JPWO2014076932A1 - 発光装置、照明器具、及び発光装置の製造方法 - Google Patents

発光装置、照明器具、及び発光装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明に係る発光装置は、第一基材、第一基材の一面上に支持されている発光素子、第一基材の面と間隔をあけて対向する第二基材、第二基材の発光素子と対向する一面上に支持されている調整層、第一基材と第二基材との間に介在して発光素子及び調整層を取り囲む堰部材、並びに第一基材、第二基材及び堰部材で囲まれる空間に充填されている封止材を備える。調整層の、第一基材と対向する面が、調整面を有する。調整面と第一基材と間の距離が、調整層の中心部側からその外縁側へ近づくに従って大きくなるように、調整層が形成されている。

Description

本発明は、発光素子を備える発光装置、この発光装置を備える照明器具、及び発光装置の製造方法に関する。
近年、発光素子を備える発光装置が、照明パネルなどの用途に応用されている。発光素子としては、例えば透光性の第一電極と、発光層を含む有機層と、第二電極とが、この順で積層した構造を有する有機電界発光素子が用いられる。このような発光素子が基板(支持基板)上に設けられ、更にこの発光素子が外部から封止されることで、発光装置が構成される。
発光素子を封止する方法としては、例えば支持基板上の発光素子と対向させて別の基板(封止基板)を配置し、支持基板と封止基板との間に絶縁性接着剤等からなる封止材を充填する手法が挙げられる(特許文献1参照)。このような封止材を使用する場合、図6に示されるように、発光素子24を支持する支持基板22と封止基板23との間に封止材27を配置した状態で支持基板22と封止基板23との間隔を狭めることで、支持基板22と封止基板23との間で封止材27を押し広げることにより、発光素子24を容易に封止することができる。しかし、この場合、支持基板22と封止基板23との間から封止材27が漏れ出てしまうという不具合が生じやすくなる。
そこで、支持基板22と封止基板23との間に、発光素子24を取り囲む堰部材26を設け、この堰部材26によって封止材27を堰き止めることも行われている。
特開2010−198980号公報
しかし、支持基板と封止基板との間で封止材が押し広げられると、封止材から堰部材へ強い応力がかかることで、堰部材が変形したり破損したりすることがある。このため、発光装置の歩留まりが悪くなるという問題がある。
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、発光素子が容易に封止され、且つ歩留まりよく製造される発光装置、この発光装置を備える照明器具、及び発光装置の製造方法を提供することにある。
本発明の第1の態様に係る発光装置は、
第一基材、
前記第一基材の一面上に支持されている発光素子、
前記第一基材の前記面と間隔をあけて対向する第二基材、
前記第二基材の前記発光素子と対向する一面上に支持されている調整層(離間距離変更層)、
前記第一基材と前記第二基材との間に介在して前記発光素子及び前記調整層を取り囲む堰部材、並びに
前記第一基材、前記第二基材及び前記堰部材で囲まれる空間に充填される封止材を備え、
前記調整層の、前記第一基材と対向する面が、調整面(離間距離変更面)を有し、前記調整層の中心部側からその外縁側へ近づくに従って前記第一基材との距離が大きくなるように、前記調整面が形成されていることを特徴とする。
本発明の第2の態様では、前記調整面が、錐体の側面状の面又は錐台の側面状の面である。
例えば、本発明の第2の態様では、第1の態様において、前記調整面が、前記調整層の中心部を取り囲むように形成されている円錐台面状の曲面である。
本発明の第3の態様では、第1又は第2の態様において、前記発光装置の、前記空間の中心軸を含むいかなる断面上での、前記中心軸から前記堰部材までの距離に対する、前記断面上での、前記調整面の外縁から前記堰部材までの距離の割合が、50%以下であるように、前記調整面が形成されている。
本発明の第4の態様では、前記空間が、前記第二基材の前記面に沿った一方向に長い形状を有し、前記第二基材の前記面を基準とする、前記調整面におけるいかなる等高線も、前記方向に長い図形を描くように、前記調整面が形成されている。
本発明の第5の態様では、第1乃至第3のいずれか一の態様において、前記調整層の前記面が、前記調整面よりも前記調整層の外縁側に、平坦な面を有する。
本発明の第6の態様では、第1乃至第5のいずれか一の態様において、前記調整層の外縁の厚みが、前記調整層の中心部の厚みの半分以下である。
本発明の第7の態様では、第1乃至第6のいずれか一の態様において、前記調整層が、樹脂から形成されている。
本発明の第8の態様では、第1乃至第7のいずれか一の態様において、前記第一基材と、前記第二基材と、前記調整層との各々が、光透過性を有する。
本発明の第9の態様では、前記調整層が、印刷法で形成されている。
本発明の第10の態様に係る照明装置は、第1乃至第9のいずれか一の態様に係る発光装置を備える。
本発明の第11の態様に係る発光装置の製造方法は、第1乃至第9のいずれか一の態様に係る発光装置を製造する方法であって、
前記第一基材の前記面上に前記発光素子及び前記堰部材を設けるステップ、
前記第二基材の前記面上に前記調整層を設けるステップ、
前記第一基材の前記面と前記第二基材の前記面とが対向するように、前記第一基材と第二基材とを配置するステップ、及び
前記発光素子と前記調整層との間に封止材を配置し、前記第一基材と前記第二基材とを、前記堰部材が第二基材に突き当たるまで近づけながら、前記封止材を調整層で押圧することで、前記封止材を前記第一基材と前記第二基材との間で押し広げるステップを含むことを特徴とする。
本発明によれば、第一基材と第二基材との間で封止材が押し広げられることで、発光素子が容易に封止され、しかも、調整層と第一基材との間隔が外縁側程大きくなるため、封止材から堰部材へかけられる応力が低減され、このため堰部材の変形及び破損が抑制される。
本発明の第一の実施形態に係る発光装置の構成を示すものであり、第二基材、調整層、及び堰部材を示す平面図である。 本発明の第一の実施形態に係る発光装置の構成を示すものであり、発光装置を、調整層の中心部を通り且つ調整層の外縁を構成する一つの辺と平行な面で切断した場合の断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る発光装置の構成を示すものであり、発光装置を、調整層の外縁の対角線を通る面で切断した場合の断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る発光装置の構成を示すものであり、第二基材、調整層、及び堰部材を示す平面図である。 本発明の第二の実施形態に係る発光装置の構成を示すものであり、発光装置を、調整層の中心部を通り且つ調整層の外縁を構成する一つの辺と平行な面で切断した場合の断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る発光装置の構成を示すものであり、発光装置を、調整層の外縁の対角線を通る面で切断した場合の断面図である。 本発明の実施形態における、調整層の変形例を示す平面図である。 本発明の第三の実施形態に係る発光装置の構成を示すものであり、第二基材、調整層、及び堰部材を示す平面図である。 本発明の第三の実施形態に係る発光装置の構成を示すものであり、発光装置を、調整層の中心部を通る面で切断した場合の断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る発光装置の構成を示すものであり、第二基材、調整層、及び堰部材を示す平面図である。 本発明の第四の実施形態に係る発光装置の構成を示すものであり、発光装置を、調整層の中心部を通り且つ調整層の外縁を構成する長辺と平行な面で切断した場合の断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る発光装置の構成を示すものであり、発光装置を、調整層の中心部を通り且つ調整層の外縁を構成する短辺と平行な面で切断した場合の断面図である。 本発明に係る発光装置を備える照明器具の例を示す断面図である。 従来技術を示す断面図である。
本発明の第一の実施形態に係る発光装置1aは、第一基材2a、発光素子4a、第二基材3a、調整層5a、堰部材6a、並びに封止材7aを備える。発光素子4aは、第一基材2a上に支持されている。発光素子4aは一つの面14aを有し、発光素子4aはこの面14a上に支持されている。第二基材3aは、第一基材2aの発光素子4aが支持されている面14aと間隔をあけて対向するように配置されている。調整層5aは、第二基材3aの発光素子4aと対向する面15a上に支持されている。堰部材6aは、第一基材2aと第二基材3aとの間に介在して発光素子4a及び調整層5aを取り囲むように配置されている。封止材7aは、第一基材2a、第二基材3a及び堰部材6aで囲まれる空間17aに充填されている。更に、調整層5aの、第一基材2aと対向する面16aが、調整層5の中心部側からその外縁側へ近づくに従って第一基材2aとの距離が大きくなるように形成された調整面8aを有する。
本実施形態では、空間17a内で、発光素子4aの周囲に充填されている。尚、この空間17aは、第一基材2a、第二基材3a及び堰部材6aで囲まれる立体的な領域のことであり、この領域が物体で占められているか否かを問わない。本実施形態において、空間17aには、発光素子1a、調整層5a及び封止材7aが存在する。尚、空間17aに、発光素子1a、調整層5a及び封止材7aで占められていない部分が存在してもよい。
本実施形態による発光装置1aが製造される場合には、第一基材2aと第二基材3aとの間で封止材7aが押し広げられることで、発光素子4aが容易に封止される。しかも、調整層5aと第一基材2aとの間隔が外縁側程大きくなるため、封止材7aから堰部材6aへかけられる応力が低減される。このため堰部材6aの変形及び破損が抑制される。
本実施形態では、調整面8aが、錐体の側面状の面又は錐台の側面状の面であることが好ましい。尚、錐体は、円錐体でも角錐体でもよい。錐体の頂点部分は、尖っていても、曲面状であってもよい。すなわち、調整面8aが錐体の側面状である場合、調整面8aの頂点部分が、尖っていても曲面状であってもよい。錐体が角錐体である場合、その側面の稜線部分は曲面であってもよい。すなわち、調整面8aが角錐体の側面状である場合、調整面8aの稜線部分が曲面状であってもよい。錐台は円錐台でも角錐台でもよい。錐台が角錐台である場合、その側面の稜線部分は曲面状であってもよい。すなわち、調整面8aが角錐台の側面状である場合、調整面8aの稜線部分が曲面状であってもよい。
例えば、本実施形態では、調整面8aが、調整層5aの中心部を取り囲むように形成されている円錐台面状の曲面、すなわち、円錐台の側面状の面、であることが好ましい。
この場合、第一基材2aと第二基材3aとの間で封止材7aが押し広げられる際に、封止材7aから堰部材6aへかけられる応力に粗密が生じにくくなり、このため、堰部材6aの変形及び破損が更に抑制される。
本実施形態では、調整層5aの、第一基材2aと対向する面16aが、調整面8aよりも調整層5aの外縁側に、平坦な面(外縁面10a)を有することが好ましい。
この場合、外縁面10aによって、調整層5aの外縁の厚みが全体に亘って一定となり、これにより、封止材7aから堰部材6aへかけられる応力に粗密が生じにくくなる。このため、堰部材6aの変形及び破損が更に抑制される。
本実施形態では、調整層5aの外縁の厚みが、調整層5aの中心部の厚みの半分以下であることが好ましい。
この場合、調整層5aの外縁において、調整層5aと第一基材2aとの間の間隔が充分に大きくなり、このため、封止材7aから堰部材6aへかけられる応力が特に低減され、このため堰部材6aの変形及び破損が更に抑制される。
本実施形態では、調整層5aが、樹脂から形成されていることが好ましい。
この場合、調整層5aと封止材7aとの親和性が高くなり、これにより、調整層5aと封止材7aとの密着性が向上する。
以下、本発明の更に具体的な実施形態について説明する。
図1A、図1B及び図1Cに、第一の実施形態に係る発光装置1aを示す。図1Aは、発光装置1aにおける第二基材3a、調整層5a、及び堰部材6aを示す平面図であり、本図では発光素子4aの位置が破線で示されている。図1Bは、発光装置1aを、調整層5aの中心部を通り且つ調整層5aの外縁を構成する一つの辺と平行な面で切断した場合の断面図である。図1Cは、発光装置1aを、調整層5aの外縁の対角線を通る面で切断した場合の断面図である。
第一の実施形態では、第一基材2aは平面視矩形状の板状に形成される。尚、平面視とは、第一基材2aと第二基材3aとが対向する方向に視ることをいう。換言すれば、平面視とは、発光装置1aを、第一基材2aの面14aに垂直な方向に視ることをいう。本実施形態における第一基材2aの平面視形状は、矩形状であるが、第一基材2aの平面視形状は、例えば三角形状、四角形状等の多角形状であってもよく、円形状であってもよい。第一基材2の材質は、特に制限されないが、光透過性を有する材質であることが好ましい。尚、光透過性とは、光を透過させる物質の性質であり、透光性と透明性とを含む。第一基材2aとしてガラス製の基板が採用されると、ガラスは透水性が低いため、水分が発光装置1a内へ特に浸入しにくくなる。
発光素子4aは、第一基材2a上に支持される。尚、「第一基材2a上に支持される」ということには、発光素子4aが第一基材2a上に直接積層する場合だけでなく、発光素子4aと第一基材2aとの間に、光取り出し層等の適宜の層が介在する場合も含まれる。光取り出し層とは、発光素子4aから発せられる光を発光装置1aの外部へ取り出す際の光取り出し量を増大させるための層である。光取り出し層としては、例えば第一基材2aよりも屈折率の高い樹脂又はガラスから形成される層、光散乱性粒子を含有する樹脂から形成される層などが、挙げられる。
本実施形態では、発光素子4aは、第一基材2aの面14a上に支持されている。発光素子4aは、特に限定されないが、例えば有機電界発光素子(有機発光ダイオード)である。有機電界発光素子は、例えば第一基材2a上に積層されている第一電極11a、この第一電極11aと対になる第二電極13a、並びに第一電極11aと第二電極13aとの間に介在する発光部を備える。
第一電極11aは陽極として機能し、第二電極13aは陰極として機能する。尚、第一電極11aが陰極として機能し、第二電極13aが陽極として機能してもよい。
第一電極11aは、光透過性を有することが好ましい。この場合、有機層から発せられる光を、第一電極11aを介して外部に取り出すことができる。この第一電極11aは、ITO、IZOなどの透明な導電体から形成されることが好ましい。
一方、第二電極13aは光反射性を有することが好ましい。この場合、有機層から第二電極13aへ向かう光をこの第二電極13aにより反射させて、第一電極11aを介して外部に取り出すことができる。この第二電極13aは、Al、Ag等の金属から形成されることが好ましい。
尚、第一電極11aが光反射性の電極であり、第二電極13aが光透過性の電極であってもよい。また、第一電極11aと第二電極13aが共に光透過性の電極であってもよい。
第一電極11a及び第二電極13aの各々の厚みは、特に限定されないが、例えば10〜300nmの範囲に形成される。
発光部は、電界が印加されることで発光を生じるように構成された発光層12aを備える。また発光部は、必要に応じてホール注入層、ホール輸送層、電子輸送層、電子注入層、及び中間層から選択される一種以上の層を更に備えてもよい。これらの層を構成する材料は、有機電界発光素子に適用されている公知の材料から適宜選択されることができる。発光部の厚みは、特に制限されないが、例えば60〜300nmの範囲に形成される。
第一基材2a上には、必要に応じ、第一電極11aに接続される導体配線(図示せず)、及び第二電極13aに接続される導体配線(図示せず)が、更に形成されてもよい。
第二基材3aは、第一基材2aの発光素子4aが支持されている面14aと間隔をあけて対向する。第一の実施形態では、第二基材3aは平面視矩形状の板状に形成される。第二基材3aの材質は、特に制限されないが、透水性の低い材質であることが好ましい。この場合、水分が発光装置1a内へ浸入しにくくなる。第二基材3aとしてガラス製の基板が採用されると、ガラスは透水性が低いため、水分が発光装置1a内へ特に浸入しにくくなる。
調整層5aは、第二基材3aの発光素子4aと対向する面15a上に支持されている。尚、「第二基材3aの発光素子4aと対向する面15a上に支持されている」ということには、調整層5aが第二基材3a上に直接積層する場合だけでなく、調整層5aと第二基材3aとの間に、調整層5a以外の層が介在する場合も含まれる。
調整層5aは、例えば平面視矩形状に形成される。第一の実施形態では、調整層5aは、平面視正方形状に形成されている。
調整層5aの、第一基材2aと対向する面16aは、調整層5aの中心部側からその外縁側へ近づくに従って第一基材2aとの距離が大きくなるように形成された調整面8aを有する。尚、この場合の中心部とは、調整層5aの平面視投影図形の重心位置をいう。
第一の実施形態では、調整層5aの第一基材2aと対向する面16aが、中心部を含む平坦な面(中心面9a)と、この中心面9aの周囲に形成されている調整面8aと、この調整面8aよりも調整層5の外縁側にある平坦な面(外縁面10a)とを有する。
第一の実施形態では、中心面9aは、平面視円形状に形成されている。このような平坦な中心面9aが形成されていると、調整層5aによって第一基材2aと第二基材3aとの間隔が増大することが抑制され、また、万が一調整層5aが発光素子4aに接触した場合に発光素子4aが破損することが抑制される。
本実施形態における調整面8aは、同心円状の曲面である。調整面8aが同心円状の曲面であるとは、調整層5aを平面視方向と直交する面で切断した場合の断面に現れる調整面8aの形状が、中心部を中心とする円形状であり、且つその直径が、断面が第二基材3a側へ近づくほど大きくなることをいう。尚、この場合の円形状には、真円状だけでなく楕円状も含まれうる。換言すれば、調整面8aは、調整層5aの中心部を取り囲むように形成されている、円錐台の側面状の曲面である。
尚、第一の実施形態では、調整層5aを平面視方向にその中心部を含む面で切断した場合に現れる調整面8aの断面形状は、図1B及び図1Cに示されるように直線状であるが、この断面形状は、第一基材2aに向けて膨らむ曲線状であっても、第二基材3aへ向けて凹む曲線状であってもよい。
また、第一の実施形態では、調整面8aの外周が、平面視円形状であり、この調整面8aの外周が、平面視において、調整層5aの外縁に内接している。
このように調整面8aが同心円状の曲面であると、封止材7aが第一基材2aと第二基材3aとの間で押し広げられて調整層5aの中心部側からその周囲へ向けて移動する際に、封止材7aから堰部材6aへかけられる力に粗密が生じにくくなる。
第一の実施形態では、外縁面10aは、調整層5aにおける第一基材2aと対向する面の、四つの隅部を構成する。この外縁面10aが形成されることで、調整層5aの外縁の厚みが、全体に亘って一定に形成される。このため、封止材7aから堰部材6aへかけられる力に粗密が更に生じにくくなる。
調整層5aの外縁の厚みは、第一基材2aと第二基材3aとの間隔の半分以下であることが好ましく、特に調整層5aの中心部の厚みの半分以下であることが好ましい。この場合、調整層5aの外縁において、調整層5aと第一基材2aとの間の間隔が充分に大きくなり、このため、封止材7aから堰部材6へかけられる応力が特に低減される。この外縁の厚みは、特に調整層5aの中心部の厚みの3分の1〜3分の2の範囲内であることが好ましく、3分の1〜2分の1の範囲内であれば更に好ましい。
調整層5aの最大厚み(本実施形態では中心部における調整層5aの厚み)は、第一基材2aと第二基材3aとの間隔に対して6分の1〜3分の2の範囲であることが好ましい。この場合、封止材7aから堰部材6aへかけられる応力を低減する作用が充分に確保されながら、第一基材2aと第二基材3aとの間の距離が増大することが抑制される。これにより、発光装置1aの小型化、薄型化に寄与することができる。
調整層5aの材質に制限はないが、特に調整層5aが、樹脂から形成されていることが好ましい。この場合、調整層5aと封止材7aとの親和性が高くなり、これにより、調整層5aと封止材7aとの密着性が向上する。
調整層5aが樹脂から形成される場合、調整層5aは、例えば熱硬化性樹脂組成物、光硬化性樹脂組成物、熱可塑性樹脂組成物等の、適宜の樹脂組成物から形成される。樹脂組成物が含有しうる樹脂の具体的な例としては、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ユリア樹脂、アルキド樹脂、及び不飽和ポリエステル樹脂が挙げられる。また、調整層5aは、適宜の手法により形成される。調整層5aは、例えば印刷法で形成される。調整層5aが印刷法で形成されると、調整層5aを形成するために要する工数を減らすことができ、コスト削減にも寄与する。具体的には、例えば、第二基材3a上に光硬化性樹脂組成物が塗布され、これがフォトリソグラフィ法により成形されることで、調整層5aが形成されうる。また、第二基材3aが金型内にインサートされた状態で、第二基材3a上に射出成形等により調整層5aが形成されてもよい。また、適宜の手法で調整層5aが形成されてから、この調整層5aが第二基材3a上に接合されてもよい。
尚、調整層5aは、樹脂以外の材料から形成されてもよく、例えば調整層5aが、金属又はガラスから形成されてもよい。
発光装置1aは、第二基材3aとして構成された部分と調整層5aとして構成された部分とを備える一つの部材を備えてもよい。すなわち、第二基材3aの上にこの第二基材3aとは別の部材である調整層5aを設けるのではなく、第二基材3aと調整層5aが一つの部材を構成していてもよい。第二基材3aとして構成された部分と調整層5aとして構成された部分とを備える部材は、例えばガラス製である。
堰部材6aは、第一基材2a及び第二基材3aの間の空間17aにおいて、この空間17aの外縁部分に全体に亘って配置されている。また、堰部材6aは、第一基材2a及び第二基材3aに接合されている。これにより、堰部材6aが、第一基材2aと第二基材3aとの間に介在して発光素子4a及び調整層5aを取り囲んでいる。堰部材6aの材質は特に制限されないが、例えば堰部材6aは、ガラスフリットなどから形成されるガラス成形体、紫外線硬化性樹脂等から形成される樹脂成形体などから構成される。堰部材6aの厚みは、特に制限されないが、発光装置1aの小型化、軽量化の観点からは薄いことが好ましく、特に1〜100μmの範囲内であることが好ましい。
封止材7aは、例えば適宜の非導電性樹脂接着材から形成される。例えば封止材7aは、例えば適宜の非導電性樹脂接着材から形成される。例えば封止材7aは、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ユリア樹脂、アルキド樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂からなる群から選択される一種以上の材料から形成される。
第一の実施形態では、発光装置1aの、空間17aの中心軸18aを含むいかなる断面上での、中心軸18aから堰部材5aまでの距離L1に対する、この断面上での、調整面8aの外縁から堰部材5aまでの距離L2の割合が、50%以下であるように、調整面8aが形成されていることが、好ましい。尚、空間17aの中心軸18aとは、空間17aの平面視投影図形の重心を通り、且つ平面視方向と平行な(すなわち第一基材1aの面14aに垂直な)、仮想的な直線である。距離L1に対する距離L2の割合が50%以下であれば、封止材7aが第一基材2aと第二基材3aとの間で押し広げられて調整層5aの中心部側からその周囲へ向けて移動する際に、封止材7aが堰部材5aまで到達しやすくなることで未充填が抑制され、そうでありながら、封止材7aから堰部材6aへかけられる力が、調整面8aによって充分に抑制されて、堰部材6aの破損が効果的に抑制される。特にこの割合が、5%以上であることが好ましく、20%以下であることも好ましく、5〜20%の範囲内であることも好ましい。
第一の実施形態において、第一基材2aと、第二基材3aと、調整層5aとの各々が、光透過性を有してもよい。第一基材2aと、第二基材3aと、調整層5aとが、光透過性を有すると、発光装置1aの光透過性が高くなることで、発光装置1a及びこれを備える照明装置の、意匠性が高くなる。
第一の実施形態に係る発光装置1aを製造する方法は、例えば第一基材2aの面14a上に発光素子1a及び堰部材6aを設けるステップ、
第二基材3aの面15a上に調整層5aを設けるステップ、
第一基材2aの面14aと第二基材3aの面15aとが対向するように、第一基材2aと第二基材3aとを配置するステップ、及び
発光素子1aと調整層5aとの間に封止材を配置し、第一基材2aと第二基材3aとを、堰部材6aが第二基材3aに突き当たるまで近づけながら、封止材7aを調整層5aで押圧することで、封止材7aを第一基材2aと第二基材3aとの間で押し広げるステップを含む。
本実施形態に係る発光装置1aが製造される場合には、例えばまず第一基材2aの面14a上に発光素子4a及び堰部材6aが設けられる。一方、第二基材3aの面15a上には、調整層5aが設けられる。
この第一基材2aと第二基材3aとが、これらにそれぞれ支持されている発光素子4aと調整層5aとが対向するように、配置される。すなわち、第一基材2aの面14aと第二基材3aの面15aとが対向するように、第一基材2aと第二基材3aとが配置される。更に発光素子4aと調整層5aとの間に封止材7aが配置される。この状態で、第一基材2aと第二基材3aとが、堰部材6aが第二基材3aに突き当たるまで近づけられる。更に、堰部材6aが第二基材3aに接合される。これにより、発光素子4aが封止材7aにより封止されて、発光装置1aが得られる。
このようにして発光装置1aが製造される過程では、封止材7aは調整層5aに押圧されることで、封止材7aが第一基材2aと第二基材3aとの間で封止材7aが押し広げられる。このとき、調整層5aには上述のような調整面8aが形成されているので、上述の通り、調整層5aと第一基材2aとの間隔が、外縁側程大きくなり、これにより、封止材7aから堰部材6aへかけられる力が低減される。このため堰部材6aの変形及び破損が抑制される。
以上により、本実施形態では、発光素子4aが封止材7aにより容易に封止され、且つ発光装置1aが歩留まりよく得られる。
尚、発光装置の構成は、第一の実施形態には限定されない。例えば調整面の形状は、第一の実施形態に限られない。第一の実施形態では、調整面8aと第一基材2aとの距離が、調整層5aの中心部側からその外縁側へ近づくに従って連続的に大きくなるように形成されているが、この距離が不連続的に大きくなるように形成されてもよい。すなわち、例えば調整面が階段状の面に形成されていてもよい。
また、調整層の、第一基材と対向する面が、平坦な外縁面を有さなくてもよい。この場合の発光装置の例として、第二の実施形態に係る発光装置1bを、図2A、図2B及び図2Cに示す。
図2Aは、発光装置1bにおける第二基材3b、調整層5b、及び堰部材6bを示す平面図であり、本図では発光素子4bの位置が破線で示されている。図2Bは、発光装置1bを、調整層5bの中心部を通り且つ調整層5bの外縁を構成する一つの辺と平行な面で切断した場合の断面図である。図2Cは、発光装置1bを、調整層5bの外縁の対角線を通る面で切断した場合の断面図である。
本実施形態に係る発光装置1bは、調整層5bに外縁面が形成されていないこと以外は、第一の実施形態に係る発光装置1aと同じ構造を有する。
すなわち、第二の実施形態に係る発光装置1bは、第一基材2b、発光素子4b、第二基材3b、調整層5b、堰部材6b、並びに封止材7bを備える。発光素子4bは、第一基材2b上に支持されている。発光素子4bは一つの面14bを有し、発光素子4bはこの面14b上に支持されている。第二基材3bは、第一基材2bの発光素子4bが支持されている面14bと間隔をあけて対向するように配置されている。調整層5bは、第二基材3bの発光素子4bと対向する面15b上に支持されている。堰部材6bは、第一基材2bと第二基材3bとの間に介在して発光素子4b及び調整層5bを取り囲むように配置されている。封止材7bは、第一基材2b、第二基材3b及び堰部材6bで囲まれる空間17bに充填されている。更に、調整層5bの、第一基材2bと対向する面16bが、調整層5bの中心部側からその外縁側へ近づくに従って第一基材2bとの距離が大きくなるように形成された調整面8bを有する。
第二の実施形態における第一基材2b、発光素子4b、第二基材3b、堰部材6b、並びに封止材7bは、それぞれ第一の実施形態における第一基材2a、発光素子4a、第二基材3a、堰部材6a、並びに封止材7aと、同じ構成を有する。第二の実施形態における調整層5bは、外縁面が形成されていないこと以外は、第一の実施形態における調整層5aと同じ構成を有する。
第二の実施形態でも、発光装置1bの、空間17bの中心軸18bを含むいかなる断面上での、中心軸18bから堰部材5bまでの距離L1に対する、この断面上での、調整面8bの外縁から堰部材5bまでの距離L2の割合が、50%以下であるように、調整面8bが形成されていることが、好ましい。特にこの割合が5%以上であることが好ましく、20%以下であることも好ましく、5〜20%の範囲内であることも好ましい。
第二の実施形態に係る発光装置1bを製造する方法は、例えば第一基材2bの面14b上に発光素子1b及び堰部材6bを設けるステップ、
第二基材3bの面15b上に調整層5bを設けるステップ、
第一基材2bの面14bと第二基材3bの面15bとが対向するように、第一基材2bと第二基材3bとを配置するステップ、及び
発光素子1bと調整層5bとの間に封止材を配置し、第一基材2bと第二基材3bとを、堰部材6bが第二基材3bに突き当たるまで近づけながら、封止材7bを調整層5bで押圧することで、封止材7bを第一基材2bと第二基材3bとの間で押し広げるステップを含む。
第二の実施形態では、第一の実施形態の場合と同様に、調整面8bは同心円状の曲面であるが、この調整面8bの外周は、調整層5bの平面視における外縁と一致している。
また、第一及び第二の実施形態では、調整層5a及び調整層5bは平面視正方形状であるが、勿論調整層の平面視形状は、これに限られない。調整層は、発光装置の形状に応じて、適宜の平面視形状に形成される。例えば、調整層が、平面視長方形状であってもよい。その場合の調整層の平面視形状の一例を、図3に示す。この調整層5では、その第一基材2と対向する面16が、平面視円形状の平坦な中心面9と、中心面9を取り囲む同心円状の調整面8と、この調整面8の外側にある平坦な外縁面10とを有する。調整面8の外周は円形状であり、この外周は、調整層5の外縁を構成する四つの辺のうちの二つの長辺に内接している。調整面8の外周と、調整層5の外縁を構成する四つの辺のうちの二つの各短辺との間は、離間している。この調整面8の外周と短辺との間に、外縁面10が形成されている。尚、外縁面10が形成されず、調整面8の外周と調整層5の外縁とが一致していてもよい。
第三の実施形態に係る発光装置1cを、図4A及び図4Bに示す。
図4Aは、発光装置1cにおける第二基材3c、調整層5c、及び堰部材6cを示す平面図であり、本図では発光素子4cの位置が破線で示されている。図2Bは、発光装置1cを、調整層5bの中心部を通る面で切断した場合の断面図である。
第三の実施形態に係る発光装置1cは、第一基材2c、発光素子4c、第二基材3c、調整層5c、堰部材6c、並びに封止材7cを備える。発光素子4cは、第一基材2c上に支持されている。発光素子4cは一つの面14cを有し、発光素子4cはこの面14c上に支持されている。第二基材3cは、第一基材2cの発光素子4cが支持されている面14cと間隔をあけて対向するように配置されている。調整層5cは、第二基材3cの発光素子4cと対向する面15c上に支持されている。堰部材6cは、第一基材2cと第二基材3cとの間に介在して発光素子4c及び調整層5cを取り囲むように配置されている。封止材7cは、第一基材2c、第二基材3c及び堰部材6cで囲まれる空間17cに充填されている。更に、調整層5cの、第一基材2cと対向する面16cが、調整層5cの中心部側からその外縁側へ近づくに従って第一基材2cとの距離が大きくなるように形成された調整面8cを有する。
第三の実施形態における第一基材2c及び第二基材3cは、平面視三角形状の平板状である。それ以外は、第一基材2c及び第二基材3cは、第一の実施形態における第一基材2a及び第二基材3aと同じ構成を有する。
第三の実施形態では、調整層5cの面16cが調整面8cを有し、この調整面8cが、三角錐の側面状の面である。本実施形態では、調整層5cが平面視三角形状であり、この調整面5cの面16cが、調整面8cからなる。
本実施形態では、調整層5cの頂点部分は曲面であり、調整層5cの稜線部分も曲面である。これに伴い、調整層5cの平面視形状は、その頂点部分が曲線で構成された三角形状である。このため、調整面8cの平面視形状は、その頂点部分81cが曲線で構成された三角形状である。
調整層5cがこのような形状を有することを除き、調整層5cは、第一の実施形態における調整層5aと同じ構成を有する。
堰部材6cは、第一基材2c及び第二基材3cの間の空間17cにおいて、この空間17cの外縁部分に全体に亘って配置されている。また、堰部材6cは、第一基材2c及び第二基材3cに接合されている。これにより、堰部材6cが、第一基材2cと第二基材3cとの間に介在して発光素子4c及び調整層5cを取り囲んでいる。
本実施形態では、堰部材6cは、第一基材2c及び第二基材3cの各外縁の形状に合致するように、平面視三角形の枠状に形成されている。
堰部材6cがこのような形状を有することを除き、堰部材6cは、第一の実施形態における堰部材6aと同じ構成を有する。
封止材7cは、第一の実施形態における封止材7aと同じ構成を有する。
第三の実施形態でも、発光装置1cの、空間17cの中心軸18cを含むいかなる断面上での、中心軸18cから堰部材5cまでの距離L1に対する、この断面上での、調整面8cの外縁から堰部材5cまでの距離L2の割合が、50%以下であるように、調整面8cが形成されていることが、好ましい。特にこの割合が5%以上であることが好ましく、20%以下であることも好ましく、5〜20%の範囲内であることも好ましい。
また、本実施形態では、調整面8cの平面視形状における頂点部分81cの曲率半径が、平面視において空間17cに内接する仮想的な内接円19cの半径の1/2以下であることが好ましい。この場合、調整面8cの頂点部分81cの曲率半径が小さいことで、調整面8cの頂点部分81cが空間17cの隅部分に近接して配置されうる。このため、調整面8cで押圧された封止材7cが空間17cの隅部分に到達しやすくなる。これにより未充填が抑制される。この頂点部分81の曲率半径cは、特に内接円19cの半径の1/4〜1/2の範囲内であることが好ましく、1/3〜1/2の範囲内であれば更に好ましい。
尚、内接円19cと頂点部分81cについての上述の好ましい条件は、本実施形態のように空間17cが三角形状であると共に調整面8cも三角形状である場合に限られない。すなわち、空間17cが多角形状であると共に調整面8cも同様の多角形状である場合には、調整面8cの平面視形状における頂点部分81cの曲率半径が、平面視において空間17cに内接する仮想的な内接円19cの半径の1/2以下であることが好ましく、1/4〜1/2の範囲内であればより好ましく、1/3〜1/2の範囲内であれば更に好ましい。
第三の実施形態に係る発光装置1cを製造する方法は、例えば第一基材2cの面14c上に発光素子1c及び堰部材6cを設けるステップ、
第二基材3cの面15c上に調整層5cを設けるステップ、
第一基材2cの面14cと第二基材3cの面15cとが対向するように、第一基材2cと第二基材3cとを配置するステップ、及び
発光素子1cと調整層5cとの間に封止材を配置し、第一基材2cと第二基材3cとを、堰部材6cが第二基材3cに突き当たるまで近づけながら、封止材7cを調整層5cで押圧することで、封止材7cを第一基材2cと第二基材3cとの間で押し広げるステップを含む。
第四の実施形態に係る発光装置1dを、図5A、図5B及び図5Cに示す。図5Aは、発光装置1dにおける第二基材3d、調整層5d、及び堰部材6dを示す平面図であり、本図では発光素子4dの位置が破線で示されている。図5Bは、発光装置1dを、調整層5dの中心部を通り且つ調整層5dの外縁を構成する一つの長辺と平行な面で切断した場合の断面図(縦断面図)である。図5Cは、発光装置1dを、調整層5dの中心部を通り且つ調整層5dの外縁を構成する一つの短辺と平行な面で切断した場合の断面図(縦断面図)である。
第四の実施形態に係る発光装置1dは、第一基材2d、発光素子4d、第二基材3d、調整層5d、堰部材6d、並びに封止材7dを備える。発光素子4dは、第一基材2d上に支持されている。発光素子4dは一つの面14dを有し、発光素子4dはこの面14d上に支持されている。第二基材3dは、第一基材2dの発光素子4dが支持されている面14dと間隔をあけて対向するように配置されている。調整層5dは、第二基材3dの発光素子4dと対向する面15d上に支持されている。堰部材6dは、第一基材2dと第二基材3dとの間に介在して発光素子4d及び調整層5dを取り囲むように配置されている。封止材7dは、第一基材2d、第二基材3d及び堰部材6dで囲まれる空間17dに充填されている。更に、調整層5dの、第一基材2dと対向する面16dが、調整層5dの中心部側からその外縁側へ近づくに従って第一基材2dとの距離が大きくなるように形成された調整面8dを有する。
本実施形態では、空間17dが、第二基材3dの面15dに沿った一方向に長い形状を有する。更に、第二基材3dの面15dを基準とする、調整面8dにおけるいかなる等高線20dも、前記方向に長い図形を描くように、調整面8dが形成されている。換言すると、調整層5dの、第二基材3dの面15dと平行且つ調整面8dを横切るいかなる断面も、前記方向に長い形状を有するように、調整面8dが形成されている。
このため、本実施形態では、空間17dが一方向に長い形状を有するにもかかわらず、調整面8dで押圧された封止材7dが空間17dの全体に亘って行き渡りやすくなる。これにより未充填が抑制される。
第四の実施形態に係る発光装置1dの構成について、更に詳しく説明する。
第四の実施形態における第一基材2d及び第二基材3dは、平面視長方形状の平板状である。それ以外は、第一基材2c及び第二基材3cは、第一の実施形態における第一基材2a及び第二基材3aと同じ構成を有する。
本実施形態では、堰部材6dは、第一基材2d及び第二基材3dの各外縁の形状に合致するように、平面視長方形の枠状に形成されている。
堰部材6dがこのような形状を有することを除き、堰部材6dは、第一の実施形態における堰部材6aと同じ構成を有する。
空間17dは、第二基材2dの面14dに沿った一方向に長い形状を有する。本実施形態では、空間17dは、平面視長方形状であり、第一基材2dの外縁の長辺に沿った方向に長い形状を有する。
調整層5dは、第二基材3dの面15d上に支持されている。調整層5dは、平面視長方形状に形成されている。調整層5dの面16dは、調整層5dの中心部側からその外縁側へ近づくに従って第一基材2dとの距離が大きくなるように形成された調整面8dを有する。本実施形態では、調整層5dの面16dが、調整面8dと、この調整面8dよりも調整層5dの外縁側にある平坦な面(外縁面10d)とを有する。
本実施形態における調整面8dの平面視形状は、空間17dの長手方向(第二基材3dの外縁の長辺に沿った方向)に長い長円状である。この調整面8dは、空間17dの長手方向(第二基材3dの外縁の長辺に沿った方向)に長く、且つ第一基材2dに向けて突出する形状の曲面である。
この調整面8dの、第二基材3dの面15dを基準とする、調整面8dにおけるいかなる等高線20dも、空間17dの長手方向に長い図形を描くように、調整面8dが形成されている。本実施形態における調整面8dの等高線が描く図形は、例えば調整面8dの平面視形状と相似する長円状である。等高線の位置が第二基材3dの面15dから遠い程、等高線が描く図形の面積が小さくなる。
換言すると、調整層5dの、第二基材3dの面15dと平行且つ調整面8dを横切るいかなる断面も、空間17dの長手方向に長い形状を有するように、調整面8dが形成されている。本実施形態における調整層5dの断面の形状は、例えば調整面8dの平面視形状と相似する長円状である。断面の位置が第二基材3dの面15dから遠い程、断面の面積が小さくなる。
調整層5dが上述の形状を有すること以外は、調整層5dは第一の実施形態における調整層5aと同じ構成を有する。
調整面8dが上述の形状を有するため、本実施形態では、空間17dが一方向に長い形状を有するにもかかわらず、調整面8dで押圧された封止材7dが空間17dの全体に亘って行き渡りやすくなる。これにより未充填が抑制される。
封止材7dは、第一の実施形態における封止材7aと同じ構成を有する。
第四の実施形態でも、発光装置1dの、空間17dの中心軸18dを含むいかなる断面上での、中心軸18dから堰部材5dまでの距離L1に対する、この断面上での、調整面8dの外縁から堰部材5dまでの距離L2の割合が、50%以下であるように、調整面8dが形成されていることが、好ましい。特にこの割合が5%以上であることが好ましく、20%以下であることも好ましく、5〜20%の範囲内であることも好ましい。
第四の実施形態に係る発光装置1dを製造する方法は、例えば第一基材2dの面14d上に発光素子1d及び堰部材6dを設けるステップ、
第二基材3dの面15d上に調整層5dを設けるステップ、
第一基材2dの面14dと第二基材3dの面15dとが対向するように、第一基材2dと第二基材3dとを配置するステップ、及び
発光素子1dと調整層5dとの間に封止材7dを配置し、第一基材2dと第二基材3dとを、堰部材6dが第二基材3dに突き当たるまで近づけながら、封止材7dを調整層5dで押圧することで、封止材7dを第一基材2dと第二基材3dとの間で押し広げるステップを含む。
発光装置1a,1b,1c,1dは、照明器具の光源として好適である。
図6に、発光装置1を備える照明器具11の例を示す。この照明器具11は、発光装置1と、筐体34と、前面パネル32と、配線33と、給電端子36とを、備える。
発光装置1は、第一基材2、発光素子、第二基材3、調整層、堰部材6、及び封止材を備える。発光装置1は、例えば第一の実施形態に係る発光装置1aと同じ構造を有する。すなわち、例えば発光装置1における第一基材2、発光素子、第二基材3、調整層、堰部材6、及び封止材は、それぞれ第一の実施形態に係る発光装置1aにおける第一基材2a、発光素子4a、第二基材3a、調整層5a、堰部材6a、及び封止材7aと、同じ構成を備える。尚、発光装置1が、第二から第四の実施形態に係る発光装置1b,1c,1dのうちいずれかと同じ構造を有してもよい。
発光装置1における第一基材2上には、第一配線39及び第二配線40が形成されている。第一配線39は、発光装置1の第一電極に接続されている。第二配線40は、発光装置1の第二の電極に接続されている。正面側ケース37は、発光装置1の第一基材2に面する開口35を備えている。
筐体34は、発光装置1を保持するように構成されている。筐体34は凹所41を有し、この凹所41内に発光装置1が保持される。凹所41の開口は、透光性を有する前面パネル32で閉塞されている。
また、二つの配線33が、筐体34の外部から内部に亘って設けられている。これらの配線33は、外部の電源に接続される。また、二つの給電端子36が、正面側ケース37と背面側素子ケース38との間に挟まれて固定されている。二つの配線33が、二つの給電端子36にそれぞれ接続され、二つの給電端子36が、第一配線39及び第二配線40にそれぞれ接続されている。これにより、外部の電源から、配線33及び給電端子36を介して、発光装置1内の発光素子に給電され得る。
このように構成される照明器具11では、外部の電源から配線33及び給電端子36を介して発光装置1内の発光素子に給電されると、発光素子が光を発し、この光が、第一基材2、開口35及び前面パネル32を介して外部へ出射する。
以下、本発明の具体的な実施例を提示する。尚、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
[実施例1]
本実施例では、図2A、図2B及び図2Cに示す構造の発光装置を作製した。すなわち、調整層の、第一基材と対向する面には、外縁面を形成しなかった。
本実施例では、まず第一基材として、一辺の長さ50mm、厚み0.7mmの寸法を有する、平面視正方形状の無アルカリガラス基板(コーニング社製、品番1737)を用意した。この第一基材上に、一辺の長さ40mmの寸法を有する平面視正方形状の発光素子(有機電界発光素子)を形成した。
更に、第一基材上に、発光素子を取り囲むように堰部材を形成した。この場合、直径50μmのビーズを混入させた紫外線硬化型エポキシ系接着剤(ナガセケムテックス社製、XNR−5516)を用い、これを、精密ノズル(武蔵エンジニアリング社製、ノズル先端径0.05mm)を先端に取り付けた10mlシリンジ(武蔵エンジニアリング社製)に充填しディスペンサー(武蔵エンジニアリング社製、「SHOT MASTER300」)を用いて、吐出圧0.4MPaで塗布することにより、堰部材を形成した。堰部材の高さは50μm、厚みは2mmに形成し、堰部材に囲まれる領域の平面視寸法は一辺の長さ45mmとなるようにした。
また、第二基材として、一辺の長さ50mm、厚み0.7mmの寸法を有する平面視正方形状のソーダライムガラス基板(コーニング社製、品番0081)を用意した。この第二基材上に、アルミニウム製の調整層を接合した。調整層の平面視寸法は一辺の長さ43mmとした。中心面の直径は10mmとした。この中心面の周囲に、調整層の外縁まで達する同心円状の調整面を形成した。調整層の中心部の厚みは25μmとした。また、調整面の傾斜角度を調整することで外縁の厚みを一定に調整し、その値を15.6μmとした。すなわち、調整層の外縁の厚みを、堰部材の高さ(第一基材と第二基材との間隔に相当)の半分にし、且つ調整層の中心部の厚みの5/8にした。
次に、第一基材と第二基材とを、発光素子と調整層とが対向するように配置し、更に発光素子と調整層との間に封止材としてエポキシ系紫外線硬化性樹脂を配置した。封止材の量は、この封止材が充填されるべき空間の容積と一致するように調整した。この状態で、第一基材と第二基材とを、堰部材が第二基材に突き当たるまで近づけ、更に、堰部材を第二基材に接合した。また、封止材へ紫外線を照射することで、封止材を硬化させた。これにより、発光装置を得た。
[実施例2]
本実施例では、図1A、図1B及び図1Cに示す構造の発光装置を作製した。すなわち、調整層の、第一基材と対向する面に、外縁面を形成した。
本実施例では、実施例1において、調整層における中心面の周囲に、同心円状の調整面を形成した。この調整面の外周は平面視円形状とし、且つこの外周を調整層の外縁に内接させた。この調整面の外側に平坦な外縁面を形成した。調整層の中心部の厚みは50μm、外縁の厚みは15.6μmとした。すなわち、調整層の外縁の厚みを、堰部材の高さ(第一基材と第二基材との間隔に相当)の半分にし、且つ調整層の中心部の厚みの5/8にした。
それ以外は、実施例1と同じ方法及び条件を採用して、発光装置を得た。
[実施例3]
本実施例では、図1A、図1B及び図1Cに示す構造の発光装置を作製した。
本実施形態では、実施例2において、調整層の外縁の厚みを5.6μmに変更した。すなわち、調整層の外縁の厚みを、堰部材の高さ(第一基材と第二基材との間隔に相当)の3/10にし、且つ調整層の中心部の厚みの3/8にした。
[実施例4]
実施例3において、調整層を、光硬化性樹脂(東洋合成工業株式会社製、品番PAK−01)から形成した。それ以外は、実施例3と同じ方法及び条件を採用して、発光装置を得た。
[比較例1]
実施例1において、調整層を設けなかった。それ以外は実施例1と同じ方法及び条件を採用して、発光装置を得た。
[比較例2]
実施例1において、調整層に代えて、一辺の長さ43mm、厚み25μmの、樹脂製の平板状の層を形成した。それ以外は実施例1と同じ方法及び条件を採用して、発光装置を得た。
[評価]
各実施例及び比較例で得られた発光装置を観察したところ、比較例1,2では、堰部材が破損してしまい、封止材が漏出してしまった。一方、実施例1〜4では、堰部材の破損は認められなかった。
また、実施例1〜4で得られた発光装置の堰部材を破断し、この切断面を観察することで、堰部材の厚み方向の最大変形量を評価した。堰部材の厚みを1とした場合の、最大変形量の評価結果を、表1に示す。この結果に示されるように、外縁面が形成されていない実施例1に対して、外縁面が形成されている実施例2〜4では堰部材の変形量が低減し、このうち調整層の外縁の厚みがその中心部の厚みの半分以下である実施例3,4では堰部材6の変形量が更に低減した。
Figure 2014076932
1a 発光装置
2a 第一基材
3a 第二基材
4a 発光素子
5a 調整層
6a 堰部材
7a 封止材
8a 調整面
10a 平坦な面(外縁面)
発光素子を封止する方法としては、例えば支持基板上の発光素子と対向させて別の基板(封止基板)を配置し、支持基板と封止基板との間に絶縁性接着剤等からなる封止材を充填する手法が挙げられる(特許文献1参照)。このような封止材を使用する場合、図に示されるように、発光素子24を支持する支持基板22と封止基板23との間に封止材27を配置した状態で支持基板22と封止基板23との間隔を狭めることで、支持基板22と封止基板23との間で封止材27を押し広げることにより、発光素子24を容易に封止することができる。しかし、この場合、支持基板22と封止基板23との間から封止材27が漏れ出てしまうという不具合が生じやすくなる。
第一の実施形態では、発光装置1aの、空間17aの中心軸18aを含むいかなる断面上での、中心軸18aから堰部材aまでの距離L1に対する、この断面上での、調整面8aの外縁から堰部材aまでの距離L2の割合が、50%以下であるように、調整面8aが形成されていることが、好ましい。尚、空間17aの中心軸18aとは、空間17aの平面視投影図形の重心を通り、且つ平面視方向と平行な(すなわち第一基材1aの面14aに垂直な)、仮想的な直線である。距離L1に対する距離L2の割合が50%以下であれば、封止材7aが第一基材2aと第二基材3aとの間で押し広げられて調整層5aの中心部側からその周囲へ向けて移動する際に、封止材7aが堰部材aまで到達しやすくなることで未充填が抑制され、そうでありながら、封止材7aから堰部材6aへかけられる力が、調整面8aによって充分に抑制されて、堰部材6aの破損が効果的に抑制される。特にこの割合が、5%以上であることが好ましく、20%以下であることも好ましく、5〜20%の範囲内であることも好ましい。
第二の実施形態でも、発光装置1bの、空間17bの中心軸18bを含むいかなる断面上での、中心軸18bから堰部材bまでの距離L1に対する、この断面上での、調整面8bの外縁から堰部材bまでの距離L2の割合が、50%以下であるように、調整面8bが形成されていることが、好ましい。特にこの割合が5%以上であることが好ましく、20%以下であることも好ましく、5〜20%の範囲内であることも好ましい。
図4Aは、発光装置1cにおける第二基材3c、調整層5c、及び堰部材6cを示す平面図であり、本図では発光素子4cの位置が破線で示されている。図Bは、発光装置1cを、調整層5の中心部を通る面で切断した場合の断面図である。
第三の実施形態に係る発光装置1cは、第一基材2c、発光素子4c、第二基材3c、調整層5c、堰部材6c、並びに封止材7cを備える。発光素子4cは、第一基材2c上に支持されている。第一基材2cは一つの面14cを有し、発光素子4cはこの面14c上に支持されている。第二基材3cは、第一基材2cの発光素子4cが支持されている面14cと間隔をあけて対向するように配置されている。調整層5cは、第二基材3cの発光素子4cと対向する面15c上に支持されている。堰部材6cは、第一基材2cと第二基材3cとの間に介在して発光素子4c及び調整層5cを取り囲むように配置されている。封止材7cは、第一基材2c、第二基材3c及び堰部材6cで囲まれる空間17cに充填されている。更に、調整層5cの、第一基材2cと対向する面16cが、調整層5cの中心部側からその外縁側へ近づくに従って第一基材2cとの距離が大きくなるように形成された調整面8cを有する。
第三の実施形態では、調整層5cの面16cが調整面8cを有し、この調整面8cが、三角錐の側面状の面である。本実施形態では、調整層5cが平面視三角形状であり、この調整5cの面16cが、調整面8cからなる。
第三の実施形態でも、発光装置1cの、空間17cの中心軸18cを含むいかなる断面上での、中心軸18cから堰部材cまでの距離L1に対する、この断面上での、調整面8cの外縁から堰部材cまでの距離L2の割合が、50%以下であるように、調整面8cが形成されていることが、好ましい。特にこの割合が5%以上であることが好ましく、20%以下であることも好ましく、5〜20%の範囲内であることも好ましい。
また、本実施形態では、調整面8cの平面視形状における頂点部分81cの曲率半径が、平面視において空間17cに内接する仮想的な内接円19cの半径の1/2以下であることが好ましい。この場合、調整面8cの頂点部分81cの曲率半径が小さいことで、調整面8cの頂点部分81cが空間17cの隅部分に近接して配置されうる。このため、調整面8cで押圧された封止材7cが空間17cの隅部分に到達しやすくなる。これにより未充填が抑制される。この頂点部分81の曲率半径、特に内接円19cの半径の1/4〜1/2の範囲内であることが好ましく、1/3〜1/2の範囲内であれば更に好ましい。
第四の実施形態に係る発光装置1dは、第一基材2d、発光素子4d、第二基材3d、調整層5d、堰部材6d、並びに封止材7dを備える。発光素子4dは、第一基材2d上に支持されている。第一基材2dは一つの面14dを有し、発光素子4dはこの面14d上に支持されている。第二基材3dは、第一基材2dの発光素子4dが支持されている面14dと間隔をあけて対向するように配置されている。調整層5dは、第二基材3dの発光素子4dと対向する面15d上に支持されている。堰部材6dは、第一基材2dと第二基材3dとの間に介在して発光素子4d及び調整層5dを取り囲むように配置されている。封止材7dは、第一基材2d、第二基材3d及び堰部材6dで囲まれる空間17dに充填されている。更に、調整層5dの、第一基材2dと対向する面16dが、調整層5dの中心部側からその外縁側へ近づくに従って第一基材2dとの距離が大きくなるように形成された調整面8dを有する。
第四の実施形態における第一基材2d及び第二基材3dは、平面視長方形状の平板状である。それ以外は、第一基材2及び第二基材3は、第一の実施形態における第一基材2a及び第二基材3aと同じ構成を有する。
空間17dは、第基材2dの面14dに沿った一方向に長い形状を有する。本実施形態では、空間17dは、平面視長方形状であり、第一基材2dの外縁の長辺に沿った方向に長い形状を有する。
第四の実施形態でも、発光装置1dの、空間17dの中心軸18dを含むいかなる断面上での、中心軸18dから堰部材dまでの距離L1に対する、この断面上での、調整面8dの外縁から堰部材dまでの距離L2の割合が、50%以下であるように、調整面8dが形成されていることが、好ましい。特にこの割合が5%以上であることが好ましく、20%以下であることも好ましく、5〜20%の範囲内であることも好ましい。

Claims (11)

  1. 第一基材、
    前記第一基材の一面上に支持されている発光素子、
    前記第一基材の前記面と間隔をあけて対向する第二基材、
    前記第二基材の前記発光素子と対向する一面上に支持されている調整層、
    前記第一基材と前記第二基材との間に介在して前記発光素子及び前記調整層を取り囲む堰部材、並びに
    前記第一基材、前記第二基材及び前記堰部材で囲まれる空間に充填されている封止材を備え、
    前記調整層の、前記第一基材と対向する面が、調整面を有し、
    前記調整面と前記第一基材と間の距離が、前記調整層の中心部側からその外縁側へ近づくに従って大きくなるように、前記調整層が形成されていることを特徴とする発光装置。
  2. 前記調整面が、錐体の側面状の面又は錐台の側面状の面であることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記発光装置の、前記空間の中心軸を含むいかなる断面上での、前記中心軸から前記堰部材までの距離に対する、前記断面上での、前記調整面の外縁から前記堰部材までの距離の割合が、50%以下であるように、前記調整面が形成されている請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記空間が、前記第二基材の前記面に沿った一方向に長い形状を有し、
    前記第二基材の前記面を基準とする、前記調整面におけるいかなる等高線も、前記方向に長い図形を描くように、前記調整面が形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発光装置。
  5. 前記調整層の前記面が、前記調整面よりも前記調整層の外縁側にある平坦な面を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発光装置。
  6. 前記調整層の外縁の厚みが、前記調整層の中心部の厚みの半分以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 前記調整層が、樹脂から形成されている請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 前記第一基材と、前記第二基材と、前記調整層との各々が、光透過性を有する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の発光装置。
  9. 前記調整層が、印刷法で形成されている請求項1乃至8のいずれか一項に記載の発光装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の発光装置を備える照明装置。
  11. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の発光装置を製造する方法であって、
    前記第一基材の前記面上に前記発光素子及び前記堰部材を設けるステップ、
    前記第二基材の前記面上に前記調整層を設けるステップ、
    前記第一基材の前記面と前記第二基材の前記面とが対向するように、前記第一基材と第二基材とを配置するステップ、及び
    前記発光素子と前記調整層との間に封止材を配置し、前記第一基材と前記第二基材とを、前記堰部材が第二基材に突き当たるまで近づけながら、前記封止材を調整層で押圧することで、前記封止材を前記第一基材と前記第二基材との間で押し広げるステップを含むことを特徴とする。
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