JPWO2013168422A1 - ステアリングダンパ制御装置及びそれを備えた鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】ステアリングダンパ制御装置201は、ステアリングに作用する減衰力を発生するステアリングダンパ23と、前輪のサスペンションの圧力を検出する圧力センサ16と、ステアリングの舵角を検出する舵角センサ109と、圧力センサ16および舵角センサ109の各検出結果に基づいて、圧力変化率に応じた減衰力指令値である第1指令値、及び、舵角速度に応じた減衰力指令値である第2指令値のいずれかによって前記ステアリングダンパ23の減衰力を調整する減衰力調整部217と、を備えている。

Description

本発明は、ステアリングの減衰力を制御するステアリングダンパ制御装置及びそれを備えた鞍乗型車両に関する。
ステアリングダンパ制御装置は、鞍乗型車両など種々のステアリング(操舵装置)を備える乗り物に利用される。ステアリングダンパ制御装置は、ステアリングの減衰力を調整する。
特開2012−25181号公報は、鞍乗型車両に搭載されるステアリングダンパ制御装置を開示する。同公報が開示するステアリングダンパ制御装置は、ダンパと、舵角センサと、制御部とを備える。ダンパは、ステアリング(例えば、ハンドル)の減衰力を発生する。舵角センサは舵角を検知する。制御部は、舵角センサの検知結果に基づいてステアリングダンパを制御し、減衰力を調整する。具体的には、制御部は、舵角速度が所定値を超えたときから所定時間が経過するまでの間、減衰力を発生させる。これにより、外乱によってステアリングが振られることを抑制しつつ、ステアリングの操縦性が低下することを抑制している。
特開2012−25181号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
ステアリングに作用する外乱は多様であり、衝撃の大きさや鋭さ(急峻さ)などが異なる。これに対して、ステアリングダンパ制御装置は、ステアリングシャフトの舵角速度が所定値を超えたときにのみに減衰力を発生する。よって、外乱の態様によっては、ステアリングの振れを適切に抑制することが困難な場合も生じ得る。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ステアリングの振動を一層好適に抑制することができるステアリングダンパ制御装置及びそれを備えた鞍乗型車両を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明は、ステアリングに作用する減衰力を発生するダンパと、前輪が受ける荷重に関連する情報を検出する荷重情報検出部と、ステアリングの舵角を検出する舵角検出部と、前記荷重情報検出部および前記舵角検出部の各検出結果に基づいて、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値に応じた減衰力指令値である第1指令値、及び、舵角速度に応じた減衰力指令値である第2指令値のいずれかによって前記ダンパの減衰力を調整する減衰力調整部と、を備えているステアリングダンパ制御装置である。
[作用・効果]前輪の荷重の変化率およびこの変化率に相当する値のいずれも、外乱によるステアリングの振動と、ある程度関連性がある指標である。たとえば、前輪にかかる荷重が増大すると、前輪が受ける外乱によってステアリングが振られやすい傾向がある。舵角速度は、ステアリングの舵角の変化率であり、外乱によるステアリングの振動を直接的に示す。
上述の構成では、減衰力調整部は、前輪の荷重の変化率またはこれに相当する値(以下、適宜に「荷重の変化率等」と呼ぶ)に応じた第1指令値、及び、舵角速度に応じた第2指令値のいずれかを選択的に用いてダンパを制御する。すなわち、荷重情報検出部の検出結果に基づいてダンパを制御することもでき、舵角検出部の検出結果に基づいてダンパを制御することもできる。前者の制御によれば、前輪にかかる荷重が増大し、ステアリングが振られやすくなった時に減衰力を発生させることができる。これにより、ステアリングの振動を予防的に抑制することができる。後者の制御によれば、現実にステアリングが振動している時に減衰力を発生させることができるので、当然ながら、ステアリングの振動を有効に抑制することができる。
このため、多様な外乱によるステアリングの種々の振れに好適に対応でき、ステアリングの振動を一層好適に抑制することができる。
なお、減衰力は、ステアリングの振動(回転)に対する抵抗力の意味である。この減衰力は、ステアリングが振動(回転)しているときにステアリングの振動(回転)を減衰させるように働く力のほかに、ステアリングが振動(回転)していないときにステアリングが振動(回転)し始めることを阻止するように働く力(抵抗力)を含む。
上述した発明において、前記減衰力調整部は、前記第1指令値、及び、前記第2指令値のうち、大きい方を選択することが好ましい。
減衰力調整部は、第1、第2指令値を比較し、より大きな減衰力に対応する指令値を選択する。そして、第1、第2指令値のうち、選択された一方に基づいてダンパを制御する。なお、減衰力指令値が大きくなるほど、減衰力指令値に対応する減衰力は大きくなるものとする。
また、上述した発明において、前記減衰力調整部は、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値と、前記減衰力指令値とを対応付けた複数種類の荷重制御情報と、前記舵角速度と前記減衰力指令値とを対応付けた複数種類の舵角制御情報を有し、前記装置は、さらに、前記減衰力調整部が参照する前記荷重制御情報および前記舵角制御情報を指定するための命令を入力する情報指定部を備えることが好ましい。
減衰力調整部は、複数の荷重制御情報および複数の舵角制御情報を有しているので、状況に応じて荷重制御情報および舵角制御情報を使い分け、第1、第2指令値を一層適切に決定することができる。具体的には、減衰力調整部は、情報指定部によって指定された1の荷重制御情報を参照して第1指令値を決定し、情報指定部によって指定された1の舵角制御情報を参照して第2指令値を決定する。情報指定部によって荷重制御情報および舵角制御情報をそれぞれ切り替えることにより、ステアリングダンパ制御装置の特性を容易に変更することができる。なお、「状況」とは、路面状態(グリップ力、滑りやすさ、平坦さ、舗装/未舗装など)、天候または車両状態(重量、速度)等が例示される。
また、上述した発明において、前記荷重制御情報のそれぞれは、前記舵角制御情報のいずれかと対になっており、前記情報指定部は、前記対のいずれか1つを指定することが好ましい。
各荷重制御情報はそれぞれ1の舵角制御情報と関連付けられている。これにより、1の荷重制御情報と1の舵角制御情報とからなる複数の対が構成されていている。情報指定部にいずれかの対を指定する命令を入力することによって、1の荷重制御情報および1の舵角制御情報を一括して指定することができる。
また、上述した発明において、前記対のいずれかにおいては、荷重制御情報における最大の減衰力指令値が、舵角制御情報における最小の減衰力指令値よりも小さいことが好ましい。
この対では、第1指令値が第2指令値以上となることはない。よって、この対を指定することにより、実質的に、舵角速度に応じた減衰力指令値である第2指令値のみによってダンパを制御することができる。
また、上述した発明において、前記対のいずれかにおいては、舵角制御情報における最大の減衰力指令値が、荷重制御情報における最小の減衰力指令値よりも小さいことが好ましい。
この対では、第2指令値が第1指令値以上となることはない。よって、この対を指定することにより、実質的に、荷重の変化率等に応じた減衰力指令値である第1指令値のみによってダンパを制御することができる。
また、上述した発明において、前記減衰力調整部は、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値と、減衰力指令値とを対応付けた複数種類の荷重制御情報を有し、前記装置は、さらに、前記減衰力調整部が参照する前記荷重制御情報を指定するための命令を入力する情報指定部を備えることが好ましい。
減衰力調整部は、複数の荷重制御情報を有しているので、第1指令値を一層適切に決定することができる。具体的には、減衰力調整部は、情報指定部によって指定された1の荷重制御情報を参照して第1指令値を決定する。情報指定部によって荷重制御情報を切り替えることにより、ステアリングダンパ制御装置の特性を容易に変更することができる。
また、上述した発明において、前記減衰力調整部は、前記舵角速度と減衰力指令値とを対応付けた複数種類の舵角制御情報を有し、前記装置は、さらに、前記減衰力調整部が参照する前記舵角制御情報を指定するための命令を入力する情報指定部を備えることが好ましい。
減減衰力調整部は、複数の舵角制御情報を有しているので、状況に応じて第2指令値を一層適切に決定することができる。具体的には、減衰力調整部は、情報指定部によって指定された舵角制御情報を参照して第2指令値を決定する。情報指定部によって舵角制御情報を切り替えることにより、ステアリングダンパ制御装置の特性を容易に変更することができる。
また、上述した発明において、前記荷重制御情報の少なくともいずれかは、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値が正である範囲の少なくとも一部の領域であって、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値が大きくなるにしたがって、減衰力指令値が大きくなる領域を含むことが好ましい。
前輪に対して略上向きに働く荷重が増大するとき、荷重の変化率等が正の値をとる。荷重の変化率等が正であるときには、荷重の変化率等が負であるときに比べて、ステアリングは振られやすい傾向がある。また、荷重の増大が急峻であるほど、荷重の変化率等が大きくなる。荷重の変化率等が大きくなると、ステアリングは大きな力で振られやすい傾向がある。上述の荷重制御情報によれば、荷重の変化率等が正である範囲の少なくとも一部において、減衰力を発生させる。このため、ステアリングが振動しやすいときに、減衰力をステアリングに実質的に作用させることができる。また、上述の荷重制御情報によれば、荷重の変化率等が正である範囲の少なくとも一部において、荷重の変化率等の増加に伴って減衰力指令値が増加する。このため、ステアリングを振動させる外乱が大きいほど、減衰力を大きくすることができる。よって、荷重の変化が急峻である場合であっても、ステアリングの振動を効果的に抑制することができる。
また、上述した発明において、前記舵角制御情報の少なくともいずれかは、前記舵角速度の絶対値が大きくなるにしたがって、減衰力指令値が大きくなる領域を含むことが好ましい。
舵角速度の絶対値が大きいほど、ステアリングは大きな力で振られている傾向がある。上述の舵角制御情報によれば、少なくとも舵角速度の絶対値の一部の範囲において、舵角速度の絶対値の増大に伴って減衰力指令値が増大する。よって、舵角速度の絶対値が大きくなるほど、ステアリングに作用する減衰力を大きくすることができる。このため、舵角速度の絶対値が大きい場合であっても、ステアリングの振動を効果的に抑制することができる。
また、上述した発明において、前記第1指令値を指定するための命令及び前記第2指令値を指定するための命令の少なくともいずれかを受け付ける指令値指定部を備え、前記減衰力調整部は、前記指令値指定部に命令が入力されたときは、前記第1指令値および前記第2指令値の大小関係に関わらず、前記第1指令値および前記第2指令値のうち、前記指令値指定部によって指定された方を選択することが好ましい。
指令値指定部を備えているので、減衰力調整部による第1指令値及び第2指令値の選択処理を容易に変更することができる。具体的には、荷重情報検出部の検出結果のみに基づくダンパの制御、及び、舵角検出部の検出結果のみに基づくダンパの制御の少なくともいずれかに変更することができる。
また、上述した発明において、前記ダンパは、磁性流体と、前記減衰力調整部によって選択された前記第1指令値、及び、前記第2指令値のいずれかに応じた電流が流れ、前記磁性流体に対して磁場を与える電磁石と、を備えていることが好ましい。
磁性流体に対して磁場を与えると、磁性流体の粘性が変化し、減衰力が実質的に発生する。このため、ステアリングが現実に動いてなくても(振動していなくても)、ダンパはステアリングに減衰力を作用させることができる。
また、上述した発明において、前記ダンパは、磁性流体のせん断力によって減衰力を発生し、前記電磁石は、前記磁性流体のせん断力を変化させることが好ましい。
ダンパはいわゆる「せん断型」であるので、減衰力指令値が最小値であるときの減衰力を極力小さくすことができる。これにより、減衰力が最小であるときには、ステアリングの操縦性が低下することをより一層抑制することができる。
また、上述した発明において、前記荷重情報検出部は、前輪のサスペンションの圧力を検出する圧力検出部であり、前記減衰力調整部は、サスペンションの圧力の変化率に応じて前記第1指令値を決定することが好ましい。
サスペンションの圧力は、前輪が受ける荷重に相当する。サスペンションの圧力の変化率は、前輪の荷重の変化率に相当する値である。よって、圧力検出部によれば、荷重情報検出部を好適に実現することができる。
また、本発明は、ステアリングダンパ制御装置を備え、前記ステアリングダンパ制御装置は、ステアリングに作用する減衰力を発生するダンパと、前輪が受ける荷重に関連する情報を検出する荷重情報検出部と、ステアリングの舵角を検出する舵角検出部と、前記荷重情報検出部および前記舵角検出部の検出結果に基づいて、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値に応じた減衰力指令値である第1指令値、及び、舵角速度に応じた減衰力指令値である第2指令値のいずれかによって前記ダンパを制御する減衰力調整部と、を備えている鞍乗型車両である。
[作用・効果]荷重情報検出部の検出結果に基づいてダンパを制御することもでき、舵角検出部の検出結果に基づいてダンパを制御することもできる。このため、多様な外乱によるステアリングの種々の振れに好適に対応することができる。よって、ステアリングを操作するライダーの負担を一層軽減させることができる。
本発明に係るステアリングダンパ制御装置及びそれを備えた鞍乗型車両によれば、多様な外乱によるステアリングの種々の振れに好適に対応できる。よって、鞍乗型車両に乗車するライダーの負担を一層軽減させることができる。
実施例1に係る自動二輪車の全体を示す左側面図である。 実施例1に係るステアリングダンパの取り付け状態を示した一部拡大図であり、(a)は平面図を示し、(b)は左側面図を示す。 ステアリングダンパの外観を示す平面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 実施例1に係るステアリングダンパ制御装置の概略構成を示すブロック図である。 圧力制御マップおよび舵角制御マップの一例を模式的に示す図である。 ステアリングダンパ制御装置の動作を示したフローチャートである。 実施例2に係るステアリングダンパ制御装置の概略構成を示すブロック図である。 ステアリングダンパ制御装置の動作を示したフローチャートである。である。 変形実施例に係る圧力制御マップ及び舵角制御マップの一例を示す模式図である。 図11(a)乃至図11(d)は、前輪が受ける荷重に関連する情報を検出するセンサの変形実施例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。なお、以下の説明においては、「鞍乗型車両」として自動二輪車を例にとって説明する。
<自動二輪車の構成>
図1は、実施例1に係る自動二輪車の全体を示す左側面図であり、図2は、実施例1に係るステアリングダンパの取り付け状態を示した一部拡大図であり、(a)は平面図を示し、(b)は左側面図を示す。
自動二輪車1は、メインフレーム3を備えている。メインフレーム3は、自動二輪車1の骨格を形成している。メインフレーム3の前端には、ヘッドパイプ5が設けられている。このヘッドパイプ5は、キャスター角に応じた傾斜姿勢で形成されている。ヘッドパイプ5は、中空に形成されており、その部分にステアリングシャフト7が回動自在に挿入されている。ステアリングシャフト7は、その上端部をアッパブラケット9に固定され、その下端部をアンダブラケット11に固定されている。アッパブラケット9とアンダブラケット11の左右方向における両端側には、一対のフロントフォーク13が取り付けられている。一対のフロントフォーク13の下端部には、前輪15が回転可能に支持されている。
いずれか一方のフロントフォーク13には、フロントフォーク13の圧力を検出する圧力センサ16が設けられている。圧力センサ16は、フロントフォーク13内の上部に形成される空気室(不図示)のエア圧力を検出する。空気室は、フロントフォーク13のオイルの油面の上方に位置している。エア圧力を調整するため、または、エアバルブを取り付けるためのエア調整孔がフロントフォーク13に形成されている場合、このエア調整孔に圧力センサ16を直接的にまたは間接的に接続してもよい。これにより、圧力センサ16を簡易に取り付けることができる。フロントフォーク13は、この発明におけるサスペンションに相当する。圧力センサ16は、この発明における圧力検出部に相当する。
アッパブラケット9は、上面に一対のハンドルホルダ17が設けられている。各ハンドルホルダ17は、それぞれ2本のボルトBLを介してステアリングハンドル19を保持している。ステアリングハンドル19は、操縦者によって操作される。操縦者がステアリングハンドル19を操作すると、その操舵力がステアリングシャフト7を介して、一対のフロントフォーク13に伝達されて前輪15が操舵される。
ハンドルホルダ17の上部には、取り付け基台21が上記2本のボルトBLで共締め固定される。なお、この際、この取り付け基台21には、詳細を後述するステアリングダンパ23が予め4本のボルトBSで取り付けられている。このステアリングダンパ23は、操縦者がステアリングハンドル19を操作した際における減衰力を調整する機能を備えている。
メインフレーム3の上部には、燃料タンク25が設けられている。メインフレーム3のうち、燃料タンク25の後方にあたる部分には、シート27が設けられている。メインフレーム3のうちの燃料タンク25の下方にあたる部分には、エンジン29が配置されている。エンジン29の後部には、リアアーム31が揺動可能に取り付けられている。リアアーム31は、その後端部に後輪32を回転可能に保持している。後輪32は、エンジン29の駆動力が伝達されて、自動二輪車1を走行させる。
<ステアリングダンパの構成>
次に、図3、図4を参照して、上述したステアリングダンパ23について詳述する。なお、図3は、ステアリングダンパの外観を示す平面図であり、図4は、図3のA−A矢視断面図である。
図3、図4に示すように、ステアリングダンパ23は、主として、下ケーシング部33と、ロータ部35と、電磁石37と、上ケーシング部39と、磁性流体室41とを備えている。
下ケーシング部33と上ケーシング部39とは互いに固定されている。下ケーシング部33及び上ケーシング部39は、4本のボルトBSによって取り付け基台21に固定的に支持されている。下ケーシング部33及び上ケーシング部39は、ステアリングシャフト7やステアリングハンドル19と一体に回転する。本明細書では、ステアリングシャフト7及びステアリングハンドル19を「ステアリング」と総称する。
ロータ部35は、略円盤形状を有する円板部63と、円板部63の外周面に取り付けられる環状部材69を有する。ロータ部35は、下ケーシング部33と上ケーシング部39との間に設けられている。ロータ部35(円板部63)は、オイルシール71及びベアリング73を介して、下ケーシング部33及び上ケーシング部39に支持されている。ロータ部35は、下ケーシング部33及び上ケーシング部39に対して回転可能である。また、オイルシール71によって、ロータ部35の外周部分(環状部材69を含む)が密閉されている。環状部材69は、例えば、鉄、ニッケル、マンガンなどの金属、または、亜鉛フェライトなどの鉄やニッケル、マンガンなどを含む合金などの磁性体で形成されている。
ロータ部35には、ステイアーム105の一端側が取り付けられている。ステイアーム105の他端側は、ストッパ107を介してメインフレーム3に固定されている。すなわち、ロータ部35は、メインフレーム3に固定的に連結されている。ステアリングハンドル19がメインフレーム3に対して回転すると、下ケーシング部33及び上ケーシング部39がロータ部35に対して回転する。
ロータ部35には舵角センサ109が取り付けられている。舵角センサ109は、下ケーシング部33及び上ケーシング部39に対するロータ部35の回転角度を検出する。舵角センサ109の検出結果は、ステアリングの舵角に相当する。舵角センサ109は、この発明における舵角検出部に相当する。
電磁石37は、下ケーシング部33と上ケーシング部39との間に設けられている。電磁石37は、ロータ部35の外径より若干大きな内径を有し、ロータ部35の外周面を囲むように配置されている。電磁石37は、下ケーシング部33、及び、上ケーシング部39に固定されている。電磁石37は、ボビン75とコイル77とヨークケース79とヨークキャップ81とを備えている。コイル77はボビン75に巻かれるとともに、ヨークケース79およびヨークキャップ81よって挟まれている。コイル77には、コイル用配線83が接続されている。
磁性流体室41は、下ケーシング部33とロータ部35と電磁石37と上ケーシング部39とオイルシール71とによって仕切られている。磁性流体室41には、磁性流体Mが充填されている。
磁性流体Mとしては、MR流体(磁性粘性流体:Magneto-rheological fluid)や、MCF流体(磁気混合流体:Magnetic compound fluid)、ER流体(電気粘性流体:Electro-rheological fluid)などが挙げられる。いずれも磁界や電界を印加することにより、粘性を調整することができるものである。
MR流体は、強磁性体微粒子が液体中に分散されたスラリーからなる。強磁性体微粒子の粒径は、通常、数十nm程度以下である。強磁性体微粒子は、例えば、鉄やニッケル、マンガンなどの金属、またはマンガン亜鉛フェライトなどの鉄やニッケル、マンガンなどを含む合金などにより形成することができる。強磁性体を分散させる液体は、水や水溶液であってもよいし、イソパラフィン、アルキルナフタレン、パーフルオロポリエーテルなどの有機溶媒などであってもよい。
磁場が印加されていない状態では、磁性流体M内の強磁性体微粒子は、ほぼ均一に分散された状態にある。このため、一般的には、磁場が印加されていない状態の磁性流体Mは、ニュートン流体としての挙動を示す。一方、磁場が印加されると、磁性流体M内の各磁区が磁気的に分極する。このため、例えば、MR流体においては、強磁性体微粒子間に結合力が生じる。したがって、複数の強磁性体微粒子がクラスターを形成するので、見かけ上の粘性が増大し、せん断力が増大する。
電磁石37(コイル77)に電流を流し、磁性流体Mに磁場を与えると、主としてロータ部35の外周面と電磁石37の内周面との間の磁性流体Mに磁界が印加される。磁性流体Mのせん断力は、下ケーシング部33及び上ケーシング部39と、ロータ部35との相対的な回転を阻止し、回転を減衰させる減衰力として働く。減衰力が大きくなるほど、ステアリングは動きにくくなり、減衰力が小さいほどステアリングは動きやすくなる。減衰力の大きさは、電磁石37に供給する電流によって調整される。
なお、本明細書では、「減衰力」は、ステアリングが振動(回転)しているときにステアリングの振動(回転)を減衰させるように働く力、および、ステアリングが振動(回転)していないときにステアリングが振動(回転)し始めることを阻止するように働く力(抵抗力)の双方を意味する。
ステアリングダンパ23は、この発明におけるダンパに相当する。
<コントローラの構成>
図5は、実施例1に係るステアリングダンパ制御装置の概略構成を示すブロック図である。ステアリングダンパ制御装置201は、フロントフォーク13の圧力の変化率(以下、適宜「圧力変化率」と呼ぶ)およびステアリングの舵角速度に基づいて、ステアリングに作用する減衰力を調整する。ステアリングダンパ制御装置201は、上述した圧力センサ16、ステアリングダンパ23および舵角センサ109のほかに、マップ指定スイッチ203とコントローラ205とを備えている。
マップ指定スイッチ203は、1の圧力制御マップおよび1の舵角制御マップ(後述)を指定するための命令を受け付ける。マップ指定スイッチ203に入力された命令は、コントローラ205に出力される。マップ指定スイッチ203は、ステアリングハンドル19に取り付けられている(図1参照)。ライダーは、マップ指定スイッチ203を操作することができる。マップ指定スイッチ203は、この発明における情報指定部に相当する。
コントローラ205は、圧力センサ16及び舵角センサ109の各検出結果と、マップ指定スイッチ203からの命令とに基づいて、ステアリングダンパ23を制御する。コントローラ205は、圧力センサ16、舵角センサ109、マップ指定スイッチ203、及び、ステアリングダンパ23と電気的に接続されている。
コントローラ205は、圧力変化率演算部211と、舵角速度演算部216と、減衰力調整部217と、ダンパ駆動部219とを備えている。
圧力変化率演算部211は、圧力センサ16の検出結果に基づいて、圧力変化率を算出する。圧力変化率は、減衰力調整部217に出力される。
圧力変化率演算部211は、アナログ回路で構成されていることが好ましい。アナログ回路としては、オペアンプとコンデンサと抵抗とによって構成される微分回路などが例示される。このように構成される圧力変化率演算部211によれば、圧力変化率を時間的に連続して算出することができる。よって、圧力変化率の時間的な推移を精度よく得ることができる。
舵角速度演算部216は、舵角センサ109の検出結果に基づいて、舵角の変化率である舵角速度を算出する。舵角速度は、減衰力調整部217に出力される。舵角速度演算部216も、アナログ回路で構成されていることが好ましい。
減衰力調整部217は、圧力変化率に応じた減衰力指令値である第1指令値、及び、舵角速度に応じた減衰力指令値である第2指令値のいずれかによってステアリングダンパ23の減衰力を調整する。
減衰力調整部217は、マップ切替部221と、第1指令値決定部223と、第2指令値決定部225と、指令値選択部227とを備えている。第1指令値決定部223は、予め記憶されている複数種類の圧力制御マップMPを有する。第2指令値決定部225は、予め記憶されている複数種類の舵角制御マップMVを有する。図5では、第1指令値決定部223が2つの圧力制御マップMP(MPa、MPb)を有し、第2指令値決定部225が2つの舵角制御マップMV(MVa、MVb)を有することを模式的に示す。圧力制御マップMPは、この発明における荷重制御情報に相当する。舵角制御マップMVは、この発明における舵角制御情報に相当する。
マップ切替部221は、マップ指定スイッチ203の命令に基づいて、指定された1の圧力制御マップMPを選択する。本実施例では、マップ切替部221は、圧力制御マップMPa、MPbのいずれかに切り替える。同様に、マップ切替部221は、指定された1の舵角制御マップMVを選択する。本実施例では、マップ切替部221は、舵角制御マップMVa、MVbのいずれかに切り替える。
第1指令値決定部223は、マップ切替部221によって選択された1の圧力制御マップMPを参照し、圧力変化率に応じた減衰力指令値、すなわち、第1指令値を決定する。圧力制御マップMPは、圧力変化率と減衰力指令値とが対応付けられた表形式の情報である。減衰力指令値は減衰力の大きさを規定する情報である。減衰力指令値の大小関係は、減衰力の大小関係と同じである。すなわち、減衰力指令値が大きくなるほど、減衰力指令値に対応付けられる減衰力は大きくなるものとする。
第2指令値決定部225は、マップ切替部221によって指定された舵角制御マップMVを参照し、舵角速度に応じた減衰力指令値、すなわち、第2指令値を決定する。舵角制御マップMVは、舵角速度と減衰力指令値とが対応付けられた表形式の情報である。
指令値選択部227は、第1指令値と第2指令値のうち、大きい方を選択する。
ダンパ駆動部219は、指令値選択部227によって選択された指令値に応じた電流を電磁石37(より具体的にはコイル77)に流す。
上述したコントローラ205は、例えば、自動二輪車1のECUであってもよい。あるいは、コントローラ205は、ECUとは別に、ステアリングダンパ制御装置201専用に設けてられていてもよい。
<圧力制御マップと舵角制御マップ>
圧力制御マップMPおよび舵角制御マップMVについてさらに詳細に説明する。図6は、圧力制御マップMPおよび舵角制御マップMVの一例を模式的に示す図である。
圧力制御マップMPa、MPbは、圧力変化率を横軸とし、減衰力指令値を縦軸としたグラフである。圧力が増大するとき、圧力変化率は正の値をとるものとし、圧力が減少するとき、圧力変化率が負の値をとるものとする。舵角制御マップMVa、MVbは、舵角速度の絶対値を横軸とし、減衰力指令値を縦軸としたグラフである。
圧力制御マップMPaと舵角制御マップMVaとは、互いに関連付けられており、対(セット、組み合わせ)Aを構成する。同様に、圧力制御マップMPbと舵角制御マップMVbとは、互いに関連づけられており、対Bを構成する。このため、マップ指定スイッチ203は、対A、Bのいずれかを選択するだけで、圧力制御マップMPおよび舵角制御マップMVを一挙に指定することができる。
圧力制御マップMPaは、次のように設定されている。圧力変化率が所定値PLa以下のとき、減衰力指令値は最小である。所定値PLaは正である。圧力変化率が所定値PLaより大きいとき、減衰力指令値は最小値より大きい。より詳しくは、圧力変化率が所定値PLaより大きく、閾値PHa以下の領域では、圧力変化率が大きくなるにしたがって減衰力指令値が大きくなる。なお、閾値PHaは所定値PLaより大きい。圧力変化率が所定値PLaから閾値PHaまでの領域では、圧力変化率が大きくなるにしたがって、圧力変化率の増加量に対する減衰力指令値の増大量の比(変化の割合)が大きくなる。圧力変化率が閾値PHaより大きいときは、減衰力指令値は一定値FPaである。一定値FPaは、圧力変化率が閾値PHaであるときの減衰力指令値と等しい。このため、閾値PHaの近傍において減衰力指令値は連続している。換言すれば、閾値PHaの近傍において減衰力指令値がステップ状に変化しない。なお、一定値FPaは、減衰力指令値の最小値より大きい。一定値FPaは、減衰力指令値の最大値であってもよいし、そうでなくてもよい。なお、単に「減衰力指令値の最小値」というときは、減衰力指令値がとりうる範囲における最小値を意味する。また、単に「減衰力指令値の最大値」というときは、減衰力指令値がとりうる範囲における最大値を意味する。
圧力制御マップMPbは、圧力制御マップMPaと似た特性曲線を有するが、圧力制御マップMPaに比べて減衰力指令値が全体的に低い。具体的には、圧力制御マップMPbにおける所定値PLbは、圧力制御マップMPaにおける所定値PLa以上に設定されている。また、圧力制御マップMPbにおける一定値FPbは、圧力制御マップMPaにおける一定値FPa未満に設定されている。
この圧力制御マップMPa、MPbの技術的意義は、次の通りである。圧力変化率は、外乱によるステアリングの振動と、ある程度関連性がある。たとえば、フロントフォーク13の圧力が増大した直後に、前輪15が受ける外乱によってステアリングが振られやすい傾向がある。圧力制御マップMPa、MPbによれば、現実にステアリングが振られていなくても、圧力が増大し、ステアリングが振られやすい状態になった時点で、減衰力を発生させることができる。
ここで、フロントフォーク13の圧力が増大する時としては、例えば自動二輪車1がコーナーに入るときや減速するとき、または、前輪15が路面の凸部に乗り上げる等により前輪15が外乱を受けたときが例示される。ただし、いずれの場合であっても、圧力が増大する期間は極めて短く、一瞬で終了する。他方、フロントフォーク13の圧力が増大しない時としては、自動二輪車1がコーナーに入った直後などのほかに、次のような場面が例示される。すなわち、自動二輪車1を一定速度で走行しているとき、コーナーを一定速度で旋回走行しているとき、加速しているとき、コーナーを出るとき、あるいは、自動二輪車1をジャンプさせているとき等である。
上述した圧力制御マップMPa、MPbによれば、圧力変化率が所定値PLaより大きいときのみ、減衰力指令値は最小値より大きくなる。そうでないときには、減衰力指令値は最小値である。その結果、圧力が一定以上の割合で増大する僅かな期間(瞬間)のみ、減衰力が実質的にステアリングに作用し、ステアリングが動きにくくなる。その際、圧力変化率が大きいほど、減衰力は大きくなり、ステアリングは一層動きにくくなる。ただし、圧力変化率がさらに大きくなると、減衰力は一定となり、減衰力が必要以上に過大となることはない。上述した瞬間を過ぎると、ステアリングに作用する減衰力は再び最小に戻り、ステアリングは動きやくなる。
なお、フロントフォーク13の圧力は、フロントフォーク13のストローク長(伸縮量)に相当し、前輪15が路面から受ける上向き荷重に相当する。圧力変化率は、フロントフォーク13の伸縮速度に相当し、前輪15の荷重の変化率に相当する。圧力変化率が正であるとき、フロントフォーク13は収縮中であり、前輪15の荷重は増大中である。このように、圧力変化率は、前輪15が受ける荷重の変化率に相当する値(指標)である。よって、上述した説明において、「フロントフォーク13の圧力」の代わりに「前輪15が受ける荷重」と読み替え、「圧力変化率」の代わりに「前輪15の荷重の変化率」と読み替えてもよい。
また、2種の圧力制御マップMPa、MPbを備えることによって、状況に応じて圧力制御マップMPa、MPbを使い分けることができる。これにより、適切な大きさの減衰力を発生させることができる。
例えば、前輪15と路面とのグリップが比較的に高く、前輪15が滑りにくい場合には、ステアリングは外乱によって比較的に大きな力で振られる。このような場合、圧力制御マップMPaを用いることにより、比較的に大きな減衰力を発生させることができ、ステアリングの振動を好適に抑制することができる。
また、例えば、前輪15と路面とのグリップが比較的に低く、前輪15が滑りやすい場合には、外乱によるステアリングの振動は比較的に小さい。そもそも、外乱を受けても、前輪15が向きを変えずにそのまま滑ってしまえば、ステアリングの振動自体が起こりにくい。このような場合、圧力制御マップMPbを用いることにより、比較的に小さな減衰力で、ステアリングの振動を十分に抑制できる。むしろ、この場合には、減衰力が小さいほど好ましい。グリップが低いとき、ライダーはステアリングを通じて前輪15のグリップ(接地感)を感得しようとする。その際、減衰力が小さいほど、ライダーは操作感を得やすいからである。
なお、グリップが高い場合としては、整地された路面、舗装された路面またはハイグリップコース等を走行するときや、晴天時に走行するときなどが例示される。グリップが低い場合としては、荒れ地、未舗装の路面またはローグリップコース等を走行するときや、雨天時に走行するときなどが例示される。
また、圧力制御マップMPa、MPbを使い分ける基準は、路面状態や天候に限られない。例えば、自動二輪車1の重量や走行速度に応じて、圧力制御マップMPa、MPbを使い分けてもよい。
舵角制御マップMVaは、次のように設定されている。舵角速度の絶対値が所定値VLa以下のときは、減衰力指令値は最小である。所定値VLaは正である。舵角速度の絶対値が所定値VLaより大きいとき、減衰力指令値は最小値より大きい。より詳しくは、舵角速度の絶対値が所定値VLaより大きく、閾値VHa以下の領域では、舵角速度の絶対値が大きくなるにしたがって減衰力指令値が大きくなる。なお、閾値VHaは所定値VLaより大きい。所定値VLaから閾値VHaまでの領域では、舵角速度の絶対値が大きくなるにしたがって、舵角速度の絶対値の増加量に対する減衰力指令値の増大量の比(変化の割合)が大きくなる。舵角速度の絶対値が閾値VHaより大きいときは、減衰力指令値は一定値FVaである。一定値FVaは、舵角速度の絶対値が閾値VHaであるときの減衰力指令値と等しい。このため、閾値VHaの近傍において減衰力指令値は連続している。換言すれば、閾値VHaの近傍において減衰力指令値がステップ状に変化しない。なお、一定値FVaは、減衰力指令値の最小値より大きい。一定値FVaは、減衰力指令値の最大値であってもよいし、そうでなくてもよい。また、一定値FVaは、圧力制御マップMPaにおける一定値FPaと略等しくてもよいし、そうでなくてもよい。
舵角制御マップMVbは、舵角制御マップMVaと似た特性曲線を有するが、舵角制御マップMVaに比べて減衰力指令値が全体的に低い。具体的には、舵角制御マップMVbにおける所定値VLbは、舵角制御マップMVaにおける所定値VLa以上に設定されている。また、舵角制御マップMVbにおける一定値FVbは、舵角制御マップMVaにおける一定値FVa未満に設定されている。一定値FVbは、圧力制御マップMPbにおける一定値FPbと略等しくてもよいし、そうでなくてもよい。
舵角制御マップMVa、MVbの技術的意義は、次の通りである。舵角制御マップMVa、MVbによれば、現実にステアリングが振られている時に、減衰力を発生させることができる。
具体的には、舵角速度の絶対値が所定値VLa以下のときは、ステアリングに作用する減衰力は最小であり、ステアリングは動きやすい。舵角速度の絶対値が所定値VLaより大きいときは、減衰力が実質的にステアリングに作用し、ステアリングが動きにくくなる。その際、舵角速度の絶対値が大きいほど、減衰力が大きくなり、ステアリングは一層動きにくくなる。ただし、舵角速度の絶対値がさらに大きくなると、減衰力が一定となり、減衰力が必要以上に過大となることはない。
これら2種の舵角制御マップMVa、MVbを備えることによって、状況に応じて舵角制御マップMVa、MVbを使い分けることができる。これにより、適切な大きさの減衰力を発生させることができる。
例えば、前輪15と路面とのグリップが比較的に高い場合には、ステアリングは比較的大きな力で振られる傾向がある。換言すれば、グリップが高い場合にステアリングがある舵角速度で振られたときには、グリップが低い場合にステアリングが同じ舵角速度で振られるときに比べて、ステアリングはより大きな力で振られていることが多い。よって、グリップが高い場合、舵角制御マップMVaを用いることにより、比較的に大きな減衰力を発生させて、ステアリングの振動を好適に抑制することができる。他方、グリップが低い場合、舵角制御マップMVbを用いることにより、比較的に小さな減衰力で、ステアリングの振動を十分に抑制できる。
なお、舵角制御マップMVa、MVbを使い分ける基準は、路面状態や天候に限られない。例えば、自動二輪車1の重量や走行速度に応じて、使い分けてもよい。
また、ステアリングの振動は、種々の場面で発生する。前輪15が路面から外乱を受けたときのほか、後輪32が進行方向に対して横方向にスライドしたとき(言い換えれば、後輪32及びメインフレーム3がステアリングシャフト7を中心に回転したとき)などにおいても、ステアリングの振動は発生する。
<ステアリングダンパ制御装置の動作>
次に、実施例1に係るステアリングダンパ制御装置201の動作について説明する。図7は、ステアリングダンパ制御装置201の動作を示したフローチャートである。
ステップS1乃至S4
マップ切替部221は、マップ指定スイッチ203に入力された命令を取得する。そして、この命令に基づいて、第1指令値決定部223が参照する圧力制御マップMPを、圧力制御マップMPa、MPbのいずれかに切り替える。同様に、第2指令値決定部225が参照するマップを、舵角制御マップMVa、MVbのいずれかに切り替える。
具体的には、マップ切替部221は、マップ指定スイッチ203に入力された命令が対Aの指定であるか否かを判断する。対Aの指定である場合には、圧力制御マップMPaおよび舵角制御マップMVaに決定する。そうでない場合には、圧力制御マップMPbおよび舵角制御マップMVbに決定する。
ステップS5
圧力変化率演算部211は、圧力センサ16の検出結果を取得する。そして、圧力変化率を算出する。算出された圧力変化率は、第1指令値決定部223に出力される。第1指令値決定部223は、指定された圧力制御マップMPを参照し、圧力変化率に応じた減衰力指令値(第1指令値)を決定する。
同様に、舵角変化率演算部216は、舵角センサ109の検出結果を取得する。そして、舵角速度を算出する。算出された舵角速度は、第2指令値決定部225に出力される。第2指令値決定部225は、指定された舵角制御マップMVを参照し、舵角速度に応じた減衰力指令値(第2指令値)を決定する。
ステップS6
指令値選択部227は、第1指令値と第2指令値とを比較し、第1指令値が第2指令値に比べて大きいか否かを判断する。その結果、第1指令値の方が大きい場合は、ステップS7に進む。そうでない場合は、ステップS8に進む。
ステップS7
指令値選択部227は、第1指令値を選択し、第1指令値をダンパ駆動部219に出力する。ダンパ駆動部219は、第1指令値に応じた電流を電磁石37(コイル77)に流す。ステアリングダンパ23は、電流に応じた減衰力を発生する。
ステップS8
指令値選択部227は、第2指令値を選択し、第2指令値をダンパ駆動部219に出力する。ダンパ駆動部219は、第2指令値に応じた電流を電磁石37(コイル77)に流す。ステアリングダンパ23は、電流に応じた減衰力を発生する。
このように、実施例1に係るステアリングダンパ制御装置201によれば、圧力センサ16の検出結果、及び、舵角センサ109の検出結果に基づいてステアリングダンパ23を制御する。換言すれば、圧力変化率に応じた減衰力指令値である第1指令値、及び、舵角速度に応じた減衰力指令値である第2指令値を選択的に用いてステアリングダンパ23を制御する。
圧力センサ16の検出結果に基づけば、圧力が増大している時に、減衰力を発生させることができる。これにより、ステアリングが振られやすくなると、ステアリングを動きにくくすることができる。また、ステアリングが実際に振られていなくても、ステアリングの振動を予防的に抑制することができる。
また、舵角センサ109によれば、ステアリングが実際に振られている時に、減衰力を発生させることができる。これにより、当然ながら、ステアリングの振動を有効に抑制することができる。
このように、ステアリングダンパ制御装置201によれば、多様な外乱によるステアリングの種々の振れに対して、一層好適に対応することができる。
また、指令値選択部227は、第1指令値、及び、第2指令値のうち、大きい方を選択する。これにより、圧力センサ16の検出結果に基づく制御と、舵角センサ109の検出結果に基づく制御を互いに補完的に実行することができる。すなわち、ステアリングが振られていない場合であっても圧力変化率が増大しているときには減衰力を発生させることができ、かつ、圧力変化率が増大していない場合であってもステアリングが振動しているときには減衰力を発生させることができる。これにより、例えば、自動二輪車1がコーナーに入るときや減速するとき等においては、ステアリングの振動を好適に予防でき、かつ、コーナーを出る時や加速するとき等においては、後輪32が横滑りすることを好適に抑制することができる。
第1指令値決定部223は、複数種類の圧力制御マップMPa、MPbを有しているので、状況に応じて圧力制御マップMPa、MPbを使い分けることができる。
第2指令値決定部225は、複数種類の舵角制御マップMVa、MVbを有しているので、状況に応じて舵角制御マップMVa、MVbを使い分けることができる。
マップ指定スイッチ203を備えているので、第1指令値決定部223が参照する圧力制御マップMPa、MPbのいずれかを好適に指定することができる。また、第2指令値決定部225が参照する舵角制御マップMVa、MVbのいずれかを好適に指定することができる。
各圧力制御マップMPはそれぞれ、いずれかの舵角制御マップMVとセットになっているので、マップ指定スイッチ203は、圧力制御マップMPと舵角制御マップMVを一括して指定することができる。
圧力制御マップMPは、圧力変化率が正である範囲の少なくとも一部であって、圧力変化率が大きくなるにしたがって、減衰力指令値が大きくなる領域(すなわち、圧力変化率が所定値PLa/PLbより大きく、閾値PHa/PHb以下の領域)を含む。換言すれば、圧力変化率が所定値PLa/PLbから閾値PHa/PHbまでの範囲では、圧力変化率の増加に伴って減衰力指令値が増大する。よって、フロントフォーク13の圧力の変化が急峻である場合であっても、ステアリングの振動を効果的に抑制することができる。特に、この領域では、圧力変化率が大きいほど、圧力変化率に対する減衰力指令値の変化の割合(傾き)が大きくなり、減衰力が急激に大きくなる。よって、ステアリングの振動を一層効果的に抑制することができる。
また、圧力変化率が閾値PHa/PHbより大きいときは、減衰力指令値は一定値FPa/FPbである。よって、必要以上に過大な減衰力が発生することがないので、ライダーの負担を好適に軽減することができる。特に、一定値FPa/FPbは、圧力変化率が閾値PHa/PHbであるときの減衰力指令値と等しい。よって、閾値PHa/PHbの近傍において減衰力指令値(減衰力)の大きさが連続しているので、ステアリングの操縦性(動きやすさ)が不自然に変化することを回避できる。
また、圧力変化率が所定値PLa/PLbより小さいときは、減衰力指令値は最小値である。これにより、フロントフォーク13の圧力が一定以上の割合で増大している瞬間のみ、ステアリングに減衰力を実質的に作用させる。よって、ステアリングの振動を抑制しつつ、ステアリングの操縦性が損なわれることを好適に抑制することができる。また、自動二輪車1をジャンプさせたときに、ライダーはステアリングを容易に切ることができる。
舵角制御マップMVは、舵角速度の絶対値が大きくなるにしたがって、減衰力指令値が大きくなる領域(すなわち、所定値VLa/VLbより大きく、閾値VHa/VHb以下の領域)を含む。換言すれば、舵角速度の絶対値が所定値VLa/VLbから閾値VHa/VHbまでの範囲では、舵角速度の絶対値の増加に伴って減衰力指令値が増大する。よって、舵角速度が大きい場合であっても、ステアリングの振動を効果的に抑制することができる。特に、この領域では、舵角速度の絶対値が大きいほど、舵角速度の絶対値に対する減衰力指令値の変化の割合(傾き)が大きくなり、減衰力が急激に大きくなる。よって、ステアリングの振動を一層効果的に抑制することができる。
また、舵角速度の絶対値が閾値VHa/VHbより大きいときは、減衰力指令値は一定値FVa/FVbである。よって、必要以上に過大な減衰力が発生することがないので、ライダーの負担を好適に軽減することができる。特に、一定値FVa/FVbは、舵角速度の絶対値が閾値VHa/VHbであるときの減衰力指令値と等しい。よって、閾値VHa/VHbの近傍において減衰力指令値(減衰力)の大きさが連続しているので、ステアリングの操縦性(動きやすさ)が不自然に変化することを回避できる。
また、舵角速度の絶対値が所定値VLa/VLb以下のときは、減衰力指令値は最小値である。これにより、舵角速度の絶対値が所定値VLa/VLbより大きいときのみ、ステアリングに減衰力を実質的に作用させる。よって、ステアリングの振動を抑制しつつ、ステアリングの操縦性が損なわれることを好適に抑制することができる。また、自動二輪車1をジャンプさせたときに、ライダーはステアリングを容易に切ることができる。
ステアリングダンパ23は、磁性流体Mと、磁性流体Mに対して磁場を与える電磁石37とを備えているので、ステアリングが動いていなくても(振動していなくても)、ステアリングダンパ23に減衰力を発生させることができる。よって、現実にステアリングが振られていなくても、減衰力指令値に応じた減衰力を好適に発生させることができる。
ステアリングダンパ23は、磁性流体Mのせん断力を減衰力として利用する「せん断型」であるので、減衰力指令値が最小値であるときの減衰力を極力小さくすことができる。よって、減衰力が最小であるときには、ステアリングの操作感を一層軽くすることができ、ステアリングの操縦性が低下することをより一層抑制することができる。
自動二輪車1は、上述したようなステアリングダンパ制御装置201を備えているので、ステアリングの振動を一層好適に抑制できる。よって、ライダーは、ステアリングを快適に操縦し、自動二輪車1を走行させることができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例2に係る自動二輪車1およびステアリングダンパ23の構成は、実施例1と略同様である。よって、以下では、主としてステアリングダンパ制御装置201を説明する。なお、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
図8は、実施例2のステアリングダンパ制御装置201の概略構成を示す図である。ステアリングダンパ制御装置201は、さらに、指令値指定スイッチ231を備えている。
<コントローラの構成>
指令値指定スイッチ231は、選択される指令値を指定するための命令を受け付ける。具体的には、指令値指定スイッチ231は、第1指令値を指定するための命令、第2指令値を指定するための命令、及び、自動選択を指定するための命令を受け付ける。指令値指定スイッチ231に入力された命令は、コントローラ205に入力される。指令値指定スイッチ231は、ステアリングハンドル19に取り付けられている(不図示)。ライダーは、指令値指定スイッチ231を操作することができる。指令値指定スイッチ231は、この発明における指令値指定部に相当する。
指令値選択部227は、指令値指定スイッチ231に入力された命令に基づいて、第1指令値および第2指令値のいずれかを選択する。具体的には、指令値指定スイッチ231に入力された命令が第1指令値を指定する命令であるときは、第1指令値及び第2指令値の大小関係に関係なく、第1指令値を選択する。第2指令値を指定する命令であるときも、同様に、強制的に第2指令値を選択する。自動選択を指定する命令であるときは、第1指令値及び第2指令値のうちいずれか大きい方を選択する。
<ステアリングダンパ制御装置の動作>
次に、実施例2に係るステアリングダンパ制御装置201の動作について説明する。図9は、ステアリングダンパ制御装置201の動作を示したフローチャートである。図示するように、ステップS11乃至16が、実施例1に係るステアリングダンパ制御装置201の動作にさらに追加されている。
ステップS1乃至S4
マップ切替部221は、マップ指定スイッチ203に入力された命令に基づいて、圧力制御マップMPおよび舵角制御マップMVをそれぞれ切り替える。
ステップS11、S12
減衰力調整部217は、指令値指定スイッチ231に入力された命令が、自動選択、第1指令値、及び、第2指令値のいずれであるかを判断する。その結果、自動選択の場合、ステップS5に進む。第1指令値の場合、ステップS13に進む。第2指令値の場合、ステップS15に進む。
ステップS5乃至S8
第1指令値決定部223は第1指令値を決定し、第2指令値決定部225は第2指令値を決定する。指令値選択部227は、第1指令値および第2指令値のうち、大きい方を選択する。ダンパ駆動部219は、選択された指令値に応じた電流を電磁石37(コイル77)に流す。
ステップS13、S14
第1指令値決定部223は第1指令値を決定し、指令値選択部227は、第1指令値を選択する。ダンパ駆動部219は、第1指令値に応じた電流を電磁石37(コイル77)に流す。ステアリングダンパ23は、電流に応じた減衰力を発生する。
ステップS15、S16
第2指令値決定部225は第2指令値を決定し、指令値選択部227は、第2指令値を選択する。ダンパ駆動部219は、第2指令値に応じた電流を電磁石37(コイル77)に流す。ステアリングダンパ23は、電流に応じた減衰力を発生する。
実施例2に係るステアリンダンパ制御装置によると、上述した実施例1と同様に、多様な外乱によるステアリングの種々の振れに対して、一層好適に対応することができる。
また、指令値指定スイッチ231を備えているので、減衰力調整部217による第1指令値及び第2指令値の選択処理を容易に変更することができる。具体的には、圧力変化率に応じた第1指令値のみに基づいてステアリングダンパ23を制御させたり、舵角センサ109に応じた第2指令値のみに基づいてステアリングダンパ23を制御させることができる。あるいは、第1指令値及び第2指令値のうち、大きい方に基づいてステアリングダンパ23を制御させることができる。このように、ステアリングダンパ制御装置201の制御モードを容易に変更することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例1、2では、マップ指定スイッチ203を備えていたが、これに限られない。すなわち、マップ指定スイッチ203を省略してもよい。この変形実施例において、舵角速度や車速等に基づいて、圧力制御マップMPおよび/または舵角制御マップMVを切り替えるように変更してもよい。あるいは、圧力制御マップMPおよび舵角制御マップMVを切り替える処理を省略し、第1指令値決定部223は予め設定されている圧力制御マップMPを参照し、第2指令値決定部225は予め設定されている舵角制御マップMVを参照するように変更してもよい。
(2)上述した実施例1、2では、第1指令値決定部223は、2種類の圧力制御マップMPa、MPbを有していたが、これに限られない。3以上の圧力制御マップMPを有するように第1指令値決定部223を変更してもよいし、単一の圧力制御マップMPを有するように第1指令値決定部223を変更してもよい。第2指令値決定部225についても同様に変更してもよい。
(3)上述した実施例1、2では、圧力制御マップMPを例示したが、圧力制御マップMPを適宜に変更することができる。例えば、所定値PLa/PLbより大きく、閾値PHa/PHb以下の領域において、圧力変化率が大きくなるにしたがって、前記減衰力指令値が一定の割合で大きくなるように変更してもよい。また、所定値PLa/PLbを零に変更してもよい。あるいは、圧力変化率が閾値PHa/PHbより大きいときであっても、減衰力指令値が一定とならないように変更してもよい。舵角制御マップMVについても同様に変更することができる。
(4)上述した実施例1、2では、圧力制御マップMP及び舵角制御マップMVの対A、対Bを例示したが、これに限られない。次のような圧力制御マップMP及び舵角制御マップMVの対を備えるように変更してもよい。
図10を参照する。図10は、変形実施例に係る圧力制御マップMP及び舵角制御マップMVの一例を示す模式図である。図示するように、対Cは、圧力制御マップMPaと舵角制御マップMVcからなり、対Dは、圧力制御マップMPcと舵角制御マップMVaからなる。圧力制御マップMPcは、圧力変化率に関わらず、減衰力指令値が常に最小である。舵角制御マップMVcは、舵角速度に関わらず、減衰力指令値が常に最小である。
このように、舵角制御マップMVcにおける減衰力指令値の最大値は、圧力制御マップMPaにおける減衰力指令値の最小値以下であるので、第1指令値は必ず第2指令値以上となる。したがって、対Cを指定することによって、圧力変化率に応じた第1指令値のみに基づいてステアリングダンパ23を制御することができる。
同様に、圧力制御マップMPcにおける減衰力指令値の最大値は、舵角制御マップMVaにおける減衰力指令値の最小値以下であるので、第2指令値は必ず第1指令値以上となる。したがって、対Dを指定することによって、舵角速度に応じた第2指令値のみに基づいてステアリングダンパ23を制御することができる。
なお、この変形実施例の場合、対C、Dの双方を備えていてもよいし、対C、Dの一方のみを備えてもよい。また、対A、Bを備えてもよいし、対A、Bの少なくとも一方を省略してもよい。
(5)上述した上述した実施例1、2では、マップ指定スイッチ203に、対A、Bのいずれかを指定するための命令を入力したが、これに限られない。マップ指定スイッチ203に、圧力制御マップMPa、MPbのいずれかを指定するための命令と、舵角制御マップMVa、MVbのいずれかを指定するための命令をそれぞれ個別に入力してもよい。
(6)上述した実施例2では、指令値指定スイッチ231は、3種の命令(第1指令値、第2指令値、及び、自動選択)を受け付けるものであったが、これに限られない。たとえば、2種の命令を受け付けるように変更してもよい。例えば、第1指令値および自動選択のいずれかを指定する命令を受け付けるように変更してもよいし、第2指令値および自動選択のいずれかを指定する命令を受け付けるように変更してもよい。あるいは、第1指令値および第2指令値のいずれかを指定する命令を受け付けるように変更してもよい。
(7)上述した実施例1、2では、荷重情報検出部として圧力センサ16を例示したが、これに限られない。例えば、前輪15が受ける荷重に関連する情報を検出する他の検出部に適宜に変更することができる。
図11を参照する。図11(a)乃至(d)は、前輪15が受ける荷重に関連する情報を検出する荷重情報検出部の変形実施例を示す図である。図11(a)乃至(d)は、自動二輪車1を正面から見たときのフロントフォーク13の一部を拡大した図である。
図11(a)に示すように、車軸240が受ける荷重を検出する歪みゲージ241、242を備えてもよい。各歪みゲージ241、242は、それぞれ前輪15の車軸240の上部および下部に配置されることが好ましい。これにより、車軸240が受ける荷重を精度良く検出することができる。なお、車軸240が受ける荷重は、前輪15が受ける荷重に相当する。よって、歪みゲージ241、242の検出結果から、前輪15が受ける荷重の変化率を得ることができる。
図11(b)に示すように、フロントフォーク13の伸縮速度を検出する速度センサ243を備えてもよい。速度センサ243は、コイル等を含んで構成され、磁束の変化に基づいてフロントフォーク13の伸縮速度を検出するものであってもよい。あるいは、速度センサ243は、レーザー光等による光学式の表面速度センサであってもよい。なお、フロントフォーク13の伸縮速度は、前輪15の荷重の変化率に相当する値である。
図11(c)に示すように、フロントフォーク13の軸方向(伸縮方向)の加速度を検出する加速度センサ245を備えてもよい。なお、加速度センサ245の検出結果は、前輪15の荷重の変化率をさらに時間微分したものに相当する。よって、加速度センサ245の検出結果から、前輪15が受ける荷重の変化率に相当する値を得ることができる。
図11(d)に示すように、車軸240の上下方向の加速度を検出する加速度センサ247を備えてもよい。なお、加速度センサ247の検出結果は、前輪15の荷重の変化率をさらに時間微分したものに相当する。よって、加速度センサ247の検出結果から、前輪15が受ける荷重の変化率に相当する値を得ることができる。
また、図示を省略するが、圧力センサ16に代えて、フロントフォーク13のストローク量を検出するストロークセンサを備えてもよい。なお、フロントフォーク13のストローク量は、前輪15が受ける荷重に相当する。よって、ストロークセンサの検出結果から、前輪15が受ける荷重の変化率を得ることができる。
上述した各種センサ241、242、243、245、247、及び、ストロークセンサは、それぞれ、この発明における荷重情報検出部に相当する。
(8)上述した実施例1、2では、圧力変化率演算部211はコントローラ205に設けられていたが、これに限られない。例えば、圧力変化率演算部211を圧力センサ16と一体に設けるように変更してもよい。同様に、舵角変化率演算部216を、舵角センサ109と一体に設けるように変更してもよい。
(9)上述した実施例1、2では、ステアリングダンパ23の構造を例示したが、これに限られない。すなわち、ステアリングダンパ23の構造を適宜に変更してもよい。また、磁性流体室41の全部を磁性流体Mで満たしてもよいし、磁性流体室41の一部を磁性流体Mとし、その他をエア等としてもよい。
(10)上述した実施例では、自動二輪車1は単一の前輪15と単一の後輪32を備えた自動二輪車1であったが、これに限られない。例えば、2つの前輪を有する三輪車両や、2つの後輪を有する三輪車両に変更してもよい。あるいは、2つの前輪と2つの後輪を有する四輪車両に変更してもよい。また、例えば、スクータ、スクータタイプ以外のモペットなどの自動二輪車、ATV(All Terrain Vehicle(全地形型車両)四輪バギー)、スノーモービルなどの鞍乗型車両であっても適用することができる。これらの変形実施例では、フロントフォーク13の構成を適宜に選択、変更することができる。また、フロントフォーク13以外の懸架機構によってサスペンションを構成してもよい。
(11)上述した実施例では、自動二輪車1は動力源としてエンジン29を備えていたが、これに限られない。例えば、動力源として、電動モータを含むように変更してもよい。
(12)上述した実施例および上記(1)から(11)で説明した各変形実施例については、さらに各構成を他の変形実施例の構成に置換または組み合わせるなどして適宜に変更してもよい。
1 … 自動二輪車
3 … メインフレーム
5 … ヘッドパイプ
7 … ステアリングシャフト(ステアリング)
13 … 一対のフロントフォーク
16 … 圧力センサ(圧力検出部、荷重情報検出部)
19 … ステアリングハンドル(ステアリング)
23 … ステアリングダンパ
37 … 電磁石
41 … 磁性流体室
77 … コイル
109 … 舵角センサ(舵角検出部)
201 … ステアリングダンパ制御装置
203 … マップ指定スイッチ(情報指定部)
205 … コントローラ
211 … 圧力変化率演算部
216 … 舵角速度演算部
217 … 減衰力調整部
219 … ダンパ駆動部
221 … マップ切替部
223 … 第1指令値決定部
225 … 第2指令値決定部
227 … 指令値選択部
231 … 指令値指定スイッチ(指令値指定部)
240 … 車軸
241、242 … 歪みゲージ(荷重情報検出部)
243 … 速度センサ(荷重情報検出部)
245、247 … 加速度センサ(荷重情報検出部)
MP、MPa、MPb、MPc … 圧力制御マップ(荷重制御情報)
MV、MVa、MVb、MVc … 舵角制御マップ(舵角制御情報)
PLa、PLb … 所定値
PHa、PHb … 閾値
FPa、FPb … 一定値
VLa、VLb … 所定値
VHa、VHb … 閾値
FVa、FVb … 一定値
A、B、C、D … 対
M … 磁性流体

Claims (15)

  1. ステアリングに作用する減衰力を発生するダンパと、
    前輪が受ける荷重に関連する情報を検出する荷重情報検出部と、
    ステアリングの舵角を検出する舵角検出部と、
    前記荷重情報検出部および前記舵角検出部の各検出結果に基づいて、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値に応じた減衰力指令値である第1指令値、及び、舵角速度に応じた減衰力指令値である第2指令値のいずれかによって前記ダンパの減衰力を調整する減衰力調整部と、
    を備えているステアリングダンパ制御装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記減衰力調整部は、前記第1指令値、及び、前記第2指令値のうち、大きい方を選択するステアリングダンパ制御装置。
  3. 請求項1または2に記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記減衰力調整部は、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値と、前記減衰力指令値とを対応付けた複数種類の荷重制御情報と、前記舵角速度と前記減衰力指令値とを対応付けた複数種類の舵角制御情報を有し、
    前記装置は、さらに、前記減衰力調整部が参照する前記荷重制御情報および前記舵角制御情報を指定するための命令を入力する情報指定部を備えるステアリングダンパ制御装置。
  4. 請求項3に記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記荷重制御情報のそれぞれは、前記舵角制御情報のいずれかと対になっており、
    前記情報指定部は、前記対のいずれか1つを指定するステアリングダンパ制御装置。
  5. 請求項4に記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記対のいずれかにおいては、荷重制御情報における最大の減衰力指令値が、舵角制御情報における最小の減衰力指令値よりも小さいステアリングダンパ制御装置。
  6. 請求項4または5に記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記対のいずれかにおいては、舵角制御情報における最大の減衰力指令値が、荷重制御情報における最小の減衰力指令値よりも小さいステアリングダンパ制御装置。
  7. 請求項1または2に記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記減衰力調整部は、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値と、減衰力指令値とを対応付けた複数種類の荷重制御情報を有し、
    前記装置は、さらに、前記減衰力調整部が参照する前記荷重制御情報を指定するための命令を入力する情報指定部を備えるステアリングダンパ制御装置。
  8. 請求項1または2に記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記減衰力調整部は、前記舵角速度と減衰力指令値とを対応付けた複数種類の舵角制御情報を有し、
    前記装置は、さらに、前記減衰力調整部が参照する前記舵角制御情報を指定するための命令を入力する情報指定部を備えるステアリングダンパ制御装置。
  9. 請求項3から7のいずれかに記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記荷重制御情報の少なくともいずれかは、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値が正である範囲の少なくとも一部の領域であって、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値が大きくなるにしたがって、減衰力指令値が大きくなる領域を含むステアリングダンパ制御装置。
  10. 請求項3から6、及び、8のいずれかに記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記舵角制御情報の少なくともいずれかは、前記舵角速度の絶対値が大きくなるにしたがって、減衰力指令値が大きくなる領域を含むステアリングダンパ制御装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記第1指令値を指定するための命令及び前記第2指令値を指定するための命令の少なくともいずれかを受け付ける指令値指定部を備え、
    前記減衰力調整部は、前記指令値指定部に命令が入力されたときは、前記第1指令値および前記第2指令値の大小関係に関わらず、前記第1指令値および前記第2指令値のうち、前記指令値指定部によって指定された方を選択するステアリングダンパ制御装置。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記ダンパは、
    磁性流体と、
    前記減衰力調整部によって選択された前記第1指令値、及び、前記第2指令値のいずれかに応じた電流が流れ、前記磁性流体に対して磁場を与える電磁石と、
    を備えているステアリングダンパ制御装置。
  13. 請求項12に記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記ダンパは、磁性流体のせん断力によって減衰力を発生し、
    前記電磁石は、前記磁性流体のせん断力を変化させるステアリングダンパ制御装置。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載のステアリングダンパ制御装置において、
    前記荷重情報検出部は、前輪のサスペンションの圧力を検出する圧力検出部であり、
    前記減衰力調整部は、サスペンションの圧力の変化率に応じて前記第1指令値を決定するステアリングダンパ制御装置。
  15. ステアリングダンパ制御装置を備え、
    前記ステアリングダンパ制御装置は、
    ステアリングに作用する減衰力を発生するダンパと、
    前輪が受ける荷重に関連する情報を検出する荷重情報検出部と、
    ステアリングの舵角を検出する舵角検出部と、
    前記荷重情報検出部および前記舵角検出部の検出結果に基づいて、前記荷重の変化率または前記変化率に相当する値に応じた減衰力指令値である第1指令値、及び、舵角速度に応じた減衰力指令値である第2指令値のいずれかによって前記ダンパを制御する減衰力調整部と、
    を備えている鞍乗型車両。
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