JP7027948B2 - 超音波センサー及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波センサー及び電子機器に関する。
従来、対象物に対して超音波の送受信を行う超音波センサーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の超音波センサーでは、対象物に超音波を送信する送信素子と、対象物で反射された超音波を受信する受信素子とが、同一部材上にアレイ状に設置されている。
特開2009-225419号公報
ところで、受信素子と送信素子とが同一部材に設けられる超音波センサーでは、超音波送信時に送信素子に発生する振動が、当該送信素子に隣接する受信素子に伝達されることにより、超音波の検出信号に振動ノイズが生じるという問題がある。
そこで、特許文献1に記載の超音波センサーでは、振動ノイズの対策として、送信素子及び受信素子の間に振動分離部材が設けられている。この振動分離部材は、弾性率及び音響インピーダンスの高い材料から形成され、送信素子と受信素子との間を区切るように配置されている。しかし、このような振動分離部材では、送信素子及び受信素子間の機械的接続による振動伝達が若干ながら存在し、振動ノイズの抑制が十分であるとは言えない。
本発明は、振動ノイズを抑制できる超音波センサー及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明の一適用例に係る超音波センサーは、超音波を送信する送信素子と、超音波を受信する受信素子と、前記送信素子が設けられた送信部及び前記受信素子が設けられた受信部を有し、前記送信部及び前記受信部が一方向に交互に配置される基板と、を備え、前記基板には、前記送信部と前記受信部との間に、前記基板を厚み方向に貫通する第1スリットが設けられていることを特徴とする。
本適用例では、基板が一方向に交互に配置される送信部及び受信部を有しており、基板における送信部と受信部との間の機械的接続は、第1スリットによって分断されている。これにより、送信素子の振動が送信部から受信部へ直接伝達されることを抑制できる。よって、超音波センサーに振動ノイズが発生することを抑制できる。
本適用例の超音波センサーにおいて、前記基板は、送信側基部、及び前記送信側基部から所定の間隔をあけて配置される受信側基部を有しており、前記送信部は、前記送信側基部から前記受信側基部に向かって延設され、前記送信部と前記受信側基部との間には、前記基板を厚み方向に貫通する第2スリットが設けられ、前記受信部は、前記受信側基部から前記送信側基部に向かって延設され、前記受信部と前記送信側基部との間には、前記基板を厚み方向に貫通する第3スリットが設けられていることが好ましい。
本適用例では、基板は、送信部が接続された送信側基部と、受信部が接続された受信側基部とを有している。このような基板において、送信部と受信側基部との間の機械的接続は、第2スリットによって分断されており、送信素子の振動が送信部から受信側基部に伝達されることを抑制できる。また、受信部と送信側基部との間の機械的接続は、第3スリットによって分断されており、送信素子の振動が送信側基部から受信部に伝達されることを抑制できる。このような構成によれば、超音波センサーにおける振動ノイズをより抑制することができる。
本適用例の超音波センサーにおいて、前記基板は、前記基板の外周縁を含んで構成され、前記送信部、前記受信部、前記送信側基部、及び前記受信側基部を囲う枠部と、前記送信側基部と前記枠部とを接続する送信側ブリッジと、前記受信側基部と前記枠部とを接続する受信側ブリッジと、を有しており、前記送信側基部と前記枠部との間のうち前記送信側ブリッジを除く部位には、前記基板を厚み方向に貫通する第4スリットが設けられており、前記受信側基部と前記枠部との間のうち前記受信側ブリッジを除く部位には、前記基板を厚み方向に貫通する第5スリットが設けられていることが好ましい。
本適用例では、基板が、当該基板の外周縁を構成する枠部を有しており、当該枠部は、送信側ブリッジを介して送信側基部に接続されると共に、受信側ブリッジを介して受信側基部に接続される。このため、基板では、送信部及び送信側基部と、受信部及び受信側基部との間が、第1~第3スリットにより分断されているが、枠部によって連結されている。よって、1つの基板上に送信部及び受信部を設けることができ、送信部に対する受信部の位置を規定できる。
また、基板において、送信側基部と枠部との間には、第4スリットが設けられ、送信側ブリッジのみによって送信側基部と枠部とが接続される。同様に、受信側基部と枠部との間には、第5スリットが設けられ、受信側ブリッジのみによって受信側基部と枠部とが接続されている。このため、送信素子の振動が、送信側基部から枠部を介して受信側基部に伝達されることを抑制できる。
本適用例の超音波センサーにおいて、前記送信側ブリッジは、前記送信側基部に対して前記送信部とは反対側に配置され、前記受信側ブリッジは、前記受信側基部に対して前記受信部とは反対側に配置されていることが好ましい。
このような構成によれば、基板において送信部と受信部とを接続する径路(送信部から送信側基部、枠部、受信側基部を介して受信部に至る経路)は、送信側基部及び受信側基部を大きく迂回することになる。これにより、送信素子の振動は、基板内を進む途中で受信素子に到達する前に十分に減衰するため、振動ノイズをより抑制できる。
本発明の一適用例に係る電子機器は、上述したような超音波センサーと、前記超音波センサーを制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本適用例の電子機器は、上述したような超音波センサーを備える。したがって、対象物で反射された超音波を正確に検出することが可能となり、電子機器における高精度な制御が可能となる。例えば、超音波センサーにより、対象物を検知して、対象物に対して所定の操作処理を実施する場合では、対象物を正確に検知することが可能となり、対象物に対する操作処理を好適に実施できる。
本発明の第一実施形態に係る超音波センサーの概略構成を示す平面図。 図1のII-II線を切断した際の超音波センサー1の一部を示す断面図。 図1のIII-III線を切断した際の超音波センサー1の一部を示す断面図。 本実施形態の超音波センサー及び比較例の超音波センサーについて、超音波送信時からの経過時間に対する検出信号の強度を模式的に示すグラフ。 本発明の第二実施形態に係る距離検出装置の概略構成を示す図。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態に係る超音波センサーについて図面に基づき説明する。
[超音波センサーの概略構成]
図1は、超音波センサー1の概略構成を示す平面図である。図2は、図1のII-II線を切断した際の超音波センサー1の一部を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、超音波センサー1は、基板2と、複数の送信素子3と、複数の受信素子4と、を備えて構成されている。
ここで、以降の説明にあたり、基板2の厚み方向をZ方向とし、Z方向に直交する2軸方向をそれぞれX方向及びY方向とする。また、Z方向(+Z側に向かう方向又は-Z側に向かう方向)は、超音波を送信する方向となる。
基板2は、送信素子3及び受信素子4のそれぞれが実装される基板であり、例えばシリコン基板等の半導体基板により構成される。
この基板2には、基板2をZ方向に貫通する第1スリット61~第7スリット67が設けられており、これによって複数の部位に分けられている。具体的には、基板2は、枠部21、送信側基部22、受信側基部23、送信部24、受信部25、送信側ブリッジ26及び受信側ブリッジ27を有する。
(枠部の構成)
枠部21は、基板2の外周縁を含んで構成され、送信側基部22、受信側基部23、送信部24及び受信部25を囲う。具体的には、枠部21は、基板2の+X側の端辺に沿って配置される第1枠部211、基板2の-X側の端辺に沿って配置される第2枠部212、基板2の+Y側の端辺に沿って配置される第3枠部213、及び、基板2の-Y側の端辺に沿って配置される第4枠部214を有する。第3枠部213は、第1枠部211及び第2枠部212の+Y側端部間を連結する。第4枠部214は、第1枠部211及び第2枠部212の-Y側端部間を連結する。
なお、第1枠部211には、各送信素子3に接続される駆動端子51及び送信側共通端子52が設けられ、第2枠部212には、各受信素子4に接続される受信端子53及び受信側共通端子54が設けられている。
(送信側基部の構成)
送信側基部22は、枠部21により囲われる領域内で、基板2の中心より+X側に配置される。
基板2における送信側基部22の+X側及び±Y側には、第4スリット64が設けられている。また、送信側基部22の+X側には、複数の送信側ブリッジ26が接続されており、送信側基部22は、これらの送信側ブリッジ26を介して枠部21に連結されている。つまり、基板2は、送信側基部22と枠部21との間のうち、送信側ブリッジ26を除く部位に第4スリット64を有する。
送信側基部22の-X側には、複数の送信部24が受信側基部23に向かって、櫛歯状に延設されている。
なお、送信側基部22及び送信側ブリッジ26には、後述する送信部24に設けられた各送信素子3を、第1枠部211に設けられた駆動端子51又は送信側共通端子52に電気的に接続する配線が形成されている。
(受信側基部の構成)
受信側基部23は、枠部21により囲われる領域内で、基板2の中心より-X側に配置される。
受信側基部23の-X側及び±Y側には、第5スリット65が設けられている。また、受信側基部23の-X側には、複数の受信側ブリッジ27が接続されており、受信側基部23は、これらの受信側ブリッジ27を介して枠部21に連結されている。つまり、基板2は、受信側基部23と枠部21との間のうち、受信側ブリッジ27を除く部位に第5スリット65を有する。
受信側基部23の+X側には、複数の受信部25が送信側基部22に向かって、櫛歯状に延設されている。
なお、受信側基部23及び受信側ブリッジ27には、後述する受信部25に設けられた各送信素子3を、第2枠部212に設けられた受信端子53又は受信側共通端子54に電気的に接続する配線が形成されている。
(送信部の構成)
送信部24は、送信側基部22から-X側に向かって突出して形成されている。この送信部24は、Y方向に所定間隔をあけて複数配置されている。
図3は、図1のIII-III線で超音波センサー1を切断した際の断面図であり、送信部24の構成を示している。
送信部24には、図2及び図3に示すように、-Z側に開口する複数の凹部201がX方向に複数設けられている。この凹部201の底部の+Z側の面には、送信素子3が設けられており、当該底部は送信素子3の駆動により振動可能な振動領域202となる。
送信素子3は、基板2側から下部電極31、圧電膜32及び上部電極33が積層された積層体により構成されている。圧電膜32は、例えばPZT(ジルコン酸チタン酸鉛)等の圧電体の薄膜により形成されている。このように構成された送信素子3では、下部電極31と上部電極33との間に所定周波数の駆動信号が印加されることで、圧電膜32が撓んで基板2の振動領域202が振動し、+Z側又は-Z側に超音波が送出される。
なお、送信素子3の+Z側には、超音波の送信感度を調整するためのダンパー層71が設けられている。
各送信部24には、複数の送信素子3がX方向に配置されている。すなわち、各送信部24に配置される複数の送信素子3は、X方向に延びる送信素子列3Aを構成している。
本実施形態では、各送信素子列3Aに属する送信素子3は、下部電極31が共通であり、当該下部電極31は、送信側基部22に形成される配線(図示略)を介して、第1枠部211に設けられる駆動端子51に電気接続されている。また、各送信素子列3Aにおける送信素子3は、上部電極33が共通である。各送信素子列3Aにおける上部電極33は、例えば、送信側基部22に設けられた共通配線(図示略)に結線された上で、第1枠部211に設けられた1つの送信側共通端子52に電気接続されている。
ここで、基板2には、送信部24と受信部25との間に第1スリット61が設けられ、送信部24と受信側基部23との間に第2スリット62が設けられている。つまり、各送信部24は、+X側において送信側基部22に連結され、±Y側において第1スリット61により受信部25と分断され、-X側において第2スリット62により受信側基部23と分断される。
また、基板2において、Y方向に並ぶ複数の送信部24のうち、-Y側端部の送信部24と第4枠部214との間には、第6スリット66が設けられている。これにより、-Y側端部の送信部24は、第6スリット66により、枠部21と分断されている。
(受信部の構成)
受信部25は、受信側基部23から+X側に向かって突出して形成されている。この受信部25は、Y方向に所定間隔をあけて複数配置されており、各々、Y方向に隣り合う送信部24の間に配置される。つまり、送信部24と受信部25とは、基板2の一方向であるY方向に第1スリット61を介して交互に配置される。
受信部25は、図2に示すように、送信部24と同様の構成を有する。
すなわち、受信部25には、-Z側に開口する複数の凹部203がX方向に複数設けられている。この凹部203の底部の+Z側の面には、受信素子4が設けられており、当該底部は超音波の受信によって振動可能な振動領域204となる。
受信素子4は、送信素子3と同様の構成を有する。すなわち、受信素子4は、基板2側から下部電極41、圧電膜42及び上部電極43が積層された積層体により構成されている。圧電膜42は、例えばPZT(ジルコン酸チタン酸鉛)等の圧電体の薄膜により形成されている。このように構成された受信素子4では、対象物で反射された超音波が+Z側又は-Z側から入射されて基板2の振動領域202が振動されると、圧電膜42の上下で電位差が発生する。これにより、下部電極41と上部電極43との間に発生する電位差を検出信号として検出することで、受信素子4が受信した超音波を検出することが可能となる。
なお、受信素子4の+Z側には、超音波の受信感度を調整するためのダンパー層72が設けられている。
各受信部25には、複数の受信素子4がX方向に配置されている。すなわち、各受信部25に配置される複数の受信素子4は、X方向に延びる受信素子列4Aを構成している。
本実施形態では、各受信素子列4Aに属する受信素子4は、下部電極41が共通であり、当該下部電極41は、受信側基部23に配置された配線(図示略)を介して、第2枠部212に設けられた受信端子53に電気接続されている。また、各受信素子列4Aに属する受信素子4は、上部電極43が共通である。各受信素子列4Aにおける上部電極43は、例えば、受信側基部23に設けられた共通配線(図示略)に結線された上で、第2枠部212に設けられた1つの受信側共通端子54に電気接続されている。
上述したように、送信側基部22の-X側には、送信素子列3Aが設けられた複数の送信部24が-X側に向かって櫛歯状に突出(延設)されている。また、受信側基部23の+X側には、受信素子列4Aが設けられた複数の受信部25が-X側に向かって櫛歯状に突出(延設)されている。そして、図1に示すように、これらの送信部24及び受信部25は、Y方向に交互に配置されることで、1次元アレイ構造の超音波センサー1が構成される。これにより、受信部25に設けられた受信素子4は、送信部24に設けられた送信素子列3Aから送信された超音波のうち、対象物で正反射した超音波を好適に受信することができる。
ここで、基板2には、受信部25と送信側基部22との間に第3スリット63が設けられている。つまり、各受信部25は、-X側において受信側基部23に連結され、±Y側において第1スリット61により送信部24と分断され、+X側において第3スリット63により送信側基部22と分断される。
また、基板2において、Y方向に並ぶ複数の送信部24のうち、+Y側端部の受信部25と第3枠部213との間には、第7スリット67が設けられている。これにより、+Y側端部の受信部25は、第7スリット67により、枠部21と分断されている。
[クロストークの影響]
次に、上述したような本実施形態の超音波センサー1から超音波を送信した際のクロストークの影響について、比較例と対比して説明する。
ここでは、上記実施形態の超音波センサー1と、比較例の超音波センサーとを用い、近距離(例えば10mm以内)に配置された対象物に対して超音波を送信した際に、受信素子4から出力される検出信号を比較する。なお、比較例として、上記実施形態の超音波センサー1において、第1スリット61~第7スリット67が設けられていない構成の超音波センサーを用いる。
図4は、本実施形態の超音波センサー1と、比較例の超音波センサーについて、超音波送信時からの経過時間に対する検出信号の信号強度を模式的に示すグラフである。
図4に示すように、比較例では、本実施形態の超音波センサー1よりも早い段階で信号強度が大きくなっている。この原因は、基板2に第1スリット61~第7スリット67が設けられておらず、送信素子3の振動が基板2を経由して受信素子4に伝達され、当該振動によって検出信号にノイズ(振動ノイズ)が発生するためである。このような比較例では、本来検出されるべき検出信号が振動ノイズに埋もれてしまう。
一方、本実施形態の超音波センサー1では、比較例のような振動ノイズが生じておらず、検出信号は、対象物の位置に応じた所定の経過時間t1においてピークを示している。すなわち、本実施形態の超音波センサー1では、対象物で反射された超音波が正確に検出されている。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態では、基板2が一方向に交互に配置される送信部24及び受信部25を有しており、このような基板2において、送信部24と受信部25との間の機械的接続は、第1スリット61によって分断されている。これにより、送信素子3の振動が送信部24から受信部25へ直接伝達されることを抑制できる。よって、超音波センサー1に振動ノイズが発生することを抑制できる。
特に、本実施形態では、近距離で反射した超音波の検出信号が振動ノイズに埋もれることが抑制されるため、近距離で反射した超音波であっても正確に検出することができる。
本実施形態では、基板2が、送信部24に接続された送信側基部22と、受信部25に接続された受信側基部23とを有している。このような基板2において、送信部24と送信側基部22との間の機械的接続は、第2スリット62によって分断されており、送信素子3の振動が送信部24から受信側基部23に伝達されることを抑制できる。また、受信部25と受信側基部23との間の機械的接続は、第3スリット63によって分断されており、送信素子3の振動が送信側基部22から受信部25に伝達されることを抑制できる。このような構成によれば、超音波センサー1における振動ノイズをより抑制することができる。
本実施形態では、基板2が、当該基板2の外周縁を構成する枠部21を有しており、この枠部21は、送信側ブリッジ26を介して送信側基部22に接続されると共に、受信側ブリッジ27を介して受信側基部23に接続される。このため、基板2では、送信部24及び送信側基22部と、受信部25及び受信側基部23とが、第1スリット61~第3スリット63によって機械的接続を分断されているが、これらは枠部21によって連結されている。よって、1つの基板2上に送信部24及び受信部25を設けることができ、送信部24に対する受信部25の位置を規定できる。
また、基板2において、送信側基部22と枠部21との間には、第4スリット64が設けられ、送信側ブリッジ26のみによって送信側基部22と枠部21とが接続される。同様に、受信側基部23と枠部21との間には、第5スリット65が設けられ、受信側ブリッジ27のみによって受信側基部23と枠部21とが接続されている。このため、送信素子3の振動が送信側基部22から枠部21を介して受信側基部23に伝達されることを抑制できる。
本実施形態では、送信側ブリッジ26は、送信側基部22に対して送信部24とは反対側に配置され、受信側ブリッジ27は、受信側基部23に対して受信部25とは反対側に配置されている。
このような構成によれば、基板2において、送信部24と受信部25とを機械的に接続する径路(送信部24から送信側基部22、枠部21、受信側基部23を介して受信部25に至る経路)は、送信側基部22及び受信側基部23を大きく迂回することになる。これにより、送信素子3の振動は、基板2内を進む途中で受信素子4に到達する前に十分に減衰するため、振動ノイズをより抑制することができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態では、第一実施形態で説明した超音波センサー1を備えた電子機器の一例である距離検出装置について説明する。
図5は、本実施形態に係る距離検出装置100の概略構成を示す図である。
本実施形態の距離検出装置100は、図5に示すように、超音波センサー1と、超音波センサー1を制御する制御部120とにより構成されている。この制御部120は、超音波センサー1を駆動させる駆動回路130と、演算部140とを含んで構成されている。また、制御部120は、その他、距離検出装置100を制御するための各種データや各種プログラム等を記憶した記憶部を備えていてもよい。
駆動回路130は、超音波センサー1の駆動を制御するためのドライバー回路であり、例えば図5に示すように、基準電位回路131、送信回路133、及び受信回路134等を備える。
基準電位回路131は、送信側共通端子52に接続され、各送信素子列3Aの上部電極33に、基準電位(例えば-3V等)を印加する。
送信回路133は、駆動端子51及び演算部140に接続され、演算部140の制御に基づいて、各送信素子列3Aに例えばパルス波形の駆動信号を出力し、超音波センサー1から超音波を送信させる。
受信回路134には、各受信素子列4Aから受信端子53を介して検出信号が入力される。この受信回路134は、例えばリニアノイズアンプ、A/Dコンバーター等を含んで構成されており、入力された検出信号のデジタル信号への変換、ノイズ成分の除去、所望信号レベルへの増幅等の各信号処理を実施した後、処理後の検出信号を演算部140に出力する。
演算部140は、例えばCPU(Central Processing Unit)等により構成され、駆動回路130を介して超音波センサー1を制御し、超音波センサー1により超音波の送受信処理を実施させる。
すなわち、演算部140は、送信回路133から超音波センサー1の各送信素子列3Aに駆動信号を出力させて、超音波を送信させる。これにより、対象物により超音波が反射されて受信素子列4Aにて受信されると、受信素子列4Aからの検出信号が受信回路134を介して演算部140に入力される。演算部140は、検出信号が受信されると、ToF(Time of Flight)法により、超音波センサー1から超音波を送信した送信タイミングから、検出信号が受信されるまでの時間と、空気中における音速とを用いて、超音波センサー1から対象物までの距離を算出する。
上記のような本実施形態の距離検出装置100は、第一実施形態において説明した超音波センサー1を備える。この超音波センサー1では、上述したように、基板2に設けられた第1スリット61~第7スリット67によって、送信素子列3Aが設けられた送信部24から、受信素子列4Aが設けられた受信部25までの振動伝達が抑制される。このため、この超音波センサー1では、超音波を送信した際のクロストークが抑制され、精度の高い超音波の送受信処理が可能となる。したがって、制御部120は、超音波センサー1の超音波の送受信処理を容易に制御することができ、かつ、超音波センサー1により得られた精度の高い超音波の送受信結果に基づいて、超音波センサー1から対象物までの距離を高精度に算出することができる。
[変形例]
本発明は上述の各実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良、及び各実施形態を適宜組み合わせる等によって得られる構成は本発明に含まれるものである。
上記実施形態では、第1スリット61~第7スリット67が基板2に設けられているが、これに限られない。具体的には、少なくとも第1スリット61が基板2に設けられていればよく、その他の第2スリット62~第7スリット67は、任意に組み合わせて基板2に形成することができる。換言すると、基板2は、少なくとも第1スリット61を間に介して配置される送信部24及び受信部25を有していればよい。このような構成では、例えば比較例にて示したような、スリットが設けられていない超音波センサーに比べて、クロストークの影響を抑制することができる。
また、上記実施形態では、第1スリット61~第7スリット67が、互いに連通しているが、これに限られない。すなわち、第1スリット61~第7スリット67は、互いに独立して設けられていてもよい。
上記実施形態では、送信部24及び受信部25が、送信素子3及び受信素子4の各配列方向(X方向)に直交する方向(Y方向)に交互に配置されているが、これに限られない。すなわち、送信部24及び受信部25が交互に配置される方向は、送信素子3及び受信素子4の各配置に関係せず、基板2の表面又は裏面に平行な任意の方向に設定可能である。
上記実施形態において、送信部24及び受信部25のそれぞれは、基板2に複数ずつ設けられているが、これに限られない。すなわち、送信部24及び受信部25は、少なくとも1つずつ基板2に設けられればよい。
例えば、超音波センサー1において、基板2は、Y方向の中心より+Y側に、送信素子3が2次元アレイ構造に配置された送信部24と、当該中心より-Y側に、受信素子4が2次元アレイ構造に配置された受信部25とを有する構成としてもよい。この場合でも、送信部24と受信部25との間に、第1スリット61が設けられる構成とすることで、送信部24の振動が受信部25に伝達される不都合を抑制できる。
上記実施形態において、各送信部24には複数の送信素子3による送信素子列3Aが設けられているが、これに限られない。例えば、各送信部24には、少なくとも1つの送信素子3が設けられていればよい。受信素子4についても同様である。
上記実施形態では、各送信部24に1つの送信素子列3Aが設けられたが、送信部24に複数の送信素子列3Aが設けられてもよい。受信素子列4Aついても同様である。
また、上記実施形態では、送信素子列3Aが、X方向に並ぶ送信素子3により構成されたが、X方向及びY方向に2次元アレイ構造に配置された複数の送信素子3により、1つの送信素子列3Aが構成されていてもよい。受信素子列4Aにおいても同様である。
送信側ブリッジ26の配置及び数は、上記実施形態において説明したものに限られず、少なくとも1つ送信側ブリッジ26が送信側基部22と枠部21とを任意の位置で接続すればよい。受信側ブリッジ27についても同様である。
例えば、送信側ブリッジ26と、受信側ブリッジ27とを、基板2の対角方向に配置してもよい。具体的には、送信側ブリッジ26が送信側基部22の+X側かつ-Y側に配置され、受信側ブリッジ27が送信側基部22の-X側かつ+Y側に配置されてもよい。この場合、送信側ブリッジ26から受信側ブリッジ27のまでの距離がさらに長くなり、送信部24での振動が、より受信部25に伝搬されにくくなる。
また、送信側ブリッジ26及び受信側ブリッジ27のそれぞれには配線が設けられず、単に枠部21と送信側基部22又は受信側基部23とを接続する部位であってもよい。
上記実施形態では、超音波を送受信する構成として、基板2の振動領域202を圧電膜32により振動させることで超音波を送信し、この振動領域202の振動を圧電膜42にて電気信号に変換することで超音波を受信する例を示したが、これに限定されない。例えば、バルク型の圧電体を振動させることで超音波を送受信する構成としてもよく、また、一対の膜材に対向する電極を配置し、電極間に周期駆動電圧を印加することで、静電力によって膜材を振動させる構成などとしてもよい。
上記実施形態では、超音波センサー1を適用した電子機器として、産業ロボットやプリンターに適用可能な距離検出装置100を例示したが、これに限定されない。例えば、超音波の送受信結果に応じて、構造体の内部断層像を測定する超音波測定装置等に適用することもできる。
1…超音波センサー、2…基板、21…枠部、22…送信側基部、23…受信側基部、24…送信部、25…受信部、26…送信側ブリッジ、27…受信側ブリッジ、3…送信素子、3A…送信素子列、4…受信素子、4A…受信素子列、61…第1スリット、62…第2スリット、63…第3スリット、64…第4スリット、65…第5スリット、66…第6スリット、67…第7スリット、100…距離検出装置(電子機器)、120…制御部。

Claims (4)

  1. 超音波を送信する送信素子と、
    超音波を受信する受信素子と、
    前記送信素子が設けられた送信部及び前記受信素子が設けられた受信部を有し、前記送信部及び前記受信部が一方向に交互に配置される基板と、を備え、
    前記基板には、前記送信部と前記受信部との間に、前記基板を厚み方向に貫通する第1スリットが設けられており、
    前記基板は、送信側基部、及び前記送信側基部から所定の間隔をあけて配置される受信側基部を有しており、
    前記送信部は、前記送信側基部から前記受信側基部に向かって延設され、前記送信部と前記受信側基部との間には、前記基板を厚み方向に貫通する第2スリットが設けられ、
    前記受信部は、前記受信側基部から前記送信側基部に向かって延設され、前記受信部と前記送信側基部との間には、前記基板を厚み方向に貫通する第3スリットが設けられていることを特徴とする超音波センサー。
  2. 請求項に記載の超音波センサーにおいて、
    前記基板は、
    前記基板の外周縁を含んで構成され、前記送信部、前記受信部、前記送信側基部、及び前記受信側基部を囲う枠部と、
    前記送信側基部と前記枠部とを接続する送信側ブリッジと、
    前記受信側基部と前記枠部とを接続する受信側ブリッジと、を有しており、
    前記送信側基部と前記枠部との間のうち前記送信側ブリッジを除く部位には、前記基板を厚み方向に貫通する第4スリットが設けられており、
    前記受信側基部と前記枠部との間のうち前記受信側ブリッジを除く部位には、前記基板を厚み方向に貫通する第5スリットが設けられていることを特徴とする超音波センサー。
  3. 請求項に記載の超音波センサーにおいて、
    前記送信側ブリッジは、前記送信側基部に対して前記送信部とは反対側に配置され、
    前記受信側ブリッジは、前記受信側基部に対して前記受信部とは反対側に配置されていることを特徴とする超音波センサー。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の超音波センサーと、
    前記超音波センサーを制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
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