JPWO2013157069A1 - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

エレベータ装置において、異常加速度検出機構は、かごの動きに関連して動作する質量体を有しており、予め設定された設定値を超える加速度がかごに発生した場合に、質量体に発生する慣性力を利用して非常止め装置を作動させる。破断検出手段は、かごを吊り下げる懸架手段の破断を検出する。抵抗力付加装置は、破断検出手段により懸架手段の破断が検出されていないときに、非常止め装置を作動させるための機構に抵抗力を与え、破断検出手段により懸架手段の破断が検出されると抵抗力を減少させる。

Description

この発明は、例えば懸架手段の破断や制御装置の故障等の異常時にかごが非常停止されるエレベータ装置に関するものである。
従来のエレベータ装置の調速機では、第1過速度Vos(運転停止用スイッチの作動速度)が定格速度Voの1.3倍程度に設定され、第2過速度Vtr(非常止め作動速度)が定格速度Voの1.4倍程度に設定される。例えば、制御装置の異常などにより、かごが定格速度を超えて第1過速度Vosに達したことが検出されると、巻上機への給電が遮断され、かごが急停止される。また、主索の破断などにより、かごが落下した場合には、調速機により第2過速度Vtrが検出され、非常止め装置が作動され、かごが非常停止される。
但し、かごが昇降路の終端階付近に位置する場合には、かご速度が第1過速度Vosや第2過速度Vtrまで上がる前に昇降路の底部に到達する可能性があり、この場合は緩衝器によりかごが減速停止される。このため、緩衝器は、減速させるべき速度が高いほど長い緩衝ストロークが必要であり、緩衝器の長さは、第1過速度Vosや第2過速度Vtrに応じて決まる。
これに対して、終端階付近にかご位置スイッチを設け、かご位置スイッチが操作されているときには、第1過速度Vosよりも低い終端過速度Vtsで異常を検出し、巻上機への給電を遮断する方法も提案されている。
これにより、主索がかごに繋がった状態であれば、かごの速度が終端過速度Vtsを超えることはない。一方、かごが昇降路の下部終端階付近に位置しているときに、主索が破断した場合は、終端過速度Vtsを検出しても巻上機でかごを制動することはできない。
この場合、主索が破断してから、かごが緩衝器に衝突するまでの時間をTsとすると、衝突速度Vsは、
Vs=Vts+g×Ts
である。この衝突速度Vsが調速機の第2過速度Vtrよりも低ければ、その分だけ緩衝器の緩衝ストロークを短縮することが可能である。
但し、近年は、更なる省スペース化、省コスト化の要求があり、緩衝器の寸法をさらに短縮することが求められており、終端階付近で第1過速度Vosや第2過速度Vtrが低くなるような調速機が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2003−104646号公報 WO2009/093330
上記のような従来のエレベータ装置では、終端階付近で第1過速度Vosや第2過速度Vtrを低くするために、調速機の構造が複雑になってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成により、昇降路の省スペース化を図ることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、かご、かごを吊り下げる懸架手段、懸架手段を介してかごを昇降させる駆動装置、かごの昇降を案内するかごガイドレール、かごに搭載され、かごガイドレールに係合してかごを非常停止させる非常止め装置、かごの動きに関連して動作する質量体を有しており、予め設定された設定値を超える加速度がかごに発生した場合に、質量体に発生する慣性力を利用して非常止め装置を作動させる異常加速度検出機構、懸架手段の破断を検出する破断検出手段、及び破断検出手段により懸架手段の破断が検出されていないときに、非常止め装置を作動させるための機構に抵抗力を与え、破断検出手段により懸架手段の破断が検出されると抵抗力を減少させる抵抗力付加装置を備えている。
この発明のエレベータ装置は、予め設定された設定値を超える加速度がかごに発生すると、異常加速度検出機構により制動装置が動作されるので、調速機の構造を複雑化することなく、簡単な構成により、昇降路の省スペース化を図ることができる。また、抵抗力付加装置は、懸架手段の破断が検出されていないときに、非常止め装置を作動させるための機構に抵抗力を与え、懸架手段の破断が検出されると抵抗力を減少させるので、非常止め装置を作動させるために必要な力の設定可能範囲を広くすることができ、非常止め装置を作動させるために必要な力の調整をより簡易に行うことができるとともに、質量体の慣性質量の調整のためのコストの上昇を抑えることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1のかごを拡大して示す構成図である。 図2の懸架手段が破断した状態を示す構成図である。 図3の作動レバーが操作された状態を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機(駆動装置)3、そらせ車4、及び制御装置5が設置されている。巻上機3は、駆動シーブ6と、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータと、駆動シーブ6の回転を制動する巻上機ブレーキ(電磁ブレーキ)とを有している。
巻上機ブレーキは、駆動シーブ6と同軸に結合されたブレーキ車(ドラム又はディスク)と、ブレーキ車に接離されるブレーキシューと、ブレーキシューをブレーキ車に押し付け制動力を印加するブレーキばねと、ブレーキばねに抗してブレーキシューをブレーキ車から開離させ制動力を解除する電磁マグネットとを有している。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架手段7が巻き掛けられている。懸架手段7としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架手段7の第1端部には、かご8が接続されている。懸架手段7の第2端部には、釣合おもり9が接続されている。
かご8及び釣合おもり9は、懸架手段7により昇降路1内に吊り下げられており、巻上機3により昇降路1内を昇降される。制御装置5は、巻上機3の回転を制御することにより、設定した速度でかご8を昇降させる。
昇降路1内には、かご8の昇降を案内する一対のかごガイドレール10と、釣合おもり9の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール11とが設置されている。昇降路1の底部には、かご8の昇降路底部への衝突を緩衝するかご緩衝器12と、釣合おもり9の昇降路底部への衝突を緩衝する釣合おもり緩衝器13とが設置されている。
かご8の下部には、かごガイドレール10に係合してかご8を非常停止させる制動装置としての非常止め装置17が搭載されている。非常止め装置17としては、次第ぎき式非常止めが用いられている(一般に、定格速度が45m/minを超えるエレベータ装置では、次第ぎき式非常止めが用いられる)。非常止め装置17には、非常止め装置17を作動させる作動レバー18が設けられている。
機械室2には、かご8の過速度(異常速度)を検出する調速機19が設置されている。調速機19は、調速機シーブ、過速度検出スイッチ及びロープキャッチ等を有している。調速機シーブには、無端状の調速機ロープ20が巻き掛けられている。調速機ロープ20は、昇降路1内に環状に敷設されている。調速機ロープ20は、昇降路1の下部に配置された張り車21に巻き掛けられている。
また、調速機ロープ20は、作動レバー18に接続されている。これにより、かご8が昇降されると、調速機ロープ20が循環され、かご8の走行速度に応じた回転速度で調速機シーブが回転される。また、実施の形態1の質量体22は、調速機19、調速機ロープ20及び張り車21により構成されている。
調速機19では、かご8の走行速度が過速度に達したことが機械的に検出される。検出する過速度としては、定格速度Voよりも高い第1過速度Vosと、第1過速度よりも高い第2過速度Vtrとが設定されている。
かご3の走行速度が第1過速度Vosに達すると、過速度検出スイッチが操作される。過速度検出スイッチが操作されると、巻上機3への給電が遮断され、巻上機ブレーキによりかご8が急停止される。
かご8の下降速度が第2過速度Vtrに達すると、ロープキャッチにより調速機ロープ20が把持され、調速機ロープ20の循環が停止される。調速機ロープ20の循環が停止されると、作動レバー18が操作され、非常止め装置17によりかご8が非常停止される。
図2は図1のかご8を拡大して示す構成図である。作動レバー18の揺動軸には、非常止め装置17を作動させる方向とは反対方向(図の時計方向)のトルクを作動レバー18に付与する捻りばね23が設けられている。捻りばね23のばね力は、通常の昇降状態で、非常止め装置17が作動しないように設定されている。実施の形態1の異常加速度検出機構24は、質量体22及び捻りばね23を有している。
非常止め装置17には、非常止め装置17を作動させるための機構に抵抗力を与える抵抗力付加装置としての電磁アクチュエータ31が設けられている。電磁アクチュエータ31は、ソレノイドコイル32と、作動片33と、作動片33の先端に固定されたシュー34とを有している。
ソレノイドコイル32が励磁されることにより、作動片33が突出され、シュー34が作動レバー18に押し付けられる。これにより、作動レバー18に回転抵抗力が与えられる。また、ソレノイドコイル32への通電が遮断されることにより、作動片33がソレノイドコイル32側へ引き込まれ、シュー34が作動レバー18から離される。これにより、作動レバー18に与える回転抵抗力が減少(ここでは除去)される。
かご8は、かご枠14と、かご枠14に支持されたかご室15とを有している。かご枠14は、かご室15の上方に水平に配置された上梁14aを有している。懸架手段7の第1端部は、上梁14aに接続されている。
また、懸架手段7の第1端部には、端末部材35が取り付けられている。端末部材35と上梁14aの下面との間には、押しばね36が設けられている。押しばね36は、かご8の重量分の力で押圧されており、懸架手段7に張力を与えている。
かご室15の上部には、懸架手段7の破断を検出する破断検出手段としての破断検出スイッチ37が設けられている。端末部材35が2つ以上ある場合、2つ以上の破断検出スイッチ37が端末部材35毎に対応して配置される。
また、破断検出スイッチ37は、配線38を介してソレノイドコイル32に接続されている。何等かの原因で懸架手段7が万一破断すると、図3に示すように、懸架手段7の張力が喪失して押しばね36が伸びる。これにより、端末部材35がかご8に対して下方へ移動し、破断検出スイッチ37が操作される。
端末部材35により破断検出スイッチ37が操作されると、ソレノイドコイル32への通電が遮断される。破断検出スイッチ37が操作されていない場合、ソレノイドコイル32は励磁されている。
ここで、実施の形態1のエレベータ装置では、電磁アクチュエータ31から作動レバー18に与えられる回転抵抗力の有無によって、非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs[N]は変化する。即ち、懸架手段7が破断していない場合に非常止め装置17を作動させるために必要な力をFs1[N]、懸架手段7が破断した場合に非常止め装置17を作動させるために必要な力をFs2[N]とすると、Fs2<Fs1となる。
作動レバー18に回転抵抗力が与えられていない場合、作動レバー18は、捻りばね23のトルクと、作動レバー18や非常止め装置17のその他の部品(図示せず)の重量とに抗して、調速機ロープ20が取り付けられた位置において上向きにFs2[N]を超える大きさの力を加えたときに、図4に示すように反時計方向に回動され(持ち上げられ)、これにより非常止め装置17が作動するように調整されている。
また、調速機ロープ20の質量をMr[kg]、調速機19の調速機ロープ20が巻き掛けられている径での慣性質量をMg[kg]、張り車21の調速機ロープ20が巻き掛けられている径での慣性質量をMh[kg]とすると、質量体22の作動レバー18の位置での慣性質量Mt[kg]は、
Mt=Mr+Mg+Mh
である。
ここで、もし懸架手段7が破断してかご8が重力加速度g[m/s2]で加速した場合、かご8は、作動レバー18において、次式で求められる大きさの上向きの慣性力Fp[N]を質量体22から受ける。
Fp=Mt×g ・・・(1)
そして、この慣性力Fp[N]が、非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs2[N]を超える場合、非常止め装置17が作動する。
Fs2<Mt×g ・・・(2)
よって、非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs2[N]、及び質量体22の慣性質量Mt[kg]を調整することにより、懸架手段7が破断してかご8が落下した場合に、調速機19が第2過速度Vtrを検出しなくても、非常止め装置17を作動させることが可能となる。
この異常加速度検出機構で検出される異常加速度を異常検出速度Viに置き換えると、上部終端階から下部終端階まで通常走行したときのかご8の速度パターンに、所定の間隔をおいてほぼ沿ったパターンとなる。
かご8の速度がゼロの状態から懸架手段7が破断した場合、質量体22の慣性力により、かご8の速度がVioに達して非常止め装置17が作動する。このVioが背景技術で説明した「g×Ts」よりも小さくなるように、非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs2、質量体22の慣性質量Mtが調整される。
このように、異常加速度の検出によりかご8を非常制動する速度を、調速機19で検出される異常速度よりも小さくすることができるため、かご緩衝器12の緩衝ストロークを短縮することができ、かご緩衝器12のコストを低減することができる。また、かご緩衝器12を設置する昇降路1の底部の寸法を短縮できる。即ち、調速機19の構造を複雑化することなく、簡単な構成により、昇降路1の省スペース化を図ることができる。
また、非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs2[N]、及び質量体22の慣性質量Mt[kg]をさらに調整することにより、Vioを任意の大きさに設定することが可能となる。
一方、かご8の下方向への走行中に何等かの異常検出や停電などで制御装置5が巻上機3への給電を止めた場合にも、かご8は急停止される。そして、そのときのかご8の減速度をα[m/s2]とすると、かご8は作動レバー18において質量体22から、次式のような上向きの慣性力Fe[N]を受ける。
Fe=Mt×α ・・・(3)
この慣性力Fe[N]が、非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs[N]よりも大きいと、非常止め装置17が動作してしまうので、このような誤動作を防ぐために次式を満たす必要がある。
Fs>Mt×α ・・・(4)
従って、非常止め装置17を作動させるために必要な力Fsは、式(2)及び式(4)を同時に満たす必要がある。
Mt×α<Fs<Mt×g ・・・(5)
しかし、例えば昇降路1の高さ寸法が短い場合など、質量体22の慣性質量Mt[kg]が小さい場合には、非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs[N]の設定可能範囲が狭くなり、工場で力Fs[N]を調整する手間が掛かり、コストが上昇する。
非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs[N]の設定可能範囲を広くするには、質量体22の慣性質量Mt[kg]を大きくすればよい。しかし、この場合、非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs[N]も大きくなり、今度は調速機19が第2過速度Vtr(通常は定格速度Voの約1.4倍程度)を検出した際に、懸架手段7に与える把持力Fg[N]も大きくする必要がある。このため、調速機19も大型化させる必要があり、質量体22の慣性質量Mt[kg]の増量化と合わせてコストが上昇する。
これに対して、実施の形態1では、懸架手段7が破断していない場合、電磁アクチュエータ31から作動レバー18に回転抵抗力が与えられており、非常止め装置17を作動させるために必要な力をFs1が、Fs2よりも大きく設定されている。
また、電磁アクチュエータ31からの回転抵抗力の大きさをFsx[N]とすると、Fs1とFs2の関係は次式となる。
Fs1=Fs2+Fsx ・・・(6)
工場では、まず電磁アクチュエータ31がない場合の非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs2[N]を調整する。そして、その後、電磁アクチュエータ31を非常止め装置17に組み付けて、シュー34を作動レバー18の回転基部に押し当てる。
懸架手段7が破断していない状態で、かご8の下方向への走行中に何等かの異常検出や停電などでかご8が急停止された場合、式(3)で示した慣性力Fe(=Mt×α)[N]が、非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs1[N]よりも小さければ、非常止め装置17は動作しない。
Fs1(=Fs2+Fsx)>Mt×α ・・・(7)
このため、力Fs2は、式(2)及び式(7)を同時に満たすように設定される。
Mt×α−Fsx<Fs2<Mt×g ・・・(8)
式(8)の条件では、式(5)の条件に比べ、電磁アクチュエータ31の回転抵抗力の大きさFsx[N]の分だけ、Fs2[N]の設定可能範囲が広くなる。即ち、懸架手段7が破断した場合に、非常止め装置17を作動させるために必要な慣性力の大きさを小さくすることができる。このため、工場で非常止め装置17を作動させるために必要な力Fs2[N]の調整を、より簡易に行えるようにすることができる。
また、質量体22の慣性質量Mt[kg]の増量も不要となり、また調速機19の大型化も不要となり、コストの上昇を抑えることができる。
さらに、実施の形態1では、従来通り、調速機19で第1過速度を検出するとかご8を止め、かご8の落下時には、調速機19や調速機ロープ20を質量体22として利用して非常止め装置17を作動させることができる。このため、別の質量体を必要とせず、システム構成を簡素化できる。
なお、質量体22の慣性質量Mtを調整する場合、その方法としては、例えば、張り車21の厚みを変更したり、張り車21と同軸に回転するフライホイールを追加したりする方法が挙げられる。
また、実施の形態1では、非常止め装置17を作動させるために必要な力Fsを調整するために捻りばね23を用いたが、適当な力Fsを得ることができれば、必ずしもばね等を追加しなくてもよく、また、追加する場合、捻りばねに限定されるものではない。
さらに、破断検出手段は、破断検出スイッチ37に限定されるものではなく、またその設置位置もかご室15の上部に限定されない。
さらにまた、質量体や抵抗力付加装置の構成も実施の形態1に限定されるものではない。
また、この発明が適用されるエレベータ装置のタイプは、図1のタイプに限定されるものではない。例えば、図1では1:1ローピングのエレベータ装置を示したが、ローピング方式はこれに限定されるものではなく、例えば2:1ローピングのエレベータ装置にもこの発明は適用できる。また、例えば、機械室レスエレベータ、マルチカー方式のエレベータ装置、又はダブルデッキエレベータ等にも、この発明は適用できる。

Claims (5)

  1. かご、
    前記かごを吊り下げる懸架手段、
    前記懸架手段を介して前記かごを昇降させる駆動装置、
    前記かごの昇降を案内するかごガイドレール、
    前記かごに搭載され、前記かごガイドレールに係合して前記かごを非常停止させる非常止め装置、
    前記かごの動きに関連して動作する質量体を有しており、予め設定された設定値を超える加速度が前記かごに発生した場合に、前記質量体に発生する慣性力を利用して前記非常止め装置を作動させる異常加速度検出機構、
    前記懸架手段の破断を検出する破断検出手段、及び
    前記破断検出手段により前記懸架手段の破断が検出されていないときに、前記非常止め装置を作動させるための機構に抵抗力を与え、前記破断検出手段により前記懸架手段の破断が検出されると前記抵抗力を減少させる抵抗力付加装置
    を備えているエレベータ装置。
  2. 前記破断検出手段は、前記懸架手段の破断により操作される破断検出スイッチであり、
    前記抵抗力付加装置は、電磁アクチュエータであり、
    前記破断検出スイッチが操作されると、前記電磁アクチュエータへの通電が遮断され、前記電磁アクチュエータによる抵抗力が解除される請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記非常止め装置には、回動されることにより前記非常止め装置を作動させる作動レバーが設けられており、
    前記抵抗力付加装置は、前記作動レバーに回転抵抗力を与える請求項1記載のエレベータ装置。
  4. 前記質量体は、昇降路内に環状に敷設されたロープと、前記ロープが巻き掛けられた綱車とを有している請求項1記載のエレベータ装置。
  5. 前記かごの過速度を検出する調速機をさらに備え、
    前記ロープが巻き掛けられた綱車は、前記調速機に設けられた調速機シーブであり、
    前記ロープは、調速機ロープである請求項4記載のエレベータ装置。
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