JPWO2013129460A1 - 光学材料用重合性組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を加えた組成物の好適な予備反応用触媒及び予備反応方法を提供すると共に、エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を加えた組成物を含有する光学材料の黄変抑止可能な光学材料用重合性組成物を提供することを課題とする。上記課題は、エピスルフィド化合物とチオール化合物とイソシアナート化合物を含有する組成物を下記(2)式で表される化合物を予備反応用触媒として用い、チオール化合物とイソシアナート化合物の全部または一部を予備反応して得られるチオウレタンオリゴマーを含有する光学材料用の重合性組成物によって解決することができる。【化1】(Rは炭素数1〜4のアルキル基、Xはビニル基、ビニリデン基またはビニレン基のいずれかを有する炭素数2〜11の有機基)

Description

本発明は光学材料用の重合性組成物に関し、さらには、それを用いたプラスチックレンズ、プリズム、光ファイバー、情報記録基盤、フィルター等の光学材料に関する。中でも本発明はプラスチックレンズとして好適に使用される。
プラスチック材料は軽量かつ靭性に富み、また染色が容易であることから、各種光学材料、特に眼鏡レンズに近年多用されている。光学材料、中でも眼鏡レンズに特に要求される性能は、低比重、高透明性および低黄色度、光学性能として高屈折率と高アッベ数であり、高耐熱性、高強度などである。高屈折率はレンズの薄肉化を可能とし、高アッベ数はレンズの色収差を低減する。高強度は二次加工を容易にするとともに、安全性等の観点からも重要である。光学性能の高屈折率および高アッベ数、高耐熱性を同時に実現する手法として、エピスルフィド化合物の使用があげられるが、該化合物からなる光学材料については、高強度化が課題となっていた。このため、エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を添加することにより、引張強度、耐衝撃性などの各種強度の向上に関する検討が行われている(特許文献1〜4参照)。
[課題1]
エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を加えた組成物の重合反応では、エピスルフィド基の単独重合反応、エピスルフィド基とチオール基の反応、エピスルフィド基とイソシアナート基の反応、チオール基とイソシナート基のチオウレタン化反応等の種々の反応が同時あるいは逐次的に進行するため樹脂中に屈折率の不均一な部分が生じるなどにより硬化物に歪みや白濁が生じるなどの問題があった。さらに、これらの光学材料は通常、重合触媒を添加した重合性組成物を、金属製又はガラス製モールドと樹脂製ガスケット又は粘着テープとによって作られた成形用型に、注型した後、加熱重合により製造されている。ところが樹脂製ガスケットは、コストが高いことから、近年では樹脂製ガスケットに代えて、安価な粘着テープを使用する方法が工業的に主として採用されている(特許文献5参照)。しかしながら、粘着テープを2枚のモールドの外周部に巻き付けた型を使用して加熱硬化させると、粘着剤成分によっては粘着剤成分が組成物に溶出し得られる光学材料が白濁する問題が生じることがある。よって、エピスルフィド化合物の存在下あるいは非存在下においてチオール化合物とイソシアナート化合物を予備重合させてから残りのエピスルフィド化合物を添加し重合を行う光学材料の製造方法が提案されている(特許文献6参照)。しかしながら、特許文献6の実施例に例示されている予備重合触媒テトラブチルホスホニウムブロマイドを用いると、チオール化合物とイソシアナート化合物の反応だけでなくエピスルフィド化合物の重合反応も同時に進行し、組成物の粘度が3000cP以上に増加し、注型が著しく困難となる問題が生じ工業的に光学材料を製造するには不適当であった。
[課題2]
さらに、エピスルフィド化合物からなる光学材料は、光学材料の表面加工における加熱処理時、長期保存後、長期使用後に黄変しやすい傾向がある。特に100℃以上の温度で10時間以上の加熱を必要とする光学材料の表面加工条件および長期保存を想定した加速試験条件における黄変性を抑制する方法が求められていた。このため、エピスルフィド化合物からなる光学材料の黄変を抑制する方法としてチオール化合物を添加する手法(特許文献7)、NH基を有する化合物及び/またはNH基を有する化合物を添加する方法(特許文献8)、フェノール類を添加する方法(特許文献9、10)が提案されている。しかし、エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を加えた組成物では、黄変抑制の効果が不十分であったり、耐熱性が著しく低下したり、エピスルフィド化合物の重合反応とチオウレタン化反応が急速かつ無秩序に進行することで、樹脂中に屈折率の不均一な部分が生じるなどにより、硬化物に歪みや白濁が生じるなどの問題が生じる場合が多かった。一方、エピスルフィド化合物にチオール化合物を加えた組成物からなる光学材料の黄変を抑制する方法として、重合性基をもたない2,2,6,6−テトラメチルピペリジン化合物を添加する方法(特許文献11)が提案されている。しかし、エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を加えた組成物では黄変性の抑制効果はあるものの、エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を加えた組成物からなる光学材料との相溶性が悪く、光学材料が白濁する、重合性基をもたない2,2,6,6−テトラメチルピペリジン化合物が光学材料の表面にブリードアウトし外観が著しく悪化するなどの問題があった。エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を加えた組成物での、耐候性を改良する方法として、p−トルエンスルホンアミドを添加する方法(特許文献12)が提案されている。しかし、加熱条件下での黄変抑止効果は不十分であり、光学材料が白濁する場合があるなどの問題があった。
これらを鑑みるに、エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を加えた組成物において、エピスルフィド化合物の重合反応を殆ど進行させることなくチオウレタン化反応のみを優先的に進行させうる予備反応触媒および予備反応条件の開発が望まれていた。さらに、エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を加えた組成物からなる光学材料の黄変を抑制する手法の開発も望まれていた。
特開平11−292950号公報 特開2001−131257号公報 特開2001−330701号公報 特開2007−084629号公報 特開平10−146849号公報 特開2007−197615号公報 特許第3465528号公報 特許第3373800号公報 特許第3589129号公報 特許第3621600号公報 特開2007−321072号公報 特許第4291190号公報
本発明は、エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を加えた組成物の好適な予備反応用触媒及び予備反応方法を提供すると共に、エピスルフィド化合物にチオール化合物とイソシアナート化合物を加えた組成物を含有する光学材料の黄変抑止可能な光学材料用重合性組成物を提供することである。
本発明者らは、上述の課題を解決するために鋭意検討した結果、エピスルフィド化合物とチオール化合物とイソシアナート化合物を含有する組成物を下記(2)式で表される化合物を予備反応用触媒として用い、エピスルフィド化合物の重合反応を殆ど進行させることなくチオウレタン化反応を優先的に進行させたチオウレタンオリゴマーを含有する光学材料用重合性組成物を用いて重合硬化を行うことで、テープからの粘着剤の溶出を抑制できるだけでなく、得られる光学材料の歪みや白濁、さらに黄変性が著しく抑制できることを見いだし本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
<1> 下記(a)化合物と、下記(d)化合物を予備反応触媒として用い、下記(b)化合物および下記(c)化合物を予備反応して得られるチオウレタンオリゴマーを含有する反応液と、を含有することを特徴とする光学材料用の重合性組成物。
(a)下記(1)式で表される分子内に2個のエピスルフィド基を有する化合物
Figure 2013129460
(mは0〜4の整数、nは0〜2の整数)
(b)イソシアナート基を1分子中に1個以上有する化合物
(c)チオール基を1 分子中に2 個以上有する化合物
(d)下記(2)式で表される化合物
Figure 2013129460
(Rは炭素数1〜4のアルキル基、
Xはビニル基、ビニリデン基またはビニレン基のいずれかを有する炭素数2〜11の有機基)
<2> 下記(d)化合物を予備反応触媒として用い、下記(a)化合物の存在下に下記(b)化合物および下記(c)化合物を予備反応して得られるチオウレタンオリゴマーを含有する反応液を含有することを特徴とする光学材料用の重合性組成物。
(a)前記(1)式で表される分子内に2個のエピスルフィド基を有する化合物
(b)イソシアナート基を1分子中に1個以上有する化合物
(c)チオール基を1 分子中に2 個以上有する化合物
(d)前記(2)式で表される化合物
<3> 光学材料用の重合性組成物の原料における割合として、(a)〜(c)化合物の合計100質量部に対して、(d)化合物が0.005〜5質量部である上記<1>または<2>に記載の光学材料用の重合性組成物。
<4> 下記(d)化合物を予備反応触媒として用い、下記(b)化合物および下記(c)化合物を予備反応してチオウレタンオリゴマーを含有する反応液を得る工程、該反応液と下記(a)化合物とを混合する工程を含むことを特徴とする光学材料用の重合性組成物の製造方法。
(a)前記(1)式で表される分子内に2個のエピスルフィド基を有する化合物
(b)イソシアナート基を1分子中に1個以上有する化合物
(c)チオール基を1分子中に2個以上有する化合物
(d)前記(2)式で表される化合物
<5> 下記(d)化合物を予備反応触媒として用い、下記(a)化合物の存在下に下記(b)化合物および下記(c)化合物を予備反応してチオウレタンオリゴマーを形成する工程を含むことを特徴とする光学材料用の重合性組成物の製造方法。
(a)前記(1)式で表される分子内に2個のエピスルフィド基を有する化合物
(b)イソシアナート基を1分子中に1個以上有する化合物
(c)チオール基を1 分子中に2個以上有する化合物
(d)前記(2)式で表される化合物
<6> 上記<1>〜<3>のいずれかに記載の重合性組成物を重合硬化することを特徴とする光学材料の製造方法。
<7> 上記<6>記載の製造方法によって得られる硬化物。
<8> 上記<7>記載の硬化物を含有する光学材料。
<9> 上記<8>記載の光学材料を含有する光学レンズ。
本発明の重合性組成物および光学材料の製造方法は、歪みや白濁、さらに黄変性を著しく抑制することを達成し、さらにテープからの粘着剤の溶出を抑制でき、工業的に容易に光学材料を製造することが可能となり当該分野の発展に貢献する。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明で使用する(a)化合物は、下記(1)式で表される分子内に2個のエピスルフィド基を有する化合物であり、具体的にはビス(β−エピチオプロピル)スルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)トリスルフィド、ビス(β−エピチオプロピルチオ)メタン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)エタン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,4−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ブタン、およびビス(β−エピチオプロピルチオエチル)スルフィドからなる群から選択される1種以上のエピスルフィド化合物などが挙げられる。
中でも好ましい具体例は、ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド(式(3))および/またはビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド(式(4))であり、最も好ましい具体例は、ビス(β−エピチオプロピル)スルフィドである。
Figure 2013129460
ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド
Figure 2013129460
ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド
本発明で使用する(b)化合物は、イソシアナート基を1分子あたり1個以上有する化合物をすべて包括するが、その具体例としては、メチルイソシアナート、エチルイソシアナート、プロピルイソシアナート、シクロヘキシルイソシアナート、フェニルイソシアナート、トルイルイソシアナート、ジエチレンジイソシアナート、テトラメチレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアナート、シクロヘキサンジイソシアナート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアナート、ノルボルネンジイソシアナート、2,6−ビス(イソシアナトメチル)デカヒドロナフタレン、2,4−トリレンジイソシアナート、2,6−トリレンジイソシアナート、o−トリジンジイソシアナート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート、ジフェニルエーテルジイソシアナート、1,3−フェニレンジイソシアナート、1,4−フェニレンジイソシアナート、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、m−キシリレンジイソシアナート、p−キシリレンジイソシアナート等をあげることができる。また、以上のうちポリイソシアナート類についてはビュレット型反応による二量体、環化三量体およびアルコールもしくはチオールの付加物等のイソシアナート類をあげることができる。
本発明の対象となる(b)化合物に関してはこれらに限定されるわけではなく、また、これらは単独でも、2種類以上を混合して使用してもかまわない。以上記載の(b)成分のうち、好ましくはイソシアナート基を1分子中に2個有する化合物であり、さらに好ましくは高屈折率な光学材料を得るために芳香環を有しかつ耐候性を高めるために脂肪族イソシアナート化合物である。具体的には、m−キシリレンジイソシアナート、p−キシリレンジイソシアナート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアナート、p−テトラメチルキシリレンジイソシアナートが挙げられる。
本発明で使用する(c)化合物は、チオール基を1分子中に2個以上有する化合物をすべて包括するが、その具体例としては、ジメルカプトメタン、1,2−ジメルカプトエタン、1,1−ジメルカプトエタン、1,3−ジメルカプトプロパン、1,2−ジメルカプトプロパン、1,1−ジメルカプトプロパン、1,2,3−トリメルカプトプロパン、1,3−ジメルカプト−2−チアプロパン、1,4−ジメルカプトブタン、1,3−ジメルカプトブタン、1,2−ジメルカプトブタン、1,1−ジメルカプトブタン、1,4−ジメルカプト−2−チアブタン、1,3−ジメルカプト−2−チアブタン、1,2−ジメルカプト−3−チアブタン、1,1−ジメルカプト−2−チアブタン、1,1−ジメルカプト−3−チアブタン、トリメルカプトブタン、トリメルカプトモノチアブタン、テトラメルカプトブタン、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、ビス(2−メルカプトエチル)エーテル、ビス(2、3−ジメルカプトプロピル)スルフィド、ビス(2、3−ジメルカプトプロピル)エーテル、1,2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)エタン、1,2−ビス(2−メルカプトエチルオキシ)エタン、1,8−ジメルカプト−4−(メルカプトメチル)−3,6−ジチアオクタン、4,8または4,7または5,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、ペンタエリスリトールテトラキスメルカプトアセテート、ペンタエリスリトールテトラキスメルカプトプロピオネート、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン、ビス(メルカプトエチル)スルフィド、1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、4,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアン、2−(2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エチル)−1,3−ジチエタン、1,1,2,2−テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタン、3−メルカプトメチル−1,5−ジメルカプト−2,4−ジチアペンタン、o−キシリレンジチオール、m−キシリレンジチオール、p−キシリレンジチオール、などのポリチオール類およびこれらの2量体〜20量体といったスルフィドオリゴマーやジスルフィドオリゴマーなどのチオール類をあげることができる。
本発明の対象となる(c)化合物に関してはこれらに限定されるわけではなく、また、これらは単独でも、2種類以上を混合して使用してもかまわない。以上記載の(c)成分のうち、好ましくは、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン、o−キシリレンジチオール、m−キシリレンジチオール、p−キシリレンジチオール、1,8−ジメルカプト−4−(メルカプトメチル)−3,6−ジチアオクタンである。
本発明で使用する(d)化合物は、前記(2)式で表される化合物をすべて包括するが、重合性組成物との相溶性や、重合性組成物を重合硬化後得られる硬化物の屈折率を低下させないために低分子量の化合物が好ましく、具体的には(2)式のXが下記構造式(5)である化合物である。さらに好ましくは、ペンタメチルピペリジルメタクリレ−ト(下記構造式(6))、ペンタメチルピペリジルアクリレ−ト(下記構造式(7))および/またはペンタメチルピペリジル−4−ビニルベンゾエート(下記構造式(8))が挙げられ、最も好ましい具体例は工業的に入手が容易なペンタメチルピペリジルメタクリレ−トである。
Figure 2013129460
Figure 2013129460
ペンタメチルピペリジルメタクリレ−ト
Figure 2013129460
ペンタメチルピペリジルアクリレ−ト
Figure 2013129460
ペンタメチルピペリジル−4−ビニルベンゾエート
本発明で使用する原料における、(a)、(b)、及び(c)化合物の割合は、各化合物の種類によって得られる光学材料の光学特性、強度、耐熱性など各種物性等により一概には決められないが、通常は(a)化合物50〜90質量部に対して(b)化合物と(c)化合物の総計が50〜10質量部(ただし、(a)〜 (c)化合物の合計100質量部。以下同様)、好ましくは(a)化合物60〜85質量部に対して(b)化合物と(c)化合物の総計が40〜15質量部、さらに好ましくは(a)化合物65〜85質量部に対して(b)化合物と(c)化合物の総計が35〜15質量部である。(a)化合物が50質量部を下回ると耐熱性が低下する場合があり、90質量部を上回ると強度向上効果が得られない場合がある。
さらに、(b)化合物のNCO基と(c)化合物のSH基の割合に関して、好ましくはSH基/NCO基=1.0〜2.5であり、より好ましくはSH基/NCO基=1.25〜2.25であり、さらに好ましくはSH基/NCO基=1.5〜2.0である。同割合が1.0を下回ると硬化物の黄色度が大きくなる場合があり、2.5を上回ると耐熱性が低下する場合がある。
本発明における、予備反応触媒である(d)化合物の割合は(d)化合物の種類、(a)〜(c)化合物の種類、割合によって一概には決められないが、通常は(a)〜(c)化合物の合計100質量部に対して、(d)化合物が0.001〜5質量部であり、好ましくは(a)〜(c)化合物の合計100質量部に対して、(d)化合物が0.005〜3質量部、さらに好ましくは(a)〜(c)化合物の合計100質量部に対して、(d)化合物が0.01〜1質量部である。
本発明の重合性組成物は、あらかじめ(d)化合物を予備反応触媒として(b)化合物と(c)化合物の全部または一部を予備反応させて得られるチオウレタンオリゴマーを含有することを特徴とする。本予備反応では(b)化合物のチオール基と(c)化合物のイソシアナート基が付加反応してチオウレタン結合が生成しチオウレタンオリゴマーが得られる。チオウレタンオリゴマーの生成は、核磁気共鳴スペクトルおよび赤外吸光スペクトルの測定で確認できる。
本予備反応は、予備反応物の液体クロマトグラフィーおよび/または粘度および/または比重および/または屈折率および/または赤外吸光スペクトルなどで、予備反応の進捗率を測定することができる。予備反応の進捗率を制御することで、テープからの粘着剤の溶出を抑制し、歪みや白濁、さらに黄変性が著しく抑制された光学材料用の重合性組成物を得る上で好ましい。なかでも、赤外吸光スペクトルを用いる手法が簡便で精度が高いことから好ましい。
本予備反応による効果をあげるためには、予備反応の反応率が重要である。具体的には、(b)化合物のイソシアナート基の消費量が重要であり、イソシアナート基の消費量が50%未満の場合は、本重合性組成物から得られる光学材料に白濁が生じることがあり好ましくない。好ましくは(b)化合物のイソシアナート基を50%以上、より好ましくは70%以上消費させチオウレタンオリゴマーを生成させることである。
本予備反応に際しては、(a)化合物の全部または一部を添加して行ってもよい。添加量は、反応温度、反応時間によって一概に決められないが、(b)化合物と(c)化合物の総量40〜15質量部に対して、通常は0〜80質量部であり、好ましくは40〜80質量部である。(a)化合物が未添加であると、予備反応液の粘度が高くなり、ハンドリングが困難となる場合がある。
本予備反応を行う温度および時間は、好ましくは−10〜120℃で0.1〜120時間、より好ましくは−5〜100℃で0.1〜60時間、特に好ましくは0〜80℃で0.1〜30時間である。予備反応は、大気、窒素または酸素等の気体の存在下、常圧もしくは加減圧による密閉下、または減圧下等の任意の雰囲気下で行ってよい。
本予備反応に際して、ポットライフの延長や反応発熱の分散化などを目的として、必要に応じて反応調整剤を添加することができる。反応調整剤は、予備反応のどの段階で添加しても良い。反応調整剤を使用する場合は、上記予備反応触媒効果を制御するのであればどのような種類でも構わないが、好ましくは、予備反応後の重合硬化で重合調整剤として使用可能な化合物である。具体的には、長期周期律表における第13〜16族のハロゲン化物を挙げることができる。これらのうち好ましいものは、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、アンチモンのハロゲン化物であり、より好ましいものはアルキル基を有するゲルマニウム、スズ、アンチモンの塩化物である。さらに好ましいのは具体的にはジブチルスズジクロライド、ブチルスズトリクロライド、ジオクチルスズジクロライド、オクチルスズトリクロライド、ジブチルジクロロゲルマニウム、ブチルトリクロロゲルマニウム、ジフェニルジクロロゲルマニウム、フェニルトリクロロゲルマニウム、トリフェニルアンチモンジクロライドであり、最も好ましいものの具体例は、ジブチルスズジクロライドである。反応調整剤は単独でも2種類以上を混合して使用してもかまわない。反応調整剤を使用する際の質量は、反応温度、反応時間や(b)化合物と(c)化合物の割合によって適量は変化するので、一概に決められないが、通常は(b)化合物と(c)化合物の総量40〜15質量部に対して、0.00001質量部〜5.0質量部であり、好ましくは0.0001質量部〜2.0質量部である。
予備反応に際して、上記の反応調整剤以外に性能改良剤として、使用する組成成分の一部もしくは全部と反応可能な化合物、紫外線吸収剤、ブルーイング剤、酸化防止剤、消臭剤、内部離型性改善剤、内部密着性改善剤などの各種添加剤の一部もしくは全部を加えて行っても構わない。
あらかじめ(d)化合物を予備反応触媒として(b)化合物と(c)化合物の全部または一部を予備反応させて得られるチオウレタンオリゴマーを含有することを特徴とする本発明の光学材料用の重合性組成物には、重合硬化のために、必要に応じて重合触媒を添加することができる。重合触媒としては、アミン類、ホスフィン類、第4級アンモニウム塩類、第4級ホスホニウム塩類、アルデヒドとアミン系化合物の縮合物、カルボン酸とアンモニアとの塩、ウレタン類、チオウレタン類、グアニジン類、チオ尿素類、チアゾール類、スルフェンアミド類、チウラム類、ジチオカルバミン酸塩類、キサントゲン酸塩、第3級スルホニウム塩類、第2級ヨードニウム塩類、鉱酸類、ルイス酸類、有機酸類、ケイ酸類、四フッ化ホウ酸類、過酸化物、アゾ系化合物、酸性リン酸エステル類を挙げることができる。
重合触媒は、重合硬化を発現するものであれば、特に限定されるものではない。また、これら重合触媒は単独でも2種類以上を混合して使用してもかまわない。これらのうち好ましい具体例は、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、1−n−ドデシルピリジニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド、テトラフェニルホスホニウムブロマイド等の第4級ホスホニウム塩が挙げられる。これらの中で、さらに好ましい具体例は、トリエチルベンジルアンモニウムクロライドおよび/またはテトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイドである。
重合触媒の添加量は、(a)、(b)および(c)化合物の合計100質量部に対して、0.001〜5質量部であり、好ましくは0.002〜5質量部であり、より好ましくは0.005〜3質量部である。
本発明の光学材料用重合性組成物には、重合硬化する際に、ポットライフの延長や重合発熱の分散化などを目的として、必要に応じて重合調節剤を添加することができる。重合調節剤は、長期周期律表における第13〜16族元素のハロゲン化物を挙げることができる。
これら重合調節剤は、単独でも2種類以上を混合して使用してもかまわない。これらのうち好ましいものはケイ素、ゲルマニウム、スズ、アンチモンのハロゲン化物である。より好ましくはケイ素、ゲルマニウム、スズ、アンチモンの塩化物であり、さらに好ましくはアルキル基を有するゲルマニウム、スズ、アンチモンの塩化物である。最も好ましいものの具体例はジブチルスズジクロライド、ブチルスズトリクロライド、ジオクチルスズジクロライド、オクチルスズトリクロライド、ジブチルジクロロゲルマニウム、ブチルトリクロロゲルマニウム、ジフェニルジクロロゲルマニウム、フェニルトリクロロゲルマニウム、トリフェニルアンチモンジクロライドである。
重合調節剤の添加量は、(a)、(b)および(c)化合物の合計100質量部に対して、0.001〜5質量部であり、好ましくは0.002〜5質量部であり、より好ましくは0.005〜3質量部である。
本発明の光学材料用重合性組成物において、任意成分として、公知の酸化防止剤、ブルーイング剤、紫外線吸収剤、消臭剤等の各種添加剤を必要に応じて加え、得られる材料の実用性をより向上せしめることはもちろん可能である。また、本発明の光学材料が重合中に型から剥がれやすい場合には公知の外部および/または内部密着性改善剤を、または型から剥がれにくい場合には公知の外部および/または内部離型性改善剤を、重合硬化に用いるガラスもしくは金属製の型に塗布するか、光学材料用重合性組成物に添加して、得られる光学材料と型の密着性または離型性を向上せしめることも有効である。
本発明の光学材料用重合性組成物は、上記のあらかじめ(a)化合物の全部または一部の存在下、(d)化合物を予備反応触媒として(b)化合物と(c)化合物の全部または一部を予備反応させて得られるチオウレタンオリゴマーを含有する組成物と、予備反応で用いなかった残りの(a)、(b)及び(c)化合物、さらに組成成分の一部もしくは全部と反応可能な化合物、重合触媒、重合調節剤、密着性改善剤または離型性改善剤、酸化防止剤、ブルーイング剤、紫外線吸収剤、消臭剤等の各種添加剤等を、全て同一容器内で同時に撹拌下に混合しても、各原料を段階的に添加混合しても、数成分を別々に混合後さらに同一容器内で再混合するなどして調製することができる。各原料および添加剤等はいかなる順序で混合しても構わない。
混合にあたり、設定温度、これに要する時間等は基本的には各成分が十分に混合される条件であればよいが、過剰の温度・時間は、各原料や添加剤間の好ましくない反応が起こり易くなり、さらには粘度の上昇をきたし注型操作を困難にする場合がある、などの理由により適当ではない。
混合温度は−50℃から100℃程度の範囲で行われ、好ましい温度範囲は−30℃から70℃、さらに好ましくは、−5℃から50℃である。混合時間は、1分から12時間、好ましくは5分から10時間、最も好ましくは5分から6時間程度である。必要に応じて、活性エネルギー線を照射あるいは遮断して混合してもかまわない。またその後、以下の方法で脱気処理を行ってもよい。
本発明の光学材料用重合性組成物の製造方法においては、上記混合により重合性組成物を調製後、脱気処理を行う場合がある。光学材料用重合性組成物を重合硬化前にあらかじめ脱気処理することは、重合硬化して得られる光学材料の高度な透明性を達成する面から好ましい。脱気処理は、混合時あるいは混合後に、減圧下に行うことが好ましい。
脱気処理条件は、0.1〜15000Paの減圧下、1分間〜24時間、0℃〜100℃で行う。減圧度は、好ましくは1〜10000Paであり、より好ましくは1〜5000Paであり、これらの範囲で減圧度を可変しても構わない。脱気時間は、好ましくは5分間〜18時間であり、より好ましくは10分間〜12時間である。脱気の際の温度は、好ましくは5℃〜80℃であり、より好ましくは10℃〜60℃であり、これらの範囲で温度を可変しても構わない。
脱気処理の際は、撹拌、気体の吹き込み、超音波などによる振動などによって、光学材料用重合性組成物の界面を更新することは、脱気効果を高める上で好ましい操作である。脱気処理により、除去される成分は、主に硫化水素等の溶存ガスや低分子量のメルカプタン等の低沸点物等であるが、脱気処理の効果を発現するのであれば、特に限定されない。
このようにして得られる光学材料用重合性組成物は、重合硬化の直前にフィルター等で不純物等をろ過し精製することができる。光学材料用重合性組成物をフィルターに通して不純物等をろ過し精製することは、本発明の光学材料の品質をさらに高める上から望ましいことである。ここで用いるフィルターの孔径は0.05〜10μm程度であり、一般的には0.1〜1.0μmのものが使用される。フィルターの材質としては、PTFEやPETやPPなどが好適に使用される。
本発明の光学材料は、上記光学材料用重合性組成物を重合硬化して得られる。重合硬化は通常、光学材料用重合性組成物をガラスや金属製の型に注入後、電気炉を用いて加熱したり、活性エネルギー線発生装置等を用いて紫外線などの活性エネルギー線を照射したりすることによって行われる。
光学材料用重合性組成物を注入するガラスや金属製の型は、通常、対向する2枚の型の外周部に粘着材が塗布された粘着テープを巻きつけた型かまたは、樹脂製ガスケットを装着した型を使用する。テープの粘着材としては、シリコン系、アクリル系、エポキシ系、ゴム系等があるが、粘着材の材質により、気泡の混入、液漏れ、粘着材の残り、光学樹脂の白濁が発生し、また、離型性が悪くなるという問題があり、アクリル系およびシリコン系粘着材が好ましく、シリコン系粘着材がより好ましい。
電気炉を用いて加熱したり、活性エネルギー線発生装置等を用いて紫外線などの活性エネルギー線を照射するなどにより行う重合の時間は0.1〜100時間、通常1〜48時間であり、重合温度は−10℃〜160℃、通常−10℃〜140℃である。重合は所定の重合温度で所定時間のホールド、0.1℃〜100℃/hの昇温、0.1℃〜100℃/hの降温およびこれらの組み合わせで行うことができる。
また、重合終了後、材料を50℃から150℃の温度で5分から5時間程度アニール処理を行う事は、光学材料の歪を除くために好ましい処理である。さらに必要に応じて染色、ハードコート、反射防止、防曇性、防汚性、耐衝撃性付与等の表面処理を行うことができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、重合して得られる光学材料の分析は以下の方法で行った。
[(b)化合物のイソシアナートの消費量]
FT−IR(日本分光株式会社製、FT/IR−4200)を使用し、予備反応液のスペクトル(N=C=O伸縮振動の吸光度)/(CH伸縮振動の吸光度)の強度比を測定し、予備反応開始時の(N=C=O伸縮振動の吸光度)/(CH伸縮振動の吸光度)の強度比を基準としてイソシアナート基の残量を((予備反応開始時のスペクトル強度比)−(予備反応液のスペクトル強度比))/(予備反応開始時のスペクトル強度比)×100%で算出した。
[予備反応液の粘度]
B型粘度計を使用し、予備反応液の20℃での粘度を測定した。
[光学材料の耐熱性測定]
サンプルを厚さ3mmに切り出し、0.5mmφのピンに10gの加重を与え、30℃から10℃/分で昇温してTMA測定(セイコーインスツルメンツ製、TMA/SS6100)を行い、軟化点を測定し耐熱性の指標とした。
[光学材料の色相(YI)]
分光色彩計JS555(カラーテクノシステム社製)を用いて、プラスチックレンズのYIを測定した。厚さ2.5mm、φ60mmのプラスチックレンズの円形平板を作成後に測定を行った。
[光学材料の白濁発生率]
厚さ10.0mm、φ83mmのプラスチックレンズの円形平板100枚を暗室で高圧水銀灯下、目視で観察し、濁りが確認されたレンズは白濁があるものと判定し、白濁発生率を算出した。
[光学材料の熱安定性]
熱安定性の評価は、初期、加熱後の白濁率(%)、色相(YI)と耐熱性(TMA測定による軟化点)を測定することで行った。加熱方法は、150℃で10時間とした。
[光学材料の屈折率、アッベ数]
光学材料の屈折率、アッベ数はデジタル精密屈折率計(株式会社島津製作所製、KPR−200)を用い、25℃でのe線での屈折率、d線でのアッベ数を測定した。
[実施例1]
(a)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィドを75.0質量部、(b)化合物としてm−テトラメチルキシリレンジイソシアナート11.3質量部、(c)化合物としてm−キシリレンジチオール13.7質量部、(d)化合物としてペンタメチルピペリジルメタクリレ−ト0.025質量部を混合して20℃にて16時間チオウレタン化予備反応し、(b)化合物のイソシアナート基の消費量が80%であることをFT−IRにて確認した。また、エピスルフィド基の消費量が1%未満であることをFT−IRで確認した。また、予備反応液の20℃での粘度は50cPであった。この予備反応液に、重合触媒としてテトラブチルホスホニウムブロマイド0.025質量部、重合調整剤としてジブチルスズジクロリド0.01質量部、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1.0質量部を混合して均一な重合性組成物とした。得られた重合性組成物を脱気処理し、0.5μmのPTFE製のメンブランフィルターでろ過した。次いで、この組成物を対向する2枚の83mmφのガラスモールドを使用し、外周部にシリコン系の粘着材が塗布された粘着テープで巻いた型に注入し、オーブンを用いて30℃で10時間、30℃から100℃まで10時間かけて昇温させ、最後に100℃で1時間重合硬化させた。硬化物は、室温まで放冷しモールドから離型した後、110℃で1時間アニールした。得られた樹脂のYIは1.8であり、耐熱性は80℃、白濁発生率は0%であった。さらに150℃で10時間加熱を行い熱安定性評価を行った結果、加熱後のYIは3.9、耐熱性は80℃、白濁発生率は1%であった。評価結果を、表1に示す。
得られた硬化物は、優れた光学特性、物理物性を有するのみならず表面状態および色調は良好であり、耐熱性、光学歪、透明性も良好であった。
[実施例2]
(a)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィドを80.0質量部、(b)化合物としてm−テトラメチルキシリレンジイソシアナート8.4質量部、(c)化合物としてm−キシリレンジチオール11.6質量部、(d)化合物としてペンタメチルピペリジルメタクリレ−ト0.025質量部、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1.0質量部を混合して25℃にて10時間チオウレタン化予備反応し、(b)化合物のイソシアナート基の消費量が76%であることをFT−IRにて確認した。また、エピスルフィド基の消費量が1%未満であることをFT−IRで確認した。また、予備反応液の20℃での粘度は45cPであった。この予備反応液に、重合触媒としてテトラブチルホスホニウムブロマイド0.020質量部を混合して均一な重合性組成物とした。得られた重合性組成物を脱気処理し、0.5μmのPTFE製のメンブランフィルターでろ過した。次いで、この組成物を対向する2枚の83mmφのガラスモールドを使用し、樹脂製のガスケットを用いて型組した型に注入し、オーブンを用いて30℃で10時間、30℃から100℃まで10時間かけて昇温させ、最後に100℃で1時間重合硬化させた。硬化物は、室温まで放冷しモールドから離型した後、110℃で1時間アニールした。得られた樹脂のYIは2.0であり、耐熱性は83℃、白濁発生率は0%であった。さらに150℃で10時間加熱を行い熱安定性評価を行った結果、加熱後のYIは4.2、耐熱性は82℃、白濁発生率は2%であった。評価結果を、表1に示す。
得られた硬化物は、優れた光学特性、物理物性を有するのみならず表面状態および色調は良好であり、耐熱性、光学歪、透明性も良好であった。
[実施例3]
(a)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィドを50.0質量部、(b)化合物としてm−テトラメチルキシリレンジイソシアナート28.3質量部、(c)化合物としてm−キシリレンジチオール21.7質量部、(d)化合物としてペンタメチルピペリジルメタクリレート0.050質量部、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1.0質量部を混合して30℃にて6時間チオウレタン化予備反応し、(b)化合物のイソシアナート基の消費量が70%であることをFT−IRにて確認した。また、エピスルフィド基の消費量が1%未満であることをFT−IRで確認した。また、予備反応液の20℃での粘度は80cPであった。この予備反応液に、重合触媒としてテトラブチルホスホニウムブロマイド0.025質量部、重合調整剤としてジブチルスズジクロリド0.02質量部を混合して均一な重合性組成物とした。得られた重合性組成物を脱気処理し、1.0μmのPTFE製のメンブランフィルターでろ過した。次いで、この組成物を対向する2枚の83mmφのガラスモールドを使用し、外周部にシリコン系の粘着材が塗布された粘着テープで巻いた型に注入し、オーブンを用いて30℃で10時間、30℃から100℃まで10時間かけて昇温させ、最後に100℃で1時間重合硬化させた。硬化物は、室温まで放冷しモールドから離型した後、110℃で1時間アニールした。得られた樹脂のYIは3.6であり、耐熱性は67℃、白濁発生率は1%であった。さらに150℃で10時間加熱を行い熱安定性評価を行った結果、加熱後のYIは5.9、耐熱性は67℃、白濁発生率は3%であった。評価結果を、表1に示す。
得られた硬化物は、優れた光学特性、物理物性を有するのみならず表面状態および色調は良好であり、耐熱性、光学歪、透明性も良好であった。
[実施例4]
(b)化合物としてm−テトラメチルキシリレンジイソシアナート8.4質量部、(c)化合物としてm−キシリレンジチオール11.6質量部、(d)化合物としてペンタメチルピペリジルメタクリレート0.025質量部を混合して30℃にて1時間チオウレタン化予備反応し、(b)化合物のイソシアナート基の消費量が70%であることをFT−IRにて確認した。また、予備反応液の20℃での粘度は2800cPであった。この予備反応液に、(a)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィドを80.0質量部、重合触媒としてテトラブチルホスホニウムブロマイド0.025質量部、重合調整剤としてジブチルスズジクロリド0.02質量部、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1.0質量部を混合して均一な重合性組成物とした。得られた重合性組成物の20℃での粘度は50cPであった。得られた重合性組成物を脱気処理し、1.0μmのPTFE製のメンブランフィルターでろ過した。次いで、この組成物を対向する2枚の83mmφのガラスモールドを使用し、外周部にシリコン系の粘着材が塗布された粘着テープで巻いた型に注入し、オーブンを用いて30℃で10時間、30℃から100℃まで10時間かけて昇温させ、最後に100℃で1時間重合硬化させた。硬化物は、室温まで放冷しモールドから離型した後、110℃で1時間アニールした。得られた樹脂のYIは1.8であり、耐熱性は80℃、白濁発生率は2%であった。さらに150℃で10時間加熱を行い熱安定性評価を行った結果、加熱後のYIは3.8、耐熱性は80℃、白濁発生率は3%であった。評価結果を、表1に示す。
得られた硬化物は、優れた光学特性、物理物性を有するのみならず表面状態および色調は良好であり、耐熱性、光学歪、透明性も良好であった。
[実施例5〜22]
実施例1〜4と同様の操作を表1に示す組成で行った。得られた硬化物は、優れた光学特性、物理物性を有するのみならず表面状態および色調は良好であり、耐熱性、光学歪、透明性も良好であった。結果を表1に示す。
[比較例1]
(a)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィドを75.0質量部、(b)化合物としてm−テトラメチルキシリレンジイソシアナート11.3質量部、(c)化合物としてm−キシリレンジチオール13.7質量部を予備反応を行わず、20℃にて混合した。(b)化合物のイソシアナート基の消費量、エピスルフィド基の消費量が共に1%未満であることをFT−IRにて確認した。組成液の20℃での粘度は10cPであった。この組成液に、重合触媒としてテトラブチルホスホニウムブロマイド0.025質量部、重合調整剤としてジブチルスズジクロリド0.01質量部、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1.0質量部を混合して均一な重合性組成物とした。得られた重合性組成物を脱気処理し、0.5μmのPTFE製のメンブランフィルターでろ過した。次いで、この組成物を対向する2枚の83mmφのガラスモールドを使用し、外周部にシリコン系の粘着材が塗布された粘着テープで巻いた型に注入し、オーブンを用いて30℃で10時間、30℃から100℃まで10時間かけて昇温させ、最後に100℃で1時間重合硬化させた。硬化物は、室温まで放冷しモールドから離型した後、110℃で1時間アニールした。得られた樹脂のYIは1.9であり、耐熱性は80℃、白濁発生率は95%であり光学歪が見られた。さらに150℃で10時間加熱を行い熱安定性評価を行った結果、加熱後のYIは10.2、耐熱性は77℃、白濁発生率は100%であった。評価結果を、表1に示す。
[比較例2]
(a)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィドを75.0質量部、(b)化合物としてm−テトラメチルキシリレンジイソシアナート11.3質量部、(c)化合物としてm−キシリレンジチオール13.7質量部、予備反応触媒としてジブチルスズジクロリド0.1質量部を混合して50℃にて24時間チオウレタン化予備反応した、(b)化合物のイソシアナート基の消費量が52%であることをFT−IRにて確認した。また、エピスルフィド基の消費量が1%未満であることをFT−IRで確認した。また、予備反応液の20℃での粘度は35cPであった。この予備反応液に、重合触媒としてテトラブチルホスホニウムブロマイド0.5質量部、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1.0質量部を混合して均一な重合性組成物とした。得られた重合性組成物を脱気処理し、0.5μmのPTFE製のメンブランフィルターでろ過した。次いで、この組成物を対向する2枚の83mmφのガラスモールドを使用し、外周部にシリコン系の粘着材が塗布された粘着テープで巻いた型に注入し、オーブンを用いて30℃で10時間、30℃から100℃まで10時間かけて昇温させ、最後に100℃で1時間重合硬化させた。硬化物は、室温まで放冷しモールドから離型した後、110℃で1時間アニールした。得られた樹脂のYIは1.9であり、耐熱性は80℃、白濁発生率は87%であり光学歪が見られた。さらに150℃で10時間加熱を行い熱安定性評価を行った結果、加熱後のYIは9.1、耐熱性は78℃、白濁発生率は93%であった。評価結果を、表1に示す。
[比較例3]
(a)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィドを75.0質量部、(b)化合物としてm−テトラメチルキシリレンジイソシアナート11.3質量部、(c)化合物としてm−キシリレンジチオール13.7質量部、予備反応触媒としてテトラブチルホスホニウムブロマイド0.025質量部を混合して20℃にて3時間チオウレタン化予備反応し、(b)化合物のイソシアナート基の消費量が100%であることをFT−IRにて確認した。また、エピスルフィド基の消費量が25%であることをFT−IRで確認した。また、予備反応液の20℃での粘度は5200cPであった。この予備反応液に、重合調整剤としてジブチルスズジクロリド0.01質量部、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1.0質量部を混合して均一な重合性組成物とした。得られた重合性組成物を脱気処理し、1.0μmのPTFE製のメンブランフィルターでろ過した。次いで、この組成物を対向する2枚の83mmφのガラスモールドを使用し、外周部にシリコン系の粘着材が塗布された粘着テープで巻いた型に注入し、オーブンを用いて30℃で10時間、30℃から100℃まで10時間かけて昇温させ、最後に100℃で1時間重合硬化させた。硬化物は、室温まで放冷しモールドから離型した後、110℃で1時間アニールした。得られた樹脂のYIは2.0であり、耐熱性は80℃、白濁発生率は12%であり光学歪が見られた。さらに150℃で10時間加熱を行い熱安定性評価を行った結果、加熱後のYIは10.2、耐熱性は78℃、白濁発生率は19%であった。評価結果を、表1に示す。
[比較例4]
(a)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィドを80.0質量部、(b)化合物としてm−テトラメチルキシリレンジイソシアナート9.4質量部、(c)化合物としてビス(2−メルカプトエチル)スルフィド10.6質量部、予備反応触媒としてN,N-ジメチル-2-アミノエタノール0.030質量部を混合して20℃にて2時間チオウレタン化予備反応し、(b)化合物のイソシアナート基の消費量が90%であることをFT−IRにて確認した。また、エピスルフィド基の消費量が34%であることをFT−IRで確認した。また、予備反応液の20℃での粘度は13500cPであった。この予備反応液に、重合触媒としてテトラブチルホスホニウムブロマイド0.010質量部、重合調整剤としてジブチルスズジクロリド0.05質量部、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1.0質量部を混合しても均一な重合性組成物とならず、ろ過困難で型に注入できなかった。評価結果を、表1に示す。
[比較例5]
(a)化合物としてビス(β−エピチオプロピル)スルフィドを80.0質量部、(b)化合物としてm−テトラメチルキシリレンジイソシアナート9.4質量部、(c)化合物としてビス(2−メルカプトエチル)スルフィド10.6質量部、予備反応触媒として1,2,2,6,6-ペンタメチルピペリジン0.030質量部を混合して20℃にて4時間チオウレタン化予備反応し、(b)化合物のイソシアナート基の消費量が90%であることをFT−IRにて確認した。また、エピスルフィド基の消費量が29%であることをFT−IRで確認した。また、予備反応液の20℃での粘度は11500cPであった。この予備反応液に、重合触媒としてテトラブチルホスホニウムブロマイド0.010質量部、重合調整剤としてジブチルスズジクロリド0.05質量部、紫外線吸収剤として2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール1.0質量部を混合しても均一な重合性組成物とならず、ろ過困難で型に注入できなかった。評価結果を、表1に示す。
Figure 2013129460
Figure 2013129460
以上の結果、(d)化合物を予備反応用触媒として用い、エピスルフィド化合物の重合反応を殆ど進行させることなくチオウレタン化反応を優先的に進行させたチオウレタンオリゴマーを含有する光学材料用重合性組成物を用いて重合硬化を行うことで、得られる光学材料の歪みや白濁、さらに黄変性が著しく抑制できるだけでなく、テープからの粘着剤の溶出を抑制できる。

Claims (9)

  1. 下記(a)化合物と、
    下記(d)化合物を予備反応触媒として用い下記(b)化合物および下記(c)化合物を予備反応して得られるチオウレタンオリゴマーを含有する反応液と、を含有することを特徴とする光学材料用の重合性組成物。
    (a)下記(1)式で表される分子内に2個のエピスルフィド基を有する化合物
    Figure 2013129460
    (mは0〜4の整数、nは0〜2の整数)
    (b)イソシアナート基を1分子中に1個以上有する化合物
    (c)チオール基を1分子中に2個以上有する化合物
    (d)下記(2)式で表される化合物
    Figure 2013129460
    (Rは炭素数1〜4のアルキル基、
    Xはビニル基、ビニリデン基またはビニレン基のいずれかを有する炭素数2〜11の有機基)
  2. 下記(d)化合物を予備反応触媒として用い、下記(a)化合物の存在下に下記(b)化合物および下記(c)化合物を予備反応して得られるチオウレタンオリゴマーを含有する反応液を含有することを特徴とする光学材料用の重合性組成物。
    (a)前記(1)式で表される分子内に2個のエピスルフィド基を有する化合物
    (b)イソシアナート基を1分子中に1個以上有する化合物
    (c)チオール基を1 分子中に2個以上有する化合物
    (d)前記(2)式で表される化合物
  3. 光学材料用の重合性組成物の原料における割合として、(a)〜(c)化合物の合計100質量部に対して、(d)化合物が0.005〜5質量部である請求項1または2に記載の光学材料用の重合性組成物。
  4. 下記(d)化合物を予備反応触媒として用い、下記(b)化合物および下記(c)化合物を予備反応してチオウレタンオリゴマーを含有する反応液を得る工程、
    該反応液と下記(a)化合物とを混合する工程を含むことを特徴とする光学材料用の重合性組成物の製造方法。
    (a)前記(1)式で表される分子内に2個のエピスルフィド基を有する化合物
    (b)イソシアナート基を1分子中に1個以上有する化合物
    (c)チオール基を1分子中に2個以上有する化合物
    (d)前記(2)式で表される化合物
  5. 下記(d)化合物を予備反応触媒として用い、下記(a)化合物の存在下に下記(b)化合物および下記(c)化合物を予備反応してチオウレタンオリゴマーを形成する工程を含むことを特徴とする光学材料用の重合性組成物の製造方法。
    (a)前記(1)式で表される分子内に2個のエピスルフィド基を有する化合物
    (b)イソシアナート基を1分子中に1個以上有する化合物
    (c)チオール基を1分子中に2個以上有する化合物
    (d)前記(2)式で表される化合物
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載の重合性組成物を重合硬化することを特徴とする光学材料の製造方法。
  7. 請求項6記載の製造方法によって得られる硬化物。
  8. 請求項7記載の硬化物を含有する光学材料。
  9. 請求項8記載の光学材料を含有する光学レンズ。
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