JPWO2013172202A1 - スイッチ用電極及びそれを用いた抵抗溶接装置、スポット溶接装置及びスポット溶接方法 - Google Patents

スイッチ用電極及びそれを用いた抵抗溶接装置、スポット溶接装置及びスポット溶接方法 Download PDF

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Abstract

繰り返し大きな電流量の電流を遮断したとしても抵抗値の変化が少ないことから、継続して使用し続けたとしても安定した量の電流を流すことができるスイッチ用電極を提供すべく、本発明では、第1スイッチ用電極チップ(21)及び第2スイッチ用電極チップ(22)から構成され、前記第1スイッチ用電極チップ(21)及び前記第2スイッチ用電極チップ(22)を面接触させることで通電し、且つ離間させることで通電を遮断するスイッチに用いられるスイッチ用電極であり、前記第1スイッチ用電極チップ(21)及び前記第2スイッチ用電極チップ(22)が互いに接触する接触面のうち少なくとも一方が、凹凸を有する平面である構成とした。

Description

本発明は、スイッチ用電極及びそのスイッチ用電極を用いた抵抗溶接装置に関する。詳しくは、一対の電極から構成され、これら一対の電極同士を面接触させることで通電し、且つ離間させることで通電を遮断するスイッチに用いられるスイッチ用電極及びそのスイッチ用電極を用いた抵抗溶接装置に関する。
また、本発明は、スポット溶接装置及びスポット溶接方法に関する。詳しくは、厚みが最小である板材を最外に配置して形成したワークに対して溶接を行うスポット溶接装置及びスポット溶接方法に関する。
従来、複数の板材を重ね合わせたワークの接合にスポット溶接(「抵抗溶接」とも呼ぶ)が利用されている。スポット溶接では、重ね合わせたワークを一対の電極チップで挟んで加圧し、所定以上の加圧力を維持した状態で電極チップ間に電流を流す。すると、通電により発生するジュール熱でワーク材が溶融し、電極チップ間の板材の界面に板材の溶融物であるナゲットが生成される。その後、加圧状態を維持しつつ通電を停止することにより、ナゲットが冷却固化して板材が溶接される。
このようなスポット溶接では、3枚以上の板材を重ね合わせて溶接を行う場合もあるが、この場合、板材の厚みが一定であるとは限らない。むしろ、板材の厚みは一定でないことの方が一般的である。例えば、自動車に用いる金属板の分野等では厚くて硬い金属板を複数枚積層した上に、更に、薄くて柔らかい金属板を外側に重ね合わせたワークが用いられる。このようなワークでは、外側に位置する最も厚みの薄い板材(以下、「最薄板材」と呼ぶことがある)とそれに隣接する板材との間の界面がワークの外側近傍に位置することになる。そのため、ワークの中央付近を中心にナゲットを生成するように溶接を行った場合、最薄板材と隣接する板材との間にまでナゲットが十分に成長せず、最薄板材と隣接する板材とを満足に接合することができないことがある。
このような問題点を解決するため、近年、ワークを挟持する一対の電極チップに加え、最薄板材に当接する補助電極チップを設けたスポット溶接装置が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。このようなスポット溶接装置では、最薄板材に溶接電極チップ及び補助電極チップを当接させ、これら電極チップの間に電流を流すことで、ワークの外側近傍を加熱する。これにより、ワークの中央付近から外側近傍まで加熱することができ、最薄板材を含むワークを適切に溶接することができる。
また、抵抗溶接(「スポット溶接」と同義である)において、電流を一定の割合で分流させるだけでなく、分流させていた電流の一方をスイッチによって遮断することもある。例えば、上で述べたスポット溶接装置に適用した場合、ワークを挟持する一対の電極チップの間及び溶接電極チップと補助電極チップとの間で通電を行っている途中で、溶接電極チップと補助電極チップとの間の通電をスイッチで遮断することによって、抵抗溶接を施している最中に溶接部の形成される位置を変えることもできる。スイッチとしては、単純に2つの電極を接触させることで通電し、離間させることで電流を遮断するスイッチを用いることができる。
ところで、抵抗溶接では大きな電流を流すため、電流を遮断する際に、スイッチの電極表面にスパークが発生しやすく、スパークが発生するたびにスイッチの電極表面が傷ついてしまう。電極表面が傷つくと電極同士の接触面積が変化することからスイッチの抵抗値も変化してしまい、安定した電流が流れないという問題がある。スパークの発生を防止するために、スパーク防止機構を設けることもできるが、抵抗溶接を行うような大きな電流では、スパーク防止機構で完全にスパークの発生を抑えることは難しい。
そこで、電極表面の磨耗を防ぐために、電極の表面に対して銀めっき層を形成するとともに、銀めっき層に対し黒鉛粉体を高速噴射し、概噴射によって発生する熱により銀めっき層の表面を溶融し、同溶融された銀めっき層の表面に前記黒鉛粉体を積層させた黒鉛潤滑層を形成した電極が用いられている(例えば、特許文献3参照)。
特開2011−194464号公報 特開2012−11398号公報 特開2009−245684号公報
しかし、抵抗溶接の電流を遮断するためのスイッチ用電極を、スパークの発生による磨耗から守るために、めっき等で滑らかにした場合、電極表面を滑らかにすればするほど、電流の遮断を繰り返すことによる電極の抵抗値の変化は大きくなってしまう。つまり、電極表面にめっきを施す等して、使用を開始した初期における電極の抵抗値は引き下げることができるが、結局、何千回、何万回と繰り返し電流を遮断することによって電極表面が傷ついてしまうことを防ぐのは難しい。
また、補助電極チップを設けたスポット溶接装置であっても、溶接するワークの状態によっては最薄板材を適切に溶接できない場合がある。
例えば、ワークに対して電極チップが傾斜して当接していた場合には、垂直に当接していた場合と比べてナゲットが傾斜した状態で生成されてしまう。ナゲットが傾斜してしまうと、ワークの外側近傍に位置する最薄板材と隣接する板材との間の界面をナゲットが十分に覆うことができず、最薄板材を適切に溶接できなくなる。
また、ワーク内部に溶接箇所以外に板材同士が接触している箇所が存在すると、当該接触箇所にも電流が流れてしまい、補助電極チップに流れる電流が減少してしまう。その結果、最薄板材と隣接する板材との間の界面に十分なナゲットが生成されず、最薄板材を適切に溶接できなくなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、繰り返し大きな電流量の電流を遮断したとしても抵抗値の変化が少ないことから、継続して使用し続けたとしても安定した量の電流を流すことができるスイッチ用電極、及びそのスイッチ用電極を用いた抵抗溶接装置を提供することを目的とする(第1の目的)。
また、本発明は、ワークの外側に配置された最薄板材を適切に溶接するスポット溶接装置及びスポット溶接方法を提供することも目的とする(第2の目的)。
第1の目的を達成するため本発明は、一対の電極から構成され、これら一対の電極同士を面接触させることで通電し、且つ離間させることで通電を遮断するスイッチに用いられるスイッチ用電極を提供する。本発明に係るスイッチ用電極は、前記一対の電極(例えば、後述の第1スイッチ用電極チップ21及び第2スイッチ用電極チップ22)同士が接触する面のうち少なくとも一方が、凹凸を有する平面であることを特徴とする。
従来、スパークの発生等に起因した電極表面の傷や磨耗を防ぐために、電極表面にめっきを施す等の対応が取られてきた。本発明では、スイッチに用いる電極の電極同士を面で接触させ、その接触する面に凹凸加工を施す。
スパークの発生によって電極表面が傷つくことを許容し、逆に、電極同士が接触する面に凹凸加工を施すことで、スイッチによって電流を繰り返し遮断しても、スイッチ用電極同士の接触面積はほとんど変化することがなくなり、抵抗値の変化の少ない一対のスイッチ用電極を提供できる。
また、本発明は、前記平面の表面粗さ(Ra)が60〜150μmであることが好ましい。
本発明のスイッチ用電極の、一対のスイッチ用電極同士が接触する面のうち、凹凸加工の施された面の表面粗さ(Ra)を上記範囲内とすることで、電流を繰り返し遮断することによる、スイッチ用電極の抵抗値の変化を、より小さくすることができる。
また、本発明は、前記一対の電極同士の接触する面における接触面積比率が10〜90%であることが好ましい。
本発明のスイッチ用電極の、一対のスイッチ用電極同士が接触する面における接触面積比率を10〜90%とすることで、電流を繰り返し遮断することによる、スイッチ用電極の抵抗値の変化を、より小さくすることができる。
また、複数の板材(例えば、後述のW1、W2及びW3)を重ね合わせて形成されたワーク(例えば、後述のワークW)を抵抗溶接する抵抗溶接装置(例えば、後述のスポット溶接装置1)を提供する。この抵抗溶接装置は、前記ワークの一方の面に当接する第1溶接用電極(例えば、後述の溶接用電極チップ121)と、前記第1溶接用電極とは反対側から前記ワークに当接し、且つ前記第1溶接用電極とは逆の極性を有する第2溶接用電極(例えば、後述の主通電用電極チップ131)と、前記第1溶接用電極と同じ側から前記ワークに当接し、且つ前記第1溶接用電極とは逆の極性を有する補助電極(例えば、後述の補助通電用電極チップ122)と、前記第1溶接用電極、前記第2溶接用電極及び前記補助電極により前記ワークを挟持加圧した状態で、前記第1溶接用電極と前記第2溶接用電極との間に主電流を流すとともに、前記第1溶接用電極と前記補助電極との間に分岐電流を流し、前記分岐電流を本発明のスイッチ用電極を有するスイッチで遮断する通電手段(例えば、後述の制御装置100、電源30、スイッチ20)と、を備えることを特徴とする。
前述した、繰り返し電流を遮断することによる抵抗値の変化の少ないスイッチ用電極を使用することによって、継続して使用し続けたとしても、安定して板材間を接合することのできる抵抗溶接装置を提供することができる。
また、第2の目的を達成するため本発明は、3枚以上の板材(例えば、後述の最薄板材W1,板材W2,板材W3)を重ね合わせたワーク(例えば、後述のワークW)であり、前記板材中、厚みが最小である最薄板材(例えば、後述の最薄板材W1)を最外に配置して形成したワークに対して溶接を行うためのスポット溶接装置を提供する。本発明に係るスポット溶接装置(例えば、後述のスポット溶接装置1)は、前記最薄板材に当接する溶接用電極(例えば、後述の溶接用電極チップ121)と、前記最薄板材に当接し、且つ前記溶接用電極とは逆の極性である補助通電用電極(例えば、後述の補助通電用電極チップ122)と、前記溶接用電極及び前記補助通電用電極とともに前記ワークを挟持し、且つ前記溶接用電極とは逆の極性である主通電用電極(例えば、後述の主通電用電極チップ131)と、前記補助通電用電極の状態(例えば、後述の当接角度又は補助電流の電流値)を検知し、検知した前記状態に応じて前記溶接用電極及び前記補助通電用電極の間を結ぶ電流経路に流れる電流を制御する補助電流制御手段(例えば、後述の制御装置100)と、を備えることを特徴とする。
このように本発明に係るスポット溶接装置は、補助通電用電極に対して単に電流を流す従来のスポット溶接装置とは異なり、補助通電用電極の状態に応じて最薄板材を溶接するための補助通電用電極に対して流す電流を制御する。これにより、補助通電用電極の状態(即ち、ワークの状態)によって補助通電用電極に流れる電流を異ならせることができ、ワークの状態に関わらず最薄板材を適切に溶接することができる。
このとき、補助通電用電極の状態としては、前記溶接用電極及び前記補助通電用電極の前記最薄板材への当接角度(例えば、後述のワークWに対する後述のスポット溶接ガン10の当接角度θ)を用いることとしてもよい。
これにより、最薄板材に対して溶接用電極及び補助通電用電極が傾斜して当接していた場合に補助通電用電極に流れる電流を異ならせることができるため、従来、傾斜により最薄板材と隣接する板材との間の界面を十分に覆うことのできなかったナゲットを成長させることができ、最薄板材を適切に溶接することができる。ここで、溶接用電極及び補助通電用電極の最薄板材への当接角度は、例えば、溶接用電極が最薄板材に当接するために移動した移動量(例えば、後述のロッド12の移動量)と補助通電用電極が最薄板材に当接するために移動した移動量(例えば、後述のロッド12の移動量+後述の移動手段の移動量)との差から算出することができる。
また、補助通電用電極の状態として、前記補助通電用電極に流れる電流の電流値を用いることとしてもよい。ここで、ワーク内部に溶接箇所以外に板材同士が接触している箇所が存在する場合には、溶接用電極から補助通電用電極に流れる電流が減少する。そこで、本発明のスポット溶接装置は、補助通電用電極の電流値を測定することで、ワーク内部の接触状態を検知することとしている。
これにより、外見からは判断できないワーク内部の接触状態に合わせて補助通電用電極への電流を制御することができ、最薄板材を適切に溶接することができる。
また、3枚以上の板材(例えば、後述の最薄板材W1,板材W2,板材W3)を重ね合わせたワーク(例えば、後述のワークW)であり、前記板材中、厚みが最小である最薄板材を最外に配置して形成したワークに対して溶接を行うためのスポット溶接方法を提供する。このスポット溶接方法は、前記ワークの、前記最薄板材に溶接電極(例えば、後述の溶接用電極チップ121)及び前記溶接用電極とは逆の極性である補助通電用電極(例えば、後述の補助通電用電極チップ122)を当接させ、前記最薄板材側とは逆側に前記溶接用電極とは逆の極性である主通電用電極(例えば、後述の主通電用電極チップ131)を当接させることで前記ワークを挟持する工程と、前記補助通電用電極の状態(例えば、後述の当接角度又は補助電流の電流値)を検知し、検知した前記状態に応じて前記溶接用電極及び前記補助通電用電極の間を結ぶ電流経路に流れる電流を制御する工程と、を有することを特徴とする。
このとき、補助通電用電極の状態として、前記溶接用電極及び前記補助通電用電極の前記最薄板材への当接角度を用いることとしてもよく、また、前記補助通電用電極に流れる電流の電流値を用いることとしてもよい。
このスポット溶接方法によれば、上記のスポット溶接装置の発明と同様の効果がある。
本発明によれば、繰り返し大きな電流量の電流を遮断し続けたとしても、そのスイッチに用いた電極の抵抗値の変化が少ないことから、継続して使用し続けたとしても安定した量の電流を流すことができるスイッチ用電極を提供できる。また、継続して使用し続けたとしても、安定して板材間を接合することのできる抵抗溶接装置を提供できる。
また、本発明によれば、ワークの外側に配置された最薄板材を適切に溶接することができる。
本発明の一実施形態に係る一組のスイッチ用電極を有するスイッチを用いたスポット溶接装置の構成を示す側面図である。 上記スポット溶接装置の電極部の構成を示す図である。 電流の遮断を繰り返すことによる、本発明に係るスイッチ用電極の抵抗値の変化を示す図である。 電流の遮断を繰り返すことによる、従来のスイッチ用電極の抵抗値の変化を示す図である。 本発明の一実施形態に係るスポット溶接装置の構成を示す側面図である。 上記実施形態に係るスポット溶接装置の電極部の構成を示す図である。 上記実施形態に係るスポット溶接装置によるワークへの当接角度に応じた補助電流制御の概要を示す図である。 上記実施形態に係るスポット溶接装置による補助電流値に応じた補助電流制御の概要を示す図である。 上記実施形態に係るスポット溶接装置による補助電流制御の詳細を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る一組のスイッチ用電極を有するスイッチを用いたスポット溶接装置の構成を示す側面図である。スポット溶接装置1は、ロボットアーム80の先端に取り付けられた電動式のスポット溶接装置である。
スポット溶接装置1は、複数の板材W1(薄板)、W2(厚板)及びW3(厚板)を重ね合わせたワークWを、後述する複数の電極で挟んで加圧し、この状態で電極間に通電することでワークWを溶接するものである。
スポット溶接装置1は、ロボットアーム80の先端に設けられた支持部90により支持されたスポット溶接ガン10と、このスポット溶接ガン10を制御する制御装置100と、を備える。
支持部90は、支持ブラケット91を含んで構成される。この支持ブラケット91は、上板91aと、この上板91aに平行な下板91bと、を備える。これら上板91aと下板91bの間には、ガイドバー92が橋架されている。
ガイドバー92には、その軸方向に摺動自在な支持板93が取り付けられている。支持板93は、ロボットアーム80側から上板91a及び下板91bに対して平行に延び、その先端側でスポット溶接ガン10を支持する。支持板93の基端側の上面には、筐体状の支持体94が設けられている。上板91aと支持体94の間には、ガイドバー92に巻回された第1コイルスプリング95が介装されている。同様に、下板91bと支持板93の間には、ガイドバー92に巻回された第2コイルスプリング96が介装されている。
スポット溶接ガン10は、上記の支持板93に支持されることで、支持部90に対して相対的に昇降可能となっている。スポット溶接ガン10は、溶接ガン本体11と、溶接ガン本体11の先端に設けられた溶接用電極部15と、後述する電流源としての電源30と、を備える。
溶接ガン本体11は、その上部に設けられたサーボモータ16と、このサーボモータ16に連結された図示しない送りねじ機構と、備える。
溶接用電極部15は、可動電極部120と、固定電極部130と、を含んで構成される。
可動電極部120は、溶接ガン本体11の先端から下方に突出し、送りねじ機構に連結されたロッド12の先端に支持されている。可動電極部120は、サーボモータ16により送りねじ機構を介してロッド12が上下動(図1のA2方向又はA1方向に移動)することで、後述する固定電極部130に対して進退可能となっている。
固定電極部130は、溶接ガン本体11の先端に連結された連結部14から下方に延びるC形ヨーク13の先端に支持されている。
これら可動電極部120と固定電極部130は、ワークWを挟んで対向配置される。可動電極部120は溶接用電極チップ121と補助通電用電極チップ122を備え、固定電極部130は主通電用電極チップ131とを備え、溶接用電極チップ121、補助通電用電極チップ122及び主通電用電極チップ131はワークWを加圧、挟持する。
スイッチ20は、第1スイッチ用電極チップ21、第2スイッチ用電極チップ22及びシリンダ機構23を備えている。第1スイッチ用電極チップ21は溶接ガン本体11に取り付けられている。第2スイッチ用電極チップ22にはシリンダ機構23が取り付けられている。第1スイッチ用電極チップ21は固定されているが、第2スイッチ用電極チップ22はシリンダ機構23によって上下に駆動可能になっている。第2スイッチ用電極チップ22を駆動させて、第1スイッチ用電極チップ21及び第2スイッチ用電極チップ22を接触させることで通電を行い、第1スイッチ用電極チップ21及び第2スイッチ用電極チップ22を離間させることで電流を遮断する。
図2は、スポット溶接装置1の溶接用電極部15の構成を示す図である。
可動電極部120の備える溶接用電極チップ121と補助通電用電極チップ122の先端面の高さ位置は、略同一となっている。
溶接用電極チップ121と補助通電用電極チップ122は、所定の間隔を設けて、ワークWの面方向に沿って配置されている。これら電極チップは、円柱状であり、溶接用電極チップ121の先端はドーム状となっている。
固定電極部130の備える主通電用電極チップ131は、ワークWを挟んで溶接用電極チップ121の対向に配置される。主通電用電極チップ131は、円柱状であり、その先端はドーム状となっている。
以上のような構成からなる溶接用電極部15には、電源30が接続される。具体的には図2に示すように、電源30の正極が溶接用電極チップ121に接続され、その負極が主通電用電極チップ131及び補助通電用電極チップ122に接続される。
このため、電源30から溶接用電極チップ121を経てワークWに流入する溶接電流は、主通電用電極チップ131に向かう電流経路D1及び補助通電用電極チップ122に向かう電流経路D2に沿って流れ、それぞれ主通電用電極チップ131及び補助通電用電極チップ122を経て電源30に戻る。
図2に示すように、電流経路D1と電流経路D2に沿って溶接電流が流れる結果、溶接用電極チップ121及び主通電用電極チップ131間の厚み方向の中でも、W2とW3の界面の電流密度よりも、W1とW2の界面の電流密度の方が高くなる。一般的に、薄板−厚板−厚板と重ね合わせたワークに抵抗溶接を施した場合、薄板−厚板側よりも厚板−厚板側のほうが板材の溶融熱が発生しやすい。しかし、図2のように電極を配置すれば、前述したように薄板−厚板側の電流密度が高くなるので、本来、抵抗溶接によって接合し難い薄板−厚板側を効率よく溶融し、接合することができる。
また、補助通電用電極チップ122と電源30の負極の間にはスイッチ20が設けられている。図2に示したワークWに抵抗溶接を施す際、通電の初期では電流経路D1と電流経路D2に電流を分岐して流すことで、溶接用電極チップ121及び主通電用電極チップ131間の厚み方向の中でも、W1とW2の界面のナゲットN1を成長させる。ナゲットN1が十分に成長した後、スイッチ20で電流を遮断することでワーク中を流れる電流の経路を電流経路D1のみにし、W2とW3の界面のナゲットN2の方を成長させる。スイッチ20で電流を遮断することでナゲットN1及びナゲットN2をバランス良く成長させることができるので、接合強度に優れた接合部を得ることができる。電源30及びスイッチ20は制御装置100によって制御される。なお、図2は抵抗溶接開始直後の状態を表しているので、ナゲットN1,N2はそれほど成長していない。
図1に戻って、サーボモータ16は制御装置100によって制御される。
次に、本実施形態に係るスポット溶接装置1の動作について説明する。
先ず、可動電極部120を固定電極部130に対して離間させた状態で、ロボットアーム80及び支持部90の動作により、ワークWの溶接部位にスポット溶接ガン10を移動させる。具体的には、固定電極部130の主通電用電極チップ131の先端面が、ワークWの溶接部位の下面に当接する位置に、スポット溶接ガン10を移動させる。
次いで、制御装置100によりサーボモータ16を制御して、送りねじ機構の作用で可動電極部120をワークWに対して前進させる。すると、溶接用電極チップ121及び補助通電用電極チップ122の各先端面が、ワークWの上面に当接する。
次いで、溶接用電極チップ121、補助通電用電極チップ122及び主通電用電極チップ131によってワークWを加圧しつつ、制御装置100により電源30を制御して、溶接電流を供給する。すると、電流経路D1に沿って溶接用電極チップ121から主通電用電極チップ131に溶接電流が流れるとともに、電流経路D2に沿って溶接用電極チップ121から補助通電用電極チップ122に溶接電流が流れる。これにより、電流密度が高く入熱量が最も大きい溶接用電極チップ121及び主通電用電極チップ131間の厚み方向のW1とW2の界面において、ワーク材の溶融が最も促進されてナゲットN1が生成する。
そして、制御装置100によりスイッチ20を制御して、電流経路D2に沿って流れる溶接電流の供給を停止する。これにより、ワークWの中を流れる電流が電流経路D1に沿って流れる溶接電流だけになるので、溶接用電極チップ121及び主通電用電極チップ131間の厚み方向のW2とW3の界面で入熱量が最も大きくなり、ナゲットN2が成長し、ワーク材の溶融が進行する。
その後、制御装置100により電源30を制御して、溶接電流の供給を停止する。これにより、ナゲットが冷却固化し、ワークWが溶接される。
次に、スイッチ20について説明する。
前述したように、スイッチ20の第1スイッチ用電極チップ21及び第2スイッチ用電極チップ22が接触することで通電をし、離間することで電流を遮断する。スイッチ20は、抵抗溶接で使用される大容量の電流を遮断することから、電極同士を離間する際にはスパークが発生してしまう。電流を遮断する際のスパークの発生は電極表面を傷つけ、磨耗させてしまうことから好ましくない。スパークの発生を防止するために、スパーク防止機構を設けることもできるが、抵抗溶接を行うような大きな電流では、スパーク防止機構で完全にスパークの発生を抑えることは難しい。また、電極表面にめっき等を施した場合でも、抵抗溶接装置に用いる場合のように何千回、何万回と繰り返し使用することで、電極表面が磨耗してしまう。逆に、初期の電極表面をなめらかにすればするほど初期のスイッチ用電極と、繰り返し使用した後のスイッチ用電極の抵抗値に大きな差がでてしまい、抵抗溶接をする際の電流量の設定が難しくなるという問題もある。抵抗溶接をする際の電流量の設定が難しいと、安定した品質の溶接されたワーク材の提供も難しくなってしまう。
本発明では、使用初期及び繰り返し使用した後におけるスイッチ用電極の抵抗値の差をできるだけ小さくするために、スイッチ用電極同士が面接触するようにし、電極同士の接触する面に凹凸加工を施すことで、電流遮断時におけるスパークの発生を許容することにした。つまり、最初から電極表面に凹凸加工を施しておけば、電流遮断時にスパークが発生して電極表面が傷ついたとしても、その傷によるスイッチ用電極同士の接触面積の増減を抑制できるので、スイッチ用電極の抵抗値への影響も小さい。
一対のスイッチ用電極同士が面接触するようにしたのは、電極同士が接触する面に、ある程度の面積があった方が電流遮断時のスパークによる、電極同士の接触面積の増減への影響が少ないからである。
スイッチ用電極の形状は、スイッチ用電極同士が面で接触すれば、特に限定されない。スイッチ用電極のうち、凹凸加工の施された面は平面であり、凹凸加工の施された平面と接触する面も平面である。
スイッチ用電極表面の凹凸加工は、一方のスイッチ用電極に施しても良いし、両方のスイッチ用電極に施しても良い。両方のスイッチ用電極に凹凸加工を施した方が、繰り返し電流の遮断を行うことによる、スイッチ用電極同士の接触面積の増減への影響が少ない傾向にある。
スイッチ用電極の表面の凹凸はブラスト処理や機械加工等によって設けることができるが、凹凸を設ける方法は特に限定されない。スイッチ用電極の素材としては導電性の素材であれば限定されないが、特にアルミナ分散銅が好ましい。
本発明のスイッチ用電極の、一対の電極同士が接触する面のうち、凹凸を有する平面の表面粗さ(Ra)は、60〜150μmであることが好ましい。スイッチ用電極の平面の表面粗さ(Ra)が60μm未満だと、電流の遮断を繰り返し行うことによる電極同士の接触面積の変化が大きくなってしまう傾向にあり、150μmよりも大きいと、スイッチ用電極の抵抗が大きくなってしまい、抵抗溶接を施す際の分岐電流が小さくなってしまう傾向にある。
なお、スイッチ用電極の平面の表面粗さ(Ra)は、一般的に使用される表面粗さの測定装置を用いて測定することができる。
本発明のスイッチ用電極の、一対の電極同士の接触する面における接触面積比率は10〜90%であることが好ましい。スイッチ用電極の、一対の電極同士の接触する面における接触面積比率が90%よりも大きいと、電流の遮断を繰り返し行うことによる電極同士の接触面積の変化が大きくなってしまう傾向にあり、10%未満だと、スイッチ用電極の抵抗が大きくなってしまい、抵抗溶接を施す際の分岐電流が小さくなってしまう傾向にある。
接触面積比率が21%である一対のスイッチ電極を用いて、2〜4kAの電流の切断を繰り返し、接触面積比率の変化を調べたところ、30,000打点と90,000打点での接触面積比率はそれぞれ65%と73%になった。測定結果のばらつきを考慮すれば、スイッチ用電極の一対の電極同士の接触する面における接触面積比率を10〜90%にしておけば、電流の遮断を繰り返し行うことによる電極同士の接触面積の変化が小さくなる傾向にあることが分かる。
一対のスイッチ用電極同士の接触する面における接触面積比率は、感圧紙を用いて測定する。まず、感圧紙を、電流の通電中における通常の圧力で一対のスイッチ用電極に挟みこみ、その後、一対のスイッチ用電極を離間し、感圧紙の着色した部分の面積を測定する。一対のスイッチ用電極同士の接触する面の面積に対する、感圧紙の着色した部分の面積の比率が、一対のスイッチ用電極同士の接触する面における接触面積比率である。
次に、電流の遮断を繰り返すことによるスイッチ用電極の抵抗値への影響を、図3及び図4を用いて説明する。
図3は本発明の一対のスイッチ用電極を用いた例である。本発明の一対のスイッチ用電極の例として、直径16mmの円柱状の電極で、他方のスイッチ用電極と接する側が平面で、且つ、他方のスイッチ用電極と接触する面がブラスト処理によって、表面粗さ(Ra)が60μm、電極同士の接触する面における接触面積比率が21%に調整されている電極が一対用いられている。電極の素材はアルミナ分散銅であり、2〜4kAの電流の切断を繰り返した。
図3から明らかなように、本発明の一組のスイッチ用電極は、電流の遮断を繰り返すことによる抵抗値の変化がほとんどない。
一方、図4は従来のスイッチ用電極を用いた例である。従来のスイッチ用電極として、直径16mmの円柱状の電極で、他方のスイッチ用電極と接する側が平坦な電極及び直径16mmの円柱状の電極で、他方のスイッチ用電極と接する側がドーム状の電極(電極を側面から観察した時の電極先端はR100の曲線となっている)の一対の電極が用いられている。電極の素材はアルミナ分散銅であり、2〜4kAの電流の切断を繰り返した。
図4から明らかなように、従来のスイッチ用電極は、電流の遮断に使用を開始した直後に、急激に抵抗値が下がり、電流の遮断を繰り返すことで、抵抗値も安定した値になってくる。これは、電流の遮断を繰り返し行うことによって、他方のスイッチ用電極と接する側がドーム状の電極の先端が削れて、スイッチ用電極の電極同士の接触する面の面積が大きくなってしまったことによると考えられる。
上記実施形態では、本発明の一対のスイッチ用電極をスポット溶接装置に用いる場合について説明したが、本発明の一対のスイッチ用電極の用途はこれに限られるものではなく、スポット溶接ではない抵抗溶接を行う際に用いられる抵抗溶接装置にも用いることができるし、電流を開閉するあらゆるスイッチ及びそのスイッチを含む装置に用いることができる。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
[第2実施形態]
続いて、本発明の別実施形態について、図5〜図9を参照して説明する。
[スポット溶接装置1の構成]
図5は、本発明の一実施形態に係るスポット溶接装置の構成を示す側面図である。本実施形態に係るスポット溶接装置1は、ロボットアーム80の先端に取り付けられた電動式のスポット溶接装置である。
スポット溶接装置1は、複数の板材を重ね合わせたワークWを、後述する複数の電極で挟んで加圧し、この状態で電極間に通電することでワークWを溶接する。なお、本実施形態のスポット溶接装置1は、3枚以上の板材により形成され、且つ最も外側に最薄板材が配置されたワークWの溶接に好適に用いられる。このようなワークWの一例として、本実施形態では、上方から最薄板材W1、板材W2(厚板)及び板材W3(厚板)を配置したワークWを用いることとしている。
スポット溶接装置1は、ロボットアーム80の先端に設けられた支持部90により支持されたスポット溶接ガン10と、このスポット溶接ガン10を制御する制御装置100と、を備える。
支持部90は、支持ブラケット91を含んで構成される。この支持ブラケット91は、上板91aと、この上板91aに平行な下板91bと、を備える。これら上板91aと下板91bの間には、ガイドバー92が橋架されている。
ガイドバー92には、その軸方向に摺動自在な支持板93が取り付けられている。支持板93は、ロボットアーム80側から上板91a及び下板91bに対して平行に延び、その先端側でスポット溶接ガン10を支持する。支持板93の基端側の上面には、筐体状の支持体94が設けられている。上板91aと支持体94の間には、ガイドバー92に巻回された第1コイルスプリング95が介装されている。同様に、下板91bと支持板93の間には、ガイドバー92に巻回された第2コイルスプリング96が介装されている。
スポット溶接ガン10は、上記の支持板93に支持されることで、支持部90に対して相対的に昇降可能となっている。スポット溶接ガン10は、溶接ガン本体11と、溶接ガン本体11の先端に設けられた溶接用電極部15と、溶接用電極部15に対して電流を供給する電流源30A(図6参照)と、を備える。
溶接ガン本体11は、その上部に設けられたサーボモータ16と、このサーボモータ16に連結された図示しない送りねじ機構と、備える。
溶接用電極部15は、可動電極部120と、固定電極部130と、を含んで構成される。
可動電極部120は、溶接ガン本体11の先端から下方に突出し、送りねじ機構に連結されたロッド12の先端に支持されている。可動電極部120は、サーボモータ16により送りねじ機構を介してロッド12が上下動(図5のA2方向又はA1方向に移動)することで、後述する固定電極部130に対して進退可能となっている。なお、ロッド12の移動量は、制御装置100に供給され、後述する補助電流制御に用いられる。
固定電極部130は、溶接ガン本体11の先端に連結された連結部14から下方に延びるC形ヨーク13の先端に支持されている。
これら可動電極部120と固定電極部130とは、ワークWを挟んで対向配置され、ワークWと接触させて通電させることにより、最薄板材W1、板材W2及び板材W3間に溶接部(以下、「ナゲットN」と呼ぶ)を形成する。
図6は、スポット溶接装置1の溶接用電極部15の構成を示す図である。
可動電極部120は、溶接用電極チップ121と、この溶接用電極チップ121との間で通電する補助通電用電極チップ122と、を備える。
溶接用電極チップ121及び補助通電用電極チップ122は、先端部がドーム状の円柱形状であり、所定の間隔を設けてワークWの面方向に沿って配置される。また、これら電極チップの先端部は、略同一の高さ位置でワークWの上側表面に向けて配置され、ロッド12(図5参照)の上下動に応じてワークWの上側表面を押圧する。
なお、図示は省略するものの、補助通電用電極チップ122には、エアシリンダ等で構成される移動手段が設けられており、ロッド12とは独立して上下動可能に構成される。また、補助通電用電極チップ122には、レーザ変位計等で構成される移動量測定手段が設けられており、移動手段による上下動の移動量を測定可能に構成される。また、補助通電用電極チップ122には、電流計が設けられており、溶接用電極チップ121から流れる電流の値を測定可能に構成される。なお、移動量測定手段により測定された移動量及び電流計により測定された電流値は、制御装置100に供給され、後述する補助電流制御に用いられる。
固定電極部130は、溶接用電極チップ121との間で通電する主通電用電極チップ131を備える。
主通電用電極チップ131は、先端部がドーム状の円柱形状である。主通電用電極チップ131の先端部は、ワークWの下側表面に向けて配置され、ロッド12(図5参照)の上下動に応じて可動電極部120が上下動することでワークWの下側表面を押圧する。
以上のような構成からなる可動電極部120及び固定電極部130には、電流源30Aが接続される。具体的には、溶接用電極チップ121は、電流源30Aの正極に接続され、補助通電用電極チップ122及び主通電用電極チップ131は、電流源30Aの負極に接続される。
なお、電流源30Aは、図示しない電源と可変抵抗とを備え、各電極チップ間に電流を供給する。
そのため、電流源30Aから溶接用電極チップ121を経てワークWに流入する電流は、電流経路D1に沿って流れ、主通電用電極チップ131を経て電流源30Aに戻る。このような電流経路D1を流れる電流(以下、「主電流」と呼ぶことがある)は、ワークWの厚み方向中心付近を加熱することで当該加熱部分を中心にナゲットNを生成し、ワークWを溶接する。
また、電流源30Aから溶接用電極チップ121を経てワークWに流入する電流は、電流経路D2,D3に沿って流れ、補助通電用電極チップ122を経て電流源30Aに戻る。このような電流経路D2,D3を流れる電流(以下、「補助電流」と呼ぶことがある)は、主としてワークWの最外側に配置された最薄板材W1及び板材W2の間を加熱することで、最外側の最薄板材W1を溶接するために用いられる。即ち、最も外側に最薄板材W1を配置した場合には、最薄板材W1及び板材W2の界面がワークWの厚み方向中心付近ではなく外側近傍に位置することになり、中心付近にナゲットNを生成する主電流だけでは最薄板材W1を溶接できないことがある。そこで、補助通電用電極チップ122を用いて外側の最薄板材W1を適切に溶接することとしている。
なお、図6では、補助通電用電極チップ122を2つ設けることとしているが、これに限られるものではなく、外側の最薄板材W1を溶接可能であれば、1つのみとしてもよく、また、3つ以上設けることとしてもよい。また、後述するように、補助通電用電極チップ122には、溶接用電極チップ121との間の電気的な接続を解除するスイッチや、溶接用電極チップ121から流れる補助電流を変化させる可変抵抗等を備えることとしてもよい。
図5に戻って、制御装置100は、サーボモータ16及び電流源30Aを制御する。また、後述するように、制御装置100は、補助通電用電極チップ122の状態を測定し、その測定結果に応じて補助通電用電極チップ122及び電流源30Aを制御する。なお、補助通電用電極チップ122の状態とは、移動量測定手段により測定された移動量や電流計により測定された電流値を含むものとする。
[スポット溶接装置1の基本動作]
次に、本実施形態に係るスポット溶接装置1の基本的な動作について説明する。
先ず、可動電極部120を固定電極部130に対して離間させた状態で、ロボットアーム80及び支持部90の動作により、ワークWの溶接部位にスポット溶接ガン10を移動させる。具体的には、固定電極部130の主通電用電極チップ131の先端部が、ワークWの溶接部位の下側表面に当接する位置に、スポット溶接ガン10を移動させる。
次いで、制御装置100は、サーボモータ16を制御して、送りねじ機構の作用で可動電極部120をワークWに対して前進させる。すると、溶接用電極チップ121及び補助通電用電極チップ122の各先端部がワークWの上側表面に当接する。このとき、ワークWに対してスポット溶接ガン10が傾斜している場合には、溶接用電極チップ121及び補助通電用電極チップ122の両先端部が適切にワークWの上側表面に当接しないため、制御装置100は、補助通電用電極チップ122に設けた移動手段をサーボモータ16とは独立して制御する。これにより、ワークWに対してスポット溶接ガン10が傾斜している場合であっても、各電極チップの先端部をワークWの上側表面に確実に当接させることができる。
制御装置100は、各電極チップの先端部がワークWの表面に当接した状態で可動電極部120をワークWに対して更に前進させる。すると、各電極チップの先端部によりワークWが加圧され、ワークWを形成する板材間の隙間が詰められ電気的に接続される。
次いで、制御装置100は、各電極チップの先端部による加圧を維持しつつ、電流源30Aを制御して、電流を供給する。すると、電流経路D1に沿って溶接用電極チップ121から主通電用電極チップ131に主電流が流れるとともに、電流経路D2,D3に沿って溶接用電極チップ121から補助通電用電極チップ122に補助電流が流れる。これにより、ワークWの厚み方向の中央部から厚み方向上方部にかけて、ワーク材の溶融が促進されてナゲットNが生成される。
その後、制御装置100は、電流源30Aを制御して、電流の供給を停止する。なお、補助電流による外側の最薄板材W1と板材W2との間の溶接は、主電流による溶接よりも短時間で済むため、制御装置100は、補助電流を主電流に先駆けて停止することとしてもよい。具体的には、制御装置100は、補助通電用電極チップ122に設けられたスイッチを切ることで、溶接用電極チップ121と補助通電用電極チップ122との間の通電状態を解除し、補助電流を停止する。
次いで、制御装置100は、サーボモータ16を制御して、送りねじ機構の作用で可動電極部120をワークWに対して後退させる。これにより、ナゲットが冷却固化し、ワークWが溶接される。
[スポット溶接装置1の動作概要]
次に、本実施形態に係るスポット溶接装置1の特徴的な動作の概要を図7及び図8を参照して説明する。
<ワークWへの当接角度に応じた補助電流制御>
本実施形態のスポット溶接装置1は、ワークWに対してスポット溶接ガン10が傾斜して当接している場合に、当接角度に応じて溶接用電極チップ121から補助通電用電極チップ122に流れる補助電流を制御する。このワークWへの当接角度に応じた補助電流の制御の概要を図7に示す。
図7(1)を参照して、ワークWに対してスポット溶接ガン10が垂直に当接している場合、溶接用電極チップ121から主通電用電極チップ131及び補助通電用電極チップ122に対して適切に電流が流れる結果、最薄板材W1及び板材W2の界面を覆うようにナゲットNが生成される。図7(1)では、最薄板材W1及び板材W2の界面に領域L1の大きさを持つナゲットNが生成されている。
ところが、ワークWに対してスポット溶接ガン10が傾斜して当接している場合には、最薄板材W1を溶接するために十分なナゲットNが生成されない。即ち、スポット溶接ガン10の傾斜に伴いナゲットNが傾斜してしまう結果、図7(2)に示すように、最薄板材W1及び板材W2の界面を領域L1よりも小さい領域L2で覆うナゲットNしか生成することができず、最も上側に配置された最薄板材W1を適切に溶接することができない。
なお、このようにナゲットNが傾斜してしまうのは、溶接用電極チップ121及び主通電用電極チップ131のワークWとの当接部分Pが中心軸Cからずれてしまうためと考えられる。即ち、ワークWの当接部分Pは電極チップとの当接により冷却されることになるが、この冷却部分が中心軸Cからずれる結果、生成されるナゲットNが中心軸Cと非対称となり傾斜することになる。
そこで、本実施形態のスポット溶接装置1は、図7(3)(A)に示すようにスポット溶接ガン10の当接角度θに応じて補助電流を制御することとしている。ここで、スポット溶接ガン10の当接角度θは、補助通電用電極チップ122がロッド12(溶接用電極チップ121)と独立して移動した移動量から算出することができる。そのため、制御装置100は、ロッド12(溶接用電極チップ121)と独立して移動した補助通電用電極チップ122の移動量に応じて補助通電用電極チップ122に対する電流を制御する。より詳細には、ロッド12の移動に対してマイナス方向(図5におけるA2方向)に移動した補助通電用電極チップ122に対しては、通常よりも高い電流値の補助電流を通電し、ロッド12の移動に対してプラス方向(図5におけるA1方向)に移動した補助通電用電極チップ122に対しては、通常よりも低い電流値の補助電流を通電する。
なお、図7(3)は、補助通電用電極チップ122を2つ設けた場合を例にとり図示しているが、補助通電用電極チップ122を1つ又は3つ以上設けた場合についても同様に、制御装置100は、補助通電用電極チップ122の移動量に応じて補助通電用電極チップ122に対する補助電流を制御する。
これにより、傾斜している補助通電用電極チップ122側の最薄板材W1及び板材W2界面に多くの補助電流が流れるため、ナゲットNが十分に成長する。即ち、図7(2)において最薄板材W1及び板材W2の界面を十分に覆うことのできなかったナゲットNが、図7(3)(B)に示すように、領域L3という広い範囲で最薄板材W1及び板材W2の界面を覆うナゲットNにまで成長する。その結果、ワークWに対してスポット溶接ガン10が傾斜して当接した場合であっても、外側に配置された最薄板材W1を適切に溶接することができる。
<補助電流値に応じた補助電流制御>
通常、ワークWを形成する最薄板材W1,板材W2,板材W3は、可動電極部120及び固定電極部130に挟持され加圧される結果、溶接箇所が接触し電気的に接続される。しかしながら、ワークWの中には溶接箇所だけでなく他の箇所でも最薄板材W1,板材W2,板材W3が接触しているものがある。このようなワークWでは、可動電極部120及び固定電極部130の加圧により当該接触箇所を介して各電極チップ間が電気的に接続されることになり、予期せぬ電流経路が形成される。このような予期せぬ電流経路が形成されると、電流源30Aから供給される電流が当該電流経路にも流れてしまい、ワークWの溶接のために予定している電流経路を流れる電流値が減少してしまう。
そこで、本実施形態のスポット溶接装置1は、各電極チップ間、特に溶接用電極チップ121と補助通電用電極チップ122との間を流れる補助電流値に応じて、補助電流を制御する。この補助電流値に応じた補助電流の制御の概要を図8に示す。なお、図8では、補助通電用電極チップ122を1つ設けた場合を例にとり図示しているが、補助通電用電極チップ122を2つ以上設けた場合についても同様に、制御装置100は、補助電流値に応じて補助電流を制御する。
図8(1)を参照して、ワークWが可動電極部120及び固定電極部130の加圧により溶接箇所でのみ接触する場合(以下、「正常接触」と呼ぶことがある)、各電極チップ間には溶接のために予定している電流経路、即ち溶接用電極チップ121と主通電用電極チップ131との間の電流経路D1、及び溶接用電極チップ121と補助通電用電極チップ122との間の電流経路D2が形成される。このようにワークWが正常接触している状態では、電流源30Aから供給される電流は、電流経路D1,D2に流れることになる。図8(1)では、電流源30Aから供給される8KAの電流のうち、5KAの主電流が溶接用電極チップ121から主通電用電極チップ131への電流経路D1に流れ、3KAの補助電流が溶接用電極チップ121から補助通電用電極チップ122への電流経路D2に流れている。このような主電流及び補助電流がワークWに流れることで、ワークWが適切に溶接される。
図8(2)を参照して、ワークWに溶接箇所以外の接触箇所がある場合(以下、「異常接触」と呼ぶことがある)、各電極チップ間には溶接のために予定している電流経路に加え、当該異常接触箇所を流れる電流経路が形成される。図8(2)では、板材W2,W3間において異常接触箇所Qが存在する結果、溶接用電極チップ121から異常接触箇所Qを通り主通電用電極チップ131に流れる電流経路D4が形成されている。異常接触箇所Qを通る電流経路D4が形成されると、電流源30Aから供給される電流は、当該電流経路D4にも流れてしまい、本来溶接のために予定している電流経路D1,D2に流れる電流の電流値が減少してしまう。図8(2)では、電流源30Aから供給される8KAの電流のうち、2KAの電流が異常接触箇所Qを通る電流経路D4に流れてしまう結果、電流経路D2には本来予定している3KAの補助電流ではなく1KAの補助電流しか流れていない。その結果、最薄板材W1及び板材W2の界面に十分な補助電流が流れず、最薄板材W1及び板材W2の間を適切に溶接することができない。
また、異常接触箇所Qが溶接箇所の近傍にある場合には、溶接用電極チップ121と主通電用電極チップ131との間の電流経路が広くなってしまい(電流経路D1が電流経路D1+D4になってしまい)、当該電流経路の抵抗が低くなってしまう。その結果、当該電流経路に十分なジュール熱を発生させることができず、ワークWを適切に溶接することができない。
そこで、本実施形態のスポット溶接装置1は、図8(3)(A)に示すように補助通電用電極チップ122に流れる電流の電流値に応じて補助電流を制御することとしている。詳細については後述するが、図8(3)(A)では、異常接触箇所Qを通る電流経路D4が形成されることにより減少した補助電流の電流値(1KA)が本来予定している電流値(3KA)となるように電流源30Aから供給される電流値を制御することとしている。即ち、制御装置100は、電流源30Aの可変抵抗を低くし、電流源30Aから供給される電流の総電流値を8KAから11KAに上げることで、補助通電用電極チップ122に流れる補助電流の電流値を上げることとしている。
これにより、異常接触箇所Qが存在しているワークWであっても、最薄板材W1及び板材W2の界面に多くの補助電流が流れ、また、溶接用電極チップ121と主通電用電極チップ131との間にも通常よりも多くの主電流が流れるため、ナゲットNが十分に成長する。即ち、図8(2)において十分に成長することのなかったナゲットNが、図8(3)(B)に示すようにワークWを溶接するために十分な大きさのナゲットNに成長する。その結果、外見からは判断できないワークW内部の接触状態に関わらず、溶接結果を常に一定化することができる。
[補助電流制御の詳細]
以上、図7及び図8に示すように本実施形態に係るスポット溶接装置1は、補助通電用電極チップ122の状態、即ち補助通電用電極チップ122のワークWへの当接角度や補助通電用電極チップ122に流れる補助電流の電流値に応じて、補助電流を制御することでワークWを適切に溶接する。
続いて、図9を参照して、補助通電用電極チップ122の状態に応じた補助電流制御の詳細について説明する。ここで、ワークWを溶接するためのナゲットNはジュール熱により生成されるため、本実施形態では、補助電流の電流値(図9(1)(2))及び/又は補助電流の供給時間(図9(3))を制御することで、補助電流制御を行うこととしている。なお、以下に示す補助電流制御は一例に過ぎず、本発明は、補助通電用電極チップ122の状態に応じて外側の最薄板材W1に対する溶接を適切に行うことのできる他の制御に適用可能である。
図9(1)を参照して、スポット溶接装置1は、補助通電用電極チップ122を用いた溶接が不十分である場合、補助通電用電極チップ122に流れる補助電流の電流値を上げることでワークWを適切に溶接する。より詳細には、スポット溶接装置1の制御装置100は、補助通電用電極チップ122内の可変抵抗を制御することで補助通電用電極チップ122に対して高い電流値の補助電流を供給する。
図9(1)(A)を参照して、補助通電用電極チップ122がワークWに対して傾斜した状態で当接している場合について説明する。初めに、制御装置100は、ロッド12とは独立して移動する補助通電用電極チップ122の移動量を算出し、当該移動がマイナス方向であるかプラス方向であるかを特定する。続いて、制御装置100は、マイナス方向に移動した補助通電用電極チップ122内の可変抵抗を低くし、当該補助通電用電極チップ122に流れる補助電流の電流値を高くする一方で、プラス方向に移動した補助通電用電極チップ122内の可変抵抗を高くし、補助通電用電極チップ122に流れる補助電流の電流値を低くする。これにより、補助通電用電極チップ122に流れる補助電流の電流値を当接角度に応じて制御することができ、外側に配置された最薄板材W1を適切に溶接することができる。
次に、図9(1)(B)を参照して、ワークWに異常接触箇所が存在する場合について説明する。初めに、制御装置100は、補助通電用電極チップ122に流れる補助電流の電流値を取得し、正常値(例えば3KA)以下であるか否かを判定する。このとき、補助電流の電流値が正常値以下である場合には、制御装置100は、ワークWに異常接触箇所が存在すると判断し、補助通電用電極チップ122に流れる補助電流を高くする。即ち、制御装置100は、当該補助通電用電極チップ122内の可変抵抗を低くし、補助通電用電極チップ122に補助電流が流れ易くする。これにより、ワークWに異常接触箇所が存在する場合であっても外側に配置された最薄板材W1を適切に溶接することができる。
なお、詳細な説明は省略するが、外側の最薄板材W1を溶接するのに十分な時間だけ補助通電用電極チップ122に補助電流を流した後には、制御装置100は、当該補助通電用電極チップ122への通電を停止する。これにより、主通電用電極チップ131に流れる主電流の電流値が高くなるため、外側の最薄板材W1だけでなくワークW全体を適切に溶接することができる。
続いて、図9(2)を参照して、補助電流の電流値の上昇は、補助通電用電極チップ122内の可変抵抗の制御に限らず、電流源30Aから供給される電流を上昇させることでも実現することができる。そこで、スポット溶接装置1の制御装置100は、電流源30A内の可変抵抗を制御することで補助通電用電極チップ122に対して高い電流値の補助電流を供給することとしてもよい。
図9(2)(A)を参照して、補助通電用電極チップ122がワークWに対して傾斜した状態で当接している場合について説明する。ワークWに傾斜して当接している場合、制御装置100は、電流源30A内の可変抵抗を制御し、各電極チップ間を結ぶ電流経路を流れる電流の総電流値を上昇させる。これにより、各電極チップ間を結ぶ電流経路には、通常よりも高い値の電流が流れることになり、傾斜の結果溶接しにくい外側の最薄板材W1を適切に溶接することができる。このとき、制御装置100は、当接角度に応じて補助通電用電極チップ122への通電を停止するタイミングを異ならせることとしてもよい。即ち、ロッド12に対してプラス方向に移動した補助通電用電極チップ122に対する通電を先に停止し、その後、ロッド12に対してマイナス方向に移動した補助通電用電極チップ122に対する通電を所定時間行った後、当該補助通電用電極チップ122に対する通電を停止することとしてもよい。
次に、図9(2)(B)を参照して、ワークWに異常接触箇所が存在する場合について説明する。制御装置100は、補助通電用電極チップ122に流れる補助電流の電流値が正常値以下である場合には、電流源30A内の可変抵抗を制御し、各電極チップ間を結ぶ電流経路を流れる電流の総電流値を上昇させる。これにより、異常接触箇所に流れてしまう分減少する補助電流の電流値を補うことができ、外側に配置された最薄板材W1を適切に溶接することができる。
続いて、図9(3)を参照して、補助通電用電極チップ122を用いた溶接が不十分である場合、スポット溶接装置1は、補助通電用電極チップ122への補助電流の通電時間を制御することでワークWを適切に溶接する。より詳細には、スポット溶接装置1の制御装置100は、補助通電用電極チップ122内のスイッチを制御することで補助通電用電極チップ122への通電時間を制御する。
図9(3)(A)を参照して、補助通電用電極チップ122がワークWに対して傾斜した状態で当接している場合について説明する。ロッド12に対してマイナス方向に移動した補助通電用電極チップ122に対しては、十分なジュール熱を確保すべく通常よりも長時間にわたり補助電流を通電する必要がある。そこで、制御装置100は、補助通電用電極チップ122への通電を開始した後、ロッド12に対してプラス方向に移動した補助通電用電極チップ122内のスイッチを先に切り、その後、所定時間経過した後にロッド12に対してマイナス方向に移動した補助通電用電極チップ122内のスイッチを切る。これにより、傾斜して当接した結果、最薄板材W1及び板材W2の界面のうちナゲットNを生成しにくいマイナス方向の補助通電用電極チップ122側に長時間補助電流を供給することができ、外側の最薄板材W1を適切に溶接することができる。
次に、図9(3)(B)を参照して、ワークWに異常接触箇所が存在する場合について説明する。制御装置100は、補助通電用電極チップ122に流れる補助電流の電流値が正常値以下である場合には、通常よりも遅く補助通電用電極チップ122内のスイッチを切る。即ち、制御装置100は、最薄板材W1及び板材W2の界面に十分なナゲットNを生成するために必要な時間だけ補助通電用電極チップ122に対して補助電流を通電した後に当該通電を停止する。これにより、異常接触箇所に流れてしまう分減少する補助電流を補うことができ、外側に配置された最薄板材W1を適切に溶接することができる。
以上、本実施形態に係るスポット溶接装置1について説明した。このようなスポット溶接装置1によれば、補助通電用電極チップ122の状態を測定することでワークWの状態を特定することとしている。即ち、補助通電用電極チップ122がロッド12(溶接用電極チップ121)とは独立して移動した移動量からワークWへの当接角度を特定し、また、補助通電用電極チップ122を流れる補助電流の電流値からワークWに異常接触箇所が存在するか否かを特定する。そして、スポット溶接装置1では、ワークWの状態を特定すると、特定したワークWの状態に応じて補助通電用電極チップ122に供給する補助電流を制御する。これにより、ワークWの状態に関わらず、最薄板材W1を適切に溶接することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、補助電流制御の詳細として、上記実施形態では、補助通電用電極チップ122の可変抵抗を制御する抵抗制御(図9(1))、電流源30Aの可変抵抗を制御する電流制御(図9(2))、及び補助通電用電極チップ122のスイッチを制御する切タイミング制御(図9(3))について説明したが、補助電流制御として、これら制御のうちの1つのみを適用することとしてもよく、また、複数を組み合わせて適用することとしてもよい。
このとき、組み合わせて適用するとは、補助通電用電極チップ122のスイッチを切る前後において電流値を異ならせることを含むものである。即ち、例えば、電流制御と切タイミング制御とを組み合わせる場合には、補助通電用電極チップ122のスイッチを切る前と後とで総電流値が同じであることとしてもよく、また、スイッチを切る前の方が総電流値が高くなることとしてもよく、また、スイッチを切った後の方が総電流値が高くなることとしてもよい。
また、上記実施形態では、スポット溶接ガン10がワークWへ傾斜して当接している状態での補助電流制御、及びワークWに異常接触箇所がある状態での補助電流制御を個別に説明しているが、本発明は、それぞれの状態が重畳した場合にも適用可能である。即ち、本発明は、スポット溶接ガン10がワークWへ傾斜して当接しており、且つワークWに異常接触箇所がある場合であっても適用可能である。
また、上記実施形態では、ワークWへのスポット溶接ガン10の当接角度を、溶接用電極チップ121の移動量(即ち、ロッド12の移動量)と補助通電用電極チップ122の移動量(即ち、ロッド12の移動量及び移動手段の移動量の和)との差に基づいて算出することとしているが、これに限られるものではない。例えば、補助通電用電極チップ122を複数設けることとしている場合には、溶接用電極チップ121の移動量を用いることなく、それぞれの補助通電用電極チップ122の移動量の差からワークWへのスポット溶接ガン10の当接角度を算出することとしてもよい。
また、各電極チップの移動量を用いることなく、その他の情報を用いてワークWへのスポット溶接ガン10の当接角度を算出することとしてもよい。一例として、当接時のスポット溶接ガン10及び/又はワークWを撮影した画像データを用いて、ワークWへのスポット溶接ガン10の当接角度を算出することとしてもよい。
1…スポット溶接装置
10…スポット溶接ガン
20…スイッチ(通電手段)
21…第1スイッチ用電極チップ
22…第2スイッチ用電極チップ
30…電源(通電手段)
30A…電流源
100…制御装置(通電手段、補助電流制御手段)
12…ロッド
120A…可動電極部
121…溶接用電極チップ(第1溶接用電極、溶接用電極)
122…補助通電用電極チップ(補助電極、補助通電用電極)
13…C形ヨーク
130A…固定電極部
131…主通電用電極チップ(第2溶接用電極、主通電用電極)
W…ワーク

Claims (10)

  1. 一対の電極から構成され、これら一対の電極同士を面接触させることで通電し、且つ離間させることで通電を遮断するスイッチに用いられるスイッチ用電極であって、
    前記一対の電極同士が接触する面のうち少なくとも一方が、凹凸を有する平面であることを特徴とするスイッチ用電極。
  2. 前記平面の表面粗さ(Ra)が60〜150μmであることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ用電極。
  3. 前記一対の電極同士の接触する面における接触面積比率が10〜90%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ用電極。
  4. 複数の板材を重ね合わせて形成されたワークを抵抗溶接する抵抗溶接装置であって、
    前記ワークの一方の面に当接する第1溶接用電極と、
    前記第1溶接用電極とは反対側から前記ワークに当接し、且つ前記第1溶接用電極とは逆の極性を有する第2溶接用電極と、
    前記第1溶接用電極と同じ側から前記ワークに当接し、且つ前記第1溶接用電極とは逆の極性を有する補助電極と、
    前記第1溶接用電極、前記第2溶接用電極及び前記補助電極により前記ワークを挟持加圧した状態で、前記第1溶接用電極と前記第2溶接用電極との間に主電流を流すとともに、前記第1溶接用電極と前記補助電極との間に分岐電流を流し、前記分岐電流を請求項1〜3のいずれかに記載のスイッチ用電極を有するスイッチで遮断する通電手段と、を備えることを特徴とする抵抗溶接装置。
  5. 3枚以上の板材を重ね合わせたワークであり、前記板材中、厚みが最小である最薄板材を最外に配置して形成したワークに対して溶接を行うためのスポット溶接装置であって、
    前記最薄板材に当接する溶接用電極と、
    前記最薄板材に当接し、且つ前記溶接用電極とは逆の極性である補助通電用電極と、
    前記溶接用電極及び前記補助通電用電極とともに前記ワークを挟持し、且つ前記溶接用電極とは逆の極性である主通電用電極と、
    前記補助通電用電極の状態を検知し、検知した前記状態に応じて前記溶接用電極及び前記補助通電用電極の間を結ぶ電流経路に流れる電流を制御する補助電流制御手段と、
    を備えることを特徴とするスポット溶接装置。
  6. 前記補助電流制御手段は、前記溶接用電極及び前記補助通電用電極の前記最薄板材への当接角度に応じて前記電流経路に流れる電流を制御する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のスポット溶接装置。
  7. 前記補助電流制御手段は、前記補助通電用電極に流れる電流の電流値に応じて前記電流経路に流れる電流を制御する、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のスポット溶接装置。
  8. 3枚以上の板材を重ね合わせたワークであり、前記板材中、厚みが最小である最薄板材を最外に配置して形成したワークに対して溶接を行うためのスポット溶接方法であって、
    前記ワークの、前記最薄板材に溶接用電極及び前記溶接用電極とは逆の極性である補助通電用電極を当接させ、前記最薄板材側とは逆側に前記溶接用電極とは逆の極性である主通電用電極を当接させることで前記ワークを挟持する工程と、
    前記補助通電用電極の状態を検知し、検知した前記状態に応じて前記溶接用電極及び前記補助通電用電極の間を結ぶ電流経路に流れる電流を制御する工程と、
    を有することを特徴とするスポット溶接方法。
  9. 前記電流を制御する工程は、前記溶接用電極及び前記補助通電用電極の前記最薄板材への当接角度に応じて前記電流経路に流れる電流を制御する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のスポット溶接方法。
  10. 前記電流を制御する工程は、前記補助通電用電極に流れる電流の電流値に応じて前記電流経路に流れる電流を制御する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載のスポット溶接方法。
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