JPWO2011070648A1 - エレベータ用ロープ - Google Patents

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Abstract

エレベータ用ロープは、芯ロープと、複数本の外層子縄と、樹脂製の外層被覆体とを有している。芯ロープは、1本の鋼製の芯子縄と、芯子縄の外周に被覆された樹脂製の芯子縄被覆体と、芯子縄被覆体の外周に設けられた複数本の鋼製の芯ロープ子縄からなる芯ロープ子縄集合体と、芯ロープ子縄集合体の外周に設けられた樹脂製の芯ロープ被覆体とを有している。外層被覆体は、外層子縄に接着されている。芯子縄及び芯ロープ子縄は、中心素線の外周に2層の素線を束ねた3層構造である。外層子縄は、中心素線の外周に1層の素線を束ねた2層構造である。

Description

この発明は、複数本の鋼製の子縄と複数層の樹脂製の被覆体とを組み合わせたエレベータ用ロープに関するものである。
従来のエレベータ用ロープでは、複数本の芯子縄を撚り合わせてなる芯ロープの外側に複数本の内層子縄が配置され、内層子縄の外側に複数本の外層子縄が配置されている。また、芯ロープと内層子縄との間に樹脂製の芯ロープ被覆体が配置され、内層子縄と外層子縄との間に樹脂製の内層被覆体が配置され、外層子縄の外側に樹脂製の外層被覆体が配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4108607号公報
上記のような従来のエレベータ用ロープでは、芯子縄を撚り合わせてなる芯ロープが中心に配置されているため、芯子縄を撚り合わせる工程が必要であり、製造に手間がかかる。また、子縄を撚り合わせてなる芯ロープは外力に対して比較的断面形状が崩れ易く、しかも、綱車に巻き掛けられた際にロープ中心には力が集中するため、芯ロープの断面形状が崩れ、エレベータ用ロープ全体の断面形状も崩れる恐れがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、製造を容易にすることができるとともに、断面形状を変形し難くすることができるエレベータ用ロープを得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ用ロープは、1本の鋼製の芯子縄と、芯子縄の外周に被覆された樹脂製の芯子縄被覆体と、芯子縄被覆体の外周に設けられた複数本の鋼製の芯ロープ子縄からなる芯ロープ子縄集合体と、芯ロープ子縄集合体の外周に設けられた樹脂製の芯ロープ被覆体とを有する芯ロープ、芯ロープ被覆体の外周に設けられた複数本の鋼製の外層子縄からなる外層子縄集合体、及び外層子縄集合体の外周に設けられた樹脂製の外層被覆体を備え、芯子縄及び芯ロープ子縄は、中心素線の外周に2層の素線を束ねた3層構造であり、外層子縄は、中心素線の外周に1層の素線を束ねた2層構造である。
この発明のエレベータ用ロープは、芯子縄を1本のみ用いたため、子縄を撚り合わせる工程を減らすことができ、製造を容易にすることができる。また、芯ロープ子縄を、芯子縄の外周に直接撚り合わせず、芯子縄被覆体の外周に設けたため、芯ロープの断面形状を変形し難くすることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ用ロープの断面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ用ロープの断面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ用ロープの断面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータ用ロープの断面図である。 実施の形態1、2、3又は4のエレベータ用ロープが適用されるエレベータ装置の一例を示す側面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ用ロープの断面図である。図において、エレベータ用ロープの中心には、1本の鋼製の芯子縄1が配置されている。芯子縄1の外周には、樹脂製の芯子縄被覆体2が設けられている。芯子縄被覆体2の外周には、複数本(ここでは8本)の鋼製の芯ロープ子縄3が撚り合わせられている。
8本の芯ロープ子縄3からなる芯ロープ子縄集合体4及び芯子縄被覆体2の外周には、樹脂製の芯ロープ被覆体5が設けられている。芯ロープ6は、芯子縄1、芯子縄被覆体2、芯ロープ子縄3及び芯ロープ被覆体5により構成されている。
芯ロープ被覆体5の外周には、複数本(ここでは20本)の鋼製の外層子縄7が撚り合わせられている。20本の外層子縄7からなる外層子縄集合体8及び芯ロープ被覆体5の外周には、樹脂製の外層被覆体9が設けられている。外層子縄7と外層被覆体9とは、接着剤により接着されている。
芯子縄1、芯ロープ子縄3及び外層子縄7を含む全ての子縄は、製造時にダイスにより外周から圧縮(塑性加工)されており、それらの素線の断面形状が異形化されている。
芯子縄1及び芯ロープ子縄3は、中心素線の外周に2層の素線を束ねた3層構造である。また、芯子縄1及び芯ロープ子縄3の断面構造は、シール形である。さらに、芯子縄1及び芯ロープ子縄3の2層の素線の撚り長さは等しい。即ち、芯子縄1及び芯ロープ子縄3は、平行撚りで構成されている。外層子縄7は、中心素線の外周に1層の素線を束ねた2層構造である。
芯子縄被覆体2及び芯ロープ被覆体5の材料には、芯ロープ子縄3や外層子縄7からの圧力を保持することが必要であるため、例えばポリエチレン又はポリプロピレンなど、ある程度の硬さを有する樹脂が用いられている。また、芯子縄被覆体2及び芯ロープ被覆体5は、架橋剤を混入することにより架橋された樹脂により構成されている。
さらに、芯子縄被覆体2及び芯ロープ被覆体5は、エレベータ用ロープとしての柔軟性を高めるとともに、綱車により曲げられた際に発生するロスを低減するため、摩擦係数がある程度低い方が良い。
このように、芯子縄被覆体2及び芯ロープ被覆体5の材料としては、外層被覆体9の材料よりも硬く、かつ同一の金属材料に対する摩擦係数が低いものが好適である。さらに、芯子縄被覆体2及び芯ロープ被覆体5は、芯子縄1、芯ロープ子縄3及び外層子縄7との間に滑りが生じるため、耐摩耗性に優れていることが好適である。
外層被覆体9は、綱車との間のトラクション能力を確保する必要があるため、綱車に対する摩擦係数が0.2以上で十分な耐摩耗性を有する樹脂、例えばポリウレタンにより構成されている。また、外層子縄7は、架橋剤を混入することにより架橋された樹脂により構成されている。
芯子縄被覆体2及び芯ロープ被覆体5は、使用時に張力が作用した状態でも、図1に示すように、隣り合う芯ロープ子縄3間に入り込み、互いに接しているのが好適である。また、芯ロープ被覆体5及び外層被覆体9は、使用時に張力が作用した状態でも、図1に示すように、隣り合う外層子縄7間に入り込み、互いに接しているのが好適である。
このようなエレベータ用ロープでは、芯子縄1を1本のみ用いたため、使用時に張力が作用し、芯ロープ子縄3から芯子縄1に荷重が加わった際に、変形しにくく、エレベータ用ロープ全体の断面形状を安定させることができ、かつ子縄を撚り合わせる工程を減らすことができ、製造を容易にすることができる。また、芯ロープ子縄3を、芯子縄1の外周に直接撚り合わせず、芯子縄被覆体2の外周に撚り合わせたため、芯ロープ6の断面形状を変形し難くすることができ、これによってもエレベータ用ロープ全体の断面形状を安定させることができる。
さらに、芯子縄1、芯ロープ子縄3及び外層子縄7を含む全ての子縄が他の子縄と直接接触しないため、子縄同士の接触による摩耗損傷を防止し、エレベータ用ロープの長寿命化を図ることができる。
さらにまた、外層被覆体9は、綱車との間でトラクションを発生させるために、外層子縄7に接着する必要があり、外層被覆体9を外層子縄7に接着する前には、外層子縄7の製造時などに付着した汚れや油分を十分に洗浄する必要がある。このとき、外層子縄7の構造が複雑であると、外層子縄7の内部まで十分に洗浄することができない。これに対して、実施の形態1では、芯子縄1及び芯ロープ子縄3を3層構造としつつ、外層子縄7を2層構造としたので、十分な強度を確保しつつ、外層子縄7を十分に、かつ容易に洗浄し、外層被覆体9を外層子縄7に強固に接着することができる。
また、芯子縄1、芯ロープ子縄3及び外層子縄7の素線の断面形状が異形化されているので、直径の異形加工を実施していない子縄と比べて、有効断面積を増加することができる。
さらに、芯子縄被覆体2及び芯ロープ被覆体5が、架橋された樹脂材料で構成されているので、高温環境での使用や、曲げが連続的に作用することによる温度上昇に対して、耐久性を高め、長寿命化を図ることができる。
さらにまた、外層被覆体9も架橋された樹脂材料で構成されているので、高温環境での使用や、曲げが連続的に作用することによる温度上昇に対して、耐久性を高め、長寿命化を図ることができる。また、非常制動時の綱車とエレベータ用ロープとの間のスリップによる温度上昇に対して、強度低下を防止することができ、十分な減速性能を維持することができる。
また、芯子縄1及び芯ロープ子縄3の断面構造がシール形であり、かつ芯子縄1及び芯ロープ子縄3の素線は平行に撚り合わされているため、素線同士が線接触の状態となり、芯子縄1及び芯ロープ子縄3の内部の摩耗損傷を少なくすることができ、かつ素線間の空隙を少なくして有効断面積を大きくすることができる。
ここで、外層子縄7の本数を多くすると、同じ断面構造であれば、外層子縄7を構成する素線径を細径化できるため、曲げ疲労に対する寿命を長くすることができる。しかし、芯ロープ6の断面積比率が大きくなる分、必要な柔軟性(曲げ疲労性)を確保するためには、芯ロープ6の断面構造を多層化したり、芯ロープ6に含まれる子縄を多層化したりする必要が生じ、構成が複雑になるとともに、素線及び子縄の本数が増加して、製造に手間がかかり、製造コストが高くなる。
逆に、外層子縄7の本数を減少させると、綱車の溝とエレベータ用ロープとが接触する際の外層子縄7から外層被覆体9に作用する局部的な面圧が増加し、外層子縄7に損傷を与え易くなる。また、必要な柔軟性を確保するためには、外層子縄7の断面構造をより多層化する必要があり、構成が複雑になるとともに、エレベータ用ロープ全体における充填密度が低下、即ち有効断面積が減少する。
また、素線の直径を同じとして、有効断面積、即ちロープ直径も同等に確保しようとすると、素線の本数を増加させ、かつ素線の層を増加させる必要が生じる。
これに対して、現実的には、外層子縄7の本数を、芯ロープ6に含まれる子縄(芯子縄1及び芯ロープ子縄3)の本数の2〜2.5倍にすることで、従来のエレベータ用ロープに比べて柔軟性が優れ、綱車溝との接触時に外層子縄7から外層被覆体9に作用する圧力を抑制することができ、製造コストを抑制することができる。
実施の形態2.
次に、図2はこの発明の実施の形態2によるエレベータ用ロープの断面図である。実施の形態1では全ての子縄に異形加工を施したが、実施の形態2では芯子縄1に異形加工を施さない。他の構成は、実施の形態1と同様である。
ここで、例えば製造時の素線張力の不均一などにより、芯子縄1の素線の一部に断線が生じた場合、芯子縄1は、中心に単独で存在しており、他の子縄と撚られておらず、断線した素線を拘束する力が弱いため、断線した素線が芯子縄1の外周から突出する現象を発生し易い。また、芯子縄1は、直径の異なる素線を組み合わせて構成されているので、外部から作用する圧力に対して、直径の小さい素線が優先的に切れ易い。このようにして、芯子縄1の素線の一部が断線し、芯子縄1の断面形状に崩れが発生すると、エレベータ用ロープ全体の断面形状にも崩れが発生する恐れがある。
これに対して、実施の形態2では、芯子縄1のみ異形加工を施さないことにより、芯子縄1の素線に断線が生じた場合に、断線した素線の変形を芯子縄1内の隙間の範囲で吸収し、芯子縄1の断面形状の崩れを抑えることができる。また、異形加工を施す場合に比べて、製造時の素線張力の均一化を図り易くすることができ、素線の早期の断線を抑えることができる。
実施の形態3.
次に、図3はこの発明の実施の形態3によるエレベータ用ロープの断面図である。実施の形態3では、芯ロープ子縄3の本数を6本とした。これに伴い、外層子縄7の本数は16本とした。他の基本的な断面構造は、実施の形態1と同様である。
このように、芯ロープ子縄3の本数を6本とすることにより、芯ロープ6に含まれる全ての子縄(芯子縄1及び芯ロープ子縄3)の径を殆ど同じにすることができ、それらの子縄を構成する素線の径も殆ど同じにすることができる。
ここで、樹脂被覆を用いないタイプの従来のエレベータ用ロープでは、綱車との接触部分で優先的に断線が発生し、その部分から断線が進行する。これに対して、外層被覆体9を有するエレベータ用ロープでは、外層子縄7が綱車と接触せず、また子縄同士も接触しないため、疲労寿命を決定する因子は、綱車で曲げられることにより素線に発生する曲げ応力が支配的である。
実施の形態3のエレベータ用ロープでは、芯子縄1及び芯ロープ子縄3を構成する素線の径を殆ど同じであるため、曲げ応力により特定部分で早期に損傷が進行することを防止し、エレベータ用ロープ全体の長寿命化を図ることができる。また、このような効果をより確実に得るためには、芯子縄1で最も太い素線の径と、芯ロープ子縄3で最も太い素線の径と、外層子縄7で最も太い素線の径との差をほぼなくす、具体的には0.1mm以内とすることが好適である。
また、素線径とともに、芯子縄1、芯ロープ子縄3及び外層子縄7を含む全ての子縄の直径の差をほぼなくす、具体的には1mm以内とすることにより、エレベータ用ロープの柔軟性を向上させることができ、また製造上も装置を統一化することができる。
特に、実施の形態3では、外層子縄7を16×7で構成し(それぞれ7本の素線で構成された16本の外層子縄7)、芯ロープ6を6×S(19)+S(19)で構成している(19本の素線をシール形に配置した6本の芯ロープ子縄3、及び19本の素線をシール形に配置した1本の芯子縄1)。
これにより、エレベータ用ロープ全体の素線数を245本と抑えながら、芯子縄1、芯ロープ子縄3及び外層子縄7の素線の最大径を殆ど同じにすることができる。この結果、耐疲労性を高め、実装密度、即ち有効断面積を向上させることができ、製造コストを抑制することができる。このように、芯子縄1、芯ロープ子縄3及び外層子縄7を含む全ての子縄に含まれる全ての素線の合計数は、250本以下とするのが好適である。
また、上記のように構成することで、外層被覆体9を除いたロープ径を8mmとし、全ての素線の径を0.5mm以下とすることができる。これにより、綱車の直径を最小で200mmとし、素線径の400以上に設定することができ、十分な曲げ疲労寿命を確保することができる。
さらに、実施の形態3のエレベータ用ロープは、実装密度が高く、素線強度も高いため、ロープ径8mmは、樹脂被覆を全く用いないタイプのエレベータ用ロープのロープ径10mmに相当する。ロープ径10mmとした場合の綱車の最小の直径は400mmであるため、綱車の直径を半分にすることができる。
実施の形態4.
次に、図4はこの発明の実施の形態4によるエレベータ用ロープの断面図である。実施の形態4では芯子縄1に異形加工を施さない。他の構成は、実施の形態3と同様である。
このような構成によれば、実施の形態2と同様に、芯子縄1の断面形状の崩れを抑えることができるとともに、素線の早期の断線を抑えることができる。
ここで、図5は実施の形態1、2、3又は4のエレベータ用ロープが適用されるエレベータ装置の一例を示す側面図である。図において、昇降路11の上部には、機械室12が設けられている。機械室12内には、機械台13が設置されている。機械台13上には、巻上機14が支持されている。巻上機14は、駆動シーブ15及び巻上機本体16を有している。巻上機本体16は、駆動シーブ15を回転させる巻上機モータと、駆動シーブ15の回転を制動する巻上機ブレーキとを有している。
機械台13には、そらせ車17が取り付けられている。駆動シーブ15及びそらせ車17には、懸架手段としての複数本のエレベータ用ロープ18が巻き掛けられている。そらせ車17には、エレベータ用ロープ18の駆動シーブ15よりも釣合おもり10側の部分が巻き掛けられている。
エレベータ用ロープ18の一端部には、かご19が吊り下げられている。即ち、かご19は、駆動シーブ15の一側でエレベータ用ロープ18により昇降路11内に吊り下げられている。エレベータ用ロープ18の他端部には、釣合おもり20が吊り下げられている。即ち、釣合おもり20は、駆動シーブ15の他側でエレベータ用ロープ18により吊り下げられている。
昇降路11内には、かご19の昇降を案内する一対のかごガイドレール21と、釣合おもり20の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール22とが設置されている。かご19には、かごガイドレール21に係合してかご19を非常停止させる非常止め装置23が搭載されている。
なお、この発明のエレベータ用ロープが適用されるエレベータ装置のタイプは、図5のタイプに限定されるものではない。例えば、機械室レスエレベータ、2:1ローピング方式のエレベータ装置、マルチカー方式のエレベータ装置、又はダブルデッキエレベータ等にも、この発明は適用できる。
また、この発明のエレベータ用ロープは、かご19を吊り下げるためのロープ以外のロープ、例えばコンペンロープやカバなロープ等にも適用することができる。

Claims (10)

  1. 1本の鋼製の芯子縄と、前記芯子縄の外周に被覆された樹脂製の芯子縄被覆体と、前記芯子縄被覆体の外周に設けられた複数本の鋼製の芯ロープ子縄からなる芯ロープ子縄集合体と、前記芯ロープ子縄集合体の外周に設けられた樹脂製の芯ロープ被覆体とを有する芯ロープ、
    前記芯ロープ被覆体の外周に設けられた複数本の鋼製の外層子縄からなる外層子縄集合体、及び
    前記外層子縄集合体の外周に設けられ、前記外層子縄に接着された樹脂製の外層被覆体
    を備え、
    前記芯子縄及び前記芯ロープ子縄は、中心素線の外周に2層の素線を束ねた3層構造であり、
    前記外層子縄は、中心素線の外周に1層の素線を束ねた2層構造であるエレベータ用ロープ。
  2. 前記芯子縄、前記芯ロープ子縄及び前記外層子縄を含む全ての子縄は、製造時に外周から圧縮されており、それらの素線の断面形状が異形化されている請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  3. 前記芯子縄、前記芯ロープ子縄及び前記外層子縄を含む全ての子縄のうち、前記芯子縄を除く子縄は、製造時に外周から圧縮されており、それらの素線の断面形状が異形化されている請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  4. 前記芯子縄被覆体及び前記芯ロープ被覆体の材料は、前記外層被覆体の材料よりも硬く、かつ同一の金属材料に対する摩擦係数が低い請求項1記載のエレベータロープ。
  5. 前記芯子縄被覆体及び前記芯ロープ被覆体は、架橋された樹脂材料で構成されている請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  6. 前記外層被覆体は、架橋された樹脂材料で構成されている請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  7. 前記芯子縄及び前記芯ロープ子縄の断面構造はシール形であり、前記芯子縄及び前記芯ロープ子縄の素線は平行に撚り合わされている請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  8. 前記芯子縄、前記芯ロープ子縄及び前記外層子縄を含む全ての子縄の直径の差は1mm以内である請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  9. 前記芯子縄の素線の最大径と、前記芯ロープ子縄の素線の最大径と、前記外層子縄の素線の最大径との差は、0.1mm以内である請求項1記載のエレベータ用ロープ。
  10. 前記芯子縄、前記芯ロープ子縄及び前記外層子縄を含む全ての子縄に含まれる全ての素線の合計数は、250本以下である請求項1記載のエレベータ用ロープ。
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