JPWO2014006714A1 - マグネットバルブ - Google Patents

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英夫 柄崎
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クリストファー プスカ
豪洋 菅谷
豪洋 菅谷
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Abstract

【課題】閉じ用バルブシート部に対する弁体の密着力を強くする。【解決手段】 閉じ用のバルブシート部10を備え管状のケーシングCと、この閉じ用のバルブシート部10を開閉する磁性体からなる弁体Vと、ケーシングCの外側周囲にあってケーシングCの軸線方向に移動可能にするとともに軸線方向両端に磁極を有する駆動用永久磁石mとを備えている。そして、駆動用永久磁石mの移動に追従して上記弁体Vが移動して、上記閉じ用のバルブシート部10を開閉する。さらに、上記閉じ用シート9部側に強磁性体からなる第1ヨーク4を設け、上記駆動用永久磁石m、第1ヨーク4及び弁体Vによって磁束経路を形成する構成にている。【選択図】 図1

Description

この発明は、永久磁石の移動に追従させて弁体を開閉動作させるマグネットバルブに関する。
この種のものとして特許文献1に記載されたマグネットバルブが従来から知られている。
この従来のマグネットバルブは、環状のケーシングの外側周囲にリング状の駆動用永久磁石を、ケーシングの中心線に沿って移動可能に設けている。
上記駆動用永久磁石が上記中心線に沿って移動すると、上記ケーシング内に設けた弁体がバルブシート部を開閉する構成にしている。言い換えると、この駆動用永久磁石の移動にともなって、その駆動用永久磁石の磁力の作用で弁体を移動させ、弁体がバルブシート部を閉じるようにしている。
特許第4563086号公報
上記のようにした従来のマグネットバルブでは、リング状の駆動用永久磁石に対して、弁体は磁気的に安定した位置を保っている。磁気的に安定とは、弁体がボディの内面に接着した状態である。このように磁気的に安定した状態では、バルブシート部を流れる流体の流れ方向に対して、弁体に作用する駆動用永久磁石の磁力の方向がほぼ直交することになる。
上記の状態で駆動用永久磁石が移動すると、弁体はボディの内面に接着しながら、その内面を転がるようにして移動する。
上記のように弁体がボディ内面に接触した状態では、この弁体の中心とバルブシート部の中心とがずれた状態になっている。
弁体の中心とバルブシート部との中心がずれた状態で、弁体がバルブシート部に接触すると、次のような力関係になる。
すなわち、バルブシート部のシート面に弁体が接触したとき、図6に示すように、弁体は駆動用永久磁石の上記移動方向における中心である点A方向に引き付けられる。なぜなら、駆動用永久磁石の上記中心に接着することが磁気的に安定した状態になるからである。
このように弁体が駆動用永久磁石の上記中心に接着している状態では、図6に示したF方向の力が作用する。この力Fは、シート面の勾配の影響で、弁体のシート面に対する接線方向の分力F1と、法線方向の分力F2とに分解できる。そこで駆動用永久磁石を矢印X方向に大きく移動させなければ、上記F1の方向を矢印X方向に反転させることはできない。
上記のように分力F1を反転させるまで駆動用永久磁石を大きく移動させれば、上記力Fの方向をシート方向に傾けることができる。しかしながら、駆動用永久磁石を大きく移動させるということは、この駆動用永久磁石と弁体との距離が大きくなってしまうので、その分、上記力Fが距離の2乗に比例して弱くなってしまう。そのために、シート面に対する弁体の閉弁力が弱くなってしまう。閉弁力が弱くなれば、流体の流れ方向の圧力に対して弁体が十分に閉じることができなくなる。
上記の問題を解決するために、駆動用永久磁石の磁力を強くすることも考えられる。しかしながら、駆動用永久磁石の磁力を強くしすぎると、弁体がボディの内面に接触する力が強くなり、その状態で弁体が移動すると、弁体がボディ内面を削るようになり、流体内にコンタミネーションが混入するという別の問題を発生する。
いずれにしても、従来のバルブでは、閉弁力をそれほど大きくできないという問題を解消できなかった。
この発明の目的は、バルブシート部からの漏れを確実に防止できるマグネットバルブを提供することである。
この発明はマグネットバルブに関するもので、次の点に特徴を有する。
このマグネットバルブは、非磁性体からなるケーシングを備えている。このようにしたケーシング内には、バルブシート部と、このバルブシート部を開閉する磁性体からなる弁体と、ケーシングの外側にあってケーシングの中心線に沿って移動可能にした駆動用永久磁石とを備えている。そして、駆動用永久磁石の移動に追従して上記弁体が移動し、上記バルブシート部を開閉する。
上記のようにしたマグネットバルブにおいて、第1の発明は、上記駆動用永久磁石と上記弁体とで形成される磁気回路中であって、上記バルブシート部を境にして弁体とは反対側に、ケーシングの中心線方向において弁体と対向する対向面を備えた、駆動用永久磁石を除く磁性体からなるヨークを設け、上記磁気回路中の磁気抵抗を小さくした点に特徴を有する。
第2の発明は、上記弁体がバルブシート部を閉じた状態で、弁体とバルブシート部との接点と上記駆動用永久磁石の磁極との間に上記ヨークを設けた点に特徴を有する。
第3の発明は、上記ケーシング内にはその中心線方向において互いに対向する一対のバルブシート部を設け、これら両バルブシート部を上記弁体で開閉する構成にするとともに、両バルブシート部を境に上記弁体と反対側にそれぞれ上記ヨークを設けた点に特徴を有する。
第4の発明は、上記バルブシート部を磁性体で構成した点に特徴を有する。
なお、上記バルブシート部を磁性体で構成することによって、バルブシート部とヨークとを兼用させることができる。
第5の発明は、上記弁体の少なくとも一部が駆動用永久磁石である点に特徴を有する。
第6の発明は、上記駆動用永久磁石をハールバッハ配列とし、その配列の両端の磁極を上記弁体側に設けた点に特徴を有する。
第1の発明によれば、駆動用永久磁石、ヨーク及び弁体によって磁気回路を形成するので、磁束がケーシングの中心線にほぼ沿った状態で発生する。このように磁束がケーシングの中心線にほぼ沿った状態で発生するので、弁体はその中心線に沿った方向すなわちヨーク側に引き付けられる。つまり、弁体を中心線方向に沿った力でバルブシート部に押し付けるために、弁体を強い力でバルブシート部に接着させることができる。したがって、バルブシート部からの漏れを確実に防止できる。
第2の発明によれば、上記弁体がバルブシート部を閉じた状態で、弁体とバルブシート部との接点と、上記駆動用永久磁石の磁極との間に上記ヨークを設けたので、上記ヨークが、このヨークを介して、弁体を強い力でバルブシート部に接着させることができ、その分、バルブシート部からの漏れも確実に防止できる。
第3の発明によれば、上記ケーシング内にはその中心線に沿った方向において互いに対向する一対のバルブシート部を設け、これら両バルブシート部を上記弁体で開閉する構成にするとともに、両バルブシート部を境に上記弁体と反対側にそれぞれ上記ヨークを設けたので、両バルブシート部間で、弁体がケーシングの中心線に沿って移動する。言い換えると、弁体の移動過程で、当該弁体がケーシングの内壁に接触しにくくなる。
第4の発明によれば、バルブシート部を磁性体で構成したので、例えば、バルブシート部とヨークとを兼用させることができる。このようにバルブシート部とヨークとを兼用させたときには、バルブシート部を構成する部材の厚さを厚くしても、当該マグネットバルブを大型化させることはない。
そして、上記バルブシート部の厚さを厚くすれば、例えば、高圧仕様のマグネットバルブとして用いることができる。
第5の発明によれば、弁体の少なくとも一部を永久磁石にしたので、バルブシート部に対する弁体の接着力を強くすることができる。
修正
第6の発明によれば、上記駆動用永久磁石をハールバッハ配列としたので、駆動用永久磁石の磁束が駆動用永久磁石の外側には出ず、内側に収束される。したがって、外部への磁気漏れが少なくなり、その分、弁体を通る磁力がより強くなる。
また、駆動用永久磁石の磁気が外部に漏れるのを積極的に防止しようとすれば、磁気シールドを別に設けなければならないが、磁気シールドを別に設ければ、その分、当該マグネットバルブが大型化する。しかし、上記のようにハールバッハ配列の駆動用永久磁石を用いれば、当該マグネットバルブを小型に保ちながら、強い磁力を発生させることができる。
第1実施形態を示すもので、バルブシート部を閉じた状態の断面図である。 第1実施形態を示すもので、バルブシート部を開いた状態の断面図である。 第1実施形態のヨークを用いた場合の磁束密度の分布図である。 ヨークを用いない場合の磁束密度の分布図である。 第2実施形態の概念図である。 従来の構成におけるバルブシート部に対する弁体の押し付け力に関する説明図である。
図1及び図2は第1実施形態を示す断面図で、円筒状のシリンダチューブ1の両端にカバー2,3を装着している。
上記カバー2は、上記シリンダチューブ1内に突出する筒部2aを形成して、この筒部2aを上記シリンダチューブ1に固定するとともに、当該カバー2の中心部分には上記筒部2aに連続する孔2bを形成している。
上記一方のカバー2の孔2bには、強磁性体からなる筒状の第1ヨーク4を嵌めているが、この第1ヨーク4は、その内側端部を上記筒部2a内に突出させるとともに、その突出端は、シリンダチューブ1内に向かって拡径するロート状にし、このロート状にした面を後で説明する対向面4aとしている。図中符号5は、第1ヨーク4とカバー2との間に設けた止め輪である。
なお、磁性体とは磁場におかれたときに磁化されやすい物質をいい、強磁性体とは磁化されやすさの程度がいっそう強い物質をいう。ただし、上記第1ヨーク4に求められる強磁性体の概念には永久磁石は含まれない。
また、上記他方のカバー3にはその中心部分に孔3aを形成するとともに、この孔3aには、第1ヨーク4と物性を同じにした筒状の第2ヨーク6を装着している。第2ヨーク6はその外側にフランジ部6aを形成するとともに、このフランジ部6aを上記カバー3に形成した段部3bにはめ合わせることによって、第2ヨーク6をシリンダチューブ1内に突出させている。また、この第2ヨーク6は、その内側端部をシリンダチューブ1内に突出させるとともに、その突出端は、シリンダチューブ1内に向かって拡径するロート状にし、このロート状にした面を後で説明する対向面6bとしている。
なお、上記第2ヨーク6は、上記対向面6bに隣接する第1の外径部6cと、この第1の外径部6cに対してそれよりも外側に位置する第2の外径部6dとを備えるとともに、第1の外径部6cに対して第2の外径部6dの外径を大きくし、それらの境界部分に停止段部6eを形成している。
そして、上記第2ヨーク6は、第1ヨーク4とその中心を一致させるとともに、第1ヨーク4と、第2ヨーク6の第1の外径部6cとは、それらの外径を同じにしている。
上記のようにした上記第1,2ヨーク4,6との間に、筒状のケーシングCをかけ渡し、このケーシングCの両端側を小径部7、8とするとともに、これら小径部7,8間に、ボール状の弁体Vを組み込むための大径部9を形成している。なお、上記ケーシングCは磁性体であってもよいし、非磁性体であってもよいが、磁性体とは上記したように磁場に置かれたとき磁化されやすい物質をいい、非磁性体とは、磁場の中におかれたときにも磁化され難い物質をいう。
また、上記小径部7,8と大径部9との境界部分を、小径部7,8から大径部9に向かって拡径するバルブシート部10,11としているが、上記第1ヨーク4側のバルブシート部10を閉じ用のバルブシート部とし、バルブシート部10に対向する反対側のバルブシート部11を保持用のバルブシート部としている。
上記のようにしたケーシングCは、その小径部7,8を第1,2ヨーク4,6に形成した貫通孔4b,6fからシリンダチューブ1の外方に突出させている。
そして、上記バルブシート部10,11の外側面を、第1,2ヨーク4,6の対向面4a,6bに一致させている。
このようにして、第1,2ヨーク4,6の対向面4a,6bは、バルブシート部10,11と同じ傾斜角を保って、バルブシート部10,11の外側面に密着する。
上記のようにしたケーシングCの大径部9には磁性体からなる上記弁体Vを組み込んでいる。この弁体Vは、閉じ用のバルブシート部10に密着することによってそれを閉じ、小径部7側から流入する流体の流れを阻止する。なお、上記弁体Vは磁性体であれば、永久磁石であってもよい。
そして、上記第1ヨーク4の対向面4aは、閉じ用のバルブシート部10に密着した弁体Vの一部分と対向する位置関係を保っている。
なお、上記磁性体とは、磁場のなかにおかれたとき磁性を帯びる性質をもった物質のことで、この磁性体には永久磁石も含まれる概念である。ただし、この実施形態における弁体Vは永久磁石ではない。
また、弁体Vが保持用のバルブシート部11は、その周囲に弁体Vが当該保持用のバルブシート部11に密着したときにも流体の流通を許容する複数の凹部11aを形成している。
そして、上記第2ヨーク6及び保持用のバルブシート部11を設けることによって、ボール状の弁体Vがバルブシート部10,11間を移動する過程で、弁体VがケーシングCの内壁に接着しにくくなる。
上記のようにしたケーシングCとシリンダチューブ1との間には空間が形成されるが、この空間にピストンPを摺動自在に組み込むとともに、このピストンPによって圧力室12とスプリング室13とが区画形成される。そして、スプリング室13には、ピストンPを圧力室12側に押し付けるばね力を発揮するスプリング14を設けている。
なお、図中符号15は、圧力室12に圧縮空気を供給したり、その圧縮空気を大気に開放したりするポート、符号16はスプリング室13を大気に開放するためのポートである。
上記のようにしたピストンPには筒状の駆動用永久磁石mを保持させ、ピストンPの移動にともなって駆動用永久磁石mが、第1ヨーク4の外径部、ケーシングCの大径部9及び第2ヨーク6の第1の外径部6c上を摺動する。
そして、上記圧力室12が大気に開放され、ピストンPがスプリング14のばね力の作用で位置保持しているときには、図1に示すように、駆動用永久磁石mがカバー2の筒部2aの底部に近接する構成にしている。
なお、図中符号17は、カバー2に形成した空気抜き孔で、ピストンPとカバー2の筒部2aの底部との間に空気がこもらないようにするためのものである。
上記のようにピストンPが筒部2aの底部に近接している位置関係において、上記圧力室12に圧縮空気が導かれると、ピストンPは駆動用永久磁石mとともに、スプリング14に抗して移動する。このように駆動用永久磁石mが移動すれば、その磁力に引きずられて磁性体からなる弁体VもケーシングCの軸線方向に移動して閉じ用のバルブシート部10から離れ、図2に示すように、保持用のバルブシート部11に接触するまで移動する。
上記第1実施形態では、上記弁体Vがバルブシート部10,11を閉じた状態で、弁体Vとバルブシート部10,11とが接触したときの接点と、上記駆動用永久磁石mの磁極との間に上記第1,2ヨーク4,6を設けている。
そして、弁体Vを挟んで、閉じ用のバルブシート部10側に第1ヨーク4を配置し、保持用のバルブシート部11側に第2ヨーク6を配置したので、駆動用永久磁石mの磁束は、第1ヨーク4、弁体V及び第2ヨーク6という磁気回路を形成する。このように弁体Vに磁気回路が形成されると、当該弁体Vの一部の磁束密度が高くなる。
上記のことは、図3の磁束密度の分布図からも明らかである。この図3は、コンピュータによるシミュレーションの結果を示したもので、実線で囲んだ部分がもっとも磁束密度が高く、点線で囲んだ部分がその次に磁束密度が高く、一点鎖線で囲んだ部分の磁束密度が最も低いことを示している。
この図3から、第1ヨーク4の対向面4aに対向する弁体Vの外側の部分に高い磁束密度が現れていることが分かる。このように弁体Vが強く磁化されれば、弁体Vは、上記磁束の方向すなわちケーシングCの中心線に沿った矢印18,18方向に強く引き付けられる。
このように矢印18,18方向に強く引き付けられるので、例えば、従来のように接線方向の分力F1と法線方向の分力F2が発生せず、弁体Vがバルブシート部10,11に対する密着力が強くなる。したがって、駆動用永久磁石mの位置保持力が弁体Vに強く作用し、流体の漏れを確実に防止することができる。
なお、図4は、第1ヨーク4を備えていないマグネットバルブの磁気密度の分布を示したものであるが、この図4では、弁体Vのいずれにも高い磁束密度の分布は現れていない。
このことからも明らかなように、第1ヨーク4の有無によって、弁体Vに現れる磁束密度が相違する。
そして、第1ヨーク4を備えた方が、それを備えていないものよりも弁体Vに高い磁束密度の分布が現れるので、駆動用永久磁石mすなわちピストンPの位置保持力が弁体Vに強く作用する。したがって、閉じ用のバルブシート部10に対する弁体Vの密着力を大きく保てる。
一方、ポート16から圧縮空気を導けば、ピストンPがスプリング14のばね力に抗して移動するとともに、このピストンPの移動にともなって駆動用永久磁石mも、ケーシングCの大径部9に沿って移動する。このように駆動用永久磁石mが移動すれば、その磁力に引っ張られて弁体Vも移動し、閉じ用のバルブシート部10を開くとともに、弁体Vは保持用のバルブシート部11に密着して保持される。
弁体Vが保持用のバルブシート部11に密着している状態では、第2ヨーク6の対向面6bが弁体Vの外側部分に対向するので、弁体Vが閉じ用のバルブシート部10に密着しているときと同様に、弁体Vの外側部分に高い磁束密度分布が現れる。したがって、ピストンPの位置に応じて弁体Vが保持用のバルブシート部11密着する力も大きくなり、弁体Vは保持用のバルブシート部11に安定的に保持される。
なお、弁体Vが保持用のバルブシート部11に保持された状態では、小径部7から流入した流体が、開いている閉じ用のバルブシート部10及び凹部11aを通って小径部8から流出する。
上記のようにした第1実施形態では、第1,2ヨーク4、6の対向面4a,6bの間に弁体Vが位置するので、駆動用永久磁石mから弁体Vを通る磁束経路はヨーク4あるいは6により磁気抵抗が下げられ、高い磁束密度分布が形成される。したがって、弁体Vは強く磁化されてその位置保持力が強くなる。
特に、弁体Vが閉じ用のバルブシート部10を閉じている状態で、その位置保持力が強くなれば、その分、閉じ用のバルブシート部10から流体が漏れるのを確実に阻止できる。
さらに、上記第1ヨーク4は、ケーシングCの外側に設けたので、それを簡単に組み付けることができる。
また、閉じ用のバルブシート部10と保持用のバルブシート部11とを対向させ、それらの間で弁体Vが移動するようにしたので、弁体Vは常に安定した状態に保たれやすい。
なお、上記第1実施形態では、閉じ用のバルブシート部10と保持用のバルブシート部11とを対向させて設けたが、保持用のバルブシート部11を用いず、閉じ用のバルブシート部10のみを設けるようにしてもよい。この場合に、弁体Vは閉じ用のバルブシート部10に密着したり、あるいはそこから離れたりして、閉じ用のバルブシート部10を開閉する。
また、第1実施形態では、第1,2ヨーク4,6を設けたが、第2ヨーク6を設けずに、第1ヨーク4のみを用いるようにしてもよい。ただし、この場合に、保持用のバルブシート部11側における弁体Vの位置保持力が、閉じ用のバルブシート部10側よりも相対的に弱くなる。
また、第2ヨーク6を用いない場合には、弁体Vの移動が多少不安定になる。
また、この第1実施形態において、閉じ用のバルブシート部10は、透磁性の材料で構成すればどのような材料を用いてもよい。ただし、閉じ用のバルブシート部10を磁性体で構成するとともに、このバルブシート部10の厚さを十分に厚くすれば、バルブシート部10を第1ヨーク4と兼用にできる。このように第1ヨーク4と兼用にするためにバルブシート部10を厚くすれば、当該マグネットバルブを高圧仕様にすることができる。
さらに、弁体Vを永久磁石で構成してもよい。このように弁体Vを永久磁石で構成すれば、弁体Vが閉じ用のバルブシート部10に強く密着し、弁体Vが閉じ用のバルブシート部10を閉じる力をさらに強く保つことができる。
図5に示した第2実施形態は、駆動用永久磁石mをハールバッハ配列としたもので、その他の構成は第1実施形態と同じである。
ハールバッハ配列とした永久磁石とは、その複数の永久磁石をつなぎ合わせたもので、その磁化の方向は図示の矢印先端をN極とし、後端をS極としたものである。そして、筒状にしたハールバッハ配列の永久磁石は、その磁束が筒内に多く導かれることが知られている。
したがって、駆動用永久磁石mとして上記ハールバッハ配列の永久磁石を用いれば、ケーシングCの大径部9内の磁束密度が高くなり、第1実施形態よりも弁体Vがより強く磁化されることになる。
したがって、上記弁体Vの閉じ用のバルブシート部10に対する位置保持力を、第1実施形態の場合よりもさらに大きくすることができる。
なお、上記各実施形態では、駆動用永久磁石mを筒状にしたが、棒状磁石をピストンPの円周方向に複数並べてもよい。
上記のように第2実施形態では、上記駆動用永久磁石mをハールバッハ配列としたので、駆動用永久磁石mの磁束がケーシングCの外側には出にくくなり、ケーシングCの内側に収束されて、磁束が弁体内を通る。したがって、外部への磁気漏れが少なくなり、その分、磁力がより強くなる。
また、駆動用永久磁石Mの磁気が外部に漏れるのを積極的に防止しようとすれば、磁気シールドを別に設けなければならないが、磁気シールドを別に設ければ、その分、当該マグネットバルブが大型化する。しかし、上記のようにハールバッハ配列の駆動用永久磁石mを用いれば、当該マグネットバルブを小型に保ちながら、強い磁力を発生させることができる。
気密性が強く求められる燃料電池や水素エンジンなどの水素の供給系や、航空宇宙や半導体製造装置の配管システムに用いるのに最適である。
4 第1ヨーク
4a 対向面
6 第2ヨーク
C ケーシング
V 弁体
10 閉じ用のバルブシート部
11 保持用のバルブシート部
m 駆動用永久磁石

Claims (6)

  1. 非磁性体からなるケーシングと、
    このケーシング内に設けたバルブシート部と、
    このバルブシート部を開閉する磁性体からなる弁体と、
    ケーシングの外側にあってケーシングの軸方向に移動可能にした駆動用永久磁石とを備え、
    駆動用永久磁石の移動に追従して上記弁体が移動して、上記バルブシート部を開閉するマグネットバルブであって、
    上記永久磁石と上記弁体とで形成される磁気回路中であって、上記バルブシート部を境にして弁体とは反対側に、ケーシングの軸方向において弁体と対向する対向面を備えた、永久磁石を除く磁性体からなるヨークを設け、
    上記磁気回路中の磁気抵抗を小さくしたマグネットバルブ。
  2. 上記弁体がバルブシート部を閉じた状態で、弁体とバルブシート部との接点と上記駆動用永久磁石の磁極との間に上記ヨークを設けた
    請求項1記載のマグネットバルブ。
  3. 上記ケーシング内にはその軸方向において互いに対向する一対のバルブシート部を設け、これらバルブシート部を上記弁体で開閉する構成にするとともに、両バルブシート部を境に上記弁体と反対側にそれぞれ上記ヨークを設けた請求項1又は2に記載のマグネットバルブ。
  4. 上記バルブシート部を磁性体で構成した請求項1〜4のいずれか1に記載のマグネットバルブ。
  5. 上記弁体の少なくとも一部が永久磁石である請求項1〜4のいずれか1に記載のマグネットバルブ。
  6. 上記駆動用永久磁石をハールバッハ配列とし、その配列の両端の磁極を上記弁体側に設けた請求項1〜5のいずれか1に記載のマグネットバルブ。
JP2014523492A 2012-07-05 2012-07-05 マグネットバルブ Pending JPWO2014006714A1 (ja)

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