JPWO2014068989A1 - 無線電力伝送システム - Google Patents

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Abstract

入力される電力を、第1の共振回路を含む送電アンテナから、第2の共振回路を含み送電アンテナに磁界結合された受電アンテナに向けて、所定の伝送周波数で無線送信する無線送電装置に用いる周波数制御装置において、伝送周波数を電力伝送中に変化させる制御手段を備え、制御手段は、送周波数を減少させるときの減少量を、伝送周波数を増加させるときの増加量より小さいように設定する。

Description

本開示は、共振磁界結合を利用して電力を非接触で無線伝送する無線電力伝送システムと、当該無線電力伝送システムに用いる無線送電装置と、当該無線送電装置に用いる周波数制御装置及び電力伝送方法とに関する。
特許文献1は、2つの共振回路の間で空間を介してエネルギーを伝送する無線電力伝送装置を開示している。この無線電力伝送装置では、共振回路の周辺の空間に生じる共振周波数の振動エネルギーのしみ出し(エバネッセント・テール)を介して2つの共振回路を結合することにより、振動エネルギーを無線(非接触)で伝送する。
米国特許出願公開第2008/0278264号明細書(図12及び図14) 特許第4314709号公報 特許第4281362号公報
無線電力伝送装置などの電子装置の長期的な信頼性を向上するためには、電子装置を構成する素子に対する電気的なストレスを低減する必要がある。特許文献2記載のスイッチング電源装置は、スイッチング電源装置の起動時に、スイッチング素子を駆動するスイッチング信号の発振周波数を高い周波数から低い周波数に変化させ、スイッチング素子へのダメージを軽減する。また、特許文献3記載の放電灯点灯装置は、DC−AC変換回路から共振回路に印加される方形波の周波数を始動期間において段階的に低減する。
一般に、無線電力伝送システムでは、負荷に供給される電力及び電流、入力される電圧及び電流、又は送電アンテナ及び受電アンテナ間の結合係数が変動したり、製造ばらつきなどに起因して送電アンテナ及び受電アンテナの特性が設計値と異なったりしても良好な伝送効率を維持するために、電力伝送中に伝送周波数の適応制御が行われる。しかしながら、特許文献2及び3には、無線電力伝送システムの動作中に当該システムの構成素子に対する電気的なストレスを低減する方法は記載されていない。また、特許文献1記載の無線電力伝送回路では、例えば、過渡的な電気的ストレスを構成素子に与えないように電力伝送中に伝送周波数を切り替える制御を行うことは困難である。
本開示の目的は以上の問題点を解決し、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる無線電力伝送システムと、当該無線電力伝送システムに用いる無線送電装置と、当該無線送電装置に用いる周波数制御装置及び電力伝送方法を提供することにある。
本開示の第1の態様に係る周波数制御装置は、入力される電力を、第1の共振回路を含む送電アンテナから、第2の共振回路を含み上記送電アンテナに磁界結合された受電アンテナに向けて、所定の伝送周波数で無線送信する無線送電装置に用いる周波数制御装置において、
上記伝送周波数を電力伝送中に変化させる制御手段を備え、
上記制御手段は、上記伝送周波数を減少させるときの減少量を、上記伝送周波数を増加させるときの増加量より小さいように設定する。
本開示の第2の態様に係る周波数制御装置は、入力される電力を、第1の共振回路を含む送電アンテナから、第2の共振回路を含み上記送電アンテナに磁界結合された受電アンテナに向けて、所定の伝送周波数で無線送信する無線送電装置に用いる周波数制御装置において、
上記伝送周波数を電力伝送中に変化させる制御手段を備え、
上記制御手段は、上記伝送周波数を掃引するとき、上記伝送周波数を減少させることなく増加させる。
なお、この概括的かつ特定の態様は、システム、方法、コンピュータプログラムならびにシステム、方法及びコンピュータの任意の組合せにより実現してもよい。
上記構成によれば、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる無線電力伝送システムと、当該無線電力伝送システムに用いる無線送電装置と、当該無線送電装置に用いる周波数制御装置及び電力伝送方法を提供できる。
本開示の第1の実施形態に係る無線電力伝送システム80の構成を示すブロック図である。 図1の周波数制御装置1の構成を示すブロック図である。 図1の送電アンテナ3の構成を示す回路図である。 図1の受電アンテナ4の構成を示す回路図である。 図4の送電コイルLt及び受電コイルLrの構成を示す斜視図である。 図2のコントローラ11による伝送周波数ftrの設定方法を示すグラフである。 本開示の第1の実施形態の変形例に係る送電アンテナ3Aの構成を示す回路図である。 本開示の第1の実施形態の変形例に係る受電アンテナ4Aの構成を示す回路図である。 本開示の第1の実施形態の第1の変形例に係る無線電力伝送システム80の構成を示すブロック図である。 本開示の第1の実施形態に係る無線電力伝送システム80と負荷6との間に周波数変換回路7を追加したときの構成を示すブロック図である。 本開示の第2の実施形態に係る伝送周波数ftrの設定方法を示すグラフである。 本開示の第3の実施形態に係る伝送周波数ftrの設定方法を示すグラフである。 本開示明の第3の実施形態の変形例に係る伝送周波数ftrの設定方法を示すグラフである。 本開示の第1の実施形態の実施例に係る無線電力伝送システム80において、タイミングtcに、伝送周波数ftrを250kHzから245kHzに変化させたときの共振コンデンサCtに流れる電流の時間変化を示すグラフである。 本開示の第1の実施形態の実施例に係る無線電力伝送システム80において、タイミングtcに、伝送周波数ftrを250kHzから255kHzに変化させたときの共振コンデンサCtに流れる電流の時間変化を示すグラフである。 本開示の第1の実施形態の実施例に係る無線電力伝送システム80において、負荷6の負荷抵抗値RLを変化させたときの、伝送周波数ftrの変化率Δftrと、共振コンデンサCtに流れる電流のピーク値の変化率との間の関係を示すグラフである。 本開示の第1の実施形態の実施例に係る無線電力伝送システム80において、負荷6の負荷抵抗値RLを変化させたときの、伝送周波数ftrの変化率Δftrと、発電回路5Aの平滑コンデンサに流れる電流のピーク値の変化率との間の関係を示すグラフである。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は、本開示の第1の実施形態に係る無線電力伝送システム80の構成を示すブロック図であり、図2は、図1の周波数制御装置1の構成を示すブロック図である。また、図3は図1の送電アンテナ3の構成を示す回路図であり、図4は図1の受電アンテナ4の構成を示す回路図である。さらに、図5は、図4の送電コイルLt及び受電コイルLrの構成を示す斜視図である。
図1において、例えば太陽電池セルを含む発電回路5Aは、発電した直流電力を無線電力伝送システム80に出力する。また、無線電力伝送システム80は、発電回路5Aからの直流電力を高周波電力に変換して負荷6に無線伝送する。以下、発電回路5Aが太陽電池セルを含む場合を例に挙げて、無線電力伝送システム80の構成及び動作を説明する。ここで、発電回路5Aから無線電力伝送システム80に供給される電力は、太陽電池セルが受ける太陽光の量に応じて変化する。具体的には、太陽電池セルへの照射太陽光強度(照度)が変化した場合、最大電力となる各動作点(最大電力を発電するための電流値及び電圧値)の電流は照度に実質的に比例し、電圧は実質的に一定となることが知られている。このため、送電アンテナ3から受電アンテナ4に伝送すべき電力の大きさも変化する。
図1において、無線電力伝送システム80は、無線送電装置70と、受電アンテナ4とを備えて構成される。また、無線送電装置70は、周波数制御装置1と、発振器2と、送電アンテナ3とを備えて構成される。ここで、図2に示すように、周波数制御装置1は、メモリ11mを含むコントローラ11と、パルス発生器12とを備えて構成される。また、図1において、送電アンテナ3はLC共振回路を含み、発振器2は、例えばD級増幅器で構成される。
図3に示すように、送電アンテナ3は、並列に接続された共振コンデンサCt及び送電コイルLtを備え、共振周波数fTを有するLC並列共振回路を含み構成される。一方、図4に示すように、受電アンテナ4は、直列に接続された共振コンデンサCr及び受電コイルLrを備え、共振周波数fRを有するLC直列共振回路を含み構成される。図5に示すように、送電コイルLt及び受電コイルLrは、それぞれ正方形のスパイラルコイルであり、所定の間隔gを有して互いに対向するように、平面状に形成される。ここで、間隔gは、送電コイルLtと受電コイルLrとが共振時に互いに磁界結合するように、例えば数ミリメートル〜数十センチメートルに設定される。
図2において、コントローラ11は、所定の伝送周波数ftrを有するパルス列を発生するようにパルス発生器12を制御する。これに応答して、パルス発生器12は伝送周波数ftrを有するパルス列を発生して、発振器2のスイッチング素子の制御端子に出力する。また、図1において、発振器2は、発電回路5Aからの直流電圧を、上述したD級増幅器内のスイッチング素子がパルス発生器12からのパルス列に従ってスイッチングされることにより、直流電圧を高周波電圧に変換して送電アンテナ3に出力する。送電コイルLtが受電コイルLrと、共振時に磁界結合するように近接して設けられたとき、発振器2からの高周波電圧は伝送周波数ftrで、送電アンテナ3を介して受電アンテナ4に送電され、負荷6に供給される。すなわち、発電回路5Aからの電力は、送電アンテナ3と受電アンテナ4との間の共振磁界結合によって、非接触で伝送される。
なお、送電アンテナ3及び受電アンテナ4は、放射電磁界の送受信を行うための通常のアンテナではなく、上述したように、共振回路の電磁界の近傍成分(エバネッセント・テール)の結合を利用して2つの物体間でエネルギー伝送を行うための構成要素である。共振磁界を利用した無線電力伝送によれば、電磁波を遠方に伝搬させるときに生じるエネルギー損失(放射損失)が生じないため、極めて高い効率で電力を伝送することが可能になる。このような共振電磁界(近接場)の結合を利用したエネルギー伝送では、ファラデーの電磁誘導の法則を利用した公知の無線電力伝送に比べて損失が少ないだけではなく、例えば数メートル離れた2つの共振回路(アンテナ)間で高効率にエネルギーを伝送することが可能になる。なお、共振周波数fT及び/又はfRは、伝送周波数ftrと完全に一致する必要はない。
また、図1において、発振器2の出力端子から送電アンテナ3の入力端子を臨むときの出力インピーダンスZ2outは、送電アンテナ3の入力端子から発振器2の出力端子を臨むときの入力インピーダンスZ3inと、受電アンテナ4に負荷6が接続されているときに実質的に等しいように設定される。さらに、受電アンテナ4の出力端子から負荷6を臨むときの出力インピーダンスZ4outは、送電アンテナ3に発振器2が接続されているときに、負荷6から受電アンテナ4の出力端子を臨むときの入力インピーダンスZin6と実質的に等しいように設定される。なお、インピーダンスが互いに実質的に等しいとは、インピーダンスの絶対値間の差の大きさが、大きい方のインピーダンスの絶対値の25%以下であることを意味する。このように設定することにより、回路ブロック間での高周波エネルギーの多重反射を抑圧し、総合伝送効率を実質的に改善できる。
本願の発明者らは、伝送周波数ftrを高い値から低い値に減少させると、無線電力伝送システム80の構成素子に流れる電流及び印加される電圧が過渡的に変化する一方、伝送周波数ftrを低い値から高い値に増加させると、このような電圧及び電流の過渡的な変化(以下、電気的ストレスという。)は実質的に生じないという新たな知見を得た。また、伝送周波数ftrを減少させるとき、伝送周波数ftrの減少量が狭いほど、構成素子に生じる電気的ストレスを緩和できるという知見を得た。なお、無線電力伝送システム80の構成素子は、具体的には、発電回路5Aなどの回路に含まれる平滑コンデンサ、発振器2などの回路に含まれるトランジスタ、送電アンテナ3の共振コンデンサCt、受電アンテナ4の共振コンデンサCr、ならびにインピーダンス整合のために用いられるコンデンサ及びインダクタを含む。図2のコントローラ11は、以下のように、これらの知見に基づいて伝送周波数ftrを設定する。
図6は、図2のコントローラ11による伝送周波数ftrの設定方法を示すグラフである。図6において、始めに、コントローラ11は、伝送周波数ftrを、所定の最小周波数fLと所定の最大周波数fHとの間の所定の初期周波数fintに設定して、電力伝送を開始するように制御する。次に、タイミングt1において、コントローラ11は、伝送周波数ftrを、初期周波数fintから最大周波数fHまで増加量ΔfLHだけ増加させる。そして、タイミングt1から所定の収束時間Δtが経過したとき、コントローラ11は、発電回路5Aから出力される電圧及び電流を測定し、測定結果をメモリ11mに格納する。次に、コントローラ11は、伝送周波数ftrを所定の減少量ΔfHLだけ減少させる。そして、所定の収束時間Δtが経過したとき、コントローラ11は、発電回路5Aから出力される電圧及び電流を測定し、測定結果をメモリ11mに格納する。以下、伝送周波数ftrを最小周波数fLまで、減少量ΔfHLずつ減少させながら、発電回路5Aから出力される電圧及び電流を測定してメモリ11mに格納する。
タイミングt2において、コントローラ11は、伝送周波数ftrが最小周波数fLであるときに発電回路5Aから出力される電圧及び電流をメモリ11mに格納した後、メモリ11mに格納された電圧及び電流のうちの最大電力になるときの伝送周波数ftrである最適伝送周波数foptを検索する。そして、伝送周波数ftrを最適伝送周波数foptに設定して、電力伝送を行うように制御する。なお、図6において、減少量ΔfHLは増加量ΔfLHより小さいように設定される。
以上説明したように、コントローラ11は、電力伝送中に、伝送周波数ftrを初期周波数fintから最大周波数fHまで増加量ΔfLHだけ、一旦増加させた後に、増加量ΔfLHより小さい減少量ΔfHLずつ最小周波数fLまで減少させる。伝送周波数ftrを減少させた直後には、素子に生じる電気的ストレスは定常状態時より大きくなる。しかしながら、減少量ΔfHLが増加量ΔfLHより小さいように設定されるため、素子の信頼性に与える悪影響を軽減できる。伝送周波数ftrを増加させた直後に構成素子に生じる電気的ストレスは定常状態時より大きくならないため、増加量ΔfLHをより大きく設定しても、構成素子には追加の電気的ストレスは印加されない。
なお、最適伝送周波数foptを精度良く検索するためには、減少量ΔfHLをできるだけ小さく設定すればよいが、検索時間の増加につながる。検索時間が増加すると、負荷6において安全上の問題が生じるリスク及び負荷6への電力供給が滞るリスクが高くなる。本実施形態によれば、無線電力伝送システム80に応じて減少量ΔfHLを設定することにより、従来技術に比較して高速かつ安全に、伝送周波数ftrを制御できる。
構成素子に流れる電流値及び構成素子の端子間に印加される電圧値が抑制されないと、構成素子の選択に大きな影響が発生する。一般に、最大電流定格値が大きい素子ほど大型化し、耐圧が大きいコンデンサほど大型化する傾向がある。本実施形態によれば、電力伝送中の無線電力伝送システム80の構成素子に対する電気的ストレスを緩和できるので、従来技術に比較して最大電流定格値が小さい素子を用いることができ、無線電力伝送システム80を小型化できる。
また、一般に、耐圧が大きいコンデンサほど損失が増大し、価格が上昇する傾向がある。本実施形態によれば、電力伝送中の無線電力伝送システム80の構成素子に対する電気的ストレスを緩和できるので、従来技術に比較して耐圧が小さいコンデンサを用いて損失及びコストアップを回避でき、従来技術に比較して、低コストかつ高伝送効率の無線電力伝送システム80を実現できる。さらに、比較的小さい耐圧をそれぞれ有する複数のコンデンサを直列に接続して高耐圧なコンデンサとして機能させる場合と比較すると、無線電力伝送システム80の小型化及び高効率動作を実現できる。またさらに、本実施形態によれば、従来技術に比較して無線電力伝送システム80の長期信頼性を向上できる。
なお、伝送周波数ftrの設定方法は図6に示した設定方法に限定されない。例えば、伝送周波数ftrを、初期周波数fintから最大周波数fHに、複数回の周波数変化によって増加させてもよい。この場合でも、各増加量は、減少量ΔfHLより大きいように設定される。また、伝送周波数ftrを最大周波数fHから最小周波数fLまで減少させるときの各減少量は、互いに等しい必要はなく、減少量ΔfHLの最大値を、増加量ΔfLHの最小値より小さいように設定すればよい。
なお、本実施形態において、送電コイルLt及び受電コイルLrは、一層の正方形形状を有するスパイラルコイル(図5参照。)であったが、本開示はこれに限られない。送電コイルLt及び受電コイルLrの各形状は、円形、長方形又は楕円などの他の形状であってもよい。また、送電コイルLt及び受電コイルLrの巻回し方法は、ヘリカル又はソレノイドなどの他の方法であってもよい。さらに、送電コイルLt及び受電コイルLrの各巻数は、少なくとも1回であればよい。巻数が1回の場合はループ構造を有するコイルとなる。また、巻数が2回以上の場合は、各コイルは一層の導電体パターンから構成されている必要は無く、積層された複数の導電体パターンを直列に接続した構成を有していてもよい。
さらに、本実施形態における送電コイルLt及び受電コイルLrは、例えば、良好な導電率を有する銅又は銀などの導電体から形成される。高周波電流は、導電体の表面に集中して流れるので、伝送効率を高めるために、導電体の表面を高導電率材料又は高透磁率の磁性体材料で被覆してもよい。また、導電体の断面中央に空洞を有する導電体を用いて送電コイルLt及び受電コイルLrを形成すると、送電アンテナ3及び受電アンテナ4を軽量化できる。さらに、リッツ線などの並列配線構造を有する導体を用いて送電コイルLt及び受電コイルLrを形成すると、単位長さ辺りの導体損失を低減できるので、共振回路のQ値を向上させることができ、より高い伝送効率での電力伝送が可能になる。
またさらに、製造コストを抑制するために、インク印刷技術を用いて、配線を一括して形成してもよい。また、送電コイルLt及び/又は受電コイルLrの周辺に磁性体を配置してもよい。またさらに、空芯スパイラル構造を有するインダクタを用いることにより、送電コイルLtと受電コイルLrとの間の結合係数を所望の値に設定できる。
また、共振コンデンサCt及びCrには、例えば、チップ形状又はリード形状を有する、あらゆるタイプのキャパシタを利用できる。例えば、空気を介した2配線間の容量を共振コンデンサCt及びCrとして機能させてもよい。また、共振コンデンサCt及びCrをMIMキャパシタから構成する場合は、公知の半導体プロセス又は多層基板プロセスを用いて、比較的低損失の容量回路を形成できる。
さらに、本実施形態において、送電アンテナ3は並列共振回路(図3参照)であり、受電アンテナ4は直列共振回路(図4参照)であったが、本開示はこれに限られない。送電アンテナ3に代えて、図7の本開示の第1の実施形態の変形例に係る送電アンテナ3Aを用いてもよい。送電アンテナ3Aは、共振コンデンサCtと送電コイルLtとを備えた直列共振回路である。また、受電アンテナ4に代えて、図8の本開示の第1の実施形態の変形例に係る受電アンテナ4Aを用いてもよい。受電アンテナ4Aは、共振コンデンサCrと受電コイルLrとを備えた並列共振回路である。また、送電アンテナ3及び受電アンテナ4は、それぞれ配線の寄生容量を利用した自己共振回路であってもよい。
またさらに、本実施形態において、伝送周波数ftrは、例えば50Hz〜300GHz、20kHz〜10GHz、20kHz〜20MHz、20kHz〜1MHz、又は、6.78MHzや13.56MHzなどのISMバンドに設定される。
また、本実施形態において、発振器2を、D級増幅器を用いて構成したが、本開示はこれに限られない。発振器2を、E級増幅器又はF級増幅器などの高効率かつ低歪な特性を実現できる増幅器を用いて構成してもよく、ドハーティ増幅器を用いて構成してもよい。また、歪成分を含む出力信号を発生するスイッチング素子の後段に、低域通過フィルタ又は帯域通過フィルタを配置することにより、正弦波を高効率に生成してもよい。ここで、低域通過フィルタ又は帯域通過フィルタは整合回路として機能してもよい。さらに、発振器2は、電源回路5Aからの直流電圧を高周波電圧に変換する周波数変換回路であってもかまわない。いずれにせよ、発振器2は、入力された直流電力を高周波エネルギーに変換して送電アンテナ3に出力すればよい。
なお、無線電力伝送システム80の伝送効率は、送電アンテナ3と受電アンテナ4との間の間隔g(アンテナ間隔)及び送電アンテナ3及び受電アンテナ4を構成する回路素子の損失の大きさに依存する。なお、「アンテナ間隔」は、実質的に送電アンテナ3と受電アンテナ4との間の間隔gである。アンテナ間隔は、送電アンテナ3及び受電アンテナ4の配置エリアの大きさに基づいて評価できる。ここで、送電アンテナ3及び受電アンテナ4の配置エリアの大きさは、サイズが相対的に小さいアンテナの配置エリアの大きさに対応し、アンテナを構成するコイルの外形が円形の場合はコイルの直径であり、正方形の場合はコイルの一辺の長さであり、長方形の場合はコイルの短辺の長さである。
また、送電アンテナ3及び受電アンテナ4の各共振回路のQ値は、要求される伝送効率及び送電コイルLtと受電コイルLrとの間の結合係数の値に依存する。ここで、Q値は、例えば、100以上、200以上、500以上、又は1000以上に設定される。なお、高いQ値を実現するには、上述したようにリッツ線の採用が効果的である。
第1の実施形態の第1の変形例.
図9は、本開示の第1の実施形態の第1の変形例に係る無線電力伝送システム80の構成を示すブロック図である。図9において、電源回路5は、商用交流電源からの交流電力を直流電力に変換して無線電力伝送システム80に出力する。また、無線電力伝送システム80は、電源回路5からの直流電力を高周波電力に変換して負荷6に無線伝送する。負荷6において必要とされる電力の変化に応じて、送電アンテナ3から受電アンテナ4に伝送すべき電力の大きさは変化する。本変形例において、図9の周波数制御装置1のコントローラ11は、電力伝送中に、受電アンテナ4から負荷6に出力される電圧及び電流に基づいて、負荷6に出力される電圧及び電流が所望の電圧及び電流になるときの最適伝送周波数foptを、最小周波数fLから最大周波数fHまでの周波数範囲において検索する。
なお、本変形例及び以下の各実施形態において、コントローラ11は、電力伝送中に、送電アンテナ3に入力される電圧及び電流に基づいて、負荷6に出力される電圧及び電流が所望の電圧及び電流になるときの最適伝送周波数foptを、最小周波数fLから最大周波数fHまでの周波数範囲において検索してもよい。また、コントローラ11は、電力伝送中に、伝送効率が最大になるときの最適伝送周波数foptを、最小周波数fLから最大周波数fHまでの周波数範囲において検索してもよい。コントローラ11は、無線送電装置70に入力される電圧及び電流、受電アンテナ4から出力される電圧及び電流、ならびに伝送効率のうちの少なくとも1つである伝送電力特性を測定し、伝送電力特性が所定の条件を満たすときの伝送周波数を最適伝送周波数foptとして採用すればよい。
また、第1の実施形態及びその変形例において、受電アンテナ4は負荷6に直接接続されたが、本開示はこれに限られない。図10は、本開示の第1の実施形態に係る無線電力伝送システム80と負荷6との間に周波数変換回路7を追加したときの構成を示すブロック図である。図10において、周波数変換回路7は、受電アンテナ4から供給される高周波エネルギー(電力)を、負荷6において必要とされる周波数の電力に変換する。ここで、変換後の電力は直流電力であっても、交流電力であってもよい。
第2の実施形態.
図11は、本開示の第2の実施形態に係る伝送周波数ftrの設定方法を示すグラフである。図11において、始めに、コントローラ11は、タイミングt3において、伝送周波数ftrを最小周波数fLに設定して、電力伝送を開始するように制御する。そして、タイミングt1から所定の収束時間Δtが経過したとき、コントローラ11は、負荷6に出力される電圧及び電流を測定する。そして、コントローラ11は、測定された電圧及び電流が所望の電圧及び電流であるか否かを判断する。測定された電圧及び電流が所望の電圧及び電流ではないときは、コントローラ11は、伝送周波数ftrを所定の増加量ΔfLHだけ増加させ、所定の収束時間Δtが経過したとき、コントローラ11は負荷6に出力される電圧及び電流を測定する。以下、コントローラ11は、伝送周波数ftrを増加量ΔfLHずつ増加させながら、負荷6に出力される電圧及び電流を測定し、測定された電圧及び電流が所望の電圧及び電流であるときに、現在の伝送周波数ftrを最適伝送周波数fopt1として採用する。そして、電力伝送を停止することなく、最適伝送周波数fopt1で所定の動作時間Toptだけ定常動作を行うように制御する。
図11において、最適伝送周波数fopt1で所定の動作時間Toptだけ電力伝送を行った後、タイミングt4において、コントローラ11は電力伝送を停止するように制御する。そして、所定の待機時間Twが経過した後のタイミングt5において、伝送周波数ftrを初期周波数fintに設定して、電力伝送を開始するように制御する。以下、最適伝送周波数fopt1と同様に、最適伝送周波数fopt2を検索し、電力伝送を停止することなく、検索された最適伝送周波数fopt2で所定の動作時間Toptだけ電力伝送を行うように制御する。なお、負荷6又は発電回路5、もしくは送電アンテナ3及び受電アンテナ4間の位置関係などの状態は時間変化する可能性があるため、最適伝送周波数fopt2は、最適伝送周波数fopt1と同一であるとは限らない。
以上説明したように、本実施形態によれば、コントローラ11は、電力伝送中に伝送周波数ftrを掃引するとき、伝送周波数ftrを減少させることなく増加させる。また、コントローラ11は、伝送周波数ftrを所定の最小周波数fLから段階的に増加させる毎に負荷6に出力される電圧及び電流を測定し、上記測定された電圧及び電流が所定の条件を満たすとき、伝送周波数ftrを増加させることを禁止して、電力伝送を継続するように制御する。すなわち、伝送周波数ftrが周波数掃引範囲の最大周波数fHに達する前に、負荷6に供給される電圧及び電流が所望の電圧及び電流になったときは、周波数掃引を中断し、中断時の伝送周波数ftrで定常動作へ移行する。
従って、本実施形態によれば、電力伝送中の伝送周波数ftrの変化を増加のみに限定するので、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる。
第3の実施形態.
図12は、本開示の第3の実施形態に係る伝送周波数ftrの設定方法を示すグラフである。図12において、始めに、コントローラ11は、タイミングt7において、伝送周波数ftrを最小周波数fLに設定して、電力伝送を開始するように制御する。そして、タイミングt7から所定の収束時間Δtが経過したとき、コントローラ11は、発電回路5Aから出力される電圧及び電流を測定し、測定結果をメモリ11mに格納する。次に、コントローラ11は、伝送周波数ftrを所定の増加量ΔfLHだけ減少させる。そして、所定の収束時間Δtが経過したとき、コントローラ11は、発電回路5Aから出力される電圧及び電流を測定し、測定結果をメモリ11mに格納する。以下、伝送周波数ftrを最大周波数fHまで、増加量ΔfLHずつ増加させながら、発電回路5Aから出力される電圧及び電流を測定してメモリ11mに格納する。
タイミングt8において、コントローラ11は、伝送周波数ftrが最大周波数fHであるときに発電回路5Aから出力される電圧及び電流をメモリ11mに格納した後、電力伝送を停止するように制御し、メモリ11mに格納された電圧及び電流のうちの最大電力になるときの伝送周波数ftrである最適伝送周波数fopt1を検索する。そして、待機時間Twが経過したタイミングt9において、伝送周波数ftrを最適伝送周波数fopt1に設定して、電力伝送を開始し、動作時間Toptだけ電力伝送を行うように制御する。
さらに、タイミングt9から動作時間Toptが経過したタイミングt10において、コントローラ11は、電力伝送を停止するように制御し、待機時間Twが経過したタイミングt11において、伝送周波数ftrを最小周波数fLに設定して、電力伝送を開始するように制御する。以下、コントローラ11は、最適伝送周波数fotp1と同様に、最適伝送周波数fopt2を検索し、電力伝送を停止した後に、最適伝送周波数fopt2で再び定常動作を行う。
以上説明したように、コントローラ11は、伝送周波数ftrを掃引するとき、伝送周波数ftrを所定の最小周波数fLから所定の最大周波数fHまで段階的に増加させる毎に発電回路5Aから出力される電圧及び電流を測定してメモリ11mに記憶する。そして、伝送周波数ftrを掃引した後、電力伝送を停止するように制御するとともに、メモリ11mに記憶された電圧及び電流のうち所定の条件を満たす電圧及び電流に対応する伝送周波数を検索し、当該検索された伝送周波数で電力伝送を開始するように制御する。
従って、本実施形態によれば、電力伝送中の伝送周波数ftrの変化を増加のみに限定するので、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる。
第3の実施形態の変形例.
図13は、本開示の第3の実施形態の変形例に係る伝送周波数ftrの設定方法を示すグラフである。図13の設定方法は、図12の設定方法に比較して、タイミングt8及びt12における設定方法が異なる。図13のタイミングt8において、コントローラ11は、電力伝送を停止せずに、電源回路5又は発電回路5Aからの直流電圧又は発振器2の駆動電圧を下げるように制御しながら、伝送周波数ftrを最適伝送周波数fopt1に設定し、定常動作に移行する。また、タイミングt12において、コントローラ11は、電力伝送を停止せずに、電源回路5又は発電回路5Aからの直流電圧又は発振器2の駆動電圧を下げるように制御しながら、伝送周波数ftrを最適伝送周波数fopt2に設定し、定常動作に移行する。これにより、タイミングt8及びt12において、送電アンテナ3への入力電圧は減少する。
以上説明したように、コントローラ11は、伝送周波数ftrを掃引するとき、伝送周波数ftrを所定の最小周波数fLから所定の最大周波数fHまで段階的に増加させる毎に発電回路5Aから出力される電圧及び電流を測定してメモリ11mに記憶する。そして、伝送周波数ftrを掃引した後、電力伝送を停止することなく発振器2への入力電圧を減少させる(すなわち、無線送電装置70への入力電圧を減少させる。)ように制御するとともに、メモリ11mに記憶された電圧及び電流のうち所定の条件を満たす電圧及び電流に対応する伝送周波数を検索し、当該検索された伝送周波数で電力伝送を開始するように制御する。
本実施形態によれば、タイミングt8及びt12において、増加量ΔfLHより大きい減少量だけ伝送周波数ftrを減少させる可能性があるが、電源回路5又は発電回路5Aからの直流電圧又は発振器2の駆動電圧を下げて、送電アンテナ3への入力電圧を減少させるように制御するので、電力伝送を停止することなく構成素子への電気的ストレスを緩和できる。
第1の実施形態の実施例に係る無線電力伝送システム80を作成して、無線電力伝送システムの構成素子に対する電気的ストレスを評価した。具体的には、送電コイルLtと受電コイルLrとの間の結合係数を0.25に設定し、対向面間の間隔gを5cmに設定して、送電コイルLtと受電コイルLrとを磁界結合した。また、送電コイルLt及び受電コイルLrを、それぞれ直径80μmの銅配線を100本ずつ互いに絶縁して並列に配置して構成したリッツ線により作成した。さらに、送電コイルLt及び受電コイルLrの形状を外形10cmの円形にし、送電アンテナ3の共振回路の無負荷時のQ値を320に設定した。
図14は、本開示の第1の実施形態の実施例に係る無線電力伝送システム80において、タイミングtcに、伝送周波数ftrを250kHzから245kHzに変化させたときの共振コンデンサCtに流れる電流の時間変化を示すグラフである。また、図15は、本開示の第1の実施形態の実施例に係る無線電力伝送システム80において、タイミングtcに、伝送周波数ftrを250kHzから255kHzに変化させたときの共振コンデンサCtに流れる電流の時間変化を示すグラフである。図14に示すように、伝送周波数ftrを減少させると過渡的に電流量が増加する。一方、図15に示すように、伝送周波数ftrを増加させると、過渡的な電流量の増大は発生していない。なお、図15の電流増大の現象は、245kHzの伝送周波数ftrでの電力伝送時に発生する定常的な電流値の増大ではなく、あくまで電流値の過渡的な増大である。
図16は、本開示の第1の実施形態の実施例に係る無線電力伝送システム80において、負荷6の負荷抵抗値RLを変化させたときの、伝送周波数ftrの変化率Δftrと、共振コンデンサCtに流れる電流のピーク値の変化率との間の関係を示すグラフである。伝送周波数ftrの変化後0.5秒内の共振コンデンサCtに流れる電流のピーク値の変化率を示す。図16から明らかなように、負荷6の抵抗値RLに依存せず、伝送周波数ftrの減少時に比較して、増加時に共振コンデンサCtへの電気的ストレスは緩和される。また、伝送周波数ftrの減少時は、減少量が少ないほど共振コンデンサCtへの電気的ストレスが緩和されることがわかった。
図17は、本開示の第1の実施形態の実施例に係る無線電力伝送システム80において、負荷6の負荷抵抗値RLを変化させたときの、伝送周波数ftrの変化率Δftrと、発電回路5Aの平滑コンデンサに流れる電流のピーク値の変化率との間の関係を示すグラフである。図16と同様に、負荷6の抵抗値RLに依存せず、伝送周波数ftrの減少時に比較して、増加時に平滑コンデンサへの電気的ストレスは緩和される。また、伝送周波数ftrの減少時は、減少量が少ないほど平滑コンデンサへの電気的ストレスが緩和されることがわかった。
さらに、共振コンデンサCtに印加される電圧、共振コンデンサCrに印加される電圧及び共振コンデンサCrに流れる電流も、図16及び図17と同様の傾向を有することが確認できた。
第1の実施形態の実施例に係る無線電力伝送システム80において、図6のfint=250kHz、fH=280kHz、fL=220kHz、ΔfHL=1kHz、ΔfLH=30kHz及びΔt=5ミリ秒に設定して最適伝送周波数foptを検束した。この結果、ΔfLH=1kHzに設定する比較例に係る無線電力伝送システムに比較して、検索時間を、29回分の伝送周波数ftrの設定変更時間に相当する145m秒短縮できた。
また、負荷6の抵抗値を600Ωに設定して、ΔfHL=1kHzに設定した実施例を、ΔfHL=2、5、10kHzに設定した各比較例と比較した。その結果、最大周波数fHから最小周波数fLまでの60kHzの周波数範囲での伝送周波数ftrの変化時に生じる共振コンデンサCtに流れる電流の実効値の積算量は、それぞれ2.0倍、5.1倍、7.2倍となった。また、平滑コンデンサに流れる電流の実効値の積算量は、それぞれ1.9倍、4.8倍、7.6倍となった。
以上説明したように、従来技術に係る無線電力伝送システムにおいて生じていた過大な電気的ストレスは、本開示の第1の実施形態に係る無線電力伝送システム80によって緩和されることがわかった。従って、従来技術に比較して耐圧が低い低損失の素子を選択できるので、発熱を低減し、コストを削減できる。また、低耐圧の素子を直列に接続して使用する必要もなく、従来技術に比較して装置を小型化できる。
以上説明したように、第1の態様に係る周波数制御装置は、入力される電力を、第1の共振回路を含む送電アンテナから、第2の共振回路を含み上記送電アンテナに磁界結合された受電アンテナに向けて、所定の伝送周波数で無線送信する無線送電装置に用いる周波数制御装置において、
上記伝送周波数を電力伝送中に変化させる制御手段を備え、
上記制御手段は、上記伝送周波数を減少させるときの減少量を、上記伝送周波数を増加させるときの増加量より小さいように設定する。
従って、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる。
第2の態様に係る周波数制御装置は、入力される電力を、第1の共振回路を含む送電アンテナから、第2の共振回路を含み上記送電アンテナに磁界結合された受電アンテナに向けて、所定の伝送周波数で無線送信する無線送電装置に用いる周波数制御装置において、
上記伝送周波数を電力伝送中に変化させる制御手段を備え、
上記制御手段は、上記伝送周波数を掃引するとき、上記伝送周波数を減少させることなく増加させる。
従って、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる。
第3の態様に係る周波数制御装置は、第2の態様に係る周波数制御装置において、上記制御手段は、上記伝送周波数を掃引するとき、上記伝送周波数を所定の最小周波数から段階的に増加させる毎に所定の電力伝送特性を測定し、上記測定された伝送電力特性が所定の条件を満たすとき、上記伝送周波数を増加させることを禁止して、電力伝送を継続するように制御する。
従って、電力伝送中の伝送周波数の変化を増加のみに限定するので、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる。
第4の態様に係る周波数制御装置は、第2の態様に係る周波数制御装置において、上記制御手段は、上記伝送周波数を掃引するとき、上記伝送周波数を所定の最小周波数から所定の最大周波数まで段階的に増加させる毎に所定の電力伝送特性を測定して記憶手段に記憶し、上記伝送周波数を掃引した後、電力伝送を停止するように制御するとともに、上記記憶手段に記憶された電力伝送特性のうち所定の条件を満たす電力伝送特性に対応する伝送周波数を検索し、当該検索された伝送周波数で電力伝送を開始するように制御する。
従って、電力伝送中の伝送周波数の変化を増加のみに限定するので、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる。
第5の態様に係る周波数制御装置は、第2の態様に係る周波数制御装置において、上記制御手段は、上記伝送周波数を掃引するとき、上記伝送周波数を所定の最小周波数から所定の最大周波数まで段階的に増加させる毎に所定の電力伝送特性を測定して記憶手段に記憶し、上記伝送周波数を掃引した後、電力伝送を停止することなく上記無線送電装置への入力電圧を減少させるように制御するとともに、上記記憶手段に記憶された電力伝送特性のうち所定の条件を満たす電力伝送特性に対応する伝送周波数を検索し、上記伝送周波数を、当該検索された伝送周波数に変更する。
本実施形態によれば、電力伝送を停止することなく構成素子への電気的ストレスを緩和できる。
第6の態様に係る周波数制御装置は、第3から第5の態様に係る周波数制御装置において、上記伝送電力特性は、上記無線送電装置に入力される電圧及び電流、上記受電アンテナから出力される電圧及び電流、ならびに伝送効率のうちの少なくとも1つである。
従って、無線送電装置に入力される電圧及び電流、上記受電アンテナから出力される電圧及び電流、ならびに伝送効率のうちの少なくとも1つに基づいて、伝送周波数を決定できる。
第7の態様に係る無線送電装置は、第1から第6までのうちのいずれか1つに記載の周波数制御装置と、送電アンテナと、入力される電力を、上記伝送周波数を有する電力に変換して上記送電アンテナに出力する送電回路とを備える。
従って、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる。
第8の態様に係る無線送電装置は、第7の態様に係る無線送電装置において、上記送電回路の出力端子から上記送電アンテナの入力端子を臨むときの出力インピーダンスは、上記送電アンテナの入力端子から上記送電回路の出力端子を臨むときの入力インピーダンスと実質的に等しいように設定される。
従って、無線伝送装置における伝送効率を実質的に最大にできる。
第9の態様に係る無線電力伝送システムは、第7又は第8の態様に係る無線送電装置と、受電アンテナとを備える。
従って、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる。
第10の態様に係る無線電力伝送システムは、第9の態様に係る無線電力伝送システムにおいて、上記受電アンテナは負荷に接続され、上記受電アンテナの出力端子から上記負荷を臨むときの出力インピーダンスは、上記負荷から上記受電アンテナの出力端子を臨むときの入力インピーダンスに実質的に等しいように設定される。
従って、無線電力伝送システムにおける伝送効率を実質的に最大にできる。
第11の態様に係る電力伝送方法は、入力される電力を、第1の共振回路を含む送電アンテナから、第2の共振回路を含み上記送電アンテナに磁界結合された受電アンテナに向けて、所定の伝送周波数で無線送信する無線送電装置のための電力伝送方法において、
上記伝送周波数を電力伝送中に変化させる制御ステップを含み、
上記制御ステップは、上記伝送周波数を減少させるときの減少量を、上記伝送周波数を増加させるときの増加量より小さいように設定するステップを含む。
従って、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる。
第12の態様に係る電力伝送方法は、入力される電力を、第1の共振回路を含む送電アンテナから、第2の共振回路を含み上記送電アンテナに磁界結合された受電アンテナに向けて、所定の伝送周波数で無線送信する無線送電装置のための電力伝送方法において、
上記伝送周波数を電力伝送中に変化させる制御ステップを含み、
上記制御ステップは、上記伝送周波数を掃引するとき、上記伝送周波数を減少させることなく増加させるステップを含む。
従って、従来技術に比較して構成素子に対する電気的なストレスを緩和できる。
本開示に係る周波数制御装置、無線送電装置、無線電力伝送システム及び電力伝送方法は、充電池を用いる電子機器、電動バイク、電動アシスト自転車又は電気自動車の充電システムに適用できる。また、本開示に係る周波数制御装置、無線送電装置、無線電力伝送システム及び電力伝送方法は、AV機器及び白物家電などのさまざまな機器への給電システムに適用できる。ここで、AV機器は、例えば、テレビ及びラップトップ型のパーソナルコンピュータを含み、白物家電は、例えば、洗濯機、冷蔵庫、及び空調和機を含む。さらに、本開示に係る周波数制御装置、無線送電装置、無線電力伝送システム及び電力伝送方法は、太陽光発電装置が発電する電力を集電するシステムにも適用できる。
1…周波数制御装置、
2…発振器、
3,3A…送電アンテナ、
4,4A…受電アンテナ、
5…電源回路、
5A…発電回路、
6…負荷、
7…周波数変換回路、
11…コントローラ、
12…パルス発生器、
70…無線送電装置、
80…無線電力伝送システム。

Claims (12)

  1. 入力される電力を、第1の共振回路を含む送電アンテナから、第2の共振回路を含み上記送電アンテナに磁界結合された受電アンテナに向けて、所定の伝送周波数で無線送信する無線送電装置に用いる周波数制御装置において、
    上記伝送周波数を電力伝送中に変化させる制御手段を備え、
    上記制御手段は、上記伝送周波数を減少させるときの減少量を、上記伝送周波数を増加させるときの増加量より小さいように設定する周波数制御装置。
  2. 入力される電力を、第1の共振回路を含む送電アンテナから、第2の共振回路を含み上記送電アンテナに磁界結合された受電アンテナに向けて、所定の伝送周波数で無線送信する無線送電装置に用いる周波数制御装置において、
    上記伝送周波数を電力伝送中に変化させる制御手段を備え、
    上記制御手段は、上記伝送周波数を掃引するとき、上記伝送周波数を減少させることなく増加させる周波数制御装置。
  3. 上記制御手段は、上記伝送周波数を掃引するとき、上記伝送周波数を所定の最小周波数から段階的に増加させる毎に所定の電力伝送特性を測定し、上記測定された伝送電力特性が所定の条件を満たすとき、上記伝送周波数を増加させることを禁止して、電力伝送を継続するように制御する請求項2記載の周波数制御装置。
  4. 上記制御手段は、
    上記伝送周波数を掃引するとき、上記伝送周波数を所定の最小周波数から所定の最大周波数まで段階的に増加させる毎に所定の電力伝送特性を測定して記憶手段に記憶し、
    上記伝送周波数を掃引した後、電力伝送を停止するように制御するとともに、上記記憶手段に記憶された電力伝送特性のうち所定の条件を満たす電力伝送特性に対応する伝送周波数を検索し、当該検索された伝送周波数で電力伝送を開始するように制御する請求項2記載の周波数制御装置。
  5. 上記制御手段は、
    上記伝送周波数を掃引するとき、上記伝送周波数を所定の最小周波数から所定の最大周波数まで段階的に増加させる毎に所定の電力伝送特性を測定して記憶手段に記憶し、
    上記伝送周波数を掃引した後、電力伝送を停止することなく上記無線送電装置への入力電圧を減少させるように制御するとともに、上記記憶手段に記憶された電力伝送特性のうち所定の条件を満たす電力伝送特性に対応する伝送周波数を検索し、上記伝送周波数を、当該検索された伝送周波数に変更する請求項2記載の周波数制御装置。
  6. 上記伝送電力特性は、上記無線送電装置に入力される電圧及び電流、上記受電アンテナから出力される電圧及び電流、ならびに伝送効率のうちの少なくとも1つである請求項3から5までのうちのいずれか1つに記載の周波数制御装置。
  7. 請求項1から6までのうちのいずれか1つに記載の周波数制御装置と、
    送電アンテナと、
    入力される電力を、上記伝送周波数を有する電力に変換して上記送電アンテナに出力する送電回路とを備える無線送電装置。
  8. 上記送電回路の出力端子から上記送電アンテナの入力端子を臨むときの出力インピーダンスは、上記送電アンテナの入力端子から上記送電回路の出力端子を臨むときの入力インピーダンスと実質的に等しいように設定される請求項7記載の無線送電装置。
  9. 請求項7又は8記載の無線送電装置と、
    受電アンテナとを備える無線電力伝送システム。
  10. 上記受電アンテナは負荷に接続され、
    上記受電アンテナの出力端子から上記負荷を臨むときの出力インピーダンスは、上記負荷から上記受電アンテナの出力端子を臨むときの入力インピーダンスに実質的に等しいように設定される請求項9記載の無線電力伝送システム。
  11. 入力される電力を、第1の共振回路を含む送電アンテナから、第2の共振回路を含み上記送電アンテナに磁界結合された受電アンテナに向けて、所定の伝送周波数で無線送信する無線送電装置のための電力伝送方法において、
    上記伝送周波数を電力伝送中に変化させる制御ステップを含み、
    上記制御ステップは、上記伝送周波数を減少させるときの減少量を、上記伝送周波数を増加させるときの増加量より小さいように設定するステップを含む電力伝送方法。
  12. 入力される電力を、第1の共振回路を含む送電アンテナから、第2の共振回路を含み上記送電アンテナに磁界結合された受電アンテナに向けて、所定の伝送周波数で無線送信する無線送電装置のための電力伝送方法において、
    上記伝送周波数を電力伝送中に変化させる制御ステップを含み、
    上記制御ステップは、上記伝送周波数を掃引するとき、上記伝送周波数を減少させることなく増加させるステップを含む電力伝送方法。
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