JPWO2013140625A1 - 車体構造 - Google Patents
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Abstract
車両側面からの衝撃吸収性能を高めることができる車体構造1を提供することを目的とする。このために、車体構造1は、車両上側の側方位置に配置され、車両の前後方向に延在するルーフサイドレール10と、車両の上下方向に延在し、上端部がルーフサイドレール10の延在方向の途中位置に接合されるセンターピラー14と、を備え、ルーフサイドレール10には、車両側部からの荷重が入力された際に、側面視して、ルーフサイドレールの延在方向に直交する方向に対して傾斜した方向に延びる仮想軸B方向に沿って、ルーフサイドレール10が変形するように案内する変形案内部23が形成されている車体構造。
Description
本発明は、車体構造に係り、特に、車両の側突時に、センターピラーに対する衝突荷重をルーフサイドレールで好適に吸収することができる車体の上部構造に関する。
車両の骨格構造を構成する骨格構成部材としては、フロントピラー、センターピラー、リアピラー、ルーフサイドレール、ロッカなどが用いられる。このうち、フロントピラーは、車両の前方に設けられる。センターピラーは、車両の前後方向中央部に設けられる。リアピラーは、車両の後方に設けられる。また、ルーフサイドレールは、車両の上部に設けられる。そして、ロッカは、車両の下部に設けられる。
このような骨格構成部材として、側面衝突等によって生じる骨格構成部材の変形モードをコントロールすることで、効率的な衝撃吸収を行う車両の骨格構造が知られている。例えば、特許文献1には、車体の左右下部に前後方向に延設されたサイドシルと、車体の左右上部に前後方向に延設されたサイドルーフレールと、車体の左右側部に上下方向に延設されてサイドルーフレール及びサイドシルに上下端が結合されたセンターピラーとを備え、センターピラーの下端からサイドシルに沿って車体前後方向等距離の箇所にシル補強部を備えた車体側部構造が記載されている。この車体側部構造においては、一対のシル補強部によりセンターピラーに加わる捩り力を打ち消すことで、センターピラーの捩れ変形を抑制している。
特許文献1に記載の車体側部構造では、車両側面から衝突荷重がセンターピラーに入力されたときに、センターピラーの上端が下方に引き込まれることにより、ルーフサイドレールに捩れが生じる。このルーフサイドレールの捻れは、強度の弱い位置を起点として生じる。このとき、特許文献1に記載の車体側部構造では、ルーフサイドレールの断面が小さく、耐力の小さい位置で捩れが生じるため、センターピラーに入力された衝突荷重がルーフサイドレールで効率よく吸収することができない場合がある。
そこで本発明は、車両側面からの衝突性能を高めることができる車体構造を提供することを目的とする。
本発明に係る車体構造は、車両上側の側方位置に配置され、車両の前後方向に延在するルーフサイドレールと、車両の上下方向に延在し、上端部がルーフサイドレールの延在方向の途中位置に接合されるセンターピラーと、を備え、ルーフサイドレールには、車両側部からの荷重が入力された際に、側面視して、ルーフサイドレールの延在方向に直交する方向に対して傾斜した方向に延びる仮想軸方向に沿って、ルーフサイドレールが変形するように案内する変形案内部が形成されている。
本発明に係る車体構造においては、車両側部からの荷重が入力された際に、変形案内部により、側面視して、ルーフサイドレールの延在方向に直交する方向に対して傾斜した方向に延びる仮想軸方向に沿ってルーフサイドレールが変形するように案内される。この仮想軸方向に沿ったルーフサイドレールの断面は垂直方向に沿ったルーフサイドレールの断面よりも大きい。したがって、仮想軸方向に沿ってルーフサイドレールが変形するように案内することで、側突時のルーフサイドレールが捩れる起点を、断面が大きく、耐力の大きい位置にすることができるため、ルーフサイドレールで生じる捩れ反力を大きくすることができる。よって、この車体構造によれば、車両側面からの衝突性能を高めることができる。
また、ルーフサイドレールが、車両外側に配設されるルーフサイドレールアウタと車両内側に配設されるルーフサイドレールインナとを向かい合わせて結合させて構成され、変形案内部が、ルーフサイドレールアウタの仮想軸上に形成される穴により構成されてもよい。
この構成によれば、車両側面から衝突荷重が入力された際に、ルーフサイドレールアウタの仮想軸上に形成される穴に応力が集中するため、仮想軸方向への初期の変形を誘発することができる。このため、仮想軸方向に沿ってルーフサイドレールが変形するように案内することができる。
また、穴が、四角形状をなし、穴の一方の対角線が仮想軸方向に沿って延在していてもよい。この構成によれば、開口幅の大きい四角形状の穴の対角線に応力が集中するため、仮想軸方向に沿ってルーフサイドレールが変形するように案内することができる。
また、ルーフサイドレールアウタの縁に仮想軸方向に沿って延びる切り欠き部が形成されていてもよい。この構成によれば、切り欠き部に応力が集中するため、仮想軸方向にルーフサイドレールが変形するきっかけを作ることができる。穴を大きくするとルーフサイドレールの強度が低くなるが、このような構成によれば、穴を大きくせずに、ルーフサイドレールが仮想軸方向に沿って変形するように案内することができる。
また、車両の上下方向に延在し、ルーフサイドレールの前端部に接合されるフロントピラーを更に備え、変形案内部は、センターピラーとフロントピラーとの中間位置よりもフロントピラー側に設けられており、仮想軸方向は、側面視して、ルーフサイドレールの延在方向に直交する方向に対して車両前方にいくほど上昇するように傾斜した方向であってもよい。
この構成によれば、センターピラーとフロントピラーとの中間位置よりもフロントピラー側に設けられている変形案内部を起点として、ルーフサイドレールに捩れが生じる。このため、ルーフサイドレールにおけるセンターピラーの接合箇所から離れた位置を起点としてルーフサイドレールが捩れることとなり、ルーフサイドレールにおけるセンターピラーの接合箇所が下方に遷移することが防止される。よって、この車体構造によれば、センターピラーの変形を抑制することができ、車両側面からの衝突性能を高めることができる。
また、車両の上下方向に延在し、ルーフサイドレールの後端部に接合されるリアピラーを更に備え、変形案内部は、センターピラーとリアピラーとの中間位置よりもリアピラー側に設けられており、仮想軸方向は、側面視して、ルーフサイドレールの延在方向に直交する方向に対して車両後方にいくほど上昇するように傾斜した方向であってもよい。
この構成によれば、センターピラーとリアピラーとの中間位置よりもリアピラー側に設けられている変形案内部を起点として、ルーフサイドレールに捩れが生じる。このため、ルーフサイドレールにおけるセンターピラーの接合箇所から離れた位置を起点としてルーフサイドレールが捩れることとなり、ルーフサイドレールにおけるセンターピラーの接合箇所が下方に遷移することが防止される。よって、この車体構造によれば、センターピラーの変形を抑制することができ、車両側面からの衝突性能を高めることができる。
本発明によれば、車両側面からの衝突性能を高めることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図示の便宜上、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致しない。
図1は、本発明の実施形態に係る車体構造の斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る車体構造1は、サイドメンバ構造として骨格構成部材であるルーフサイドレール10、ロッカ12、センターピラー14、フロントピラー16、及びリアピラー18を備えている。
ルーフサイドレール10及びロッカ12は、車両の側方位置に配置され、車両の前後方向に延在する部材であって、センターピラー14、フロントピラー16、及びリアピラー18とともに側面衝突時のエネルギを吸収する部材として機能する。ルーフサイドレール10は、車両上側に配置されており、ロッカ12は、車両下側に配置されている。ルーフサイドレール10は、図2に示すように、ルーフサイドレールアウタ10Aとルーフサイドレールインナ10Bとを向かい合わせて結合することで構成される。ロッカ12は、図示しないロッカアウタとロッカインナとを向かい合わせて結合することで構成される。
センターピラー14、フロントピラー16、及びリアピラー18は、車両の上下方向に延在する部材であって、側面衝突時のエネルギを吸収する部材として機能する。センターピラー14は、車両の前後方向略中央部に配置されている。センターピラー14の上端部は、ルーフサイドレール10の延在方向の途中位置である接合箇所Jで接合されており、センターピラー14の下端部は、ロッカ12の延在方向の途中位置に接合されている。センターピラー14は、図示しないセンターピラーアウタとセンターピラーインナとを向かい合わせて結合することで構成される。
フロントピラー16は、車体構造1を備える車両の前部に配置されている。フロントピラー16の上端部は、ルーフサイドレール10の前端部に接合されており、フロントピラー16の下端部は、ロッカ12の前端部に接合されている。フロントピラー16は、図示しないフロントピラーアウタとフロントピラーインナとを向かい合わせて結合することで構成される。
リアピラー18は、車体構造1を備える車両の後部に配置されている。リアピラー18の上端部は、ルーフサイドレール10の後端部に接合されており、リアピラー18の下端部は、ロッカ12の後端部に接合されている。リアピラー18は、図示しないリアピラーアウタとリアピラーインナとを向かい合わせて結合することで構成される。
ルーフサイドレール10の前部及び後部であって、センターピラー14の接合箇所Jからずれた位置には、それぞれ変形案内部21、23が形成されている。変形案内部21、23は、車両側部からの荷重が入力された際に、ルーフサイドレール10の垂直方向よりも車両後方に傾斜した方向に延びる仮想軸方向にルーフサイドレール10が変形するように案内するように機能する。
図3は、車両後方から見た、ルーフサイドレール10の後端部の拡大図である。本実施形態では図3に示すように、変形案内部23は、ルーフサイドレール10の後部側に設けられている。この位置は、ルーフサイドレール10におけるセンターピラー14とリアピラー18との中間位置C2よりもリアピラー18側である。図3において、仮想軸Aは、側面視したときに、ルーフサイドレール10の延在方向に対して垂直な方向であり、仮想軸B(仮想軸)は仮想軸Aに対して車両後方に傾斜した方向である。図3では、仮想軸Bは、仮想軸Aに対して車両後方にいくほど上昇するように傾斜している。
本実施形態では、図3に示すように、ルーフサイドレールアウタ10Aに四角形状を成す穴が形成されており、この穴が変形案内部23を構成する。変形案内部23の四角形の一方の対角線は、仮想軸Bに沿って延在するように形成されている。このように変形案内部23が形成されると、車両側面から衝突荷重が入力された際に、変形案内部23の開口幅の大きい仮想軸B方向に応力が集中することとなる。このため、車両側面から衝突荷重が入力された際には、変形案内部23によって、ルーフサイドレール10が仮想軸Bに沿って変形するように案内される。
側面視して、ルーフサイドレール10の仮想軸B方向に沿った断面は、仮想軸A方向に沿った断面よりも大きい断面である。したがって、仮想軸B方向に沿ってルーフサイドレール10が変形した場合には、仮想軸B方向に沿ってルーフサイドレール10が変形した場合と比べて、ルーフサイドレール10で生じる反力は大きくなる。
また、本実施形態では、ルーフサイドレールアウタ10Aの下縁には切り欠き部24が形成されている。切り欠き部24は、ルーフサイドレールアウタ10Aに形成される溝であり、ルーフサイドレールアウタ10Aの下縁から、仮想軸B方向に沿うように変形案内部23に向けて延びている。切り欠き部24は、車両側面から衝突荷重が入力された際に、ルーフサイドレール10が仮想軸B方向に沿って変形するように誘発する機能を有する。すなわち、車両側面から衝突荷重が入力された際には、切り欠き部24に応力が集中することとなり、ルーフサイドレール10が仮想軸B方向への変形するきっかけとなる。
変形案内部21は、ルーフサイドレール10におけるセンターピラー14とフロントピラー16との中間位置C1よりもフロントピラー16側に設けられている。この場合、変形案内部21は、側面視して、ルーフサイドレール10の延在方向に直交する方向に対して車両前方にいくほど上昇するように傾斜した方向に沿ってルーフサイドレール10が変形するように案内する。ルーフサイドレール10の前部に形成される変形案内部21は、センターピラー14に対して、変形案内部23と対称に構成されるので、変形案内部21の詳細な説明は割愛する。
次に、本実施形態に係る車体構造1の作用及び効果について説明する。ルーフサイドレール10に生じる捩れは、断面が小さい位置等、耐力が小さい位置を起点として生じやすい。しかし、このような耐力が小さい位置を起点として捩れが生じると、十分な捩れ反力を付与することができない。例えば、ルーフサイドレール10が、側面視して、仮想軸A方向に沿った断面で捩れた場合には、十分な捩れ反力を付与することができずに、センターピラー14は車幅方向内側への変形量が大きくなる。
この点、本実施形態に係る車体構造1では、変形案内部21及び23を備えることで、側面視して、仮想軸A方向に沿った断面よりも大きな断面である仮想軸B方向に沿った断面を起点として捩れが生じるため、捩れ反力を向上することができる。
また、車両に側方から荷重が入力された場合、衝突初期の段階においては、センターピラー14が車幅方向内側へ変形しつつ、入力された荷重の一部を吸収する。この際、ルーフサイドレール10には、車幅方向内側への荷重が入力されるともに、センターピラー14が下方に引っ張られることによる下方への荷重が入力される。
この下方への荷重によってルーフサイドレール10が下方に引き込まれることで、車体構造1のルーフサイドレール10には捩れが生じる。この際にセンターピラー14の捩れる位置が接合箇所Jに近いと、ルーフサイドレール10の接合箇所Jの下降量が大きくなり、ルーフサイドレール10とともにセンターピラー14の上端部が下降してしまう。このように、センターピラー14の上端部が下降すると、センターピラー14は車幅方向内側へ大きく変形する。
この点、本実施形態に係る車体構造1では、ルーフサイドレール10の変形を誘発する変形案内部21及び23が設けられているため、ルーフサイドレール10には、捩れが変形案内部21及び23の形成位置を起点として生じる。変形案内部21及び23は、センターピラー14の接合箇所Jから離れているため、ルーフサイドレール10が略全体で捩れることとなる。
このため、ルーフサイドレール10の接合箇所Jの下降量は、センターピラー14の接合箇所Jに近い位置を起点として捩れが生じる場合と比べて相対的に小さくなる。よって、センターピラー14の上端部の下降量も小さくなり、センターピラー14の車幅方向内側への変形は小さくなる。このように、車体構造1では、ルーフサイドレール10とセンターピラー14との接合箇所Jから離れた位置を起点として捩れが生じるため、センターピラー14の車幅方向内側への変形が抑制される。
以上説明したように、本実施形態に係る車体構造1では、車両側部からの荷重が入力された際に、変形案内部21及び23により、側面視して、ルーフサイドレール10の仮想軸A方向に対して傾斜した仮想軸B方向に延びる方向に沿ってルーフサイドレール10が変形するように案内される。ルーフサイドレール10の仮想軸B方向に沿った断面は仮想軸A方向に沿った断面よりも大きい。したがって、仮想軸B方向に沿ってルーフサイドレール10が変形するように案内することで、側突時のルーフサイドレール10が捩れる起点を、断面が大きく、耐力の大きい位置にすることができるため、ルーフサイドレール10で生じる捩れ反力を大きくすることができる。よって、この車体構造1によれば、車両側面からの衝突性能を高めることができる。
また、本実施形態に係る車体構造1では、ルーフサイドレール10が、車両外側に配設されるルーフサイドレールアウタ10Aと車両内側に配設されるルーフサイドレールインナ10Bとを向かい合わせて結合させて構成され、変形案内部23が、ルーフサイドレールアウタ10Aの仮想軸B上に形成される穴により構成されている。したがって、車両側面から衝突荷重が入力された際に、ルーフサイドレールアウタ10Aの仮想軸B上に形成される穴に応力が集中するため、仮想軸B方向への初期の変形を誘発することができる。このため、仮想軸B方向に沿ってルーフサイドレールが変形するように案内することができる。
また、本実施形態に係る車体構造1では、穴が、四角形状をなし、穴の一方の対角線が仮想軸B方向に沿って延在している。したがって、開口幅の大きい四角形状の穴の対角線に応力が集中するため、仮想軸B方向に沿ってルーフサイドレールが変形するように案内することができる。
また、本実施形態に係る車体構造1では、ルーフサイドレールアウタ10Aの縁に仮想軸B方向に沿って延びる切り欠き部24が形成されている。したがって、切り欠き部24に応力が集中するため、仮想軸B方向にルーフサイドレール10が変形するきっかけを作ることができる。穴を大きくするとルーフサイドレール10の強度が低くなるが、切り欠き部24を備えることで、穴を大きくせずに、ルーフサイドレール10が仮想軸B方向に沿って変形するように案内することができる。
また、車体構造1は、車両の上下方向に延在し、ルーフサイドレール10の前端部に接合されるフロントピラー16を更に備え、変形案内部21は、センターピラー14とフロントピラー16との中間位置C1よりもフロントピラー16側に設けられている。このため、センターピラー14とフロントピラー16との中間位置C1よりもフロントピラー16側に設けられている変形案内部21を起点として、ルーフサイドレール10に捩れが生じる。このため、ルーフサイドレール10におけるセンターピラー14の接合箇所Jから離れた位置を起点としてルーフサイドレール10が捩れることとなり、ルーフサイドレール10におけるセンターピラー14の接合箇所Jが下方に遷移することが防止される。よって、車体構造1によれば、センターピラー14の変形を抑制することができ、車両側面からの衝突性能を高めることができる。
また、車体構造1は、車両の上下方向に延在し、ルーフサイドレール10の後端部に接合されるリアピラー18を更に備え、変形案内部23は、センターピラー14とリアピラー18との中間位置C2よりもリアピラー18側に設けられている。このため、センターピラー14とリアピラー18との中間位置C2よりもリアピラー18側に設けられている変形案内部23を起点として、ルーフサイドレール10に捩れが生じる。このため、ルーフサイドレール10におけるセンターピラー14の接合箇所Jから離れた位置を起点としてルーフサイドレール10が捩れることとなり、ルーフサイドレール10におけるセンターピラー14の接合箇所Jが下方に遷移することが防止される。よって、この車体構造1によれば、センターピラー14の変形を抑制することができ、車両側面からの衝突性能を高めることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、変形案内部21及び23が、それぞれルーフサイドレール10の前部及び後部に設けられているが、変形案内部21及び23は、少なくとも何れか一方が設けられていてればよい。
また、上記実施形態では、変形案内部21及び23として、ルーフサイドレールアウタ10Aに四角形状を成す穴が形成されているが、穴の形状は四角形状に限定されず、その形状は任意である。例えば、変形案内部21として、仮想軸B方向に長軸を有する楕円形状の穴や仮想軸B方向に対角線を有する多角形状の穴が形成されていても良い。
1…車体構造、10…ルーフサイドレール、10A…ルーフサイドレールアウタ、10B…ルーフサイドレールインナ、12…ロッカ、14…センターピラー、16…フロントピラー、18…リアピラー、21,23…変形案内部、B…仮想軸、J…接合箇所。
Claims (6)
- 車両上側の側方位置に配置され、前記車両の前後方向に延在するルーフサイドレールと、
前記車両の上下方向に延在し、上端部が前記ルーフサイドレールの延在方向の途中位置に接合されるセンターピラーと、を備え、
前記ルーフサイドレールには、車両側部からの荷重が入力された際に、側面視して、前記ルーフサイドレールの延在方向に直交する方向に対して傾斜した方向に延びる仮想軸方向に沿って、前記ルーフサイドレールが変形するように案内する変形案内部が形成されている車体構造。 - 前記ルーフサイドレールが、前記車両外側に配設されるルーフサイドレールアウタと前記車両内側に配設されるルーフサイドレールインナとを向かい合わせて結合させて構成され、
前記変形案内部が、前記ルーフサイドレールアウタの前記仮想軸上に形成される穴により構成される請求項1に記載の車体構造。 - 前記穴が、四角形状をなし、前記穴の一方の対角線が前記仮想軸方向に沿って延在している請求項2に記載の車体構造。
- 前記ルーフサイドレールアウタの縁に前記仮想軸方向に沿って延びる切り欠き部が形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の車体構造。
- 前記車両の上下方向に延在し、前記ルーフサイドレールの前端部に接合されるフロントピラーを更に備え、
前記変形案内部は、前記センターピラーと前記フロントピラーとの中間位置よりも前記フロントピラー側に設けられており、
前記仮想軸方向は、側面視して、前記ルーフサイドレールの延在方向に直交する方向に対して車両前方にいくほど上昇するように傾斜した方向である請求項1〜4の何れか一項に記載の車体構造。 - 前記車両の上下方向に延在し、前記ルーフサイドレールの後端部に接合されるリアピラーを更に備え、
前記変形案内部は、前記センターピラーと前記リアピラーとの中間位置よりも前記リアピラー側に設けられており、
前記仮想軸方向は、側面視して、前記ルーフサイドレールの延在方向に直交する方向に対して車両後方にいくほど上昇するように傾斜した方向である請求項1〜5の何れか一項に記載の車体構造。
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