JPWO2014002739A1 - 超音波送信器、及び、超音波センサ装置 - Google Patents

超音波送信器、及び、超音波センサ装置 Download PDF

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Abstract

残響抑制信号を生成して印加するための新たなハードウェアを備えることなく、残響を低減することが可能な超音波送信器を提供する。
超音波送信器(10)は、第1電極(111)及び第2電極(112)が接続された圧電セラミック(110)と、複数のパルス信号からなる第1のパルス信号群(131)を生成して間欠的に第1電極(111)に出力するとともに、該第1のパルス信号群(131)に対して位相を反転し、かつ、周波数を異ならせた第2のパルス信号群(132)を生成して間欠的に第2電極(112)に出力するパルス信号発生部(120)とを備える。パルス信号発生部(120)は、第1のパルス信号群(131)の位相と、第2のパルス信号群(132)の位相とが逆位相となる領域が徐々に小さくなるように、第1のパルス信号群(131)と第2のパルス信号群(132)の周波数を異ならせるとともに、位相を調節する。

Description

本発明は、超音波送信器、及び、該超音波送信器を備える超音波センサ装置に関する。
従来から、超音波を間欠的に送信し、周辺に存在する物体に反射して戻ってきた反射波を受信することにより、物体の有無や距離などを検知する超音波センサ装置が知られている。超音波センサ装置では、圧電素子等の振動子に、その共振周波数に近い電気信号をパルス的に印加して、該振動子を超音波振動させることにより超音波を送出する。ここで、振動子は機械的に振動するため、電気信号(パルス信号)の印加を停止した後も超音波振動が持続する現象、すなわち残響が生じる。超音波センサ装置では、この残響が長く続くと、物体、特に近距離にある物体の検知ができなくなる。
このような問題を解決するために、特許文献1には、駆動信号入力が遮断された圧電セラミック振動板の残響振動出力を速やかに減衰でき、受信側でのS/N比を向上できる超音波出力装置が開示されている。この超音波出力装置は、圧電セラミック振動板の第一主表面上にて駆動電圧の入力側となる第一主電極と絶縁分離した形で部分電極を設け、第一主電極及び部分電極の一方を検出側電極、他方を入力側電極として、測定駆動信号の主電極対への入力遮断後に、検出側電極に現れる残響振動信号を位相反転し、これを圧電セラミック振動板に残留する残響振動を低減するための残響抑制信号として入力側電極に帰還入力する。そのため、この超音波出力装置によれば、残響振動信号そのものの逆相振動入力により該残響振動をアクティブにキャンセルできる。その結果、残響振動を速やかにかつ効率的に減衰でき、受信側でのS/N比を向上することができる。
特開2009−4916号公報
しかしながら、上述した超音波出力装置では、残響抑制信号を生成して印加するためのハードウェア(構成)、すなわち、検出側電極や残響抑制信号を生成する電子回路、及び配線等のハードウェアを新たに備える必要があり、構造が複雑になる。また、そのため、開発工数や製造工数等が増大し、コストも上昇する。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、残響抑制信号を生成して印加するための新たなハードウェアを備えることなく、残響を低減することが可能な超音波送信器及び超音波センサ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る超音波送信器は、圧電素子と、圧電素子に接続された第1電極及び第2電極と、第1電極及び第2電極に接続され、複数のパルス信号からなる第1のパルス信号群を生成して間欠的に第1電極に出力するとともに、該第1のパルス信号群に対して位相を反転し、かつ、周波数を異ならせた第2のパルス信号群を生成して間欠的に第2電極に出力するパルス信号発生手段とを備え、該パルス信号発生手段が、第1のパルス信号群の位相と、第2のパルス信号群の位相とが逆位相となる領域が徐々に小さくなるように、第1のパルス信号群と第2のパルス信号群の周波数を異ならせるとともに、位相を調節することを特徴とする。
本発明に係る超音波送信器によれば、第1のパルス信号群の位相と、第2のパルス信号群の位相とが逆位相となる領域が、両パルス信号群の先頭から後尾に行くにしたがって徐々に減少するように、第1のパルス信号群と第2のパルス信号群それぞれの周波数及び位相が調節される。ここで、逆位相領域では、圧電素子の圧電効果(起振力)が増大され、該圧電素子が大きく振動する。よって、該逆位相領域が徐々に小さくなると、圧電素子の圧電効果(起振力)も徐々に小さくなる。そのため、その後、パルス信号の印加が中断されたときに、圧電素子の振動が速やかに減少して収束する。すなわち残響が速やかに減少して収束する。このように、本発明に係る超音波送信器によれば、圧電素子に印加する第1及び第2のパルス信号群の周波数と位相を調節することのみにより、残響を低減することができる。すなわち、残響抑制信号を生成して印加するための新たなハードウェアを備えることなく、残響を低減することが可能となる。
本発明に係る超音波送信器では、パルス信号発生手段が、第1のパルス信号群に含まれる先頭のパルス信号の立上がりタイミングと、第2のパルス信号群に含まれる先頭のパルス信号の立下りタイミングとを同期させて出力することが好ましい。
このようにすれば、第1,第2のパルス信号群の印加が開始されたときには圧電素子の圧電効果(起振力)を増大させて、超音波の音圧を増大し、かつ、第1,第2のパルス信号群の印加が中断されたときには速やかに残響を減少させることが可能となる。
本発明に係る超音波センサ装置は、上記いずれかの超音波送信器と、該超音波送信器により送信され、物体に反射して戻ってくる反射波を受信する超音波受信器とを備えることを特徴とする。
本発明に係る超音波センサ装置によれば、上記いずれかの超音波送信器を備えているため、上述したように、超音波を送信する際の圧電素子の残響が低減される。よって、超音波受信器側で受信される直達波に含まれる残響成分が低減されるため、超音波を送信した後、短時間で反射波が戻ってきたとしても、該反射波を検出することができ、より近距離に存在する物体を検知することが可能となる。
本発明によれば、残響抑制信号を生成して印加するための新たなハードウェアを備えることなく、圧電素子の残響を低減することが可能となる。
実施形態に係る超音波送信器、及び、該超音波送信器を備えた超音波センサ装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る超音波送信器の圧電素子に印加される第1のパルス信号群及び第2のパルス信号群の一例を示す図である。 互いに周波数が異なるパルス信号群を印加した場合、及び、周波数が同一のパルス信号群を印加した場合の受信波(直達波)の波形を示す図である。 比較例に係る、周波数が同一で位相が互いに反転したパルス信号を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1を用いて、実施形態に係る超音波送信器10、及び、該超音波送信器10を備えた超音波センサ装置1の構成について説明する。図1は、超音波送信器10、及び、該超音波送信器10を備えた超音波センサ装置1の構成を示すブロック図である。
超音波センサ装置1は、超音波を送信するとともに、物体に反射して戻ってくる反射波を受信し、受信された反射波の伝搬時間に基づいて、物体の有無、及び該物体との距離を検出する反射型の超音波センサ装置である。超音波センサ装置1は、超音波を間欠的に送信する超音波送信器10と、超音波(反射波)を受信する超音波受信器20とを備えている。
超音波送信器10は、圧電セラミック110と、圧電セラミック110に接続された第1電極111、第2電極112と、第1電極111、第2電極112に接続されたパルス信号発生部120とを備えている。
圧電セラミック110は、第1電極111と第2電極112との間に電圧(パルス信号)が印加されたときに、その電圧に応じた機械的な変位が生じる圧電現象を利用して超音波を発生する素子(圧電素子)である。圧電セラミック110としては、例えば、チタン酸バリウム等が好適に用いられる。なお、本実施形態では、圧電セラミック110として、共振周波数が60kHzのものを用いた。
パルス信号発生部120は、主として、発振器121、カウンタ122、及び、ANDゲート123、並びにNANDゲート124を有して構成されている。発振器121には、例えば、CMOSゲート回路を利用した発振器などが好適に用いられる。発振器121によって生成され、出力された原振クロック信号(パルス信号)は、カウンタ122によって分周され、ANDゲート123、NANDゲート124それぞれを介して出力される。すなわち、パルス信号発生部120は、請求の範囲に記載のパルス信号発生手段として機能する。
ANDゲート123の出力端子は、圧電セラミック110の第1電極111に接続されており、NANDゲート124の出力端子は、圧電セラミック110の第2電極112に接続されている。パルス信号発生部120は、複数(本実施形態では4つ)のパルス信号からなる第1のパルス信号群131を生成して間欠的に(例えば、数十msec.毎に)ANDゲート123から第1電極111に出力する。また、パルス信号発生部120は、上記第1のパルス信号群131に対して位相を反転し、かつ、周波数を異ならせた第2のパルス信号群132を生成して間欠的に(例えば、数十msec.毎に)NANDゲート124から第2電極112に出力する。
ここで、パルス信号発生部120によって生成されて出力される第1のパルス信号群131及び第2のパルス信号群132の一例を図2に示す。図2に示されるように、パルス信号発生部120は、第1電極111に出力される第1のパルス信号群131の位相と、第2電極112に出力される第2のパルス信号群132の位相とが逆位相となる領域が徐々に小さくなるように、第1のパルス信号群131と第2のパルス信号群132の周波数を異ならせるとともに、位相を調節する。
より具体的には、パルス信号発生部120は、第1のパルス信号群131に含まれる先頭のパルス信号の立上がりタイミング(立上りエッジ)と、第2のパルス信号群132に含まれる先頭のパルス信号の立下りタイミング(立下りエッジ)とを同期させて出力する。
また、本実施形態では、第1のパルス信号群131の周波数を35.9kHzに設定し、第2のパルス信号群132の周波数を32.8kHzに設定した。
このようにして、図2に示される第1のパルス信号群131及び第2のパルス信号群132が、第1電極111と第2電極112に印加されることにより、圧電セラミック110から超音波信号が送信される。
なお、パルス信号発生部120の構成は、上述した構成には限られない。例えば、上述した構成では、1台のカウンタ122を用いて2チャンネルの出力を行ったが、2台のカウンタを用いる構成としてもよい。また、例えば、カウンタ122、ANDゲート123、NANDゲート124に代えて、FPGA(Field−Programmable Gate Array)等を用いて回路を構築してもよい。さらに、パルス信号発生部120に代えて、例えば、ファンクションジェネレータ(FG)を用いてパルス信号(第1のパルス信号群131、第2のパルス信号群132)を生成してもよい。
一方、超音波受信器20は、超音波送信器10から送信され、物体に反射されて戻ってくる反射波、及び、超音波送信器10から直接到達する超音波(直達波)を受信する。超音波受信器20は、圧電セラミック210及び受信回路部220等を有して構成されている。
圧電セラミック210は、上述した圧電セラミック110と同様に、例えば、チタン酸バリウム等から形成され、超音波振動エネルギーを電気信号に変換して出力する素子(圧電素子)である。なお、圧電セラミック210は、受信回路部220に接続されており、該圧電セラミック210により生成された電気信号は、受信回路部220に出力される。
受信回路部220は、増幅器221等を有している。増幅器221は、例えばオペアンプ等を用いた増幅回路によって構成されており、圧電セラミック210から入力され、フィルタによってノイズが除去された電気信号(超音波信号)を増幅する。増幅された電気信号は、出力端子222から出力される。なお、出力端子222から出力された電気信号は、例えば、信号処理装置(図示省略)において、反射波の信号が検出されるとともに、超音波の伝搬時間が測定され、その結果に基づいて、物体の有無及び該物体との距離が検出される。ここで、これらの信号処理には、公知の構成(方法)を利用することができるため、ここでは詳細な説明を省略する。
上述した構成を有することにより、超音波送信器10によれば、第1のパルス信号群131の位相と、第2のパルス信号群132の位相とが逆位相となる領域が、図2に示されるように、両パルス群の先頭から後尾に行くにしたがって徐々に減少する。ここで、上記逆位相領域では、圧電セラミック110の圧電効果(起振力)が増大され、該圧電セラミック110が大きく振動する。よって、該逆位相領域が徐々に小さくなると、圧電セラミック110の圧電効果(起振力)も徐々に小さくなる。そのため、その後、パルス信号の印加が中断されたときに、圧電セラミック110の振動が速やかに減少して収束する。すなわち残響が速やかに減少して収束する。
また、超音波送信器10によれば、第1のパルス信号群131に含まれる先頭のパルス信号の立上がりエッジと、第2のパルス信号群132に含まれる先頭のパルス信号の立下りエッジとが同期されて出力されるため、第1,第2のパルス信号群131,132の印加が開始されたときには圧電セラミック110の圧電効果(起振力)が増大されて、超音波の音圧が増大し、かつ、第1,第2のパルス信号群131,132の印加が中断されたときには速やかに残響が減少する。
特に、超音波送信器10によれば、第1のパルス信号群131の周波数が35.9kHzに設定され、第2のパルス信号群132の周波数が32.8kHzに設定されているため、第1のパルス信号群131及び第2のパルス信号群132それぞれによって引き起こされる圧電セラミック110の振動波形が、該第1,第2のパルス信号群131,132の後尾領域で、振動を互いに打ち消し合う方向にずれ、重ね合わせの原理により、圧電セラミック110の振動振幅がより低減される。
また、超音波センサ装置1によれば、超音波送信器110を備えているため、上述したように、超音波を送信する際の圧電セラミック110の残響が低減される。よって、超音波受信器20側で受信される直達波に含まれる残響成分が低減される。
ここで、図2に示したように、第1のパルス信号群131の位相と、第2のパルス信号群132の位相とが逆位相となる領域が徐々に小さくなるように、第1のパルス信号群131と第2のパルス信号群132の周波数を異ならせるとともに、位相を調節したことの効果を確認するために、上述したように双方のパルス信号群の周波数を異ならせた場合(本実施形態)と、双方のパルス信号群の周波数を同一(35.9kHz)とした場合(比較例)それぞれについて、超音波受信器20で受信された直達波に含まれる残響を測定した。そこで、図3,4を参照しつつ、印加するパルス信号群の周波数を異ならせることによる残響の低減効果について説明する。
図3は、互いに周波数が異なる第1,第2のパルス信号群131,132を印加した場合、及び、周波数が同一のパルス信号群を印加した場合それぞれの受信波(直達波)の波形を示す図である。なお、図3の横軸は時間(msec.)であり、縦軸は電圧(V)である。より詳細には、図3の上段は、図4に示されるパルス信号群、すなわち、互いの周波数が同一で位相が反転されたパルス信号群(比較例)を圧電セラミック110に印加した場合の受信波(直達波)の波形を示す。なお、一方のパルス信号群を構成する先頭のパルス信号の立上りエッジと、他方のパルス信号群を構成する先頭のパルス信号の立下りエッジとは同期させた。
一方、図3の下段は、図2に示した本実施形態に係る第1,第2のパルス信号群131,132、すなわち、互いに周波数が異なる第1,第2のパルス信号群131,132を圧電セラミック110に印加した場合の受信波(直達波)の波形を示す。
図3の下段に示されるように、互いに周波数が異なる第1,第2のパルス信号群131,132を圧電セラミック110に印加した場合、すなわち、本実施形態に係る超音波送信器10によれば、図3の上段に示されるように、周波数が同一のパルス信号群を印加した場合(比較例)と比べて、残響の振幅が小さくなり、かつ、残響時間が短縮されることが確認された。
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る超音波送信器10によれば、第1のパルス信号群131の位相と、第2のパルス信号群132の位相とが逆位相となる領域が、両パルス信号群の先頭から後尾に行くにしたがって徐々に減少するように、第1のパルス信号群131と第2のパルス信号群132それぞれの周波数及び位相が調節される。そのため、その後、第1,第2のパルス信号群131,132の印加が中断されたときに、圧電セラミック110の振動が速やかに減少して収束する。すなわち残響が速やかに減少して収束する。このように、超音波送信器10によれば、圧電セラミック110に印加する第1及び第2のパルス信号群131,132の周波数と位相を調節することのみにより、残響を低減することができる。すなわち、残響抑制信号を生成して印加するための新たなハードウェアを追加することなく、よりシンプルな構成で、圧電セラミック110の残響を低減することが可能となる。その結果、超音波センサ装置1(超音波送信器10)の開発工数や製造工数等を低減でき、コストを低減することができる。また、従来品に対してアドオン(後付け)で適用することが可能となる。
また、本実施形態に係る超音波送信器10では、第1のパルス信号群131に含まれる先頭のパルス信号の立上がりエッジと、第2のパルス信号群132に含まれる先頭のパルス信号の立下りエッジとが同期されて出力される。そのため、第1,第2のパルス信号群131,132の印加が開始されたときには圧電セラミック110の圧電効果(起振力)を増大させて、超音波の音圧を増大し、かつ、第1,第2のパルス信号群131,132の印加が中断されたときには速やかに残響を減少させることが可能となる。
特に、本実施形態に係る超音波送信器10では、第1のパルス信号群131の周波数が35.9kHzに設定され、第2のパルス信号群132の周波数が32.8kHzに設定される。そのため、第1のパルス信号群131及び第2のパルス信号群132それぞれによって引き起こされる圧電セラミック110の振動波形が、該第1,第2のパルス信号群131,132の後尾領域で、振動を互いに打ち消し合う方向にずれ、重ね合わせの原理により、圧電セラミック110の振動振幅がより低減される。その結果、残響をより効果的に低減することが可能となる。
本実施形態に係る超音波センサ装置1によれば、上記超音波送信器10を備えているため、上述したように、超音波を送信する際の圧電セラミック110の残響が低減される。よって、超音波受信器20側で受信される直達波に含まれる残響成分が低減されるため、超音波を送信した後、短時間で反射波が戻ってきたとしても、該反射波を検出することができ、より近距離に存在する物体を検知することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、第1のパルス信号群131の周波数を35.9kHzに設定し、第2のパルス信号群132の周波数を32.8kHzに設定したが、該第1のパルス信号群131及び第2のパルス信号群132それぞれの周波数は、上記実施形態には限られない。
また、上記実施形態では、超音波送信器10と超音波受信器20とを別体で構成したが、1つの圧電セラミック(圧電素子)で構成してもよい。
また、上記実施形態では、反射型の超音波センサ装置1に適用した場合を例にして説明したが、本発明は、例えば、透過型の超音波センサ装置にも適用することができる。
また、上記実施形態では、第1のパルス信号群131を第1電極111に印加し、第2のパルス信号群132を第2電極112に印加したが、それぞれ逆の電極に印加する構成としてもよい。
1 超音波センサ装置
10 超音波送信器
20 超音波受信器
110 圧電セラミック
111 第1電極
112 第2電極
120 パルス信号発生部
121 発振器
122 カウンタ
123 ANDゲート
124 NANDゲート
131 第1のパルス信号群
132 第2のパルス信号群
210 圧電セラミック
220 受信回路部
221 増幅器
222 出力端子
本発明に係る超音波送信器は、圧電素子と、圧電素子に接続された第1電極及び第2電極と、第1電極及び第2電極に接続され、複数のパルス信号からなる第1のパルス信号群を生成して間欠的に第1電極に出力するとともに、該第1のパルス信号群に対して位相を反転し、かつ、周波数を異ならせた第2のパルス信号群を生成して間欠的に第2電極に出力するパルス信号発生手段とを備え、該パルス信号発生手段が、第1のパルス信号群の位相と、第2のパルス信号群の位相とが逆位相となる領域が、両パルス信号群の先頭から後尾に行くにしたがって徐々に小さくなるように、第1のパルス信号群と第2のパルス信号群の周波数を異ならせるとともに、位相を調節することを特徴とする。

Claims (3)

  1. 圧電素子と、
    前記圧電素子に接続された第1電極及び第2電極と、
    前記第1電極及び前記第2電極に接続され、複数のパルス信号からなる第1のパルス信号群を生成して間欠的に前記第1電極に出力するとともに、該第1のパルス信号群に対して位相を反転し、かつ、周波数を異ならせた第2のパルス信号群を生成して間欠的に前記第2電極に出力するパルス信号発生手段と、を備え、
    前記パルス信号発生手段は、前記第1のパルス信号群の位相と、前記第2のパルス信号群の位相とが逆位相となる領域が徐々に小さくなるように、前記第1のパルス信号群と前記第2のパルス信号群の周波数を異ならせるとともに、位相を調節することを特徴とする超音波送信器。
  2. 前記パルス信号発生手段は、前記第1のパルス信号群に含まれる先頭のパルス信号の立上がりタイミングと、前記第2のパルス信号群に含まれる先頭のパルス信号の立下りタイミングとを同期させて出力することを特徴とする請求項1に記載の超音波送信器。
  3. 請求項1又は2に記載の超音波送信器と、
    前記超音波送信器により送信され、物体に反射して戻ってくる反射波を受信する超音波受信器と、を備えることを特徴とする超音波センサ装置。
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