JPWO2013061538A1 - 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法 - Google Patents

高負荷伝動用vベルト及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013061538A1
JPWO2013061538A1 JP2013540635A JP2013540635A JPWO2013061538A1 JP WO2013061538 A1 JPWO2013061538 A1 JP WO2013061538A1 JP 2013540635 A JP2013540635 A JP 2013540635A JP 2013540635 A JP2013540635 A JP 2013540635A JP WO2013061538 A1 JPWO2013061538 A1 JP WO2013061538A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
load transmission
high load
block
carbon fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2013540635A
Other languages
English (en)
Inventor
坂中 宏行
宏行 坂中
博之 橘
博之 橘
畑 克彦
克彦 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP2013540635A priority Critical patent/JPWO2013061538A1/ja
Publication of JPWO2013061538A1 publication Critical patent/JPWO2013061538A1/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/04V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber
    • F16G5/06V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber with reinforcement bonded by the rubber
    • F16G5/08V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber with reinforcement bonded by the rubber with textile reinforcement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/166V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D29/00Producing belts or bands
    • B29D29/10Driving belts having wedge-shaped cross-section

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

高負荷伝動用VベルトBは、エンドレスの張力帯10と、その長さ方向に並ぶように配設され、各々、張力帯10に係止された複数のブロック20とを備える。複数のブロック20のそれぞれは、炭素繊維で形成された補強構造材23と、それを被覆するように設けられた樹脂被覆層24とを有する。

Description

本発明は高負荷伝動用Vベルト及びその製造方法に関する。
自動車等のベルト式無段変速装置に用いられる高負荷伝動用Vベルトとして、エンドレスの張力帯の長さ方向に並ぶように複数のブロックが配設され、それらの各々が張力帯に係止された構成を有するものが公知となっている。
特許文献1には、かかる高負荷伝動用Vベルトにおいて、ブロックがアルミニウム製の補強材を樹脂被覆層で被覆した構成を有するものが開示されている。
特開2010−60114号公報
本発明の高負荷伝動用Vベルトは、エンドレスの張力帯と、該張力帯の長さ方向に並ぶように配設され、各々、該張力帯に係止された複数のブロックと、を備えたものであって、該複数のブロックのそれぞれは、炭素繊維で形成された補強構造材と、該補強構造材を被覆するように設けられた樹脂被覆層と、を有する。
本発明の高負荷伝動用Vベルトの製造方法は、ブロック成形型のキャビティに炭素繊維で形成された補強構造材を配置し、該キャビティ内に未固化樹脂材料を供給するブロック成型工程を含むものである。
高負荷伝動用Vベルトの斜視図である。 図1におけるII-II断面図である。 張力帯の側面図である。 ブロックの側面図である。 (a)及び(b)は炭素繊維糸のシート状基材への固定態様を示す図である。 (a)〜(d)は炭素繊維糸の配向パターンを示す図である。 (a)及び(b)はベルト式無段変速装置のプーリレイアウトを示す図である。 ブロックの成型を示す図である。 (a)〜(c)はベルト走行試験機の模式図である。
以下、実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(高負荷伝動用VベルトB)
図1及び2は本実施形態に係る高負荷伝動用VベルトBを示す。この本実施形態に係る高負荷伝動用VベルトBは、例えば自動車等におけるベルト式無段変速装置に用いられるものである。
本実施形態に係る高負荷伝動用VベルトBは、一対のエンドレスの張力帯10と複数のブロック20とを備え、複数のブロック20が一対の張力帯10の長さ方向に並ぶと共に一定ピッチで相互に間隔をおいて配設され、各々が一対の張力帯10に係止固定された構成を有する。この高負荷伝動用VベルトBは、例えば、ベルト長さ(張力帯10における後述の心線中心位置のベルト長さ方向の寸法)が480〜750mm、ベルトピッチ幅(張力帯10における心線中心位置のベルト幅方向の寸法)が20〜30mm、及びベルト厚さが10〜16.5mm、並びにブロック20の数が96〜375個、ブロックピッチが2〜5mm、ブロック20間の間隔が0.01〜0.5mmである。
図3は張力帯10を示す。
各張力帯10は、エンドレスの平帯状に形成されている。各張力帯10は、一方の側部が上側及び下側のそれぞれで面取り加工されており、他方の側部が傾斜面に形成されている。各張力帯10は、上面側(外周面側)にベルト幅方向に延びる断面U字溝からなる上側嵌合凹部11aがベルト長さ方向に一定ピッチで形成されていると共に、上側嵌合凹部11aに対応するように、下面側(内周面側)にベルト幅方向に延びる断面円弧溝からなる下側嵌合凹部11bがベルト長さ方向に一定ピッチで形成されている。各張力帯10は、例えば、長さが480〜750mm、幅が6〜13mm、及び厚さが1.0〜5.0mm(好ましくは1.5〜3.0mm)である。特に上側嵌合凹部11aと下側嵌合凹部11bとの底部間の最も薄い部分の厚さt1は例えば0.606〜3.0mm(好ましくは0.606〜1.5mm)である。
各張力帯10は、張力帯本体が保形ゴム層12で構成されている。保形ゴム層12には、ベルト厚さ方向の略中央に、ベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように配された心線13が埋設されている。保形ゴム層12には、上面側表面を被覆するように上側補強布14が貼設されている。保形ゴム層12には、下面側表面を被覆するように下側補強布15が貼設されている。なお、張力帯10は、上側補強布14及び下側補強布15が設けられずに、保形ゴム層12及び心線13のみで構成されていてもよい。
保形ゴム層12は、ゴム成分に種々のゴム配合剤が配合されて混練された未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧して架橋剤により架橋させたゴム組成物で形成されている。
ゴム成分としては、例えば、水素添加アクリロニトリルゴム(H−NBR)、エチレン・プロピレンコポリマー(EPR)、エチレン・プロピレン・ジエンターポリマー(EPDM)、エチレン・オクテンコポリマー、エチレン・ブテンコポリマーなどのエチレン−α−オレフィンエラストマー、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)等が挙げられる。ゴム成分は、ジメタクリル酸亜鉛やジアクリル酸亜鉛等の不飽和カルボン酸金属塩が添加されて強化された水素添加アクリロニトリルゴム(H−NBR)であってもよい。ゴム成分は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種がブレンドされて構成されていてもよい。
配合剤としては、加硫促進剤、可塑剤、補強材、老化防止剤、共架橋剤、架橋剤等が挙げられる。
加硫促進剤としては、例えば、酸化マグネシウムや酸化亜鉛(亜鉛華)などの金属酸化物、金属炭酸塩、ステアリン酸などの脂肪酸及びその誘導体等が挙げられる。加硫促進剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。加硫促進剤のゴム成分100質量部に対する配合量は例えば5〜15質量部である。
可塑剤としては、例えば、フタル酸誘導体、イソフタル酸誘導体、テトラヒドロフタル酸誘導体、アジピン酸誘導体、アゼライン酸誘導体、セバシン酸誘導体、ドデカン−2−酸誘導体、マレイン酸誘導体、フマル酸誘導体、トリメリット酸誘導体、ピロメリット酸誘導体、クエン酸誘導体、イタコン酸誘導体、オレイン酸誘導体、リシノール酸誘導体、ステアリン酸誘導体、スルホン酸誘導体、リン酸誘導体、グルタール酸誘導体、グリコール誘導体、グリセリン誘導体、パラフィン誘導体、エポキシ誘導体等が挙げられる。可塑剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。可塑剤のゴム成分100質量部に対する配合量は例えば5〜15質量部である。
補強材としては、カーボンブラックでは、例えば、チャネルブラック;SAF、ISAF、N−339、HAF、N−351、MAF、FEF、SRF、GPF、ECF、N−234などのファーネスブラック;FT、MTなどのサーマルブラック;アセチレンブラックが挙げられる。補強剤としてはシリカも挙げられる。補強剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。補強材のゴム成分100質量部に対する配合量は例えば5〜100質量部である。なお、補強材として、アラミド短繊維やナイロン短繊維などの有機短繊維や炭素短繊維などの無機短繊維も挙げられる。これらの補強用の短繊維は、配合されていてもよく、また、配合されていなくてもよい。補強用の短繊維が配合される場合、それらはベルト幅方向に配向するように設けられることが好ましい。
老化防止剤としては、アミン系、キノリン系、ヒドロキノン誘導体、フェノール系、亜リン酸エステル系のもの等が挙げられる。老化防止剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。老化防止剤のゴム成分100質量部に対する配合量は例えば0.1〜10質量部である。
共架橋剤としては、例えば、ビスマレイミド系共架橋剤、TAIC、1,2−ポリブタジエン、不飽和カルボン酸金属塩、オキシム類、グアニジン、トリメチロールプロパントリメタクリレート等が挙げられる。これらのうちビスマレイミド系共架橋剤が好ましく、具体的なビスマレイミド系共架橋剤としては、例えば、N,N−m−フェニレンビスマレイミド、4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミド、4−メチル−1,3−フェニレンビスマレイミド、1,6’−ビスマレイミド−(2,2,4−トリメチル)ヘキサン、ビスフェノールAジフェニルエーテルビスマレイミド、3,3’−ジメチル−5,5’−ジエチル−4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミド、4,4’ジフェニルエーテルビスマレイミド、4,4’−ジフェニルスルフォンビスマレイミド、1,3−ビス(3−マレイミドフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−マレイミドフェノキシ)ベンゼン等が挙げられる。共架橋剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。共架橋剤のゴム成分100質量部に対する配合量は例えば0.5〜15質量部である。
架橋剤としては、例えば、硫黄、有機過酸化物が挙げられる。架橋剤として、硫黄のみを用いてもよく、また、有機過酸化物のみを用いてもよく、さらには、それらの両方を併用してもよい。架橋剤は、硫黄の場合、ゴム成分100質量部に対する配合量が0.1〜5質量部であることが好ましく、有機過酸化物の場合、ゴム成分100質量部に対する配合量が例えば0.1〜10質量部である。但し、耐熱性の観点からは、架橋剤は有機過酸化物であることが好ましい。有機過酸化物としては、例えば、例えば、ジアシルパーオキサイド、パーオキシエステル、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド(DCP)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、1,1−ジブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等が挙げられる。
心線13は、アラミド繊維、PBO繊維、炭素繊維等の高強度繊維の撚り糸或いは組紐に接着処理が施されたもので構成されている。心線13は、例えば、800〜1200dtexのフィラメント束で構成され、外径が0.5〜1.4mmである。
心線13の接着処理は、エポキシ溶液又はイソシアネート溶液の処理液に浸漬した後に加熱する第1処理、及びRFL水溶液に浸漬した後に加熱する第2処理が施されたもので構成されている。第2処理の後、ゴム糊に浸漬した後に乾燥させる第3処理が施されていてもよいが、この第3処理は施されていないことが好ましい。
第1処理に用いられる処理液はエポキシ化合物又はイソシアネート化合物の水溶液又はトルエンやメチルエチルケトンなどを溶剤とする溶液である。
第2処理に用いられるRFL水溶液は、レゾルシン(R)−ホルマリン(F)の初期縮合物水溶液とゴムラテックス(L)との混合水溶液である。このゴムラテックスはカルボキシル化水素化ニトリルゴム(カルボキシル化H−NBR)ラテックスであることが好ましい。
第3処理に用いられるゴム糊とは、ゴム及び樹脂をトルエンやメチルエチルケトンなどを溶剤に溶解させた溶液或いは市販のゴム接着剤である。
上側及び下側補強布14,15のそれぞれは、アラミド繊維やナイロン繊維等の織布、編物、或いは不織布に、エポキシ溶液或いはイソシアネート溶液に浸漬した後に加熱する第1処理、RFL水溶液に浸漬した後に加熱する第2処理、及び必要に応じてゴム糊に浸漬或いはゴム糊をコートした後に乾燥させる第3処理が施されたもので構成されている。上側及び下側補強布14,15のそれぞれは、厚さが例えば0.2〜0.4mmである。
図4はブロック20を示す。
各ブロック20は、平面視で上底が下底よりも長い台形状の板状体のベルト幅方向の両側面部21のそれぞれに側方に開口したスリット状の嵌合部22が形成された「H」の文字を横にしたような形状に構成されている。各ブロック20は、側面視で嵌合部22より上側部分が均一厚さに形成されている一方、嵌合部22より下側部分が下方に向かうに従って厚さが薄くなるように形成されている。各ブロック20は、例えば、高さが10〜16.5mm、幅が20〜30mm、及び厚さが2〜5mmである。両側部のなす角度、すなわち、ベルト角度は例えば15〜26°である。
各ブロック20の各嵌合部22は、中央側の奥部から側部の開口に向かって均一な間隔で水平に延びるように形成されている。各嵌合部22は、上面側にベルト幅方向に延びる断面半円状の突条からなる上側嵌合凸部22aが形成されていると共に、下面側にベルト幅方向に延びる断面円弧状の突条からなる下側嵌合凸部22bが形成されている。各嵌合部22は、奥部が上側面から連続して奥側に傾斜した面とその面に連続して外側に傾斜して下側面に続く面とによって構成されている。各嵌合部22は、例えば、ベルト厚さ方向の隙間t2が1〜3mm、及びベルト幅方向の奥行きが2〜5mmである。
各ブロック20は、骨格をなすように中央に配された補強構造材23が樹脂被覆層24で被覆された構成を有する。なお、補強構造材23全体が樹脂被覆層24で被覆されている必要はなく、少なくとも張力帯10との接触部分及びプーリ接触面を構成する両側面部21(嵌合部22より上側の上側側面部及び嵌合部22より下側の下側側面部)を形成するように被覆されていればよく、その他の部分では補強構造材23が露出していてもよい。
補強構造材23は、ブロック20と同様に「H」の文字を横にしたような形状に形成され、ベルト幅方向に延びる上側及び下側ビーム23a,23bの中央部間がセンターピラー23cで上下に連結されたような構成を有する。補強構造材23は、例えば、上側ビーム23aの高さが5.0〜9.5mm、及び下側ビーム23bの高さが5.0〜9.5mmである。
補強構造材23は炭素繊維で形成されている。炭素繊維は、ポリアクリロニトリル系炭素繊維(PAN系炭素繊維)であってもよく、また、ピッチ系炭素繊維であってもよく、さらに、それらが混在したものであってもよい。炭素繊維にはシランカップリング剤等による表面処理が施されていることが望ましい。炭素繊維のフィラメント径は例えば4〜20μmである。
補強構造材23は、炭素繊維のフィラメント糸で形成されていてもよく、また、炭素繊維の紡績糸で形成されていてもよい。炭素繊維のフィラメント糸は、撚られていてもよく、また、無撚りであってもよい。炭素繊維のフィラメント糸或いは紡績糸には、炭素繊維により巻き縫いが施されていてもよい。炭素繊維のフィラメント糸或いは紡績糸の繊度は例えば50〜2000texである。
補強構造材23は、上記炭素繊維のフィラメント糸又は紡績糸とそれ以外の繊維との複合糸で形成されていてもよい。炭素繊維以外の繊維としては、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、PBO繊維などの合成繊維、木綿や麻などの天然繊維、ガラス繊維、鋼線などの金属繊維等が挙げられる。これらのうち、ブロック成型時に溶融して樹脂被覆層24と相溶することにより一体性が高められるという観点から、成型温度で溶融する熱可塑性樹脂繊維が好ましい。複合糸は、炭素繊維のフィラメント糸又は紡績糸の繊維束内又は外に炭素繊維以外の繊維が縦添えされた構成であってもよく、また、炭素繊維のフィラメント糸又は紡績糸に炭素繊維以外の繊維により巻き縫いされた構成であってもよく、さらに、それらが組み合わされた構成であってもよい。炭素繊維のフィラメント糸或いは紡績糸の繊維束内又は外に炭素繊維以外の繊維が縦添えされた構成では、撚りが施されていてもよく、また、無撚りであってもよい。複合糸において、炭素繊維とそれ以外の繊維との割合は、前者が後者よりも多くてもよく、また、前者が後者よりも少なくてもよく、さらに、前者と後者とが同一であってもよい。炭素繊維以外の繊維の繊度は例えば50〜30000texである。なお、かかる複合糸については、特開2010−121250号公報に開示されている。
補強構造材23は、炭素繊維のフィラメント糸或いは紡績糸が複数本集められて組紐状に構成された編糸で形成されていてもよい。
補強構造材23は、図5(a)及び(b)に示すように、炭素繊維のフィラメント糸、紡績糸、複合糸、或いは編糸(以下「炭素繊維糸T」という。)がブロック形状のシート状基材25に固定されて構成されていてもよい。炭素繊維をエポキシ樹脂等で固めた板状のプリプレグを用いて予備成形を行った後、それをオートクレーブ等に入れて樹脂を硬化させる炭素繊維強化樹脂成形品の製造方法、或いは、炭素繊維の織布等を所定形状に裁断して金型のキャビティ内に配置し、そこに未固化樹脂材料を供給して硬化させる炭素繊維強化樹脂成形品の製造方法では、予備成形や織布等の切断により炭素繊維の大きなロスが発生するが、炭素繊維糸Tがシート状基材25に固定された補強構造材23を用いれば、これらの場合に比較して、炭素繊維のロスの発生を著しく低減することができる。シート状基材25としては、例えば、ポリエチレン樹脂シート、ポリプロピレン樹脂シートなどの熱可塑性樹脂シート;ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、PBO繊維などの合成繊維で形成された織布や編物や不織布等が挙げられる。これらのうち、ブロック成型時に溶融して樹脂被覆層24と相溶することにより一体性が高められるという観点から、例えば、融点が130℃以下のポリエチレン樹脂シートなどの熱可塑性樹脂シートやポリエチレン繊維などの熱可塑性樹脂繊維で形成された織布や編物や不織布が好ましい。シート状基材25の厚さは例えば0.1〜10mmである。
補強構造材23は、図5(a)に示すように、炭素繊維糸T自体によりシート状基材25が縫われ、炭素繊維によりシート状基材25に刺繍が施された構成であってもよい。また、補強構造材23は、図5(b)に示すように、炭素繊維糸Tがシート状基材25に細い炭素繊維糸等からなる縫付糸26により縫い付けられて刺繍が施された構成であってもよい。かかる補強構造材23は、具体的には、例えば、シート状基材25に炭素繊維糸Tを押さえ付けながら置いて並べ、それらを瞬時に縫付糸26で縫って炭素繊維糸Tをシート状基材25に位置固定して刺繍する方法で得ることができ、工業用のロックミシンを用いて作製することができる。これらの場合において、炭素繊維の折損を抑制する観点から、炭素繊維糸Tの折り返し間距離は1mm以上であることが好ましく、2mm以上であることがより好ましく、5mm以上であることがさらに好ましい。
また、これらの場合において、炭素繊維糸Tの配向パターンとして、図6(a)に示すように、上側及び下側ビーム23a,23bにおいて炭素繊維糸Tが実質的にベルト幅方向に延びるように設けられていると共に、センターピラー23cにおいて炭素繊維糸Tがベルト厚さ方向に延びるように設けられていることが好ましい。また、図6(b)に示すように、上側及び下側ビーム23a,23bにおいては、炭素繊維糸Tがプーリ接触面を構成する両側面部21に対して垂直方向に延びるように設けられていてもよい。さらに、ブロック20には、嵌合部22奥の上下の角部に嵌合部22の開口を拡げるように応力が集中することから、図6(c)に示すように、この部分に対応する補強構造材23における上側及び下側ビーム23a,23bのそれぞれとセンターピラー23cとの結合部において、補強効果を高める観点から、炭素繊維糸Tがセンターピラー23cから上側及び下側ビーム23a,23bのそれぞれの両側外向きに傾斜した方向に延びるように設けられていてもよい。また、図6(d)に示すように、炭素繊維糸Tがシート状基材25の輪郭に沿って多層に設けられていてもよい。このパターンでは、上側及び下側ビーム23a,23b並びにセンターピラー23cを補強する炭素繊維糸Tが連続することに加え、上側及び下側ビーム23a,23bのそれぞれとセンターピラー23cとの結合部において炭素繊維糸Tが高密度に配設されることにより、高い補強効果を得ることができる。
補強構造材23は、炭素繊維が一方向に配向するように配されたプリプレグで構成されていてもよい。具体的には、例えば、補強構造材23は、炭素繊維が一方向に配向するように配されたプリプレグシートを裁断積層成形して構成されたものであってもよい。この場合、炭素繊維はベルト幅方向に配向するように設けられていることが好ましい。
補強構造材23は、炭素繊維糸Tで形成された三次元織物で構成されていてもよい。
ブロック20に含まれる炭素繊維の最大長さは、ブロック20の高い補強効果が得られるという観点から1mm以上であることが好ましく、2mm以上であることがより好ましく、5mm以上であることがさらに好ましい。ブロック20に含まれる補強構造材23を形成する炭素繊維の含有量は、ブロック20の高い補強効果が得られるという観点から15〜95体積%であることが好ましく、25〜80体積%であることがより好ましく、30〜75体積%であることがさらに好ましい。
ブロック20には、単一の補強構造材23が埋設されていてもよく、また、複数の補強構造材23が積層されて埋設されていてもよい。また、ブロック20には、補強構造材23に加えて、従来よりも薄肉の金属補強材が埋設されていてもよい。
樹脂被覆層24は、マトリクス樹脂に樹脂配合剤が配合された樹脂組成物で形成されている。樹脂被覆層24の層厚さは例えば0.8〜1.5mmである。
樹脂被覆層24を形成する樹脂組成物のマトリクス樹脂は、熱硬化性樹脂であってもよく、また、熱可塑性樹脂であってもよい。熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。マトリクス樹脂は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。マトリクス樹脂は、熱硬化性樹脂のみで構成されていてもよく、また、熱可塑性樹脂のみで構成されていてもよく、さらに、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とがブレンドされたものであってもよい。マトリクス樹脂は、その他にゴム成分等を含んでいてもよい。
樹脂被覆層24は、マトリクス樹脂に炭素短繊維が配合された炭素短繊維補強樹脂組成物で形成されていてもよい。特に、少なくともプーリ接触面を構成する両側部21は、耐摩擦摩耗性を向上させる観点から、炭素短繊維が配合された熱硬化性樹脂の炭素短繊維補強樹脂組成物で形成されていることが好ましい。炭素短繊維は、ポリアクリロニトリル系炭素短繊維(PAN系炭素短繊維)であってもよく、また、ピッチ系炭素短繊維であってもよく、さらに、それらが混在したものであってもよい。炭素短繊維のマトリクス樹脂100質量部に対する配合量は例えば10〜40質量部である。樹脂被覆層24に含まれる炭素短繊維の長さは例えば50〜150μmである。
樹脂被覆層24を形成する樹脂組成物には、その他、グラファイト粉末、パラアラミド短繊維等が配合されていてもよい。パラアラミド短繊維は、例えば、繊維長が1〜3mmであり、マトリクス樹脂100質量部に対する配合量が2〜5質量部である。グラファイト粉末は、例えば、粒径が5〜10μmであり、マトリクス樹脂100質量部に対する配合量が15〜20質量部である。なお、マトリックス樹脂が熱硬化性樹脂の場合、樹脂被覆層24を形成するブロック成型用樹脂材料には硬化剤が配合されていてもよい。
本実施形態に係る高負荷伝動用VベルトBでは、複数のブロック20の嵌合部22にそれらを連結するように張力帯10が嵌め入れられている。具体的には、各ブロック20の各嵌合部22には、面取り加工された一方の側部の方から張力帯10が挿入され、嵌合部22の上側面の上側嵌合凸部22aが張力帯10の上側面の上側嵌合凹部11aに嵌合すると共に、嵌合部22の下側面の下側嵌合凸部22bが張力帯10の下側面の下側嵌合凹部11bに嵌合し、且つ嵌合部22の奥部に張力帯10の一方の側部が当接するように、嵌合部22に張力帯10が嵌め入れられている。そして、それによってエンドレスの張力帯10にベルト長さ方向に沿って一定ピッチで相互に間隔をおくように複数のブロック20が係止固定された構造が構成されると共に、複数のブロック20の両側面部21及び外側に露出した張力帯10の他方の側面がプーリ接触面に構成されている。
また、本実施形態に係る高負荷伝動用VベルトBでは、張力帯10の上側及び下側嵌合凹部11a,11b間の厚さt1よりもブロック20の嵌合部22の隙間t2が若干小さい。従って、張力帯10は圧縮状態でブロック20の嵌合部22に嵌め入れられている。ここで、その締め代t1−t2は例えば0.006〜0.150mmであり、ブロック20の嵌合部22の隙間の隙間t2に対する締め代t1−t2の割合である締め代率をα={(t1−t2)/t2}×100で表すとするとα=1〜5%であることが好ましい。
さらに、本実施形態に係る高負荷伝動用VベルトBでは、張力帯10はブロック20からはみ出して突出した状態に設けられており、これによって高負荷伝動用VベルトBがプーリに突入する際の衝撃を突出した張力帯10により緩和することができる。ここで、その突出量の出代Δdは例えば0.02〜0.25mmであり、一方、ベルトピッチライン(心線中心位置)における張力帯10の挿入幅wは例えば6〜13mmであり、ベルトピッチラインにおけるブロック20の張力帯噛合位置での張力帯10の挿入幅wに対する出代Δdの割合である出代率をβ=(Δd/w)×100で表すとするとβ=0.3〜1.5%であることが好ましい。なお、この出代Δdは、高負荷伝動用VベルトBの側面をコントレーサ(輪郭形状測定器)で走査すれば容易に測定することができる。
以上の構成の本実施形態に係る高負荷伝動用VベルトBによれば、ブロック20の補強構造材23が炭素繊維で形成されているので、従来のアルミニウム製の補強材を用いたものと比較して、高負荷伝動用VベルトB全体の軽量化を図ることができる。具体的には、ブロック20の密度が1.5〜2.2g/cm3まで軽量化されることが好ましく、1.5〜1.8g/cm3まで軽量化されることがより好ましく、1.4〜1.6g/cm3まで軽量化されることがさらに好ましい。また、高負荷伝動用VベルトBとしては、ベルト単位長さ当たりの質量が0.25〜0.46g/mmまで軽量化されることが好ましい。
図7(a)及び(b)は本実施形態に係る高負荷伝動用VベルトBを用いたベルト式無段変速装置70を示す。
このベルト式無段変速装置70は、駆動軸71とそれに平行に配置された従動軸73とを備え、駆動軸71上に駆動プーリ72が、また、従動軸73上に駆動プーリ72と略同径の従動プーリ74が、それぞれ設けられている。駆動プーリ72は、駆動軸71上に回転一体に且つ摺動不能に固定された固定シーブとそれに対向するように回転一体に且つ摺動可能に支持された可動シーブとを備えている。同様に、従動プーリ74は、従動軸73上に回転一体に且つ摺動不能に固定された固定シーブとそれに対向するように回転一体に且つ摺動可能に支持された可動シーブとを備えている。駆動プーリ72及び従動プーリ74のそれぞれは、固定シーブと可動シーブとの間にV溝が構成され、これらの駆動プーリ72及び従動プーリ74のV溝間に高負荷伝動用VベルトBが巻き掛けられている。駆動プーリ72及び従動プーリ74のそれぞれは、プーリピッチ径が例えば40〜150mmの範囲で可変に構成されている。
そして、このベルト式無段変速装置70では、ベルト伝動に要する動力が駆動軸71側で供給されて従動軸73側で消費され、また、駆動プーリ72のベルト巻き掛け径及び従動プーリ74の巻き掛け径が変化することにより高負荷伝動用VベルトBの走行速度が変化するように構成されている。具体的には、駆動プーリ72の可動シーブを固定シーブに接近させ、且つ従動プーリ74の可動シーブを固定シーブから遠ざけると、図7(a)に示すように、駆動プーリ72のベルト巻き掛け径の方が従動プーリ74のベルト巻き掛け径よりも大きくなり、その結果、高負荷伝動用VベルトBは高速で走行することとなる。逆に、駆動プーリ72の可動シーブを固定シーブから遠ざけ、且つ従動プーリ74の可動シーブを固定シーブに接近させると、図7(b)に示すように、駆動プーリ72のベルト巻き掛け径の方が従動プーリ74のベルト巻き掛け径よりも小さくなり、その結果、高負荷伝動用VベルトBは低速で走行することとなる。
(高負荷伝動用VベルトBの製造方法)
次に、高負荷伝動用VベルトBの製造方法について説明する。
<張力帯作製工程>
−未架橋ゴム組成物準備−
バンバリーミキサー等のゴム練り加工機にゴム成分を投入して素練りした後、これにゴム配合剤を投入して混練りする。そして、練り上がった未架橋ゴム組成物をカレンダロールによりシート状に加工してシート状の未架橋ゴム組成物を得る。
−心線準備−
撚り糸又は組紐に、RFL水溶液に浸漬した後に加熱する処理及び/又はゴム糊に浸漬した後に乾燥させる処理を施して心線13と得る。なお、これらの処理の前に撚り糸等にエポキシ溶液やイソシアネート溶液に浸漬した後に乾燥させる処理を施してもよい。
−上側及び下側補強布準備−
織布、編物、或いは不織布に、RFL水溶液に浸漬した後に加熱する処理及び/又はゴム糊に浸漬或いはゴム糊をコートした後に乾燥させる処理を施して上側及び下側補強布14,15を得る。なお、これらの処理の前に織布等に、エポキシ溶液やイソシアネート溶液に浸漬した後に乾燥させる処理を施してもよい。
−張力帯成型−
張力帯10の下側嵌合凹部形状の金型軸方向に延びる突条が外周面に周方向に等ピッチで設けられた円筒金型を筒状に形成した下側補強布15で被覆し、その上にシート状の未架橋ゴム組成物を所定層積層して設ける。
次いで、加熱加圧装置の中にその円筒金型を入れ、未架橋ゴム組成物の架橋が半分程度進行するように、装置内を所定の温度及び圧力に設定して所定時間その状態を保持する。このとき、未架橋ゴム組成物の架橋が半分程度進行して保形ゴム層12の下側半分の形状が形成される。また、未架橋ゴム組成物が流動して円筒金型に設けられた突条が下側補強布15を押圧して下側嵌合凹部11bが形成される。
続いて、加熱加圧装置の中から円筒金型を取り出し、半架橋したゴム組成物の上から心線13を等ピッチで螺旋状に巻き付け、その上に再びシート状の未架橋ゴム組成物を所定層積層して設け、その上から筒状に形成した上側補強布14を被せる。
次いで、張力帯10の上側嵌合凹部形状の軸方向に延びる突条が内周面の周方向に等ピッチで設けられた筒状のスリーブを最外層に被せる。
そして、加熱加圧装置の中に材料をセットした円筒金型を入れ、装置内を所定の温度及び圧力に設定して所定時間その状態を保持する。このとき、半架橋ゴム組成物及び未架橋ゴム組成物の架橋が進行して保形ゴム層12が形成される。また、未架橋ゴム組成物が流動してスリーブに設けられた突条が上側補強布14を押圧して上側嵌合凹部11aが形成される。さらに、心線13表面の接着剤と保形ゴム層12とが相互拡散することにより、心線13が保形ゴム層12に一体に接着すると共に、上側及び下側補強布14,15に付着した接着剤と保形ゴム層12とが相互拡散することにより、上側及び下側補強布14,15が保形ゴム層12に一体に接着する。
以上のようにして、円筒金型表面に円筒状のスラブが成型される。
最後に、加熱加圧装置から円筒金型を取り出し、その周面上に形成された円筒状のスラブを脱型し、これを所定幅の帯状に輪切りして面取り加工等を施すことにより張力帯10を得る。
<ブロック成型工程>
−ブロック成型用樹脂材料準備−
二軸混練機等の樹脂混練機にマトリクス樹脂及び樹脂配合剤を投入して混練し、回収した混練物を粉砕して粉状化乃至粒状化してブロック成型用樹脂材料を得る。
−ブロック成型−
図8に示すようにブロック成型機の金型80のキャビティC内に補強構造材23を配置して型締めした後、キャビティC内に樹脂被覆層24を形成する未固化のブロック成型用樹脂材料Mを供給することによりブロック20を成型する。
ここで、補強構造材23を形成する炭素繊維間への未固化樹脂材料の含浸を高める観点からは、未固化樹脂材料の粘度はより低いことが好ましく、この点については成型温度等の成型加工条件の設定により制御することができる。
また、このブロック成型工程は、射出成形で行うことも可能であるが、上記と同様の理由から、低粘度の未固化のブロック成型用樹脂材料Mを用いるRIM(Reaction Injection Molding)成形又はRTM(Resin Transfer Molding)成形で行うことが好ましい。さらに、ブロック20内におけるボイドの発生を抑制することを考慮すれば、VaRTM(Vacuum assisted Resin Transfer Molding)成形で行うことが好ましい。
さらに、補強構造材23が炭素繊維と熱可塑性樹脂繊維との複合糸で形成されている場合には、熱により炭素繊維の周りの熱可塑性樹脂繊維が溶融して炭素繊維に含浸することから、このブロック成型工程はプレス成形でも行うことができる。
金型80を冷却した後、型開きしてブロック20を取り出す。なお、マトリクス樹脂が熱硬化性樹脂の場合、その後、ブロック20にアニール処理等することにより樹脂被覆層24を十分に硬化させることが好ましい。アニール温度は例えば190〜195℃であり、アニール時間は例えば2〜4時間である。
<組立工程>
一方の張力帯10の上側及び下側嵌合凹部11a,11bにそれぞれブロック20の上側及び下側嵌合凸部22a,22bを対応させ、上側及び下側嵌合凹部11a,11bにそれぞれ上側及び下側嵌合凸部22a,22bが嵌め入れられるように、ブロック20の一方の嵌合部22に張力帯10を挿入し、ブロック20を張力帯10に係止させる。この操作を張力帯10の全周について行う。同様に、他方の張力帯10をブロック20の他方の嵌合部22に挿入し、それによって高負荷伝動用VベルトBを得る。
(高負荷伝動用Vベルト)
以下の実施例1〜5及び比較例1〜4の高負荷伝動用Vベルトを作製した。それぞれの構成は表1にも示す。
<実施例1>
ブロック成型用樹脂材料として、マトリックス樹脂であるフェノール樹脂(フェノールアラルキル樹脂50質量%及びノボラックフェノール樹脂50質量%)100質量部に対し、PAN系炭素短繊維72.5質量部、グラファイト粉末17.5質量部、パラアラミド短繊維2.8質量部、及び硬化剤のヘキサミン15質量部を配合して混練したものを調製した。このブロック成型用樹脂材料の密度は1.44g/cm3であった。
補強構造材として、炭素繊維が一方向に配向するように配されたプリプレグシート(東邦テナックス社製、一方向プリプレグ 商品名:HTS40、炭素繊維含有率60% 厚さ0.19mm)を11枚積層し、炭素繊維の配向方向がベルト幅方向に対応するようにブロック形状に裁断成形したものを準備した。この補強構造材の密度は1.51g/cm3であった。
上記補強構造材をブロック成型機の金型のキャビティ内に配置して型締めした後、上記ブロック成型用樹脂材料を溶融させたものをキャビティ内に射出することにより、補強構造材を形成する炭素繊維の含有量を60体積%としたブロックを成型した。このブロックの密度は1.50g/cm3であった。ブロックに含まれる炭素繊維の最大長さは1.95mmであった。
そして、このブロックを用いた上記実施形態と同様の構成の高負荷伝動用Vベルトを作製し、それを実施例1とした。
実施例1のベルト長さは612mm、ベルトピッチ幅は25mm、ベルト厚さは12.8mm、及びベルト角度は26°、並びにブロックの数は204個、ブロックピッチは3mm、及びブロック間の間隔は0.05mmであった。また、実施例1のベルト質量は215.5g(張力帯総質量78.0g及びブロック総質量137.5g)、従って、ベルト単位長さ当たりの質量は0.35kg/mであった。
なお、張力帯の保形ゴム層はジメタクリル酸亜鉛が添加されて強化された水素添加アクリロニトリルゴム組成物、心線はアラミド繊維の組紐、並びに上側及び下側補強布はナイロン繊維織布でそれぞれ形成した。
<実施例2>
補強構造材として、ブロック形状に形成したシート状基材としての厚さ200μmのポリエチレンシートに、炭素繊維のフィラメント糸(東邦テナックス社製、商品名:HTS40、7μ×3000本、200tex)により、炭素繊維の配向方向がベルト幅方向に対応するように刺繍を施したものを用いたことを除いて実施例1と同一構成の高負荷伝動用Vベルトを作製し、それを実施例2とした。
実施例2のベルト質量は215.5g(張力帯総質量78.0g及びブロック総質量137.5g)、従って、ベルト単位長さ当たりの質量は0.35kg/mであった。
なお、補強構造材の密度は1.51g/cm3、ブロックの密度は1.50g/cm3、ブロックに含まれる炭素繊維の最大長さは1.80mm、ブロックに含まれる補強構造材を形成する炭素繊維の含有量は60体積%であった。
<実施例3>
補強構造材として、ブロック形状に形成したシート状基材としての厚さ200μmのポリエチレンシートに炭素繊維のフィラメント糸とポリプロピレン繊維のフィラメント糸とを1:1の割合で引き揃え、それらをポリプロピレン繊維により巻き縫いした複合糸(実施例2の炭素繊維のフィラメント糸と同一太さ)により、炭素繊維の配向方向がベルト幅方向に対応するように刺繍を施したものを用いたことを除いて実施例1と同一構成の高負荷伝動用Vベルトを作製し、それを実施例3とした。
実施例3ベルト質量は215.5g(張力帯総質量78.0g及びブロック総質量137.5g)、従って、ベルト単位長さ当たりの質量は0.35kg/mであった。
なお、補強構造材の密度は1.51g/cm3、ブロックの密度は1.50g/cm3、ブロックに含まれる炭素繊維の最大長さは1.90mm、ブロックに含まれる補強構造材を形成する炭素繊維の含有量は60体積%であった。
<実施例4>
補強構造材として、ブロック形状に形成したシート状基材としての厚さ200μmのポリエチレンシートに炭素繊維の紡績糸(実施例2の炭素繊維のフィラメント糸と同一太さ)により、炭素繊維の配向方向がベルト幅方向に対応するように刺繍を施したものを用い、ブロックに含まれる補強構造材を形成する炭素繊維の含有量を35体積%とし、ベルトピッチ幅を20mmに形成したことを除いて実施例1と同一構成の高負荷伝動用Vベルトを作製し、それを実施例4とした。
実施例4のベルト質量は186.1g(張力帯総質量63.0g及びブロック総質量123.1g)、従って、ベルト単位長さ当たりの質量は0.30kg/mであった。
なお、補強構造材の密度は1.32g/cm3、ブロックの密度は1.34g/cm3、ブロックに含まれる炭素繊維の最大長さは1.90mmであった。
<実施例5>
補強構造材として、ブロック形状に形成したシート状基材としての厚さ200μmのポリエチレンシートに炭素繊維の紡績糸(実施例2の炭素繊維のフィラメント糸と同一太さ)により、炭素繊維の配向方向がベルト幅方向に対応するように刺繍を施したものを用い、ブロックに含まれる補強構造材を形成する炭素繊維の含有量を95体積%とし、ベルトピッチ幅を20mmに形成したことを除いて実施例1と同一構成の高負荷伝動用Vベルトを作製し、それを実施例5とした。
実施例5のベルト質量は219.3g(張力帯総質量63.0g及びブロック総質量156.3g)、従って、ベルト単位長さ当たりの質量は0.36kg/mであった。
なお、補強構造材の密度は1.76g/cm3、ブロックの密度は1.70g/cm3、ブロックに含まれる炭素繊維の最大長さは1.90mmであった。
<比較例1>
補強構造材の代わりに、JIS H 4000におけるA2024P T361のジュラルミンで形成された金属補強材を用いたことを除いて実施例1と同一構成の高負荷伝動用Vベルトを作製し、それを比較例1とした。
比較例1のベルト質量は305.3g(張力帯総質量78.0g及びブロック総質量227.3g)、従って、ベルト単位長さ当たりの質量は0.50kg/mであった。
なお、金属補強材の密度は2.70g/cm3、ブロックの密度は2.48g/cm3、ブロックに含まれる炭素繊維の最大長さは0.1mmであった。
<比較例2>
ブロック成型用樹脂材料として、マトリックス樹脂である4,6ナイロン樹脂100質量部に対し、PAN系炭素短繊維30質量部を配合して混練したものを用い、また、補強構造材を埋設せずに作製したブロックを用いたことを除いて実施例1と同一構成の高負荷伝動用Vベルトを作製し、それを比較例2とした。
比較例2のベルト質量は210.2g(張力帯総質量78.0g及びブロック総質量210.2g)、従って、ベルト単位長さ当たりの質量は0.34kg/mであった。
なお、ブロックの密度は1.44g/cm3、ブロックに含まれる炭素繊維の最大長さは0.1mmであった。
<比較例3>
ベルトピッチ幅を20mmに形成したことを除いて比較例1と同一構成の高負荷伝動用Vベルトを作製し、それを比較例3とした。
比較例3のベルト質量は216.5g(張力帯総質量63.0g及びブロック総質量153.5g)、従って、ベルト単位長さ当たりの質量は0.35kg/mであった。
なお、ブロックの密度は2.28g/cm3、及びブロックに含まれる炭素繊維の最大長さは0.1mmであった。
<比較例4>
ベルトピッチ幅を20mmに形成したことを除いて比較例2と同一構成の高負荷伝動用Vベルトを作製し、それを比較例4とした。
比較例4のベルト質量は159.9g(張力帯総質量63.0g及びブロック総質量96.9g)、従って、ベルト単位長さ当たりの質量は0.26kg/mであった。
なお、ブロックの密度は1.44g/cm3、ブロックに含まれる炭素繊維の最大長さは0.1mmであった。
Figure 2013061538
(試験評価方法)
駆動プーリ及び従動プーリがチャンバー内に設けられたベルト走行試験機を用い、以下の各項目を試験評価するためのベルト走行試験を行った。
<ベルト伝動効率>
実施例1〜5及び比較例1〜4のそれぞれの高負荷伝動用VベルトBについて、図9(a)に示すように、プーリピッチ径(高負荷伝動用VベルトBを巻き掛けたときの心線位置の径)が65.0mmの駆動プーリ91及びプーリピッチ径が130mmの従動プーリ92に巻き掛けると共に、従動プーリ92に4000Nのデッドウエイト(DW)を負荷し、チャンバー93内に90℃の空気を吹き込みながら、駆動軸トルク80.0N・mで駆動プーリ91を2600±60rpmの回転数で回転させた。そして、このときのN1:入力回転数、N2:出力回転数、Tr1:入力トルク、及びTr2:出力トルクを求め、(N2×Tr2)/(N1×Tr1))×100をベルト伝動効率として算出した。
<高速高負荷耐熱耐久寿命>
実施例1〜5及び比較例1〜4のそれぞれの高負荷伝動用VベルトBについて、図9(b)に示すように、プーリピッチ径が130mmの駆動プーリ91及びプーリピッチ径が60.0mmの従動プーリ92に巻き掛けると共に、従動プーリ92に2300Nのデッドウエイト(DW)を負荷し、チャンバー93内に120℃の空気を吹き込みながら、駆動軸トルク65.0N・mで駆動プーリ91を5800±60rpmの回転数で回転させ、最長走行時間500時間としてベルトが破壊するまで走行させた。そして、ベルトが破壊するまでの走行時間を高速高負荷耐熱耐久寿命とした。
<ベルト騒音>
実施例1〜5及び比較例1〜4のそれぞれの高負荷伝動用VベルトBについて、図9(c)に示すように、プーリピッチ径が130mmの駆動プーリ91及びプーリピッチ径が60.0mmの従動プーリ92に巻き掛けると共に、従動プーリ92に4000Nのデッドウエイト(DW)を負荷し、チャンバー93内に23±4℃の空気を吹き込みながら、駆動軸を無負荷として駆動プーリ91を0〜3000rpmの回転数の範囲で変動させながら回転させた。そして、このときベルトスパン間中央でベルト側面から10mmの位置で騒音測定器を用いて計測した騒音の最大値をベルト騒音とした。
(試験評価結果)
表2は試験結果を示す。
Figure 2013061538
ベルト伝動効率は、実施例1が98%、実施例2が97%、実施例3が98%、実施例4が98%、及び実施例5が98%、並びに比較例1が95%、比較例2が97%、比較例3が95%、及び比較例4が97%であった。
高速高負荷耐熱耐久寿命は、実施例1〜5が500時間以上、並びに、比較例1が500時間以上、比較例2が24時間(ブロック破損)、比較例3が500時間以上、及び比較例4が20時間(ブロック破損)であった。
ベルト騒音は、実施例1が74dB、実施例2が75dB、実施例3が75dB、実施例4が76dB、及び実施例5が76dB、並びに比較例1が90dB、比較例2が75dB、比較例3が85dB、及び比較例4が75dBであった。
本発明は高負荷伝動用Vベルト及びその製造方法について有用である。
B 高負荷伝動用Vベルト
C キャビティ
T 炭素繊維糸
10 張力帯
11a 上側嵌合凹部
11b 下側嵌合凹部
12 保形ゴム層
13 心線
14 上側補強布
15 下側補強布
20 ブロック
21 側面部
22 嵌合部
22a 上側嵌合凸部
22b 下側嵌合凸部
23 補強構造材
23a 上側ビーム
23b 下側ビーム
23c センターピラー
24 樹脂被覆層
25 シート状基材
26 縫付糸
70 ベルト式無段変速装置
71 駆動軸
72 駆動プーリ
73 従動軸
74 従動プーリ
80 金型
91 駆動プーリ
92 従動プーリ
93 チャンバー

Claims (15)

  1. エンドレスの張力帯と、
    上記張力帯の長さ方向に並ぶように配設され、各々、該張力帯に係止された複数のブロックと、
    を備えた高負荷伝動用Vベルトであって、
    上記複数のブロックのそれぞれは、炭素繊維で形成された補強構造材と、該補強構造材を被覆するように設けられた樹脂被覆層と、を有する高負荷伝動用Vベルト。
  2. 請求項1に記載された高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記補強構造材は、炭素繊維がシート状基材に固定されて構成されている高負荷伝動用Vベルト。
  3. 請求項2に記載された高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記補強構造材は、炭素繊維によりシート状基材に刺繍が施されて構成されている高負荷伝動用Vベルト。
  4. 請求項1に記載された高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記補強構造材は、炭素繊維が一方向に配向するように配されたプリプレグで構成されている高負荷伝動用Vベルト。
  5. 請求項4に記載された高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記補強構造材は、炭素繊維がベルト幅方向に配向するように設けられている高負荷伝動用Vベルト。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載された高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記補強構造材が炭素繊維のフィラメント糸又は紡績糸で形成されている高負荷伝動用Vベルト。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載された高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記補強構造材が炭素繊維とそれ以外の繊維との複合糸で形成されている高負荷伝動用Vベルト。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載された高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    ベルト単位長さ当たりの質量が0.25〜0.46g/mmである高負荷伝動用Vベルト。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載された高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記ブロックの密度が1.5〜2.2g/cm3である高負荷伝動用Vベルト。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載された高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記ブロックに含まれる炭素繊維の最大長さが1mm以上である高負荷伝動用Vベルト。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載された高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記ブロックに含まれる上記補強構造材を形成する炭素繊維の含有量が15〜95体積%である高負荷伝動用Vベルト。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載された高負荷伝動用Vベルトにおいて、
    上記樹脂被覆層における少なくともプーリ接触面を構成する部分は炭素短繊維が配合された熱硬化性樹脂で形成されている高負荷伝動用Vベルト。
  13. エンドレスの張力帯と、
    上記張力帯の長さ方向に並ぶように配設され、各々、該張力帯に係止された複数のブロックと、
    を備えた高負荷伝動用Vベルトの製造方法であって、
    ブロック成形型のキャビティに炭素繊維で形成された補強構造材を配置し、該キャビティ内に未固化樹脂材料を供給するブロック成型工程を含む高負荷伝動用Vベルトの製造方法。
  14. 請求項13に記載された高負荷伝動用Vベルトの製造方法において、
    上記ブロック成型工程をRIM成形、RTM成形、又はVaRTM成形で行う高負荷伝動用Vベルトの製造方法。
  15. 請求項13に記載された高負荷伝動用Vベルトの製造方法において、
    補強構造材が炭素繊維と熱可塑性樹脂繊維との複合糸で形成されており、
    上記ブロック成型工程をプレス成形で行う高負荷伝動用Vベルトの製造方法。
JP2013540635A 2011-10-26 2012-10-15 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法 Withdrawn JPWO2013061538A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013540635A JPWO2013061538A1 (ja) 2011-10-26 2012-10-15 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011234937 2011-10-26
JP2011234937 2011-10-26
JP2013540635A JPWO2013061538A1 (ja) 2011-10-26 2012-10-15 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2013061538A1 true JPWO2013061538A1 (ja) 2015-04-02

Family

ID=48167394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013540635A Withdrawn JPWO2013061538A1 (ja) 2011-10-26 2012-10-15 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20140235393A1 (ja)
EP (1) EP2772662A4 (ja)
JP (1) JPWO2013061538A1 (ja)
KR (1) KR20140082833A (ja)
WO (1) WO2013061538A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6843759B2 (ja) 2015-03-31 2021-03-17 フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド ガスを気道に供給するためのユーザインタフェース及びシステム
WO2017061100A1 (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 バンドー化学株式会社 Vリブドベルト及びその製造方法
US9601567B1 (en) * 2015-10-30 2017-03-21 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Multiple Fin FET structures having an insulating separation plug
JP6699343B2 (ja) * 2016-05-18 2020-05-27 日本製鉄株式会社 接合体及びその製造方法
US11324908B2 (en) 2016-08-11 2022-05-10 Fisher & Paykel Healthcare Limited Collapsible conduit, patient interface and headgear connector
JP7272529B2 (ja) * 2017-04-27 2023-05-12 ゲイツ コーポレイション 一方向帆布により強化された同期ベルト
US10743608B2 (en) 2017-12-28 2020-08-18 Under Armour, Inc. Fiber reinforced plate for articles of footwear and methods of making

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0516433Y2 (ja) * 1986-04-05 1993-04-30
JPS63318345A (ja) * 1987-06-22 1988-12-27 Toray Ind Inc Vベルト
JPH04224342A (ja) * 1990-12-25 1992-08-13 Bando Chem Ind Ltd 高負荷伝動ベルト用ブロック及びその製造方法
JP2003065393A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Bando Chem Ind Ltd 導電性伝動ベルト
JP2004239432A (ja) * 2003-01-15 2004-08-26 Bando Chem Ind Ltd 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法
JP2005308172A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Mitsuboshi Belting Ltd 高負荷伝動ベルト
JP2010060114A (ja) 2008-09-05 2010-03-18 Bando Chem Ind Ltd 高負荷伝動用vベルト
JP2010133551A (ja) * 2008-10-31 2010-06-17 Mitsuboshi Belting Ltd 高負荷伝動ベルト
JP5279121B2 (ja) 2008-11-21 2013-09-04 兵庫県 繊維強化複合材料

Also Published As

Publication number Publication date
KR20140082833A (ko) 2014-07-02
US20140235393A1 (en) 2014-08-21
WO2013061538A1 (ja) 2013-05-02
EP2772662A4 (en) 2015-06-17
EP2772662A1 (en) 2014-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013061538A1 (ja) 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法
KR102165523B1 (ko) V 벨트 및 그 제조방법
JP4768893B2 (ja) 摩擦伝動ベルト
KR102070476B1 (ko) 전동 벨트
JP5829614B2 (ja) 摩擦伝動ベルト
JP5156881B2 (ja) Vリブドベルトの製造方法
CN108700162B (zh) 齿形带
CN103511555A (zh) 用于动力传递皮带的覆盖织物和带齿皮带
WO2019069842A1 (ja) 伝動ベルト
EP1130284B1 (en) Power transmission belt and method of manufacturing the power transmission belt
JP2013091252A (ja) 炭素繊維強化樹脂成形品及びその製造方法
JP5379929B1 (ja) 高負荷伝動用vベルト
JP6450151B2 (ja) 動力伝達ベルト
JP2004034352A (ja) 動力伝動ベルトの製造方法
JP2003194152A (ja) Vリブドベルト
JP2011236994A (ja) 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法
JPWO2017033392A1 (ja) 摩擦伝動ベルト
JP2005132037A (ja) 動力伝動ベルトの製造方法
JP2017082914A (ja) ベルト
WO2010023824A1 (ja) 高負荷伝動用vベルト
JP2007216394A (ja) 歯付ベルトの製造方法
JP2019132430A (ja) 摩擦伝動ベルト及びその製造方法
JP2004019894A (ja) 動力伝動用ベルト
JP2012193770A (ja) 複合vベルト
JP2001041292A (ja) 動力伝動用ベルト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150713

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20160425