JPWO2013031970A1 - 成形体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の成形体の製造方法は、成形用材料を金型により圧縮成形して成形体を得る工程を含み、前記金型が、上型と、前記上型に対向配置された下型と、の少なくとも2つの部位を備え、前記上型と前記下型とがガス抜き構造を有し、前記圧縮成形において、加圧操作とガス抜き操作とを行う。

Description

本発明は、成形体の製造方法に関する。
成形品、特に食器(例えば皿、椀、鉢、ぐい呑み)は、一般的に、上金型と下金型との間に食器の素材を填入し、加熱された金型により圧縮成形して製造している。
近年量産品としての一般の食器の素材には圧縮成形加工に適したフェノール樹脂やユリア樹脂、ポリカーボネート等の石油合成材料が用いられているが、これらの材料には人体に有毒な成分を放出したり、又は環境ホルモンを溶出させる疑いのあるものもあり、その使用が社会的問題となっている。したがって、これら食器等の素材としてはやはり天然資源である漆および木材その他の植物繊維材料を用いることが望ましく、天然資源を成型用材料とした場合にも、外観や品質の点で従来の漆器に相当する量産品を得ることのできる加工技術の開発が有用であると考えられる。
天然資源のみを原料として用いた成形用材料として、例えば、特許文献1には、本発明者らによる、石油に由来する化学物質をまったく使用せずに、漆、植物繊維といった天然資源のみを原料として用いても、量産可能かつ安定で取扱いの容易な成形用材料及び成形体が記載されている。
また、特許文献2には、木粉とポリ乳酸系樹脂とを混合して成形した木地の表面に天然漆による表面加工を施した器類が記載されている。
さらに、特許文献3には、木粉含有塗膜層を有する漆器において、生地の表面に最初に塗った第1層の着色漆塗膜層M1の色相と、次いで塗る第2層の着色漆塗膜層M2の色相とを斑模様をなして同時に表出し、新規の視覚的品質感を創出するとともに、触感および温度伝達特性を改善する方法が記載されている。
またさらに、特許文献4には、植物繊維等の100%天然素材を微細化した主材と、ウルシ等の100%天然素材からなるバインダーとを水を介して混合し、所定形状に乾燥固化して構成した生分解性プラスチックが記載されている。
特許第3779290号 特開2004−276463号公報 特開2005−7680号公報 特開2005−23262号公報
前述したように、現在、有機系の成形用材料において、将来枯渇する地下資源である石油を用いない有機系の成形用材料の開発は人類の課題となっている。また、プラスチック製什器類の中には、人体に有害なホルムアルデヒドや環境ホルモンの溶出が問題になっているものもあり、人体への化学物質への影響は社会問題になっている。
これに対し、前出の特許文献1に記載されているように、本発明者らは、石油に由来する化学物質をまったく使用せず、漆、植物繊維といった天然資源(バイオマス)のみを原料として用いた成形用材料及び成形体を既に開発している。
有機系の成形用材料を形成する材料等としては、上記問題に鑑み、天然資源のみから形成される成形用材料を用いることが望まれている。特に食器(例えば皿、椀、鉢、ぐい呑み)が考えられる。
しかしながら、これらの天然資源から形成される成形用材料を金型により圧縮成形して得られる成形体は、ムラが生じるおそれもあり、これが外観不良ともなりえ、有機系の成形用材料、特に食器として用いるには、さらに改良の余地がある。
そこで、本発明は、例えば、上述した漆、植物繊維といった天然資源のみから形成される成形用材料を用いた場合であっても、外観により一層優れた成形体を製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意検討した結果、特定の金型を用い、特定の成形条件とすることにより、外観に優れた成形体を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、成形用材料を金型により圧縮成形して成形体を得る工程を含み、前記金型が、上型と、前記上型に対向配置された下型と、の少なくとも2つの部位を備え、前記上型と前記下型とがガス抜き構造を有し、前記圧縮成形において、加圧操作とガス抜き操作とを行う、成形体の製造方法を提供する。また、本発明は、前記成形用材料が、ウルシオール、ラッコール及びチチオールからなる群より選ばれる1種以上のモノマーの重合体と、植物繊維と、を含む粉末状の成形用材料である、前記いずれかの成形体の製造方法、前記成形用材料が、漆と植物繊維とを加熱しながら混練することにより得られる粉末状の成形用材料である、前記いずれかの成形体の製造方法を提供する。また、前記成形体が、食器であることが好ましい。また、本発明の成形体の製造方法は、前記成形体の表面に漆を塗工する工程を更に含むことが好ましい。
また、本発明は、前記いずれかの成形体の製造方法によって製造された成形体を提供する。
さらに、本発明は、上型と、前記上型に対向配置された下型と、の少なくとも2つの部位を備え、前記上型と前記下型とがガス抜き構造を有する金型を提供する。
本発明によれば、例えば、上述した漆、植物繊維といった天然資源のみから形成される成形用材料を用いた場合であっても、外観に優れた成形体を得ることができる。
本実施形態で用いる金型の一例を概略的に示す断面図である。 本実施形態の成形体の例を示す写真である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態(以下「本実施形態」と言う。)について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。また、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
≪成形体の製造方法≫
本実施形態の成形体の製造方法は、成形用材料を金型により圧縮成形して成形体を得る工程を含み、前記金型が、上型と、前記上型に対向配置された下型と、の少なくとも2つの部位を備え、前記上型と前記下型とがガス抜き構造を有し、前記圧縮成形において、加圧操作とガス抜き操作とを行う。
〈金型〉
本実施形態に用いる金型は、食品容器(食器)用金型、携帯電話やパソコン等の筐体用金型などが挙げられ、特に限定されない。該食品容器用金型としては、例えば、ぐい呑み用金型、お椀用金型、お皿用金型などが挙げられる。
本実施形態に用いる金型は、上型と、前記上型に対向配置された下型と、の少なくとも2つの部位を備え、前記上型と前記下型とがガス抜き構造を有する。当該金型としては、上型と、前記上型に対向配置された下型と、前記上型と前記下型との間に挟持される中型との少なくとも3つの部位を備えるものが好ましく、前記上型と前記中型との間及び前記下型と前記中型との間の少なくとも2箇所にガス抜き構造を有するものが好ましい。該金型の一例の概略的な断面図を図1に示す。
図1に示す金型10は、ぐい呑みを製造するための金型であり、上型12と、上型12に対向配置された下型16と、上型12と下型16との間に挟持される中型14とを備える。上型12は、中型14と共にぐい呑みの器部分(口縁、胴、腰、高台脇、底部)を形成するための部位(型部材)であり、成形の際にぐい呑みの器部分を内側から押し込むのに適した形状を有している。中型14は、上型12と共にぐい呑みの器部分((口縁、胴、腰、高台脇)を、下型16と共にぐい呑みの底部及び高台を、それぞれ形成するための部位(型部材)であり、成形の際にぐい呑みの器部分及び高台を外側で受けるのに適した形状を有している。下型16は、中型14と共にぐい呑みの高台及び底部を形成するための部材(型部材)であり、それらを形成するのに適した形状を有している。
金型10は、上型12と中型14との間であって、ぐい呑みを形成する部分以外にも隙間S1を有し、好ましくは、その隙間S1は成形用材料が入り込まないような寸法を有する。この隙間から、成形の際の加熱及び加圧に伴い生じるガスが外部に容易に抜けるようになっている。また、金型10は、中型14と下型16との間であって、ぐい呑みを形成する部分以外にも隙間S2を有し、好ましくは、その隙間S2は成形用材料が入り込まないような寸法を有する。この隙間からも、成形の際の加熱及び加圧に伴い生じるガスが外部に容易に抜けるようになっている。また、金型10は、上型12を取り付けて固定すると共に、上型12、中型14及び下型16を上から押圧するための上型取付版22、下型16を取り付けて固定すると共に、上型12、中型14及び下型16を下から押圧するための下型取付版24、並びに中型14を所定の高さに保持するよう支持するスペーサーブロック26を備える。
このような構造を有する金型10を用いることにより、例えば、漆と植物繊維とから得られる成形用材料を原料とした場合であっても、ガスが金型10内に残留し難いことに起因して、ひけの発生が抑制され、表面が均一で外観に優れる成形体を得ることができる。また、本実施形態の成形体の製造方法において、若干の「バリ」が存在するように成形することが好ましい。若干の「バリ」の存在により、ガス抜けがより良好となり、成形性も更に良好となる傾向にある。
〈圧縮成形条件〉
本実施形態の成形体の製造方法では、前記圧縮成形において、加圧操作とガス抜き操作とを行う。機械的強度のより高い成形体を、一層確実に得る観点から、当該加圧操作とガス抜き操作とは、交互に複数回繰り返すことが好ましい。当該複数回の繰り返し操作により、所定の圧力に達するまで徐々に圧力を上げていくことが好ましい。ここで複数回とは、2回以上であることを意味し、好ましくは3回以上である。
複数回の加圧操作では、最初の加圧操作から最後の加圧操作までの各加圧操作で、順次、圧力を高くすることが好ましい。これにより、機械的強度のより高い成形体を、更に高い歩留まりで製造することが可能となる。
最後の加圧操作時の圧力としては、たとえば10〜70MPaであることが好ましい。
最後の加圧操作時の時間としては、たとえば10〜120分であることが好ましい。
圧縮成形時における温度としては、たとえば100〜180℃であることが好ましい。
このような圧縮成形条件とすることにより、例えば、漆と植物繊維とから得られる成形用材料を原料とした場合であっても、ひけの発生が抑制され、表面が均一で外観に優れる成形体を得ることができる。
以下、成形用材料を金型10により圧縮成形して成形体であるぐい呑みを得る工程について説明する。まず、金型10の中型14に成形用材料を、適当量投入する。このとき、金型10にはすでに加熱をかけているので、なるべく迅速に行う。次に、上記の加圧・加熱条件下にて、中型14に向けて上型12を押し下げて加圧する。そして、加圧操作とガス抜き操作を交互に繰り返して、加圧工程を行う。加圧・加熱工程が終了後、下型16を押し上げて、できあがった圧縮成形体を金型から取り出す。取り出した圧縮成形体において、縁部に若干のバリがある場合、適宜に取り除くことが好ましい。
〈成形用材料〉
本実施形態に用いる成形用材料としては、特に限定されないが、例えば、後述の漆と植物繊維とから得られる成形用材料が挙げられる。
前記成形用材料は、10〜120メッシュ篩を通過する粉末を含有することが好ましく、60〜100メッシュ篩を通過する粉末を含有することがより好ましい。このような成形用材料は良好な粒度を有するので、金型の隙間に過剰に入り込むのがより十分抑制される。なお、適当量の成形用材料が隙間に入り込むことは、一定のバリを形成させ、適切なガス抜き効果が得られてよい。その結果、前記範囲の粒度の成形用材料を用いて上述した圧縮成形条件で成形した場合に、より一層、ひけの発生が抑制され、表面が均一で外観に優れる成形体を得ることができる。
前記成形用材料は、漆と植物繊維とを加熱しながら3次元的に混練することにより得られる粉末状の成形用材料であることが好ましい。このような天然資源のみから形成される成形用材料を用いると、より一層、外観に優れた成形体を得ることができる。当該外観に優れた成形体は、食器として好適に用いることができる。
従来、本発明者らは特許文献1にて漆と植物繊維とを混練することで天然資源のみを原料として用いた成形用材料及び成形体を既に提案しているが、漆と植物繊維との混練物は、通常、漆が本来持つ粘性に起因して、食物繊維に十分に重合せずに凝集してしまい固まりとなる傾向があったために、さらに混練物の固まりを粉砕する工程を行っている。
これに対し、本実施形態では、混練による混合物の動きの中で3次元的(立体的とも呼べる)な動きが支配的になる3次元的な混練方法を採用しているので、得られる漆と植物繊維との混合物が、成形用材料として適切な粒度を有する粉末となるため、粉砕工程を行う必要がない。
すなわち、本実施形態において、「3次元的に混練」とは、混合物の平面的とも呼べる2次元的な動きが支配的になる混練ではなく、縦、横、斜め等の多方向、つまり立体的な動きが支配的になる混練のことをいう。このような3次元的に混練することが可能となる混合機としては、例えば、流動式混合機(ヘンシェルミキサー)、高速流動型ミキサー、シュギーミキサー等が挙げられる。漆と植物繊維との混合物を3次元的に混練することにより、得られる成形用材料が、粉砕工程を経なくても適切な粒度を有する粉末になる要因としては、おおよそ下記のことが考えられる。ただし、要因はこれに限定されない。すなわち、混合物を3次元的に混練することにより、混練物に対して、強力な対流、拡散及び剪断混合作用を及ぼし、混練物を破断したり結合したり丸めたりすることにより、適切な粒度を有する粉末を形成することができると考えられる。
本実施形態において、粉末の粒度は、同程度の径を有する粉末が多いほど良好(適切)であり、粒度分布の範囲が狭いほど良好(適切)である。これは、粉末状の成形用材料を金型に充填して成形する場合、本来成形用材料を充填すべきでない金型の隙間(例えば、金型が複数の型部材を有する場合に、各型部材間に生じる隙間)に、少量の成形用材料を入り込ませ、あえてバリを生じさせて成形性を高める観点に基づく。例えば、本実施形態に用いる成形用材料は、10〜120メッシュ篩を通過する粉末を含有することが好ましく、60〜100メッシュ篩を通過する粉末を含むことがより好ましい。10〜120メッシュ篩を通過する粉末を含む成形用材料は、成形性が良好、すなわち少量の成形用材料を金型の隙間に入り込ませることができるので、適度なバリができ後述の圧縮成形体を形成する材料として好適である。なお、このバリは金型から取り出したのちに取り除くことができる。
前記成形用材料は、ウルシオール、ラッコール及びチチオールからなる群より選ばれる1種以上のモノマーの重合体と、植物繊維と、を含む粉末状の成形用材料であることが好ましい。このような天然資源のみから形成される成形用材料を用いると、より一層、外観に優れた成形体を得ることができる。当該外観に優れた成形体は、食器として好適に用いることができる。当該天然資源のみから形成される成形用材料は、例えば、漆と植物繊維とを加熱しながら3次元的に混練することにより得ることができる。
本実施形態に用いる植物繊維としては、例えば木質繊維の場合、スギ、ヒノキ、ツガ、キリ、マツ、スプルース等の一般的な樹種のセルロースが挙げられ、また木質素材以外にもタケやアシ、綿等の植物性繊維を含むものの使用も考えられる。植物繊維粉末の粒度としては10〜120メッシュのものが適している。植物繊維は例えば摩砕機により微細化したものではフィブリル化した繊維となり、混練時に漆が容易に滲透して均一な漆と植物繊維との混合物が得られる。植物繊維は、1種単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
本実施形態に用いる漆としては、例えば、ウルシオール、ラッコール及びチチオールからなる群より選ばれる1種以上のモノマー、及び/又はその重合体を含む漆が挙げられる。
漆と植物繊維とを混合機内で加熱しながら3次元的に混練する工程を含む製造方法において、漆と植物繊維との配合比は重量比で1:9〜6:4であることが好ましく、4:6〜6:4であることがより好ましい。漆及び植物繊維の配合比が前記範囲であると、適切な粒度を有する粉末状の成形用材料が得られる傾向にあり、該成形用材料を圧縮成形して得られた成形体は曲げ強度に優れる傾向にある。
漆と植物繊維とを加熱しながら3次元的に混練する場合において、当該混練に先立って、漆と植物繊維とを混合機に投入してもよい。漆と植物繊維との混合機への投入時期は同時であってもよく、別々であってもよいが、植物繊維を先に混合機に投入し、次に漆を投入することが好ましい。植物繊維を先に混合機に投入することにより、適切な粒度を有する粉末状の成形用材料が得られる傾向にある。
植物繊維を先に混合機に投入した場合、植物繊維を加熱しながら3次元的に予備混練する工程を行うことが好ましい。
植物繊維を先に混合機に投入し、次に漆を投入し、上述のような条件で製造すると、より適切な粒度を有し、成形性に優れた粉末状の成形用材料が得られる傾向にあり、該成形用材料を圧縮成形して得られた成形体は曲げ強度に優れ、外観にも優れる傾向にある。
漆と植物繊維とを混合機内で加熱しながら3次元的に混練する工程を含む上述の製造方法によれば、漆、植物繊維といった天然資源のみを原料として用いても、良好な粒度を有する粉末状の成形用材料が得られる。また、該成形用材料を用いれば、一層、外観に優れる成形体が得られる。
漆と植物繊維とを混合機内で加熱しながら3次元的に混練する工程を含む上述の製造方法に用いる製造装置は、漆と植物繊維とを収容するための容器と、前記容器内に設けられた回転羽根と、を含む混合機と、前記回転羽根を駆動するために供給される電力を測定する電力計と、そして、前記電力の値に基づいて、前記回転羽根の回転速度を制御するコントローラーと、を備えることが好ましい。当該製造装置により、適切な粒度を有し、成形性に優れた粉末状の成形用材料を安定的に効率良く得ることができるのは、上述で説明したとおりである。ここで、このコントローラーは、得られた電力の値から適切な回転羽根の回転速度を算出して、これに基づいて回転速度を手動または自動で制御する。この製造装置において、混合機は、前記容器と回転羽根とを備えているものであれば特に限定されず、公知のものであってもよい。また、電力計も、回転羽根を駆動するために供給される電力を測定できるように、混合機及び互いに接続されているものであれば特に限定されず、それぞれ公知のものであってもよい。さらに、コントローラーも回転羽根の回転速度を制御できるものであれば特に限定されず、公知のものであってもよい。
≪成形体≫
本実施形態の成形体は、上述の成形体の製造方法によって製造された成形体である。該成形体としては、例えば、食器、及び携帯電話やパソコン等の筐体が挙げられる。
本実施形態の成形体は、例えば漆と木質繊維とから形成される成形用材料を原料として用いた場合、木質素材の感触を備えたものとなり、外観に優れ、そのままでも例えば什器や各種の食器として用いることができる。特に美観や耐水性の向上が必要な用途によってはさらにその表面に漆の塗装加工を施すことが好ましい。この場合、成形体の原料として上述の漆と植物繊維とから形成される成形用材料を用いると、漆塗りの際のコンパウンド素材とのなじみが極めて良好で従来の塗装加工における種々の下地工程を省略することができる。
さらにこのようにして得られた成形体に最終的な加熱処理を施すと、漆塗工膜が完全に硬化して下地との密着性が向上し、さらに例えばウルシオール、ラッコール又はチチオールの活性基が消失してユーザに対する漆かぶれのおそれがほとんどなくなるものと考えられる。得られた成形体は、例えば、食器などとして、実際の使用に充分なものである。その例として、皿、椀、鉢などの食器類を、図2に例示する。
以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明するが、本発明がこれらの例によって限定されるものではない。実施例及び比較例において使用した成分は以下のものである。
1)漆
漆の種類:中国産生漆
漆の組成:ウルシオール 75.6質量%、水分 13.5質量%、含窒素分 9.0質量%、ゴム質 1.9質量%
なお、漆の組成は、漆液組成分析方法(物質工学連合部会塗装工学分科会作成)に準拠して測定した。
2)植物繊維
植物繊維の種類:スギ木粉(富山県砺波森林組合産、100%間伐材から製造、100
メッシュパス品)
(i)粒度:330メッシュ超 19.7質量%、330〜200メッシュ 22.6質量%、200〜150メッシュ 25.4質量%、150〜100メッシュ 25.9質量%、100〜80メッシュ 5.6質量%、80メッシュ未満 0.8質量%
(ii)含水率:7.0質量%
(iii)かさ比重 1000cm/180g
なお、上記(i)〜(iii)は、砺波森林組合のデータによる値である。
〔各特性の測定方法〕
〈アセトン溶解分〉
成形用材料中のアセトン溶解分(質量%)の測定は、以下のとおり行った。
25mLアセトンを入れたガラス容器中に成形用材料を1g入れ一晩放置した。その後濾過し、濾過残物をさらにアセトン25mLに入れ2時間放置した後、濾過した。計2回濾過したアセトン溶解物を5日間自然放置して揮発成分を取り除いた。揮発成分を取り除いたアセトン溶解物の重量を測定して、該測定値と元の成形用材料の重量(1g)とから成形用材料中のアセトン溶解分(質量%)を算出した。
〈粒度分布〉
振動式ふるい機(佐藤式振動ふるい機 CB40−3SH 晃栄産業(株)製)を用いて、成形用材料を分粒し、粒度分布を測定した。
〈曲げ強度及び曲げ弾性率〉
圧縮成形体を用いて試験片(幅=10±1mm、厚さ=4.0±0.2mm、長さ=80mm以上)を作製し、JIS K 7171−1994 プラスチック−曲げ特性の試験方法に準じ、曲げ強度(MPa)、曲げ弾性率(GPa)を求めた。当該試験は3回行い、該3回の試験の平均値を圧縮成形体の曲げ強度(MPa)、曲げ弾性率(GPa)とした。なお、当該試験において、支点間距離は、70mmとし、クロスヘッドスピードは、5mm/minとした。また、測定装置は、島津製作所製オートグラフAG−10TDを使用した。
[実施例1]
〔成形用材料の製造〕
流動式混合機(三井FM20C/I、三井鉱山(株)製)を用いて成形用材料を以下のとおり製造した。なお、該混合機は、漆と植物繊維とを収容するための容器(混合槽:20L容量)と、前記容器内に同じ回転軸を有するように設けられた2つの回転羽根(羽根の種類:上羽根CK、下羽根AO、回転羽根の寸法:(上側)φ27cm、(下側)26cm)と、を含む混合機と、前記回転羽根を駆動するために供給される電力を測定する電力計(クランプ電力計)と、前記電力の値に基づき、前記回転羽根の回転速度を制御するコントローラーと、を備えていた。
前記混合機内の容器を加熱し、容器内の温度が50℃になった時点で植物繊維1kgを前記容器に投入し、該容器の蓋を閉めた。前記容器内に設けられた回転羽根を200rpmの速さで回転させ、植物繊維を3次元的に予備混練した。容器内の温度が65℃になった時点で常温(25℃)の漆1kgを前記容器に2〜15分間かけて徐々に投入した。次に、容器内の温度が100℃になった時点で回転羽根の回転速度を600rpmに上昇させ、漆と植物繊維とを混合機内で130℃の温度で加熱しながら3次元的に混練した。
当該混練中、前記回転羽根を駆動するために供給される電力を測定し、前記電力の値を記録した。記録された前記電力の値の経時変化に基づいて、漆と植物繊維との混合物が粉体化し、適切な成形用材料となったと判断した時点からある程度混練を続けた時点で、回転羽根の回転及び混合機内の加熱を停止して、漆と植物繊維との混練を停止した。漆と植物繊維との混練時間は54分20秒間であった。前記混合機の排出口から成形用材料を取出し、直ちに放冷した。
得られた成形用材料のアセトン溶解分を測定したところ、12.26質量%であった。また、得られた成形用材料は、ウルシオールの重合体(アセトン溶解分の減少により確認)と植物繊維とを含む粉末であった。該成形用材料の詳細な粒度分布は、以下のとおりであった。60メッシュ超:87.2質量%。
〔成形体の製造〕
上記で得られた成形用材料を金型圧縮成形して成形体(ぐい呑み)を以下のとおり製造した。
前記金型は、ぐい呑み用金型を用いた。該ぐい呑み用金型として、図1に概略断面図を示すものを用いた。
該金型を圧縮成形機に取り付け、金型の表面温度を145℃に設定し、上記で得られた成形用材料のうち60メッシュ超の粉末を前記金型内に入れた。次に、加圧操作とガス抜き操作とを交互に繰り返して、12.75MPaの最大加圧力で成形した。その後、金型内のガス抜きを行い、成形体(ぐい呑み)を金型から取出した。得られた成形体(ぐい呑み)は、重合不良が無く、表面が均一で外観に優れていた。
なお、図示していないが、例えば、皿などを成形する際の平板成形用金型を用いる場合の最大加圧力は、およそ62.3MPaとすると成形性がよい。
[比較例1]
金型を、下型と中型との間にガス抜き構造を有さない金型(他の構造は実施例1で用いた金型と同様)に変更した以外は、実施例1と同様にして、成形体(ぐい呑み)を製造した。得られた成形体(ぐい呑み)は、重合不良により、外観不良であった。
[比較例2]
圧縮成形において、ガス抜き操作を行わなかった以外は、実施例1と同様にして、成形体(ぐい呑み)を製造した。得られた成形体(ぐい呑み)は、茶色や白色の変色がみられ、外観不良であり、底部がかけていた。
本発明の成形体の製造方法よって得られる成形体は、より一層外観に優れ、各種食器として好適に用いることができる。
10:金型
12:上型
14:中型
16:下型
22:上型取付板
24:下型取付板
26:可動用スペーサーブロック
S1、S2:隙間

Claims (7)

  1. 成形用材料を金型により圧縮成形して成形体を得る工程を含み、
    前記金型が、上型と、前記上型に対向配置された下型と、の少なくとも2つの部位を備え、前記上型と前記下型とがガス抜き構造を有し、
    前記圧縮成形において、加圧操作とガス抜き操作とを行う、成形体の製造方法。
  2. 前記成形用材料が、ウルシオール、ラッコール及びチチオールからなる群より選ばれる1種以上のモノマーの重合体と、植物繊維と、を含む粉末状の成形用材料である、請求項1に記載の成形体の製造方法。
  3. 前記成形用材料が、漆と植物繊維とを加熱しながら混練することにより得られる粉末状の成形用材料である、請求項1又は2に記載の成形体の製造方法。
  4. 前記成形体が、食器である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の成形体の製造方法。
  5. 前記成形体の表面に漆を塗工する工程を更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の成形体の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の成形体の製造方法によって製造された成形体。
  7. 上型と、前記上型に対向配置された下型と、の少なくとも2つの部位を備え、前記上型と前記下型とがガス抜き構造を有する金型。
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