JPWO2014054275A1 - 光情報記録媒体及び光情報記録装置 - Google Patents

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Abstract

チャネルクロック基準に対して、nT記録マーク(n:整数、T:チャネルクロック長)の前エッジ部の長さ調整量をbnTとし、後エッジ部の長さ調整量をcnTとし、nの最小値をdとし、nの最大値をkとすると、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT、最短記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量cdT、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークkTの後エッジ部の長さ調整量ckTが、bdT+cdT>bkT+ckTを満たす。

Description

本発明は、高密度に記録マークを形成することで大容量の情報を記録可能な光情報記録媒体、及び光情報記録媒体に高密度に情報を記録する光情報記録装置に関するものである。
大容量の情報記録媒体として光情報記録媒体は幅広く用いられている。光情報記録媒体の大容量化のための技術開発は、CD、DVD及びBD(Blu−ray(登録商標) Disc)のように、より短波長のレーザ光と、より高い開口数の対物レンズとを用いることで行われてきた。最近では、クラウドと呼ばれるインターネット上のオンラインストレージを利用したサービスが年々拡大してきており、HDD(ハードディスクドライブ)又はフラッシュメモリも含めたストレージのさらなる大容量化が望まれている。
光情報記録媒体のさらなる大容量化については次に述べるような開発が行われている。
まず、レーザ光の短波長化は、300nm台の紫外線領域のレーザ光を出射する半導体レーザの実用化がなされている。しかし、空気中では300nm以下の紫外線領域の光は著しく減衰するので、レーザ光の短波長化による大きな効果は望めない。
次に、高開口数化については、開口数が1以上となるSIL(ソリッドイマージョンレンズ)を用いた方式で記録面密度を高める技術が開発されている。また、光の回折限界よりも小さな領域で起こる近接場光を利用することで記録面密度を高める研究も行われている。
さらに、記録面を多層化することで、大容量化を目指す開発も行われている。
また、光情報記録媒体に形成する記録マークを短くすることで記録密度を高めることも可能である。
光情報記録媒体では、記録マークの長さ、記録マークの位置、又は記録マークのエッジ位置を用いて、情報が記録される。そのため、光情報記録媒体へ記録マークを形成する際に、記録マークの長さ、記録マークの位置、又は記録マークのエッジ位置を適切に調整することが必要となる。
従来の光情報記録媒体へ記録マークを形成する方法としては、再生波形が情報点と一致するように種々の長さの記録マークの前エッジ部及び後エッジ部を一定長ずらして形成することで高密度記録を実現する方法があった(例えば、特許文献1参照)。
図17は、特許文献1に記載された従来の光情報記録媒体に形成された記録マークとビームスポットとの関係を示す図である。
図17において、チャネルクロックTごとの情報101が、記録マーク102をビームスポット105によって再生した再生信号103とスライスレベル104とのクロス点と一致するように、記録マーク102のエッジ位置が調整されている。このとき、記録マークの前エッジ部及び後エッジ部が円弧状に形成されるとし、トラック幅を2aとし、前エッジ部の曲部の長さをbとし、後エッジ部の曲部の長さをcとし、ビームスポット105の半径をwとし、定数をαとしたときに、前エッジ位置の平均値は、情報101の切り替わり点に対して、下記の式(1)に比例させて前方にずらされると共に、後エッジ位置の平均値は、情報101の切り替わり点に対して、下記の式(2)に比例させて後方又は前方にずらされる。
Figure 2014054275
Figure 2014054275
また、記録密度を高めることで、短い記録マークの長さが検出系に依存する分解能の限界に近づいてくる。光情報記録媒体では、検出系に依存する分解能とは、ビームスポットの大きさによる光学的な分解能を指す。
その分解能の限界のため、再生信号では、符号間干渉の増大及びSNR(Signal Noise Ratio)の劣化がより顕著となってくる。それにより、スライスレベルを用いた信号処理方法では、再生信号から情報を復号することが困難になってくる。
そのため、信号処理方法として、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式等を用いることが一般的になりつつある。
PRML方式は、既知の符号間干渉が起こることを前提としたパーシャルレスポンス(PR)方式と、再生信号から最も確からしい信号系列を選択復号する最尤復号(ML)方式とを組み合わせた技術である。
PRML方式により、従来のスライスレベル判定方式よりも再生信号の復号性能が向上することが知られている。
図18は、従来の光情報記録媒体の記録マークを再生した再生信号を示す説明図である。PR方式は、周辺のチャネルクロック位置のエネルギーが漏れこんで、符号間干渉が起きていることを前提としている。そのため、PR方式の信号処理方法では、図18に示すように、1チャネルクロック(1T)分の孤立マーク201を再生した信号を1T孤立信号202としたとき、3T記録マーク205の再生信号204が、チャネルクロックごとの情報203に対応させて、1T孤立信号202を略足し合わせた信号となることを前提としている。こうすることで、線形な信号処理方法により復号を行うことが可能となる。ここでは、説明のために3T分の記録マークについてのみ説明したが、情報記録媒体の変調フォーマットによって様々な記録マーク長さがあり、3T以外の長さの記録マークについても上記と同様である。
PR方式により、記録マークの再生信号が1T孤立信号202の略足し合わせとなるように、記録マークの長さ及びエッジ位置が調整される。これにより、光情報記録媒体が、検出系の分解能の限界に近い又は検出系の分解能よりも小さい記録マークを含んでいる場合においても、SNRが高い再生信号を得ることが可能な高密度記録が実現される。
しかしながら、特許文献1に示された従来の光情報記録媒体の構成では、長さが短い記録マークの幅と、長さが長い記録マークの幅とが略一致する範囲内でのみ高密度化が可能であり、さらなる高密度化については、考慮されていない。
記録密度をより高める場合、ビームスポットに対して非常に小さな記録マークによる記録が行われる。短いチャネルクロック長の記録マークは、ビームスポット内に複数個同時に存在する。
また、記録マークの幅は、記録マークの長さによって異なってくることも考えられる。
このため、ビームスポット内に複数個同時に存在できるほどの小さな記録マークを含んだ高密度記録が行われる場合又はMTF(Modulation Transfer Function)カットオフよりも短い記録マークを含んだ高密度記録が行われる場合、長さ及び幅が異なる全ての記録マークに対して、従来のようにエッジ位置を一定長ずらすだけでは、特に短い記録マークに関わる再生信号と、孤立信号を足し合わせた信号との間に差異が生じ、この差異が再生歪となる。再生歪が発生することでSNRが悪化してしまい、情報のエラーレートが悪化する。そのため、従来の光情報記録媒体は、より高密度な記録を実現できないという課題を有していた。
本発明者らは、数値計算実験により、上記の課題が起こることを実際に確認した。この数値計算実験については、後述する。
特開平5−159298号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、より高密度に記録マークを形成することができる光情報記録媒体及び光情報記録装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係る光情報記録媒体は、種々の長さの複数の記録マークを形成することで、情報を記録する光情報記録媒体であって、チャネルクロック基準に対して、nT記録マーク(n:整数、T:チャネルクロック長)の前エッジ部の長さ調整量をbnTとし、後エッジ部の長さ調整量をcnTとし、nの最小値をdとし、nの最大値をkとすると、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT、最短記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量cdT、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTが、bdT+cdT>bkT+ckTを満たす。
本発明によれば、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT及び後エッジ部の長さ調整量cdTが、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTよりも大きくなるので、略線形性を保った再生信号を得ることが可能となり、再生歪を抑制したSNRの高い再生信号を得ることが可能となる。その結果、より高密度に記録マークを形成することができる。
本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
光情報記録媒体上に形成される記録マークの一例を示す図である。 光情報記録媒体から記録マークを再生する処理について説明するための図である。 光情報記録媒体の数値計算実験の原理を説明するための図である。 孤立信号を生成する方法の一例を説明するための図である。 1T長さが75.0nmである場合の2Tから8Tの記録マークの再生信号及び足し合わせた信号の比較結果を示す図である。 1T長さが55.0nmである場合の2Tから8Tの記録マークの再生信号及び足し合わせた信号の比較結果を示す図である。 1T長さが37.5nmである場合の2Tから8Tの記録マークの再生信号及び足し合わせた信号の比較結果を示す図である。 1T長さが27.5nmである場合の2Tから8Tの記録マークの再生信号及び足し合わせた信号の比較結果を示す図である。 本実施の形態において、1T長さが、55.0nm、37.5nm及び27.5nmである場合のチャネルクロック長さと記録マーク長さの調整量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1における光情報記録媒体上に形成された種々の長さの記録マークを示す図である。 本発明の実施の形態2における光情報記録媒体の構成を示す図である。 本発明の実施の形態3における光情報記録再生装置の構成を示す図である。 光情報記録媒体の記録面の一部を拡大した図である。 本発明の実施の形態3における光情報記録媒体上に形成される記録マークの長さについて説明するための図である。 2値データに対する記録パルスの一例を示す図である。 (A)は、記録パルスがL型パルスである場合のパルス波形の一例を示す図であり、(B)は、記録パルスがCastle型パルスである場合のパルス波形の一例を示す図であり、(C)は、記録パルスがマルチパルスである場合のパルス波形の一例を示す図である。 従来の光情報記録媒体に形成された記録マークとビームスポットとの関係を示す図である。 従来の光情報記録媒体の記録マークを再生した再生信号を示す説明図である。
まず、光情報記録媒体に形成される記録マークの長さと、再生信号とに関する数値計算実験について説明する。
図1は、光情報記録媒体上に形成される記録マークの一例を示す図である。図2は、光情報記録媒体から記録マークを再生する処理について説明するための図である。図3は、光情報記録媒体の数値計算実験の原理を説明するための図である。
図1に示すように、記録マークの幅は、記録マークの長さによって異なる。光情報記録媒体では、図2に示すように、レーザ光401がレンズ402によって記録面に集光されることでビームスポット403が形成される。図2中において、破線はレーザ光401の波面404を表しており、角度θは光軸に対する最大角度を表している。角度θは、レンズ402の開口数に依存する。
ビームスポット403の強度分布u(x,y)は、図3に示すような、レンズ402に相当する開口面501と、記録面に相当する集光面502とを考え、下記の式(3)に示すフレネル回折積分を用いて求めることができる。
Figure 2014054275
式(3)において、λは、レーザ光401の波長である。また、fは、焦点距離であり、開口面501と集光面502との間の距離である。
また、式(3)は、レンズの焦点距離において、フラウンホーファー回折における近似と同様の形に変換することができ、積分項はフーリエ変換とみなすことができる。その結果、式(3)は、下記の式(4)に近似することができる。
Figure 2014054275
式(4)より、記録面のビームスポット403の強度分布は、レンズ402を通過する前のレーザ光401の強度分布と、レンズ402の開口の分布との積をフーリエ変換することで表されることがわかる。上記を踏まえ、数値計算実験において、レーザ光401の強度分布をA(x,y)とし、レンズ402の開口の分布をl(x,y)とし、記録面の記録マーク部と非記録マーク部との反射率分布をR(x,y)とすると、光情報記録媒体から反射してきたレーザ光がレンズを通過して得られる光強度分布I(x,y)は式(5)となる。
Figure 2014054275
式(5)で得られた光強度分布I(x,y)の積分値が再生信号Sigとなる。再生信号Sigは、下記の式(6)で表される。
Figure 2014054275
式(6)において、αは、光学系のけられ、光検出器の受光感度、及び増幅器の係数などを含んだ係数を表す。
次に、数値計算実験の具体的な結果を示す。一般的に、BDのチャネルクロックに相当する1T長さは74.5nmである。1T長さが、75.0nm、55.0nm、37.5nm及び27.5nmである場合を例にして、2Tから8Tまでの記録マークのエッジ位置を一定長ずらした際の再生信号を数値計算によって求めた。
ここで、記録マークの形状は、略楕円形状であり、前エッジ部及び後エッジ部の形状は、記録マークの幅を直径とする円弧状とした。また、長さが幅よりも小さくなる記録マークについては、長さを直径とした円形状となるようなモデルとした。なお、記録マークの長さとは、トラックに沿った方向の記録マークの大きさであり、記録マークの幅とは、半径方向の記録マークの大きさである。一般的に、集光されたレーザ光の吸収により発生した熱によって、光情報記録媒体に情報が記録される。レーザ光の強度分布は略円形状であるため、形成される記録マークのエッジ部は略円弧状となる。また、長さが短い記録マークの形状は略円形状となる。
また、トラックピッチは、BD(約320nm)とほぼ同じ317.5nmとし、グルーブ幅は、トラックピッチの半分の158.75nmとした。長さが長い記録マークの幅は、グルーブ幅と同じ158.75nmとした。
また、ビームスポットに関係する値として、レーザ光の波長λを405nmとし、レンズの開口数NAを0.85とした。このとき、ビームスポット径は、一般的にレーザ光強度がピーク値の1/eとなる範囲を示す。ビームスポット径は、0.82×(NA/λ)≒390nmとなる。390nm>3×nTとなるチャネルクロック長では、nT記録マーク間にnTスペースが存在する領域が、ビームスポット径内に収まることになる。
また、レーザ光を用いて記録マークを再生した際の再生信号の振幅は、記録マークが短くなるに従って低下し、光学的な分解能の限界でゼロとなる。同じチャネルクロック長さに対応した記録マークとスペースとの繰返し周期の逆数を空間周波数という。また、空間周波数の伝達関数をOTF(Optical Transfer Function)という。また、OTFの空間周波数に対する振幅依存性を表す関数をMTF(Modulation Transfer Function)という。このとき、記録される記録マークのチャネルクロック長をPとし、x=λ/(4×P×NA)とすると、MTF(x)は、MTF(x)=(2/π)(arccos(x)−x(1−x1/2)という近似関数で表すことができる。MTFで示される信号振幅は、空間周波数が高くなるに従ってほぼ直線的に低下する。信号振幅がゼロとなる再生の限界周波数(x=1)を、MTFカットオフといい、Pcutoff=λ/(4×NA)となる。波長λを405nmとし、NAを0.85とすると、Pcutoffは約119nmとなる。
すなわち、光情報記録媒体から情報を読み出すためのレーザ光の波長をλとし、前記レーザ光を光情報記録媒体に集光させるレンズの開口数をNAとしたとき、複数の記録マークは、λ/(4×NA)よりも短い記録マークを含む。
また、レーザ光の強度分布A(x,y)は、ガウス分布とした。レンズの開口の分布l(x,y)は、レンズ半径内を“1”とし、レンズ半径外を“0”とする分布とした。記録面の反射率分布R(x,y)は、非記録マーク部の反射率を20%とし、記録マーク部の反射率を6%として計算した。
以上の条件によって数値計算した種々の長さの記録マークを再生した信号が、1T孤立信号を足し合わせた信号に近くなっていれば、略線形性が保たれており、PR方式によって、高SNRの再生信号を得ることが可能と言える。
ここで、1T孤立信号の求め方にも工夫をした。図4は、孤立信号を生成する方法の一例を説明するための図である。従来では、1チャネルクロック分の孤立マークを再生した信号を足し合わせていた。これに対し、例えば、図4では、符号間干渉の影響が少ない長い記録マークの前エッジ部を再生した前エッジ部再生信号1101と、前エッジ部再生信号1101を1チャネルクロック分シフトさせた前エッジ部1Tシフト信号1102との差と、符号間干渉の影響が少ない長い記録マークの後エッジ部を再生した後エッジ部再生信号1103と、後エッジ部再生信号1103を1チャネルクロック分シフトさせた後エッジ部1Tシフト信号1104との差との平均を求めた信号を1T孤立信号1105とする。
このように求めた1T孤立信号を、対応したチャネルクロック分だけ足し合わせた信号と、記録マークのエッジ位置を一定長ずらしただけの数値計算実験によって得られた再生信号との比較結果を図5〜図8に示す。図5〜図8において、横軸は、チャネルクロックごとの時間を表し、縦軸は、再生信号及び足し合わせた信号の、信号レベルを表している。
図5は、1T長さが75.0nmである場合の2Tから8Tの記録マークの再生信号及び足し合わせた信号の比較結果を示す図である。図6は、1T長さが55.0nmである場合の2Tから8Tの記録マークの再生信号及び足し合わせた信号の比較結果を示す図である。図7は、1T長さが37.5nmである場合の2Tから8Tの記録マークの再生信号及び足し合わせた信号の比較結果を示す図である。図8は、1T長さが27.5nmである場合の2Tから8Tの記録マークの再生信号及び足し合わせた信号の比較結果を示す図である。
図5に示すように、1T長さが75.0nmである場合、2Tから8Tまで全てにおいて、再生信号と、足し合わせ信号とが略一致していることがわかる。図6に示すように、1T長さが55.0nmである場合、2T(110.0nm)において、再生信号と、足し合わせ信号とに差異がある。次に、図7に示すように、1T長さが37.5nmである場合、2T(75.0nm)及び3T(112.5nm)において、再生信号と、足し合わせ信号とに差異がある。最後に、図8に示すように、1T長さが27.5nmである場合、2T(55.0nm)から4T(110.0nm)までにおいて、再生信号と、足し合わせ信号とに差異がある。この結果から、エッジ位置を一定長ずらしただけでは、Pcutoffよりも小さい記録マークにおいて、再生信号と、足し合わせた信号との差異が生じることがわかった。
また、本発明者らは、上記の数値計算実験により、1T長さ及び記録マーク長さが短くなるほど、足し合わせた信号からのずれが大きくなっていることを見出した。これは、1T長さ及び記録マーク長さが短くなる記録マークに対して、線形な再生信号処理を行うと、記録マーク長さが短いほど、ずれ量が大きくなり、再生信号のSNRが悪化することを示している。
ここで、1T長さが、55.0nm、37.5nm及び27.5nmである場合を例にして、2Tから8Tまでの記録マークの再生信号と、1T孤立信号を足し合わせた信号との差異が最も小さくなる記録マーク長さを導出した。
ここで、レーザ光の波長、レンズの開口数、記録マークの形状、トラックピッチ、グルーブ幅、長い記録マークの幅は、上記の数値計算実験と同じ条件とした。
また、レーザ光の強度分布A(x,y)は、ガウス分布とした。レンズの開口の分布l(x,y)は、レンズ半径内を“1”とし、レンズ半径外を“0”とする分布とした。記録面の反射率分布R(x,y)は、非記録マーク部の反射率を20%とし、記録マーク部の反射率を6%として計算した。
以上の条件により、計算した結果を図9に示す。図9は、本実施の形態において、1T長さが、55.0nm、37.5nm及び27.5nmである場合のチャネルクロック長さと記録マーク長さの調整量との関係を示す図である。図9において、横軸は、チャネルクロック長さnT(n:整数)であり、縦軸は、1T孤立信号をnチャネルクロック分足し合わせた信号と、数値計算により求めた再生信号との差異が最も小さくなるように調整した記録マーク長さの調整量である。1T長さが55.0nmであるとき、チャネルクロック長さが4T以上である記録マークの調整量は、ほぼ一定であり、この調整量のとき、再生信号と、足し合わせた信号との差異が最も小さくなっている。しかしながら、チャネルクロック長さが2T及び3Tである記録マークの調整量は一定になっていなかった。3Tの調整量に関しては、SNRの影響が小さければ、4T以上の調整量とほぼ一緒としてもよい。また、1T長さが55.0nmより短いとき、調整量が一定でない記録マークが増えている。さらに、1Tを超える調整量が必要となるケースがあることも数値計算実験によってわかった。
これにより、本発明者らは、ビームスポット内に複数個同時に存在できるほどの小さな記録マークを含んだ高密度記録を行う場合、長さ及び幅が異なる全ての記録マークに対して、ずれ量が小さくなり、かつSNRが高くなる再生信号が得られる各記録マーク長さの関係性を明らかにした。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
図10は、本発明の実施の形態1における光情報記録媒体上に形成された種々の長さの記録マークを示す図である。
図10において、情報701は、チャネルクロックTごとの2値データであり、記録マークのエッジ位置が“1”となるNRZI(Non Return to Zero Inverted)信号である。情報701の“1”から“1”までのチャネルクロック長に対応した長さnT(例えば、n=2〜8の整数)が、記録マーク又は非記録マーク(スペース)の基準長さとなる。記録マークの基準長さが記録マークの幅よりも大きい記録マーク(例えば、5Tマーク705、6Tマーク(不図示)、7Tマーク(不図示)及び8Tマーク706)において、前エッジ部の基準長さからの調整量は、blongであり、後エッジ部の基準長さからの調整量は、clongである。
これに対し、記録マークの基準長さが記録マークの幅よりも小さい記録マーク(例えば、2Tマーク702、3Tマーク703及び4Tマーク704)において、2Tマークの前エッジ部の基準長さからの調整量は、b2Tであり、2Tマークの後エッジ部の基準長さからの調整量は、c2Tであり、3Tマークの前エッジ部の基準長さからの調整量は、b3Tであり、3Tマークの後エッジ部の基準長さからの調整量は、c3Tであり、4Tマークの前エッジ部の基準長さからの調整量は、b4Tであり、4Tマークの後エッジ部の基準長さからの調整量は、c4Tである。
このとき、それぞれの記録マークの調整量は以下の式(7)の関係を満たす。
2T+c2T>b3T+c3T>b4T+c4T≧blong+clong・・・・(7)
短い記録マークほど、記録マークの長さの調整量を大きくすることで、再生したときに、略線形性を保った再生信号を得ることができる。
この調整量を用いた、光情報記録媒体上への記録マークの形成は、工場で製造される際のプレピットの形成、ROM(Read Only Memory)の作成、及び光情報記録媒体の使用者がユーザデータを記録する際の記録マークの形成において、ほぼ同様に行われる。
また、チャネルクロック基準に対して、nT記録マーク(n:整数、T:チャネルクロック長)の前エッジ部の長さ調整量をbnTとし、後エッジ部の長さ調整量をcnTとし、nの最小値をdとし、nの最大値をkとすると、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT、最短記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量cdT、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTが、bdT+cdT>bkT+ckTを満たす。
さらに、dからk−2の範囲をとる整数をxとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をyとし、x<yとしたとき、記録マークxTの前エッジ部の長さ調整量bxT、記録マークxTの後エッジ部の長さ調整量cxT、記録マーク(x+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(x+1)T及び記録マーク(x+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(x+1)Tが、bxT+cxT>b(x+1)T+c(x+1)Tを満たすとともに、記録マークyTの前エッジ部の長さ調整量byT、記録マークyTの後エッジ部の長さ調整量cyT、記録マーク(y+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(y+1)T及び記録マーク(y+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(y+1)Tが、byT+cyT≧b(y+1)T+c(y+1)Tを満たす。
かかる構成によれば、光情報記録媒体に形成される記録マーク長さの調整量を、短い記録マークほど大きくすることにより、略線形性を保った再生信号を得ることが可能となり、SNRの高い再生信号を得ることが可能な高密度記録を実現することができる。
なお、本実施の形態において、2値データを示す信号としてNRZI信号を用いているが、NRZ(Non Return to Zero)信号など他の形式の2値データを用いてもよい。
なお、本実施の形態において、記録マーク位置及びスペース位置に対する情報は2値データで表されるが、本発明はこれに限定されない。2値以上の多値データで表されてもよい。情報が多値データで表される場合、記録マーク形成による情報の記録は、複数の記録マーク幅を持たせることで多値化させてもよく、反射率変化量を変化させることで多値化させてもよく、記録マークのエッジ位置を1Tよりも細かい分解能で制御することで多値化させてもよい。また、記録マークの形成位置を光照射方向に垂直となる深さ方向に変調して記録する位相変調によって多値化させてもよい。
なお、本実施の形態において、4Tマーク以下の基準長さが、記録マーク幅よりも小さいとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、記録マーク幅よりも基準長さが小さい記録マークが少なくとも一つ以上あればよい。
なお、本実施の形態において、記録マークの基準長さが記録マークの幅よりも大きい記録マークの幅は全て同じであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、記録マークの基準長さが記録マークの幅よりも大きい記録マークの幅が複数ある場合、複数の記録マークの幅の平均値を記録マークの幅としてもよい。
なお、本実施の形態において、記録マーク及びスペースの長さは2Tから8Tとしているが、本発明はこれに限定されない。最短記録マーク長は3T又は4Tなど、2Tより長くてもよい。また、最長記録マーク長は8T以下又は8T以上としてもよい。
なお、本実施の形態において、各チャネルクロック長に対してそれぞれ同じ長さの記録マークが形成されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、記録マーク間のスペースが非常に短いとき、符号間干渉が起こる。そこで、符号間干渉の影響を除くため、同じチャネルクロック長であっても、記録マークの前後のスペースの長さによって、記録マークの調整量が異なってもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の光情報記録媒体は、実施の形態1で述べたように、記録マークの長さが短くなるほど、基準長さに対する調整量が大きくなる記録マークを形成するための記録パラメータを、コントロール情報格納部に格納する。
図11は、本発明の実施の形態2における光情報記録媒体の構成を示す図である。
図11に示す光情報記録媒体301は、ユーザ領域302、内周側コントロール領域303及び外周側コントロール領域304を備える。
ユーザ領域302は、ユーザデータを記録している。内周側コントロール領域303は、ユーザ領域302の内周側に設けられ、記録マークによって光情報記録媒体301の管理情報及び物理特性情報などを記録している。外周側コントロール領域304は、ユーザ領域302の外周側に設けられ、内周側コントロール領域303と同様に、記録マークによって光情報記録媒体301の管理情報及び物理特性情報などを記録している。
内周側コントロール領域303は、コントロール情報格納部305を含む。コントロール情報格納部305は、記録マークを形成するための記録パラメータを格納する。記録パラメータは、工場で製造される際にプリ情報として記録されている。
また、チャネルクロック基準に対して、nT記録マーク(n:整数、T:チャネルクロック長)の前エッジ部の長さ調整量をbnTとし、後エッジ部の長さ調整量をcnTとし、nの最小値をdとし、nの最大値をkとすると、記録パラメータは、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT、最短記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量cdT、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTが、bdT+cdT>bkT+ckTを満たす記録マークを形成するための記録パラメータを含む。
さらに、dからk−2の範囲をとる整数をxとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をyとし、x<yとしたとき、記録パラメータは、記録マークxTの前エッジ部の長さ調整量bxT、記録マークxTの後エッジ部の長さ調整量cxT、記録マーク(x+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(x+1)T及び記録マーク(x+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(x+1)Tが、bxT+cxT>b(x+1)T+c(x+1)Tを満たすとともに、記録マークyTの前エッジ部の長さ調整量byT、記録マークyTの後エッジ部の長さ調整量cyT、記録マーク(y+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(y+1)T及び記録マーク(y+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(y+1)Tが、byT+cyT≧b(y+1)T+c(y+1)Tを満たす記録マークを形成するための記録パラメータを含む。
かかる構成によれば、光情報記録媒体301が異なる光情報記録再生装置に装填されても、記録マークが適切な長さで光情報記録媒体301上に形成され、略線形性を保った再生信号を得ることが可能となり、SNRの高い再生信号を得ることが可能な高密度記録を実現することができる。
なお、本実施の形態において、記録パラメータは、工場で製造される際にプリ情報として光情報記録媒体301のコントロール情報格納部305に記録されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、プリ情報の有無に関係なく、記録動作を行った光情報記録再生装置が、光情報記録媒体301のコントロール情報格納部305に記録パラメータを記録してもよい。また、コントロール情報格納部の有無に関係なく、光情報記録媒体のアドレス情報の副情報として、記録パラメータが記録されていても同様な効果が得られる。
なお、本実施の形態において、各チャネルクロック長に対してそれぞれ同じ長さの記録マークが形成されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、記録マーク間のスペースが非常に短いとき、符号間干渉が起こる。そこで、符号間干渉の影響を除くため、コントロール情報格納部305は、同じチャネルクロック長であっても、記録マークの前後のスペースの長さによって、記録マークの調整量が異なる記録パラメータを記録してもよい。
また、本実施の形態では、内周側コントロール領域303がコントロール情報格納部305を含んでいるが、本発明は特にこれに限定されず、外周側コントロール領域304又はユーザ領域302がコントロール情報格納部305を含んでもよい。
また、本実施の形態では、光情報記録媒体301は、内周側コントロール領域303及びおよび外周側コントロール領域304の両方を有しているが、光情報記録媒体は、内周側コントロール領域303及び外周側コントロール領域304のいずれか一方のみを有してもよい。
(実施の形態3)
図12は、本発明の実施の形態3における光情報記録再生装置の構成を示す図である。
光情報記録再生装置800は、搭載又は挿入された光情報記録媒体801から情報を再生する、又は、光情報記録媒体801に情報を記録する。光情報記録再生装置800は、光ヘッド部802と、記録部810と、再生部820と、コントローラ部807と、メモリ部808とを備える。なお、光情報記録再生装置800が光情報記録装置の一例に相当する。
光ヘッド部802は、レーザ光を出射する光源と、レーザ光を光情報記録媒体801に集光するレンズとを備える。
記録部810は、光情報記録媒体801に記録マークを形成する。記録部810は、レーザ制御部803と、記録パルス生成部804とを備える。
また、チャネルクロック基準に対して、nT記録マーク(n:整数、T:チャネルクロック長)の前エッジ部の長さ調整量をbnTとし、後エッジ部の長さ調整量をcnTとし、nの最小値をdとし、nの最大値をkとすると、記録部810は、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT、最短記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量cdT、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTが、bdT+cdT>bkT+ckTを満たす記録マークを形成する。
再生部820は、再生信号処理部805と、データ処理部806とを備える。
再生部820は、光情報記録媒体801に記録マークを形成するための記録パラメータを光情報記録媒体801から再生する。記録部810は、再生部820によって再生された記録パラメータを用いて、光情報記録媒体801に記録マークを形成する。
まず、光情報記録再生装置800の再生動作を説明する。光ヘッド部802は、対物レンズを通過したレーザ光を光情報記録媒体801の記録面に収束させ、その反射光を受光して、光情報記録媒体801に記録された情報を示すアナログ再生信号を生成する。光情報記録媒体801から再生されたアナログ再生信号は、再生信号処理部805にて信号処理される。再生信号処理部805は、アナログ再生信号を2値化した2値化信号をデータ処理部806に出力する。データ処理部806は、受け取った2値化信号から再生データを生成してコントローラ部807に渡す。
次に、光情報記録再生装置800の記録動作を説明する。コントローラ部807は、記録データと記録パルスパラメータ(記録パラメータ)とを記録パルス生成部804に出力する。記録パルスパラメータ(記録パラメータ)は、光情報記録媒体801のコントロール情報格納部に記録されており、光情報記録媒体801のコントロール情報格納部を再生することで得られる。記録パルスパラメータは、各記録マーク長さに対する調整量に対応したレーザ発光パワー及びレーザ発光時間に関するパラメータを含む。記録パルス生成部804は、受け取った記録データと記録パルスパラメータとに基づいて、記録信号を生成する。記録パルス生成部804は、生成した記録信号をレーザ制御部803に出力する。レーザ制御部803は、受け取った記録信号に基づいて、光ヘッド部802に搭載されたレーザ光源の発光を制御して、光情報記録媒体801に記録マークを形成する。これにより、光情報記録媒体801に情報が記録される。
本実施の形態では、光ヘッド部802に搭載されたレーザ光源から出射されるレーザ光の波長は405nmであり、対物レンズの開口数は0.85である。
図13は、光情報記録媒体801の記録面の一部を拡大した図である。本実施の形態では、トラックピッチ901は、例えば317.5nmであり、グルーブ幅902は、例えば158.75nmである。1チャネルクロックの長さは、例えば27.5nmであり、最短の記録マークは、例えば2Tであり、最長の記録マークは、例えば8Tである。
本実施の形態における光情報記録媒体801に形成される記録マークの長さについて、図14を用いて説明する。
図14は、本発明の実施の形態3における光情報記録媒体上に形成される記録マークの長さについて説明するための図である。
図14において、情報1001は、チャネルクロックTごとの2値データを示しており、記録マークのエッジ位置が“1”となるNRZI信号を示している。情報1001の“1”から“1”までのチャネルクロック長に対応した長さnT(例えば、n=2〜8の整数)が、記録マーク又は非記録マーク(スペース)の基準長さとなる。nT記録マークの基準長さに対する調整量をbnT+cnTとすると、記録部810は、それぞれの記録マークの調整量が以下の式(8)及び式(9)の関係を満たすように記録マークを形成する。
xT+cxT>b(x+1)T+c(x+1)T・・・・(8)
yT+cyT≧b(y+1)T+c(y+1)T・・・・(9)
なお、上記の式(8)及び式(9)において、xは2〜6の整数であり、yは3〜7の整数であり、x<yである。
すなわち、dからk−2の範囲をとる整数をxとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をyとし、x<yとしたとき、記録部810は、記録マークxTの前エッジ部の長さ調整量bxT、記録マークxTの後エッジ部の長さ調整量cxT、記録マーク(x+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(x+1)T及び記録マーク(x+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(x+1)Tが、bxT+cxT>b(x+1)T+c(x+1)Tを満たすとともに、記録マークyTの前エッジ部の長さ調整量byT、記録マークyTの後エッジ部の長さ調整量cyT、記録マーク(y+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(y+1)T及び記録マーク(y+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(y+1)Tが、byT+cyT≧b(y+1)T+c(y+1)Tを満たす記録マークを形成する。
特に、短い記録マークほど、記録マークの調整量を大きくすることで、再生したときに、略線形性を保った再生信号を得ることができる。
ここで、略線形性を保つとは、再生信号と、孤立信号を足し合わせた信号との差異が小さい状態をいう。
例えば、上述の図4では、符号間干渉の影響が少ない長い記録マークの前エッジ部を再生した前エッジ部再生信号1101と、前エッジ部再生信号1101を1チャネルクロック分シフトさせた前エッジ部1Tシフト信号1102との差と、符号間干渉の影響が少ない長い記録マークの後エッジ部を再生した後エッジ部再生信号1103と、後エッジ部再生信号1103を1チャネルクロック分シフトさせた後エッジ部1Tシフト信号1104との差の平均を求めた信号を1T孤立信号1105とする。
かかる構成によれば、光情報記録再生装置によって、光情報記録媒体に形成する記録マーク長さの調整量を、短い記録マークほど大きくして記録マークを形成することにより、再生時に略線形性を保った再生信号を得ることが可能となり、SNRの高い再生信号を得ることが可能な高密度記録を実現することができる。
なお、本実施の形態において、2値データを示す信号としてNRZI信号を用いているが、NRZ信号など他の形式の2値データを用いてもよい。
なお、本実施の形態において、記録マーク位置及びスペース位置に対する情報は2値データで表されるが、本発明はこれに限定されない。2値以上の多値データで表されてもよい。情報が多値データで表される場合、記録マーク形成による情報の記録は、複数の記録マーク幅を持たせることで多値化させてもよく、反射率変化量を変化させることで多値化させてもよく、記録マークのエッジ位置を1Tよりも細かい分解能で制御することで多値化させてもよい。また、記録マークの形成位置を光照射方向に垂直となる深さ方向に変調して記録する位相変調によって多値化させてもよい。
なお、本実施の形態において、グルーブ幅902がトラックピッチ901の略2分の1になるグルーブ記録方式として説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、グルーブ幅902がトラックピッチ901と同じとなるランド・グルーブ記録方式でも本実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態において、トラックピッチ901、グルーブ幅902、レーザ光の波長及びレンズの開口数を具体的な数値で説明したが、これらの数値は一例であり、本発明はこれらの数値に限定されない。
なお、本実施の形態において、記録マークの基準長さが記録マークの幅よりも大きい記録マークの幅はグルーブ幅902と同じであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、記録マークの基準長さが記録マークの幅よりも大きい記録マークの幅がグルーブ幅の80%又は90%であっても、記録マークの基準長さが記録マークの幅よりも大きい記録マークの幅よりも基準長さが短い記録マークが少なくとも一つ以上存在すればよい。また、記録マークの基準長さが記録マークの幅よりも大きい記録マークの幅が複数ある場合、複数の記録マークの幅の平均値を記録マークの幅としてもよい。
なお、本実施の形態において、1チャネルクロックの長さは27.5nmであるとしたが、本発明はこれに限定されない。1チャネルクロックの長さは、例えば、記録マーク幅よりも基準長さが小さい記録マークが少なくとも一つ以上存在する長さであればよい。また、1チャネルクロックの長さが変われば、調整量bnT+cnTも変わる。
なお、本実施の形態において、記録マーク及びスペースの長さは2Tから8Tとしているが、本発明はこれに限定されない。最短記録マーク長は3T又は4Tなど、2Tより長くてもよい。また、最長記録マークは8T以下又は8T以上としてもよい。
なお、本実施の形態において、各チャネルクロック長に対してそれぞれ同じ長さの記録マークが形成されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、記録マーク間のスペースが非常に短いとき、符号間干渉が起こる。そこで、符号間干渉の影響を除くため、同じチャネルクロック長であっても、記録マークの前後のスペースの長さによって、記録マークの調整量が異なってもよい。
なお、本実施の形態において、記録パラメータは、工場で製造される際にプリ情報として光情報記録媒体801のコントロール情報格納部に記録されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、プリ情報の有無に関係なく、記録動作を行った光情報記録再生装置が、記録パラメータを光情報記録媒体801のコントロール情報格納部に記録してもよい。また、コントロール情報格納部の有無に関係なく、光情報記録媒体のアドレス情報の副情報として、記録パラメータが記録されていても同様な効果が得られる。
なお、本実施の形態において、光情報記録再生装置800は、記録部810と再生部820とを備えているが、記録部810のみを備えてもよい。このとき、メモリ部808が予め記録パラメータを記憶していれば、記録パラメータを光情報記録媒体801から再生することなく記録動作を行うことが可能となる。すなわち、メモリ部808は、光情報記録媒体801に記録マークを形成するための記録パラメータを保持してもよい。記録部810は、メモリ部808に保持されている記録パラメータを用いて、光情報記録媒体801に記録マークを形成してもよい。
なお、本実施の形態1,2における式(7)、式(8)及び式(9)は、各記録マークにおける基準長さからの調整量についての関係式である。記録マークの調整量は、光情報記録媒体上に形成された記録マークに対する物理的な長さである(図14参照)。
上記したように、本発明の課題を解決するためには、式(7)の関係、又は式(8)及び式(9)の関係を満たすように、記録マークが形成されればよい。そのため、記録マークを形成するための記録パルスのパルス形状及び条件などは、特に限定されない。
ここで、記録パルスに関して簡単に説明する。図15は、2値データに対する記録パルスの一例を示す図である。
図15において、情報1301は、チャネルクロックTごとの2値データを示し、記録マークのエッジ位置が“1”となるNRZI信号を示す。情報1301の“1”から“1”までのチャネルクロック長に対応した長さnT(例えば、n=2〜8の整数)が、記録マーク又は非記録マーク(スペース)の基準長さとなる。
記録パルス1302は、記録マークを形成するためのレーザ出力である。記録パルス1302は、NRZI信号に対応する記録マークに対してそれぞれ設定される。
光情報記録媒体の記録マークは、一般的に熱量の加熱、あるいは、加熱及び冷却により形成される。図15における記録パルスは、3つの記録パルスパラメータdTtop、Ttop、dTcが設定され、加熱と冷却とが行われる。
dTtopは、基準位置から加熱開始位置を設定する記録パルスパラメータである。Ttopは、加熱時間を設定する記録パルスパラメータである。dTcは、基準位置からの冷却時間を設定する記録パルスパラメータである。
図15では、dTtopは、NRZI信号の立ち上がり位置を基準位置とし、dTcは、NRZI信号の立ち下がり位置を基準位置としている。ただし、dTtop又はdTcの基準位置はこれに限定されない。例えば、dTtopは、NRZI信号の立ち上がり位置から1T遅れた位置を基準位置としてもよい。また、dTcは、NRZI信号の立ち下がり位置から1T進んだ位置を基準位置としてもよい。
なお、図15における記録パルス1302は、モノパルスである。記録パルス1302は、モノパルス以外にも、図16(A)〜図16(C)に示すような記録パルスであってもよい。図16(A)は、記録パルスがL型パルスである場合のパルス波形の一例を示す図であり、図16(B)は、記録パルスがCastle型パルスである場合のパルス波形の一例を示す図であり、図16(C)は、記録パルスがマルチパルスである場合のパルス波形の一例を示す図である。記録パルスの設定では、光情報記録媒体の記録特性に適した記録パルスが選択される。そのため、記録マークの長さに応じて、異なる記録パルスが設定されてもよい。例えば、2T記録マークはモノパルスであり、3T記録マークはL型パルスであり、4T以上の記録マークはCastle型パルスであってもよい。
図15において、2T記録マークに対応するTtopはTtop2T、2T記録マークに対応するdTtopはdTtop2T、2T記録マークに対応するdTcはdTc2Tと表現する。他の記録マークに対しても同様に表現する。
このように、各記録マークに対する記録パルスパラメータTtop、dTtop、dTcが設定され、各記録マークは、式(7)の関係、又は式(8)及び式(9)の関係を満たすように形成される。
各チャネルクロック長の記録パルスパラメータTtopは、例えば以下の式(10)の関係となるように設定される。
Ttop2T/2>Ttop3T/3>Ttop4T/4≧TtopnT/n (nは5以上の整数)・・・・(10)
上記の式(10)は、Ttopの設定値に応じて記録マークの長さが変化する光情報記録媒体に対して、式(7)の関係、又は式(8)及び式(9)の関係を満足することができる。なお、式(10)において、Ttopを長さにより除算しているのは、記録マークの長さに依存せず、単位長さあたりの長さで比較するためである。
また、各チャネルクロック長の記録パルスパラメータdTtopは、例えば以下の式(11)の関係となるように設定される。
dTtop2T>dTtop3T>dTtop4T≧dTtopnT (nは5以上の整数)・・・・(11)
上記の式(11)は、dTtopの設定値により記録マークの開始位置が変化し、記録マークの終了位置が各記録マークで同じ位置になる光情報記録媒体に対して、式(7)の関係、又は式(8)及び式(9)の関係を満足することができる。
さらに、各チャネルクロック長の記録パルスパラメータdTcは、例えば以下の式(12)の関係となるように設定される。
dTc2T>dTc3T>dTc4T≧dTcnT (nは5以上の整数)・・・・(12)
上記の式(12)は、dTcの設定値により記録マークの終了位置が変化し、記録マークの開始位置が各記録マークで同じ位置になる光情報記録媒体に対して、式(7)の関係、又は式(8)及び式(9)の関係を満足することができる。
なお、記録マークの長さに応じて異なる記録パルスが設定される場合、すなわち、例えば、2T〜4T記録マークはモノパルスで形成され、5T以上の記録マークはCastle型パルスで形成される場合、同一の記録パルスが設定されるチャネルクロック長の範囲(例えば、2T〜4T)の記録パルスパラメータは、式(10)、式(11)及び式(12)のいずれかで設定されてもよい。
また、記録パルスの形状が異なっても、同じパワーレベルにおける記録時間を、記録マークの長さで正規化した単位長さあたりの記録時間に換算し、式(7)の関係、又は式(8)及び式(9)の関係を満足する記録条件を設定してもよい。
すなわち、nT記録マークを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間をWnTとし、dからk−2の範囲をとる整数をpとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をqとし、p<qとしたとき、記録マークpTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WpT及び記録マーク(p+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(p+1)Tが、WpT>W(p+1)Tを満たすとともに、記録マークqTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WqT及び記録マーク(q+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(q+1)Tが、WqT≧W(q+1)Tを満たす。
このように、光情報記録媒体の記録特性に適した記録パルスを設定することで、式(7)の関係、又は式(8)及び式(9)の関係を満たすように記録マークを形成することができる。
なお、式(8)及び式(9)は、記録マークの長さに関する関係式である。記録マークの位置(位相)に関しては、以下の式(13)の関係を満たすことがより望ましい。
2T−c2T=b3T−c3T=b4T−c4T=blong−clong・・・・(13)
上記の式(13)の関係が満足できれば、各記録マークの中心位置が相対的に同じになる。すなわち、各記録マークにおける位置ずれがないため、エラーが少ない再生信号が得られる。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る光情報記録媒体は、種々の長さの複数の記録マークを形成することで、情報を記録する光情報記録媒体であって、チャネルクロック基準に対して、nT記録マーク(n:整数、T:チャネルクロック長)の前エッジ部の長さ調整量をbnTとし、後エッジ部の長さ調整量をcnTとし、nの最小値をdとし、nの最大値をkとすると、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT、最短記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量cdT、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTが、bdT+cdT>bkT+ckTを満たす。
この構成によれば、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT及び後エッジ部の長さ調整量cdTが、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTよりも大きくなるので、略線形性を保った再生信号を得ることが可能となり、再生歪を抑制したSNRの高い再生信号を得ることが可能となる。その結果、より高密度に記録マークを形成することができる。
また、上記の光情報記録媒体において、前記dからk−2の範囲をとる整数をxとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をyとし、x<yとしたとき、記録マークxTの前エッジ部の長さ調整量bxT、記録マークxTの後エッジ部の長さ調整量cxT、記録マーク(x+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(x+1)T及び記録マーク(x+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(x+1)Tが、bxT+cxT>b(x+1)T+c(x+1)Tを満たすとともに、記録マークyTの前エッジ部の長さ調整量byT、記録マークyTの後エッジ部の長さ調整量cyT、記録マーク(y+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(y+1)T及び記録マーク(y+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(y+1)Tが、byT+cyT≧b(y+1)T+c(y+1)Tを満たすことが好ましい。
この構成によれば、長さが短い記録マークほど、調整量が大きくなるので、再生時に略線形性を保った再生信号を得ることが可能となり、SNRの高い再生信号を得ることが可能な高密度記録を実現することができる。
また、上記の光情報記録媒体において、前記光情報記録媒体から情報を読み出すためのレーザ光の波長をλとし、前記レーザ光を前記光情報記録媒体に集光させるレンズの開口数をNAとしたとき、前記複数の記録マークは、λ/(4×NA)よりも短い記録マークを含むことが好ましい。
この構成によれば、複数の記録マークは、λ/(4×NA)よりも短い記録マークを含むので、MTFカットオフよりも短い記録マークを含んだ高密度記録において、再生歪を抑制し、エラーの少ない大容量の情報記録を実現することができる。
また、上記の光情報記録媒体において、前記nT記録マークを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間をWnTとし、前記dからk−2の範囲をとる整数をpとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をqとし、p<qとしたとき、記録マークpTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WpT及び記録マーク(p+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(p+1)Tが、WpT>W(p+1)Tを満たすとともに、記録マークqTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WqT及び記録マーク(q+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(q+1)Tが、WqT≧W(q+1)Tを満たすことが好ましい。
この構成によれば、記録マークpTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WpT及び記録マーク(p+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(p+1)Tが、WpT>W(p+1)Tを満たすとともに、記録マークqTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WqT及び記録マーク(q+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(q+1)Tが、WqT≧W(q+1)Tを満たすので、長さが短い記録マークほど、調整量が大きくなる記録マークを形成することができる。
本発明の他の局面に係る光情報記録媒体は、種々の長さの複数の記録マークを形成することで、情報を記録する光情報記録媒体であって、前記光情報記録媒体は、記録パラメータを格納するコントロール情報格納部を備え、チャネルクロック基準に対して、nT記録マーク(n:整数、T:チャネルクロック長)の前エッジ部の長さ調整量をbnTとし、後エッジ部の長さ調整量をcnTとし、nの最小値をdとし、nの最大値をkとすると、前記記録パラメータは、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT、最短記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量cdT、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTが、bdT+cdT>bkT+ckTを満たす記録マークを形成するための記録パラメータを含む。
この構成によれば、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT及び後エッジ部の長さ調整量cdTが、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTよりも大きくなるので、略線形性を保った再生信号を得ることが可能となり、再生歪を抑制したSNRの高い再生信号を得ることが可能となる。その結果、より高密度に記録マークを形成することができる。
また、上記の光情報記録媒体において、前記dからk−2の範囲をとる整数をxとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をyとし、x<yとしたとき、前記記録パラメータは、記録マークxTの前エッジ部の長さ調整量bxT、記録マークxTの後エッジ部の長さ調整量cxT、記録マーク(x+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(x+1)T及び記録マーク(x+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(x+1)Tが、bxT+cxT>b(x+1)T+c(x+1)Tを満たすとともに、記録マークyTの前エッジ部の長さ調整量byT、記録マークyTの後エッジ部の長さ調整量cyT、記録マーク(y+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(y+1)T及び記録マーク(y+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(y+1)Tが、byT+cyT≧b(y+1)T+c(y+1)Tを満たす記録マークを形成するための記録パラメータを含むことが好ましい。
この構成によれば、長さが短い記録マークほど、調整量が大きくなるので、再生時に略線形性を保った再生信号を得ることが可能となり、SNRの高い再生信号を得ることが可能な高密度記録を実現することができる。
また、上記の光情報記録媒体において、前記光情報記録媒体から情報を読み出すためのレーザ光の波長をλとし、前記レーザ光を前記光情報記録媒体に集光させるレンズの開口数をNAとしたとき、前記複数の記録マークは、λ/(4×NA)よりも短い記録マークを含むことが好ましい。
この構成によれば、複数の記録マークは、λ/(4×NA)よりも短い記録マークを含むので、MTFカットオフよりも短い記録マークを含んだ高密度記録において、再生歪を抑制し、エラーの少ない大容量の情報記録を実現することができる。
また、上記の光情報記録媒体において、前記nT記録マークを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間をWnTとし、前記dからk−2の範囲をとる整数をpとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をqとし、p<qとしたとき、記録マークpTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WpT及び記録マーク(p+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(p+1)Tが、WpT>W(p+1)Tを満たすとともに、記録マークqTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WqT及び記録マーク(q+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(q+1)Tが、WqT≧W(q+1)Tを満たすことが好ましい。
この構成によれば、記録マークpTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WpT及び記録マーク(p+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(p+1)Tが、WpT>W(p+1)Tを満たすとともに、記録マークqTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WqT及び記録マーク(q+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(q+1)Tが、WqT≧W(q+1)Tを満たすので、長さが短い記録マークほど、調整量が大きくなる記録マークを形成することができる。
本発明の他の局面に係る光情報記録装置は、種々の長さの複数の記録マークを光情報記録媒体に形成することで、情報を記録する光情報記録装置であって、レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光を前記光情報記録媒体に集光するレンズと、前記光情報記録媒体に記録マークを形成する記録部とを備え、チャネルクロック基準に対して、nT記録マーク(n:整数、T:チャネルクロック長)の前エッジ部の長さ調整量をbnTとし、後エッジ部の長さ調整量をcnTとし、nの最小値をdとし、nの最大値をkとすると、前記記録部は、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT、最短記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量cdT、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTが、bdT+cdT>bkT+ckTを満たす前記記録マークを形成する。
この構成によれば、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT及び後エッジ部の長さ調整量cdTが、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTよりも大きくなるので、略線形性を保った再生信号を得ることが可能となり、再生歪を抑制したSNRの高い再生信号を得ることが可能となる。その結果、より高密度に記録マークを形成することができる。
また、上記の光情報記録装置において、前記dからk−2の範囲をとる整数をxとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をyとし、x<yとしたとき、前記記録部は、記録マークxTの前エッジ部の長さ調整量bxT、記録マークxTの後エッジ部の長さ調整量cxT、記録マーク(x+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(x+1)T及び記録マーク(x+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(x+1)Tが、bxT+cxT>b(x+1)T+c(x+1)Tを満たすとともに、記録マークyTの前エッジ部の長さ調整量byT、記録マークyTの後エッジ部の長さ調整量cyT、記録マーク(y+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(y+1)T及び記録マーク(y+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(y+1)Tが、byT+cyT≧b(y+1)T+c(y+1)Tを満たす前記記録マークを形成することが好ましい。
この構成によれば、長さが短い記録マークほど、調整量が大きくなるので、再生時に略線形性を保った再生信号を得ることが可能となり、SNRの高い再生信号を得ることが可能な高密度記録を実現することができる。
また、上記の光情報記録装置において、前記光情報記録媒体に前記記録マークを形成するための記録パラメータを前記光情報記録媒体から再生する再生部をさらに備え、前記記録部は、前記再生部によって再生された前記記録パラメータを用いて、前記光情報記録媒体に前記記録マークを形成することが好ましい。
この構成によれば、光情報記録媒体に記録マークを形成するための記録パラメータが光情報記録媒体から再生されるので、再生された光情報記録媒体に応じた記録パラメータが設定され、光情報記録媒体に記録マークを形成することができる。
また、上記の光情報記録装置において、前記光情報記録媒体に前記記録マークを形成するための記録パラメータを保持するメモリ部をさらに備え、前記記録部は、前記メモリ部に保持されている前記記録パラメータを用いて、前記光情報記録媒体に前記記録マークを形成することが好ましい。
この構成によれば、光情報記録媒体に記録マークを形成するための記録パラメータがメモリ部に保持されているので、記録パラメータを光情報記録媒体から再生することなく光情報記録媒体に記録マークを形成することができる。
また、上記の光情報記録装置において、前記光源から出射される前記レーザ光の波長をλとし、前記レンズの開口数をNAとしたとき、前記複数の記録マークは、λ/(4×NA)よりも短い記録マークを含むことが好ましい。
この構成によれば、複数の記録マークは、λ/(4×NA)よりも短い記録マークを含むので、MTFカットオフよりも短い記録マークを含んだ高密度記録において、再生歪を抑制し、エラーの少ない大容量の情報記録を実現することができる。
また、上記の光情報記録装置において、前記nT記録マークを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間をWnTとし、前記dからk−2の範囲をとる整数をpとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をqとし、p<qとしたとき、前記記録部は、記録マークpTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WpT及び記録マーク(p+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(p+1)Tが、WpT>W(p+1)Tを満たすとともに、記録マークqTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WqT及び記録マーク(q+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(q+1)Tが、WqT≧W(q+1)Tを満たすことが好ましい。
この構成によれば、記録マークpTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WpT及び記録マーク(p+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(p+1)Tが、WpT>W(p+1)Tを満たすとともに、記録マークqTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WqT及び記録マーク(q+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(q+1)Tが、WqT≧W(q+1)Tを満たすので、長さが短い記録マークほど、調整量が大きくなる記録マークを形成することができる。
なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様又は実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。
本発明にかかる光情報記録媒体及び光情報記録装置は、より高密度に記録マークを形成することができ、種々の長さの複数の記録マークを形成することで、情報を記録する光情報記録媒体及び光情報記録装置に有用である。

Claims (14)

  1. 種々の長さの複数の記録マークを形成することで、情報を記録する光情報記録媒体であって、
    チャネルクロック基準に対して、nT記録マーク(n:整数、T:チャネルクロック長)の前エッジ部の長さ調整量をbnTとし、後エッジ部の長さ調整量をcnTとし、nの最小値をdとし、nの最大値をkとすると、
    最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT、最短記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量cdT、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTが、
    dT+cdT>bkT+ckT
    を満たすことを特徴とする光情報記録媒体。
  2. 前記dからk−2の範囲をとる整数をxとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をyとし、x<yとしたとき、
    記録マークxTの前エッジ部の長さ調整量bxT、記録マークxTの後エッジ部の長さ調整量cxT、記録マーク(x+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(x+1)T及び記録マーク(x+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(x+1)Tが、
    xT+cxT>b(x+1)T+c(x+1)T
    を満たすとともに、
    記録マークyTの前エッジ部の長さ調整量byT、記録マークyTの後エッジ部の長さ調整量cyT、記録マーク(y+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(y+1)T及び記録マーク(y+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(y+1)Tが、
    yT+cyT≧b(y+1)T+c(y+1)T
    を満たすことを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。
  3. 前記光情報記録媒体から情報を読み出すためのレーザ光の波長をλとし、前記レーザ光を前記光情報記録媒体に集光させるレンズの開口数をNAとしたとき、
    前記複数の記録マークは、λ/(4×NA)よりも短い記録マークを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の光情報記録媒体。
  4. 前記nT記録マークを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間をWnTとし、前記dからk−2の範囲をとる整数をpとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をqとし、p<qとしたとき、
    記録マークpTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WpT及び記録マーク(p+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(p+1)Tが、
    pT>W(p+1)T
    を満たすとともに、
    記録マークqTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WqT及び記録マーク(q+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(q+1)Tが、
    qT≧W(q+1)T
    を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光情報記録媒体。
  5. 種々の長さの複数の記録マークを形成することで、情報を記録する光情報記録媒体であって、
    前記光情報記録媒体は、記録パラメータを格納するコントロール情報格納部を備え、
    チャネルクロック基準に対して、nT記録マーク(n:整数、T:チャネルクロック長)の前エッジ部の長さ調整量をbnTとし、後エッジ部の長さ調整量をcnTとし、nの最小値をdとし、nの最大値をkとすると、
    前記記録パラメータは、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT、最短記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量cdT、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTが、bdT+cdT>bkT+ckTを満たす記録マークを形成するための記録パラメータを含むことを特徴とする光情報記録媒体。
  6. 前記dからk−2の範囲をとる整数をxとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をyとし、x<yとしたとき、
    前記記録パラメータは、記録マークxTの前エッジ部の長さ調整量bxT、記録マークxTの後エッジ部の長さ調整量cxT、記録マーク(x+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(x+1)T及び記録マーク(x+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(x+1)Tが、bxT+cxT>b(x+1)T+c(x+1)Tを満たすとともに、記録マークyTの前エッジ部の長さ調整量byT、記録マークyTの後エッジ部の長さ調整量cyT、記録マーク(y+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(y+1)T及び記録マーク(y+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(y+1)Tが、byT+cyT≧b(y+1)T+c(y+1)Tを満たす記録マークを形成するための記録パラメータを含むことを特徴とする請求項5記載の光情報記録媒体。
  7. 前記光情報記録媒体から情報を読み出すためのレーザ光の波長をλとし、前記レーザ光を前記光情報記録媒体に集光させるレンズの開口数をNAとしたとき、
    前記複数の記録マークは、λ/(4×NA)よりも短い記録マークを含むことを特徴とする請求項5又は6記載の光情報記録媒体。
  8. 前記nT記録マークを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間をWnTとし、前記dからk−2の範囲をとる整数をpとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をqとし、p<qとしたとき、
    記録マークpTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WpT及び記録マーク(p+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(p+1)Tが、
    pT>W(p+1)T
    を満たすとともに、
    記録マークqTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WqT及び記録マーク(q+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(q+1)Tが、
    qT≧W(q+1)T
    を満たすことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の光情報記録媒体。
  9. 種々の長さの複数の記録マークを光情報記録媒体に形成することで、情報を記録する光情報記録装置であって、
    レーザ光を出射する光源と、
    前記レーザ光を前記光情報記録媒体に集光するレンズと、
    前記光情報記録媒体に記録マークを形成する記録部とを備え、
    チャネルクロック基準に対して、nT記録マーク(n:整数、T:チャネルクロック長)の前エッジ部の長さ調整量をbnTとし、後エッジ部の長さ調整量をcnTとし、nの最小値をdとし、nの最大値をkとすると、
    前記記録部は、最短記録マークdTの前エッジ部の長さ調整量bdT、最短記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量cdT、最長記録マークkTの前エッジ部の長さ調整量bkT及び最長記録マークdTの後エッジ部の長さ調整量ckTが、bdT+cdT>bkT+ckTを満たす前記記録マークを形成することを特徴とする光情報記録装置。
  10. 前記dからk−2の範囲をとる整数をxとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をyとし、x<yとしたとき、
    前記記録部は、記録マークxTの前エッジ部の長さ調整量bxT、記録マークxTの後エッジ部の長さ調整量cxT、記録マーク(x+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(x+1)T及び記録マーク(x+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(x+1)Tが、bxT+cxT>b(x+1)T+c(x+1)Tを満たすとともに、記録マークyTの前エッジ部の長さ調整量byT、記録マークyTの後エッジ部の長さ調整量cyT、記録マーク(y+1)Tの前エッジ部の長さ調整量b(y+1)T及び記録マーク(y+1)Tの後エッジ部の長さ調整量c(y+1)Tが、byT+cyT≧b(y+1)T+c(y+1)Tを満たす前記記録マークを形成することを特徴とする請求項9記載の光情報記録装置。
  11. 前記光情報記録媒体に前記記録マークを形成するための記録パラメータを前記光情報記録媒体から再生する再生部をさらに備え、
    前記記録部は、前記再生部によって再生された前記記録パラメータを用いて、前記光情報記録媒体に前記記録マークを形成することを特徴とする請求項9又は10記載の光情報記録装置。
  12. 前記光情報記録媒体に前記記録マークを形成するための記録パラメータを保持するメモリ部をさらに備え、
    前記記録部は、前記メモリ部に保持されている前記記録パラメータを用いて、前記光情報記録媒体に前記記録マークを形成することを特徴とする請求項9又は10記載の光情報記録装置。
  13. 前記光源から出射される前記レーザ光の波長をλとし、前記レンズの開口数をNAとしたとき、
    前記複数の記録マークは、λ/(4×NA)よりも短い記録マークを含むことを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の光情報記録装置。
  14. 前記nT記録マークを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間をWnTとし、前記dからk−2の範囲をとる整数をpとし、d+1からk−1の範囲をとる整数をqとし、p<qとしたとき、
    前記記録部は、記録マークpTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WpT及び記録マーク(p+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(p+1)Tが、
    pT>W(p+1)T
    を満たすとともに、
    記録マークqTを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間WqT及び記録マーク(q+1)Tを形成するための記録パルスにおける単位長さあたりの記録時間W(q+1)Tが、
    qT≧W(q+1)T
    を満たすことを特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の光情報記録装置。
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