17 左天井ピラー
18 右前ピラー
18A,19A,20A,34E,54E ガラス取付枠
19 右後ピラー
20 右天井ピラー
24 前面部位
26 後面部位
28 左面部位
30 天面部位
32,52 右面部位
33,53 右側パネル
34,54 外側パネル
34A,54A 台形部位
34B,54B 段部
34C,54C 三角部位
34D,54D 傾斜段部
35,55 内側パネル
36 凹陥部
37,56 右側ガラス
37D,56D 下側端縁
37E,56E 接着代
39 接着剤
40,57 切欠部
41,58 空間領域
S 幅寸法
T 連結ピンの突出端と右面部位との間隔寸法
H 連結ピンの下縁から外側パネルの段部までの高さ寸法

Claims (7)

  1. 自走可能な下部走行体(2)と、該下部走行体(2)上に旋回可能に搭載された上部旋回体(3)と、該上部旋回体(3)の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置(4)とからなり、
    前記上部旋回体(3)は、
    強度部材となる底板(5A)上に左,右方向に間隔をもって前,後方向に延びて左,右の縦板(5B,5C)が立設された旋回フレーム(5)と、
    前記作業装置(4)を取付けるために前記左,右の縦板(5B,5C)の前側位置に形成されピン挿通孔(5B2,5C2)を有する作業装置取付ブラケット(5B1,5C1)と、
    該作業装置取付ブラケット(5B1,5C1)のピン挿通孔(5B2,5C2)に対し左,右方向に挿嵌された連結ピン(6)と、
    前記旋回フレーム(5)の前側に位置して前記左縦板(5B)の外側に隣接して設けられオペレータが搭乗するキャブ(11)とを備え、
    前記キャブ(11)は、
    底面を形成するベース枠(14)に対して立設された左前ピラー(15)、左後ピラー(16)、左天井ピラー(17)、右前ピラー(18)、右後ピラー(19)および右天井ピラー(20)と、
    該各ピラー(15〜20)間に設けられた前面部位(24)、後面部位(26)、ドア(31)付の左面部位(28)、右面部位(32,52)および天面部位(30)とにより構成し、
    前記右面部位(32,52)は、
    前記右前ピラー(18)と右後ピラー(19)との間に設けられた右側パネル(33,53)と、
    該右側パネル(33,53)の上側に位置して前記右前ピラー(18)、右後ピラー(19)、右天井ピラー(20)および右側パネル(33)に取付けられた右側ガラス(37,56)とにより構成してなる建設機械において、
    前記右側パネル(33,53)の上部位置には、前記連結ピン(6)の突出端(6A)と対向した位置の近傍で前,後方向に延びる段部(34B,54B)を設け、かつ該段部(34B,54B)よりも上側面は、前記キャブ(11)内に入り込ませてなるガラス取付枠(34E,54E)として形成し、
    前記右側ガラス(37,56)の下部位置は、前記ガラス取付枠(34E,54E)に取付ける構成とし、
    前記右側ガラス(37,56)の下側端縁(37D,56D)には、前記連結ピン(6)の突出端(6A)と対向した部位を切欠くことにより切欠部(40,57)を設け、
    前記連結ピン(6)を前記各縦板(5B,5C)のピン挿通孔(5B2,5C2)に挿嵌することで前記突出端(6A)が前記左縦板(5B)から前記キャブ(11)側に突出した状態で、前記突出端(6A)が前記切欠部(40,57)に入り込むのを許す構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記右側パネル(33)の段部(34B)には、前記切欠部(40)と対向する位置に、前記連結ピン(6)の突出端(6A)が入り込むのを許すために前記キャブ(11)内に向けて凹陥した凹陥部(36)を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記右側パネル(33)に設けられた段部(34B)は、前記連結ピン(6)の下縁(6B)よりも上側に位置して前,後方向に設け、
    前記右側パネル(33)の段部(34B)には、前記切欠部(40)と対向する位置に、前記連結ピン(6)の突出端(6A)が入り込むのを許すために前記キャブ(11)内に向けて凹陥した凹陥部(36)を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記キャブ(11)の右面部位(32)には、前記右側ガラス(37)の切欠部(40)と前記右側パネル(33)の凹陥部(36)とによって空間領域(41)を形成し、
    前記連結ピン(6)の突出端(6A)が前記空間領域(41)に入り込むのを許す構成としてなる請求項2に記載の建設機械。
  5. 前記右側パネル(33)の上部位置は、外側パネル(34)と、該外側パネル(34)の内側に幅寸法(S)をもって配置された内側パネル(35)との二重パネル構造とし、
    前記段部(34B)と前記ガラス取付枠(34E)とは、前記外側パネル(34)に設け、
    前記凹陥部(36)は、前記外側パネル(34)を前記内側パネル(35)に向けて窪ませることにより形成してなる請求項2に記載の建設機械。
  6. 前記右側パネル(53)に設けられた段部(54B)は、前記連結ピン(6)の下縁(6B)よりも下側に位置して前,後方向に設け、
    前記連結ピン(6)の突出端(6A)は、前記段部(54B)の上側位置で前記切欠部(57)に入り込むのを許す構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  7. 前記右前ピラー(18)、右後ピラー(19)、右天井ピラー(20)および右側パネル(33,53)には、前記右側パネル(33,53)の外面よりも前記キャブ(11)内に向けて入り込んだ位置にガラス取付枠(18A,19A,20A,34E,54E)を設け、
    前記右側ガラス(37,56)は、その周囲に設けた接着代(37E,56E)を前記ガラス取付枠(18A,19A,20A,34E,54E)に外側から対面させた状態で接着剤(39)を用いて固着する構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
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