JPWO2013047594A1 - 白金ナノコロイドを含有した歯の漂白用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は,口腔用組成物の塗布領域の全域において高い漂白効果を得ることができる口腔用組成物を提供することを目的とする。【解決手段】本発明者らは,白金触媒を白金ナノコロイドとし,過酸化物を含む口腔用組成物に含有させることで,歯の漂白用組成物の塗布領域の全域において高い漂白効果を有する歯の漂白用組成物を得ることができるという知見を得た。さらに,本発明者らは,白金ナノコロイドを含む歯の漂白用組成物を歯の表面に塗布し,光を塗布部に照射することで漂白効果を高めることができるという知見も得た。【選択図】図2
Description
本発明は,白金ナノコロイドを含有した歯の漂白用組成物に関するものである。
歯の表面は,コーヒー,お茶及びたばこのヤニといった着色原因物質により,着色される。歯の表面の着色汚れを除去し,白く保つことは長年の歯科医療の目標であり,歯の表面を白くするための商品も多数開発されている。また,歯科医師による歯の表面を白くするための治療も行われている。
従来から,歯の表面を白くするために,過酸化物を含有した口腔用組成物が用いられている。過酸化物は分解することで漂白効果を発揮することが知られている。過酸化物は二酸化チタンなどの金属触媒によって分解が促進され,漂白効果を発揮する。このように,過酸化物と金属触媒の両方を含有した口腔用組成物が,歯を漂白するために用いられている。
特許文献1には,白金を担持した酸化チタンと,過酸化物を含有する歯牙漂白組成物が開示されている。この文献では,白金を担持した酸化チタンは,過酸化物の分解性能が高いことが示されている。このため,特許文献1に開示された歯牙漂白組成物を用いることにより,従来よりも短い時間で所望の歯牙漂白効果を得ることができるとされている。
特許文献2には,触媒活性化剤と過酸化水素などの漂白化合物を含む,歯を白くするための組成物が開示されている。この文献では,触媒活性化剤として白金または白金塩を用いることができるとされている。
しかしながら,二酸化チタン,白金,又は白金塩といった触媒と,過酸化物を含む口腔用組成物の漂白効果は十分なものではなかった。また,白金は濃硝酸と濃塩酸を混合した溶液にしか溶解せず,また,白金塩も塩の種類によっては水溶液に溶解しないものがある。そのため,白金や白金塩をそのまま,口腔用組成物に混合すると,口腔用組成物に溶解しきれずに,粉末のままで沈殿するものがあった。
また,白金を酸化チタンに担持させた化合物も水には溶解しづらく,口腔用組成物に溶解しきれずに,粉末のままで沈殿するものがあった。
また,白金を酸化チタンに担持させた化合物も水には溶解しづらく,口腔用組成物に溶解しきれずに,粉末のままで沈殿するものがあった。
白金,白金塩,又は白金を担持した化合物が口腔用組成物で沈殿した場合,白金触媒が均一に分散しないため,触媒が歯の表面に均一に塗布されない。このため,口腔用組成物を歯の表面に塗布した場合,塗布領域の全域において十分な漂白効果を得られないという問題があった。そのため,近年は,塗布領域の全域において高い漂白効果を得ることができる口腔用組成物が求められている。
本発明者らは,白金触媒を白金ナノコロイドとし,過酸化物を含む口腔用組成物に含有させることで,塗布領域の全域において高い漂白効果を有する歯の漂白用組成物を得ることができるという知見を得た。さらに,本発明者らは,白金ナノコロイドを含む歯の漂白用組成物を歯の表面に塗布し,光を塗布部に照射することで漂白効果を高めることができるという知見も得た。
本発明は,歯の漂白用組成物に関する。本発明に係る歯の漂白用組成物は0.01重量%以上5重量%以下の白金ナノコロイドと,1重量%以上30重量%以下の過酸化物を含む。歯の漂白用組成物に白金ナノコロイドと過酸化物を添加することにより,漂白効果の高い歯の漂白用組成物を得ることができる。
本発明に係る歯の漂白用組成物は,さらに,0.1重量%以上30重量%以下の縮合リン酸,縮合リン酸の塩または縮合リン酸の溶媒和物を含んでもよい。歯の漂白用組成物に縮合リン酸を添加することで,より漂白効果の高い歯の漂白用組成物を得ることができる。
本発明の好ましい態様は,歯の漂白用組成物中の縮合リン酸,縮合リン酸の塩または縮合リン酸の溶媒和物は,ウルトラリン酸,ウルトラリン酸の塩,又はウルトラリン酸の溶媒和物である。歯の漂白用組成物にウルトラリン酸を添加することで,より漂白効果の高い歯の漂白用組成物を得ることができる。
本発明の好ましい態様は,過酸化物が過酸化水素,過酸化尿素又は過酸化カルシウムである。これらの過酸化物を用いることで,安全で,かつ漂白効果が高い歯の漂白用組成物を得ることができる。
本発明の好ましい態様は,歯の漂白用組成物の酸性度が6以上8以下である。歯の漂白用組成物の酸性度が中性であるため,本発明に係る歯の漂白用組成物は口腔内の歯茎などの他の器官に刺激を与えることなく,歯の漂白を行うことができる。
本発明の好ましい態様は,歯の漂白用組成物は,歯の漂白用組成物を歯の表面に塗布した後に,波長420nm以上750nm以下の光を照射し使用されるものである。光を照射することで,より効果的に歯の表面の漂白を行うことができる。
本発明の好ましい態様は,歯の漂白用組成物は,歯の漂白用組成物を歯の表面に塗布した後に,波長420nm以上490nm以下の第1の光と,波長620nm以上640nm以下の第2の光を照射し使用されるものである。波長の異なる2種類の光を照射することで,より効果的に歯の表面の漂白を行うことができる。
本発明の好ましい態様は,歯の漂白用組成物は,歯の漂白用組成物を歯の表面に塗布した後に,波長800nm以上1500nm以下の光を照射し使用されるものである。長波長の光を照射することにより,短時間でも高い漂白効果を得ることができる。
本発明によれば,白金ナノコロイドと過酸化物を含む歯の漂白用組成物で歯の表面を清浄することにより,歯の漂白用組成物の塗布領域の全域において高い漂白効果を得ることができる。
本発明の歯の漂白用組成物は,歯の汚れを除去し,歯の表面を漂白するための組成物である。すなわち,歯の漂白用組成物は,主に口腔内で歯の表面に塗布され,歯の汚れを除去し,歯の表面を漂白するための組成物である。本発明の歯の漂白用組成物は,総義歯や義歯の洗浄にも用いることができる。
本発明の歯の漂白用組成物は,歯磨き粉や洗口液に含まれてもよい。また,本発明の歯の漂白用組成物は,液状又はゲル状であってもよい。本発明の歯の漂白用組成物は,歯科医師によるホワイトニングの際に用いられてもよい。
本発明の歯の漂白用組成物は,歯磨き粉や洗口液に含まれてもよい。また,本発明の歯の漂白用組成物は,液状又はゲル状であってもよい。本発明の歯の漂白用組成物は,歯科医師によるホワイトニングの際に用いられてもよい。
白金には,高い活性酸素除去能があることが知られている。白金は皮膚や腸から体内に吸収されることがないとされている。そのため,白金は,皮膚表面や腸内の活性酸素を除去するために,経口摂取が認められている金属である。
白金は水溶液には溶解せず,濃硝酸と濃塩酸を混合した溶液にのみ溶解する。また,白金塩も水溶液には難溶性であることが知られている。このため,白金や白金塩は,水溶液中では沈殿し,溶液中に均一に分散しない。
白金は水溶液には溶解せず,濃硝酸と濃塩酸を混合した溶液にのみ溶解する。また,白金塩も水溶液には難溶性であることが知られている。このため,白金や白金塩は,水溶液中では沈殿し,溶液中に均一に分散しない。
白金ナノコロイドは,白金が直径数ナノメートルから数十ナノメートルのサイズに加工された微小な粒子である。本発明の白金ナノコロイドは,例えば1nmから5nmの平均粒子径を有し,90%以上の白金ナノコロイドの粒子径が0.1nmから10nmの範囲に入る。白金ナノコロイドは1nmから50nmの平均粒子径を有するものでもよく,1nmから10nmの平均粒子径を有するものが好ましく,1nmから5nmの平均粒子径を有するものがさらに好ましく,1.5nmから2.5nmの平均粒子径を有するものがさらに好ましい。また,90%以上の白金ナノコロイドの粒子径が1nmから10nmの範囲に入るものが好ましく,1nmから5nmの範囲に入るものがさらに好ましく,1nmから3nmの範囲に入るものがさらに好ましい。狭い粒径分布を有する白金ナノコロイドを用いることで,白金ナノコロイドは,歯の漂白用組成物内において均一に分散することができる。尚,白金ナノコロイドの粒子径の測定には,既知の動的光散乱式粒子径分布測定方法を用いることができる。さらに,白金ナノコロイドの粒子径は,レーザ回折測定方法,又はX線回折方法といった方法で測定されてもよい。
白金ナノコロイドは,白金ナノコロイド溶液中に含有されることもできる。白金ナノコロイド溶液は白金ナノコロイドと,ポリアクリル酸ナトリウムとを含有する溶液である。白金ナノコロイド溶液,は白金ナノコロイドの均一な分散液である。白金ナノコロイド溶液中で,ポリアクリル酸塩は白金に配位し,白金の親溶媒性を向上させるコロイド保護剤となる。そのため,白金ナノコロイドは,凝集することなくより均一に分散することができる。
白金ナノコロイド溶液中のR値は80〜180であるのが好ましく,90〜170であるのがより好ましく,100〜150であるのが特に好ましい。R値とは,コロイド保護剤のモル数と白金のモル数との比率を示す。R値が80〜180であると,陽イオン等を添加したイオン溶液中でも,白金ナノコロイドが分散状態を維持することができる。
白金ナノコロイド溶液中のR値は80〜180であるのが好ましく,90〜170であるのがより好ましく,100〜150であるのが特に好ましい。R値とは,コロイド保護剤のモル数と白金のモル数との比率を示す。R値が80〜180であると,陽イオン等を添加したイオン溶液中でも,白金ナノコロイドが分散状態を維持することができる。
本発明では,歯の漂白用組成物中に白金ナノコロイドを0.01重量%以上5重量以下,好ましくは0.02重量%以上2重量%以下,さらに好ましくは0.05重量%以上1重量%以下含む。本発明では,白金をナノコロイド状とし,表面積を大きくしているため,白金ナノコロイドの含有量は少なくても漂白効果を発揮することができる。
尚,白金ナノコロイド,及び白金ナノコロイド溶液は既知の方法を用いて製造することができる。
尚,白金ナノコロイド,及び白金ナノコロイド溶液は既知の方法を用いて製造することができる。
本発明では,白金ナノコロイドは活性酸素を除去するだけではなく,漂白効果を高める触媒として用いることもできる。白金ナノコロイドと過酸化物を含む歯の漂白用組成物では,白金ナノコロイドが歯の漂白用組成物中に均一に分散するため,高い漂白効果を有する。本発明では,白金ナノコロイドと過酸化物を含む歯の漂白用組成物を歯の表面に塗布し,15分から30分間の時間を置き,その後歯の漂白用組成物を除去することで歯の表面の着色汚れが除去される。また,白金ナノコロイドと過酸化物を含む歯の漂白用組成物を歯の表面に塗布した後に,光を塗布部に照射することでより高い漂白効果を得ることができる。
さらに,本発明では,白金ナノコロイドと過酸化物を含む歯の漂白用組成物を口腔内に塗布することで,歯の表面を漂白するだけではなく,口腔内の活性酸素を除去する働きもする。このため,白金ナノコロイドと過酸化物を含む歯の漂白用組成物は,歯肉炎や歯周病などの治療や予防にも有効に作用する。
さらに,本発明では,白金ナノコロイドと過酸化物を含む歯の漂白用組成物を口腔内に塗布することで,歯の表面を漂白するだけではなく,口腔内の活性酸素を除去する働きもする。このため,白金ナノコロイドと過酸化物を含む歯の漂白用組成物は,歯肉炎や歯周病などの治療や予防にも有効に作用する。
過酸化物は過酸化物イオン(O2 2−)を含む化合物であり,強力な酸化剤である。本発明で用いる過酸化物の例は,過酸化水素,過酸化尿素及び過酸化カルシウムである。過酸化物の過酸化物の濃度は,1重量%以上20重量%以下が好ましく,3.5重量%以上15重量%以下が好ましく,3.5重量%以上10重量%以下がさらに好ましく,5重量%以上10重量%以下でもよい。これらの範囲で過酸化物を歯の漂白用組成物に添加することにより,本発明の歯の漂白用組成物の漂白効果が高まる。
本発明に係る歯の漂白用組成物は,縮合リン酸を含んでもよい。縮合リン酸の例は,ポリリン酸,ポリリン酸の塩又はポリリン酸の溶媒和物がある。用いるポリリン酸,ポリリン酸の塩又はポリリン酸の溶媒和物は,1種類であってもよいが,複数種の混合物であってもよい。複数種のポリリン酸,ポリリン酸の塩又はポリリン酸の溶媒和物には,重合度,又は分子構造の異なるポリリン酸,ポリリン酸の塩又はポリリン酸の溶媒和物,及び金属イオンの異なるポリリン酸塩を含む。
ポリリン酸の塩とは,ポリリン酸の塩,特に薬学的に許容されるポリリン酸の塩を意味する。ポリリン酸の塩としては,アルカリ金属塩が好ましく,ナトリウム塩がより好ましい。本明細書において,ポリリン酸の塩には,無水塩のみならず含水塩が含まれても良い。これらの塩は,例えば,溶液内で電離してポリリン酸と同様に機能する。
ポリリン酸の溶媒和物とは,ポリリン酸の溶媒和物,もしくは,ポリリン酸の塩の溶媒和物を意味する。溶媒和物として,水和物があげられる。また,本発明に用いるポリリン酸は,歯の漂白用組成物中で,水分を吸収し,吸着水が付くことで水和物となる場合がある。そのような溶媒和物を形成する場合も,ポリリン酸の溶媒和物に含む。これらの溶媒和物は,溶液内で電離してポリリン酸と同様に機能する。
ポリリン酸の溶媒和物とは,ポリリン酸の溶媒和物,もしくは,ポリリン酸の塩の溶媒和物を意味する。溶媒和物として,水和物があげられる。また,本発明に用いるポリリン酸は,歯の漂白用組成物中で,水分を吸収し,吸着水が付くことで水和物となる場合がある。そのような溶媒和物を形成する場合も,ポリリン酸の溶媒和物に含む。これらの溶媒和物は,溶液内で電離してポリリン酸と同様に機能する。
本発明では,縮合リン酸は,歯の漂白用組成物の総重量に対して,0.1重量%以上30重量%以下,好ましくは0.5重量%以上20重量%以下,さらに好ましくは,1重量%以上10重量%以下含まれることが好ましい。ポリリン酸は,ポリリン酸の塩,又はポリリン酸の溶媒和物であっても良く,歯の漂白用組成物に対するポリリン酸の含有率は,これらの3種のポリリン酸の合計質量の含有率である。
ポリリン酸のうち好ましいものは,ウルトラリン酸である。ウルトラリン酸は,高度な枝分かれ状(網目状)のリン酸重合体であるポリリン酸である。ウルトラリン酸の好ましい例は,リン酸の平均重合度が5以上25以下のウルトラリン酸である。また,ウルトラリン酸の平均重合度は,7以上20以下でもよく,7以上15以下でもよい。特に,ウルトラリン酸の平均重合度が7以上12以下の場合に,過酸化物との相乗効果により高い漂白効果を得ることができる。
本発明に係る歯の漂白用組成物の酸性度は6以上8以下であってもよい。本発明に係る歯の漂白用組成物は,酸性度が中性領域においても効果を発揮する。また,歯の漂白用組成物の酸性度が中性であるため,本発明に係る歯の漂白用組成物は口腔内の歯茎などの他の器官に刺激を与えることなく,歯の漂白を行うことができる。
本発明に係る歯の漂白用組成物は,歯の表面に塗布され,3分から60分,好ましくは5分から40分,さらに好ましくは10分から30分静置される。その後,歯の表面から歯の漂白用組成物は除去される。白金ナノコロイドと過酸化物を含む歯の漂白用組成物を歯の表面に塗布することで,歯の表面で過酸化物が分解され,漂白効果が発揮される。ここで,白金ナノコロイドは,過酸化物を分解するための触媒として機能する。本発明に係る歯の漂白用組成物には白金ナノコロイドが均一に分散しているため,白金ナノコロイドが歯の表面に均一に塗布され,均一な漂白効果を発揮することができる。
本発明に係る歯の漂白用組成物は,歯の漂白用組成物を,歯の表面に塗布した後に波長420nm以上750nm以下の光を照射して使用してもよい。照射される光の強度の例は1W以上50W以下であり,3W以上20W以下でもよく,5W以上10W以下でもよい。光を照射する時間は,1分から30分,好ましくは3分から20分,さらに好ましくは5分から15分である。光を照射することにより白金ナノコロイドは励起されやすくなり,触媒としてより効果的に機能する。この場合,より効果的に歯の表面が漂白され,漂白に要する時間を短縮することもできる。
本発明に係る歯の漂白用組成物は,歯の漂白用組成物を,歯の表面に塗布した後に波長420nm以上490nm以下の第1の光と,波長620nm以上640nm以下の第2の光を照射して使用してもよい。照射される第1の光と第2の光の各々の強度の例は1W以上50W以下であり,3W以上20W以下でもよく,5W以上10W以下でもよい。波長の異なる2種類の光を照射することで,白金ナノコロイドは触媒としてより効果的に機能するため,効果的な漂白処理を行うことができる。
2種類の光を照射することで,漂白効果が高まるだけでなく,より短時間の間に歯の表面を漂白することができるため,使用者の塗布時の負荷が少なくなる。
2種類の光を照射することで,漂白効果が高まるだけでなく,より短時間の間に歯の表面を漂白することができるため,使用者の塗布時の負荷が少なくなる。
本発明に係る歯の漂白用組成物は,歯の漂白用組成物を,歯の表面に塗布した後に赤外線を照射して使用してもよい。赤外線の波長の例は,750nm以上2000nm以下であり,800nm以上1500nm以下でもよく,800nm以上1300nm以下でもよく,850nm以上1050nm以下でもよい。照射される赤外線の強度の例は1W以上50W以下であり,3W以上20W以下でもよく,5W以上10W以下でもよい。
長波長のレーザー光を,歯の漂白用組成物を歯の表面に塗布した後に照射することにより,短時間でも高い漂白効果を得ることができる。
長波長のレーザー光を,歯の漂白用組成物を歯の表面に塗布した後に照射することにより,短時間でも高い漂白効果を得ることができる。
本発明は,歯に漂白用組成物を塗布した後に,1分から60分,好ましくは5分から40分,さらに好ましくは10分から30分静置し,その後,歯の漂白組成物を除去する歯の漂白方法とすることもできる。尚,歯の漂白方法は,上述した各波長領域の波長の光を照射することによって漂白効果を高めることができる。
本発明に係る歯の漂白用組成物は,一般的に口腔内に一定時間滞留して,口腔内を浄化,乾燥防止し,清涼感等を与え,あるいは口腔内疾患の予防若しくは治療効果を持つものである。口腔清掃剤の例として,歯磨き粉,研磨剤,洗口剤,スプレー式口腔内用洗浄剤,含嗽剤,及び口腔リンスといったものがある。本発明に係る白金ナノコロイドは,ナノサイズであるため,溶液に均一に分散しやすい。そのため,歯の漂白用組成物は,粘性の少ない液体状のものとすることもできる。
これらの歯の漂白用組成物には,必要に応じて,粘調剤,界面活性剤,甘味剤,防腐剤,ビタミンやミネラルといった有効成分,着色料,香料,清涼剤といった成分を配合することができる。白金ナノコロイド,過酸化物を含む歯の漂白用組成物及び各種の成分を配合する含む歯の漂白用組成物は,歯磨き粉や洗口液を製造する際の通常の方法に従って混合し,製造することができる。
これらの歯の漂白用組成物には,必要に応じて,粘調剤,界面活性剤,甘味剤,防腐剤,ビタミンやミネラルといった有効成分,着色料,香料,清涼剤といった成分を配合することができる。白金ナノコロイド,過酸化物を含む歯の漂白用組成物及び各種の成分を配合する含む歯の漂白用組成物は,歯磨き粉や洗口液を製造する際の通常の方法に従って混合し,製造することができる。
象牙ディスクの作製
市販の象牙ディスク(円形,直径約1.5cm,厚さ約3mm)の表面を60番(粗目)のサンドペーパーを用いてディスク表面が滑らかになるように研磨した。研磨した象牙ディスク表面の白さを,シェードアップナビ(株式会社松風製)を用いて測定し,研磨した表面のシェード(明度)が1となっていることを確認し,試験に用いた。シェードアップナビが示す明度の値は1から9までで,0.5刻みの数値で表示される。シェード1が最も明度が高く,数値が大きくなるに従って明度は低くなる。
市販の象牙ディスク(円形,直径約1.5cm,厚さ約3mm)の表面を60番(粗目)のサンドペーパーを用いてディスク表面が滑らかになるように研磨した。研磨した象牙ディスク表面の白さを,シェードアップナビ(株式会社松風製)を用いて測定し,研磨した表面のシェード(明度)が1となっていることを確認し,試験に用いた。シェードアップナビが示す明度の値は1から9までで,0.5刻みの数値で表示される。シェード1が最も明度が高く,数値が大きくなるに従って明度は低くなる。
着色操作に使用する各種溶液の調製
着色操作に使用するための各種溶液を以下のように調製した。まず,イクオスSCP5000(新田ゼラチン株式会社製)を1重量%となるように精製水に溶解し,タンパク質溶液を調製した。次に,茶葉由来のポリフェノールを含むサンフェノンBG(太陽化学株式会社製)を20重量%となるように精製水に溶解し歯牙の着色液を調製した。また精製水に20mM HEPES−KOH(pH7.0),1.5mM CaCl2,0.9mM KH2PO4となるよう各試薬を溶解し,この溶液を人工唾液として用いた。
着色操作に使用するための各種溶液を以下のように調製した。まず,イクオスSCP5000(新田ゼラチン株式会社製)を1重量%となるように精製水に溶解し,タンパク質溶液を調製した。次に,茶葉由来のポリフェノールを含むサンフェノンBG(太陽化学株式会社製)を20重量%となるように精製水に溶解し歯牙の着色液を調製した。また精製水に20mM HEPES−KOH(pH7.0),1.5mM CaCl2,0.9mM KH2PO4となるよう各試薬を溶解し,この溶液を人工唾液として用いた。
着色歯牙モデルとしての着色象牙ディスクの作製
はじめに調製したタンパク質溶液に研磨した象牙ディスクを浸漬し,30℃で15分間ゆっくりと攪拌した。その後ディスクを取り出し,着色液に浸漬して30℃で15分間ゆっくりと攪拌した。さらにディスクを取り出し,人工唾液に浸漬して30℃で15分間ゆっくりと攪拌した。タンパク質溶液,着色液,人工唾液に浸漬する操作を合計3回繰り返した後,象牙ディスクを精製水で充分に洗浄した後風乾し,シェードアップナビを用いて各ディスクの明度を測定した。着色操作後のディスクの明度が6に満たないものについては,着色が不充分であるとして再度一連の着色操作を行い,明度が6以上になったことを確認してから試験に用いた。
はじめに調製したタンパク質溶液に研磨した象牙ディスクを浸漬し,30℃で15分間ゆっくりと攪拌した。その後ディスクを取り出し,着色液に浸漬して30℃で15分間ゆっくりと攪拌した。さらにディスクを取り出し,人工唾液に浸漬して30℃で15分間ゆっくりと攪拌した。タンパク質溶液,着色液,人工唾液に浸漬する操作を合計3回繰り返した後,象牙ディスクを精製水で充分に洗浄した後風乾し,シェードアップナビを用いて各ディスクの明度を測定した。着色操作後のディスクの明度が6に満たないものについては,着色が不充分であるとして再度一連の着色操作を行い,明度が6以上になったことを確認してから試験に用いた。
漂白組成物の調製
過酸化水素からのラジカル発生を促進する触媒として,1重量%の白金ナノコロイド(株式会社アプト社製)と15重量%の過酸化水素を含む漂白組成物を作成した。漂白組成物はさらに,100mMリン酸緩衝液を含み,水酸化ナトリウムを加えてpHが7.0となるように調整した。
過酸化水素からのラジカル発生を促進する触媒として,1重量%の白金ナノコロイド(株式会社アプト社製)と15重量%の過酸化水素を含む漂白組成物を作成した。漂白組成物はさらに,100mMリン酸緩衝液を含み,水酸化ナトリウムを加えてpHが7.0となるように調整した。
[比較例1]
過酸化水素からのラジカル発生を促進する触媒として,1重量%の塩化白金酸カリウム(和光純薬株式会社製)と15重量%の過酸化水素を含む歯の漂白用組成物を作成した。漂白組成物はさらに,100mMリン酸緩衝液を含み,水酸化ナトリウムを加えてpHが7.0となるように調整した。
過酸化水素からのラジカル発生を促進する触媒として,1重量%の塩化白金酸カリウム(和光純薬株式会社製)と15重量%の過酸化水素を含む歯の漂白用組成物を作成した。漂白組成物はさらに,100mMリン酸緩衝液を含み,水酸化ナトリウムを加えてpHが7.0となるように調整した。
[比較例2]
過酸化水素からのラジカル発生を促進する触媒として,1重量%の二酸化チタン(アナターゼ型,和光純薬株式会社製)と15重量%の過酸化水素を含む歯の漂白用組成物を作成した。漂白組成物はさらに,100mMリン酸緩衝液を含み,水酸化ナトリウムを加えてpHが7.0となるように調整した。
過酸化水素からのラジカル発生を促進する触媒として,1重量%の二酸化チタン(アナターゼ型,和光純薬株式会社製)と15重量%の過酸化水素を含む歯の漂白用組成物を作成した。漂白組成物はさらに,100mMリン酸緩衝液を含み,水酸化ナトリウムを加えてpHが7.0となるように調整した。
[比較例3]
15重量%の過酸化水素を含み,過酸化水素からのラジカル発生を促進する触媒を含まない歯の漂白用組成物を作成した。漂白組成物はさらに,100mMリン酸緩衝液を含み,水酸化ナトリウムを加えてpHが7.0となるように調整した。
15重量%の過酸化水素を含み,過酸化水素からのラジカル発生を促進する触媒を含まない歯の漂白用組成物を作成した。漂白組成物はさらに,100mMリン酸緩衝液を含み,水酸化ナトリウムを加えてpHが7.0となるように調整した。
[試験例1]漂白効果評価試験(光照射なし)
着色させた象牙ディスクを,実施例1及び比較例1から3で調製した漂白組成物の溶液1mLに浸し漂白処理を行った。漂白処理は30℃で15分ずつ行い,最大で30分間漂白処理を行った。過酸化水素及び各種触媒を含む溶液は15分毎に新しいものに交換した。15分毎に溶液から象牙ディスクを取り出し,精製水で洗浄後風乾してからシェードアップナビを用いて各ディスクの明度を測定し,漂白処理後の象牙ディスク表面の明度の値を得た。
着色させた象牙ディスクを,実施例1及び比較例1から3で調製した漂白組成物の溶液1mLに浸し漂白処理を行った。漂白処理は30℃で15分ずつ行い,最大で30分間漂白処理を行った。過酸化水素及び各種触媒を含む溶液は15分毎に新しいものに交換した。15分毎に溶液から象牙ディスクを取り出し,精製水で洗浄後風乾してからシェードアップナビを用いて各ディスクの明度を測定し,漂白処理後の象牙ディスク表面の明度の値を得た。
表1に試験例1で行った漂白効果評価試験の結果をまとめた。着色させた象牙ディスクの明度の値と,漂白処理を行った後の象牙ディスクの明度の値を比較し,着色除去率を算出した。表1の値は,実施例1の白金ナノコロイドを含む漂白組成物の着色除去率が,比較例1から比較例3の漂白組成物の着色除去率と比較して何倍程度上昇しているのかを示している。
表1に示すように,光照射無しの場合の処理時間30分後における着色の除去率を比較した。ナノコロイド化した白金触媒を用いた場合では,ナノコロイド化していない塩化白金酸カリウム及び二酸化チタンを用いた場合,ならびに触媒を用いなかった場合と比べてそれぞれ1.42倍及び4.31倍,ならびに2.58倍の漂白効果向上能力があった。このことから,ナノコロイド化した白金触媒を用いることで,象牙表面に付着した着色の除去効率が他の触媒と比較して顕著に高くなることがわかった。
図1には,光照射無しの場合の漂白処理後の着色残存率が示されている。図1に示すように,触媒無しの漂白組成物,及び二酸化チタン触媒を含む漂白組成物で漂白処理をした場合では,処理時間30分後においても80%以上の着色残存率があった。また,塩化白金銀カリウムを含む漂白組成物で漂白処理をした場合では,処理時間30分後においては,77%の着色残存率を示していた。一方,白金ナノコロイドを含む漂白組成物で漂白処理をした場合では,着色残存率は68%であった。このことより,白金ナノコロイドを含む漂白組成物で漂白処理をした場合では,他の触媒を用いた場合又は触媒を用いなかった場合と比較して,顕著に高い漂白効果が得られることがわかった。
[試験例2]漂白効果評価試験(光照射あり)
試験例1と同様に着色させた象牙ディスクを,実施例1及び比較例1から3で調製した漂白組成物の溶液1mLに浸し漂白処理を行った。このとき,象牙ディスクにLED光を照射した。光照射器はWhitening Tooth System DualColor MD669(Hongda Dental社製,香港)を用いた。照射は,青色(波長430〜490nm)と赤色(波長620〜640nm)のLEDライトを同時に点灯することで行った。LEDライトは,出力を100%となるように設定した。また,LEDライトは,ライト高さが処理液面からおよそ2cmとなるように固定して使用した。15分毎に溶液から象牙ディスクを取り出し,精製水で洗浄後風乾してからシェードアップナビを用いて各ディスクの明度を測定し,漂白処理後の象牙ディスク表面の明度の値を得た。
試験例1と同様に着色させた象牙ディスクを,実施例1及び比較例1から3で調製した漂白組成物の溶液1mLに浸し漂白処理を行った。このとき,象牙ディスクにLED光を照射した。光照射器はWhitening Tooth System DualColor MD669(Hongda Dental社製,香港)を用いた。照射は,青色(波長430〜490nm)と赤色(波長620〜640nm)のLEDライトを同時に点灯することで行った。LEDライトは,出力を100%となるように設定した。また,LEDライトは,ライト高さが処理液面からおよそ2cmとなるように固定して使用した。15分毎に溶液から象牙ディスクを取り出し,精製水で洗浄後風乾してからシェードアップナビを用いて各ディスクの明度を測定し,漂白処理後の象牙ディスク表面の明度の値を得た。
表2に試験例2で行った漂白効果評価試験の結果をまとめた。着色させた象牙ディスクの明度の値と,漂白処理を行った後の象牙ディスクの明度の値を比較し,着色除去率を算出した。表2の値は,実施例1の白金ナノコロイドを含む漂白組成物の着色除去率が,比較例1から比較例3の漂白組成物の着色除去率と比較して何倍程度上昇しているのかを示している。
表2に示すように,光照射有りの場合の処理時間30分後における着色の除去率を比較したところ,ナノコロイド化した白金触媒を用いた場合では,ナノコロイド化していない塩化白金酸カリウム及び二酸化チタンを用いた場合,ならびに触媒を用いなかった場合と比べてそれぞれ1.70倍及び1.73倍,ならびに1.28倍の漂白効果向上能力があった。このことから,ナノコロイド化した白金触媒を用いることで,象牙表面に付着した着色の除去効率が他の触媒と比較して顕著に高くなることがわかった。
図2には,光照射有りの場合の漂白処理後の着色残存率が示されている。図2に示すように,二酸化チタン触媒及び塩化白金酸触媒を含む漂白組成物で漂白処理をし,光を照射した場合では,処理時間30分後においても50%以上の着色残存率があった。また,触媒無しの漂白組成物で漂白処理をし,光を照射した場合では,処理時間30分後においては,42%の着色残存率を示していた。一方,白金ナノコロイドを含む漂白組成物で漂白処理をした場合では,着色残存率は26%であった。このことより,白金ナノコロイドを含む漂白組成物で漂白処理をした場合では,他の触媒を用いた場合又は触媒を用いなかった場合と比較して,顕著に高い漂白効果を得られることがわかった。
また,白金ナノコロイドを含む漂白組成物で漂白処理をする場合においても,光を照射することで高い漂白効果が得られるということがわかった。
また,白金ナノコロイドを含む漂白組成物で漂白処理をする場合においても,光を照射することで高い漂白効果が得られるということがわかった。
乾燥茶渋付着アパタイトの作製
はじめにタンパク質溶液(1%イクオスSCP5000,新田ゼラチン),茶渋液,人工唾液[20mM HEPES KOH(pH7.0),1.5mM CaCl2,0.9mM KH2PO4]を各々調製した。
茶渋液は以下のように作成した。水110mLにインスタントコーヒー5g,紅茶ティーバック2個,緑茶ティーバック2個を入れ,電子レンジで2分加熱し,その後,室温で振りながら3時間から一晩放熱させた。その後,この溶液を200メッシュの濾紙でろ過した。
乾燥茶渋付着アパタイトは以下のように作成した。ハイドロキシアパタイト(Biogel−HTP,BioRad社)2.5gを50mLチューブにとり,タンパク質溶液20mLを加え,15分間放置後,遠心分離(2500×G,2分)を行い,上清を除去した。次に遠心分離後沈殿したアパタイトに茶渋液20mLを加え,15分放置後,遠心分離(2500×G,2分)を行い,上清を除去した。最後に遠心分離後沈殿したアパタイトに人工唾液20mLを加え,15分放置後遠心分離(2500×G,2分)を行った。上記のタンパク質溶液,茶渋,人工唾液に浸漬する一連の操作を合計3回繰り返し行い,着色させたアパタイトを精製水に懸濁,吸引濾過してろ紙上に集め,40℃で乾燥させた。
はじめにタンパク質溶液(1%イクオスSCP5000,新田ゼラチン),茶渋液,人工唾液[20mM HEPES KOH(pH7.0),1.5mM CaCl2,0.9mM KH2PO4]を各々調製した。
茶渋液は以下のように作成した。水110mLにインスタントコーヒー5g,紅茶ティーバック2個,緑茶ティーバック2個を入れ,電子レンジで2分加熱し,その後,室温で振りながら3時間から一晩放熱させた。その後,この溶液を200メッシュの濾紙でろ過した。
乾燥茶渋付着アパタイトは以下のように作成した。ハイドロキシアパタイト(Biogel−HTP,BioRad社)2.5gを50mLチューブにとり,タンパク質溶液20mLを加え,15分間放置後,遠心分離(2500×G,2分)を行い,上清を除去した。次に遠心分離後沈殿したアパタイトに茶渋液20mLを加え,15分放置後,遠心分離(2500×G,2分)を行い,上清を除去した。最後に遠心分離後沈殿したアパタイトに人工唾液20mLを加え,15分放置後遠心分離(2500×G,2分)を行った。上記のタンパク質溶液,茶渋,人工唾液に浸漬する一連の操作を合計3回繰り返し行い,着色させたアパタイトを精製水に懸濁,吸引濾過してろ紙上に集め,40℃で乾燥させた。
[試験例3]ウルトラリン酸を添加した場合の漂白効果評価試験
乾燥茶渋付着アパタイトを20mg秤量し,精製水に終濃度3.5%となるようH2O2を添加し,必要に応じて5重量%のウルトラリン酸ナトリウム(ミテジマ化学株式会社製)および0.2重量%のナノコロイド化白金触媒を加えた。この乾燥茶渋付着アパタイトに,リン酸ナトリウム緩衝液を加えてpHが7.0となるように調整した溶液をさらに0.3mL加えてよく混合した後,37℃で10分間放置した。その後,遠心分離(3000×G,15秒)によりアパタイトを沈殿させ,上清を除去した後,精製水1mLを加えてよく混和しアパタイトを洗浄した。この精製水による洗浄を合計4回繰り返した。洗浄したアパタイトを200μLの精製水に懸濁し,その懸濁液を96穴マイクロタイタープレートの1ウェルに移した。96穴マイクロタイタープレートをその底部よりスキャナー(エプソンGT8300)でスキャンし,得られた像を諧調反転し,イメージJ(imageJ)(フリーソフトウェア)にて測定した明度から各処理群における着色除去率を算出した。
乾燥茶渋付着アパタイトを20mg秤量し,精製水に終濃度3.5%となるようH2O2を添加し,必要に応じて5重量%のウルトラリン酸ナトリウム(ミテジマ化学株式会社製)および0.2重量%のナノコロイド化白金触媒を加えた。この乾燥茶渋付着アパタイトに,リン酸ナトリウム緩衝液を加えてpHが7.0となるように調整した溶液をさらに0.3mL加えてよく混合した後,37℃で10分間放置した。その後,遠心分離(3000×G,15秒)によりアパタイトを沈殿させ,上清を除去した後,精製水1mLを加えてよく混和しアパタイトを洗浄した。この精製水による洗浄を合計4回繰り返した。洗浄したアパタイトを200μLの精製水に懸濁し,その懸濁液を96穴マイクロタイタープレートの1ウェルに移した。96穴マイクロタイタープレートをその底部よりスキャナー(エプソンGT8300)でスキャンし,得られた像を諧調反転し,イメージJ(imageJ)(フリーソフトウェア)にて測定した明度から各処理群における着色除去率を算出した。
表3に各種縮合リン酸添加による過酸化水素の漂白効果の向上に関する結果をまとめた。表3の値は,各成分濃度において,乾燥茶渋付着アパタイトから茶渋の着色汚れが除去された割合を示している。
表3に,3.5%過酸化水素にウルトラリン酸ナトリウム及びナノコロイド化白金触媒を添加した場合の漂白効果向上能力を比較した結果を示す。表3に示すように,0.2%ナノコロイド化白金触媒のみを添加した場合では着色除去率が11.5%であった。これに5%ウルトラリン酸ナトリウムを加えると着色除去率は62.0%となり,ウルトラリン酸ナトリウムを添加しない場合と比較して約5.4倍の着色除去率が向上した。このことから,過酸化水素濃度が3.5%と低い濃度においても,ナノコロイド化白金触媒とウルトラリン酸ナトリウムと組み合わせることにより充分な着色除去効果が得られることがわかった。
[試験例4]ウルトラリン酸濃度と漂白促進効果の関係
各種濃度のウルトラリン酸ナトリウムを用いて,3.5%の過酸化水素と0.2%ナノコロイド化白金触媒によるアパタイトの漂白効果に関して比較した。このときの処理条件は,pHを7.0,温度を37℃,処理時間を10分とし,添加するウルトラリン酸ナトリウムの終濃度を0%,1%,5%および10%に変化させて漂白処理を行った。その後,試験例3と同様に洗浄操作を行ってから着色除去率を求めた。
各種濃度のウルトラリン酸ナトリウムを用いて,3.5%の過酸化水素と0.2%ナノコロイド化白金触媒によるアパタイトの漂白効果に関して比較した。このときの処理条件は,pHを7.0,温度を37℃,処理時間を10分とし,添加するウルトラリン酸ナトリウムの終濃度を0%,1%,5%および10%に変化させて漂白処理を行った。その後,試験例3と同様に洗浄操作を行ってから着色除去率を求めた。
表4に,漂白効果に対するウルトラリン酸ナトリウムの濃度依存性を比較した結果を示す。その結果,ウルトラリン酸ナトリウムの添加濃度に依存して高い漂白向上効果が得られることがわかった。ナノコロイド化白金触媒とウルトラリン酸ナトリウム濃度5%以上の組み合わせでは着色除去率がいずれも70%を超え,ナノコロイド化白金触媒単独よりも8.7倍〜9.0倍の向上効果を示した。よって,ナノコロイド白金触媒とウルトラリン酸ナトリウムの組み合わせによりさらに漂白効果が高められることがわかった。
[試験例5]漂白効果における赤外線の効果
上記の実施例における口腔内組成物を歯牙に塗布した後,半導体レーザを塗布部分に30秒から5分照射した。半導体レーザとして,ウォーターレーズジャパン社製半導体レーザezレーズ(登録商標)を用いた。このレーザの出力波長は940nmであり,出力強度は7Wであった。その結果,半導体レーザを1分程度照射しただけで,歯牙の漂白効果が飛躍的に高まることがわかった。これは,半導体レーザのエネルギーが,過酸化物の漂白効果を飛躍的に高めたためと考えられる。
上記の実施例における口腔内組成物を歯牙に塗布した後,半導体レーザを塗布部分に30秒から5分照射した。半導体レーザとして,ウォーターレーズジャパン社製半導体レーザezレーズ(登録商標)を用いた。このレーザの出力波長は940nmであり,出力強度は7Wであった。その結果,半導体レーザを1分程度照射しただけで,歯牙の漂白効果が飛躍的に高まることがわかった。これは,半導体レーザのエネルギーが,過酸化物の漂白効果を飛躍的に高めたためと考えられる。
Claims (8)
- 0.01重量%以上10重量%以下の白金ナノコロイドと,3.5重量%以上30重量%以下の過酸化物を含む歯の漂白用組成物。
- 請求項1に記載の歯の漂白用組成物であって,
1重量%以上30重量%以下の縮合リン酸,縮合リン酸の塩又は縮合リン酸の溶媒和物をさらに含む歯の漂白用組成物。 - 請求項2に記載の歯の漂白用組成物であって,
前記縮合リン酸,縮合リン酸の塩又は縮合リン酸の溶媒和物は,ウルトラリン酸,ウルトラリン酸の塩,又はウルトラリン酸の溶媒和物である歯の漂白用組成物。 - 請求項1に記載の歯の漂白用組成物であって,
前記過酸化物が過酸化水素,過酸化尿素又は過酸化カルシウムである歯の漂白用組成物。 - 請求項1に記載の歯の漂白用組成物であって,
酸性度が6.5以上8以下である歯の漂白用組成物。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の歯の漂白用組成物であって,前記歯の漂白用組成物は使用時に歯の表面に塗布され,その後,波長420nm以上750nm以下の光が前記歯の漂白用組成物を塗布した部分に照射されて使用される歯の漂白用組成物。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の歯の漂白用組成物であって,前記歯の漂白用組成物を使用時に歯の表面に塗布し,その後,波長420nm以上490nm以下の第1の光と,波長620nm以上640nm以下の第2の光が前記歯の漂白用組成物を塗布した部分に照射されて使用される歯の漂白用組成物。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の歯の漂白用組成物であって,前記歯の漂白用組成物を使用時に歯の表面に塗布し,その後,波長800nm以上1500nm以下の光が前記歯の漂白用組成物を塗布した部分に照射されて使用される歯の漂白用組成物。
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