JP2014217874A - 溶接電流値調整装置 - Google Patents

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Tatsuro Ikeda
達郎 池田
純友 渡邉
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純友 渡邉
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Akira Goto
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庸介 比留間
Yasusuke Hiruma
庸介 比留間
鈴木 孝典
Takanori Suzuki
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Abstract

【課題】汎用性が高く、効率的な溶接を可能とする溶接電流値調整装置を提供すること。
【解決手段】抵抗溶接の電流値を調整する溶接電流値調整装置21において、銅体361とステンレス体362とが交互に電気的に接続されて一体化され、その一端近傍が電流経路D2の一端に電気的に接続された抵抗体36と、抵抗体36における銅体361とステンレス体362の並び方向に変位可能であるとともに、抵抗体36の並び方向の異なる位置に当接又は離間可能に設けられ、電流経路D2の他端に電気的に接続された第1スイッチ用電極チップ37と、を備え、第1スイッチ用電極チップ37が、抵抗体36の並び方向の異なる位置に当接することで、抵抗溶接の電流値を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶接電流値調整装置に関する。詳しくは、抵抗溶接の電流値を調整する溶接電流値調整装置に関する。
従来、溶接電流値を変更可能なスポット溶接機が知られている(例えば、特許文献1参照)。このスポット溶接機は、多工程の溶接条件に応じてそれぞれの溶接電流値が設定される各工程の可変抵抗器と、各工程の溶接用可動電極を操作する足踏みスイッチと、足踏みスイッチの操作に連動して各工程の可変抵抗器を順次切換える切換えスイッチと、を備える。このスポット溶接機によれば、1台で多工程の溶接が可能であるため、従来のように各工程に溶接機を配備する必要がなく、所要スペース及び設備費が軽減される。
実開平4−104282号公報
しかしながら特許文献1のスポット溶接機では、溶接電流値の切換えにチャンネル切換え方式や足踏み操作方式が採用されているため、装置が大型化するうえ、操作が煩雑である。そのため、汎用性が低く、効率的な溶接ができない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、汎用性が高く、効率的な溶接を可能とする溶接電流値調整装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、抵抗溶接の電流値を調整する溶接電流値調整装置(例えば、後述の溶接電流値調整装置21)において、電気抵抗の低い導電体(例えば、後述の銅体361)と電気抵抗の高い導電体(例えば、後述のステンレス体362)とが交互に電気的に接続されて一体化され、その一端近傍が溶接電流経路(例えば、後述の電流経路D2)の一端に電気的に接続された通電部材(例えば、後述の抵抗体36)と、前記通電部材における前記電気抵抗の低い導電体と前記電気抵抗の高い導電体の並び方向に変位可能であるとともに、前記通電部材の前記並び方向の異なる位置に当接又は離間可能に設けられ、前記溶接電流経路の他端に電気的に接続された接続手段(例えば、後述の第1スイッチ用電極チップ37)と、を備え、前記接続手段が、前記通電部材の前記並び方向の異なる位置に当接することで、抵抗溶接の電流値を調整することを特徴とする。
本発明では、電気抵抗の低い導電体と高い導電体とを交互に電気的に接続して一体化し、その一端近傍を溶接電流経路の一端に電気的に接続した通電部材を設ける。また、この通電部材における各導電体の並び方向の異なる位置に、溶接電流経路の他端に電気的に接続した接続手段を当接することで、抵抗溶接の電流値を調整する。
本発明によれば、通電部材に対する接続手段の当接位置を変更することで、抵抗溶接の電流値を容易に調整できる。そのため、ナゲットの形成領域を、板組み(積層枚数、板材料等)に応じて容易に変更できる。例えば、複数の板組みにより構成された1台の車両部材を溶接する場合や、複数種の車両部材を溶接する場合であっても、所望の位置にナゲットを形成できるため、確実に溶接できる。従って、本発明によれば、汎用性が高く、効率的な溶接を可能とする溶接電流値調整装置を提供できる。
本発明によれば、汎用性が高く、効率的な溶接を可能とする溶接電流値調整装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係るスポット溶接装置の構成を示す側面図である。 上記実施形態に係るスポット溶接装置の電極部及び溶接電流値調整装置の構成を示す図である。 上記実施形態に係るスポット溶接装置の溶接用可変抵抗装置の動作の概要を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスポット溶接装置1の構成を示す側面図である。本実施形態に係るスポット溶接装置1は、ロボットアーム80の先端に取り付けられた電動式のスポット溶接装置である。
スポット溶接装置1は、複数の板材を重ね合わせたワークWを、後述する複数の電極で挟んで加圧し、この状態で電極間に通電することでワークWを溶接する。なお、本実施形態のスポット溶接装置1は、3枚以上の板材により形成され、且つ最も外側に最薄板材が配置されたワークWの溶接に好適に用いられる。このようなワークWの一例として、本実施形態では、上方から最薄板材W1、板材W2(厚板)及び板材W3(厚板)を配置したワークWを用いる。
スポット溶接装置1は、ロボットアーム80の先端に設けられた支持部90により支持されたスポット溶接ガン10と、このスポット溶接ガン10を制御する制御装置100と、を備える。
支持部90は、支持ブラケット91を含んで構成される。この支持ブラケット91は、上板91aと、この上板91aに平行な下板91bと、を備える。これら上板91aと下板91bの間には、ガイドバー92が橋架されている。
ガイドバー92には、その軸方向に摺動自在な支持板93が取り付けられている。支持板93は、ロボットアーム80側から上板91a及び下板91bに対して平行に延び、その先端側でスポット溶接ガン10を支持する。支持板93の基端側の上面には、筐体状の支持体94が設けられている。上板91aと支持体94の間には、ガイドバー92に巻回された第1コイルスプリング95が介装されている。同様に、下板91bと支持板93の間には、ガイドバー92に巻回された第2コイルスプリング96が介装されている。
スポット溶接ガン10は、上記の支持板93に支持されることで、支持部90に対して相対的に昇降可能となっている。スポット溶接ガン10は、溶接ガン本体11と、溶接ガン本体11の先端に設けられた電極部15と、電極部15に対して電流を供給する電流源20(図2参照)と、電極部15に対する電流を調整する溶接電流値調整装置21(図2参照)と、を備える。
溶接ガン本体11は、その上部に設けられたサーボモータ16と、このサーボモータ16に連結された図示しない送りねじ機構と、備える。
電極部15は、可動電極部120と、固定電極部130と、を含んで構成される。
可動電極部120は、溶接ガン本体11の先端から下方に突出し、送りねじ機構に連結されたロッド12の先端に支持されている。可動電極部120は、サーボモータ16により送りねじ機構を介してロッド12が上下動(図1のA2方向又はA1方向に移動)することで、後述する固定電極部130に対して進退可能となっている。なお、ロッド12の移動量は、制御装置100に供給され、後述する補助電流制御に用いられる。
固定電極部130は、溶接ガン本体11の先端に連結された連結部14から下方に延びるC形ヨーク13の先端に支持されている。
これら可動電極部120と固定電極部130とは、ワークWを挟んで対向配置され、ワークWと接触させた状態で通電させることにより、最薄板材W1、板材W2及び板材W3間に溶接部(以下、「ナゲットN」という。)を形成する。
図2は、スポット溶接装置1の電極部15及び溶接電流値調整装置21の構成を示す図である。
可動電極部120は、溶接用電極チップ121と、この溶接用電極チップ121との間で通電する2つの補助通電用電極チップ122,122と、これら補助通電用電極チップ122,122をワークWに対して進退可能とする駆動機構123,123と、を備える。
溶接用電極チップ121及び補助通電用電極チップ122,122は、先端部がドーム状の円柱形状であり、所定の間隔を設けてワークWの面方向に沿って配置される。また、これら電極チップの先端部は、略同一の高さ位置でワークWの上側表面に向けて配置され、ロッド12(図1参照)の上下動に応じてワークWの上側表面を押圧する。
駆動機構123,123はそれぞれ、エアシリンダで構成される。補助通電用電極チップ122,122は、これら駆動機構123,123により、溶接用電極チップ121とは独立してワークWに対して進退可能となっている。また、補助通電用電極チップ122,122には、レーザ変位計等で構成される移動量測定手段が設けられており、移動手段による上下動の移動量が測定可能となっている。さらには、補助通電用電極チップ122,122には、電流計が設けられており、溶接用電極チップ121から流れる電流の値を測定可能となっている。なお、移動量測定手段により測定された移動量及び電流計により測定された電流値は、制御装置100に供給され、後述する補助電流の制御に用いられる。
固定電極部130は、溶接用電極チップ121との間で通電する主通電用電極チップ131を備える。
主通電用電極チップ131は、先端部がドーム状の円柱形状である。主通電用電極チップ131の先端部は、ワークWの下側表面に向けて配置され、ロッド12(図1参照)の上下動に応じて可動電極部120が上下動することでワークWの下側表面を押圧する。
溶接電流値調整装置21は、オンス銅板22と、溶接用可変抵抗装置30と、分流スイッチ40と、を備える。
オンス銅板22は、U字状に湾曲した銅製の板状部材であり、一端が2つの補助通電用電極チップ122,122の基端側に電気的に接続され、他端が後述する溶接用可変抵抗装置30に電気的に接続される。
溶接用可変抵抗装置30は、ガイド導体31と、可撓性導体32と、アクチュエータ33と、アクチュエータ33を支持する支持導体34と、アクチュエータ35と、抵抗体36と、第1スイッチ用電極チップ37と、を備える。
ガイド導体31は、L字状に屈曲した導体であり、一端がオンス銅板22に電気的に接続され、他端が可撓性導体32に電気的に接続される。
可撓性導体32は、可撓性を有し変形可能な導体であり、ガイド導体31の他端側に沿って配置される。より具体的には、可撓性導体32は、一端がガイド導体31の他端側に電気的に接続され、他端が支持導体34に電気的に接続される。
アクチュエータ33は、第1スイッチ用電極チップ37を、抵抗体36に対して進退可能とする。これにより、第1スイッチ用電極チップ37は、抵抗体に対して当接又は離間可能となっている。
支持導体34は、L字状に屈曲した導体であり、第1スイッチ用電極チップ37及びアクチュエータ33を支持する。支持導体34は、一端が可撓性導体32の他端に電気的に接続され、他端が第1スイッチ用電極チップ37に電気的に接続される。
アクチュエータ35は、ロッド35aの先端が支持導体34の一端側に連結される。アクチュエータ35は、ロッド35aを進退させることで、第1スイッチ用電極チップ37及びアクチュエータ33を支持する支持導体34を、抵抗体36に沿って移動(図2では上下動)させる。
抵抗体36は、電気抵抗の低い銅体361と、電気抵抗の高いステンレス体362とが、複数交互に電気的に接続されて一体化された導電性の棒状体である。抵抗体36の一端は、分流スイッチ40に電気的に接続される。抵抗体36は、所定の高さを有する直方体状の銅体361,361間に、銅体361よりも高さに低い直方体状のステンレス体362が介在している。これにより、抵抗体36の一端側から、銅体361及びステンレス体362の並び方向の異なる位置までの抵抗値が変化するように構成されている。
第1スイッチ用電極チップ37は、アクチュエータ33により、抵抗体36に対して進退することで、抵抗体36と当接又は離間可能となっている。また、第1スイッチ用電極チップ37は、アクチュエータ35のロッド35aを進退させることで、抵抗体36における銅体361及びステンレス体362の並び方向(図2では上下方向)に変位可能となっている。
分流スイッチ40は、第2スイッチ用電極チップ41と、電極板42と、シリンダ機構43と、を備える。この分流スイッチ40のON/OFFにより、分流が実行/停止される。
第2スイッチ用電極チップ41は、シリンダ機構43のロッド43aの先端に連結され、抵抗体36の一端と導体44を介して電気的に接続される。
電極板42は、導電性部材であり、電流源20に電気的に接続される。この電極板42に対しては、シリンダ機構43により第2スイッチ用電極チップ41が進退して当接又は離間可能となっている。
シリンダ機構43は、ロッド43aを進退させることで、第2スイッチ用電極チップ41を電極板42に当接又は離間させる。第2スイッチ用電極チップ41が電極板42に当接することで通電され、第2スイッチ用電極チップ41が電極板42から離間することで電流が遮断される。
以上の構成からなる可動電極部120及び固定電極部130には、電流源20が接続される。具体的には、溶接用電極チップ121は、電流源20の正極に接続され、補助通電用電極チップ122及び主通電用電極チップ131は、電流源20の負極に接続される。電流源20は、図示しない電源を有し、各電極チップ間に電流を供給する。
従って、電流源20から溶接用電極チップ121を経てワークWに流入する電流は、電流経路D1に沿って流れ、主通電用電極チップ131を経て電流源20に戻る。このような電流経路D1を流れる電流(以下、「主電流」という。)は、ワークWの厚み方向中心付近を加熱することで、当該加熱部分を中心にナゲットNを生成し、ワークWを溶接する。
また、電流源20から溶接用電極チップ121を経てワークWに流入する電流は、電流経路D2に沿って流れ、補助通電用電極チップ122,122から溶接電流値調整装置21を経て、電流源20に戻る。このような電流経路D2を流れる電流(以下、「補助電流」という。)は、主としてワークWの最外側に配置された最薄板材W1及び板材W2の間を加熱することで、最外側の最薄板材W1を溶接するために用いられる。即ち、最も外側に最薄板材W1を配置した場合には、最薄板材W1及び板材W2の界面がワークWの厚み方向中心付近ではなく外側近傍に位置することになり、中心付近にナゲットNを生成する主電流だけでは最薄板材W1を溶接できないことがある。これに対して本実施形態では、補助通電用電極チップ122,122を用いることで、外側の最薄板材W1を適切に溶接可能となっている。
補助通電用電極チップ122,122と電流源20の負極の間には、上述の分流スイッチ40が設けられる。図2に示したワークWに抵抗溶接を施す際、通電の初期では電流経路D1と電流経路D2に電流を分岐して流すことで、溶接用電極チップ121及び主通電用電極チップ131間の厚み方向の中でも、最薄板材W1と板材W2の界面のナゲットNを成長させる。ナゲットNが十分に成長した後、分流スイッチ40で電流を遮断することでワークW中を流れる電流の経路を電流経路D1のみにし、板材W2と板材W3の界面のナゲットNの方を成長させる。分流スイッチ40で電流を遮断することで、ナゲットNをバランス良く成長させ、ワークWに接合強度に優れた接合部を得ることができる。電流源20及び分流スイッチ40は制御装置100によって制御される。
なお、図2では、補助通電用電極チップ122,122を2つ設けることとしているが、これに限られるものではなく、外側の最薄板材W1を溶接可能であれば、1つのみとしてもよく、また、3つ以上設けることとしてもよい。
図1に戻って、制御装置100は、サーボモータ16及び電流源20を制御する。また、後述するように、制御装置100は、補助通電用電極チップ122,122の状態を測定し、その測定結果に応じて補助通電用電極チップ122,122及び電流源20を制御する。なお、補助通電用電極チップ122,122の状態とは、移動量測定手段により測定された移動量や電流計により測定された電流値を含むものとする。
次に、本実施形態に係るスポット溶接装置1の動作について説明する。
以下、本実施形態に係るスポット溶接装置1が、例えば、複数の板組み(積層枚数、板材料等)により構成された車両部材に対して、一工程で複数のスポット溶接(抵抗溶接)を実施する場合について説明する。この車両部材では、複数の板組みが存在するため、複数のスポット溶接箇所においてナゲットNの形成領域を変更させる必要が生じる。複数のスポット溶接は、板組み(積層枚数、板材料等)に応じて、電流経路D2に沿って溶接用電極チップ121から補助通電用電極チップ122,122に流れる補助電流値を変更する。
図3は、本実施形態に係るスポット溶接装置1の溶接用可変抵抗装置30の動作の概要を示す図である。
図3に示すように、溶接用可変抵抗装置30のアクチュエータ35を駆動し、溶接を実施するスポット溶接箇所に応じた、抵抗体36の銅体361及びステンレス体362の並び方向の位置に、第1スイッチ用電極チップ37が当接するようにロッド35aを進退させる。さらに、アクチュエータ33を駆動して第1スイッチ用電極チップ37を抵抗体36に当接させる。このとき、アクチュエータ33により第1スイッチ用電極チップ37が抵抗体36に圧接されることで、接触抵抗が低減される。第1スイッチ用電極チップ37を抵抗体36に当接させる位置は、抵抗体36のうち銅体361の部分である。
なお、抵抗体36に対する第1スイッチ用電極チップ37の当接位置は、溶接を実施しようとするスポット溶接箇所の板組みに適した電流値が得られるように、予め実験等により求めておく。
そして、可動電極部120を固定電極部130に対して離間させた状態で、ロボットアーム80及び支持部90の動作により、ワークWの溶接部位にスポット溶接ガン10を移動させる。具体的には、固定電極部130の主通電用電極チップ131の先端部が、ワークWの溶接部位の下側表面に当接する位置に、スポット溶接ガン10を移動させる。
次いで、制御装置100は、サーボモータ16を制御して、送りねじ機構の作用で可動電極部120をワークWに対して前進させる。すると、溶接用電極チップ121及び補助通電用電極チップ122,122の各先端部がワークWの上側表面に当接する。このとき、ワークWに対してスポット溶接ガン10が傾斜している場合には、溶接用電極チップ121及び補助通電用電極チップ122,122の両先端部が適切にワークWの上側表面に当接しないため、制御装置100は、補助通電用電極チップ122,122を駆動する駆動機構123,123を、サーボモータ16とは独立して制御する。これにより、ワークWに対してスポット溶接ガン10が傾斜している場合であっても、各電極チップの先端部をワークWの上側表面に確実に当接させることができる。
制御装置100は、各電極チップの先端部がワークWの表面に当接した状態で可動電極部120をワークWに対してさらに前進させる。すると、各電極チップの先端部によりワークWが加圧され、ワークWを形成する板材間の隙間が詰められ電気的に接続される。
次いで、図2に示すように、制御装置100は、各電極チップの先端部による加圧を維持しつつ、電流源20を制御して、電流を供給する。このとき、分流スイッチ40は、通電状態にしておく。すると、電流経路D1に沿って溶接用電極チップ121から主通電用電極チップ131に主電流が流れるとともに、電流経路D2に沿って溶接用電極チップ121から補助通電用電極チップ122,122に補助電流が流れる。これにより、ワークWの厚み方向の中央部から厚み方向上方部にかけて、ワーク材の溶融が促進されて最薄板材W1と板材W2の界面のナゲットNが生成される。
そして、制御装置100により分流スイッチ40を制御して、電流経路D2に沿って流れる補助電流の供給を停止する。これにより、ワークWの中を流れる電流が電流経路D1に沿って流れる主電流だけになるので、溶接用電極チップ121及び主通電用電極チップ131間の厚み方向のW2とW3の界面で入熱量が最も大きくなり、板材W2と板材W3の界面のナゲットNが成長し、ワーク材の溶融が進行する。
その後、制御装置100は、電流源20を制御して、電流の供給を停止する。
次いで、制御装置100は、サーボモータ16を制御して、送りねじ機構の作用で可動電極部120をワークWに対して後退させる。これにより、ナゲットが冷却固化し、ワークWが溶接される。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、電気抵抗の低い銅体361と電気抵抗の高いステンレス体362とを交互に電気的に接続して一体化し、その一端近傍を溶接電流経路D2の一端に電気的に接続した通電部材としての抵抗体36を設けた。また、この抵抗体36における各導電体の並び方向の異なる位置に、溶接電流経路D2の他端に電気的に接続した第1スイッチ用電極チップ37を当接することで、抵抗溶接の電流値を調整した。
本実施形態によれば、抵抗体36に対する第1スイッチ用電極チップ37の当接位置を変更することで、抵抗溶接の電流値を容易に調整できる。そのため、ナゲットの形成領域を、板組み(積層枚数、板材料等)に応じて容易に変更できる。例えば、複数の板組みにより構成された1台の車両部材を溶接する場合や、複数種の車両部材を溶接する場合であっても、所望の位置にナゲットを形成できるため、確実に溶接できる。従って、本実施形態によれば、汎用性が高く、効率的な溶接を可能とする溶接電流値調整装置21を提供できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、溶接用可変抵抗装置30を補助通電用電極チップ122,122と電流源20との間に設けたが、これに限定されない。例えば、溶接用可変抵抗装置30を電流源20と溶接用電極チップ121との間に設けてもよい。
また、上記実施形態では、補助通電用電極チップ122,122を備え、分流を実行可能なスポット溶接装置1に溶接電流値調整装置21を適用したが、これに限定されない。補助通電用電極チップを備えていない従来公知のスポット溶接装置にも適用可能である。
21…溶接電流値調整装置
36…抵抗体(通電部材)
361…銅体(電気抵抗の低い導電体)
362…ステンレス体(電気抵抗の高い導電体)
37…第1スイッチ用電極チップ(接続手段)
D2…電流経路(溶接電流経路)

Claims (1)

  1. 抵抗溶接の電流値を調整する溶接電流値調整装置において、
    電気抵抗の低い導電体と電気抵抗の高い導電体とが交互に電気的に接続されて一体化され、その一端近傍が溶接電流経路の一端に電気的に接続された通電部材と、
    前記通電部材における前記電気抵抗の低い導電体と前記電気抵抗の高い導電体の並び方向に変位可能であるとともに、前記通電部材の前記並び方向の異なる位置に当接又は離間可能に設けられ、前記溶接電流経路の他端に電気的に接続された接続手段と、を備え、
    前記接続手段が、前記通電部材の前記並び方向の異なる位置に当接することで、抵抗溶接の電流値を調整することを特徴とする溶接電流値調整装置。
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