JPWO2013186863A1 - 増幅回路 - Google Patents

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Abstract

増幅回路は、入力信号の振幅情報を入力し、第1のカットオフ周波数より高い周波数成分の利得が第1のカットオフ周波数より低い周波数成分の利得より大きくなるようにフィルタリングを行う第1のフィルタ(301)と、第2のカットオフ周波数より低い周波数成分の利得が第2のカットオフ周波数より高い周波数成分の利得より大きいローパスフィルタ特性を有し、第1のフィルタにより出力される振幅情報を入力し、第1のフィルタにより出力される振幅情報に対応する電源電圧を生成する電源回路(102)と、電源回路により生成される電源電圧の供給を受け、入力信号に基づく信号を増幅するアンプ(104)と、入力信号の振幅情報と電源回路により生成される電源電圧との位相差を検出する位相差検出器(323)とを有し、第1のフィルタは、位相差検出器により検出される位相差が小さくなる方向に第1のカットオフ周波数を変化させる。

Description

本発明は、増幅回路に関する。
無線通信の送信機には、空中に電波を送信するために、パワーアンプが使用される。パワーアンプは、大電力の信号を出力する必要があるため、送信機の中でも、電力消費が大きいブロックである。そのため、パワーアンプの電力効率を上げ、消費電力を小さくすることが重要である。
増幅器への入力信号に基づいて変調された電源電圧を当該増幅器に付与する機能と、増幅器の入出力特性に基づいて逆歪特性を推定し歪補償を行う機能と、増幅器に付与される入力信号及び電源電圧の相互のタイミングを調整する機能とを備えた増幅回路において、歪補償部による歪補償を行わない状態で、尖塔波形の調整用信号を増幅器に入力したときのタイミング未調整の出力からタイミング調整により増幅器の出力を増大させてピーク値を出現させ、当該ピーク値近傍の、ピーク値より低い出力における入出力特性の幅(ゲイン幅等)に相当する値が所定値以下(理想的には0)になるようタイミング調整を行う増幅回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、増幅器と、入力信号に基づいて変調された電源電圧を増幅器に付与する電源変調回路と、増幅器に対して前置され、増幅器の歪特性を打ち消す逆歪特性を生成して入力信号に付加する歪補償回路とを備えた増幅回路であって、歪補償回路と増幅器との間に利得調整回路を設け、電源電圧に関わらず増幅器の周波数特性の形を揃える逆特性を利得調整回路の周波数特性とする増幅回路が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、増幅された出力信号に歪み成分を含む可能性がある増幅回路と、入力信号の振幅を検出する第1の検出手段と、出力信号の振幅を検出する第2の検出手段と、増幅回路の前段に挿入接続され、第1の検出手段及び第2の検出手段で検出される振幅の差又は比が収束するように増幅回路に導入される信号の振幅を制御する振幅制御手段とを具える歪補償増幅装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2009−232296号公報 特開2011−211533号公報 特開2002−353744号公報
本発明の目的は、電源回路のローパスフィルタ特性に起因する歪みを低減させることができる増幅回路を提供することである。
増幅回路は、入力信号の振幅情報を入力し、第1のカットオフ周波数より高い周波数成分の利得が前記第1のカットオフ周波数より低い周波数成分の利得より大きくなるようにフィルタリングを行う第1のフィルタと、第2のカットオフ周波数より低い周波数成分の利得が前記第2のカットオフ周波数より高い周波数成分の利得より大きいローパスフィルタ特性を有し、前記第1のフィルタにより出力される振幅情報を入力し、前記第1のフィルタにより出力される振幅情報に対応する電源電圧を生成する電源回路と、前記電源回路により生成される電源電圧の供給を受け、前記入力信号に基づく信号を増幅するアンプと、前記入力信号の振幅情報と前記電源回路により生成される電源電圧との位相差を検出する位相差検出器とを有し、前記第1のフィルタは、前記位相差検出器により検出される位相差が小さくなる方向に前記第1のカットオフ周波数を変化させる。
第1のフィルタを設けることにより、電源回路のローパスフィルタ特性に起因する歪みを低減させることができる。また、位相差検出器を設けることにより、歪み低減の効果を向上させることができる。
図1は、増幅回路の構成例を示す図である。 図2は、図1の増幅回路の課題を説明するための図である。 図3Aは、第1の実施形態による増幅回路の構成例を示す図である。 図3Bは、図3Aの増幅回路の周波数特性の例を示す図である。 図4Aは、図1及び図2の増幅回路のシミュレーション結果を示す図である。 図4Bは、図3Aの増幅回路のシミュレーション結果を示す図である。 図5は、第1のフィルタの第1のカットオフ周波数及び電源回路の第2のカットオフ周波数にずれが生じた場合のシミュレーション結果を示す図である。 図6は、図3Bの場合の入力信号の振幅情報と電源回路により生成される電源電圧との位相関係を示す図である。 図7Aは、第1のフィルタの周波数特性の第1のカットオフ周波数が、電源回路の周波数特性の第2のカットオフ周波数より高い場合を示す図である。 図7Bは、図7Aの場合の入力信号の振幅情報と電源回路により生成される電源電圧との位相関係を示す図である。 図8Aは、第1のフィルタの周波数特性の第1のカットオフ周波数が、電源回路の周波数特性の第2のカットオフ周波数より低い場合を示す図である。 図8Bは、図8Aの場合の入力信号の振幅情報と電源回路により生成される電源電圧との位相関係を示す図である。 図9は、図3Aの制御部の構成例を示す図である。 図10は、電源電圧の立ち上がりエッジが振幅情報の立ち上がりエッジより進んでいる場合の位相差検出器の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図11は、電源電圧の立ち上がりエッジが振幅情報の立ち上がりエッジより遅れている場合の位相差検出器の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図12は、電源電圧の立ち下がりエッジが振幅情報の立ち下がりエッジより進んでいる場合の位相差検出器の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図13は、電源電圧の立ち下がりエッジが振幅情報の立ち下がりエッジより遅れている場合の位相差検出器の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図14は、図3Aの第1のフィルタの構成例を示す図である。 図15Aは、フィードバック制御による振幅情報及び電源電圧の電圧波形のシミュレーション結果を示す図である。 図15Bは、図15Aのフィードバック制御の初期の時間領域の拡大図である。 図15Cは、図15Aのフィードバック制御が略収束した時間領域の拡大図である。 図16は、第1のフィルタの制御信号の電圧変化のシミュレーション結果を示す図である。 図17は、第2の実施形態による増幅回路の構成例を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、増幅回路の構成例を示す図である。増幅回路は、振幅生成部101、電源回路102、位相生成部103及びスイッチモードパワーアンプ104を有し、入力信号S111を入力し、入力信号S111を増幅した出力信号S114を出力する。
振幅生成部101は、入力信号S111を入力し、入力信号S111の振幅情報S112を生成する。振幅情報S112は、入力信号S111を整流した信号のエンベロープ波形(例えば電圧)に相当する。電源回路102は、振幅情報S112を入力し、振幅情報S112に対応する電源電圧S115を生成する。位相生成部103は、入力信号S111を入力し、入力信号S111の位相情報S113を生成する。入力信号S111は、振幅情報S112及び位相情報S113に分解される。スイッチモードパワーアンプ104は、電源回路102により生成される電源電圧S115の供給を受け、トランジスタのスイッチング動作により、位相情報S113を増幅し、増幅した出力信号S114を出力する。
以上のように、スイッチモードパワーアンプ104は、トランジスタをスイッチング動作させるため、位相情報S113のみ増幅可能であり、振幅情報S112を増幅するためには振幅生成部101及び電源回路102が必要である。入力信号S111は、振幅情報S112及び位相情報S113に分解される。電源回路102は、振幅情報S112を基に電源電圧S115を変調する。スイッチモードパワーアンプ104は、電源電圧S115の供給を受け、位相情報S113を増幅する。
図2は、図1の増幅回路の課題を説明するための図である。電源回路102は、カットオフ周波数より低い周波数成分の利得がカットオフ周波数より高い周波数成分の利得より大きいローパスフィルタ特性を有する。そのローパスフィルタ特性の影響により、電源電圧S115には歪みが生じる。電源電圧S115の歪みを減らすためには、カットオフ周波数が高い高速な電源回路102が必要である。しかし、電源回路102は、速度が高速なほど、その電源電圧生成効率が下がるため、増幅回路のトータルの効率が下がってしまう。したがって、高効率化のために低速な電源回路102を使用しつつ、電源電圧S115の歪みを低減させることができる増幅回路が望まれる。
以下、電源回路102のローパスフィルタ特性に起因する電源電圧S115の歪みを低減させることができる実施形態を説明する。
図3Aは第1の実施形態による増幅回路の構成例を示す図であり、図3Bは図3Aの増幅回路の“振幅情報部(電源パス)の”周波数特性の例を示す図である。図3Aの増幅回路は、図1及び図2の増幅回路に対して、第1のフィルタ301及び制御部320を追加したものである。増幅回路は、振幅生成部101、歪み補償電源部300、位相生成部103、スイッチモードパワーアンプ104及び制御部320を有し、入力信号S111を入力し、入力信号S111を増幅した出力信号S114を出力する。歪み補償電源部300は、第1のフィルタ(歪み補償回路)301及び電源回路102を有する。制御部320は、リミッタ321,322、位相差検出器323、チャージポンプ324及びループフィルタ325を有する。
振幅生成部101は、入力信号S111を入力し、入力信号S111の振幅情報S112を生成する。振幅情報S112は、入力信号S111を整流した信号のエンベロープ波形に相当する。
第1のフィルタ301は、ハイパスフィルタであり、入力信号の振幅情報S112を入力し、図3Bの周波数特性312に示すように、第1のカットオフ周波数f1より高い周波数成分の利得が第1のカットオフ周波数f1より低い周波数成分の利得より大きくなるようにフィルタリングを行う。例えば、第1のフィルタ301は、第1のカットオフ周波数f1以上で利得が増加するハイパスフィルタ特性を有する。図3Bの周波数特性312において、高周波数側で利得が一定になっているのは、例えば第1のフィルタ301を構成する演算増幅器などが有する有限の帯域のためである。第1のフィルタ301は、ハイパスフィルタが好ましい。しかし、実際のハイパスフィルタは、理想的なハイパスフィルタを実現することが困難であり、図3Bの周波数特性312のように高周波数側で利得が一定になってもよい。
電源回路102は、第2のカットオフ周波数f2より低い周波数成分の利得が第2のカットオフ周波数f2より高い周波数成分の利得より大きいローパスフィルタ特性を有し、第1のフィルタ301により出力される振幅情報を入力し、第1のフィルタ301により出力される振幅情報に対応する電源電圧S115を生成する。例えば、電源回路102は、第2のカットオフ周波数f2以上で利得が減少するローパスフィルタ特性311(図3B)を有する。
第1のフィルタ301は、電源回路102のローパスフィルタ特性に起因する電源電圧S115の歪みを低減させるための歪み補償回路である。以下、第1のフィルタ301が電源電圧S115の歪みを低減させることができる理由を説明する。第1のフィルタ301の周波数特性312の第1のカットオフ周波数f1は、電源回路102の第2のカットオフ周波数f2と同一又は略同一である。また、第1のフィルタ301の周波数に対する利得の特性312は、電源回路102の周波数に対する利得の特性311に対して、dB(デシベル)表示の場合、正負符号が逆であって絶対値が略同じ傾きを有することが好ましい。第1のフィルタ301の周波数特性312及び電源回路102の周波数特性311の合成により、電源電圧S115の周波数特性313(図3B)は、電源回路102の周波数特性311に比べ、カットオフ周波数が高くなり、高利得の周波数帯域が高周波数側に拡張される。これにより、電源電圧S115の歪みを低減させることができる。
なお、周波数特性311及び312の低周波数領域の利得が相互に同じ場合を図3Bに示したが、これらの利得は必ずしも同じでなくてもよい。
位相生成部103は、例えばリミッタ回路及び遅延回路を有し、入力信号S111を入力し、入力信号S111の位相情報S113を生成する。入力信号S111は、振幅情報S112及び位相情報S113に分解される。スイッチモードパワーアンプ104は、電源回路102により生成される電源電圧S115の供給を受け、トランジスタのスイッチング動作により、位相情報S113を増幅し、増幅した出力信号S114を出力する。
スイッチモードパワーアンプ104は、トランジスタをスイッチング動作させるため、位相情報S113のみ増幅可能であり、振幅情報S112を増幅するためには振幅生成部101及び歪み補償電源部300が必要である。入力信号S111は、振幅情報S112及び位相情報S113に分解される。歪み補償電源部300は、振幅情報S112を基に電源電圧S115を変調する。スイッチモードパワーアンプ104は、電源電圧S115の供給を受け、位相情報S113を増幅する。
図4Aは、図1及び図2の増幅回路のシミュレーション結果を示す図である。横軸は出力信号S114のパワーを示し、左縦軸は出力信号S114の利得を示し、右縦軸は出力信号S114の3次相互変調歪み量を示している。利得特性400は、出力信号S114のパワーに対する利得(左縦軸)を示す。3次相互変調歪み量特性401〜403は、出力信号S114のパワーに対する3次相互変調歪み量(右縦軸)を示す。3次相互変調歪み量特性401は、電源回路102の第2のカットオフ周波数f2が5MHzの場合の特性である。3次相互変調歪み量特性402は、電源回路102の第2のカットオフ周波数f2が10MHzの場合の特性である。3次相互変調歪み量特性403は、電源回路102の第2のカットオフ周波数f2が15MHzの場合の特性である。電源回路102の第2のカットオフ周波数f2(5MHz、10MHz、15MHz)が低いほど、3次相互変調歪み量が大きくなっている。
図4Bは、図3Aの増幅回路のシミュレーション結果を示す図である。横軸は出力信号S114のパワーを示し、左縦軸は出力信号S114の利得を示し、右縦軸は出力信号S114の3次相互変調歪み量を示している。利得特性410は、出力信号S114のパワーに対する利得(左縦軸)を示す。3次相互変調歪み量特性411は、出力信号S114のパワーに対する3次相互変調歪み量(右縦軸)を示し、電源回路102の第2のカットオフ周波数f2が5MHz、10MHz及び15MHzの場合の特性であり、略同じ特性である。電源回路102の第2のカットオフ周波数f2が5MHzの場合には、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1も5MHzに設定した。電源回路102の第2のカットオフ周波数f2が10MHzの場合には、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1も10MHzに設定した。電源回路102の第2のカットオフ周波数f2が15MHzの場合には、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1も15MHzに設定した。第1のカットオフ周波数f1及び第2のカットオフ周波数f2を同一にすることにより、電源回路102の第2のカットオフ周波数f2が低くなっても、歪み量が小さく、良好な歪み特性411を示している。
図3Aの増幅回路の歪み特性411(図4B)は、図1及び図2の増幅回路の歪み特性401〜403(図4A)に比べ、歪み量が低減している。本実施形態によれば、高効率化のために低速な電源回路102を使用しつつ、電源電圧S115の歪みを低減させることができる。
図3Aの増幅回路において、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1及び電源回路102の第2のカットオフ周波数f2は、製造ばらつき、温度変動などにより独立に変化する。その結果、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1及び電源回路102の第2のカットオフ周波数f2にずれが生じると、電源電圧S115の歪みを低減させる効果が弱まる。
図5は、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1及び電源回路102の第2のカットオフ周波数f2にずれが生じた場合のシミュレーション結果を示す図である。横軸は出力信号S114のパワーを示し、左縦軸は出力信号S114の利得を示し、右縦軸は出力信号S114の3次相互変調歪み量を示している。利得特性600は、出力信号S114のパワーに対する利得(左縦軸)を示す。3次相互変調歪み量特性601〜603は、出力信号S114のパワーに対する3次相互変調歪み量(右縦軸)を示す。3次相互変調歪み量特性601は、電源回路102の第2のカットオフ周波数f2が5MHzであり、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1が10MHzの場合の特性である。3次相互変調歪み量特性602は、電源回路102の第2のカットオフ周波数f2が15MHzであり、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1が10MHzの場合の特性である。3次相互変調歪み量特性603は、電源回路102の第2のカットオフ周波数f2が10MHzであり、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1が10MHzの場合の特性である。第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1及び電源回路102の第2のカットオフ周波数f2にずれが生じると、電源電圧S115の歪み量は増加することが分かる。
上記の図3Bの場合、第1のフィルタ301の周波数特性312の第1のカットオフ周波数f1は、電源回路102の周波数特性311の第2のカットオフ周波数f2と同一である。この場合、上記のように、第1のフィルタ301の周波数特性312及び電源回路102の周波数特性311の合成により、電源電圧S115の周波数特性313は、電源回路102の周波数特性311に比べ、カットオフ周波数が高くなり、高利得の周波数帯域が高周波数側に拡張される。この状態が、電源電圧S115の歪みを低減させる効果が最大となる状態である。
図6は、図3Bの場合の入力信号の振幅情報S112と電源回路102により生成される電源電圧S115との位相関係を示す図である。入力信号の振幅情報S112と電源回路102により生成される電源電圧S115との位相差は0である。振幅情報S112は歪み補償電源部300の入力振幅情報であり、電源電圧S115は歪み補償電源部300の出力振幅情報である。図3Aにおいて、位相差検出器323は、図6の場合、入力信号の振幅情報S112と電源回路102により生成される電源電圧S115との位相差が0であることを検出する。その場合、電源電圧S115の歪みを低減させる効果が最大であるので、制御部320は、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1を変更する必要がなく、第1のカットオフ周波数f1を維持するための制御信号S117を第1のフィルタ301に出力する。
図7Aは、図3Bに対応し、第1のフィルタ301の周波数特性312の第1のカットオフ周波数f1が、電源回路102の周波数特性311の第2のカットオフ周波数f2より高い場合を示す図である。この場合、第1のフィルタ301の周波数特性312及び電源回路102の周波数特性311の合成により、電源電圧S115の周波数特性313は、カットオフ周波数f1及びf2付近で、電源回路102の周波数特性311の影響を大きく受け、電源電圧S115の歪みを十分に低減させることができない。
図7Bは、図7Aの場合の入力信号の振幅情報S112と電源回路102により生成される電源電圧S115との位相関係を示す図である。電源回路102により生成される電源電圧S115の位相は、入力信号の振幅情報S112の位相より遅れている。図3Aにおいて、位相差検出器323は、図7Bの場合、電源回路102により生成される電源電圧S115の位相が入力信号の振幅情報S112の位相より遅れていることを検出する。その場合、第1のフィルタ301の周波数特性312の第1のカットオフ周波数f1を電源回路102の周波数特性311の第2のカットオフ周波数f2と同じにするため、制御部320は、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1が低くなるように、第1のフィルタ301に制御信号S117を出力する。この制御により、電源電圧S115の歪みを低減させる効果を増大させることができる。
図8Aは、図3Bに対応し、第1のフィルタ301の周波数特性312の第1のカットオフ周波数f1が、電源回路102の周波数特性311の第2のカットオフ周波数f2より低い場合を示す図である。この場合、第1のフィルタ301の周波数特性312及び電源回路102の周波数特性311の合成により、電源電圧S115の周波数特性313は、カットオフ周波数f1及びf2付近で、第1のフィルタ301の周波数特性312の影響を大きく受け、電源電圧S115の歪みを十分に低減させることができない。
図8Bは、図8Aの場合の入力信号の振幅情報S112と電源回路102により生成される電源電圧S115との位相関係を示す図である。電源回路102により生成される電源電圧S115の位相は、入力信号の振幅情報S112の位相より進んでいる。図3Aにおいて、位相差検出器323は、図8Bの場合、電源回路102により生成される電源電圧S115の位相が入力信号の振幅情報S112の位相より進んでいることを検出する。その場合、第1のフィルタ301の周波数特性312の第1のカットオフ周波数f1を電源回路102の周波数特性311の第2のカットオフ周波数f2と同じにするため、制御部320は、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1が高くなるように、第1のフィルタ301に制御信号S117を出力する。この制御により、電源電圧S115の歪みを低減させる効果を増大させることができる。
図9は、図3Aの制御部320の構成例を示す図である。制御部320は、リミッタ321,322、位相差検出器323、チャージポンプ324及びループフィルタ325を有する。
リミッタ321は、入力信号の振幅情報S112を増幅し、ハイレベル以上の電位をハイレベルに制限し、ローレベル以下の電位をローレベルに制限し、振幅情報A1を出力する。例えば、ハイレベルは電源電位、ローレベルはグランド電位である。すなわち、リミッタ321は、アナログの振幅情報S112を2値のデジタルの振幅情報A1に変換する。
同様に、リミッタ322は、電源回路102により生成される電源電圧S115を増幅し、ハイレベル以上の電位をハイレベルに制限し、ローレベル以下の電位をローレベルに制限し、電源電圧A2を出力する。すなわち、リミッタ322は、アナログの電源電圧S115を2値のデジタルの電源電圧A2に変換する。
位相差検出器323は、インバータ901〜906、論理積(AND)回路907〜914及びフリップフロップ915〜918を有する。チャージポンプ324は、電流源921〜924及びスイッチ925〜928を有する。ループフィルタ325は、容量929を有する。容量929は、出力ノードN1及びグランド電位ノード間に接続される。出力ノードN1からは制御信号S117が出力される。
図10は、電源電圧A2の立ち上がりエッジが振幅情報A1の立ち上がりエッジより進んでいる場合の位相差検出器323(図9)の動作を説明するためのタイミングチャートである。インバータ901は、振幅情報A1を論理反転した信号を出力する。論理積回路907は、インバータ901の出力信号と電源電圧A2との論理積信号B1を出力する。フリップフロップ915は、電源電圧A2の立ち上がり時の振幅情報A1のレベル(例えばローレベル)を反転し、その反転したレベル(例えばハイレベル)の信号B2を保持して出力する。論理積回路911は、信号B1と信号B2との論理積信号C1を出力する。この場合、第1の論理積回路911は進みパルス信号を論理積信号C1として出力し、第2〜第4の論理積回路912〜914はローレベル信号を論理積信号C2〜C4として出力する。進みパルス信号のパルス幅は、振幅情報S112と電源電圧S115との位相差に相当する。
すると、図9において、スイッチ925がオンし、スイッチ926〜928がオフする。出力ノードN1は、電流源921を介して電源電位ノードに接続され、容量929には電荷が充電される。すると、制御信号S117の電圧が高くなる。また、制御信号S117は、ループフィルタ325により、高周波数成分が抑制される。図3Aの第1のフィルタ301は、制御信号S117の電圧が高くなると、第1のカットオフ周波数f1が高くなる。これにより、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1と電源回路102の第2のカットオフ周波数f2との差が小さくなり、電源電圧S115の歪みを低減させる効果を増大させることができる。
図11は、電源電圧A2の立ち上がりエッジが振幅情報A1の立ち上がりエッジより遅れている場合の位相差検出器323(図9)の動作を説明するためのタイミングチャートである。インバータ902は、電源電圧A2を論理反転した信号を出力する。論理積回路908は、インバータ902の出力信号と振幅情報A1との論理積信号B3を出力する。フリップフロップ916は、振幅情報A1の立ち上がり時の電源電圧A2のレベル(例えばローレベル)を反転し、その反転したレベル(例えばハイレベル)の信号B4を保持して出力する。論理積回路912は、信号B3と信号B4との論理積信号C2を出力する。この場合、第2の論理積回路912は遅れパルス信号を論理積信号C2として出力し、第1、第3及び第4の論理積回路911,913,914はローレベル信号を論理積信号C1,C3,C4として出力する。遅れパルス信号のパルス幅は、振幅情報S112と電源電圧S115との位相差に相当する。
すると、図9において、スイッチ926がオンし、スイッチ925,927,928がオフする。出力ノードN1は、電流源922を介してグランド電位ノードに接続され、容量929の電荷が放電される。すると、制御信号S117の電圧が低くなる。また、制御信号S117は、ループフィルタ325により、高周波数成分が抑制される。図3Aの第1のフィルタ301は、制御信号S117の電圧が低くなると、第1のカットオフ周波数f1が低くなる。これにより、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1と電源回路102の第2のカットオフ周波数f2との差が小さくなり、電源電圧S115の歪みを低減させる効果を増大させることができる。
図12は、電源電圧A2の立ち下がりエッジが振幅情報A1の立ち下がりエッジより進んでいる場合の位相差検出器323(図9)の動作を説明するためのタイミングチャートである。インバータ903は、電源電圧A2を論理反転した信号を出力する。論理積回路909は、インバータ903の出力信号と振幅情報A1との論理積信号B5を出力する。インバータ905は、電源電圧A2を論理反転した信号をフリップフロップ917のクロック端子に出力する。フリップフロップ917は、電源電圧A2の立ち下がり時の振幅情報A1のレベル(例えばハイレベル)の信号B6を保持して出力する。論理積回路913は、信号B5と信号B6との論理積信号C3を出力する。この場合、第3の論理積回路913は進みパルス信号を論理積信号C3として出力し、第1、第2及び第4の論理積回路911,912,914はローレベル信号を論理積信号C1,C2,C4として出力する。進みパルス信号のパルス幅は、振幅情報S112と電源電圧S115との位相差に相当する。
すると、図9において、スイッチ927がオンし、スイッチ925,926,928がオフする。出力ノードN1は、電流源923を介して電源電位ノードに接続され、容量929には電荷が充電される。すると、制御信号S117の電圧が高くなる。また、制御信号S117は、ループフィルタ325により、高周波数成分が抑制される。図3Aの第1のフィルタ301は、制御信号S117の電圧が高くなると、第1のカットオフ周波数f1が高くなる。これにより、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1と電源回路102の第2のカットオフ周波数f2との差が小さくなり、電源電圧S115の歪みを低減させる効果を増大させることができる。
図13は、電源電圧A2の立ち下がりエッジが振幅情報A1の立ち下がりエッジより遅れている場合の位相差検出器323(図9)の動作を説明するためのタイミングチャートである。インバータ904は、振幅情報A1を論理反転した信号を出力する。論理積回路910は、インバータ904の出力信号と電源電圧A2との論理積信号B7を出力する。インバータ906は、振幅情報A1を論理反転した信号をフリップフロップ918のクロック端子に出力する。フリップフロップ918は、振幅情報A1の立ち下がり時の電源電圧A2のレベル(例えばハイレベル)の信号B8を保持して出力する。論理積回路914は、信号B7と信号B8との論理積信号C4を出力する。この場合、第4の論理積回路914は遅れパルス信号を論理積信号C4として出力し、第1〜第3の論理積回路911〜913はローレベル信号を論理積信号C1〜C3として出力する。遅れパルス信号のパルス幅は、振幅情報S112と電源電圧S115との位相差に相当する。
すると、図9において、スイッチ928がオンし、スイッチ925〜927がオフする。出力ノードN1は、電流源924を介してグランド電位ノードに接続され、容量929の電荷が放電される。すると、制御信号S117の電圧が低くなる。また、制御信号S117は、ループフィルタ325により、高周波数成分が抑制される。図3Aの第1のフィルタ301は、制御信号S117の電圧が低くなると、第1のカットオフ周波数f1が低くなる。これにより、第1のフィルタ301の第1のカットオフ周波数f1と電源回路102の第2のカットオフ周波数f2との差が小さくなり、電源電圧S115の歪みを低減させる効果を増大させることができる。
以上のように、位相差検出器323は、入力信号の振幅情報S112と電源回路102により生成される電源電圧S115との位相差を検出する。第1のフィルタ301は、位相差検出器323により検出される位相差が小さくなる方向に第1のカットオフ周波数f1を変化させる。第1のフィルタ301は、制御部320により、フィードバック制御される。
ループフィルタ325は、電荷を蓄積するための容量929を有する。チャージポンプ324は、位相差検出器323により検出される位相差の正負符号に応じて、ループフィルタ325に対して電荷を充電又は放電させる。電源電圧S115が振幅情報S112より進んでいる場合には、位相差が負値になり、図10及び図12に示すように、ループフィルタ325に電荷が充電される。これに対し、電源電圧S115が振幅情報S112より遅れている場合には、位相差が正値になり、図11及び図13に示すように、ループフィルタ325の電荷が放電される。第1のフィルタ301は、ループフィルタ325に蓄積されている電荷量に応じて、第1のカットオフ周波数f1を変化させる。
図14は、図3Aの第1のフィルタ301の構成例を示す図である。第1のフィルタ301は、容量1101,1102、nチャネルMOS電界効果トランジスタ1103,1104,1106,1107及び差動アンプ1105を有し、差動信号S112p及びS112nを振幅生成部101から入力し、差動信号S116p及びS116nを電源回路102に出力する。差動信号S112p及びS112nは、図3Aの振幅情報S112に対応する。
第1のフィルタ301は、RCアクティブフィルタの抵抗をMOSトランジスタ1103,1104,1106,1107に置き換えたMOS−Cアクティブフィルタ(1次ハイパスフィルタ)である。第1のフィルタ301は、制御信号S117によりMOSトランジスタ1103,1104,1106,1107のゲート電圧を制御することで、MOSトランジスタ1103,1104,1106,1107のオン抵抗を可変とする。その結果、MOSトランジスタ1103,1104,1106,1107のオン抵抗と容量1101,1102で決定される第1のカットオフ周波数f1を可変とすることができる。制御信号S117の電圧が高くなれば、MOSトランジスタ1103,1104,1106,1107のオン抵抗が小さくなり、第1のカットオフ周波数f1が高くなる。これに対し、制御信号S117の電圧が低くなれば、MOSトランジスタ1103,1104,1106,1107のオン抵抗が大きくなり、第1のカットオフ周波数f1が低くなる。
図14では、1次ハイパスフィルタを例に説明したが、これに限定されず、第1のフィルタ301のハイパスフィルタ特性の次数やその周波数特性は、電源回路102の周波数特性に従って、適した増幅回路の歪み補償特性が得られるように、選択するのがよい。また、MOSトランジスタ1103,1104,1106,1107がnチャネルMOSトランジスタである場合を例に説明したが、pチャネルMOSトランジスタであってもよい。その場合は、制御信号S117の電圧の正負符号は、逆になる。
図15Aは、フィードバック制御による振幅情報S112及び電源電圧S115の電圧波形のシミュレーション結果を示す図である。横軸が時間であり、縦軸が電圧である。図15Aは縮小図であるので、図15A上では振幅情報S112及び電源電圧S115の波形は略同じである。
図15Bは、図15Aのフィードバック制御の初期の時間領域1501の拡大図である。フィードバック制御の初期の時間領域1501では、電源電圧S115は、振幅情報S112より時間T1遅れている。時間T1は、3.5nsである。
図15Cは、図15Aのフィードバック制御が略収束した時間領域1502の拡大図である。フィードバック制御が略収束した時間領域1502では、電源電圧S115は、振幅情報S112より時間T2遅れている。時間T2は、0.7nsであり、図15Bの時間T1(3.5ns)より短い。
図16は、図15Aに対応し、第1のフィルタ301の制御信号S117の電圧変化のシミュレーション結果を示す図である。横軸が時間であり、縦軸が電圧である。フィードバック制御により、制御信号S117が時間経過と共に収束していく様子がわかる。
以上のように、フィードバック制御により、振幅情報S112に対する電源電圧S115の遅延時間は、時間T1(3.5ns)から時間T2(0.7ns)に短縮された。未収束状態では遅延時間T1が長いが、収束に近づくにつれ、遅延時間T2が短くなっていることがわかる。遅延時間が短くなると、第1のカットオフ周波数f1と第2のカットオフ周波数f2との差が小さくなり、電源電圧S115の歪みを低減させる効果が増大する。
(第2の実施形態)
図17は、第2の実施形態による増幅回路の構成例を示す図である。第1の実施形態(図3A)では、スイッチモードパワーアンプ104を用いた増幅回路を説明した。これに対して、第2の実施形態(図17)では、リニアモードパワーアンプ104を用いた増幅回路を説明する。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。遅延回路1701は、図3Aの位相生成部103の代わりに設けられる。遅延回路1701は、入力信号S111を入力し、入力信号S111を遅延させ、遅延した信号S113を出力する。リニアモードパワーアンプ104は、電源回路102により生成される電源電圧S115の供給を受け、遅延回路1701により遅延させられた入力信号S113をリニアに増幅し、その増幅した出力信号S114を出力する。遅延回路1701により、遅延信号S113と電源電圧S115のタイミングを調整することができる。
第1の実施形態のスイッチモードパワーアンプ104は、第2の実施形態のリニアモードパワーアンプ104に比べ、理想的には電力効率が高い。これは、理想的には、スイッチモードパワーアンプ104中のトランジスタのドレインに電圧がかかっている期間にはドレイン電流が流れず、逆にドレイン電流が流れる期間にはドレイン電圧がかからなく、消費電力=ドレイン電圧×ドレイン電流=0になるためである。
以上のように、第1及び第2の実施形態によれば、第1のフィルタ301を設けることにより、電源効率の良い低速の電源回路102を使用しても、電源回路102のローパスフィルタ特性に起因する歪みを低減させることができる。また、制御部320を設けることにより、歪み低減の効果を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
第1のフィルタを設けることにより、電源回路のローパスフィルタ特性に起因する歪みを低減させることができる。また、位相差検出器を設けることにより、歪み低減の効果を向上させることができる。

Claims (8)

  1. 入力信号の振幅情報を入力し、第1のカットオフ周波数より高い周波数成分の利得が前記第1のカットオフ周波数より低い周波数成分の利得より大きくなるようにフィルタリングを行う第1のフィルタと、
    第2のカットオフ周波数より低い周波数成分の利得が前記第2のカットオフ周波数より高い周波数成分の利得より大きいローパスフィルタ特性を有し、前記第1のフィルタにより出力される振幅情報を入力し、前記第1のフィルタにより出力される振幅情報に対応する電源電圧を生成する電源回路と、
    前記電源回路により生成される電源電圧の供給を受け、前記入力信号に基づく信号を増幅するアンプと、
    前記入力信号の振幅情報と前記電源回路により生成される電源電圧との位相差を検出する位相差検出器とを有し、
    前記第1のフィルタは、前記位相差検出器により検出される位相差が小さくなる方向に前記第1のカットオフ周波数を変化させることを特徴とする増幅回路。
  2. さらに、電荷を蓄積するループフィルタと、
    前記位相差検出器により検出される位相差の正負符号に応じて、前記ループフィルタに対して電荷を充電又は放電させるチャージポンプとを有し、
    前記第1のフィルタは、前記ループフィルタに蓄積されている電荷量に応じて、前記第1のカットオフ周波数を変化させることを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  3. 前記位相差検出器は、
    前記電源回路により生成される電源電圧の立ち上がりエッジが前記入力信号の振幅情報の立ち上がりエッジより進んでいる場合に進みパルス信号を生成する第1の論理回路と、
    前記電源回路により生成される電源電圧の立ち上がりエッジが前記入力信号の振幅情報の立ち上がりエッジより遅れている場合に遅れパルス信号を生成する第2の論理回路と、
    前記電源回路により生成される電源電圧の立ち下がりエッジが前記入力信号の振幅情報の立ち下がりエッジより進んでいる場合に進みパルス信号を生成する第3の論理回路と、
    前記電源回路により生成される電源電圧の立ち下がりエッジが前記入力信号の振幅情報の立ち下がりエッジより遅れている場合に遅れパルス信号を生成する第4の論理回路とを有することを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  4. 前記第1のフィルタは、ハイパスフィルタであることを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  5. 前記第1のカットオフ周波数は、前記第2のカットオフ周波数と略同一であることを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  6. 前記第1のフィルタの周波数に対する利得の特性は、前記電源回路の周波数に対する利得の特性に対して、dB(デシベル)表示で、正負符号が逆であって絶対値が略同じ傾きを有することを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  7. さらに、前記入力信号を入力し、前記入力信号の振幅情報を生成する振幅生成部と、
    前記入力信号を入力し、前記入力信号の位相情報を生成する位相生成部とを有し、
    前記第1のフィルタは、前記振幅生成部により生成される前記入力信号の振幅情報を入力し、
    前記アンプは、前記位相生成部により生成される前記入力信号の位相情報を増幅することを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  8. さらに、前記入力信号を入力し、前記入力信号の振幅情報を生成する振幅生成部と、
    前記入力信号を入力し、前記入力信号を遅延させる遅延回路とを有し、
    前記第1のフィルタは、前記振幅生成部により生成される前記入力信号の振幅情報を入力し、
    前記アンプは、前記遅延回路により遅延させられた入力信号を増幅することを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
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