JP2003065393A - 導電性伝動ベルト - Google Patents

導電性伝動ベルト

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JP2003065393A
JP2003065393A JP2001254436A JP2001254436A JP2003065393A JP 2003065393 A JP2003065393 A JP 2003065393A JP 2001254436 A JP2001254436 A JP 2001254436A JP 2001254436 A JP2001254436 A JP 2001254436A JP 2003065393 A JP2003065393 A JP 2003065393A
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conductive
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voltage
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Shinji Fujiwara
伸二 藤原
Takahiko Okazaki
貴彦 岡崎
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性がよく、導電剤がブリードすることな
く、かつ、安定した電気抵抗を示す導電性伝動ベルトを
提供する。 【解決手段】 少なくとも、ポリウレタン及びビス(ト
リフルオロメタンスルホニル)イミドリチウムからなる
組成物を用いて成形してなる導電性伝動ベルト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形性がよく、導
電剤がブリードすることなく、かつ、安定した電気抵抗
を示す導電性伝動ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、図1に示すような歯付ベルトや、
図2に示すような平ベルト、図3に示すようなVベルト
又は図4に示すようなVリブドベルト等の摩擦伝動ベル
ト等の伝動ベルトは、多くの分野に利用されているが、
これらの伝動ベルトの多くには帯電防止性を付与するこ
とが求められている。
【0003】例えば、上記Vリブドベルトは全自動洗濯
機や乾燥機等のマイコン制御された家電製品等に用いら
れているが、帯電防止性が付与されていないVリブドベ
ルトをこれらのマイコン制御の家電製品に使用すると、
運転時にVリブドベルトが駆動側のプーリと摩擦するこ
とによって発生する静電気がマイコンに帯電し、マイコ
ン内の電子回路に狂いが発生してマイコンの故障が起こ
ったり、また、洗濯機から漏電した場合にプーリ間を漏
電した電流が流れ、感電事故が発生したりする可能性が
ある。
【0004】また、例えば、歯付ベルトを自動販売機の
紙幣やカードの搬送に用いる場合、使用しているうちに
ゴム等のエラストマーからなる歯付ベルト本体が帯電し
て、その帯電によって紙片やその他の屑、埃等が歯付べ
ルトの搬送面に付着してしまい、長期の使用によって堆
積した紙片、屑、埃等が搬送面の摩擦係数を低下させ、
歯付ベルトの搬送機能を阻害することがある。更に歯付
ベルトは、精密伝動が可能であることから、OA機器等
にも好適に用いられているが、歯付ベルトが帯電すると
誤動作や故障の原因となることがある。
【0005】従来、伝動ベルトに帯電防止性を付与する
ためには、部材中にカーボンブラックやカーボン繊維、
カーボンフレーク、金属粉末、金属繊維、金属酸化物ウ
ィスカー等の電子伝動性物質を添加して分散したり、又
は、アンモニウム塩、過塩素酸塩等のイオン導電性物質
を添加したりすることにより部材に導電性を付与する方
法が知られている。
【0006】しかしながら、カーボンブラックや金属粉
末等を添加して分散させる方法では、これらの物質の僅
かな添加量のズレ、材料温度、成形温度、成形時間等の
条件の僅かな変化、更には成形方法の違いによって導電
パスの形態が変化するため、導電性が大きく変動し、特
に体積抵抗値が10〜1011Ω・cmである領域に
おいては、成形物全体に渡ってバラツキなく安定した導
電性を付与させることは極めて困難であった。
【0007】また、部材中へこれらの物質を添加すると
系の粘度が著しく上昇するために、成形が困難となった
り、成形物自体の力学物性が損なわれたりすることがあ
った。特に歯付ベルトの場合、これらの物質を添加する
とベルトの耐屈曲疲労性及び耐摩耗性の低下を引き起こ
すため、添加量が制限されて期待する帯電防止効果を得
ることができなかった。更にこれらの物質の比重は概ね
部材の比重よりも大きいため、保存中や成形中にこれら
の物質が沈降して所望の導電性を得ることができないこ
とがあった。また、これらの方法により得られた導電性
部材では電気抵抗の印加電圧存性、連続通電時の電気抵
抗変動が大きいため電子写真装置や静電記録装置等への
使用には問題があった。
【0008】一方、アンモニウム塩、過塩素酸塩等のイ
オン導電性物質を導電剤として部材中に添加する方法で
は、多量の導電剤を添加しても充分に電気抵抗を低下さ
せることができず、所望の電気抵抗を示す成形物を得る
ことができなかった。また、これらの導電剤は、添加量
が僅かに変動しただけで電気抵抗が大きく変動するた
め、配合時に厳しい添加量のコントロールが必要となり
成形物の生産性を低下させ、生産コストを上昇させる原
因となっていた。更に、これらの導電剤は、時間が経つ
につれてブリードし、プーリ等の周辺部品を汚染した
り、発錆させたりする問題があった。特に、上記の自動
販売機の紙幣やカードの搬送のための歯付ベルトの例で
は、紙幣やカードを汚してしまう原因ともなった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、成形性がよく、導電剤がブリードすることなく、
かつ、安定した電気抵抗を示す導電性伝動ベルトを提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリウレタン
及びビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチ
ウムからなる組成物を成形してなる導電性伝動ベルトで
ある。以下に本発明を詳述する。
【0011】本発明で用いられる組成物は、ポリウレタ
ン及びビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリ
チウムからなるものである。上記ポリウレタンは、ポリ
オールとポリイソシアネートとを反応させてなるもので
ある。上記ポリオールとしては特に限定されず、例え
ば、ポリ(エチレンアジペート)ポリオール、ポリ(ブ
チレンアジペート)ポリオール、ポリ(エチレンブチレ
ンアジペート)ポリオールに代表される縮合系ポリエス
テルポリオール;ポリ(カプロラクトン)ポリオール、
ポリ(β−メチルγ−バレロラクトン)ポリオールに代
表されるラクトン系ポリエステルポリオール;ポリ(オ
キシテトラメチレン)ポリオール、ポリ(プロピレン)
ポリオールに代表されるポリエーテルポリオール;ポリ
(イソプレン)ポリオール、ポリ(ブタジエン)ポリオ
ールに代表されるオレフィン系ポリオール;ポリ(カー
ボネート)ポリオール、ひまし油系ポリオール、アクリ
ル系ポリオール、ダイマー酸系ポリオール、シリコン系
ポリオール、フッ素系ポリオール等を挙げることができ
る。
【0012】上記ポリイソシアネートとしては特に限定
されず、例えば、トリレンジイソシアネート(TD
I)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、液状MDI、キシリレンジイソシアネート
(XDI)ナフチレン−1,5−ジイソシアネート(N
DI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、
水素化TDI、水素化MDI、イソホロンジイソシアネ
ート(IPDI)リジンジイソシアネート(LDI)、
イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシルイソシアネ
ート)、ノルボルナンジイソシアネート等を挙げること
ができる。
【0013】上記ポリオールとポリイソシアネートを反
応させる際には、更に、硬化剤を配合してもよい。上記
硬化剤としては特に限定されず、例えば、脂肪族、芳香
族、脂環族及びヘテロ環族の低分子量グリコール類;ト
リメチロールプロパン、グリセリン等のトリオール類;
ペンタエリスリトール、ソルビトール等の多価アルコー
ル類;メチレンビス−o−クロロアニリン(MOC
A)、特に3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン等のアミン系化合物等を挙げることがで
きる。
【0014】上記ポリオールとポリイソシアネートとを
反応させる際には、硬化反応を促進するために、更に、
触媒を配合してもよい。上記触媒としてはウレタン化反
応を促進する物質であれば特に限定されず、ウレタン成
形に一般的に用いられるアミン系化合物や有機金属系化
合物等の触媒を使用することができる。
【0015】また、上記ポリウレタンには、可塑剤、難
燃剤、充填剤、安定剤、着色剤等の一般的にポリウレタ
ンに用いられる添加物を添加することもできる。また、
本発明は、カーボンブラック等の従来周知の導電剤を更
に配合することを否定するものではない。
【0016】本発明は、導電剤として下記式で表される
ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム
を使用することを特徴とする。
【0017】
【化1】
【0018】上記ビス(トリフルオロメタンスルホニ
ル)イミドリチウムは、ポリウレタン中に均一に溶解さ
せることができるとともに、この原料物質であるポリオ
ールや硬化剤に直接溶解させることもできる。カーボン
ブラックや金属粉末をはじめとするフィラー類を導電剤
として分散させた系では、フィラーによる導電パスの良
好な形成が必須であり、導電パスの形成が不完全であっ
たり、導電パスに切断箇所が存在する場合には、電気抵
抗が安定しなかったり所望の電気抵抗を付与することが
できなくなることが多々ある。また、これらのフィラー
類は添加量の増加に伴い粘度を著しく上昇させるため
に、成形加工が困難又は不可能となることがある。上記
ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム
はポリウレタン中に均一に溶解させることができ、導電
剤同士の接触や凝集による導電パスの形成を必要とせ
ず、添加量の増加に伴う著しい粘度の上昇を示さない。
従って、上記ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イ
ミドリチウムを導電剤として用いることにより、安定し
た電気抵抗を示す成形物を容易に製造することができ
る。
【0019】上記ビス(トリフルオロメタンスルホニ
ル)イミドリチウムは、他の導電剤と比較して解離度が
大きく、少量で高い導電性を付与することができるた
め、成形性、作業性を悪化させることがなく、成形物の
力学的特性を良好に保つことができる。これは特に、歯
付ベルトやVリブドベルト等において高精度の成形加工
が要求される場合に好適である。更にブリードが抑えら
れるために、導電剤がブリードすることに起因するプー
リ等の周辺部品の汚染や発錆等も抑制することができ
る。
【0020】上記ビス(トリフルオロメタンスルホニ
ル)イミドリチウムの配合量は、上記組成物の0.00
1〜8重量%であることが好ましい。0.001重量%
未満であると、導電性の付与が困難になり、電気抵抗値
のバラツキが大きくなることがあり、8重量%を超える
と、ポリウレタンの力学物性に影響を及ぼすとともに、
コスト高となる。より好ましくは0.002〜5重量%
である。
【0021】本発明の導電性伝動ベルトは10〜10
12Ω・cmの体積抵抗領域において、極めて安定した
電気抵抗を示し、導電性の電圧依存性が小さく、連続通
電時の導電性の変化が小さく、温湿度変化等の環境条件
変動による導電性の変化が小さいものである。このよう
な本発明の導電性伝動ベルトとしては、具体的には、以
下の(1)、(2)又は(3)の要件を満たすものであ
ることが好ましい。
【0022】(1)導電性伝動ベルト表面の任意の15
ヶ所に250Vの電圧を30秒間印加したときの体積抵
抗値を1目盛りの幅が1×10(xは整数を表す)で
ある対数方眼紙にプロットした際の最大値と最小値との
差が4目盛り分以下である。好ましくは、2目盛り分以
下である。 (2)10〜1000Vの電圧を30秒間印加したとき
の体積抵抗値を1目盛りの幅が1×10(xは整数を
表す)である対数方眼紙にプロットした際の最大値と最
小値との差が10目盛り分以下である。好ましくは、3
目盛り分以下である。 (3)100Vの電圧を、30秒間、5分間、10分
間、15分間、20分間、25分間、又は、30分間連
続して印加したときの体積抵抗値を1目盛りの幅が1×
10(xは整数を表す)である対数方眼紙にプロット
した際の最大値と最小値との差が10目盛り分以下であ
る。好ましくは、5目盛り分以下である。本発明の導電
性伝動ベルトとしては、上記の(1)〜(3)の要件を
すべて満たすものがより好ましい。
【0023】本発明の導電性伝動ベルトの成形方法とし
ては特に限定されず、例えば、常圧注型成形、減圧注型
形成、遠心成形、回転成形、押出成形、射出成形、反応
射出成形(RIM)、スピンコーティング等を挙げるこ
とができる。
【0024】カーボンブラックや金属粉末等を分散した
導電性部材においては、ポリウレタンに比して比重の大
きなカーボンブラック粒子や金属粉末が、材料保存中や
成形時、更には成形物の形状によって沈降、偏在するた
めに、成形物に均一な導電性を安定して付与させること
が困難であった。特に材料に大きな遠心力が加えられる
遠心成形により成形する場合にはこの傾向が強かった。
また、注型機のノズルや配管中に分散粒子が滞留し、ト
ラブルとなることもあった。従って、成形物の形状や成
形方法により導電剤種や量を変化させたり、緻密に製造
条件を管理する等して対応せざるを得なかった。
【0025】本発明の導電性伝動ベルトでは、ポリウレ
タン中に導電剤としてビス(トリフルオロメタンスルホ
ニル)イミドリチウムが均一に溶解しているため、成形
方法によらず厳しい製造条件の管理を行うことなく成形
物に所望の導電性を均一に付与させることができる。
【0026】本発明の導電性伝動ベルトは、図1に示す
ような歯付ベルトや、図2に示すような平ベルト、図3
に示すようなVベルト又は図4に示すようなVリブドベ
ルト等の摩擦伝動ベルト等に好適に用いることができ
る。これらの導電性伝動ベルトは、ポリウレタン及びビ
ス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウムか
らなる組成物のみからなるものであっても良いし、接着
ゴムや圧縮ゴム等の他の素材と組み合わせたものであっ
ても良い。
【0027】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0028】(実施例1)平均分子量1000のポリテ
トラメチレングリコール(PTMEG)とトリレンジイ
ソシアネート(TDI)とを反応させることにより、N
CO%が4%のプレポリマーを調製した。このプレポリ
マー100重量部に対し、に3,3’−ジクロロ−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン12重量部と、予めビ
ス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム
0.6重量部を溶解させておいたフタル酸ジ(2−エチ
ルヘキシル)(DOP)20重量部とを混合して攪拌
し、厚さ2mmのスペーサーを有する100℃の金型に
手注型し、同温度にて1時間硬化させた。この後、成形
物を金型より取り出し、80℃にて24時間アニール処
理させることにより厚さ2mmのシート状試料を得た。
【0029】(比較例1)平均分子量1000のポリテ
トラメチレングリコール(PTMEG)とトリレンジイ
ソシアネート(TDI)とを反応させることにより、N
CO%が4%のプレポリマーを調製した。このプレポリ
マー100重量部に対し、3,3’−ジクロロ−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン12重量部と、フタル
酸ジ(2−エチルヘキシル)(DOP)40重量部とを
混合し、更に導電性カーボンブラック(ケッチェンブラ
ック)1.6重量部を加えて混練したものを、厚さ2m
mのスペーサーを有する130℃の金型に手注型し、同
温度にて約1時間硬化させた。この後、成形物を金型よ
り取り出し、室温にて12時間熟成させることにより厚
さ2mmのシート状試料を得た。
【0030】(比較例2)実施例1で用いた組成物のビ
ス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウムの
代わりに、4級アンモニウム塩型導電剤7.5重量部を
予め3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニ
ルメタンに加熱混合して使用した以外は実施例1と同様
にして、シート状試料を得た。
【0031】実施例1及び比較例1、2で得られたシー
ト状試料について、以下の評価を行った。更に、電気的
特性、加工性、物性、ブリードの有無等を含めた総合的
な評価を行った。結果を表1に示した。 (1)体積抵抗値 試料に250Vの電圧を30秒間印加したときの体積抵
抗値を評価した。測定は試料全面15ヶ所について行
い、この算術平均値を体積抵抗値とした。なお、測定に
は抵抗測定器(アドバンテスト社製、R8340A)を
使用した。 (2)体積抵抗バラツキ (1)で測定した15ヶ所の体積抵抗値を1目盛りの幅
が1×10(xは整数を表す)である対数方眼紙にプ
ロットした際の最大値と最小値の差を目盛りの幅で評価
した。 (3)電圧依存性 試料に10〜1000Vの電圧を30秒間印加したとき
の体積抵抗値を測定し、1目盛りの幅が1×10(x
は整数を表す)である対数方眼紙にプロットした際の最
大値と最小値の差を目盛りの幅で評価した。 (4)連続通電変動 試料に100Vの電圧を30秒〜30分間連続印加した
ときの抵抗を5分毎に測定し、1目盛りの幅が1×10
(xは整数を表す)である対数方眼紙にプロットした
際の最大値と最小値の差を目盛りの幅で評価した。 (5)加工性 成形時の組成物の増粘の有無を目視で評価して、増粘し
なかったものを加工性良、増粘したものを加工性悪とし
た。 (6)成形物の物性 各試料について、JIS A硬度、引張強さ、切
断時伸びを測定した。なお、上記JIS A硬度及び引
張強さ、切断時伸びは、JIS K 7312「熱硬化
性ポリウレタンエラストマー成形物の物理試験方法」に
準じて測定した。 (7)ブリードの有無 シート状試料を10mm幅にカットし、直径20mmの
管に巻き付けた状態で30℃の恒温槽で20時間保管し
た後のブリードの有無を、目視により評価した。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、成形性がよく、導電剤
がブリードすることなく、かつ、安定した電気抵抗を示
す導電性伝動ベルトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電性伝動ベルトを用いてなる歯付ベ
ルトの1例を示す模式図である。
【図2】本発明の導電性伝動ベルトを用いてなる平ベル
トの1例を示す模式図である。
【図3】本発明の導電性伝動ベルトを用いてなるVベル
トの1例を示す模式図である。
【図4】本発明の導電性伝動ベルトを用いてなるVリブ
ドベルトの1例を示す模式図である。
【符号の説明】 1 心線 2 歯部 3 背部 4 摩擦面 5 リブ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16G 5/00 F16G 5/00 B Fターム(参考) 4F071 AA53 AC13 AF37Y AH12 AH16 AH17 BA02 BB01 BC01 4J002 CK041 EV266 FD116

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、ポリウレタン及びビス(ト
    リフルオロメタンスルホニル)イミドリチウムからなる
    組成物を用いて成形してなることを特徴とする導電性伝
    動ベルト。
  2. 【請求項2】 ビス(トリフルオロメタンスルホニル)
    イミドリチウムの配合量が組成物の0.001〜8重量
    %であることを特徴とする請求項1記載の導電性伝動ベ
    ルト。
  3. 【請求項3】 250Vの電圧を30秒間印加したとき
    の体積抵抗値が10〜1012Ω・cmであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の導電性伝動ベルト。
  4. 【請求項4】 導電性伝動ベルト表面の任意の15ヶ所
    に250Vの電圧を30秒間印加したときの体積抵抗値
    を1目盛りの幅が1×10(xは整数を表す)である
    対数方眼紙にプロットした際の最大値と最小値との差が
    4目盛り分以下であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の導電性伝動ベルト。
  5. 【請求項5】 10〜1000Vの電圧を30秒間印加
    したときの体積抵抗値を1目盛りの幅が1×10(x
    は整数を表す)である対数方眼紙にプロットした際の最
    大値と最小値との差が10目盛り分以下であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の導電性伝動ベルト。
  6. 【請求項6】 100Vの電圧を、30秒間、5分間、
    10分間、15分間、20分間、25分間、又は、30
    分間連続して印加したときの体積抵抗値を1目盛りの幅
    が1×10(xは整数を表す)である対数方眼紙にプ
    ロットした際の最大値と最小値との差が10目盛り分以
    下であることを特徴とする請求項1又は2記載の導電性
    伝動ベルト。
  7. 【請求項7】 導電性伝動ベルト表面の任意の15ヶ所
    に250Vの電圧を30秒間印加したときの体積抵抗値
    を1目盛りの幅が1×10(xは整数を表す)である
    対数方眼紙にプロットした際の最大値と最小値との差が
    4目盛り分以下であり、10〜1000Vの電圧を30
    秒間印加したときの体積抵抗値を1目盛りの幅が1×1
    (xは整数を表す)である対数方眼紙にプロットし
    た際の最大値と最小値との差が10目盛り分以下であ
    り、かつ、100Vの電圧を、30秒間、5分間、10
    分間、15分間、20分間、25分間、又は、30分間
    連続して印加したときの体積抵抗値を1目盛りの幅が1
    ×10(xは整数を表す)である対数方眼紙にプロッ
    トした際の最大値と最小値との差が10目盛り分以下で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の導電性伝動
    ベルト。
  8. 【請求項8】 導電性伝動ベルトは、導電性歯付ベルト
    又は導電性摩擦伝動ベルトであることを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5又は6記載の導電性伝動ベルト。
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