JPWO2013057924A1 - 情報装置 - Google Patents

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Abstract

情報装置は、第1の金属アンテナ(103a)と、第2の金属アンテナ(103b)と、第1の金属アンテナ(103a)と第2の金属アンテナ(103b)との間の距離を、ディスク(104)の表面におけるトラック方向に直交する方向に可変させるヒータ(107)とを含むスライダ(100)と、スライダ(100)をディスク(104)の表面に対して平行に移動させるアームモータ(120)とを備え、アームモータ(120)とヒータ(107)とは、第1の金属アンテナ(103a)と第2の金属アンテナ(103b)とを、各々が対象とするトラックに追従させる。

Description

本発明は、情報担体に情報を記録する又は情報担体から情報を再生する情報装置に関するものである。
現在、各種情報機器において情報の保存には、ハードディスク装置をはじめとするストレージが広く用いられている。
ハードディスク装置においては、情報の読み出し速度又は書き込み速度を向上させるために、特許文献1の構成が提案されている。
特許文献1においては、読み出し素子及び書き込み素子を1組の磁気素子とし、1つのスライダ上に2組の磁気素子が搭載される。
また、2組の磁気素子間の距離は、記録媒体である磁気ディスク上のトラック幅の整数倍としている。以上の構成により、1つのスライダを用いて2箇所以上のトラックについて同時に情報の読み出し又は書き込みが可能となり、ハードディスク装置における情報の読み出し速度又は書き込み速度の向上が実現できる。
一方、近年、ストレージの更なる大容量化を実現する方法及びハードディスク装置の開発が行われている。ハードディスク装置において、ハードディスク装置の記憶容量を増加させるためには、使用する磁気ディスクの1枚あたりの記憶容量を増加させればよい。
磁気ディスクには、同心円状のトラックに沿って情報が記録される。そのため、磁気ディスクの1周あたりに記録する密度を向上させるか、トラック幅を狭くして磁気ディスクの1枚あたりのトラック数を増加させることで、磁気ディスクの記憶容量を増加させることが可能となる。
しかしながら、例えば、上記した1つのスライダ上に複数の素子を搭載したハードディスク装置などにおいて、記憶容量の増加を目指してトラック幅が狭くされると、各素子が各トラックに追従する際の追従精度を向上させる必要があるため、素子間の距離を高精度に決める必要がある。そのため、スライダをはじめとする各種部品の加工行程又は調整工程の増加を招き、その結果、装置のコストが上昇するという課題が生じる。
特開平1−116921号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、ヘッド上の各素子を情報担体上の各々が対象とするトラックに精度良く追従させることができるとともに、記録性能及び再生性能を向上させることができる情報装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係る情報装置は、第1の素子と、第2の素子と、前記第1の素子と前記第2の素子との間の距離を、前記情報担体の表面におけるトラック方向に直交する方向に可変させる素子間距離可変部とを含むヘッドと、前記ヘッドを前記情報担体の表面に対して平行に移動させるヘッド移動部とを備え、前記ヘッド移動部と前記素子間距離可変部とは、前記第1の素子と前記第2の素子とを、各々が対象とするトラックに追従させる。
本発明によれば、ヘッド移動部と素子間距離可変部とによって、第1の素子と第2の素子とが、各々が対象とするトラックに追従されるので、ヘッド上の各素子を情報担体上の各々が対象とするトラックに精度良く追従させることができるとともに、記録性能及び再生性能を向上させることができる。
本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
本発明の実施の形態1における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。 図1におけるスライダの構成の一例を示す上面図である。 図1におけるスライダの構成の一例を示す側面図である。 図1における第1のトラック位置ずれ検出部及び第2のトラック位置ずれ検出部の構成を示すブロック図である。 ディスク上のトラックにおけるセルの配列と、受光素子によって得られる信号との例を示す図である。 本実施の形態1の第1の変形例の情報記録再生装置におけるスライダの構成を示す模式図である。 本実施の形態1の第2の変形例の情報記録再生装置におけるスライダの構成を示す模式図である。 本実施の形態1の第3の変形例の情報記録再生装置におけるスライダの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態2における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。 図9におけるスライダの構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態2の第1の変形例における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態2の第2の変形例の情報記録再生装置におけるスライダの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態3における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態3において、スライダをディスク半径方向に駆動させる様子を示す上面図である。 スライダがディスクの最外周近傍に位置するときのスライダ、第1の金属アンテナ、第2の金属アンテナ及びディスクのトラックの関係を示す模式図である。 スライダがディスクの最内周近傍に位置するときのスライダ、第1の金属アンテナ、第2の金属アンテナ及びディスクのトラックの関係を示す模式図である。 本発明の実施の形態4における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。 図17におけるスライダの構成の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態5における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態6における磁気記録装置の構成を示すブロック図である。 図20におけるスライダの構成の一例を示す模式図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
各実施の形態における情報装置は、情報担体の表面を移動するヘッドを備える。情報担体の表面には、トラック方向に沿ってトラックが形成されている。情報装置は、第1の素子と、第2の素子と、第1の素子と第2の素子との間の距離を、情報担体の表面におけるトラック方向に直交する方向に可変させる素子間距離可変部とを含むヘッドと、ヘッドを情報担体の表面に対して平行に移動させるヘッド移動部とを備える。このとき、ヘッド移動部と素子間距離可変部とは、第1の素子と第2の素子とを、各々が対象とするトラックに追従させる。
以上の構成によれば、情報装置に部品誤差又は組み立て誤差がある場合においても、ヘッド上の各素子を情報担体上の各々が対象とするトラックに精度良く追従させることができるとともに、記録性能及び再生性能を向上させることができる。
(実施の形態1)
実施の形態1においては、情報装置の一例として情報記録再生装置を挙げて説明する。また、情報担体の一例としてディスクを挙げて説明する。また、第1の素子の一例として、情報担体に対して情報を記録するための記録素子を挙げて説明する。また、第2の素子の一例として、情報担体から情報を再生するための再生素子を挙げて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。図2及び図3は、図1におけるスライダ100の構成の一例を示す模式図である。図2は、図1におけるスライダ100の構成の一例を示す上面図である。図2において、紙面上下方向がトラック方向であり、紙面左右方向がディスク半径方向(トラック方向に直交する方向)である。図3は、図1におけるスライダ100の構成の一例を示す側面図である。図3において、紙面上下方向がディスク垂直方向であり、紙面左右方向がディスク半径方向である。
図1に示す情報記録再生装置は、スライダ100、サスペンションアーム108、第1のトラック位置ずれ検出部109a、第2のトラック位置ずれ検出部109b、スライダ制御部118、アームモータ駆動部119、アームモータ120、ヒータ制御部121、ヒータ駆動部122、ホストコンピュータ123、レーザダイオード駆動部(以降、LD駆動部と称する)124及び二値化部125を備える。
図2及び図3に示すように、ディスク104は、微小構造突起であるセル105が規則的に配置されたパターンド媒体である。セル105はトラック方向に配列され、セル105の列はディスク104上で同心円状のトラック(図2の一点鎖線)を形成する。ここで、セル105は相変化材料の記録膜を有する。また、ディスク104は、図2における紙面下方から上方に向かって回転する。さらに、ディスク104は、紙面左方のトラックから紙面右方のトラックへ順に情報が記録される。
また、図2及び図3に示すように、スライダ100は、三角平板形状の第1の金属アンテナ103a、三角平板形状の第2の金属アンテナ103b及びヒータ107を備える。第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、それぞれ三角形状の先端がセル105の表面に最も近接するようにスライダ100に配置されている。加えて、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、第1の金属アンテナ103aの先端と第2の金属アンテナ103bの先端とがディスク半径方向にトラック間隔Tpだけ離れた位置になるように紙面左方から第2の金属アンテナ103b及び第1の金属アンテナ103aの順にスライダ100に配置されている。また、ヒータ107は、第1の金属アンテナ103aと第2の金属アンテナ103bとの間に配置されている。
スライダ100は、第1の金属アンテナ103a(第1の素子)と、第2の金属アンテナ103b(第2の素子)と、第1の金属アンテナ103a(第1の素子)と第2の金属アンテナ103b(第2の素子)との間の距離を、ディスク104(情報担体)の表面におけるトラック方向に直交する方向に可変させるヒータ107(素子間距離可変部)とを含む。第1の金属アンテナ103aは、ディスク104(情報担体)に対して情報を記録するための記録素子の一例である。第2の金属アンテナ103bは、ディスク104(情報担体)から情報を再生するための再生素子の一例である。
第1の金属アンテナ103aは、ディスク104の記録対象領域とのプラズモン共鳴により発生させた近接場光を記録対象領域に照射することで、ディスク104に対して情報を記録する。第2の金属アンテナ103bは、ディスク104の再生対象領域とのプラズモン共鳴を利用して、ディスク104から情報を再生する。
なお、セル105の幅は10nm〜100nmであっても良い。第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bのそれぞれの幅は、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bのそれぞれに照射する光の波長よりも小さいことが好ましい。
スライダ100は、第1の半導体レーザ素子101a、第2の半導体レーザ素子101b、第1の導波路102a、第2の導波路102b、第1の金属アンテナ103a、第2の金属アンテナ103b、第1の受光素子106a、第2の受光素子106b及びヒータ107を備える。
図4は、図1における第1のトラック位置ずれ検出部109a及び第2のトラック位置ずれ検出部109bの構成を示すブロック図である。
第1のトラック位置ずれ検出部109aは、第1の金属アンテナ103a(記録素子)とトラックとの位置ずれを検出する。第2のトラック位置ずれ検出部109bは、第2の金属アンテナ103b(再生素子)とトラックとの位置ずれを検出する。第1のトラック位置ずれ検出部109aは、タイミング生成部115、第1のサンプルホールド部116a、第2のサンプルホールド部116b及び減算器117を備える。なお、第2のトラック位置ずれ検出部109bの構成は、第1のトラック位置ずれ検出部109aの構成と同じであるので説明を省略する。
なお、本実施の形態1において、第1の金属アンテナ103aが第1の素子及び記録素子の一例に相当し、第2の金属アンテナ103bが第2の素子及び再生素子の一例に相当し、スライダ100がヘッドの一例に相当し、ヒータ107が素子間距離可変部の一例に相当し、サスペンションアーム108及びアームモータ120がヘッド移動部の一例に相当し、ホストコンピュータ123が確認部の一例に相当し、第1の受光素子106a及び第1のトラック位置ずれ検出部109aが記録トラック位置ずれ検出部の一例に相当し、第2の受光素子106b及び第2のトラック位置ずれ検出部109bが再生トラック位置ずれ検出部の一例に相当する。
以上のように構成された情報記録再生装置の動作について説明する。
ディスク104は、ディスクモータ(図示しない)によって回転される。スライダ100は、サスペンションアーム108によってディスク104に対向して保持されている。ハードディスクドライブで採用されるフライングヘッドと同様の技術を用いて、スライダ100とディスク104との距離は一定に保たれる。
光源である第1の半導体レーザ素子101a及び第2の半導体レーザ素子101bから出射された光は、光を導く光学素子であるY字型の第1の導波路102a及び第2の導波路102bにそれぞれ入射され、第1の導波路102a及び第2の導波路102bによってそれぞれ第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bに導かれる。
第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、それぞれ第1の半導体レーザ素子101a及び第2の半導体レーザ素子101bの光によりプラズモン共鳴を励起する共鳴素子である。第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bに導かれた光は、プラズモン共鳴を励起する。
一方、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bからの反射光は、それぞれ第1の導波路102a及び第2の導波路102bに入射され、第1の導波路102a及び第2の導波路102bによってそれぞれ第1の受光素子106a及び第2の受光素子106bに導かれて検出される。第1の受光素子106a及び第2の受光素子106bは、それぞれ検出した反射光の強度に応じた検出信号Sa及び検出信号Sbを出力する。
第1の受光素子106a及び第2の受光素子106bから出力された検出信号Sa及び検出信号Sbは、それぞれ第1のトラック位置ずれ検出部109a及び第2のトラック位置ずれ検出部109bに入力される。第1のトラック位置ずれ検出部109a及び第2のトラック位置ずれ検出部109bは、それぞれ検出信号Sa及び検出信号Sbに基づいて、それぞれ三角形状の第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bの先端とトラック中心との位置ずれを示すトラッキングエラー信号(TE信号)TEa及びTE信号TEbを生成する。
ここで、金属アンテナは、セル105との距離に応じて、そのプラズモン共鳴の強度が変化する。すなわち、金属アンテナがセル105に近接する場合(金属アンテナがトラック中心に位置する場合)は、プラズモン共鳴の強度は強くなる。一方、金属アンテナがセル105から離れている場合(金属アンテナがトラック中心からずれている場合)は、プラズモン共鳴の強度は弱くなる。また、金属アンテナからの反射光(又は透過光)は、金属アンテナのプラズモン共鳴の強度に応じて変化する。例えば、プラズモン共鳴の強度に応じて、反射光(又は透過光)の強度が変化する。
したがって、金属アンテナがトラック中心から離れているか否かで、金属アンテナからの反射光(又は透過光)の強度は変化する。これを利用することで、上述のように、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bからの反射光から、トラッキングエラー信号を得ることができる。もしくは、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bを透過する透過光から、トラッキングエラー信号を得ることもできる。
ここで、第1のトラック位置ずれ検出部109aにおけるTE信号の生成について説明する。図5は、ディスク104上のトラックにおけるセル105の配列と、受光素子によって得られる信号との例を示す図である。図5において、紙面上下方向がディスク半径方向であり、紙面左右方向がトラック方向であり、一点鎖線がトラック中心を表す。図5において、データ領域110は、トラック上に並んだセル105からなり、セル105における記録膜の相状態が変化することにより、データが記録されている。また、図5において、サーボ領域111は、セル105と同じ微小構造突起であるトリガマーク112及びウォブルマーク113,114からなる。ウォブルマーク113,114は、トラック中心に対してディスク半径方向に互いに逆方向に所定距離だけ離れて配置される。また、ウォブルマーク113,114は、トリガマーク112からトラックに沿った方向にそれぞれ距離L1,L2だけ離れて配置される。
ここで、ディスク104の回転によって第1の金属アンテナ103aがディスク104に対してトラック方向に相対速度vで移動するとする。
図5の検出信号Sa1は、第1の金属アンテナ103aの先端が、トラック中心に沿ってサーボ領域を通過した時に得られる検出信号Saの例である。また、図5の検出信号Sa2は、第1の金属アンテナ103aの先端が、トラック中心に対して紙面上方のディスク半径方向にずれた状態でトラック方向に沿ってサーボ領域を通過した時に得られる検出信号Saの例である。一方、図5の検出信号Sa3は、第1の金属アンテナ103aの先端が、トラック中心に対して紙面下方のディスク半径方向にずれた状態でトラック方向に沿ってサーボ領域を通過した時に得られる検出信号Saの例である。
図5の検出信号Sa1に示すように、第1の金属アンテナ103aがトラック中心に沿ってサーボ領域を通過すると、ウォブルマーク113を通過する時刻t1(t1=L1/v)における検出信号SaはS10となり、ウォブルマーク114を通過する時刻t2(t2=L2/v)における検出信号の値はS20となる。
また、図5の検出信号Sa2に示すように、第1の金属アンテナ103aがトラック中心から紙面上方にずれてトラック方向に沿ってサーボ領域を通過すると、時刻t1及び時刻t2における検出信号の値はそれぞれS11及びS21となる。
また、図5の検出信号Sa3に示すように、第1の金属アンテナ103aがトラック中心から紙面下方にずれてトラック方向に沿ってサーボ領域を通過すると、時刻t1及び時刻t2における検出信号の値はそれぞれS12及びS22となる。
ここで、検出信号Saは第1の金属アンテナ103aからの反射光強度に応じた信号である。第1の金属アンテナ103aからの反射光強度は、一例として第1の金属アンテナ103aの先端が微小構造突起の中心上に位置したときに最大となり、第1の金属アンテナ103aの先端が微小構造突起の中心から離れるほど小さくなる。
したがって、時刻t1及び時刻t2における各検出信号の値は、S10−S20=0、S11−S21<0及びS12−S22>0となる。
以上のように、第1の金属アンテナ103aからの反射光強度が微小構造突起の中心からの距離に応じて変化することを利用して、ウォブルマーク113,114の位置における反射光強度を検出し、検出された反射光強度の差を算出することでトラック中心と第1の金属アンテナ103aの先端との位置ずれを、極性を含めて検出することが可能となる。
検出信号Saは、タイミング生成部115、第1のサンプルホールド部116a及び第2のサンプルホールド部116bに入力される。タイミング生成部115は、入力された検出信号Saに基づいて、第1の金属アンテナ103aの先端がトリガマーク112を通過したタイミングを基準としてウォブルマーク113,114の横を通過する時刻t1,t2のタイミングを示す2つのタイミング信号を生成し、それぞれ第1のサンプルホールド部116a及び第2のサンプルホールド部116bに出力する。
第1のサンプルホールド部116aは、入力されたタイミング信号に応じて、検出信号Saの時刻t1における信号レベルS1をサンプルし、ホールドして減算器117へ出力する。第2のサンプルホールド部116bは、入力されたタイミング信号に応じて、検出信号Saの時刻t2における信号レベルS2をサンプルし、ホールドして減算器117へ出力する。減算器117は、入力された信号レベルS1から信号レベルS2を減算し、第1の金属アンテナ103aの先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEaを出力する。
一方、第2のトラック位置ずれ検出部109bよるTE信号の生成は、第1のトラック位置ずれ検出部109aと同様である。第2のトラック位置ずれ検出部109bは、入力された検出信号Sbから、第2の金属アンテナ103bの先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEbを生成し、出力する。
また、サーボ領域111は、ディスク104の周内の複数箇所に配置される。各サーボ領域で得られる離散的なTE信号TEa及びTE信号TEbは、ホールド回路(図示しない)で保持され連続的なTE信号となる。
第1の金属アンテナ103aの先端とトラック中心との位置ずれを示すTEa信号は、スライダ制御部118へ入力される。スライダ制御部118は、例えばディジタルシグナルプロセッサ(以降、DSPと称する)によるディジタルフィルタで構成された位相補償回路及び低域補償回路で構成され、入力されたTE信号TEaをアームモータ駆動信号としてアームモータ駆動部119に出力する。アームモータ駆動部119は、入力されたアームモータ駆動信号を増幅し、アームモータ120に出力する。アームモータ120は、増幅されたアームモータ駆動信号に応じてサスペンションアーム108を動かし、サスペンションアーム108の先端に保持されたスライダ100をディスク半径方向に動かす。
以上の動作によって、TE信号TEaを用いて、第1の金属アンテナ103aの先端がディスク104のトラック中心に正しく位置するように制御するトラック制御が実現される。
一方、第2の金属アンテナ103bの先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEbは、ヒータ制御部121へ入力される。ヒータ制御部121は、DSPによるディジタルフィルタで構成された位相補償回路及び低域補償回路で構成され、入力されたTE信号TEbをヒータ駆動信号としてヒータ駆動部122に出力する。ヒータ駆動部122は、入力されたヒータ駆動信号を増幅し、ヒータ107に出力する。ヒータ107は、増幅されたヒータ駆動信号に応じて発熱し、熱量変化に応じた周囲の膨張収縮によって第1の金属アンテナ103aと第2の金属アンテナ103bとの間の距離を変える。これにより、ヒータ107は、第1の金属アンテナ103aに対して第2の金属アンテナ103bをディスク半径方向に動かす。
以上の動作によって、TE信号TEbを用いて、第2の金属アンテナ103bの先端がディスク104のトラック中心に正しく位置するように制御するトラック制御が実現される。
ヒータ107は、第1の金属アンテナ103a(第1の素子)と第2の金属アンテナ103b(第2の素子)との間の距離を、ディスク104(情報担体)の表面におけるトラック方向に直交する方向に可変させる。
アームモータ120は、スライダ100(ヘッド)をディスク104(情報担体)の表面に対して平行に移動させる。
アームモータ120とヒータ107とは、第1の金属アンテナ103a(第1の素子)と第2の金属アンテナ103b(第2の素子)とを、各々が対象とするトラックに追従させる。また、アームモータ120とヒータ107とは、第1の金属アンテナ103a(第1の素子)と第2の金属アンテナ103b(第2の素子)とを異なる半径位置のトラックに追従させる。さらに、アームモータ120とヒータ107とは、第1の金属アンテナ103a(第1の素子)と第2の金属アンテナ103b(第2の素子)とをトラック方向に直交する方向に互いに隣接するトラックに追従させる。
例えば、アームモータ120(ヘッド移動部)は、第1の金属アンテナ103a(第1の素子)及び第2の金属アンテナ103b(第2の素子)のいずれか一方が、対象とするトラック上に移動するように、スライダ100を移動させる。そして、ヒータ107(素子間距離可変部)は、第1の金属アンテナ103a(第1の素子)と第2の金属アンテナ103b(第2の素子)とが、各々対象とするトラック上に移動するように、第1の金属アンテナ103a(第1の素子)と第2の金属アンテナ103b(第2の素子)との間の距離を、ディスク104(情報担体)の表面におけるトラック方向に直交する方向に可変させる。これにより、第1の金属アンテナ103a(第1の素子)と第2の金属アンテナ103b(第2の素子)とは、各々が対象とするトラックに追従することになる。
以上説明したように、本実施の形態1の情報記録再生装置では、TE信号TEaとアームモータ120とにより第1の金属アンテナ103aのトラック制御が行われ、TE信号TEbとヒータ107とにより第2の金属アンテナ103bのトラック制御が行われる。また、トラック制御により、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、半径方向に互いに隣接するトラックに対してそれぞれ追従する。
これにより、スライダ100における第1の金属アンテナ103aと第2の金属アンテナ103bとの間の距離が、トラック間隔Tpに対して誤差を有して製造されている場合であっても、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bはそれぞれ正しくトラックを追従できる。また、情報記録再生装置の組み立て誤差によりスライダ100がディスク104の垂直方向を軸に回転して取り付けられ、第1の金属アンテナ103aと第2の金属アンテナ103bとの間の距離がトラック間隔Tpと同じであるにもかかわらずディスク半径方向における第1の金属アンテナ103aと第2の金属アンテナ103bとの間の距離がトラック間隔Tpからずれている場合であっても、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bはそれぞれ正しくトラックを追従できる。さらに、ディスク104のトラック間隔Tpが正しいトラック間隔Tpに対して誤差を有している場合であっても、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bはそれぞれ正しくトラックを追従できる。
したがって、一つのスライダ上に記録素子と再生素子とが配置され、それぞれの素子を各々トラックに追従させる情報記録再生装置において、記録素子と再生素子とは、それぞれのトラック制御によって各々正しくトラックを追従することが可能となる。その結果、情報記録再生装置の記録性能及び再生性能を向上させることができる。
また、本実施の形態1の情報記録再生装置では、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、半径方向に互いに隣接するトラックに対して追従するようにスライダ100上に配置される。したがって、一つのスライダ上に記録素子と再生素子とが配置され、それぞれの素子を各々トラックに追従させる情報記録再生装置において、スライダ100は、記録素子と再生素子とを搭載しつつ小型にすることが可能となり、情報記録再生装置の製造コストを低減することができる。
次に、第1の金属アンテナ103aによる情報の記録について説明する。
ホストコンピュータ123は、記録データ信号をLD駆動部124に出力する。LD駆動部124は、入力された記録データ信号の変調に応じてレーザ素子駆動信号を第1の半導体レーザ素子101aに出力する。第1の半導体レーザ素子101aは、入力されたレーザ素子駆動信号に応じて光を出射する。第1の半導体レーザ素子101aから出射された光は、第1の導波路102aを経て第1の金属アンテナ103aに導かれ、プラズモン共鳴を励起する。プラズモン共鳴により、三角形状の第1の金属アンテナ103aの先端近傍における光電場強度は増強される。これにより、第1の金属アンテナ103aに対向するセル105の記録膜を構成する相変化材料は、結晶相からアモルファス相に変化する。
以上により、第1の金属アンテナ103aによってプラズモン共鳴を利用して、ディスク104上のセル105に対する情報の記録が実現できる。
次に、第2の金属アンテナ103bによる情報の再生について説明する。
ホストコンピュータ123は、再生用パワーで光を照射するための再生発光信号をLD駆動部124に出力する。LD駆動部124は、入力された再生発光信号に応じてレーザ素子駆動信号を第2の半導体レーザ素子101bに出力する。第2の半導体レーザ素子101bは、入力されたレーザ素子駆動信号に応じて光を出射する。第2の半導体レーザ素子101bから出射された光は、第2の導波路102bを経て第2の金属アンテナ103bに導かれ、プラズモン共鳴を励起する。第2の金属アンテナ103bによって反射された光は、第2の導波路102bを経て第2の受光素子106bに入射する。第2の受光素子106bは、第2の金属アンテナ103bからの反射光強度に応じた検出信号Sbを出力する。
第2の金属アンテナ103bの反射光強度を表す検出信号Sbは、二値化部125に入力される。ここで、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、セル105の記録膜を構成する相変化材料が結晶相であるかアモルファス相であるかによって共鳴状態の強弱が変化するように設計されている。したがって、検出信号Sbに対し、所定レベルと比較することで二値化信号を生成することができる。
二値化部125は、入力された検出信号Sbを二値化し、二値化データ信号をホストコンピュータ123へ出力する。
以上により、第2の金属アンテナ103bによってプラズモン共鳴を利用して、ディスク104上のセル105に対する情報の再生が実現できる。
また、ホストコンピュータ123は、第1の金属アンテナ103a(記録素子)によって記録された情報を第2の金属アンテナ103b(再生素子)によって記録動作と並行して再生することにより、第1の金属アンテナ103aによる記録が正しく行われたか否かを確認する。
以上説明したように、本実施の形態1の情報記録再生装置では、第1の金属アンテナ103aによりトラック上のセル105に対して情報が記録され、第2の金属アンテナ103bによりトラック上のセル105から情報が再生される。また、トラック制御により、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、半径方向に互いに隣接するトラックに対してそれぞれ追従する。ディスク104においては、図2における紙面左のトラックから紙面右のトラックへ順に情報が記録されるとともに、情報が再生される。
これにより、本実施の形態1の情報記録再生装置では、第1の金属アンテナ103aによって情報を記録しつつ、ディスク104が1回転した後に、情報を記録したトラックから第2の金属アンテナ103bによって情報を再生することができる。そのため、情報を記録する際に正しく記録動作が行われたかどうか確認するベリファイ動作を、情報の記録とほぼ同時に行うことができる。
したがって、一つのスライダ上に記録素子と再生素子とが配置され、それぞれの素子を半径方向に互いに隣接するトラックに追従させる情報記録再生装置において、情報の記録と並行して記録された情報を再生することで記録動作と同時にベリファイ動作を行うことができる。そのため、ベリファイ動作の所要時間を短縮することが可能となり、その結果、情報記録再生装置の装置性能を低下させることなく、記録信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態1においては、アームモータ120及びヒータ107は、記録素子と再生素子とをディスク半径方向に互いに隣接するトラックに追従させているが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、アームモータ120及びヒータ107は、記録素子と再生素子とをディスク半径方向に2つ以上離れたトラックに追従させてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態1においては、TE信号TEaとアームモータ120(ヘッド移動部)とによって第1の金属アンテナ103a(記録素子)のトラック制御が行われ、TE信号TEbとヒータ107(素子間距離可変部)とによって第2の金属アンテナ103b(再生素子)のトラック制御が行われるが、本発明は特にこれに限定されず、TE信号TEaとヒータ107(素子間距離可変部)とによって第1の金属アンテナ103a(記録素子)のトラック制御が行われ、TE信号TEbとアームモータ120(ヘッド移動部)とによって第2の金属アンテナ103b(再生素子)のトラック制御が行われてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態1においては、情報を記録するのと並行して記録された情報を再生することで記録動作と同時にベリファイ動作が行われるとしているが、記録動作が行われない場合、二値化部を用いて記録素子である第1の金属アンテナ103aで情報を再生してもよい。以下に、その情報記録再生装置の構成及び動作について説明する。
情報記録再生装置は、図1の構成に加えて第2の二値化部をさらに備える。第2の二値化部は、第1の金属アンテナ103aから出力された検出信号Saを二値化し、二値化データ信号をホストコンピュータ123へ出力する。
上記の情報記録再生装置では、ホストコンピュータ123は、再生発光信号をLD駆動部124へ出力する。LD駆動部124は、入力された再生発光信号に応じてレーザ素子駆動信号を第1の半導体レーザ素子101aに出力する。第1の半導体レーザ素子101aは、入力されたレーザ素子駆動信号によって再生発光レベルの光を出射する。第1の金属アンテナ103aの反射光強度である検出信号Saは、第2の二値化部に入力される。第2の二値化部は、入力された検出信号Saを二値化し、二値化データ信号をホストコンピュータ123へ出力する。
以上により、第1の金属アンテナ103aによってプラズモン共鳴を利用して、ディスク104上のセル105から情報を再生することができる。
以上説明したように、上記の情報記録再生装置では、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bにより隣り合う2本のトラック上のセル105から同時に情報が再生される。これにより、第2の金属アンテナ103bのみで情報が再生される場合に比べて2倍の速度で情報を再生することが可能となる。その結果、情報記録再生装置の再生性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態1においては、情報を記録するのと並行して記録された情報を再生することで記録動作と同時にベリファイ動作が行われるとしているが、記録動作と同時にベリファイ動作が行われない場合、LD駆動部を用いて再生素子である第2の金属アンテナ103bで情報を記録してもよい。以下に、その情報記録再生装置の構成及び動作とについて説明する。
情報記録再生装置は、図1の構成に加えて第2のLD駆動部をさらに備える。第2のLD駆動部は、ホストコンピュータ123から出力された記録データ信号の変調に応じてレーザ素子駆動信号を第2の半導体レーザ素子101bに出力する。
上記の情報記録再生装置では、ホストコンピュータ123は、記録データ信号を第2のLD駆動部に出力する。第2のLD駆動部は、入力された記録データ信号の変調に応じてレーザ素子駆動信号を第2の半導体レーザ素子101bに出力する。第2の半導体レーザ素子101bは、入力されたレーザ素子駆動信号に応じて光を出射する。第2の半導体レーザ素子101bから出射された光は、第2の導波路102bを経て第2の金属アンテナ103bに導かれ、プラズモン共鳴を励起する。プラズモン共鳴により、三角形状の第2の金属アンテナ103bの先端近傍における光電場強度は増強される。これにより、第2の金属アンテナ103bに対向するセル105の記録膜を構成する相変化材料は、結晶相からアモルファス相に変化する。
以上により、第2の金属アンテナ103bによってプラズモン共鳴を利用して、ディスク104上のセル105に対する情報の記録が実現できる。
以上説明したように、上記の情報記録再生装置では、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bにより隣り合う2本のトラック上のセル105に対して同時に情報が記録される。これにより、第1の金属アンテナ103aのみで情報が記録される場合に比べて2倍の速度で情報を記録することが可能となる。その結果、情報記録再生装置の記録性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態1においては、第1の金属アンテナ103a、第2の金属アンテナ103b及びヒータ107は、図2に示すように、ディスク半径方向に並んでスライダ100に配置されているが、以下の配置にしてもよい。
図6は、本実施の形態1の第1の変形例の情報記録再生装置におけるスライダの構成を示す模式図である。図6では、図2と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、スライダ200は、三角形状の第1の金属アンテナ203a、三角形状の第2の金属アンテナ203b及びヒータ207を備える。
第1の金属アンテナ203a及び第2の金属アンテナ203bは、三角形状の先端がセル105の表面に最も近接するようにスライダ200に配置されている。加えて、第1の金属アンテナ203a及び第2の金属アンテナ203bは、第1の金属アンテナ203aの先端と第2の金属アンテナ203bの先端とが所定の距離だけ離れて同一のディスク半径位置のトラックに位置するように紙面上方から第2の金属アンテナ203b及び第1の金属アンテナ203aの順にスライダ200に配置されている。すなわち、ディスク上の情報が記録又は再生される位置に対し、第1の金属アンテナ203aが到達した後に第2の金属アンテナ203bが到達するように、第1の金属アンテナ203aと第2の金属アンテナ203bとが同一ヘッド上に配置されている。また、ヒータ207は、第2の金属アンテナ203bに対し、ディスク半径方向に配置されている。
アームモータ120とヒータ207とは、第1の金属アンテナ203a(第1の素子)と第2の金属アンテナ203b(第2の素子)とを同じトラックに追従させる。また、第1の金属アンテナ203a(記録素子)と第2の金属アンテナ203b(再生素子)とは、記録動作又は再生動作を行う際に、ディスク104上の情報を記録又は再生する位置に対し、第1の金属アンテナ203aが到達した後に第2の金属アンテナ203bが到達するように配置されている。
スライダ200は、第1の半導体レーザ素子101a、第2の半導体レーザ素子101b、第1の導波路102a、第2の導波路102b、第1の金属アンテナ203a、第2の金属アンテナ203b、第1の受光素子106a、第2の受光素子106b及びヒータ207を備える。
なお、本実施の形態1の第1の変形例において、第1の金属アンテナ203aが第1の素子及び記録素子の一例に相当し、第2の金属アンテナ203bが第2の素子及び再生素子の一例に相当し、スライダ200がヘッドの一例に相当し、ヒータ207が素子間距離可変部の一例に相当する。
ここで、第1の金属アンテナ203aの先端と第2の金属アンテナ203bの先端との距離について説明する。
本情報記録再生装置では、第1の金属アンテナ203aにより情報が記録されるのに並行して、記録された情報が第2の金属アンテナ203bにより再生される。また、セル105の記録膜は相変化材料で構成される。セル105に光が照射されてマーク(アモルファス相)又はスペース(結晶相)が生成されるためには、プラズモン共鳴により増強された光電場による熱によって相変化が開始してから完了するまでの反応時間が必要となる。したがって、第1の金属アンテナ203aの先端と第2の金属アンテナ203bの先端とは、上記の反応時間とディスク104の回転数とから決定される距離以上離れている必要がある。
そのため、第1の金属アンテナ203a(記録素子)と第2の金属アンテナ203b(再生素子)とは、記録動作を行う時にディスク104の記録膜の変化が開始してから終了するまでの時間と、ディスク104の回転数とに基づいて決定される距離以上離れて配置されている。
以上説明したように、本実施の形態1の第1の変形例の情報記録再生装置では、第1の金属アンテナ203aと第2の金属アンテナ203bとは、同一のディスク半径位置のトラックに対して追従するようにスライダ200上に配置されている。また、第1の金属アンテナ203aの先端と、第2の金属アンテナ203bの先端との距離は、少なくとも、情報を記録するのに並行して、記録された情報を再生するために必要な距離となっている。
したがって、一つのスライダ上に記録素子と再生素子とが配置され、それぞれの素子を同一のディスク半径位置に追従させる情報記録再生装置において、情報の記録と並行して記録された情報を再生することで記録動作と同時にベリファイ動作を行うことができるため、ベリファイ動作の所要時間を短縮することが可能となる。その結果、情報記録再生装置の装置性能を低下させることなく、記録信頼性を向上させることができる。
また、スライダ200は、記録素子と再生素子とを搭載しつつ小型にすることが可能となり、情報記録再生装置の製造コストを低減することができる。
次に、本実施の形態1の第2の変形例における情報記録再生装置について説明する。図7は、本実施の形態1の第2の変形例の情報記録再生装置におけるスライダの構成を示す模式図である。図7では、図2と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すように、スライダ300は、第1の半導体レーザ素子101a、第2の半導体レーザ素子101b、第1の導波路102a、第2の導波路102b、第1の金属アンテナ103a、第2の金属アンテナ103b、第1の受光素子106a、第2の受光素子106b、第1のヒータ307a及び第2のヒータ307bを備える。
第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、三角形状の先端がセル105の表面に最も近接するようにスライダ200に配置されている。第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、ディスク半径方向に並んで配置される。加えて、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、第1の金属アンテナ103aの先端と第2の金属アンテナ103bの先端とがディスク半径方向にトラック間隔Tpだけ離れた位置になるように紙面左方から第2の金属アンテナ103b及び第1の金属アンテナ103aの順にスライダ300に配置されている。
第1のヒータ307aは、第1の金属アンテナ103aに対して紙面左方向(スライダ300が移動する方向の逆方向)に配置される。第2のヒータ307bは、第2の金属アンテナ103bに対して紙面右方向(スライダ300が移動する方向)に配置される。
なお、スライダ300は、第1のヒータ307a及び第2のヒータ307bのいずれか一方のみを備えてもよい。
上記のように、第1の金属アンテナ103aと第2の金属アンテナ103bとの間にはヒータがないので、第1の金属アンテナ103aと第2の金属アンテナ103bとの間の距離をより狭くすることができ、トラックピッチが狭い高密度のディスクに情報を記録又は再生することができる。
次に、本実施の形態1の第3の変形例における情報記録再生装置について説明する。図8は、本実施の形態1の第3の変形例の情報記録再生装置におけるスライダの構成を示す模式図である。図8では、図2及び図7と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、スライダ301は、第1の半導体レーザ素子101a、第2の半導体レーザ素子101b、第1の導波路102a、第2の導波路102b、第1の金属アンテナ103a、第2の金属アンテナ103b、第1の受光素子106a、第2の受光素子106b、第1のヒータ307a及び第2のヒータ307bを備える。
第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、三角形状の先端がセル105の表面に最も近接するようにスライダ200に配置されている。第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、ディスク半径方向に並んで配置される。加えて、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、第1の金属アンテナ103aの先端と第2の金属アンテナ103bの先端とがディスク半径方向にトラック間隔Tpだけ離れた位置になるように紙面左方から第2の金属アンテナ103b及び第1の金属アンテナ103aの順にスライダ301に配置されている。
第1のヒータ307aは、第1の金属アンテナ103aに対して紙面左方向(スライダ300が移動する方向の逆方向)に配置される。第2のヒータ307bは、第2の金属アンテナ103bに対して紙面右方向(スライダ300が移動する方向)に配置される。
第1の金属アンテナ103aと第2の金属アンテナ103bとの間には、切り欠き部302が形成されている。切り欠き部302は、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bを有する基板上の一部を切り欠くことにより形成される。
上記のように、第1の金属アンテナ103aと第2の金属アンテナ103bとの間に切り欠き部302が形成されることにより、第1のヒータ307aからの熱が、第2の金属アンテナ103b側に伝わることがなく、第2のヒータ307bからの熱が、第1の金属アンテナ103a側に伝わることがない。そのため、第1のヒータ307aは、第1の金属アンテナ103aのみをディスク半径方向に移動させることができ、第2のヒータ307bは、第2の金属アンテナ103bのみをディスク半径方向に移動させることができる。
なお、スライダ301は、第1のヒータ307a及び第2のヒータ307bのいずれか一方のみを備えてもよい。
なお、本実施の形態1においては、記録素子に金属アンテナを用いることでプラズモン共鳴を励起し、パターンド媒体であるディスク104上のセル105における記録膜の相変化材料を相変化させることで情報を記録し、再生素子に金属アンテナを用いることで、セル105における記録膜の相変化材料の相状態をプラズモン共鳴状態の強弱として検出することにより情報を再生している。しかしながら、情報を記録又は再生する方法及びディスクの構造は、上記に限定されることはない。すなわち、情報記録再生装置の記録方式は、ハードディスクドライブで用いられるような磁気素子と磁気ディスクとを用いた磁気記録方式等であってもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態1においては、素子間距離可変部としてヒータが用いられ、ヒータの発熱により熱量変化に応じた周囲の膨張収縮を利用して記録素子と再生素子とのディスク半径方向の距離を可変させているが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、例えば圧電素子等を用いて記録素子と再生素子とのディスク半径方向の距離を可変させてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態1の第1及び第2のトラック位置ずれ検出部において、TE信号は、ディスク104における離散的なサーボ領域111を金属アンテナが通過する際に得られる検出信号から生成されるが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、例えば記録素子又は再生素子のトラック中心に対する位置ずれを示すTE信号は、データ領域110において連続的に得られる検出信号から生成してもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態1においては、二値化部を用いて信号が再生されるが、本発明は特にこれに限定されるものではない。すなわち、例えば波形等化回路等を用いて信号が再生される構成としてもよい。
なお、本実施の形態1においては、ディスク104の回転方向は、図2の紙面下方から紙面上方に向かう方向とし、ディスク104におけるトラックの記録方向は、図2の紙面左方から紙面右方に向かう方向としているが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、ディスクの回転方向とトラックの記録方向とに対して、スライダ上における記録素子と再生素子との配置が、本実施の形態1と定性的に同じであればよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
実施の形態2においては、情報装置の一例として情報記録再生装置を挙げて説明する。また、情報担体の一例としてディスクを挙げて説明する。また、第1の素子の一例として、情報担体に対して情報を記録するための記録素子を挙げて説明する。また、第2の素子の一例として、情報担体から情報を再生するための再生素子を挙げて説明する。
図9は、本発明の実施の形態2における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。図10は、図9におけるスライダ400の構成の一例を示す模式図である。なお、実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図9に示す情報記録再生装置は、スライダ400、サスペンションアーム108、第1のトラック位置ずれ検出部109a、第2のトラック位置ずれ検出部109b、スライダ制御部118、アームモータ駆動部119、アームモータ120、ヒータ制御部121、ヒータ駆動部122、ホストコンピュータ123、LD駆動部124及び二値化部125を備える。
図10に示すように、スライダ400は、三角形状の第1の金属アンテナ403a、三角形状の第2の金属アンテナ403b及びヒータ107を備える。第1の金属アンテナ403a及び第2の金属アンテナ403bは、それぞれ三角形状の先端がセル105の表面に最も近接するようにスライダ400に配置されている。加えて、第1の金属アンテナ403a及び第2の金属アンテナ403bは、第1の金属アンテナ403aの先端と第2の金属アンテナ403bの先端とがディスク半径方向にトラック間隔Tpだけ離れた位置になるように紙面左方から第1の金属アンテナ403a及び第2の金属アンテナ403bの順にスライダ400に配置されている。また、ヒータ107は、第1の金属アンテナ403aと第2の金属アンテナ403bとの間に配置されている。
スライダ400は、第1の半導体レーザ素子101a、第2の半導体レーザ素子101b、第1の導波路102a、第2の導波路102b、第1の金属アンテナ403a、第2の金属アンテナ403b、第1の受光素子106a、第2の受光素子106b及びヒータ107を備える。
第1の金属アンテナ403a(記録素子)と第2の金属アンテナ403b(再生素子)とは、記録動作又は再生動作を行う際に、ディスク104上の情報を記録又は再生する位置に対し、第2の金属アンテナ403bが到達した後に第1の金属アンテナ403aが到達するように配置されている。ホストコンピュータ123は、第2の金属アンテナ403b(再生素子)によって再生された情報を第1の金属アンテナ403a(記録素子)によって再生動作と並行して記録することにより、ディスク104に記録されていた情報を上書きする。
なお、本実施の形態2において、第1の金属アンテナ403aが第1の素子及び記録素子の一例に相当し、第2の金属アンテナ403bが第2の素子及び再生素子の一例に相当し、スライダ400がヘッドの一例に相当し、ホストコンピュータ123が上書き処理部の一例に相当する。
以上のように構成された情報記録再生装置の動作について説明する。
第2の金属アンテナ403bの反射光強度である検出信号Sbは、第2のトラック位置ずれ検出部109bと二値化部125とに入力される。二値化部125は、入力された検出信号Sbを二値化し、二値化データ信号をホストコンピュータ123へ出力する。ホストコンピュータ123は、入力された二値化データ信号をディスク104の1回転分の時間遅延させて記録データ信号としてLD駆動部124に出力する。これにより、ディスク104に既に記録されていた情報が、ディスク104の同一位置に上書きされる。
以上により、ディスク104に既に記録されていた情報をディスク104の同一位置に上書きするリフレッシュ記録動作が行われる場合、ディスク104から情報を再生し、ディスク104が1回転した後、ディスク104から再生した情報を、ディスク104の再生位置と同じ位置に記録することができる。
以上説明したように、本実施の形態2の情報記録再生装置では、第2の金属アンテナ403bによりトラック上のセル105から情報が再生され、第1の金属アンテナ403aによりトラック上のセル105に対して情報が記録される。また、トラック制御により、第1の金属アンテナ403a及び第2の金属アンテナ403bは、半径方向に互いに隣接するトラックに対してそれぞれ追従し、情報は、図10における紙面左のトラックから紙面右のトラックへ順に再生及び記録される。
これにより、本実施の形態2の情報記録再生装置では、第2の金属アンテナ403bによって情報を再生しつつ、ディスク104が1回転した後に、情報が再生されたトラックに対し第1の金属アンテナ403aによって情報を記録することができる。そのため、ディスクに記録された情報を改めて上書き記録するリフレッシュ記録動作を、情報の再生とほぼ同時に行うことができる。
したがって、一つのスライダ上に再生素子と記録素子とが配置され、それぞれの素子を半径方向に互いに隣接するトラックに追従させる情報記録再生装置において、情報の再生と並行して再生された情報をディスク104の再生位置と同じ位置に記録することができる。そのため、過去に記録した情報を改めて記録し直す上書き記録動作の所要時間を短縮することが可能となる。その結果、情報記録再生装置の性能を低下させることなく、記録済み情報の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態2においては、アームモータ120及びヒータ107は、再生素子と記録素子とをディスク半径方向に互いに隣接するトラックに追従させているが、本発明は特にこれに限定されず、アームモータ120及びヒータ107は、記録素子と再生素子とをディスク半径方向に2つ以上離れたトラックに追従させてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態2においては、TE信号TEaとアームモータ120(ヘッド移動部)とによって第1の金属アンテナ403a(記録素子)のトラック制御が行われ、TE信号TEbとヒータ107(素子間距離可変部)とによって第2の金属アンテナ403b(再生素子)のトラック制御が行われるが、本発明は特にこれに限定されず、TE信号TEaとヒータ107(素子間距離可変部)とによって第1の金属アンテナ403a(記録素子)のトラック制御が行われ、TE信号TEbとアームモータ120(ヘッド移動部)とによって第2の金属アンテナ403b(再生素子)のトラック制御が行われてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態2においては、リフレッシュ記録動作を行う場合に、ホストコンピュータ123は、二値化データ信号をLD駆動部124へ出力しているが、本発明は特にこれに限定されず、以下のように構成してもよい。すなわち、ディスク104から再生した情報の再生信号品質を示す指標を用いてリフレッシュ記録動作が必要であるか否かが判断される。そして、ホストコンピュータ123は、リフレッシュ記録動作が必要であると判断された場合に、二値化データ信号をLD駆動部124へ出力してもよい。
以下に、本実施の形態2の第1の変形例における情報記録再生装置の動作について図11を用いて説明する。
図11は、本実施の形態2の第1の変形例における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態2の第1の変形例において、情報記録再生装置は、ディスク104に記録された情報を再生し、再生した情報の再生信号品質を示す指標を用いてリフレッシュ記録動作の必要性を判断し、リフレッシュ記録動作が必要であると判断された場合に、リフレッシュ記録動作を行う。図11において、図9と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図11に示す情報記録再生装置は、スライダ400、サスペンションアーム108、第1のトラック位置ずれ検出部109a、第2のトラック位置ずれ検出部109b、スライダ制御部118、アームモータ駆動部119、アームモータ120、ヒータ制御部121、ヒータ駆動部122、ホストコンピュータ123、LD駆動部124、二値化部125、変調度測定部126及びマイクロコンピュータ127を備える。
変調度測定部126は、ディスク104に記録されていた情報を再生した際に得られる再生信号の変調度を測定する。
マイクロコンピュータ127は、ディスク104に記録されていた情報を第2の金属アンテナ403b(再生素子)によって再生し、変調度測定部126からの測定結果に基づいて、ディスク104に記録されていた情報の記録品質を判断する。なお、マイクロコンピュータ127は、変調度測定部126によって測定された変調度と、所定の閾値とを比較し、変調度が所定の閾値を越えていない場合、ディスク104に記録されていた情報の記録品質が良好であると判断し、変調度が所定の閾値を越えている場合、ディスク104に記録されていた情報の記録品質が悪いと判断する。
ホストコンピュータ123は、マイクロコンピュータ127によって記録品質が悪いと判断された場合、第2の金属アンテナ403b(再生素子)によって再生された情報を、ディスク104において記録されていた位置に第1の金属アンテナ403a(記録素子)によって再生動作と並行して記録することにより、ディスク104に記録されていた情報を上書きする。
なお、本実施の形態2の第1の変形例において、変調度測定部126が再生信号品質測定部の一例に相当し、マイクロコンピュータ127が記録品質判断部の一例に相当し、ホストコンピュータ123が上書き処理部の一例に相当する。
以上のように構成された本実施の形態2の第1の変形例における情報記録再生装置の動作について説明する。
第2の金属アンテナ403bの反射光強度である検出信号Sbは、第2のトラック位置ずれ検出部109b、二値化部125及び変調度測定部126に入力される。変調度測定部126は、入力された検出信号Sbの変調度を測定し、測定した変調度をマイクロコンピュータ127へ出力する。マイクロコンピュータ127は、入力された変調度から、記録されていた信号の記録品質を確認し、記録品質が悪い場合にはリフレッシュ記録が必要であると判断する。リフレッシュ記録が必要であると判断された場合、マイクロコンピュータ127は、ホストコンピュータ123に対してリフレッシュ記録の実行を促す通知信号を出力する。ホストコンピュータ123は、通知信号が入力されると、リフレッシュ記録動作を実行する。
以上により、ディスク104に記録された情報を再生することにより得られた再生信号の変調度に基づいて再生信号の記録品質が判断され、再生信号の記録品質が悪い場合にリフレッシュ記録動作が実行される。
したがって、一つのスライダ上に再生素子と記録素子とが配置され、それぞれの素子を半径方向に互いに隣接するトラックに追従させる情報記録再生装置において、情報を再生した際に信号の記録品質に応じて情報を改めて記録し直す上書き記録動作を実行することが可能となる。その結果、情報記録再生装置の性能を低下させることなく、記録済み情報の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態2においては、情報を再生するのと並行して再生された情報をディスクの再生位置と同じ位置に記録することで再生動作と同時にリフレッシュ記録動作が行われるとしているが、リフレッシュ記録動作が行われない場合、二値化部を用いて記録素子である第1の金属アンテナ403aで情報を再生してもよい。以下に、その情報記録再生装置の構成及び動作について説明する。
情報記録再生装置は、図9の構成に加えて第2の二値化部をさらに備える。第2の二値化部は、第1の金属アンテナ403aから出力された検出信号Saを二値化し、二値化データ信号をホストコンピュータ123へ出力する。
上記の情報記録再生装置では、ホストコンピュータ123は、再生発光信号をLD駆動部124へ出力する。LD駆動部124は、入力された再生発光信号に応じてレーザ素子駆動信号を第1の半導体レーザ素子101aに出力する。第1の半導体レーザ素子101aは、入力されたレーザ素子駆動信号によって再生発光レベルの光を出射する。第1の金属アンテナ403aの反射光強度である検出信号Saは、第2の二値化部に入力される。第2の二値化部は、入力された検出信号Saを二値化し、二値化データ信号をホストコンピュータ123へ出力する。
以上により、第1の金属アンテナ403aによってプラズモン共鳴を利用して、ディスク104上のセル105から情報を再生することができる。
以上説明したように、上記の情報記録再生装置では、第1の金属アンテナ403a及び第2の金属アンテナ403bにより隣り合う2本のトラック上のセル105から同時に情報が再生される。これにより、第2の金属アンテナ403bのみで情報が再生される場合に比べて2倍の速度で情報を再生することが可能となる。その結果、情報記録再生装置の再生性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態2においては、情報を再生するのと並行して再生された情報をディスクの再生位置と同じ位置に記録することで再生動作と同時にリフレッシュ記録動作が行われるとしているが、再生動作と同時にリフレッシュ記録動作が行われない場合、LD駆動部を用いて再生素子である第2の金属アンテナ403bで情報を記録してもよい。以下に、その情報記録再生装置の構成及び動作について説明する。
情報記録再生装置は、図9の構成に加えて第2のLD駆動部をさらに備える。第2のLD駆動部は、ホストコンピュータ123から出力された記録データ信号の変調に応じてレーザ素子駆動信号を第2の半導体レーザ素子101bに出力する。
上記の情報記録再生装置では、ホストコンピュータ123は、記録データ信号を第2のLD駆動部に出力する。第2のLD駆動部は、入力された記録データ信号の変調に応じてレーザ素子駆動信号を第2の半導体レーザ素子101bに出力する。第2の半導体レーザ素子101bは、入力されたレーザ素子駆動信号に応じて光を出射する。第2の半導体レーザ素子101bから出射された光は、第2の導波路102bを経て第2の金属アンテナ403bに導かれ、プラズモン共鳴を励起する。プラズモン共鳴により、三角形状の第2の金属アンテナ403bの先端近傍における光電場強度は増強される。これにより、第2の金属アンテナ403bに対向するセル105の記録膜を構成する相変化材料は、結晶相からアモルファス相に変化する。
以上により、第2の金属アンテナ403bによってプラズモン共鳴を利用して、ディスク104上のセル105に対する情報の記録が実現できる。
以上説明したように、上記の情報記録再生装置では、第1の金属アンテナ403a及び第2の金属アンテナ403bにより隣り合う2本のトラック上のセル105に対して同時に情報が記録される。これにより、第1の金属アンテナ403aのみで情報が記録される場合に比べて2倍の速度で情報を記録することが可能となる。その結果、情報記録再生装置の記録性能を向上させることできる。
なお、本実施の形態2においては、情報を再生するのと並行して再生された情報をディスクの再生位置と同じ位置に記録することで再生動作と同時にリフレッシュ記録動作を行うとしているが、本発明は特にこれに限定されない。二値化部とLD駆動部とを用いて2つの金属アンテナのいずれにおいても情報を記録及び再生できる構成とし、2つの金属アンテナにおける記録と再生とを切り替えてもよい。これにより、再生動作と同時にリフレッシュ記録動作を行うだけでなく、記録動作と同時にベリファイ動作を行うことができる。以下に、その情報記録再生装置の構成と、記録動作と同時にベリファイ動作を行う場合の動作とについて説明する。
情報記録再生装置は、図9の構成に加えて第2の二値化部及び第2のLD駆動部をさらに備える。第2の二値化部は、第1の金属アンテナ403aから出力された検出信号Saを二値化し、二値化データ信号をホストコンピュータ123へ出力する。第2のLD駆動部は、ホストコンピュータ123から出力された記録データ信号の変調に応じてレーザ素子駆動信号を第2の半導体レーザ素子101bに出力する。
上記の情報記録再生装置では、記録動作と同時にベリファイ動作を行う場合、ホストコンピュータ123は、記録データ信号を第2のLD駆動部に出力する。第2のLD駆動部は、入力された記録データ信号の変調に応じてレーザ素子駆動信号を第2の半導体レーザ素子101bに出力する。第2の半導体レーザ素子101bは、入力されたレーザ素子駆動信号に応じて光を出射する。第2の半導体レーザ素子101bから出射された光は、第2の導波路102bを経て第2の金属アンテナ403bに導かれ、プラズモン共鳴を励起する。プラズモン共鳴により、三角形状の第2の金属アンテナ403bの先端近傍における光電場強度は増強される。これにより、第2の金属アンテナ403bに対向するセル105の記録膜を構成する相変化材料は、結晶相からアモルファス相に変化する。
以上により、第2の金属アンテナ403bによってプラズモン共鳴を利用して、ディスク104上のセル105に対する情報の記録が実現できる。
また、ホストコンピュータ123は、再生発光信号をLD駆動部124へ出力する。LD駆動部124は、入力された再生発光信号に応じてレーザ素子駆動信号を第1の半導体レーザ素子101aに出力する。第1の半導体レーザ素子101aは、入力されたレーザ素子駆動信号によって再生発光レベルの光を出射する。第1の金属アンテナ403aの反射光強度である検出信号Saは、第2の二値化部に入力される。第2の二値化部は、入力された検出信号Saを二値化し、二値化データ信号をホストコンピュータ123へ出力する。
以上により、第1の金属アンテナ403aによってプラズモン共鳴を利用して、ディスク104上のセル105から情報を再生することができる。
以上説明したように、上記の情報記録再生装置では、記録動作と同時にベリファイ動作が行われる場合、第2の金属アンテナ403bによって情報を記録しつつ、ディスク104が1回転した後に、情報を記録したトラックから第1の金属アンテナ403aによって情報を再生することができる。
したがって、一つのスライダ上に記録素子と再生素子とが配置され、それぞれの素子を半径方向に互いに隣接するトラックに追従させる情報記録再生装置において、情報の再生と並行して再生された情報をディスクの再生位置と同じ位置に記録するリフレッシュ記録動作と、情報の記録と並行して記録された情報を再生して情報が正しく記録されたか否かを確認するベリファイ動作とを切り替えることができる。その結果、情報記録再生装置の性能を低下させることなく、記録信頼性を向上させることができる。
なお、実施の形態1においては、情報の記録と同時にベリファイ動作を行うとしているが、本実施の形態2の上記の情報記録再生装置の構成と同様に、第2の二値化部と第2のLD駆動部とを用いて2つの金属アンテナのいずれにおいても情報を記録及び再生できる構成とし、2つの金属アンテナにおける記録と再生とを切り替えてもよい。これにより、記録動作と同時にベリファイ動作を行うだけでなく、再生動作と同時にリフレッシュ記録動作を行うことができる。
なお、本実施の形態2においては、第1の金属アンテナ403a、第2の金属アンテナ403b及びヒータ107は、図10に示すように、ディスク半径方向に並んでスライダ400に配置されているが、以下の配置にしてもよい。
図12は、本実施の形態2の第2の変形例の情報記録再生装置におけるスライダの構成を示す模式図である。図12では、図10と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図12に示すように、スライダ500は、三角形状の第1の金属アンテナ503a、三角形状の第2の金属アンテナ503b及びヒータ507を備える。
第1の金属アンテナ503a及び第2の金属アンテナ503bは、三角形状の先端がセル105の表面に最も近接するようにスライダ500に配置されている。加えて、第1の金属アンテナ503a及び第2の金属アンテナ503bは、第1の金属アンテナ503aの先端と第2の金属アンテナ503bの先端とが所定の距離だけ離れて同一のディスク半径位置のトラックに位置するように紙面上方から第1の金属アンテナ503a及び第2の金属アンテナ503bの順にスライダ500に配置されている。すなわち、ディスク上の情報が記録又は再生される位置に対し、第2の金属アンテナ503bが到達した後に第1の金属アンテナ503aが到達するように、第1の金属アンテナ503aと第2の金属アンテナ503bとが同一ヘッド上に配置されている。また、ヒータ507は、第2の金属アンテナ503bに対し、ディスク半径方向に配置されている。
アームモータ120とヒータ207とは、第1の金属アンテナ503a(第1の素子)と第2の金属アンテナ503b(第2の素子)とを同じトラックに追従させる。また、第1の金属アンテナ503a(記録素子)と第2の金属アンテナ503b(再生素子)とは、記録動作又は再生動作を行う際に、ディスク104上の情報を記録又は再生する位置に対し、第2の金属アンテナ503bが到達した後に第1の金属アンテナ503aが到達するように配置されている。
スライダ500は、第1の半導体レーザ素子101a、第2の半導体レーザ素子101b、第1の導波路102a、第2の導波路102b、第1の金属アンテナ503a、第2の金属アンテナ503b、第1の受光素子106a、第2の受光素子106b及びヒータ507を備える。
なお、本実施の形態2の第2の変形例において、第1の金属アンテナ503aが第1の素子及び記録素子の一例に相当し、第2の金属アンテナ503bが第2の素子及び再生素子の一例に相当し、スライダ500がヘッドの一例に相当し、ヒータ507が素子間距離可変部の一例に相当する。
以上のように構成された情報記録再生装置の動作について説明する。
第2の金属アンテナ503bの反射光強度である検出信号Sbは、第2のトラック位置ずれ検出部109bと二値化部125とに入力される。二値化部125は、入力された検出信号Sbを二値化し、二値化データ信号をホストコンピュータ123へ出力する。ホストコンピュータ123は、リフレッシュ記録動作が行われる場合、入力された二値化データ信号を記録データ信号としてLD駆動部124に出力する。
ここで、第1の金属アンテナ503aの先端と第2の金属アンテナ503bの先端との距離について説明する。
本構成において、リフレッシュ記録動作が行われる場合について考える。このとき、第2の金属アンテナ503bによる情報の再生に並行して、再生した情報が、第1の金属アンテナ503aによりディスク104の再生位置と同じ位置に記録される。
第2の金属アンテナ503bによる情報の再生では、第2の金属アンテナ503bからの反射光強度である検出信号Sbは二値化部125を経て二値化信号となり、二値化信号はホストコンピュータ123へ入力される。以上の再生動作においては、第2の金属アンテナ503bが再生すべきセル105に到達してからホストコンピュータ123に二値化信号が入力されるまでには、一定の時間が必要となる。
すなわち、再生時に必要な時間は、第2の受光素子106bと二値化部125とホストコンピュータ123とを結ぶ再生信号伝送路において信号が第2の受光素子106bから二値化部125に到達するとともに二値化部125からホストコンピュータ123に到達するまでに要する再生信号伝送遅延時間と、二値化部125において検出信号Sbが電子回路等で二値化されるのに要する二値化回路遅延時間とである。
また、ホストコンピュータ123は、入力された二値化データ信号をLD駆動部124に出力し、LD駆動部124は、入力信号に応じてレーザ駆動信号を第1の半導体レーザ素子101aに出力する。レーザ駆動信号に応じて第1の半導体レーザ素子101aから出射された光は、第1の導波路102aを経て第1の金属アンテナ503aに導かれプラズモン共鳴を励起する。これにより、第1の金属アンテナ503aによってディスク104に情報が記録される。以上の記録動作においては、ホストコンピュータ123が記録すべき二値化データ信号を出力してから第1の金属アンテナ503aでプラズモン共鳴が励起されるまでには、一定の時間が必要となる。
すなわち、記録時に必要な時間は、ホストコンピュータ123とLD駆動部124と第1の半導体レーザ素子101aとを結ぶ記録信号伝送路において信号がホストコンピュータ123からLD駆動部124に到達するとともにLD駆動部124から第1の半導体レーザ素子101aに到達するまでに要する記録信号伝送遅延時間である。
したがって、第2の金属アンテナ503bの先端と第1の金属アンテナ503aの先端との距離は、再生信号伝送遅延時間と二値化回路遅延時間と記録信号伝送遅延時間との合計時間とディスク104の回転数とから決定される距離以上離れている必要がある。
そのため、第1の金属アンテナ503a(記録素子)と第2の金属アンテナ503b(再生素子)とは、再生信号が伝送される再生信号伝送路を再生信号が通過するのに要する再生遅延時間と再生信号を処理するのに要する回路遅延時間と記録信号が伝送される記録信号伝送路を記録信号が通過するのに要する記録遅延時間との合計時間と、ディスク104の回転数とに基づいて決定される距離以上離れて配置されている。
以上により、リフレッシュ記録動作が行われる場合、ディスク104から再生した情報を、ディスク104の再生位置と同じ位置に記録することができる。
以上説明したように、本実施の形態2の第2の変形例の構成では、第2の金属アンテナ503b及び第1の金属アンテナ503aは、同一のディスク半径位置のトラックに対して追従するようにスライダ500上に配置されている。また、第2の金属アンテナ503bの先端と第1の金属アンテナ503aの先端との距離は、少なくとも、情報の再生に並行して、再生した情報を再生位置と同じ位置に記録するために必要な距離となっている。
したがって、一つのスライダ上に再生素子と記録素子とが配置され、それぞれの素子を同一のディスク半径位置に追従させる情報記録再生装置において、情報の再生と並行して、再生された情報をディスク104の再生位置と同じ位置に記録することができるため、過去に記録した情報を改めて記録し直す上書き記録動作の所要時間を短縮することが可能となり、その結果、情報記録再生装置の性能を低下させることなく、記録済み情報の信頼性を向上させることができる。
また、スライダ500は、記録素子と再生素子とを搭載しつつ小型にすることが可能となり、情報記録再生装置の製造コストを低減することができる。
なお、本実施の形態2においては、記録素子に金属アンテナを用いることでプラズモン共鳴を励起し、パターンド媒体であるディスク104上のセル105における記録膜の相変化材料を相変化させることで情報を記録し、再生素子に金属アンテナを用いることで、セル105における記録膜の相変化材料の相状態をプラズモン共鳴状態の強弱として検出することにより情報を再生している。しかしながら、情報を記録又は再生する方法及びディスクの構造は、上記に限定されることはない。すなわち、情報記録再生装置の記録方式は、ハードディスクドライブで用いられるような磁気素子と磁気ディスクとを用いた磁気記録方式等であってもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態2においては、素子間距離可変部としてヒータが用いられ、ヒータの発熱により熱量変化に応じた周囲の膨張収縮を利用して記録素子と再生素子とのディスク半径方向の距離を可変させているが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、例えば圧電素子等を用いて記録素子と再生素子とのディスク半径方向の距離を可変させてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態2の第1及び第2のトラック位置ずれ検出部において、TE信号は、ディスク104における離散的なサーボ領域111を金属アンテナが通過する際に得られる検出信号から生成されるが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、例えば記録素子又は再生素子のトラック中心に対する位置ずれを示すTE信号は、データ領域110において連続的に得られる検出信号から生成してもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態2においては、二値化部を用いて信号が再生されるが、本発明は特にこれに限定されるものではない。すなわち、例えば波形等化回路等を用いて信号が再生される構成としてもよい。
なお、本実施の形態2においては、ディスク104の回転方向は、図10の紙面下方から紙面上方に向かう方向とし、ディスク104におけるトラックの記録方向は、図10の紙面左方から紙面右方に向かう方向としているが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、ディスクの回転方向とトラックの記録方向とに対して、スライダ上における記録素子と再生素子との配置が、本実施の形態2と定性的に同じであればよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
(実施の形態3)
実施の形態3においては、情報装置の一例として情報記録再生装置を挙げて説明する。また、情報担体の一例としてディスクを挙げて説明する。また、第1の素子の一例として、情報担体に対して情報を記録するための記録素子を挙げて説明する。また、第2の素子の一例として、情報担体から情報を再生するための再生素子を挙げて説明する。
図13は、本発明の実施の形態3における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。なお、実施の形態3において、実施の形態1及び実施の形態2と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図13に示す情報記録再生装置は、スライダ100、サスペンションアーム108、第2のトラック位置ずれ検出部109b、スライダ制御部118、アームモータ駆動部119、アームモータ120、ヒータ制御部121、ヒータ駆動部122、ホストコンピュータ123、LD駆動部124、二値化部125及びマイクロコンピュータ128を備える。
マイクロコンピュータ128は、第2のトラック位置ずれ検出部109bからの信号に基づいて、第1の金属アンテナ103a(記録素子)とトラックとの位置ずれを推定する。マイクロコンピュータ128は、スライダ100(ヘッド)が位置するディスク104の半径位置に基づいて、第1の金属アンテナ103a(記録素子)とトラックとの位置ずれを推定する。
なお、本実施の形態3において、マイクロコンピュータ128が記録トラック位置ずれ推定部の一例に相当する。
以上のように構成された情報記録再生装置の動作について説明する。
第2のトラック位置ずれ検出部109bは、第2の金属アンテナ103b先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEbを、ヒータ制御部121とマイクロコンピュータ128とに出力する。第2の金属アンテナ103b先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEbは、ヒータ制御部121とマイクロコンピュータ128とに入力される。
マイクロコンピュータ128は、現在のスライダ100が位置するディスク半径位置に基づき、第1の金属アンテナ103aの先端と第2の金属アンテナ103bの先端との間の距離がトラック間隔Tpからどれだけずれているかを表すずれ量を算出する。マイクロコンピュータ128は、算出したずれ量に応じてTE信号TEbにオフセットを加えることで補正TE信号TEbcを生成し、生成した補正TE信号TEbcをスライダ制御部118へ出力する。
以上の動作によって、第1の金属アンテナ103aからTE信号が得られない構成であっても、第2の金属アンテナ103b先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEbから推定された補正TE信号TEbcを用いて、第1の金属アンテナ103aの先端がディスク104のトラック中心に正しく位置するように制御するトラック制御が実現される。
ここで、マイクロコンピュータ128における補正TE信号TEbcの生成について説明する。
図14は、本実施の形態3において、スライダをディスク半径方向に駆動させる様子を示す上面図である。図14に示すように、サスペンションアーム108は、アームモータ120を支点として動作する。サスペンションアーム108の支点がディスク104の最外周の接線上にあると、サスペンションアーム108の動作によってスライダ100は、図14の破線で示す円弧状の軌道を描いてディスク半径方向に移動する。
図15は、スライダ100がディスク104の最外周近傍に位置するときのスライダ100、第1の金属アンテナ103a、第2の金属アンテナ103b及びディスク104のトラックの関係を示す模式図である。図16は、スライダ100がディスク104の最内周近傍に位置するときのスライダ100、第1の金属アンテナ103a、第2の金属アンテナ103b及びディスク104のトラックの関係を示す模式図である。
図15に示すように、スライダ100がディスク104の最外周近傍に位置するとき、サスペンションアーム108の支点は、ディスク104の最外周の接線上にある。そのため、第1の金属アンテナ103aの先端及び第2の金属アンテナ103bの先端をそれぞれトラックに追従させると、第1の金属アンテナ103aの先端と第2の金属アンテナ103bの先端との間の距離は、トラック間隔Tpと等しくなる。
一方、図16に示すように、スライダ100がディスク104の最内周近傍に位置するとき、第1の金属アンテナ103aの先端及び第2の金属アンテナ103bの先端をそれぞれトラックに追従させると、第1の金属アンテナ103aの先端と第2の金属アンテナ103bの先端との間の距離は、Tp/sinθとなる。
したがって、第1の金属アンテナ103aの先端と第2の金属アンテナ103bの先端との間の距離のトラック間隔Tpからのずれ量は、Tp−Tp/sinθとなる。ここで、角度θは、図16で示すように、トラックの接線と、第1の金属アンテナ103aの先端と第2の金属アンテナ103bの先端とを結ぶ直線とがなす角度である。角度θは、スライダ100の位置するディスク半径位置に応じて変化する。そのため、第1の金属アンテナ103aの先端と第2の金属アンテナ103bの先端との間の距離がトラック間隔Tpからずれるずれ量は、スライダ100の位置する半径位置に基づいて算出することができる。さらに、TE信号TEbに加算するオフセットは、算出したずれ量とTE信号TEbの検出感度とを用いて算出することができる。
以上説明したように、本実施の形態3の情報記録再生装置では、マイクロコンピュータ128は、スライダ100が位置するディスク104の半径位置に基づいて第1の金属アンテナ103aの先端と第2の金属アンテナ103bの先端との間の距離がトラック間隔Tpからずれるずれ量を算出し、算出したずれ量に応じたオフセットをTE信号TEbに加えることで、第1の金属アンテナ103aのトラック制御に用いる補正TE信号TEbcを生成する。
したがって、一つのスライダ上に記録素子と再生素子とが配置され、それぞれの素子を各々トラックに追従させる情報記録再生装置において、記録素子とトラックとの位置ずれを検出する記録トラック位置ずれ検出部がない場合においても、記録トラック位置ずれ推定部(マイクロコンピュータ128)によって記録素子とトラックとの位置ずれを推定し、記録素子と再生素子とをそれぞれのトラック制御によって各々正しくトラックを追従することが可能となる。その結果、情報記録再生装置の記録性能及び再生性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態3においては、アームモータ120及びヒータ107は、記録素子と再生素子とをディスク半径方向に互いに隣接するトラックに追従させているが、本発明は特にこれに限定されず、アームモータ120及びヒータ107は、記録素子と再生素子とをディスク半径方向に2つ以上離れたトラックに追従させてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態3においては、補正TE信号TEbcとアームモータ120(ヘッド移動部)とによって第1の金属アンテナ103a(記録素子)のトラック制御が行われ、TE信号TEbとヒータ107(素子間距離可変部)とによって第2の金属アンテナ103b(再生素子)のトラック制御が行われるが、本発明は特にこれに限定されず、補正TE信号TEbcとヒータ107(素子間距離可変部)とによって第1の金属アンテナ103a(記録素子)のトラック制御が行われ、TE信号TEbとアームモータ120(ヘッド移動部)とによって第2の金属アンテナ103b(再生素子)のトラック制御が行われてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態3においては、記録素子に金属アンテナを用いることでプラズモン共鳴を励起し、パターンド媒体であるディスク104上のセル105における記録膜の相変化材料を相変化させることで情報を記録し、再生素子に金属アンテナを用いることで、セル105における記録膜の相変化材料の相状態をプラズモン共鳴状態の強弱として検出することにより情報を再生している。しかしながら、情報を記録又は再生する方法及びディスクの構造は、上記に限定されることはない。すなわち、情報記録再生装置の記録方式は、ハードディスクドライブで用いられるような磁気素子と磁気ディスクとを用いた磁気記録方式等であってもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態3においては、素子間距離可変部としてヒータが用いられ、ヒータの発熱により熱量変化に応じた周囲の膨張収縮を利用して記録素子と再生素子とのディスク半径方向の距離を可変させているが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、例えば圧電素子等を用いて記録素子と再生素子とのディスク半径方向の距離を可変させてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態3の第1及び第2のトラック位置ずれ検出部において、TE信号は、ディスク104における離散的なサーボ領域111を金属アンテナが通過する際に得られる検出信号から生成されるが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、例えば記録素子又は再生素子のトラック中心に対する位置ずれを示すTE信号は、データ領域110において連続的に得られる検出信号から生成してもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態3においては、二値化部を用いて信号が再生されるが、本発明は特にこれに限定されるものではない。すなわち、例えば波形等化回路等を用いて信号が再生される構成としてもよい。
なお、本実施の形態3においては、ディスク104の回転方向は、図2の紙面下方から紙面上方に向かう方向とし、ディスク104におけるトラックの記録方向は、図2の紙面左方から紙面右方に向かう方向としているが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、ディスクの回転方向とトラックの記録方向とに対して、スライダ上における記録素子と再生素子との配置が、本実施の形態3と定性的に同じであればよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
実施の形態4においては、情報装置の一例として情報記録再生装置を挙げて説明する。また、情報担体の一例としてディスクを挙げて説明する。また、第1の素子の一例として、情報担体に対して情報を記録するための記録素子を挙げて説明する。また、第2の素子の一例として、情報担体から情報を再生するための再生素子を挙げて説明する。
図17は、本発明の実施の形態4における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。図18は、図17におけるスライダ600の構成の一例を示す模式図である。なお、実施の形態4において、実施の形態1〜3と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図17に示す情報記録再生装置は、スライダ600、サスペンションアーム108、第1のトラック位置ずれ検出部109a、第2のトラック位置ずれ検出部109b、スライダ制御部118、アームモータ駆動部119、アームモータ120、ヒータ制御部121、ヒータ駆動部122、ホストコンピュータ123、LD駆動部124及び二値化部125を備える。
図18に示すように、スライダ600は、三角形状の第1の金属アンテナ103a、三角形状の第2の金属アンテナ103b、三角形状の第3の金属アンテナ103c及びヒータ107を備える。第1の金属アンテナ103a、第2の金属アンテナ103b及び第3の金属アンテナ103cは、それぞれ三角形状の先端がセル105の表面に最も近接するようにスライダ600に配置されている。加えて、第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bは、第1の金属アンテナ103aの先端と第2の金属アンテナ103bの先端とがディスク半径方向にトラック間隔Tpだけ離れた位置になるように紙面左方から第1の金属アンテナ103a及び第2の金属アンテナ103bの順にスライダ600に配置されている。また、第3の金属アンテナ103cは、第1の金属アンテナ103aと同一のディスク半径位置のトラックに位置するように第1の金属アンテナ103aに対してトラック方向に近接して配置されている。また、ヒータ107は、第1の金属アンテナ103aと第2の金属アンテナ103bとの間に配置されている。
スライダ600は、第1の半導体レーザ素子101a、第2の半導体レーザ素子101b、第3の半導体レーザ素子101c、第1の導波路102a、第2の導波路102b、第3の導波路102c、第1の金属アンテナ103a、第2の金属アンテナ103b、第3の金属アンテナ103c、第1の受光素子106a、第2の受光素子106b、第3の受光素子106c及びヒータ107を備える。
第3の金属アンテナ103cは、第1の半導体レーザ素子101a(記録素子)と同じトラック上で、かつ第1の半導体レーザ素子101a(記録素子)の近傍に配置される。第1のトラック位置ずれ検出部109aは、第3の金属アンテナ103c(トラッキング用素子)とトラックとの位置ずれを検出する。第2のトラック位置ずれ検出部109bは、第2の金属アンテナ103b(再生素子)とトラックとの位置ずれを検出する。
なお、本実施の形態4において、第3の金属アンテナ103cがトラッキング用素子の一例に相当し、第1のトラック位置ずれ検出部109aが記録トラック位置ずれ検出部の一例に相当し、第2のトラック位置ずれ検出部109bが再生トラック位置ずれ検出部の一例に相当し、スライダ600がヘッドの一例に相当する。
以上のように構成された情報記録再生装置の動作について説明する。
光源である第3の半導体レーザ素子101cから出射された光は、光を導く光学素子であるY字型の第3の導波路102cに入射され、第3の導波路102cによって第3の金属アンテナ103cに導かれる。第3の金属アンテナ103cは、第3の半導体レーザ素子101cの光によりプラズモン共鳴を励起する共鳴素子である。第3の金属アンテナ103cに導かれた光は、プラズモン共鳴を励起する。
一方、第3の金属アンテナ103cからの反射光は、第3の導波路102cに入射され、第3の導波路102cによって第3の受光素子106cに導かれて検出される。第3の受光素子106cは、検出した反射光の強度に応じた検出信号Scを出力する。第3の受光素子106cから出力された検出信号Scは、第1のトラック位置ずれ検出部109aに入力される。第1のトラック位置ずれ検出部109aは、検出信号Scに基づいて、三角形状の第3の金属アンテナ103cの先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEcを生成する。第1のトラック位置ずれ検出部109aは、第3の金属アンテナ103cの先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEcを、スライダ制御部118へ出力する。
以上の動作によって、TE信号TEcを用いて、第3の金属アンテナ103cの先端がディスク104のトラック中心に正しく位置するように制御するトラック制御が実現される。
ここで、第3の金属アンテナ103cは、記録素子である第1の金属アンテナ103aと同一のディスク半径位置のトラックに位置するように第1の金属アンテナ103aに対してトラック方向に近接して配置されている。そのため、TE信号TEcによるトラック制御によって、第3の金属アンテナ103cの先端と第1の金属アンテナ103aの先端とは、ディスク104の同一トラックのトラック中心に正しく位置するように制御される。
以上の動作によって、第1の金属アンテナ103aからTE信号が得られない構成であっても、トラッキング用の第3の金属アンテナ103cから得られるTE信号TEcを用いて第1の金属アンテナ103aの先端がディスク104のトラック中心に正しく位置するように制御するトラック制御が実現される。
以上説明したように、本実施の形態4の情報記録再生装置では、TE信号TEcとアームモータ120とによって第1の金属アンテナ103aのトラック制御が行われる。これにより、記録素子である第1の金属アンテナ103aにおいて、第1の金属アンテナ103aの先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号が得られない場合においても、第1の金属アンテナ103aは正しくトラックを追従できる。
したがって、一つのスライダ上に記録素子と再生素子とが配置され、それぞれの素子を各々トラックに追従させる情報記録再生装置において、記録素子とトラックとの位置ずれがトラッキング用素子とトラックとの位置ずれによって検出されるので、記録素子と再生素子とは、それぞれのトラック制御によって各々正しくトラックを追従することが可能となる。その結果、情報記録再生装置の記録性能及び再生性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態4においては、アームモータ120及びヒータ107は、記録素子と再生素子とをディスク半径方向に互いに隣接するトラックに追従させているが、本発明は特にこれに限定されず、アームモータ120及びヒータ107は、記録素子と再生素子とをディスク半径方向に2つ以上離れたトラックに追従させてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態4においては、TE信号TEcとアームモータ120(ヘッド移動部)とによって第1の金属アンテナ103a(記録素子)のトラック制御が行われ、TE信号TEbとヒータ107(素子間距離可変部)とによって第2の金属アンテナ103b(再生素子)のトラック制御が行われるが、本発明は特にこれに限定されず、TE信号TEcとヒータ107(素子間距離可変部)とによって第1の金属アンテナ103a(記録素子)のトラック制御が行われ、TE信号TEbとアームモータ120(ヘッド移動部)とによって第2の金属アンテナ103b(再生素子)のトラック制御が行われてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態4においては、記録素子に金属アンテナを用いることでプラズモン共鳴を励起し、パターンド媒体であるディスク104上のセル105における記録膜の相変化材料を相変化させることで情報を記録し、再生素子に金属アンテナを用いることで、セル105における記録膜の相変化材料の相状態をプラズモン共鳴状態の強弱として検出することにより情報を再生している。しかしながら、情報を記録又は再生する方法及びディスクの構造は、上記に限定されることはない。すなわち、情報記録再生装置の記録方式は、ハードディスクドライブで用いられるような磁気素子と磁気ディスクとを用いた磁気記録方式等であってもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態4においては、素子間距離可変部としてヒータが用いられ、ヒータの発熱により熱量変化に応じた周囲の膨張収縮を利用して記録素子と再生素子とのディスク半径方向の距離を可変させているが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、例えば圧電素子等を用いて記録素子と再生素子とのディスク半径方向の距離を可変させてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態4の第1及び第2のトラック位置ずれ検出部において、TE信号は、ディスク104における離散的なサーボ領域111を金属アンテナが通過する際に得られる検出信号から生成されるが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、例えば記録素子又は再生素子のトラック中心に対する位置ずれを示すTE信号は、データ領域110において連続的に得られる検出信号から生成してもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態4においては、二値化部を用いて信号が再生されるが、本発明は特にこれに限定されるものではない。すなわち、例えば波形等化回路等を用いて信号が再生される構成としてもよい。
なお、本実施の形態4においては、ディスク104の回転方向は、図18の紙面下方から紙面上方に向かう方向とし、ディスク104におけるトラックの記録方向は、図18の紙面左方から紙面右方に向かう方向としているが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、ディスクの回転方向とトラックの記録方向とに対して、スライダ上における記録素子と再生素子との配置が、本実施の形態4と定性的に同じであればよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
(実施の形態5)
実施の形態5においては、情報装置の一例として情報記録再生装置を挙げて説明する。また、情報担体の一例としてディスクを挙げて説明する。また、第1の素子の一例として、情報担体に対して情報を記録するための記録素子を挙げて説明する。また、第2の素子の一例として、情報担体から情報を再生するための再生素子を挙げて説明する。
図19は、本発明の実施の形態5における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。なお、実施の形態5において、実施の形態1〜4と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図19に示す情報記録再生装置は、スライダ100、サスペンションアーム108、第1のトラック位置ずれ検出部109a、第2のトラック位置ずれ検出部109b、スライダ制御部118、アームモータ駆動部119、アームモータ120、ヒータ制御部121、ヒータ駆動部122、ホストコンピュータ123、LD駆動部124、二値化部125、マイクロコンピュータ129及びスイッチ130を備える。
マイクロコンピュータ129は、記録動作中の第1のトラック位置ずれ検出部109aからの信号に基づいて、記録動作中に異常が発生したか否かを検出する。
スイッチ130は、マイクロコンピュータ129によって記録動作中に異常が発生したことが検出された場合、対象とするトラックに第2の金属アンテナ103b(再生素子)が追従するのを停止させる。
なお、本実施の形態5において、マイクロコンピュータ129が記録異常検出部の一例に相当し、スイッチ130が追従停止部の一例に相当する。
以上のように構成された情報記録再生装置の動作について説明する。
第1のトラック位置ずれ検出部109aは、第1の金属アンテナ103aの先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEaを、スライダ制御部118とマイクロコンピュータ129とに出力する。第1の金属アンテナ103aの先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEaは、スライダ制御部118とマイクロコンピュータ129とへ入力される。
一方、第2のトラック位置ずれ検出部109bは、第1の金属アンテナ103aの先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEbを、スイッチ130に出力する。第1の金属アンテナ103aの先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEbは、スイッチ130を経てヒータ制御部121へ入力される。
マイクロコンピュータ129は、入力されたTE信号TEaに基づいて記録動作中に制御異常が発生したか否かを判断する。なお、マイクロコンピュータ129は、第1のトラック位置ずれ検出部109aから出力されたTE信号TEaと、所定の閾値とを比較し、TE信号TEaが所定の閾値を越えていない場合、記録動作中に制御異常が発生しておらず、正常に記録動作が行われていると判断し、TE信号TEaが所定の閾値を越えている場合、記録動作中に制御異常が発生したと判断する。マイクロコンピュータ129は、記録動作中に制御異常が発生したと判断した場合、スイッチ130へ制御信号を出力し、スイッチ130をオフする。
以上の動作によって、マイクロコンピュータ129がTE信号TEaを用いて記録動作中に制御異常が発生したか否かを判断し、制御異常が発生したと判断された場合、マイクロコンピュータ129がスイッチ130をオフする。これにより、TE信号TEbとヒータ107とによって第2の金属アンテナ103bの先端をトラック中心に正しく位置するように制御していたトラック制御が停止する。
これにより、本実施の形態5の情報記録再生装置では、第1の金属アンテナ103aによる情報の記録と並行して、ディスク104が1回転した後に第2の金属アンテナ103bにより記録された情報を再生することにより情報が正しく記録されたか否かを確認するベリファイ動作中に制御異常が発生した場合、記録素子におけるトラック制御を優先して実行することができる。
したがって、一つのスライダ上に記録素子と再生素子とが配置され、それぞれの素子を各々トラックに追従させる情報記録再生装置において、記録動作中に制御異常が発生した場合、再生素子におけるトラック制御を停止し、記録素子のトラック制御のみを動作させることが可能となる。その結果、情報記録再生装置の記録性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態5においては、アームモータ120及びヒータ107は、記録素子と再生素子とをディスク半径方向に互いに隣接するトラックに追従させているが、本発明は特にこれに限定されず、アームモータ120及びヒータ107は、記録素子と再生素子とをディスク半径方向に2つ以上離れたトラックに追従させてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態5においては、TE信号TEaとアームモータ120(ヘッド移動部)とによって第1の金属アンテナ103a(記録素子)のトラック制御が行われ、TE信号TEbとヒータ107(素子間距離可変部)とによって第2の金属アンテナ103b(再生素子)のトラック制御が行われるが、TE信号TEaとヒータ107(素子間距離可変部)とによって第1の金属アンテナ103a(記録素子)のトラック制御が行われ、TE信号TEbとアームモータ120(ヘッド移動部)とによって第2の金属アンテナ103b(再生素子)のトラック制御が行われてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態5においては、記録素子に金属アンテナを用いることでプラズモン共鳴を励起し、パターンド媒体であるディスク104上のセル105における記録膜の相変化材料を相変化させることで情報を記録し、再生素子に金属アンテナを用いることで、セル105における記録膜の相変化材料の相状態をプラズモン共鳴状態の強弱として検出することにより情報を再生している。しかしながら、情報を記録又は再生する方法及びディスクの構造は、上記に限定されることはない。すなわち、情報記録再生装置の記録方式は、ハードディスクドライブで用いられるような磁気素子と磁気ディスクとを用いた磁気記録方式等であってもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態5においては、素子間距離可変部としてヒータが用いられ、ヒータの発熱により熱量変化に応じた周囲の膨張収縮を利用して記録素子と再生素子とのディスク半径方向の距離を可変させているが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、例えば圧電素子等を用いて記録素子と再生素子とのディスク半径方向の距離を可変させてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態5の第1及び第2のトラック位置ずれ検出部において、TE信号は、ディスク104における離散的なサーボ領域111を金属アンテナが通過する際に得られる検出信号から生成されるが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、例えば記録素子又は再生素子のトラック中心に対する位置ずれを示すTE信号は、データ領域110において連続的に得られる検出信号から生成してもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態5においては、二値化部を用いて信号が再生されるが、本発明は特にこれに限定されるものではない。すなわち、例えば波形等化回路等を用いて信号が再生される構成としてもよい。
なお、本実施の形態5においては、ディスク104の回転方向は、図2の紙面下方から紙面上方に向かう方向とし、ディスク104におけるトラックの記録方向は、図2の紙面左方から紙面右方に向かう方向としているが、本発明は特にこれに限定されることはない。すなわち、ディスクの回転方向とトラックの記録方向とに対して、スライダ上における記録素子と再生素子との配置が、本実施の形態5と定性的に同じであればよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
(実施の形態6)
実施の形態6においては、情報装置の一例として磁気記録装置を挙げて説明する。また、情報担体の一例として磁気ディスクを挙げて説明する。また、第1の素子の一例として、トラッキング用素子を挙げて説明する。また、第2の素子の一例として、情報担体の記録対象領域を加熱するための加熱用素子を挙げて説明する。
図20は、本発明の実施の形態6における磁気記録装置の構成を示すブロック図である。図21は、図20におけるスライダ700の構成の一例を示す模式図である。なお、実施の形態6において、実施の形態1と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図20に示す磁気記録装置は、スライダ700、サスペンションアーム108、第1のトラック位置ずれ検出部109a、第2のトラック位置ずれ検出部109b、スライダ制御部118、アームモータ駆動部119、アームモータ120、ヒータ制御部121、ヒータ駆動部122、ホストコンピュータ123、LD駆動部124、二値化部125及び磁気記録素子駆動部705を備える。
図21に示すように、スライダ700は、磁気記録素子701、加熱用素子702、トラッキング用素子703及びヒータ704を備える。
磁気記録素子701と加熱用素子702とトラッキング用素子703とは、先端がセル105の表面に最も近接するようにスライダ700に配置されている。加えて、磁気記録素子701と加熱用素子702とトラッキング用素子703とは、先端が所定の距離だけ離れて同一のディスク半径位置のトラックに位置するように、紙面上方からトラッキング用素子703、磁気記録素子701及び加熱用素子702の順にスライダ700に配置されている。すなわち、ディスク上の情報を記録する位置に対し、加熱用素子702が到達した後に磁気記録素子701とトラッキング用素子703が到達するように、同一ヘッド上に配置されている。また、ヒータ704は、磁気記録素子701及びトラッキング用素子703に対し、ディスク半径方向に配置されている。
スライダ700は、さらに、第1の半導体レーザ素子101a、第2の半導体レーザ素子101b、第1の導波路102a、第2の導波路102b、第1の受光素子106a及び第2の受光素子106bを備える。
加熱用素子702は、三角形状の金属アンテナで構成され、近接場光を出射する。加熱用素子702は、ディスク104の記録対象領域を加熱する。セル105は、磁気記録材料を含んでいる。ホストコンピュータ123は、記録データ信号を磁気記録素子駆動部705に出力する。磁気記録素子駆動部705は、入力された記録データ信号に応じて駆動信号を磁気記録素子701に出力する。磁気記録素子701は、磁気記録素子駆動部705からの駆動信号に応じて、磁界を発生させる。磁気記録素子701は、ディスク104に対して磁気的に情報を記録する。
本実施の形態6の磁気記録装置は、加熱用素子702により近接場光が照射されることで加熱されたセル105に対して、磁気記録素子701が発生する磁界により、情報を記録する。
すなわち、加熱用素子702からの近接場光がセル105に照射され、セル105が加熱されると、セル105の保磁力が一時的に低下する。これを利用して、保磁力が低下したセル105に対して、磁気記録素子701が発生させる磁界により、セル105の磁極などを変化させ、情報が記録される。
トラッキング用素子703は、三角形状の金属アンテナで構成され、セル105との間でプラズモン共鳴を生じさせる。トラッキング用素子703は、磁気記録素子701と同じトラック上で、かつ磁気記録素子701の近傍に配置されている。このため、磁気記録素子701は、トラッキング用素子703と同じトラック上に位置する。
第1のトラック位置ずれ検出部109aは、第1の受光素子106aからの検出信号Saに基づいて、加熱用素子702の先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEaを生成する。また、第2のトラック位置ずれ検出部109bは、第2の受光素子106bからの検出信号Sbに基づいて、トラッキング用素子703の先端とトラック中心との位置ずれを示すTE信号TEbを生成する。
TE信号TEaは、スライダ制御部118へ入力される。スライダ700は、ディスク半径方向に移動される。これにより、TE信号TEaを用いて、加熱用素子702の先端がディスク104のトラック中心に正しく位置するように制御するトラック制御が実現される。
一方、TE信号TEbは、ヒータ制御部121へ入力される。ヒータ704は、ヒータ駆動信号に応じて発熱し、熱量変化に応じた周囲の膨張収縮によって、加熱用素子702と、トラッキング用素子703及び磁気記録素子701とのディスク半径方向の距離を変える。アームモータ120とヒータ704とは、トラッキング用素子703と加熱用素子702とを同じトラックに追従させることにより、磁気記録素子701と加熱用素子702とを同じトラックに追従させる。これにより、加熱用素子702に対して、磁気記録素子701が、ディスク半径方向に移動される。これにより、TE信号TEbを用いて、磁気記録素子701の先端がディスク104のトラック中心に正しく位置するように制御するトラック制御が実現される。
なお、本実施の形態6において、トラッキング用素子703が第1の素子及びトラッキング用素子の一例に相当し、加熱用素子702が第2の素子及び加熱用素子の一例に相当し、スライダ700がヘッドの一例に相当し、ヒータ704が素子間距離可変部の一例に相当する。
以上のように、本実施の形態6の磁気記録装置は、ディスク104(情報担体)の表面を移動するスライダ700(ヘッド)を備える。ディスク104の表面には、トラック方向に沿ってトラックが形成されている。トラッキング用素子703(第1の素子)と、ディスク104の記録対象領域を加熱するための加熱用素子702(第2の素子)とが同一のスライダ700に配置されている。磁気記録装置は、トラッキング用素子703(第1の素子)と、加熱用素子702(第2の素子)と、トラッキング用素子703と加熱用素子702との間の距離を、ディスク104の表面におけるトラック方向に直交する方向に可変させるヒータ704(素子間距離可変部)とを含むスライダ700(ヘッド)と、スライダ700をディスク104の表面に対して平行に移動させるアームモータ120(ヘッド移動部)とを備えている。このとき、アームモータ120とヒータ704とは、トラッキング用素子703と加熱用素子702とを、各々が対象とするトラックに追従させる。
さらに、スライダ700(ヘッド)は、ディスク104に対して磁気的に情報を記録するための磁気記録素子701を含む。トラッキング用素子703は、磁気記録素子701と同じトラック上で、かつ磁気記録素子701の近傍に配置されている。このとき、トラッキング用素子703と加熱用素子702とが同じトラックに追従することで、磁気記録素子701と加熱用素子702とが同じトラックに追従する。
以上の構成により、スライダ700における、加熱用素子702と磁気記録素子701とが、磁気記録装置の組み立て誤差などにより、同一トラック上に位置しない場合であっても、アームモータ120(ヘッド移動部)とヒータ704(素子間距離可変部)とを用いて、加熱用素子702とトラッキング用素子703とを同一のトラック上に位置させることにより、加熱用素子702と磁気記録素子701とを同一のトラック上に位置させることが可能となる。これにより、磁気記録素子701によって記録される記録対象領域を、加熱用素子702により、精度良く加熱することができる。
なお、本実施の形態6においては、TE信号TEaとヒータ704(素子間距離可変部)とによってトラッキング用素子703のトラック制御が行われ、TE信号TEbとアームモータ120(ヘッド移動部)とによって加熱用素子702のトラック制御が行われてもよく、この場合、上記と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態6における素子間距離可変部として圧電素子などが用いられてもよい。
なお、実施の形態1〜5における記録素子は、情報担体の記録対象領域とのプラズモン共鳴により発生させた近接場光を記録対象領域に照射することで、情報を記録する素子であってもよい。また、実施の形態1〜5における再生素子は、情報担体の再生対象領域とのプラズモン共鳴を利用して、情報を再生する素子であってもよい。
記録素子、再生素子、トラッキング用素子及び加熱用素子などが、プラズモン共鳴を利用する素子である場合、素子自身が熱を発生させるため、ヘッド上における素子の位置が変化し易い。このため、実施の形態1〜6で説明したように、素子間距離可変部を備えることで、素子自身が発する熱による位置ずれも補正することができる。
すなわち、例えば、2つの素子自身が発する熱によって、2つの素子の間隔が狭くなってしまった場合、素子間距離可変部によって、2つの素子の間隔を広げることで、2つの素子の間隔を適切な間隔に補正することができる。一方、2つの素子自身が発する熱によって、2つの素子の間隔が広くなってしまった場合、素子間距離可変部によって、2つの素子の間隔を縮めることで、2つの素子の間隔を適切な間隔に補正することができる。
なお、素子間距離可変部がヒータである場合は、例えば、予めヒータに熱を発生させておき、2つの素子の間隔が広くなった場合には、ヒータから発生する熱を低下させることで、2つの素子の間隔を縮めてもよい。
なお、実施の形態1〜6における情報担体の形状は、ディスク形状(円盤形状)のみに限定されない。例えば、情報担体は、四角形状の平板であっても良い。また、情報担体は、回転されず、固定されていてもよい。この場合、情報装置は、固定された情報担体上をヘッドが走査するように、ヘッドを移動させる機構をさらに備えてもよい。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る情報装置は、第1の素子と、第2の素子と、前記第1の素子と前記第2の素子との間の距離を、前記情報担体の表面におけるトラック方向に直交する方向に可変させる素子間距離可変部とを含むヘッドと、前記ヘッドを前記情報担体の表面に対して平行に移動させるヘッド移動部とを備え、前記ヘッド移動部と前記素子間距離可変部とは、前記第1の素子と前記第2の素子とを、各々が対象とするトラックに追従させる。
この構成によれば、ヘッド移動部と素子間距離可変部とによって、第1の素子と第2の素子とが、各々が対象とするトラックに追従されるので、ヘッド上の各素子を情報担体上の各々が対象とするトラックに精度良く追従させることができるとともに、記録性能及び再生性能を向上させることができる。
また、上記の情報装置において、前記ヘッド移動部と前記素子間距離可変部とは、前記第1の素子と前記第2の素子とを異なる半径位置のトラックに追従させることが好ましい。
この構成によれば、第1の素子と第2の素子とが異なる半径位置のトラックに追従されるので、情報の記録と情報の再生とを並行して行うことができ、情報を記録しながら、記録した情報を再生することができ、情報を再生しながら、再生した情報を記録することができる。
また、上記の情報装置において、前記ヘッド移動部と前記素子間距離可変部とは、前記第1の素子と前記第2の素子とを前記トラック方向に直交する方向に互いに隣接するトラックに追従させることが好ましい。
この構成によれば、第1の素子と第2の素子とが、トラック方向に直交する方向に互いに隣接するトラックに追従されるので、第1の素子と第2の素子とを有するヘッドを小型化することができ、装置の製造コストを低減することができる。
また、上記の情報装置において、前記ヘッド移動部と前記素子間距離可変部とは、前記第1の素子と前記第2の素子とを同じトラックに追従させることが好ましい。
この構成によれば、第1の素子と第2の素子とが同じトラックに追従されるので、情報の記録と情報の再生とを並行して行うことができ、情報を記録しながら、記録した情報を再生することができ、情報を再生しながら、再生した情報を記録することができる。
また、上記の情報装置において、前記第1の素子は、前記情報担体に対して情報を記録するための記録素子を含み、前記第2の素子は、前記情報担体から情報を再生するための再生素子を含むことが好ましい。
この構成によれば、記録素子によって情報担体に対して情報を記録することができるとともに、再生素子によって情報担体から情報を再生することができる。
また、上記の情報装置において、前記記録素子は、前記情報担体の記録対象領域とのプラズモン共鳴により発生させた近接場光を前記記録対象領域に照射することで、前記情報担体に対して情報を記録し、前記再生素子は、前記情報担体の再生対象領域とのプラズモン共鳴を利用して、前記情報担体から情報を再生することが好ましい。
この構成によれば、近接場光を記録対象領域に照射することで、情報担体に対して情報が記録され、プラズモン共鳴を利用して、情報担体から情報が再生されるので、記録密度の高い情報担体に対して情報を記録することができるとともに、記録密度の高い情報担体から情報を再生することができる。
また、上記の情報装置において、前記記録素子と前記再生素子とは、記録動作又は再生動作を行う際に、前記情報担体上の情報を記録又は再生する位置に対し、前記記録素子が到達した後に前記再生素子が到達するように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、記録素子と再生素子とは、記録動作又は再生動作を行う際に、情報担体上の情報を記録又は再生する位置に対し、記録素子が到達した後に再生素子が到達するように配置されている。
したがって、情報を記録しながら、記録した情報を再生することができるので、記録動作と同時にベリファイ動作を行うことができ、ベリファイ動作に要する時間を短縮することができ、記録信頼性を向上させることができる。
また、上記の情報装置において、前記記録素子と前記再生素子とは、記録動作を行う時に前記情報担体の記録膜の変化が開始してから終了するまでの時間と、前記情報担体の回転数とに基づいて決定される距離以上離れて配置されていることが好ましい。
この構成によれば、記録素子と再生素子とは、記録動作を行う時に情報担体の記録膜の変化が開始してから終了するまでの時間と、情報担体の回転数とに基づいて決定される距離以上離れて配置されているので、情報を記録した後、記録した情報を確実に再生することができる。
また、上記の情報装置において、前記記録素子によって記録された情報を前記再生素子によって記録動作と並行して再生することにより、前記記録素子による記録が正しく行われたか否かを確認する確認部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、記録素子によって記録された情報が再生素子によって記録動作と並行して再生されることにより、記録素子による記録が正しく行われたか否かが確認されるので、記録動作と同時にベリファイ動作を行うことができ、ベリファイ動作に要する時間を短縮することができ、記録信頼性を向上させることができる。
また、上記の情報装置において、前記記録素子と前記再生素子とは、記録動作又は再生動作を行う際に、前記情報担体上の情報を記録又は再生する位置に対し、前記再生素子が到達した後に前記記録素子が到達するように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、記録素子と再生素子とは、記録動作又は再生動作を行う際に、情報担体上の情報を記録又は再生する位置に対し、再生素子が到達した後に記録素子が到達するように配置されている。
したがって、情報を再生しながら、再生した情報を記録することができるので、再生動作と同時に、過去に記録した情報を改めて記録し直す上書き動作を行うことができ、上書き動作に要する時間を短縮することができ、記録済みの情報の信頼性を向上させることができる。
また、上記の情報装置において、前記記録素子と前記再生素子とは、再生信号が伝送される再生信号伝送路を前記再生信号が通過するのに要する再生遅延時間と前記再生信号を処理するのに要する回路遅延時間と記録信号が伝送される記録信号伝送路を前記記録信号が通過するのに要する記録遅延時間との合計時間と、前記情報担体の回転数とに基づいて決定される距離以上離れて配置されていることが好ましい。
この構成によれば、記録素子と再生素子とは、再生信号が伝送される再生信号伝送路を再生信号が通過するのに要する再生遅延時間と再生信号を処理するのに要する回路遅延時間と記録信号が伝送される記録信号伝送路を記録信号が通過するのに要する記録遅延時間との合計時間と、情報担体の回転数とに基づいて決定される距離以上離れて配置されている。
したがって、情報を再生した後、再生した情報を確実に記録することができる。
また、上記の情報装置において、前記再生素子によって再生された情報を前記記録素子によって再生動作と並行して記録することにより、前記情報担体に記録されていた情報を上書きする上書き処理部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、再生素子によって再生された情報が記録素子によって再生動作と並行して記録されることにより、情報担体に記録されていた情報が上書きされるので、再生動作と同時に、過去に記録した情報を改めて記録し直す上書き動作を行うことができ、上書き動作に要する時間を短縮することができ、記録済みの情報の信頼性を向上させることができる。
また、上記の情報装置において、前記情報担体に記録されていた情報を再生した際に得られる再生信号の信号品質を測定する再生信号品質測定部と、前記情報担体に記録されていた情報を前記再生素子によって再生し、前記再生信号品質測定部からの測定結果に基づいて、前記情報担体に記録されていた情報の記録品質を判断する記録品質判断部とをさらに備え、前記上書き処理部は、前記記録品質判断部によって記録品質が悪いと判断された場合、前記再生素子によって再生された情報を、前記情報担体において記録されていた位置に前記記録素子によって再生動作と並行して記録することにより、前記情報担体に記録されていた情報を上書きすることが好ましい。
この構成によれば、再生信号品質測定部によって、情報担体に記録されていた情報を再生した際に得られる再生信号の信号品質が測定される。記録品質判断部によって、情報担体に記録されていた情報が再生素子によって再生され、再生信号品質測定部からの測定結果に基づいて、情報担体に記録されていた情報の記録品質が判断される。記録品質判断部によって記録品質が悪いと判断された場合、上書き処理部によって、再生素子により再生された情報が、情報担体において記録されていた位置に記録素子により再生動作と並行して記録されることにより、情報担体に記録されていた情報が上書きされる。
したがって、情報担体に記録されていた情報の記録品質が悪い場合に、情報担体に記録されていた情報が上書きされるので、記録済みの情報の信頼性を向上させることができる。
また、上記の情報装置において、前記記録素子と前記トラックとの位置ずれを検出する記録トラック位置ずれ検出部と、前記再生素子と前記トラックとの位置ずれを検出する再生トラック位置ずれ検出部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、記録素子とトラックとの位置ずれが検出され、再生素子とトラックとの位置ずれが検出されるので、記録素子と再生素子とをそれぞれトラックに正確に追従させることができる。
また、上記の情報装置において、前記再生素子と前記トラックとの位置ずれを検出する再生トラック位置ずれ検出部と、前記再生トラック位置ずれ検出部からの信号に基づいて、前記記録素子と前記トラックとの位置ずれを推定する記録トラック位置ずれ推定部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、再生トラック位置ずれ検出部によって、再生素子とトラックとの位置ずれが検出され、記録トラック位置ずれ推定部によって、再生トラック位置ずれ検出部からの信号に基づいて、記録素子とトラックとの位置ずれが推定される。
したがって、再生素子とトラックとの位置ずれに基づいて、記録素子とトラックとの位置ずれが推定されるので、記録素子とトラックとの位置ずれが検出されない場合であっても、記録素子をトラックに正確に追従させることができる。
また、上記の情報装置において、前記記録トラック位置ずれ推定部は、前記ヘッドが位置する前記情報担体の半径位置に基づいて、前記記録素子と前記トラックとの位置ずれを推定することが好ましい。
この構成によれば、ヘッドが位置する情報担体の半径位置に基づいて、記録素子とトラックとの位置ずれが推定されるので、記録素子とトラックとの位置ずれが検出されない場合であっても、記録素子をトラックに正確に追従させることができる。
また、上記の情報装置において、前記ヘッドは、前記記録素子と同じトラック上で、かつ前記記録素子の近傍に配置されるトラッキング用素子をさらに含み、前記トラッキング用素子と前記トラックとの位置ずれを検出する記録トラック位置ずれ検出部と、前記再生素子と前記トラックとの位置ずれを検出する再生トラック位置ずれ検出部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、ヘッドは、記録素子と同じトラック上で、かつ記録素子の近傍に配置されるトラッキング用素子をさらに含んでいる。記録トラック位置ずれ検出部によって、トラッキング用素子とトラックとの位置ずれが検出され、再生トラック位置ずれ検出部によって、再生素子とトラックとの位置ずれが検出される。
したがって、記録素子と同じトラック上で、かつ記録素子の近傍に配置されるトラッキング用素子とトラックとの位置ずれが検出され、トラッキング用素子がトラックに追従されることにより、記録素子をトラックに追従させることができ、記録素子とトラックとの位置ずれが検出されない場合であっても、記録素子をトラックに正確に追従させることができる。
また、上記の情報装置において、前記記録素子と前記トラックとの位置ずれを検出する記録トラック位置ずれ検出部と、記録動作中の前記記録トラック位置ずれ検出部からの信号に基づいて、記録動作中に異常が発生したか否かを検出する記録異常検出部と、前記記録異常検出部によって前記記録動作中に異常が発生したことが検出された場合、対象とするトラックに前記再生素子が追従するのを停止させる追従停止部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、記録動作中に異常が発生したことが検出された場合、再生素子のトラック制御が停止され、記録素子のトラック制御のみが動作されるので、記録性能を向上させることができる。
また、上記の情報装置において、前記ヘッドは、前記情報担体に対して磁気的に情報を記録するための磁気記録素子をさらに含み、前記第1の素子は、トラッキング用素子を含み、前記第2の素子は、前記情報担体の記録対象領域を加熱するための加熱用素子を含み、前記トラッキング用素子は、前記磁気記録素子と同じトラック上で、かつ前記磁気記録素子の近傍に配置されており、前記ヘッド移動部と前記素子間距離可変部とは、前記トラッキング用素子と前記加熱用素子とを同じトラックに追従させることにより、前記磁気記録素子と前記加熱用素子とを同じトラックに追従させることが好ましい。
この構成によれば、ヘッドは、情報担体に対して磁気的に情報を記録するための磁気記録素子をさらに含んでいる。第1の素子は、トラッキング用素子を含み、第2の素子は、情報担体の記録対象領域を加熱するための加熱用素子を含む。トラッキング用素子は、磁気記録素子と同じトラック上で、かつ磁気記録素子の近傍に配置されている。ヘッド移動部と素子間距離可変部とは、トラッキング用素子と加熱用素子とを同じトラックに追従させることにより、磁気記録素子と加熱用素子とを同じトラックに追従させる。
したがって、トラッキング用素子と加熱用素子とを同じトラックに追従させることにより、磁気記録素子と加熱用素子とを同じトラックに追従させるので、磁気記録素子によって記録される記録対象領域を、加熱用素子により、精度良く加熱することができる。
なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様又は実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。
本発明に係る情報装置は、ヘッド上の各素子を情報担体上の各々が対象とするトラックに精度良く追従させることができるとともに、記録性能及び再生性能を向上させることができ、情報担体に情報を記録する又は情報担体から情報を再生する情報装置に有用である。
したがって、情報装置の応用機器である大容量の光ディスクレコーダ又はコンピュータ用メモリ装置などに利用することができる。

Claims (19)

  1. 第1の素子と、第2の素子と、前記第1の素子と前記第2の素子との間の距離を、前記情報担体の表面におけるトラック方向に直交する方向に可変させる素子間距離可変部とを含むヘッドと、
    前記ヘッドを前記情報担体の表面に対して平行に移動させるヘッド移動部とを備え、
    前記ヘッド移動部と前記素子間距離可変部とは、前記第1の素子と前記第2の素子とを、各々が対象とするトラックに追従させることを特徴とする情報装置。
  2. 前記ヘッド移動部と前記素子間距離可変部とは、前記第1の素子と前記第2の素子とを異なる半径位置のトラックに追従させることを特徴とする請求項1記載の情報装置。
  3. 前記ヘッド移動部と前記素子間距離可変部とは、前記第1の素子と前記第2の素子とを前記トラック方向に直交する方向に互いに隣接するトラックに追従させることを特徴とする請求項2に記載の情報装置。
  4. 前記ヘッド移動部と前記素子間距離可変部とは、前記第1の素子と前記第2の素子とを同じトラックに追従させることを特徴とする請求項1記載の情報装置。
  5. 前記第1の素子は、前記情報担体に対して情報を記録するための記録素子を含み、
    前記第2の素子は、前記情報担体から情報を再生するための再生素子を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報装置。
  6. 前記記録素子は、前記情報担体の記録対象領域とのプラズモン共鳴により発生させた近接場光を前記記録対象領域に照射することで、前記情報担体に対して情報を記録し、
    前記再生素子は、前記情報担体の再生対象領域とのプラズモン共鳴を利用して、前記情報担体から情報を再生することを特徴とする請求項5記載の情報装置。
  7. 前記記録素子と前記再生素子とは、記録動作又は再生動作を行う際に、前記情報担体上の情報を記録又は再生する位置に対し、前記記録素子が到達した後に前記再生素子が到達するように配置されていることを特徴とする請求項5又は6記載の情報装置。
  8. 前記記録素子と前記再生素子とは、記録動作を行う時に前記情報担体の記録膜の変化が開始してから終了するまでの時間と、前記情報担体の回転数とに基づいて決定される距離以上離れて配置されていることを特徴とする請求項7記載の情報装置。
  9. 前記記録素子によって記録された情報を前記再生素子によって記録動作と並行して再生することにより、前記記録素子による記録が正しく行われたか否かを確認する確認部をさらに備えることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の情報装置。
  10. 前記記録素子と前記再生素子とは、記録動作又は再生動作を行う際に、前記情報担体上の情報を記録又は再生する位置に対し、前記再生素子が到達した後に前記記録素子が到達するように配置されていることを特徴とする請求項5又は6記載の情報装置。
  11. 前記記録素子と前記再生素子とは、再生信号が伝送される再生信号伝送路を前記再生信号が通過するのに要する再生遅延時間と前記再生信号を処理するのに要する回路遅延時間と記録信号が伝送される記録信号伝送路を前記記録信号が通過するのに要する記録遅延時間との合計時間と、前記情報担体の回転数とに基づいて決定される距離以上離れて配置されていることを特徴とする請求項10記載の情報装置。
  12. 前記再生素子によって再生された情報を前記記録素子によって再生動作と並行して記録することにより、前記情報担体に記録されていた情報を上書きする上書き処理部をさらに備えることを特徴とする請求項10又は11記載の情報装置。
  13. 前記情報担体に記録されていた情報を再生した際に得られる再生信号の信号品質を測定する再生信号品質測定部と、
    前記情報担体に記録されていた情報を前記再生素子によって再生し、前記再生信号品質測定部からの測定結果に基づいて、前記情報担体に記録されていた情報の記録品質を判断する記録品質判断部とをさらに備え、
    前記上書き処理部は、前記記録品質判断部によって記録品質が悪いと判断された場合、前記再生素子によって再生された情報を、前記情報担体において記録されていた位置に前記記録素子によって再生動作と並行して記録することにより、前記情報担体に記録されていた情報を上書きすることを特徴とする請求項12記載の情報装置。
  14. 前記記録素子と前記トラックとの位置ずれを検出する記録トラック位置ずれ検出部と、
    前記再生素子と前記トラックとの位置ずれを検出する再生トラック位置ずれ検出部とをさらに備えることを特徴とする請求項5〜13のいずれかに記載の情報装置。
  15. 前記再生素子と前記トラックとの位置ずれを検出する再生トラック位置ずれ検出部と、
    前記再生トラック位置ずれ検出部からの信号に基づいて、前記記録素子と前記トラックとの位置ずれを推定する記録トラック位置ずれ推定部とをさらに備えることを特徴とする請求項5〜13のいずれかに記載の情報装置。
  16. 前記記録トラック位置ずれ推定部は、前記ヘッドが位置する前記情報担体の半径位置に基づいて、前記記録素子と前記トラックとの位置ずれを推定することを特徴とする請求項15に記載の情報装置。
  17. 前記ヘッドは、前記記録素子と同じトラック上で、かつ前記記録素子の近傍に配置されるトラッキング用素子をさらに含み、
    前記トラッキング用素子と前記トラックとの位置ずれを検出する記録トラック位置ずれ検出部と、
    前記再生素子と前記トラックとの位置ずれを検出する再生トラック位置ずれ検出部とをさらに備えることを特徴とする請求項5〜13のいずれかに記載の情報装置。
  18. 前記記録素子と前記トラックとの位置ずれを検出する記録トラック位置ずれ検出部と、
    記録動作中の前記記録トラック位置ずれ検出部からの信号に基づいて、記録動作中に異常が発生したか否かを検出する記録異常検出部と、
    前記記録異常検出部によって前記記録動作中に異常が発生したことが検出された場合、対象とするトラックに前記再生素子が追従するのを停止させる追従停止部とをさらに備えることを特徴とする請求項5〜13のいずれかに記載の情報装置。
  19. 前記ヘッドは、前記情報担体に対して磁気的に情報を記録するための磁気記録素子をさらに含み、
    前記第1の素子は、トラッキング用素子を含み、
    前記第2の素子は、前記情報担体の記録対象領域を加熱するための加熱用素子を含み、
    前記トラッキング用素子は、前記磁気記録素子と同じトラック上で、かつ前記磁気記録素子の近傍に配置されており、
    前記ヘッド移動部と前記素子間距離可変部とは、前記トラッキング用素子と前記加熱用素子とを同じトラックに追従させることにより、前記磁気記録素子と前記加熱用素子とを同じトラックに追従させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報装置。
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