JPWO2014132850A1 - 車両用ホイール - Google Patents

車両用ホイール Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014132850A1
JPWO2014132850A1 JP2015502877A JP2015502877A JPWO2014132850A1 JP WO2014132850 A1 JPWO2014132850 A1 JP WO2014132850A1 JP 2015502877 A JP2015502877 A JP 2015502877A JP 2015502877 A JP2015502877 A JP 2015502877A JP WO2014132850 A1 JPWO2014132850 A1 JP WO2014132850A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air chamber
vehicle wheel
wheel
vertical wall
circumferential direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015502877A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6181147B2 (ja
Inventor
洋一 神山
洋一 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JPWO2014132850A1 publication Critical patent/JPWO2014132850A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6181147B2 publication Critical patent/JP6181147B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B21/00Rims
    • B60B21/12Appurtenances, e.g. lining bands
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B21/00Rims
    • B60B21/02Rims characterised by transverse section
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B21/00Rims
    • B60B21/02Rims characterised by transverse section
    • B60B21/026Rims characterised by transverse section the shape of rim well
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/002Noise damping elements provided in the tyre structure or attached thereto, e.g. in the tyre interior
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B2900/00Purpose of invention
    • B60B2900/10Reduction of
    • B60B2900/111Weight
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B2900/00Purpose of invention
    • B60B2900/10Reduction of
    • B60B2900/133Noise

Abstract

本発明の車両用ホイールは、副気室部材(10)の本体部(13)の長手方向の端部からウェル部(11c)の外周面(11d)の周方向に突出するように設けられ、副気室(SC)とタイヤ空気室(MC)とを連通する連通孔(18a)が内側に形成される突出部を有し、突出部は本体部(13)のウェル部(11c)の外周面(11d)の幅方向における中央部よりも縁部(14a)側に偏倚して設けられていることを特徴とする。

Description

本発明は、車両用ホイールに関する。
従来、タイヤ空気室内での気柱共鳴に起因するロードノイズを低減するホイールとしては、タイヤ空気室と連通孔を介して連通する副気室を有するヘルムホルツレゾネータが設けられたものが種々提案されている。このような車両用ホイールとしては、ヘルムホルツレゾネータ(副気室部材)がウェル部の外周面に簡単にかつ強固に取り付けられる構造を有するものが望ましい。そこで、本発明者は、例えば特許文献1に開示したように、上板と底板とで形成される本体部の内側に副気室を有し、この本体部の両側からそれぞれ延出する板状の縁部を介して本体部がウェル部の外周面に取り付けられる構造の車両用ホイールを既に提案している。
更に詳しく説明すると、この車両用ホイールは、ウェル部の外周面の周方向に沿って延在するように形成される一対の縦壁面を有しており、この対向しあう縦壁面同士の間の略中央に本体部が配置されている。また、本体部から延出する縁部の先端のそれぞれは、各縦壁面に係止される構成となっている。
特許第4551422号公報
ところで、従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1参照)においては、ヘルムホルツレゾネータを構成する前記連通孔は、副気室を有する本体部から突出する。この連通孔は、例えば管部材で形成される突出部の内側に形成される。中でも本体部がホイール周方向に長手で、突出部が本体部の周方向の端部から突出するように設けられるものでは(例えば、特許文献1の図9(b)参照)、連通孔は副気室部材のホイール幅方向の略中央部、つまり両縦壁面同士の間の略中間位置に設けられる。
次に参照する図7は、従来の車両用ホイールにおける副気室部材の突出部付近の部分拡大斜視図である。
図7に示すように、この車両用ホイールの副気室部材10は、ホイール周方向Xに長手の本体部13と、本体部13のホイール周方向Xの端部から突出するように設けられる管体18と、を備えている。
なお、本体部13は、上板25aと、この上板25aと対向する側(図7の紙面裏側)に設けられる図示しない底板とを備えて構成される。この上板25aと底板(図示省略)との間には副気室(図示省略)が形成されている。また、管体18の内側に形成される連通孔18aは、この副気室と連通している。
そして、本体部13からホイール幅方向Yに延出する両縁部14a,14bの先端は、ウェル部(図示省略)の外周面に形成される第1及び第2の縦壁面16a,16b(図7中、仮想線で略記する)に係止されている。
また、この副気室部材10においては、本体部13の端部からホイール周方向Xに延出するように、板状体からなる延出部14cが形成されている。この延出部14cは、ウェル部の外周面側に凸の湾曲形状となっている。延出部14cの両端は、第1及び第2の縦壁面16a,16bに係止されている。
図7中、符号33a,33a・・・は、上板25aが部分的に底板(図示省略)側に窪んで上板25aと底板とを結合する結合部である。
また、図7中、濃淡の程度で3種類に分けられる網掛け部分は、ホイールの想定最大回転速度で発生する遠心力により副気室部材10が変形する様子を変形量分布として表したものである。ちなみに、この変形量はCAE(Computer Aided Engineering)によるシミュレーション試験を行って求めたものである。この網掛け部分のうち、最も濃い網掛け部分10aは、ウェル部の外周面から遠心方向への変形量(持ち上がり程度)が最も大きい領域を示している。この網掛け部分10aの次に濃い網掛け部分10bは、変形量(持ち上がり程度)が中くらいの領域を示している。最も薄い網掛け部分10cは、変形量(持ち上がり程度)が小さい領域を示している。白抜き部分10dは、殆ど変形しなかった領域を示している。
このような従来の車両用ホイールの副気室部材10では、図7に示すように、ホイール回転時の遠心力により、本体部13のホイール周方向Xの端部、及び延出部14cの変形量が最も大きくなっている。つまり、第1及び第2の縦壁面16a,16bに係止されていてこれらの第1及び第2の縦壁面16a,16bに強く拘束される縁部14a,14bの両先端の近傍では、副気室部材10は殆ど変形していない(白抜き部分10d参照)。しかしながら、第1及び第2の縦壁面16a,16bに係止される縁部14a,14bの両先端からホイール幅方向Yの中央部寄りになるほど、副気室部材10の変形量は、網掛け部分10c及び網掛け部分10bから網掛け部分10aへと大きくなっている。
ちなみに、図示しないが、管体18が本体部13の端部に無いと仮定した副気室部材と比較して、図7に示す副気室部材10の管体18と延出部14cとが一体化した部分の遠心方向への変形量は33%増加していた。Q位置における底板(図示省略)の変形量(Q位置の面直方向への変位長さ)は64%増加していた。R位置における上板25aの変形量(R位置の面直方向への変位長さ)は70%増加していた。
そして、このような従来の車両用ホイールの副気室部材10においては、第1及び第2の縦壁面16a,16bに強く拘束される縁部14a,14bからの距離が大きくなる本体部13のホイール幅方向Yの中央部に、遠心力(F=mrω:m質量、r半径、ω角速度)の質量因子を増加させることとなる管体18が配置されている。このことが、変形量を大きくしている原因にもなっている。そして、この変形量の増大が、両縁部14a,14bの第1及び第2の縦壁面16a,16bに対する係止を解除する。また、この変形量の増大が、副気室部材10をウェル部から脱離させるホイールの限界回転速度を大きく低下させる。
そこで、本発明の課題は、連通孔を形成する突出部が副気室部材のホイール周方向の端部に配置される従来の車両用ホイールと比較してホイールの限界回転速度をより高速に設定することができる車両用ホイールを提供することにある。
前記課題を解決した本発明の車両用ホイールは、タイヤ空気室内でヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材をウェル部の外周面に固定した車両用ホイールであって、前記ウェル部の前記外周面から径方向外側に立ち上がり、前記外周面の周方向に延びるように形成される第1の縦壁面と、前記第1の縦壁面と前記外周面の幅方向で対向するように前記ウェル部に形成される第2の縦壁面と、を備え、前記副気室部材は、前記ウェル部の前記外周面側に配置される底板と、この底板との間で副気室を形成する上板とを有する、前記周方向に長手の本体部と、前記本体部の前記幅方向の両側部のそれぞれで前記底板と前記上板とを結合すると共に、前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面のそれぞれに形成された溝部に係止される縁部と、前記本体部の長手方向の端部から前記周方向に突出するように設けられ、前記副気室と前記タイヤ空気室とを連通する連通孔が内側に形成される突出部と、を有し、前記突出部は前記本体部の前記幅方向における中央部よりも前記縁部側に偏倚して設けられていることを特徴とする。
この車両用ホイールは、第1の縦壁面及び第2の縦壁面に係止されて、これらの縦壁面に強く拘束される縁部側に偏倚するように突出部が設けられる。これによりこの車両用ホイールは、本体部の幅方向における中央部に突出部が配置される従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1の図9(b)参照)と異なって、突出部に遠心力が掛かった際の副気室部材の変形をより効果的に防止する。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記本体部及び前記縁部のホイール周方向の端部からホイール周方向に延出する板状体で形成される延出部を備え、前記突出部は、前記延出部と一体となるように形成されていることが望ましい。
この車両用ホイールによれば、延出部が支えとなり、突出部自体の変形が抑えられる。よって、車両用ホイールは、消音性能を安定して発揮することができる。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記突出部は、前記延出部のホイール周方向の端部よりも更にホイール周方向に突出するように形成されていることが望ましい。
この車両用ホイールによれば、延出部は、突出部よりも本体部側に向かって段差が形成されるように後退する。その結果、延出部の剛性が高まって、突出部に遠心力が掛かった際の副気室部材の変形がより一層効果的に防止される。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記連通孔は、ホイール径方向に縦長の断面形状を有することが望ましい。
このような車両用ホイールは、連通孔がホイール径方向に縦長になっているのでこの連通孔が形成される突出部を縁部側により偏倚させて設けることができる。これにより、この車両用ホイールは、突出部に遠心力が掛かった際の副気室部材の変形をより一層効果的に防止する。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記連通孔は、縦長の舌状を呈していることが望ましい。
このような車両用ホイールによれば、連通孔の断面視で舌状の先端側が湾曲形状を呈するので、この連通孔を内包する突出部自体の剛性が高まる。その結果、突出部に遠心力が掛かった際の副気室部材の変形がより一層効果的に防止される。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記第1の縦壁面がウェル部に立設した環状の縦壁に形成され、前記縁部からホイール幅方向に突出して前記縦壁に形成された切欠き部に嵌入することで前記副気室部材がホイール周方向にずれるのを防止する回止め部材を備え、前記突出部は、前記回止め部材が形成される前記縁部側に偏倚して形成されていることが望ましい。
このような車両用ホイールにおいては、副気室部材がリムに取り付けられる際に、回止め部材が切欠き部に嵌入されるとともに、この回止め部材側の縁部が第1の縦壁面に係止される。次いでこの縁部とは反対側の縁部がリム側に向けて押圧され、第2の縦壁面にこの縁部が係止される。
この車両用ホイールによれば、前記突出部が回止め部材が形成される縁部側に偏倚して形成されているので、この縁部とは反対側の縁部がリム側に向けて押圧される際に、この押圧時に突出部が邪魔にならずにリムに対する副気室部材の取り付けが容易となる。
また、このような車両用ホイールにおいては、前記副気室部材は、樹脂で形成されていることことが望ましい。
この車両用ホイールによれば、副気室部材の軽量化や量産性の向上、製造コストの削減、副気室の気密性の確保等を達成することができる。
本発明の車両用ホイールによれば、連通孔を形成する突出部が副気室部材のホイール周方向の端部に配置される従来の車両用ホイールと比較して、突出部に遠心力が掛かった際の副気室部材の変形をより効果的に防止することができる。これにより、本発明の車両用ホイールは、従来よりもホイールの限界回転速度をより高速に設定することができる。
本発明の実施形態に係る車両用ホイールの斜視図である。 副気室部材の全体斜視図である。 ウェル部上に配置された副気室部材の断面図であり、図1のIII−III断面における部分拡大断面図である。 図2のIV−IV線で切り欠いた副気室部材を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、リムのウェル部に対する副気室部材の取付け方法を説明する工程説明図である。 本発明の実施形態に係る車両用ホイールにおける副気室部材の突出部付近の部分拡大斜視図であり、ホイールの想定最大回転速度で発生する遠心力により副気室部材が変形する様子を変形量分布として表した図である。 従来の車両用ホイールにおける副気室部材の突出部付近の部分拡大斜視図であり、ホイールの想定最大回転速度で発生する遠心力により副気室部材が変形する様子を変形量分布として表した図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用ホイール1の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の車両用ホイール1は、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材10をホイール周方向Xに等間隔に複数有するものである。ちなみに、本実施形態では、4つの副気室部材10を有するものを想定しているが、本発明は2つ若しくは3つ又は5つ以上の副気室部材10を有するものであってもよい。
そして、本実施形態に係る車両用ホイール1は、後記する連通孔18a(図2参照)を内側に有する管体18を、副気室部材10のホイール幅方向Yの中央部よりも後記の縁部14a(図2参照)側に偏倚するように形成したことを主な特徴とする。
ここでは、まず車両用ホイール1の全体構成について説明する。
本実施形態に係る車両用ホイール1は、リム11と、このリム11をハブ(図示省略)に連結するためのディスク12とを備えている。図1中、符号11dは、ウェル部11cの外周面であり、副気室部材10は、後に詳しく説明するように、このウェル部11cに嵌め込まれる。また、符号15は、リム11の周方向に延びるようにウェル部11cの外周面11dに立設された環状の縦壁である。ちなみに、副気室部材10は、後記するように、縦壁15に係止される。符号15aは、副気室部材10が縦壁15に係止される際に後記する回止め部材19が嵌入される縦壁15の切欠き部である。
図2は、副気室部材10の全体斜視図である。
副気室部材10は、図2に示すように、一方向(ホイール周方向X)に長い部材であって、本体部13と、管体18と、縁部14a,14bと、延出部14c,14dと、を備えている。
なお、管体18は、特許請求の範囲にいう「突出部」に相当する。
本体部13は、外周面11d(図1参照)の周方向の曲率に合わせて湾曲するように長手に形成され、後に詳しく説明するように、その内側に副気室SC(図3参照)を有している。
管体18は、本体部13の長手方向の端部(ホイール周方向Xの端部)からホイール周方向X、換言すれば外周面11d(図1参照)の周方向に突出するように設けられている。
この管体18は、本体部13のホイール幅方向Y、換言すれば外周面11d(図1参照)の幅方向における中央線10fよりも縁部14a側に偏倚して設けられている。
管体18の内側には、連通孔18aが形成されている。この連通孔18aは、本体部13の内側の副気室SC(図3参照)と、後記するタイヤ空気室MC(図3参照)とを連通させるものである。
連通孔18aの断面形状は、後記するように、ホイール径方向Z(図3参照)に縦長の断面形状を有することが望ましい。
このような連通孔18を有する本実施形態での管体18は、前記のように縁部14a側に偏倚しているが、本発明は縁部14b側に偏倚している管体18を有する構成とすることもできる。
縁部14a及び縁部14bは、本体部13のホイール幅方向Yの両側部のそれぞれに沿うように形成されホイール周方向Xに延在している。これらの縁部14a,14bは、第1の縦壁面16a(図3参照)及び第2の縦壁面16b(図3参照)のそれぞれに係止されている。第1の縦壁面16aは、ウェル部11c(図1参照)に立設した環状の縦壁15に形成される。第2の縦壁面16bは、第1の縦壁面16aとホイール幅方向Yで対向するようにウェル部11cに形成される。縁部14a及び縁部14bは、第1の縦壁面16aに形成される溝部17a(図3参照)及び第2の縦壁面16bに形成される溝部17b(図3参照)のそれぞれに係止されて本体部13をウェル部11cに固定する。
延出部14c及び延出部14dは、ホイール周方向Xの本体部13における後記する底板25b(図3参照)の端部からホイール周方向Xに延出する板状体部分と、ホイール周方向Xの縁部14a,14bの端部からホイール周方向Xに延出する板状体部分とが一体化して形成されている。ちなみに、延出部14c,14dは、縁部14a,14bのホイール周方向Xの延長上にあって外周面11d(図1参照)の周方向の曲率に合わせて湾曲している。
なお、符号19は、副気室部材10がウェル部11c(図1参照)の外周面11d(図1参照)に固定された際に、縦壁15(図1参照)の切欠き部15a(図1参照)に嵌入することで、副気室部材10がホイール周方向Xにずれるのを防止する回止め部材である。この回止め部材19は、縁部14aからホイール幅方向Yに突出するように形成される平面視で矩形の切片で形成されている。
符号33aは、後記する上側結合部である(図3参照)。
次に参照する図3は、ウェル部11c上に配置された副気室部材10の断面図であり、図1のIII−III断面における部分拡大断面図である。
図3に示すように、副気室部材10の本体部13は、底板25bと、この底板25bとの間に副気室SCを形成する上板25aとを備えている。なお、本実施形態での上板25a及び底板25bのそれぞれは、同じ厚さとなっているが、これらの厚さは相互に異なっていてもよい。
上板25aは、ウェル部11cの外周面11d側に沿うように配置された底板25bの上方で膨らみをもつように湾曲することで、副気室SCを形成している。
上板25aには、本体部13を構成する部分に、上側結合部33aが形成されている。この上側結合部33aは、上板25aが部分的に副気室SC側に向かって窪むように形成されたものであり、平面視で円形を呈している。この上側結合部33aは、図2に示すように、副気室部材10の長手方向(ホイール周方向X)に沿って本体部13の中央線10f上で1列に並ぶように8個形成されている。
再び図3に戻って、底板25bには、上側結合部33aと対応する位置に、底側結合部33bが形成されている。
これらの底側結合部33bは、底板25bが部分的に副気室SC側に向かって窪むように形成されたものであり、平面視で円形を呈している。これらの底側結合部33bは、その先端部が、上板25aの上側結合部33aの先端部と一体になって、上板25aと底板25bとを結合している。
なお、本発明においては、このような上側結合部33a及び底側結合部33bを有しない構造とすることもできる。
次に参照する図4は、図2のIV−IV線で切り欠いた副気室部材10の断面斜視図である。
図4に示すように、副気室SC内で相互に結合された上側結合部33aと底側結合部33bは、副気室部材10の機械的強度を向上させる共に、副気室SCの容積の変動を抑制して消音機能をより効果的に発揮させる構成となっている。
副気室SCの容積は、50〜250cc程度が望ましい。副気室SCの容積をこの範囲内に設定することで、副気室部材10は、消音効果を充分に発揮しつつ、その重量の増大を抑制して車両用ホイール1(図1参照)の軽量化を図ることができる。また、ホイール周方向X(図2参照)の副気室部材10の長さは、リム11(図1参照)の周長(ウェル部11c(図1参照)の外周面11d(図1参照)の周長)の2分の1の長さを最大として、車両用ホイール1の重量の調整やウェル部11cに対する組付け容易性を考慮して適宜に設定することができる。
なお、図4中、符号13は、本体部であり、符号25aは、上板であり、符号25bは、底板である。
再び図3に戻って、タイヤ空気室MCと副気室SCとを連通させる連通孔18aは、前記したように、ホイール径方向Zに縦長の断面形状を有している。具体的には、図3中、仮想線(二点鎖線)で示すように、連通孔18aの断面形状は、底板25b側に広く、底板25bからホイール径方向Zの外側に向かうほど狭くなっていく、縦長の舌形状を呈している。なお、連通孔18aは、このようなホイール径方向Zに縦長の断面形状を有するものが望ましいが、縦長でなくても円形、多角形等の他の断面形状とすることもできる。ちなみに、連通孔18aの断面積は、同じ断面積の円形に換算して直径5mm以上のものが望ましい。
連通孔18aの長さは、次の(式1)で示されるヘルムホルツレゾネータの共鳴振動周波数を求める式を満たすように設定される。
=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(式1)
(Hz):共鳴振動周波数
C(m/s):副気室SC内部の音速(=タイヤ空気室MC内部の音速)
V(m):副気室SCの容積
L(m):連通孔18aの長さ
S(m):連通孔18aの開口部断面積
α:補正係数
なお、前記共鳴振動周波数fは、タイヤ空気室MCの共鳴振動周波数に合わせられる。
このような連通孔18aを有する本実施形態での管体18は、図2に示すように、延出部14cのホイール周方向Xの端部よりも更にホイール周方向Xに突出するように形成することが望ましい。
再び図3に戻って、縁部14a及び縁部14bは、底板25bと上板25aとを結合している。
そして、縁部14a及び縁部14bの先端は、第1の縦壁面16aの溝部17a及び第2の縦壁面16bの溝部17bに嵌り込んでいる。
このような本実施形態での縁部14a,14b、及び延出部14c,14d(図2参照)の厚さは、底板25b及び上板25aの厚さと略同じ厚さに設定されている。そして、これらの縁部14a,14b、及び延出部14c,14dは、その厚さや材料を適宜に選択することでバネ弾性を有している。
以上のような本実施形態に係る副気室部材10は、樹脂成形品を想定しているがこれに限定されるものではなく金属等の他の材料で形成することもできる。なお、樹脂製の場合は、その軽量化や量産性の向上、製造コストの削減、副気室SCの気密性の確保等を考慮すると、軽量で高剛性のブロー成形可能な樹脂が望ましい。中でも、繰り返しの曲げ疲労にも強いポリプロピレンが特に望ましい。
次に、副気室部材10が取り付けられるリム11について説明する。
リム11は、図1に示すホイール幅方向Yの両端部に形成されるタイヤのビードシート部(図示省略)同士の間で、ホイール径方向の内側(回転中心側)に向かって凹んだウェル部11cを有している。
ウェル部11cは、図示しないタイヤをリム11に組み付けるリム組み時に、タイヤのビード部(図示省略)を落とし込むために設けられている。ちなみに、本実施形態でのウェル部11cは、ホイール幅方向Yに亘って略同径となる円筒形状に形成されている。
このウェル部11cの外周面11dには、リム11の周方向に延びるように環状の縦壁15が立設されている。
再び図3に戻って、縦壁15は、ウェル部11cの外周面11dからホイール径方向Zの外側(図3の紙面上側、以下同じ)に立ち上がる第1の縦壁面16aを形成するように外周面11dに立設されている。
また、ウェル部11cのホイール幅方向Yの内側(図3の紙面左側)に形成される側面部11eには、第1の縦壁面16aと略向き合うように第2の縦壁面16bが設けられている。なお、本実施形態での縦壁15は、リム11を鋳造する際にウェル部11cと一体に成形される。
そして、これらの第1の縦壁面16a及び第2の縦壁面16bには、それぞれ溝部17a及び溝部17bが形成されている。これらの溝部17a,17bは、ウェル部11cの外周面11dの周方向に沿って形成されて環状の周溝を形成している。これらの溝部17a,17bには、副気室部材10の縁部14a及び縁部14bが嵌め込まれることとなる。なお、本実施形態での溝部17a,17bは、縦壁15及び側面部11eのそれぞれに機械加工を施して形成される。
次に、ウェル部11cに対する副気室部材10の取付け方法について説明する。図5(a)及び(b)は、ウェル部11cに対する副気室部材10の取付け方法を説明する工程説明図である。
なお、本実施形態でウェル部11cに対する副気室部材10の取付けには、溝部17b寄りの位置で縁部14bをウェル部11cの外周面11dに向けて押圧するプッシャ(押圧装置)50(図5(a)及び(b)参照)を使用することを想定している。
このプッシャ50としては、例えば、エアシリンダのエア圧で縁部14b(図5(a)及び(b)参照)を押圧するものが挙げられる。
なお、図5(a)及び(b)中、プッシャ50は、作図の便宜上、仮想線(二点鎖線)で示している。
本実施形態で使用するプッシャ50としては、例えば、副気室部材10の長手方向(図2のホイール周方向X)の湾曲率に倣った円弧形状の輪郭を有するエッジ部分を備える板状部材が挙げられるが、本発明に適用できるプッシャ50はこれに限定するものではなく適宜に設計変更することができる。
この取付け方法では、図5(a)に示すように、先ず、副気室部材10を傾斜させて、回止め部材19の近傍に位置する縁部14aを部分的に第1の縦壁面16aの溝部17aに嵌め込む。この際、図1に示すように、回止め部材19は、縦壁15の切欠き部15aに嵌め込まれる。
そして、図5(a)中、仮想線で示すプッシャ50が縁部14bに当てられる。符号11dは、ウェル部11cの外周面である。
次に、図5(b)に示すように、プッシャ50が縁部14bをウェル部11cの外周面11dに向けて押圧すると、副気室部材10は、ウェル部11cの外周面11dに対する傾斜角が小さくなるに従って、回止め部材19を挟む両側の縁部14aが第1の縦壁面16aの溝部17aに徐々に嵌り込んでいく。
この際、バネ弾性を有する縁部14bは、プッシャ50の押圧力の大きさに応じて撓むこととなる。
そして、更にプッシャ50が縁部14bをウェル部11cの外周面11dに向けて押圧すると、図3に示すように、縁部14aが第1の縦壁面16aに形成された溝部17aに、また縁部14bが第2の縦壁面16bに形成された溝部17bにそれぞれ完全に嵌り込むことで副気室部材10がウェル部11cに取り付けられる。
次に、本実施形態の車両用ホイール1の奏する作用効果について説明する。
この車両用ホイール1は、図3に示したように、第1及び第2の縦壁面16a,16bの溝部17a,17bのそれぞれに、縁部14a,14bが嵌り込んで係止される。
ところで、ウェル部11cの外周面11dに固定された副気室部材10においては、縁部14a,14bが第1及び第2の縦壁面16a,16bに係止されることによる拘束力の作用は、本体部13のホイール周方向Xの中央部寄りよりもホイール周方向Xの端部、及び延出部14cのほうが小さい。したがって、中央部寄りよりもホイール周方向Xの端部、及び延出部14cのほうが、ホイール回転時の遠心力による変形量が大きくなる。
従来の副気室部材10は、管体18が本体部13のホイール周方向Xの端部であってホイール幅方向Yの略中央位置からホイール周方向Xに突出している。従来の副気室部材10においては、図7に示したとおり、濃淡の程度で3種類に分けられる網掛け部分のうち、変形量(持ち上がり程度)が最も大きい網掛け部分10aが、副気室部材10のホイール周方向Xに沿って大きく分布している。
そして、このような従来の車両用ホイールの副気室部材10においては、第1及び第2の縦壁面16a,16bに強く拘束される縁部14a,14bからの距離が大きくなる本体部13のホイール幅方向Yの中央部に、遠心力(F=mrω:m質量、r半径、ω角速度)の質量因子を増加させることとなる管体18が配置されている。このことが、ホイール幅方向Yの中央部での変形量を大きくしている原因にもなっている。そして、この変形量の増大が両縁部14a,14bの第1及び第2の縦壁面16a,16bに対する係止を解除する原因となる。つまり、この変形量の増大は、副気室部材10をウェル部から脱離させるホイールの限界回転速度を大きく低下させる。
これに対して、本実施形態の車両用ホイール1は、前記したように、管体18が本体部13のホイール幅方向Y、換言すれば外周面11d(図1参照)の幅方向における中央線10fよりも縁部14a側に偏倚して設けられている。
次に参照する図6は、本実施形態の車両用ホイール1における副気室部材10の管体18付近の部分拡大斜視図であり、ホイールの想定最大回転速度で発生する遠心力により副気室部材10が変形する様子を変形量分布として表した図である。
ちなみに、この変形量はCAE(Computer Aided Engineering)によるシミュレーション試験を行って求めたものである。
図6中、濃淡の程度で3種類に分けられる網掛け部分のうち、網掛け部分10aは、ウェル部11c(図3参照)の外周面11dから遠心方向への変形量(持ち上がり程度)が最も大きい領域を示している。網掛け部分10bは、変形量(持ち上がり程度)が中くらいの領域を示している。網掛け部分10cは、変形量(持ち上がり程度)が小さい領域を示している。白抜き部分10dは、殆ど変形しなかった領域を示している。
図6に示すように、本実施形態での副気室部材10では、変形量(持ち上がり程度)が最も大きい網掛け部分10aが、図7に示す従来の車両用ホイールでの副気室部材よりも格段に縮小している。また、延出部14cにおける網掛け部分10aは、図7に示す従来のものと異なって、本体部13での網掛け部分10aとは分離してホイール幅方向Yの中央線10f付近に止まっている。そして、遠心力の質量因子を増加させることになる管体18が配置される縁部14a寄りに偏倚した領域でも網掛け部分10cの変形量に止まっており、変形量(持ち上がり程度)が小さい。
ちなみに、図示しないが、管体18が本体部13の端部に無いと仮定した副気室部材と比較して、図6に示す延出部14cにおけるホイール幅方向Y中央での変形量は13%増加に止まっていた(図7の管体18と延出部14cとが一体化した部分の遠心方向への変形量は33%増加)。Q位置における底板(図示省略)の変形量(Q位置の面直方向への変位長さ)は45%増加に止まっていた(図7では64%増加)。R位置における上板25aの変形量(R位置の面直方向への変位長さ)は40%増加に止まっていた(図7では70%増加)。
本実施形態の車両用ホイール1は、第1の縦壁面16aに係止されて、この第1の縦壁面16aに強く拘束される縁部14a側に偏倚するように管体18が設けられている。これによりこの車両用ホイール1は、従来の車両用ホイールの副気質部材10(図7参照)と異なって、管体18に遠心力が掛かった際の副気室部材10の変形をより効果的に防止する。
したがって、本実施形態の車両用ホイール1によれば、従来よりもホイールの限界回転速度(副気室部材10がウェル部11cから脱離する限界回転速度)をより高速に設定することができる。
また、車両用ホイール1においては、突出部18は、延出部14cと一体となるように形成されている。したがって、車両用ホイール1によれば、延出部14cが支えとなり、突出部18自体の変形が抑えられる。よって、車両用ホイール1は、消音性能を安定して発揮することができる。
また、車両用ホイール1においては、突出部18は、延出部14cのホイール周方向Xの端部よりも更にホイール周方向Xに突出している。したがって、車両用ホイール1によれば、延出部14cは、突出部18よりも本体部13側に向かって段差が形成されるように後退する。その結果、延出部14cの剛性が高まって、突出部18に遠心力が掛かった際の副気室部材10の変形がより一層効果的に防止される。
また、本実施形態の車両用ホイール1においては、連通孔18a(図3参照)は、ホイール径方向Z(図3参照)に縦長の断面形状を有するので、この連通孔18aが形成される管体18を縁部14a側により偏倚させて設けることができる。これにより、この車両用ホイール1は、管体18に遠心力が掛かった際の副気室部材10の変形をより一段と効果的に防止するので、従来よりもホイールの限界回転速度をより一層高速に設定することができる。
また、連通孔18aは、縦長の舌状を呈しているので、舌状の先端側が湾曲形状を呈する。これにより連通孔18aを内包する突出部18自体の剛性が高まる。その結果、この車両用ホイール1によれば、突出部18に遠心力が掛かった際の副気室部材10の変形がより一層効果的に防止される。
また、突出部18は、回止め部材19が形成される縁部14a側に偏倚して形成されている。よって、この車両用ホイール1によれば、前記のように、縁部14bをプッシャ50で押圧する際に、突出部18がプッシャ50に干渉することが避けられる。よって、この車両用ホイール1によれば、この押圧時に突出部18が邪魔にならずにリム11に対する副気室部材10の取り付けが容易となる。
また、副気室部材10が樹脂成形品であるので、この車両用ホイール1によれば、副気室部材10の軽量化や量産性の向上、製造コストの削減、副気室SCの気密性の確保等を達成することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、管体18は、後記する延出部14cと一体となるように形成されているが(図2参照)、延出部14cとは別個独立に本体部13から突出する構成とすることもできる。
また、前記実施形態では、連通孔18aの断面形状が縦長の舌状を呈するようになっているが、本発明は連通孔18aの断面形状が縦長の楕円、縦長の多角形となるように管体18を構成することもでき、また断面形状は縦長でなくても良い。
1 車両用ホイール
10 副気室部材(ヘルムホルツレゾネータ)
10f 本体部の中央線
11c ウェル部
11d ウェル部の外周面
13 本体部
14a 縁部
14b 縁部
16a 第1の縦壁面
16b 第2の縦壁面
18 管体(突出部)
18a 連通孔
25a 上板
25b 底板
X ホイール周方向
Y ホイール幅方向
Z ホイール径方向
SC 副気室
SC1 第1副気室
SC2 第2副気室
MC タイヤ空気室
【0004】
1及び第2の縦壁面16a,16bに対する係止を解除する。また、この変形量の増大が、副気室部材10をウェル部から脱離させるホイールの限界回転速度を大きく低下させる。
[0010]
そこで、本発明の課題は、連通孔を形成する突出部が副気室部材のホイール周方向の端部に配置される従来の車両用ホイールと比較してホイールの限界回転速度をより高速に設定することができる車両用ホイールを提供することにある。
課題を解決するための手段
[0011]
前記課題を解決した本発明の車両用ホイールは、タイヤ空気室内でヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材をウェル部の外周面に固定した車両用ホイールであって、前記ウェル部の前記外周面から径方向外側に立ち上がり、前記外周面の周方向に延びるように形成される第1の縦壁面と、前記第1の縦壁面と前記外周面の幅方向で対向するように前記ウェル部に形成される第2の縦壁面と、を備え、前記副気室部材は、前記ウェル部の前記外周面側に配置される底板と、この底板との間で副気室を形成する上板とを有する、前記周方向に長手の本体部と、前記本体部の前記幅方向の両側部のそれぞれで前記底板と前記上板とを結合すると共に、前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面のそれぞれに形成された溝部に係止される縁部と、前記本体部の長手方向に沿った中央線上で前記上板と前記下板とが部分的に窪んで前記上板と前記底板とを結合する結合部と、前記本体部の長手方向の端部から前記周方向に突出するように設けられ、前記副気室と前記タイヤ空気室とを連通する連通孔が内側に形成される突出部と、を有し、前記突出部は前記本体部の前記幅方向における前記結合部よりも前記縁部側に偏倚して設けられていることを特徴とする。
[0012]
この車両用ホイールは、第1の縦壁面及び第2の縦壁面に係止されて、これらの縦壁面に強く拘束される縁部側に偏倚するように突出部が設けられる。これによりこの車両用ホイールは、本体部の幅方向における中央部に突出部が配置される従来の車両用ホイール(例えば、特許文献1の図9(b)参
【0005】
照)と異なって、突出部に遠心力が掛かった際の副気室部材の変形をより効果的に防止する。
[0013]
また、このような車両用ホイールにおいては、前記本体部及び前記縁部のホイール周方向の端部からホイール周方向に延出する板状体で形成される延出部を備え、前記突出部は、前記延出部と一体となるように形成されていることが望ましい。
[0014]
この車両用ホイールによれば、延出部が支えとなり、突出部自体の変形が抑えられる。よって、車両用ホイールは、消音性能を安定して発揮することができる。
[0015]
また、このような車両用ホイールにおいては、前記突出部は、前記延出部のホイール周方向の端部よりも更にホイール周方向に突出するように形成されていることが望ましい。
[0016]
この車両用ホイールによれば、延出部は、突出部よりも本体部側に向かって段差が形成されるように後退する。その結果、延出部の剛性が高まって、突出部に遠心力が掛かった際の副気室部材の変形がより一層効果的に防止される。
[0017]
また、このような車両用ホイールにおいては、前記連通孔は、ホイール径方向に縦長の断面形状を有することが望ましい。
このような車両用ホイールは、連通孔がホイール径方向に縦長になっているのでこの連通孔が形成される突出部を縁部側により偏倚させて設けることができる。これにより、この車両用ホイールは、突出部に遠心力が掛かった際の副気室部材の変形をより一層効果的に防止する。
[0018]
また、このような車両用ホイールにおいては、前記連通孔は、断面視で縦長の舌状を呈していることが望ましい。
[0019]
このような車両用ホイールによれば、連通孔の断面視で舌状の先端側が湾曲形状を呈するので、この連通孔を内包する突出部自体の剛性が高まる。その結果、突出部に遠心力が掛かった際の副気室部材の変形がより一層効果的に防止される。
[0020]
また、このような車両用ホイールにおいては、前記第1の縦壁面がウェル部に立設した環状の縦壁に形成され、前記縁部からホイール幅方向に突出し
前記課題を解決した本発明の車両用ホイールは、タイヤ空気室内でヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材をウェル部の外周面に固定した車両用ホイールであって、前記ウェル部の前記外周面から径方向外側に立ち上がり、前記外周面の周方向に延びるように形成される第1の縦壁面と、前記第1の縦壁面と前記外周面の幅方向で対向するように前記ウェル部に形成される第2の縦壁面と、を備え、前記副気室部材は、前記ウェル部の前記外周面側に配置される底板と、この底板との間で副気室を形成する上板とを有する、前記周方向に長手の本体部と、前記本体部の前記幅方向の両側部のそれぞれで前記底板と前記上板とを結合すると共に、前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面のそれぞれに形成された溝部に係止される縁部と、前記本体部の長手方向に沿った中央線上で前記上板と前記底板とが部分的に窪んで前記上板と前記底板とを結合する結合部と、前記本体部の長手方向の端部から前記周方向に突出するように設けられ、前記副気室と前記タイヤ空気室とを連通する連通孔が内側に形成される突出部と、を有し、前記突出部は前記本体部の前記幅方向における前記結合部よりも前記縁部側に偏倚して設けられていることを特徴とする。

Claims (7)

  1. タイヤ空気室内でヘルムホルツレゾネータとしての副気室部材をウェル部の外周面に固定した車両用ホイールであって、
    前記ウェル部の前記外周面から径方向外側に立ち上がり、前記外周面の周方向に延びるように形成される第1の縦壁面と、
    前記第1の縦壁面と前記外周面の幅方向で対向するように前記ウェル部に形成される第2の縦壁面と、
    を備え、
    前記副気室部材は、
    前記ウェル部の前記外周面側に配置される底板と、この底板との間で副気室を形成する上板とを有する、前記周方向に長手の本体部と、
    前記本体部の前記幅方向の両側部のそれぞれで前記底板と前記上板とを結合すると共に、前記第1の縦壁面と前記第2の縦壁面のそれぞれに形成された溝部に係止される縁部と、
    前記本体部の長手方向の端部から前記周方向に突出するように設けられ、前記副気室と前記タイヤ空気室とを連通する連通孔が内側に形成される突出部と、
    を有し、
    前記突出部は前記本体部の前記幅方向における中央部よりも前記縁部側に偏倚して設けられていることを特徴とする車両用ホイール。
  2. 請求項1に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記本体部及び縁部のホイール周方向の端部からホイール周方向に延出する板状体で形成される延出部を備え、
    前記突出部は、前記延出部と一体となるように形成されていることを特徴とする車両用ホイール。
  3. 請求項2に記載の車両用のホイールにおいて、
    前記突出部は、前記延出部のホイール周方向の端部よりも更にホイール周方向に突出するように形成されていることを特徴とする車両用ホイール。
  4. 請求項1に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記連通孔は、ホイール径方向に縦長の断面形状を有することを特徴とする車両用ホイール。
  5. 請求項4に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記連通孔は、縦長の舌状を呈していることを特徴とする車両用ホイール。
  6. 請求項1に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記第1の縦壁面がウェル部に立設した環状の縦壁に形成され、
    前記縁部からホイール幅方向に突出して前記縦壁に形成された切欠き部に嵌入することで前記副気室部材がホイール周方向にずれるのを防止する回止め部材を備え、
    前記突出部は、前記回止め部材が形成される縁部側に偏倚して形成されていることを特徴とする車両用ホイール。
  7. 請求項1に記載の車両用ホイールにおいて、
    前記副気室部材は、樹脂で形成されていることを特徴とする車両用ホイール。
JP2015502877A 2013-02-28 2014-02-19 車両用ホイール Active JP6181147B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013038215 2013-02-28
JP2013038215 2013-02-28
PCT/JP2014/053848 WO2014132850A1 (ja) 2013-02-28 2014-02-19 車両用ホイール

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016088560A Division JP6227705B2 (ja) 2013-02-28 2016-04-26 車両用ホイール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014132850A1 true JPWO2014132850A1 (ja) 2017-02-02
JP6181147B2 JP6181147B2 (ja) 2017-08-23

Family

ID=51428121

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015502877A Active JP6181147B2 (ja) 2013-02-28 2014-02-19 車両用ホイール
JP2016088560A Active JP6227705B2 (ja) 2013-02-28 2016-04-26 車両用ホイール

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016088560A Active JP6227705B2 (ja) 2013-02-28 2016-04-26 車両用ホイール

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9701157B2 (ja)
EP (1) EP2962866B1 (ja)
JP (2) JP6181147B2 (ja)
CN (1) CN104981360B (ja)
CA (1) CA2902395C (ja)
WO (1) WO2014132850A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6267551B2 (ja) * 2014-03-13 2018-01-24 本田技研工業株式会社 車両用ホイール
GB2536034B (en) * 2015-03-05 2018-09-26 Jaguar Land Rover Ltd A noise-reducing device for a vehicle
JP6349027B2 (ja) * 2015-03-19 2018-06-27 本田技研工業株式会社 車両用ホイール
KR102262129B1 (ko) * 2015-12-08 2021-06-10 현대자동차주식회사 차량의 타이어휠 구조
JP6554227B2 (ja) * 2016-03-16 2019-07-31 本田技研工業株式会社 車両用ホイール
DE112017001357T5 (de) * 2016-03-16 2018-11-22 Honda Motor Co., Ltd. Fahrzeugrad
KR101822273B1 (ko) * 2016-04-18 2018-03-09 현대자동차주식회사 타이어의 소음 저감 장치
KR101861476B1 (ko) * 2017-03-23 2018-07-05 한국타이어 주식회사 공명음 저감 공기압 타이어
KR101893350B1 (ko) 2018-02-01 2018-08-31 핸즈코퍼레이션주식회사 공명기 휠
JP7028693B2 (ja) * 2018-04-02 2022-03-02 本田技研工業株式会社 車両用ホイール
KR102110032B1 (ko) * 2018-05-03 2020-05-12 주식회사 대유글로벌 소음감쇠 기능을 갖는 차량용 휠
KR102057104B1 (ko) 2018-05-03 2019-12-30 주식회사 대유글로벌 공명기가 장착된 자동차용 휠
JP2020006804A (ja) 2018-07-09 2020-01-16 本田技研工業株式会社 車両用ホイール
KR102249427B1 (ko) 2019-07-03 2021-05-10 현대성우캐스팅(주) 복합흡음모듈 및 이를 포함하는 차량용 휠
KR102249417B1 (ko) * 2019-07-03 2021-05-10 현대성우캐스팅(주) 공명기모듈 및 이를 포함하는 차량용 휠
KR102421784B1 (ko) * 2019-08-19 2022-07-19 핸즈코퍼레이션 주식회사 공명기 휠

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008120222A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Honda Motor Co Ltd 車両用ホイール
JP2008279911A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Honda Motor Co Ltd 車両用ホイール
JP2008279873A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Honda Motor Co Ltd 車両用ホイール
JP2010095147A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Honda Motor Co Ltd 車両用ホイール
JP2012045971A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Nippon Plast Co Ltd 自動車用ホイール共振防止装置
JP2012051397A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Honda Motor Co Ltd 副気室部材及びこれを備える車両用ホイール

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04159101A (ja) 1990-10-22 1992-06-02 Mazda Motor Corp 車両のタイヤホイール構造
WO2001023195A1 (fr) * 1999-09-29 2001-04-05 Societe De Technologie Michelin Appui de securite avec attenuateur de bruit pour roue de vehicule
US6422655B1 (en) * 1999-11-12 2002-07-23 Continental General Tire, Inc. Tire inside noise absorber
DE60026805T2 (de) * 1999-12-22 2006-10-19 Sumitomo Rubber Industries Ltd., Kobe Schalldämpfer für Reifen
US7740035B2 (en) * 2005-06-24 2010-06-22 Tire Acoustics, Llc Tire and wheel noise reducing device and system
JP4523959B2 (ja) 2007-10-26 2010-08-11 本田技研工業株式会社 車両用ホイール
US7896044B2 (en) 2007-10-26 2011-03-01 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle wheel having a sub air chamber
JP4665011B2 (ja) * 2008-04-09 2011-04-06 本田技研工業株式会社 車両用ホイール
JP5389974B2 (ja) * 2012-04-24 2014-01-15 本田技研工業株式会社 副気室部材の組付方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008120222A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Honda Motor Co Ltd 車両用ホイール
JP2008279873A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Honda Motor Co Ltd 車両用ホイール
JP2008279911A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Honda Motor Co Ltd 車両用ホイール
JP2010095147A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Honda Motor Co Ltd 車両用ホイール
JP2012045971A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Nippon Plast Co Ltd 自動車用ホイール共振防止装置
JP2012051397A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Honda Motor Co Ltd 副気室部材及びこれを備える車両用ホイール

Also Published As

Publication number Publication date
JP6227705B2 (ja) 2017-11-08
CA2902395A1 (en) 2014-09-04
EP2962866B1 (en) 2019-07-17
JP6181147B2 (ja) 2017-08-23
CN104981360B (zh) 2018-10-02
WO2014132850A1 (ja) 2014-09-04
JP2016172553A (ja) 2016-09-29
US9701157B2 (en) 2017-07-11
CN104981360A (zh) 2015-10-14
EP2962866A4 (en) 2017-08-30
EP2962866A1 (en) 2016-01-06
CA2902395C (en) 2017-07-25
US20160016430A1 (en) 2016-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6227705B2 (ja) 車両用ホイール
JP5844000B2 (ja) 車両用ホイール
JP5411819B2 (ja) 副気室部材及びこれを備える車両用ホイール
JP6053924B2 (ja) 車両用ホイール
JP6154064B2 (ja) 車両用ホイール
JP5091749B2 (ja) 車両用ホイール
JP4523959B2 (ja) 車両用ホイール
JP2014226990A (ja) 車両用ホイール
JP4665011B2 (ja) 車両用ホイール
JP6348736B2 (ja) 車両用ホイール
JP5810129B2 (ja) 車両用ホイール
JP6498841B2 (ja) 車両用ホイール
JP6541769B2 (ja) 車両用ホイール
JP6349027B2 (ja) 車両用ホイール
JP5719396B2 (ja) ヘルムホルツレゾネータ型消音器
JP6031425B2 (ja) 車両用ホイール
JP6554227B2 (ja) 車両用ホイール
JP6267551B2 (ja) 車両用ホイール
JP6181241B2 (ja) 車両用ホイール
JP5978166B2 (ja) 車両用ホイール
JP6314006B2 (ja) 車両用ホイール
JP2009248849A (ja) 車両用ホイール
JP6259326B2 (ja) 車両用ホイール
JP6253462B2 (ja) 車両用ホイール

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6181147

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150