JPWO2012153577A1 - 車両用ホイールディスク - Google Patents
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Abstract
Description
飾り穴2の間に位置する飾り穴間ディスク部分3の強度、剛性に改善の余地がある。
(1) ハブ取付け部と、
ハブ取付け部からディスク軸方向外側に立ち上がる立ち上がり部と、
ディスク半径方向外側端部に位置しディスク周方向に延びるディスクフランジ部と、
ディスク半径方向に延びており前記立ち上がり部と前記ディスクフランジ部とを連結する複数のスポーク部と、
前記複数のスポーク部の隣り合うスポーク部間に位置する飾り穴と、
前記複数のスポーク部の隣り合うスポーク部間で、前記立ち上がり部よりディスク半径方向外側かつ前記飾り穴よりディスク半径方向内側に位置する飾り穴内周側壁部と、
を有し、
前記スポーク部は、前記立ち上がり部に接続してディスク半径方向外側に延びるスポーク頂壁と、該スポーク頂壁に接続してディスク半径方向外側かつディスク軸方向内側に延び前記ディスクフランジ部に連なるスポーク外周側側壁と、前記スポーク頂壁と前記スポーク外周側側壁のそれぞれにディスク周方向に接続してディスク軸方向内側に延びる一対のスポーク周方向側壁と、を備えており、
前記スポーク部におけるディスク半径方向断面で、前記スポーク頂壁と前記スポーク外周側側壁との接続部は、前記スポーク頂壁と前記スポーク外周側側壁の曲率よりも大きい曲率で湾曲する、車両用ホイールディスク。
(2) 前記スポーク頂壁は、該スポーク頂壁のディスク半径方向内側端部でディスク軸方向内側に湾曲する頂壁内周側湾曲部と、前記スポーク頂壁のディスク半径方向外側端部でディスク軸方向内側に湾曲する頂壁外周側湾曲部と、前記スポーク頂壁のディスク周方向端部でディスク軸方向内側に湾曲する一対の頂壁周方向湾曲部と、ディスク半径方向で前記頂壁内周側湾曲部と前記頂壁外周側湾曲部の間に位置しディスク周方向で前記一対の頂壁周方向湾曲部間に位置する頂壁主部と、を備えており、
前記スポーク部におけるディスク半径方向断面で、前記スポーク頂壁の頂壁外周側湾曲部は、前記スポーク頂壁の頂壁内周側湾曲部、前記スポーク頂壁の頂壁主部および前記スポーク外周側側壁の曲率よりも大きい曲率で湾曲する、(1)記載の車両用ホイールディスク。
(3) 前記スポーク部におけるディスク半径方向断面でのディスク軸方向高さと、前記飾り穴におけるディスク半径方向断面でのディスク軸方向高さとの差は、ディスク半径方向に前記スポーク頂壁の前記頂壁内周側湾曲部から前記頂壁外周側湾曲部に向かって大になっている、(2)記載の車両用ホイールディスク。
(4) 前記スポーク頂壁と前記スポーク外周側側壁との接続部は、ディスク半径方向で、前記立ち上がり部と前記スポーク頂壁との接続部と、前記スポーク外周側側壁と前記ディスクフランジ部との接続部と、の中央部より、外側に位置している、(2)または(3)記載の車両用ホイールディスク。
(5) 前記スポーク頂壁に、ディスク軸方向内側に後退する後退部が設けられている、(2)〜(4)のいずれか1つに記載の車両用ホイールディスク。
(6) 前記スポーク外周側側壁に、ディスク半径方向に凹凸する側壁リブが設けられている、(2)〜(5)のいずれか1つに記載の車両用ホイールディスク。
(7) 前記ハブ取付け部は、複数のハブ取付けボルト穴を備えており、
前記立ち上がり部は、前記ハブ取付けボルト穴間でディスク半径方向に凹凸する立ち上がり部側リブを備えている、(2)〜(6)のいずれか1つに記載の車両用ホイールディスク。
(8) 前記立ち上がり部側リブは、各前記飾り穴のディスク周方向中央部のディスク半径方向内側に設けられている、(7)記載の車両用ホイールディスク。
また、立ち上がり部側リブがハブ取付けボルト穴間にあるため、立ち上がり部側リブがハブ取付けボルト穴と干渉することを抑制できる。
本発明実施例1と実施例2にわたって共通する部分には、本発明実施例1と実施例2にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明実施例1と実施例2にわたって共通する部分を説明する。
ハブ取付け部12は、ハブ穴11の周囲に設けられている。ハブ取付け部12は、平板状または略平板状であり、ディスク軸方向と直交またはほぼ直交する平面内にある。ハブ取付け部12にはハブ取付けボルト穴12aが複数設けられている。ハブ取付けボルト穴12aは、ディスク周方向に同一半径等間隔にたとえば4個設けられている。ただし、ハブ取付けボルト穴12aの数は、4個に限定されるものではなく、3個であってもよく、5個以上であってもよい。車両のハブから延びてくるハブ取付けボルト(両方共に図示略)をハブ取付けボルト穴12aに挿通し、ハブ取付けボルトに図示略のハブナットを螺合することにより、ディスク10(ホイール)はハブに固定される。ただし、ディスク10(ホイール)は、ハブ取付け部12に開けられたハブ取付けボルト穴12aにハブボルトを通し、ハブボルトをハブに形成されたタップ穴に螺合することによりハブに固定されてもよい。
一対のスポーク周方向側壁15cは、スポーク部15のディスク周方向中央を通りディスク周方向と直交する面に対して対称形状をしている。ただし、一対のスポーク周方向側壁15cは、スポーク部15のディスク周方向中央を通りディスク周方向と直交する面に対して非対称形状をしていてもよい。
頂壁内周側湾曲部15a1は、図2に示すように、立ち上がり部13のディスク軸方向外側端部に接続している。
スポーク頂壁15aは、図2に示すように、スポーク部15におけるディスク半径方向断面で最もディスク軸方向外側となる第1の軸方向最外側部15iを備えている。
また、スポーク部15におけるディスク半径方向断面で、スポーク部15aの頂壁外周側湾曲部15a2は、スポーク外周側側壁15bに側壁リブ15eが設けられている場合には側壁リブ15eが設けられることによりスポーク外周側側壁15bに形成される湾曲部(屈曲部)を除いて、スポーク外周側側壁15bの曲率よりも大きい曲率でディスク軸方向内側へ湾曲している。
また、スポーク部15におけるディスク周方向断面で、スポーク頂壁15aの頂壁周方向湾曲部15a3は、スポーク周方向側壁15cの曲率よりも大きい曲率でディスク軸方向内側へ湾曲している。
また、スポーク外周側側壁15bにおけるディスク周方向断面で、スポーク外周側側壁15bの外周側側壁周方向湾曲部15b1は、スポーク周方向側壁15cの曲率よりも大きい曲率でディスク軸方向内側へ湾曲している。
ただし、スポーク外周側側壁15bにおけるディスク周方向断面で、外周側側壁周方向湾曲部15b1の曲率は、図9に示すように、外周側側壁主部15b2およびスポーク周方向側壁15cの曲率と同じであってもよい。この場合、外周側側壁周方向湾曲部15b1と外周側側壁主部15b2との明確な境界はなく、外周側側壁周方向湾曲部15b1とスポーク周方向側壁15cとの明確な境界もない。
飾り穴16の外周部のうちディスク半径方向外側に位置する部分は、ディスクフランジ部14に達しディスクフランジ部14に直接接続されていてもよく、飾り穴外周側壁部17を介してディスクフランジ部14に接続されていてもよい。
飾り穴内周側壁部18は、飾り穴16におけるディスク半径方向断面で最もディスク軸方向外側となる第2の軸方向最外側部18aと、立ち上がり部13と第2の軸方向最外側部18aとの間でディスク半径方向外側に湾曲する第1の延び部18bと、第2の軸方向最外側部18aと飾り穴16の縁との間に位置する第2の延び部18cと、を備える。また、飾り穴16の縁をディスク半径方向内側に大きく配置する(飾り穴16のディスク半径方向長さを大にする)ために、第2の延び部18cを介さず、第2の軸方向最外側部18aが飾り穴16の縁に位置していてもよい。
第2の延び部18cは、図4に示すように、ディスク軸方向外側に凸となる部分のみで構成されていてもよく、図5、図17、図18に示すように、ディスク軸方向外側に凸となる部分とディスク軸方向内側に凸となる部分の両方で構成されていてもよい。
本発明実施例では、スポーク部15が、スポーク頂壁15aとスポーク外周側側壁15bと一対のスポーク周方向側壁15cとを備えており、スポーク部15におけるディスク半径方向断面で、スポーク頂壁15aの頂壁外周側湾曲部15a2が、スポーク頂壁15aの頂壁内周側湾曲部15a1、スポーク頂壁15aの頂壁主部15a4およびスポーク外周側側壁15bの曲率よりも大きい曲率で湾曲するため、従来に比べて、スポーク部15の形状が箱状に近づき、スポーク部15のディスク半径方向の曲げ強度及び曲げ剛性を向上させることができる。
また、スポーク部15のディスク半径方向の曲げ強度及び曲げ剛性が向上するため、ディスク10の素材板厚を大にすることなく意匠性を高めるために飾り穴16を比較的大にした場合であっても、ディスク10の強度と剛性を確保することができる。
また、立ち上がり部側リブ13aがハブ取付けボルト穴12a間にあるため、立ち上がり部側リブ13aがハブ取付けボルト穴12aと干渉することを抑制できる。
〔実施例1〕(図1〜図11)
本発明実施例1では、立ち上がり部13が立ち上がり部側リブ13aを備えておらず、スポーク頂壁15aが後退部15dを備えておらず、スポーク外周側側壁15bが側壁リブ15eを備えていない場合を示している。
本発明実施例2では、立ち上がり部13が立ち上がり部側リブ13aを備えており、スポーク頂壁15aが後退部15dを備えており、スポーク外周側側壁15bが側壁リブ15eを備えている場合を示している。
11 ハブ穴
12 ハブ取付け部
12a ハブ取付けボルト穴
13 立ち上がり部
13a 立ち上がり部側リブ
14 ディスクフランジ部
15 スポーク部
15a スポーク頂壁
15a1 頂壁内周側湾曲部
15a2 頂壁外周側湾曲部
15a3 頂壁周方向湾曲部
15a4 頂壁主部
15b スポーク外周側側壁
15b1 外周側側壁周方向湾曲部
15b2 外周側側壁主部
15c スポーク周方向側壁
15d 後退部
15e 側壁リブ
15f スポーク頂壁とスポーク外周側側壁との接続部
15g 立ち上がり部とスポーク頂壁との接続部
15h スポーク外周側側壁とディスクフランジ部との接続部
15i 第1の軸方向最外側部
16 飾り穴
17 飾り穴外周側壁部
18 飾り穴内周側壁部
18a 第2の軸方向最外側部
18b 第1の延び部
18c 第2の延び部
L1 第1の軸方向最外側部のディスク半径方向中心からの距離
L2 第2の軸方向最外側部のディスク半径方向中心からの距離
飾り穴2の間に位置する飾り穴間ディスク部分3の強度、剛性に改善の余地がある。
(1) ハブ取付け部と、
ハブ取付け部からディスク軸方向外側に立ち上がる立ち上がり部と、
ディスク半径方向外側端部に位置しディスク周方向に延びるディスクフランジ部と、
ディスク半径方向に延びており前記立ち上がり部と前記ディスクフランジ部とを連結する複数のスポーク部と、
前記複数のスポーク部の隣り合うスポーク部間に位置する飾り穴と、
前記複数のスポーク部の隣り合うスポーク部間で、前記立ち上がり部よりディスク半径方向外側かつ前記飾り穴よりディスク半径方向内側に位置する飾り穴内周側壁部と、
を有し、
前記スポーク部は、前記立ち上がり部に接続してディスク半径方向外側に延びるスポーク頂壁と、該スポーク頂壁に接続して該スポーク頂壁からディスク半径方向外側かつディスク軸方向内側に延び前記ディスクフランジ部に連なるスポーク外周側側壁と、前記スポーク頂壁と前記スポーク外周側側壁のそれぞれにディスク周方向に接続して該スポーク頂壁と該スポーク外周側側壁からディスク軸方向内側に延びる一対のスポーク周方向側壁と、を備えており、
前記スポーク頂壁は、該スポーク頂壁のディスク半径方向内側端部でディスク軸方向内側に湾曲する頂壁内周側湾曲部と、前記スポーク頂壁のディスク半径方向外側端部でディスク軸方向内側に湾曲する頂壁外周側湾曲部と、前記スポーク頂壁のディスク周方向端部でディスク軸方向内側に湾曲する一対の頂壁周方向湾曲部と、ディスク半径方向で前記頂壁内周側湾曲部と前記頂壁外周側湾曲部の間に位置しディスク周方向で前記一対の頂壁周方向湾曲部間に位置する頂壁主部と、を備えており、
前記スポーク部におけるディスク半径方向断面で、前記スポーク頂壁の頂壁外周側湾曲部は、前記スポーク頂壁の頂壁内周側湾曲部、前記スポーク頂壁の頂壁主部および前記スポーク外周側側壁の曲率よりも大きい曲率で湾曲する、車両用ホイールディスク。
(2) 前記スポーク部におけるディスク半径方向断面での前記頂壁主部のディスク軸方向高さと、前記飾り穴におけるディスク半径方向断面での前記飾り穴の縁のディスク軸方向高さとの差は、ディスク半径方向に前記スポーク頂壁の前記頂壁内周側湾曲部から前記頂壁外周側湾曲部に向かって大になっている、(1)記載の車両用ホイールディスク。
(3) 前記スポーク頂壁と前記スポーク外周側側壁との接続部は、ディスク半径方向で、前記立ち上がり部と前記スポーク頂壁との接続部と、前記スポーク外周側側壁と前記ディスクフランジ部との接続部と、の中央部より、外側に位置している、(1)または(2)記載の車両用ホイールディスク。
(4) 前記スポーク頂壁に、ディスク軸方向内側に後退する後退部が設けられている、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の車両用ホイールディスク。
(5) 前記スポーク外周側側壁に、ディスク半径方向に凹凸する側壁リブが設けられている、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の車両用ホイールディスク。
(6) 前記ハブ取付け部は、複数のハブ取付けボルト穴を備えており、
前記立ち上がり部は、前記ハブ取付けボルト穴間でディスク半径方向に凹凸する立ち上がり部側リブを備えている、(1)〜(5)のいずれか1つに記載の車両用ホイールディスク。
(7) 前記立ち上がり部側リブは、各前記飾り穴のディスク周方向中央部のディスク半径方向内側に設けられている、(6)記載の車両用ホイールディスク。
また、立ち上がり部側リブがハブ取付けボルト穴間にあるため、立ち上がり部側リブがハブ取付けボルト穴と干渉することを抑制できる。
本発明実施例1と実施例2にわたって共通する部分には、本発明実施例1と実施例2にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明実施例1と実施例2にわたって共通する部分を説明する。
ハブ取付け部12は、ハブ穴11の周囲に設けられている。ハブ取付け部12は、平板状または略平板状であり、ディスク軸方向と直交またはほぼ直交する平面内にある。ハブ取付け部12にはハブ取付けボルト穴12aが複数設けられている。ハブ取付けボルト穴12aは、ディスク周方向に同一半径等間隔にたとえば4個設けられている。ただし、ハブ取付けボルト穴12aの数は、4個に限定されるものではなく、3個であってもよく、5個以上であってもよい。車両のハブから延びてくるハブ取付けボルト(両方共に図示略)をハブ取付けボルト穴12aに挿通し、ハブ取付けボルトに図示略のハブナットを螺合することにより、ディスク10(ホイール)はハブに固定される。ただし、ディスク10(ホイール)は、ハブ取付け部12に開けられたハブ取付けボルト穴12aにハブボルトを通し、ハブボルトをハブに形成されたタップ穴に螺合することによりハブに固定されてもよい。
一対のスポーク周方向側壁15cは、スポーク部15のディスク周方向中央を通りディスク周方向と直交する面に対して対称形状をしている。ただし、一対のスポーク周方向側壁15cは、スポーク部15のディスク周方向中央を通りディスク周方向と直交する面に対して非対称形状をしていてもよい。
頂壁内周側湾曲部15a1は、図2に示すように、立ち上がり部13のディスク軸方向外側端部に接続している。
スポーク頂壁15aは、図2に示すように、スポーク部15におけるディスク半径方向断面で最もディスク軸方向外側となる第1の軸方向最外側部15iを備えている。
また、スポーク部15におけるディスク半径方向断面で、スポーク部15aの頂壁外周側湾曲部15a2は、スポーク外周側側壁15bに側壁リブ15eが設けられている場合には側壁リブ15eが設けられることによりスポーク外周側側壁15bに形成される湾曲部(屈曲部)を除いて、スポーク外周側側壁15bの曲率よりも大きい曲率でディスク軸方向内側へ湾曲している。
また、スポーク部15におけるディスク周方向断面で、スポーク頂壁15aの頂壁周方向湾曲部15a3は、スポーク周方向側壁15cの曲率よりも大きい曲率でディスク軸方向内側へ湾曲している。
また、スポーク外周側側壁15bにおけるディスク周方向断面で、スポーク外周側側壁15bの外周側側壁周方向湾曲部15b1は、スポーク周方向側壁15cの曲率よりも大きい曲率でディスク軸方向内側へ湾曲している。
ただし、スポーク外周側側壁15bにおけるディスク周方向断面で、外周側側壁周方向湾曲部15b1の曲率は、図9に示すように、外周側側壁主部15b2およびスポーク周方向側壁15cの曲率と同じであってもよい。この場合、外周側側壁周方向湾曲部15b1と外周側側壁主部15b2との明確な境界はなく、外周側側壁周方向湾曲部15b1とスポーク周方向側壁15cとの明確な境界もない。
飾り穴16の外周部のうちディスク半径方向外側に位置する部分は、ディスクフランジ部14に達しディスクフランジ部14に直接接続されていてもよく、飾り穴外周側壁部17を介してディスクフランジ部14に接続されていてもよい。
飾り穴内周側壁部18は、飾り穴16におけるディスク半径方向断面で最もディスク軸方向外側となる第2の軸方向最外側部18aと、立ち上がり部13と第2の軸方向最外側部18aとの間でディスク半径方向外側に湾曲する第1の延び部18bと、第2の軸方向最外側部18aと飾り穴16の縁との間に位置する第2の延び部18cと、を備える。また、飾り穴16の縁をディスク半径方向内側に大きく配置する(飾り穴16のディスク半径方向長さを大にする)ために、第2の延び部18cを介さず、第2の軸方向最外側部18aが飾り穴16の縁に位置していてもよい。
第2の延び部18cは、図4に示すように、ディスク軸方向外側に凸となる部分のみで構成されていてもよく、図5、図17、図18に示すように、ディスク軸方向外側に凸となる部分とディスク軸方向内側に凸となる部分の両方で構成されていてもよい。
本発明実施例では、スポーク部15が、スポーク頂壁15aとスポーク外周側側壁15bと一対のスポーク周方向側壁15cとを備えており、スポーク部15におけるディスク半径方向断面で、スポーク頂壁15aの頂壁外周側湾曲部15a2が、スポーク頂壁15aの頂壁内周側湾曲部15a1、スポーク頂壁15aの頂壁主部15a4およびスポーク外周側側壁15bの曲率よりも大きい曲率で湾曲するため、従来に比べて、スポーク部15の形状が箱状に近づき、スポーク部15のディスク半径方向の曲げ強度及び曲げ剛性を向上させることができる。
また、スポーク部15のディスク半径方向の曲げ強度及び曲げ剛性が向上するため、ディスク10の素材板厚を大にすることなく意匠性を高めるために飾り穴16を比較的大にした場合であっても、ディスク10の強度と剛性を確保することができる。
また、立ち上がり部側リブ13aがハブ取付けボルト穴12a間にあるため、立ち上がり部側リブ13aがハブ取付けボルト穴12aと干渉することを抑制できる。
〔実施例1〕(図1〜図11)
本発明実施例1では、立ち上がり部13が立ち上がり部側リブ13aを備えておらず、スポーク頂壁15aが後退部15dを備えておらず、スポーク外周側側壁15bが側壁リブ15eを備えていない場合を示している。
本発明実施例2では、立ち上がり部13が立ち上がり部側リブ13aを備えており、スポーク頂壁15aが後退部15dを備えており、スポーク外周側側壁15bが側壁リブ15eを備えている場合を示している。
11 ハブ穴
12 ハブ取付け部
12a ハブ取付けボルト穴
13 立ち上がり部
13a 立ち上がり部側リブ
14 ディスクフランジ部
15 スポーク部
15a スポーク頂壁
15a1 頂壁内周側湾曲部
15a2 頂壁外周側湾曲部
15a3 頂壁周方向湾曲部
15a4 頂壁主部
15b スポーク外周側側壁
15b1 外周側側壁周方向湾曲部
15b2 外周側側壁主部
15c スポーク周方向側壁
15d 後退部
15e 側壁リブ
15f スポーク頂壁とスポーク外周側側壁との接続部
15g 立ち上がり部とスポーク頂壁との接続部
15h スポーク外周側側壁とディスクフランジ部との接続部
15i 第1の軸方向最外側部
16 飾り穴
17 飾り穴外周側壁部
18 飾り穴内周側壁部
18a 第2の軸方向最外側部
18b 第1の延び部
18c 第2の延び部
L1 第1の軸方向最外側部のディスク半径方向中心からの距離
L2 第2の軸方向最外側部のディスク半径方向中心からの距離
Claims (8)
- ハブ取付け部と、
ハブ取付け部からディスク軸方向外側に立ち上がる立ち上がり部と、
ディスク半径方向外側端部に位置しディスク周方向に延びるディスクフランジ部と、
ディスク半径方向に延びており前記立ち上がり部と前記ディスクフランジ部とを連結する複数のスポーク部と、
前記複数のスポーク部の隣り合うスポーク部間に位置する飾り穴と、
前記複数のスポーク部の隣り合うスポーク部間で、前記立ち上がり部よりディスク半径方向外側かつ前記飾り穴よりディスク半径方向内側に位置する飾り穴内周側壁部と、
を有し、
前記スポーク部は、前記立ち上がり部に接続してディスク半径方向外側に延びるスポーク頂壁と、該スポーク頂壁に接続してディスク半径方向外側かつディスク軸方向内側に延び前記ディスクフランジ部に連なるスポーク外周側側壁と、前記スポーク頂壁と前記スポーク外周側側壁のそれぞれにディスク周方向に接続してディスク軸方向内側に延びる一対のスポーク周方向側壁と、を備えており、
前記スポーク部におけるディスク半径方向断面で、前記スポーク頂壁と前記スポーク外周側側壁との接続部は、前記スポーク頂壁と前記スポーク外周側側壁の曲率よりも大きい曲率で湾曲する、車両用ホイールディスク。 - 前記スポーク頂壁は、該スポーク頂壁のディスク半径方向内側端部でディスク軸方向内側に湾曲する頂壁内周側湾曲部と、前記スポーク頂壁のディスク半径方向外側端部でディスク軸方向内側に湾曲する頂壁外周側湾曲部と、前記スポーク頂壁のディスク周方向端部でディスク軸方向内側に湾曲する一対の頂壁周方向湾曲部と、ディスク半径方向で前記頂壁内周側湾曲部と前記頂壁外周側湾曲部の間に位置しディスク周方向で前記一対の頂壁周方向湾曲部間に位置する頂壁主部と、を備えており、
前記スポーク部におけるディスク半径方向断面で、前記スポーク頂壁の頂壁外周側湾曲部は、前記スポーク頂壁の頂壁内周側湾曲部、前記スポーク頂壁の頂壁主部および前記スポーク外周側側壁の曲率よりも大きい曲率で湾曲する、請求項1記載の車両用ホイールディスク。 - 前記スポーク部におけるディスク半径方向断面でのディスク軸方向高さと、前記飾り穴におけるディスク半径方向断面でのディスク軸方向高さとの差は、ディスク半径方向に前記スポーク頂壁の前記頂壁内周側湾曲部から前記頂壁外周側湾曲部に向かって大になっている、請求項2記載の車両用ホイールディスク。
- 前記スポーク頂壁と前記スポーク外周側側壁との接続部は、ディスク半径方向で、前記立ち上がり部と前記スポーク頂壁との接続部と、前記スポーク外周側側壁と前記ディスクフランジ部との接続部と、の中央部より、外側に位置している、請求項2または請求項3記載の車両用ホイールディスク。
- 前記スポーク頂壁に、ディスク軸方向内側に後退する後退部が設けられている、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用ホイールディスク。
- 前記スポーク外周側側壁に、ディスク半径方向に凹凸する側壁リブが設けられている、請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用ホイールディスク。
- 前記ハブ取付け部は、複数のハブ取付けボルト穴を備えており、
前記立ち上がり部は、前記ハブ取付けボルト穴間でディスク半径方向に凹凸する立ち上がり部側リブを備えている、請求項2〜請求項6のいずれか1項に記載の車両用ホイールディスク。 - 前記立ち上がり部側リブは、各前記飾り穴のディスク周方向中央部のディスク半径方向内側に設けられている、請求項7記載の車両用ホイールディスク。
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