JPWO2014115235A1 - 振動伝播阻止方法 - Google Patents
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Abstract
多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5を鋼管7又はコンクリートパイル8からなる芯材6に嵌挿してなる防振体2と、防振体2の芯材6と同径の鋼管7又はコンクリートパイル8からなるアンカー体3とを、両者の鋼管7,7又はコンクリートパイル8,8どうし溶接W1又はボルト10で同軸一体に連結して、防振用連結体1を形成し、防振用連結体1を、車両42の走行等によって振動する構造物45又は道路46とこれの近くに設置された住宅等建物47との間の地盤G中に所要の配列状態で埋設すると共に、アンカー体3を支持層G2に固定し、防振用連結体1により構造物45又は道路46の振動を吸収ないし反射して住宅等建物47への振動の伝播を阻止する。
Description
本発明は、車両の走行時や各種機械の稼動時に生じる構造物又は道路の振動が住宅等の建物に伝播するのを阻止するための振動伝播阻止方法に関する。
この種の振動伝播阻止方法として下記特許文献1に記載されたものがある。この振動伝播阻止方法を図16〜図18によって簡単に説明すると、ここに示す方法は、多数の廃タイヤ4を鋼管又はコンクリートパイルからなる芯材40に嵌挿し、これら廃タイヤ4を互いに重合させた状態で芯材40に固定することによって廃タイヤ重合連結体41を形成し、この廃タイヤ重合連結体41を、車両42等の走行や各種機械43,44の稼働によって振動する建物45又は道路46とこれの近くに設置された住宅47等建物との間の地盤G中に所要の配列状態で埋設し、これらの廃タイヤ重合連結体41によって、道路46又は構造物の振動を吸収ないし反射して住宅47等建物への振動の伝播を阻止するようにしたものである。
この方法によれば、地盤G中に埋設される廃タイヤ重合連結体41を形成する各廃タイヤ4の緩衝作用により、この廃タイヤ4に伝わってくる大きな振動を吸収して減衰させ、反対側への伝播を阻止することができ、道路46又は構造物から住宅47等建物への振動の伝播を阻止し、住宅47等建物が受ける振動の影響を極力少なくして、振動公害問題の解決に貢献できる。
特許文献1に記載された振動伝播阻止方法では、図18に示すように、廃タイヤ重合連結体1は、硬い頑丈な支持層に固定されておらず、ほとんどが軟質層内に埋設されていることから、振動発生源からの振動により廃タイヤ重合連結体それ自体が揺れを生じ易く、しかもこれが共振を起こし易くなるため、振動源からの振動の吸収ないし反射作用が低下し、住宅24等建物への振動の伝播を十分阻止し得ないことがある。
即ち、地盤中を伝わる振動の波は硬い地盤ほど速く伝播し、軟らかい地盤ほどその速度は遅くなる。この遅いというのは、1周期の間に波の進む距離(波長)が短くなるということである。一つの波に含まれるエネルギーは土の種類によって変わることがないので、軟らかい地盤を伝わる波は波長が短くなる分、振幅が増大して、エネルギーを一定に保とうとし、これが軟質地盤のよく揺れる理由である。そして、廃タイヤ重合連結体1には、これが揺れる時に振動体として固有の周期を有しており、この固有周期が振動源から伝播する振動の周期に近づいたり、同じになって重なると、廃タイヤ重合連結体41の揺れが加速されて、一層大きく揺れるようになり、これが共振であって、この共振作用によって振動伝播阻止作用が十分に発揮し得なくなる。
そこで、本発明は、地盤中に埋設される廃タイヤ重合連結体の揺れを極力少なくして、廃タイヤ重合連結体が振動源からの振動の吸収ないし反射作用を十分に発揮できるようにすると共に、廃タイヤ重合連結体を防振体とアンカー体とに分割形成して、その製作及び施工現場への搬送が容易に行えるようにした振動伝播阻止方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明の振動伝播阻止方法は、多数の廃タイヤ4又は廃タイヤ4をその幅方向に分割した多数の分割タイヤ5を鋼管7又はコンクリートパイル8からなる芯材6に嵌挿してなる防振体2と、防振体2の下方にあって、防振体2の芯材6と同径の鋼管7又はコンクリートパイル8からなるアンカー体3とを、両者の鋼管7,7又はコンクリートパイル8,8どうし溶接W1又はボルト10で同軸一体に連結することによって防振用連結体1を形成し、この防振用連結体1を、車両42の走行や各種機械43,44の稼働によって振動する構造物45又は道路46とこれの近くに設置された住宅等建物47との間の地盤G中に所要の配列状態で埋設すると共に、アンカー体3を支持層G2に固定し、これら防振用連結体1により前記構造物45又は道路46の振動を吸収ないし反射して住宅等建物47への振動の伝播を阻止するようにしたことを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の振動伝播阻止方法において、鋼管7又はコンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6が複数に分割され、その分割端部どうしが溶接W4又はボルト27によって同軸一体に連結されていることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載の振動伝播阻止方法において、鋼管7又はコンクリートパイル8からなるアンカー体3が複数に分割され、その分割端部どうしを溶接又はボルトによって同軸一体に連結されていることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載の振動伝播阻止方法において、防振体2は、多数の廃タイヤ4を鋼管7又はコンクリートパイル8からなる芯材6に嵌挿し、芯材6の上下両端部に固着した固定部材22により上下両端の廃タイヤ4を保持することによって形成してなることを特徴とする。
請求項5は、請求項1〜3の何れかに記載の振動伝播阻止方法において、防振体2は、タイヤ外周部より周方向適当間隔おきに半径方向の切込み23を入れた多数の廃タイヤ4を鋼管7又はコンクリートパイル8からなる芯材6に嵌挿し、これら多数の廃タイヤ4を互いに圧縮した状態で芯材6の上下両端部に固着した固定部材9,15により芯材6に対し固定することによって形成してなることを特徴とする。
請求項6は、請求項1〜3の何れかに記載の振動伝播阻止方法において、防振体2は、タイヤ外周部より周方向適当間隔おきに半径方向の切込み23を入れた多数の廃タイヤ4を夫々幅方向に分割した多数の分割タイヤ5を芯材6に嵌挿し、これら多数の分割タイヤ5を互いに圧縮した状態で芯材6の上下両端部に固着した固定部材9,15により芯材6に対し固定することによって形成してなることを特徴とする。
請求項7は、請求項1〜6の何れかに記載の振動伝播阻止方法において、防振用連結体1を地盤G中に埋設するにあたり、地盤Gに防振体嵌挿用の孔31を掘削し、排土した後、防振体嵌挿用孔31の下方にこの孔31より径小のアンカー体嵌挿用孔32を地盤G下部側の支持層G2に至るまで掘孔すると共に、アンカー体嵌挿用孔32及び防振体嵌挿用孔31にセメントミルクを注入し、このセメントミルクと掘削土砂とを撹拌した後、防振用連結体1のアンカー体3をアンカー体嵌挿用孔32に埋入し、防振体嵌挿用孔31に防振体2を埋入するようにしたことを特徴とする。
請求項8は、請求項1〜6の何れかに記載の振動伝播阻止方法において、防振用連結体1を地盤G中に埋設するにあたり、地盤Gにケーシング29を貫入して、このケーシング29内を掘削し、排土することによって防振体嵌挿用の孔31を形成した後、防振体嵌挿用孔31の下方にこの孔31より径小のアンカー体嵌挿用孔32を地盤G下部側の支持層G2に至るまで掘孔すると共に、アンカー体嵌挿用32孔及び防振体嵌挿用孔31にはセメントミルクを注入し、このセメントミルクと掘削土砂とを撹拌した後、防振用連結体1のアンカー体3をアンカー体嵌挿用孔32に埋入し、ケーシング29内の防振体嵌挿用孔31に防振体2を埋入し、その後でケーシング29を引き上げるようにしたことを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に記載の発明の振動伝播阻止方法によれば、防振用連結体1は、多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5を鋼管7又はコンクリートパイル8からなる芯材6に嵌挿してなる防振体2と、防振体2の芯材6と同径の鋼管7又はコンクリートパイル8からなるアンカー体3とを、両者の鋼管7,7又はコンクリートパイル8,8どうし溶接W1又はボルト10で同軸一体に連結することにより形成されるもので、防振体2とアンカー体3とを個別に形成できるから、防振体2側を工場等で製作し、この防振体2の芯材6とアンカー体3とを施工現場で連結するようにすることにより、地盤Gの表面から支持層G2までの深さが相当深く、芯材6とアンカー体3とを合わせた長さが相当長くなる場合、防振用連結体1を車両によって施工現場へ搬送するのに、防振体2とアンカー体3とを別々に搬送できるため、その搬送が容易となる。
そして、この発明の振動伝播阻止方法では、アンカー体3を地盤Gの支持層G2に固定するようにしたから、各防振用連結体1の防振体2が軟質層G1中にあっても、各防振用連結体1は、振動発生源からの振動により防振用連結体1自体が揺れを生じ難く、従って防振体2が共振を起こし難くなり、そのために防振体2が振動源からの振動の吸収ないし反射作用を十分に発揮して、振動発生源から住宅等建物47への振動の伝播を有効に阻止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、鋼管7又はコンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6が複数に分割され、その分割端部どうしが溶接W4又はボルト27によって同軸一体に連結されているから、防振体2の長さがかなり長くなる場合に、各分割防振体2aを予め工場等で製作し、これを施工現場まで搬送して、そこで各分割防振体2aの芯材6どうしを連結することにより、防振体2の製作も簡単で、搬送も容易となる。
請求項3に記載のように、鋼管7又はコンクリートパイル8からなるアンカー体3が複数に分割されて、溶接W4又はボルト27で同軸一体に連結されるようにすれば、アンカー体3の長さがかなり長くなる場合に、複数に分割した状態で施工現場まで搬送し、そこで分割体どうしを連結することにより、搬送が容易となる。
請求項4に記載のように、防振体2は、多数の廃タイヤ4を鋼管7又はコンクリートパイル8からなる芯材6に嵌挿し、その芯材6の上下両端部に固着した固定部材22により上下両端の廃タイヤ4を保持することによって、簡単に形成することができる。
請求項5に記載のように、防振体2は、タイヤ外周部より周方向適当間隔おきに半径方向の切込み23を入れた多数の廃タイヤ4を鋼管7又はコンクリートパイル8からなる芯材6に嵌挿し、これら多数の廃タイヤ4を互いに圧縮した状態で芯材6の上下両端部に固着した固定部材9,15により芯材6に対し固定することによって、形成することができる。
請求項6に記載の発明によれば、防振体2は、タイヤ外周部より周方向適当間隔おきに半径方向の切込み23を入れた多数の廃タイヤ4を夫々幅方向に分割した多数の分割タイヤ5を芯材6に嵌挿し、これら多数の分割タイヤ5を互いに圧縮した状態で芯材6の上下両端部に固着した固定部材9,15により芯材6に対し固定することによって形成することができる。
請求項7に記載の発明によれば、地盤Gに防振体嵌挿用の孔31を掘削し、排土した後、防振体嵌挿用孔31の下方にこの孔31より径小のアンカー体嵌挿用孔32を地盤G下部側の支持層G2に至るまで掘孔すると共に、アンカー体嵌挿用孔32及び防振体嵌挿用孔31にセメントミルクを注入し、このセメントミルクと掘削土砂とを撹拌した後、防振用連結体1のアンカー体3をアンカー体嵌挿用孔32に埋入し、防振体嵌挿用孔31に防振体2を埋入することにより、防振用連結体1を地盤G中に安定良く埋設することができ、アンカー体3を支持層G2に根固めして的確に固定することができる。
請求項8に記載の発明によれば、地盤Gにケーシング29を貫入して、このケーシング29内を掘削し、排土することにより防振体嵌挿用の孔31を形成した後、防振体嵌挿用孔31の下方にこの孔31より径小のアンカー体嵌挿用孔32を地盤G下部側の支持層G2に至るまで掘孔すると共に、アンカー体嵌挿用32孔及び防振体嵌挿用孔31にセメントミルクを注入し、このセメントミルクと掘削土砂とを撹拌した後、防振用連結体1のアンカー体3をアンカー体嵌挿用孔32に埋入し、ケーシング29内の防振体嵌挿用孔31に防振体2を埋入し、その後でケーシング29を引き上げるようにするから、防振用連結体1を埋設する際に防振体嵌挿用孔31を崩壊させるおそれがなく、しかも防振用連結体1の埋入時に、防振用連結体1をケーシング29の内周面沿いに少ない抵抗で下方へスライドさせることができるため、防振用連結体1の埋設作業を迅速に行うことができる。
図1の(a) は、本発明の振動伝播阻止方法に使用される防振用連結体1を示す。この防振用連結体1は、多数の廃タイヤ4又は廃タイヤ4をその幅方向に分割した多数の分割タイヤ5(図8及び図9参照)を鋼管7からなる芯材6に嵌挿してなる防振体2と、この防振体2の下方にあって、防振体2の芯材6と同径の鋼管7からなるアンカー体3とを、両者の鋼管7どうし溶接W1により同軸一体に連結することによって形成される。
防振体2は、多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5(図8及び図9参照)を鋼管7からなるを芯材6に嵌挿し、この芯材の上下両端部に固着した鋼板製の固定部材9により上下両端の廃タイヤ4又は分割タイヤ5を保持することによって形成される。各固定部材9は、鋼管7からなるを芯材6に嵌合する円筒部9aと、この円筒部9aの下端部から外向き半径方向に突出するフランジ部9bと、周方向一定間隔おきに配置され、円筒部9aとフランジ部9bとの間に介装された略三角形の補強板9cとからなる。
防振体2は、設備の整った工場で製作し、防振体2の芯材6とアンカー体3の鋼管7との連結作業は、防振用連結体1を使用する現場で行なうことができる。防振体2の製作にあたっては、防振体2としての鋼管7の下端側に固定部材9の円筒部9aを嵌合し、この円筒部9aの下端部を鋼管7に対し溶接W2により固定した後、鋼管7の上端側から多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5を嵌挿し、これら多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5を鋼管7の上端側から適宜加圧して廃タイヤ4どうし又は分割タイヤ5どうしを重合した状態で、鋼管7の上端側に下部側固定部材9の円筒部9aを嵌合し、この円筒部9aの端部を鋼管7に対し溶接W2によって固定すればよい。
図2の(a) は、防振用連結体1における防振体2の鋼管7からなる芯材6と、鋼管7からなるアンカー体3とをボルト10によって連結する場合を示し、(b) は芯材6とアンカー体3とを連結する前の切り離した状態示している。即ち、この場合は、鋼管7からなる芯材6の下端部に短円筒状の連結筒材11の上端部を内嵌合して溶接W3によって芯材6に固定しておき、この連結筒材11には複数箇所にネジ孔38を設け、そしてアンカー体3(鋼管7)の上端部を、芯材6の下端から突出した連結筒材11の下端部に内嵌合し、連結筒材11に設けたボルト挿通孔12より挿通したボルト10を連結筒材11のネジ孔38に螺入し締結することによって、アンカー体3の上端部を防振体2の芯材6の下端部に同軸一体に連結することができる。
上記した図1及び図2に示す防振用連結体1は、多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5を鋼管7からなる芯材6に嵌挿してなる防振体2と、この防振体2の芯材6と同径の鋼管7からなるアンカー体3とを、両者の鋼管7どうし溶接W1により同軸一体に連結することによって形成されるもので、防振体2とアンカー体3とを別々に形成できるから、防振体2側を工場等で製作し、この防振体2の芯材6とアンカー体3とを施工現場で連結するようにすることで、施工される地盤の表面から支持層までの深さが相当深く、芯材6とアンカー体3とを合わせた長さが相当長くなる場合でも、施工現場への防振用連結体1の持ち込み搬送は、防振体2とアンカー体3とを個別に搬送できるので、その搬送作業が容易となる。また、この場合、防振体2の芯材6とアンカー体3との連結は、防振体2側の鋼管7とアンカー体3の鋼管7とを直接溶接すればよいから、連結作業が非常に容易となる。
図3の(a) は、本発明に係る振動伝播阻止方法に用いる他の防振用連結体1の縦断面図で、コンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6と、これと同径のアンカー体3のコンクリートパイル8とを溶接W1で連結する場合を示し、(b) は同防振用連結体の平面図であり、(c) はアンカー体3の底面図、(d) は防振体2の芯材6とアンカー体3とを連結する前の切り離した状態を示している。このコンクリートパイル8は、例えばPHCパイル(プレストレス高強度コンクリートパイル)からなるもので、上下両端面には、図6に示すように、継手金物13には周方向一定間隔おきにネジ孔14が形成されている。このPHCパイルは、コンクリートの圧縮強度が85Nmm2 以上で、軸方向にPC鋼棒を使用した、既製コンクリートパイルの代表的なものである。
具体的に、コンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6と、アンカー体3のコンクリートパイル8とを溶接により連結するにあたっては、防振体2のコンクリートパイル8の下端に鋼板製の固定部材15を取り付け、アンカー体3にはコンクリートパイル8の上端に鋼板製のリング状取付金物16を取り付ける。固定部材15は、図3の(d) に示すように、コンクリートパイル8の内径と同じ内径を有し、コンクリートパイル8の外径より大きくて防振体2の外径よりは小さい外径を有するリング部15aと、このリング部15aの幅方向中央部から一体に突出する円筒部15bと、リング部15aと円筒部15bとの外側コーナー部に一体に介装された補強板部15cとからなるもので、リング部15aの内周側に設けたボルト挿通孔18(図4の(b) 参照))から、コンクリートパイル8の端面に取り付けてある継手金物13のネジ孔14(図4の(b) 参照)にボルト17をねじ込んで締結することにより、コンクリートパイル8の下端側に固定される。リング状取付金物16は、図示しないボルト挿通孔から、コンクリートパイル8の端面に取り付けてある継手金物13のネジ孔14にボルト17をねじ込んで締結することにより、コンクリートパイル8の上端側に固定される。
上記のようにコンクリートパイル8の下端側に取り付けた固定部材15の円筒部15bと、アンカー体3の上端側に取り付けた取付金物16とを溶接W1により接合することによって、コンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6の下端部と、同じコンクリートパイル8からなるアンカー体3の上端部とを一体的に連結することができる。
また、図3の(a) に示す防振用連結体1の防振体2を形成するには、芯材6であるコンクリートパイル8の下端側に前記固定部材15を取り付けた状態で、このコンクリートパイル8に多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5を嵌挿し、そして芯材6の上端側から適宜加圧して廃タイヤ4どうし又は分割タイヤ5どうしを重合した状態で、コンクリートパイル8の上端側に前記固定部材15を取り付ければよい。このコンクリートパイル8の上端側に取り付ける固定部材15の取付方法は、コンクリートパイル8の下端側に取り付ける固定部材15の場合と同じある。
図3に示す防振用連結体1では、コンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6の下端部と、同じコンクリートパイル8からなるアンカー体3の上端部とを溶接W1によって連結しているが、図4の(a) には、コンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6の下端部と同じコンクリートパイル8からなるアンカー体3の上端部とをボルト10によって連結する場合の防振用連結体1を示している。このボルト10による連結の場合には、図3の(b) に示すように、コンクリートパイル8からなる芯材6の下端部に取り付けた固定部材15の円筒部15bに複数のボルト挿通孔19を設け、一方、同じコンクリートパイル8からなるアンカー体3の上端側には連結部材20を取り付ける。この連結部材20は、芯材6に固定された固定部材15の円筒部15bに内嵌合する円筒部20aと、この円筒部20aの下端から内向きに突出するフランジ部20bとからなり、円筒部20aには、芯材6側の円筒部15bに設けてあるボルト挿通孔19と対応する位置にネジ孔20cを設け、またフランジ部20bにはボルト挿通孔20dを設けている。
従って、防振体2とアンカー体3とを連結するにあたり、連結部材20のフランジ部20bのボルト挿通孔20dからボルト21をアンカー体3の継手金物13のネジ孔14にねじ込むことにより、連結部材20をアンカー体3に取り付け、この連結部材20の円筒部20aを、芯材6に固定された固定部材15の円筒部15bに内嵌合し、この円筒部15bのボルト挿通孔19から、連結部材20の円筒部20aに設けてあるネジ孔20cにボルト10をねじ込んで締め付けることにより、固定部材15と連結部材20とを一体的に連結して、防振体2とアンカー体3とを連結することができる。
上述した図1及び図2に示す防振用連結体1は、多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5をコンクリートパイル8からなる芯材6に嵌挿してなる防振体2と、この防振体2の芯材6と同径のコンクリートパイル8からなるアンカー体3とを、両者のコンクリートパイル8,8どうし溶接W1により同軸一体に連結することによって形成されるもので、防振体2とアンカー体3とを別々に形成できるから、防振体2側を工場等で製作し、この防振体2の芯材6とアンカー体3とを施工現場で連結するようにすることで、地盤Gの表面から支持層G2までの深さが相当深く、芯材6とアンカー体3とを合わせた長さが相当長くなる場合でも、施工現場への防振用連結体1の持ち込み搬送は、防振体2とアンカー体3とを個別に搬送できるので、その搬送作業が容易となる。
この場合、防振体2側コンクリートパイル8と、アンカー体3側コンクリートパイル8とを溶接して連結する場合は、コンクリートパイル8の下端側に固定部材15を取り付け、アンカー体3側コンクリートパイル8の上端側に取付金物16を取り付けておいて、固定部材15の円筒部15bと、取付金物16とを溶接W1により接合することによって、コンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6の下端部と、同じコンクリートパイル8からなるアンカー体3の上端部とを簡単に連結することができる。
また、防振体2側コンクリートパイル8と、アンカー体3側コンクリートパイル8とをボルト10によって連結するには、芯材6側コンクリートパイル8の下端部に固定部材15を取り付け、アンカー体3側コンクリートパイル8の上端側に連結部材20を取り付けておいて、連結部材20のフランジ部20bのボルト挿通孔20dからボルト21をアンカー体3の継手金物13のネジ孔14にねじ込むことにより、連結部材20をアンカー体3に取り付け、この連結部材20の円筒部20aを、芯材6に固定された固定部材15の円筒部15bに内嵌合し、この円筒部15bのボルト挿通孔19から、連結部材20の円筒部20aに設けてあるネジ孔20cにボルト10をねじ込んで締め付けることにより、固定部材15と連結部材20とを連結して、防振体2とアンカー体3とを簡単に連結することができる。
図5の(a) は、鋼管7からなる防振体2の芯材6が複数に分割されていて、その分割された芯材6どうしが溶接で連結されている場合を示し、(b) はコンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6が複数に分割されていて、その分割された芯材6どうしをボルト27で連結されている場合を示す。この場合、(a) に示す防振体2では、分割された鋼管7又はコンクリートパイル8に多数の廃タイヤ4又は分割タイヤ5が嵌挿されて、上下の固定部材9,15で分割鋼管7に保持されてなる分割防振体2aが二つ又はそれ以上形成され、これら複数の分割防振体2aによって防振体2が形成されることになる。また、(b) に示す防振体2では、コンクリートパイル8に多数の廃タイヤ4又は分割タイヤ5が嵌挿されて、上下の固定部材15で分割鋼管に保持されてなる分割防振体2aが二つ又はそれ以上形成され、これら複数の分割防振体2a,2aによって防振体2が形成されることになる。図5の(a) に示す固定部材9については、図1及び図2に示すものと同様であり、(b) に示す固定部材15については、図3及び図4に示すものと同様である。
また、図示は省略するが、鋼管7又はコンクリートパイル8からなるアンカー体3が複数に分割されて、その分割端部どうしが溶接又はボルトで同軸一体に連結されるようにしてもよい。このアンカー体3の場合、分割した鋼管7又はコンクリートパイル8の端部
あるから、図示を省略する。
あるから、図示を省略する。
上記した図5の(a) ,(b) に示すような複数の分割防振体2a,2aによって防振体2が形成されるようにすれば、防振体2の長さがかなり長くなる場合に、各分割防振体2aを予め工場等で製作し、これを施工現場まで搬送して、そこで各分割防振体2aの芯材6どうしを連結することにより、製作も簡単で、搬送も容易となる。また、鋼管7又はコンクリートパイル8からなるアンカー体3が複数に分割されて、溶接又はボルトで同軸一体に連結されるようにすれば、アンカー体3の長さがかなり長くなる場合に、複数に分割した状態で施工現場まで搬送し、そこで分割体どうしを連結することにより、搬送が容易となる。
図7は、多数の廃タイヤ4と鋼管7からなる芯材6とによって形成される防振体2を示している。即ち、この防振体2は、多数の廃タイヤ4を鋼管7からなる芯材6に嵌挿し、芯材6である鋼管7の上下両端部に固着した鋼板製の固定部材22で上下両端の廃タイヤ4を夫々保持することによって形成される。この防振体2を形成するには、廃タイヤ4を鋼管7に順次嵌め込んだ後、リング状の固定部材22を鋼管7の上下端部に溶接W5によって固定すればよい。この防振体2では、芯材6に嵌挿した多数の廃タイヤ4は、互いに圧縮させず、互いに重合させるだけでよいから、固定部材22は簡単なリング状のものでよく、鋼管7に対する溶接も簡単に行なうことができる。
図8の(a) は、廃タイヤ4に切り込み加工を施す前の元の廃タイヤ4を示し、(b) は及び(c) は、(a) に示す廃タイヤ4にタイヤ外周部より周方向に例えば45°間隔おきに半径方向の切込み23を入れた状態を示す。こうして切込み23を入れた廃タイヤ4を、図10の(a) に示すように、仮想線図示の芯材6に多数嵌挿し、これら多数の廃タイヤ4を上下方向から圧力を加えて互いに圧縮した状態で、芯材6の上下両端部に固着した固定部材(図示せず)により芯材6に対して固定することによって、防振体2を形成する。この場合、各廃タイヤ4は、周方向に適当間隔で設けた切込み23によって、圧縮時に容易に扁平状に押しつぶされる。
図9の(a) は、廃タイヤ4をタイヤ幅方向に分割する前の状態の斜視図、(b) 、(c) 及び(d) は分割タイヤ5を示す斜視図である。先ず、(b) に示す分割タイヤ5の場合には、(a) に示すような加工前の廃タイヤ4を、分割線24が廃タイヤ4の横断面に沿うようにタイヤ幅の中央部で二分割し、この分割タイヤ5には図8の(b) ,(c) の場合と同様な切込み23を入れる。尚、この切込み23は、廃タイヤ4を二分割する前に入れてもよい。こうして分割した分割タイヤ5を、図11〜図13に示すように、仮想線図示の芯材6に多数嵌挿して重ね合わせ、それらの図に矢印で示すように上下方向から圧力を加えて互いに圧縮した状態で、芯材6の上下両端部に固着した固定部材(図示せず)により芯材6に対して固定することにより、防振体2を形成する。
図9の(c) は、(a) に示すような加工前の廃タイヤ4を分割線25が側面視波形のジグザグ状を呈するようにタイヤ幅方向に二分割して分割タイヤ5を形成する場合を示し、図9の(d) は、加工前の廃タイヤ4を分割線26が側面視鋸歯形のジグザグ状を呈するようにタイヤ幅方向に二分割して分割タイヤ4cを形成する場合を示す。そして、図示は省略するが、このような分割タイヤ5を芯材6に多数嵌挿して重ね合わせて、上下方向から圧力を加えて互いに圧縮した状態で、芯材6の上下両端部に固着した固定部材(図示せず)で芯材6に固定することにより、防振体2を形成することができる。
図11の(a) は、芯材6に嵌挿した多数の分割タイヤ5を各分割タイヤ5の内側を上向きにして重ね合わせることによって形成される防振体2の縦断面図、(b) はその平面図であり、また図12の(a) は、芯材6に嵌挿した多数の分割タイヤ5を分割タイヤ5の内側を下向きにして重ね合わせて形成される防振体2の縦断面図、(b) はその平面図である。また図13の(a) は、互いに内側を対向させた一対の分割タイヤ5,5を芯材6に嵌挿して多数対重ね合わせることにより形成される防振体2の縦断面図、(b) は平面図である。何れの場合も、各分割タイヤ5には周方向適当間隔置きに外周側から半径方向内向きに延びる切込み23を設けているために各分割タイヤ5を容易に扁平状に押しつぶすことができる。
図14及び図15は、オーガ装置28を使用して防振用連結体1を、図16や図17に示されるように振動する構造物45又は道路46とこれの近くに設置された住宅等建物47との間の地盤G中に埋設する施工方法を示す。このオーガ装置28は、そ保装置本体28aの回転駆動部28oに、防振用連結体1の防振体2が嵌脱可能なケーシング29を切り離し可能に垂下連結している。ケーシング29は下端周縁部に掘削刃29aを備えている。
施工にあたり、図14の(a) ,(b) に示すように、装置本体28aの回転駆動部28oでケーシング29を回転させつつ地盤G(軟質層G1)中に所定深度まで貫入する。その後、(c) に示すようにケーシング29を回転駆動部28oから切り離して地盤Gに残し、そして(d) 及び(e) に示すように、オーガ装置28にオーガスクリュー30を取り付け、回転駆動部28oによるオーガスクリュー30の回転によりケーシング29の内部を掘削しながら地上に排土し、(f) に示すようにケーシング29内に防振体嵌挿用の孔31を形成する。
その後、図14の(g) 及び(h) に示すように、手前側(上端部側)に撹拌羽根33を備えた撹拌羽根付きオーガスクリュー34をオーガ装置28に取り付け、回転駆動部28oによる撹拌羽根付きオーガスクリュー34の回転によって、防振体嵌挿用孔31の下方にこの孔31より径小なアンカー体嵌挿用孔32を地盤G下部側の支持層G2に至るまで掘孔してゆく。
図14の(h) に示すようにアンカー体嵌挿用孔32を所定深度まで掘孔した後、オーガスクリュー34を逆回転させながら引き上げ、その引き上げ中にオーガスクリュー34の先端部よりセメントミルクをアンカー体嵌挿用孔32及び防振体嵌挿用孔31内に注入することにより、アンカー体嵌挿用孔32内では、オーガスクリュー34により、掘削土砂とセメントミルクとが十分に撹拌混合され、防振体嵌挿用孔31内では、撹拌羽根33によって掘削土砂とセメントミルクとを有効に撹拌混合される。図15の(a) は、オーガスクリュー34を引き上げた後に、アンカー体嵌挿用孔32及び防振体嵌挿用孔31内の土砂とセメントミルクとの混合物35が防振体嵌挿用孔31内の所要高さ位置まで溜まった状態を示す。
その後、図15の(b) に示すように、クレーン(図示せず)吊り上げた防振用連結体1を防振体嵌挿用孔31からその下方へ挿入していくことによって、(c) に示すようにアンカー体3を下方のアンカー体嵌挿用孔32内に嵌挿し、防振体2を上方の防振体嵌挿用孔31内に嵌挿する。この場合、防振体嵌挿用孔31は、ケーシング29で保護されているため、防振用連結体1を挿入する際に崩壊するおそれがなく、従って防振用連結体1の埋設作業を迅速に能率良く行うことができる。また、防振体嵌挿用孔31の下方にはこの孔31よりも径小のアンカー体嵌挿用孔32が形成されているため、このアンカー体嵌挿用孔32内にアンカー体3を挿入した時に、アンカー体3の外周部とアンカー体嵌挿用孔32の内周部との間に大きな隙間ができず、従って防振体嵌挿用孔31内にアンカー体3を安定良く挿入保持できると共に、セメントミルクの注入量を極力制限できる。尚、アンカー体嵌挿用孔32及び防振体嵌挿用孔31内の土砂とセメントミルクとの混合物35は、アンカー体3の内部から防振体2の芯材6内部に入り込むから、アンカー体3を効果的に支持層G2に固定することができる。
その後、(d) 及び(e) に示すように、ケーシング29をクレーンで引き上げて、防振用連結体1を、土砂とセメントミルクの混合物35の溜まった防振体嵌挿用孔31からアンカー体嵌挿用孔32に亘って建て込んだ状態とする。こうして1本の防振用連結体1を地盤G中に埋設したならば、この防振用連結体1の埋設位置に隣接して、他の防振用連結体1を上記のような施工方法で埋設して、多数の防振用連結体1を所要の配列状態とする。埋設する多数の防振用連結体1・・・の配列形態は、平面視で直線の一列状態や複数列状態、あるいは略鋸歯状配列状態、略波形状配列状態等とすることができる。これによって防振用連結体1の埋設施工を完了する。
図14及び図15に示す実施形態では、ケーシング29を使用して、このケーシング29内に防振体嵌挿用孔31を形成し、またこのケーシング29を地盤G中に貫入したままその防振体嵌挿用孔31からアンカー体嵌挿用孔32にわたって防振用連結体1を埋設したが、ケーシング29を使用することなく、地盤Gを掘孔して防振体嵌挿用孔31を形成してもよい。しかしながら、上記実施形態のように、ケーシング29内の防振体嵌挿用孔31に防振体2を埋入し、その後でケーシング29を引き上げるようにすれば、防振用連結体1を埋入する際に防振体嵌挿用孔31を崩壊させるおそれがなく、また防振用連結体1を防振体嵌挿用孔31に埋入する時に、防振用連結体1をケーシング29の内周面沿いに少ない抵抗で下方へスライドさせることができるため、挿入防振用連結体1の埋設作業を迅速に能率良く行うことができる
また図14及び図15に示す実施形態では、アンカー体3が嵌挿される孔32は、防振体嵌挿用孔31よりも径小に形成しているが、防振体嵌挿用孔31と同じ径に形成することもできる。しかしながら、そうすると、アンカー体3の外径が防振体2の外径の1/2程度と小さいため、アンカー体3を根固めするのに大量のセメントミルクを必要とする。従って、アンカー体嵌挿用孔32を防振体嵌挿用孔31よりも出来るだけ径小に形成することにより、セメントミルクの供給量を少なくすることができる。
本発明は、廃タイヤを利用して、車両の走行時や各種機械の稼動時に生じる構造物又は道路の振動が住宅等の建物に伝播するのを阻止するのに活用される。
G 地盤
G1 軟質層
G2 支持層
1 防振用連結体
2 防振体
3 アンカー体
4 廃タイヤ
5 分割タイヤ
6 芯材
7 鋼管
8 コンクリートパイル
9 固定部材
W1 防振体とアンカー体との溶接部
10 ボルト
15 固定部材
G1 軟質層
G2 支持層
1 防振用連結体
2 防振体
3 アンカー体
4 廃タイヤ
5 分割タイヤ
6 芯材
7 鋼管
8 コンクリートパイル
9 固定部材
W1 防振体とアンカー体との溶接部
10 ボルト
15 固定部材
特許文献1に記載された振動伝播阻止方法では、図18に示すように、廃タイヤ重合連結体41は、硬い頑丈な支持層に固定されておらず、ほとんどが軟質層内に埋設されていることから、振動発生源からの振動により廃タイヤ重合連結体それ自体が揺れを生じ易く、しかもこれが共振を起こし易くなるため、振動源からの振動の吸収ないし反射作用が低下し、住宅47等建物への振動の伝播を十分阻止し得ないことがある。
即ち、地盤中を伝わる振動の波は硬い地盤ほど速く伝播し、軟らかい地盤ほどその速度は遅くなる。この遅いというのは、1周期の間に波の進む距離(波長)が短くなるということである。一つの波に含まれるエネルギーは土の種類によって変わることがないので、軟らかい地盤を伝わる波は波長が短くなる分、振幅が増大して、エネルギーを一定に保とうとし、これが軟質地盤のよく揺れる理由である。そして、廃タイヤ重合連結体41には、これが揺れる時に振動体として固有の周期を有しており、この固有周期が振動源から伝播する振動の周期に近づいたり、同じになって重なると、廃タイヤ重合連結体41の揺れが加速されて、一層大きく揺れるようになり、これが共振であって、この共振作用によって振動伝播阻止作用が十分に発揮し得なくなる。
防振体2は、多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5(図8及び図9参照)を鋼管7からなる芯材6に嵌挿し、この芯材の上下両端部に固着した鋼板製の固定部材9により上下両端の廃タイヤ4又は分割タイヤ5を保持することによって形成される。各固定部材9は、鋼管7からなる芯材6に嵌合する円筒部9aと、この円筒部9aの下端部から外向き半径方向に突出するフランジ部9bと、周方向一定間隔おきに配置され、円筒部9aとフランジ部9bとの間に介装された略三角形の補強板9cとからなる。
防振体2は、設備の整った工場で製作し、防振体2の芯材6とアンカー体3の鋼管7との連結作業は、防振用連結体1を使用する現場で行なうことができる。防振体2の製作にあたっては、防振体2としての鋼管7の下端側に固定部材9の円筒部9aを嵌合し、この円筒部9aの下端部を鋼管7に対し溶接W2により固定した後、鋼管7の上端側から多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5を嵌挿し、これら多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5を鋼管7の上端側から適宜加圧して廃タイヤ4どうし又は分割タイヤ5どうしを重合した状態で、鋼管7の上端側に固定部材9の円筒部9aを嵌合し、この円筒部9aの端部を鋼管7に対し溶接W2によって固定すればよい。
図2の(a) は、防振用連結体1における防振体2の鋼管7からなる芯材6と、鋼管7からなるアンカー体3とをボルト10によって連結する場合を示し、(b) は芯材6とアンカー体3とを連結する前の切り離した状態を示している。即ち、この場合は、鋼管7からなる芯材6の下端部に短円筒状の連結筒材11の上端部を内嵌合して溶接W3によって芯材6に固定しておき、この連結筒材11には複数箇所にネジ孔38を設け、そしてアンカー体3(鋼管7)の上端部を、芯材6の下端から突出した連結筒材11の上端部は下端部に外嵌合し、アンカー体3の上端部に設けたボルト挿通孔39より挿通したボルト10を連結筒材11のネジ孔38に螺入し締結することによって、アンカー体3の上端部を防振体2の芯材6の下端部に同軸一体に連結することができる。
また、図3の(a) に示す防振用連結体1の防振体2を形成するには、芯材6であるコンクリートパイル8の下端側に前記固定部材15を取り付けた状態で、このコンクリートパイル8に多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5を嵌挿し、そして芯材6の上端側から適宜加圧して廃タイヤ4どうし又は分割タイヤ5どうしを重合した状態で、コンクリートパイル8の上端側に前記固定部材15を取り付ければよい。このコンクリートパイル8の上端側に取り付ける固定部材15の取付方法は、コンクリートパイル8の下端側に取り付ける固定部材15の場合と同じである。
図3に示す防振用連結体1では、コンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6の下端部と、同じコンクリートパイル8からなるアンカー体3の上端部とを溶接W1によって連結しているが、図4の(a) には、コンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6の下端部と同じコンクリートパイル8からなるアンカー体3の上端部とをボルト10によって連結する場合の防振用連結体1を示している。このボルト10による連結の場合には、図4の(b) に示すように、コンクリートパイル8からなる芯材6の下端部に取り付けた固定部材15の円筒部15bに複数のボルト挿通孔19を設け、一方、同じコンクリートパイル8からなるアンカー体3の上端側には連結部材20を取り付ける。この連結部材20は、芯材6に固定された固定部材15の円筒部15bに内嵌合する円筒部20aと、この円筒部20aの下端から内向きに突出するフランジ部20bとからなり、円筒部20aには、芯材6側の円筒部15bに設けてあるボルト挿通孔19と対応する位置にネジ孔20cを設け、またフランジ部20bにはボルト挿通孔20dを設けている。
上述した図3及び図4に示す防振用連結体1は、多数の廃タイヤ4又は多数の分割タイヤ5をコンクリートパイル8からなる芯材6に嵌挿してなる防振体2と、この防振体2の芯材6と同径のコンクリートパイル8からなるアンカー体3とを、両者のコンクリートパイル8,8どうし溶接W1により同軸一体に連結することによって形成されるもので、防振体2とアンカー体3とを別々に形成できるから、防振体2側を工場等で製作し、この防振体2の芯材6とアンカー体3とを施工現場で連結するようにすることで、地盤Gの表面から支持層G2までの深さが相当深く、芯材6とアンカー体3とを合わせた長さが相当長くなる場合でも、施工現場への防振用連結体1の持ち込み搬送は、防振体2とアンカー体3とを個別に搬送できるので、その搬送作業が容易となる。
図5の(a) は、鋼管7からなる防振体2の芯材6が複数に分割されていて、その分割された芯材6どうしが溶接で連結されている場合を示し、(b) はコンクリートパイル8からなる防振体2の芯材6が複数に分割されていて、その分割された芯材6どうしをボルト27で連結されている場合を示す。この場合、(a) に示す防振体2では、分割された鋼管7に多数の廃タイヤ4又は分割タイヤ5が嵌挿されて、上下の固定部材9で分割鋼管7に保持されてなる分割防振体2aが二つ又はそれ以上形成され、これら複数の分割防振体2aによって防振体2が形成されることになる。また、(b) に示す防振体2では、コンクリートパイル8に多数の廃タイヤ4又は分割タイヤ5が嵌挿されて、上下の固定部材15で分割コンクリートパイル8に保持されてなる分割防振体2aが二つ又はそれ以上形成され、これら複数の分割防振体2a,2aによって防振体2が形成されることになる。図5の(a) に示す固定部材9については、図1及び図2に示すものと同様であり、(b) に示す固定部材15については、図3及び図4に示すものと同様である。
また、図示は省略するが、鋼管7又はコンクリートパイル8からなるアンカー体3が複数に分割されて、その分割端部どうしが溶接又はボルトで同軸一体に連結されるようにしてもよい。
図8の(a) は、廃タイヤ4に切り込み加工を施す前の元の廃タイヤ4を示し、(b) 及び(c) は、(a) に示す廃タイヤ4にタイヤ外周部より周方向に例えば45°間隔おきに半径方向の切込み23を入れた状態を示す。こうして切込み23を入れた廃タイヤ4を、図10の(a) に示すように、仮想線図示の芯材6に多数嵌挿し、これら多数の廃タイヤ4を上下方向から圧力を加えて互いに圧縮した状態で、芯材6の上下両端部に固着した固定部材(図示せず)により芯材6に対して固定することによって、防振体2を形成する。この場合、各廃タイヤ4は、周方向に適当間隔で設けた切込み23によって、圧縮時に容易に扁平状に押しつぶされる。
図9の(a) は、廃タイヤ4をタイヤ幅方向に分割する前の状態の斜視図、(b) 、(c) 及び(d) は分割タイヤ5を示す斜視図である。先ず、(b) に示す分割タイヤ5の場合には、(a) に示すような加工前の廃タイヤ4を、分割線24が廃タイヤ4の横断面に沿うようにタイヤ幅の中央部で二分割し、この分割タイヤ5には図8の(b) ,(c) の場合と同様な切込み23を入れる。尚、この切込み23は、廃タイヤ4を二分割する前に入れてもよい。こうして分割した分割タイヤ5を、図11〜図13に示すように、仮想線図示の芯材6に多数嵌挿して重ね合わせ、上下方向から圧力を加えて互いに圧縮した状態で、芯材6の上下両端部に固着した固定部材(図示せず)により芯材6に対して固定することにより、防振体2を形成する。
図9の(c) は、(a) に示すような加工前の廃タイヤ4を分割線25が側面視波形のジグザグ状を呈するようにタイヤ幅方向に二分割して分割タイヤ5を形成する場合を示し、図9の(d) は、加工前の廃タイヤ4を分割線26が側面視鋸歯形のジグザグ状を呈するようにタイヤ幅方向に二分割して分割タイヤ5を形成する場合を示す。そして、図示は省略するが、このような分割タイヤ5を芯材6に多数嵌挿して重ね合わせて、上下方向から圧力を加えて互いに圧縮した状態で、芯材6の上下両端部に固着した固定部材(図示せず)で芯材6に固定することにより、防振体2を形成することができる。
図14及び図15は、オーガ装置28を使用して防振用連結体1を、図16や図17に示されるように振動する構造物45又は道路46とこれの近くに設置された住宅等建物47との間の地盤G中に埋設する施工方法を示す。このオーガ装置28は、保装置本体28aの回転駆動部28oに、防振用連結体1の防振体2が嵌脱可能なケーシング29を切り離し可能に垂下連結している。ケーシング29は下端周縁部に掘削刃29aを備えている。
その後、図15の(b) に示すように、クレーン(図示せず)で吊り上げた防振用連結体1を防振体嵌挿用孔31からその下方へ挿入していくことによって、(c) に示すようにアンカー体3を下方のアンカー体嵌挿用孔32内に嵌挿し、防振体2を上方の防振体嵌挿用孔31内に嵌挿する。この場合、防振体嵌挿用孔31は、ケーシング29で保護されているため、防振用連結体1を挿入する際に崩壊するおそれがなく、従って防振用連結体1の埋設作業を迅速に能率良く行うことができる。また、防振体嵌挿用孔31の下方にはこの孔31よりも径小のアンカー体嵌挿用孔32が形成されているため、このアンカー体嵌挿用孔32内にアンカー体3を挿入した時に、アンカー体3の外周部とアンカー体嵌挿用孔32の内周部との間に大きな隙間ができず、従って防振体嵌挿用孔31内にアンカー体3を安定良く挿入保持できると共に、セメントミルクの注入量を極力制限できる。尚、アンカー体嵌挿用孔32及び防振体嵌挿用孔31内の土砂とセメントミルクとの混合物35は、アンカー体3の内部から防振体2の芯材6内部に入り込むから、アンカー体3を効果的に支持層G2に固定することができる。
その後、(d) 及び(e) に示すように、ケーシング29をクレーンで引き上げて、防振用連結体1を、土砂とセメントミルクの混合物35の溜まった防振体嵌挿用孔31からアンカー体嵌挿用孔32に亘って建て込んだ状態とする。こうして1本の防振用連結体1を地盤G中に埋設したならば、この防振用連結体1の埋設位置に隣接して、他の防振用連結体1を上記のような施工方法で埋設して、多数の防振用連結体1を所要の配列状態とする。埋設する多数の防振用連結体1の配列形態は、平面視で直線の一列状態や複数列状態、あるいは略鋸歯状配列状態、略波形状配列状態等とすることができる。これによって防振用連結体1の埋設施工を完了する。
図14及び図15に示す実施形態では、ケーシング29を使用して、このケーシング29内に防振体嵌挿用孔31を形成し、またこのケーシング29を地盤G中に貫入したままその防振体嵌挿用孔31からアンカー体嵌挿用孔32にわたって防振用連結体1を埋設したが、ケーシング29を使用することなく、地盤Gを掘孔して防振体嵌挿用孔31を形成してもよい。しかしながら、上記実施形態のように、ケーシング29内の防振体嵌挿用孔31に防振体2を埋入し、その後でケーシング29を引き上げるようにすれば、防振用連結体1を埋入する際に防振体嵌挿用孔31を崩壊させるおそれがなく、また防振用連結体1を防振体嵌挿用孔31に埋入する時に、防振用連結体1をケーシング29の内周面沿いに少ない抵抗で下方へスライドさせることができるため、防振用連結体1の埋設作業を迅速に能率良く行うことができる。
Claims (8)
- 多数の廃タイヤ又は廃タイヤをその幅方向に分割した多数の分割タイヤを鋼管又はコンクリートパイルからなる芯材に嵌挿してなる防振体と、防振体の下方にあって、防振体の芯材と同径の鋼管又はコンクリートパイルからなるアンカー体とを、両者の鋼管又はコンクリートパイルどうし溶接又はボルトで同軸一体に連結することによって防振用連結体を形成し、この防振用連結体を、車両の走行や各種機械の稼働によって振動する構造物又は道路とこれの近くに設置された住宅等建物との間の地盤中に所要の配列状態で埋設すると共に、アンカー体を支持層に固定し、これらの防振用連結体により前記構造物又は道路の振動を吸収ないし反射して住宅等建物への振動の伝播を阻止するようにした振動伝播阻止方法。
- 鋼管又はコンクリートパイルからなる防振体の芯材が複数に分割され、その分割端部どうしが溶接又はボルトによって同軸一体に連結されている請求項1に記載の振動伝播阻止方法。
- 鋼管又はコンクリートパイルからなるアンカー体が複数に分割され、その分割端部どうしを溶接又はボルトによって同軸一体に連結されている請求項1又は2に記載の振動伝播阻止方法。
- 防振体は、多数の廃タイヤを芯材に嵌挿し、芯材の上下両端部に固着した固定部材により上下両端の廃タイヤを保持することによって形成してなる請求項1〜3の何れかに記載の振動伝播阻止方法。
- 防振体は、タイヤ外周部より周方向適当間隔おきに半径方向の切込みを入れた多数の廃タイヤを芯材に嵌挿し、これら多数の廃タイヤを互いに圧縮した状態で芯材の上下両端部に固着した固定部材により芯材に対し固定することによって形成してなる請求項1〜3の何れかに記載の振動伝播阻止方法。
- 防振体は、タイヤ外周部より周方向適当間隔おきに半径方向の切込みを入れた多数の廃タイヤを夫々幅方向に分割した多数の分割タイヤを芯材に嵌挿し、これら多数の分割タイヤを互いに圧縮した状態で芯材の上下両端部に固着した固定部材により芯材に対し固定することによって形成してなる請求項1〜3の何れかに記載の振動伝播阻止方法。
- 防振用連結体を地盤中に埋設するにあたり、地盤に防振体嵌挿用の孔を掘削し、排土した後、防振体嵌挿用孔の下方にこの孔より径小のアンカー体嵌挿用孔を地盤下部側の支持層に至るまで掘孔すると共に、アンカー体嵌挿用孔及び防振体嵌挿用孔にセメントミルクを注入し、このセメントミルクと掘削土砂とを撹拌した後、防振用連結体のアンカー体をアンカー体嵌挿用孔に埋入し、防振体嵌挿用孔に防振体を埋入するようにした請求項1〜6の何れかに記載の振動伝播阻止方法。
- 防振用連結体を地盤中に埋設するにあたり、地盤にケーシングを貫入して、このケーシング内を掘削し、排土することによって防振体嵌挿用の孔を形成した後、防振体嵌挿用孔の下方にこの孔より径小のアンカー体嵌挿用孔を地盤下部側の支持層に至るまで掘孔すると共に、アンカー体嵌挿用孔及び防振体嵌挿用孔にはセメントミルクを注入し、このセメントミルクと掘削土砂とを撹拌した後、防振用連結体のアンカー体をアンカー体嵌挿用孔に埋入し、ケーシング内の防振体嵌挿用孔に防振体を埋入し、その後でケーシングを引き上げるようにした請求項1〜6の何れかに記載の振動伝播阻止方法。
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