JPWO2014046117A1 - 色素増感太陽電池 - Google Patents

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Abstract

色素増感太陽電池用対極(20)であって、導電層(21)と、絶縁性物質から形成され、前記導電層(21)の一方の面上に形成された接触防止層(23)と、を備える。

Description

本発明は、色素増感太陽電池用対極、より詳しくは、短絡等の不具合を生じにく、かつ入射した光を効率よく反射する色素増感太陽電池用対極、および前記色素増感電池用対極を備える色素増感太陽電池に関する。
本願は、2012年9月18日に、日本に出願された特願2012−204696号、2013年1月25日に、日本に出願された特願2013−012408号、および2013年8月22日に日本出願された特願2013−172711号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
色素増感太陽電池は、スイスのグレッツェルらにより開発されたものであり、他の一般的な電池に比べて光電変換効率が高く、製造コストが安い等の利点がある。この色素増感太陽電池として、たとえば、非特許文献1や特許文献1に示す構成が知られている。
特許文献1に開示された色素増感太陽電池は、プラスチック製の透光性支持体(基材)上に透明導電層が形成された透光性基板と、透光性基板上に配置された光電変換層(増感色素を担持した酸化物半導体多孔膜)とで構成される色素増感太陽電池用光電極(以下、単に「光電極」と称することがある。)と、電解質部分と、対極とが積層されて形成されている。
色素増感太陽電池は、光電極と対極とが接触して導通されると、短絡を生じ、結果として電池として機能しなくなる。これを防ぐため、例えば特許文献1および2では、電解質部分が充填される空間の周縁にスペーサーを設けることによって光電極と対極との接触を防ごうとしている。
また、色素増感太陽電池においては、入射した光が光電極で全て捕集されるわけではなく、光電極で捕集できなかった入射光が電解質部分や対極へと到達する。これらの光は、一部は色素増感太陽電池内部で反射され再び光電極へと再入射するが、大半は再入射されずに、熱エネルギーなどに変化し、有効に利用されていない。
日本国特開2007−18862号公報 日本国特開2010−225295号公報
Nature,353,p.737−740,1991
しかしながら、実際は上述のスペーサーによって光電極と対極との接触を完全に防ぐことは容易ではない。例えば、光電極の基材が可撓性を有する場合、スペーサーのない部分が折り曲げ等により撓むことによって、光電極が対極と接触する可能性がある。また、光電極の基材が可撓性を有さない場合でも、前記基材が薄く、かつ面積が広い等の場合には、色素増感太陽電池の中央部に応力が作用することで、光電極がたわみを生じて対極と接触する可能性がある。
スペーサーのサイズは、このような可能性を織り込んで設定されるため、一般に大きくなりがちである。スペーサーの高さ(色素増感太陽電池の厚さ方向における長さ)が高くなると、充填される電解質部分の量が増加し、製造コストの上昇につながる。また、色素増感太陽電池の抵抗は光電極と対極との距離に依存するため、電池性能の向上の妨げとなるという問題もある。
色素増感太陽電池においては、対極に白金等の触媒層を用いているため、触媒層を厚く形成することで、対極の反射率を向上させることができる。しかし、作製時間が長くなる、コスト高になる等の問題がある。
また、電解質部分の厚みを減ずると、光電極と対極との距離を縮めることができ、光の利用効率向上に寄与するが、光電極と対極とを近づけすぎると光電極と対極とが接触しやすくなる。接触すると、光電極と対極とが導通して短絡してしまい、電池として機能しなくなるため問題である。
上記のような事情を踏まえ、本発明では、光電極との短絡を防止しつつ、光電極と接近させて配置することができる色素増感太陽電池用電極を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、電池の撓み等が生じても光電極と対極との短絡が生じにくい色素増感太陽電池を提供することである。
また、本発明では、安価に製造できて反射率の高い色素増感太陽電池用対極を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、光電極で捕集されなかった光を効率よく光電極に再入射させることができる色素増感太陽電池を提供することである。
本発明の第一態様にかかる色素増感太陽電池用対極は、導電層と、絶縁性物質から形成され、前記導電層の一方の面上に形成された接触防止層と、を備える。
前記接触防止層の厚さは、0.05μm以上100μm以下であることが好ましい。
前記絶縁性物質は金属酸化物であることが好ましい。本発明の第一態様に係る色素増感太陽電池用対極においては、前記金属酸化物は、平均粒子径が10nm以上5μm以下の粒子であることが好ましい。
また、前記接触防止層は、メソポーラス構造を有することが好ましい。
本発明の第二態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを有する光電極と、本発明の第一態様の色素増感太陽電池用対極と、前記光電極と前記対極との間に充填される電解質部分とを備え、前記接触防止層の形成された面が前記光電極に対向するように配置されている。
本発明の第三態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを備えた光電極と、本発明の第一態様の色素増感太陽電池用対極と、前記光電変換層および前記接触防止層に含浸される電解質部分と、を備え、前記接触防止層の形成された面が前記光電極に対向するように配置されている。
前記電解質部分の厚さは、0より大きく30μm以下であることが好ましい。
本発明の第四態様の色素増感太陽電池用対極は、導電層と、前記導電層の一方の面上に形成された絶縁性の反射層と、を備える。
前記反射層は、メソポーラス構造を有することが好ましい。
前記反射層は金属酸化物の粒子から形成されていることが好ましい。
前記粒子の平均粒子径が10nm以上5μm以下であることが好ましい。
本発明の第五態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを有する光電極と、本発明の第四態様の色素増感太陽電池用対極と、前記光電極と前記対極との間に充填される電解質部分と、を備え、前記反射層の形成された面が前記光電極に対向するように配置されている。
前記電解質部分の厚さは、0より大きく30μm以下であることが好ましい。
本発明の第六態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを備えた光電極と、本発明の第四態様の色素増感太陽電池用対極と、前記光電変換層および前記反射層に含浸される電解質部分と、を備え、前記反射層の形成された面が前記光電極に対向するように配置されている。
本発明の第一態様の色素増感太陽電池用対極によれば、対極と光電極との短絡を防止しつつ、対極と光電極とを接近させて配置することができる。
また、本発明の第二態様および本発明の第三態様の色素増感太陽電池によれば、撓み等が生じても光電極と対極との短絡が生じにくくすることができる。
本発明の第四態様の色素増感太陽電池用対極によれば、高い反射率を有しながらも安価に製造することができる。
また、本発明の第五態様および本発明の第六態様の色素増感太陽電池によれば、光電極で捕集されなかった光を効率よく光電極に再入射させることができる。
本発明の実施形態にかかる色素増感太陽電池を構成するセルを模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態にかかる色素増感太陽電池を構成するセルを模式的に示す断面図である。
以下、本発明の第一実施形態について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態の色素増感太陽電池を構成するセル1を模式的に示す断面図である。セル1は、光電極10と本発明の第一実施形態の色素増感太陽電池用対極(以下、単に「対極」と称する。)20とが、電解質部分30を挟んで対向するよう配置され、光電極10と対極20とが配線40により電気的に接続されている。
光電極10は、セル1において負極として作用するものであって、透光性の基材11aの一方の面に透明導電層11bが形成された透光性基板(基板)11と、透明導電層11b上に形成された光電変換層12とを備えている。
基材11aとしては、ガラス、プラスチックなど種々の材料を用いることができる。プラスチック製の基材11aとしては、透光性、耐熱性、耐化学薬品特性などの観点から、例えば、板状またはフィルム状のシクロオレフィン系ポリマー、板状またはフィルム状のアクリル尿素系ポリマー、板状またはフィルム状のポリエステル、板状またはフィルム状のポリエチレンナフタレートなどを用いることが好ましい。基材11aとしてプラスチックを用いると、光電極10に可撓性を付与することができ、折り曲げたり丸めたりすることが可能となる。
透明導電層11bとしては、例えば、インジウム−スズ複合酸化物(ITO)、フッ素をドープした酸化スズ(FTO)などを用いることができる。
光電変換層12は、機能性半導体に増感色素が担持された公知の光電変換材料からなる。機能性半導体としては、例えばTiO、SnO、ZnO、WO、Nb、In、ZrO、Ta、TiSrOなどの酸化物半導体;CdS、ZnS、InS、PbS、MoS、WS、Sb、Bi、ZnCdS、CuSなどの硫化物半導体;CdSe、InSe、WSe、PbSe、CdTeなどの金属カルコゲナイド;GaAs、Si、Se、InPなどの元素半導体などが挙げられ、例えばSnOとZnOとの複合体、TiOとNbとの複合体などの、これらの2種以上よりなる複合体を用いることもできる。また、半導体の種類はこれらに限定されるものでは無く、2種類以上混合して用いることもできる。
その中でも、Ti、Zn、Sn、Nbの酸化物が好ましく、特にTiO(チタニア)が好ましい。
機能性半導体を形成する材料としては、平均粒子径10nm以上5μm以下の材料を好適に利用することができる。また粒子径の異なる材料を混合してもよいし、単一の粒子径の粒子を用いてもよい。
増感色素としては、増感作用を示すものであれば特に限定されず、N3錯体、N719錯体(N719色素)、Ruターピリジン錯体(ブラックダイ)、Ruジケトナート錯体などのRu錯体;クマリン系色素、メロシアニン系色素、ポリエン系色素などの有機系色素;金属ポルフィリン系色素やフタロシアニン色素などを挙げることができ、この中ではRu錯体が好ましく、特に、可視光域に広い吸収スペクトルを有するため、N719色素およびブラックダイが好ましく挙げられる。
N719色素は(RuL(NCS)・2TBA)で表される化合物であり、Blackdye色素は(RuL´(NCS)・2TBA)で表される化合物である。ただし、Lは、4,4´−ジカルボキシ−2,2´−ビピリジン、L´は、4,4´,4″−テトラ−カルボキシ−2,2´,2″−ターピリジン、TBAは、テトラブチルアンモニウムカオチンである。これらは単独でもしくは2種類以上を混合して用いることができる。
対極20は、セル1において正極として機能するものである。対極20は、例えば、電解質を還元する触媒機能を有する物質、例えば白金等の金属や導電性高分子、カーボン等からなる触媒層21Bが、ITO、FTOなどの導電性金属酸化物や金属で形成された支持体21A上に担持することにより形成された導電層21と、導電層21上に形成された接触防止層23とを有する。導電層21の構造は、これに限られず、十分な強度および密封性が得られるのであれば、支持体を有することは必須ではない。あるいは触媒機能を有する物質で支持体を構成することにより、支持体のみの構成とすることもできる。
このように、本発明の第一実施形態における導電層21は、電解質部分30の還元機能を発揮する限り、その具体的構成に特に制限はないが、図1には、一例として、導電性の支持体21Aと、支持体21Aの一方の面に形成された触媒層21Bとを備える構成を示している。
導電層21のうち、電解質部分30および光電極10に対向する面(以下、「対向面」と称することがある。)を構成する触媒層21Bの面上には、絶縁性物質からなる接触防止層23が形成され、触媒層21Bを被覆している。接触防止層23を形成する絶縁性材料としては、金属酸化物や樹脂等の各種絶縁体を用いることができる。
金属酸化物としては、光電変換層に用いられる機能性半導体とほぼ同様の材料を用いることができる。中でも、TiO、Nb、ZrO等のTi、Nb、Zrの酸化物や、SiO等が好ましく、チタニアがより好ましい。
樹脂としては、例えばアクリル樹脂やスチレン樹脂等が電解質に対する耐性に優れており、好ましい。
接触防止層23の厚さは、光電極10と対極20との接触を確実に防ぐ観点からは、一定の厚さ、例えば、50nm(0.05μm)以上であることが好ましい。さらに好ましくは、接触防止層23の厚さは100ナノメートル(nm)以上であることが好ましい。また、電池の薄型化の観点から、接触防止層23の厚さは100μm以下であることが好ましい。さらに好ましくは、電池性能の観点から、接触防止層23の厚さは30μm以下であることが好ましい。
接触防止層23は、メソポーラス構造あるいは網目状構造等により、流体や微細な物質等が透過可能である。構造としてはメソポーラス構造が好ましく、表面積/平面視面積で表されるラフネスファクターは50倍以上10000倍以下が好ましい。電解質部分30は、電池の厚さ方向に接触防止層23を通過して、触媒層21Bに到達できるが、光電変換層12は接触防止層23があることで、光電極10が撓み等により変形しても導電層21と接触することはない。
電解質部分30は、液体、固体、凝固体、常温溶融塩のいずれでもよい。この電解質部分30の厚みは、適宜設定されてよいが、本発明の第一実施形態の色素増感太陽電池では、接触防止層23により光電極10と導電層21との接触を防止するため、電解質部分30の量は必要最小限に設定することが可能になる。したがって、電解質部分30の厚さを、例えば1μm程度と非常に薄く設定することにより、色素増感太陽電池の抵抗値を低減し、性能を向上させることが可能である。
また、電解質部分として、コバルト錯体が用いられてもよい。コバルト錯体を用いた場合、ヨウ素を用いる場合と比べ、金属の腐食が発生しにくくなるため、色素増感太陽電池内部に金属配線などを使用することができるようになる。
光電極10の光電変換層12形成面が対極20に対向するように光電極10と対極20とを離間配置し、光電極10と対極20との間に電解質部分30を配置した。さらに光電極10の透明導電層11bと対極20とを配線40により電気的に接続すると、セル1が完成する。
上記のように構成された本発明の第一実施形態の対極20を用いたセル1においては、光電極10に対向する触媒層21B上に接触防止層23が設けられている。そのため、光電極10および対極20の一方あるいは両方が撓んで光電極10と対極20とが部分的に接近しても、接触防止層23により光電極10と導電層21とが接触することが好適に抑制され、短絡が確実に防止される。したがって、セルの面積が大きくなったり、セルが折り曲げられたりしても短絡を起こさず安定して電池として機能する色素増感太陽電池とすることができる。
また、接触防止層23により短絡が好適に防止されるため、光電極10と対極20との間の距離を、安全を見込んで大きめに設定する必要がない。したがって、電解質部分30の厚みを必要最小限として製造コストを低減することができる。それに加えて、光電極10と対極20とをより接近させて配置することで、電解質部分の拡散抵抗を小さくし、電池性能を向上させることができる。
本発明の第一実施形態においては、白色や白みがかった灰色等の白色系の色彩を有する絶縁性材料で接触防止層を形成するのが好ましい。このようにすると、光電極で吸収されなかった光が接触防止層で反射されて再度光電極に入射するため、光の利用率を向上させることができる。これと併せて電解質部分の厚みを薄くすると、電解質部分に吸収される光が少なくなり、反射光をより多く光電極に到達させることができる。
以下、本発明の第二実施形態について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の第二実施形態の色素増感太陽電池を構成するセル101を模式的に示す断面図である。セル101は、光電極110と本発明の第二実施形態の色素増感太陽電池用対極(以下、単に「対極」と称する。)120とが、電解質部分130を挟んで対向するよう配置され、光電極110と対極120とが配線140により電気的に接続されている。
本発明の第二実施形態においては、対極120中において反射層123を用いる点を除いて前記第一実施形態と同様の材料および構成を採用することができる。
以下には、特に本発明の第二実施形態の対極について詳述する。
光電極110は、セル101において負極として作用するものであって、透光性の基材111aの一方の面に透明導電層111bが形成された透光性基板(基板)111と、透明導電層111b上に形成された光電変換層112とを備えている。
基材111aとしては、上述した第一実施形態の基材11aと同様の材料を採用することができる。基材111aとしてプラスチックを用いると、光電極110に可撓性を付与することができ、折り曲げたり丸めたりすることが可能となる。
透明導電層111bとしては、上述した第一実施形態の透明導電層11bと同様に、例えば、インジウム−スズ複合酸化物(ITO)、フッ素をドープした酸化スズ(FTO)などを用いることができる。
光電変換層112は、機能性半導体に増感色素が担持された公知の光電変換材料からなる。機能性半導体としては、上述した第一実施形態の光電変換層112と同様の材料を採用することができる。
機能性半導体を形成する材料としては、平均粒子径10nm以上5μm以下の材料を好適に利用することができる。また粒子径の異なる材料を混合してもよいし、単一の粒子径の粒子を用いてもよい。
増感色素としては、上述した第一実施形態の増感色素と同様の材料を採用することができるため、以下省略する。
対極120は、セル101において正極として機能するものである。対極120は、例えば、電解質を還元する触媒機能を有する物質、例えば白金等の金属や導電性高分子、カーボン等からなる触媒層121Bが、ITO、FTOなどの導電性金属酸化物や金属で形成された支持体121A上に担持することにより形成された導電層121と、導電層121上に形成された反射層123とを有する。導電層121の構造は、これに限られず、十分な強度および密封性が得られるのであれば、支持体を有することは必須ではない。あるいは触媒機能を有する物質で支持体を構成することにより、支持体のみの構成とすることもできる。
このように、本発明の第二実施形態における導電層121は、電解質部分130の還元機能を発揮する限り、その具体的構成に特に制限はないが、図2には、一例として、導電性の支持体121Aと、支持体121Aの一方の面に形成された触媒層121Bとを備える構成を示している。
触媒層121Bの主要材料としてカーボンを選択した場合は、ポーラス構造を有するように触媒層を形成すると、対極120と電解質部分130との接触面積が増えるため、触媒活性を向上させることができるというメリットがあり好ましい。また、カーボン中に酸化物微粒子を添加することで、触媒層の強度を向上させることが可能になる。
導電層121のうち、電解質部分130および光電極110に対向する面(以下、「対向面」と称することがある。)を構成する触媒層121Bの面上には、絶縁性物質からなる反射層123が形成され、触媒層121Bを被覆している。反射層123を形成する絶縁性材料としては、金属酸化物や樹脂等の各種絶縁体を用いることができる。
反射層123は、波長450ナノメートルの光の積分反射率が30%以上となっている。なお、本発明の第二実施形態においては、反射層での反射波長が450ナノメートルの場合について記載したが、反射波長は450ナノメートルに限定されるものではない。
金属酸化物としては、光電変換層に用いられる機能性半導体とほぼ同様の材料を用いることができる。中でも、TiO、Nb等のTi、Nbの酸化物や、SiO、アルミナ等が好ましく、反射特性の面でチタニアがより好ましい。
樹脂としては、例えばアクリル樹脂やスチレン樹脂等が電解質に対する耐性に優れており、好ましい。
反射層123の厚さは、光の反射を向上させるための観点からは、一定の厚さ、例えば、50nm(0.05μm)以上であることが好ましい。さらに好ましくは、反射層123の厚さは100ナノメートル(nm)以上であることが好ましい。また、電池の薄型化の観点から、反射層123の厚さは100μm以下であることが好ましい。さらに好ましくは、電池性能の観点から反射層123の厚さは30μm以下であることが好ましい。 反射層123を構成する粒子は、平均粒子径が10ナノメートル以上であることが好ましい。より好ましくは、反射層123を構成する粒子の平均粒子径が100ナノメートル以上である。 また、光の反射の観点および薄型化の観点から、反射層123を構成する粒子の平均粒子径は5マイクロメートル以下が好ましい。さらに好ましくは、反射層123を構成する粒子の平均粒子径は1マイクロメートル以下であることが好ましい。また、異なる平均粒子径を持つ粒子を混ぜることにより、膜に強度を持たせることができる。
反射層123は、メソポーラス構造あるいは網目状構造等により、流体や微細な物質等が透過可能である。構造としてはメソポーラス構造が好ましく表面積/平面視面積で表されるラフネスファクターは500倍以上10000倍以下が好ましい。電解質部分130は、反射層123を厚さ方向に通過して触媒層121Bに到達できるが、光電変換層112は反射層123があることで、光電極110が撓み等により変形しても導電層121とが直接接触して導通することはない。
電解質部分130は、液体、固体、凝固体、常温溶融塩のいずれのものであってもよい。
この電解質部分130の厚みは、適宜設定されてよいが、本発明の第二実施形態の色素増感太陽電池では、反射層123により光電極110と導電層121との接触による導通を防止するため、電解質部分130の量は必要最小限に設定することが可能になる。
したがって、電解質部分130の厚さを、例えば1μm程度と非常に薄く設定することにより、色素増感太陽電池の抵抗値を低減し、性能を向上させることが可能である。
また、電解質部分として、コバルト錯体が用いられてもよい。
コバルト錯体を用いた場合、ヨウ素を用いる場合と比べ、金属の腐食が発生しにくくなるため、色素増感太陽電池内部に金属配線などを使用することができるようになる。
光電極110の光電変換層112形成面が対極120に対向するように光電極110と対極120とを離間配置し、光電極110と対極120との間に電解質部分130を配置した。さらに光電極110の透明導電層111bと対極120とを配線140により電気的に接続すると、セル101が完成する。
上記のように構成された本発明の第二実施形態のセル101における光電極110では、光電極110に対向する触媒層121B上に反射層123が設けられているため、光電極110で捕集されなかった光を光電極110に向けて効率よく再反射することで、入射した光の利用効率を向上させることができる。
また、反射層123が絶縁性物質で形成されている場合には、白金等に比べて製造コストを大幅に下げながらも、反射率を大きく低下させることなく対極を構成することができる。
さらに、反射層123が絶縁性物質で形成されている場合には、光電極110および対極120の一方あるいは両方が撓んで光電極110と対極120とが部分的に接近しても、反射層123により光電極110と導電層121とが導通することが好適に抑制され、短絡が確実に防止される。したがって、反射層123が絶縁性物質で形成されている場合には、セルの面積が大きくなったり、セルが折り曲げられたりしても短絡を起こさず安定して電池として機能する色素増感太陽電池とすることができる。
また、反射層123が絶縁性物質で形成されている場合には、反射層123により短絡が好適に防止されるため、光電極110と対極120との間の距離を、安全を見込んで大きめに設定する必要がない。したがって、電解質部分130の厚みを必要最小限として製造コストを低減することができる。それに加えて、光電極110と対極120とをより接近させて配置することで、電解質部分の拡散抵抗を小さくし、電池性能を向上させることができる。さらに、電解質部分を最小限に設定することで、電解質部分に吸収される光が少なくなり、捕集されなかった光のうち反射層123に入射する光を増加させることが可能となる。また、反射層123で反射された光もより効率よく光電極110へ入射する。
本発明の色素増感太陽電池について、実施例を用いてさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下には、対極中に接触防止層を有する本発明の第一実施形態の色素増感太陽電池にかかる実施例について説明する。
〔実施例1〕
(チタニア半導体粒子懸濁液の調製)
オルトチタン酸テトライソプロピル56.8gを、イオン交換水200mL中によく撹拌しながら滴下し、滴下終了後、さらに1時間撹拌を続けることで加水分解を完結させ、目的とする水酸化チタンの沈殿物を得た。沈殿物は濾紙を用いて濾別し、イオン交換水で十分に洗浄した。
5.8gのテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)を溶解させたイオン交換水にこの沈殿物を加え、さらにイオン交換水を追加して試料の全量を160gとした。
この試料を、140℃で4時間加熱還流を行った後、ガラスフィルターでマイクロクリスタルを除去することで、白濁半透明なコロイド溶液を得た。
得られたコロイド溶液を密閉したオートクレーブ容器に移し、260℃で8時間水熱合成を行った。このコロイド溶液の水熱合成後、エバポレーターを用いてコロイド溶液の溶媒をエタノールに置換した。その後、エタノールに置換したコロイド溶液を超音波分散処理し、平均粒子径20nmのアナターゼ結晶型のチタニア粒子〔A〕を含むエタノール懸濁液〔A〕を得た(以上の操作を「半導体粒子懸濁液の調製操作」という。)。
なお、TMAHが分解して生成されるトリメチルアミンは、コロイド溶液の溶媒をエタノールに置換する操作の際にほぼ全量除去される。
この半導体粒子懸濁液の調製操作において、TMAHの添加量を1.5gとしたことの他は同様にして、平均粒子径100nmのアナターゼ結晶型のチタニア粒子〔B〕を含むエタノール懸濁液〔B〕を得た。
なお、エタノール懸濁液〔A〕およびエタノール懸濁液〔B〕に含有されるチタニア粒子については、エタノール懸濁液をスライドガラス上にドクターブレード法で塗布し、乾燥した後に、XRDパターンを測定した。得られたXRDパターンから半価幅を求め、Scherrerの式(D=K×λ/βcosθ)を用いることにより、平均粒子径を算出した。さらに、チタニア粒子の結晶型を確認した。ただし、上記の式中、Dは結晶子の長さ、βは半価幅、θは回折角、K=0.94、λ=1.5418である。
チタニア粒子〔A〕およびチタニア粒子〔B〕は、その結晶型がほぼ100%アナターゼ結晶型であり、ルチル結晶型の存在は確認されなかった。
なお、Scherrerの式は、平均粒子径が50nmを超える場合は誤差が大きくなるため、平均粒子径が50nmを超えた場合は、次の方法を用いた。すなわち、エタノール懸濁液をスライドガラス上にドクターブレード法で塗布し、乾燥した後、SEMを用いて撮像した。画像に得られた粒子の粒子半径の算術平均を取ることで平均粒子径とした。
(光電変換層形成用水性ペーストの調製)
これら2種類のエタノール懸濁液であるエタノール懸濁液〔A〕およびエタノール懸濁液〔B〕について、各々のチタニア粒子の濃度を以下のように測定した。まず、るつぼの質量(W)を電子天秤で秤量した。その後、るつぼにエタノール懸濁液を取り、るつぼとエタノール懸濁液の総質量(W1)を秤量した。エタノール懸濁液を入れたるつぼを電気炉内に入れ、150℃で2時間保持してエタノール懸濁液の溶媒を完全に除去した。次いで、再び質量(W2)を秤り、式{チタニア粒子の濃度(wt%)=(W2−W)/(W1−W)×100}からチタニア粒子の濃度を求めた。
そして、それぞれの懸濁液のチタニア粒子濃度に基づいて、チタニア粒子〔A〕およびチタニア粒子〔B〕が重量比で7:3となるように混合した。このチタニア粒子〔A〕およびチタニア粒子〔B〕の混合液を再びエバポレーターを用いて溶媒をほぼ完全に水で置換した上で濃縮した。上記工程により、最終的に、チタニア粒子の濃度が10wt%であって水を媒体とする光電変換層形成用ペースト〔1〕を得た。
この光電変換層形成用水性ペースト〔1〕を、ドクターブレード法により、シート抵抗13Ω/□(□は無次元数を示す)のITO/PEN(ポリエチレンナフタレート)基板(王子トービ製)よりなる透光性基板に、0.5cm×0.5cmの大きさの作用極領域に塗布した。その後、室温で基板に塗布した光電変換層形成用水性ペースト〔1〕を乾燥させて塗膜を形成し、この塗膜に対して平プレス処理を行った。平プレス処理には、ミニテストプレス−10(東洋精機製)を使用した。5mmのコーネックスフェルト(デュポン株式会社製)、感圧フィルム(「プレスケール」、富士フィルム社製)、透光性基板、フッ素離型フィルム、及び5mmのコーネックスフェルト(デュポン株式会社製)を順次積層し、上から「コーネックスフェルト」/「感圧フィルム」/「フッ素離型フィルム」/チタニア塗布ITO−PEN基板/「コーネックスフェルト」の層構成とした積層体を得た。この積層体を、感圧フィルムで実測プレス加重を確認しながら60秒間プレスした。このときの加重は圧力100MPaであった。前記方法により、透光性基板上に機能性半導体層が形成された光電極構造体を得た。
平プレス処理後における機能性半導体層の膜厚は6μmであった。セル実効面積については、デジタルマイクロスコープおよび校正スケールを用い、有効数字4桁での補正を行った。また、膜厚測定は触針式表面形状測定器DEKTAK(ULVAC製)を用いて行った。
(増感色素の担持・光電極の作製)
一方、増感色素としてシス−ビス(イソチオシアナート)−ビス(2,2’−ジピリジル−4,4’−ジカルボン酸)−ルテニウム(II)ビス−テトラブチルアンモニウムを用い、エタノール中に0.2mMの濃度で溶解させて色素溶液を得た。この色素溶液中に機能性半導体層を形成した上記光電極構造体を24時間浸漬させ、機能性半導体層に増感色素が担持された光電変換層を備えた光電極〔1〕を得た。
(電解質部分として用いる電解質溶液の作製)
電解質溶液として、ヨウ素、ヨウ化リチウム、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムアイオダイド、およびt−ブチルピリジンなどの電解質が溶解されたアセトニトリル溶液を用いた。これらの電解質溶液は、それぞれの電解質濃度が0.05M、0.1M、0.6Mおよび0.5Mになるように、窒素雰囲気下でアセトニトリルに溶解して調製されたものである。
(対極の作製)
FTOガラス(日本板硝子社製)のFTO層上に、スパッタ法を用いて触媒層としてのPt層を形成し、導電層を作製した。導電層の作製に用いたスパッタ条件は、60W、Arガス:4sccm、0.6Pa、1minである。
(接触防止層形成用ペーストの調製)
上述のエタノール懸濁液〔A〕に、エチルセルロース5wt%、α‐テルピノール5wt%を加え、さらに、粒子の含有率が10wt%になるように接触防止層の材料となる粒子を加え、分散させた。その後、ロータリーエバポレーターでエタノールを除去し、接触防止層形成用ペーストを得た。
平均粒子径400nmのTiO粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、520℃で1時間焼結することにより、Pt層上に厚さ6μmでメソポーラス構造を有する接触防止層を形成し、対極を得た。
上記の光電極〔1〕上に、厚さ30μmの絶縁スペーサー、対極の順に重ね合わせ、光電極〔1〕と対極との間にマイクロシリンジで電解質溶液を注入することにより、色素増感太陽電池を作製した。
なお、接触防止層の材料となる粒子の粒子径の値は、焼結後のものである。接触防止層の材料となる粒子の平均粒子径の算出方法は、上記(半導体粒子懸濁液の調製操作)の項と同様の方法を採用した。
(色素増感太陽電池の性能評価)
得られた色素増感太陽電池に、「ソーラーシミュレータ」(ペクセルテクノロジーズ社製)を用いて、AM1.5、100mW/cmの擬似太陽光を照射しながら「2400型ソースメータ」(KEITHLEY社製)を用いてI−V特性を測定して短絡電流、開放電圧、形状因子ffの値を得ると共に、これらの値を用いて下記式(1)により、光電変換効率を算出した。
式(1);光電変換効率(%)=[短絡電流値(mA/cm)×開放電圧値(V)×{形状因子ff/入射光(100mW/cm)}]×100
〔実施例2〕
平均粒子径400nmのTiO粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、150℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚6μmの接触防止層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例1と同様とした。
〔実施例3〕
平均粒子径100nmのTiO粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、520℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚6μmの接触防止層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例1と同様とした。
〔実施例4〕
平均粒子径100nmのTiO粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、150℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚6μmの接触防止層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例1と同様とした。
〔実施例5〕
平均粒子径20nmのTiO粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、520℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚6μmの接触防止層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例1と同様とした。
〔実施例6〕
平均粒子径20nmのTiO粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、150℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚6μmの接触防止層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例1と同様とした。
〔実施例7〕
平均粒子径400nmのTiO粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、520℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚15μmの接触防止層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例1と同様とした。
〔実施例8〕
平均粒子径400nmのTiO粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、520℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚3μmの接触防止層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例1と同様とした。
〔比較例1〕
接触防止層を設けない点を除き、実施例1と同様の手順で比較例1の色素増感太陽電池を作製した。
実施例1〜8、および比較例1の結果を表1に示す。
Figure 2014046117
〔実施例A1〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例1と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A2〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例2と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A3〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例3と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A4〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例4と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A5〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例5と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A6〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例6と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A7〕
接触防止層形成用ペーストの塗布量を調節してPt層上に膜厚15μmの接触防止層を形成した点を除き、実施例A1と同様の手順で実施例A7の色素増感太陽電池を作製した。
〔比較例A1〕
接触防止層を設けない点を除き、実施例A1と同様の手順で比較例A1の色素増感太陽電池を作製した。
実施例A1〜A7、および比較例A1の結果を表2に示す。
Figure 2014046117
〔実施例B1〕
FTOガラスに代えて、シート抵抗13Ω/□(Ω/cm)のITO/PEN(ポリエチレンナフタレート)基板(王子トービ製)を用いた点以外は、実施例2と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例B2〕
FTOガラスに代えて、シート抵抗13Ω/□(Ω/cm)のITO/PEN(ポリエチレンナフタレート)基板(王子トービ製)を用いた点以外は、実施例4と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例B3〕
FTOガラスに代えて、シート抵抗13Ω/□(Ω/cm)のITO/PEN(ポリエチレンナフタレート)基板(王子トービ製)を用いた点以外は、実施例6と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔比較例B1〕
接触防止層を設けない点を除き、実施例B1と同様の手順で比較例B1の色素増感太陽電池を作製した。
実施例B1〜B3、および比較例B1の結果を表3に示す。
Figure 2014046117
〔実施例C1〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのステンレス(SUS304)基板を用いた点以外は、実施例1と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例C2〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのSUS304基板を用いた点以外は、実施例2と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例C3〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのSUS304基板を用いた点以外は、実施例3と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例C4〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのSUS304基板を用いた点以外は、実施例4と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例C5〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのSUS304基板を用いた点以外は、実施例5と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例C6〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのSUS304基板を用いた点以外は、実施例6と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔比較例C1〕
接触防止層を設けない点を除き、実施例C1と同様の手順で比較例C1の色素増感太陽電池を作製した。
実施例C1〜C6、および比較例C1までの結果を表4に示す。
Figure 2014046117
〔実施例D1〕
平均粒子径100nmのZrO粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを用いた点以外は、実施例1と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例D2〕
平均粒子径20nmのSiO粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを用いた点以外は、実施例1と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例D3〕
平均粒子径50nmのITO粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを用いた点以外は、実施例1と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例D4〕
平均粒子径50nmのアンチモンドープ酸化スズ(ATO)粒子を材料とした接触防止層形成用ペーストを用いた点以外は、実施例1と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
実施例D1〜D4の結果を表5に示す。
Figure 2014046117
(電池の曲げ試験による短絡発生の有無の検討)
〔実施例E1〕
作用極領域の大きさを0.5cm×5.0cmとした点以外は、実施例A1と同様の手順で実施例E1の色素増感太陽電池を作製した。
〔比較例E1〕
接触防止層を設けない点を除き、実施例E1と同様の手順で比較例E1の色素増感太陽電池を作製した。
上述のように作成した実施例E1の電池および比較例E1の電池のそれぞれにおいて、以下のような方法により電池の短絡発生の有無を検討した。
電池の長手方向の一端を固定して水平に保ち、電池の長手方向の他端を1cm持ち上げて、電池を曲げた状態で保持した。電池を曲げた状態で太陽電池性能を測定することにより、電池の短絡発生の有無を検討した。
実施例E1、実施例1の電池の曲げた状態での測定結果、比較例E1、および比較例E1の曲げた状態での測定結果を表6に示す。
Figure 2014046117
表1から表5に示すように、接触防止層を備えた実施例の色素増感太陽電池は、接触防止層を備えない点を除き同一構成の比較例にくらべて変換効率が向上していた。この理由はいくつか考えられるが、第1の理由としては、電解質部分の厚みが、比較例の30μm(スペーサーの厚さに略等しい)よりも接触防止層の厚さ分だけ減ったことで電気的抵抗が減少したことによる電流値の改善が考えられる。第1の理由については、接触防止層の厚さが増した実施例7のほうが実施例1よりも変換効率がより高かったことから推測される。第2の理由としては、接触防止層により、光電極を通過して対極まで届いた光が、接触防止層により反射され、再度、光電極へと入射することによる光利用の向上が考えられる。接触防止層による光の反射に起因する光利用の向上については、接触防止層が薄い実施例8が実施例1よりも変換効率がより高かったことから推測される。
また、表5に示すように、接触防止層を、TiO以外の材料でも好適に形成することができること、かつ好適に機能させることができることが確認された。
さらに、表6に示すように、比較例E1の色素増感太陽電池は、電池を曲げた状態で測定した場合は、電池性能が急激に低下した。これは、電池を曲げることにより、電池内部において光電極と対極とが接触して短絡が生じたことによると推測された。これに対し、実施例E1では、電池を曲げた状態で測定しても電池性能に変化がなく、接触防止層の存在により電池の短絡が確実に防止されていると推測された。
なお、実施例E1の色素増感太陽電池を厚さ方向に曲げた場合、部分的には光電極と接触防止層とが接触し、当該部位においては、光電極と接触防止層との間に電解質部分がほぼ存在しなくなることがある(電解質部分の厚みがほぼ0となる)。そのような状態でも、光電変換層及び接触防止層に存在する微細な隙間に電解質部分が入り込むことで、問題なく色素増感太陽電池として機能する。この考察によれば、光電変換層および接触防止層に充分電解質部分を含浸させることで、光電極と接触防止層とが全面にわたって接触し、見かけ上光電極と接触防止層との両者の間に層状の電解質部分が存在しないような(電解質部分の厚みがほぼ0となるような)色素増感太陽電池を構成することも可能となる。このような構成により、折り曲げに強く、また曲げられた状態が保持されるように設置等された場合においても好適に機能する色素増感太陽電池を作製することができる。
以下には、対極中に反射層を有する本発明の第二実施形態の色素増感太陽電池にかかる実施例について説明する。
〔実施例9〕
実施例9は、実施例1の(接触防止層形成用ペーストの調製)の工程を(反射層形成用ペーストの調製)に変更した以外の工程は、実施例1と同様に行った。
以下には、(反射層形成用ペーストの調製)について説明する。
(反射層形成用ペーストの調製)
上述のエタノール懸濁液〔A〕に、エチルセルロース5wt%、α‐テルピノール5wt%を加え、さらに、粒子の含有率が10wt%になるように反射層の材料となる粒子を加え、分散させた。その後、ロータリーエバポレーターでエタノールを除去し、反射層形成用ペーストを得た。
平均粒子径400nmのTiO粒子を材料とした反射層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、520℃で1時間焼結することにより、Pt層上に厚さ6μmでメソポーラス構造を有する反射層を形成し、対極を得た。
この対極の波長450nmおよび550nmの積分球を用いた全反射測定をU−4100(日立ハイテクノロジーズ製)を用いて行い、積分反射率を求めた。
上記の光電極〔1〕に、厚さ30μmの絶縁スペーサー、対極の順に重ね合わせ、光電極〔1〕と対極との間にマイクロシリンジで電解質溶液を注入することにより、色素増感太陽電池を作製した。
なお、反射層の材料となる粒子の粒子径の値は、焼結後のものである。反射層の材料となる粒子の平均粒子径の算出方法は、上記(半導体粒子懸濁液の調製操作)の項と同様の方法を採用した。
(色素増感太陽電池の性能評価)
実施例1と同様に色素増感太陽電池の性能評価を行った。
得られた色素増感太陽電池に、「ソーラーシミュレータ」(ペクセルテクノロジーズ製)を用いて、AM1.5、100mW/cmの擬似太陽光を照射しながら「2400型ソースメータ」(KEITHLEY社製)を用いてI−V特性を測定して短絡電流、開放電圧、形状因子ffの値を得ると共に、これらの値を用いて下記式(1)により、光電変換効率を算出した。
式(1);光電変換効率(%)=[短絡電流値(mA/cm)×開放電圧値(V)×{形状因子ff/入射光(100mW/cm)}]×100
〔実施例10〕
平均粒子径400nmのTiO粒子を材料とした反射層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、150℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚6μmの反射層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例9と同様とした。
〔実施例11〕
平均粒子径100nmのTiO粒子を材料とした反射層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、520℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚6μmの反射層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例9と同様とした。
〔実施例12〕
平均粒子径100nmのTiO粒子を材料とした反射層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、150℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚6μmの反射層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例9と同様とした。
〔実施例13〕
平均粒子径20nmのTiO粒子を材料とした反射層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、520℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚6μmの反射層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例9と同様とした。
〔実施例14〕
平均粒子径20nmのTiO粒子を材料とした反射層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、150℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚6μmの反射層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例9と同様とした。
〔実施例15〕
平均粒子径400nmのTiO粒子を材料とした反射層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、520℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚15μmの反射層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例9と同様とした。
〔実施例16〕
平均粒子径400nmのTiO粒子を材料とした反射層形成用ペーストを、Pt層上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、520℃で1時間、前記Pt層上に塗布した前記ペーストを焼結することにより、Pt層上に膜厚3μmの反射層を有する対極を得た。
その他の条件は実施例9と同様とした。
〔比較例2〕
反射層を設けない点を除き、実施例9と同様の手順で比較例2の色素増感太陽電池を作製した。比較例2についても実施例9〜16と同様に波長450nmおよび550nmの積分球を用いた全反射測定をU−4100(日立ハイテクノロジーズ製)を用いて行い、積分反射率を求めた。
実施例9〜16、および比較例2の結果を表7に示す。
Figure 2014046117
〔実施例A11〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例9と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A12〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例10と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A13〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例11と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A14〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例12と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A15〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例13と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A16〕
FTOガラスに代えて、厚さ40μmのTi基板を用いた点以外は、実施例14と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例A17〕
反射層形成用ペーストの塗布量を調節してPt層上に膜厚15μmの反射層を形成した点を除き、実施例15と同様の手順で実施例A17の色素増感太陽電池を作製した。
〔比較例A2〕
反射層を設けない点を除き、実施例A11と同様の手順で比較例A2の色素増感太陽電池を作製した。なお、実施例A11ないしA17、および比較例A2においては、触媒層形成のスパッタ条件を、60W、Arガス:4sccm、0.6Pa、1minとした。
実施例A11〜A17、および比較例A2までの結果を表8に示す。
Figure 2014046117
〔実施例B11〕
FTOガラスに代えて、シート抵抗13Ω/□(Ω/cm)のITO/PEN(ポリエチレンナフタレート)基板(王子トービ製)を用いた点以外は、実施例10と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例B12〕
FTOガラスに代えて、シート抵抗13Ω/□(Ω/cm)のITO/PEN(ポリエチレンナフタレート)基板(王子トービ製)を用いた点以外は、実施例12と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例B13〕
FTOガラスに代えて、シート抵抗13Ω/□(Ω/cm)のITO/PEN(ポリエチレンナフタレート)基板(王子トービ製)を用いた点以外は、実施例14と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔比較例B2〕
反射層を設けない点を除き、実施例B11と同様の手順で比較例B2の色素増感太陽電池を作製した。
実施例B11〜B13、および比較例B2までの結果を表9に示す。
Figure 2014046117
〔実施例C11〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのステンレス(SUS304)基板を用いた点以外は、実施例9と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例C12〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのSUS304基板を用いた点以外は、実施例10と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例C13〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのSUS304基板を用いた点以外は、実施例11と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例C14〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのSUS304基板を用いた点以外は、実施例12と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例C15〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのSUS304基板を用いた点以外は、実施例13と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例C16〕
FTOガラスに代えて、厚さ50μmのSUS304基板を用いた点以外は、実施例14と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔比較例C2〕
反射層を設けない点を除き、実施例C11と同様の手順で比較例C2の色素増感太陽電池を作製した。
実施例C11〜C16、および比較例C2の結果を表10に示す。なお、実施例C11ないしC16、および比較例C2においては、触媒層形成のスパッタ条件を、60W、Arガス:4sccm、0.6Pa、1minとした。
Figure 2014046117
〔実施例D11〕
平均粒子径20nmのSiO粒子を材料とした反射層形成用ペーストを用いた点以外は、実施例9と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
実施例D11の結果を表11に示す。
Figure 2014046117
以下の実施例は、触媒層の材料が上述のものと異なっている。
〔実施例E11〕
(カーボンペーストの作製)
カーボン0.2g(カーボンブラック0.129gと多孔質カーボン0.071g)に上述のエタノール懸濁液〔A〕を添加,混合した後、さらにエタノールを加えることでエタノール懸濁液〔C〕を得た。添加するエタノール懸濁液〔A〕の量は、〔A〕中に含まれる酸化チタン粒子の重量が、カーボンの重量に対し10%になるように添加した。さらに、エタノール懸濁液〔C〕にエチルセルロース10cp0.33gとα―テルピネオール1.54gを添加し、超音波を用いて撹拌を行った。その後、ロータリーエバポレーターでエタノールを除去し、カーボンペーストを得た。
(触媒層の作製)
上述のカーボンペーストを、FTOガラス上にスクリーン印刷を用いて塗布した。その後、370℃で30分焼結することにより、支持体としてのFTOガラス上に膜厚8μmの触媒層を形成した。
(対極の作製)
上述の触媒層上に、平均粒子径400nmのTiO粒子を材料とした反射層形成用ペーストを、スクリーン印刷を用いて塗布した。その後、370℃で30分焼結することにより、FTOガラス上に触媒層および反射層(触媒層と反射層との合計の膜厚15μm)を有する対極を得た。
上記対極を用いた点以外は実施例9と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔比較例E2〕
反射層を設けない点を除き、実施例E11と同様の手順で比較例E2の色素増感太陽電池を作製した。
〔実施例F11〕
(触媒層の作製)
導電性高分子PEDOT:PSSを、トルエンに重量比1%となるように分散させた溶液を、FTOガラス上にスピンコート法を用いて塗布し、導電性高分子からなる厚さ100nmの触媒層をFTOガラス上に形成した。
(対極の作製)
上述の触媒層上に、平均粒子径400nmのTiO粒子を材料とした反射層形成用ペーストを、スクリーン印刷を用いて塗布した。その後、150℃で30分焼結することにより、FTOガラス上に厚さ6μmの反射層を有する対極を得た。
上記対極を用いた点以外は実施例9と同様の手順で色素増感太陽電池を作製した。
〔比較例F2〕
反射層を設けない点を除き、実施例F11と同様の手順で比較例F2の色素増感太陽電池を作製した。
実施例E11およびF11、比較例E2およびF2の結果を表12に示す。
Figure 2014046117
表7から表12に示すように、各実施例の反射層は、反射層を備えない点を除き同一構成の比較例に比して、いずれも大きく劣らない積分反射率を示した。反射層の反射率は、絶縁性物質の粒子径が大きくなるにつれて向上する傾向が見られ、平均粒子径が100nm以上では概ね比較例における白金触媒層と同等以上の値を示した。
反射層を備えた各実施例の色素増感太陽電池では、反射層を備えない点を除き同一構成の比較例にくらべて変換効率が向上していた。実施例において変換効率が向上した理由は、光電極を通過して対極まで届いた光が反射層により反射され、再度、光電極へと入射することによる光利用の向上と、電解質部分の厚みが、比較例の30μm(スペーサーの厚さに略等しい)よりも反射層の厚さ分だけ減ったことで電気的抵抗が減少したこととの複合的な効果のためであると考えられる。
また、導電層が形成される支持体の種類によらず反射層の効果が確認された。さらに、表11に示すように、反射層は、TiO以外の材料でも好適に形成することができることが確認された。加えて、TiO以外の材料でも反射層を機能させることができることが確認された。
なお、本発明の色素増感太陽電池を厚さ方向に曲げた場合、部分的には光電極と反射層とが接触し、色素増感太陽電池が曲がった部位においては、光電極と反射層との間にほぼ電解質部分が存在しなくなることがある(電解質部分の厚みがほぼ0となることがある)。そのような状態でも、光電変換層及び反射層に存在する微細な隙間に電解質部分が入り込むことで、問題なく色素増感太陽電池として機能する。この考察によれば、光電変換層および反射層に充分電解質部分を含浸させることで、光電極と反射層とが全面にわたって接触し、見かけ上両者の間に層状の電解質部分が存在しないような(電解質部分の厚みが0となるような)色素増感太陽電池を構成することも可能となる。このような構成にすることで、折り曲げに強く、また曲げられた状態が保持されるように設置等されても好適に機能する色素増感太陽電池とすることができる。
以上、実施形態および実施例を用いて本発明の色素増感太陽電池について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
例えば、本発明の第一実施形態の色素増感太陽電池においては、光電極が透光性基板および透明導電層を備えなくてもよく、たとえば金属基板上に光電変換層が形成されてもよい。この場合は、光電極側から光を取り込めなくなるため、光透過性を有する材料で対極および接触防止層を形成すればよい。
例えば、本発明の第二実施形態の色素増感太陽電池にかかる上述の各実施例では、絶縁性の金属酸化物粒子を用いて反射層を形成したが、ITO、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)、ZrO、ZnO等からなる導電性の粒子を用いて反射層を形成することも可能である。この場合は、折り曲げ等されない用途に限定してもよいし、粒子間のネッキングを抑えつつ反射層を形成することで、導電性の粒子を用いつつ絶縁性の反射層を形成することが可能である。
また、本発明の第一実施形態および第二実施形態においては、触媒層の材料として、Pt以外の例えばカーボンまたは導電性高分子等の材料を用いた場合であっても、前記触媒層の上に絶縁性の接触防止層や絶縁性の反射層を設けることにより、対極および電池を作製することが可能である。
1、101 セル(色素増感太陽電池)
10、110 色素増感太陽電池用光電極
11、111 透光性基板(基板)
11a、111a 基材
11b、111b 透明導電層
12、112 光電変換層
20、120 色素増感太陽電池用対極
21、121 導電層
23、123 接触防止層
本発明の第一態様にかかる色素増感太陽電池用対極は、導電層と、絶縁性物質から形成され、前記導電層の一方の面上に形成された接触防止層と、を備え、前記導電層および前記接触防止層からなる二層構造を有する
本発明の第二態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを有する光電極と、本発明の第一態様の色素増感太陽電池用対極と、前記光電極と前記対極との間に充填される電解質部分とを備え、前記接触防止層の形成された面が前記光電極に対向し、かつ前記光電極と離間するように配置されている。
本発明の第三態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを備えた光電極と、本発明の第一態様の色素増感太陽電池用対極と、前記光電変換層および前記接触防止層に含浸される電解質部分と、を備え、前記接触防止層の形成された面が前記光電極に対向し、かつ前記光電極と相対移動可能に配置されている。
本発明の第四態様の色素増感太陽電池用対極は、導電層と、前記導電層の一方の面上に形成された絶縁性の反射層と、を備え、前記導電層および前記反射層からなる二層構造を有する
本発明の第五態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを有する光電極と、本発明の第四態様の色素増感太陽電池用対極と、前記光電極と前記対極との間に充填される電解質部分と、を備え、前記反射層の形成された面が前記光電極に対向し、かつ前記光電極と離間するように配置されている。
本発明の第六態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを備えた光電極と、本発明の第四態様の色素増感太陽電池用対極と、前記光電変換層および前記反射層に含浸される電解質部分と、を備え、前記反射層の形成された面が前記光電極に対向し、かつ前記光電極と相対移動可能に配置されている。
本発明は、対極を備える色素増感太陽電池に関する。
本願は、2012年9月18日に、日本に出願された特願2012−204696号、2013年1月25日に、日本に出願された特願2013−012408号、および2013年8月22日に日本出願された特願2013−172711号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
上記のような事情を踏まえ、本発明では、電池の撓み等が生じても光電極と対極との短絡が生じにくい色素増感太陽電池を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、光電極で捕集されなかった光を効率よく光電極に再入射させることができる色素増感太陽電池を提供することである。
本発明の第一態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを有する光電極と、導電層と、絶縁性物質で形成されて前記導電層の一方の面上に形成された接触防止層とを有する対極と、前記光電極と前記対極との間に充填される電解質部分とを備え、前記対極は、前記接触防止層の形成された面が前記光電極に対向し、かつ前記接触防止層と前記光電極とが離間するように配置されている。
本発明の第二態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを備えた光電極と、 導電層と、絶縁性物質で形成されて前記導電層の一方の面上に形成された接触防止層とを有する対極と、前記光電変換層および前記接触防止層に含浸される電解質部分と、を備え、前記対極は、前記接触防止層の形成された面を前記光電極に対向させ、かつ前記光電極と相対移動可能に配置されている。
本発明の第三態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを有する光電極と、導電層と、絶縁性物質で形成されて前記導電層の一方の面上に形成された反射層とを有する対極と、前記光電極と前記対極との間に充填される電解質部分と、を備え、前記対極は、前記反射層の形成された面が前記光電極に対向し、かつ前記反射層と前記光電極とが離間するように配置されている。
本発明の第四態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを備えた光電極と、 導電層と、絶縁性物質で形成されて前記導電層の一方の面上に形成された反射層とを有する対極と、前記光電変換層および前記反射層に含浸される電解質部分と、を備え、前記反射層の形成された面を前記光電極に対向させ、かつ前記光電極と相対移動可能に配置されている。
本発明の第二態様の色素増感太陽電池は、基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを有する光電極と、導電層と、絶縁性物質で形成されて前記導電層の一方の面上に形成された反射層とを有する対極と、前記光電極と前記対極との間に充填される電解質部分と、を備え、前記対極は、前記反射層の形成された面が前記光電極に対向し、かつ前記反射層と前記光電極とが離間するように配置されている。

Claims (15)

  1. 色素増感太陽電池用対極であって、
    導電層と、
    絶縁性物質から形成され、前記導電層の一方の面上に形成された接触防止層と、
    を備える
    色素増感太陽電池用対極。
  2. 前記接触防止層の厚さは、0.05μm以上100μm以下である
    請求項1に記載の色素増感太陽電池用対極。
  3. 前記絶縁性物質は金属酸化物である
    請求項1または2に記載の色素増感太陽電池用対極。
  4. 前記金属酸化物は、平均粒子径が10nm以上5μm以下の粒子である
    請求項3に記載の色素増感太陽電池用対極。
  5. 前記接触防止層は、メソポーラス構造を有する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の色素増感太陽電池用対極。
  6. 色素増感太陽電池であって、
    基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを有する光電極と、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の色素増感太陽電池用対極と、
    前記光電極と前記対極との間に充填される電解質部分と、
    を備え、
    前記接触防止層の形成された面が前記光電極に対向するように配置されている
    色素増感太陽電池。
  7. 色素増感太陽電池であって、
    基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを備えた光電極と、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の色素増感太陽電池用対極と、
    前記光電変換層および前記接触防止層に含浸される電解質部分と、
    を備え、
    前記接触防止層の形成された面が前記光電極に対向するように配置されている
    色素増感太陽電池。
  8. 前記電解質部分の厚さは、0より大きく30μm以下である
    請求項6または7に記載の色素増感太陽電池。
  9. 色素増感太陽電池用対極であって、
    導電層と、
    前記導電層の一方の面上に形成された絶縁性の反射層と、
    を備える
    色素増感太陽電池用対極。
  10. 前記反射層は、メソポーラス構造を有する
    請求項9に記載の色素増感太陽電池用対極。
  11. 前記反射層は金属酸化物の粒子から形成されている
    請求項9または10に記載の色素増感太陽電池用対極。
  12. 前記粒子の平均粒子径が10nm以上5μm以下である
    請求項11に記載の色素増感太陽電池用対極。
  13. 色素増感太陽電池であって、
    基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを有する光電極と、
    請求項9から12のいずれか一項に記載の色素増感太陽電池用対極と、
    前記光電極と前記対極との間に充填される電解質部分と、
    を備え、
    前記反射層の形成された面が前記光電極に対向するように配置されている色素増感太陽電池。
  14. 前記電解質部分の厚さは、0より大きく30μm以下である
    請求項13に記載の色素増感太陽電池。
  15. 色素増感太陽電池であって、
    基板と、機能性半導体に増感色素が担持された光電変換材料を用いて前記基板上に形成された光電変換層とを備えた光電極と、
    請求項9から12のいずれか一項に記載の色素増感太陽電池用対極と、
    前記光電変換層および前記反射層に含浸される電解質部分と、
    を備え、
    前記反射層の形成された面が前記光電極に対向するように配置されている色素増感太陽電池。
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