JPWO2014013733A1 - 支持装置、移動体装置、露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents

支持装置、移動体装置、露光装置、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

定盤(22)を支持する支持装置(30)は、筐体(32)と、前記筐体(32)内に設けられ、前記定盤(22)が−Z側に移動して前記筐体(32)の蓋体(32b)を押圧した場合に、前記蓋体(32b)に対して+Z方向の力を作用させるカウンタマス用モータ(44)と、前記筐体(32)に設けられ、前記カウンタマス用モータ(44)が前記+Z方向の力を前記蓋体(32b)に作用させる際に該力の反力により−Z方向に移動するカウンタマス(40)と、を備える。

Description

本発明は、支持装置、移動体装置、露光装置、及びデバイス製造方法に係り、更に詳しくは、所定の支持対象物を下方から支持する支持装置、該支持装置に支持されたベース部材上を移動する移動体を含む移動体装置、該移動体装置を含む露光装置、及び該露光装置を用いるデバイス製造方法に関する。
従来、半導体素子(集積回路等)、液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、主として、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(いわゆるステッパ)、あるいはステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが用いられている。
この種の露光装置としては、露光対象物体であるウエハ又はガラスプレート等の基板(以下、ウエハと総称する)を保持する基板ステージを、該基板ステージが有する可動子と、所定のベース部材が有する固定子とを含む平面モータを用いて2次元駆動する基板ステージ装置を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、基板ステージ装置において、平面モータを用いて基板ステージをベース部材上で駆動する際、その駆動力(推力)に起因して、基板ステージの進行方向に直交する軸線回りのモーメント(いわゆるピッチングモーメント)がベース部材に作用し、該モーメントに起因して生じる振動が露光精度を悪化させるおそれがある。
米国特許出願公開第2009/0316133号明細書
本発明は、上述の事情の下でなされたもので、第1の観点からすると、所定の支持部に対して、支持対象物を所定方向に支持する支持装置であって、前記支持対象物に対向する対向部材と、前記支持のための第1の力を発生させる流体が供給される筐体と、を有する第1部材と、少なくとも一部が前記第1部材に設けられ、前記対向部材に対して、前記所定方向に沿った方向の第2の力を作用させるアクチュエータと、前記対向部材に対して前記所定方向に沿って相対移動可能に支持され、前記アクチュエータが前記第2の力を前記対向部材に作用させる際に、該第2の力の向きとは反対の方向に移動する移動部材と、を備える支持装置である。
これによれば、アクチュエータが対向部材に第2の力を作用させる際、該第2の力の向きとは反対の方向に移動部材が対向部材と相対移動するので、所定の支持部に対する反力(あるいは反力に起因する振動)の伝播が抑制される。
本発明は、第2の観点からすると、ベース部材と、前記ベース部材上を移動可能な移動体と、前記ベース部材を前記支持対象物とする本発明の支持装置と、を備える移動体装置である。
これによれば、移動体をベース部材上で移動させる際に生じる振動などが支持装置により抑制されるので、移動体の位置制御を精度良く行うことができる。
本発明は、第3の観点からすると、所定の物体が前記移動体に保持される本発明の移動体装置と、前記物体にエネルギビームを用いて所定のパターンを形成するパターン形成装置と、を備える露光装置である。
本発明は、第4の観点からすると、本発明の露光装置を用いて前記物体を露光することと、露光された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法である。
一実施形態に係る露光装置の構成を概略的に示す図である。 図1の露光装置が有する複数の支持装置のうちのひとつを示す断面図である。 露光装置の制御系を中心的に構成する主制御装置の入出力関係を示すブロック図である。 変形例に係る支持装置の断面図である。
以下、一実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。
図1には、一実施形態に係る露光装置10の構成が概略的に示されている。露光装置10は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、いわゆるスキャナである。後述するように、本実施形態では、投影光学系16bが設けられており、以下においては、投影光学系16bの光軸AXと平行な方向をZ軸方向、これに直交する面内でレチクルとウエハとが相対走査される方向をY軸方向、Z軸及びY軸に直交する方向をX軸方向とし、X軸、Y軸、及びZ軸回りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
露光装置10は、照明系12、レチクルステージ14、投影ユニット16、ウエハステージ装置20、及びこれらの制御系を備えている。
照明系12は、例えば米国特許出願公開第2003/0025890号明細書などに開示されるように、光源と、オプティカルインテグレータ等を含む照度均一化光学系、及びレチクルブラインド等(いずれも不図示)を有する照明光学系と、を含む。照明系12は、レチクルブラインド(マスキングシステムとも呼ばれる)で設定(制限)されたレチクルR上のスリット状の照明領域IARを、照明光(露光光)ILによりほぼ均一な照度で照明する。照明光ILとして、一例として、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。
レチクルステージ14は、パターン面(図1における−Z側の面)に回路パターンなどが形成されたレチクルRを、例えば真空吸着により保持している。レチクルステージ14は、例えばリニアモータ等を含むレチクルステージ駆動系13(図1では不図示、図3参照)によって、走査方向(Y軸方向)に所定のストロークで駆動可能、且つX軸、及びθz方向に微小駆動可能となっている。レチクルステージ14のXY平面内の位置情報(θz方向の回転量情報を含む)は、例えばレーザ干渉計システム(あるいは2次元エンコーダシステム)を含むレチクルステージ位置計測系15(図1では不図示、図3参照)を用いて、主制御装置50(図3参照)によって求められる。
投影ユニット16は、レチクルステージ14の下方(−Z側)に配置されている。投影ユニット16は、鏡筒16aと、鏡筒16a内に保持された投影光学系16bと、を含む。投影光学系16bとしては、例えば光軸AXに沿って配列される複数の光学素子(レンズエレメント)から成る屈折光学系が用いられる。投影光学系16bは、例えば両側テレセントリックで、所定の投影倍率(例えば1/4倍、1/5倍又は1/8倍など)を有する。
このため、照明系12からの照明光ILによってレチクルR上の照明領域IARが照明されると、投影光学系16bの第1面(物体面)とパターン面とがほぼ一致して配置されるレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系16bを介してその照明領域IAR内のレチクルRの回路パターンの縮小像(回路パターンの一部の縮小像)が、投影光学系16bの第2面(像面)側に配置される、表面にレジスト(感応剤)が塗布されたウエハW上の前記照明領域IARに共役な領域(以下、露光領域とも呼ぶ)IAに形成される。そして、レチクルステージ14とウエハステージ24との同期駆動によって、照明領域IAR(照明光IL)に対してレチクルRが走査方向に相対移動するとともに、露光領域IA(照明光IL)に対してウエハWが走査方向に相対移動することで、ウエハW上の1つのショット領域(区画領域)の走査露光が行われ、そのショット領域にレチクルRのパターンが転写される。すなわち、本実施形態では、照明系12、及び投影光学系16bによってウエハW上にレチクルRのパターンが生成され、照明光ILによるウエハW上の感応層(レジスト層)の露光によってウエハW上にそのパターンが形成される。
ウエハステージ装置20は、定盤22、ウエハステージ24、ウエハステージ駆動系26(図1では不図示。図3参照)、及び定盤トリムモータ28等を備えている。
定盤22は、平面視で(+Z方向から見て)Y軸方向を長手方向とする矩形の板状部材であって、上面がXY平面(水平面)にほぼ平行となるように複数の支持装置30により下方から非接触支持されている。複数の支持装置30は、定盤22の4隅部近傍を支持可能なように、例えば4つ設けられている、なお、図1では、例えば4つの支持装置30のうち、+X側の2つのみが示され、他の2つは上記+X側の2つの支持装置30に対して紙面奥側に隠れている。支持装置30の構成、及び機能については後述する。また、定盤22は、ウエハステージ24のカウンタマスとして機能させるために、自身の重量を増加させるよう錘(不図示)が設けられるような構成とすることができる。
定盤22には、その内部の上面側の領域に、複数のコイルユニット26aが平面視でマトリクス状に設けられている。複数のコイルユニット26aそれぞれに供給される電流の大きさ及び方向は、主制御装置50(図1では不図示。図3参照)によって制御される。
ウエハステージ24は、箱形(直方体状)の部材から成り、上面に載置されたウエハWを、例えば真空吸着により保持する。ウエハステージ24の底面(定盤22の上面に対向する面)側の領域には、複数の磁石ユニット26bが配置されている。
ウエハステージ駆動系26(図1では不図示。図3参照)は、複数の磁石ユニット26bと、複数のコイルユニット26aとにより構成されるムービングマグネットタイプの平面モータを含む。ウエハステージ24は、複数の磁石ユニット26bと、該磁石ユニット26bに対応するコイルユニット26aとの間に作用する電磁力(ローレンツ力)により、定盤22に対して駆動される。
ここで、本実施形態において、平面モータとしては、例えば米国特許第6,452,292号明細書などに開示されるような、上記ローレンツ力によりウエハステージ24を定盤22に対して6自由度方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、θx方向、θy方向、及びθz方向)に適宜駆動することが可能な、いわゆる6DOF(degrees of freedom)駆動タイプの平面モータが用いられている。これにより、主制御装置50(図1では不図示。図3参照)は、ウエハステージ駆動系26(図1では不図示。図3参照)を用いて、ウエハステージ24を定盤22上でX軸方向、及び/又はY軸方向に(XY平面に沿って)所定の長ストロークで駆動すること、ウエハステージ24を定盤22上に所定の隙間を介して浮上(磁気浮上)させること、並びに、XY平面に沿って移動するウエハステージ24をピッチング、ヨーイング、及びローリング方向に適宜微少駆動することができる。
ウエハステージ24の6自由度方向の位置情報は、例えば2次元(あるいは3次元)エンコーダシステム、又は光干渉計システム(あるいはエンコーダシステムと光干渉計システムとを組み合わせたシステム)を含むウエハステージ位置計測系27(図1では不図示。図3参照)を用いて、主制御装置50(図3参照)によって求められる。なお、ウエハステージ位置計測系27の構成は、所望の分解能でウエハステージ24の6DOF方向の位置情報を求めることができれば、その構成は特に限定されない。
ここで、定盤22がコイルユニット26a(平面モータ固定子)を有していることから、ウエハステージ駆動系26(平面モータ)を用いて定盤22上でウエハステージ24に対して水平面に沿って(X軸、及び/又はY軸方向に)駆動力を作用させる場合、定盤22には、水平面内でウエハステージ24とは反対の方向に上記駆動力の反力が作用する。そして、定盤22が複数の支持装置30により非接触支持されていることから、定盤22は、運動量保存則により水平面内でウエハステージ24とは反対の方向に移動することにより、上記反力を吸収する。これにより、上記反力に起因する、例えば支持装置30の設置部の振動の発生などが抑制される。なお、定盤22の重量は、ウエハステージ24の重量に比べて大きい、または前記錘によって重量化することができるため、定盤22の移動量は、ウエハステージ24に比べて微少量である。
定盤トリムモータ28は、定盤22を所定の位置に移動させるために用いられる。例えば、上記反力により定盤22がXY平面に沿って移動した際に、該定盤22を所定の位置に復帰させることが可能である。定盤トリムモータ28としては、支持柱28cを介して床100上に設置された固定子28aと、定盤22の側面に固定された可動子28bとを含むリニアモータ(例えばボイスコイルモータ)が用いられている。なお、図1では、代表的にYトリムモータがひとつのみ示されているが、定盤トリムモータ28として、定盤22をX軸方向に駆動するためのXトリムモータ、定盤22をY軸方向に駆動するためのYトリムモータがそれぞれ複数設けられている。定盤22のXY平面内の位置情報(θz方向の回転量情報も含む)は、例えばレーザ干渉計システム(あるいは2次元エンコーダシステム)を含む定盤位置計測系23(図1では不図示、図3参照)を用いて、主制御装置50(図3参照)によって求められており、主制御装置50は、定盤位置計測系23の出力に基づいて複数の定盤トリムモータ28を適宜用いて定盤22を所定の位置に移動させる。
複数の支持装置30それぞれは、配置を除きほぼ同じ構成、及び機能を有している。以下、複数の支持装置30のうちのひとつについて説明する。支持装置30は、図2に示されるように、本体部32aと蓋体32bとを含む筐体32、エアパッド36、センタシャフト38、カウンタマス40、圧縮コイルばね42、複数のカウンタマス用モータ44、及び複数のトリムモータ46を有している。
本体部32aは、上部(+Z側の端部)が開口した有底円筒状の部材から成り、床100上に設置されている。蓋体32bは、水平面にほぼ平行に配置された円板状の部材から成り、本体部32aの開口内に挿入されている。蓋体32bの外径寸法は、本体部32aの内径寸法よりも小さく設定されており、本体部32aの内壁面と蓋体32bの外周端部との間には、隙間が形成されている。本体部32aと蓋体32bとの間に形成される隙間(開口)は、例えばリング状に形成された金属性の膜からなるダイヤフラム34により塞がれており、蓋体32bは、本体部32aに対してZ軸方向に微少量移動可能となっている。
筐体32(本体部32a、蓋体32b、及びダイヤフラム34)は、ほぼ気密状態の気体室31を形成している。本体部32a内には、外部の圧力よりも高く設定される加圧気体(例えば空気)が充填されている。気体室31内の圧力は、不図示の電磁レギュレータを含む内圧制御系33(図1では不図示。図3参照)を用いて、主制御装置50(図3参照)により、例えば0.3〜0.4MPa程度に制御される。支持装置30は、気体室31に充填された加圧気体、及びダイヤフラム34の作用により、定盤22を支持する力(第1の力)を発生するとともに、定盤22と上記照明系12、レチクルステージ14、及び投影ユニット16などとを物理的(振動的)に分離する防振装置(振動減衰装置)として機能する。
エアパッド36は、例えば多孔質部材により形成された円板状の部材から成り、蓋体32bの上面に固定されている。支持装置30が定盤22を下方から支持した状態で、エアパッド36の上面は、定盤22の下面に対向している。エアパッド36には、不図示の加圧気体供給装置が接続されている。支持装置30は、エアパッド36から定盤22の下面に対して噴出される加圧気体(例えば空気)の静圧により、定盤22を非接触支持している。これにより、定盤22は、複数の支持装置30(図1参照)に対してXY平面に沿って移動自在となっている。エアパッド36は、各支持装置30に対して一つずつ設けられているが、複数に分けて設けるようにしてもよい。例えば、支持する定盤22の重量等に応じて、1つのエアパッドの代わりに、それよりも小径のエアパッドを蓋体32bに3つ設けた構成にして定盤22を支持するようにしてもよい。エアパッドの定盤22と対向する面は平面度をよくする必要があるが、小径のエアパッドを用いると製造時の加工が容易になるという利点がある。
センタシャフト38は、Z軸方向に延びる円柱状の部材から成り、本体部32aの底面中央部に下端部が接続されている。センタシャフト38の長手方向(Z軸方向)寸法は、本体部32aの高さ方向(Z軸方向)寸法よりも短く設定され、蓋体32bのZ位置に関わらず、センタシャフト38の上端部と蓋体32bの下面との間に所定の隙間(クリアランス、ギャップ)が形成されるようになっている。
カウンタマス40は、例えば金属材料などにより形成された円筒状の部材から成り、中央部にZ軸方向に貫通する貫通孔40aが形成されている。カウンタマスの外径寸法は、筐体32の内径寸法よりも小さく設定されており、本体部32aの内壁面とカウンタマス40の外周面との間には、隙間が形成されている。貫通孔40aを形成する内壁面には、筒状の部材から成るエアスライダ41が一体的に固定されている。センタシャフト38は、エアスライダ41の内径側に挿入されている。センタシャフト38の外周面と、エアスライダ41の内周面との間には、微少な隙間が形成されている。エアスライダ41は、例えば多孔質部材により形成され、支持装置30の外部に配置された不図示の加圧気体供給装置が接続されている。カウンタマス40は、エアスライダ41からセンタシャフト38の外周面に対して噴出される加圧気体の静圧により、非接触状態でセンタシャフト38に沿ってZ軸方向に移動自在となっている。
圧縮コイルばね42は、本体部32aの内部に収納され、カウンタマス40の自重を下方から支持している。圧縮コイルばね42の外径寸法は、カウンタマス40とほぼ同じとなっており、センタシャフト38は、圧縮コイルばね42の内側に挿通されている。
複数のカウンタマス用モータ44は、本体部32aの内部であって、センタシャフト38の中心軸回りに所定間隔で少なくとも3つ(本実施形態では、例えば4つ)設けられている。複数のカウンタマス用モータ44それぞれは、コイルユニット44aと磁石ユニット44bとを有している。コイルユニット44aは、+Z側の端部が蓋体32bの下面に接続されたZ軸方向に延びる棒状の部材から成る支持部材45を介して蓋体32bの下面に固定されている。また、コイルユニット44aは、カウンタマス40の上面に形成された凹部40b内に、カウンタマス40とは非接触の状態で挿入されている。凹部40bは、複数のカウンタマス用モータ44に対応して、Z軸回りに所定間隔で少なくとも3つ(本実施形態では、例えば4つ)形成されている。複数のカウンタマス用モータ44それぞれのコイルユニット44aに供給される電流の大きさ及び方向は、主制御装置50(図2では不図示。図3参照)によって同期制御される。磁石ユニット44bは、上記凹部40bを形成する壁面部であって、かつコイルユニット44aに対向する部分に固定されている。
複数のトリムモータ46は、本体部32aの内部であって、センタシャフト38の中心軸回りに所定間隔で少なくとも3つ(本実施形態では、例えば4つ)設けられている。複数のトリムモータ46それぞれは、コイルユニット46aと磁石ユニット46bとを有している。コイルユニット46aは、−Z側の端部が本体部32aの底面部に接続されたZ軸方向に延びる棒状の部材から成る支持部材47を介して本体部32aの底面部に固定されている。コイルユニット46aは、カウンタマス40の下面に形成された凹部40c内に、カウンタマス40とは非接触の状態で挿入されている。凹部40cは、複数のトリムモータ46に対応して、Z軸回りに所定間隔で少なくとも3つ(本実施形態では、例えば4つ)形成されている。複数のトリムモータ46それぞれのコイルユニット46aに供給される電流の大きさ及び方向は、主制御装置50(図2では不図示。図3参照)によって同期制御される。磁石ユニット46bは、上記凹部40cを形成する壁面部であって、かつコイルユニット46aに対向する部分に固定されている。
複数のカウンタマス用モータ44と複数のトリムモータ46とは、センタシャフト38の中心からの半径方向の距離が異なっている。具体的には、複数のトリムモータ46は、複数のカウンタマス用モータ44よりもセンタシャフト38側に配置されている。これにより、カウンタマス40の厚みが抑制され、支持装置30がコンパクトに構成されている。
ここで、複数の支持装置30それぞれは、配置を除き実質的に同じ構成、及び機能を有しているが、主制御装置50により互いに独立に制御される。具体的には、複数の支持装置30それぞれが有する複数のカウンタマス用モータ44は、主制御装置50により互いに独立に制御され、Z軸方向の力(第2の力)を発生させる。同様に複数の支持装置30それぞれが有する複数のトリムモータ46は、主制御装置50により互いに独立に制御される。
図3には、露光装置10の制御系を中心的に構成し、構成各部を統括制御する主制御装置50の入出力関係を示すブロック図が示されている。主制御装置50は、ワークステーション(又はマイクロコンピュータ)等を含み、露光装置10の構成各部を統括制御する。
上記のように構成された露光装置10(図1参照)では、まず、レチクルR及びウエハWが、それぞれレチクルステージ14及びウエハステージ24上にロードされ、レチクルアライメント及びベースライン計測、並びにウエハアライメント(例えばEGA(エンハンスト・グローバル・アライメント)等)などの所定の準備作業が行われる。その後、主制御装置50の管理の下、ウエハWの第1番目のショット領域に対する露光のための加速開始位置にウエハステージ24が駆動されるとともに、レチクルRの位置が加速開始位置となるように、レチクルステージ14が駆動される。そして、レチクルステージ14と、ウエハステージ24とがY軸方向に沿って同期駆動されることで、ウエハW上の第1番目のショット領域に対する露光が行われる。以後、レチクル上のすべてのショット領域に対する露光が行われることで、ウエハWの露光が完了する。
上記アライメント動作、露光動作中を含み、露光装置10では、ウエハステージ24が平面モータを含むウエハステージ駆動系26(図3参照)により定盤22上で6自由度方向に適宜駆動される。そして、主制御装置50(図3参照)は、内圧制御系33を介して複数の支持装置30それぞれの気体室31内の圧力を、不図示の圧力センサの計測値に基づいて制御することにより、床面100(図1参照)及び定盤22相互間における振動の伝搬を抑制する。また、主制御装置50は、上記気体室31内の圧力制御と並行して、定盤22の振動を検出する不図示の加速度センサの出力に応じて、定盤22が−Z方向に移動した場合に、複数のカウンタマス用モータ44が発生させた第2の力を用いて本体部32aに対して蓋体32b(及びエアパッド36)を+Z方向(定盤22とは反対の方向)に駆動することにより、定盤22の振動を抑制する。
上記複数のカウンタマス用モータ44が蓋体32bをZ軸方向に微少駆動する際、支持装置30では、複数のカウンタマス用モータ44それぞれの磁石ユニット44bがカウンタマス40に固定されていることから、カウンタマス40に−Z方向の力(以下、駆動反力と称する)が作用する。カウンタマス40は、圧縮コイルばね42によりZ軸方向の位置が拘束されていない状態で支持されているため、運動量保存則によりセンタシャフト38に沿って−Z方向に移動することによりカウンタマス用モータ44からの駆動反力を吸収し、これにより上記駆動反力が床100に伝搬すること、及び上記駆動反力に起因する振動の発生が抑制される。
カウンタマス40が駆動反力により−Z方向に移動すると、主制御装置50は、圧縮コイルばね42のばね性に起因するカウンタマス40の上下動が抑制されるように、複数のトリムモータ46を用いてカウンタマス40のZ位置を制御する。これにより、カウンタマス40(すなわち複数のカウンタマス用モータ44それぞれの磁石ユニット44b)の姿勢が安定し、精度良く上記防振動作を行うことができる。
また、上記アライメント動作、露光動作中において、ウエハステージ24が平面モータを含むウエハステージ駆動系26(図3参照)により定盤22上でX軸方向、及び/又はY軸方向に適宜駆動(加速、又は減速)される際、定盤22に内蔵されたコイルユニット26aと、ウエハステージ24に内蔵された磁石ユニット26bとの間にXY平面に平行な方向のローレンツ力(電磁力)が発生する。ここで、平面モータでは、コイルユニット26aが定盤22の上面よりも下方に配置され、且つ磁石ユニット26bがウエハステージ24の下面よりも上方に配置されていることから、上記ローレンツ力は、定盤22の上面とウエハステージ24の下面との間に発生する。
これに対し、本実施形態のウエハステージ24の重心位置が上記ローレンツ力の作用点よりも+Z側に位置することから、ウエハステージ24には、磁石ユニット26bに作用するローレンツ力により、その重心位置を中心としてウエハステージ24の進行方向に直交する軸回りのモーメント(いわゆるピッチングモーメント)が作用する。同様に、定盤22の重心位置が上記ローレンツ力の作用点よりも−Z側に位置することから、コイルユニット26aに作用するローレンツ力により、定盤22にも、その重心位置を中心としてウエハステージ24に作用するピッチングモーメントと同じ向きのピッチングモーメントが作用する。
そして、定盤22は、4隅部それぞれに対応する位置が、支持装置30により下方から支持されていることから、上記ピッチングモーメントにより、複数の支持装置30の少なくともひとつに重力方向下向きの力(以下、ピッチングフォースと称する)が作用する。ここで、支持装置30に作用するピッチングフォースの大きさは、ウエハステージ24の位置、及び加速度により異なるが、ウエハステージ位置計測系27(図3参照)の出力、及びウエハステージ24を駆動(加速、又は減速)する際の加速度情報に基づいて事前に(あるいはほぼリアルタイムで事後的に)求めることができる。
主制御装置50は、複数の支持装置30のうち、ピッチングフォースが作用する支持装置30が有する複数のカウンタマス用モータ44を適宜駆動し、上記ピッチングフォース(重力方向下向きの力)とほぼ同じ大きさの重力方向上向き(+Z方向)の力を支持装置30の蓋体32bに対して作用させる。これにより、ピッチングフォースが相殺され(打ち消され)、ピッチングフォースが直接床100に伝わることに起因する振動の発生が抑制される。
上記ピッチングフォースを打ち消すために複数のカウンタマス用モータ44が駆動された場合には、駆動反力によりカウンタマス40に重力方向下向きの駆動反力が作用する。この場合であっても、カウンタマス40が運動量保存則により重力方向下向きに移動することにより上記駆動反力が吸収され、これにより上記駆動反力に起因する振動の発生などが抑制される。また、カウンタマス40が重力方向下向きに移動すると、主制御装置50は、複数のトリムモータ46を用いてカウンタマス40の上下動を抑制する。なお、支持装置30に対する重力方向下向きの力は、ピッチングモーメントに起因するものに限られず、ウエハステージ24を+Z方向(あるいはθx、θy方向)に駆動したときにも定盤22に反力として作用するので、その際に同様の制御を行っても良い。
以上説明した本実施形態によれば、支持装置30は、定盤22と床100との間における振動の伝搬を抑制する防振装置としての機能、及び定盤22から床100に作用するピッチングフォースを抑制するカウンタマス装置としての機能を有する。そして、支持装置30では、カウンタマス用モータ44の固定子である磁石ユニット44bがカウンタマス40に固定されているので、カウンタマス用モータ44の駆動反力が直接床100に伝達しない。したがって、振動の発生に起因する露光精度の低下などが抑制される。
また、防振装置機能、及びカウンタマス装置機能を発揮させるための要素(カウンタマス40、圧縮コイルばね42、複数のカウンタマス用モータ44、及び複数のトリムモータ46)がひとつの本体部32a内に収容されているので、効率的、且つ支持装置30をコンパクトにすることができ、露光装置10のフットプリントを低減できる。さらに、前記要素が本体部32a内にほぼ密閉されているため、該要素によってウエハの露光空間が汚染されることも防止される。
なお、ウエハステージ24を定盤22上で平面モータを用いて駆動する際、例えば露光精度に影響がなければ、床100にピッチングフォースが作用しても問題がない。このような場合、支持装置30では、複数のカウンタマス用モータ44それぞれのコイルユニット44aと磁石ユニット44bとの間に発生するローレンツ力、及び複数のトリムモータ46それぞれのコイルユニット46aと磁石ユニット46bとの間に発生するローレンツ力を介して、ピッチングフォースを直接床100に作用させることもできる。
また、上記実施形態の露光装置10の構成は、適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態に係る支持装置30において、筐体32の本体部32aと蓋体32bとは、ダイヤフラム34により接続されていたが、これに限定されるものではない。例えば、蓋体32bを本体部32aに対してZ軸方向に微少移動可能、且つ本体部32aと蓋体32bとにより形成される内部空間を気密状態にして防振装置としての機能を確保できるのであれば、図4に示される支持装置60の筐体62ように、ベローズ64を用いて本体部62aと蓋体62b(エアパッド66を含む)とを接続しても良い。
また、上記実施形態の支持装置30において、カウンタマス40は、カウンタマス40とほぼ同径の圧縮コイルばね42により下方から支持されていたが、カウンタマス40の自重をキャンセルできれば、ばねの構成(大きさ、配置、数など)は、適宜変更が可能である。例えば図4に示される支持装置60のように、上記実施形態の圧縮コイルばね42よりも小径の圧縮コイルばね72をZ軸回りに所定間隔で複数(図4に示される支持装置60では、例えば3つ)配置しても良い。この場合、図4に示されるように、カウンタマス70の下面に凹部70dを形成し、圧縮コイルばね72の一部を該凹部70d内に、カウンタマス70とは非接触の状態で挿入すると良い。また、圧縮コイルばね42(あるいは72)に換えて、例えばいわゆる空気ばねを用いてカウンタマス40(あるいは70)を下方から支持しても良い。
また、上記実施形態の支持装置30において、カウンタマス40は、センタシャフト38に対してエアスライダ41を介して非接触状態でZ軸方向に移動可能に係合していたが、これに限るものではない。例えば、カウンタマス40がセンタシャフト38に対して低摩擦でZ軸方向に移動可能となっているのであれば、図4に示される支持装置60のように、ボールスプライン装置(Z軸方向に延びるZ溝(不図示)が形成されたセンタシャフト68と、カウンタマス70に固定され、上記Z溝に挿入される複数のボール(不図示)を有する一対のスリーブ71と、を含む)を用いても良い。また、センタシャフト38(あるいは68)の断面は、円形に限られず、その他の形状、例えば矩形であっても良い。
また、上記実施形態の支持装置30において、センタシャフト38を中心とする径方向の位置がカウンタマス用モータ44とトリムモータ46とで異なるように(トリムモータ46の方がカウンタマス用モータ44よりも内径側に)配置されていたが、これに限るものではない。例えば、図4に示される支持装置60のように、カウンタモータ74とトリムモータ76とが上下方向に重なる(上下に対称となるような)構成でも良い。
なお、図4に示される支持装置60の動作は、上記実施形態に係る支持装置30とほぼ同じなので、説明を省略する。
また、上記実施形態において、ウエハステージ駆動系を構成する平面モータは、6DOF駆動タイプであったが、これに限られず、3DOF(X軸方向、Y軸方向、及びθz方向)駆動タイプであっても良く、この場合、ウエハステージ24の下面にエアベアリングを取り付け、該エアベアリングから定盤22の上面に噴出される加圧気体の静圧によりウエハステージ24を浮上(エア浮上)させると良い。また、平面モータは、ムービングコイルタイプであっても良い。
また、上記実施形態では、定盤22は、X軸及び/又はY軸方向にのみ移動可能な構成であったが、これに限られず、定盤22をθx及びθy方向に微少量回転可能に構成しても良い。この場合、定盤22の慣性モーメントにより、ウエハステージ24を駆動する際に支持装置30に作用するピッチングフォースを低減することができ、複数のカウンタマス用モータ44が発生する力が上記実施形態に比べて小さくて良い。
また、照明光ILは、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)に限らず、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などの紫外光や、F2レーザ光(波長157nm)などの真空紫外光であっても良い。例えば米国特許第7,023,610号明細書に開示されているように、真空紫外光としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。また、照明光ILの波長は、100nm以上の光に限られず、波長100nm未満の光を用いても良く、例えば、軟X線領域(例えば5〜15nmの波長域)のEUV(Extreme Ultraviolet)光を用いるEUV露光装置にも上記実施形態を適用することができる。その他、電子線又はイオンビームなどの荷電粒子線を用いる露光装置にも、上記実施形態は適用できる。
さらに、上記実施形態の露光装置における投影光学系は縮小系のみならず等倍及び拡大系のいずれでも良いし、投影光学系16bは屈折系のみならず、反射系及び反射屈折系のいずれでも良いし、この投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。
また、上記実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスク(レチクル)を用いたが、このレチクルに代えて、例えば米国特許第6,778,257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて、透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いても良い。
また、上記実施形態では、定盤22上にひとつのウエハステージ24が配置されたウエハステージ装置20について説明したが、定盤22上に配置される移動体の数、種類は、適宜変更が可能であり、例えば米国特許出願公開第2010/0066992号明細書に開示されるようなウエハステージを2つ備えたウエハステージ装置、あるいは米国特許出願公開第2009/0268178号明細書に開示されるようなウエハステージと、計測ステージとを備えるウエハステージ装置にも、上記実施形態は適用できる。
さらに、例えば米国特許第8,004,650号明細書に開示されるような、投影光学系と露光対象物体(例えばウエハ)との間に液体(例えば純水)を満たした状態で露光動作を行う、いわゆる液浸露光装置にも上記実施形態は適用することができる。
また、例えば国際公開第2001/035168号に開示されているように、干渉縞をウエハW上に形成することによって、ウエハW上にライン・アンド・スペースパターンを形成する露光装置(リソグラフィシステム)にも上記実施形態を適用することができる。また、ショット領域とショット領域とを合成するステップ・アンド・スティッチ方式の縮小投影露光装置にも上記実施形態は適用することができる。
さらに、例えば米国特許第6,611,316号明細書に開示されているように、2つのレチクルパターンを、投影光学系を介してウエハ上で合成し、1回のスキャン露光によってウエハ上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも上記実施形態を適用することができる。
また、上記実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものでなく、ガラスプレート、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど他の物体でも良い。
さらに、露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも上記実施形態を適用できる。
半導体素子などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、前述した実施形態に係る露光装置(パターン形成装置)及びその露光方法によりマスク(レチクル)のパターンをウエハに転写するリソグラフィステップ、露光されたウエハを現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ウエハ上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
なお、これまでの説明で引用した露光装置などに関する全ての米国特許出願公開明細書、米国特許明細書及び国際公開の開示を援用して本明細書の記載の一部とする。
以上説明したように、本発明の支持装置は、所定の部材を支持するのに適している。また、本発明の移動体装置は、ベース部材上で移動体を移動させるのに適している。また、本発明の露光装置は、物体に所定のパターンを形成するのに適している。また、本発明のデバイス製造方法は、マイクロデバイスの生産に適している。

Claims (19)

  1. 所定の支持部に対して、支持対象物を所定方向に支持する支持装置であって、
    前記支持対象物に対向する対向部材と、前記支持のための第1の力を発生させる流体が供給される筐体と、を有する第1部材と、
    少なくとも一部が前記第1部材に設けられ、前記対向部材に対して、前記所定方向に沿った方向の第2の力を作用させるアクチュエータと、
    前記対向部材に対して前記所定方向に沿って相対移動可能に支持され、前記アクチュエータが前記第2の力を前記対向部材に作用させる際に、該第2の力の向きとは反対の方向に移動する移動部材と、を備える支持装置。
  2. 前記アクチュエータ及び前記移動部材は共に前記筐体内に設けられ、
    前記対向部材と前記移動部材とは、前記所定方向に沿って互いに反対方向に移動する請求項1に記載の支持装置。
  3. 前記アクチュエータは、前記対向部材に設けられた第1要素と、前記移動部材に設けられた第2要素とを含み、前記第1及び第2要素間に発生する電磁力により前記第2の力を発生する請求項1又は2に記載の支持装置。
  4. 前記筐体内に設けられ、前記移動部材の自重を下方から支持する自重支持部材を更に備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の支持装置。
  5. 前記自重支持部材は、弾性部材である請求項4に記載の支持装置。
  6. 前記自重支持部材は、ばね性を有する請求項5に記載の支持装置。
  7. 前記自重支持部材が複数設けられる請求項4〜6のいずれか一項に記載の支持装置。
  8. 前記筐体内に設けられ、前記移動部材を前記所定方向に沿って案内する案内装置を更に備える請求項1〜7のいずれか一項に記載の支持装置。
  9. 前記案内装置は、前記移動部材を非接触案内する請求項8に記載の支持装置。
  10. 前記筐体内に設けられ、前記移動部材を前記筐体に対して前記所定方向に沿って駆動する駆動部材を更に備える請求項1〜9のいずれか一項に記載の支持装置。
  11. 前記筐体は、前記支持対象物を非接触支持する請求項1〜10のいずれか一項に記載の支持装置。
  12. 前記筐体は、前記対向部材が前記支持対象物の前記一面に気体を噴出し、該気体の静圧により前記支持対象物を非接触支持する請求項11に記載の支持装置。
  13. 前記アクチュエータが複数設けられる請求項1〜12のいずれか一項に記載の支持装置。
  14. ベース部材と、
    前記ベース部材上を移動可能な移動体と、
    前記ベース部材を前記支持対象物とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の支持装置と、を備える移動体装置。
  15. 前記支持装置と前記ベース部材とが前記所定方向と交差する方向に相対移動可能である請求項14に記載の移動体装置。
  16. 前記支持装置は、前記所定方向と交差する平面内で同一直線上にない少なくとも3箇所に対応して、少なくとも3つ設けられる請求項14又は15に記載の移動体装置。
  17. 前記移動体は、前記ベース部材に設けられた固定子と、前記移動体に設けられた可動子とを含む平面モータにより前記ベース部材の上面に沿って駆動され、
    前記移動体が前記平面モータにより駆動される際、前記複数の支持装置の少なくとも一部は、前記アクチュエータによって、前記移動体の移動方向に直交する軸回りのモーメントにより前記ベース部材から前記対向部材に作用する押圧力を低減する請求項16に記載の移動体装置。
  18. 所定の物体が前記移動体に保持される請求項14〜17のいずれか一項に記載の移動体装置と、
    前記物体にエネルギビームを用いて所定のパターンを形成するパターン形成装置と、を備える露光装置。
  19. 請求項18に記載の露光装置を用いて前記物体を露光することと、
    露光された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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