JP7357803B2 - ベルト、その製造方法、及びエレベーター - Google Patents

ベルト、その製造方法、及びエレベーター Download PDF

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Description

本開示は、ベルト、その製造方法、及びエレベーターに関するものである。
従来の巻上機のロープは、荷重支持部と、ポリマ層とを有している。荷重支持部の外周には、ポリマ層が被覆されている。荷重支持部は、複合材料によって構成されている。複合材料は、複数の強化繊維と、ポリママトリックスとを含んでいる。また、複数の強化繊維は、ロープの長手方向に平行に配向されている。また、複数の強化繊維は、ポリママトリックスによって互いに結合されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のエレベータシステム用のベルトは、複数の引張部材を有している。各引張部材は、コア部材と、複数のオーバーラップ部材と、ジャケット材料とを有している。コア部材は、複数の荷重支持繊維によって構成されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第5713682号公報 特開2018-177535号公報
特許文献1に記載された従来のロープでは、荷重支持部の外周にポリマ層が単に被覆されているだけであり、強化繊維同士に拘束力がない。このため、荷重支持部の径が大きくなると、荷重支持部の中心付近には荷重が伝わりにくく、全ての強化繊維に荷重を均等に分担させることが難しい。
特許文献2に記載されたベルトでは、コア部材の外周に複数のオーバーラップ部材が設けられている。しかし、コア部材の製造方法が特許文献1と同様であるため、特許文献1のロープと同様に、全ての強化繊維に荷重を均等に分担させることが難しい。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、高強度繊維束に荷重をより均等に分担させることができるベルト、その製造方法、及びエレベーターを得ることを目的とする。
本開示に係るベルトは、長手方向に直角な断面を見たとき、幅方向に互いに間隔をおいて配置されている複数本のロープ体、及び複数本のロープ体を覆っているロープ被覆体を備え、複数本のロープ体は、それぞれコアロープを有しており、各コアロープは、1つもしくは複数の撚られた高強度繊維束により構成されているコア繊維束と、コア繊維束の外周に設けられている複数本の鋼製のコア線部材とを有している。
本開示のベルトによれば、高強度繊維束に荷重をより均等に分担させることができる。
実施の形態1によるエレベーターを示す斜視図である。 図1のベルトの断面図である。 図1の駆動シーブとベルトとの接触部の断面図である。 図3の山部の変形例を示す断面図である。 実施の形態2によるベルトの断面図である。 図5のロープ体を拡大して示す断面図である。 実施の形態3によるベルトの断面図である。 図7のロープ体を拡大して示す断面図である。 実施の形態4によるベルトの断面図である。 図9のロープ体を拡大して示す断面図である。 実施の形態5によるベルトの断面図である。 実施の形態6によるベルトの断面図である。 実施の形態7によるベルトの断面図である。 図13のロープ体を拡大して示す断面図である。 実施の形態8によるベルトの断面図である。 実施の形態9によるベルトの断面図である。 実施の形態10によるベルトの断面図である。 実施の形態11によるベルトのロープ体を拡大して示す断面図である。 実施の形態12によるベルトのロープ体を拡大して示す断面図である。 図19のロープ体を構成する複数の層をそれぞれ露出させて示す側面図である。 図20のヤーンの第1例を示す側面図である。 図20のヤーンの第2例を示す側面図である。 実施の形態13によるベルトのロープ体を拡大して示す断面図である。 図23のロープ体を構成する複数の層をそれぞれ露出させて示す側面図である。 実施の形態14によるベルトのロープ体を拡大して示す断面図である。 実施の形態15によるベルトのロープ体を拡大して示す断面図である。 実施の形態16によるベルトのロープ体を拡大して示す断面図である。 実施の形態17によるベルトのロープ体を拡大して示す断面図である。 実施の形態18によるベルトの断面図である。 実施の形態19によるベルトの断面図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1。
図1は、実施の形態1によるエレベーターを示す斜視図である。図において、昇降路1の上方には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3及びそらせ車6が設置されている。
巻上機3は、巻上機本体4と、円筒状の駆動シーブ5とを有している。巻上機本体4は、図示しない巻上機モータと、図示しない巻上機ブレーキとを有している。巻上機モータは、駆動シーブ5を回転させる。巻上機ブレーキは、駆動シーブ5の静止状態を保持する。また、巻上機ブレーキは、駆動シーブ5の回転を制動する。
駆動シーブ5は、水平な回転軸を中心として回転する。駆動シーブ5及びそらせ車6には、2本以上のベルト7が巻き掛けられている。但し、図1には、1本のベルト7のみ示されている。2本以上のベルト7は、駆動シーブ5の軸方向に互いに間隔をおいて配置されている。
ベルト7の長手方向の第1端部には、かご8が接続されている。ベルト7の長手方向の第2端部には、釣合おもり9が接続されている。かご8及び釣合おもり9は、ベルト7によって昇降路1内に吊り下げられている。即ち、ベルト7は、懸架体として機能している。また、かご8及び釣合おもり9は、駆動シーブ5を回転させることによって、昇降路1内を昇降する。
昇降路1内には、第1かごガイドレール10a、第2かごガイドレール10b、図示しない第1釣合おもりガイドレール、及び図示しない第2釣合おもりガイドレールが設置されている。第1かごガイドレール10a及び第2かごガイドレール10bは、かご8の昇降を案内する。第1釣合おもりガイドレール及び第2釣合おもりガイドレールは、釣合おもり9の昇降を案内する。
かご8の下部と釣合おもり9の下部との間には、コンペンセーティング体11が吊り下げられている。コンペンセーティング体11は、かご8の移動によるベルト7の重量バランスの変化の影響を補償する。コンペンセーティング体11としては、可撓性を有する紐状の部材、例えばロープ、又は鎖が用いられる。
図2は、図1のベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。ベルト7の厚さ方向の寸法は、ベルト7の幅方向の寸法よりも小さい。ベルト7の厚さ方向は、図2のX軸に平行な方向である。ベルト7の幅方向は、図2のY軸に平行な方向である。ベルト7の長手方向は、図2のZ軸に平行な方向である。
ベルト7の長手方向に直角な断面を見たとき、ベルト7は、複数本のロープ体21と、樹脂製のロープ被覆体22とを有している。図2では、10本のロープ体21が用いられている。複数本のロープ体21は、ベルト7の幅方向に互いに等間隔をおいて配置されている。複数本のロープ体21は、強度部材として機能する。
ロープ被覆体22は、全てのロープ体21からなる群の全体を覆っている。即ち、複数本のロープ体21は、ロープ被覆体22によって一体化されている。
ロープ被覆体22の材料としては、エラストマーが用いられている。また、エラストマーとしては、高摩擦性、耐摩耗性、及び耐加水分解性の観点から、エーテル系の熱可塑性ポリウレタンエラストマーが好ましい。なお、ロープ被覆体22は、難燃剤を含んでいてもよい。これにより、ロープ被覆体22を難燃化することができる。
複数本のロープ体21は、それぞれベルト7の長手方向に沿って配置されている。即ち、各ロープ体21の長手方向は、ベルト7の長手方向である。また、複数本のロープ体21は、それぞれコアロープ23を有している。実施の形態1の各ロープ体21は、コアロープ23のみにより構成されている。
各コアロープ23は、コア繊維束24と、複数本の鋼製のコア線部材25とを有している。各コア繊維束24の断面であって、ロープ体21の長手方向に直角な断面の形状は、円形である。
コア繊維束24は、1つもしくは複数の撚られた高強度繊維束により構成されている。各高強度繊維束は、複数本の高強度繊維フィラメントが撚られて構成されている。
高強度繊維束の材料としては、炭素繊維、ガラス繊維、PBO(ポリパラフェニレンベンズオキサゾール)繊維、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、及びバサルト繊維からなる群から選択される1つ以上の繊維が用いられている。
複数本のコア線部材25は、コア繊維束24の外周に設けられている。また、複数本のコア線部材25は、コア繊維束24の外周に撚り合わせられている。図2では、12本のコア線部材25が用いられている。各コア線部材25としては、1本の鋼製の素線、即ち鋼線が用いられている。各コア線部材25の径は、コア繊維束24の径よりも小さい。
図3は、図1の駆動シーブ5とベルト7との接触部の断面図である。駆動シーブ5の外周には、2本以上のベルト7が、駆動シーブ5の軸方向に互いに間隔をおいて巻き掛けられている。駆動シーブ5の軸方向は、図3の左右方向である。但し、図3では、1本のベルト7のみが示されている。また、図3では、ベルト7の内部構造は省略されている。
駆動シーブ5の外周には、ベルト7の本数と同数のベルト溝5aが形成されている。各ベルト7は、対応するベルト溝5aに挿入されている。
駆動シーブ5の各ベルト7が接する部分の直径は、ベルト7の幅方向の中央部がベルト7の幅方向の両端部よりも、駆動シーブ5の径方向外側へ突出するように変化している。即ち、各ベルト溝5aの底面には、山部5b、いわゆるクラウンが形成されている。駆動シーブ5の径方向は、図3の上下方向である。
図4は、図3の山部5bの変形例を示す断面図である。図3では、山部5bの表面の断面は、緩やかな円弧状の曲線である。これに対して、図4では、山部5bの表面の断面は、台形状、即ち3本の直線の組み合わせである。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターでは、ベルト7に荷重がかかったときに、複数本のコア線部材25によってコア繊維束24が径方向に拘束される。このため、コア繊維束24を構成する高強度繊維束に荷重をより均等に分担させることができる。
また、各コア繊維束24が高強度繊維束により構成されているので、ベルト7の軽量化及び高強度化を図ることができ、質量比強度が高いベルト7を実現することができる。
このため、実施の形態1のベルト7は、かご8の昇降行程が75メートル以上のエレベーターにも適用可能である。
また、同じ強度を有する従来のワイヤーロープと比べて、ベルト7が曲げ易いため、駆動シーブ5の小径化を図ることができる。例えば、駆動シーブ5の直径は、複数本のロープ体21の最大径の40倍以下であってもよい。なお、実施の形態1では、複数本のロープ体21の径はいずれも同じであり、各ロープ体21の径が最大径であると言える。
また、質量比強度が高く、かつ駆動シーブ5に対する摩擦係数が高いベルト7が得られるため、コンペンセーティング体11の質量を低減することができる。例えば、コンペンセーティング体11の質量を、全てのベルト7の総重量の1/2以下にすることができる。また、かご8の昇降行程によっては、コンペンセーティング体11を完全に除去することもできる。
また、各コア線部材25が1本の素線によって構成されているので、ベルト7の製造を容易にすることができる。
また、各ベルト溝5aの底面に山部5bが設けられているので、駆動シーブ5の軸方向への各ベルト7の位置ずれを抑制することができる。
なお、実施の形態1のベルト7の製造方法は、全てのロープ体21に均一な張力をかけた状態で、全てのロープ体21にロープ被覆体22を連続的に被覆する工程を含む。これにより、ベルト7に荷重がかかったとき、全てのロープ体21にほぼ均等に荷重が分散され、一部のロープ体21が早期に損傷することが抑制される。
実施の形態2.
次に、図5は、実施の形態2によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態2の各コアロープ23は、コア繊維束24と、複数本のコア線部材としての複数本の鋼製のコアストランド26とを有している。
複数本のコアストランド26は、コア繊維束24の外周に設けられている。また、複数本のコアストランド26は、コア繊維束24の外周に撚り合わせられている。図5では、12本のコアストランド26が用いられている。各コアストランド26の径は、コア繊維束24の径よりも小さい。
図6は、図5のロープ体21を拡大して示す断面図である。各コアストランド26は、互いに撚り合わされている複数本の鋼製のコア素線27を含んでいる。具体的には、各コアストランド26は、1本の中心コア素線と、6本の外周コア素線とを有している。
中心コア素線は、コアストランド26の中心に配置されているコア素線27である。各外周コア素線は、中心コア素線の外周に撚り合わせられているコア素線27である。全てのコア素線27の径は、互いに同じである。
複数本のコア線部材25の代わりに複数本のコアストランド26が用いられていることを除いて、他のベルト7の構成は、実施の形態1と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成も、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、複数本のコア線部材25の代わりに複数本のコアストランド26が用いられているため、ベルト7の柔軟性をさらに高めることができる。
なお、コア繊維束24の外周に、実施の形態1のコア線部材25と、実施の形態2のコアストランド26とが混在していてもよい。
実施の形態3.
次に、図7は、実施の形態3によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態3の各ロープ体21は、コアロープ23と、第1外周繊維層28と、第1ストランド層29とを有している。
実施の形態3のコアロープ23は、コア繊維束24と、6本のコアストランド26とを有している。6本のコアストランド26は、コア繊維束24の外周に撚り合わせられている。各コアストランド26の径は、コア繊維束24の径と同じ、又はほぼ同じである。
第1外周繊維層28は、コアロープ23の外周に設けられている。第1外周繊維層28は、コア繊維束24と同様の高強度繊維束により構成されている。ロープ体21の長手方向に直角な第1外周繊維層28の断面形状は、円環状である。
第1ストランド層29は、第1外周繊維層28の外周に設けられている。また、第1ストランド層29は、複数本の第1外層ストランド30を有している。複数本の第1外層ストランド30は、第1外周繊維層28の外周に撚り合わせられている。図7では、20本の第1外層ストランド30が用いられている。即ち、第1外層ストランド30の本数は、コアストランド26の本数よりも多い。
図8は、図7のロープ体21を拡大して示す断面図である。各第1外層ストランド30は、互いに撚り合わされている複数本の鋼製の第1外層素線31を含んでいる。具体的には、各第1外層ストランド30は、1本の第1中心素線と、6本の第1外周素線とを有している。
第1中心素線は、第1外層ストランド30の中心に配置されている第1外層素線31である。各第1外周素線は、第1中心素線の外周に撚り合わせられている第1外層素線31である。全ての第1外層素線31の径は、互いに同じである。
また、各第1外層素線31の径は、各コア素線27の径と同じである。また、各第1外層ストランド30の径は、各コアストランド26の径と同じである。即ち、この例では、各第1外層ストランド30として、各コアストランド26と同じ鋼製ストランドが用いられている。
コアロープ23の外側に第1外周繊維層28及び第1ストランド層29が設けられていることを除いて、他のベルト7の構成は、実施の形態2と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態2と同様の効果が得られる。
また、ベルト7に荷重がかかったときに、複数本のコアストランド26によってコア繊維束24が径方向に拘束される。また、複数本の第1外層ストランド30によって、第1外周繊維層28が径方向に拘束される。このため、各ロープ体21の径を大きくしても、ロープ体21に含まれている高強度繊維束に荷重をより均等に分担させることができる。
実施の形態4.
次に、図9は、実施の形態4によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態4の各ロープ体21は、コアロープ23と、第1外周繊維層28と、第1ストランド層29と、第2外周繊維層32と、第2ストランド層33とを有している。
第2外周繊維層32は、第1ストランド層29の外周に設けられている。第2外周繊維層32は、コア繊維束24と同様の高強度繊維束により構成されている。ロープ体21の長手方向に直角な第2外周繊維層32の断面形状は、円環状である。
第2ストランド層33は、第2外周繊維層32の外周に設けられている。また、第2ストランド層33は、複数本の第2外層ストランド34を有している。複数本の第2外層ストランド34は、第2外周繊維層32の外周に撚り合わせられている。図9では、32本の第2外層ストランド34が用いられている。即ち、第2外層ストランド34の本数は、第1外層ストランド30の本数よりも多い。
図10は、図9のロープ体21を拡大して示す断面図である。各第2外層ストランド34は、互いに撚り合わされている複数本の鋼製の第2外層素線35を含んでいる。具体的には、各第2外層ストランド34は、1本の第2中心素線と、6本の第2外周素線とを有している。
第2中心素線は、第2外層ストランド34の中心に配置されている第2外層素線35である。各第2外周素線は、第2中心素線の外周に撚り合わせられている第2外層素線35である。全ての第2外層素線35の径は、互いに同じである。
また、各第2外層素線35の径は、各コア素線27の径と同じであり、かつ各第1外層素線31の径と同じである。また、各第2外層ストランド34の径は、各コアストランド26の径と同じであり、かつ各第1外層ストランド30の径と同じである。即ち、この例では、各第2外層ストランド34として、各コアストランド26及び各第1外層ストランド30と同じ鋼製ストランドが用いられている。
第1ストランド層29の外側に第2外周繊維層32及び第2ストランド層33が設けられていることを除いて、他のベルト7の構成は、実施の形態3と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態3と同様の効果が得られる。
また、ベルト7に荷重がかかったときに、複数本の第2外層ストランド34によって、第2外周繊維層32が径方向に拘束される。このため、各ロープ体21の径をさらに大きくしても、ロープ体21に含まれている高強度繊維束に荷重をより均等に分担させることができる。
なお、コアストランド26、第1外層ストランド30、及び第2外層ストランド34として、それぞれ異なる構造及び径の鋼製ストランドが用いられてもよい。
また、コアロープ23の外側に、3層以上の高強度繊維束の層と、3層以上のストランド層とが設けられてもよい。
実施の形態5.
次に、図11は、実施の形態5によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。各コア繊維束24の中心には、鋼製の中心線部材36が設けられている。各中心線部材36としては、1本の鋼製の素線、即ち鋼線が用いられている。各中心線部材36は、ロープ体21の長手方向に沿って連続して配置されている。
実施の形態5の各コアロープ23は、コア繊維束24と、複数本のコア線部材25と、中心線部材36とを有している。この例では、中心線部材36として、各コア線部材25と同じ鋼線が用いられている。
各コア繊維束24の中心に中心線部材36が設けられていることを除いて、他のベルト7の構成は、実施の形態1と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成も、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、各コア繊維束24の中心に中心線部材36が設けられているので、コア繊維束24を形成する際に、中心線部材36を中心として、中心線部材36の周りにコア繊維束24を配置することができる。これにより、コア繊維束24の断面形状を容易に円形にすることができ、ロープ体21の断面形状を容易に円形にすることができる。
なお、中心線部材36は、各コア線部材25とは径が異なる鋼線であってもよい。
実施の形態6.
次に、図12は、実施の形態6によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態6のベルト7は、各コア繊維束24の中心に中心線部材36が設けられていることを除いて、実施の形態2のベルト7と同様である。各中心線部材36は、実施の形態5の中心線部材36と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態5と同様の効果が得られる。
また、複数本のコアストランド26が用いられているため、ベルト7の柔軟性をさらに高めることができる。
実施の形態7.
次に、図13は、実施の形態7によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態7の各コア繊維束24の中心には、中心線部材としての鋼製の中心ストランド37が設けられている。各中心ストランド37は、ロープ体21の長手方向に沿って連続して配置されている。
図14は、図13のロープ体21を拡大して示す断面図である。各中心ストランド37は、互いに撚り合わされている複数本の鋼製の中心ストランド素線38を含んでいる。具体的には、各中心ストランド37は、1本の第3中心素線と、6本の第3外周素線とを有している。
第3中心素線は、中心ストランド37の中心に配置されている中心ストランド素線38である。各第3外周素線は、第3中心素線の外周に撚り合わせられている中心ストランド素線38である。全ての中心ストランド素線38の径は、互いに同じである。
また、各中心ストランド素線38の径は、各コア素線27の径と同じである。また、各中心ストランド37の径は、各コアストランド26の径と同じである。即ち、この例では、各中心ストランド37として、各コアストランド26と同じ鋼製ストランドが用いられている。
実施の形態7のベルト7は、各コア繊維束24の中心に中心ストランド37が設けられていることを除いて、実施の形態6のベルト7と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態6と同様の効果が得られる。
また、鋼線からなる中心線部材36の代わりに、中心ストランド37が用いられているため、ベルト7の柔軟性をさらに高めることができる。
実施の形態8.
次に、図15は、実施の形態8によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態8の各ロープ体21では、実施の形態3のコア繊維束24の中心に、実施の形態7と同様の中心ストランド37が設けられている。各中心ストランド37は、ロープ体21の長手方向に沿って連続して配置されている。
また、実施の形態8の各コアロープ23では、12本のコアストランド26が用いられている。また、実施の形態8の第1ストランド層29では、24本の第1外層ストランド30が用いられている。
各コア繊維束24の中心に中心ストランド37が設けられていること、コアストランド26の本数、及び第1外層ストランド30の本数を除いて、ベルト7の構成は、実施の形態3と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態3と同様の効果が得られる。
また、コア繊維束24を形成する際に、中心ストランド37を中心として、中心ストランド37の周りにコア繊維束24を配置することができる。これにより、コア繊維束24の断面形状を容易に円形にすることができ、ロープ体21の断面形状を容易に円形にすることができる。
また、各中心線部材として中心ストランド37が用いられているため、ベルト7の柔軟性をさらに高めることができる。
実施の形態9.
次に、図16は、実施の形態9によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態9の各ロープ体21では、実施の形態4のコア繊維束24の中心に、実施の形態7と同様の中心ストランド37が設けられている。各中心ストランド37は、ロープ体21の長手方向に沿って連続して配置されている。
また、実施の形態9の各コアロープ23では、8本のコアストランド26が用いられている。また、実施の形態9の第2ストランド層33では、28本の第2外層ストランド34が用いられている。
各コア繊維束24の中心に中心ストランド37が設けられていること、コアストランド26の本数、及び第2外層ストランド34の本数を除いて、ベルト7の構成は、実施の形態4と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態4と同様の効果が得られる。
また、コア繊維束24を形成する際に、中心ストランド37を中心として、中心ストランド37の周りにコア繊維束24を配置することができる。これにより、コア繊維束24の断面形状を容易に円形にすることができ、ロープ体21の断面形状を容易に円形にすることができる。
また、各中心線部材として中心ストランド37が用いられているため、ベルト7の柔軟性をさらに高めることができる。
なお、コアロープ23の外側に、3層以上の高強度繊維束の層と、3層以上のストランド層とが設けられてもよい。
実施の形態10.
次に、図17は、実施の形態10によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態10の各ロープ体21では、コア繊維束24と、複数本のコア線部材25の層との間に、コア樹脂層39が介在している。
コア樹脂層39の材料としては、耐摩耗性が高く、低摩擦性を有する樹脂、例えばポリエチレン、又はポリプロピレンが用いられている。
コア繊維束24の外周にコア樹脂層39が設けられていることを除いて、ベルト7の構成は、実施の形態1と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成も、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、コア繊維束24と、複数本のコア線部材25の層との境界に、コア樹脂層39が設けられているので、複数本のコア線部材25との接触によるコア繊維束24の摩耗を抑制することができる。
なお、実施の形態2~9において、コア繊維束24の外周にコア樹脂層39を設けてもよい。
また、実施の形態3、4、8、9において、第1外周繊維層28の外周に、コア樹脂層39と同様の第1外周樹脂層を設けてもよい。
また、実施の形態4、9において、第2外周繊維層32の外周に、コア樹脂層39と同様の第2外周樹脂層を設けてもよい。
実施の形態11.
次に、図18は、実施の形態11によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。ベルト7全体の断面は、図13と同様である。
実施の形態11の各中心ストランド37の中心には、中心繊維芯40が設けられている。また、各コアストランド26の中心には、ストランド繊維芯41が設けられている。各中心繊維芯40及び各ストランド繊維芯41は、それぞれコア繊維束24と同様の高強度繊維束により構成されている。
各中心ストランド37は、中心繊維芯40と、6本の中心ストランド素線38とを有している。6本の中心ストランド素線38は、中心繊維芯40の外周に撚り合わせられている。
各コアストランド26は、ストランド繊維芯41と、6本のコア素線27とを有している。6本のコア素線27は、ストランド繊維芯41の外周に撚り合わせられている。
各中心ストランド37の構成と各コアストランド26の構成とを除いて、ベルト7の構成は、実施の形態7と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態7と同様の効果が得られる。
また、各中心ストランド37の中心には、中心繊維芯40が設けられている。また、各コアストランド26の中心には、ストランド繊維芯41が設けられている。このため、ベルト7の軽量化を図ることができる。また、質量比強度の向上を図ることができる。
なお、ストランド繊維芯41は、必ずしも全てのコアストランド26に設けなくてもよい。即ち、ストランド繊維芯41は、少なくとも1本のコアストランド26に設ければよい。
また、実施の形態2~4、6、8、9において、少なくとも1本のコアストランド26の中心に、ストランド繊維芯41を設けてもよい。
また、実施の形態3、4、8、9において、少なくとも1本の第1外層ストランド30の中心に、高強度繊維束により構成されている第1外層繊維芯を設けてもよい。
また、実施の形態4、9において、少なくとも1本の第2外層ストランド34の中心に、高強度繊維束により構成されている第2外層繊維芯を設けてもよい。
また、実施の形態8、9において、中心ストランド37の中心に中心繊維芯40を設けてもよい。
また、ストランドの中心に繊維芯を設ける場合、樹脂層と、その周囲の複数本の素線の層との間に、実施の形態10のコア樹脂層39と同様の芯樹脂層を介在させてもよい。これにより、繊維芯の摩耗を抑制することができる。
実施の形態12.
次に、図19は、実施の形態12によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。ベルト7全体の断面は、図7とほぼ同様である。
実施の形態12の各コアロープ23では、12本のコアストランド26が用いられている。各第1ストランド層29では、8本の第1外層ストランド30が用いられている。各コアストランド26の径は、各第1外層ストランド30の径よりも小さい。コアストランド26の本数は、第1外層ストランド30の本数よりも多い。
各第1外層ストランド30は、19本の第1外層素線31により構成されている。具体的には、各第1外層ストランド30は、1本の第1中心素線と、9本の第1中間素線と、9本の第1外周素線とを有している。
第1中心素線は、第1外層ストランド30の中心に配置されている第1外層素線31である。各第1中間素線は、第1中心素線の外周に撚り合わせられている第1外層素線31である。各第1外周素線は、9本の第1中間素線の層の外周に撚り合わせられている第1外層素線31である。
各第1中間素線の径は、第1中心素線の径よりも小さく、かつ第1外周素線の径よりも小さい。全てのコア素線27の径は、いずれの第1外層素線31の径よりも小さい。
コア繊維束24を構成する高強度繊維束、及び第1外周繊維層28を構成する高強度繊維束は、それぞれ複数本のヤーン50を束ねて構成されている。各ヤーン50の径は、約1mmである。
図20は、図19のロープ体21を構成する複数の層をそれぞれ露出させて示す側面図である。複数本のヤーン50は、ロープ体21の長手方向に平行に配置されている。
図21は、図20のヤーン50の第1例を示す側面図である。図22は、図20のヤーン50の第2例を示す側面図である。各ヤーン50は、複数本の高強度繊維フィラメント51を束ねて構成されている。高強度繊維フィラメント51は、高強度繊維の最小単位の糸である。各高強度繊維フィラメント51の径は、数μm~数十μmである。
第1例では、複数本の高強度繊維フィラメント51は、ロープ体21の長手方向に平行に配置されている。第2例では、複数本の高強度繊維フィラメント51は、互いに撚り合わせられている。
図19に示した各ロープ体21の断面構成を除いて、ベルト7の構成は、実施の形態3と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態3と同様の効果が得られる。
また、高強度繊維束が複数本のヤーン50を束ねて構成されているため、ヤーン50に束ねられていない複数本の高強度繊維フィラメント51を扱う場合に比べて、コア繊維束24及び第1外周繊維層28の製造を容易にすることができる。
また、複数本のヤーン50は、ロープ体21の長手方向に平行に配置されている。これにより、ベルト7全体の長手方向の弾性率が高くなり、ベルト7の伸びを抑制することができる。
但し、ベルト7が曲げられると、ロープ体21の断面中心よりも、曲げ方向の内側のヤーン50には圧縮応力が掛かり、高強度繊維束全体に均等に荷重が掛からない。このため、実施の形態12のベルト7は、ロープ体21が比較的細い場合に有効である。また、実施の形態12のベルト7は、駆動シーブ5の径Dとロープ体21の径dとの比、即ち曲げ半径比率D/dが大きいエレベーターに適用することが望ましい。
また、第1例のように、複数本の高強度繊維フィラメント51が、ロープ体21の長手方向に平行に配置されている場合、高強度繊維束としての効果をより大きく発揮することができる。
一方、第2例のように、複数本の高強度繊維フィラメント51が撚り合わせられている場合、複数本の高強度繊維フィラメント51の長さを同じにする必要がなく、ヤーン50の製造を容易にすることができる。
実施の形態13.
次に、図23は、実施の形態13によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。図24は、図23のロープ体21を構成する複数の層をそれぞれ露出させて示す側面図である。実施の形態13では、複数本のヤーン50は、それぞれ撚られている。
また、コア繊維束24及び第1外周繊維層28は、複数本の高強度繊維ストランド52により構成されている。各高強度繊維ストランド52は、複数本のヤーン50を撚り合わせて構成されている。
図23では、第1外周繊維層28は、8本の高強度繊維ストランド52により構成されている。また、コア繊維束24は、1本の高強度繊維ストランド52により構成されている。
高強度繊維束が複数本のヤーン50を束ねて構成されていること、及び複数本のヤーン50が撚られていることを除いて、ベルト7の構成は、実施の形態3と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態3と同様の効果が得られる。
また、高強度繊維束が複数本のヤーン50を束ねて構成されているため、コア繊維束24及び第1外周繊維層28の製造を容易にすることができる。
また、複数本のヤーン50が撚られているため、高強度繊維束に生じる圧縮応力を低減することができる。これにより、高強度繊維束の材料として、比較的圧縮に弱い材料が用いられている場合にも、各高強度繊維フィラメント51の損傷を抑制することができる。
また、コア繊維束24及び第1外周繊維層28を構成する高強度繊維束は、複数本の高強度繊維ストランド52により構成されている。このように、複数本のヤーン50を撚り合わせることにより、高強度繊維ストランド52全体に荷重を分担させることができる。
また、複数本のヤーン50を撚り合わせることにより、高強度繊維ストランド52の長手方向の途中にヤーン50の継ぎ目があっても、ロープ体21全体としての強度を確保することができる。このため、ヤーン50がロープ体21の全長に渡って切れ目なく繋がっている必要がなくなり、ヤーン50の製造コストを低減することができる。即ち、各高強度繊維ストランド52には、高強度繊維ストランド52の長手方向に隣り合うヤーン50を継ぎ合わせる複数の継ぎ目があってもよい。
また、実施の形態12、13において、各ヤーン50は、ヤーン樹脂を用いて成型されていることが好適である。これにより、ヤーン50の取り扱いを容易にすることができる。
ヤーン樹脂を用いて成型する方法としては、複数本の高強度繊維フィラメント51の束にヤーン樹脂を含侵させ、断面が円形になるように成型する方法が挙げられる。また、複数本の高強度繊維フィラメント51の束の外周に、ヤーン樹脂を被覆し、断面が円形になるように成型する方法が挙げられる。
ヤーン樹脂としては、各ロープ体21の柔軟性、及びベルト7全体としての柔軟性を確保するため、可撓性樹脂が用いられることが好適である。可撓性樹脂としては、エポキシ樹脂又はウレタン樹脂が用いられることが好適である。これらの可撓性樹脂は、外力を受けたときに、破壊されることなく、容易に撓むことができる。
ヤーン樹脂としてのエポキシ樹脂は、液状の主剤を、混合剤と混合して硬化された固体である。主剤は、エポキシ化合物、及びエポキシ化ポリブタジエンからなる群から選択される。エポキシ化合物の分子には、ポリオキシアルキレン結合、及びウレタン結合からなる群から選択される1つ以上と、2つ以上のエポキシ基とが含まれる。エポキシ化ポリブタジエンの分子には、2つ以上のエポキシ基が含まれる。
ヤーン樹脂としてウレタン樹脂を用いる場合、耐加水分解性の観点から、エーテル系ウレタン樹脂を用いることが好適である。エーテル系ウレタン樹脂としては、エーテル系ポリオールを、各種ポリイソシアネート化合物で硬化させたものが挙げられる。エーテル系ポリオールとしては、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプロピレングリコール等が用いられる。
このようなエポキシ樹脂又はウレタン樹脂を用いることにより、ヤーン50を容易に円形に成型することができる。また、高強度繊維フィラメント51との密着性を高めることができる。また、硬化後の可撓性を十分に確保することができる。
なお、複数本のヤーン50のうちの一部のヤーン50のみが、ヤーン樹脂を用いて成型されていてもよい。即ち、少なくとも1本のヤーン50が、ヤーン樹脂を用いて成型されていればよい。
実施の形態14.
次に、図25は、実施の形態14によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。実施の形態14では、各高強度繊維ストランド52の外周が、樹脂製のストランド被覆体53により被覆されている。ストランド被覆体53の材料としては、耐摩耗性が高く、低摩擦性を有する樹脂、例えばポリエチレン、又はポリプロピレンが用いられている。
各高強度繊維ストランド52の外周が、樹脂製のストランド被覆体53により被覆されていることを除いて、ベルト7の構成は、実施の形態13と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態13と同様の効果が得られる。
また、各高強度繊維ストランド52の外周が、樹脂製のストランド被覆体53により被覆されているので、各高強度繊維ストランド52の摩耗を抑制することができる。
なお、複数本の高強度繊維ストランド52うちの一部の高強度繊維ストランド52のみに、ストランド被覆体53が設けられていてもよい。即ち、少なくとも1本の高強度繊維ストランド52が、ストランド被覆体53により被覆されていればよい。
実施の形態15.
次に、図26は、実施の形態15によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。実施の形態15では、各高強度繊維ストランド52が、外周から圧縮加工されている。これにより、各高強度繊維ストランド52の長手方向に直角な断面の形状が、異形化されて円形になっている。
また、第1外周繊維層28を構成している複数本の高強度繊維ストランド52は、ストランド被覆体53によってまとめて被覆されている。コア繊維束24を構成している高強度繊維ストランド52には、ストランド被覆体53が設けられていない。
図26に示した各ロープ体21の断面構成を除いて、ベルト7の構成は、実施の形態14と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態14と同様の効果が得られる。
また、各高強度繊維ストランド52の断面形状が異形化され円形になっているため、高強度繊維の充填密度を向上させることができる。
なお、複数本の高強度繊維ストランド52のうちの一部の高強度繊維ストランド52のみの断面形状が異形化され円形になっていてもよい。即ち、少なくとも1本の高強度繊維ストランド52の断面形状が異形化され円形になっていればよい。
実施の形態16.
次に、図27は、実施の形態16によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。実施の形態16では、各第1外層ストランド30が、外周から圧縮加工されている。これにより、各第1外層ストランド30の長手方向に直角な断面の形状が、異形化されて円形になっている。
実施の形態16の各コアロープ23では、12本のコアストランド26が用いられている。各第1ストランド層29では、20本の第1外層ストランド30が用いられている。各コアストランド26の径は、各第1外層ストランド30の径よりも小さい。
各第1外層ストランド30は、実施の形態12と同様に、19本の第1外層素線31により構成されている。具体的には、各第1外層ストランド30は、1本の第1中心素線と、9本の第1中間素線と、9本の第1外周素線とを有している。
図27に示した各ロープ体21の断面構成を除いて、ベルト7の構成は、実施の形態3と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態3と同様の効果が得られる。
また、各第1外層ストランド30の断面形状が異形化され円形になっているため、第1外周繊維層28に対する各第1外層ストランド30の接触面圧が低下する。これにより、第1外周繊維層28の損傷を抑制することができる。
なお、複数本の第1外層ストランド30のうちの一部の第1外層ストランド30のみの断面形状が異形化され円形になっていてもよい。即ち、少なくとも1本の第1外層ストランド30の断面形状が異形化され円形になっていればよい。
また、実施の形態3以外の複数本の第1外層ストランド30を含む実施の形態において、少なくとも1本の第1外層ストランド30の断面形状が異形化され円形になっていてもよい。
実施の形態17.
次に、図28は、実施の形態17によるベルト7のロープ体21を拡大して示す断面図である。実施の形態17では、各コアストランド26が、外周から圧縮加工されている。これにより、各コアストランド26の長手方向に直角な断面の形状が、異形化されて円形になっている。
図28に示した各ロープ体21の断面構成を除いて、ベルト7の構成は、実施の形態16と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態16と同様の効果が得られる。
また、各コアストランド26の断面形状が異形化されて円形になっているため、第1外周繊維層28に対する各コアストランド26の接触面圧が低下する。また、コア繊維束24に対する各コアストランド26の接触面圧が低下する。これにより、第1外周繊維層28及びコア繊維束24の損傷を抑制することができる。
なお、複数本のコアストランド26のうちの一部のコアストランド26のみの断面形状が異形化され円形になっていてもよい。即ち、少なくとも1本のコアストランド26の断面形状が異形化され円形になっていればよい。
また、実施の形態16以外の複数本のコアストランド26を含む実施の形態において、少なくとも1本のコアストランド26の断面形状が異形化され円形になっていてもよい。
また、複数本の第2外層ストランド34を含む実施の形態において、少なくとも1本の第2外層ストランド34の断面形状が異形化され円形になっていてもよい。
また、複数本の中心ストランド37を含む実施の形態において、少なくとも1本の中心ストランド37の断面形状が異形化され円形になっていてもよい。
実施の形態18.
次に、図29は、実施の形態18によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態18のベルト7では、複数本のロープ体21に、互いに断面が異なる2種類以上のロープ体21が含まれている。断面が異なるとは、断面の径、及び断面構造の少なくともいずれか一方が異なることである。この例では、複数本のロープ体21に、互いに径が異なる2種類のロープ体21が含まれている。
具体的には、ベルト7の幅方向の両端に配置されている4本のロープ体21のそれぞれの径が、ベルト7の幅方向の中央に配置されている6本のロープ体21のそれぞれの径よりも小さい。
互いに径が異なる2種類のロープ体21が含まれていることを除いて、ベルト7の構成は、実施の形態11と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態11と同様の効果が得られる。
また、図3及び図4のように、山部5bが形成されている駆動シーブ5にベルト7が巻き掛けられた場合、ベルト7の幅方向の位置によって複数本のロープ体21のそれぞれにかかる張力が異なる。このような場合、ベルト7の幅方向の位置によって、断面の異なるロープ体21を配置してもよい。これにより、各ロープ体21の荷重分担を均等化することができる。
なお、複数本のロープ体21に、互いに径が異なる3種類以上のロープ体21が含まれていてもよい。
また、実施の形態1~17から選択した複数種類のロープ体21を組み合わせて、共通のベルト7内に配置してもよい。
実施の形態19.
次に、図30は、実施の形態19によるベルト7の断面図であり、ベルト7の長手方向に直角な断面を示している。実施の形態19のベルト7は、8本のロープ体21を有している。
8本のロープ体21を、ベルト7の幅方向の一端から他端へ向けて順に、第1のロープ体、第2のロープ体・・・第8のロープ体とする。このとき、第2のロープ体と第3のロープ体との間隔、及び第6のロープ体と第7のロープ体の間隔は、その他の隣り合うロープ体21の間隔よりも大きい。即ち、ベルト7の幅方向に隣り合うロープ体21の間隔には、互いに異なる2つの間隔が含まれている。
このように、ベルト7に3本以上のロープ体21が含まれている場合、隣り合うロープ体21の間隔には、互いに異なる複数の間隔が含まれていてもよい。
隣り合うロープ体21の間隔が変化していることを除いて、ベルト7の構成は、実施の形態11と同様である。また、ベルト7の製造方法、及びエレベーターの構成は、実施の形態1と同様である。
このようなベルト7、及びそれを用いたエレベーターによっても、実施の形態11と同様の効果が得られる。
また、隣り合うロープ体21の間隔を変化させることにより、山部5bが形成されている駆動シーブ5にベルト7が巻き掛けられた場合にも、各ロープ体21の荷重分担を均等化することができる。
なお、隣り合うロープ体21の間隔には、互いに異なる3つ以上の間隔が含まれていてもよい。
また、互いに断面が異なる複数種類のロープ体21を組み合わせて、共通のベルト7内に配置し、かつ隣り合うロープ体21の間隔を変化させてもよい。即ち、実施の形態18と実施の形態19とを組み合わせて実施してもよい。
また、実施の形態1~19において、複数本のロープ体21に含まれている鋼製の部材の少なくとも一部に、めっきが施されていてもよい。例えば、コア線部材25にめっきが施されていてもよい。また、コアストランド26、第1外層ストランド30、第2外層ストランド34、及び中心ストランド37を構成している素線にめっきが施されていてもよい。これにより、鋼製の部材の腐食を抑制することができる。
また、実施の形態12~15で示したような複数本のヤーン50を束ねてなる高強度繊維束は、実施の形態1~11、16~19の高強度繊維束にも適用できる。
また、各実施の形態において、ロープ体21の本数は、特に限定されない。また、各実施の形態において、高強度繊維の量、コア線部材の本数、ストランドの本数、及びストランドを構成する素線の本数も、特に限定されない。
また、ベルト7には、実施の形態1~19で示したロープ体21以外の強度部材が含まれていてもよい。
また、エレベーターのタイプは、図1のタイプに限定されるものではなく、例えば2:1ローピング方式であってもよい。
また、エレベーターは、機械室レスエレベーター、ダブルデッキエレベーター、ワンシャフトマルチカー方式のエレベーター等であってもよい。ワンシャフトマルチカー方式は、上かごと、上かごの真下に配置された下かごとが、それぞれ独立して共通の昇降路を昇降する方式である。
また、実施の形態1~19では、ベルト7が、エレベーターのかご8を吊り下げる懸架体として用いられている。しかし、ベルト7の用途はこれに限定されない。例えば、ベルト7は、エレベーターのガバナロープ又はコンペンセーティング体にも適用できる。また、ベルト7は、エレベーター以外の装置、例えばクレーン装置にも適用できる。
3 巻上機、5 駆動シーブ、7 ベルト、8 かご、9 釣合おもり、11 コンペンセーティング体、21 ロープ体、22 ロープ被覆体、23 コアロープ、24 コア繊維束、25 コア線部材、26 コアストランド(コア線部材)、27 コア素線、28 第1外周繊維層、29 第1ストランド層、30 第1外層ストランド、31 第1外層素線、32 第2外周繊維層、33 第2ストランド層、34 第2外層ストランド、35 第2外層素線、36 中心線部材、37 中心ストランド(中心線部材)、38 中心ストランド素線、39 コア樹脂層、40 中心繊維芯、41 ストランド繊維芯、50 ヤーン、52 高強度繊維ストランド、53 ストランド被覆体。

Claims (34)

  1. 長手方向に直角な断面を見たとき、幅方向に互いに間隔をおいて配置されている複数本のロープ体、及び
    前記複数本のロープ体を覆っているロープ被覆体
    を備え、
    前記複数本のロープ体は、それぞれコアロープを有しており、
    各前記コアロープは、
    1つもしくは複数の撚られた高強度繊維束により構成されているコア繊維束と、
    前記コア繊維束の外周に設けられている複数本の鋼製のコア線部材と
    を有しており、
    前記高強度繊維束は、複数本のヤーンを束ねて構成されており、
    少なくとも1本の前記ヤーンは、ヤーン樹脂を用いて成型されているベルト。
  2. 前記複数本のヤーンは、それぞれ前記ロープ体の長手方向に平行に配置されている請求項記載のベルト。
  3. 前記複数本のヤーンは、それぞれ撚られている請求項記載のベルト。
  4. 長手方向に直角な断面を見たとき、幅方向に互いに間隔をおいて配置されている複数本のロープ体、及び
    前記複数本のロープ体を覆っているロープ被覆体
    を備え、
    前記複数本のロープ体は、それぞれコアロープを有しており、
    各前記コアロープは、
    1つもしくは複数の撚られた高強度繊維束により構成されているコア繊維束と、
    前記コア繊維束の外周に設けられている複数本の鋼製のコア線部材と
    を有しており、
    前記高強度繊維束は、複数本の高強度繊維ストランドにより構成されており、
    各前記高強度繊維ストランドは、複数本のヤーンを撚り合わせて構成されており、
    少なくとも1本の前記ヤーンは、ヤーン樹脂を用いて成型されているベルト。
  5. 各前記高強度繊維ストランドには、前記高強度繊維ストランドの長手方向に隣り合う前記ヤーンを継ぎ合わせる複数の継ぎ目がある請求項記載のベルト。
  6. 少なくとも1本の前記高強度繊維ストランドの外周は、樹脂製のストランド被覆体により被覆されている請求項又は請求項に記載のベルト。
  7. 少なくとも1本の前記高強度繊維ストランドの長手方向に直角な断面の形状は、異形化されて円形になっている請求項から請求項までのいずれか1項に記載のベルト。
  8. 少なくとも1本の前記コア線部材は、コアストランドであり、
    前記コアストランドは、互いに撚り合わされている複数本の鋼製のコア素線を含んでいる請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のベルト。
  9. 少なくとも1本の前記コアストランドの中心には、高強度繊維束により構成されているストランド繊維芯が設けられている請求項記載のベルト。
  10. 少なくとも1本の前記コアストランドの長手方向に直角な断面の形状は、異形化されて円形になっている請求項又は請求項に記載のベルト。
  11. 少なくとも1本の前記ロープ体は、
    前記コアロープの外周に設けられており、高強度繊維束により構成されている第1外周繊維層と、
    前記第1外周繊維層の外周に設けられている第1ストランド層と
    を有しており、
    前記第1ストランド層は、複数本の第1外層ストランドを有しており、
    各前記第1外層ストランドは、互いに撚り合わされている複数本の鋼製の第1外層素線を含んでいる請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のベルト。
  12. 少なくとも1本の前記第1外層ストランドの長手方向に直角な断面の形状は、異形化されて円形になっている請求項11記載のベルト。
  13. 前記少なくとも1本のロープ体は、
    前記第1ストランド層の外周に設けられており、高強度繊維束により構成されている第2外周繊維層と、
    前記第2外周繊維層の外周に設けられている第2ストランド層と
    を有しており、
    前記第2ストランド層は、複数本の第2外層ストランドを有しており、
    各前記第2外層ストランドは、互いに撚り合わせられている複数本の鋼製の第2外層素線を含んでいる請求項11又は請求項12に記載のベルト。
  14. 少なくとも1本の前記第2外層ストランドの長手方向に直角な断面の形状は、異形化されて円形になっている請求項13記載のベルト。
  15. 各前記コアロープは、前記コア繊維束の中心に設けられている鋼製の中心線部材をさらに有している請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載のベルト。
  16. 各前記中心線部材は、中心ストランドであり、
    各中心ストランドは、互いに撚り合わされている複数本の鋼製の中心ストランド素線を含んでいる請求項15記載のベルト。
  17. 前記中心ストランドの中心には、高強度繊維束により構成されている中心繊維芯が設けられている請求項16記載のベルト。
  18. 各前記コアロープは、前記コア繊維束と前記複数本のコア線部材との間に介在しているコア樹脂層をさらに有している請求項1から請求項17までのいずれか1項に記載のベルト。
  19. 前記ヤーン樹脂として、可撓性樹脂が用いられており、
    前記可撓性樹脂としては、エポキシ樹脂又はウレタン樹脂が用いられている請求項1から18までのいずれか1項に記載のベルト。
  20. 前記ヤーン樹脂として、エポキシ樹脂が用いられており、
    前記エポキシ樹脂は、液状の主剤を、混合剤と混合して硬化された固体であり、
    前記主剤は、エポキシ化合物、及びエポキシ化ポリブタジエンからなる群から選択されており、
    前記エポキシ化合物の分子には、ポリオキシアルキレン結合、及びウレタン結合からなる群から選択される1つ以上と、2つ以上のエポキシ基とが含まれ、
    前記エポキシ化ポリブタジエンの分子には、2つ以上のエポキシ基が含まれる請求項1から18までのいずれか1項に記載のベルト。
  21. 前記高強度繊維束の材料として、炭素繊維、ガラス繊維、ポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、及びバサルト繊維からなる群から選択される1つ以上の繊維が用いられている請求項1から請求項20までのいずれか1項に記載のベルト。
  22. 前記ロープ被覆体は、エラストマーにより構成されている請求項1から請求項21までのいずれか1項に記載のベルト。
  23. 前記ロープ被覆体は、難燃剤を含んでいる請求項22記載のベルト。
  24. 前記複数本のロープ体に含まれている鋼製の部材の少なくとも一部には、めっきが施されている請求項1から請求項23までのいずれか1項に記載のベルト。
  25. 前記複数本のロープ体には、互いに断面が異なる2種類以上の前記ロープ体が含まれている請求項1から請求項24までのいずれか1項に記載のベルト。
  26. 前記複数本のロープ体には、3本以上の前記ロープ体が含まれており、
    隣り合う前記ロープ体の間隔には、互いに異なる複数の間隔が含まれている請求項1から請求項25までのいずれか1項に記載のベルト。
  27. 請求項1から請求項26までのいずれか1項に記載のベルトの製造方法であって、
    前記複数本のロープ体に均一な張力をかけた状態で、前記複数本のロープ体に前記ロープ被覆体を連続的に被覆する工程
    を含むベルトの製造方法。
  28. かご、及び
    請求項1から請求項26までのいずれか1項に記載のベルト
    を備えているエレベーター。
  29. 前記かごは、前記ベルトによって吊り下げられている請求項28記載のエレベーター。
  30. 駆動シーブを有している巻上機
    をさらに備え、
    前記駆動シーブの外周には、2本以上の前記ベルトが、前記駆動シーブの軸方向に互いに間隔をおいて巻き掛けられている請求項29記載のエレベーター。
  31. 前記駆動シーブの各前記ベルトが接する部分の直径は、前記ベルトの幅方向の中央部が前記ベルトの幅方向の両端部よりも、前記駆動シーブの径方向外側へ突出するように変化している請求項30に記載のエレベーター。
  32. 前記駆動シーブの直径は、前記複数本のロープ体の最大径の40倍以下である請求項30又は請求項31に記載のエレベーター。
  33. 前記ベルトによって吊り下げられている釣合おもり、及び
    前記かごと前記釣合おもりとの間に吊り下げられているコンペンセーティング体
    をさらに備え、
    前記コンペンセーティング体の総重量は、全ての前記ベルトの総重量の1/2以下である請求項30から請求項32までのいずれか1項に記載のエレベーター。
  34. 前記かごの昇降行程は、75メートル以上である請求項29から請求項33までのいずれか1項に記載のエレベーター。
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