JPWO2013115027A1 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

ガイドワイヤ(1)は、可撓性を有する長尺なワイヤ本体(2)と、ワイヤ本体(2)の先端部を覆い、樹脂材料で構成された先端側被覆層(6)とを備えるガイドワイヤであって、ワイヤ本体(2)に挿通され、その先端部が先端側被覆層(6)の基端部近傍に位置する筒状部材(7)を有し、筒状部材(7)には、溶融によってワイヤ本体(2)側へ凹没変形した複数の溶融部(77)が形成されており、溶融部(77)がワイヤ本体(2)に圧接することによって筒状部材(7)がワイヤ本体(2)に固定され、複数の溶融部(77)は、筒状部材(7)の軸方向に沿って不均一に形成されている。

Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。
消化管、血管等の生体管腔にカテーテルを挿入する際には、当該カテーテルを生体管腔の目的部位まで誘導するために、ガイドワイヤが用いられる。このガイドワイヤは、カテーテル内に挿通して用いられる。また、内視鏡を用いた生体管腔等の観察や処置も行なわれ、この内視鏡や内視鏡のルーメンに挿入されたカテーテルを生体管腔等の目的部位まで誘導するのにもガイドワイヤが用いられる。
このようなガイドワイヤとしては、長尺なワイヤ本体と、ワイヤ本体の先端部を覆う樹脂被覆層と、樹脂被覆層の基端側に配置される環状部材とを有するガイドワイヤが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。これら特許文献1、2に記載のガイドワイヤは、樹脂被覆層の基端外径と環状部材の先端外径とを規定して、樹脂被覆層のめくれを防止するものであるが、より一層めくれを防止できるものが求められていた。
特開2008−307367号公報 WO2011/118443号公報
本発明の目的は、被覆層の基端側の部分がめくれ、そのめくれた部分にガイドワイヤと組み合わせて使用するカテーテル等のような医療器具が引っ掛かってしまうのを確実に防止することができるガイドワイヤを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(5)の本発明により達成される。
(1) 可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、該ワイヤ本体の先端部を覆い、樹脂材料で構成された先端側被覆層とを備えるガイドワイヤであって、
前記ワイヤ本体に挿通され、その先端部が前記先端側被覆層の基端部近傍に位置する筒状部材を有し、
前記筒状部材には、溶融によって前記ワイヤ本体側へ凹没変形した複数の溶融部が形成されており、前記溶融部が前記ワイヤ本体に圧接することによって前記筒状部材が前記ワイヤ本体に固定されていることを特徴とするガイドワイヤ。
(2) 前記複数の溶融部は、前記筒状部材の軸方向に沿って不均一に形成されている上記(1)に記載のガイドワイヤ。
(3) 前記筒状部材の前記溶融部に相当する部位は、他の部位よりも剛性が低い上記(1)または(2)に記載のガイドワイヤ。
(4) 前記溶融部は、前記筒状部材の基端部に形成されている上記(1)ないし(3)のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
(5) 前記筒状部材は、外径が基端側へ向けて漸減するテーパ部を有し、該テーパ部に前記溶融部が形成されている上記(4)に記載のガイドワイヤ。
本発明によれば、筒状部材の溶融部によって、筒状部材とワイヤ本体が強固に固定されるので、ワイヤ本体が筒状部材付近で湾曲しても筒状部材がワイヤ本体に沿って湾曲する。したがって、筒状部材とワイヤ本体の間に無用な隙間を形成せずに、スムーズな曲がりを発現できるので、先端側被覆層の基端側がめくれるのを防止できる。
図1は、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す縦断面図である。 図2は、図1に示すガイドワイヤが有する筒状部材の拡大断面図である。 図3は、図2に示す筒状部材の製造方法の一例を示す断面図である。 図4は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態が有する筒状部材を示す平面図である。 図5は、本発明のガイドワイヤの第3実施形態が有する筒状部材を示す平面図である。 図6は、本発明のガイドワイヤの第4実施形態が有する筒状部材を示す平面図である。 図7は、本発明のガイドワイヤの第5実施形態が有する筒状部材を示す平面図である。
以下、本発明のガイドワイヤを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す縦断面図、図2は、図1に示すガイドワイヤが有する筒状部材の拡大断面図、図3は、図2に示す筒状部材の製造方法の一例を示す図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1中(後述する図2および図3についても同様)の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。また、各図中では、それぞれ、理解を容易にするため、ガイドワイヤの長さ方向を短縮し、ガイドワイヤの太さ方向を誇張して模式的に図示しており、長さ方向と太さ方向の比率は実際とは異なる。
図1および図2に示すガイドワイヤ1は、カテーテル(内視鏡も含む)の内腔に挿入して用いられるカテーテル用ガイドワイヤであって、長尺なワイヤ本体2と、螺旋状のコイル4と、先端側被覆層6(以下「樹脂被覆層6」という)と、ワイヤ本体2から突出して設けられている筒状部材7とを有している。
ガイドワイヤ1の全長は、特に限定されないが、200〜5000mm程度であるのが好ましい。また、ガイドワイヤ1の平均外径は、特に限定されないが、0.2〜1.2mm程度であるのが好ましい。
(ワイヤ本体)
図1に示すように、ワイヤ本体2は、先端側に配置された第1ワイヤ21と、第1ワイヤ21の基端側に配置された第2ワイヤ22とで構成されている。第1ワイヤ21と第2ワイヤ22とは溶接により強固に接続されている。
第1ワイヤ21と、第2ワイヤ22との溶接の方法としては、特に限定されず、例えば、レーザーを用いたスポット溶接、バットシーム溶接等の突き合わせ抵抗溶接などが挙げられるが、突き合わせ抵抗溶接であるのが好ましい。
第1ワイヤ21は、弾性を有する線材である。第1ワイヤ21の長さは、特に限定されないが、20〜1000mm程度であるのが好ましい。
本実施形態では、第1ワイヤ21は、その両端部に長手方向に外径が一定な外径一定部211、212を有し、外径一定部211、212の間に、先端方向へ向かって外径が漸減するテーパ部(第1外径漸減部)213を有している。
このようなテーパ部213を有することにより、第1ワイヤ21の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に減少させることができ、その結果、ガイドワイヤ1は、先端部に良好な柔軟性を得て、血管への追従性、安全性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。
テーパ部213の長さは、特に限定されないが、10〜1000mm程度であるのが好ましく、20〜300mm程度であるのがより好ましい。前記範囲にあると、長手方向に沿った剛性の変化をより緩やかにすることができる。
本実施形態では、テーパ部213は、その外径が先端方向に向かってほぼ一定の減少率で連続的に減少するテーパ状をなしている。換言すれば、テーパ部213のテーパ角度は、長手方向に沿ってほぼ一定になっている。これにより、ガイドワイヤ1では、長手方向に沿った剛性の変化をより緩やかにすることができる。
なお、このような構成と異なり、テーパ部213のテーパ角度は、長手方向に沿って変化していても良く、例えば、テーパ角度が比較的大きい個所と比較的小さい個所とが複数回交互に繰り返して形成されているようなものでもよい。その場合、テーパ部213のテーパ角度がゼロになる個所があってもよい。
第1ワイヤ21の構成材料は、金属材料で構成されているのが好ましく、例えば、ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS303、SUS316、SUS316L、SUS316J1、SUS316J1L、SUS405、SUS430、SUS434、SUS444、SUS429、SUS430F、SUS302等)、擬弾性を示す合金(超弾性合金を含む。)などの各種金属材料を使用することができるが、超弾性合金であるのが好ましい。超弾性合金は、比較的柔軟であるとともに復元性があり、曲がり癖が付き難いので、第1ワイヤ21を超弾性合金で構成することにより、ガイドワイヤ1は、その先端側の部分に十分な曲げに対する柔軟性と復元性が得られ、複雑に湾曲・屈曲する血管に対する追従性が向上し、より優れた操作性が得られるとともに、第1ワイヤ21が湾曲・屈曲変形を繰り返しても、第1ワイヤ21に復元性により曲がり癖が付かないので、ガイドワイヤ1の使用中に第1ワイヤ21に曲がり癖が付くことによる操作性の低下を防止することができる。
擬弾性合金には、引張りによる応力−ひずみ曲線がいずれの形状のものも含み、As、Af、Ms、Mf等の変態点が顕著に測定できるものも、できないものも含み、応力により大きく変形し、応力の除去により元の形状にほぼ戻るものは全て含まれる。
超弾性合金の好ましい組成としては、49〜52原子%NiのNi−Ti合金等のNi−Ti系合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(Xは、Be、Si、Sn、Al、Gaのうちの少なくとも1種)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等が挙げられる。このなかでも特に好ましいものは、上記のNi−Ti系合金である。
第1ワイヤ21の基端部には、第2ワイヤ22の先端部が連結されている。第2ワイヤ22は、弾性を有する線材である。第2ワイヤ22の長さは、特に限定されないが、20〜4800mm程度であるのが好ましい。
本実施形態では、第2ワイヤ22は、その両端部に長手方向に外径が一定な外径一定部221、222を有し、外径一定部221、222の間に、先端方向へ向かって外径が漸減するテーパ部(第2外径漸減部)223を有している。なお、外径一定部221の外径は、第1ワイヤ21の外径一定部212の外径とほぼ等しい。
第2ワイヤ22がテーパ部223を有することにより、第2ワイヤ22の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に減少させることができ、その結果、ガイドワイヤ1の生体に挿入する際の操作性や安全性が向上する。
本実施形態では、テーパ部223は、その外径が先端方向に向かってほぼ一定の減少率で連続的に減少するテーパ状をなしている。換言すれば、テーパ部223のテーパ角度は、長手方向に沿ってほぼ一定になっている。これにより、ガイドワイヤ1では、長手方向に沿った剛性の変化をより緩やかにすることができる。
なお、このような構成と異なり、テーパ部223のテーパ角度は、長手方向に沿って変化していても良く、例えば、テーパ角度が比較的大きい個所と比較的小さい個所とが複数回交互に繰り返して形成されているようなものでもよい。その場合、テーパ部223のテーパ角度がゼロになる個所があってもよい。
第2ワイヤ22の構成材料(素材)は、金属材料で構成されているのが好ましく、ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS303、SUS316、SUS316L、SUS316J1、SUS316J1L、SUS405、SUS430、SUS434、SUS444、SUS429、SUS430F、SUS302等SUSの全品種)、ピアノ線、コバルト系合金、擬弾性合金などの各種金属材料を使用することができる。
この中でも、コバルト系合金は、ワイヤとしたときの弾性率が高く、かつ適度な弾性限度を有している。このため、コバルト系合金で構成された第2ワイヤ22は、特に優れたトルク伝達性を有し、座屈等の問題を極めて生じ難い。コバルト系合金としては、構成元素としてCoを含むものであれば、いかなるものを用いてもよいが、Coを主成分として含むもの(Co基合金:合金を構成する元素中で、Coの含有率が重量比で最も多い合金)が好ましく、Co−Ni−Cr系合金を用いるのがより好ましい。このような組成の合金は、常温における変形においても可塑性を有するため、例えば、使用時等に所望の形状に容易に変形することができる。また、このような組成の合金は、弾性係数が高く、かつ高弾性限度としても冷間成形可能で、高弾性限度であることにより、座屈の発生を十分に防止しつつ、小径化することができ、所定部位に挿入するのに十分な柔軟性と剛性を備えるものとすることができる。
また、第2ワイヤ22の構成材料として、ステンレス鋼を用いた場合、ガイドワイヤ1は、より優れた押し込み性およびトルク伝達性が得られる。
ガイドワイヤ1では、第1ワイヤ21と第2ワイヤ22とが同種の合金で構成されている。この合金は、擬弾性を示す合金であり、例えば、Ni−Ti系合金が挙げられる。
なお、ガイドワイヤ1では、第1ワイヤ21と第2ワイヤ22とを異種の合金で構成してもよい。この場合、第1ワイヤ21が、第2ワイヤ22の構成材料より弾性率が小さい材料で構成されたものであるのが好ましい。これにより、ガイドワイヤ1は、先端側の部分が優れた柔軟性を有するとともに、基端側の部分が剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)に富んだものとなる。その結果、ガイドワイヤ1は、優れた押し込み性やトルク伝達性を得て良好な操作性を確保しつつ、先端側においては良好な柔軟性、復元性を得て血管への追従性、安全性が向上する。
また、第1ワイヤ21と、第2ワイヤ22との具体的な組合せとしては、第1ワイヤ21を超弾性合金(Ni−Ti合金)で構成し、第2ワイヤ22をステンレス鋼で構成することが特に好ましい。これにより、前述した効果はさらに顕著なものとなる。
以上、ワイヤ本体2について説明した。
(コイル)
このようなワイヤ本体2の先端部の外周には、コイル4が延在して配置されている。このコイル4は、素線を螺旋状に巻回してなる部材であり、ワイヤ本体2の先端部の外周を覆っている。コイル4の内側のほぼ中心部をワイヤ本体2が挿通している。また、ガイドワイヤ1では、コイル4は、ワイヤ本体2に接触している、すなわち、ワイヤ本体2の外周と密着しているが、これに限定されず、例えば、ワイヤ本体2の外周から離間していてもよい。
また、ガイドワイヤ1では、コイル4は、外力を付与しない状態で、螺旋状に巻回された素線同士の間に隙間がなく、図示と異なり、外力を付与しない状態で、螺旋状に巻回された素線同士の間に隙間が空いていてもよい。
コイル4は、X線不透過性金属材料(X線造影性を有する材料)で構成されているのが好ましく、その材料としては、例えば、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金(例えば白金−イリジウム合金)等が挙げられる。X線不透過材料にて構成されているので、ガイドワイヤ1にX線造影性が得られ、X線透視下で先端部の位置を確認しつつ生体内に挿入することができ、好ましい。
コイル4の基端部は、固定材料31を介してワイヤ本体2のテーパ部213に固定されており、コイル4の先端部は、固定材料32を介してワイヤ本体2の外径一定部211に固定されている。固定材料31および32は、それぞれ、例えば、接着剤で構成されているが、半田(ろう材)で構成されていてもよい。
(樹脂被覆層)
また、ガイドワイヤ1は、ワイヤ本体2の先端部、コイル4および固定材料31、32を一括して覆う樹脂被覆層6を有している。この樹脂被覆層6は、ワイヤ本体2の先端部の外周に密着している。なお、本実施形態では、樹脂被覆層6は、コイル4内に入り込んでいないが、コイル4内に入り込んでいてもよい。
樹脂被覆層6は、種々の目的で形成することができるが、その一例として、摺動性を上げてガイドワイヤ1の操作性を向上させること、ガイドワイヤ1を血管等に挿入する際の安全性の向上を目的として設けることができる。
このような樹脂被覆層6は、柔軟性に富む材料(軟質材料、弾性材料)で構成されており、その材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(PET、PBT等)、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、ETFE、PFA等)、またはこれらの複合材料や、ラテックスゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料、またはこれらのうちに2以上を組み合わせた複合材料が挙げられる。そして、これらの材料の中でも特に、ウレタン系樹脂が好ましい。樹脂被覆層6が主にウレタン系樹脂で構成されている場合には、ガイドワイヤ1の先端部の柔軟性がより向上するため、血管等への挿入時に、血管内壁等を傷つけることをより確実に防止することができ、安全性が極めて高い。
また、樹脂被覆層6の先端面61は、丸みを帯びている。これにより、先端面61で血管等の体腔の内壁の損傷を防止することができる。また、樹脂被覆層6の基端63は、ワイヤ本体2(第1ワイヤ21)の外径一定部212に位置している。
このような樹脂被覆層6中には、X線不透過材料で構成された粒子(フィラー)が分散されていてもよい。この場合、ガイドワイヤ1にX線造影性が得られ、X線透視下にて先端部の位置を確認しつつ生体内に挿入することができる。X線不透過材料としては、特に限定されず、例えば、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金材料が挙げられる。
樹脂被覆層6の厚さは、特に限定されず、樹脂被覆層6の形成目的や構成材料、形成方法等を考慮して適宜されるが、通常は、その平均厚さは、5〜500μm程度であるのが好ましく、10〜350μm程度であるのがより好ましい。なお、樹脂被覆層6は、2層以上の積層体でもよい。
(被覆層9)
被覆層9は、ワイヤ本体2の基端部、具体的には、第2ワイヤの基端部からテーパ部223のほぼ全域までを覆うように形成されている。被覆層9は、ワイヤ本体2の外周に、内層91と、外層92と、線状体93とがこの順で形成された(積層された)ものとなっている。
内層91は、ワイヤ本体2の外周上に形成されている。内層91中の樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、フッ素系樹脂材料が好ましい。また、内層91には、それぞれ、組成が異なる2種類のフッ素系樹脂材料が含有されており、その2種類の樹脂材料としては、例えば、一方をポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、他方をフッ化エチレンプロピレン(FEP)とすることができる。
さらに、内層91層は、ワイヤ本体2の外周上に形成されているため、例えば当該ワイヤ本体2との密着性を向上する目的で、内層91の構成材料中にバインダーとして機能する樹脂材料が含有されている。この樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリスルホン、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアリレンケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリエートルイミド、ポリイミドスルホン、ポリアリルスルホン、ポリアリルエーテルスルホン、ポリエステル、ポリエーテルスルホン等が挙げられる。
なお、内層91の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.001〜0.020mmであるのが好ましく、0.001〜0.010mmであるのがより好ましい。
外層92は、内層91上に形成されている。外層92中の樹脂材料としては、特に限定されないが、内層91と同様に、例えば、フッ素系樹脂材料を用いるのが好ましい。このフッ素系樹脂材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)等を用いることができる。
なお、外層92の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.001〜0.030mmであるのが好ましく、0.001〜0.015mmであるのがより好ましい。
線状体93は、外層92上に形成されている。この線状体93は、螺旋状に巻回したものである(図1参照)。これにより、線状体93が第2ワイヤ22のほぼ全周にわたって設けられる。また、線状体93は、隣接する線同士が離間した疎巻きになっている。本実施形態では、線状体93の形成数は、1本または複数本である。線状体93の形成数が複数本である場合、各線状体93の螺旋の巻回方向は、それぞれ、同じであってもよし、逆であってもよい。
このような線状体93により、第2ワイヤ22(ワイヤ本体2)は、その外表面に線状体93で構成された複数の凸部94と、隣接する凸部94(線状体93)間に形成された凹部95とを有するものとなる。
線状体93中の樹脂材料としては、特に限定されないが、内層91と同様に、例えば、フッ素系樹脂材料を用いるのが好ましい。このフッ素系樹脂材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)等を用いることができる。
ガイドワイヤ1では、凸部94(線状体93)における摩擦係数は、凹部95の底部951(外層92が露出している部分)における摩擦係数よりも小さくなっている。
(筒状部材)
筒状部材7は、円筒状(リング状)の部材で構成されており、ワイヤ本体2(第1ワイヤ21)の外径一定部212に配置、固定されている。また、筒状部材7は、ワイヤ本体2から外周へ突出するように設けられている。
筒状部材7の内径φd1は、外径一定部212の外径φd2よりも若干大きく、すなわち、φd1>φd2なる関係を満足しており、筒状部材7の内周面と外径一定部212の外周面との間に隙間Sが形成されている。なお、隙間Sの厚さDとしては、特に限定されないが、5〜30μm程度であるのが好ましい。隙間Sの厚さDをこのような厚さとすることにより、隙間Sがより小さくなり、第1ワイヤ21と筒状部材7の一体感が増し、操作性が向上する。また、溶接されていない状態にて、筒状部材7がワイヤ本体2に対して移動可能となるため、後述するような製造方法によって、簡単にガイドワイヤ1を製造することができる。
また、筒状部材7の先端71は、樹脂被覆層6と接触しており、樹脂被覆層6の基端63が筒状部材7の内側(隙間S)に入り込んでいる。言い換えれば、筒状部材7の先端71は、樹脂被覆層6の基端63よりも先端側に位置している。そのため、樹脂被覆層6の基端63は、ガイドワイヤ1の表面に露出していない(ガイドワイヤ1の外部に臨んでいない)。
また、筒状部材7の外径(最大外径)φd3は、樹脂被覆層6の筒状部材7の先端71が位置する部分の外径φd4よりも大きい。このような筒状部材7により、樹脂被覆層6の基端63が筒状部材7の外周面よりも内側に位置することとなる。
また、筒状部材7の外径φd3は、樹脂被覆層6の最大外径φd5よりも小さく(または同じに)なっている。筒状部材7の長さも樹脂被覆層6の長さよりも短い。このような大小関係により、例えばガイドワイヤ1が生体管腔内を移動した際に、その先端部において、摺動性が高い樹脂被覆層6が生体管腔を画成する壁部に筒状部材7よりも優先的に当接することなる。これにより、ガイドワイヤ1の操作性を落とすことなく操作することが可能となる。
筒状部材7の長さとしては、特に限定されないが、0.5〜2mm程度であるのが好ましい。このような長さとすることにより、筒状部材7をその機能を発揮するのに十分な長さとすることができるとともに、筒状部材7が過度に長くなることによるガイドワイヤ1の操作性の低下を効果的に防止することができる。
具体的には、ワイヤ本体2の筒状部材7が設けられている部分S11は、その先端側の部分S12および基端側の部分S13よりも剛性が高いため、部分S12、S13と比較して湾曲変形し難くい。このような湾曲し難い部分S11が長いと、ガイドワイヤ1の操作性(特に追従性)が悪化するおそれがある。そのため、筒状部材7を上述のような長さとし、湾曲変形し難い部分S11をなるべく短くすることにより、上述のような操作性の低下を効果的に防止することができる。
筒状部材7の基端部は、基端方向へ向かって外径が漸減するテーパ部76で構成されている。そして、このテーパ部76にて、筒状部材7がワイヤ本体2に固定(接合)されている。このようなテーパ部76を有することにより、筒状部材7を含めたワイヤ本体2の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に変化させることができる。また、筒状部材7の基端を境に、その先端側と基端側の剛性差をより小さく抑えることができる。その結果、ガイドワイヤ1の血管への追従性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。
また、テーパ部76は、さらに、ワイヤ本体2と筒状部材7との間の段差を埋める段差埋め部としても機能する。そのため、カテーテルの先端がテーパ部76の外周面に沿って(外周面と摺動しながら)筒状部材7に案内される。このように、ワイヤ本体2と筒状部材7との間の段差をテーパ部76によって埋めることにより、カテーテルの引っ掛かりを防止することができる。
テーパ部76には、溶融によってワイヤ本体2側へ凹没変形した複数の溶融部77が形成されており、溶融部77がワイヤ本体2に圧接することによって筒状部材7がワイヤ本体2に固定されている。
溶融部77は、例えば、筒状部材7に対して外周側からレーザー等のエネルギーを照射し、筒状部材7を溶融、熱変形させることにより形成することができる。また、テーパ部76は、前述したようなレーザーの照射による溶融部77の形成と同時に形成することができる。
具体的には、例えば、図3(a)に示すよう、まず、第2ワイヤ22と溶接されておらず、かつ先端側樹脂層6が形成されている第1ワイヤ21と、外径が長手方向に一定な筒状部材7とを用意し、筒状部材7を第1ワイヤの基端側から挿入し、樹脂被覆層6の基端部に当接させる。この状態では、第1ワイヤ21に対して筒状部材7が摺動可能な状態となっている。
次いで、図3(b)に示すように、筒状部材7の基端部の複数個所にレーザーを矢印で示す部分にスポット状(島状)に照射する。
すると、レーザーを照射した部分が溶融してワイヤ本体2側へ凹没するように熱変形し、この変形により形成された溶融部77がワイヤ本体2にある程度の圧力を持って当接(圧接)する。これにより、筒状部材7の基端部をワイヤ本体2にかしめたような状態となり、筒状部材7がワイヤ本体2に固定される。さらに、図3(c)に示すように、このような溶融部77の前後を凹没を残しつつリューターにて研磨してテーパ部76を形成する。溶融部77の形成過程において、例えば、溶融部77の形成によってその周囲からバリ等が発生するが、このバリ等を除去しつつテーパ部76を形成することができる。
このように形成された溶融部77によって、筒状部材7をワイヤ本体2に固定することにより、筒状部材7を、例えば接着剤や半田等の他の部材を介さなくてもワイヤ本体2に固定することができるため、ガイドワイヤ1の構成が簡単となるとともに、ガイドワイヤ1の製造が容易となる。また、例えば、前述したような接着剤や半田を介して筒状部材7をワイヤ本体2に固定する場合には、隙間Sに接着剤や半田を充填しなければならず、隙間Sに接着剤や半田を充填するためには、隙間Sの厚さDをある程度大きくする必要がある。これにより、ワイヤ本体2に対する筒状部材7のがたつきが大きくなり、操作性の悪化を招くおそれがある。これに対して、ガイドワイヤ1では、溶融部77によって固定しているため、隙間Sの厚さDをより小さく設定することができ、上記のような問題の発生を効果的に防止することができる。
また、溶融部77は、溶融により焼きなまされているため、筒状部材7の溶融部77に相当する部位は、他の部分(溶融部77が形成されていない部位、例えば、先端部)よりも剛性が低くなる。本実施形態では、溶融部77は、筒状部材7の基端部にのみ形成されているため、筒状部材7の基端部の剛性は、その他の部分(中央部および先端部)よりも低いこととなる。これにより、筒状部材7の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって変化させることができ、ガイドワイヤ1の血管への追従性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。
すなわち、溶融部77を筒状部材7の長手方向(軸方向)に沿って不均一に形成することにより、筒状部材7の剛性を長手方向で変化させることができ、優れた操作性を発揮すること、または所望の操作性を付与することができる。
ここで、溶融部77は、ワイヤ本体2と溶接されていないのが好ましい。すなわち、溶融部77とワイヤ本体2とは、溶融によって一体化していないのが好ましい。これにより、ワイヤ本体2への熱ダメージが低減され、優れた操作性および信頼性を有するガイドワイヤ1を構成することができる。
また、複数の溶融部77は、筒状部材7の周方向に沿って均一(等間隔)に形成されているのが好ましい。また、各溶融部77の形状・大きさは、互いにほぼ等しいことが好ましい。これにより、筒状部材7の周方向に沿って、筒状部材7とワイヤ本体2との接合状態が均一(一定)となり、ガイドワイヤ1の操作性が向上する。なお、複数の溶融部77は、隣り合うもの同士が離間していてもよしい、接触していてもよい。
筒状部材7は、樹脂被覆層6を構成する樹脂材料よりも硬質の材料で構成され、その材料としては、金属材料を用いるのが好ましい。金属材料としては、例えば、ステンレス鋼、超弾性合金、コバルト系合金や、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金(例えば白金−イリジウム合金)等が挙げられる。特に、硬質かつ加工容易性の観点から白金−イリジウム合金を用いるのが好ましい。
このような筒状部材7を有することにより、カテーテルの先端が、筒状部材7を越えてから樹脂被覆層6に当接するまでの間に、樹脂被覆層6の基端63に接するのが防止される。その結果、たとえ基端63が若干めくれていたとしても当該基端63にカテーテルの先端が引っ掛かるのが確実に防止される。
また、ガイドワイヤ1では、筒状部材7の溶融部77によって、筒状部材7とワイヤ本体2が強固に固定されるので、ワイヤ本体2が筒状部材7付近で湾曲しても筒状部材7がワイヤ本体2に沿って湾曲する。したがって、筒状部材7とワイヤ本体2の間に無用な隙間を形成せずに、スムーズな曲がりを発現できるので、先端側被覆層6の基端側がめくれるのを防止できる。
<第2実施形態>
次いで、本発明のガイドワイヤの第2実施形態を説明する。
図4は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態が有する筒状部材を示す平面図である。
以下、本実施形態のガイドワイヤについて説明するが、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、筒状部材の構成が異なる以外は、第1実施形態のガイドワイヤと同様である。
図4に示すように、本実施形態のガイドワイヤ1Aが有する筒状部材7Aは、その外径が長手方向の全域でほぼ一定となっている。すなわち、前述した第1実施形態のようなテーパ部を有していない。また、このような筒状部材7には、その基端側に、複数の溶融部77が形成されている。反対に、筒状部材7の先端側には、溶融部77が形成されていない。
このように、溶融部77を、筒状部材7の基端部に形成することにより、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。また、筒状部材7の先端部に溶融部77を形成していないため、溶融部77を形成する際の熱を樹脂被覆層6からより離すことができ、樹脂被覆層6へ伝わる熱をより少なくすることができるため、樹脂被覆層6が溶けてしまうのを効果的に抑制することができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次いで、本発明のガイドワイヤの第3実施形態を説明する。
図5は、本発明のガイドワイヤの第3実施形態が有する筒状部材を示す平面図である。
以下、本実施形態のガイドワイヤについて説明するが、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、筒状部材の構成が異なる以外は、第1実施形態のガイドワイヤと同様である。
図5に示すように、本実施形態のガイドワイヤ1Bが有する筒状部材7Bは、その外径が長手方向の全域でほぼ一定となっている。すなわち、前述した第1実施形態のようなテーパ部を有していない。
また、溶融部77は、筒状部材7Bの外周面に対する占有率が基端側よりも先端側の方が低くなるように形成されている。これにより、筒状部材7Bの剛性を先端方向に向かって徐々に高めることができ、ガイドワイヤ1の血管への追従性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。
具体的には、複数の溶融部77は、互いにほぼ同じ形状、大きさで構成されており、かつ、筒状部材7Bの外周面の単位面積当たりに含まれる数(すなわち密度)が基端側から先端側へ向けて漸減するように形成されている。また、溶融部77は、筒状部材7Bの長手方向の全域にわたって形成されている。これにより、簡単な構成で、筒状部材7Bの剛性を先端方向に向かって徐々に高めることができる。
特に、本実施形態では、筒状部材7Bの基端部にも先端部にも、溶融部77が形成されている。筒状部材7Bの基端部および先端部に、それぞれ、溶融部77を形成し、基端部および先端部の剛性をそれぞれ低めることにより、溶融部77を形成しない場合と比較して筒状部材7の基端部および先端部を変形させ易くし、ワイヤ本体2の変形に対する追従性を高めることができる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次いで、本発明のガイドワイヤの第4実施形態を説明する。
図6は、本発明のガイドワイヤの第4実施形態が有する筒状部材を示す平面図である。
以下、本実施形態のガイドワイヤについて説明するが、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、筒状部材の構成が異なる以外は、第1実施形態のガイドワイヤと同様である。
図6に示すように、本実施形態のガイドワイヤ1Cが有する筒状部材7Cは、その外径が長手方向の全域でほぼ一定となっている。すなわち、前述した第1実施形態のようなテーパ部を有していない。
また、溶融部77は、筒状部材7Cの外周面に対する占有率が基端側よりも先端側の方が低くなるように形成されている。これにより、筒状部材7Cの剛性を先端方向に向かって徐々に高めることができ、ガイドワイヤ1の血管への追従性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。
具体的には、複数の溶融部77は、その面積が基端側から先端側へ向けて漸減するように形成されている。また、溶融部77は、筒状部材7Cの長手方向の全域にわたって形成されている。これにより、簡単な構成で、筒状部材7Cの剛性を先端方向に向かって徐々に高めることができる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
次いで、本発明のガイドワイヤの第5実施形態を説明する。
図7は、本発明のガイドワイヤの第5実施形態が有する筒状部材を示す平面図である。
以下、本実施形態のガイドワイヤについて説明するが、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、筒状部材の構成が異なる以外は、第1実施形態のガイドワイヤと同様である。
図7に示すように、本実施形態のガイドワイヤ1Dが有する筒状部材7Dは、その外径が長手方向の全域でほぼ一定となっている。また、このような筒状部材7には、その先端側に、複数の溶融部77が形成されている。反対に、筒状部材7の基端側には、溶融部77が形成されていない。
このように、溶融部77を、筒状部材7の先端部のみに形成することにより、筒状部材7Dの先端部の剛性を基端部の剛性よりも小さくすることができる。そのため、ガイドワイヤ1の血管への追従性が向上する。
このような第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明のガイドワイヤを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ガイドワイヤを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、ワイヤ本体が2本のワイヤを接合したものについて説明したが、ワイヤ本体は、1本のワイヤで構成されていてもよい。
また、前述した実施形態では、筒状部材が円管状のものについて説明したが、筒状部材は、例えば、その長手方向の全域に内外を連通するスリットが形成された、すなわち、横断面形状がC字状の形状であってもよい。
本発明のガイドワイヤは、可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、該ワイヤ本体の先端部を覆い、樹脂材料で構成された先端側被覆層とを備えるガイドワイヤであって、前記ワイヤ本体に挿通され、その先端部が前記先端側被覆層の基端部近傍に位置する筒状部材を有し、前記筒状部材には、溶融によって前記ワイヤ本体側へ凹没変形した複数の溶融部が形成されており、前記溶融部が前記ワイヤ本体に圧接することによって前記筒状部材が前記ワイヤ本体に固定されていることを特徴とする。そのため、筒状部材の溶融部によって、筒状部材とワイヤ本体が強固に固定されるので、ワイヤ本体が筒状部材付近で湾曲しても筒状部材がワイヤ本体に沿って湾曲する。したがって、筒状部材とワイヤ本体の間に無用な隙間を形成せずに、スムーズな曲がりを発現できるので、先端側被覆層の基端側がめくれるのを防止できる。
したがって、本発明のガイドワイヤは、産業上の利用可能性を有する。
1、1A、1B、1C、1D ガイドワイヤ
2 ワイヤ本体
21 第1ワイヤ
211 外径一定部
212 外径一定部
213 テーパ部
22 第2ワイヤ
221 外径一定部
222 外径一定部
223 テーパ部
31 固定材料
32 固定材料
4 コイル
6 樹脂被覆層(先端側被覆層)
61 先端面
63 基端
7、7A、7B、7C、7D 筒状部材
71 先端
76 テーパ部
77 溶融部
9 被覆層
91 内層
92 外層
93 線状体
94 凸部
95 凹部
951 底部
S11 部分
S12 部分
S13 部分

Claims (5)

  1. 可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、該ワイヤ本体の先端部を覆い、樹脂材料で構成された先端側被覆層とを備えるガイドワイヤであって、
    前記ワイヤ本体に挿通され、その先端部が前記先端側被覆層の基端部近傍に位置する筒状部材を有し、
    前記筒状部材には、溶融によって前記ワイヤ本体側へ凹没変形した複数の溶融部が形成されており、前記溶融部が前記ワイヤ本体に圧接することによって前記筒状部材が前記ワイヤ本体に固定されていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記複数の溶融部は、前記筒状部材の軸方向に沿って不均一に形成されている請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 前記筒状部材の前記溶融部に相当する部位は、他の部位よりも剛性が低い請求項1または2に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記溶融部は、前記筒状部材の基端部に形成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  5. 前記筒状部材は、外径が基端側へ向けて漸減するテーパ部を有し、該テーパ部に前記溶融部が形成されている請求項4に記載のガイドワイヤ。
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