JPWO2013008821A1 - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013008821A1
JPWO2013008821A1 JP2013500684A JP2013500684A JPWO2013008821A1 JP WO2013008821 A1 JPWO2013008821 A1 JP WO2013008821A1 JP 2013500684 A JP2013500684 A JP 2013500684A JP 2013500684 A JP2013500684 A JP 2013500684A JP WO2013008821 A1 JPWO2013008821 A1 JP WO2013008821A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bending
bending portion
drive mechanism
bent
respect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013500684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5416311B2 (ja
Inventor
弘晃 三好
弘晃 三好
良輔 石崎
良輔 石崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Medical Systems Corp
Original Assignee
Olympus Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Medical Systems Corp filed Critical Olympus Medical Systems Corp
Priority to JP2013500684A priority Critical patent/JP5416311B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5416311B2 publication Critical patent/JP5416311B2/ja
Publication of JPWO2013008821A1 publication Critical patent/JPWO2013008821A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/005Flexible endoscopes
    • A61B1/0051Flexible endoscopes with controlled bending of insertion part
    • A61B1/0057Constructional details of force transmission elements, e.g. control wires
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/005Flexible endoscopes
    • A61B1/0051Flexible endoscopes with controlled bending of insertion part
    • A61B1/0052Constructional details of control elements, e.g. handles
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/24Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes
    • G02B23/2476Non-optical details, e.g. housings, mountings, supports

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

内視鏡は真っ直ぐの状態に対して複数の方向に湾曲可能な湾曲管を有する第1湾曲部と、第1湾曲部の基端側に設けられ、真っ直ぐの状態に対して複数の方向に湾曲可能であり、かつ、第1湾曲部の少なくとも2方向と同じ方向に湾曲可能な第2湾曲管を有する第2湾曲部と、第1湾曲部を複数の方向に湾曲させる第1湾曲駆動機構と、第2湾曲駆動機構とを有する。第2湾曲駆動機構は、第1湾曲駆動機構に連動して動き、第1湾曲部が真っ直ぐの状態で第2湾曲部を複数の方向に湾曲させることが可能で、第1湾曲部の湾曲角度を真っ直ぐの状態に対して増大させた際に、第2湾曲部のうち湾曲管の中心軸Cに対して第1湾曲部の湾曲方向側に圧縮力を発生させる。

Description

この発明は、複数の湾曲部を有する内視鏡に関する。
例えば特開2006−218231号公報には、操作部の湾曲操作ノブの操作に応じて湾曲する第1湾曲部(能動湾曲部)と、第1湾曲部の基端部に配設され外力により受動的に湾曲する第2湾曲部(受動湾曲部)とを有する内視鏡が開示されている。
例えば特開2006−218231号公報に開示された内視鏡の挿入部を例えば大腸等の管孔に挿入していく場合、第1湾曲部を湾曲させて深部方向(挿入可能方向)を内視鏡画面に捉えた状態で挿入部を大腸に対して押し込む。例えば大腸の内壁面によって第2湾曲部に外力が加えられ、第2湾曲部の湾曲方向が第1湾曲部の湾曲方向に対して逆方向となる場合、第2湾曲部が湾曲することにより挿入部を大腸の奥側に向かって押し込むことが難しくなることがある。
また、第1湾曲部を湾曲させて大腸の内壁に挿入部の先端を引掛けて大腸を保持した状態で挿入部を手前側に引いたときに第2湾曲部に外力が加えられて、第2湾曲部が第1湾曲部の湾曲方向に対して逆方向に湾曲した場合、第2湾曲部が湾曲することにより第1湾曲部による大腸の保持が外れてしまうことがある。
このため、第1湾曲部をある方向に湾曲させたときに、第1湾曲部の湾曲方向に対して逆の方向に第2湾曲部が湾曲し難い内視鏡が要望されている。
この発明は、第1湾曲部を真っ直ぐの状態に対して湾曲させたときに、第2湾曲部が第1湾曲部の湾曲方向と逆方向に曲がり難い内視鏡を提供することを目的とする。
この発明に係る内視鏡は、真っ直ぐの状態に対して複数の方向に湾曲可能な第1湾曲管を有する第1湾曲部と、前記第1湾曲部の基端側に設けられ、真っ直ぐの状態に対して複数の方向に湾曲可能であり、かつ、前記第1湾曲部の少なくとも2方向と同じ方向に湾曲可能な第2湾曲管を有する第2湾曲部と、前記第1湾曲部を前記複数の方向に湾曲させる第1湾曲駆動機構と、前記第1湾曲駆動機構に連動して動き、前記第1湾曲部が真っ直ぐの状態で前記第2湾曲部に外力が加えられると前記第2湾曲部を複数の方向に湾曲させることが可能で、前記第1湾曲部の湾曲角度を前記真っ直ぐの状態に対して増大させた際に、前記第2湾曲部のうち前記第2湾曲管の中心軸に対して前記第1湾曲部の湾曲方向側に圧縮力を発生させる第2湾曲駆動機構とを有する。
図1Aは第1から第4実施形態に係る内視鏡を示す概略図である。 図1Bは第1から第4実施形態に係る内視鏡の挿入部の第1湾曲部の湾曲管の一部を示す概略的な斜視図である。 図2Aは第1実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の内部構造を示す概略的な縦断面図である。 図2Bは第1実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の内部構造を示す概略的な縦断面図である。 図2Cは図2A及び図2B中の2C−2C線に沿う概略的な横断面図である。 図3Aは第1実施形態の変形例に係る内視鏡の挿入部及び操作部の内部構造を示す概略的な縦断面図である。 図3Bは第1実施形態の変形例に係る内視鏡の挿入部及び操作部の内部構造を示す概略的な縦断面図である。 図4Aは、第2実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の境界付近の第1湾曲駆動機構及び第2湾曲駆動機構の概略的な構造を示し、第1湾曲駆動機構の第1スプロケットの回動に連動するチェーンの端部の接続部材の係合凹部にアングルワイヤの基端の係合凸部が係合された状態を示すとともに、第2湾曲駆動機構の先端側牽引部材のスライダが先端側連結部材のスライダ受部の範囲内を自在に動くことが可能であることを示す概略図である。 図4Bは、第2実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の境界付近の第2湾曲駆動機構の基端側牽引部材が引っ張られて先端側連結部材が移動することにより先端側牽引部材のスライダが先端側連結部材のスライダ受部の先端に当接した状態を示す概略図である。 図4Cは、第2実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の境界付近の第2湾曲駆動機構の基端側牽引部材が図4Bの状態からさらに引っ張られて弾性部材が延びて先端側連結部材が移動することにより先端側牽引部材のスライダが先端側連結部材のスライダ受部の先端に当接して先端側牽引部材を引っ張った状態を示す概略図である。 図5は第3実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の境界付近の第2湾曲駆動機構の1対の緩衝部の一方の概略的な構造を示す概略図である。 図6は第4実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の境界付近の第2湾曲駆動機構の1対の緩衝部の一方の概略的な構造を示す概略図である。 図7は第4実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の境界付近の第2湾曲駆動機構の1対の緩衝部の概略的な構造を示す概略図である。 図8は第5実施形態に係る内視鏡の操作部の内部の地板に配置された、第2のスプロケット及びドラムを有する緩衝部を示す概略的な縦断面図である。 図9Aは第5実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の内部構造を示し、第1湾曲部が真っ直ぐの状態を示す概略的な縦断面図である。 図9Bは第5の実施形態に係る内視鏡の操作部の内部に配置され、第2のスプロケットに対して回動可能に支持されたドラムを示す概略的な正面図である。 図10Aは第5実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の内部構造を示し、第1湾曲部をU方向に略90度湾曲させた状態を示す概略的な縦断面図である。 図10Bは第5実施形態に係る内視鏡の操作部の内部に配置され、第2のスプロケットが図9A及び図9Bに示す状態に対して略90度回動したときに、第2のスプロケットに対して回動可能に支持されたドラムを示す概略的な正面図である。 図11Aは第5実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の内部構造を示し、第1湾曲部をU方向に略180度湾曲させた状態を示す概略的な縦断面図である。 図11Bは第5実施形態に係る内視鏡の操作部の内部に配置され、第2のスプロケットが図9A及び図9Bに示す状態に対して略180度、図10A及び図10Bに示す状態に対して略90度回動したときに、第2のスプロケットにより回動させられたドラムを示す概略的な正面図である。 図12Aは第5実施形態の変形例に係る内視鏡の操作部の内部に配置され、第2のスプロケットに対して回動可能に支持されたドラムを示す概略的な正面図である。 図12Bは第5実施形態の変形例に係る内視鏡の操作部の内部に配置され、第2のスプロケットに対して回動可能に支持されたドラムを示す概略的な正面図である。 図13Aは第6実施形態に係る内視鏡を示す概略図である。 図13Bは第6実施形態に係る内視鏡の挿入部の第1湾曲部の湾曲管の一部を示す概略的な斜視図である。 図14Aは第6実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の内部構造を示す概略的な縦断面図である。 図14Bは第6実施形態に係る内視鏡の挿入部及び操作部の内部構造を示す概略的な縦断面図である。 図14Cは図14A及び図14B中の14C−14C線に沿う概略的な横断面図である。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための形態について説明する。
第1実施形態について図1Aから図2Cを用いて説明する。
図1Aに示すように、内視鏡10は、細長い挿入部12と、挿入部12の基端部に設けられた操作部14とを有する。内視鏡10の内部には図示しない観察光学系及び照明光学系が一般的な内視鏡と同様に配設されている。また、内視鏡10には送気、送水に用いたり、処置具を挿通するチャンネル(図示しない)が形成されていることが好適である。
挿入部12は、先端硬質部22と、第1湾曲部24と、第2湾曲部26と、可撓管部(管状部)28とを先端側から基端側に向かって順に有する。可撓管部28の基端は操作部14に連結されている。
後述するが、第1湾曲部24は操作部14を操作することにより湾曲させることができる、いわゆる能動湾曲部として機能する。また、第2湾曲部26は、第1湾曲部24の湾曲角度が小さい(湾曲量が少ない)ときには、いわゆる受動湾曲部として機能する。第1湾曲部24の湾曲角度(湾曲量)が大きくなるにつれて第2湾曲部26が受動湾曲部として機能したり、単なる硬質管状体のような機能を発揮したりする。
図1Aに示す第1湾曲部24は、図1Bに示す複数の湾曲駒34a,34b,…が軸方向に沿って並設された第1湾曲管34を有する。第1湾曲管34は、各湾曲駒34a,34b,…に設けられた図示しないワイヤガイドにより、後述する第1アングルワイヤ60a,60bをその軸方向に移動可能に支持している。なお、第1アングルワイヤ60a,60bの先端は第1湾曲管34の最も先端の湾曲駒34aに固定されている。 第2湾曲部26は第1湾曲部24の湾曲管34と同様に形成され、複数の湾曲駒(図示せず)が軸方向に沿って並設された第2湾曲管36を有する。第2湾曲管36は、図示しないワイヤガイドにより、後述する先端側牽引部材78a,78bをその軸方向に移動可能に支持している。なお、先端側牽引部材78a,78bの先端は第2湾曲管36の最も先端の湾曲駒に固定されている。
第1湾曲部24の第1湾曲管34、及び、第2湾曲部26の第2湾曲管36は共通の中心軸Cに対して湾曲可能であり、ここでは、それぞれ真っ直ぐ(湾曲角度が0度)の状態に対して2方向(上方向(U方向)及び下方向(D方向))に湾曲可能である。なお、第1及び第2湾曲管34,36の長さはそれぞれ適宜に設定できる。
この実施形態では第1湾曲部24及び第2湾曲部26がそれぞれ2方向に湾曲するものとして説明するが、第1湾曲部24が4方向に湾曲可能、かつ、第2湾曲部26が2方向に湾曲可能であったり、第1湾曲部24が4方向に湾曲可能、かつ、第2湾曲部26が4方向に湾曲可能な構造とすることも好適である。
第1湾曲部24及び第2湾曲部26は、例えば第1湾曲管34及び第2湾曲管36の外側にブレード(図示せず)が配設され、ブレードの外側に例えばゴム材製で弾性を有する外皮24a,26aが配設されている。
図2Cに示すように、挿入部12の内部では、後述する第1アングルワイヤ60aが挿通されたコイルパイプ62aと、先端側牽引部材78aが挿通されたコイルパイプ80aとが隣接し、第1アングルワイヤ60bが挿通されたコイルパイプ62bと、先端側牽引部材78bが挿通されたコイルパイプ80bとが隣接している。また、コイルパイプ62a,80aに対して、コイルパイプ62b,80bが対向している。特に、コイルパイプ62aに対して、コイルパイプ62bが可撓管部28の中心軸Cに対して対向していることが好ましく、コイルパイプ80aに対して、コイルパイプ80bが可撓管部28の中心軸Cに対して対向していることが好ましい。
図2A及び図2Bに示すように、内視鏡10は、第1湾曲部24を複数の方向に湾曲させるための第1湾曲駆動機構44と、第1湾曲駆動機構44の駆動に追従し、第2湾曲部26が真っ直ぐの状態を維持し又は第1湾曲部24の湾曲方向と同じ方向に第2湾曲部26を湾曲させるための第2湾曲駆動機構46とを有する。すなわち、挿入部12及び操作部14には、第1湾曲駆動機構44及び第2湾曲駆動機構46が配設されている。
第1湾曲駆動機構44は、操作部14の内部に配置された第1スプロケット(チェーンドラム)52と、第1湾曲部用操作ノブ(湾曲操作入力部)54と、第1スプロケット52に噛み合わせられて巻回されたチェーン56と、チェーン56の各端部に配置された第1接続部材58a,58bと、第1アングルワイヤ60a,60bと、第1アングルワイヤ60a,60bを挿通する第1コイルパイプ62a,62bとを有する。
操作部14はその内部に地板64を備えている。地板64は、例えば挿入部12の軸方向に沿った方向が、挿入部12の軸方向に対して直交する方向に比べて長く形成されていることが好適である。
第1スプロケット52は地板64に支持され、第1スプロケット52の中心軸C1回りに回動可能である。第1湾曲部用操作ノブ54は、操作部14の外部に配置され第1スプロケット52をその中心軸C1回りに回動させることができる。すなわち、第1スプロケット52及び第1湾曲部用操作ノブ54は操作部14に対して一体的に動く。このため、第1湾曲部用操作ノブ54の操作量が第1スプロケット52の移動量、すなわち回動量に反映する。なお、地板64には、第1スプロケット52をその中心軸C1回りに回動させたときに、チェーン56を所定の方向に移動させるように、例えばチェーンガイド64aが形成されている。そして、チェーン56は、地板64により、第1スプロケット52及び後述する第2スプロケット72に噛み合わせられた状態を維持することができる。
第1アングルワイヤ60a,60bの先端は、先端硬質部22の基端であって、第1湾曲部24の第1湾曲管34の先端に固定されている。第1アングルワイヤ60a,60bの基端は、第1接続部材58a,58bに支持されている。第1コイルパイプ62a,62bの先端は、第1湾曲部24の湾曲管34の基端であって、第2湾曲部26の湾曲管36の先端の位置に固定されている。第1コイルパイプ62a,62bの基端は、例えば挿入部12の基端部と操作部14との境界付近で支持されている。第1コイルパイプ62a,62bの基端が地板64に固定されていることも好適である。
このように、この実施形態に係る内視鏡10の第1湾曲部24を真っ直ぐの状態から互いに逆方向であるU方向及びD方向に湾曲させることが可能な構造(第1湾曲部24の湾曲機構)は、一般的な内視鏡の構造(湾曲機構)と同様である。
第2湾曲駆動機構46は、第1湾曲駆動機構44に連動して動き、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態であっても前記第2湾曲部に外力が加われば、第2湾曲部26を複数の方向に受動的に湾曲させることが可能で、第1湾曲部24の湾曲角度を真っ直ぐの状態に対して増大させた際に、第2湾曲部26のうち第2湾曲管36の中心軸Cに対して第1湾曲部24の湾曲方向側に圧縮力を発生させる構造を有する。
第2湾曲駆動機構46は、操作部14の内部に配置され、ドラム72aが一体的に配設された第2スプロケット(チェーンドラム)72と、ドラム72aから延出された基端側牽引部材(第1牽引部材)74a,74bと、基端側牽引部材74a,74bの先端にそれぞれ配設された緩衝部76a,76bと、緩衝部76a,76bの先端にそれぞれ配設された先端側牽引部材(第2牽引部材)78a,78bと、先端側牽引部材78a,78bが挿通されたコイルパイプ80a,80bとを有する。すなわち、緩衝部76a,76bは、基端側牽引部材(第1牽引部材)74a,74bと先端側牽引部材(第2牽引部材)78a,78bとの間に配設されている。なお、地板64には、チェーンガイド64aとは別にガイド部64bが形成されている。このガイド部64bの範囲において、基端側牽引部材74a,74b及び緩衝部76a,76bが所定の方向(軸方向)に沿って移動可能である。
第2スプロケット72は、操作部14の内部に配置された地板64によりその中心軸(回動軸)C2回りに回動可能に支持されていても良いし、例えば第1スプロケット52から延出された延出部(図示せず)によりその中心軸C2回りに回動可能に支持されていても良いし、両者により支持されていても良い。そして、第2スプロケット72には第1スプロケット52に噛み合わせられたチェーン56が噛み合わせられている。このため、第1湾曲部用操作ノブ54がその中心軸C1周りに回動させられると、第1スプロケット52に加えて、第2スプロケット72がその中心軸C2周りに第1スプロケット52と同じ方向に回動する。すなわち、第1湾曲駆動機構44に連動して第2湾曲駆動機構46が駆動される。 なお、ドラム72aの軸と第2スプロケット72の軸とは同一軸(中心軸C2)であり、ドラム72aの径は第2スプロケット72の径よりも小さい。このため、チェーン56と基端側牽引部材74a,74bや緩衝部76a,76bとの干渉を防止でき、操作部14の外殻を大きくせずに済む。
緩衝部76a,76bは、例えば伸縮性を有するコイルバネや伸縮性を有するゴム材等で形成された弾性部材82a,82bを有する。この実施形態では、弾性部材82a,82bとして1つのコイルバネが用いられるものとする。各緩衝部76a,76bに対して弾性部材82a,82bは1つに限らず、複数用いても良い。
緩衝部76a,76bの弾性部材82a,82bは、後述するが、第1湾曲部24を湾曲させたときに第2湾曲部26が第1湾曲部24の湾曲方向に対する逆方向には曲がり難くなる力量を発生させるように調整されている。例えば、第2湾曲部26を真っ直ぐの状態にし、第2湾曲部26に何ら外力が加えられない状態で、第1湾曲部24を最大に湾曲させたときに、第2湾曲部26が第1湾曲部24の湾曲方向と同じ方向に湾曲せず真っ直ぐの状態を維持し、第2湾曲部26に第1湾曲部24の湾曲方向に対して逆方向等、異なる方向の力が加えられたときに逆方向等の異なる方向に湾曲するのが防止されるように、緩衝部76a,76bの弾性部材82a,82bが調整されている。なお、弾性部材82a,82bの調整と例えば先端側牽引部材78a,78bの長さの調整とを併せて行うことも好適である。
緩衝部76a,76bの弾性部材(コイルバネ)82a,82bの初期長さは内視鏡10の向き、特に操作部14の向きによりわずかに変化する。挿入部12及び操作部14が横向きの場合、緩衝部76a,76bの弾性部材82a,82bは例えば自然長であり、縦向き(上下方向)の場合、緩衝部76a,76bの弾性部材82a,82bは弾性部材82a,82bの自重や先端側牽引部材78a,78bの重力により伸びた状態となる。ここでは、弾性部材82a,82bの伸びにかかわらず、第2湾曲部26が真っ直ぐの状態をニュートラル状態と称することとする。
先端側牽引部材78a,78bの先端は、第1湾曲部24の湾曲管34の基端であって、第2湾曲部26の第2湾曲管36の先端に固定されている。先端側牽引部材78a,78bの基端は、緩衝部76a,76bに固定されている。すなわち、先端側牽引部材78a,78bは、第2湾曲部26に一端が連結され挿入部12の基端部に向かって延出されている。第2コイルパイプ80a,80bの先端は、第2湾曲部26の湾曲管36の基端であって、可撓管部28の先端の位置に固定されている。第2コイルパイプ80a,80bの基端は、例えば挿入部12の基端部と操作部14との境界付近で支持されている。第2コイルパイプ80a,80bの基端が地板64に固定されていることも好適である。
なお、基端側牽引部材74a,74b及び先端側牽引部材78a,78bに加えられる引っ張り力は第1アングルワイヤ60a,60bに加えられる引っ張り力に比べて小さいので、基端側牽引部材74a,74b及び先端側牽引部材78a,78bは第1アングルワイヤ60a,60bよりも細くても良い。また、コイルパイプ80a,80bはコイルパイプ62a,62bよりも細くても良い。
操作部14はカバー90を有する。カバー90には、地板64が支持され、地板64に配設された第1スプロケット52、第2スプロケット72、チェーン56、第1接続部材58a,58b、第1アングルワイヤ60a,60b、基端側牽引部材74a,74b、緩衝部76a,76b、先端側牽引部材78a,78bを覆うとともに、内視鏡10の使用者に例えば左手で把持される把持部を形成する。なお、第1湾曲部用操作ノブ54はカバー90の外部にあり、例えば左手で操作可能である。
次に、この実施形態に係る内視鏡10の作用について説明する。
例えば第1湾曲部24及び第2湾曲部26が真っ直ぐの状態で、第1湾曲部用操作ノブ54を第1湾曲部24がU方向に湾曲するように回動させる。第1湾曲部用操作ノブ54の回動に伴って第1スプロケット52が回動すると、チェーン56及び第1接続部材58a,58bを介して、第1アングルワイヤ60a,60bのうち、一方のワイヤ60aが引っ張られる。ワイヤ60aの先端は湾曲駒34aに固定されているので、ワイヤ60aが引っ張られると、湾曲駒34aのU方向側が基端側に引っ張られて湾曲駒34a,34b,…が順次回動して第1湾曲管34がU方向側に湾曲する。このため、第1湾曲部24がU方向に湾曲する。
第1スプロケット52が回動すると、第2スプロケット72も同じ方向に同時に回動するので、第2スプロケット72と同軸(中心軸C2)上のドラム72aが一体的に回動する。このため、基端側牽引部材74a,74bのうち、一方の基端側牽引部材74aが引っ張られる。このため、緩衝部76a,76bのうち、一方の緩衝部76aの弾性部材82aが例えば自然長の状態又は自重等に対して伸びた状態、すなわちニュートラル状態から伸張する。
なお、他方の基端側牽引部材74b、緩衝部76bの弾性部材82b及び先端側牽引部材78bは挿入部12の先端側に移動しようとするが、基端側牽引部材74b及び先端側牽引部材78b自体が有する可撓性により撓む。
緩衝部76aの弾性部材82aの伸張し始めには、弾性部材82aが伸張する量はわずかであり、先端側牽引部材78aに対する引っ張り力が弱い。緩衝部76aの弾性部材82aが伸張していくにつれて、緩衝部76aの弾性部材82aは、伸張しながら先端側牽引部材78aを基端側牽引部材74aに近づけるように引っ張り力が強くなる。このため、先端側牽引部材78a,78bのうち、先端側牽引部材78aに張力が加わる。
ここで、基端側牽引部材74aと先端側牽引部材78aとの間に緩衝部76aの弾性部材82aが配設されているので、先端側牽引部材78aが直接ドラム72aに巻回されて先端側牽引部材78aが牽引されるよりも引っ張り力を小さくすることができる。
このように、基端側牽引部材74aに緩衝部76aの弾性部材82aが引っ張られた際、弾性部材82aの伸張し始めには先端側牽引部材78aに対する引っ張り力は弱い。そして、緩衝部76aの弾性部材82aが伸張していくにつれて、徐々に先端側牽引部材78aに対する引っ張り力が強くなり、緩衝部76aは緩衝機能を発揮することができる。
そして、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態(初期の状態)からU方向に湾曲角度(湾曲量)を大きくしていくときに、初期の状態では第2湾曲駆動機構46の先端側牽引部材78a,78bには殆ど引っ張り力は加えられていないので、第2湾曲部26は外力を受けると受動的に湾曲させられる受動湾曲部として機能する。第1湾曲部24の湾曲角度(湾曲量)を大きくするにつれて、徐々に、先端側牽引部材78aに加えられる引っ張り力が増していくが、第1湾曲部24の湾曲角度が小さいときには初期の状態と同様に第2湾曲部26が受動湾曲部として機能する。第1湾曲部24の湾曲角度をさらに大きくすると、先端側牽引部材78aに加えられる引っ張り力がさらに増していく。したがって、第2湾曲部26の湾曲管36の先端と基端との間の先端側牽引部材78aについて、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態から湾曲させていくときにすぐには力が加えられず、第1湾曲部24の湾曲量が大きくなるにしたがって、第2湾曲部26の湾曲管36の中心軸Cに対して第1湾曲部24の湾曲方向側に圧縮力が加えられていく。
なお、この実施形態において、第1湾曲部24を湾曲させる際に、先端側牽引部材78aに最大引っ張り力が加えられても、第2湾曲部26に負荷される圧縮力は第2湾曲部26の湾曲管36の湾曲駒を回動させない程度、すなわち、第2湾曲部26を真っ直ぐに保つ程度に負荷されている。言い換えると、このような状態となるように緩衝部76aの弾性部材82aが選択されて用いられたり、緩衝部76aの弾性部材82aの調整や先端側牽引部材78aの長さの調整等が行われている。
また、第2湾曲部26の湾曲管36の例えばゴム材製の外皮26aの弾性力や先端側牽引部材78aの伸びにより、第2湾曲部26が真っ直ぐの状態を維持するように補助することができる。
このように、第1湾曲部24が例えば最大湾曲角度の状態で、第2湾曲部26の湾曲管36の先端と基端との間では、U方向側の先端側牽引部材78aには圧縮力が加えられ、D方向側の先端側牽引部材78bには何ら力が加えられていない。このため、第1湾曲部24が例えば最大湾曲角度の状態で第2湾曲部26に外力が加えられたとき、D方向側から押圧力が負荷されたときには先端側牽引部材78aの圧縮力により予めU方向に湾曲し易くなっているので第2湾曲部26がU方向に湾曲することができる。このように第2湾曲部26が第1湾曲部24の湾曲方向と同じ方向に湾曲する場合、第1湾曲部24の湾曲角度よりも湾曲角度が小さい状態で第2湾曲部26が湾曲することが好適である。一方、U方向側から押圧力を負荷されたときには、第2湾曲部26に負荷されている圧縮力により第2湾曲部26がD方向に曲げられるのに対する耐性を発揮し、真っ直ぐの状態を維持しようとする。
なお、第1湾曲部24を最大湾曲量まで湾曲させた後、第1湾曲部用操作ノブ54を操作して第1湾曲部24を真っ直ぐの状態に戻すと、第2スプロケット72が第1スプロケット52と同じ方向に回動する。このため、基端側牽引部材74aが挿入部12の先端側に向かって移動し、緩衝部76aの弾性部材82aの長さがニュートラル状態に戻される。したがって、第1湾曲部24の湾曲角度が小さくなると、第2湾曲部26の先端と基端との間に先端側牽引部材78aにより付加された圧縮力が解消される。
この実施形態では内視鏡10の挿入部12及び操作部14が中心軸Cに対して対称に形成されているので、第1湾曲部24をD方向に湾曲させた場合については説明を省略する。
したがって、この実施形態に係る内視鏡10の挿入部12の第2湾曲部26は、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態又は湾曲角度が小さいときには受動湾曲部として機能する。そして、第1湾曲部24の湾曲角度が大きくなるにつれて、第2湾曲部26は、第1湾曲部24の湾曲方向と同じ方向には外力を受けたときに湾曲する受動湾曲部として機能し、第1湾曲部24の湾曲方向と逆方向等の異なる方向には外力を受けたときに湾曲しないような耐性又は湾曲し難くする耐性を発揮する。すなわち、第2湾曲部26は、第1湾曲部24の湾曲角度(湾曲量)及び湾曲方向に応じて、受動湾曲部としての状態と、真っ直ぐの管状体としての状態とが自動的に切り替えられる。
この内視鏡10の挿入部12を例えば大腸に挿入していく場合について概略的に説明する。
肛門側から挿入部12の先端を大腸に挿入する場合、術者は右手で挿入部12をしっかりと保持し、挿入部12を大腸の奥側に送り出す操作や挿入部12の捩り操作を行うとともに、大腸からの反力等を感知して大腸への負荷を考慮しながら内視鏡10のコントロールを行う。
術者は挿入部12の先端が大腸の例えばS字結腸等の屈曲部位に差し掛かったときに、第1湾曲部24を湾曲させて屈曲部位の手前側から奥側にかけて引っ掛ける。第1湾曲部24を例えばU方向に湾曲させて屈曲部位の手前側から奥側にかけて引っ掛けている間、外力により第2湾曲部26がU方向に湾曲可能であるが、第2湾曲部26がD方向に湾曲するのは防止されている。
このため、挿入部12の第1及び第2湾曲部24,26で屈曲部位の手前側から奥側にかけて確実に引っ掛けることができる。このとき、第1湾曲部24で屈曲部位を掴んだ状態から、第2湾曲部26が湾曲すると、第1及び第2湾曲部24,26で屈曲部位を掴んだ状態に変化する。このため、挿入部12の先端が屈曲部位に対して奥側に移動する。
そして、挿入部12の先端を大腸の奥側に向かって送り出しながら、第1湾曲部24の湾曲を真っ直ぐに戻す。そうすると、屈曲部位から奥側に挿入部12の先端を移動させることができる。
以上説明したように、この実施形態によれば、以下の効果が得られる。
第2湾曲駆動機構46は、第1湾曲駆動機構44に連動して動き、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態で第2湾曲部26を複数の方向に受動的に湾曲させることが可能で、第1湾曲部24の湾曲角度を真っ直ぐの状態に対して増大させた際に、第2湾曲部26の第2湾曲管36の中心軸Cに対して第1湾曲部24の湾曲方向側に圧縮力を発生させる構造である。このため、第2湾曲駆動機構46は、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態のとき又は真っ直ぐの状態に近いときには第2湾曲部26は自在に受動湾曲させることができる。そして、第1湾曲駆動機構44により第1湾曲部24の湾曲角度を増大させたときに第2湾曲駆動機構44が連動して動き、第2湾曲駆動機構46は、第2湾曲部26のうち第1湾曲部24を湾曲させた方向と同じ方向側に圧縮力を発生させることができる。このため、第1湾曲部24を湾曲させた方向と反対の方向に第2湾曲部26が湾曲するのを規制し、かつ、第2湾曲部26が真っ直ぐの状態を維持し又は第2湾曲部26が第1湾曲部24を湾曲させた方向と同じ方向に湾曲するのを補助することができる。すなわち、第1湾曲部24をU方向に湾曲させた状態で第2湾曲部26の例えばU方向側から外力を受けても、その外力に抗することができ、第2湾曲部26がD方向に湾曲させられることが防止でき、第2湾曲部26が真っ直ぐの状態又は略真っ直ぐの状態を維持できる。また、第2湾曲部26の先端と基端との間にU方向側に圧縮力が付加されていることによって、第2湾曲部26の例えばD方向側から外力を受けると、第2湾曲部26がU方向側に容易に湾曲する。したがって、この実施形態によれば、例えば第1湾曲部24をU方向に湾曲させた場合、第2湾曲部26をU方向に容易に湾曲させることができるが、D方向に曲がるのを防止できる。
また、第2湾曲駆動機構46は緩衝部76a,76bを有するので、第1湾曲駆動機構44から第2湾曲駆動機構46に動力が伝達されたときに、圧縮力を発生させるタイミングを調整する(遅らせる)ことができる。例えば、緩衝部76a,76bに伸縮性を有するコイルバネやゴム材等の弾性部材82a,82bを用いると、第1湾曲駆動機構44で第1湾曲部24を湾曲させたときに、所望のタイミングで第2湾曲部26のうち中心軸Cに対して第1湾曲部24を湾曲させた側に圧縮力を発生させることができ、また、圧縮力の調整を容易に行うことができる。
また、緩衝部76aが基端側牽引部材74aと先端側牽引部材78aとの間に配置されたことによって、挿入部12と操作部14との境界付近に緩衝部76aを配置することができるので、緩衝部76aの調整を容易に行うことができる。
図3A及び図3Bには第1実施形態に係る内視鏡10の変形例を示す。
図3A及び図3Bに示すように、緩衝部76a,76bの位置は挿入部12の基端部と操作部14との間の境界付近に限られない。例えば、緩衝部76a,76bの弾性部材82a,82bを第2湾曲部26の内部に配置して良い。この場合、弾性部材82a,82bには、コイルバネよりも伸縮性を有する弾性ゴム材等が用いられることが好ましい。このような構造であっても、上述した第1実施形態と同じ作用効果を得ることができる。
次に、第2実施形態について、図4Aから図4Cを用いて説明する。この実施形態は第1実施形態の変形例であって、第1実施形態で説明した部材と同一の部材及び同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。ここでは、主に、第1接続部材58a,58b、第1アングルワイヤ60a,60bの基端、及び、緩衝部76a,76bの変形例について説明する。
図4Aには、第1湾曲駆動機構44、第2湾曲駆動機構46のうち、挿入部12と操作部14との境界付近に配置された、U方向側の一部の機構を示す。図4Aから図4Cでは、U方向側のみ示すが、D方向側も同じ構造を有することが好適である。
図4Aに示すように、第1アングルワイヤ60aの基端には、それぞれ係合凸部(係合部)92aが形成されている。チェーン56の各端部に配置された第1接続部材58aは、第1アングルワイヤ60aの係合凸部92aが係合される複数の係合凹部(係合部)94aが軸方向に沿って形成されている。このため、係合凹部94aに対する係合凸部92aの位置を適宜に設定すれば、第1アングルワイヤ60aの初期張力を適宜に設定できる。
図4Aから図4Cに示すように、緩衝部76aは、基端側連結部材102aと、第1実施形態で説明したコイルバネ等の弾性部材82aと、先端側連結部材106aとを有する。弾性部材82aは基端側連結部材102aと先端側連結部材106aとの間に配設されている。基端側牽引部材74aの先端には係合凸部(係合部)112aが形成されている。基端側連結部材102aには係合凹部(係合部)114aが形成されている。そして、係合凸部112aは係合凹部114aに係合され、通常の動作において外れることがないように支持されている。
緩衝部76aは先端側牽引部材78aの基端と協働してスライダ機構120aを形成する。このスライダ機構120aは、先端側牽引部材78aの基端に固定されたスライダ122aと、先端側連結部材106aに形成され、スライダ122aを先端側牽引部材78aの軸方向にスライド可能に係合するスライダ受部(窓部)124aとを有する。すなわち、先端側牽引部材78aの基端にはスライダ122aが固定されている。そして、先端側連結部材106aは、スライダ122aを先端側牽引部材78aの軸方向にスライド可能に係合するスライダ受部(窓部)124aを有する。
このため、スライダ122aをスライダ受部124aに対して相対的に移動させることができる。なお、スライダ122aはスライダ受部124aに対して軸方向に移動することは可能であるが、軸方向から外れる方向には移動が規制され、通常の動作においてスライダ122aがスライダ受部124aから外れることがないように支持されている。
そして、スライダ受部124aに対してスライダ122aは先端側牽引部材78aの軸方向に移動可能である。弾性部材82aが例えば自然長やその重力により伸びた状態等のニュートラル状態又はそれに近い状態であれば、スライダ122aはスライダ受部124aの先端(図4A中の左側端部)から例えば距離Lだけ離されている。すなわち、スライダ122aとスライダ受部124aとの間には遊びが形成されている。
なお、緩衝部76bの構造は緩衝部76aの構造と同一であるため、説明を省略する。
次に、この実施形態に係る内視鏡10の作用について説明する。
第1湾曲部24を湾曲させる際、基端側牽引部材74aが基端側に引っ張られる。このとき、弾性部材82aは例えば自然長やその重力により伸びた状態等のニュートラル状態又はそれに近い状態で、基端側に移動する。
このとき、スライダ122aとスライダ受部124aとの間には遊びが存在しているので、第1湾曲部24の湾曲量が小さい状態においては外力を加えることにより第2湾曲部26をU方向及びD方向のいずれにも湾曲させることができる。
図4Bに示すように、第1湾曲部24をU方向に湾曲させるようにして、基端側牽引部材74aが基端側に引っ張られ、弾性部材82aが延びると、先端側連結部材106aが基端側に引っ張られていく。このため、スライダ受部124aの先端にスライダ122aが当接する。このときまで、先端側牽引部材78aには引っ張り力は加えられていない。すなわち、緩衝部76aのスライダ機構120aは、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態で遊びが最大となり、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態から湾曲角度が増大するにつれて徐々に遊びを小さくするように構成されている。
図4Bに示す状態からさらに基端側牽引部材74aが基端側に引っ張られると、図4Cに示すように、弾性部材82aが延び、先端側連結部材106aが基端側に引っ張られる。このため、先端側牽引部材78aに対して徐々に引っ張り力が加えられていく。
この実施形態によれば、第1湾曲部24の例えばU方向の湾曲角度が大きい範囲に限って第2湾曲部26のU方向側に圧縮力を加えて、D方向に湾曲するのを防止できる。
次に、第3実施形態について図5を用いて説明する。この実施形態は第1及び第2実施形態の変形例であって、第1及び第2実施形態で説明した部材と同一の部材又は同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。この実施形態は、緩衝部76a,76bの更なる変形例である。ここでは、図5に示すように、基端側連結部材102aの構造を先端側連結部材106aと同様にした例である。
緩衝部76aは基端側牽引部材74aの先端と協働してスライダ機構130aを形成する。このスライダ機構130aは、基端側牽引部材74aの先端に固定されたスライダ132aと、基端側連結部材102aに形成され、スライダ132aを基端側牽引部材74aの軸方向にスライド可能に係合するスライダ受部(窓部)134aとを有する。すなわち、基端側牽引部材74aの先端には、例えば第2実施形態のスライダ122aと同じ形状を有するスライダ132aが形成されている。基端側連結部材102aは、基端側牽引部材74aのスライダ132aをその軸方向に沿って相対的に移動させることが可能なスライダ受部(窓部)134aを有する。このスライダ受部134aは、例えば第2実施形態のスライダ受部124aと同じ形状を有する。
なお、スライダ受部134aに対して基端側牽引部材74aのスライダ132aは基端側牽引部材74aの軸方向に移動可能であるが、軸方向から外れる方向には移動できない。また、スライダ132aはスライダ受部134aに係合され、通常の動作において、外れることはない。
このように、緩衝部76aの基端側において、スライダ受部134aに対して相対的にスライダ132aが移動可能であり、かつ、緩衝部76aの先端側において、スライダ受け部124aに対して相対的にスライダ122aが移動可能であるので、第2スプロケット72がその中心軸C2回りに回動して、第2湾曲部26に力を伝達するまでに遊びが形成されている。
次に、この実施形態に係る内視鏡10の作用について説明する。
第1湾曲部24を湾曲させる際、基端側牽引部材74aが基端側に引っ張られる。このとき、基端側連結部材102aのスライダ受部134aの基端にスライダ132aが当接する。そして、弾性部材82aは例えば自然長やその重力により伸びた状態等のニュートラル状態又はそれに近い状態で、基端側に移動する。
このため、先端側連結部材106aのスライダ受部124aの先端にスライダ122aが当接する。スライダ132aがスライダ受部134aの基端に当接し、かつ、スライダ122aがスライダ受部124aの先端に当接した状態で、基端側牽引部材74aがさらに基端側に引っ張られると、弾性部材82aが伸張する。
このため、第1及び第2実施形態で説明したように、先端側牽引部材78aに対して徐々に引っ張り力が加えられていく。
したがって、スライダ122aとスライダ受部124aとの間に遊びが存在し、かつ、スライダ132aとスライダ受部134aとの間に遊びが存在しているので、第1湾曲部24の湾曲量が小さい状態(真っ直ぐの状態を含む)においては第2湾曲部26をU方向及びD方向のいずれにも湾曲させることができる。一方、第1湾曲部24の湾曲量が大きくなり、2つのスライダ機構120a,130aの両者に遊びがなくなると、第2湾曲部26に徐々に圧縮力が加えられていく。
すなわち、この実施形態によれば、第1湾曲部24の例えばU方向の湾曲角度が大きい範囲に限って第2湾曲部26のU方向側に圧縮力を加えて、D方向に湾曲するのを防止できる。
この実施形態に係る内視鏡10では、先端側連結部材106aのスライダ受部124aに対して先端側牽引部材78aの基端のスライダ122aをスライド可能とし、基端側連結部材102aのスライダ受部134aに対して基端側牽引部材74aの基端のスライダ132aをスライド可能としたことによって、第2実施形態で説明した場合に比べて第1湾曲部24を湾曲させたときに第2湾曲部26に圧縮力を加えるタイミングについて、調整の幅を広げることができる。
次に、第4実施形態について図6及び図7を用いて説明する。この実施形態は第1から第3実施形態の変形例であって、第1から第3実施形態で説明した部材と同一の部材又は同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。この実施形態に係る内視鏡10の緩衝部76aは、第3実施形態で説明した構造に対して、例えばコイルバネ等の弾性部材82a,82bを除去した例である。
緩衝部76aは基端側牽引部材74aの先端及び先端側牽引部材78aの先端と協働してスライダ機構140aを形成する。緩衝部76bは基端側牽引部材74bの先端及び先端側牽引部材78bの先端と協働してスライダ機構140bを形成する。なお、スライダ機構140a,140bは同じ構造を有するので、ここでは一方のスライダ機構140aについて主に説明する。
図6に示すように、緩衝部76aのスライダ機構140aは、2つのスライダ受部124a,134aが並設された枠部材142aを有する。スライダ受部124a,134aは挿入部12の長手方向に並設されていることが好ましい。
ここで、第2湾曲部26が真っ直ぐのとき、スライダ受部124a,134aの長手方向の長さをそれぞれLa,Lbとする。そして、スライダ受部124aの先端と先端側牽引部材78aの基端のスライダ122aとの間の距離をL1、スライダ受部134aの基端と基端側牽引部材74aの先端のスライダ132aとの間の距離をL2とする。なお、LaはL1(≧0)よりも大きく、LbはL2(≧0)よりも大きい。このとき、(La+Lb)/2を、(L1+L2)よりも大きくする。
第1湾曲部24がU方向に湾曲している場合、図7に示すように、第1湾曲部24が所定の湾曲角度になったときに、枠部材142aのスライダ受部124aの先端に先端側牽引部材78aのスライダ122aが当接し、スライダ受部134aの基端に基端側牽引部材74aのスライダ132aが当接する。このため、第1湾曲部24の湾曲角度が所定の状態となったときに、先端側牽引部材78aを引っ張る。一方、先端側牽引部材78bの基端のスライダ122bは、枠部材142bのスライダ受部124bの先端と基端との間の位置に配置され、基端側牽引部材74bの先端のスライダ132bは、スライダ受部134bの先端と基端との間の位置に配置される。
例えば、第1湾曲部24をU方向に所定の湾曲角度に湾曲させた状態で図7に示す状態となるように基端側牽引部材74a、先端側牽引部材78aの長さやスライダ受部124a,134aの軸方向幅(距離La,Lb)を設定すれば、第1湾曲部24を真っ直ぐの状態から次第に湾曲角度を大きくする過程では第2湾曲部26は受動湾曲部として機能し、第1湾曲部24が所定の湾曲角度以上になった状態でのみ第2湾曲部26の湾曲管36のうちU方向側に圧縮力を付加することができる。
このように、この実施形態では、弾性部材(例えばコイルバネ)が設けられていない。このため、第2及び第3実施形態で説明した第2湾曲部26に圧縮力が加えられる場合よりも、第1湾曲部24の湾曲角度が大きい(湾曲量が大きい)状態(例えば第1湾曲部24が最大湾曲角度の状態)で、第2湾曲部26に圧縮力が加えられることが好ましい。このように設定することにより、第1湾曲部24の湾曲角度が小さいときに、第2湾曲部26に圧縮力を与えず、第1湾曲部24が所定の湾曲角度以上となったときにはじめて第2湾曲部26に圧縮力を付加することができる。
なお、この実施形態では、1つの枠部材142aに2つのスライダ受部124a,134aを形成した例について説明したが、1つの枠部材142aに1つだけのスライダ受部に対して、先端側牽引部材78aのスライダ122a及び基端側牽引部材74aのスライダ132aの両者が移動可能に配設されていることも好適である。すなわち、枠部材142aのスライダ受部124a,134aの仕切りを除去することも好適である。
次に、第5実施形態について図8から図11Bを用いて説明する。この実施形態は第1実施形態の変形例であって、第1実施形態で説明した部材と同一の部材又は同一の機能を有する部材には極力同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
上述した第1から第4実施形態のドラム72aは第2スプロケット72に固定された例について説明したが、この実施形態のドラム72aは、図8に示すように、第2スプロケット72に対して分離している。そして、この実施形態は、第2湾曲駆動機構46の第2のスプロケット(第1回動部材)72及びドラム(第2回動部材)72aで緩衝部150(図8参照)を形成する例について説明する。この実施形態は第2から第4実施形態の変形例でもあり、第2から第4実施形態で説明した緩衝部76a,76b(図4Aから図7参照)を同時に用いることも可能である。
図8に示すように、第2のスプロケット72は、回動軸(中心軸)C2から外れた位置に形成された軸状の回動力伝達部(アーム)152を、地板64に向かい合う面に対して反対側の一側に有する。これら回動軸C2及び回動力伝達部152は互いに平行に形成されている。そして、回動力伝達部(移動部)152は、第1のスプロケット52に連動して第2のスプロケット72が回動軸C2の軸回りに回動することにより、円弧状の軌跡を描きながら移動する。
図9Bに示すように、ドラム72aは略円盤状に形成されている。ドラム72aの中心には、第2のスプロケット72の回動軸(中心軸)C2を有するシャフト164が配設される円形状の貫通孔72bが形成されている。ドラム72aの貫通孔72bの内径はシャフト164の外径に対して大きく形成され、ドラム72aに対してシャフト164が相対的に滑らかに回動可能である。
図9Bに示すように、ドラム72aには回動力伝達部152が貫通されて移動可能に収容された溝部172が形成されている。ドラム72aの溝部172は内側アーチ172aと、外側アーチ172bと、端部172c,172dとで囲まれた領域を規定する。なお、内側アーチ172a及び外側アーチ172bは中心軸C2を中心とする円弧の一部として形成されていることが好適である。なお、この実施形態の溝部172はU方向側の基端側牽引部材74aに近接する位置に形成されているが、D方向側の基端側牽引部材74bに近接する位置に形成されていることも好適である。
第1の湾曲部24が真っ直ぐの状態、第2のスプロケット72が図9Aに示す状態で、ドラム72aが図9Bに示す状態のとき、第2の湾曲部26に力(圧縮力)は加えられておらず、第2の湾曲部26は中心軸Cに対して種々の方向に受動的に湾曲可能である。
図8に示すように、地板64に対して例えば直交する方向に立設されたシャフト164には、地板64との間に第2のスプロケット72及びドラム72aを挟持する、縦断面が略T字状の回転部材166が固定されている。すなわち、シャフト164は例えば雄ネジ部164aを有し、回転部材166は雌ネジ部166aを有し、これらネジ部164a,166aが螺合されることにより、地板64と回転部材166との間に第2のスプロケット72及びドラム72aを収容している。なお、地板64と第2のスプロケット72との間、第2のスプロケット72とドラム72aとの間、ドラム72aと回転部材166との間には、それぞれ円盤状の摺動板168a,168b,168cが配設されている。このため、これら摺動板168a,168b,168cにより、これら各間の摩擦の発生を抑制し、各間を相対的にスライド可能に維持することができる。
図9Bに示すように、ドラム72aの溝部172は、中心軸C2の周りに例えば略180度程度の範囲に形成されている。図9A及び図9Bに示すように、第1の湾曲部24を真っ直ぐに維持した状態で、回動力伝達部152を溝部172の端部172c,172d間の中央に配置するように設定することが好適である。このとき、回動力伝達部152はU方向側の基端側牽引部材74aがドラム72aから離れる位置(基端側牽引部材74aの接点)に対して最も近接した位置にあることが好ましい。このため、第1の湾曲部24をU方向に湾曲させる場合と、D方向に湾曲させる場合とで操作感を同様にすることができる。なお、第1の湾曲部24を真っ直ぐに維持した状態のドラム72aの位置は、先端側牽引部材78a,78b、緩衝部76a,76b及び基端側牽引部材74a,74bの力のつり合いにより通常は一定の位置(例えば、回動力伝達部152がドラム72aと基端側牽引部材74aとの接点に最も近接した位置)に維持される。
溝部172の範囲は略180度に限ることはなく、例えば略30度の範囲、略60度の範囲、略90度の範囲、略120度の範囲等、適宜に設定可能である。
なお、ドラム72aの中心軸C2と第2のスプロケット72の回動軸C2とは同一軸(中心軸C2)であり、ドラム72aの外径は第2のスプロケット72の外径よりも小さい。このため、チェーン56と基端側牽引部材74a,74bや緩衝部76a,76bとの干渉を防止でき、操作部14の外殻を大きくせずに済む。
なお、この実施形態では、第1の湾曲部24の最大湾曲角度がU方向に180度(図11(A)参照)であるものとする。すなわち、第1の湾曲部24の湾曲角度がU方向に90度(図10(A)参照)であることももちろん許容される。また、ノブ54の回動角度に対して第1の湾曲部24の湾曲角度を適宜に設定することは可能であるが、この実施形態の第1の湾曲部24の湾曲角度は、ドラム52の回動角度に一対一に対応しているものとする。この場合、例えば体腔内等に第1の湾曲部24が存在する湾曲角度の把握を容易に行うことができる。
次に、この実施形態に係る内視鏡10の作用について説明する。
例えば図9Aに示すように第1の湾曲部24及び第2の湾曲部26が真っ直ぐの状態では、ドラム72aの溝部172は基端側牽引部材74a,74bの力のつり合いにより、U方向側の基端側牽引部材74aに近接し、D方向側の基端側牽引部材74bに離隔した位置にある。すなわち、溝部172はU方向側に近接している。
図9Aに示す状態から、第1の湾曲部用操作ノブ54を第1の湾曲部24がU方向に湾曲するように回動させて、図10A及び図11Aに示すように第1の湾曲部27をU方向に湾曲させていく。
第1のスプロケット52が回動すると、チェーン56を介して第2のスプロケット72も同じ方向に同時に回動する。このため、第2のスプロケット72の回動力伝達部152が第2のスプロケット72の中心軸C2回りに回動する。このとき、図10Bに示すようにドラム72aの溝部172の端部172cに回動力伝達部152が当接する。このときまで、ドラム72aはその位置を維持しようとし、ドラム72aには第2のスプロケット72の回動力伝達部152から力は付与されていない。そして、図10Bに示す状態から第2のスプロケット72の回動力伝達部152で、溝部172の端部172cを押圧するように力を働かせる。このため、図11A及び図11Bに示すように、ドラム72aが回動軸C2回りに回動する。
ドラム72aには基端側牽引部材74a,74bが巻回されているため、基端側牽引部材74a,74bのうち一方のU方向側の基端側牽引部材74aには回動力伝達部152により駆動力が伝達されて引っ張られ、緩衝部76a,76bのうち一方のU方向側の緩衝部76aの弾性部材96aが例えば自然長の状態又は自重等に対して伸びた状態、すなわちニュートラル状態から伸張する。
このとき、D方向側の基端側牽引部材74b、緩衝部76bの弾性部材82b及び先端側牽引部材78bは挿入部12の先端側に移動しようとするが、基端側牽引部材74b及び先端側牽引部材78b自体が有する可撓性により撓む。
U方向側の緩衝部76aの弾性部材82aの伸張し始めには、弾性部材82aが伸張する量はわずかであり、先端側牽引部材78aに対する引っ張り力が弱い。緩衝部76aの弾性部材82aが伸張していくにつれて、緩衝部76aの弾性部材82aは、伸張しながら先端側牽引部材78aを基端側牽引部材74aに近づけるように引っ張り力が強くなる。このため、先端側牽引部材78a,78bのうち、先端側牽引部材78aに張力が加わる。
すなわち、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態(初期の状態)からU方向に湾曲角度(湾曲量)を大きくしていくときに、初期の状態では第2湾曲駆動機構46の先端側牽引部材78a,78bには殆ど引っ張り力は加えられていないので、第2湾曲部26は外力を受けると受動的に湾曲させられる受動湾曲部として機能する。第1湾曲部24の湾曲角度(湾曲量)を大きくするにつれて、この実施形態では例えば湾曲角度が略90度を超えたときから基端側牽引部材74a、緩衝部76aを介して徐々に先端側牽引部材78aに加えられる引っ張り力が増していく。このとき、第1湾曲部24の湾曲角度が小さいとき(90度に近い状態のとき)には初期の状態と同様に第2湾曲部26が受動湾曲部として機能する。第1湾曲部24の湾曲角度をこの実施形態では略90度を超えてさらに大きくすると、先端側牽引部材78aに加えられる引っ張り力がさらに増していく。したがって、第2湾曲部26の湾曲管36の先端と基端との間の先端側牽引部材78aについて、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態から湾曲させていくときにすぐには力が加えられず、第1湾曲部24の湾曲量が大きくなるにしたがって、第2湾曲部26の湾曲管36の中心軸Cに対して第1湾曲部24の湾曲方向側に圧縮力が加えられていく。
次に、例えば第1湾曲部24がU方向に180度湾曲した状態から第1湾曲部24をニュートラル状態に戻す場合について説明する。
図11Aに示す状態から図10Aに示す状態に第1湾曲部24の湾曲角度を小さくしていくと、溝部172の端部172dを回動力伝達部152が押圧する。このため、ドラム72aが回動する。このとき、ドラム72a自体には、回動力伝達部152で力が付加されていない。このため、基端側牽引部材74a,74bを介した緩衝部76a,76bの弾性部材82a,82bによって、基端側牽引部材74a,74bに加えられる力がつり合うようにドラム72aが自動的に回動する。したがって、ドラム72aは、図9A及び図9Bに示す位置に戻る。
この実施形態では内視鏡10の挿入部12及び操作部14が中心軸Cに対して対称に形成されているので、第1の湾曲部24をD方向に湾曲させた場合については説明を省略する。
したがって、第2のスプロケット72の回動力伝達部152と、ドラム72aの溝部172とを有する緩衝部150により第2湾曲部26に圧縮力を付加する際の遊びを形成することができる。このとき、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態で遊びを最大とし、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態から湾曲角度が増大するにつれて遊びを小さくしている。このため、第1湾曲部24の湾曲角度が小さい場合には第2湾曲部26には圧縮力を付加せず、第1湾曲部24がこの実施形態では90度を超えたあたりから初めて第2湾曲部26の徐々に圧縮力を大きくしていくことができる。
次に、第5実施形態の変形例について、図12A及び図12Bを用いて簡単に説明する。
図12Aに示す緩衝部150は、第2スプロケット72に中心軸C2に対して対称に形成された2つの回動力伝達部152と、ドラム72aに中心軸C2に対して対称に形成された2つの溝部172とを有する。このように2つの溝部172に対してそれぞれ回動力伝達部152を配置するように形成すると、緩衝部76a,76bの弾性部材82a,82bに付加される重力の偏りを防止できる。
図12Bに示す緩衝部150は、第2スプロケット72に中心軸C2に対して対称に形成された3つの回動力伝達部152と、ドラム72aに中心軸C2に対して対称に形成された3つの溝部172とを有する。この変形例は、図9Aから図12Aに示す例に比べて、遊び量を小さくした例である。図12Bに示すように、この変形例の溝部172は、それぞれ120度の範囲よりも狭く形成されている。
次に、第6実施形態について図13Aから図14Cを用いて説明する。この実施形態は第1から第5実施形態の変形例であって、第1から第5実施形態で説明した部材と同一の部材又は同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
この実施形態に係る内視鏡10の第1湾曲部24及び第2湾曲部26は、図13Bに示すように、それぞれ4つの方向(U方向(第1方向)、D方向(第2方向)、R方向(第3方向)、L方向(第4方向))に湾曲可能である。
この実施形態では、第1湾曲駆動機構44は、第1湾曲部24をR方向及びL方向に湾曲させる構造を有する。操作部14のカバー90の内部には、第1スプロケット52と同軸上に配設され独立して動作する別のスプロケット(図示せず)が配設され、この別のスプロケットは操作部14の外部に配設された湾曲部用操作ノブ54aに連結されている。別のスプロケットにはチェーン(図示せず)が、チェーンの端部には図14Cに示すアングルワイヤ60c,60dの基端が支持され、アングルワイヤ60c,60dはコイルパイプ62c,62dを挿通している。このため、第1湾曲部24は4つの方向に湾曲可能である。
図14A及び図14Bに示すように、この実施形態では、第2湾曲駆動機構46は、3つの緩衝部76a,76b,76cと、これらを連動させる連動機構202とを有する。緩衝部76aは第1弾性部材82aを有し、連動機構202の第1連動部材202aに連結されている。緩衝部76bは、第2弾性部材82bを有し、連動機構202の第2連動部材202bに連結されている。緩衝部76cは、第2及び第3弾性部材82c,82dを有し、それぞれ連動機構202の第3連動部材202cに連結されている。
第1連動部材202aは基端側牽引部材74aの先端と弾性部材82aの基端との間に配設されている。第2連動部材202bは基端側牽引部材74bの先端と弾性部材82bの基端との間に配設されている。第3連動部材202cは弾性部材82c,82dの基端を支持している。
弾性部材82cの先端には先端側牽引部材78cの基端が接続され、弾性部材82dの先端には先端側牽引部材78dの基端が接続されている。先端側牽引部材78cはコイルパイプ80cを挿通し、先端側牽引部材78dはコイルパイプ80dを挿通している。コイルパイプ80c,80dの先端は第2湾曲部26の湾曲管36の基端に固定され、基端は例えば挿入部12の基端部に支持されている。先端側牽引部材78c,78dの先端は第1湾曲部24の湾曲管34の基端と第2湾曲部26の湾曲管36の先端との間に固定されている。
第1及び第2連動部材202a,202bは縦断面が例えば略U字状に形成され、地板64のレール204a,204bにより所定の範囲を中心軸Cに平行な軸に沿って移動可能である。第3連動部材202cは第1及び第2連動部材202a,202bに選択的に係合し、地板64のレール204cにより所定の範囲を中心軸Cに平行な軸に沿って移動可能である。すなわち、第1連動部材202a、第2連動部材202b、第3連動部材202cは地板64により所定の範囲内を軸方向に移動可能である。そして、第3連動部材202cは、第1連動部材202a又は第2連動部材202bが基端側に移動するのにともなって、ある状態から一緒に基端側に移動するように形成されている。
なお、図14Cに示すように、可撓管部28の内部のコイルパイプ62a,62b,62c,62d及びアングルワイヤ60a,60b,60c,60dの配置は、中心軸Cに対してU方向、D方向、R方向及びL方向が略90度おきに配置されている。同様に、コイルパイプ80a,80b,80c,80d及び先端側牽引部材78a,78b,78c,78dの配置は、中心軸Cに対してU方向、D方向、R方向及びL方向が略90度おきに配置されている。
次に、この実施の形態に係る内視鏡10の作用について説明する。
ここでは、第1湾曲部24が真っ直ぐの状態から第1湾曲部24を例えばU方向に湾曲させると、第2スプロケット72が回動するとともにドラム72aが回動する。このため、基端側牽引部材74aが牽引されるので、第1連動部材202aが基端側に引かれるとともに、第1連動部材202aに引っかけられて第3連動部材202cが基端側に引かれる。
そして、緩衝部76aの弾性部材82aが牽引されるとともに、緩衝部76cの弾性部材82c,82dが牽引される。このため、弾性部材82a,82c,82dが延びながら、徐々に先端側牽引部材78a,78c,78dを牽引していく。このため、第2湾曲部26のうち、第1湾曲部24の湾曲管34の湾曲方向側に圧縮力が加えられるとともに、第2湾曲部26のうち湾曲方向側にそれぞれ90度隣接する側に圧縮力が加えられる。すなわち、第1湾曲部24をU方向側に湾曲させた場合、第2湾曲部26のうち中心軸Cに対してU方向側、R方向側及びL方向側に圧縮力が加えられる。
ここで、第2湾曲部26に外力が加えられない状態では第2湾曲部26は真っ直ぐの状態を維持する。第2湾曲部26に対して、第1湾曲部24のU方向側から外力が加えられると、第2湾曲部26はその圧縮力により真っ直ぐの状態を維持しようとする。このとき、圧縮力により、第2湾曲部26がR方向やL方向に湾曲するのも防止される。
一方、D方向側から外力が加えられると、第2湾曲部26はその圧縮力によりU方向に湾曲する。
なお、第1湾曲部26がU方向に例えば最大湾曲角度まで湾曲した状態で、第2湾曲部26はR方向及びL方向に湾曲するのも防止される。これは、第2湾曲部26のL方向側から外力が加えられると、第2湾曲部26のL方向側の圧縮力により第2湾曲部26がR方向に湾曲するのを防止し、第2湾曲部26のR方向側から外力が加えられると、第2湾曲部26のR方向側の圧縮力により第2湾曲部26がL方向に湾曲するのを防止するからである。
なお、第1連動部材202aが基端側牽引部材74aにより基端側に引っ張られると、第3連動部材202cは第1連動部材202aに連動して基端側に移動する。このとき、第2連動部材202bは第1連動部材202a及び第3連動部材202cとは逆方向(先端側)に移動するが、基端側牽引部材74bは可撓性を有するので遊びがあり、第2連動部材202bが急激に先端側に移動することはない。
また、第1湾曲部24をD方向に湾曲させるようにすると、第2連動部材202bが基端側牽引部材74bにより基端側に引っ張られる。このとき、第3連動部材202cが第2連動部材202bに連動して基端側に移動する。第1連動部材202aは第2連動部材202b及び第3連動部材202cとは先端側(逆方向)に移動するが、遊びがあるので第1連動部材202aが急激に先端側に移動することはない。
この実施形態では、第2湾曲駆動機構46がスライダ機構を有していない例について説明したが、スライダ機構を有していても良い。
なお、この明細書、特許請求の範囲において、湾曲部が真っ直ぐの場合とは、実際に真っ直ぐの状態(湾曲角度が0度の状態)だけでなく、湾曲角度が小さい状態(略真っ直ぐの状態)も含まれる。また、この明細書、特許請求の範囲において、同じ方向とは、実際に同じ方向だけでなく、多少のズレを有する状態も含まれる。
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
C…中心軸、C1…中心軸、C2…中心軸(回動軸)、10…内視鏡、12…挿入部、14…操作部、22…先端硬質部、24…第1湾曲部、26…第2湾曲部、24a,26a…外皮、28…可撓管部、34…第1湾曲管、36…第2湾曲管、44…第1湾曲駆動機構、46…第2湾曲駆動機構、52…第1スプロケット、54…第1湾曲部用操作ノブ、56…チェーン、58a,58b…接続部材、60a,60b…アングルワイヤ、62a,62b…コイルパイプ、64…地板、64a…チェーンガイド、64b…ガイド部、72…第2スプロケット、72a…ドラム、74a,74b…基端側牽引部材、76a,76b…緩衝部、78a,78b…先端側牽引部材、80a,80b…コイルパイプ、82a,82b…弾性部材、90…カバー。

Claims (8)

  1. 真っ直ぐの状態に対して複数の方向に湾曲可能な第1湾曲管を有する第1湾曲部と、
    前記第1湾曲部の基端側に設けられ、真っ直ぐの状態に対して複数の方向に湾曲可能であり、かつ、前記第1湾曲部の少なくとも2方向と同じ方向に湾曲可能な第2湾曲管を有する第2湾曲部と、
    前記第1湾曲部を前記複数の方向に湾曲させる第1湾曲駆動機構と、
    前記第1湾曲駆動機構に連動して動き、前記第1湾曲部が真っ直ぐの状態で前記第2湾曲部に外力が加えられると前記第2湾曲部を複数の方向に湾曲させることが可能で、前記第1湾曲部の湾曲角度を前記真っ直ぐの状態に対して増大させた際に、前記第2湾曲部のうち前記第2湾曲管の中心軸に対して前記第1湾曲部の湾曲方向側に圧縮力を発生させる第2湾曲駆動機構と
    を有することを特徴とする内視鏡。
  2. 前記第2湾曲駆動機構は、前記第1湾曲駆動機構に連動した動きを緩衝する緩衝部を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記第2湾曲駆動機構は、
    前記第1湾曲駆動機構と連動して動く第1牽引部材と、
    前記第2湾曲部に一端が連結され前記挿入部の基端部に向かって延出された第2牽引部材と
    をさらに有し、
    前記緩衝部は前記第1牽引部材と前記第2牽引部材との間に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記緩衝部は、伸縮可能な弾性部材を有することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  5. 前記緩衝部は、前記第1湾曲部が真っ直ぐの状態で遊びが最大となり、前記第1湾曲部が真っ直ぐの状態から湾曲角度が増大するにつれて遊びを小さくするスライダ機構を有することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  6. 前記第2湾曲駆動機構は、
    前記第1湾曲駆動機構に連動してその回動軸回りに回動可能な第1回動部材と、
    前記回動部材にその回動軸回りに回動可能に支持された第2回動部材と、
    前記第2回動部材に連動して動き前記第2湾曲部に圧縮力を発生可能な牽引部材と、
    を有し、
    前記緩衝部は、
    前記第2回動部材の回動軸の周囲に設けられた溝部と、
    前記溝部内を移動可能に前記溝部に配置され、前記第1湾曲駆動機構に連動して前記溝部に沿って前記回動部材に対して移動して前記回動部材に回動力伝達部と
    を有することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  7. 前記第1湾曲部の第1湾曲管は、少なくとも第1方向及び前記第1方向と逆方向の第2方向に湾曲可能であり、
    前記第2湾曲部の第2湾曲管は、前記第1方向及び前記第2方向の他に前記第1方向及び第2方向にそれぞれ隣接する第3方向及び前記第3方向と逆方向の第4方向に湾曲可能であり、
    前記第2湾曲駆動機構は、前記第1湾曲部の湾曲角度を前記真っ直ぐの状態に対して前記第1方向に増大させた際に、前記第2湾曲部の第2湾曲管の中心軸に対して前記第1湾曲部の湾曲方向側の第1方向と、この湾曲方向側に隣接する湾曲方向側の第3方向及び第4方向とにそれぞれ圧縮力を発生させ、前記第1湾曲部の湾曲角度を前記真っ直ぐの状態に対して前記第2方向に増大させた際に、前記第2湾曲部の第2湾曲管の中心軸に対して前記第1湾曲部の湾曲方向側の第2方向と、この湾曲方向側に隣接する湾曲方向側の第3方向及び第4方向とにそれぞれ圧縮力を発生させる連動機構を有することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1に記載の内視鏡。
  8. 前記連動機構は、
    前記第1湾曲駆動機構に連動して動く第1連動部材及び第2連動部材と、
    前記第1湾曲部の湾曲角度を前記真っ直ぐの状態に対して前記第1方向に増大させた際に前記第1連動部材と連動して動き、前記第1湾曲部の湾曲角度を前記真っ直ぐの状態に対して前記第2方向に増大させた際に前記第2連動部材と連動して動く第3連動部材と
    を有することを特徴とする請求項7に記載の内視鏡。
JP2013500684A 2011-07-11 2012-07-10 内視鏡 Active JP5416311B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013500684A JP5416311B2 (ja) 2011-07-11 2012-07-10 内視鏡

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011153208 2011-07-11
JP2011153208 2011-07-11
JP2013500684A JP5416311B2 (ja) 2011-07-11 2012-07-10 内視鏡
PCT/JP2012/067604 WO2013008821A1 (ja) 2011-07-11 2012-07-10 内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5416311B2 JP5416311B2 (ja) 2014-02-12
JPWO2013008821A1 true JPWO2013008821A1 (ja) 2015-02-23

Family

ID=47506104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013500684A Active JP5416311B2 (ja) 2011-07-11 2012-07-10 内視鏡

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20130190567A1 (ja)
EP (1) EP2732750B1 (ja)
JP (1) JP5416311B2 (ja)
CN (1) CN103582444B (ja)
WO (1) WO2013008821A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6176028B2 (ja) * 2013-09-26 2017-08-09 株式会社デンソー 車両制御システム、画像センサ
CN104219987B (zh) * 2012-03-23 2016-10-26 奥林巴斯株式会社 插入装置
EP2837320A4 (en) * 2012-04-12 2016-03-16 Olympus Corp Borescope
JP5964880B2 (ja) * 2014-03-28 2016-08-03 富士フイルム株式会社 内視鏡
WO2016047171A1 (ja) 2014-09-26 2016-03-31 オリンパス株式会社 内視鏡
EP3222195A1 (en) * 2014-12-03 2017-09-27 Olympus Corporation Endoscope
USD841159S1 (en) * 2015-06-12 2019-02-19 Fujifilm Corporation Operating grip for endoscope
KR102325266B1 (ko) * 2019-09-11 2021-11-11 (주) 태웅메디칼 굴곡각도 조절이 가능한 착탈분리형 내시경
CN111938547A (zh) * 2020-08-31 2020-11-17 李广俊 一种多角度转向的内窥镜
CN111938546A (zh) * 2020-08-31 2020-11-17 李广俊 一种胆道内窥镜

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6048725A (ja) * 1983-08-30 1985-03-16 富士写真光機株式会社 内視鏡における彎曲制御装置
IT1235460B (it) * 1987-07-31 1992-07-30 Confida Spa Endoscopio flessibile.
JP2987452B2 (ja) * 1990-05-17 1999-12-06 オリンパス光学工業株式会社 内視鏡
JP3298943B2 (ja) * 1992-09-29 2002-07-08 三菱電線工業株式会社 光熱変換利用型内視鏡
US6440062B1 (en) * 1999-11-10 2002-08-27 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Control wire driving mechanism for use in endoscope
JP3600194B2 (ja) * 2000-10-02 2004-12-08 オリンパス株式会社 内視鏡
JP2004154177A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Olympus Corp 内視鏡
JP2005046279A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Olympus Corp 内視鏡
JP4477519B2 (ja) 2005-02-14 2010-06-09 オリンパス株式会社 内視鏡
US20070232858A1 (en) * 2006-03-31 2007-10-04 Boston Scientific Scimed, Inc. Steering system tension control devices
JP2009160211A (ja) * 2008-01-07 2009-07-23 Fujifilm Corp 内視鏡湾曲操作装置及び内視鏡
JP5245138B2 (ja) * 2008-03-19 2013-07-24 哲丸 宮脇 内視鏡
JP5281827B2 (ja) * 2008-06-19 2013-09-04 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡
JP2010051543A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Hoya Corp 内視鏡の湾曲装置
US9254123B2 (en) * 2009-04-29 2016-02-09 Hansen Medical, Inc. Flexible and steerable elongate instruments with shape control and support elements

Also Published As

Publication number Publication date
EP2732750A1 (en) 2014-05-21
US20130190567A1 (en) 2013-07-25
JP5416311B2 (ja) 2014-02-12
EP2732750A4 (en) 2015-03-11
CN103582444A (zh) 2014-02-12
CN103582444B (zh) 2017-07-11
WO2013008821A1 (ja) 2013-01-17
EP2732750B1 (en) 2017-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5416311B2 (ja) 内視鏡
JP5551839B2 (ja) 内視鏡
JP4477519B2 (ja) 内視鏡
JP4323441B2 (ja) 内視鏡
US8133171B2 (en) Wire spring guide for flexible endoscope
JP5211271B2 (ja) 内視鏡
JP6653044B2 (ja) 手術器具および手術システム
WO2011070846A1 (ja) 医療用マニピュレータ
JP6180679B2 (ja) 内視鏡
WO2017109986A1 (ja) 可撓管挿入装置
CN105246391A (zh) 内窥镜、套管以及内窥镜系统
JP2021532910A (ja) ジョイント
JP2008220972A (ja) 処置具
JP2008220971A (ja) 処置具
JP2005211683A (ja) 処置具
JP2007054400A (ja) 内視鏡
WO2011111266A1 (ja) 内視鏡
JP2009279405A (ja) 湾曲管及び医療機器
JP4777005B2 (ja) 内視鏡
JP5826700B2 (ja) 内視鏡
JP2003038421A (ja) 内視鏡
WO2020161857A1 (ja) 手術用ガイドシース
WO2019069747A1 (ja) 内視鏡湾曲部及び内視鏡
EP3175772A1 (en) Endoscope
US11141190B2 (en) Medical overtube device

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131114

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5416311

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250