JPWO2014112051A1 - 前置増幅器、光受信器、光終端装置及び光通信システム - Google Patents

前置増幅器、光受信器、光終端装置及び光通信システム Download PDF

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Abstract

受光素子(100)から出力される光電流の一部を流す電流側流回路(230)を電流電圧変換増幅回路(210)の入力端子に接続する。電流電圧変換増幅回路(210)の帰還抵抗(212)と並列に接続されているダイオード(220)がON状態となる光電流よりも小さい光電流で電流側流回路(230)がON状態となるように、電圧レベル変換回路(240)で出力電圧をレベル変換した電圧を電流側流回路(230)に入力する。これにより、受光レベルに応じた光電流の大きさによって、3段階に電流電圧変換利得を切り替える。

Description

本発明は、前置増幅器、光受信器、光終端装置及び光通信システムに関する。
近年、マルチメディアサービス(Multimedia Service)を各家庭に提供するためのアクセス系ネットワーク(Access Network)では、光ファイバを用いた公衆回路網で実現するPON(Passive Optical Network)システムと呼ばれるポイント・トゥ・マルチポイント(Point to Multi-point)のアクセス系光通信システムが広く用いられている。
PONシステムは、局側装置である1台のOLT(Optical Line Terminal:光加入者線終端装置)と、光スターカプラ(Star Coupler)を介して接続される複数の加入者側端末装置であるONU(Optical Network Unit:光ネットワーク装置)により構成される。複数のONUに対して、OLTと伝送路である光ファイバの大部分を共有できるため運用コストの低減が期待できることや、受動部品である光スターカプラには給電が必要なく屋外設置が容易であり、信頼性も高いという利点がある。これらの利点から、ブロードバンドネットワークを実現する光通信システムとして活発に導入が進められている。
このようなPONシステムにおいて、各ONUはOLTから異なる距離に位置するため、各ONUが送信した光信号のOLTにおける受光レベルは、各ONUからOLTが受信する受信パケット毎に異なる。よって、OLTの光受信器には異なる受光レベルのパケットを安定に再生する広ダイナミックレンジ特性(Wide Dynamic Range)が求められる。広ダイナミックレンジ特性を実現することを目的として、光受信器に搭載される前置増幅器にはAGC(Automatic Gain Control)回路が一般的に備えられている。
例えば、特許文献1に開示された光受信装置では、前置増幅器の変換利得をパケット(Packet)毎に能動的に切り替えている。しかしながら、このような方式では、変換利得を受光レベルに応じて最適値に設定するための帰還抵抗を選択する選択回路などが必要になり、回路規模が大型化してしまう。さらに,パケット毎に切り替えを行うため、最適な変換利得に収束するまでに時間がかかる。
これに対し、例えば特許文献2に開示された光受信器は、前置増幅器の変換利得を受光レベルに応じて受動的に変化させている。つまり、受光素子によって変換される光電流の大きさに応じて変換利得を受動的に変化させている。具体的には、光受信器の前置増幅器は、受光レベルに対応する光電流を電圧信号に変換する電流電圧変換回路を備えており、電流電圧変換回路は、増幅器と帰還抵抗で構成されている。電流電圧変換回路の帰還抵抗と並列にダイオード等が接続されている。
このような光受信器において、受光レベルが高くなり受光素子によって生成される光電流が増大した場合は、帰還抵抗での電圧降下が増加し、電流電圧変換回路の入出力電圧差が増大する。そして、電流電圧変換回路の入出力電圧差が、ダイオードの閾値電圧を越えた時、ダイオードに電流が流れ、並列接続している帰還抵抗とダイオードの全体の抵抗が減少する。これにより、電流電圧変換回路の変換利得が減少することから、光電流に応じて変換利得を受動的に変化させることが可能となっている。
つまり、光電流が大きい場合、光電流のほとんどを、電圧降下が略一定のダイオードに流すことで,帰還抵抗で発生する電圧降下を抑え、受光レベルが高い入力光でも電圧信号である受信信号を出力でき、広ダイナミックレンジ特性を実現している。また、特許文献2の前置増幅器は、光デジタル信号の1bit毎にAGC動作を行うことが可能なため,高速動作が可能となっている。
特開2004−260396号公報 特開2007―274032号公報
特許文献2に記載の光受信器の前置増幅器は、入力される光電流が小さい場合、ダイオードがOFF状態にあり、ほぼ全ての光電流が電流電圧変換回路の帰還抵抗に流れるため、光電流の変化に対して出力電圧は線形に変化する。ここで、光電流に対する出力電圧の関係を示す直線の傾きは負であり、光電流がHiレベルのとき、出力電圧はLoレベルとなっている。
一方、入力される光電流が大きい場合、ダイオードがON状態になり、ある一定以上の光電流はダイオードを流れるため、電流電圧変換回路の出力電圧は一定値でクリップ(Clip)される。これにより光デジタル信号の光電流のHiレベルのときの出力電圧が十分に降下しないため、信号の立ち上がりと立ち下がりのクロスポイント(Cross-Point)が降下し、受信信号の波形が劣化し歪みが大きくなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、入力される電流を電流電圧変換して出力される電圧信号の波形歪を低減した前置増幅器等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の前置増幅器は、
信号電流の全部又は一部を、信号電圧に変換かつ増幅して出力する電流電圧変換増幅回路と、
前記電流電圧変換増幅回路の入力電流の大きさが第1閾値である時を変化点とするように前記電流電圧変換増幅回路の変換利得を変化させる利得可変手段と、
前記信号電流の大きさに応じて、前記信号電流の一部を側流する電流側流回路と、
前記信号電圧を所定の割合でレベル変換したレベル変換電圧を、前記電流側流回路に対して出力する電圧レベル変換回路と、
を有し、
前記電圧レベル変換回路から出力する前記レベル変換電圧が、前記電流側流回路の側流を実行するか否かを切り替える閾値の電圧となるときの、前記電流電圧変換増幅回路の前記入力電流の大きさである第2閾値が、前記第1閾値より小さくなるように構成されている。
本発明によれば、入力される電流を電流電圧変換して出力される電圧信号の波形歪を低減することができる。
実施の形態に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る光受信器の前置増幅器の回路構成を示す図である。 従来の光受信器の前置増幅器の回路構成を示す図である。 従来の前置増幅器の光電流に対する出力電圧の変化を説明するための図である。 実施の形態1に係る前置増幅器の光電流に対する出力電圧の変化を説明するための図である。 実施の形態2に係る光受信器の前置増幅器の回路構成を示す図である。 実施の形態3に係る光受信器の前置増幅器の回路構成を示す図である。 実施の形態4に係る光受信器の前置増幅器の回路構成を示す図である。 実施の形態5に係る光受信器の前置増幅器の回路構成を示す図である。 出力電圧の波形歪の評価結果を示す図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について、図面を参照して詳細に説明する。
実施の形態1に係る光通信システム1は、ポイント・トゥ・マルチポイント(Point to Multi-point)の形式を採ったPON(Passive Optical Network)システムである。光通信システム1は、図1に示すように、局側装置である1台のOLT(Optical Line Terminal:光加入者線終端装置)10と、複数の加入者側端末装置であるONU(Optical Network Unit:光ネットワーク装置)20と、光信号を受動的に分岐・合流する光スターカプラ30と、を備えている。全てのONU20は、1以上の光スターカプラ30と、光ファイバ32を介して、OLT10に接続されている。
OLT10は、光受信器11、光送信器12、波長多重カプラ13、伝送制御部14から構成される。波長多重カプラ13は、光波長の異なる上り信号と下り信号を所定の方向に出力するためのものである。ONU20から出力され光ファイバ32を伝送してきた光信号を光受信器11側に出力し、光送信器12から出力される光信号を、ONU20が接続されている光ファイバ32側に出力している。
伝送制御部14は、インターネットなどの外部ネットワーク40から入力されたベースバンド信号に基づいて変調信号を生成して光送信器12に入力する。光送信器12は、半導体レーザなどの発光素子が発光する光を、伝送制御部14から入力される変調信号で変調する。変調された光信号が下り信号として波長多重カプラ13を介して出力され、光ファイバ32を伝送し、各ONU20で受光される。
ONU20から送信され光ファイバ32を伝送してきた上り信号の光信号は波長多重カプラ13を介して光受信器11に入力される。光受信器11は、入力された光信号を光電変換し、電圧信号の受信信号に復調し、伝送制御部14に出力する。伝送制御部14は、入力された受信信号をベースバンド信号に変換し、外部ネットワーク40に出力する。
ここで、各ONU20から送信される光信号は、バースト(burst)状のパケット信号であり、それらを時分割多重した光信号がOLT10に入力される。各ONU20は、任意の長さの光ファイバ32と、任意の個数の光スターカプラ30を介してOLT10に接続されているため、OLT10の光受信器11が受光する光信号の強度はパケット毎に大きく異なる。つまり、このような光信号から安定して受信信号を得るためには、光受信器11が、広幅なダイナミックレンジに対応可能な構成である必要がある。
OLT10の光受信器11は、受光素子100、前置増幅器(Pre-Amplifier:Pre−AMP)200、リミッティングアンプ(Limiting Amplifier:LIM−AMP)110から構成される。
受光素子100は、フォトダイオード等から構成され、受光した光信号の強度、すなわち受光レベルに対応する光電流を生成し出力する。前置増幅器200は、受光素子100から入力された光電流を電圧信号である受信信号に変換、かつ増幅して出力する。リミッティングアンプ110は、前置増幅器200から入力された受信信号を所定の強度の電圧信号に増幅、リミッティングして出力する。
前置増幅器200の構成及び機能について、図2乃至5を用いて詳細に説明する。前置増幅器200は、図2に示すように、電流電圧変換増幅回路210、ダイオード220、電流側流回路230、電圧レベル変換回路240から構成される。
電流電圧変換増幅回路210は、オペアンプなどの増幅器211と増幅器211の入出力端子間に挿入した帰還抵抗212からなる。受光素子100の出力端子と増幅器211の入力端子が接続されている。ダイオード220は、増幅器211の入出力端子間に挿入されている。つまり、ダイオード220と帰還抵抗212は互いに並列に接続されている。
電流側流回路230は、PNP型バイポーラトランジスタ231(以下、PNPトランジスタ231と呼ぶ)から構成される。PNPトランジスタ231のエミッタ端子が受光素子100の出力端子に接続され、コレクタ端子が接地されている。電圧レベル変換回路240は抵抗241と抵抗242を直列接続した構成であり、抵抗分圧により電圧レベルを変換している。PNPトランジスタ231のベース端子に抵抗分圧された電圧が入力される。
以上のように構成された前置増幅器200は、ダイオード220がON状態かOFF状態か、電流側流回路230がON状態かOFF状態かで、動作が切り替わる。ダイオード220は、増幅器211の出力電圧Voutが閾値電圧Vth1を下回った時ON状態となり、閾値電圧Vth1以上の時OFF状態となる。ここで、増幅器211の出力信号は例えば矩形波であるので、出力電圧Voutは電圧信号の振幅である。
閾値電圧Vth1は、以下の(1)式で表される。
Vth1=Vin−Vth3 (1)
(1)式において、Vinは増幅器の入力電圧であり、Vth3は、ダイオード220が有する閾値電圧である。
一方、電流側流回路230は、増幅器211の出力電圧Voutが閾値電圧Vth2を下回った時ON状態となり、閾値電圧Vth2以上の時OFF状態となる。閾値電圧Vth2は、以下の(2)式で表される。
Vth2=(R1+R2)/R2×(Vin−Vth4) (2)
(2)式において、Vinは増幅器の入力電圧であり、Vth4は、PNPトランジスタ231が有する閾値電圧であり、R1、R2はそれぞれ抵抗241、抵抗242の抵抗値である。
前置増幅器200の動作を、従来の構成の前置増幅器800の動作と比較して説明する。従来の前置増幅器800は、図3に示すようにダイオード220が帰還抵抗212と並列に接続されているだけであり、本実施の形態に係る前置増幅器200の電流側流回路がない構成である。
図4は、従来の前置増幅器800の、入力される光電流に対する出力電圧の変化を表したものである。受光レベルが低く、光電流が小さい場合は、ダイオード220がOFF状態であり、全ての光電流が電流電圧変換増幅回路210の帰還抵抗212に流れるため、光電流の変化に対して出力電圧は線形に変化する。
一方、受光レベルが高く光電流が大きい場合は、帰還抵抗212の電圧降下が大きくなり出力電圧Voutが閾値Vth1を下回るため、ダイオード220がON状態となり、光電流の一部がダイオード220に流れることとなる。言い換えると、光電流Iopが閾値Ith1を超えたとき、抵抗値Rの帰還抵抗212の電圧降下(R×Iop)がダイオード220の閾値電圧Vth3を超えるため、ダイオード220がON状態となり、光電流の一部がダイオード220に流れることとなる。これにより、出力電圧Voutは一定値でクリップされることとなる。
なお、実際の回路では、ダイオード220がON状態になった場合の変換利得を補償するために、ダイオード220と直列に補償用抵抗を挿入させて光電流に対して若干の傾きを持たせている。
図4に示すような光電流と出力電圧の関係を有する電流電圧変換増幅回路210に、入力光信号を光電変換した光電流が入力されると、受光レベルが低いときは、入力光信号の波形と同等の歪みがほぼない波形が出力される。一方、受光レベルが高いときは、光信号の1レベルの時出力電圧が十分に降下しないため、信号の立ち上がりと立ち下がりのクロスポイントが降下し、受信信号の波形が劣化し歪みが大きくなる。
これに対して、本実施の形態に係る前置増幅器200は、図5に示すような、光電流と出力電圧の関係を有することとなる。
受光レベルが低く、光電流が小さい場合は、電流側流回路230とダイオード220がOFF状態であり、全ての光電流が電流電圧変換増幅回路210に流れ、特に帰還抵抗212にほとんどの電流が流れるため、光電流の変化に対して出力電圧は線形に変化する。
受光レベルが高く光電流が大きくなるにつれ、帰還抵抗212の電圧降下が大きくなり出力電圧が下がる。光電流Iopが閾値Ith2を超えると、出力電圧VoutがVth2を下回り、電流側流回路230がON状態となり、受光素子100から入力される光電流の一部が電流側流回路230に流れる。これにより、帰還抵抗212に流れる電流が低減し、光電流に対する出力電圧の変化の傾きが大きくなる。また、電流側流回路230がON状態になることで、電流電圧変換増幅回路210の入出力間の全体の抵抗値が小さくなり、前置増幅器200の変換利得が小さくなる。
さらに、受光レベルが高く光電流Iopが大きくなりIth1を超えて出力電圧VoutがVth1を下回った場合には、ダイオード220がON状態となり、光電流の一部がダイオード220にも流れることとなる。これにより、帰還抵抗212に流れる電流がさらに低減し、光電流Iopに対する出力電圧Voutの変化の傾きがさらに大きくなる。また、ダイオード220がON状態になることで、電流電圧変換増幅回路210の入出力間の全体の抵抗値が小さくなり、前置増幅器200の変換利得がさらに小さくなる。
ここで、(1)式と(2)式で決定するそれぞれの閾値電圧は以下の(3)式を満たす必要がある。
Vth1<Vth2 (3)
すなわち、電流側流回路230がON状態になる閾値電圧Vth2の方が、ダイオード220がON状態になる閾値電圧Vth1より高くなるように、つまり、電流側流回路230の方がより低い受光レベル(光電流の大きさ)でON状態になるようにする。(3)式を光電流の閾値の関係に置き換えると以下の(4)になる。
Ith1>Ith2 (4)
前置増幅器200をこのような構成にすることにより、光電流に対する出力電圧の変化、つまり、電流電圧変換利得は3段階の傾きを持つことが可能となる(図5の<1>)。この動作により、従来構成(図5の<2>)に比べ光電流に対する出力電圧の変化の全体の傾きを線形に近づけることが可能となり、出力電圧の信号の立ち上がりと立ち下がりのクロスポイントを、従来構成に比べ光電流の“0”レベルに対応する出力電圧に近づけることができる。これにより、波形歪を改善することが可能となる。
この前置増幅器200の動作は利得を自動で制御するAGC(Auto Gain Control)動作であり、光電流の大きさに応じて前置増幅器200の利得を受動的に変化させるものである。よって、1bit毎の高速なAGC動作が可能であり、かつ、波形歪の低減を実現するものである。
以上説明したように、本実施の形態によれば、受光素子100から出力される光電流の一部を流す電流側流回路230を備え、ダイオード220がON状態となる光電流よりも小さい光電流で電流側流回路230がON状態となるように、電圧レベル変換回路240で出力電圧をレベル変換した電圧を電流側流回路230に入力し、受光レベルに応じた光電流の大きさによって、3段階に電流電圧変換利得を切り替えることとした。これにより、異なる受光レベルのパケットを安定に再生する広ダイナミックレンジ特性を有し、波形歪を低減した受信信号を出力することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施の形態2における光通信システム1、OLT10の構成は、実施の形態1と同じである。OLT10の光受信器11に備えられる前置増幅器300の構成が実施の形態1と異なるため、前置増幅器300の構成について、図6を用いて説明する。
前置増幅器300は、図6に示すように、電流電圧変換増幅回路210、ダイオード220、電流側流回路330、電圧レベル変換回路240から構成される。電流電圧変換増幅回路210、ダイオード220、電圧レベル変換回路240の構成、機能は、実施の形態1と同様である。
電流側流回路330は、PNPトランジスタ331、バイアス電源332、N型チャネル金属−酸化物−半導体接合電界効果トランジスタ(N channel Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor:以下、NMOSと呼ぶ)333から構成される。NMOS333は、受光素子100とPNPトランジスタ331の間に挿入し、NMOS333のゲートには、バイアス電源332により所定のバイアス電圧が印加されている。
このように、NMOS333を、受光素子100とPNPトランジスタ331の間に挿入することにより、電流電圧変換増幅回路210の入力容量を抑えることができ、帯域幅の狭窄化を防止することができる。NMOS333は、キャリア移動度の関係からPNPトランジスタ331と同等の電流容量を有し、かつ小さなサイズで実現することができる。
以上のように構成された前置増幅器300は、ダイオード220がON状態かOFF状態か、電流側流回路330がON状態かOFF状態かで、動作が切り替わる。ダイオード220は、増幅器211の出力電圧Voutが閾値電圧Vth1を下回った時ON状態となり、閾値電圧Vth1以上の時OFF状態となる。閾値電圧Vth1は、前述の(1)式で表される。
一方、電流側流回路330は、増幅器211の出力電圧Voutが閾値電圧Vth5を下回った時ON状態となり、閾値電圧Vth5以上の時OFF状態となる。閾値電圧Vth5は、以下の(5)式で表される。
Vth5=(R1+R2)/R2×{Vb−(Vth51+Vth6)} (5)
ここで、Vbは、バイアス電源332のバイアス電圧値、Vth51は、NMOS333が有する閾値電圧、Vth6は、PNPトランジスタ331が有する閾値電圧であり、R1、R2はそれぞれ抵抗241、抵抗242の抵抗値である。電流電圧変換増幅回路210の出力電圧VoutがVth5を下回った場合に、電流側流回路330がON状態になる。
式(5)において、NMOS333やPNPトランジスタ331の閾値電圧は,ほぼ固定値を有しているため、バイアス電源332のバイアス電圧値Vbに依存して、Vth5を決定することが可能となり、微細な設定を行うことが出来る。つまり、NMOS333の挿入は、電流側流回路330がON状態になる閾値電圧Vth5の設定に、自由度を与える効果もある。
ここで、(1)式と(5)式で決定するそれぞれの閾値電圧は以下の(6)式を満たす必要がある。
Vth1<Vth5 (6)
すなわち、電流側流回路330がON状態になる閾値電圧Vth5の方が、ダイオード220がON状態になる閾値電圧Vth1より高くなるように、つまり、電流側流回路330の方がダイオード220より、低い受光レベル(光電流の大きさ)でON状態になるようにする。
前置増幅器300がこのような構成とすることにより、実施の形態1と同様に、光電流に対する出力電圧の変化、つまり、電流電圧変換利得は3段階の傾きを持つことが可能となり、光電流に対する出力電圧の変化の全体の傾きを線形に近づけることが可能となる。これにより波形歪を改善することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、受光素子100から出力される光電流の一部を流す電流側流回路330において、バイアス電源332よりバイアス電圧をゲート端子に印加したNMOS333を、受光素子100とPNPトランジスタ331の間に挿入することとした。これにより、受信電圧の波形歪みを低減できることに加えて、電流電圧変換増幅回路210の帯域幅の狭窄化を防止することができ、また、バイアス電圧値を調整することで、電流側流回路330がON状態になる閾値電圧Vth5を設定することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施の形態3における光通信システム1、OLT10の構成は、実施の形態1と同じである。OLT10の光受信器11に備えられる前置増幅器400の構成が実施の形態1と異なるため、前置増幅器400の構成について、図7を用いて説明する。
前置増幅器400は、図7に示すように、電流電圧変換増幅回路210、ダイオード220、電流側流回路330、電圧レベル変換回路440から構成される。電流電圧変換増幅回路210、ダイオード220、電流側流回路330の構成、機能は、実施の形態1又は2と同様である。
本実施の形態に係る電圧レベル変換回路440は、NPN型バイポーラトランジスタ441(以下、NPNトランジスタ441と呼ぶ)と電流源442が、直列に接続した構成を有している。NPNトランジスタ441のベース端子は、電流電圧変換増幅回路210の出力端子に接続されており、電流電圧変換増幅回路440の出力電圧信号である、受信信号が入力される。
NPNトランジスタ441と電流源442の設定を適宜調整することで、実施の形態1に係る電圧レベル変換回路240で使用した抵抗分圧と同様の効果が得られる。電流電圧変換増幅回路210の出力電圧Voutをレベル変換した電圧が電流側流回路330に入力され、電流側流回路330は、入力された電圧信号に基づいて、側流のON/OFFを切り替える。なお、電流レベル変換回路440のNPNトランジスタ441は、NMOSに置き換えても良い。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電流側流回路230のON/OFF状態を切り替えるために電流側流回路230に入力する電圧を生成する電圧レベル変換回路を、NPNトランジスタ441と電流源442で構成することとした。これにより、前置増幅器400は、NPNトランジスタ441と電流源442の設定を適宜調整することで電圧レベル変換回路440が出力する電圧を調整することができ、その結果として電流側流のON/OFFの閾値を調整することができる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施の形態4における光通信システム1、OLT10の構成は、実施の形態1と同じである。OLT10の光受信器11に備えられた前置増幅器500の構成が実施の形態1と異なるため、前置増幅器500の構成について、図8を用いて説明する。
前置増幅器500は、図8に示すように、電流電圧変換増幅回路210、ダイオード220、第1の電流側流回路430、第2の電流側流回路530、電圧レベル変換回路540から構成される。電流電圧変換増幅回路210、ダイオード220の構成、機能は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態に係る電圧レベル変換回路540は、抵抗541、542、543を直列に接続し、抵抗541と抵抗542の接続点から出力電圧Voutを電圧レベル変換した電圧を出力し、抵抗542と抵抗543の接続点から出力電圧Voutを電圧レベル変換した電圧を出力する構成となっている。抵抗541と抵抗542の接続点から出力される電圧と抵抗542と抵抗543の接続点から出力される電圧は、互いに異なる割合で、電流電圧変換増幅回路210の出力電圧Voutをレベル変換した電圧である。
第1の電流側流回路430と第2の電流側流回路530は、実施の形態2の電流側流回路330と同じ構成の回路であり、互いに並列に電流電圧変換増幅回路210の入力端子に接続されている。第1の電流側流回路430のPNPトランジスタ431のベース端子には抵抗541、542の接続点から出力される電圧が入力され、第2の電流側流回路530のPNPトランジスタ531のベース端子には抵抗542、543の接続点から出力される電圧が入力されている。これにより、第1の電流側流回路430と第2の電流側流回路530は、電流電圧変換増幅回路210の出力電圧Voutが互いに異なる値を下回る時にON状態になる。
この構成により、変換利得を4段階に切り替えることが可能となり、光電流に対する出力電圧変化を、より線形に近づけることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の電流側流回路430、第2の電流側流回路530を互いに並列に電流電圧変換増幅回路210の入力端子に接続し、電流レベル変換回路540から出力する互いに異なるレベルの電圧を第1の電流側流回路430、第2の電流側流回路530それぞれに入力することとした。これにより、変換利得を4段階に切り替えて光電流に対する出力電圧変化を、より線形に近づけることで、出力電圧の波形歪みをさらに低減させることができる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施の形態5における光通信システム1、OLT10の構成は、実施の形態1と同じである。OLT10の光受信器11に備えられた前置増幅器600の構成が実施の形態1と異なるため、前置増幅器600の構成について、図9を用いて説明する。
前置増幅器300は、図9に示すように、電流電圧変換増幅回路210、ダイオード220、電圧レベル変換回路240、ダイオード620から構成される。電流電圧変換増幅回路210、ダイオード220、電圧レベル変換回路240の構成、機能は、実施の形態1と同様である。
ダイオード620は、ダイオード220と同じものであるが、ここでは、電流側流回路として機能する。ダイオード620のアノードが電流電圧変換増幅回路210の入力に接続されている。また、抵抗241と抵抗242の接続点にダイオード520のカソードが接続されている。つまり、ダイオード620のカソードの電圧は、電圧レベル変換回路240の出力電圧Voutをレベル変換した電圧値となっている。
出力電圧Voutが前述の式(1)に示すVth1を超えたときに、ダイオード220がONになるのに対し、出力電圧Voutが以下の式(7)に示すVth7を超えたとき、ダイオード620がONになる。
Vth7=(R1+R2)/R2×(Vin−Vth3) (7)
つまり、ダイオード620がON状態になる閾値電圧Vth7の方が、ダイオード220がON状態になる閾値電圧Vth1より高く、ダイオード620の方がより低い受光レベル(光電流の大きさ)でON状態になることになる。よって、他の実施の形態の電流側流回路を設けた場合と同様に、光電流に対する出力電圧の変化の全体の傾きを線形に近づけることが可能となり、波形歪を改善することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ダイオード620を電流電圧変換増幅回路210の入力端子と電流レベル変換回路の間に接続し、ダイオード620を側流回路として機能するようにした。これにより、簡易な構成で、変換利得を3段階に切り替えて光電流に対する出力電圧変化を、より線形に近づけることができ、出力電圧の波形歪みを低減させることができる。
<実施例>
本発明における波形歪みの改善効果について、評価した結果を図10に示す。実施の形態2の前置増幅器300の構成(電流側流回路あり)と、図3に示した従来の前置増幅器800の構成(電流側流回路なし)において、ダイオード220の代わりにダイオード接続したNPNトランジスタと電流電圧変換利得補償用の抵抗を直列接続したものを用いている。また、波形歪は、光電流の“1”レベルに対応する受信信号のパルス幅を用いて計算したものである。
図5に示すように、従来構成では、ダイオード220がON/OFFと切り替わる受光レベルにおいて、光電流に対する出力電圧変化の非線形性が大きくなる。この非線形性が大きくなる高受光レベル側において、大きな波形歪が発生し、受光レベル=−14dBmで最大42.5%の歪が確認できる(図10の実線)。しかし、実施の形態2の構成では、光電流に対する出力電圧変化の非線形性を改善したため、波形歪も改善されている。受光レベル=−14dBmで30.3%となっており、最大12.2%の改善効果を実現できている(図10の破線)。
このように本発明は、入力電流の第1閾値を境に異なる利得を有する電流電圧変換増幅回路の入力段に電流電圧変換増幅回路に入力する電流の一部を側流する電流側流回路を設け、電流電圧変換増幅回路の出力電圧をレベル変換した電圧に基づいて、電流側流回路の側流を実行するか否かを切り替え、側流を実行するか否かを切り替える時の入力電流の第2閾値が第1閾値より小さくなるようにした。これにより、入力電流を電流電圧変換して出力される電圧信号の波形歪を低減することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
例えば、上記実施の形態においては、ダイオード220を電流電圧変換増幅回路の入出力間に接続するとしたが、ダイオード220に替えて、ダイオード接続したNPN型バイポーラトランジスタやNMOSや、ベース端子にバイアス電圧を印加したNPN型バイポーラトランジスタや、ゲート端子にバイアス電圧を印加したNMOSであってもよい。
また、上記の実施の形態において、電流側流回路としてPNPトランジスタを用いる構成としたが、PNPトランジスタに替えて、P型チャネル金属−酸化物−半導体接合電界効果トランジスタ(P channel Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor:PMOS)を接続する構成としても良い。
また、本実施の形態4において、実施の形態2の電流側流回路330の構成と同じ構成の第1の電流側流回路430と第2の電流側流回路530を並列に接続するとしたが、他の実施の形態の電流側流回路を並列に接続した構成でも良い。
また、本実施の形態4において、第1の電流側流回路430と第2の電流側流回路530を並列に接続する構成としたが、3以上の電流側流回路を接続し、バイアス電源のバイアス電圧及び電圧レベル変換回路540から互いに異なる電圧をそれぞれの電流側流回路に入力するようにしてもよい。これにより、変換利得を5以上の段階に切り替えて光電流に対する出力電圧変化を、より線形に近づけることができ、出力電圧の波形歪みをさらに低減させることができる。
また、上記の実施の形態においては、受光素子100から出力される光電流を電圧信号に変換して出力する構成としたが、これに限られず、ダイナミックレンジの大きい電流信号が入力され、それに基づく電圧信号を出力する、任意の電流電圧変換増幅回路に適用することが可能である。
1 光通信システム、10 OLT、20 ONU、30 光スターカプラ、32 光ファイバ、40 外部ネットワーク、11 光受信器、100 受光素子、200,300,400,500,600,800 前置増幅器(Pre−AMP)、110 リミッティングアンプ(LIM−AMP)、12 光送信器、13 波長多重カプラ、14 伝送制御部、210 電流電圧変換増幅回路、211 増幅器、212 帰還抵抗、220,620 ダイオード、230,330 電流側流回路、430 第1の電流側流回路、530 第2の電流側流回路、231,331,431,531 PNPトランジスタ、332,432,532 バイアス電源、333,433,533 NMOS、240,440 電流レベル変換回路、241,242,541,542,543 抵抗、441 NPNトランジスタ、442 電流源
上記目的を達成するため、本発明の前置増幅器は、
信号電流信号電圧に変換かつ増幅して出力する電流電圧変換増幅回路と、
前記信号電流の大きさが第1閾値を超えた場合に、前記電流電圧変換増幅回路に入力する信号電流を低減させて前記電流電圧変換増幅回路の変換利得を小さくする利得可変手段と、
前記信号電流の大きさが前記第1閾値より小さい第2閾値を超えた場合に、前記信号電流の一部を側流して前記電流電圧変換増幅回路に入力する信号電流を低減させる電流側流回路と、
前記信号電圧を予め定めた割合でレベル変換したレベル変換電圧を、前記電流側流回路に対して出力する電圧レベル変換回路と、
を有し、
前記電流側流回路は、前記信号電流が前記第2閾値を超えたときに、前記電流側流回路に入力される前記レベル変換電圧が閾値電圧を下回ることに基づいて側流を実行するように構成されている。
このように、NMOS333を、受光素子100とPNPトランジスタ331の間に挿入することにより、電流電圧変換増幅回路210の入力容量を抑えることができ、帯域幅の狭窄化を防止することができる。NMOS333は、キャリア移動度の関係からPNPトランジスタ331と同等の電流容量を有し、かつ小さなサイズで実現することができる。なお、NMOS333に代えて、所定電位にバイアスされたベースを有するNPN型バイポーラトランジスタを、受光素子100とPNPトランジスタ331の間に挿入するようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の前置増幅器は、
受信光を光電変換して得られる光電流が入力され、光電流に基づく受信信号を出力する前置増幅器であって、
増幅器と、増幅器の入出力間に帰還抵抗を備えた回路であって、光電流の少なくとも一部であって当該回路に入力する電流を電圧に変換かつ増幅した受信信号を出力する電流電圧変換増幅回路と、
電流の大きさが第1閾値を超えた場合に、帰還抵抗に入力する電流を低減させて電流電圧変換増幅回路の変換利得を小さくする利得可変手段と、
電流の大きさが第1閾値より小さい第2閾値を超えた場合に、電流の一部を側流して電流電圧変換増幅回路に入力する電流を低減させる電流側流回路と、
受信信号を予め定めた割合でレベル変換したレベル変換電圧信号、電流側流回路に対して出力する電圧レベル変換回路と、
を有し、
流側流回路は、光電流の大きさが第2閾値を超えたときに、電流側流回路に入力されるレベル変換電圧信号が閾値電圧を下回ることに基づいて側流を実行するように構成されている。

Claims (12)

  1. 信号電流の全部又は一部を、信号電圧に変換かつ増幅して出力する電流電圧変換増幅回路と、
    前記電流電圧変換増幅回路の入力電流の大きさが第1閾値である時を変化点とするように前記電流電圧変換増幅回路の変換利得を変化させる利得可変手段と、
    前記信号電流の大きさに応じて、前記信号電流の一部を側流する電流側流回路と、
    前記信号電圧を所定の割合でレベル変換したレベル変換電圧を、前記電流側流回路に対して出力する電圧レベル変換回路と、
    を有し、
    前記電圧レベル変換回路から出力する前記レベル変換電圧が、前記電流側流回路の側流を実行するか否かを切り替える閾値の電圧となるときの、前記電流電圧変換増幅回路の前記入力電流の大きさである第2閾値が、前記第1閾値より小さい、
    前置増幅器。
  2. 前記信号電流は、受光素子が受信光を光電変換して生成する、前記受信光の強度に対応する光電流であり、
    前記電流電圧変換増幅回路は、前記信号電圧を受信信号として出力する、
    請求項1に記載の前置増幅器。
  3. 前記電流電圧変換増幅回路は、前記増幅器の入出力間に帰還抵抗を備え、
    前記利得可変手段は、前記増幅器の入出力間に前記帰還抵抗と並列に接続した第1のダイオードを有し、
    前記第1閾値は、前記第1のダイオードの両端の電圧の値が、前記第1のダイオードの閾値電圧となるときの前記電流電圧変換増幅回路の前記入力電流である、
    請求項1又は2に記載の前置増幅器。
  4. 前記電流側流回路は、前記電流電圧変換増幅回路の入力にエミッタ接続されたPNP型バイポーラトランジスタを有し、
    前記電圧レベル変換回路から前記電流側流回路に入力される前記レベル変換電圧は、前記PNP型バイポーラトランジスタのベースに入力される、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の前置増幅器。
  5. 前記電流側流回路は、所定電位にバイアスされたゲートを有するN型チャネル電界効果トランジスタ、又は、所定電位にバイアスされたベースを有するNPN型バイポーラトランジスタをさらに有し、
    前記N型チャネル電界効果トランジスタのソース、又は、前記NPN型バイポーラトランジスタのエミッタが、前記PNP型バイポーラトランジスタのエミッタに接続されている、
    請求項4に記載の前置増幅器。
  6. 前記電流側流回路は、第2のダイオードを有し、
    前記電圧レベル変換回路から前記電流側流回路に入力される前記レベル変換電圧は、前記第2のダイオードのカソードに入力される、
    請求項3に記載の前置増幅器。
  7. 前記電圧レベル変換回路は、複数の抵抗を直列に接続しており、前記複数の抵抗で分圧した電圧を前記レベル変換電圧として出力する、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の前置増幅器。
  8. 前記電圧レベル変換回路は、NPN型バイポーラトランジスタ又はN型チャネル電界効果トランジスタと、電流源を直列に接続した構成を有しており前記電流源の入力端の電圧を前記レベル変換電圧として出力する、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の前置増幅器。
  9. 前記電流側流回路は、互いに同じ構成からなる複数の電流側流部を並列に接続した構成からなり、
    前記電圧レベル変換回路は、異なる割合でレベル変換した複数の前記レベル変換電圧を、複数の前記電流側流部に対してそれぞれ出力し、
    それぞれの前記電流側流部において、前記レベル変換電圧に基づいて前記電流側流部の側流を実行するか否かを切り替える、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の前置増幅器。
  10. 受信光を光電変換して前記受信光の強度に対応する光電流を出力する受光素子と、前記光電流に基づく受信信号を出力する前置増幅器を備えた光受信器であって、
    前記前置増幅器は、
    信号電流の全部又は一部を、信号電圧に変換かつ増幅して出力する電流電圧変換増幅回路と、
    前記電流電圧変換増幅回路の入力電流の大きさが第1閾値である時を変化点とするように前記電流電圧変換増幅回路の変換利得を変化させる利得可変手段と、
    前記信号電流の大きさに応じて、前記信号電流の一部を側流する電流側流回路と、
    前記信号電圧を所定の割合でレベル変換したレベル変換電圧を、前記電流側流回路に対して出力する電圧レベル変換回路と、
    を有し、
    前記電圧レベル変換回路から出力する前記レベル変換電圧が、前記電流側流回路の側流を実行するか否かを切り替える閾値の電圧となるときの、前記電流電圧変換増幅回路の前記入力電流の大きさである第2閾値が、前記第1閾値より小さい、
    光受信器。
  11. 請求項10に記載の光受信器を備えた光終端装置。
  12. 請求項11に記載の光終端装置を備えた光通信システム。
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