JPH04224342A - 高負荷伝動ベルト用ブロック及びその製造方法 - Google Patents
高負荷伝動ベルト用ブロック及びその製造方法Info
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- JPH04224342A JPH04224342A JP40590290A JP40590290A JPH04224342A JP H04224342 A JPH04224342 A JP H04224342A JP 40590290 A JP40590290 A JP 40590290A JP 40590290 A JP40590290 A JP 40590290A JP H04224342 A JPH04224342 A JP H04224342A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
- F16G5/16—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
- F16G5/166—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高負荷伝動ベルト及
びその製造方法に関する。
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、自動車、コンバイン、トラクタ等
においては、歯車式の変速装置が多用されているが、近
年、操作性や燃費の向上等を図るために、ベルト式無段
変速機の開発が進められている。この無段変速機に使用
されるベルトは、極めて高いトルクの伝動能力を必要と
するので、従来一般のゴム製Vベルトでは、高い側圧の
ために挫屈変形を生じ、実用に耐えない。このため、従
来、例えば特開昭60―49151号公報等に示される
ように、エンドレスの張力帯に、プーリと接触する多数
のブロックを係合してなり、高トルク伝動に耐えるブロ
ックベルトと呼ばれる高負荷伝動ベルトが提案されてい
る。この高負荷伝動ベルトにおけるブロックは、通常、
樹脂材料で構成され、該樹脂内に補強部材を埋設してな
り、この補強部材によりブロックの強度を増大させるよ
うにしている。
においては、歯車式の変速装置が多用されているが、近
年、操作性や燃費の向上等を図るために、ベルト式無段
変速機の開発が進められている。この無段変速機に使用
されるベルトは、極めて高いトルクの伝動能力を必要と
するので、従来一般のゴム製Vベルトでは、高い側圧の
ために挫屈変形を生じ、実用に耐えない。このため、従
来、例えば特開昭60―49151号公報等に示される
ように、エンドレスの張力帯に、プーリと接触する多数
のブロックを係合してなり、高トルク伝動に耐えるブロ
ックベルトと呼ばれる高負荷伝動ベルトが提案されてい
る。この高負荷伝動ベルトにおけるブロックは、通常、
樹脂材料で構成され、該樹脂内に補強部材を埋設してな
り、この補強部材によりブロックの強度を増大させるよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ブロックに
おける樹脂部分の機械的強度が未だ十分とはいえず、極
めて高いトルクが連続してかかると、比較的短時間でブ
ロック破壊を招くという問題がある。
おける樹脂部分の機械的強度が未だ十分とはいえず、極
めて高いトルクが連続してかかると、比較的短時間でブ
ロック破壊を招くという問題がある。
【0004】この発明の目的は、ブロックの樹脂部分の
構造を改良することで、破壊を生じ難く、しかもプーリ
との摩擦係数が安定した高負荷伝動ベルト用ブロックを
得ようとすることにある。
構造を改良することで、破壊を生じ難く、しかもプーリ
との摩擦係数が安定した高負荷伝動ベルト用ブロックを
得ようとすることにある。
【0005】また、この発明の他の目的は、上記のブロ
ックを容易に製造できる方法を提供しようとすることに
ある。
ックを容易に製造できる方法を提供しようとすることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明では、ブロックを芯体と、その周りに巻き
付けられて樹脂により一体に接着された繊維からなるテ
ープ体とで構成する。
に、この発明では、ブロックを芯体と、その周りに巻き
付けられて樹脂により一体に接着された繊維からなるテ
ープ体とで構成する。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、エンド
レスの張力帯に係合されて高負荷伝動ベルトを構成する
ブロックを、ブロック芯体と、該ブロック芯体の周りに
巻き付けられて樹脂により一体に接着され、繊維のフィ
ラメントが略直線に沿って平行状態を保つように配置さ
れたテープ体とを備えた構成とする。
レスの張力帯に係合されて高負荷伝動ベルトを構成する
ブロックを、ブロック芯体と、該ブロック芯体の周りに
巻き付けられて樹脂により一体に接着され、繊維のフィ
ラメントが略直線に沿って平行状態を保つように配置さ
れたテープ体とを備えた構成とする。
【0008】請求項2記載の発明では、上記ブロックを
製造するに当たり、繊維のフィラメントが略直線に沿っ
て平行状態を保つように配置されたテープ体を用意し、
このテープ体に樹脂をコーティングした後、それをブロ
ック芯体の周りに巻き付けてブロックを得る。
製造するに当たり、繊維のフィラメントが略直線に沿っ
て平行状態を保つように配置されたテープ体を用意し、
このテープ体に樹脂をコーティングした後、それをブロ
ック芯体の周りに巻き付けてブロックを得る。
【0009】請求項3の発明では、上記のテープ体を先
ずブロック芯体に巻き付けた後、該テープ体に樹脂をコ
ーティングしてブロックを得る。
ずブロック芯体に巻き付けた後、該テープ体に樹脂をコ
ーティングしてブロックを得る。
【0010】請求項4の発明では、上記ブロックを製造
するに当たり、繊維のヤーン又はトゥをフィラメントが
略直線に沿って平行状態を保つように開繊したテープ体
を用意し、このテープ体に樹脂をコーティングした後、
それをブロック芯体の周りに巻き付けてブロックを得る
。
するに当たり、繊維のヤーン又はトゥをフィラメントが
略直線に沿って平行状態を保つように開繊したテープ体
を用意し、このテープ体に樹脂をコーティングした後、
それをブロック芯体の周りに巻き付けてブロックを得る
。
【0011】請求項5の発明では、請求項3の発明と同
様に、上記のテープ体をブロック芯体に巻き付けた後、
該テープ体に樹脂をコーティングしてブロックを得る。
様に、上記のテープ体をブロック芯体に巻き付けた後、
該テープ体に樹脂をコーティングしてブロックを得る。
【0012】これら発明におけるテープ体とは、1本又
は複数のヤーン(マルチフィラメント糸条)をシート状
に配置したものをいう。
は複数のヤーン(マルチフィラメント糸条)をシート状
に配置したものをいう。
【0013】
【作用】請求項1の発明では、ブロックは、ブロック芯
体とその周りに巻き付けられたテープ体とで構成され、
上記テープ体は、繊維のフィラメントが略直線に沿って
平行状態を保つように配置されたものであるので、ブロ
ックにおける樹脂部分が繊維で強化されて、その機械的
強度を大幅に増大させることができる。
体とその周りに巻き付けられたテープ体とで構成され、
上記テープ体は、繊維のフィラメントが略直線に沿って
平行状態を保つように配置されたものであるので、ブロ
ックにおける樹脂部分が繊維で強化されて、その機械的
強度を大幅に増大させることができる。
【0014】請求項2、3、4又は5の発明では、上記
ブロックを製造するに際し、その製造が容易となる。
ブロックを製造するに際し、その製造が容易となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0016】図2は本発明の一実施例に係る高負荷伝動
ベルトBを示し、このベルトBは、保形層1に複数の心
線2,2,…を埋設してなる1対のエンドレスの張力帯
3,3と、左右側面に、Vプーリ(図示せず)の溝面に
摺接する摺接部4,4をそれぞれ有するとともに、該各
摺接部4に上記各張力帯3を嵌合するスリット状の嵌合
部5が形成された略台形板状の多数のブロック8,8,
…とで構成される。上記各張力帯3の上下面にはそれぞ
れブロック8と同数の凹溝6,6,…,7,7,…が長
さ方向に等間隔をあけかつ上下に対応して形成されてい
る一方、図1に示すように、各ブロック8の各嵌合部5
上下面にはそれぞれ上記張力帯の凹溝6,7に嵌合可能
な凸条9,10が形成されており、張力帯3の凹溝6,
7と各ブロック8の凸条9,10との係合により、ブロ
ック8が張力体3,3に対しベルト長手方向に係止固定
されている。
ベルトBを示し、このベルトBは、保形層1に複数の心
線2,2,…を埋設してなる1対のエンドレスの張力帯
3,3と、左右側面に、Vプーリ(図示せず)の溝面に
摺接する摺接部4,4をそれぞれ有するとともに、該各
摺接部4に上記各張力帯3を嵌合するスリット状の嵌合
部5が形成された略台形板状の多数のブロック8,8,
…とで構成される。上記各張力帯3の上下面にはそれぞ
れブロック8と同数の凹溝6,6,…,7,7,…が長
さ方向に等間隔をあけかつ上下に対応して形成されてい
る一方、図1に示すように、各ブロック8の各嵌合部5
上下面にはそれぞれ上記張力帯の凹溝6,7に嵌合可能
な凸条9,10が形成されており、張力帯3の凹溝6,
7と各ブロック8の凸条9,10との係合により、ブロ
ック8が張力体3,3に対しベルト長手方向に係止固定
されている。
【0017】上記各ブロック8は、図1に示す如く、予
めブロック8の概略形状に形成されたブロック芯体11
と、該ブロック芯体11の周りに一体に巻き付けられ、
かつ樹脂がコーティングされたテープ体12とからなる
。
めブロック8の概略形状に形成されたブロック芯体11
と、該ブロック芯体11の周りに一体に巻き付けられ、
かつ樹脂がコーティングされたテープ体12とからなる
。
【0018】上記ブロック芯体11に巻き付けられるテ
ープ体12は、繊維のフィラメントが略直線に沿って平
行状態が保たれるように配置されたものか、或いは繊維
のヤーン(又はトゥ)をフィラメントが略直線に沿って
平行状態を保つように開繊したものである。
ープ体12は、繊維のフィラメントが略直線に沿って平
行状態が保たれるように配置されたものか、或いは繊維
のヤーン(又はトゥ)をフィラメントが略直線に沿って
平行状態を保つように開繊したものである。
【0019】上記テープ体12における繊維は、代表的
には脂肪族及び芳香族ポリアミド繊維、炭素繊維、セラ
ミック繊維等が挙げられるが、必ずしもこれらの繊維に
は限定されるものではない。
には脂肪族及び芳香族ポリアミド繊維、炭素繊維、セラ
ミック繊維等が挙げられるが、必ずしもこれらの繊維に
は限定されるものではない。
【0020】また、上記繊維におけるヤーンの繊度とし
ては特に制限はないが、一般に1000〜30000D
eの範囲が適当である。勿論、これらは必ずしも1本の
糸条で供給する必要はなく、むしろ複数本の糸条を同時
に供給する方が横に広がり易く、好ましい。モノフィラ
メント繊度も細い方が広がり易く、例えば0.8〜10
Deの範囲が好ましい。
ては特に制限はないが、一般に1000〜30000D
eの範囲が適当である。勿論、これらは必ずしも1本の
糸条で供給する必要はなく、むしろ複数本の糸条を同時
に供給する方が横に広がり易く、好ましい。モノフィラ
メント繊度も細い方が広がり易く、例えば0.8〜10
Deの範囲が好ましい。
【0021】本実施例では、上記ブロック8を製造する
際、図3に示すように、先ず、繊維のヤーン12a,1
2a,…を、フィラメントが略直線に沿って平行状態を
保つように開繊機構13により開繊してテープ体12を
形成する。上記開繊機構13は、各々外周に羽根14a
,14a,…,15a,15a,…を有する1対の対向
するロール14,15を有し、両ロール14,15は、
各々の羽根14a(又は15a)が相手ロール15(又
は14)の羽根15a,15a(又は14a,14a)
間に入り込んだ状態で互いに逆方向に回転するようにな
っており、この両ロール14,15間にヤーン12a,
12a,…を通過させることで、ヤーン12a,12a
,…のフィラメントが羽根14a,15aにより偏平に
広げられるようになっている。
際、図3に示すように、先ず、繊維のヤーン12a,1
2a,…を、フィラメントが略直線に沿って平行状態を
保つように開繊機構13により開繊してテープ体12を
形成する。上記開繊機構13は、各々外周に羽根14a
,14a,…,15a,15a,…を有する1対の対向
するロール14,15を有し、両ロール14,15は、
各々の羽根14a(又は15a)が相手ロール15(又
は14)の羽根15a,15a(又は14a,14a)
間に入り込んだ状態で互いに逆方向に回転するようにな
っており、この両ロール14,15間にヤーン12a,
12a,…を通過させることで、ヤーン12a,12a
,…のフィラメントが羽根14a,15aにより偏平に
広げられるようになっている。
【0022】次いで、このようにして得られたテープ体
12をタンク16内の溶融樹脂又は樹脂溶液に潜らせて
、テープ体12に樹脂をコーティングし、不要な樹脂を
ドクターナイフ等のエッジ17で除去する。
12をタンク16内の溶融樹脂又は樹脂溶液に潜らせて
、テープ体12に樹脂をコーティングし、不要な樹脂を
ドクターナイフ等のエッジ17で除去する。
【0023】しかる後、樹脂がコーティングされたテー
プ体12をデリバリーアイ18を通過させ、該デリバリ
ーアイ18から所定距離で回転軸19回りに回転するブ
ロック芯体11の周りにテープ体12を巻き付け、テー
プ体12をコーティング樹脂でブロック芯体11外周に
一体に接着することにより、ブロック8を得る。尚、図
3中、20はテープ体12の送り調整用ロール、21は
同変向用ロールである。
プ体12をデリバリーアイ18を通過させ、該デリバリ
ーアイ18から所定距離で回転軸19回りに回転するブ
ロック芯体11の周りにテープ体12を巻き付け、テー
プ体12をコーティング樹脂でブロック芯体11外周に
一体に接着することにより、ブロック8を得る。尚、図
3中、20はテープ体12の送り調整用ロール、21は
同変向用ロールである。
【0024】この場合、上記ヤーン12aの開繊方法と
しては、上記の如き機械的方法以外に電気的方法や空気
流による方法等があり、開繊の目的を達成できれば方法
は問わないが、少なくとも、この開繊により得られるテ
ープ体12は、厚さの変動が小さくて均一度が極めてよ
いことが必要であり、同時に、モノフィラメントは互い
に完全に分離され、その各々は、平均間隔がフィラメン
ト直径の平均以下となる程度に接近している必要がある
。
しては、上記の如き機械的方法以外に電気的方法や空気
流による方法等があり、開繊の目的を達成できれば方法
は問わないが、少なくとも、この開繊により得られるテ
ープ体12は、厚さの変動が小さくて均一度が極めてよ
いことが必要であり、同時に、モノフィラメントは互い
に完全に分離され、その各々は、平均間隔がフィラメン
ト直径の平均以下となる程度に接近している必要がある
。
【0025】また、上記テープ体12への樹脂のコーテ
ィングは、上記の如くテープ体12をブロック芯体11
に巻き付ける前に限らない。つまり、先ず、テープ体1
2をブロック芯体11に巻き付け、その後、その巻き付
けられたテープ体12の表面に樹脂をコーティングする
工程を採用することもできる。
ィングは、上記の如くテープ体12をブロック芯体11
に巻き付ける前に限らない。つまり、先ず、テープ体1
2をブロック芯体11に巻き付け、その後、その巻き付
けられたテープ体12の表面に樹脂をコーティングする
工程を採用することもできる。
【0026】上記テープ体12にコーティングする樹脂
は、耐熱性を有するものが望ましい。例えばローヌ・プ
ーラン社製のポリアミノビスマレイミド樹脂(商品名「
キネル」、「ケルイミド」)、三菱瓦斯化学(株)製の
ビスマレイミド・トリアジン樹脂(商品名「BTレジン
」)、三井東圧化学(株)製のポリイミド樹脂(商品名
「NEW−TPI」)、アモコケミカル社製のポリアミ
ドイミド樹脂(商品名「トーロン」)、ゼネラル・エレ
クトリック社製のポリエーテルイミド樹脂(商品名「ウ
ルテム」)、ICI社製のポリエーテルエーテルケトン
樹脂(商品名「ビクトレックスPEEK」)及び同ポリ
エーテルケトン樹脂(商品名「ビクトレックスPEK」
)、日本石油化学(株)製の液晶ポリマー(商品名「ザ
イダー」)、旭有機材工業(株)製のフェノール樹脂(
商品名「AVライト」)等がある。
は、耐熱性を有するものが望ましい。例えばローヌ・プ
ーラン社製のポリアミノビスマレイミド樹脂(商品名「
キネル」、「ケルイミド」)、三菱瓦斯化学(株)製の
ビスマレイミド・トリアジン樹脂(商品名「BTレジン
」)、三井東圧化学(株)製のポリイミド樹脂(商品名
「NEW−TPI」)、アモコケミカル社製のポリアミ
ドイミド樹脂(商品名「トーロン」)、ゼネラル・エレ
クトリック社製のポリエーテルイミド樹脂(商品名「ウ
ルテム」)、ICI社製のポリエーテルエーテルケトン
樹脂(商品名「ビクトレックスPEEK」)及び同ポリ
エーテルケトン樹脂(商品名「ビクトレックスPEK」
)、日本石油化学(株)製の液晶ポリマー(商品名「ザ
イダー」)、旭有機材工業(株)製のフェノール樹脂(
商品名「AVライト」)等がある。
【0027】また、フィラメントとエラストマーとの割
合は、目的や要求特性に応じて適宜選択でき、例えばフ
ィラメント:樹脂=90〜40:10〜60の割合(重
量比)を用いる。本発明実施例では、フィラメントがば
らばらに開繊されているので、溶融樹脂又は樹脂溶液に
浸漬させた場合、テープ体12内に樹脂がよく浸透する
。このため、少ない樹脂量でモノフィラメント同士を均
一に接着でき、フィラメントの含有比率を相対的に高め
ることができる。すなわち、フィラメントを開繊して、
モノフィラメントに十分に樹脂を含有せしめた後、ドク
ターナイフ等の鋭いエッジ17で余分の樹脂を取り去る
ため、フィラメントの含有比率が上昇し、しかもフィラ
メントと樹脂とが完全に一体化された高強度の複合構造
体が得られる。特に、フィラメントの含有比率が50%
以上のときには、従来にない強力な特性が得られる。
合は、目的や要求特性に応じて適宜選択でき、例えばフ
ィラメント:樹脂=90〜40:10〜60の割合(重
量比)を用いる。本発明実施例では、フィラメントがば
らばらに開繊されているので、溶融樹脂又は樹脂溶液に
浸漬させた場合、テープ体12内に樹脂がよく浸透する
。このため、少ない樹脂量でモノフィラメント同士を均
一に接着でき、フィラメントの含有比率を相対的に高め
ることができる。すなわち、フィラメントを開繊して、
モノフィラメントに十分に樹脂を含有せしめた後、ドク
ターナイフ等の鋭いエッジ17で余分の樹脂を取り去る
ため、フィラメントの含有比率が上昇し、しかもフィラ
メントと樹脂とが完全に一体化された高強度の複合構造
体が得られる。特に、フィラメントの含有比率が50%
以上のときには、従来にない強力な特性が得られる。
【0028】また、モノフィラメント間への樹脂の充填
率は、モノフィラメント間の空隙の約60%以上が必要
で、特に70〜90%以上であることが好ましい。この
充填率が低いと、所期の目的を達成できないからである
。
率は、モノフィラメント間の空隙の約60%以上が必要
で、特に70〜90%以上であることが好ましい。この
充填率が低いと、所期の目的を達成できないからである
。
【0029】上記テープ体12のフィラメント12aへ
の樹脂のコーティングをするとき、上記実施例のような
浸漬コーティング方法の他、分散液状態で浸漬コーティ
ングする方法や、樹脂を粉末噴射ないしは飛散させた雰
囲気中に、加熱したフィラメントを通過させて溶融付着
させる方法をも採用できる。
の樹脂のコーティングをするとき、上記実施例のような
浸漬コーティング方法の他、分散液状態で浸漬コーティ
ングする方法や、樹脂を粉末噴射ないしは飛散させた雰
囲気中に、加熱したフィラメントを通過させて溶融付着
させる方法をも採用できる。
【0030】テープ体12をブロック芯体11に巻き付
けるときには、上記の如くブロック芯体11を回転させ
る以外に、ブロック芯体11をトラバース運動させるト
ラバース方式、テープを引っ掛けたアームをブロック芯
体11回りに回転させる回転アーム方式、アーム又はブ
ロック芯体11に特殊な回転運動を行わせる特殊方式が
採用できる。
けるときには、上記の如くブロック芯体11を回転させ
る以外に、ブロック芯体11をトラバース運動させるト
ラバース方式、テープを引っ掛けたアームをブロック芯
体11回りに回転させる回転アーム方式、アーム又はブ
ロック芯体11に特殊な回転運動を行わせる特殊方式が
採用できる。
【0031】テープ体12のブロック芯体11へのワイ
ンディングパターンは様々であるが、大別して平行巻き
、ヘリカル巻き及び縦巻きに分けられ、これらを組み合
わせてもよい。
ンディングパターンは様々であるが、大別して平行巻き
、ヘリカル巻き及び縦巻きに分けられ、これらを組み合
わせてもよい。
【0032】したがって、この実施例では、上記のよう
にして得られたブロック8は、ブロック芯体11の周り
にテープ体12が巻き付けられてそのコーティング樹脂
により一体に接着されたものであり、上記テープ体12
はフィラメントと樹脂との完全一体化された複合構造体
であるので、このフィラメントによりブロック8の樹脂
部の強度が高くなり、その機械的強度が大幅に増大する
。このため、このブロック8を張力帯3,3に組み付け
て得られる高負荷伝動ベルトBは、極めて高いトルクが
連続してかかっても、ブロック8の破壊が生じ難くなり
、ベルトBの高寿命化を図ることができる。
にして得られたブロック8は、ブロック芯体11の周り
にテープ体12が巻き付けられてそのコーティング樹脂
により一体に接着されたものであり、上記テープ体12
はフィラメントと樹脂との完全一体化された複合構造体
であるので、このフィラメントによりブロック8の樹脂
部の強度が高くなり、その機械的強度が大幅に増大する
。このため、このブロック8を張力帯3,3に組み付け
て得られる高負荷伝動ベルトBは、極めて高いトルクが
連続してかかっても、ブロック8の破壊が生じ難くなり
、ベルトBの高寿命化を図ることができる。
【0033】尚、上記実施例では、ブロック8は、左右
側部に張力帯3,3の嵌合部5,5を有するタイプであ
るが、本発明は、その他タイプのブロックに対しても適
用できるのは言うまでもない。
側部に張力帯3,3の嵌合部5,5を有するタイプであ
るが、本発明は、その他タイプのブロックに対しても適
用できるのは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ブロックは、ブロック芯体とその周りに巻き付
けられたテープ体とで構成され、上記テープ体は、繊維
のフィラメントが略直線に沿って平行状態を保つように
配置されたものであるので、ブロックにおける樹脂部分
の機械的強度を大幅に増大させることができ、延いては
高負荷伝動ベルトの高寿命化を図ることができる。
よれば、ブロックは、ブロック芯体とその周りに巻き付
けられたテープ体とで構成され、上記テープ体は、繊維
のフィラメントが略直線に沿って平行状態を保つように
配置されたものであるので、ブロックにおける樹脂部分
の機械的強度を大幅に増大させることができ、延いては
高負荷伝動ベルトの高寿命化を図ることができる。
【0035】また、請求項2、3、4又は5の発明によ
れば、上記ブロックを容易に製造することができる。
れば、上記ブロックを容易に製造することができる。
【図1】本発明の実施例に係る高負荷伝動ベルト用ブロ
ックの拡大斜視図である。
ックの拡大斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係る高負荷伝動ベルトの斜視
図である。
図である。
【図3】ブロックの製造方法を示す概略図である。
B…高負荷伝動ベルト
3…張力帯
8…ブロック
11…ブロック芯体
12…テープ体
Claims (5)
- 【請求項1】 エンドレスの張力帯に係合されて高負
荷伝動ベルトを構成するブロックであって、ブロック芯
体と、該ブロック芯体の周りに巻き付けられて樹脂によ
り一体に接着され、繊維のフィラメントが略直線に沿っ
て平行状態を保つように配置されたテープ体とからなる
ことを特徴とする高負荷伝動ベルト用ブロック。 - 【請求項2】 エンドレスの張力帯に係合されて高負
荷伝動ベルトを構成するブロックの製造方法であって、
繊維のフィラメントが略直線に沿って平行状態を保つよ
うに配置されたテープ体を用意し、このテープ体に樹脂
をコーティングした後、該テープ体をブロック芯体の周
りに巻き付けてブロックを得ることを特徴とする高負荷
伝動ベルト用ブロックの製造方法。 - 【請求項3】 エンドレスの張力帯に係合されて高負
荷伝動ベルトを構成するブロックの製造方法であって、
繊維のフィラメントが略直線に沿って平行状態を保つよ
うに配置されたテープ体を用意し、このテープ体をブロ
ック芯体の周りに巻き付けた後、該テープ体に樹脂をコ
ーティングしてブロックを得ることを特徴とする高負荷
伝動ベルト用ブロックの製造方法。 - 【請求項4】 エンドレスの張力帯に係合されて高負
荷伝動ベルトを構成するブロックの製造方法であって、
繊維のヤーン又はトゥを、フィラメントが略直線に沿っ
て平行状態を保つように開繊したテープ体を用意し、こ
のテープ体に樹脂をコーティングした後、該テープ体を
ブロック芯体の周りに巻き付けてブロックを得ることを
特徴とする高負荷伝動ベルト用ブロックの製造方法。 - 【請求項5】 エンドレスの張力帯に係合されて高負
荷伝動ベルトを構成するブロックの製造方法であって、
繊維のヤーン又はトゥを、フィラメントが略直線に沿っ
て平行状態を保つように開繊したテープ体を用意し、こ
のテープ体をブロック芯体の周りに巻き付けた後、該テ
ープ体に樹脂をコーティングしてブロックを得ることを
特徴とする高負荷伝動ベルト用ブロックの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40590290A JPH04224342A (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 高負荷伝動ベルト用ブロック及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40590290A JPH04224342A (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 高負荷伝動ベルト用ブロック及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04224342A true JPH04224342A (ja) | 1992-08-13 |
Family
ID=18515513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40590290A Pending JPH04224342A (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 高負荷伝動ベルト用ブロック及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04224342A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013061538A1 (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-02 | バンドー化学株式会社 | 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP40590290A patent/JPH04224342A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013061538A1 (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-02 | バンドー化学株式会社 | 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法 |
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