JP7357803B2 - ベルト、その製造方法、及びエレベーター - Google Patents
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Description
実施の形態1。
図1は、実施の形態1によるエレベーターを示す斜視図である。図において、昇降路1の上方には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3及びそらせ車6が設置されている。
次に、図5は、実施の形態2によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態2の各コアロープ23は、コア繊維束24と、複数本のコア線部材としての複数本の鋼製のコアストランド26とを有している。
次に、図7は、実施の形態3によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態3の各ロープ体21は、コアロープ23と、第1外周繊維層28と、第1ストランド層29とを有している。
次に、図9は、実施の形態4によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態4の各ロープ体21は、コアロープ23と、第1外周繊維層28と、第1ストランド層29と、第2外周繊維層32と、第2ストランド層33とを有している。
次に、図11は、実施の形態5によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。各コア繊維束24の中心には、鋼製の中心線部材36が設けられている。各中心線部材36としては、1本の鋼製の素線、即ち鋼線が用いられている。各中心線部材36は、ロープ体21の長手方向に沿って連続して配置されている。
次に、図12は、実施の形態6によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態6のベルト7は、各コア繊維束24の中心に中心線部材36が設けられていることを除いて、実施の形態2のベルト7と同様である。各中心線部材36は、実施の形態5の中心線部材36と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
次に、図13は、実施の形態7によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態7の各コア繊維束24の中心には、中心線部材としての鋼製の中心ストランド37が設けられている。各中心ストランド37は、ロープ体21の長手方向に沿って連続して配置されている。
次に、図15は、実施の形態8によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態8の各ロープ体21では、実施の形態3のコア繊維束24の中心に、実施の形態7と同様の中心ストランド37が設けられている。各中心ストランド37は、ロープ体21の長手方向に沿って連続して配置されている。
次に、図16は、実施の形態9によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態9の各ロープ体21では、実施の形態4のコア繊維束24の中心に、実施の形態7と同様の中心ストランド37が設けられている。各中心ストランド37は、ロープ体21の長手方向に沿って連続して配置されている。
次に、図17は、実施の形態10によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態10の各ロープ体21では、コア繊維束24と、複数本のコア線部材25の層との間に、コア樹脂層39が介在している。
次に、図18は、実施の形態11によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。ベルト7全体の断面は、図13と同様である。
次に、図19は、実施の形態12によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。ベルト7全体の断面は、図7とほぼ同様である。
次に、図23は、実施の形態13によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。図24は、図23のロープ体21を構成する複数の層をそれぞれ露出させて示す側面図である。実施の形態13では、複数本のヤーン50は、それぞれ撚られている。
次に、図25は、実施の形態14によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。実施の形態14では、各高強度繊維ストランド52の外周が、樹脂製のストランド被覆体53により被覆されている。ストランド被覆体53の材料としては、耐摩耗性が高く、低摩擦性を有する樹脂、例えばポリエチレン、又はポリプロピレンが用いられている。
次に、図26は、実施の形態15によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。実施の形態15では、各高強度繊維ストランド52が、外周から圧縮加工されている。これにより、各高強度繊維ストランド52の長手方向に直角な断面の形状が、異形化されて円形になっている。
次に、図27は、実施の形態16によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。実施の形態16では、各第1外層ストランド30が、外周から圧縮加工されている。これにより、各第1外層ストランド30の長手方向に直角な断面の形状が、異形化されて円形になっている。
次に、図28は、実施の形態17によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。実施の形態17では、各コアストランド26が、外周から圧縮加工されている。これにより、各コアストランド26の長手方向に直角な断面の形状が、異形化されて円形になっている。
次に、図29は、実施の形態18によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態18のベルト7では、複数本のロープ体21に、互いに断面が異なる2種類以上のロープ体21が含まれている。断面が異なるとは、断面の径、及び断面構造の少なくともいずれか一方が異なることである。この例では、複数本のロープ体21に、互いに径が異なる2種類のロープ体21が含まれている。
次に、図30は、実施の形態19によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態19のベルト7は、8本のロープ体21を有している。
Claims (34)
- 長手方向に直角な断面を見たとき、幅方向に互いに間隔をおいて配置されている複数本のロープ体、及び
前記複数本のロープ体を覆っているロープ被覆体
を備え、
前記複数本のロープ体は、それぞれコアロープを有しており、
各前記コアロープは、
1つもしくは複数の撚られた高強度繊維束により構成されているコア繊維束と、
前記コア繊維束の外周に設けられている複数本の鋼製のコア線部材と
を有しており、
前記高強度繊維束は、複数本のヤーンを束ねて構成されており、
少なくとも1本の前記ヤーンは、ヤーン樹脂を用いて成型されているベルト。 - 前記複数本のヤーンは、それぞれ前記ロープ体の長手方向に平行に配置されている請求項1記載のベルト。
- 前記複数本のヤーンは、それぞれ撚られている請求項1記載のベルト。
- 長手方向に直角な断面を見たとき、幅方向に互いに間隔をおいて配置されている複数本のロープ体、及び
前記複数本のロープ体を覆っているロープ被覆体
を備え、
前記複数本のロープ体は、それぞれコアロープを有しており、
各前記コアロープは、
1つもしくは複数の撚られた高強度繊維束により構成されているコア繊維束と、
前記コア繊維束の外周に設けられている複数本の鋼製のコア線部材と
を有しており、
前記高強度繊維束は、複数本の高強度繊維ストランドにより構成されており、
各前記高強度繊維ストランドは、複数本のヤーンを撚り合わせて構成されており、
少なくとも1本の前記ヤーンは、ヤーン樹脂を用いて成型されているベルト。 - 各前記高強度繊維ストランドには、前記高強度繊維ストランドの長手方向に隣り合う前記ヤーンを継ぎ合わせる複数の継ぎ目がある請求項4記載のベルト。
- 少なくとも1本の前記高強度繊維ストランドの外周は、樹脂製のストランド被覆体により被覆されている請求項4又は請求項5に記載のベルト。
- 少なくとも1本の前記高強度繊維ストランドの長手方向に直角な断面の形状は、異形化されて円形になっている請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載のベルト。
- 少なくとも1本の前記コア線部材は、コアストランドであり、
前記コアストランドは、互いに撚り合わされている複数本の鋼製のコア素線を含んでいる請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のベルト。 - 少なくとも1本の前記コアストランドの中心には、高強度繊維束により構成されているストランド繊維芯が設けられている請求項8記載のベルト。
- 少なくとも1本の前記コアストランドの長手方向に直角な断面の形状は、異形化されて円形になっている請求項8又は請求項9に記載のベルト。
- 少なくとも1本の前記ロープ体は、
前記コアロープの外周に設けられており、高強度繊維束により構成されている第1外周繊維層と、
前記第1外周繊維層の外周に設けられている第1ストランド層と
を有しており、
前記第1ストランド層は、複数本の第1外層ストランドを有しており、
各前記第1外層ストランドは、互いに撚り合わされている複数本の鋼製の第1外層素線を含んでいる請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のベルト。 - 少なくとも1本の前記第1外層ストランドの長手方向に直角な断面の形状は、異形化されて円形になっている請求項11記載のベルト。
- 前記少なくとも1本のロープ体は、
前記第1ストランド層の外周に設けられており、高強度繊維束により構成されている第2外周繊維層と、
前記第2外周繊維層の外周に設けられている第2ストランド層と
を有しており、
前記第2ストランド層は、複数本の第2外層ストランドを有しており、
各前記第2外層ストランドは、互いに撚り合わせられている複数本の鋼製の第2外層素線を含んでいる請求項11又は請求項12に記載のベルト。 - 少なくとも1本の前記第2外層ストランドの長手方向に直角な断面の形状は、異形化されて円形になっている請求項13記載のベルト。
- 各前記コアロープは、前記コア繊維束の中心に設けられている鋼製の中心線部材をさらに有している請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載のベルト。
- 各前記中心線部材は、中心ストランドであり、
各中心ストランドは、互いに撚り合わされている複数本の鋼製の中心ストランド素線を含んでいる請求項15記載のベルト。 - 前記中心ストランドの中心には、高強度繊維束により構成されている中心繊維芯が設けられている請求項16記載のベルト。
- 各前記コアロープは、前記コア繊維束と前記複数本のコア線部材との間に介在しているコア樹脂層をさらに有している請求項1から請求項17までのいずれか1項に記載のベルト。
- 前記ヤーン樹脂として、可撓性樹脂が用いられており、
前記可撓性樹脂としては、エポキシ樹脂又はウレタン樹脂が用いられている請求項1から18までのいずれか1項に記載のベルト。 - 前記ヤーン樹脂として、エポキシ樹脂が用いられており、
前記エポキシ樹脂は、液状の主剤を、混合剤と混合して硬化された固体であり、
前記主剤は、エポキシ化合物、及びエポキシ化ポリブタジエンからなる群から選択されており、
前記エポキシ化合物の分子には、ポリオキシアルキレン結合、及びウレタン結合からなる群から選択される1つ以上と、2つ以上のエポキシ基とが含まれ、
前記エポキシ化ポリブタジエンの分子には、2つ以上のエポキシ基が含まれる請求項1から18までのいずれか1項に記載のベルト。 - 前記高強度繊維束の材料として、炭素繊維、ガラス繊維、ポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、及びバサルト繊維からなる群から選択される1つ以上の繊維が用いられている請求項1から請求項20までのいずれか1項に記載のベルト。
- 前記ロープ被覆体は、エラストマーにより構成されている請求項1から請求項21までのいずれか1項に記載のベルト。
- 前記ロープ被覆体は、難燃剤を含んでいる請求項22記載のベルト。
- 前記複数本のロープ体に含まれている鋼製の部材の少なくとも一部には、めっきが施されている請求項1から請求項23までのいずれか1項に記載のベルト。
- 前記複数本のロープ体には、互いに断面が異なる2種類以上の前記ロープ体が含まれている請求項1から請求項24までのいずれか1項に記載のベルト。
- 前記複数本のロープ体には、3本以上の前記ロープ体が含まれており、
隣り合う前記ロープ体の間隔には、互いに異なる複数の間隔が含まれている請求項1から請求項25までのいずれか1項に記載のベルト。 - 請求項1から請求項26までのいずれか1項に記載のベルトの製造方法であって、
前記複数本のロープ体に均一な張力をかけた状態で、前記複数本のロープ体に前記ロープ被覆体を連続的に被覆する工程
を含むベルトの製造方法。 - かご、及び
請求項1から請求項26までのいずれか1項に記載のベルト
を備えているエレベーター。 - 前記かごは、前記ベルトによって吊り下げられている請求項28記載のエレベーター。
- 駆動シーブを有している巻上機
をさらに備え、
前記駆動シーブの外周には、2本以上の前記ベルトが、前記駆動シーブの軸方向に互いに間隔をおいて巻き掛けられている請求項29記載のエレベーター。 - 前記駆動シーブの各前記ベルトが接する部分の直径は、前記ベルトの幅方向の中央部が前記ベルトの幅方向の両端部よりも、前記駆動シーブの径方向外側へ突出するように変化している請求項30に記載のエレベーター。
- 前記駆動シーブの直径は、前記複数本のロープ体の最大径の40倍以下である請求項30又は請求項31に記載のエレベーター。
- 前記ベルトによって吊り下げられている釣合おもり、及び
前記かごと前記釣合おもりとの間に吊り下げられているコンペンセーティング体
をさらに備え、
前記コンペンセーティング体の総重量は、全ての前記ベルトの総重量の1/2以下である請求項30から請求項32までのいずれか1項に記載のエレベーター。 - 前記かごの昇降行程は、75メートル以上である請求項29から請求項33までのいずれか1項に記載のエレベーター。
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