JPWO2014033853A1 - エレベータ用ロープ及びそれを用いたエレベータ装置 - Google Patents

エレベータ用ロープ及びそれを用いたエレベータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014033853A1
JPWO2014033853A1 JP2014532629A JP2014532629A JPWO2014033853A1 JP WO2014033853 A1 JPWO2014033853 A1 JP WO2014033853A1 JP 2014532629 A JP2014532629 A JP 2014532629A JP 2014532629 A JP2014532629 A JP 2014532629A JP WO2014033853 A1 JPWO2014033853 A1 JP WO2014033853A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
inner layer
strand
fiber core
elevator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014532629A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5976116B2 (ja
Inventor
光井 厚
厚 光井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2014033853A1 publication Critical patent/JPWO2014033853A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5976116B2 publication Critical patent/JP5976116B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/06Arrangements of ropes or cables
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B9/00Kinds or types of lifts in, or associated with, buildings or other structures
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/02Ropes built-up from fibrous or filamentary material, e.g. of vegetable origin, of animal origin, regenerated cellulose, plastics
    • D07B1/04Ropes built-up from fibrous or filamentary material, e.g. of vegetable origin, of animal origin, regenerated cellulose, plastics with a core of fibres or filaments arranged parallel to the centre line
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0673Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core having a rope configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/16Ropes or cables with an enveloping sheathing or inlays of rubber or plastics
    • D07B1/165Ropes or cables with an enveloping sheathing or inlays of rubber or plastics characterised by a plastic or rubber inlay
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/10Rope or cable structures
    • D07B2201/1004General structure or appearance
    • D07B2201/1008Several parallel ropes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/10Rope or cable structures
    • D07B2201/1012Rope or cable structures characterised by their internal structure
    • D07B2201/102Rope or cable structures characterised by their internal structure including a core
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2024Strands twisted
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2036Strands characterised by the use of different wires or filaments
    • D07B2201/2037Strands characterised by the use of different wires or filaments regarding the dimension of the wires or filaments
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2047Cores
    • D07B2201/2052Cores characterised by their structure
    • D07B2201/2055Cores characterised by their structure comprising filaments or fibers
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2075Fillers
    • D07B2201/2076Fillers having a lubricant function
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2501/00Application field
    • D07B2501/20Application field related to ropes or cables
    • D07B2501/2007Elevators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

エレベータ用ロープにおいて、内層ロープは、内層ロープ繊維芯と、複数本の内層子縄と、外周に被覆されている樹脂製の内層ロープ被覆体とを有している。内層子縄は、内層ロープ繊維芯の外周に撚り合わされている。また、内層子縄は、中心に配置されている内層子縄繊維芯と、内層子縄繊維芯の外周に撚り合わされている複数本の鋼製の内層子縄素線とを有している。さらに、内層ロープの外周には、複数本の鋼製の外層子縄が撚り合わされている。

Description

この発明は、中心に配置された繊維芯と、複数本の鋼製素線が撚り合わされてなる複数本の子縄とを有するエレベータ用ロープ、及びそれを用いたエレベータ装置に関するものである。
従来の高強度ワイヤロープでは、鋼製の芯ロープの外周がエラストマーにより被覆されており、エラストマーの外周に複数本の鋼製の子縄が撚り合わされている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の他のワイヤロープでは、芯ロープの外周に被覆が設けられている。そして、被覆には、芯ロープに含ませた油を長期間に渡って少しずつ出すための孔が設けられている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、従来のエレベータ用ロープでは、3本の芯ロープ子縄を互いに撚り合わせてなる芯ロープが中心に配置されている。各芯ロープ子縄は、繊維を束ねてなる多数のヤーンにより構成されている。芯ロープの外周は、樹脂製の芯ロープ被覆体により被覆されている。芯ロープ被覆体の外周には、複数本の鋼製子縄が撚り合わせられている。各鋼製子縄は、複数本の鋼製素線を撚り合わせて構成されている(例えば、特許文献3参照)。
特許第2992783号公報 実開平7−43870号公報 国際公開2010/143249号
特許文献1に示されているような従来の鋼芯入りロープでは、有効断面積を増加させ強度を高くするために、ロープ径に対する鋼材部分の占有面積をできるだけ大きくする構成となる。このため、芯ロープは、その中心に配置された鋼製の芯子縄と、芯子縄の外周に撚り合わされた複数本の鋼製の内層子縄とを有する構成となる。しかし、このような芯ロープでは、ロープグリースを含有する部分が乏しく、本来必要な油量を含有させることが難しくなる。また、芯ロープが鋼製素線のみで構成されているため、全体の質量が増大してしまう。
また、特許文献2に示されているような従来のワイヤロープでは、芯ロープの外周に子縄を撚り合わせる際に、変形を伴うレベルの圧縮力を作用させることはなく、芯ロープが芯ロープ自体を撚り合わせる工程以外で締め付けられていない。このため、芯ロープ内に構造的な隙間が必要以上に残っている状態が想定される。
さらに、特許文献3に示されている従来のエレベータ用ロープでは、芯綱が繊維により構成されているため、芯綱の外周に芯綱被覆体を被覆する際、成形機の熱により繊維が溶融し破断する恐れがあった。また、芯綱は、芯綱ストランドを撚り合わせる工程以外に締め付けられていないため、芯綱内に構造的な隙間が残っており、経年使用により芯綱に変形(へたり)や減径が生じ、これにより鋼製ストランド間の接触圧力が増大し、鋼製素線の摩耗や断線が発生する。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ロープグリースの含有量を十分に確保しつつ、質量の増大を抑えることができ、また繊維芯を構成する繊維の破断、繊維芯の変形及び減径を抑制することができるエレベータ用ロープ及びそれを用いたエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ用ロープは、内層ロープ繊維芯と、内層ロープ繊維芯の外周に撚り合わされている複数本の内層子縄と、外周に被覆されている樹脂製の内層ロープ被覆体とを有する内層ロープ、及び内層ロープの外周に撚り合わされている複数本の鋼製の外層子縄を備え、内層子縄は、中心に配置されている内層子縄繊維芯と、内層子縄繊維芯の外周に撚り合わされている複数本の鋼製の内層子縄素線とを有している。
また、この発明に係るエレベータ装置は、駆動シーブを有する巻上機、内層ロープと、内層ロープの外周に撚り合わされている複数本の鋼製の外層子縄とを有しており、駆動シーブに巻き掛けられているエレベータ用ロープ、及びエレベータ用ロープにより吊り下げられており、巻上機により昇降されるかごを備え、内層ロープは、内層ロープ繊維芯と、内層ロープ繊維芯の外周に撚り合わされている複数本の内層子縄と、外周に被覆されている樹脂製の内層ロープ被覆体とを有しており、内層子縄は、中心に配置されている内層子縄繊維芯と、内層子縄繊維芯の外周に撚り合わされている複数本の鋼製の内層子縄素線とを有している。
この発明のエレベータ用ロープ及びそれを用いたエレベータ装置は、内層ロープ繊維芯の外周に内層子縄が撚り合わされており、内層子縄の中心に内層子縄繊維芯が配置されており、内層子縄繊維芯の外周に鋼製の内層子縄素線が撚り合わされているため、ロープグリースの含有量を十分に確保しつつ、質量の増大を抑えることができ、また繊維芯を構成する繊維の破断、繊維芯の変形及び減径を抑制することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1のエレベータ用ロープの断面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ用ロープの断面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ用ロープの断面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路21の上部には、機械室22が設けられている。機械室22内には、機械台23が設置されている。機械台23上には、巻上機24が支持されている。巻上機24は、駆動シーブ25及び巻上機本体26を有している。巻上機本体26は、駆動シーブ25を回転させる巻上機モータと、駆動シーブ25の回転を制動する巻上機ブレーキとを有している。
機械台23には、そらせ車27が取り付けられている。駆動シーブ25及びそらせ車27には、懸架手段としての複数本(図では1本のみ示す)のエレベータ用ロープ28が巻き掛けられている。駆動シーブ25の外周には、エレベータ用ロープ28が挿入される複数のロープ溝が設けられている。
かご29及び釣合おもり30は、エレベータ用ロープ28により昇降路21内に吊り下げられており、巻上機24により昇降路21内を昇降される。昇降路21内には、かご29の昇降を案内する一対のかごガイドレール31と、釣合おもり30の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール32とが設置されている。かご29には、かごガイドレール31に係合してかご29を非常停止させる非常止め装置33が搭載されている。
図2は図1のエレベータ用ロープ28の断面図である。エレベータ用ロープ28は、内層ロープ1と、内層ロープ1の外周に撚り合わされている複数本(この例では8本)の外層子縄2とを有している。外層子縄2は、エレベータ用ロープ28の最外層に位置し、外部に露出している。
内層ロープ1は、中心に配置された内層ロープ繊維芯3と、内層ロープ繊維芯3の外周に直接撚り合わされている複数本(この例では8本)の内層子縄4と、外周に被覆されている樹脂製の内層ロープ被覆体5とを有している。
内層ロープ繊維芯3は、繊維を撚り合わせて構成されている。また、内層ロープ繊維芯3には、ロープグリースが含浸されている。
各内層子縄4は、中心に配置されている内層子縄繊維芯6と、内層子縄繊維芯6の外周に撚り合わされている複数本(この例では12本)の第1の内層子縄素線(中間素線)7と、第1の内層子縄素線7の層の外周に撚り合わされている複数本(この例では12本)の第2の内層子縄素線(外層素線)8とを有している。
内層子縄繊維芯6は、繊維を撚り合わせて構成されている。また、全ての内層子縄繊維芯6には、ロープグリースが含浸されている。
第1及び第2の内層子縄素線7,8は、全て鋼製素線である。第2の内層子縄素線8の直径は、内層子縄繊維芯6の直径よりも小さく、第1の内層子縄素線7の直径よりも大きい。即ち、第1の内層子縄素線7の直径は、第2の内層子縄素線8の直径よりも小さい。
内層ロープ被覆体5の材料としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレンなど、ある程度の硬さを有する樹脂が用いられている。内層ロープ被覆体5は、隣接する外層子縄2間、隣接する内層子縄4間、及び外層子縄2と内層子縄4との間にそれぞれ介在されている。
各外層子縄2は、中心に配置されている第1の外層子縄素線(芯素線)9と、第1の外層子縄素線9の外周に撚り合わされている複数本(この例では9本)の第2の外層子縄素線(中間素線)10と、第2の外層子縄素線10の層の外周に撚り合わされている複数本(この例では9本)の第3の外層子縄素線(外層素線)11とを有している。
第1ないし第3の外層子縄素線9〜11は、全て鋼製素線である。第3の外層子縄素線11の直径は、第1の外層子縄素線9の直径よりも小さく、第2の外層子縄素線10の直径よりも大きい。即ち、第2の外層子縄素線10の直径は、第3の外層子縄素線11の直径よりも小さい。
内層子縄4の直径は、外層子縄2の直径よりも小さい。この例では、内層子縄4の直径は、外層子縄2の直径の1/2以下である。また、内層子縄4の本数は、外層子縄2の本数と同じである。
内層子縄素線7,8の直径は、いずれの外層子縄素線9,10,11の直径よりも小さい。また、内層子縄素線7,8の引張強度は、いずれの外層子縄素線9,10,11の引張強度よりも高い。
このようなエレベータ用ロープ28では、内層ロープ1の中心に内層ロープ繊維芯3が設けられているとともに、各内層子縄4の中心に内層子縄繊維芯6が設けられているので、鋼製素線のみで構成されている内層ロープに比べて、ロープグリースの含有量を増加させることができる。
また、繊維部分の断面積を増加させ、鋼製素線の断面積を減少させることにより、エレベータ用ロープ28の単位質量の増大を抑えることができる。具体的には、内層子縄4の部分も繊維芯とした繊維芯入りロープと比べた内層子縄4による単位質量の増加は、15%以内に抑えることができる。これにより、例えば、既設のエレベータ装置に適用されているエレベータ用ロープの代わりに、実施の形態1のエレベータ用ロープ28をそのまま適用することができる。
さらに、内層ロープ繊維芯3と内層ロープ被覆体5との間に内層子縄4が配置されており、内層子縄繊維芯6の外周に内層子縄素線7,8が配置されているため、内層ロープ被覆体5を施工する際に高温の樹脂により繊維芯3,6が溶融され切断されるのが防止される。
さらにまた、内層子縄4を撚り合わせる際に内層ロープ繊維芯3が締め付けられるため、内層ロープ繊維芯3内の構造的な隙間が大幅に削減され、経年使用時の内層ロープ1の変形(へたり)による減径を抑制することができる。これにより、減径による外層子縄2間の接触圧力の増加が防止され、外層子縄2の摩耗を抑制することができる。
また、内層ロープ被覆体5の材料として自己潤滑性を有するポリプロピレン又はポリエチレンを用いることで、経年使用によりロープグリースが枯渇した際に、内層子縄4と外層子縄2との間の潤滑性の低下が防止され、素線摩耗や芯綱摩耗による強度低下を抑制することができる。
さらに、内層子縄の数を8本以下とすることで、一般的にエレベータの製造で使用されている製造設備による製造が可能であり、エレベータ用ロープ28の製造コストの増加を抑えることができる。
さらにまた、内層子縄素線7,8の直径は、いずれの外層子縄素線9,10,11の直径よりも小さく、内層子縄素線7,8の引張強度は、いずれの外層子縄素線9,10,11の引張強度よりも高いので、内層子縄4が外層子縄2よりも先に断線するのを防止することができ、ロープ全体の劣化をロープ外観から判断し易くすることができる。
ここで、経年使用により内層ロープ被覆体5に微少な亀裂が発生すると、亀裂を通して外層子縄2にロープグリースが供給される。これに対して、内層ロープ被覆体5の厚さが大きすぎると、ロープグリースが供給されない可能性があるとともに、内層ロープ繊維芯3の断面積が小さくなり、ロープグリースの含有量も少なくなる。
内層子縄4と外層子縄2との直接接触を防止するためには、両者の間に内層ロープ被覆体5が介在する必要がある。しかし、直接接触を防止するために必要な内層ロープ被覆体5の厚さは、ロープ径の1%程度で十分である。このため、被覆施工及び外層子縄2の施工時の製造誤差を考慮し、内層子縄4と外層子縄2との間に介在する内層ロープ被覆体5の厚さは、エレベータ用ロープ28全体の径に対して1%以上、2%以下とするのが好適である。
また、合成繊維製の繊維芯3,6を用いることにより、一般的にエレベータ用ロープの芯綱材として使用されるサイザル麻などの天然繊維に比べ、内部の隙間を減少させ、経年使用時の変形(へたり)をさらに抑制し、高湿環境下での腐食を抑制することができる。これにより、外層子縄2間や、外層子縄2と内層ロープ1との間で発生する懸念のあった内部損傷をより確実に防止することができる。
実施の形態2.
次に、図3はこの発明の実施の形態2によるエレベータ用ロープ28の断面図である。実施の形態2では、内層ロープ繊維芯12として、例えばポリプロピレン又はポリエチレンからなる合成繊維製の丸棒芯(中実芯)が用いられている。丸棒芯は、3本の芯ストランドを互いに撚り合わせて外周から加圧することにより構成されている。各芯ストランドは、合成繊維を束ねてなる多数のヤーンにより構成されている。
また、内層ロープ繊維芯12の外周には、6本の内層子縄4が撚り合わされている。即ち、内層子縄4の本数は、外層子縄2の本数よりも少ない。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ用ロープ28では、内層ロープ繊維芯12として合成繊維製の丸棒芯が用いられているため、中心部の繊維の充填密度を向上させることができ、経年使用時の内層ロープ1の変形(へたり)による減径をさらに抑制することができる。これにより、外層子縄2の摩耗をさらに抑制することができる。
また、実施の形態2の内層ロープ繊維芯12は、実施の形態1の内層ロープ繊維芯3に比べて内部の隙間が少なくなるため、ロープグリースの含有量が少なくなる。これに対して、内層子縄4の本数を減らしつつ内層子縄4の断面積を大きくすることにより、内層子縄繊維芯6の断面積を大きくすることができ、必要なロープグリースの含有量を確保することができる。
実施の形態3.
次に、図4はこの発明の実施の形態3によるエレベータ用ロープ28の断面図である。この例では、外層子縄2が、製造時にダイスにより外周から圧縮(塑性加工)されている。これにより、第3の外層子縄素線11の断面形状が異形化されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような構成によれば、駆動シーブ25(図1)のロープ溝とエレベータ用ロープ28との接触面圧を低減することができ、エレベータ用ロープ28の内部損傷を抑制しつつ、外層子縄2の損傷も抑制することができ、エレベータ用ロープ28の更なる長寿命化を図ることができる。
なお、実施の形態2の第3の外層子縄素線11を実施の形態3と同様に異形化してもよい。
また、実施の形態2では内層ロープ繊維芯12を丸棒芯としたが、内層子縄繊維芯6を合成繊維製の丸棒芯としてもよい。
さらに、この発明のエレベータ用ロープが適用されるエレベータ装置のタイプは、図1のタイプに限定されるものではない。例えば、機械室レスエレベータ、2:1ローピング方式のエレベータ装置、マルチカー方式のエレベータ装置、又はダブルデッキエレベータ等にも、この発明は適用できる。
さらにまた、この発明のエレベータ用ロープは、かご29を吊り下げるためのロープ以外のロープ、例えばコンペンロープやガバナロープ等にも適用することができる。

Claims (10)

  1. 内層ロープ繊維芯と、前記内層ロープ繊維芯の外周に撚り合わされている複数本の内層子縄と、外周に被覆されている樹脂製の内層ロープ被覆体とを有する内層ロープ、及び
    前記内層ロープの外周に撚り合わされている複数本の鋼製の外層子縄
    を備え、
    前記内層子縄は、中心に配置されている内層子縄繊維芯と、前記内層子縄繊維芯の外周に撚り合わされている複数本の鋼製の内層子縄素線とを有しているエレベータ用ロープ。
  2. 前記内層ロープ繊維芯及び前記内層子縄繊維芯にロープグリースが含浸されている請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  3. 前記内層子縄の直径は、前記外層子縄の直径よりも小さい請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  4. 前記内層子縄素線の直径は、前記外層子縄を構成するいずれの素線の直径よりも小さい請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  5. 前記内層子縄素線の引張強度は、前記外層子縄を構成するいずれの素線の引張強度よりも高い請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  6. 前記内層子縄の数は、8本以下である請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  7. 前記内層子縄の部分も前記繊維芯とした場合と比べた前記内層子縄による単位質量の増加が15%以内である請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  8. 前記内層ロープ被覆体の前記内層子縄と前記外層子縄との間に介在する部分の厚さは、全体のロープ径の1%以上、2%以下である請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  9. 前記外層子縄は、外周から圧縮加工されており、これにより前記外層子縄の外周の素線の断面形状が異形化されている請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  10. 駆動シーブを有する巻上機、
    内層ロープと、前記内層ロープの外周に撚り合わされている複数本の鋼製の外層子縄とを有しており、前記駆動シーブに巻き掛けられているエレベータ用ロープ、及び
    前記エレベータ用ロープにより吊り下げられており、前記巻上機により昇降されるかご
    を備え、
    前記内層ロープは、内層ロープ繊維芯と、前記内層ロープ繊維芯の外周に撚り合わされている複数本の内層子縄と、外周に被覆されている樹脂製の内層ロープ被覆体とを有しており、
    前記内層子縄は、中心に配置されている内層子縄繊維芯と、前記内層子縄繊維芯の外周に撚り合わされている複数本の鋼製の内層子縄素線とを有しているエレベータ装置。
JP2014532629A 2012-08-29 2012-08-29 エレベータ用ロープ及びそれを用いたエレベータ装置 Active JP5976116B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/071837 WO2014033853A1 (ja) 2012-08-29 2012-08-29 エレベータ用ロープ及びそれを用いたエレベータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014033853A1 true JPWO2014033853A1 (ja) 2016-08-08
JP5976116B2 JP5976116B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=50182703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014532629A Active JP5976116B2 (ja) 2012-08-29 2012-08-29 エレベータ用ロープ及びそれを用いたエレベータ装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9902594B2 (ja)
JP (1) JP5976116B2 (ja)
KR (1) KR101787849B1 (ja)
CN (1) CN104583112B (ja)
DE (1) DE112012006854T5 (ja)
WO (1) WO2014033853A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101854969B1 (ko) * 2013-07-09 2018-05-04 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 엘리베이터용 로프 및 그것을 이용한 엘리베이터 장치
SG11201705015SA (en) * 2015-01-27 2017-08-30 Bridon Int Ltd Stranded wire rope
KR101667991B1 (ko) * 2015-03-19 2016-10-21 고려제강 주식회사 엘리베이터용 와이어 로프
US10676320B2 (en) 2015-10-16 2020-06-09 Mitsubishi Electric Corporation Elevator rope and a manufacturing method therefor
US20170356132A1 (en) * 2016-06-10 2017-12-14 Wirerope Works, Inc. Braided Polyester Fiber Core in Steel Wire Rope
WO2018051395A1 (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 東京製綱株式会社 動索用ワイヤロープおよびその製造方法
US11155352B2 (en) * 2017-08-22 2021-10-26 Breeze-Eastern Llc Aircraft mounted hoist system having a multi-stranded wire rope cable
DE102017130743A1 (de) * 2017-12-20 2019-06-27 Gustav Wolf GmbH Aufzugseil und Verfahren zur Herstellung eines Aufzugseils
JP7357803B2 (ja) * 2020-08-27 2023-10-06 三菱電機株式会社 ベルト、その製造方法、及びエレベーター
DE112020007682T5 (de) * 2020-10-14 2023-07-27 Mitsubishi Electric Corporation Aufzugseil
CN114687228A (zh) * 2022-03-22 2022-07-01 南通久泰新材料科技有限公司 一种合成纤维复合缆绳及其加工方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0444397U (ja) * 1990-08-16 1992-04-15
WO2008023434A1 (fr) * 2006-08-25 2008-02-28 Mitsubishi Electric Corporation Câble d'ascenseur
WO2010143249A1 (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 三菱電機株式会社 エレベータ用ロープ及びその製造方法
JP2011089221A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Tesac Wirerope Co Ltd ワイヤロープ

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1811697A (en) * 1930-02-19 1931-06-23 Williamsport Wire Rope Company Wire rope
US2241955A (en) * 1940-07-16 1941-05-13 Wickwire Spencer Steel Company Metallic rope and cable
US3104515A (en) * 1962-04-09 1963-09-24 United States Steel Corp Wire rope
US3874158A (en) * 1973-10-29 1975-04-01 Amsted Ind Inc Wire rope with plastic impregnated lubricated core
CA1041385A (en) * 1975-02-24 1978-10-31 Tadao Senoo Rope and method for forming same
JPS5438963A (en) * 1977-08-29 1979-03-24 Mitsubishi Electric Corp Wire rope
JPS5442445A (en) * 1977-09-07 1979-04-04 Mitsubishi Electric Corp Wire rope
DE3631211A1 (de) * 1986-09-13 1988-03-24 Ver Drahtseilwerke Gmbh Drehungsarmes bzw. drehungsfreies drahtseil
JPH0743870U (ja) 1991-08-07 1995-09-26 光正 武田 ワイヤロープ被覆芯
JP2992783B2 (ja) 1991-12-19 1999-12-20 東京製綱株式会社 高強度ワイヤロープ
JP3185822B2 (ja) 1992-12-28 2001-07-11 東洋紡績株式会社 複合素材ロープ
BR9500779A (pt) * 1994-03-02 1995-10-24 Inventio Ag Cabo como meio de suporte para elevadores
JPH1018190A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Tokyo Seiko Co Ltd ワイヤロープ
US5881843A (en) * 1996-10-15 1999-03-16 Otis Elevator Company Synthetic non-metallic rope for an elevator
FR2783585B1 (fr) * 1998-09-23 2000-11-17 Trefileurope Cable mixte a ame synthetique pour le levage ou de traction
IL132299A (en) * 1998-10-23 2003-10-31 Inventio Ag Stranded synthetic fiber rope
SG78407A1 (en) * 1999-01-22 2001-02-20 Inventio Ag Sheathed synthetic fiber rope
CA2262307C (en) * 1999-02-23 2006-01-24 Joseph Misrachi Low stretch elevator rope
DE60226601D1 (de) * 2001-06-21 2008-06-26 Kone Corp Aufzug
WO2003050348A1 (fr) * 2001-12-12 2003-06-19 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Cable d'ascenseur et dispositif d'ascenseur
CN100439227C (zh) * 2002-11-12 2008-12-03 三菱电机株式会社 电梯用绳索及电梯装置
JP4625043B2 (ja) * 2007-03-30 2011-02-02 東京製綱株式会社 動索用ワイヤロープ
KR20090080170A (ko) * 2008-01-21 2009-07-24 고려제강 주식회사 엘리베이터용 와이어 로프
KR20080105043A (ko) 2008-08-20 2008-12-03 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 엘리베이터용 로프
WO2010071061A1 (ja) * 2008-12-17 2010-06-24 三菱電機株式会社 エレベータ用ロープ
JP2011046462A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ装置およびエレベータ用ワイヤロープ
JPWO2011070648A1 (ja) * 2009-12-08 2013-04-22 三菱電機株式会社 エレベータ用ロープ
US8800257B2 (en) * 2010-07-16 2014-08-12 E I Du Pont De Nemours And Company Composite cord and method of making and support structure and tire containing same
MY166678A (en) * 2010-11-05 2018-07-18 Bridon Int Ltd Compacted hybrid elevator rope
CN202359433U (zh) * 2011-12-02 2012-08-01 江苏赛福天钢索股份有限公司 电梯用混合钢芯压实股钢丝绳
JP2015507706A (ja) * 2012-01-05 2015-03-12 ナムローゼ・フェンノートシャップ・ベーカート・ソシエテ・アノニムN V Bekaert Societe Anonyme 吊り上げ用ロープおよびそのロープを備えたエレベータ
CN104066669A (zh) * 2012-01-23 2014-09-24 三菱电机株式会社 电梯用绳索
SG11201502064QA (en) * 2012-10-05 2015-05-28 Bekaert Sa Nv Hybrid rope

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0444397U (ja) * 1990-08-16 1992-04-15
WO2008023434A1 (fr) * 2006-08-25 2008-02-28 Mitsubishi Electric Corporation Câble d'ascenseur
WO2010143249A1 (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 三菱電機株式会社 エレベータ用ロープ及びその製造方法
JP2011089221A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Tesac Wirerope Co Ltd ワイヤロープ

Also Published As

Publication number Publication date
KR20150040335A (ko) 2015-04-14
CN104583112A (zh) 2015-04-29
JP5976116B2 (ja) 2016-08-23
WO2014033853A1 (ja) 2014-03-06
US9902594B2 (en) 2018-02-27
CN104583112B (zh) 2018-11-20
KR101787849B1 (ko) 2017-10-18
US20150144432A1 (en) 2015-05-28
DE112012006854T5 (de) 2015-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5976116B2 (ja) エレベータ用ロープ及びそれを用いたエレベータ装置
JP5657147B2 (ja) エレベータ用ロープ
JP6042987B2 (ja) エレベータ用ロープ及びそれを用いたエレベータ装置
JP6452839B2 (ja) エレベータ用ロープ及びその製造方法
WO2012056529A1 (ja) エレベータ用ロープ
JP2011046462A (ja) エレベータ装置およびエレベータ用ワイヤロープ
WO2011070648A1 (ja) エレベータ用ロープ
WO2023053192A1 (ja) ロープ及びその製造方法
JP2014061958A (ja) エレベータ用ロープ及びそれを用いたエレベータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5976116

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250