JPWO2013145836A1 - マイクロチップ型光学測定装置及び該装置における光学位置調整方法 - Google Patents

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Abstract

レーザの光軸に対するマイクロチップの位置調整を自動で高精度に行うことが可能なマイクロチップ型光学測定装置を提供すること。マイクロチップにレーザを照射して発生する光を検出する照射検出部と、該照射検出部に対する前記マイクロチップの相対位置を変更する位置調整部と、予め設定された領域において前記光の検出強度の積算値又は平均値が大きくなる位置への移動信号を前記位置調整部に出力する制御部と、を備えるマイクロチップ型光学測定装置。【選択図】図1

Description

本技術は、マイクロチップ型光学測定装置及び該装置における光学位置調整方法に関する。より詳しくは、マイクロチップの光学位置を自動で最適化し、高精度な測定を可能とするマイクロチップ型光学測定装置等に関する。
細胞などの微小粒子の特性を光学的に測定する微小粒子測定装置(例えばフローサイトメータ)が知られている。
フローサイトメータでは、フローセル又はマイクロチップに形成された流路に細胞を含むサンプル液を送液し、流路内を通流する細胞にレーザを照射して細胞から発生する蛍光又は散乱光を検出器で検出することにより、細胞の光学特性を測定している。また、フローサイトメータでは、光学特性の測定の結果、所定の条件を満たすと判定されたポピュレーション(群)を、細胞中から分別回収することも行われている。
例えば、特許文献1には、マイクロチップ型のフローサイトメータとして、「微小粒子を含む液体が通流される流路と、この流路を通流する液体をチップ外の空間に排出するオリフィスと、が配設されたマイクロチップと、オリフィスにおいて液体を液滴化して吐出するための振動素子と、吐出される液滴に電荷を付与するための荷電手段と、流路を通流する微小粒子の光学特性を検出する光学検出手段と、チップ外の空間に吐出された液滴の移動方向に沿って、移動する液滴を挟んで対向して配設された対電極と、対電極間を通過した液滴を回収する二以上の容器と、を備える微小粒子分取装置」が開示されている。
特開2010−190680号公報
微小粒子の光学特性を正確に測定するため、微小粒子測定装置では、フローセル又はマイクロチップに形成された流路内の微小粒子の通流位置と、レーザの光軸と、を高精度に位置合わせする必要がある。この位置合わせは、従来、キャリブレーション用の粒子(キャリブレーションビーズ)を用いてユーザが手動で行っており、習熟を要し、信頼性や安定性に問題があった。特に、マイクロチップ型の微小粒子測定装置では、マイクロチップの交換の都度あるいは分析の都度に光学位置調整が必要となり、非常に煩雑であった。
そこで、本技術は、レーザの光軸に対するマイクロチップの位置調整を自動で高精度に行うことが可能なマイクロチップ型光学測定装置を提供することを主な目的とする。
上記課題解決のため、本技術は、マイクロチップにレーザを照射して発生する光を検出する照射検出部と、該照射検出部に対する前記マイクロチップの相対位置を変更する位置調整部と、予め設定された領域において前記光の検出強度の積算値又は平均値が大きくなる位置への移動信号を前記位置調整部に出力する制御部と、を備えるマイクロチップ型光学測定装置を提供する。
このマイクロチップ型光学測定装置において、前記制御部は、前記検出位置と前記光の検出強度の積算値又は平均値の関係が、予め記憶された確率分布に従うと仮定し、該確率分布における分布パラメータを確率統計的手法に基づいて推定することで、該推定により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置への移動信号を生成してもよい。前記制御部は、前記レーザの照射プロファイルに応じて前記確率分布を選択してもよい。
また、前記制御部は、予め設定された複数点において前記光の検出強度の積算値又は平均値の変動係数が最小となる位置への移動信号を前記位置調整部に出力してもよい。
また、前記制御部は、予め設定された複数のエリア内で前記検出強度の積算値のエリア平均が最大となるエリアへの移動信号を前記位置調整部に出力してもよい。
また、前記制御部は、前記予め設定された複数点において前記検出強度の積算値が最大となる位置への移動信号を前記位置調整部に出力してもよい。
また、前記制御部は、前記エリア平均が最大となるエリア内において前記検出強度の積算値が最大となる第一の最適位置、又は前記エリア平均が最大となるエリア内において前記変動係数が最小となる第二の最適位置への移動信号を前記位置調整部に出力してもよい。
また、前記制御部は、前記第一の最適位置と前記第二の最適位置が異なる場合に、前記第二の最適位置への移動信号を前記位置調整部に出力してもよい。
このマイクロチップ型光学測定装置は、マイクロチップ型微小粒子測定装置として構成できる。
また、本技術は、レーザ照射によりマイクロチップから発生する光をマイクロチップ上の複数の位置から検出する手順と、予め設定された領域のうち前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置を特定する手順と、を含む光学位置調整方法を提供する。
前記位置を特定する手順では、前記検出位置と前記光の検出強度の積算値又は平均値の関係が予め記憶された確率分布に従うと仮定し、該確率分布における分布パラメータを確率統計的手法に基づいて推定することで、該推定により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置を特定してもよい。
また、この光学位置調整方法は、前記確率分布により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となると推定された位置から所定の位置までの前記光の検出強度の積算値又は平均値を一次元の分布であると仮定し、該一次元の分布により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置を特定する手順を含んでいてもよい。
また、前記位置を特定する手順では、前記位置を、予め設定された複数点において前記光の検出強度の積算値又は平均値の変動係数が最小となる位置としてもよい。
また、この光学位置調整方法は、予め設定された複数のエリア内で前記光の検出強度の積算値のエリア平均が最大となる位置を特定する手順を含んでいてもよい。
また、この光学位置調整方法は、前記エリア平均が最大となるエリア内において前記検出強度の積算値が最大となる第一の最適位置を特定する手順を含んでいてもよい。
また、前記変動係数が最小となる位置を特定する前記手順は、前記エリア平均が最大となるエリア内において前記変動係数が最小となる第二の最適位置を特定する手順であってもよい。
また、この光学位置調整方法は、前記レーザに対する前記マイクロチップの相対位置を、前記第一の最適位置又は前記第二の最適位置に設定する手順を含んでいてもよい。
更に、本技術は、レーザ照射によりマイクロチップから発生する光をマイクロチップ上の複数の位置から検出する手順と、前記光の検出強度の積算値のエリア平均がより大きくなる位置を特定する手順と、前記エリア平均がより大きくなるエリア内において前記検出強度の積算値又は平均値がより大きくなる第一の最適位置を特定する手順と、前記エリア平均がより大きくなるエリア内において前記検出強度の積算値又は平均値の変動係数がより小さくなる第二の最適位置を特定する手順と、前記レーザに対する前記マイクロチップの相対位置を、前記第一の最適位置又は前記第二の最適位置に設定する手順と、を含むマイクロチップ型光学測定装置における光学位置調整方法も提供する。
本技術において、「微小粒子」には、細胞や微生物、リポソームなどの生体関連微小粒子、あるいはラテックス粒子やゲル粒子、工業用粒子などの合成粒子などが広く含まれるものとする。
生体関連微小粒子には、各種細胞を構成する染色体、リポソーム、ミトコンドリア、オルガネラ(細胞小器官)などが含まれる。細胞には、動物細胞(血球系細胞など)および植物細胞が含まれる。微生物には、大腸菌などの細菌類、タバコモザイクウイルスなどのウイルス類、イースト菌などの菌類などが含まれる。さらに、生体関連微小粒子には、核酸やタンパク質、これらの複合体などの生体関連高分子も包含され得るものとする。また、工業用粒子は、例えば有機もしくは無機高分子材料、金属などであってもよい。有機高分子材料には、ポリスチレン、スチレン・ジビニルベンゼン、ポリメチルメタクリレートなどが含まれる。無機高分子材料には、ガラス、シリカ、磁性体材料などが含まれる。金属には、金コロイド、アルミなどが含まれる。これら微小粒子の形状は、一般には球形であるのが普通であるが、非球形であってもよく、また大きさや質量なども特に限定されない。
本技術により、レーザの光軸に対するマイクロチップの位置調整を自動で高精度に行うことが可能なマイクロチップ型光学測定装置が提供される。
マイクロチップ型フローサイトメータとして構成された本技術に係るマイクロチップ型光学測定装置1(フローサイトメータ1)の構成を説明するための図である。 フローサイトメータ1に搭載可能なマイクロチップ2の一例の構成を説明するための図である。 マイクロチップ2のオリフィス21の構成を説明するための図である。 フローサイトメータ1における光学位置の最適化のための第1実施形態の制御ステップを説明するためのフローチャートである。 第1実施形態の原点・基準点移動ステップS〜エリア平均値最大位置判定ステップSにおける制御を説明するための図である。 第1実施形態のエリア平均最大位置移動ステップS〜積算値最大位置判定ステップSにおける制御を説明するための図である。 第1実施形態の変動係数判定ステップSにおける制御を説明するための図である。 フローサイトメータ1における光学位置の最適化のための第2実施形態の制御ステップを説明するためのフローチャートである。 第2実施形態の粗調整ステップS21における制御を説明するための図である。 第2実施形態の粗調整ステップS21において仮定した確定分布を説明するための図である。 第2実施形態の第1微調整ステップS22における制御を説明するための図である。 第2実施形態の第2微調整ステップS23における制御を説明するための図である。 第2実施形態の微々調整ステップS24における制御を説明するための図である。
以下、本技術を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。説明は以下の順序で行う。

1.マイクロチップ型光学測定装置
(1)照射検出部
(2)位置調整部
(3)振動素子
(4)荷電部
(5)偏向板
(6)回収容器
(7)制御部等
(8)マイクロチップ
2.本技術の第1実施形態のマイクロチップ型光学測定装置における光学位置の最適化制御
(1)原点・基準点移動ステップS
(2)信号取得ステップS
(3)エリア平均値最大位置判定ステップS
(4)エリア平均最大位置移動ステップS
(5)信号取得ステップS
(6)積算値最大位置判定ステップS
(7)変動係数判定ステップS
(8)位置最適化ステップS
3.本技術の第2実施形態のマイクロチップ型光学測定装置における光学位置の最適化制御
(1)粗調整ステップS21
(1−1)格子状信号取得ステップS211
(1−2)二次元分布パラメータ推定ステップS212
(1−3)最大位置移動ステップS213
(2)第1微調整ステップS22
(2−1)直線状信号取得ステップS221
(2−2)一次元分布パラメータ推定ステップS222
(2−3)最大位置移動ステップS223
(3)第2微調整ステップS23
(3−1)直線状信号取得ステップS231
(3−2)一次元分布パラメータ推定ステップS232
(3−3)最大位置移動ステップS233
(4)微々調整ステップS24
1.マイクロチップ型光学測定装置
図1は、マイクロチップ型フローサイトメータとして構成された本技術に係るマイクロチップ型光学測定装置1(以下「フローサイトメータ1」とも称する)の構成を説明する模式図である。また、図2及び図3は、フローサイトメータ1に搭載可能なマイクロチップ2の一例を示す。図2Aは上面模式図、BはA中P−P断面に対応する断面模式図を示す。また、図3は、マイクロチップ2のオリフィス21の構成を模式的に説明する図であり、Aは上面図、Bは断面図、Cは正面図を示す。図3Bは、図2A中P−P断面に対応する。
(1)照射検出部
フローサイトメータ1は、マイクロチップ2にレーザLを照射する光源61と、レーザLの照射により発生する検出対象光を検出する検出器62とを含んでなる照射検出部を備える。マイクロチップ2に対するレーザLの照射方向(レーザLの光軸)を図1中Z軸正方向で示す。光源61は、LD、LEDなどであってよい。
レーザLは、マイクロチップ2のサンプル流路22を通流する細胞に照射される。検出器62は、細胞によるレーザLの散乱光、及び、細胞又は細胞に標識された蛍光色素がレーザLにより励起されて生じる蛍光を検出する。図1中、サンプル流路22を通流する細胞から発生する蛍光を符合Fで示す。
照射検出部は、光源61から出射されたレーザLを細胞に導光して集光するための集光レンズやダイクロイックミラー、バンドパスフィルター等からなる照射系を含む。また、照射検出部は、レーザLの照射によって細胞から発生する検出対象光を集光して検出器62に導光する検出系によって構成される。検出系は、例えば、PMT(photo multiplier tube)や、CCDやCMOS素子等のエリア撮像素子などによって構成される。
照射検出部の検出系により検出される検出対象光は、レーザLの照射によって細胞から発生する光であって、例えば、前方散乱光や側方散乱光、レイリー散乱やミー散乱等の散乱光や蛍光などとすることができる。蛍光は、細胞又は細胞に標識された蛍光色素から発生するものであってよい。これらの検出対象光は電気信号に変換され、細胞の光学特性判定及び後述する光学位置の自動調整のために利用される。
(2)位置調整部
フローサイトメータ1は、照射検出部に対するマイクロチップ2の相対位置を変更する位置調整部9を備える。位置調整部9は、マイクロチップ2の位置及び/又は照射検出部の位置を、レーザLの光軸に対する垂直平面(XY平面)上で移動させる。これにより、位置調整部9は、レーザLの光軸に対するマイクロチップ2の位置を調整して、レーザLがサンプル流路22内の細胞の通流位置に照射されるように最適化する。
位置調整部9は、マイクロチップ2の位置、又は、光源61及び検出器62を含む照射検出部の位置の少なくとも一方を、X軸方向及びY軸方向に移動可能なものであればよい。位置調整部9は、例えばステッピングモータなどにより構成される。なお、位置調整部9は、照射検出部に対するマイクロチップ2の相対位置をZ軸方向(レーザLの焦点方向)においても移動させるものであってよい。
(3)振動素子
フローサイトメータ1は、マイクロチップ2に形成されたオリフィス21に振動を印加して、オリフィス21から排出される、細胞を含むサンプル液とシース液との層流を液滴化して吐出させる振動素子3を備える。振動素子3は、例えばピエゾ素子とできる。吐出された液滴は、流体ストリームSとなって図中矢印Y軸正方向に射出される。なお、フローサイトメータ1において、マイクロチップ2は交換可能に搭載されるものである。
フローサイトメータ1において、振動素子3は、マイクロチップ2と一体に構成されたものであってもよく、搭載されたマイクロチップ2と接触可能なように装置側に配設されたものであってもよい。
(4)荷電部
オリフィス21から吐出される液滴は、荷電部41によって正又は負の電荷を付与される。液滴のチャージは、荷電部41と電気的に接続され、マイクロチップ2に設けられたサンプルインレット23に挿入されている電極42によって行われる。なお、電極42は、マイクロチップ2のいずれかの箇所に、流路を送液されるサンプル液又はシース液に電気的に接触するように挿入されていればよいものとする。
フローサイトメータ1では、振動素子3の駆動電圧の周波数と、荷電部41の電圧(チャージ電圧)の切り換えタイミングと、を同期させることにより、オリフィス21から吐出される液滴の一部にプラス又はマイナスのいずれかの電荷を付与する。一部の液滴は、電荷を付与されず、チャージなしとされていてもよい。
(5)偏向板
さらに、フローサイトメータ1は、流体ストリームSを挟んで対向して配置された一対の偏向板51,52を備える。偏向板51,52は、液滴に付与された電荷との間に作用する電気的な力によって流体ストリームS中の各液滴の進行方向を変化させる。偏向板51,52は、通常使用される電極であってよい。図1中、偏光板51,52の対向方向をX軸方向によって示す。
(6)回収容器
偏向板51,52の間を通過した流体ストリームは、回収容器81、回収容器82又は回収容器83のいずれかに受け入れられる。例えば、偏向板51を正、偏向板52を負に帯電させる場合、荷電部41により負にチャージされた液滴は回収容器82に、正にチャージされた液滴は回収容器83にそれぞれ回収される。また、荷電部41によりチャージされていない液滴は、偏向板51,52からの電気的な作用力を受けずに真っ直ぐ飛行し、回収容器81に回収される。フローサイトメータ1では、各液滴に含まれる細胞の特性に応じて該液滴の進行方向を制御することで、所望の特性を有する目的細胞とそれ以外の非目的細胞とを別々の回収容器に回収できる。
回収容器81,82,83は、実験用として汎用のプラスチック製チューブあるいはガラス製チューブであってよい。これらの回収容器は、交換可能にフローサイトメータ1に配置されるものであることが好ましい。また、回収容器のうち非目的細胞を受け入れるものには、回収した液滴の排液路を接続してもよい。なお、フローサイトメータ1において、配置される回収容器の数は特に限定されないものとする。回収容器を3つよりも多く配置する場合には、各液滴が、偏向板51,52との間の電気的な作用力の有無及びその大小によっていずれか一つの回収容器に誘導され、回収されるようにする。
(7)制御部等
フローサイトメータ1は、上述の構成に加え、通常のフローサイトメータが備える、細胞の光学特性判定のためのデータ解析部、サンプル液及びシース液を貯留するタンク部及びこれらの各構成を制御するための制御部10などを備える。
制御部10は、CPU、メモリ及びハードディスクなどを備える汎用のコンピュータによって構成でき、ハードディスク内にはOSと次に説明する制御ステップを実行するプログラムなどが格納されている。
制御部10は、予め設定された領域のうち、レーザLの照射によりマイクロチップから発生する光の検出強度の積算値又は平均値がより大きくなる(好ましくは最大値となる)位置であって、ばらつきが少なくなる位置への移動信号を位置調整部9に出力する。
(8)マイクロチップ
マイクロチップ2は、サンプル流路22が形成された基板層2a、2bが貼り合わされてなる。基板層2a、2bへのサンプル流路22の形成は、金型を用いた熱可塑性樹脂の射出成形により行うことができる。熱可塑性樹脂には、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、環状ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン及びポリジメチルシロキサン(PDMS)などの従来マイクロチップの材料として公知のプラスチックを採用できる。
サンプル液は、サンプルインレット23に導入され、シースインレット24に導入されるシース液と合流して、サンプル流路22を送液される。シースインレット24から導入されたシース液は、2方向に分かれて送液された後、サンプルインレット23から導入されたサンプル液との合流部において、サンプル液を2方向から挟み込むようにしてサンプル液に合流する。これにより、合流部において、シース液層流の中央にサンプル液層流が位置された3次元層流が形成される。
符号25は、サンプル流路22に詰まりや気泡が生じた際に、サンプル流路22内に負圧を加えて流れを一時的に逆流させて詰まりや気泡を解消するための吸引流路を示す。吸引流路25の一端には、真空ポンプ等の負圧源に接続される吸引アウトレット251が形成され、他端は連通口252においてサンプル流路22に接続している。
3次元層流は、送液方向に対する垂直断面の面積が送液方向上流から下流へ次第にあるいは段階的に小さくなるように形成された絞込部261(図2参照),262(図3参照)において層流幅を絞り込まれる。その後、3次元層流は、流路の一端に設けられたオリフィス21から排出される。
サンプル流路22の絞込部261と絞込部262との間では、細胞の特性検出が行われる。照射検出部によって、サンプル流路22中を3次元層流の中心に一列に配列して送流される細胞に対してレーザLが照射され、細胞から発生する蛍光F及び散乱光が検出される(図2参照)。
サンプル流路22のオリフィス21への接続部は、直線状に形成されたストレート部27とされている。ストレート部27は、オリフィス21から流体ストリームSをY軸正方向に真っ直ぐ射出するために機能する。
オリフィス21から排出される3次元層流は、振動素子31によりオリフィス21に印加される振動によって液滴化され、流体ストリームSとして射出される(図1参照)。オリフィス21は基板層2a、2bの端面方向に開口しており、その開口位置と基板層端面との間には切欠部211が設けられている。切欠部211は、オリフィス21の開口位置と基板端面との間の基板層2a、2bを、切欠部221の径Lがオリフィス21の開口径lよりも大きくなるように切り欠くことによって形成されている(図3C参照)。切欠部211の径Lは、オリフィス21から吐出される液滴の移動を阻害しないように、オリフィス21の開口径lよりも2倍以上大きく形成することが望ましい。
2.本技術の第1実施形態のマイクロチップ型光学測定装置における光学位置の最適化制御
図4は、フローサイトメータ1におけるマイクロチップ2の光学位置の最適化のための制御ステップを説明するフローチャートである。制御ステップは、「原点・基準点移動ステップS」、「信号取得ステップS」、「エリア平均値最大位置判定ステップS」、「エリア平均最大位置移動ステップS」、「信号取得ステップS」、「積算値最大位置判定ステップS」、「変動係数判定ステップS」及び「位置最適化ステップS」の手順を含む。以下、各手順について説明する。
(1)原点・基準点移動ステップS
ユーザにより分析の開始信号が入力されると、制御部10は位置調整部9へ移動信号を出力し、位置調整部9が照射検出部に対するマイクロチップ2の相対位置を予め設定された初期位置(図5、原点Oを参照)に移動させる。相対位置が原点Oにあるとき、照射検出部から出射されたレーザLはマイクロチップ2上の原点Oに照射される。相対位置の変更は、マイクロチップ2の位置、又は、光源61及び検出器62を含む照射検出部の位置の少なくとも一方を、X軸方向及びY軸方向に移動することによって行い得るが、以下ではマイクロチップ2の位置を移動する場合を例に説明する。
次に、制御部10は、サンプル液及びシース液を貯留するタンク部のポンプを駆動して、マイクロチップ2のサンプルインレット23及びシースインレット24へのサンプル液及びシース液の送液を開始する。サンプル液には、キャリブレーション用のビーズが含まれていることが好ましい。さらに、制御部10は、振動素子3によるオリフィス21への振動印加を開始する。これにより、オリフィス21から射出されるサンプル液及びシース液の3次元層流が液滴化して吐出され、流体ストリームSが発生する。
サンプル液及びシース液の送液開始後、制御部10は、位置調整部9へ移動信号を出力し、位置調整部9がマイクロチップ2の位置を原点Oから基準点Dに移動させる(図5矢印参照)。照射検出部に対するマイクロチップ2の相対位置が基準点Dにあるとき、照射検出部から出射されたレーザLはマイクロチップ2上の基準点Dに照射される。
基準点Dは、マイクロチップ2の細胞の特性検出が行われるべき位置(すなわち、以下に説明するステップにより決定される最適位置)の近傍に予め設定される。より具体的には、基準点Dは、サンプル流路22の絞込部261と絞込部262との間(図3参照)の近傍とされる。
(2)信号取得ステップS
本ステップSでは、照射検出部により、基準点Dを含むマイクロチップ2上の複数の位置から発生する蛍光又は散乱光(以下、単に「蛍光」と称する)の検出が行われる。本ステップSにおいて、蛍光の検出が行われるマイクロチップ2上の位置を図5中符号Dにより示す。図では、基準点Dを含めて24箇所の検出位置Dを設定し、X軸方向の配列数Mを8列、Z軸方向の配列数Nを3列に配列した検出位置Dからの蛍光を検出する場合を例に示した。
検出位置Dが設定される領域にはサンプル流路22が含まれるようにされ、この限りにおいて検出位置Dの数及び配列態様は特に限定されず任意に設定される。検出位置Dは、図に示すようにX軸方向及びZ軸方向に格子状に配列されることが好ましい。この場合、検出位置DのX軸方向及びZ軸方向の配列間隔W及びHは、サンプル流路22の流路幅(流路径)とX軸方向及びZ軸方向における検出位置Dの配列数M,Nに応じて適宜設定され得る。サンプル流路22の流路幅が70〜100μm程度であり、8,Nが3である場合、配列間隔W及びHは、例えばそれぞれ25、75μmに設定される。
蛍光の検出は、一つの検出位置Dについて一定時間行われる。一定時間に検出された蛍光は積算されて電気信号に変換され制御部10に出力される。蛍光の検出は、レーザLをX軸方向及びZ軸方向に走査して各検出位置Dに順次照射して、発生する蛍光を検出することによって行い得る。あるいは、レーザLの照射により各検出位置Dから蛍光をエリア撮像素子によって一括検出してもよい。
(3)エリア平均値最大位置判定ステップS
本ステップSでは、制御部10は、各検出位置Dについて検出強度の積算値のエリア平均を算出し、エリア平均がより大きくなる検出位置D、好ましくは最大値となる検出位置Dを自動判定する。
「エリア平均」とは、一つの検出位置Dと、それから所定の距離範囲内にある複数の検出位置Dと、で得られた検出強度の積算値の平均を意味する。図5では、エリア平均を、一つの検出位置Dと、検出位置DからX軸方向に2W、Z軸方向に2Hの距離範囲内にある検出位置D〜Dと、で得られた検出強度の積算値の平均とする場合を示した。
一つの検出位置Dからどれくらいの距離範囲内をエリア平均として設定するかは、サンプル流路22の流路幅(流路径)、配列間隔W及びHに応じて適宜決定され得るものとする。
制御部10は、各検出位置Dについて算出されたエリア平均を比較し、エリア平均がより大きくなる検出位置D、好ましくは最大値となる検出位置Dを決定する。ここでは、検出位置Dにおいてエリア平均が最大値となるものとして説明する。
蛍光はキャリブレーションビーズ又は細胞が通流されるサンプル流路22で強く発生するため、エリア平均が最大値となる検出位置D〜Dを結んで形成される領域R内には、サンプル流路22が位置するものとみなし得る。
(4)エリア平均最大位置移動ステップS
エリア平均が最大値となる検出位置Dが特定されると、制御部10は、位置調整部9へ移動信号を出力し、位置調整部9がマイクロチップ2の位置を基準点Dから検出位置Dに移動させる(図6矢印参照)。
(5)信号取得ステップS
本ステップSでは、照射検出部により、エリア平均が最大値となる領域R内の複数の位置から発生する蛍光の検出が行われる。本ステップSにおける蛍光の検出位置Dを図6の拡大図中に示す。図では、エリア平均が最大値となる検出位置Dを含めてX軸方向にM列、Z軸方向にN列配列した(M×N)の検出位置Dから蛍光を検出する場合を例に示した。
検出位置DのX軸方向及びZ軸方向の配列間隔w及びhは、サンプル流路22の流路幅(流路径)とX軸方向及びZ軸方向における配列数M及びNに応じて適宜設定され得る。配列数配M,Nは、例えばそれぞれ11、7個とされる。列間隔w及びhは、例えばそれぞれ5、25μmに設定される。なお、本ステップSにおいても、検出位置Dの数及び配列態様は特に限定されないものとする。
蛍光の検出は、一つの検出位置Dについて一定時間行われる。一定時間に検出された蛍光は電気信号に変換され制御部10に出力される。蛍光の検出は、レーザLをX軸方向及びZ軸方向に走査して各検出位置Dに順次走査し、発生する蛍光を検出する。あるいは、エリア撮像素子によって、レーザLの照射により各検出位置Dから蛍光を一括検出してもよい。
(6)積算値最大位置判定ステップS
本ステップSでは、制御部10は、各検出位置Dについて、検出強度の積算値又は平均値のどちらか一方又は両方と、それらの変動係数(CV値)とを算出する。以下では、検出強度の積算値とそのCV値とを用いた処理を例に説明する。
制御部10は、各検出位置Dについて算出された検出強度の積算値を比較し、積算値がより大きくなる検出位置D、好ましくは最大値となる検出位置D(第一の最適位置)を決定する。ここでは、検出位置D11において積算値が最大値となるものとして説明する(図6参照)。
(7)変動係数判定ステップS
次に、制御部10は、積算値が最大値となる検出位置D11と隣接する検出位置D12〜D19との間でCV値を比較し、検出位置D11に比してより小さいCV値を与える検出位置D(第二の最適位置)の存在の有無を自動判定する(図7参照)。
(8)位置最適化ステップS
ステップSにおいて、積算値が最大値となる検出位置D11に比してより小さいCV値を与える検出位置Dが、検出位置D11と隣接する検出位置D12〜D19のいずれにもみつからなった場合、制御部10は、マイクロチップ2の位置を検出位置Dから検出位置D11に移動させる。このとき、積算値が最大値となる検出位置(第一の最適位置)とCV値が最小値となる検出位置(第二の最適位置)はいずれも検出位置D11で一致している。
また、ステップSにおいて、検出位置D12〜D19のいずれかに検出位置D11に比してより小さいCV値を与える検出位置Dがみつかった場合、制御部10は、マイクロチップ2の位置を検出位置Dから当該検出位置D(例えば検出位置D18)に移動させる。このとき、積算値が最大値となる検出位置(第一の最適位置)とCV値が最小値となる検出位置(第二の最適位置)は不一致である。
積算値が最大値となる検出位置D11は、蛍光が最も強く発生する位置であり、サンプル流路22のキャリブレーションビーズ又は細胞の通流位置とみなすことができる。すなわち、照射検出部に対するマイクロチップ2の相対位置が検出位置D11にあるとき、照射検出部から出射されたレーザLはサンプル流路22のキャリブレーションビーズ等の通流位置に照射されることとなる。
例外的に、積算値が最大値となる検出位置D11が、サンプル流路22のキャリブレーションビーズ等の通流位置ではないにもかからず、蛍光強度の積算値が最大値となる場合がある。例えば、検出位置D11がマイクロ流路22の流路壁に一致する場合には、蛍光の反射や散乱などによって異常に高い蛍光強度が散発的に検出されてしまう場合がある。この場合、当該位置において検出される蛍光強度にばらつきが生じ、蛍光強度の積算値のCV値が大きくなる。
検出位置D11がマイクロ流路22の流路壁に一致する場合などでは、検出位置D11と隣接する検出位置のうちより小さなCV値を与える検出位置D18が、サンプル流路22のキャリブレーションビーズ等の通流位置とみなすことができる。すなわち、照射検出部に対するマイクロチップ2の相対位置が検出位置D18にあるとき、照射検出部から出射されたレーザLはサンプル流路22のキャリブレーションビーズ等の通流位置に照射されることとなる。
以上のように、フローサイトメータ1では、レーザLの照射によりマイクロチップ2から発生する蛍光の検出強度の積算値あるいは平均値がより大きくなる位置又はCV値がより小さくなる位置に、レーザLに対するマイクロチップ2の相対位置を設定する。これにより、フローサイトメータ1では、マイクロチップ2のサンプル流路22の細胞の通流位置と、レーザLの光軸と、を自動で高精度に位置決めし、簡便に高精度な測定を行うことが可能とされている。
また、フローサイトメータ1では、蛍光検出強度の積算値のエリア平均がより大きくなる位置を特定する粗調整(ステップS・S)と、エリア平均がより大きくなる領域内において積算値あるいは平均値がより大きくなる位置又はCV値がより小さくなる位置を特定する微調整(ステップS〜S)との2段階の手順によって、マイクロチップ2の光学位置を最適化している。これにより、マイクロチップ2の光学位置の最適化を小さい処理負荷で迅速に行うことが可能とされている。
3.本技術の第2実施形態のマイクロチップ型光学測定装置における光学位置の最適化制御
図8は、フローサイトメータ1における光学位置の最適化のための第2実施形態の制御ステップを説明するためのフローチャートである。本実施形態の制御ステップは、「原点・基準点移動ステップS」、「粗調整ステップS21」、「第1微調整ステップS22」、「第2微調整ステップS23」及び「微々調整ステップS24」の手順を含む。以下、各手順について説明する。なお、原点・基準点移動ステップSは、第1実施形態の原点・基準点移動ステップSと比べ、基準点D(図5再参照)が後述する図9に示す基準点Pに相当すること以外は、実質的に同様の工程であるため、ここではその説明は省略する。
(1)粗調整ステップS21
図9は、本実施形態の粗調整ステップS21における制御を説明するための図である。
粗調整ステップS21は、「格子状信号取得ステップS211」、「二次元分布パラメータ推定ステップS212」、「最大位置移動ステップS213」の手順を含む。以下、各手順について説明する。
(1−1)格子状信号取得ステップS211
本ステップS211では、照射検出部により、予め設定された複数の検出位置D21からの蛍光の検出が行われる(図9A参照)。本ステップS211において、蛍光の検出が行われるマイクロチップ2上の位置を図9A中符号D21により示す。図9Aでは、基準点Pを中心として、X軸方向に6列、Z軸方向に7列に配列した検出位置D21からの蛍光を検出する場合を例に示した。
検出位置D21が設定される領域にはサンプル流路22が含まれるようにされ、この限りにおいて検出D21の数及び配列態様は特に限定されず任意に設定される。検出位置D21は、図9Aに示すようにX軸方向及びZ軸方向に格子状に配列されることが好ましい。この場合、検出位置D21のX軸方向及びZ軸方向の配列間隔W及びHは、サンプル流路22の流路幅(流路径)とX軸方向及びZ軸方向における検出位置D21の配列数M、Nに応じて適宜設定され得る。配列間隔W及びHは、例えばそれぞれ62.5、125μmに設定される。蛍光の検出については、第1の実施形態の信号取得ステップSと実質的に同様にして行われる。
(1−2)二次元分布パラメータ推定ステップS212
本ステップS212では、制御部10は、各検出位置D21と蛍光の検出強度の積算値又は平均値の関係が、二次元の確率分布に従うと仮定する。そして、ステップS211において取得される検出位置及び検出強度と、照射位置及び照射強度の関係を表すレーザの照射プロファイルとについて、各検出位置における検出強度は、対応する照射位置における照射強度と相関関係を有する。そのため、仮定される確率分布は、レーザの照射プロファイルに応じて選択することが好ましい。
例えば、照射プロファイルが、後述する図10Aに示すようなトップハットビーム形状である場合には、制御部10は確率分布モデルとして一様分布を仮定することができる。
一方、照射プロファイルが、後述する図10Bに示すようなガウシアンビーム形状の場合には、確率分布モデルとして正規分布を仮定することができる。このように、確率分布をレーザの照射プロファイルに応じて選択することで、装置のレーザの光学特性に応じて高速かつ高精度に光学位置を調整することができる。
また、制御部10は、各検出位置D21と蛍光の検出強度の積算値又は平均値の関係が二次元の確率分布に従うと仮定するとき、確率分布における分布パラメータを確率統計情報に基づいて、確率統計的手法により推定する。例えば、制御部10は、各積算値又は平均値について、最尤推定法により分布パラメータ(平均(分布の中心位置)や分散(分布の広がり)等)を推定することができる。
この最尤推定法では、検出強度と検出位置との関係を二次元正規分布にあると推定する場合、制御部10に予め記憶された確率分布モデルに基づいて、二次元正規分布の中心位置(検出強度が最大である位置)がどの位置にあるときに、尤度が最大化するかを推定することができる。この最尤推定法によれば、検出強度のデータが少ない場合であっても、精度よく検出強度が最大となる位置(レーザLの光軸中心位置)を推定することができる。
(1−3)最大位置移動ステップS213
本ステップS213では、制御部10は、確率分布推定ステップS212で推定された確率分布において、検出強度の積算値又は平均値がより大きな、好ましくは最大値となる位置Pへの移動信号を位置調整部9に出力する。これにより、図9Cに示すように、位置調整部9は、マイクロチップ2の位置を基準点Pから位置Pに移動させる。
ここで、図10を参照しながら最大位置の算出方法について説明する。図10は二次元の確率分布を一方向から見た状態を示す図である。図10Aでは、トップハット分布(一様分布)を示す。確率分布をトップハット分布と推定する場合、図10A中のエッジE1とエッジE2の中心位置を検出強度が最大の位置と制御部10は判定する。
一方、図10Bでは、ガウシアン分布を示す。確率分布をガウシアン分布と推定する場合、図10Bに示すように、検出強度の積算値又は平均値の極大値bを有する位置を傾きが0の位置(傾きa)とすることができる。フローサイトメータ1では、レーザの光学プロファイルがガウシアン分布であることが好ましく、この場合、複数の検出強度の積算値又は平均値の分布をガウシアン分布とすることができる。
このように、粗調整ステップS21では、複数の検出位置D21における光の検出強度の積算値又は平均値を特定の二次元の確率分布と推定し、該確率分布において、より大きな、好ましくは最大値を有する位置にマイクロチップ2を移動させることができる。
以上のように、本実施形態の光学位置調整方法によれば、各検出位置D21の検出強度の確率分布を推定することで、検出位置D21の数を増やさずに、マイクロチップ2の位置調整の精度を向上させることができる。
(2)第1微調整ステップS22
図11は、本実施形態の第1微調整ステップS22における制御を説明するための図である。第1微調整ステップS22は、「直線状信号取得ステップS221」、「一次元分布パラメータ推定ステップS222」及び「最大位置移動ステップS223」の手順を含む。以下、各手順について説明する。
(2−1)直線状信号取得ステップS221
本ステップS221では、粗調整ステップS21で設定された位置Pを中心にして、X軸方向に配列した複数の検出位置d22からの蛍光の検出が行われる(図11A)。検出される間隔W22及び検出位置d22の配列数は適宜設定され得る。図11Aでは、位置Pを中心として、X軸方向に検出位置d22が19個配列される場合を例に示した。蛍光の検出については、第1の実施形態の信号取得ステップSと実質的に同様にして行われる。
(2−2)一次元分布パラメータ推定ステップS222
本ステップS222では、制御部10は、各検出位置d22と蛍光の検出強度の積算値又は平均値の関係がメモリ等に記憶された一次元の分布に従うと仮定する。例えば、図11Bに示す検出強度のデータが得られた場合には、制御部10は、一次元の分布をN次多項式モデルとし、最小二乗法に基づいて最大値を算出することができる。一次元の分布を正規分布とするよりも、N次多項式モデルとすることで、このフローサイトメータ1を構成する各部品の設計ばらつき等による光学プロファイルの分布のばらつきに精度よく対応させることができる。
ここで、分布をN次多項式モデルとする場合、次数については、高い程精度が上がる一方で、高すぎると各検出位置d22の検出強度の誤差による影響を受けやすくなるため、例えば、4次とすることが好ましい。
(2−3)最大位値移動ステップS223
本ステップS223では、制御部10は、一次元パラメータ推定ステップS222で仮定された一次元の分布において、検出強度の積算値又は平均値がより大きな、好ましくは最大値となる位置Pへの移動信号を位置調整部9に出力する。これにより、図11Cに示すように、位置調整部9は、マイクロチップ2の位置を位置Pから位置Pに移動させる。なお、図11Cに示す位置Pは、検出位置d22上にある場合を例に示したが、位置Pは、2つの検出位置d22の間にあってもよい。
このように、第1微調整ステップS22では、粗調整ステップS21で調整されたマイクロチップ2の位置をより精度よく調整することができる。特に、マイクロチップ2の位置調整は、一方向に配列した検出位置d22の検出強度に基づいて行われる。そのため、複数方向に、例えば、格子状に配列した検出位置の強度に基づいて位置調整を行うよりも、検出するデータ数を少なくすることができる。従って、検出位置d22の間隔を狭くすることで、配列数を増やし、データの精度を上げても、二次元でデータを取得する場合と比較してデータ検出時間の増大を抑制することができる。
(3)第2微調整ステップS23
図12は、本実施形態の第2微調整ステップS23における制御を説明するための図である。第2微調整ステップS23は、「直線状信号取得ステップS231」、「一次元パラメータ推定ステップS232」及び「最大位置移動ステップS233」の手順を含む。
図12A〜Cに示すように、本ステップS23における制御は、図11A〜Cを参照しながら説明した第1微調整ステップS22における制御と比べ、X軸方向に配列した検出位置d22の検出強度に基づいて位置PからPにマイクロチップ2をX軸方向に移動させる代わりに、位置Pを中心にY軸方向に配列した検出位置d23の検出強度に基づいて位置PからPにマイクロチップ2をY軸方向に移動させる点以外は、実質的に同様である。そのため、ここでは、その説明は省略する。
ここで、第1微調整ステップS22では、X軸方向(マイクロチップ2の流れ幅方向)で位置調整をし、第2微調整ステップS23では、Z軸方向(レーザL1の焦点方向)で位置調整をする。このZ軸方向はX軸方向と比較して光学プロファイルの広がりがより大きい(広い範囲で蛍光の検出強度が大きい)ため、上述した粗調整ステップS21で行われる処理により、X軸方向よりもZ軸方向の位置調整が精度良く行われている可能性が高い。そのため、粗調整ステップS21でより精度良く位置調整が行われたZ軸方向をまず固定してから、X軸方向のマイクロチップ2の位置調整を行うことが好ましい。従って、第1微調整ステップS21と、第2微調整ステップS22とは、この順で行われることが好ましい。
第2微調整ステップS23では、第1微調整S22で微調整した方向とは異なる方向にマイクロチップ2の位置を調整することで、より精度良く位置合わせすることができる。
(4)微々調整ステップS24
図13は、本実施形態の第2微調整ステップS23における制御を説明するための図である。微々調整ステップS24は、「信号取得ステップS241」、「積算値最大位置判定ステップS」、「変動係数判定ステップS」及び「位置最適化ステップS」の手順を含む。
図13Aに示すように、まず、信号取得ステップS241では、第2微調整ステップS23で設定された位置Pを中心に複数の検出位置d24において蛍光の検出が行われる。図13Aでは、X軸方向の配列数Mを11列、Z軸方向の配列数Nを3列にする場合を例に示した。蛍光の検出については、第1の実施形態の信号取得ステップSと実質的に同様にして行われる。
次に、信号取得ステップS241で蛍光の検出がされた後、積算値最大位置判定ステップS、変動係数判定ステップS、位置最適化ステップSは、実質的に第1の実施形態の制御ステップにおける、積算値最大位置判定ステップS、変動係数判定ステップS、位置最適化ステップSと同様にして行われる(図13B、図13Cも参照)。
このようにして、マイクロチップ2はより最適な位置に移動される(図13C中、PからPへの移動)。
なお、本実施形態では、「粗調整ステップS21」、「第1微調整ステップS22」、「第2微調整ステップS23」及び「微々調整ステップS24」の順に各工程を説明したが、例えば、「粗調整ステップS21」、「第1微調整ステップS22」及び「第2微調整ステップS23」を複数回繰り返し行ってもよい。また、「粗調整ステップS21」、「第1微調整ステップS22」及び「第2微調整ステップS23」のみを1又は複数回行い、「微々調整ステップS24」を省略してもよい。
以上のように、本実施形態の光学位置調整方法によれば、各検出位置と検出強度の関係が特定の確率分布モデルに従うと仮定し、その分布パラメータを確率統計的手法に基づき推定することで、検出位置の数を増やさずに、短時間の処理でマイクロチップ2の位置を精度良く調整することができる。
本技術に係るマイクロチップ型光学測定装置には、微小粒子測定装置(フローサイトメータ)以外にも、マイクロチップに形成された領域に導入された測定対象物を光学的に測定する装置が広く含まれるものとする。また、本技術に係る光学位置調整方法は、微小粒子測定装置(フローサイトメータ)以外にも、マイクロチップに形成された領域に導入された測定対象物を光学的に測定する装置全般に広く適用できるものとする。
本技術に係るマイクロチップ型光学測定装置は以下のような構成もとることができる。
(1)マイクロチップにレーザを照射して発生する光を検出する照射検出部と、
該照射検出部に対する前記マイクロチップの相対位置を変更する位置調整部と、
予め設定された領域において前記光の検出強度の積算値又は平均値が大きくなる位置への移動信号を前記位置調整部に出力する制御部と、を備えるマイクロチップ型光学測定装置。
(2)前記制御部は、前記光の検出位置と前記光の検出強度の積算値又は平均値の関係が、予め記憶された確率分布に従うと仮定し、該確率分布における分布パラメータを予め記憶された確率統計的手法に基づいて推定することで、該推定により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置への移動信号を生成する前記(1)記載のマイクロチップ型光学測定装置。
(3)前記制御部は、前記レーザの照射プロファイルに応じて前記確率分布を仮定する前記(2)記載のマイクロチップ型光学測定装置。
(4)前記制御部は、予め設定された複数点において前記光の検出強度の積算値又は平均値の変動係数が最小となる位置への移動信号を前記位置調整部に出力する前記(1)〜(3)のいずれかひとつに記載のマイクロチップ型光学測定装置。
(5)前記制御部は、予め設定された複数のエリア内で前記検出強度の積算値のエリア平均が最大となるエリアへの移動信号を前記位置調整部に出力する前記(4)記載のマイクロチップ型微小粒子分取装置。
(6)前記制御部は、前記予め設定された複数点において前記検出強度の積算値が最大となる位置への移動信号を前記位置調整部に出力する前記(5)記載のマイクロチップ型光学測定装置。
(7)前記制御部は、前記エリア平均が最大となるエリア内において前記検出強度の積算値が最大となる第一の最適位置、又は前記エリア平均が最大となるエリア内において前記変動係数が最小となる第二の最適位置への移動信号を前記位置調整部に出力する前記(6)記載のマイクロチップ型光学測定装置。
(8)前記制御部は、前記第一の最適位置と前記第二の最適位置が異なる場合に、前記第二の最適位置への移動信号を前記位置調整部に出力する上記(7)記載のマイクロチップ型微小粒子分取装置。
(9)マイクロチップ型微小粒子測定装置である上記(1)〜(8)記載のマイクロチップ型光学測定装置。
また、本技術に係るマイクロチップ型光学測定装置における光学位置調整方法以下のような構成もとることができる。
(1)レーザ照射によりマイクロチップから発生する光をマイクロチップ上の複数の位置から検出する手順と、
予め設定された複数点が存在する領域のうち前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置を特定する手順と、を含む光学位置調整方法。
(2)前記位置を特定する手順では、前記光の検出位置と前記光の検出強度の積算値又は平均値の関係が予め記憶された確率分布に従うと仮定し、該確率分布における分布パラメータを予め記憶された確率統計的手法に基づいて推定することで、該推定により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置を特定する前記(1)記載の光学位置調整方法。
(3)前記位置を特定する手順では、前記確率分布を二次元分布とする前記(2)記載の光学位置調整方法。
(4)前記確率分布により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となると推定された位置から所定の位置までの前記光の検出強度の積算値又は平均値の関係が一次元の分布に従うと仮定し、該一次元の分布により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置を特定する手順を含む前記(3)記載の光学位置調整方法。
(5)前記位置を特定する手順では、前記位置を、予め設定された複数点において前記光の検出強度の積算値又は平均値の変動係数が最小となる位置とする前記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の光学位置調整方法。
(6)予め設定された複数のエリア内で前記光の検出強度の積算値のエリア平均が最大となる位置を特定する手順を含む前記(5)記載の光学位置調整方法。
(7)前記エリア平均が最大となるエリア内において前記検出強度の積算値が最大となる第一の最適位置を特定する手順を含む前記(6)記載の光学位置調整方法。
(8)前記変動係数が最小となる位置を特定する前記手順は、前記エリア平均が最大となるエリア内において前記変動係数が最小となる第二の最適位置を特定する手順である前記(7)記載の光学位置調整方法。
(9)前記レーザに対する前記マイクロチップの相対位置を、前記第一の最適位置又は前記第二の最適位置に設定する手順を含む前記(8)記載の光学位置調整方法。
(10)前記第一の最適位置と前記第二の最適位置が異なる場合に、前記相対位置を前記第二の最適位置に設定する前記(9)記載の光学位置調整方法。
(11)レーザ照射によりマイクロチップから発生する光をマイクロチップ上の複数の位置から検出する手順と、
前記光の検出強度の積算値のエリア平均がより大きくなる位置を特定する手順と、
前記エリア平均がより大きくなるエリア内において前記検出強度の積算値又は平均値がより大きくなる第一の最適位置を特定する手順と、
前記エリア平均がより大きくなるエリア内において前記検出強度の積算値又は平均値の変動係数がより小さくなる第二の最適位置を特定する手順と、
前記レーザに対する前記マイクロチップの相対位置を、前記第一の最適位置又は前記第二の最適位置に設定する手順と、を含むマイクロチップ型光学測定装置における光学位置調整方法。
1:マイクロチップ型光学測定装置、2:マイクロチップ、21:オリフィス、22:サンプル流路、23:サンプルインレット、3:振動素子、41:荷電部、42:電極、51,52:偏向板、61:光源、62:検出器、81,82,83:回収容器、9:位置調整部、10:制御部、D:検出位置、F:蛍光、L:レーザ

Claims (20)

  1. マイクロチップにレーザを照射して発生する光を検出する照射検出部と、
    該照射検出部に対する前記マイクロチップの相対位置を変更する位置調整部と、
    予め設定された領域において前記光の検出強度の積算値又は平均値が大きくなる位置への移動信号を前記位置調整部に出力する制御部と、を備えるマイクロチップ型光学測定装置。
  2. 前記制御部は、前記光の検出位置と前記光の検出強度の積算値又は平均値の関係が予め記憶された確率分布に従うと仮定し、該確率分布における分布パラメータを確率統計的手法に基づいて推定することで、該推定により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置への移動信号を生成する請求項1記載のマイクロチップ型光学測定装置。
  3. 前記制御部は、前記レーザの照射プロファイルに応じて前記確率分布を選択する請求項2記載のマイクロチップ型光学測定装置。
  4. 前記制御部は、予め設定された複数点において前記光の検出強度の積算値又は平均値の変動係数が最小となる位置への移動信号を前記位置調整部に出力する請求項1記載のマイクロチップ型光学測定装置。
  5. 前記制御部は、予め設定された複数のエリア内で前記検出強度の積算値のエリア平均が最大となるエリアへの移動信号を前記位置調整部に出力する請求項4記載のマイクロチップ型光学測定装置。
  6. 前記制御部は、前記予め設定された複数点において前記検出強度の積算値が最大となる位置への移動信号を前記位置調整部に出力する請求項5記載のマイクロチップ型光学測定装置。
  7. 前記制御部は、前記エリア平均が最大となるエリア内において前記検出強度の積算値が最大となる第一の最適位置、又は前記エリア平均が最大となるエリア内において前記変動係数が最小となる第二の最適位置への移動信号を前記位置調整部に出力する請求項6記載のマイクロチップ型光学測定装置。
  8. 前記制御部は、前記第一の最適位置と前記第二の最適位置が異なる場合に、前記第二の最適位置への移動信号を前記位置調整部に出力する請求項7記載のマイクロチップ型微小粒子分取装置。
  9. マイクロチップ型微小粒子測定装置である請求項8記載のマイクロチップ型光学測定装置。
  10. レーザ照射によりマイクロチップから発生する光をマイクロチップ上の複数の位置から検出する手順と、
    予め設定された領域のうち前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置を特定する手順と、を含むマイクロチップ型光学測定装置における光学位置調整方法。
  11. 前記位置を特定する手順では、前記光の検出位置と前記光の検出強度の積算値又は平均値の関係が予め記憶された確率分布に従うと仮定し、該確率分布における分布パラメータを確率統計的手法に基づいて推定することで、該推定により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置を特定する請求項10記載の光学位置調整方法。
  12. 前記位置を特定する手順では、前記確率分布を二次元分布とする請求項11記載の光学位置調整方法。
  13. 前記確率分布により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となると推定された位置から所定の位置までの前記光の検出強度の積算値又は平均値の関係が予め記憶された一次元の確率分布に従うと仮定し、該確率分布における分布パラメータを確率統計的手法に基づいて推定することで、該推定により前記光の検出強度の積算値又は平均値が最大となる位置を特定する手順を含む請求項12記載の光学位置調整方法。
  14. 前記位置を特定する手順では、前記位置を、予め設定された複数点において前記光の検出強度の積算値又は平均値の変動係数が最小となる位置とする請求項10記載の光学位置調整方法。
  15. 予め設定された複数のエリア内で前記光の検出強度の積算値のエリア平均が最大となる位置を特定する手順を含む請求項14記載の光学位置調整方法。
  16. 前記エリア平均が最大となるエリア内において前記検出強度の積算値が最大となる第一の最適位置を特定する手順を含む請求項15記載の光学位置調整方法。
  17. 前記変動係数が最小となる位置を特定する前記手順は、前記エリア平均が最大となるエリア内において前記変動係数が最小となる第二の最適位置を特定する手順である請求項16記載の光学位置調整方法。
  18. 前記レーザに対する前記マイクロチップの相対位置を、前記第一の最適位置又は前記第二の最適位置に設定する手順を含む請求項17記載の光学位置調整方法。
  19. 前記第一の最適位置と前記第二の最適位置が異なる場合に、前記相対位置を前記第二の最適位置に設定する請求項18記載の光学位置調整方法。
  20. レーザ照射によりマイクロチップから発生する光をマイクロチップ上の複数の位置から検出する手順と、
    前記光の検出強度の積算値のエリア平均が最大となる位置を特定する手順と、
    前記エリア平均が最大となるエリア内において前記検出強度の積算値又は平均値が最大となる第一の最適位置を特定する手順と、
    前記エリア平均が最大となるエリア内において前記検出強度の積算値又は平均値の変動係数が最小となる第二の最適位置を特定する手順と、
    前記レーザに対する前記マイクロチップの相対位置を、前記第一の最適位置又は前記第二の最適位置に設定する手順と、を含むマイクロチップ型光学測定装置における光学位置調整方法。
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