JP6773132B2 - 破断検知装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ロープに発生した素線の破断或いはストランドの破断を検知するための装置に関する。
エレベーター装置には種々のロープが使用される。例えば、エレベーターのかごは、主ロープによって昇降路に吊り下げられる。主ロープは、巻上機の駆動綱車といった滑車に巻き掛けられる。主ロープは、かごの移動によって繰り返し曲げられる。このため、主ロープは次第に劣化する。主ロープが劣化すると、主ロープを構成する素線が破断する。多数の素線が破断すると、素線が縒り合わされたストランドが破断することがある。素線の破断或いはストランドの破断は、主ロープと滑車との間に異物が噛み込まれることによっても発生する。
破断した素線或いはストランドは、主ロープの表面から突出する。このため、素線或いはストランドが破断した状態でエレベーターの運転が行われると、破断した素線或いはストランドが昇降路に設けられた機器に接触する。
特許文献1に、エレベーター装置が記載されている。特許文献1に記載されたエレベーター装置では、主ロープに対向するように検知部材が設けられる。また、検知部材の変位がセンサによって検知される。センサが検知した変位に基づいて、素線或いはストランドが破断したことが検知される。
日本特許第4896692号公報
エレベーター装置では、各滑車に対し、主ロープが通過する範囲が予め決まっている。例えば、主ロープのうち、ある範囲の部分が駆動綱車を通過する。駆動綱車を通過する部分がつり合いおもりの吊り車を通過するとは限らない。このため、特許文献1に記載されたセンサを用いて素線の破断或いはストランドの破断を検出しようとすると、主ロープが巻き掛けられる各滑車の位置にセンサを取り付ける必要がある。例えば、つり合いおもりの吊り車の位置にセンサを取り付ける場合は、つり合いおもりから制御装置の間に信号線を敷設しなければならない。多数のセンサが必要になるとともに各センサから信号線を引き出さなければならず、構成が複雑になるといった問題があった。特に、多くの滑車が使用される2:1ローピング方式のエレベーター装置では、このような問題が顕著になる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、簡単な構成によって素線或いはストランドの破断の発生を精度良く検知できる破断検知装置を提供することである。
この発明に係る破断検知装置は、エレベーターのロープに振動が発生すると出力信号が変動するセンサと、センサからの出力信号に異常な変動が発生したことを検出する検出手段と、異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されると、その変動が発生した時のエレベーターのかごの位置を判定点数に紐付けて記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された位置をかごが通過した際に異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されると判定点数を加点し、再び当該位置をかごが通過した際に異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されなければ判定点数を減点する演算手段と、判定点数に基づいて、ロープに破断部が存在するか否かを判定する判定手段と、を備える。
また、この発明に係る破断検知装置は、エレベーターのロープに振動が発生すると出力信号が変動するセンサと、センサからの出力信号に異常な変動が発生したことを検出する検出手段と、異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されると、その変動が発生した時のエレベーターのかごの位置を判定点数に紐付けて記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された位置をかごが通過した際に異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されると判定点数を加点する演算手段と、判定点数に基づいて、ロープに破断部が存在するか否かを判定する判定手段と、を備える。検出手段は、センサからの出力信号の変動が第1閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出する。検出手段は、かごが移動を開始した直後は、センサからの出力信号の変動が第1閾値より大きな値である第4閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出する。
また、この発明に係る破断検知装置は、エレベーターのロープに振動が発生すると出力信号が変動するセンサと、センサからの出力信号に異常な変動が発生したことを検出する検出手段と、異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されると、その変動が発生した時のエレベーターのかごの位置を判定点数に紐付けて記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された位置をかごが通過した際に異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されると判定点数を加点し、再び当該位置をかごが通過した際に異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されなければ判定点数を減点する演算手段と、判定点数に基づいて、ロープに破断部が存在するか否かを判定する判定手段と、を備える。検出手段は、センサからの出力信号の変動が第1閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出する。検出手段は、かごが移動を開始した直後は、センサからの出力信号の変動が第1閾値より大きな値である第4閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出する。
この発明に係る破断検知装置は、エレベーターのロープに振動が発生すると出力信号が変動するセンサと、センサからの出力信号に異常な変動が発生したことを検出する検出手段と、異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されると、その変動が発生した時のエレベーターのかごの位置を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された位置をかごが通過した際に異常な変動が発生したことが検出手段によって検出された頻度に基づいて、ロープに破断部が存在するか否かを判定する判定手段と、頻度を演算する演算手段と、を備える。記憶手段は、異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されると、その変動が発生した時のエレベーターのかごの位置を検出値に紐付けて記憶する。検出値は、記憶手段に記憶された位置をかごが通過した際に異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されると正の値が設定され、検出されないと0が設定される。演算手段は、頻度として検出値の移動平均値を演算する。判定手段は、演算手段によって演算された移動平均値に基づいて、ロープに破断部が存在するか否かを判定する。

この発明に係る破断検知装置では、例えば、演算手段は、記憶手段に記憶された位置をかごが通過した際に異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されると判定点数を加点する。演算手段は、再び当該位置をかごが通過した際に異常な変動が発生したことが検出手段によって検出されなければ判定点数を減点する。判定手段は、判定点数に基づいて、ロープに破断部が存在するか否かを判定する。この発明に係る破断検知装置であれば、簡単な構成によって素線或いはストランドの破断の発生を精度良く検知できる。
エレベーター装置を模式的に示す図である。 返し車を示す斜視図である。 返し車の断面を示す図である。 センサからの出力信号の例を示す図である。 センサからの出力信号の例を示す図である。 破断部の例を示す図である。 破断部の例を示す図である。 センサからの出力信号の他の例を示す図である。 この発明の実施の形態1における破断検知装置の例を示す図である。 この発明の実施の形態1における破断検知装置の動作例を示すフローチャートである。 破断検知装置の機能を説明するための図である。 かご位置に対するバンドパスフィルタ出力の例を示す図である。 かご位置に対するバンドパスフィルタ出力の例を示す図である。 かご位置に対するバンドパスフィルタ出力の例を示す図である。 この発明の実施の形態1における破断検知装置の他の動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における破断検知装置の他の動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2における破断検知装置の動作例を示すフローチャートである。 破断検知装置の機能を説明するための図である。 この発明の実施の形態2における破断検知装置の他の動作例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2における破断検知装置の他の動作例を示すフローチャートである。 制御装置のハードウェア構成を示す図である。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、エレベーター装置を模式的に示す図である。かご1は、昇降路2を上下に移動する。昇降路2は、例えば建物内に形成された上下に延びる空間である。つり合いおもり3は、昇降路2を上下に移動する。かご1及びつり合いおもり3は、主ロープ4によって昇降路2に吊り下げられる。かご1及びつり合いおもり3を吊り下げるためのローピングの方式は、図1に示す例に限定されない。例えば、かご1及びつり合いおもり3を1:1ローピングで昇降路2に吊り下げても良い。以下においては、かご1及びつり合いおもり3を2:1ローピングで吊り下げる例について詳しく説明する。
主ロープ4は、一方の端部4aが昇降路2の固定体に支持される。例えば、主ロープ4の端部4aは、昇降路2の頂部に設けられた固定体に支持される。主ロープ4は、端部4aから下方に延びる。主ロープ4は、端部4a側から吊り車5、吊り車6、返し車7、駆動綱車8、返し車9及び吊り車10に巻き掛けられる。主ロープ4は、吊り車10に巻き掛けられた部分から上方に延びる。主ロープ4は、他方の端部4bが昇降路2の固定体に支持される。例えば、主ロープ4の端部4bは、昇降路2の頂部に設けられた固定体に支持される。
吊り車5及び吊り車6は、かご1に備えられる。吊り車5及び吊り車6は、例えばかご床の下部に設けられる。吊り車5及び吊り車6は、かご床に対して回転可能である。返し車7及び返し車9は、例えば昇降路2の頂部の固定体に設けられる。返し車7及び返し車9は、昇降路2の頂部の固定体に対して回転可能である。駆動綱車8は、巻上機11に備えられる。巻上機11は、例えば昇降路2のピットに設けられる。吊り車10は、つり合いおもり3に備えられる。吊り車10は、例えばおもりを支持する枠の上部に設けられる。吊り車10は、その枠に対して回転可能である。
主ロープ4が巻き掛けられる滑車の配置は、図1に示す例に限定されない。例えば、駆動綱車8は、昇降路2の頂部に配置されても良い。駆動綱車8は、昇降路2の上方の機械室(図示せず)に配置されても良い。
秤装置12は、かご1の積載荷重を検出する。図1は、主ロープ4の端部4aに掛かる荷重に基づいて秤装置12がかご1の積載荷重を検出する例を示す。秤装置12は、かご1に設けられても良い。秤装置12は、検出した荷重に応じた秤信号を出力する。秤装置12から出力された秤信号は、制御装置13に入力される。
加速度計14は、かご1の加速度を検出する。かご1は、ガイドレール(図示せず)に案内されて鉛直方向に移動する。このため、加速度計14は、かご1の鉛直方向の加速度を検出する。加速度計14は、例えばかご1に設けられる。加速度計14は、検出した加速度に応じた加速度信号を出力する。加速度計14から出力された加速度信号は、制御装置13に入力される。
巻上機11は、トルクを検出する機能を有する。巻上機11は、検出したトルクに応じたトルク信号を出力する。巻上機11から出力されたトルク信号は、制御装置13に入力される。
調速機15は、かご1の下降速度が基準速度を超えると、非常止め(図示せず)を動作させる。非常止めは、かご1に備えられる。非常止めが動作すると、かご1が強制的に停止される。調速機15は、例えば調速ロープ16、調速綱車17及びエンコーダ18を備える。調速ロープ16は、調速綱車17に巻き掛けられる。かご1が移動すると、調速ロープ16が移動する。調速ロープ16が移動すると、調速綱車17が回転する。エンコーダ18は、調速綱車17の回転方向及び回転角度に応じた回転信号を出力する。エンコーダ18から出力された回転信号は、制御装置13に入力される。エンコーダ18は、かご1の位置に応じた信号を出力するセンサの一例である。
図2は、返し車9を示す斜視図である。図3は、返し車9の断面を示す図である。返し車9を支持する部材に外れ止め19が設けられる。図2及び図3は、返し車9の軸9aに外れ止め19が設けられる例を示す。外れ止め19は、返し車9の溝から主ロープ4が外れることを防止する。外れ止め19は、例えば、主ロープ4のうち返し車9の溝に巻き掛けられた部分に隙間を空けて対向する。主ロープ4に異常が発生していなければ、主ロープ4は、外れ止め19に接触しない。
図2及び図3は、主ロープ4の表面から破断部4cが突出する例を示す。破断部4cは、主ロープ4を構成する素線が破断した部分である。破断部4cは、素線が縒り合されたストランドが破断した部分であっても良い。かご1が移動すると、破断部4cは返し車9を通過する際に外れ止め19に接触し得る。
図2及び図3は、主ロープ4が巻き掛けられた滑車の一例として返し車9を示す。吊り車5、吊り車6、返し車7、駆動綱車8及び吊り車10に、外れ止め19と同様の機能を有する外れ止めが設けられても良い。図1に示されていない他の滑車に、外れ止め19と同様の機能を有する外れ止めが設けられても良い。
図4及び図5は、センサからの出力信号の例を示す図である。以下の説明では、センサからの出力信号のことを単にセンサ信号とも表記する。図4(a)及び図5(a)は、かご1の位置を示す。本実施の形態で示す例では、かご1の位置はかご1が存在する高さと同義である。図4(a)及び図5(a)は、かご1が最下階から位置Pに移動した後に最下階に戻った時のかご位置の変化を示す。図において、最下階の位置は0である。図4(a)及び図5(a)に示す波形は、例えばエンコーダ18からの回転信号に基づいて取得される。
図4(b)及び図5(b)は、巻上機11のトルクを示す。図4(b)及び図5(b)に示す波形は、例えば巻上機11から出力されたトルク信号の波形である。図4(b)及び図5(b)は、かご1が最下階及び位置Pの間を移動した時に巻上機11から出力されたトルク信号の波形を示す。この時の最大トルクはTq1である。最小トルクは−Tq2である。
図4(c)及び図5(c)は、かご1の積載荷重を示す。図4(c)及び図5(c)に示す波形は、例えば秤装置12から出力された秤信号の波形である。図4(c)及び図5(c)は、かご1の積載荷重がw[kg]である例を示す。
図4は、主ロープ4に破断部4cが存在していない場合に得られる波形の例を示す。一方、図5は、主ロープ4に破断部4cが存在する場合に得られる波形の例を示す。破断部4cは、かご1が位置Pを通過する時にある滑車を通過する。破断部4cは、滑車を通過する際に外れ止めに接触する。これにより、破断部4cが滑車を通過する際に主ロープ4に振動が発生する。主ロープ4の端部4aが変位すると、秤装置12から出力される秤信号が影響を受ける。このため、主ロープ4に発生した振動が端部4aに到達すると、秤装置12からの秤信号に変動が生じる。
同様に、主ロープ4のうち駆動綱車8に巻き掛けられた部分が変位すると、巻上機11から出力されるトルク信号が影響を受ける。このため、主ロープ4に発生した振動が主ロープ4の当該部分に到達すると、巻上機11からのトルク信号に変動が生じる。主ロープ4のうち吊り車5或いは吊り車6に巻き掛けられた部分が変位すると、加速度計14から出力される加速度信号が影響を受ける。このため、主ロープ4に発生した振動が主ロープ4の当該部分に到達すると、加速度計14からの加速度信号に変動が生じる。
図6及び図7は、破断部4cの例を示す図である。図6は、破断部4cが先端に近づくに従って返し車9から離れる例を示す。破断部4cが図6に示すように主ロープ4の表面から突出する場合、破断部4cは、返し車9を通過する際に外れ止め19に接触する。図5は、破断部4cが滑車を通過する度に主ロープ4に振動が発生する場合のセンサ信号の例を示す。
図7は、破断部4cが返し車9の表面に沿うように配置される例を示す。破断部4cが図7に示すように主ロープ4の表面から突出する場合、破断部4cは、返し車9を通過する際に外れ止め19に接触しない。このため、破断部4cが返し車9を通過しても主ロープ4に振動は発生しない。
破断部4cは、外れ止め19に接触することにより向きが変わることがある。破断部4cの向きが図6に示す向きから図7に示す向きに変わると、破断部4cが返し車9を通過しても主ロープ4に振動が発生しなくなる。一方、破断部4cは、返し車9を通過する際に溝の表面に押されて向きが変わることがある。また、破断部4cは、素線或いはストランドが更に解けることによって向きが変わることがある。破断部4cの向きが図7に示す向きから図6に示す向きに変わると、破断部4cが返し車9を通過する際に主ロープ4に振動が発生するようになる。
図8は、センサからの出力信号の他の例を示す図である。図8に示す例では、かご1は最下階と位置Pとの間を2往復する。破断部4cは、かご1が位置Pを通過する時にある滑車を通過する。例えば、破断部4cは、時刻t、時刻t、時刻t及び時刻tで返し車9を通過する。破断部4cは、時刻tで外れ止め19に接触する。これにより、時刻tで巻上機11からのトルク信号に変動が生じる。同様に、時刻tで秤装置12からの秤信号に変動が生じる。
例えば、時刻tで破断部4cが外れ止め19に接触することにより、破断部4cの向きが図7に示す向きになる。かかる場合、破断部4cは、時刻t及び時刻tで外れ止め19に接触しない。図8は、時刻t及び時刻tに破断部4cが返し車9を通過することにより、破断部4cの向きが図7に示す向きから図6に示す向きに変わる例を示す。これにより、破断部4cは、時刻tで外れ止め19に接触する。破断部4cが外れ止め19に接触することにより、時刻tで巻上機11からのトルク信号に変動が生じる。同様に、時刻tで秤装置12からの秤信号に変動が生じる。このように、主ロープ4の表面から破断部4cが突出しても、破断部4cが常に外れ止め19に接触するとは限らない。
図9は、この発明の実施の形態1における破断検知装置の例を示す図である。制御装置13は、例えば記憶部20、かご位置検出部21、異常変動検出部22、演算部23、破断判定部24、動作制御部25及び通報部26を備える。以下に、図10及び図11も参照し、破断検知装置の機能及び動作について詳しく説明する。図10は、この発明の実施の形態1における破断検知装置の動作例を示すフローチャートである。
異常変動検出部22は、センサ信号に異常な変動が発生したか否かを判定する(S101)。本実施の形態に示す例では、例えば秤信号、加速度信号及びトルク信号をセンサ信号として採用できる。以下においては、センサ信号としてトルク信号を採用する例について詳しく述べる。例えば、異常変動検出部22は、S101においてトルク信号に異常な変動が発生したか否かを判定する。異常変動検出部22は、予め設定された条件に基づいて上記判定を行う。
例えば、破断部4cが外れ止め19に接触すると、巻上機11からのトルク信号に異常な変動が現れる。この異常変動は、破断部4cの長さと主ロープ4の移動速度とに応じた固有の周波数帯域の成分を持つ。異常変動検出部22は、例えばバンドパスフィルタ27を備える。記載を簡略化するため、図面等ではバンドパスフィルタのことをBPFとも表記する。異常変動検出部22は、先ず、入力されたトルク信号に対してフィルタ処理を行う。例えば、バンドパスフィルタ27は、特徴周波数の帯域の信号成分を抽出する。特徴周波数の帯域の信号成分とは、破断部4cが主ロープ4用の外れ止めに接触することによって発生する信号成分である。
図9に示す異常変動検出部22は一例である。異常変動検出部22は、特徴周波数の帯域の信号成分を抽出するために非線形フィルタを備えても良い。異常変動検出部22に適応フィルタのアルゴリズムを適用し、特徴周波数の帯域の信号成分を抽出しても良い。
異常変動検出部22は、トルク信号の変動が閾値Th1を超えたか否かを判定する。本実施の形態に示す例では、トルク信号の変動はバンドパスフィルタ出力と同義である。即ち、異常変動検出部22は、バンドパスフィルタ出力が閾値Th1を超えたか否かを判定する。バンドパスフィルタ出力と比較される閾値Th1は、例えば記憶部20に予め記憶される。異常変動検出部22は、バンドパスフィルタ出力が閾値Th1を超えていれば、センサ信号に異常な変動が発生したことを検出する(S101のYes)。
かご位置検出部21は、かご1の位置を検出する。かご位置検出部21は、例えば、エンコーダ18から出力された回転信号に基づいて、かご1の位置を検出する。かご位置検出部21が位置を検出する方法は、本実施の形態で示す例に限定されない。例えば、巻上機11はエンコーダを備える。巻上機11に備えられたエンコーダもかご1の位置に応じた信号を出力するセンサの一例である。かご位置検出部21は、巻上機11からのエンコーダ信号に基づいてかご1の位置を検出しても良い。かご1の位置を検出する機能を調速機15が備えても良い。かご1の位置を検出する機能を巻上機11が備えても良い。かかる場合、制御装置13には、かご1の位置を示す信号が入力される。
センサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出されると、かご位置検出部21は、その変動が発生した時のかご1の位置を検出する(S102)。異常変動検出部22は、S102で検出された位置が記憶部20に記憶されている位置と同じ位置であるか否かを判定する(S103)。S102で検出された位置が記憶部20に記憶されている位置と同じ位置でなければ(S103のNo)、異常変動検出部22は、センサ信号に異常な変動が発生した時のかご1の位置とその位置に対応する判定点数とを紐付けて記憶部20に記憶させる(S104)。S104において、判定点数は初期値に設定される。判定点数は、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを判定するための点数である。破断判定部24は、記憶部20に記憶された判定点数に基づいて、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを判定する(S106)。
図11は、破断検知装置の機能を説明するための図である。以下に、演算部23及び破断判定部24の機能について詳しく説明する。図11(a)は、かご1の位置を示す。図11(b)は、巻上機11のトルクを示す。図11(c)は、バンドパスフィルタ出力の絶対値を示す。図11(d)は、判定点数の推移の例を示す。
図11に示す例では、かご1は最下階と位置Pとの間を2往復する。かご1は、時刻t、時刻t、時刻t及び時刻tで位置Pを通過する。また、図11は、主ロープ4に破断部4cが存在する例を示す。破断部4cは、時刻t、時刻t、時刻t及び時刻tで返し車9を通過する。上述したように、主ロープ4に破断部4cが存在しても、破断部4cが常に外れ止め19に接触するとは限らない。図11に示す例では、時刻t、時刻t及び時刻tで破断部4cが外れ止め19に接触する。破断部4cは、時刻tで外れ止め19に接触しない。
例えば、時刻tで破断部4cが外れ止め19に接触すると、バンドパスフィルタ出力が閾値Th1を超える。これにより、異常変動検出部22は、センサ信号に異常な変動が発生したことを検出する(S101のYes)。かご位置検出部21は、センサ信号に異常な変動が発生した時のかご1の位置として位置Pを検出する(S102)。時刻tでは記憶部20に位置Pは記憶されていない(S103のNo)。このため、異常変動検出部22は、位置Pと判定点数とを紐付けて記憶部20に記憶させる。図11は、判定点数の初期値が5である例を示す。
破断判定部24は、記憶部20に記憶された判定点数が閾値Th2を超えているか否かを判定する。判定点数と比較される閾値Th2は、例えば記憶部20に予め記憶される。図11は、閾値Th2が10である例を示す。時刻tでは位置Pの判定点数は閾値Th2を超えていない。破断判定部24は、判定点数が閾値Th2を超えていなければ、主ロープ4に破断部4cが存在しないと判定する(S106のNo)。動作制御部25は、主ロープ4に破断部4cが存在しないと破断判定部24によって判定されると、通常運転を制御する(S109)。通常運転は、登録された乗場呼び及びかご呼びにかご1を応答させる運転である。
制御装置13は、図10に示す処理フローを一定の周期で行う。時刻tの直後は、センサ信号に異常な変動が発生したことは異常変動検出部22によって検出されない(S101のNo)。かかる場合、センサ信号に異常な変動が発生した位置と同じ位置をかご1が再び通過したか否かが判定される(S107)。図11に示す例であれば、かご1が位置Pを通過したか否かが判定される。時刻tでかご1が再び位置Pを通過するまで、S101及びS107ではNoと判定される。
かご1は、時刻tで位置Pを再び通過する。記憶部20に記憶された位置をかご1が通過した際にセンサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出されなければ、S107でYesと判定される。図11に示す例では、時刻tで、S107においてYesと判定される。かかる場合、演算部23は、記憶部20に記憶された当該位置の判定点数を減点する(S108)。図11に示す例であれば、演算部23は、記憶部20に記憶された位置Pの判定点数から一定の値Cを減算する。図11は、減算する値Cが1である例を示す。
かご1は、時刻tで位置Pを再び通過する。この時、破断部4cが外れ止め19に接触する。破断部4cが外れ止め19に接触すると、バンドパスフィルタ出力が閾値Th1を超える。異常変動検出部22は、時刻tでセンサ信号に異常な変動が発生したことを検出する(S101のYes)。かご位置検出部21は、センサ信号に異常な変動が発生した時のかご1の位置として位置Pを検出する(S102)。
記憶部20に記憶された位置をかご1が通過した際にセンサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出されると、S103でYesと判定される。図11に示す例では、時刻tで、S103においてYesと判定される。かかる場合、演算部23は、記憶部20に記憶された当該位置の判定点数を加点する(S105)。図11に示す例であれば、演算部23は、記憶部20に記憶された位置Pの判定点数に一定の値Cを加算する。図11は、加算する値Cが5である例を示す。
演算部23によって判定点数が加点されると、破断判定部24は、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを判定する(S106)。図11に示す例であれば、破断判定部24は、記憶部20に記憶された判定点数が閾値Th2を超えているか否かを判定する。時刻tでは、位置Pの判定点数は閾値Th2を超えていない。このため、時刻tでは、破断判定部24は主ロープ4に破断部4cが存在しないと判定する(S106のNo)。この場合、動作制御部25は通常運転を制御する(S109)。
その後、かご1は時刻tで位置Pを再び通過する。この時、破断部4cが外れ止め19に接触する。破断部4cが外れ止め19に接触すると、バンドパスフィルタ出力が閾値Th1を超える。異常変動検出部22は、時刻tでセンサ信号に異常な変動が発生したことを検出する(S101のYes)。かご位置検出部21は、センサ信号に異常な変動が発生した時のかご1の位置として位置Pを検出する(S102)。
図11に示す例では、時刻tで、S103においてYesと判定される。演算部23は、記憶部20に記憶された当該位置の判定点数を加点する(S105)。例えば、演算部23は、記憶部20に記憶された位置Pの判定点数に一定の値Cを加算する。演算部23によって判定点数が加点されると、破断判定部24は、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを判定する(S106)。例えば、破断判定部24は、記憶部20に記憶された判定点数が閾値Th2を超えているか否かを判定する。位置Pの判定点数は時刻tで14になる。破断判定部24は、判定点数が閾値Th2を超えると、主ロープ4に破断部4cが存在することを判定する(S106のYes)。
主ロープ4に破断部4cが存在することが破断判定部24によって判定されると、動作制御部25は、例えばかご1を最寄り階に停止させる(S110)。また、主ロープ4に破断部4cが存在することが破断判定部24によって判定されると、通報部26は、例えばエレベーターの管理会社に通報する(S110)。
本実施の形態に示す例では、主ロープ4に振動が発生した際に出力信号が変動するセンサを利用して、破断部4cの存在を検出する。センサ信号として、例えばトルク信号、秤信号或いは加速度信号を利用できる。センサ信号として、巻上機11の速度信号を利用しても良い。センサ信号として、巻上機11への速度指令値と巻上機11の速度信号との偏差信号を利用しても良い。このため、破断部4cの存在を検出するために専用のセンサを備える必要はない。また、少なくとも1つのセンサがあれば、破断部4cの存在を検出できる。破断部4cの有無を判定するために多数のセンサを備える必要はない。このため、構成を簡素化できる。
なお、破断部4cの有無を判定するために複数のセンサを用いても構わない。例えば、巻上機11からのトルク信号と秤装置12からの秤信号との双方を利用して破断部4cの存在を検出しても良い。かかる場合、各センサ信号に対して図10に示す処理フローが行われる。例えば、何れかのセンサ信号に基づいて破断部4cの存在が検出されると、S110に示す動作が行われる。
本実施の形態に示す例では、以前にセンサ信号に異常な変動が発生した位置と同じ位置をかご1が通過した際にセンサ信号に異常な変動が再び発生すると、判定点数が加点される。判定点数が閾値Th2を超えると、主ロープ4に破断部4cが存在することが判定される。即ち、センサ信号に異常な変動が発生した時のかご位置の再現性に基づいて、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かが判定される。かご位置の再現性に基づいて上記判定を行うため、閾値Th2は、判定点数の初期値と加算する値Cとの和以上の値であることが好ましい。本実施の形態に示す例では、判定点数の初期値と加算する値Cとは同じ値である。このため、閾値Th2は、値Cの2倍以上の値であることが好ましい。判定点数の初期値と判定点数に加算する値Cとは異なる値でも良い。
本実施の形態に示す例では、以前にセンサ信号に異常な変動が発生した位置と同じ位置をかご1が再び通過した際にセンサ信号に異常な変動が発生しなければ、判定点数が減点される。上述したように、主ロープ4の表面から破断部4cが突出しても、破断部4cが常に外れ止めに接触するとは限らない。本実施の形態に示す例であれば、破断部4cが外れ止めに接触したり接触しなかったりするような現象が生じても、主ロープ4に破断部4cが存在することを精度良く判定できる。かご1が移動することによって破断部4cの向きが変わることも考慮し、判定点数から減算する値Cは、0より大きい値であり且つ判定点数の初期値の2分の1以下の値であることが望ましい。判定点数の初期値と加算する値Cとが同じ値である場合、値Cは、0より大きい値であり且つ値Cの2分の1以下の値であることが望ましい。なお、図10のS108で減点されることによって判定点数が0以下の値になった場合は、その判定点数に対応する位置の情報を記憶部20から削除しても良い。
閾値Th1に関しては、経験等に基づく固定値を記憶部20に記憶させても良い。破断部4cが存在しない時に得られたバンドパスフィルタ出力に基づいて、閾値Th1を設定しても良い。例えば、破断部4cが存在しない時に得られたバンドパスフィルタ出力の最大値を定数倍した値が閾値Th1として記憶部20に記憶される。エレベーター装置が据え付けられる時に、閾値Th1を設定するための運転を行っても良い。エレベーター装置の保守を行う時或いは利用者がいない時に閾値Th1を再設定するための運転を行っても良い。
本実施の形態に示す例では、記憶部20に記憶された位置と同じ位置をかご1が通過した際にセンサ信号に異常な変動が再び発生すると、判定点数が加点される。記憶部20に記憶された位置と同じ位置をかご1が通過した際にセンサ信号に異常な変動が発生しなければ、判定点数が減点される。以下に、図12から図14も参照し、「記憶部20に記憶された位置と同じ位置」と判断する例について説明する。
図12は、かご位置に対するバンドパスフィルタ出力の例を示す図である。図12の縦軸は、例えば絶対値を示す。図12(a)は、閾値Th1を超えるバンドパスフィルタ出力を1回目に検知した時の波形を示す。図12(a)に示す例では、かご位置が位置Pの時にバンドパスフィルタ出力のピーク値が検出される。この場合、図10のS104では、センサ信号に異常な変動が発生した時のかご1の位置として位置Pが記憶部20に記憶される。
図12(b)は、閾値Th1を超えるバンドパスフィルタ出力を2回目に検知した時の波形を示す。図12(b)に示す例では、かご位置が位置Pの時にバンドパスフィルタ出力のピーク値が検出される。この場合、位置Pが位置Pを中央値とする一定の範囲内にあれば、2回目に異常変動を検知した時のかご位置が1回目に異常変動を検知した時のかご位置と同じ位置であると判断される。即ち、S103でYesと判定される。例えば、位置PはP±αの範囲内である。図12(b)は、S103でYesと判定される例を示す。
図13は、かご位置に対するバンドパスフィルタ出力の例を示す図である。図13の縦軸は、例えば絶対値を示す。図13は、「同じ位置」と判断する他の例を説明するための図である。図13(a)は、閾値Th1を超えるバンドパスフィルタ出力を1回目に検知した時の波形を示す。図13に示す例では、かご1が移動可能な範囲が一定数の区間に分けられる。図13(a)は、かご1がn番目の区間にある時に、閾値Th1を超えるバンドパスフィルタ出力が検知された例を示す。この場合、図10のS104では、センサ信号に異常な変動が発生した時のかご1の位置として区間番号nが記憶部20に記憶される。
図13(b)は、閾値Th1を超えるバンドパスフィルタ出力を2回目に検知した時の波形を示す。図13(b)に示す例では、閾値Th1を超えるバンドパスフィルタ出力が、かご1がn番目の区間にある時に検知される。この場合、検知された区間番号が記憶部20に記憶された区間番号と同じであるため、2回目に異常変動を検知した時のかご位置が1回目に異常変動を検知した時のかご位置と同じ位置であると判断される。即ち、S103でYesと判定される。
図14は、かご位置に対するバンドパスフィルタ出力の例を示す図である。図14の縦軸は、例えば絶対値を示す。図14は、「同じ位置」と判断する他の例を説明するための図である。主ロープ4の表面から突出する破断部4cは、素線或いはストランドが解けていくことによってその位置が変化する場合がある。図14(a)は、閾値Th1を超えるバンドパスフィルタ出力を1回目に検知した時の波形を示す。図14に示す例では、図13に示す例と同様に、かご1が移動可能な範囲が一定数の区間に分けられる。図14(a)に示す例では、かご1がn番目の区間にある時に、閾値Th1を超えるバンドパスフィルタ出力が検知される。
図14(b)は、閾値Th1を超えるバンドパスフィルタ出力を2回目に検知した時の波形を示す。図14(b)に示す例では、閾値Th1を超えるバンドパスフィルタ出力が、かご1がn−1番目の区間にある時に検知される。図14に示す現象は、素線或いはストランドが解けることによって発生し得る。図14に示す例では、2回目に異常変動を検知した時のかご位置が1回目に異常変動を検知した時のかご位置と同じ位置であると判断されることが好ましい。このため、以下に示すような評価方法を採用しても良い。
Figure 0006773132
以下に、主ロープ4に破断部4cが存在することを精度良く判定するための他の例について説明する。
エレベーター装置では、かご1が移動を開始する際に、かご1の質量とつり合いおもり3の質量との差に起因する速度制御の過渡応答が生じる。このため、かご1が移動を開始した直後は、巻上機11からのトルク信号及び秤装置12からの秤信号等に変動が生じる可能性がある。このセンサ信号の変動が異常変動検出部22によって検出されると、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを精度良く判定することができなくなってしまう。
このため、かご1が移動を開始した直後は、異常変動検出部22は、センサ信号に異常な変動が発生したことを検出しなくても良い。例えば、かご1が移動を開始した直後は、異常変動検出部22は、バンドパスフィルタ出力として常に0を出力しても良い。他の例として、かご1が移動を開始した直後は、異常変動検出部22は、センサ信号の変動が閾値Th3を超えた場合に異常な変動が発生したことを検出しても良い。閾値Th3は、閾値Th1より大きな値である。上記例においてかご1が移動を開始した直後とは、例えば、かご1が移動を開始してからかご1の速度が速度Vになるまでの間である。速度Vは、記憶部20に予め記憶される。かご1が移動を開始した直後とは、かご1が移動を開始してからかご1の加速度が一定になるまでの間であっても良い。
また、エレベーター装置では、巻上機11のトルクにリップルが発生する。このトルクリップルが異常変動検出部22によって検出されると、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを精度良く判定することができなくなってしまう。そして、このような誤検出は、かご1が移動を開始した直後及びかご1が停止する直前に発生する可能性がある。
このため、かご1が移動を開始した直後及びかご1が停止する直前は、異常変動検出部22は、センサ信号の変動が閾値Th4を超えた場合に異常な変動が発生したことを検出しても良い。閾値Th4は、閾値Th1より大きな値である。上記例においてかご1が移動を開始した直後及びかご1が停止する直前とは、かご1の速度が速度Vより遅い間である。速度Vは、記憶部20に予め記憶される。速度Vは、例えば、巻上機11のトルクリップルの周波数の帯域が、破断部4cが外れ止めに接触することによって発生する特徴周波数の帯域から外れる速度に設定される。
図15は、この発明の実施の形態1における破断検知装置の他の動作例を示すフローチャートである。図15のS201からS205に示す処理は、図10のS101からS105に示す処理と同じである。図15のS207からS210に示す処理は、図10のS107からS110に示す処理と同じである。
図15のS206では、図10のS106で行った処理と同様の処理を行う。即ち、S206では、破断判定部24は、記憶部20に記憶された判定点数が閾値Th2を超えているか否かを判定する。破断判定部24は、判定点数が閾値Th2を超えていれば、主ロープ4に破断部4cが存在する可能性があると判定する(S206のYes)。破断判定部24は、判定点数が閾値Th2を超えていなければ、主ロープ4に破断部4cが存在する可能性がないと判定する(S206のNo)。主ロープ4に破断部4cが存在する可能性がないと破断判定部24によって判定されると、動作制御部25は、通常運転を制御する(S209)。
主ロープ4に破断部4cが存在する可能性がある場合、破断判定部24は、次に、かご1に人が乗っていない状態で当該位置でセンサ信号に異常な変動が発生するか否かを判定する(S211)。例えば、破断判定部24は、秤装置12からの秤信号に基づいて、かご1に人が乗っているか否かを判定する。破断判定部24は、かご1に人が乗っていなければ、判定点数が閾値Th2を超えた位置をかご1に通過させる。無人のかご1が当該位置を通過した時にセンサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出されると(S211のYes)、破断判定部24は、主ロープ4に破断部4cが存在することを判定する。
主ロープ4に破断部4cが存在することが破断判定部24によって判定されると、動作制御部25は、例えばかご1を最寄り階に停止させる(S210)。また、主ロープ4に破断部4cが存在することが破断判定部24によって判定されると、通報部26は、例えばエレベーターの管理会社に通報する(S210)。なお、S211の処理は、通常運転を継続しながら行えば良い。
図15に示す例であれば、かご1に乗っている人の影響を排除した状態で、主ロープ4に破断部4cが存在することを判定できる。S211での判定はかご1に人が乗っていない状態で行われるため、かご1に備えられたインターフォンからの音声信号を利用して、異常変動の検出を行っても良い。
図16は、この発明の実施の形態1における破断検知装置の他の動作例を示すフローチャートである。図16のS301からS310に示す処理は、図10のS101からS110に示す処理と同じである。
図16に示す例では、S304においてかご1の位置と判定点数とが記憶部20に記憶されると、破断判定部24は、記憶部20に記憶された判定点数に基づいて、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを判定する(S306)。具体的に、破断判定部24は、記憶部20に記憶された判定点数が閾値Th2を超えているか否かを判定する。破断判定部24は、判定点数が閾値Th2を超えていなければ、主ロープ4に破断部4cが存在しないと判定する(S306のNo)。
動作制御部25は、主ロープ4に破断部4cが存在しないと破断判定部24によって判定されると、かご1から人を降ろすためのアナウンスを行う(S311)。例えば、動作制御部25は、秤装置12からの秤信号に基づいて、かご1に人が乗っているか否かを判定する。動作制御部25は、かご1に人が乗っていなければ、通常運転を終了し、再現運転を開始する(S312)。再現運転は、記憶部20に記憶された位置を含む区間をかご1に往復移動させるための運転である。例えば、動作制御部25は、センサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出された時の出発階と目的階との間をかご1に往復移動させる。
S306においてNoと判定されるのは、判定点数が0より大きく且つ閾値Th2を超えていない場合である。図16に示す例であれば、かかる場合に積極的にかご1を往復移動させることによって、破断部4cの有無を早期に判定することが可能となる。
再現運転が行われている時にS307でYesと判定されると、判定点数が減点される(S308)。判定点数が減点されると、判定点数が0であるか否かが判定される(S313)。判定点数が0でなければ、再現運転が継続される。判定点数が0になると、再現運転が終了され、通常運転が再開される(S309)。即ち、図16に示す例では、再現運転は、判定点数が閾値Th2を超えるまで或いは判定点数が0になるまで継続される。これは一例である。再現運転では、出発階と目的階との間を予め設定された回数だけかご1に往復移動させても良い。
再現運転はかご1に人が乗っていない状態で行われるため、かご1に備えられたインターフォンからの音声信号を利用して、異常変動の検出を行っても良い。また、再現運転では検出感度を上げるため、異常変動検出部22は、センサ信号の変動が閾値Th5を超えた場合に異常な変動が発生したことを検出しても良い。閾値Th5は、閾値Th1より小さな値である。
実施の形態2.
本実施の形態では、実施の形態1で開示した例と相違する点について詳しく説明する。実施の形態1で開示した例と同じ点については、その説明を適宜省略する。本実施の形態における制御装置13は、図9に示す例と同様に、例えば記憶部20、かご位置検出部21、異常変動検出部22、演算部23、破断判定部24、動作制御部25及び通報部26を備える。本実施の形態に示す例でも、制御装置13にセンサ信号が入力される。例えば、秤装置12から出力された秤信号は、制御装置13に入力される。加速度計14から出力された加速度信号は、制御装置13に入力される。巻上機11から出力されたトルク信号は、制御装置13に入力される。また、エンコーダ18から出力された回転信号も制御装置13に入力される。
以下に、図17及び図18も参照し、本実施の形態における破断検知装置の機能及び動作について詳しく説明する。図17は、この発明の実施の形態2における破断検知装置の動作例を示すフローチャートである。
異常変動検出部22は、センサ信号に異常な変動が発生したか否かを判定する(S401)。本実施の形態に示す例でも、例えば秤信号、加速度信号及びトルク信号をセンサ信号として採用できる。以下においては、センサ信号としてトルク信号を採用する例について詳しく述べる。例えば、異常変動検出部22は、S401においてトルク信号に異常な変動が発生したか否かを判定する。異常変動検出部22は、S401において、例えば入力されたトルク信号に対してフィルタ処理を行う。バンドパスフィルタ27は、特徴周波数の帯域の信号成分を抽出する。
異常変動検出部22は、トルク信号の変動が閾値Th1を超えたか否かを判定する。本実施の形態に示す例でも、トルク信号の変動はバンドパスフィルタ出力と同義である。即ち、異常変動検出部22は、バンドパスフィルタ出力が閾値Th1を超えたか否かを判定する。バンドパスフィルタ出力と比較される閾値Th1は、例えば記憶部20に予め記憶される。異常変動検出部22は、バンドパスフィルタ出力が閾値Th1を超えていれば、センサ信号に異常な変動が発生したことを検出する(S401のYes)。
かご位置検出部21は、かご1の位置を検出する。かご位置検出部21は、例えば、エンコーダ18から出力された回転信号に基づいて、かご1の位置を検出する。
センサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出されると、かご位置検出部21は、その変動が発生した時のかご1の位置を検出する(S402)。異常変動検出部22は、S402で検出された位置が記憶部20に記憶されている位置と同じ位置であるか否かを判定する(S403)。S402で検出された位置が記憶部20に記憶されている位置と同じ位置でなければ(S403のNo)、異常変動検出部22は、センサ信号に異常な変動が発生した時のかご1の位置とその位置に対応する検出値とを紐付けて記憶部20に記憶させる(S404)。検出値は、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを判定するために用いられる値である。センサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出された場合は、検出値が正の値に設定される。このため、S404では、かご位置と正の値の検出値とが紐付けて記憶される。本実施の形態では、破断判定部24は、センサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出された頻度に基づいて、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを判定する(S406)。
図18は、破断検知装置の機能を説明するための図である。以下に、演算部23及び破断判定部24の機能について詳しく説明する。図18(a)は、かご1の位置を示す。図18(b)は、巻上機11のトルクを示す。図18(c)は、バンドパスフィルタ出力の絶対値を示す。図18(d)は、設定された検出値を示す。図18(e)は、検出値の移動平均値を示す。
図18に示す例では、かご1は最下階と位置Pとの間を2往復する。かご1は、時刻t、時刻t、時刻t及び時刻tで位置Pを通過する。また、図18は、主ロープ4に破断部4cが存在する例を示す。破断部4cは、時刻t、時刻t、時刻t及び時刻tで返し車9を通過する。上述したように、主ロープ4に破断部4cが存在しても、破断部4cが常に外れ止め19に接触するとは限らない。図18に示す例では、時刻t、時刻t及び時刻tで破断部4cが外れ止め19に接触する。破断部4cは、時刻tで外れ止め19に接触しない。
例えば、時刻tで破断部4cが外れ止め19に接触すると、バンドパスフィルタ出力が閾値Th1を超える。これにより、異常変動検出部22は、センサ信号に異常な変動が発生したことを検出する(S401のYes)。かご位置検出部21は、センサ信号に異常な変動が発生した時のかご1の位置として位置Pを検出する(S402)。時刻tでは記憶部20に位置Pは記憶されていない(S403のNo)。このため、異常変動検出部22は、位置Pと正の値の検出値とを紐付けて記憶部20に記憶させる。図18は、センサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出された場合に検出値が1に設定される例を示す。
演算部23は、記憶部20に記憶された位置をかご1が通過した際に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出された頻度を演算する。図18は、演算部23が上記頻度として検出値の移動平均値を演算する例を示す。
破断判定部24は、演算部23によって演算された移動平均値に基づいて、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを判定する。図18は、演算部23が、かご1が同じ位置を4回通過した時の移動平均値を演算する例を示す。図18に示す例では、時刻tでの移動平均値は0.25と演算される。破断判定部24は、演算部23によって演算された移動平均値が閾値Th6を超えているか否かを判定する。移動平均値と比較される閾値Th6は、例えば記憶部20に予め記憶される。図18は、閾値Th6が0.7である例を示す。時刻tでは位置Pでの検出値の移動平均値は閾値Th6を超えていない。破断判定部24は、移動平均値が閾値Th6を超えていなければ、主ロープ4に破断部4cが存在しないと判定する(S406のNo)。動作制御部25は、主ロープ4に破断部4cが存在しないと破断判定部24によって判定されると、通常運転を制御する(S409)。
制御装置13は、図17に示す処理フローを一定の周期で行う。時刻tの直後は、センサ信号に異常な変動が発生したことは異常変動検出部22によって検出されない(S401のNo)。かかる場合、センサ信号に異常な変動が発生した位置と同じ位置をかご1が再び通過したか否かが判定される(S407)。図18に示す例であれば、かご1が位置Pを通過したか否かが判定される。時刻tでかご1が再び位置Pを通過するまで、S401及びS407ではNoと判定される。
かご1は、時刻tで位置Pを再び通過する。記憶部20に記憶された位置をかご1が通過した際にセンサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出されなければ、S407でYesと判定される。図18に示す例では、時刻tで、S407においてYesと判定される。かかる場合、当該位置での検出値が0に設定される(S408)。例えば、異常変動検出部22は、時刻tに、位置Pの新たな検出値として0を記憶部20に記憶させる。
かご1は、時刻tで位置Pを再び通過する。この時、破断部4cが外れ止め19に接触する。破断部4cが外れ止め19に接触すると、バンドパスフィルタ出力が閾値Th1を超える。異常変動検出部22は、時刻tでセンサ信号に異常な変動が発生したことを検出する(S401のYes)。かご位置検出部21は、センサ信号に異常な変動が発生した時のかご1の位置として位置Pを検出する(S402)。
記憶部20に記憶された位置をかご1が通過した際にセンサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出されると、S403でYesと判定される。図18に示す例では、時刻tで、S403においてYesと判定される。かかる場合、当該位置での検出値が正の値に設定される(S405)。例えば、異常変動検出部22は、時刻tに、位置Pの新たな検出値として1を記憶部20に記憶させる。
新たな検出値が記憶部20に記憶されると、演算部23は、当該位置での検出値の移動平均値を演算する。図18に示す例では、演算部23は、位置Pでの検出値の移動平均値を演算する。例えば、時刻tでの移動平均値は0.25と演算される。時刻tでの移動平均値は0.5と演算される。破断判定部24は、演算部23によって演算された移動平均値が閾値Th6を超えているか否かを判定する。時刻tでは、位置Pでの検出値の移動平均値は閾値Th6を超えていない。時刻tでは、位置Pでの検出値の移動平均値は閾値Th6を超えていない。このため、動作制御部25は、通常運転を制御する(S409)。
その後、かご1は時刻tで位置Pを再び通過する。この時、破断部4cが外れ止め19に接触する。破断部4cが外れ止め19に接触すると、バンドパスフィルタ出力が閾値Th1を超える。異常変動検出部22は、時刻tでセンサ信号に異常な変動が発生したことを検出する(S401のYes)。かご位置検出部21は、センサ信号に異常な変動が発生した時のかご1の位置として位置Pを検出する(S402)。
図18に示す例では、時刻tで、S403においてYesと判定される。かかる場合、当該位置での検出値が正の値に設定される(S405)。例えば、異常変動検出部22は、時刻tに、位置Pの新たな検出値として1を記憶部20に記憶させる。また、演算部23は、位置Pでの検出値の移動平均値を演算する。例えば、時刻tでの移動平均値は0.75と演算される。演算部23によって移動平均値が演算されると、破断判定部24は、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを判定する(S406)。図18に示す例であれば、破断判定部24は、演算部23によって演算された移動平均値が閾値Th6を超えているか否かを判定する。位置Pでの検出値の移動平均値は時刻tで0.75になる。破断判定部24は、演算部23によって演算された移動平均値が閾値Th6を超えると、主ロープ4に破断部4cが存在することを判定する(S406のYes)。
主ロープ4に破断部4cが存在することが破断判定部24によって判定されると、動作制御部25は、例えばかご1を最寄り階に停止させる(S410)。また、主ロープ4に破断部4cが存在することが破断判定部24によって判定されると、通報部26は、例えばエレベーターの管理会社に通報する(S410)。
本実施の形態に示す例でも、実施の形態1に示す例と同様の効果が期待できる。例えば、本実施の形態に示す例であれば、破断部4cの有無を判定するために多数のセンサを備える必要はない。このため、構成を簡素化できる。また、本実施の形態に示す例であれば、破断部4cが外れ止めに接触したり接触しなかったりするような現象が生じても、主ロープ4に破断部4cが存在することを精度良く判定できる。
本実施の形態で開示した破断検知装置に対しては、実施の形態1で開示した何れの機能を適用しても良い。例えば、かご1が移動を開始した直後は、異常変動検出部22は、バンドパスフィルタ出力として常に0を出力しても良い。かご1が移動を開始した直後は、異常変動検出部22は、センサ信号の変動が閾値Th3を超えた場合に異常な変動が発生したことを検出しても良い。また、かご1が移動を開始した直後及びかご1が停止する直前は、異常変動検出部22は、センサ信号の変動が閾値Th4を超えた場合に異常な変動が発生したことを検出しても良い。
図19は、この発明の実施の形態2における破断検知装置の他の動作例を示すフローチャートである。図19のS501からS505に示す処理は、図17のS401からS405に示す処理と同じである。図19のS507からS510に示す処理は、図17のS507からS510に示す処理と同じである。
図19のS506では、図17のS406で行った処理と同様の処理を行う。即ち、S506では、破断判定部24は、演算部23によって演算された移動平均値が閾値Th6を超えているか否かを判定する。破断判定部24は、移動平均値が閾値Th6を超えていれば、主ロープ4に破断部4cが存在する可能性があると判定する(S506のYes)。破断判定部24は、移動平均値が閾値Th6を超えていなければ、主ロープ4に破断部4cが存在する可能性がないと判定する(S506のNo)。主ロープ4に破断部4cが存在する可能性がないと破断判定部24によって判定されると、動作制御部25は、通常運転を制御する(S509)。
主ロープ4に破断部4cが存在する可能性がある場合、破断判定部24は、次に、かご1に人が乗っていない状態で当該位置でセンサ信号に異常な変動が発生するか否かを判定する(S511)。例えば、破断判定部24は、秤装置12からの秤信号に基づいて、かご1に人が乗っているか否かを判定する。破断判定部24は、かご1に人が乗っていなければ、移動平均値が閾値Th6を超えた位置をかご1に通過させる。無人のかご1が当該位置を通過した時にセンサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出されると(S511のYes)、破断判定部24は、主ロープ4に破断部4cが存在することを判定する。
主ロープ4に破断部4cが存在することが破断判定部24によって判定されると、動作制御部25は、例えばかご1を最寄り階に停止させる(S510)。また、主ロープ4に破断部4cが存在することが破断判定部24によって判定されると、通報部26は、例えばエレベーターの管理会社に通報する(S510)。なお、S511の処理は、通常運転を継続しながら行えば良い。
図19に示す例であれば、かご1に乗っている人の影響を排除した状態で、主ロープ4に破断部4cが存在することを判定できる。S511での判定はかご1に人が乗っていない状態で行われるため、かご1に備えられたインターフォンからの音声信号を利用して、異常変動の検出を行っても良い。
図20は、この発明の実施の形態2における破断検知装置の他の動作例を示すフローチャートである。図20のS601からS610に示す処理は、図17のS401からS410に示す処理と同じである。
図20に示す例では、S604でかご1の位置と正の値の検出値とが記憶部20に記憶されると、破断判定部24は、主ロープ4に破断部4cが存在するか否かを判定する(S606)。破断判定部24は、当該位置をかご1が通過した際に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出された頻度に基づいて、上記判定を行う。具体的に、演算部23は、当該位置での検出値の移動平均値を演算する。破断判定部24は、演算部23によって演算された移動平均値が閾値Th6を超えているか否かを判定する。破断判定部24は、移動平均値が閾値Th6を超えていなければ、主ロープ4に破断部4cが存在しないと判定する(S606のNo)。
動作制御部25は、主ロープ4に破断部4cが存在しないと破断判定部24によって判定されると、かご1から人を降ろすためのアナウンスを行う(S611)。例えば、動作制御部25は、秤装置12からの秤信号に基づいて、かご1に人が乗っているか否かを判定する。動作制御部25は、かご1に人が乗っていなければ、通常運転を終了し、再現運転を開始する(S612)。再現運転は、記憶部20に記憶された位置を含む区間をかご1に往復移動させるための運転である。例えば、動作制御部25は、センサ信号に異常な変動が発生したことが異常変動検出部22によって検出された時の出発階と目的階との間をかご1に往復移動させる。
S606においてNoと判定されるのは、移動平均値が0より大きく且つ閾値Th6を超えていない場合である。図20に示す例であれば、かかる場合に積極的にかご1を往復移動させることによって、破断部4cの有無を早期に判定することが可能となる。
再現運転が行われている時にS607でYesと判定されると、当該位置での検出値が0に設定される(S608)。検出値が0に設定されると、再現運転においてかご1が当該位置を規定回数通過したか否かが判定される(S613)。再現運転においてかご1が当該位置を通過した回数が規定回数に達していなければ、再現運転が継続される。再現運転においてかご1が当該位置を規定回数通過すると、再現運転が終了され、通常運転が再開される(S609)。即ち、図20に示す例では、再現運転は、移動平均値が閾値Th6を超えるまで或いは当該位置を通過した回数が規定回数に達するまで継続される。
再現運転はかご1に人が乗っていない状態で行われるため、かご1に備えられたインターフォンからの音声信号を利用して、異常変動の検出を行っても良い。また、再現運転では検出感度を上げるため、異常変動検出部22は、センサ信号の変動が閾値Th5を超えた場合に異常な変動が発生したことを検出しても良い。閾値Th5は、閾値Th1より小さな値である。
実施の形態1及び2では、破断検知装置が、主ロープ4に存在する破断部4cを検知する例について説明した。これは一例である。破断検知装置は、他のロープに存在する破断部を検知しても良い。例えば、破断検知装置は、コンペンロープ或いは調速ロープに存在する破断部を検知しても良い。破断検知装置によって破断部の存在する検知するロープは、樹脂被覆されていても良い。
符号20〜26に示す各部は、制御装置13が有する機能を示す。図21は、制御装置13のハードウェア構成を示す図である。制御装置13は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ28とメモリ29とを含む処理回路を備える。記憶部20が有する機能はメモリ29によって実現される。制御装置13は、メモリ29に記憶されたプログラムをプロセッサ28によって実行することにより、符号20〜26に示す各部の機能を実現する。
プロセッサ28は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ或いはDSPともいわれる。メモリ29として、半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク或いはDVDを採用しても良い。採用可能な半導体メモリには、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM及びEEPROM等が含まれる。
制御装置13が有する各機能の一部又は全部をハードウェアによって実現しても良い。制御装置13の機能を実現するハードウェアとして、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用しても良い。
この発明に係る破断検知装置は、素線或いはストランドの破断が発生し得るロープが使用されているエレベーター装置に適用できる。
1 かご、 2 昇降路、 3 つり合いおもり、 4 主ロープ、 4c 破断部、 5 吊り車、 6 吊り車、 7 返し車、 8 駆動綱車、 9 返し車、 10 吊り車、 11 巻上機、 12 秤装置、 13 制御装置、 14 加速度計、 15 調速機、 16 調速ロープ、 17 調速綱車、 18 エンコーダ、 19 外れ止め、 20 記憶部、 21 かご位置検出部、 22 異常変動検出部、 23 演算部、 24 破断判定部、 25 動作制御部、 26 通報部、 27 バンドパスフィルタ、 28 プロセッサ、 29 メモリ

Claims (20)

  1. エレベーターのロープに振動が発生すると出力信号が変動するセンサと、
    前記センサからの出力信号に異常な変動が発生したことを検出する検出手段と、
    異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると、その変動が発生した時のエレベーターのかごの位置を判定点数に紐付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記位置を前記かごが通過した際に異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると前記判定点数を加点し、再び前記位置を前記かごが通過した際に異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されなければ前記判定点数を減点する演算手段と、
    前記判定点数に基づいて、前記ロープに破断部が存在するか否かを判定する判定手段と、
    を備えた破断検知装置。
  2. 前記検出手段は、前記センサからの出力信号の変動が第1閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出する請求項1に記載の破断検知装置。
  3. エレベーターのロープに振動が発生すると出力信号が変動するセンサと、
    前記センサからの出力信号に異常な変動が発生したことを検出する検出手段と、
    異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると、その変動が発生した時のエレベーターのかごの位置を判定点数に紐付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記位置を前記かごが通過した際に異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると前記判定点数を加点する演算手段と、
    前記判定点数に基づいて、前記ロープに破断部が存在するか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記検出手段は、前記センサからの出力信号の変動が第1閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出し、
    前記検出手段は、前記かごが移動を開始した直後は、前記センサからの出力信号の変動が前記第1閾値より大きな値である第4閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出する破断検知装置。
  4. エレベーターのロープに振動が発生すると出力信号が変動するセンサと、
    前記センサからの出力信号に異常な変動が発生したことを検出する検出手段と、
    異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると、その変動が発生した時のエレベーターのかごの位置を判定点数に紐付けて記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記位置を前記かごが通過した際に異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると前記判定点数を加点し、再び前記位置を前記かごが通過した際に異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されなければ前記判定点数を減点する演算手段と、
    前記判定点数に基づいて、前記ロープに破断部が存在するか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記検出手段は、前記センサからの出力信号の変動が第1閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出し、
    前記検出手段は、前記かごが移動を開始した直後は、前記センサからの出力信号の変動が前記第1閾値より大きな値である第4閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出する破断検知装置。
  5. 前記判定手段は、前記判定点数が第2閾値を超えると、前記ロープに破断部が存在することを判定する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の破断検知装置。
  6. 前記演算手段は、前記位置を前記かごが通過した際に異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると前記判定点数に一定の値を加算し、
    前記第2閾値は、前記判定点数の初期値と前記一定の値との和以上の値である請求項5に記載の破断検知装置。
  7. 前記演算手段は、前記位置を前記かごが再び通過した際に異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されない場合は前記判定点数から一定の値を減算し、
    前記一定の値は、0より大きく前記判定点数の初期値の2分の1以下の値である請求項1、請求項2及び請求項4の何れか一項に記載の破断検知装置。
  8. 前記判定手段は、前記判定点数が第2閾値を超え且つその後に無人の前記かごが前記位置を通過した際に異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると、前記ロープに破断部が存在することを判定する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の破断検知装置。
  9. 異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると、前記記憶手段に記憶された前記位置を含む区間を前記かごに往復移動させる動作制御手段を更に備え、
    前記判定手段は、前記判定点数が前記第2閾値を超えると、前記ロープに破断部が存在することを判定する請求項5に記載の破断検知装置。
  10. 異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると、前記記憶手段に記憶された前記位置を含む区間を前記かごに往復移動させる動作制御手段を更に備え、
    前記判定手段は、前記判定点数が第2閾値を超えると、前記ロープに破断部が存在することを判定し、
    前記動作制御手段は、前記判定点数が前記第2閾値を超えるまで又は前記判定点数が0になるまで、前記位置を含む区間を前記かごに往復移動させる請求項2又は請求項4に記載の破断検知装置。
  11. エレベーターのロープに振動が発生すると出力信号が変動するセンサと、
    前記センサからの出力信号に異常な変動が発生したことを検出する検出手段と、
    異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると、その変動が発生した時のエレベーターのかごの位置を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記位置を前記かごが通過した際に異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出された頻度に基づいて、前記ロープに破断部が存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記頻度を演算する演算手段と、
    を備え
    前記記憶手段は、異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると、その変動が発生した時のエレベーターのかごの位置を検出値に紐付けて記憶し、
    前記検出値は、前記記憶手段に記憶された前記位置を前記かごが通過した際に異常な変動が発生したことが前記検出手段によって検出されると正の値が設定され、検出されないと0が設定され、
    前記演算手段は、前記頻度として前記検出値の移動平均値を演算し、
    前記判定手段は、前記演算手段によって演算された前記移動平均値に基づいて、前記ロープに破断部が存在するか否かを判定する破断検知装置。
  12. 前記検出手段は、前記センサからの出力信号の変動が第1閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出する請求項11に記載の破断検知装置。
  13. 前記判定手段は、前記頻度が第3閾値を超えると、前記ロープに破断部が存在することを判定する請求項11又は請求項12に記載の破断検知装置。
  14. 前記検出手段は、前記かごが移動を開始した直後は、前記センサからの出力信号に異常な変動が発生したことを検出しない請求項1、請求項2、請求項11から請求項13の何れか一項に記載の破断検知装置。
  15. 前記検出手段は、前記かごが移動を開始した直後は、前記センサからの出力信号の変動が前記第1閾値より大きな値である第4閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出する請求項12に記載の破断検知装置。
  16. 前記かごが移動を開始した直後とは、前記かごが移動を開始してから前記かごの加速度が一定になるまでの間である請求項3、請求項4、請求項14及び請求項15の何れか一項に記載の破断検知装置。
  17. 前記検出手段は、前記かごが移動を開始した直後及び前記かごが停止する直前は、前記センサからの出力信号の変動が前記第1閾値より大きな値である第5閾値を超えると、異常な変動が発生したことを検出する請求項2又は請求項12に記載の破断検知装置。
  18. 前記かごが移動を開始した直後及び前記かごが停止する直前とは、前記かごの速度が第1速度より遅い間であり、
    前記第1速度は、前記ロープが巻き掛けられた駆動綱車を有する巻上機のトルクリップルの周波数の帯域が、前記ロープに存在する破断部外れ止めに接触することによって発生する特徴周波数の帯域から外れる速度であり、
    前記外れ止めは、前記ロープのうち前記駆動綱車の溝に巻き掛けられた部分に隙間を空けて対向する請求項17に記載の破断検知装置。
  19. 前記ロープは、滑車に巻き掛けられ、
    前記検出手段は、前記ロープに存在する破断部外れ止めに接触することによって発生する特徴周波数の帯域の信号成分を抽出し、
    前記外れ止めは、前記ロープのうち前記滑車の溝に巻き掛けられた部分に隙間を空けて対向する請求項1から請求項17の何れか一項に記載の破断検知装置。
  20. 前記センサからの出力信号は、前記ロープが巻き掛けられた駆動綱車を有する巻上機からのトルク信号、前記かごの積載荷重を検出する秤装置からの秤信号、前記巻上機への速度指令値と前記巻上機の速度信号との偏差信号、又は前記かごの加速度を検出する加速度計からの加速度信号である請求項1から請求項19の何れか一項に記載の破断検知装置。
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