JP2002353744A - 歪補償増幅装置 - Google Patents

歪補償増幅装置

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JP2002353744A
JP2002353744A JP2001154586A JP2001154586A JP2002353744A JP 2002353744 A JP2002353744 A JP 2002353744A JP 2001154586 A JP2001154586 A JP 2001154586A JP 2001154586 A JP2001154586 A JP 2001154586A JP 2002353744 A JP2002353744 A JP 2002353744A
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signal
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Kenji Muramoto
研治 村本
Toshio Ozawa
俊雄 小澤
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SPC Electronics Corp
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SPC Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成で正確に歪みを補償できる歪
補償増幅装置を提供する。 【解決手段】 増幅された出力信号に歪み成分を含む可
能性がある増幅回路3と、入力信号の振幅を検出する第
1の検出手段5と、出力信号の振幅を検出する第2の検
出手段6と、増幅回路の前段に挿入接続され、第1の検
出手段及び第2の検出手段で検出される振幅の差又は比
が収束するように増幅回路に導入される信号の振幅を制
御する振幅制御手段2とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば放送機器、
通信機器等の高周波電力増幅器等において、増幅の際に
発生する歪み成分を低減させることができる歪補償増幅
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子通信の分野では、広い周波数帯域に
わたって良好な線形性を呈する増幅器が求められてい
る。このため、従来より増幅器の出力歪みを防止するた
めの種々の補償方式が採用されている。従来の補償方式
として、プリディストーション方式、フィードフォワー
ド方式、LincAMP方式などが知られている。プリ
ディステーション方式は、終段増幅器での歪みに対して
入力信号に逆の歪みを持たせて、その終段増幅器に入力
させる方式であり、フィードフォワード方式は、増幅器
出力信号を入力信号と比較して歪み成分を取り出し、こ
の歪み成分を表す信号を正確に逆相増幅して増幅器出力
に重ね合わせる方式である。LincAMP方式は、入
力信号をその位相成分を表す定振幅の2つの信号に分岐
し、これらの定振幅信号の位相を制御した後に合成する
方式である。このLincAMP方式では、振幅および
位相ともビデオ周波数帯域で処理できるため、定振幅の
増幅器を飽和領域で使用できるし、また発振器を用いて
上記の2信号を生成できるので、安価かつ簡単な回路構
成となる。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】従来の各方式に
は、以下のような問題点があった。 (1)プリディステーション方式では、増幅器の歪みを
正確に打ち消すような信号を作り出すことが難しい。ま
た、電子回路には温度変化や経年変化があるため、これ
らをも考慮したうえで、安定に増幅器の歪みを補償する
ことは、非常に困難である。 (2)フィードフォワード方式では、増幅器の歪みを逆
相増幅して増幅器出力に重ね合わせるときに、搬送波信
号の位相まで入力信号の位相に一致させなければならな
いため、位相制御が煩雑なものとなる。また、搬送波信
号の位相や振幅のような各種変動に対して正確に自動追
尾させるためにパイロット信号を注入しなければならな
い場合がある。そのため、この方式を採用した装置の構
成が複雑になる。さらに、逆相増幅した信号を増幅器出
力に重ね合わせるときに電力合成器で挿入損失が発生す
るという問題もある。 (3)LincAMP方式では、2信号を合成するとき
に3dBの損失が発生するという本質的な問題点があ
る。 本発明は、簡便な回路構成で増幅後の歪みを正確に補償
することができる歪補償増幅装置を提供することを、そ
の課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の第1の観点にかかる歪補償増幅装置は、増幅さ
れた出力信号に歪み成分を含む可能性がある増幅回路
と、入力信号の振幅を検出する第1の検出手段と、前記
出力信号の振幅を検出する第2の検出手段と、前記増幅
回路の前段に挿入接続され、前記第1の検出手段及び第
2の検出手段で検出される振幅の差又は比が収束するよ
うに前記増幅回路に導入される信号の振幅を制御する振
幅制御手段とを具えることを特徴とする。
【0005】本発明の第2の観点にかかる歪補償装置
は、増幅された出力信号に歪み成分を含む可能性がある
増幅回路と、入力信号の振幅をその入力信号の位相に同
期させて検出する第1の検出手段と、前記出力信号の振
幅を前記入力信号の位相に同期させて検出する第2の検
出手段と、前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記第
1の検出手段及び第2の検出手段で検出される振幅差又
は振幅比が収束するように前記増幅回路に導入される信
号の振幅を制御する振幅制御手段とを具えることを特徴
とする。
【0006】本発明の第3の観点にかかる歪補償増幅装
置は、増幅された出力信号に歪み成分を含む可能性があ
る増幅回路と、入力信号の振幅をその入力信号の位相に
同期させて検出する第1の検出手段と、前記出力信号の
振幅を前記出力信号の位相に同期させて検出する第2の
検出手段と、前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記
第1の検出手段及び第2の検出手段で検出される振幅差
又は振幅比が所定の値に収束するように前記増幅回路に
導入される信号の振幅を制御する振幅制御手段とを具え
たことを特徴とする。
【0007】本発明の第4の観点にかかる歪補償増幅装
置は、増幅された出力信号に歪み成分を含む可能性があ
る増幅回路と、入力信号の振幅を検出する第1の検出手
段と、前記出力信号の振幅を検出する第2の検出手段
と、前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記第1の検
出手段及び第2の検出手段で検出される振幅の差又は比
が収束するように前記増幅回路に導入される信号の振幅
を制御する振幅制御手段と、前記入力信号と前記出力信
号の位相差を検出する位相差検出手段と、前記増幅回路
の前段に挿入接続され、前記位相差検出手段による検出
値が収束するように前記増幅回路に導入される信号の位
相を制御する位相制御手段とを具えたことを特徴とす
る。
【0008】本発明の第5の観点にかかる歪補償増幅装
置は、増幅された出力信号に歪み成分を含む可能性があ
る増幅回路と、入力信号の振幅をその入力信号の位相に
同期させて検出する第1の検出手段と、前記出力信号の
振幅を前記入力信号の位相に同期させて検出する第2の
検出手段と、前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記
第1の検出手段及び第2の検出手段で検出される振幅差
がゼロに収束又は振幅比が所定の値になるように前記増
幅回路に導入される信号の振幅を制御する振幅制御手段
と、前記入力信号と前記出力信号の位相差を検出する位
相差検出手段と、前記増幅回路の前段に挿入接続され、
前記位相差検出手段による検出値が収束するように前記
増幅回路に導入される信号の位相を制御する位相制御手
段とを具えたことを特徴とする。
【0009】本発明の第6の観点にかかる歪補償増幅装
置は、増幅された出力信号に歪み成分を含む可能性があ
る増幅回路と、入力信号の振幅をその入力信号の位相に
同期させて検出する第1の検出手段と、前記出力信号の
振幅を前記出力信号の位相に同期させて検出する第2の
検出手段と、前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記
第1の検出手段及び第2の検出手段で検出される振幅差
又は振幅比が所定の値に収束するように前記増幅回路に
導入される信号の振幅を制御する振幅制御手段と、前記
入力信号と前記出力信号の位相差を検出する位相差検出
手段と、前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記位相
差検出手段による検出値が収束するように前記増幅回路
に導入される信号の位相を制御する位相制御手段とを具
えたことを特徴とする。
【0010】また、前記第1の検出手段及び/又は第2
の検出手段は、その一方で検出される振幅値が他方で検
出される振幅値と同一値になるように信号振幅の検出を
行うものであり、前記振幅制御手段は、前記第1の検出
手段及び第2の検出手段で検出される振幅の差又は振幅
比が所定の値に収束するように前記増幅回路に導入され
る信号の振幅を制御するものであってもよい。
【0011】また、前記振幅制御手段は、前記出力信号
の振幅が前記入力信号の振幅に対して直線的な比率とな
るように前記増幅回路に導入される信号の振幅を制御す
るものであってもよい。
【0012】さらに、振幅検出前の前記入力信号を前記
出力信号の出力タイミングに応じて遅延させる遅延手段
をさらに具えてもよい。
【0013】さらに、振幅及び位相検出前の前記入力信
号を前記出力信号の出力タイミングに応じて遅延させる
遅延手段をさらに具えてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を説明する。 <第1実施形態>本発明を適用した歪補償増幅装置の第
一の実施形態を説明する。この歪補償増幅装置は、図1
に示すように、入力信号Piを分岐して取り出す第1分
岐回路(CDC1)1と、この第1分岐回路1から出力
される信号を増幅する可変利得増幅器(VG−AMP)
2と、可変利得増幅器2で増幅された信号を所定レベル
まで増幅する増幅器3と、この増幅器3で増幅された送
信出力信号Poを分岐して取り出す第2分岐回路(CD
C2)4と、第1分岐回路1から取り出された分岐信号
S1の振幅(電圧)を検出する第1の検波器(DET
1)5と、第2分岐回路4から取り出された分岐信号S
2の振幅(電圧)を検出する第2の検波器(DET2)
6と、第1及び第2の検波器5、6から出力される分岐
信号S1,S2の振幅の差分値を演算増幅して利得制御
信号を出力する演算増幅器(OP−AMP)7とを有し
ている。可変利得増幅器2は、演算増幅器7から出力さ
れる利得制御信号に応じて、その利得が動的に変化する
ものである。
【0015】分岐信号S1の振幅は入力信号Piの振幅
に比例し、分岐信号S2の振幅は送信出力信号Poの振
幅に比例する。これらの関係は、以下の式で表される。 C1=Pi/S1、C2=Po/S2 ・・・(1)
【0016】演算増幅器7の仕様にもよるが、通常は、
分岐信号S1,S2の振幅の差又は振幅の比が所定の値
となるように上記のC1,C2を決めておく。振幅の差
は、例えば零値又は予め定めたオフセット値にする。振
幅の比は、例えば1程度とする。演算増幅器7の利得を
十分に大きくすれば、これらの分岐信号S1、S2の振
幅の差は、迅速に所定の値に収束される。この値が零値
の場合にはS1=S2となる。そうすると、上記の
(1)式の関係は、(2)、(3)式のように表され
る。 Pi/C1=Po/C2 ・・・(2) Po=Pi・C2/C1 ・・・(3) (3)式から、送信出力Poは入力信号のC2/C1倍
となり、この増幅装置は振幅に関して直線性を示すこと
となる。従って、少なくとも送信出力信号Poの振幅に
関する低歪信号を出力できる。
【0017】このように、第1の実施形態によれば、増
幅器3の前段に可変利得増幅器2を配置して、この可変
増幅器2の利得を、検波器5、検波6及び演算増幅器7
で構成される入力信号と出力信号の差動増幅回路により
制御するようにしたことから、簡単な回路構成で振幅に
関する歪みを補償することができるようになる。
【0018】<第2実施形態>次に、図2を参照して歪
補償増幅装置の第2の実施形態について説明する。この
実施形態による歪補償増幅装置は、図1に示した第1実
施形態の検波器に代えて、第1の同期検波器15、第2
の同期検波器16を用いたものである。図1に示したも
のと同一の構成要素については、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。この実施形態では、リミッタ12が
第1分岐回路1から出力される信号S1を一定振幅にリ
ミットして同期検波器15及び同期検波器16へ出力す
る。移相器13は、第1分岐回路1から分岐した信号S
1の位相を所定の大きさに調整して同期検波器15へ出
力する。同期検波器15は、リミッタ12の信号の位相
に同期させてS1の信号の信号の振幅を検出し、この検
出信号を演算増幅器7へ出力する。移相器14は、第2
分岐回路2から分岐して出力される信号S2の位相を所
定の大きさに調整して同期検波器16へ出力する。同期
検波器16は、移相器14から出力される信号の位相を
リミッタ12の信号の位相に同期させてS2の信号の振
幅を検出し、この検出信号を演算増幅器7へ出力する。
【0019】この実施形態にかかる歪補償増幅装置によ
れば、同期検波器15,16を用いたことから、ダイオ
ード等の検波器に比べて検波する変調信号出力の周波数
範囲及び振幅範囲(ダイナミックレンジ)を広くするこ
とができる。また、移相器13、移相器14を配置した
ことから、移相器13、移相器14の出力を調整するこ
とにより、同期検波器15、同期検波器16の出力が最
大になるように調整できるようになる。また、リミッタ
12により第1分岐回路1から出力される信号S1を一
定振幅にリミットして同期検波器に入力するようにした
ことから、同期検波器15及び同期検波器16がS1、
S2の電圧を正確に検出することができるようになる。
【0020】<第3実施形態>次に、図3を参照して、
歪補償増幅装置の第3実施形態について説明する。この
実施形態では、図1に示した第1の実施形態の構成に、
移相器8とこの移相器8を制御するための位相検出器1
0及び演算増幅器(OP−AMP)11を設けたものであ
る。図1に示したものと同一の構成要素については、同
一の符号を付してその説明を省略する。位相検出器10
は、第1の分岐回路1から取り出した分岐信号S1と移相
器9を介して取り出した第2分岐信号S2の位相の差分
値を検出し、演算増幅器11に対してこの差分値に基づ
く位相差検出信号を出力する。演算増幅器11は、位相
検出器10の位相差検出信号を増幅して、移相器8を制
御する位相制御信号を出力する。移相器8は、演算増幅
器11からの位相制御信号に基づいて、可変利得増幅器
2が出力した信号の位相を調整して増幅器3へ出力す
る。
【0021】なお、この実施形態において、移相器9
は、例えば移相器8の制御電圧が零値で、可変利得増幅
器2、可変移相器8、増幅器3の合計位相が有限値とな
るときは、演算増幅器11と可変移相器8との間の図示
Cを切断したときの演算増幅器11の出力が零値となる
ように、第2分岐回路4の出力S2の位相を調整するよ
うになっている。
【0022】この実施形態によれば、位相検出器10が
入力信号に対する出力信号の位相差を検出し、演算増幅
器11がこの位相差に応じた位相制御信号を移相器8対
して出力することから、簡単な回路構成で増幅器3等に
よる出力信号の位相歪みを補償することができる。
【0023】また、移相器9を配置したことにより、送
信出力の位相歪みが収束しているときに演算増幅器11
の出力が例えば零値となるように第2分岐回路からの出
力S2の位相を調整できるようにしたことから、位相検
出器10で入力信号レベル変動などによる位相変動分の
みを検出し、これによって移相器8を制御することで、
移相器8による補償量を最小限に抑えることができる。
【0024】なお、この実施形態では、可変利得器2の
後段に移相器8を配置した例について説明したが、この
配置を逆にして、移相器8の後段に可変利得増幅器2を
配置してもよい。
【0025】<第4実施形態>次に、図4を参照して、
歪補償増幅装置の第4実施形態について説明する。この
実施形態は、第3実施形態における検波器5及び検波器
6に代えて、第2実施形態における同期検波手段を配置
したものである。図2及び図3と同一の構成要素につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。この実施
形態によれば、第2実施形態に示したリミッタ12、移
相器13、14、同期検波器15,16を設けたことか
ら、第3実施形態の効果に加えて、第2実施形態と同様
な効果を奏することができる。
【0026】<第5実施形態>次に図5乃至図8を参照
して、歪補償増幅装置の第5実施形態について説明す
る。この実施形態は、図1乃至図4に示した上記の各実
施形態の構成に加えて、遅延回路17を設け、この遅延
回路17により第1分岐回路1の出力S1を所定時間遅
延させて出力するようにしたものである。図1乃至図4
に示したものと同一の構成要素については同一の符号を
付してその説明を省略する。入力信号を増幅する際、増
幅器3等によって出力S2と出力S1との間に時間的な
ズレが生じてしまうが、この実施形態によれば、遅延回
路17によって第1分岐回路1の出力S1を演算増幅器3
の時間遅れ分だけ遅延させることにより、この時間的な
ズレを解消することができる。特に高周波帯域では、こ
の時間ズレによる差電圧が大きくなると共にループの遅
延時間で更に広帯域の条件は悪くなるが、遅延回路17
を配置することにより、これらの時間遅れによるズレを
解消することができる。
【0027】<第6実施形態>次に、図9を参照して、
歪補償増幅装置の第6実施形態について説明する。この
実施形態は、図2に示した第2実施形態の変形例であ
る。図2に示したものと同一の構成要素については同一
の符号を付してその説明を省略する。この実施形態にお
いて、リミッタ18は、第1分岐回路1の出力S1の振幅
を一定振幅に制限(リミット)して同期検波器22へ出
力する。また、移相器20は、第1分岐回路の出力S1の
位相を所定の大きさに調整して第1の同期検波器22へ
出力する。同期検波器22は、移相器20から出力され
る信号の位相をリミッタ18の信号の位相に同期させ
て、S1の信号の振幅を検出し、これによって得られる
検出信号を演算増幅器7へ出力する。
【0028】リミッタ19は、また、第2分岐回路の出
力S2の振幅を一定振幅にリミットして第2の同期検波
器23へ出力する。また、移相器21は、第2分岐回路
4の出力S2の位相を所定の大きさに調整して同期検波
器23へ出力する。同期検波器23は、移相器21から
出力される信号の位相をリミッタ19の信号の位相に同
期させて、S2の信号の振幅を検出し、これによって得
られる検出信号を演算増幅器7へ出力する。そして、演
算増幅器7は、同期検波器22、同期検波器23の検波
信号の差分電圧を増幅して、これを振幅制御信号として
可変利得増幅器2へ出力し、可変利得増幅器2の利得を
動的に変動させる。
【0029】先に図2に示した第2実施形態の構成で
は、第2の同期検波器16が第1分岐回路1の出力S1の
位相に第2分岐回路の出力S2の位相を同期させて検波
していたため、可変利得増幅器2、増幅器3の位相変化
が大きいときは、同期検波器16の検波出力が大きく変
動してしまう。これに対して、この実施形態における第
2の同期検波器23は、第2分岐回路4の出力S2の位
相を第2分岐回路4の出力S2の位相と同期させて検波
しているため、可変利得増幅器2、増幅器3による位相
変動による同期検波器23の検波出力の変動を抑えるこ
とができる。
【0030】<第7実施形態>次に図10を参照して、
歪補償増幅装置の第7実施形態について説明する。この
実施形態は、第6実施形態の構成に加えて、第4実施形
態(図4)の移相器8、移相器10、演算増幅器11を
付加した実施形態である。図9及び図4に示したものと
同一の構成要素については同一の符号を付してその説明
を省略する。この実施形態においても、第2の同期検波
器23は、第2分岐回路4の出力S2の位相を第2分岐
回路の出力S2の位相と同期させて検波しているため、
可変利得増幅器2、増幅器3による位相変動による同期
検波器23の検波出力の変動を抑えることができる。
【0031】<第8実施形態>次に、図11及び図12
を参照して、歪補償増幅装置の第8実施形態について説
明する。この実施形態は、第6及び第7実施形態の構成
に加えて遅延回路24を設け、この遅延回路24により
第1分岐回路1の出力S1を所定時間遅延させてリミッ
タ18、移相器20、位相検出器10へ出力するように
したものである。増幅器3等によって生じた第2分岐回
路からの出力S2の時間遅れによるズレが生じてしまう
が、本実施形態では、遅延回路24によって1分岐回路
の出力S1を演算増幅器3の時間遅れ分だけ遅延させる
ことにより、増幅器3等による時間ズレを解消すること
ができる。特に高周波帯域では、この時間ズレによる差
電圧は大きくなると共にループの遅延時間で更に広帯域
の条件は悪くなるが、遅延回路24を配置することによ
り、これらの時間遅れによるズレを解消することができ
る。
【0032】以上説明したように、各実施形態によれ
ば、増幅器3の前段に振幅を制御する可変利得増幅器
2、移相器8を配置したため、フィードフォワード方式
のように、増幅器の歪みを逆相増幅して増幅器出力に重
ね合わせるときに、搬送波信号の位相まで入力信号の位
相に一致させるための構成が不要であり、簡単な回路構
成で正確な歪み補償ができる。
【0033】また、各実施形態では、最終段増幅器の後
には信号取出手段4しかないため、大きな損失とはなら
ず、電力効率の点で有利である。さらに、各実施形態に
よれば、LincAMP方式のようにパイロット信号を発生す
るための回路や、これを取り除くフィルタなどが不要で
あるため、安価で簡便な回路構成とすることができる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、簡便な回路構成で正確に歪みを補償できる歪
補償増幅装置を単純な構成で実現できるという優れた効
果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる歪補償増幅装置を
示した図。
【図2】本発明の別の実施形態にかかる歪補償増幅装置
を示した図。
【図3】本発明の別の実施形態にかかる歪補償増幅装置
を示した図。
【図4】本発明の別の実施形態にかかる歪補償増幅装置
を示した図。
【図5】本発明の別の実施形態にかかる歪補償増幅装置
を示した図。
【図6】本発明の別の実施形態にかかる歪補償増幅装置
を示した図。
【図7】本発明の別の実施形態にかかる歪補償増幅装置
を示した図。
【図8】本発明の別の実施形態にかかる歪補償増幅装置
を示した図。
【図9】本発明の別の実施形態にかかる歪補償増幅装置
を示した図。
【図10】本発明の別の実施形態にかかる歪補償増幅装
置を示した図。
【図11】本発明の別の実施形態にかかる歪補償増幅装
置を示した図。
【図12】本発明の別の実施形態にかかる歪補償増幅装
置を示した図。
【符号の説明】
2 可変利得増幅器 3 増幅器 5 検波器 6 検波器 7 演算増幅器 8 移相器 9 移相器 10 移相検出器 11 演算増幅器 13 移相器 14 移相器 15 同期検波器 16 同期検波器 20 移相器 21 移相器 22 同期検波器 23 同期検波器
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Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅された出力信号に歪み成分を含む可
    能性がある増幅回路と、入力信号の振幅を検出する第1
    の検出手段と、 前記出力信号の振幅を検出する第2の検出手段と、 前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記第1の検出手
    段及び第2の検出手段で検出される振幅の差又は比が収
    束するように前記増幅回路に導入される信号の振幅を制
    御する振幅制御手段と、を具えた歪補償増幅装置。
  2. 【請求項2】 増幅された出力信号に歪み成分を含む可
    能性がある増幅回路と、 入力信号の振幅をその入力信号の位相に同期させて検出
    する第1の検出手段と、前記出力信号の振幅を入力信号
    の位相に同期させて検出する第2の検出手段と、 前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記第1の検出手
    段及び第2の検出手段で検出される振幅差又は振幅比が
    収束するように前記増幅回路に導入される信号の振幅を
    制御する振幅制御手段と、を具えた歪補償増幅装置。
  3. 【請求項3】 増幅された出力信号に歪み成分を含む可
    能性がある増幅回路と、 入力信号の振幅をその入力信号の位相に同期させて検出
    する第1の検出手段と、前記出力信号の振幅を前記出力
    信号の位相に同期させて検出する第2の検出手段と、 前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記第1の検出手
    段及び第2の検出手段で検出される振幅差又は振幅比が
    収束するように前記増幅回路に導入される信号の振幅を
    制御する振幅制御手段と、を具えた歪補償増幅装置。
  4. 【請求項4】 増幅された出力信号に歪み成分を含む可
    能性がある増幅回路と、入力信号の振幅を検出する第1
    の検出手段と、 前記出力信号の振幅を検出する第2の検出手段と、 前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記第1の検出手
    段及び第2の検出手段で検出される振幅の差又は比が収
    束するように前記増幅回路に導入される信号の振幅を制
    御する振幅制御手段と、 前記入力信号と前記出力信号の位相差を検出する位相差
    検出手段と、 前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記位相差検出手
    段による検出値が収束するように前記増幅回路に導入さ
    れる信号の位相を制御する位相制御手段と、 を具えた歪補償増幅装置。
  5. 【請求項5】 増幅された出力信号に歪み成分を含む可
    能性がある増幅回路と、 入力信号の振幅をその入力信号の位相に同期させて検出
    する第1の検出手段と、前記出力信号の振幅を入力信号
    の位相に同期させて検出する第2の検出手段と、 前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記第1の検出手
    段及び第2の検出手段で検出される振幅差又は振幅比が
    収束するように前記増幅回路に導入される信号の振幅を
    制御する振幅制御手段と、 前記入力信号と前記出力信号の位相差を検出する位相差
    検出手段と、 前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記位相差検出手
    段による検出値が収束するように前記増幅回路に導入さ
    れる信号の位相を制御する位相制御手段と、 を具えた歪補償増幅装置。
  6. 【請求項6】 増幅された出力信号に歪み成分を含む可
    能性がある増幅回路と、 入力信号の振幅をその入力信号の位相に同期させて検出
    する第1の検出手段と、前記出力信号の振幅を前記出力
    信号の位相に同期させて検出する第2の検出手段と、 前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記第1の検出手
    段及び第2の検出手段で検出される振幅差又は振幅比が
    収束するように前記増幅回路に導入される信号の振幅を
    制御する振幅制御手段と、 前記入力信号と前記出力信号の位相差を検出する位相差
    検出手段と、 前記増幅回路の前段に挿入接続され、前記位相差検出手
    段による検出値が収束するように前記増幅回路に導入さ
    れる信号の位相を制御する位相制御手段と、 を具えた歪補償増幅装置。
  7. 【請求項7】 振幅検出前の前記入力信号を前記出力信
    号の出力タイミングに応じて遅延させる遅延手段をさら
    に具えてなる、 請求項1乃至3のいずれかの項記載の歪補償増幅装置。
  8. 【請求項8】 振幅及び位相検出前の前記入力信号を前
    記出力信号の出力タイミングに応じて遅延させる遅延手
    段をさらに具えてなる、 請求項4乃至6のいずれかの項記載の歪補償増幅装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の検出手段及び/又は第2の検
    出手段は、その一方で検出される振幅値が他方で検出さ
    れる振幅値と同一値になるように信号振幅の検出を行う
    ものであり、 前記振幅制御手段は、前記第1の検出手段及び第2の検
    出手段で検出される振幅の差又は振幅の比が所定の値に
    収束するように前記増幅回路に導入される信号の振幅を
    制御するものである、請求項1ないし8のいずれかの項
    記載の歪補償増幅装置。
  10. 【請求項10】 前記振幅制御手段は、前記出力信号の
    振幅が前記入力信号の振幅に対して直線的な比率となる
    ように前記増幅回路に導入される信号の振幅を制御する
    ものである、請求項9記載の歪補償増幅装置。
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