JPWO2012132324A1 - 店舗システム及びその制御方法及び制御プログラム並びに情報アクセスシステム - Google Patents

店舗システム及びその制御方法及び制御プログラム並びに情報アクセスシステム Download PDF

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Abstract

複数の商品画像を表示する表示部と、表示された複数の商品画像に対応する商品のうち、購入者が購入を希望する商品の選択を受け付ける受付部と、選択を行った購入者を識別する購入者識別情報を当該購入者から取得し、当該選択された商品を識別する商品識別情報と当該取得した購入者識別情報との対応付けを指示する対応付け指示部と、選択した商品である購入商品を購入者へ引き渡す引渡部と、を有するフロントヤードと、フロントヤードと隣接し、複数の商品画像に対応する複数の商品を保管する商品保管部と、対応付けられた商品識別情報と購入者識別情報とに基づいて商品保管部から選択された商品を取り出し、当該取り出した商品を購入者における購入商品として引渡部へ送出する送出部と、を有するバックヤードと、を備える。

Description

本発明は、店舗システム並びにその制御方法及び制御プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体に関し、特に、購入者から商品の選択を受け付け、当該選択された商品である購入商品を当該購入者へ引き渡すフロントヤードと、当該フロントヤードと隣接し、複数の商品を保管する商品保管部を有するバックヤードとを備える店舗システム並びにその制御方法及び制御プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
特許文献1には、複数の店舗を渡り歩きながら複数の商品を購入していく購入者に対して、購入商品を一括して引き渡すための購入商品一括引渡システムに関する技術が開示されている。図27は、特許文献1にかかる購入商品一括引渡システム(以下、店舗システム900と呼ぶ。)の構成を示すブロック図である。特許文献1にかかる店舗システム900は、購入者91と、A店舗92、B店舗93及びC店舗94と、共同倉庫95と、受取場所96とを含むものである。A店舗92、B店舗93及びC店舗94は、フロントヤードに相当する。各店舗92,93及び94には、それぞれ店員921、931及び941がおり、商品見本922,932及び942と店舗端末923、933及び943がある。また、共同倉庫95は、バックヤードに相当する。共同倉庫95には、作業員951がおり、店舗毎の商品在庫(A店舗在庫952、B店舗在庫953及びC店舗在庫954)が置かれている。また、各店舗92〜94及び共同倉庫95とは別の場所に、商品の引渡場所96を備える。購入者91は、購入者ID912が記憶されたICカード911を所持しており、各店舗92〜94を移動して商品を購入(注文)する。その際、各店舗の店員921〜941は、購入者91が購入する商品について、購入者91が所持するICカード911を用いて店舗端末923〜943に対して登録を行う。そして、共同倉庫95では、各店舗端末923〜943からの登録情報に応じて作業員951が各商品を購入者ごとに仕分けして引渡場所96へ配送する。その後、購入者91は、引渡場所96へ移動し、購入した商品を受け取る。
また、購入者が商品を選択する情報端末として、特許文献2及び3に示す自動販売機の例がある。特許文献2にかかる自動販売機は、概ね原寸大の商品見本画像を表示可能な平面型ディスプレイを有する。これによって実物の商品見本を置く場合に比べ、自動販売機の奥行きを短くすることができる。
特許文献3にかかる自動販売機は、商品サンプルの近傍に個別センサを設けている。購入者が非接触カードを当該個別センサに近づけることによって代金の支払いが行えるようにしている。これによって非接触カードに対して商品毎の販促情報を書き込むことができ、商品毎の販売促進ができる。
尚、特許文献4には、自宅環境における高齢者等の状態を監視するための方法及び装置に関する技術が開示されている。
特開2006−11755号公報 特開平11−232537号公報 特開2003−6717号公報 特表2007−502634号公報
しかしながら、上述した特許文献1乃至3にかかる技術では、選択された商品を決済時に購入者ごとに即時に出力することができないという問題点がある。まず、特許文献1にかかる技術は、購入者が購入品を即時に受け取るための仕組みではない。すなわち、特許文献1では、購入者は、リアルな商品(実物)を見ることや実際に手で触ることにより、例えば、商品の側面に記載された情報等を確認することで、当該商品を購入するか否かを判断する。そのため、各店舗に商品の実物を陳列する場所、例えば、棚等を含むスペースが必要となり、陳列された商品を管理する店舗スタッフも必要となる。店舗スタッフは、例えば、購入者に分かりやすいように商品を整理して棚に陳列することや、商品の盗難防止のための監視を行う必要がある。また、購入者が多様な商品を購入するためには、店舗内、店舗間及び引渡場所への移動が必要となる。さらに、共同倉庫では、作業員により購入商品の取り出し及び仕分けを必要とし、かつ、トラック等により購入商品を共同倉庫から引渡場所へ配送する必要があり、時間がかかる。
また、特許文献2及び3にかかる技術は、一人の購入者を対象とし、たばこやジュースなどの単一の商品種別の中から選択された一の商品を即時に決済し、当該商品を出力して当該購入者へ引き渡すものである。そのため、例えば、小売店のように複数の購入者に対して並列に商品の選択を受け付け、購入者ごとに商品を引き渡すためのものではない。
本発明は、上述した問題点を考慮してなされたものであり、購入者の移動距離を最小限に抑えた上で、購入者により選択された商品を決済時に購入者ごとに即時に出力することにより、各購入者の利便性を高め、かつ、店舗側のコストを軽減するための店舗システム並びにその制御方法及び制御プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる店舗システムは、
複数の商品画像を表示する表示部と、
前記表示された複数の商品画像に対応する商品のうち、購入者が購入を希望する商品の選択を受け付ける受付部と、
前記選択を行った購入者を識別する購入者識別情報を当該購入者から取得し、当該選択された商品を識別する商品識別情報と当該取得した購入者識別情報との対応付けを指示する対応付け指示部と、
前記選択した商品である購入商品を前記購入者へ引き渡す引渡部と、
を有するフロントヤードと、
前記フロントヤードと隣接し、
前記複数の商品画像に対応する複数の商品を保管する商品保管部と、
前記対応付けられた前記商品識別情報と前記購入者識別情報とに基づいて前記商品保管部から前記選択された商品を取り出し、当該取り出した商品を前記購入者における前記購入商品として前記引渡部へ送出する送出部と、
を有するバックヤードと、を備える。
本発明の第2の態様にかかる店舗システムの制御方法は、
購入者から複数の商品の選択を受け付け、当該選択された全ての商品である購入商品群を当該購入者へ引き渡すフロントヤードと、当該フロントヤードと隣接し、前記複数の商品を保管する商品保管部を有するバックヤードとを備える店舗システムの制御方法であって、
複数の商品画像を前記フロントヤードが有する表示装置に表示し、
前記フロントヤードにおいて、前記表示された複数の商品画像に対応する商品のうち、購入者が購入を希望する商品の選択を受け付け、
前記フロントヤードにおいて、前記選択を行った購入者を識別する購入者識別情報を取得し、
前記フロントヤードにおいて、前記選択された商品を識別する商品識別情報と前記取得した購入者識別情報とを対応付け、
前記バックヤードにおいて、前記対応付けられた商品識別情報と購入者識別情報とに基づいて、前記商品保管部から前記選択された商品を取り出し、
前記バックヤードにおいて、当該取り出した商品を前記購入者における購入商品として前記フロントヤードへ送出する。
本発明の第3の態様にかかる制御プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体は、
購入者から複数の商品の選択を受け付け、当該選択された全ての商品である購入商品群を当該購入者へ引き渡すフロントヤードと、当該フロントヤードと隣接し、前記複数の商品を保管する商品保管部を有するバックヤードとを備える店舗システムの制御処理をコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
複数の商品画像を前記フロントヤードが有する表示装置に表示する処理と、
前記フロントヤードにおいて、前記表示された複数の商品画像に対応する商品のうち、購入者が購入を希望する商品の選択を受け付ける処理と、
前記フロントヤードにおいて、前記選択を行った購入者を識別する購入者識別情報を取得する処理と、
前記フロントヤードにおいて、前記選択された商品を識別する商品識別情報と前記取得した購入者識別情報とを対応付ける処理と、
前記バックヤードにおいて、前記対応付けられた商品識別情報と購入者識別情報とに基づいて、前記商品保管部から前記選択された商品を取り出す処理と、
前記バックヤードにおいて、当該取り出した商品を前記購入者における購入商品として前記フロントヤードへ送出する処理と、
を前記コンピュータに実行させる。
本発明により、購入者の移動距離を最小限に抑えた上で、購入者により選択された商品を決済時に購入者ごとに即時に出力することにより、各購入者の利便性を高め、かつ、店舗側のコストを軽減するための店舗システム並びにその制御方法及び制御プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することができる。
本発明の実施の形態1にかかる店舗システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかる店舗システムの処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態2にかかる店舗システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2にかかるバックヤードの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2にかかる商品選択情報の例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる送出情報の例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる選択受付処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる送出情報生成処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる送出処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる一時待機後の送出処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3にかかる店舗システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3にかかる払戻処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4にかかる店舗システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4にかかる表示装置、商品受取部及び商品払戻部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5にかかる店舗システムの並列処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5にかかる店舗システムの他の並列処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態6にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態7にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態7にかかる選択受付処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態8にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態8にかかる選択受付処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態8にかかる表示装置の他の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態8にかかる表示装置の他の構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施の形態にかかる店舗システムの制御装置のハードウェア構成の例を示すブロック図である。 本発明の他の実施の形態にかかるバックヤードの構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施の形態にかかる送出情報の例を示す図である。 関連技術にかかる店舗システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態10にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態10にかかる表示装置の構成のうち、垂直電極を多ループ化した構成例を示す図である。 本発明の実施の形態10の動作の一例を示すフローチャートである。 1つのICカードを表示装置の所定の位置にかざした場合の例を示す図である。 本発明の実施の形態10の動作の一例を示すフローチャートである。 2つのICカードを表示装置の所定の位置にかざした場合の例を示す図である。 本発明の実施の形態10の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態10の動作の一例を示すフローチャートである。 2つのICカードを表示装置の同一の軸上にかざした場合の例を示す図である。 本発明の実施の形態10の動作の一例を示すフローチャートである。 1つのICカードを表示装置の所定の位置にかざした場合の例を示す図である。 X軸方向の信号電力の変化の一例を示す図である。 Y軸方向の信号電力の変化の一例を示す図である。 X軸方向の信号電力の変化の一例を示す図である。 Y軸方向の信号電力の変化の一例を示す図である。 本発明の実施の形態10にかかる表示装置の立体構成を模式的に表した組み立て図である。 本発明の実施の形態11にかかる店舗システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態11にかかる他の実施例の店舗システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態12にかかる情報アクセスシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態12にかかる他の実施例である情報アクセスシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態12にかかる情報アクセスシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態12にかかる他の実施例である情報アクセスシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態12にかかる情報アクセスシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態13にかかる表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態13にかかる表示装置のX側制御及びY側制御の回路図である。 本発明の実施の形態13にかかる送信増幅回路の素子レベルの回路図である。 本発明の実施の形態13にかかるフィルタ・整合・検出回路の素子レベルの回路図である。 本発明の実施の形態13にかかる表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態14にかかる情報アクセスシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態14にかかる情報アクセスシステムの他の実施例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態15にかかる位置検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態15にかかる位置検出処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態16にかかる位置検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態16にかかる位置検出処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態17にかかる位置検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態17にかかる選択情報対応付け処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態20にかかる位置検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態20にかかる位置検出装置の他の実施例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態20にかかる位置検出装置の他の実施例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態21にかかる位置検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態22にかかる位置検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態22にかかる選択受付処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態23にかかる位置検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態23にかかる選択受付処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態23にかかる位置検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態23にかかる位置検出装置の構成を示すブロック図である。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
<発明の実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1にかかる店舗システム100の構成を示すブロック図である。店舗システム100は、フロントヤード11と、バックヤード12とを備える。フロントヤード11は、購入者300から商品の選択を受け付け、当該選択された商品である購入商品を当該購入者へ引き渡す。フロントヤード11は、表示部111と、受付部112と、対応付け指示部113と、引渡部114とを有する。
表示部111は、複数の商品画像を表示する。受付部112は、表示された複数の商品画像に対応する商品のうち、購入者300が購入を希望する商品の選択を受け付ける。対応付け指示部113は、選択を行った購入者を識別する購入者識別情報を取得する。また、対応付け指示部113は、選択された商品を識別する商品識別情報と取得した購入者識別情報との対応付けを指示する。引渡部114は、選択した商品である購入商品を購入者300へ引き渡す。
バックヤード12は、フロントヤード11と隣接する。バックヤード12は、商品保管部121と、送出部122とを有する。商品保管部121は、複数の商品画像に対応する複数の商品を保管する。送出部122は、商品保管部121に保管された複数の商品の中から購入商品を引渡部114へ送出する。特に、送出部122は、対応付けられた商品識別情報と購入者識別情報とに基づいて商品保管部121から選択された商品を取り出し、当該取り出した商品を購入者300における購入商品として引渡部114へ送出する。
図2は、本発明の実施の形態1にかかる店舗システムの処理の流れを示すシーケンス図である。まず、フロントヤード11の表示部111は、複数の商品画像を表示する(S11)。ここで、表示部111により表示される各商品画像は、商品保管部121に保管された商品に対応するものである。次に、受付部112は、購入者300から商品の選択を受け付ける(S12)。そして、対応付け指示部113は、購入者300から購入者識別情報を取得する(S13)。その後、対応付け指示部113は、受け付けた商品を識別する商品識別情報と取得した購入者識別情報との対応付けを指示する(S14)。
そして、バックヤード12は、フロントヤード11から対応付けを取得する(S15)。続いて、バックヤード12の送出部122は、対応付けに基づいて商品保管部121から購入商品を取り出す(S16)。そして、送出部122は、購入商品を引渡部114へ送出する(S17)。その後、フロントヤード11の引渡部114は、購入商品を購入者300へ引き渡す(S18)。
このように、本発明の実施の形態1により、購入者300は、フロントヤード11において表示部111に表示された複数の商品画像の中から所望の商品を選択することができる。このとき、受付部112が商品の選択を受け付けると、対応付け指示部113は、購入者300から購入者識別情報を取得し、商品識別情報との対応付けを指示する。これにより、商品識別情報と購入者識別情報との対応付けがなされる。尚、対応付け処理自体は、フロントヤード11、バックヤード12又は外部で行われても構わない。そして、送出部122は、購入者単位に購入商品を取り出し、引渡部114は、即時に購入者単位に購入商品を引き渡すことができる。また、購入者300は、フロントヤード11から移動をすることなく、フロントヤード11内の引渡部114から購入商品を受け取ることができる。つまり、購入者の移動距離を最小限に抑えた上で、購入者により選択された商品を決済時に購入者ごとに即時に出力することにより、各購入者の利便性を高め、かつ、店舗側のコストを軽減することができる。
<発明の実施の形態2>
図3は、本発明の実施の形態2にかかる店舗システム200の構成を示すブロック図である。店舗システム200は、上述した店舗システム100の一実施例である。店舗システム200は、購入者300から2以上の商品の選択を受け付け、購入者単位に選択を受け付けた全ての購入商品をまとめて引き渡すものである。
但し、購入者300は、デバイス301を所持した状態で、購入を行うものとする。デバイス301は、自己を識別する購入者識別情報である購入者ID302が記憶された記憶媒体又は当該記憶媒体を含む電子機器である。デバイス301は、例えば、ICカード、携帯端末装置等である。
店舗システム200は、フロントヤード21と、バックヤード22とを備える。フロントヤード21は、購入者300が購入を希望する商品の選択を受け付け、実物の商品を引き渡すことができる場所を含む。一方、バックヤード22は、フロントヤード21に隣接しており、実物の商品を保管する場所である。従って、フロントヤード21には商品を保管する必要がない。また、バックヤード22に一般の購入者が入れないようにするため、フロントヤード21とバックヤード22の間に仕切りや壁があることが好ましい。
また、フロントヤード21は、フロントヤード21が有する装置類を保護する目的でテレビカメラや衝撃センサを配置することが望ましい。これにより、フロントヤード21において従業員を無人化することができる。バックヤード22は、実物の商品を保管すると共に、フロントヤード21での購入者300からの指示に基づき、購入者300が必要とする商品を購入者300毎に整理して購入者300に届ける役割を持つ。
フロントヤード21は、表示装置211と、商品情報IF(ユーザーインタフェイス)212と、購入者ID入力装置213と、商品受取部214と、商品情報記憶部215と、購入情報記憶部216とを有する。表示装置211、商品情報IF212、購入者ID入力装置213及び商品受取部214のそれぞれは、上述した表示部111、受付部112、対応付け指示部113及び引渡部114の一例である。そのため、実施の形態1と同等の機能については説明を省略する。
商品情報記憶部215は、商品画像41と商品ID42とを記憶する記憶装置である。商品画像41は、商品に対応する画像データである。商品画像41は、例えば、商品棚に陳列される実物の商品又は商品見本を撮影した画像である。商品ID42は、商品画像41に対応し、商品を識別する商品識別情報である。
購入情報記憶部216は、商品選択情報51と送出情報52とを記憶する記憶装置である。商品選択情報51は、商品識別情報と購入者識別情報とが対応付けられた情報である。商品選択情報51は、例えば、商品識別情報と購入者識別情報とが一対一に対応付けられた情報である。または、商品選択情報51は、一の購入者識別情報に対して当該購入者が選択した全ての商品の商品識別情報が対応付けられた情報であってもよい。図5は、本発明の実施の形態2にかかる商品選択情報51の例を示す図である。尚、ここでは、時刻単位に商品識別情報と購入者識別情報とが一対一に対応付けているものとする。但し、商品選択情報51の例は、これに限定されない。また、送出情報52は、購入者識別情報単位に、選択された2以上の商品に対応する各商品識別情報のリストである。図6は、本発明の実施の形態2にかかる送出情報52の例を示す図である。尚、ここでは、購入者識別情報にそれぞれ送出容器が対応付けられているものとする。但し、送出情報52の例は、これに限定されない。
尚、商品情報記憶部215と購入情報記憶部216とは、同一の記憶装置により実現することができる。また、商品情報記憶部215と購入情報記憶部216とは、フロントヤード21内に存在する必要はなく、例えば、バックヤード22内又はネットワークを介した接続されたコンピュータシステム内に存在していても構わない。特に、当該コンピュータシステムは、クラウド等で実現された複数のコンピュータ装置であっても構わない。
表示装置211は、例えば、ディスプレイ装置である。表示装置211は、商品情報記憶部215から複数の商品画像41を読み出し、読み出した複数の商品画像41を概ね実物大となるように画面に表示する。例えば、表示装置211の画面は、複数の商品画像41を概ね実物大に表示できるような画素を備えたものである。これにより、購入者300は、一般の店舗で商品を探すのと同様の感覚で商品を探すことができ、商品を見つけるまでの時間を短縮できる。また、店舗システム200は、購入者300の前には実物の商品がなく、かつ、選択した商品については実物の商品を受け取ることができるという半リアル半サイバーな環境と呼べる。しかし、表示装置211は、概ね実物大の商品画像を複数表示することで、現実の感覚に近い環境を提供するものといえる。よって、初めてこのような店舗に入る人であっても、現実の感覚で購買行動が取れるという効果を奏する。また、表示装置211が概ね実物大の商品画像を複数表示することで、購入者300が商品受取部214で実物の購入商品を手にした時、期待していた大きさなどの商品の特性からの差異が生じることを減らすことができる。そのため、払い戻しが生じる割合を減らすことができる。
そのため、表示装置211には、3D(3次元)表示が行える表示装置を用いるようにしてもよい。または、表示装置211には、裸眼式の3D装置を用いても構わない。これにより、不特定多数の購入者に対して受け入れ易い表示を実現できる。さらに、表示装置211には、近年発達しつつあるメガネ型ディスプレイを用いても構わない。これにより、メガネ型ディスプレイを装着した購入者300には、あたかも目の前に実物大の商品が存在するように認識することができる。
商品情報IF212は、購入者300から商品の選択を受け付ける。例えば、表示装置211がタッチパネル画面である場合、商品情報IF212は、表示装置211と一体となっているものとする。その場合、商品情報IF212は、購入者300が画面上に表示された商品画像のいずれかを指等で触れたことを検出し、当該商品画像に対応する商品が選択されたものとして受け付ける。そして、商品情報IF212は、選択を受け付けた商品に対応する商品ID42を商品情報記憶部215から読み出し、購入者ID入力装置213へ通知する。さらに、商品情報IF212は、購入者300から2以上の商品の選択を受け付けることができる。その場合、商品情報IF212は、受け付けた商品に対応する複数の商品ID42を商品情報記憶部215から読み出し、購入者ID入力装置213へ通知する。このとき、商品情報IF212は、商品の選択を受け付ける度に購入者ID入力装置213へ商品ID42を通知しても良い。または、商品情報IF212は、購入者300から選択完了の旨を受け付けた際に、受け付けた全ての商品ID42をまとめて購入者ID入力装置213へ通知しても良い。尚、商品情報IF212の代わりに、後述する購入者ID入力装置213が商品情報記憶部215から商品ID42を読み出しても構わない。
商品情報IF212は、複数の購入者から複数の商品の選択を受け付けることができる。そして、その結果、複数の商品選択情報51として購入情報記憶部216に格納される。商品選択情報51は、例えば図5の場合、ある時刻t1では購入者C−1が選択した行動であり、次の時刻t2では別の購入者C−2が選択したもの、次の時刻t3では、再び購入者C−1が選択した行動を示す。このように各購入者が選択行動をとる度に購入者識別情報と商品識別情報が関連づけられて商品選択情報51として登録するようにしてもよい。
購入者ID入力装置213は、購入者300が所持するデバイス301から購入者ID302を取得する。例えば、購入者ID入力装置213は、デバイス301との間で無線通信等を行う情報読み取り装置であり、購入者300がデバイス301をかざすことにより、デバイス301から購入者ID302を読み出す。または、購入者ID入力装置213は、キーボード等の汎用的な入力デバイスであり、購入者300が購入者ID302の内容を直にキーボードに入力することにより購入者ID302を受け付けてもよい。または、購入者ID入力装置213は、購入者ID302以外の情報を購入者300から取得しても構わない。例えば、購入情報記憶部216等に複数の購入者についてID及びパスワード等の情報と、店舗システム200内部で各購入者を識別する情報とを関連付けて格納しても構わない。この場合、購入者ID入力装置213は、購入者300からID及びパスワード等の情報を受け付け、認証された場合に、フロントヤード21は、以後、購入者300からの商品の選択を受け付けるようにしてもよい。
また、購入者ID入力装置213が購入者ID302を取得するタイミングは、購入者300が店舗システム200に来店した際であるか、購入者300が商品情報IF212に対して商品を選択する都度であるか、購入者300が全ての商品の選択を完了した後その他任意のタイミングでも構わない。ここで、購入者300が商品情報IF212に対して商品を選択する都度、購入者ID入力装置213が購入者ID302を取得する場合、購入者ID入力装置213は、表示装置211及び商品情報IF212と一体型であるとよい。
購入者ID入力装置213は、商品情報IF212から商品ID42を受け付ける。そして、購入者ID入力装置213は、受け付けた商品ID42と取得した購入者ID302とを対応付けて商品選択情報51を生成する。そして、購入者ID入力装置213は、生成した商品選択情報51を購入情報記憶部216に格納する。例えば、購入者ID入力装置213は、購入者300により商品が選択される度に当該選択された商品における商品ID42と取得した購入者ID302を対応付けて商品選択情報51として購入情報記憶部216へ格納する。または、商品情報IF212から複数の商品ID42をまとめて受け付けた際に、購入者ID入力装置213は、各商品ID42と一つの購入者ID302とをまとめて対応付ける。この場合、購入者ID入力装置213が対応付けた情報を送出情報52としても構わない。尚、購入者ID入力装置213は、少なくとも商品ID42と購入者ID302との対応付けを指示するもの又は商品選択情報51を購入情報記憶部216に格納する指示を行うものであればよい。その場合、当該対応付け処理を実行する処理部(例えば、対応付け処理部)は、フロントヤード21、バックヤード22又は上述したクラウド等に存在していればよい。そして、対応付け処理部は、購入者ID入力装置213からの指示に応じて商品選択情報51を生成し、購入情報記憶部216へ格納する。
図7は、本発明の実施の形態2にかかる選択受付処理の流れを示すフローチャートである。まず、商品情報IF212は、購入者300から商品の選択を受け付ける(S21)。次に、商品情報IF212は、選択された商品の商品識別情報を取得する(S22)。具体的には、商品情報IF212は、選択された商品の商品ID42を商品情報記憶部215から読み出す。そして、商品情報IF212は、読み出した商品ID42を購入者ID入力装置213へ通知する。
また、ステップS21の後、購入者ID入力装置213は、選択を行った購入者の購入者識別情報を取得する(S23)。具体的には、購入者ID入力装置213は、購入者300が所持するデバイス301から購入者ID302を読み出す。そして、ステップS22及びS23の後、購入者ID入力装置213は、商品識別情報と購入者識別情報とを対応付けて商品選択情報51を生成する(S24)。そして、購入者ID入力装置213は、生成した商品選択情報51を購入情報記憶部216へ格納する(S25)。
ここで、購入者300の実体験に近い行動としては、購入したい商品が見つかった時にかごに入れていく行動が挙げられる。これは、後で一括して精算する意味の他に、買いたい商品をとりあえず選んだ後に次の商品の吟味に入る意味もある。本発明の半リアル半サイバーな店舗においては、実物の商品はバックヤードにあり、代金の清算までの間、購入者300は実物を持ち運ぶ必要がない。代わりに、購入者300が商品の選択中に、上述した商品選択情報51がいずれかの場所で管理されていればよい。つまり、商品選択情報51は、購入者300が代金清算するまでの間に一時的に保持される必要がある情報である。商品選択情報51の保持管理する場所としては、上述したように、フロントヤード21又はバックヤード22の店舗内やクラウド等を含むインフラ側であるか、購入者300自身が所持するデバイス301内の記憶装置であっても構わない。
商品選択情報51をデバイス301内に保持管理する場合、購入者300は、購入したい商品を吟味し、適宜、選択済みの商品を追加又は削除することができる。その際、購入者ID入力装置213は、適宜、デバイス301に対して商品選択情報51の更新を行うようにするとよい。そして、購入者300が商品の選択の確定を行った場合、購入者ID入力装置213は、デバイス301から最終的な商品選択情報51を取得し、購入情報記憶部216に格納する。または、常に、商品選択情報51は、デバイス301内と購入情報記憶部216とに同期を取って保存されても構わない。バックアップのためである。
また、上述したように、購入者300が全ての商品を選択後に初めて商品選択情報51を確定させる場合、店舗システム200で扱う商品の多寡や後述する送出部222のスピードによっては、購入者300が商品受取部214で購入商品を受け取るまでに待ち時間が発生する場合もある。よって、購入者300が多様な商品を受け取るまでの時間を短縮することを考えると、購入者300が各商品の選択を行った時に、バックヤード22側に商品選択情報51を送り、バックヤード22の送出部222がほぼ同時に、商品保管部221から選択した商品の取り出しを開始するか、またはその準備を始めることが好ましい場合がある。この場合、この段階で購入の最終処理を行うかどうかは別にして、購入者300の購入者ID302をバックヤード22側に送ることが好ましい。このような方法として、購入者300が個人のICカードを持っており、これを買いたい商品画像の上にタッチすることで、かごに入れるのと等価の処理を行う。つまり、店舗システム200としては、購入者300がタッチした商品画像の商品の商品ID42を認識するとともに、購入者300の購入者ID302を読み取り、両IDを対応付けながら商品選択情報51として購入情報記憶部216に一時保存する。ここで、購入者ID302を読み取る装置が購入者ID入力装置213である。また、購入者300がタッチした商品画像を識別するために、商品情報IF212を用いる。
バックヤード22は、商品保管部221と、送出部222とを備える。商品保管部221及び送出部222は、上述した商品保管部121及び送出部122の一例である。尚、バックヤード22の詳細については、図4を用いて後述する。
商品受取部214は、送出部222から送出され、購入商品が搭載された送出容器を受け取り、購入者300ごとに購入商品を引き渡す。
図4は、本発明の実施の形態2にかかるバックヤード22の構成を示すブロック図である。バックヤード22は、商品棚68a及び68bと、入荷返品手段63a及び63bと、出荷手段64と、送出容器65x、65y及び65zと、一時待機場所66と、バックヤード端末67とを備える。
送出容器65x、65y及び65zは、購入者300により選択された実物の商品を搭載するためのかご等の容器である。
商品棚68aには、実物の商品61aが複数搭載され、送り出し手段62aにより商品61aを商品棚68aの外の送出容器へ送り出すことができる。同様に、商品棚68bには、商品61aとは異なる商品種別の商品61bが複数搭載され、送り出し手段62bにより商品61bを商品棚68bの外の送出容器へ送り出すことができる。尚、送り出し手段62a及び62bは、ベルト等で実現可能である。
入荷返品手段63a及び63bは、それぞれ、商品61a及び61bが入荷された際又は購入者から商品が返品された際に、商品棚68a及び68bに対して商品61a及び61bを搭載する手段である。
一時待機場所66は、商品受取部214へ送出前の送出容器65x、65y及び65zを一時的に待機する領域である。一時待機場所66には、商品が未搭載の送出容器を待機させても構わない。
出荷手段64は、商品が未搭載の送出容器の待機場所(不図示)から商品棚68a及び68bの前を経由して商品受取部214までを一以上のラインでつないだベルト等である。出荷手段64は、送出容器65x、65y及び65zを移動させる手段である。
バックヤード端末67は、購入情報記憶部216へのアクセスを行い、商品棚68a及び68bから購入者300により選択された商品61a及び61bを取り出し、取り出した商品を商品受取部214へ送出する処理等を制御するコンピュータ装置である。具体的には、バックヤード端末67は、入荷返品手段63a及び63bと、出荷手段64と、送り出し手段62a及び62bとを制御する。例えば、ある購入者300が商品61aを選択した場合、バックヤード端末67は、当該購入者300から取得した購入者ID302に対応する送出容器65xを特定する。そして、バックヤード端末67は、出荷手段64を制御して送出容器65xを、商品61aが搭載された商品棚68aの前まで移動させる。その後、バックヤード端末67は、商品棚68aの送り出し手段62aを制御して、商品61aを送り出し、送出容器65xに搭載する。そして、バックヤード端末67は、出荷手段64を制御して、送出容器65xを一時待機場所66又は商品受取部214へ移動させる。
尚、商品保管部221は、例えば、商品棚68a及び68bに対応するものとすることができる。また、送出部222は、例えば、バックヤード端末67、出荷手段64並びに送出容器65x、65y及び65z等を用いて実現することができる。また、バックヤード端末67は、外部のクラウド等のコンピュータシステムにより実現されても構わない。その場合、当該コンピュータシステムもバックヤード22に含まれる。
送出部222は、対応付けられた各商品の商品ID42と購入者ID302とに基づいて商品保管部221から選択された全ての商品を取り出し、当該取り出した全ての商品をまとめて商品受取部214へ送出する。特に、送出部222は、購入情報記憶部216から商品選択情報51を読み出し、購入者ID302単位に商品ID42をまとめて送出情報52として購入情報記憶部216へ格納する。
また、送出部222は、購入者ID入力装置213により商品選択情報51が購入情報記憶部216へ格納される度に、商品選択情報51を読み出し、送出情報52を更新し、送出情報51が更新される度に、当該更新された送出情報51に基づいて商品保管部221から選択された商品を取り出すようにしてもよい。
図8は、本発明の実施の形態2にかかる送出情報生成処理の流れを示すフローチャートである。以下では、適宜、図5及び図6の例を参照して説明する。まず、送出部222は、購入情報記憶部216から商品選択情報51を読み出す(S31)。例えば、送出部222は、時刻t1〜t3のそれぞれに対応付けられた商品選択情報51を購入情報記憶部216から読み出す。
次に、送出部222は、購入者識別情報単位に商品識別情報をまとめて送出情報52を生成する(S32)。具体的には、送出部222は、読み出した複数の商品選択情報51について購入者識別情報によりソートし、ソート後の前後の商品選択情報51で購入者識別情報が共通する場合に、それぞれの商品識別情報をまとめて一つの送出情報52として生成する。例えば、時刻t1及びt3における購入者識別情報は、"#C−1"で共通するため、購入者識別情報"#C−1"について商品識別情報"#m−12345"と"#m−12321"とを同一の送出情報52に含める。尚、ここでは、購入者識別情報"#C−1"は、送出容器"B1"に対応付けられている。そのため、送出情報52は、送出容器"B1"に搭載すべき商品をまとめたものといえる。
その後、送出部222は、生成した送出情報52を購入情報記憶部216へ格納する(S33)。これにより、以後、送出部222は、送出情報52に基づいて各送出容器に対して、各送出容器に対応する購入者が選択した購入商品を搭載することができる。
すなわち、バックヤード端末67は、商品選択情報51に基づいて購入者毎のソーティングを行う。当該ソーティングの結果、生成される送出情報52の例が上述した図6である。例えば、購入者C−1が選択した商品の識別情報が購入者識別情報と紐付けされる形で整理される。このように購入者毎に選択した商品を整理することで、バックヤード22で動作する送出容器65x等に入れるべき商品が特定される。例えば、購入者C−1が選択した商品の実物は、バックヤード22内の送出容器"B1"に順次、搭載される。これらは購入者の選択行動と並行して行うことで、購入者が商品を受け取る際の待ち時間を短縮することができる。そのため、バックヤード端末67に必要な情報は、出荷手段64、送り出し手段62a及び62bを制御するための送出情報52である。つまり、購入情報記憶部216には、最低限、送出情報52が格納されていればよい。言い換えると、商品選択情報51等の情報は、クラウド内のコンピュータシステムや、購入者300が所持するデバイス301の一例である携帯端末などに格納されていても構わない。但し、上記待ち時間の観点では、購入者の選択行動毎に送出情報52がリアルタイムに更新されることが好ましい。
図9は、本発明の実施の形態2にかかる送出処理の流れを示すフローチャートである。まず、送出部222は、購入情報記憶部216から送出情報52を読み出す(S41)。次に、送出部222は、購入者識別情報に対応する送出容器を特定する(S42)。すなわち、送出部222は、送出情報52に含まれる購入者識別情報から、送出容器を特定する。例えば、バックヤード22には、複数の送出容器が備えられており、出荷手段64により移動可能な状態で待機しているものとする。そして、バックヤード端末67は、商品が未搭載の送出容器の中からいずれかの送出容器を選択することにより、当該購入者識別情報に対応する送出容器を特定する。そして、送出部222は、特定した送出容器を商品棚へ移動する(S43)。すなわち、送出部222は、送出情報52に含まれる商品識別情報に対応する各商品が搭載された商品棚へ送出容器を移動する。その後、送出部222は、購入商品を商品棚から送出容器へ格納する(S44)。
そして、送出部222は、購入者が決済したか否かを判定する(S45)。例えば、購入者300が商品情報IF212に対して商品の選択を確定させたか、又は、商品受取部214に対して自己の購入者ID302を入力したか等を、フロントヤード21からの通知の有無等で判定する。
ステップS45により購入者が決済した場合、送出部222は、当該送出容器を商品受取部214へ移動する(S46)。また、ステップS45により購入者が未だ決済していない場合、送出部222は、当該送出容器を一時待機場所へ移動する(S47)。
または、バックヤード端末67は、商品保管部221から取り出した購入商品を購入者ごとに保持し、商品受取部214において購入者ID302の入力を受け付けた場合に、保持された購入商品の中から当該入力された購入者ID302に対応する購入商品を商品受取部214へ送出するようにしてもよい。
例えば、購入者の最初の選択行動によって、バックヤード端末67は、出荷手段64により送出容器65xを移動させる。そして、購入者により選択された商品61aが搭載された商品棚68aの前に送出容器65xが到着すると、バックヤード端末67は、送り出し手段62aにより商品61aを押し出して送出容器65xの中に入れる。その後、購入者の購買行動によっては、遅れて購買を開始した別の購入者の方が先に全ての購入を終える可能性もある。このような場合、バックヤード端末67は、先に購買を開始した購入者に対応する送出容器65xを一時待機場所66に移動させて、待機させる。
また、表示装置211が商品種別ごとに商品画像を表示する場合、商品棚68a及び68bを含む複数の商品棚は、商品種別ごとに存在することが望ましい。例えば、仮想的な商品の売り場単位に、バックヤード22における実際の商品棚が存在することが望ましい。そして、複数の商品棚を経由する出荷手段64のルートは、表示装置211に表示される商品種別の順序に対応したものであることが望ましい。例えば、フロントヤード21の表示装置211上に表示される仮想的な売り場において、入り口付近に保存品売り場があり、次に生鮮品売り場あるような配置であるものとする。この場合、購入者の動線に合わせてバックヤード22の出荷手段64のルート上の最初に保存品、次に生鮮品の商品棚を経由することが望ましい。そして、バックヤード端末67は、表示装置211に表示されている商品種別に応じて出荷手段64を制御して送出容器を適宜、対応する商品種別の商品棚の前へ移動させるとよい。そして、購入者の選択行動の終了の合図を元にして、出荷手段64は、送出容器を商品受取部214に送り出す。
図10は、本発明の実施の形態2にかかる一時待機後の送出処理の流れを示すフローチャートである。まず、送出部222は、送出情報52が更新されたか否かを判定する(S51)。例えば、送出部222は、購入情報記憶部216を参照して、各送出情報52が前回のアクセス時に比べて追加、変更、削除されたか否かを判定する。
ステップS51により送出情報52が更新されたと判定した場合、送出部222は、一時待機済みの送出容器を一時待機場所66から移動して送出処理を行う(S52)。すなわち、送出部222は、出荷手段64を制御して、一時待機場所66から該当する送出容器を移動させ、図9のステップS43以降を実行する。
ステップS51により送出情報52が更新されていないと判定した場合、送出部222は、ステップS45と同様に、購入者が決済したか否かを判定する(S53)。ステップS53により購入者が決済した場合、送出部222は、一時待機済みの送出容器を一時待機場所66から商品受取部214へ移動する(S54)。
以上のことから、本発明の実施の形態2により、購入者300から2以上の商品の選択を受け付けた場合でも、購入者単位に、選択を受け付けた全ての購入商品をまとめて引き渡すことができる。
<発明の実施の形態3>
上述した店舗システム200では、購入者300がフロントヤード22内で購入を希望する商品を選択する中で、一度購入を決めた商品の選択をクリアしたい場合があり得る。そのため、店舗システム200では、代金の支払い処理は最後に行うことが好ましい。ここで、代金の支払いに関しては、購入者300が実物の商品を手にする前に行うか後に行うかの2通りが考えられる。無人店舗やそれに近い店舗を構成する場合であって代金の支払いを商品の受取後とする場合、代金を払わずに商品が持ち逃げされる危険性がつきまとう。このような店舗では、代金の支払いを受けた後で実物の商品の提供を行うことが好ましい。商品受取部214は、購入者300が商品選択の時に使用したICカード等のデバイス301を用いて、購入者ID302の入力を受け付ける。この時、このICカードがプリペイド式などの電子マネーであれば、そのまま代金の引き落としを行う。あるいは現金等による支払いを受ける場合も考えられる。その処理をもって、商品受取部214は、購入者300における購入商品をフロントヤードの受取窓口に送出する。その時問題となるのは購入者300が期待と異なる商品を購入してしまった時の処置である。そこで、本発明の実施の形態3にかかる店舗システム200aは、購入者が商品を払い戻しできる商品払戻部217を含むものである。
図11は、本発明の実施の形態3にかかる店舗システム200aの構成を示すブロック図である。店舗システム200aは、上述した実施の形態2にかかる店舗システム200に商品払戻部217を追加したものである。尚、その他の構成は、図3と同等であるため、詳細な説明を省略する。
商品払戻部217は、購入者300による購入商品に対する代金の支払い及び商品受取部214による当該購入商品の引き渡し後に、当該購入商品を受け付け、当該受け付けた商品の検査に異常がない場合、購入者300へ当該商品に対する代金の払い戻しを行う。また、本発明の実施の形態3にかかる送出部222は、検査に異常がない商品を商品保管部221へ再保管する。
例えば、購入者300が代金の支払いを終え、実物の購入商品を手にした後、払い戻しを希望した場合、購入者300は、送出容器に払い戻したい商品をそのまま残して商品払戻部217にある返却窓口に送出容器を投入する。つまり、商品払戻部217は、購入者300から代金支払い済みの購入商品の少なくとも一部を受け付ける。
このとき、商品払戻部217は、受け付けた購入商品に張られたバーコードやRFIDなどから、その商品の商品識別情報を得ると共に、カメラや重量などから商品の状態をチェックする。チェックした上で問題がないと分かった場合に、商品払戻部217は、ICカードによる購入者識別情報の入力を促し、購入者300からデバイス301を介して購入者ID302を取得する。そして、商品払戻部217は、一定時間前に店舗システム200aにおける商品を購入した購入者であることを確認する。その後、商品払戻部217は、電子マネーあるいは現金等による代金の払い戻しを行う。
図12は、本発明の実施の形態3にかかる払戻処理の流れを示すフローチャートである。尚、当該払戻処理は、少なくともステップS65〜S69を含むものであればよい。まず、店舗システム200aは、購入者300から代金を受け取る(S61)。次に、商品受取部214は、バックヤード22から購入商品を受け取る(S62)。そして、商品受取部214は、購入者300へ購入商品を引き渡す(S63)。
このとき、店舗システム200aは、購入者300から商品確認結果を受け付ける(S64)。購入商品が購入者300の希望するものでなかった場合、商品払戻部217は、購入者300から商品の返品を受け付ける(S65)。そして、商品払戻部217は、受け付けた商品を検査する。ここで、商品払戻部217は、商品の検査結果に問題がないか否かを判定する(S66)。
ステップS66により商品の検査結果に問題がないと判定した場合、商品払戻部217は、購入者300に対して代金の払い戻しを行う(S67)。尚、このとき、商品払戻部217は、購入者300から予め購入者ID302を受け付け、返品された商品が当該購入者により一定時間内に購入されたものであることを確認することが望ましい。併せて、商品払戻部217は、当該商品をバックヤード22の送出部222へ転送する(S68)。これに伴い、送出部222は、転送された商品を商品保管部221へ再保管する。但し、送出部222は、必ずしも返品された商品を再保管しなくても構わない。また、ステップS66により商品の検査結果に問題があると判定した場合、商品払戻部217は、購入者300に対して返品不可の旨を応答する(S69)。併せて、商品払戻部217は、購入者300に対して返品として受け付けた商品を戻す。
<発明の実施の形態4>
上述した実施の形態2又は3では、フロントヤードに実物の商品を置く必要が無く、代わりに概ね実物大に相当する商品画像を表示する。そこで、本発明の実施の形態4では、フロントヤードにおける商品画像等の表示を含む商品情報の提供の仕方に関する実施例を示す。
図13は、本発明の実施の形態4にかかる店舗システム200bの構成を示すブロック図である。店舗システム200bは、上述した図3の店舗システム200のフロントヤード21に改良を加えたフロントヤード21bを備える。フロントヤード21bは、関連情報出力装置218をさらに備えるものである。尚、フロントヤード21bは、図3の購入情報記憶部216を含むものであるが、図示を省略している。また、フロントヤード21bは、上述した実施の形態3にかかる商品払戻部217を含むものであっても構わない。以下では、実施の形態2又は3との違いを中心に説明し、その他の部分については、説明を省略する。
商品情報記憶部215aは、商品代表画像41a、商品ID42、商品関連情報43、高度専門職業人画像44、店員画像45及び購入支援情報46を記憶する。商品代表画像41aは、商品画像41の一例であり、当該商品を代表する画像であり、例えば、商品の正面や全体が撮影された画像である。商品ID42は、商品代表画像41aに対応付けられている。
商品関連情報43は、商品代表画像41aに対応し、商品代表画像41aに対応する商品に関連する情報である。商品関連情報43には、その商品のサイズや重さ、デザイン、熟成度、賞味期限などの商品特性情報が含まれる。商品関連情報43は、1つの商品代表画像41aに対して複数の情報が対応付けられていても構わない。商品関連情報43は、詳細画像431や物理量ID432等を含む。詳細画像431は、該当する商品における側面や裏面又はラベル部分のみ等を示す画像である。また、詳細画像431は、実物の商品を様々な角度から撮影した各画像であってもよい。また、詳細画像431は、動画を構成する複数の画像であってもよい。物理量ID432は、商品に関連した視覚、聴覚、臭覚、味覚又は触覚のいずれかを刺激する物理量を特定する情報である。尚、商品関連情報43は、その他後述する様々な情報を含むものである。
高度専門職業人画像44は、医薬品など対面販売が必要な商品を販売する者に対応する画像である。店員画像45は、購入者300との接客を行う店員に相当する画像である。購入支援情報46は、フロントヤード21bの操作方法等の購入者300による商品の購入を支援するための各種情報である。
表示装置211は、複数の商品代表画像41a及び詳細画像431を表示する。また、表示装置211により表示される商品代表画像41a及び詳細画像431は、商品入荷時に当該商品を撮影した画像であるとよい。例えば、バックヤード22の入荷返品手段63a及び63bは、入荷した商品を商品棚68a及び68bに搭載する前に、各商品をカメラ等で撮影する機能を有しても良い。そして、入荷返品手段63a及び63bは、入荷時に撮影した画像を商品代表画像41a又は詳細画像431として商品情報記憶部215aへ格納するとよい。
例えば、商品がくだもの、野菜、魚、肉などの生鮮品である場合、その特性もバリエーションがある。そして、生鮮品の場合、商品種別が同じであったとしても、個別に状態が異なる。そこで、表示装置211が商品入荷時に撮影された画像を表示することにより、購入者300は、一つ一つの実物の商品の状態を確認することにより、当該商品を購入するか否かを判断することができる。また、購入者300は、同一商品内でも相対的な商品の状態により、購入する商品を選択することができる。これにより、購入者300の商品選択をより効果的に支援することができる。
商品情報IF212aは、購入者300から表示装置211に表示された商品代表画像41aに対応する商品に関連する商品関連情報43の出力要求を受け付け、商品関連情報43を表示装置211等に出力させる。これにより、購入者300が商品代表画像41aに対応する商品について具体的な各種情報を得ることができ、購入者300の商品選択をより効果的に支援することができる。
例えば、購入者300は、実物大相当の商品画像を見ながら、自分が買いたい商品を見つけていく。買いたいと思われる商品の画像に目がとまると、通常、購入者300はその商品の特性について知りたくなる。このように、購入者300が商品に関して知りたい情報を得ようとした時に、商品情報IF212aは、購入者300と店舗システム200b(クラウドなど遠隔地に置かれたサーバを含む)とのインタフェイスをとる。購入者300はこのようなインタフェイスから、例えば実物の商品の裏に書かれたラベルを読み取り、当該商品の詳細情報を得ることができる。表示装置211は、一定時間、商品関連情報43を表示した後、次の購入者300のために、もとの商品代表画像41aに戻して表示することが好ましい。
特に、商品情報IF212aは、表示装置211において商品代表画像41aが表示されている際に、購入者300から商品関連情報43の出力要求として当該商品の詳細画像431の表示要求を受け付けた場合、表示装置211に対して商品代表画像41aに代えて詳細画像431を表示させる。また、表示装置211は、商品代表画像41aに対応する複数の詳細画像431の一部又は全てを並べて表示するとよい。このように、表示装置211がこれらの商品特性情報を購入者300に提示することにより、購入者300の商品選択をより効果的に支援することができる。
また、商品情報IF212aとして、タッチパネルのような指で画面に接触した時の情報を使う以外に、購入者300の手の動きをベクトル量などの数値に変換する構成、さらには顔の動きや目の動き、体の動きを数値化する構成も考えられる。例えば、指で円を描く行動をとることで、表示装置211内の商品画像を回転させる。または、両手の間隔を拡げるジェスチャーをとることで、商品画像を拡大できるようにするようにしてもよい。このようなジェスチャーと画像の変化の関係は、可能な限り実際の体験に近い取り決めを行うことが好ましい。商品情報IF212aは、このようなジェスチャーの入力手段として、超音波センサやカメラや赤外線送受光装置を用いることができる。つまり、商品情報IF212aは、購入者300の動作を所定のベクトル量に変換し、当該変換されたベクトル量に応じて商品関連情報43を出力させる。
また、商品情報IF212aは、購入者300からの商品関連情報43の出力要求を受け付け、商品関連情報43として前記商品に関連した視覚、聴覚、臭覚、味覚又は触覚のいずれかを刺激する物理量を出力させる。この情報の出力は、購入者300に対して可能な限り実体験に近い商品特性を供与することが好ましい。ここで、商品関連情報43の出力先としては、表示装置211以外に関連情報出力装置218が挙げられる。関連情報出力装置218は、物理量ID432に基づき、具体的に視覚、聴覚、臭覚、味覚又は触覚のいずれかを刺激する物理量を生成し、購入者300に対して出力する専用装置である。
例えば、関連情報出力装置218が物理量ID432に基づいて音を出力する専用装置であるものとする。また、商品情報記憶部215aには、スイカを叩いたときに発する音を特定するための物理量ID432が格納されており、個別のスイカの商品ID42に物理量ID432が対応付けられているものとする。このとき、商品情報IF212aは、購入者300からスイカの熟成度に関する商品関連情報43の出力要求を受け付け、入荷したスイカの熟成度や糖度や密度に関係づけした音を特定する物理量ID432を商品情報記憶部215aから選択する。そして、商品情報IF212aは、関連情報出力装置218へ物理量ID432を通知する。関連情報出力装置218は、物理量ID432に基づいて当該スイカを叩いたときに発する音に近い音を発生させる。
また、関連情報出力装置218が物理量ID432に基づいてにおいを出力するにおい合成装置であるものとする。また、商品情報記憶部215aには、香水や入浴剤などの商品ID42に対応付けてにおいを特定する物理量ID432が格納されているものとする。このとき、商品情報IF212aは、購入者300から香水や入浴剤に関する商品関連情報43の出力要求を受け付け、対応する物理量ID432を商品情報記憶部215aから選択する。そして、商品情報IF212aは、関連情報出力装置218へ物理量ID432を通知する。関連情報出力装置218は、物理量ID432に基づいて当該商品におけるにおいを出力する。これにより、香水や入浴剤などにおい特性を重視する商品であっても、購入者300に嗅覚による商品の選択をさせることができる。尚、味覚や触覚に関しては、味覚や触覚に対して刺激を与える関連情報出力装置218を配置しておき、選んだ商品に基づいた味覚、触覚情報を出力させて購入者300に提供することも考えられる。
また、購入者300が所持するデバイス301aは、購入者ID302に加え、表示部303を備えるものであってもよい。その場合、商品関連情報43の出力先が、表示部303であってもよい。
例えば、商品関連情報43が下着のサイズを示す場合、商品情報IF212aは、デバイス301aへ商品関連情報43を送信する。そして、デバイス301aは、表示部303に下着のサイズを表示する。このように、下着のサイズなどの情報は、他の人に見られることを望まないものであるため、メインの表示装置211に表示しにくい。そこで、購入者300が所持する携帯端末等に表示させることで、購入者300は自分だけが見たい情報を気兼ねなく確認することができる。
また、表示装置211の画面サイズが限られている場合、通常は、表示装置211に商品代表画像41aを表示させ、商品情報IF212aが購入者300から出力要求を受け付けた場合、商品情報IF212aは、表示装置211の表示を詳細画像431に切替えさせ、詳細画像431の選択を受け付けることにより商品ID42を特定しても構わない。本発明では、購入者300が商品受取部214で実物の購入商品を取得した時の顧客満足を実現するために、通常は、表示装置211に概ね実物大に相当する商品画像を表示するが、商品特性が微妙に異なる商品である場合には、商品代表画像41a又は詳細画像431を実物より小さく表示するようにしてもよい。
さらに、商品情報IF212aは、購入者300から商品の表示角度等の3次元情報を含めた表示要求を受け付けた場合、当該3次元情報に基づいて該当する詳細画像431を商品情報記憶部215aから特定し、表示装置211に表示させるとよい。これにより、購入者300は、立体構造の見たい所を見せるようにすることができる。
また、商品がスイカ等である場合、詳細画像431が商品の中身を示すものが望ましい。これにより、購入者300は、購入前にスイカの中の色や密度を見ることができ、あらかじめ商品の特性を知ることができる。よって、購買した結果に対する顧客満足を得ることができる。
さらに、購入者300における身長、体重、年齢、性別、好み、病気、予算などの情報やその家族に関する情報(以下、「購入者特性情報」と呼ぶ。)がデバイス301aに予め登録されている場合、商品情報IF212a又は購入者ID入力装置213は、デバイス301aから購入者特性情報を取得しても構わない。そして、商品情報IF212aは、取得した購入者特性情報に基づいた商品関連情報43を商品情報記憶部215aの中から選択すると良い。この場合、商品情報IF212a又は購入者ID入力装置213は、購入者300における商品選択の初期の段階に購入者特性情報を取得するとよい。
例えば、購入者300が特定のアレルギー物質を含む商品を除外した商品選択をする必要がある場合、商品情報IF212aは、表示装置211に表示されている商品代表画像41a又は詳細画像431の中にアレルギー物質を持つ商品が存在する場合、表示装置211に警告を表示するか、当該画像自体の表示を制限するとよい。また、購入者300が肥満や糖尿病によりカロリー制限を必要とする場合には、商品情報IF212aは、カロリーの高い商品選択に対して警告を出力させることが望ましい。
さらに、商品が衣服等であり、商品情報IF212aがデバイス301aから購入者300の衣服のサイズを取得できた場合、商品情報IF212aは、購入者300の体型に合わせたサイズに対応する商品代表画像41a等を表示装置211に表示することが望ましい。または、デバイス301aに衣服のサイズが登録されていない場合であっても、フロントヤード21bに購入者300の体型等を検出するカメラ等の検出手段を有する場合、当該検出手段は、購入者300の体型や性別を検出し、商品情報IF212aが適切な商品サイズやデザインを選択することもできる。
この場合、検出手段が購入者300の年齢を推定することにより、たばこや酒類など年齢確認が必要な商品の選択に際しても、商品情報IF212aは、表示装置211の制御を適切に行うことができる。
表示装置211は概ね実物大に相当する複数の商品画像を表示するため、その大きさは大きな物となる。但し、購入者300が商品画像を見る必要があるため表示装置の高さには制限がある。つまり、通常の店舗において実物の商品が置かれている棚の高さ程度に、表示装置301の高さをすることが好ましい。そのため特に多くの種類の商品を扱う店舗システム200bでは、それを表示する表示装置211の幅は広くなる。
そこで、表示装置211は、商品種別単位に複数の商品画像の表示を切り替えるとよい。これにより、表示装置211の大きさの制限を解決し、小型の表示装置211を用いることができる。例えば、フロントヤード21b内の仮想的な売り場が酒類である場合、ある時は日本酒を表示し、別のある時はワイン、別のある時は洋酒というように、表示装置211の表示を切り換えることが望ましい。ここで、表示の切り替えは、一定時間毎に自動で切り換えることもできれば、購入者300自身で切り換えるようにすることもできる。
また、店舗システム200bの所在地によっては、来客数が全般的に多い場合や、特定の時間帯に来客数が多くなる場合もある。この場合、上述した表示の切り替えを行わない方がよい場合もある。これは購入者のすぐ隣に別の購入者が同じ売り場の商品を見ている時に、ある購入者の操作で表示の切り替えがされると他の購入者の商品選択の妨げになる場合があるからである。このような場合は購入者による表示の切り替えを禁止することも考えられる。あるいは、その購入者の正面のある範囲のみに、購入者による表示の切り替えを限定することも考えられる。あるいは、あるエリアは表示の切り替えを禁止して、別のエリアで表示の切り替えを許可することもできる。
このように、表示装置211の表示内容を切り替えることにより、表示装置211を効率的に用いることができる。これにより、店舗システム200bの店舗面積を有効活用し、混雑時により多くの購入者の購買を処理することが可能となる。
図14は、本発明の実施の形態4にかかる表示装置211、商品受取部214及び商品払戻部217の構成例を示すブロック図である。売場領域71a、71b及び71c並びに店員画像721は、表示装置211の一例である。購入者ID入力手段722と、商品受取口723とは、商品受取部214の一例である。購入者ID入力手段724及び商品払戻口725は、商品払戻部217の一例である。
売場領域71a、71b及び71cは、それぞれ特定の商品種別における売り場に相当する領域である。売場領域71aには、複数の商品画像711aと、高度専門職業人画像712aが表示される。ここでは、購入者300aが売場領域71aで商品の選択等を行っているものとする。また、売場領域71bには、複数の商品画像711bが表示される。ここでは、購入者300bが売場領域71bで商品の選択等を行っているものとする。売場領域71cには、複数の商品画像711cが表示される。ここでは、購入者300c及び300dが売場領域71cで商品の選択等を行っているものとする。
表示装置211として、LCDやPDP、ELD、FED、薄型CRT、背面や正面から投影するプロジェクタなど様々なディスプレイが使用できる。多くの商品画像を表示するため、表示装置211は、1台あたりのコストが低いだけでなく、1台で表示できる面積が広いことも好ましい。表示装置211に供給する映像信号ラインや、映像信号を生成する映像生成装置の数も、ディスプレイの数に比例するからである。それでも、1台で表示できる面積には限界があるので、複数のディスプレイをつなぎ合わせて表示装置211を構成する場合もある。
また、表示装置211として、メガネ型ディスプレイを使用することもできる。このようなメガネ型ディスプレイとしては、メガネのように目の前に装着した液晶装置やレーザー装置によって目に入る光を変化させて視覚として情報を送る手段である。購入者個人が所有するこのようなメガネ型ディスプレイを使って、店舗側が供給する映像を映し出し、購入者が商品の選択行動をとることができる。あるいは店舗側がこのようなメガネ型ディスプレイを購入者に貸し出しても良い。このようなディスプレイを用いても、購入者がフロントヤード21bにおいて、商品の選択行動をするという観点で本発明の実施の形態4にかかる店舗システム200bに含まれることは言うまでもない。
さらには、商品情報IF212aや購入者ID入力装置213に関しても、このようなメガネ型ディスプレイや、それに装着されたカメラやセンサなどを用いて、購入者が店舗側に情報を送る方法も考えられる。このような場合でも、購入者がフロントヤード21bにおいて、商品の選択行動をするという観点で本発明の実施の形態4にかかる店舗システム200bに含まれることは言うまでもない。
医薬品などにおいては、薬剤師などの高度専門職業人が店舗にいる必要がある場合がある。高度専門職業人画像712aは、このような場合に用いられる。すなわち、商品情報IF212aは、表示装置211に表示される商品画像に対応する商品が高度専門職業人による販売を必要とする商品である場合、表示装置211に対して当該商品画像と共に当該高度専門職業人画像44を表示させ、購入者300aとの間で当該商品に関する情報の通信を仲介する。実際の高度専門職業人は、バックヤード22に待機しており、高度専門職業人画像712aは、動画像等であっても構わない。そして、高度専門職業人画像712aに加え、フロントヤード21bに備えられたマイク、スピーカ、カメラ等により、購入者300aと店員との会話を含むリアルタイムな通信を実現しても構わない。さらに、法的制約が許せば実際の高度専門職業人が遠隔地にいることもできる。
これによって、購入者300aは病気の症状などに適合した医薬品を選択することができる。また、医師が書いた処方箋データ等の医療情報を購入者300aが商品情報IF212a等を通じてバックヤード22へ送り、高度専門職業人である薬剤師がその医療情報を見て薬をバックヤード22で調合して商品受取部214に送り出す方法も考えられる。また、法的制約が許せば、この高度専門職業人による対応を、医療情報にアクセスして認識や判断ができるコンピュータプログラムによって動作する人工知能を用いることもできる。
購入者ID入力手段722は、購入者ID入力装置213であってもよく、少なくとも商品受取部214において購入商品を引き渡す際に照合するための購入者ID302の入力を受け付ける。商品受取口723は、実物の商品をバックヤード22から受け取り、購入者300a〜300dに対して引き渡すための受取口である。
店員画像721は、商品情報記憶部215aに格納された店員画像45が表示装置211により画面に表示された画像である。店員画像721は、商品受取部214における購入商品の引き渡しや商品払戻部217における返品の受け付け等において対応する店員に相当する画像である。店員画像721は、アニメーション等の動画像であるか、バックヤード22に待機している実際の店員の動画像であってもよい。また、店員画像721に加え、フロントヤード21bに備えられたマイク、スピーカ、カメラ等により、購入者300と店員との会話を含むリアルタイムな通信を実現しても構わない。
そして、店員画像721、購入者ID入力手段722及び商品受取口723は、連携して、購入者が自ら選んだ商品を正確に購入者に提供するとともに商品の代金を得ることができる。例えば購入者300aが店員画像721の前に立つと、フロントヤード21bでは、文字や音声により購入者300aに対して購入者ID302の提示を求める。そこで、購入者300aはそれに対してICカード等のデバイス301aを、購入者ID入力手段722にかざす。ICカード又は現金による支払いを経て、バックヤード22は、購入者300aが購入した商品が搭載された送出容器を商品受取口723へ送り出す。ここで、店員による対応を、コンピュータプログラムなどによって動作する人工的な画像や音声認識、音声合成手段を用いて実現しても構わない。
購入者ID入力手段724は、購入者ID入力装置213であってもよく、少なくとも商品払戻部217において商品の払戻を行う際に照合するための購入者ID302の入力を受け付ける。商品払戻口725は、商品の返品を購入者300a〜300dから受け付け、代金の払戻を行う。尚、購入者ID入力手段722と購入者ID入力手段724及び商品受取口723と商品払戻口725はそれぞれ同一のものを用いても構わない。
具体的には、購入者300a等が購入商品の払い戻しを希望する場合、購入者300a等は購入者ID入力手段724に当該商品の購入時に使用したICカードをかざす。購入者ID入力手段724は、当該ICカードから購入者ID302を取得する。商品払戻部217は、購入後一定時間内における払い戻しか否かを確認する。払い戻しが可能と判定された場合、例えば購入者か実際の店員が商品を商品払戻口725に投入する。商品払戻部217は、商品払戻口725に投入された商品を検査し、問題がなければ、代金の返金をICカードや現金などを通じて行う。これらの処理においても、実際の店員が購入者に対してサポートや、購入者の不正な行動を監視することもできれば、前述したコンピュータプログラムによる人工知能や人工店員がこれに代わることもできる。
表示装置211による店員画像721を表示するタイミングは、次のようなものが挙げられる。まず、表示装置211が店員画像721を常に表示する場合がある。または、購入者300a等が商品情報IF212aに対して所定の指示を行ったときに、表示装置211が店員画像721を表示する場合もある。
ここで、フロントヤード21bは、購入者300a〜300dの位置又は動作を検出する検出部をさらに有するとよい。検出部は、例えば、購入者300a等の動きをモニタするカメラなどの顧客検出装置である。そして、購入者300a等がフロントヤード21b内の所定の位置に立ったことを検出部が検出した場合に、表示装置211が店員画像721を表示するとよい。さらに、表示装置211は、検出部により当該購入者がフロントヤード21bに対して一定時間以上操作を行わないことを検出した場合に、当該購入者の購入を支援するための購入支援情報46を表示するとよい。または、検出部は、カメラ等で購入者の位置を認識し、一定時間その前の商品情報IF212aや購入者ID入力装置213が操作されない場合に表示装置211は店員画像721や購入支援情報46を表示する。
また、店員画像721の表示箇所は、商品受取部214付近に限定されず、売場領域71a〜71cの売り場単位であっても構わない。この場合、店員画像721は、購入者の購買行動を支援する接客としての役割を持つ。例えば、検出部が売場領域71bの前で購入者300bを検出した場合、表示装置211は、売場領域71bに店員画像721を表示する。同時に、フロントヤード21bは、購入者300bに対して購入支援情報46として操作方法のガイダンスやヘルプを音声や文字情報等により出力する。例えば、検出部は、まだ一度も購買行動を起こさずに一定時間じっとしている購入者を検出して、このようなアシスタント機能を起動させ、操作方法などを助言する。
<発明の実施の形態5>
本発明の実施の形態5にかかる店舗システムは、図14の売場領域71cのように、一つの売り場に対して複数の購入者300c及び300dから同時に商品の選択を受け付けた場合であっても、並列に処理を行うためのものである。尚、本発明の実施の形態5にかかる店舗システムの概要構成は、実施の形態1乃至4のいずれかにかかる店舗システムと同等であるため、図示及び説明を省略する。
図15は、本発明の実施の形態5にかかる店舗システムの並列処理の流れを示すフローチャートである。まず、店舗システムは、複数の商品画像を表示装置211に表示する(S71)。次に、店舗システムは、第1の購入者から商品の選択を受け付けた場合、第1の購入者に対する選択受付処理を行う(S721)。また、ステップS721の処理中に、第2の購入者から商品の選択を受け付けた場合、第2の購入者に対する選択受付処理を行う(S731)。
そして、第1の購入者が決済するか否かを判定する(S722)。未決済と判定した場合、ステップS721へ戻る。また、第1の購入者が決済すると判定した場合、バックヤードから購入商品を受け取る(S723)。そして、第1の購入者へ購入商品を引き渡す(S724)。また、ステップS721乃至S724と並行して、第2の購入者に対するステップS731乃至S734を実行する。
また、本発明の実施の形態5にかかる店舗システムでは、上記に加え、実施の形態3にかかる払戻処理を並列実行してもよい。この場合、購入者の来店者数の見込みに応じて、バックヤードからフロントヤードへの商品の送り出しを並列化し、代金支払窓口や、商品受け渡し工程、商品払い戻し工程を並列化することで実現可能である。
図16は、本発明の実施の形態5にかかる店舗システムの払戻処理を含む並列処理の流れを示すフローチャートである。図16では、図15の処理に加え、ステップS724の後に、第1の購入者に対する払戻処理(S725)、及びステップS735の後に、第2の購入者に対する払戻処理(S735)を実行する。これにより、大規模な店舗では、より多くの購入者を同時に扱うことができる。
<発明の実施の形態6>
近年の大画面ディスプレイの発展によって、人の横幅を超える幅を持つディスプレイは当たり前になりつつあり、人の身長を超える高さを持つディスプレイも比較的低コストで入手できるようになった。前記コスト的な観点から、1台のディスプレイが大面積化してくると、1台のディスプレイの前に複数の購入者が存在して、おのおの独立な操作をする場面が生じてくる。そこで、本発明の実施の形態6では、このような状況に対処するための構成に関しても説明する。尚、本発明の実施の形態6にかかる店舗システムの概要構成は、実施の形態1乃至5のいずれかにかかる店舗システムと同等であるため、図示及び説明を省略する。以下では、実施の形態1乃至5との違いを中心に説明する。
本発明の実施の形態6にかかる表示装置211aは、複数の領域に分割されている。表示装置211a内の各領域には、購入者の動作を検出する受付部が複数配置されている。つまり、当該受付部は、複数の領域ごとに各領域付近に複数配置されている。そのため、各受付部が購入者の動作を検出した場合、購入者から最も近くに存在する受付部が特定できる。そして、特定された受付部が属する領域により、購入者により選択された商品を特定することができる。
図17は、本発明の実施の形態6にかかる表示装置211aの構成を示すブロック図である。表示装置211aは、複数の商品画像711を表示する。ここで、商品画像711は、上述した領域に相当するものである。表示装置211a内の各領域には、複数の超音波アクチュエータセンサアレイ713が配置されている。超音波アクチュエータセンサアレイ713は、上述した受付部一例である。よって、各超音波アクチュエータセンサアレイ713は、いずれかの商品画像711付近に配置されているといえる。また、表示される商品に応じて商品画像711のサイズが異なるため、複数の領域は、適宜、変更されるものとする。また、購入者300e及び300fは、同一の表示装置211aにおいて商品画像711を閲覧し、商品の選択を行う。
図17では、配置の一例として超音波アクチュエータセンサアレイ713を、表示装置211a上にマトリクス状に配置した場合を示す。但し、配置の仕方はこれに限定されない。少なくとも表示装置211a上に複数の受付部が配置されており、購入者からの選択を受け付けた受付部の配置位置により、選択された商品を特定するものであればよい。
超音波アクチュエータセンサアレイ713は、超音波を発生させる機能と、超音波を検出する機能を併せ持つ。表示装置211a上から出された超音波は、購入者300e及び300fの体で反射して表示装置211a付近に戻ってくる。超音波アクチュエータセンサアレイ713は、戻ってきた超音波を超音波センサで検出する。尚、超音波を発した時間と戻ってきた時間から反射物体である購入者までの距離を測定することもできる。これを複数マトリクス状に表示装置上に並べることで、購入者が行う手振りや身振りを検出する。
例えば、購入者が空間で円を描くような手の動きをした場合、あるセンサに反応が生じた後、隣のセンサに反応が生じるというように、各センサの反応の連鎖から、手の動きのベクトル量が抽出できる。距離情報と合わせると、購入者が動かした手の動きを、これらセンサの信号から読み取ることが可能となる。
センサを並列に動作させることで、両手の動きを別々に抽出するか、または、すぐ隣の別の購入者の動きを抽出することができる。大きな表示装置211aから離れて操作できるため、購入者にとっては多くの商品を見渡せ、視野の広い商品選択が行える。さらに購入者は表示装置211aに触れることなく商品画像を操作できるので、タッチパネルなどよりも衛生上好ましいだけでなく、装置に衝撃や傷を与えることが少なくなる効果もある。
ここで必要なのは購入者の体の位置の変化の抽出なので、超音波を検出するセンサのみマトリクス状に表示装置上に配置して、超音波を発生する超音波アクチュエータをどこか一カ所にまとめる構成も考えられる。
<発明の実施の形態7>
また、表示装置211a内の各領域には、購入者識別情報を取得する対応付け指示部を複数配置するとよい。つまり、本発明の実施の形態7にかかる対応付け指示部は、複数の領域ごとに各領域付近に複数配置されているとよい。複数の領域の一の領域付近に配置された対応付け指示部は、表示装置211a内の当該一の領域付近に表示された商品画像が購入者により選択された場合、当該購入者から購入者識別情報を取得し、当該取得した購入者識別情報と当該選択された商品画像に対応する商品の商品識別情報とを対応付ける。
図18は、本発明の実施の形態7にかかる表示装置211bの構成を示すブロック図である。表示装置211bは、表示装置211aと比べ、超音波アクチュエータセンサアレイ713の代わりにRFIDリーダライタ714を複数配置したものである。RFIDリーダライタ714は、ICカード読み取り装置であり、本発明の実施の形態7にかかる対応付け指示部の一例である。ここで、購入者300eは、購入者ID312aを格納したICカード311aを所持しており、購入者300fは、購入者ID312bを格納したICカード311bを所持しているものとする。
図18では、配置の一例としてRFIDリーダライタ714を、表示装置211b上にマトリクス状に配置した場合を示す。但し、配置の仕方はこれに限定されない。少なくとも表示装置211b上に複数の対応付け指示部が配置されており、購入者からの購入者識別情報を取得した対応付け指示部の配置位置により、選択された商品を特定し、商品識別情報と購入者識別情報とを対応付けるものであればよい。そのため、RFIDリーダライタ714は、受付部及び対応付け指示部の機能を備えているといえる。そして、受付部及び対応付け指示部は、表示装置211b内に所定の間隔で複数配置されているものである。
図19は、本発明の実施の形態7にかかる選択受付処理の流れを示すフローチャートである。まず、購入者300eが手元のICカード311aで表示装置211b上の所望の商品画像711をタッチする。このとき、当該商品画像711の直近に配置されたRFIDリーダライタ714は、ICカード311aを検出する(S81)。
次に、RFIDリーダライタ714は、検出したICカード311aの位置から選択された商品画像を特定する(S82)。つまり、ICカード311aを検出したRFIDリーダライタ714の座標位置により、当該RFIDリーダライタ714の最も近くに配置された商品画像が選択されたものとみなす。そして、RFIDリーダライタ714は、特定された商品画像に対応する商品識別情報を取得する(S83)。このとき、RFIDリーダライタ714は、ICカード311aに対して購入者300eが選択した商品画像711の商品識別情報等を書き込むようにしてもよい。
ステップS81の後、ステップS82及びS83と並行して、RFIDリーダライタ714は、検出したICカード311aから購入者ID312aを取得する(S84)。ステップS83及びS84の後、RFIDリーダライタ714は、商品識別情報と購入者識別情報とを対応付けて商品選択情報を生成する(S85)。そして、RFIDリーダライタ714は、商品選択情報を購入情報記憶部へ格納する(S86)。これにより、購入者300eは、商品受取口で購入商品を受け取ることができる。尚、ステップS85及びS86では、RFIDリーダライタ714からの対応付けの指示に応じて、別途、対応付け処理部等が商品選択情報を生成し、購入情報記憶部へ格納するようにしてもよい。
図18では、RFIDリーダライタ714がアレイ状に並んでいるため、購入者300eがICカード311aをかざすと、この励起されたRFIDリーダライタ714の場所から表示装置211b上のどの商品画像が選択されたかを特定することができる。これらアレイ状に並べたRFIDリーダライタ714を並列に動作させることで、すぐ隣の別の購入者300fが並行して商品選択を行うことが可能となり、単位時間あたりの購入者の処理能力を向上することができる。また、購入者は商品の選択と購入者識別情報の送出という2つの動作を、ワンタッチで行うことができるメリットもある。そして、購入者はそのまま受取窓口に進んで、料金の支払いを同じカードで行うことができる。
また近年、微弱電流信号を用いて人の体を通信路に通信を行う人体通信技術も発展してきている。そこで、RFIDリーダライタ714の代わりに、購入者が携帯するこのような人体通信端末と表示装置との間で、人体を通信路とした通信を行うことでも上記目的は実現できる。
さらに、購入者識別情報の意図は、複数の購入者が並行して商品選択を行っている時に、特定の購入者と特定の商品を紐付けすることにある。そのため、本発明の実施の形態7にかかる対応付け指示部は、購入者を撮影した画像に対する画像認識結果に基づき、購入者識別情報を特定するようにしてもよい。例えば、近年のカメラを用いた顔や服装などによる人物認識技術では、個人を非常に高い確率で識別することが可能になっている。これを使って、購入者の特定を行いながら、ICカードを用いずに特定の購入者とその購入者の選択による特定の商品を紐付けすることができる。最後の受取窓口において、購入者は窓口の前に立つことで、同じ人物認識技術によってどの購入者か認識され、ICカードや現金などによる代金の支払いを経て、実物の商品を入手することができる。
<発明の実施の形態8>
図20は、本発明の実施の形態8にかかる表示装置211cの構成を示すブロック図である。表示装置211cは、表示装置211bと比べ、RFIDリーダライタ714の代わりに電極715を複数配置したものである。電極715は、人体通信読み取り装置であり、本発明の実施の形態8にかかる対応付け指示部の一例である。ここで、購入者300eは、購入者ID312aを格納した携帯端末321aを所持しており、購入者300fは、購入者ID312bを格納した携帯端末321bを所持しているものとする。
前述したように人体通信は、人体に微弱電流信号を流すことで行われる通信である。図20の例では、人体通信用の電極715を、表示装置211c上に縦方向(垂直方向)にストライプ状(短冊状)に複数並べている。電極715を縦方向に並べることで、購入者300eと300fとで異なる商品画像が同時に選択された場合、各商品画像が同じ高さかつ異なる列に表示されていれば、各選択動作を識別することができ、並列処理が可能となる。尚、電極715を横方向に並べても構わない。その場合、購入者300eと300fとで異なる商品画像が同時に選択された場合、各商品画像が同じ列かつ異なる高さに表示されていれば、同様である。
携帯端末321a及び321bは、例えば腕時計型の人体通信端末である。例えば、購入者300eが電極715に指先等で触れることで、電極715から指先に向かって(あるいはその逆に)微弱電流が流れ、その微弱電流が、購入者300eが身につけている携帯端末321aに流れ込む。
図21は、本発明の実施の形態8にかかる選択受付処理の流れを示すシーケンス図である。尚、図21は、図2のシーケンス図のステップS12及びS13の処理に改良を加えたものであり、その部分の処理について示したものである。尚、その他の処理は、図2と同等であるため、図示及び説明を省略する。
まず、購入者300eが表示装置211c上の商品画像711を選択する(S12)。次に、電極715が購入者300eを検出する(S121)。そして、電極715が購入者300eに対して購入者ID312aを取得するための信号を微弱電流として出力する(S122)。続いて、微弱電流が、購入者300eが所持する携帯端末321aへ流れる(S112)。携帯端末321aは、微弱電流に応じて購入者ID312aを読み出し、電極715に向けて購入者ID312aを出力する(S124)。その後、フロントヤードにおいて購入者ID312aと、商品識別情報との対応付けを行う(S14)。
図20のように表示装置211cの上から下までこの人体通信用の電極715が通っている場合、電極715は、複数の商品画像711を通過するため、これだけでは、購入者がどの商品を選択したかを特定することができない。これを解決するために、前述した商品情報IF212等を併用して購入者がどの商品を選択しているか明確に特定することができる。これによって、購入者が指先等で買いたい商品画像にタッチすることで、前述した購入者識別情報と商品識別情報との対応付けを実現できる。
図20のようにストライプ状に人体通信用の電極715を形成し、それぞれの電極715からの信号を別々に処理することで、複数の購入者が同時に画面にタッチした場合でも、複数の購入者識別情報が混ざり合わずに抽出できる。人体通信用の送受信回路は、表示装置211cの上辺又は下辺あたりに各電極ごとに配置して、人体通信信号をやりとりする。例えば、図20のように縦方向に4個の商品画像711が並んでいる場合、上から下まで通る電極715に対して4つの商品が候補として挙がる。商品情報IF212等を併用する場合、この4個の中のどれかが特定できればよい。
ここで、図22は、本発明の実施の形態8にかかる表示装置211dの構成を示すブロック図である。図22では、縦方向にストライプ上に形成された電極は、電極間隔716で分離されている。これを表示装置211dの上辺あたりには上半分の電極715a用の人体通信用の送受信回路を配置し、表示装置211dの下辺あたりには下半分の電極715b用の人体通信用の送受信回路を配置する。これによって、上半分と下半分は独立に扱うことができ、購入者が混雑した時など、同じ電極に複数の購入者が触れて購入者識別情報がぶつかり合う確率を下げることができる。
さらに、図23は、本発明の実施の形態8にかかる表示装置211eの構成を示すブロック図である。図23の構成では、表示装置211eは、ディスプレイの境界717によって分かれる2つのディスプレイである表示領域211e1及び211e2で構成されている。電極はこの境界717によって上下に分かれている。さらには上のディスプレイである表示領域211e1にある電極間隔716a、及び、下のディスプレイである表示領域211e2にある電極間隔716bによって電極は分離されている。つまり、全体で縦方向に4分割された電極715c、715d、715e及び715fが形成できる。同様の手段によって縦方向8や16分割というように、電極を分離することができる。これによって、分割された電極が、複数の商品画像を跨らないようにすることができ、商品情報IF212の併用を用いなくて済む他、購入者識別情報の衝突をさらに減らせる。
また、図20、図22及び図23に示す人体通信装置用の電極を、RFIDリーダ・ライタ用の電極として用いることもできる。
<発明の実施の形態9>
尚、図4に示したバックヤード22の構成は、これに限定されない。あらかじめ顧客の動線が決まっている場合は図4の構成で問題ないが、顧客の動線が予想できない店舗などでは、図25に示すバックヤード22aの構成も考えられる。図26に示す送出情報の例を適宜参照しつつ、以下にこの例について説明する。
バックヤード22aは、バックヤード22と比べて、商品棚68aの前を通過する出荷手段64a(レーンL1)と、商品棚68bの前を通過する出荷手段64b(レーンL2)とが独立に存在している。そして、出荷手段64a及び64bの終点にて別々に出荷手段64cと接続されている。また、出荷手段64aは一時待機場所66aへ分岐し、出荷手段64bは一時待機場所66bへ分岐している。
例えば、商品棚68aは保存品の商品棚であり、商品棚68bは生鮮品の商品棚であるものとする。ここで、購入者C−1が、フロントヤードでの保存品売り場での選択行動を終了し、その場所を去ったとする。このとき、バックヤード22aでは、レーンL1において出荷手段64aが購入者C−1用の送出容器65x(B1L1)を商品棚68aの前まで移動する。送り出し手段62aは、商品61aを送出容器65xへ入れる。そして、出荷手段64aは、送出容器65xを一時待機場所66aへ移動し、待機させる。
次に、購入者C−1がフロントヤードでの生鮮品売り場で、生鮮品を選択しその売り場を去るとする。このとき、バックヤード22aでは、レーンL2において出荷手段64bが購入者C−1用の送出容器65w(B1L2)を商品棚68bの前まで移動する。送り出し手段62bは、商品61bを送出容器65wへ入れる。そして、出荷手段64bは、送出容器65wを一時待機場所66bへ移動し、待機させる。
最後に、購入者C−1が全ての選択行動の終了又は購入代金の支払いを指示すると、出荷手段64a及び64bは、それぞれ一時待機場所66a及び66bから送出容器65x及び65wを移動させ、出荷手段64cは、購入者C−1に割り当てられた全て送出容器65x及び65wをまとめて受取窓口へ送り出す。
上記では、フロントヤードでの購入者の選択行動と並行してバックヤード22aが動作する説明を行った。しかし、購入者が売り場を回る中で考えを変えて、選択した商品を撤回したくなる場合もある。そのために一度選択した商品を非選択にできる手段を持つことが好ましい場合もある。その場合は、購入者が選択行動の終了又は購入代金の支払いを指示してから、バックヤード22aの動作が動き出すようにすると良い。図25の構成ではレーンL1及びL2を並列化していること、さらにはもともと出荷手段64a及び64bの動作を並列化していることもあり、購入者が指示してから数秒以内に商品受取窓口に商品を送り出すことも可能である。
図24は、本発明の他の実施の形態にかかる店舗システムの制御装置400のハードウェア構成の例を示すブロック図である。制御装置400は、本発明の実施の形態1乃至8にかかる店舗システムによる各種処理を実行させる汎用的なコンピュータを用いることができる。制御装置400は、CPU401、RAM402、ROM403、通信IF404及びハードディスク405を備える。ハードディスク405には、制御プログラム406が格納されている。制御プログラム406は、本発明の実施の形態1乃至8にかかる店舗システムによる各種処理が実装されたコンピュータプログラムである。ここで、CPU401がハードディスク405からRAM402へ制御プログラム406を読み出し、実行することで、本発明にかかる各種処理を実現することができる。
<発明の実施の形態10>
図28は、本発明の実施の形態10にかかる表示装置2800の構成を示すブロック図である。表示装置2800は、図18、図20、図22及び図23の表示装置のさらに詳細な構成である。尚、図20、図22及び図23では人体通信読み取り装置の例を主として記載しているが、本実施の形態ではRFIDリーダライタとして用いた場合の例を記載している。
表示装置2800は、表示素子(デバイス)2801と、その上に垂直方向に延びた垂直電極2803と、水平方向に延びた水平電極2804と、垂直電極接続線2805と、水平電極接続線2806と、垂直電極接続線スイッチ2807と、水平電極接続線スイッチ2808と、X側制御装置2809と、Y側制御装置2810と、リーダライタ2811と、垂直電極間スイッチ2812と、水平電極間スイッチ2813とを有する。表示素子2801には、商品画像等である仮想物体が表示される。仮想物体は、利用者に対する選択対象となる画像データである。
垂直電極2803は、X軸方向(ここでは水平方向)に繰り返し多数並べ、垂直電極2803の一端は、垂直電極接続線スイッチ2807と垂直電極接続線2805を介してX側制御装置2809に接続している。垂直電極2803のもう一端は、垂直電極間スイッチ2812を介して、別の垂直電極2803に接続している。これらのスイッチの切り替えは、X側制御装置2809で行うことができる。
水平電極2804は、Y軸方向(ここでは垂直方向)に繰り返し多数並べている。水平電極2804の一端は、水平電極接続線スイッチ2808と水平電極接続線2806を介してY側制御装置2810に接続している。水平電極2804のもう一端は、水平電極間スイッチ2813を介して、別の水平電極2804に接続している。これらのスイッチの切り替えは、Y側制御装置2810で行うことができる。
X側制御装置2809とY側制御装置2810は、リーダライタ2811に接続している。そして、ユーザがICカード2802を表示素子2801の任意の位置に近付けることで、近付けた付近に表示された座標が検出され、仮想物体が選択される。
図30Aは、本発明の実施の形態10の動作の一例を示したフローチャートである。まず、表示装置2800は、複数の仮想物体を座標(Xa1,Yb1)、(Xa2,Yb2)等に表示する(工程3001)。このとき、ユーザは、図30Bに示すように、1つのICカードを表示装置2800の所定の位置(Xc1、Yd1)にかざしたものとする。
次に、表示装置2800は、座標変数iを1からmまでの間(工程3002)、iに位置する垂直電極Xiを選択、駆動及び測定し(工程3003)、iを1ずつ増加(工程3004)させる。そして、表示装置2800は、m回の測定結果からICカードのX側位置を計算し、計算結果をXc1とする(工程3005)。続いて、表示装置2800は、Xc1電極を選択及び駆動する(工程3006)。表示装置2800は、座標変数jを1からnまでの間(工程3007)、jに位置するYj電極を選択及び測定し(工程3008)、jを1ずつ増加(工程3009)させる。そして、表示装置2800は、n回の測定結果からICカードのY側位置を計算し、計算結果をYd1とする(工程3010)。その後、表示装置2800は、ICカードからIDを取得する(工程3011)。そして、表示装置2800は、仮想物体の各座標と計算結果である座標(Xc1,Yd1)との比較から仮想物体のIDとユーザのIDを関連付ける(工程3012)。
ここで、工程3001における仮想物体の表示は、表示素子2801に対して行う。表示装置2800の使用方法としては、例えば、様々な商品画像を表示してその中のどれかをユーザに選ばせる方法や、二者択一の選択を行わせること、一つの仮想物体に対して確認を行わせることなどが挙げられる。また、仮想物体として、物理的に存在する物を表示する以外に、抽象的な概念を表示することもできる。例えば、選挙の立候補者名、国民投票、知識データベースの選択などが挙げられる。
図34は、工程3003での測定結果の一例を示す図である。図34は、X側制御装置2809が高周波信号(例えば13.56MHz)を生成して、その信号により垂直電極を順次駆動した場合に測定される信号電力の変化の一例を示す。横軸は、垂直電極の座標(Xi)を示す。例えば、図28のようにユーザがICカード2802を、表示装置2800に近づける又は接触させることによって、このような変化が生じる。この電力変化に対してしきい値電力Pthを設け、Pthを横切るときの座標、ここではXe1、Xe2、を求めることができる。これらの座標からICカード2802のX側推定座標Xc1として、Xe1とXe2の中点を求める以下の式(1)により求めることができる(工程3005)。
Xc1=(Xe1+Xe2)/2 ・・・(1)
このような計算から求めるのが合理的である理由は、以下のように説明できる。まず、図34において、位置P1にICカードが置かれているものとする。ここで、ICカードは通常、螺旋状のコイル(例えば、図28のICカード2802内の破線、この場合3ループ)を持つ。垂直電極が位置P2,P3及びP4の順番に駆動する場合に位置P3が選択された時(この場合、垂直電極は1ループ)、垂直電極が形成するコイルとICカードが持つコイルとは正対する。この時、垂直電極を高周波信号で駆動すると、垂直電極が作る高周波磁束は、ICカードのコイルを通過して、ICカードのコイルに高周波電流を励起する。ICカードのコイルに高周波電流が流れて電力が消費されるため、X側制御装置2809で計測している測定電力は増大する。
この測定電力の増大は、ICカードと垂直電極が完全に正対していない多少ずれた状態でも起きる。図34の点P5のように、完全に正対した場合の座標Xc1の周辺で電力が平坦に近くなっているのはこのためである。特に、ICカードと垂直電極が接近して2つのコイルが臨界結合から密結合にあるときに、この現象は顕著となる。従ってこのあたりのわずかな電力差の中から電力がピークとなる点を見つけるのは難しい。
一方、図34の位置P2や位置P4のように、正対する位置からやや離れた垂直電極を選択した場合、点P6のような極小点が現れる場合がある。これは概念的には垂直電極が作り出す上向きの磁束と下向きの磁束の両方がICカードコイルを通過するような状況になる位置で発生する。その点を通り越してさらに離すと、一度わずかに上昇して点P7のようなピークを迎え、また下降する。これは例えば点P5では上向きの磁束がICカードコイルを通過していたのに対し、点P7では下向きの磁束がICカードコイルを通過するようになったためである。距離が離れることで通過する磁束は減少する。
このような特性がある中で、電力のしきい値電力Pthを、例えば点P5と点P7の間に設定することで、電力変化が急激に起きる点を抽出することができる。電力変化が急激に変化する点を抽出することで、精度良くICカードと垂直電極との位置関係を求めることができる。
垂直電極はある距離を隔てて並べているため、垂直電極を切り換えた時に得られる電力変化も点P5、P6,P8のような離散した値が計測される。計測された各値を用いて補間処理を行い、任意の座標の電力値を求めることができる。補間処理の次数は、システムに許容されるメモリ空間や演算スピードによって変わるが、数次の処理を行うことは可能である。
以上は電力を用いて測定を行う例を示したが、電力以外に電圧、電流、周波数、位相の変化を用いることができる。
図28や図34では垂直電極として1ループのコイルが形成されるような選択を行っている。つまり、ある垂直電極の垂直電極接続線スイッチ2807を選択してX側制御装置2809のプラス側端子を接続し、ある距離離れた別の垂直電極の垂直電極接続線スイッチ2807を選択してX側制御装置2809のマイナス側端子を接続し、この2本の垂直電極を垂直電極間スイッチ2812で接続する。この2本の垂直電極間の距離としてICカードの大きさ程度にすることで、2本の垂直電極が作る磁束が効果的にICカードコイルを通過することができ、好ましい。
この2本の垂直電極を選択した時、この2本の位置の中間を、選択した2本の垂直電極の座標と定義することができる。これは図34の位置P1部分に表示上の仮想物体(表示素子2801に表示されている商品画像など)がある場合、ユーザはそれを目標にICカードをかざしたりタッチしたりする。仮想物体の中央を仮想物体の座標と定義することで、目標とする仮想物体の座標と、測定で検出できるICカードの座標とをほぼ一致させることができる。仮想物体が異形の場合、仮想物体が占める面積に対する重心あたりの位置を仮想物体の座標と定義することもできる。ユーザがタッチする時の前後左右の誤差や、垂直・水平電極の離散的な配置に伴う誤差があるが、表示上の仮想物体の間隔を、この誤差があっても問題なく判定できる程度に離すことで、仮想物体とICカードを問題なくヒモ付けることができる。
図35は工程3008において、Y側制御装置2810で行われる電力測定結果の一例を示す図である。Y側座標を求めるために、まず工程3005で求めた垂直電極Xc1に選択を固定して、高周波信号の駆動を行う(工程3006)。これによってX側制御装置2809で発生させた高周波電力を、垂直電極Xc1からICカードコイルを介して水平電極Yd1に伝搬させている。この方法では、Xc1に加えた駆動電力を使っているため、Xc1以外の垂直電極にICカードが存在(他のユーザがタッチ)しても、目指すXc1上のICカードのY側位置のみを検出できる特徴がある。つまり、Y側制御装置2810は、X側制御装置2809から供給される電力を用いて、水平電極Yd1を選択する。尚、Y側制御装置2810自身で高周波信号源を駆動する方法を取ると、Xc1電極上にないICカードも反応してしまう問題がある。
図34と同様にして、図35の電力変化に対してしきい値電力Pthを設け、Pthを横切るときの座標、ここでは、座標Yf1及びYf2を求めることができる。これらの座標からICカード2802のY側推定座標Yd1として、Yf1とYf2の中点を求める以下の式(2)により求めることができる(工程3010)。
Yd1=(Yf1+Yf2)/2 ・・・(2)
図28の例では水平電極として1ループのコイルが形成されるような選択を行っている。つまり、ある水平電極の水平電極接続線スイッチ2808を選択してY側制御装置2810のプラス側端子を接続し、ある距離離れた別の水平電極の水平電極接続線スイッチ2808を選択してY側制御装置2810のマイナス側端子を接続し、この2本の水平電極を水平電極間スイッチ2813で接続する。この2本の水平電極間の距離としてICカードの大きさ程度にすることで、ICカードコイルが作る磁束が効果的に2本の水平電極を通過することができ、好ましい。
ここで複数の仮想物体が表示素子2801上に表示されており、そのある一つにICカードでタッチを行う場合を考える。タッチによって検出されたICカードの推定座標と仮想物体の座標とを比較してヒモ付けを行うために、最も距離が近くなるICカード座標と仮想物体座標の組合せを探す処理を行うことができる。また、ICカード座標と仮想物体座標との距離計算を行う方法以外に、仮想物体の座標範囲を定義しておき、その範囲内にあるかどうかで判定を行う方法も行うことができる。その座標範囲として、正方形を含む長方形を用いる以外に、仮想物体の形状に応じて様々な座標範囲を定義することもできる。
さらに、隣り合う仮想物体の間に、どの仮想物体にも属さない領域を設定することで、そこに現れたICカード座標の処理をエラー処理にするなどして、ユーザに再度タッチを促すようにすることで、誤ったヒモ付けを減らすことができる。
複数の仮想物体間の大きさを合わせることもできるが、実物に近い様々な大きさの仮想物体を表示することもできる。その仮想物体が表示デバイス上に占める領域そのものを、座標範囲として使用することもできれば、タッチ場所をマーカー等で示すこともできる。
仮想物体への最初のタッチによって仮想物体をハイライト表示、つまりは輝度を変化させたり、点滅させたりするなどして、ユーザに選択されたことを明示する処理をすることもできる。この時、誤った仮想物体(例えばすぐ隣の仮想物体)のヒモ付けを避けるため、ハイライトから実際のヒモ付けまでの間に、選択を取り消せる時間(インターバル)を設けることもできる。ハイライトと共に、処理開始までのカウントダウンを表す表示を行うことで、ヒモ付け処理の開始タイミングをユーザに知らせることもできる。
工程3012では、以上によって関連付けられたICカード座標と仮想物体座標から、ICカードのIDと仮想物体のIDとの関連付けを行う。ICカードのIDの読み取り(工程3011)には、リーダライタ2811を用いる。X側制御装置2809からの高周波信号駆動・測定を、リーダライタ2811からの読み取り、書き込みに切り換えて、ICカードが存在するX電極Xc1からIDの読み取りを行う。読み取ったICカードIDと選択された仮想物体のIDとを関連付ける。
図28では垂直電極接続線2805を4分割している。これは垂直電極接続線自身や、それにつながる垂直電極接続線スイッチ2807などに存在する寄生容量を低減するためである。前述した臨界結合や密結合を起こしやすくするには、各コイルを高周波信号の周波数に対して共振させる必要がある。例えば高周波信号の周波数として13.56MHzを用いた場合、垂直電極のインダクタンスを1μH、容量を140pF程度にすることで、高周波信号に対して共振させることができる。容量は、コンデンサとして用意する以外に、信号源や配線、スイッチ、電極などに寄生容量として存在し、寄生容量が大きくなり、例えば上記140pFを超えると、インダクタンスを低減する必要が出てくる。一方で臨界結合や密結合を起こしやすくするにはコイルのQ値(クオリティファクタ)を大きくする必要があり、コイルの巻数を増やすことが好ましい。コイルの巻数を増やすと当然インダクタンスは上昇するため、寄生容量の低減がまず必要となってくる。そのため垂直電極接続線を分割して、可能な限り寄生容量の増大を抑えることは効果がある。
さらに垂直電極間スイッチ2812として、図28の構成のように、各垂直電極間にこのスイッチ、つまりは1本の垂直電極につながる垂直電極間スイッチが2個になるような構成は、寄生容量を低減する効果がある。尚、垂直電極間スイッチとして、マルチプレクサ型のスイッチ(複数の信号の中から特定の信号を選ぶタイプのスイッチ)を使用すると、全てのスイッチの寄生容量が見える問題がある。
この共振周波数の問題(容量やインダクタンスが増大する問題)を回避するために、負性容量や結合器など、インピーダンス調整装置を設けて、使用周波数に共振させる機能を、X側制御装置やY側制御装置あたりに設けることもできる。図28では水平電極接続線2806の分割は省略して書いているが、垂直側と同様の分割を行うことは当然可能である。
図28において、リーダライタ2811の機能を、X側制御装置2809に盛り込むなど、適宜機能の結合や分解を行うことは当然可能である。
図29は、本発明の実施の形態10にかかる表示装置2800の構成のうち、垂直電極を多ループ化した構成例である。図29は、見易さのため垂直電極の接続状況に特化して書いている。そのため、垂直電極と同様に、水平電極も多ループ化することができる。
図29の例では、垂直電極接続線2805の+側端子から、垂直電極接続線スイッチ2807を介して第1の垂直電極2803の一端に接続し、もう一端は垂直電極間スイッチ2812を介して第2の垂直電極2803の一端に接続し、第2の垂直電極のもう一端は、第2の垂直電極接続線スイッチ2814を介して第3の垂直電極の一端に接続するということを繰り返し、最後の垂直電極の一端から、垂直電極接続線スイッチ2807を介して垂直電極接続線2805の−側端子に接続する。これによって複数ループの電極線を構成することができる。
ループ回数をNとして垂直電極に存在する寄生抵抗RはNに単純比例するのに対し、インダクタンスLはNの2乗に比例して大きくなるため、Q=ωL/Rはループ回数に比例して改善する(大きくなる)。臨界結合に達する結合係数kcはkc=1/Qで表され、Q値の改善によってkcは減少し、小さなk(距離が離れた状態に相当)でも臨界に達するため、システムの感度(距離が離れていても動作する性能)が向上する。
図31Aは、X側の走査(垂直電極の選択の繰り返し)の中で、複数のICカードを発見した場合の処理を示したフローチャートである。ここでは、図31Bに示すように、2つのICカードA及びBが、表示装置2800の異なる位置(Xc1、Yd1)及び(Xc2、Yd2)にかざされたものとする。図30Aと異なるのは、工程3005aにおいて、ICカードが存在するX側位置を複数発見した場合に、工程3013以降で、発見したX側位置の数をpとして、p回の繰り返し処理を行う点である。例えばk=1として、工程3006aでXc1電極を選択して駆動を行い、工程3012aの関連付けまでの処理を行う。次にk=2としてXc2電極に関して同様の処理を行い、さらにはk=pまで同様の処理を行い、ICカードが存在する全ての垂直電極に関して同様の処理を行う。
図36はこのようなX方向の走査においてX側制御装置で計測される電力変化の計測例である。前述したしきい値電力Pthからの判定で、X側の座標Xe1、Xe2、Xe3、Xe4が求められる。これらの座標から前述した式(1)を用いて、ICカードの推定座標Xc1、Xc2を計算することができる。
表示装置2800が複数のユーザが同時に操作できるほど大きい場合、複数のユーザが同時に表示装置にICカードをタッチして操作すること(図31B)があり、図31Aの構成はそのような複数ユーザの同時処理に向いている。一方、表示装置が前記と比べて相対的に大きくない場合や、ユーザの利用頻度がそれほど高くない場合など、一つの表示装置を複数ユーザが同時利用する頻度が少ない用途では、図30Aのような1回に一つのICカードを処理するアルゴリズムを順次行うことで、複数ユーザを逐次処理していくことができる。
図32A及び図32Bは、さらに同一垂直電極上に複数ユーザのICカードが存在する場合の処理の例を示したものである。この例では2つのICカードが、同じX座標Xc1上に複数存在する場合の例を示している(図32C)。尚、3つ以上のICカードが存在する場合も同様に行える。図30Aと異なる点は、工程3010bにおいて、ICカードのY側位置として複数の位置が検出された時に、工程3015a、3011a、3012a、3015b、3011b、3012bまでの処理を行う点である。尚、同一水平電極上に複数のICカードが存在する場合も同様に処理可能であることは勿論である。
図37は、このようなY側位置の複数検出時にY側制御装置2810で計測される電力変化の例を示す。前述したしきい値電力Pthを横切る座標Yf1、Yf2、Yf3、Yf4から、前述した式(2)を用いてICカードの推定座標Yd1、Yd2を求めることができる。
図32Bでは、まず、座標Yd1に水平電極を固定して(工程3015a)、リーダライタ2811を使用してYd1電極上のICカードAのIDを取得する(工程3011a)。そして、工程301aにおいてICカードAからのID番号を入手した後、仮想物体のIDとユーザIDとの関連づけを行う(工程3012a)。同様にして、次の電極であるYd2電極を選択して(工程3015b)、ICカードBのID番号を取得する(工程3011b)、IDの関連づけを行う(工程3012b)。このように、水平電極からICカードの問い合わせと入手を行うことで、X電極上に複数のICカードが存在する場合にも対応できる。
図32A及び図32Bの構成では、垂直方向に同時に二人のユーザがそれぞれICカードのタッチを行う場合を想定しており、大きな表示装置2800の場合や、ユーザが同時に多く存在する場所での利用に適している。
さらに図33Aは、図3で説明した商品情報IF212を介して仮想物体の選択を行う例である。まず、フロントヤード21は、仮想物体を表示装置2800(表示装置211)上の座標(Xa1,Yb1)、(Xa2,Yb2)・・・に表示する(工程3001)。ここで、図33Bに示すように、座標Xc1上にICカードがかざされたものとする。次に、フロントヤード21は、商品情報IF212を介して仮想物体の選択を受け付ける(工程3016)。そして、フロントヤード21は、選択された仮想物体の箇所の電極(Xc1)の選択を受け付ける(工程3017)。その後、フロントヤード21は、ICカードのIDを取得する(工程3018)。フロントヤード21は、選択された仮想物体のIDとユーザのIDを関連付ける(工程3019)。
ここで、前述したように、商品情報IF212としてタッチパネルや、超音波センサ、カメラ、赤外線送受光装置等を用いることができる。さらに、商品情報IF212と表示装置2800を一体化させた物を用いることもできる。工程3016では、この商品情報IF212を通じてユーザが希望する仮想物体を選択する。仮想物体が選択されたことがユーザに分かるように、選択された仮想物体に対してハイライト表示などの処理をかけることができる。ユーザが万一誤った選択を行った場合、この時点でタッチを離すなどして選択を解除することができるようにしても良い。
選択仮想物体のハイライト表示をユーザが確認できる時間程度維持した後、IDの関連づけ処理を行う。工程3017では選択された仮想物体部分の垂直電極(ここではXc1)の選択を行っている。ここで、垂直電極ではなく水平電極に変えることもできる。但し、表示装置の前面に人が立っていることを考えると、垂直電極を使用することが好ましい。他の人のICカードが横から入ってくる確率が少ないと考えられるからである。垂直電極の選択の後、リーダライタを動作させてICカードのIDを入手する(工程3018)。入手したICカードのIDと選択で求めた仮想物体のIDとを関連付ける(工程3019)。
以上説明した図30A、図31A、図32A及び図32B並びに図33Aの構成例を適宜組み合わせることができる。例えば図33Aの構成で図31Aのような複数の垂直電極上のICカードに対応することや、図33Aの構成で図32Cのような同一垂直電極上の複数のICカードに対応することは当然可能である。
図38は表示装置2800の立体構成を模式的に表した組み立て図である。まず、基板3801の一方の面に垂直電極2803、もう一方の面に水平電極2804を持つ。そして、基板3801を表示素子2801の一方の面に配置する。表示素子2801のもう一方の面には、第1のX側回路3802、第2のX側回路3803、第1のY側回路3804、第2のY側回路3805を配置する。ここで、基板3801と表示素子2801の間にスペーサ3806を挟むことが望ましい。スペーサ3806には、ガラスなどの透過性に優れ、コイルのQを劣化させない材料を用いる。スペーサ3806は、表示素子2801が磁界に影響を与えないよう、垂直電極2803及び水平電極2804と表示素子2801との距離を離すために用いる。
このような構成をとるのは、複数の表示装置を並べる場合に生じる額縁を狭くするためである。X、Yの各電極を駆動して切り換える回路を、表示素子2801の周囲に配置すると、複数の表示素子を接近して配置することができない(額縁を狭くできない)。そこで、それら回路を表示素子の裏側に配置することで、額縁を狭くすることができる。
また、基板3801としてガラスなどの透過性に優れ、コイルのQを劣化させない材料を用いることができる。垂直、水平の電極材料としては低抵抗で透過性に優れた材料を用いる必要があり、ITO(酸化インジウムスズ)等の材料を用いることができる。また、仮想物体の視認性への影響を低減できるよう細線化した金属を用いることができる。このような電極がXYでショートしないように、基板3801の片面に垂直電極2803、もう片面に水平電極2804というように、分けて形成することができる。また、一方の電極を形成後、絶縁膜を形成してもう一方の電極を形成することもできる。特に表示素子2801がうず電流(垂直や水平電極で発生する磁界を受けて生じる電流で、磁界を打ち消すように働く電流)を生じる構成になっている場合、表示素子と電極との距離を離した方がよい場合があり、絶縁膜を用いる構成は、表示素子と電極との距離を離す必要がある場合に用いることができる。
垂直、水平各電極は、表示素子の側面を通過して、表示素子の裏面に到達させる。表示素子の裏面に配置した第1のX側回路3802は、例えば垂直電極接続線2805、垂直電極接続線スイッチ2807、X側制御装置2809、リーダライタ2811等で構成される。第2のX側回路3803は、例えば垂直電極間スイッチ2812等で構成される。第1のY側回路3804は、例えば水平電極接続線2806、水平電極接続線スイッチ2808、Y側制御装置2810等で構成される。第2のY側回路3805は、例えば水平電極間スイッチ2813等で構成される。図32Cの例などにおいて、第1のY側回路3804にもリーダライタ2811を持たせることもできる。X側に置いたリーダライタと、Y側に置いたリーダライタを同時に動作させ、高周波信号の位相を合わせることで感度を向上することもできる。
以上のことから、本発明の実施の形態10は以下のように表現できる。まず、表示手段は、複数の商品画像を表示素子上に表示する。また、表示装置2800は、少なくともX側又はY側の一方のみの構成を有していれば良い。すなわち、受付手段は、表示素子の表面上の第1の方向に沿って配置された複数の第1の電極と、複数の第1の電極のそれぞれに所定の周波数の信号を供給し、当該信号の変化に基づき購入者の選択位置に対応する第1の方向上の第1の座標を検出する第1の制御装置とを有する。そして、受付手段は、第1の座標に基づいて特定された商品画像に対応する商品を、購入者により選択されたものとして受け付ける。
また、第1の制御装置は、複数の第1の電極のそれぞれに供給した信号により生じた電力を測定し、各第1の電極における測定結果を用いて第1の座標を算出する。そして、受付手段は、第1の座標に対応する表示素子上の位置に表示された商品画像を特定し、当該特定された商品画像に対応する商品が選択されたものとして受け付ける。
さらに、対応付け指示手段は、検出された第1の座標から購入者識別情報を取得し、商品識別情報と当該取得した購入者識別情報との対応付けを指示する。
また、表示装置2800が、X側又はY側の両方の構成を有する場合には、受付手段は、表示素子の表面上の第2の方向に沿って配置された複数の第2の電極と、複数の第2の電極のそれぞれに生じる信号の変化に基づき購入者の選択位置に対応する第2の方向上の第2の座標を検出する第2の制御装置とを有する。そして、受付手段は、第1の座標及び第2の座標に基づいて特定された商品画像に対応する商品を、購入者により選択されたものとして受け付ける。
さらに、第2の制御装置は、第1の制御装置から供給される電力を用いて、第2の座標を検出する。
また、第1の制御装置は、第1の座標を検出後に、当該第1の座標に対応する第1の電極を選択し、当該選択した第1の電極に信号を供給する。そして、第2の制御装置は、複数の第2の電極のそれぞれについて、選択した第1の電極に供給された信号により生じた電力を測定し、各第2の電極における測定結果を用いて第2の座標を算出する。その後、受付手段は、複数の商品画像のうち第1の座標及び第2の座標に対応する商品画像を特定し、当該特定された商品画像に対応する商品が購入者により選択されたものとして受け付ける。
さらに、対応付け指示手段は、検出された第1の座標及び第2の座標から購入者識別情報を取得し、商品識別情報と当該取得した購入者識別情報との対応付けを指示する。
<発明の実施の形態11>
図39は本発明の実施の形態11にかかる店舗システム100aの構成を示すブロック図である。店舗システム100aは、図1の構成に加えて、さらに商品配送部13を備える。商品配送部13は、トラック等の輸送手段により購入商品を購入者300へ配送する配送手段である。
図1に示した実施の形態1では、フロントヤード11は、購入者300に選択された商品と顧客IDとの対応付けを行い、バックヤード12内の送出部122は、フロントヤード11内の引渡部114へ商品を送出し、引渡部114において購入者300に対して商品を引き渡す。一方、図39に示す本発明の実施の形態11では、バックヤード12内の送出部122は、商品配送部13に対して商品を送出する。そして、商品配送部13は、送出された商品を輸送手段により購入者300へ配送する。これにより、購入者300は、購入商品を受け取ることができる。
引渡部114での商品の受け取りは、顧客が商品を受け取ってすぐさま利用できるメリットがある。しかし、商品の種類によっては、重量の大きい物であるか、すぐに利用しない物であるなど、配送による選択肢を設けることが好ましい場合がある。そこで、図39では、顧客は商品の種類に応じてその場で受け取るか、配送してもらうかを選択することができ、顧客の利便性を向上させる。
ここで、フロントヤード11は、受付部112等で商品の選択を受け付ける際や、引渡部114で商品を引き渡す際に、購入者300から商品を配送させるか否かの選択を受け付けることができることが望ましい。この場合、送出部122は、商品保管部121から取り出した商品を、顧客からの選択の指示に応じて、引渡部114又は商品配送部13へ送出する。つまり、送出部122は、フロントヤード11が購入商品を配送させる選択を受け付けた場合に、商品保管部121から取り出した商品を商品配送部13へ送出する。
さらに、駅のホームのように限られたスペースに店舗システムを設置する場合、フロントヤードでの受け取りを行わずに、全て配送を行う構成を用いることができる。図40は、本発明の実施の形態11にかかる他の実施例の店舗システム100bの構成を示すブロック図である。店舗システム100bは、このような目的のためにフロントヤード11から引渡部114を削除したフロントヤード11aを備える。そのため、商品は常に商品配送部13を通じて購入者300の元に届けられる。これにより、本発明の実物大の仮想物体を介したインタフェイスによって、顧客は実物を見るのと同じ感覚で商品を選択し、スムーズに商品選択から決済まで行える。混雑した駅のホームなどで複数ユーザの操作にも対応できるこのような仮想物体を扱う決済システムは今まで存在しなかった。このような構成では、フロントヤードとバックヤードは必ずしも接している必要はなく、バックヤードを敷地に余裕がある場所に配置することもできる。
以上のことから、本発明の実施の形態11は、以下のように表現できる。すなわち、複数の対象画像を表示する表示手段と、前記表示された複数の対象画像に対応する利用対象のうち、前記利用者が利用を希望する利用希望対象の選択を受け付ける受付手段と、前記選択を行った利用者を識別する利用者識別情報を当該利用者から取得し、当該選択された利用希望対象を識別する利用対象識別情報と当該取得した利用者識別情報との対応付けを指示する対応付け指示手段と、前記選択した利用希望対象を前記利用者へ引き渡す引渡手段と、を有するフロントヤードと、前記フロントヤードと隣接し、前記複数の対象画像に対応する複数の利用対象を保管する利用対象保管手段と、前記対応付けられた前記利用対象識別情報と前記利用者識別情報とに基づいて前記利用対象保管手段から前記選択された利用希望対象を取り出し、当該取り出した利用希望対象を前記引渡手段へ送出する送出手段と、を有するバックヤードと、を備える情報アクセスシステム。
<発明の実施の形態12>
本発明の優れたインタフェイスは情報の受け渡しを行うシステムにも利用可能である。図41は、このような情報の受け渡しを行う情報アクセスシステム100cの構成を示すブロック図である。
情報アクセスシステム100cは、図1等にあったバックヤード12は有さず、フロントヤード11aを有する。フロントヤード11aは、図28等で説明した表示装置2800に相当する表示部111aと、受付部112と、対応付け指示部113とを備える。そして、情報アクセスシステム100cは、利用者300gに対して仮想物体を表示し、利用者300gから当該仮想物体に対する何らかの操作を受け付け、当該操作に応じてさらに表示部111aの表示内容を更新する。つまり、情報アクセスシステム100cは、利用者300gからの情報へのアクセスを処理するものである。
表示部111aは仮想物体の表示を行う。ここで仮想物体には、情報など形を持たない概念を表す絵や文字列を示すデータなども含む。そして、仮想物体には、複数の仮想物体が属しており、それらが階層化されているか、又は仮想物体間にリンクが張られているものとする。例えば、表示部111aに仮想物体としてクラウドシステムの概念を表示させ、利用者300gがシステム構成を上位概念から下位概念まで辿る場合を説明する。
一般に、クラウドシステムは、データセンタやサーバ、端末やネットワークなどいくつかの要素で構成されている。そして、クラウドシステムの概念は、雲の絵により代表させることができる。そのため、表示部111aは、まず、最上位概念として雲の絵を示す画像を表示する。利用者300gが雲の絵を拡大するジェスチャーを行うと、受付部112はそのジェスチャーを受け付け、表示部111aはクラウドシステムの下位概念の各要素(例えばデータセンタやネットワークや端末などの典型的な外観、あるいはブロック図のようなもの)を表示する。利用者300gが、特定の要素についてさらに拡大するジェスチャーを行うと、受付部112はそのジェスチャーを受け付け、表示部111aはさらに下位概念を表示するために階層を下り、データセンタの中の要素・構造(サーバやサーバ間のネットワークなどの絵やブロック図)などを表示する。
受付部112は、利用者300gから様々なジェスチャーを受け付ける。そして、フロントヤード11aが当該ジェスチャーに応じた処理を行い、表示部111aに表示させる。これにより、利用者300gが、仮想物体の示す概念について拡大又は縮小、中を覗き込む、階層を下る、音を聞く、映像を見るといった様々な体験をすることができる。尚、受付部112は、上述したように、利用者300gからジェスチャー以外の操作を受け付けても構わない。
対応付け指示部113は、ユーザの認証や有料コンテンツの閲覧を行うために、コンテンツとユーザIDの対応付けなどを行う。
尚、図41には情報を蓄積する場所を図示していないが、フロントヤード11a内に備えることや、フロントヤード11a近くのサーバや、クラウドシステム上のデータセンタに備えることもできる。
または、仮想物体として、階層化されたサービスのメニューを対象としてもよい。その場合、表示部111aは、まず、最上位の複数のメニューを表示し、受付部112が利用者300gからいずれかのメニューを選択する操作を受け付けると、表示部111aは、選択されたメニューの下位階層のメニューを表示するようにしてもよい。そして、利用者300gは、所望のメニューが表示された段階で、ICカード等をかざすことにより、当該メニューを選択する意思表示を行う。これに伴い、対応付け指示部113は、ICカード等からIDを取得し、当該選択されたメニューとIDとを対応付けて保存する。さらには、当該対応付けた情報に基づいた各種の処理を指示することができる。
図42は、本発明の実施の形態12にかかる他の実施例である情報アクセスシステム100dの構成を示すブロック図である。図1では、商品とその対価としての支払いの話に関して記載したが、図42の情報アクセスシステム100dは、情報を対象としても取引を行うことができる。情報アクセスシステム100dは、フロントヤード11bと、バックヤード12aとを備える。フロントヤード11bは、表示部111aと、受付部112aと、対応付け指示部113aと、引渡部114aとを備える。これらは、基本的に図1と同様の機能を有する。さらに、対応付け指示部113aは、仮想物体IDとユーザIDの関連付けを行う。また、引渡部114aは、情報の引き渡しを行う。そのため、情報アクセスシステム100dは、商品とその支払いに限定される必然性はない。ここで、図書館などの無料のサービスにおいても、コンテンツと利用者を関連付ける必要性は2つの意味で生じる。一つはコンテンツを利用する個人を特定する意味と、もう一つは利用履歴を把握して利用者の好みを学習する意味がある。前者はコンテンツの盗難や悪用などを防止する目的で必要性があり、後者はサービスを向上する目的で必要となる。
つまり本実施の形態で扱う取引は有形無形の情報や品目(アイテム)であり、その利用に当たって情報のIDと利用者のIDを交換する。その他、図42に示す各構成要素は、断りがない限り、図1の構成要素と同等又はそれ以上の機能又は役割を有するものとする。
有形の情報としては、本や情報を含んだCD、DVD、磁気テープやメモリなどが存在する。無形の情報としては、図41の例と同様に、表示部111aで情報を表示させる場合や、LANなどのネットワークを介して利用者の携帯端末321cに情報を取り込む場合などが存在する。無形の情報では、物理的な媒体を利用者に渡す必要がない特徴がある。
本実施の形態では、有形無形の情報を取引するために、保管部121aには有形無形の情報が保管されており、利用者300gは勝手にアクセスすることができない。これによって図1の例と同様に、盗難防止や在庫管理の省力化やフロントヤードの省スペース化などのメリットが生じる。保管部121aは、有形の情報を蓄積するために、書庫1211や棚のような場所を持っている。これらは図4のような自動搬送手段に適合する構成を持っていることが好ましい。保管部121aはさらに知識DB(データベース)1212を持っている。知識DB1212はハードディスクであったりメモリなど、データを蓄積する機能を持つ。
送出部122aは、利用者300gからの要求に応じて、有形無形の情報にアクセスして取り出す機能を有する。例えば有形情報では、保管部121aの書庫1211や棚にアクセスして必要な有形情報を取り出し、フロントヤード11bの引渡部114に送出する。無形情報では、知識DB1212にアクセスして同様にユーザインタフェイスとなる引渡部114aに送出する。これを行うために送出部122aには、有形無形の情報を扱う(ハンドリング1221)機能を持つ。ハンドリング1221は無形情報にとってはI/O(インプット・アウトプット)機能でもある。さらに送出部122aは、ハンドリング機能を制御するためのコントローラ1222の機能も持つ。無形の情報に関しては、送出部122aを介して表示部111aに情報を表示することもできる。
図43はこのような情報アクセスシステム100dの動作を示すフローチャートである。情報閲覧工程4301、情報選択工程4302、個人認証工程4303、紙貸出・電子貸出・両方貸出を選択する工程4304、電子貸出処理工程4305、紙貸出処理工程4306で構成される。
さらに情報閲覧工程4301は、情報閲覧登録工程4301a、情報表示工程4301bで構成される。電子貸出処理工程4305は、電子情報貸出登録工程4305a、送出部処理工程4305b、引渡部処理工程4305cで構成される。紙貸出処理工程4306は、紙情報貸出登録工程4306a、送出部処理工程4306b、引渡部処理工程4306cで構成される。
情報閲覧工程4301は、例えば表示部111aや受付部112aを通じて行われる。利用者300gは受付部112aを通じて、表示部111aに表示される仮想物体(情報)の詳細を見たり、階層を下りるなどの操作をしながら必要な情報を見つけることができる。必要な情報を見つけた時に、必要に応じて閲覧中の処理を行うことができる。紙の図書に関しても、図書館が保有する図書の数に制限があるように、電子データに対しても、閲覧数に制限をかける必要がある場合がある。そこで、情報閲覧登録工程4301aでは、このような目的で、あるユーザが当該データの閲覧を始めたら、閲覧ユーザと閲覧情報のヒモ付けを行うと共に、閲覧情報に対して閲覧中のフラグを立てて、制限人数以上の閲覧が行われないようにする。情報表示工程4301bでは、閲覧を許可されたユーザが閲覧を行う。情報の閲覧は例えば表示部111aを通じて行うことができる。
利用者300gが情報の貸出を希望する場合、情報選択工程4302で借りたい情報の選択を行う。借りたい情報(仮想物体)をハイライト表示にすることで、利用者自身が選択した情報を確認することができる。個人認証工程4303では、対応付け指示部113aを利用して、利用者300gがICカードを表示装置にタッチすることで、仮想物体と利用者IDの対応付けを行う。情報アクセスシステム100dは当該利用者300gに貸出可能か(利用者個人の貸出上限に達していないか、未返却情報がないか等)をチェックした上で貸出処理に移ることができる。この個人認証は、必ずしもこの部分で行う必要はなく、利用の開始時に行ったり、情報を受け取る直前に行ったりすることもできる。
情報を貸し出す方法として、紙や電子、あるいはその両方を貸し出す場合がある。ここで電子とは、前述した無形の情報であり、有線又は無線のLAN等を通じて利用者の端末に転送される。情報アクセスシステム100dがどちらか片方の方法しか持たない場合や、利用者が借りたい方法を選ぶ場合もある。
紙貸出・電子貸出・両方貸出を選択する工程4304はこのような選択を行う箇所で、ここでは分かり易く、有形情報の代表として紙貸出を例に出している。紙の本だけを借りたい人や、電子データを自分の携帯端末に転送して借りたい人や、両方行いたい人が想定され、そのような選択をここで行える。紙貸出処理に、前述した紙以外の媒体を含めることは当然可能である。
電子貸出処理工程4305では、当該情報の貸出に当たって、利用者と利用情報のヒモ付けを行うと共に、貸出中であることを登録する電子情報貸出登録4305aを行う。送出部122aは、前述したように保管部121aにある情報にアクセスして、引渡部114aに情報を送る(送出部処理4305b)。引渡部114aでは、有線又は無線のLAN等を用いて利用者の携帯端末321cに情報を送る(引渡部処理工程4305c)。ここで使用する通信はLANに限定されず、PANやWAN、光、音波等を利用した通信、さらには、利用者300gがメモリなどの媒体を持参して、メモリにデータを書き込むことでも実現できる。
紙貸出処理工程4306では、電子情報の場合と同様に紙情報の貸出登録4306aを行う。送出部122aは、前述したように保管部121aにある書庫等にアクセスして、引渡部114aに本などの紙情報を送る(送出部処理4306b)。引渡部114aでは、フロントヤード11bで利用者300gに対して紙資料の受け渡しを行う(引渡部処理工程4306c)。
紙資料の返却工程はここでは省略しているが、貸出登録を解除して保管部に紙資料を戻す工程が存在する。電子資料の返却も、同様の手続きを行うことができるほか、一定期日で利用期限が失効して利用できなくなるように構成することもできる。その場合、利用期限に達した所で貸出登録を解除する。
また、個人認証4303を最初に実行することで、個人情報や利用履歴に基づいたサービスを提供することもできる。最初に本人のバックグラウンドをシステムが認識することで、本人に適合した情報を提供することができるようになる。例えばクラウドに関する調べ物をしたい利用者が情報アクセスシステム100dを利用する場合、IT技術に関して見識があるかどうかによって、利用する言葉や紹介する内容を変化させることができる。より詳しい利用者に対しては、専門用語を用いることで簡単に必要な情報にアクセスすることが可能になる場合がある。表示する仮想物体のイメージも、利用者の専門性に応じて変えることで、容易に必要情報に到達できる場合がある。このような調べ物においては、必ずしも情報の貸出を行わなくても、表示部や受付部等を介したインタフェイスで必要な情報を学べる場合もある。
以上の説明では、利用者が表示装置等に対して操作を行う説明を行ったが、利用者個人が持つ、あるいは貸出を受けた携帯端末から同様の操作を行うことは可能である。表示装置は大型画面に起因して臨場感を出せる特徴があるが、携帯端末に比べてコストがかかる問題もある。両者を併用することで、コストを抑えながらユーザのニーズに合わせたサービスを提供することも可能である。
図44は上述した情報アクセスシステム100dをさらに発展させて、様々な情報を利用者に提供するための構成例である情報アクセスシステム100eを示す図である。情報アクセスシステム100eの利用シーンとしては、上述した情報の貸出や調べもの以外に、教育、相談、役所などのサービスが考えられる。本発明の優れたユーザインタフェイスによって、仮想的な体験を供与できるほか、ユーザの履歴を学習した様々なサービスが行える。このようなサービスとして、例えば、教育分野では仮想的な自然体験、社会体験、歴史体験、様々な教科を教える学習システムが挙げられる。また、このようなサービスとして、例えば、専門家への相談が必要な分野では、個人情報を参照して、医療、ヘルスケア、ファイナンス、法律の相談を支援するシステムが挙げられる。さらに、このようなサービスとして、例えば、役所の手続の分野では、証明や申請などの支援システムが挙げられる。さらに、教育分野や調べ物の利用を拡張させた利用も考えられる。例えば、従来技術の調査に基づいて、新たなアイデアの創造を行い、それを記録する等の目的に情報アクセスシステム100eを利用することもできる。
情報アクセスシステム100eは、このような応用を前提にして、携帯端末321cを所持する利用者300gからの各種操作に応じて、上述した様々なサービスを提供するものである。情報アクセスシステム100eは、フロントヤード11cとバックヤード12aとを備える。フロントヤード11cは、表示部111bと、受付部112bと、対応付け指示部113bと、引渡部114bと、個人DB115とを備える。尚、バックヤード12aは、図42と同等のものである。
個人DB115は、ユーザを識別する個人ID1151と、個人情報1152とを対応付けて記憶するデータベースである。個人情報1152は、例えば、個人の年齢や性別や職業、学歴など、静的な(過去の情報など変化しない成分)個人情報や、動的な(知識など変化する部分)個人情報等を含む。
表示部111bは、視覚、聴覚等を介した高い臨場感を持った情報提供を行う。例えば、表示部111bは、表示装置やスピーカ等を有する。
受付部112bは、上述したカメラやマイク以外に、利用者の生体反応を計測する各種センサを有する。各種センサとしては、赤外線センサ、振動センサ、血圧センサ、体温センサ、脳波センサ、発汗センサ、筋電位センサ、カメラを用いた視線センサ、呼吸回数センサ、鼓動センサ等を用いることができる。また、受付部112bは、携帯端末321cから個人の操作履歴を読み出すためのRFIDリーダライタを設けてもよい。受付部112bは、上記センサからノイズを除去して目的の信号を抽出するなどの信号処理を行うことができる。そして、受付部112bは、抽出した信号に応じて、文字認識や音声認識、画像認識、個人の生体状況の認識等を行うことができる。さらに、受付部112bは、認識した単語を分類して、利用者の話し言葉、書き言葉に対して最適化を行うという言語処理により、認識精度を向上させることができる。また、受付部112bは、認識した単語から利用者の意図する意味を分析し、それに続く処理を指定することができる。そして、受付部112bは、個人DB115を更新して、利用者の知識レベルを再定義することができる。
対応付け指示部113bは、前述したリーダライタによる個人IDの特定以外に、カメラによる顔認証、指紋センサ、虹彩センサ、静脈センサ等の各種センサを利用して個人IDを特定することもできる。
引渡部114bは、前述した有形情報を受け渡すハンドリング機能の他に、無形情報を受け渡すネットワークの通信機能、RFIDリーダライタを介した情報転送、プリンタを用いた紙出力などがあり得る。
図45はこのような応用に対する利用フローを示す。ID受付4501では、利用サービスに対する顧客IDのヒモ付けなどを行う。そして、対応付け指示部113bを用いて個人認証を行う。次に、個人DBの読み出し4502においては、上述した静的な個人情報及び前回までの動的な個人情報の読み出しを行う。要求受付4503では、受付部112bがさらに具体的な要求、例えば調べ物では調べる内容、教育では学びたいジャンルなどの要求を受け付ける。個人DBの参照、候補計算4504では、フロントヤード11cは、要求内容に対して、前述した静的・動的な個人情報を参照しながら、利用者の知識水準にあった情報の候補を計算する。要求に対する候補提示4505では、利用者に対して上記の計算した候補を提示する。例えば、表示部111bは、候補を表示する。候補が要求に合致したかの判定4506では、提示した候補が利用者の要求に合致したかを利用者に確認する。例えば、受付部112bは、利用者300gから合致有無の回答を受け付ける。合致しない場合は、別の候補を計算し(4504)、候補の提示を行い(4505)、再度利用者に確認する(4506)。あるいは、改めて要求受付を行い(4503)、利用者の真の要求を確認するようにしてもよい。これらの繰り返しによって、利用者が真に得たい情報が絞り込まれる。尚、この候補の提示と確認の繰り返しの過程は、記録しておくことが好ましい。候補の提示は利用者への入力であり、確認の反応は利用者からの出力になる。この過程を記録することで、利用者の反応の過程を知ることができ、利用者の性格や思考の過程、好み等のペルソナを判断することに役立つ。これを利用して動的な個人情報の更新を行い、次回の利用に際して適切な情報を提供することができる。要求に合致した候補を提供4507では、表示部111や引渡部114を通じて、有形無形の情報を提供する。個人DBの更新4508では、上記動的な個人情報の更新を行う。
この動的な個人情報は、上述したように個人の知識レベルや性格、考え方等を表すデータベースであり、これを繰り返しシステムが学習することで、利用者の思考パターンを仮想的に作り出すことができ、サービスレベルの向上が期待できる。前述した各種センサや信号処理、認識等を用いることで、言外の信号を利用した各種判定を行うことができ、思考パターン推定の精度を向上することができる。
<発明の実施の形態13>
図28で示した表示装置2800の機能をブロック的に表したブロック図を図46に示す。表示装置2800は、表示素子(デバイス)2801と、X側制御4601、X側制御4602、Y側制御4603、Y側制御4604、リーダライタ2811、垂直電極2803、水平電極2804で構成される。
表示素子(デバイス)2801上には、垂直電極2803、水平電極2804が配置されている。垂直電極2803は複数の電極で構成され、この中の2本ないしは2本以上の複数の電極に電流を流して磁界を発生させる。発生させた磁界は、ICカードの表示素子上での位置を確認する目的に使われるのと、ICカードと情報を交換するために使用される。水平電極2804も同様に複数の電極で構成され、垂直電極と同様の駆動を行う場合と、電流は流さずに検出のみ行う場合がある。この検出のみを行う役割を垂直電極側に持たせることもできる。
X側制御4601、X側制御4602、Y側制御4603、Y側制御4604は、複数の電極の中の特定の電極を選択する動作を行う。さらに電極に電流を流す場面では、駆動信号を生成する動作を行う。さらに駆動信号を計測して、ICカードの位置を把握する動作を行う。さらに計測結果をリーダライタ2811に送る動作を行う。
リーダライタ2811は、上記送られてきた計測結果をデコードして、ICカードから送られてきた信号を読み取る。さらにX側制御、Y側制御を介してICカードに信号を送る。
図47は表示装置2800を回路レベルで表した回路図である。+側シフトレジスタ4701と、―側シフトレジスタ4702と、制御回路4712と、複数の送受信回路4703を備える。送受信回路4703は、表示素子2801上の電極群の各電極にそれぞれ配置される。送受信回路4703は、送信選択回路4704、送信増幅回路4705、フィルタ・整合・検出回路4706、受信増幅回路4707、受信選択回路4708、変調回路4709を有する。これらシフトレジスタや送受信回路は、図46のX側制御4601やY側制御4603の回路構成となる。X側制御4602やY側制御4604はこの例では全ての垂直電極2803又は水平電極2804の一端をそれぞれショートさせる機能4710を持つ。インダクタンス成分4711は、電極のインダクタンスを表したものである。このように、図47では、電極ごとに駆動回路を有するため、スイッチによる抵抗成分を抑えることができる。
図50のタイミング図を併用して図47の動作について説明する。SR+in信号は+側シフトレジスタ4701に、SR−in信号は―側シフトレジスタ4702にそれぞれ入力するデータ信号である。CLK信号はクロック信号である。line1+、line2+、line3+は+側シフトレジスタ4701の出力、line1−、line2−、line3−は―側シフトレジスタ4702の出力を表す。TX+、TX−は、送受信回路4703に加える送信信号入力端子、RX+、RX−は受信信号出力端子を表す。
この例ではSR−in信号に"H"を入力した後、1CLKのサイクルの間を置いてからSR+in信号に"H"を入力している。これは図46に示すように2本の電極を選択する時に1本間を置いて選択するためである。この例では電極間隔はICカード側のコイル直径の1/2の長さにしている。このコイル直径の1/2長さの単位で位置を検出する。電流を流す電極の間隔はコイル直径と同等程度が良いため、このような選択方法をとることが好ましい。位置検出精度をさらに上げたい場合は、さらに2本置き、3本置きというように選択することができる。
図50のt1期間ではline1+とline3−が選択される。これによってline1電極にはTX+信号に基づく信号が供給され、line3電極にはTX−信号に基づく信号が供給される。TX+信号とTX−信号は極性が反対の信号となっており、line1電極とline3電極には逆位相の信号が供給される。次にline2電極とline4電極のペアに逆位相の信号が供給されるというように、順次1ラインずつ、あるライン数離れた2つのラインに逆位相の信号が供給される。
このように図47の回路において送受信回路4703は、TX+信号に基づいた信号を生成したり、反対極性であるTX−信号に基づいた信号を生成したりする。TX−信号はTX+信号の反転信号であるため、TX−信号を供給せずに、送受信回路4703内でTX+信号からインバータを用いて生成することもできる。
図50のRX+信号は+側の受信信号であり、RX−信号は―側の受信信号である。この受信信号に関しても送信側と同様に、ある電極が+側の供給を受けた場合、その電極の検出波形をRX+信号として出力する。―側に関しても同様である。
図47の送信選択回路4704は、上述したように、シフトレジスタ4701、4702からの信号に基づいて、TX+信号を通過させるかTX−信号を通過させるかを制御する。
送信選択回路4704の出力は送信増幅回路4705に供給される。送信増幅回路4705の素子レベルの回路例を図48に示す。送信増幅回路4705は、増幅トランジスタ4801と、インダクタンス4802と、コンデンサ4803とを備える。送信増幅回路4705は、垂直電極2803又は水平電極2804を駆動するのに必要な電力にまで増幅する機能を持つ。インダクタンス4802とコンデンサ4803はこれに続く回路と併せて負荷として働き、駆動周波数(例えば13.56MHz)において十分な電力を引き出すように設定する。
送信増幅回路4705の出力は、フィルタ・整合・検出回路4706に供給される。フィルタ・整合・検出回路4706の素子レベルの回路例を図49に示す。フィルタ・整合・検出回路4706は、インダクタンス4901と、第1のコンデンサ4802と、第2のコンデンサ4803と、検出コンデンサ4904とを備える。前段の送信増幅回路4705出力の段階では多くの高周波成分(スプリアス)を持つため、主としてインダクタンス4901と、第1のコンデンサ4802で構成されるローパスフィルタによってスプリアスを低減させる。さらに第1のコンデンサ4802及び第2のコンデンサ4803は整合回路の機能を持ち、電極のインダクタンス成分4711と整合回路以前のインピーダンスが駆動周波数に対して共振するように設定する。これによってインダクタンス成分4711に十分な電流が供給されるようにする。検出コンデンサ4904の一端は、インダクタンス成分4711の一端につながり、インダクタンス成分4711端の信号を検出するために用いる。
検出コンデンサ4904で検出された信号は受信増幅回路4707に供給される。この受信増幅回路4707は、次段以降の寄生容量などのインピーダンスを駆動するためのバッファアンプとして機能する。そのため、次段以降のインピーダンスによってはこの受信増幅回路4707を省略することも可能である。
受信増幅回路4707の出力は受信選択回路4708に供給される。受信選択回路4708は、送信側と同様に、シフトレジスタからの信号に基づいて、検出した信号をRX+端子又はRX−端子に割り振る機能を持つ。例えば送受信回路4703が、+側の送受信回路として機能している時、送信選択回路4703も受信選択回路4708も、+側の信号を通過させるように機能する。
変調回路4709は、送信電力を変調する機能を持つ。例えばNFC規格においては、変調方式として、変調度として100%又は8〜30%のASKが用いられる。変調回路4709はこれを実現するために、例えば送信増幅回路4706の出力につながり、送信電力を変調する。この目的のために、変調回路4709を接続する場所として送信増幅回路出力に限らず、他の部分に接続することは可能である。
制御回路4712はシフトレジスタや送受信回路に必要な信号を生成したり、送受信回路から出てくる受信信号を処理する回路である。受信信号の処理として、図34から37で示した測定波形の処理がある。さらにICカードの座標が分かった後の、リーダライタとICカードとの通信も制御する。具体的にはシフトレジスタをその座標位置に固定して、リーダライタから送られてくる送信信号を送受信回路に送ると共に、ICカードから送られてきた受信信号をリーダライタ2811に送る動作を行う。
垂直電極2803と水平電極2804の両方を持つ構成において、一方に図47にあるような送受信回路を持たせ、もう一方は送信に関わる回路を省略して受信に関わる回路のみにすることもできる。これは前述したように、垂直電極、ICカード、水平電極の3つのインダクタンス成分の結合によって、例えば垂直電極側からの駆動電力が、ICカードに供給されると共に水平電極にも供給され、水平電極は送信回路を持たずとも信号の検出が行えて、どの水平電極の位置にICカードが存在するか検出することができる。
上記説明はICカードに関して行ったが、ICカード機能を有した端末にも当然当てはめることができる。
<発明の実施の形態14>
図51は、本発明の実施の形態14にかかる情報アクセスシステム100eの構成を示すブロック図である。情報アクセスシステム100eは、表示装置2800と、表示装置上に表示されたポップアップ画面5101と、通信装置5102と、非常用電源5103とを備える。情報アクセスシステム100eは、さらに、図44で説明した受付部112と同様の機能を持つ受付部112cと、対応付け部113と同様の機能を持つ対応付け部113cと、引渡部114と同様の機能を持つ引渡部114cを持つ。そして、情報アクセスシステム100eは、複数の利用者300g及び300hからの操作に対する並列処理や、それらが持つ携帯端末321c及び321dを検出するための並列処理に対応するものとする。
表示装置2800は、ICカードの座標やIDの抽出に必要な機能を有する。そのため、対応付け部113cは、ICカード座標と仮想物体座標との比較に関わる機能を有する。
表示装置2800は、例えば利用者300g等が操作を行う前の状態では、通常の案内板として機能する。駅前に配置する場合は、駅前の地図を表示することができる。利用者300g等がさらなるサービスを要求するその内容に応じて、以下のようなサービスを提供することができる。
まず、情報アクセスシステム100eは、地図や時刻表やイベント等の案内を、携帯端末321c等にコピーすることができる。地域の情報は、特にその地域に居住しない人にとって、その情報の場所(http等)を知るのに手間がかかる。そこで、受付部112cは、例えば利用者300gからの画面へのタッチやジェスチャーや音声等の操作を受け付け、情報アクセスシステム100eは、当該受け付けた操作によって表示装置2800内にポップアップ画面5101を表示する。このとき、情報アクセスシステム100eは、必要な情報、例えば郵便局の位置等を表示装置2800上にハイライト表示することもできる。また、引渡部114cは、その画面のコピーを、携帯端末321cに転送することもできる。さらに、引渡部114cは、利用者300gが必要としている情報ファイルを丸ごと転送することもできる。その場合、受付部112cは、利用者300gが携帯端末321cを画面にタッチすることを検出し、引渡部114cは、図46で示した座標認識機能とリーダライタ機能を通じて転送する。このようにして得られる情報として、例えば、公共施設、交通、ショッピング、レストラン、イベント、医療施設、その他の店舗や施設、自治体等の情報が挙げられる。そして、利用者300gは、ポップアップ画面5101の中のアイコンにタッチすることで、これらの情報を入手できるようになる。
また、情報アクセスシステム100eは、公共料金などの料金の支払いを受け付けて処理することができる。利用者300g等は、本発明の実施の形態14の優れたヒューマンインタフェイスによって、現実の窓口に行くわかりやすさで操作を行うことができる。例えば利用者300hは公共料金の支払いを選択して、携帯端末321dを画面にタッチすることで支払いを完了させることができる。支払いの証明として領収書が必要な場合、引渡部114cを通じて領収書を受け取ることもできる。現金による支払い機能を引き渡し部114cに持たせることもできる。ポップアップ画面5101によって他の利用者が地図の確認ができなくなることを避けるために、ポップアップ画面5101を透過性のある表示にすることもできる。
さらに、情報アクセスシステム100eは、住民票などの証明書を発行することもできる。受付部112cは、携帯端末321dによる画面へのタッチを通じて、利用者300hの個人IDの確認を行い、当該利用者に許可された住民票等の発行を要求することができる。そして、引渡部114cは、証明書として機能する専用の用紙を出力することができる。そのため、利用者300hは、引渡部114cを通じて正規の証明書を受け取ることができる。
さらにまた、情報アクセスシステム100eは、サービスクーポンを発行することができる。情報アクセスシステム100eは、その場所に利用者が居ることを利用して、その周辺の店舗にとって集客効果を狙ったクーポンを発行することができる。この場合、引渡部114cは、携帯端末321dにクーポンを転送する。これにより、利用者300hは、当該クーポンを店舗で見せることによってこのような効果を実現することができる。
また、通信装置5102として、WWAN(Wireless Wide Area Network)、WLAN(Wireless Local Area Network)、WPAN(Wireless Local Area Network)等の無線装置を用いることができる。WWANとして比較的小セルのピコセルやフェムトセルを用いることができる。携帯端末に情報を転送する時に、表示装置2800のリーダライタ等を経由して送ることができる転送スピードには限界があり(通常424kbps程度が最大)、映像データなどを含む大容量データの転送では通信装置5102を用いたほうが好ましい場合がある。表示装置2800を通じた認証によって通信装置5102の通信認証を許可することができ、ユーザに余計な手間をかけることなく行うことは可能である。
以上のように、本発明の実体験に近いヒューマンインタフェイスによって、自分で調べるよりこの装置に聞いた方が速くて見やすい、聞いた結果を携帯端末にコピーできる、特殊書類を発行できる、現金を含めて支払いもできるといった効果が期待できる。また、災害時においては、通信装置5102とバッテリーなどの非常用電源5103によって、一般のモバイル回線が利用できない状況でも、利用者に必要な情報を提供することもできる。
また、本発明の実施の形態14にかかる情報アクセスシステム100eは、以下のように表現できる。すなわち、対象画像を表示する表示素子と、前記表示素子の表面に配置され、前記表示素子に接近した端末の位置を検出する端末位置検出手段と、前記検出された端末に含まれる識別情報を読み取り及び当該端末に対して所定の情報の書込みを行う読み取り書込み手段と、前記検出された端末の位置から当該位置付近に表示された対象画像を特定し、当該特定された対象画像に対応付けられた情報を前記読み取り書込み手段を用いて当該端末に書き込ませる制御装置と、を備える情報処理装置。
図52はこのような災害時においても生活に必須のサービスを維持でき、通常においても広範囲なサービスを低価格で実現するための構成例である情報アクセスシステム100fを示す図である。情報アクセスシステム100fは、インターネット5201と、行政ネットワーク5202と、無線通信セル5203と、バッテリ5204と、行政用通信装置(例えばマイクロ波通信装置)5205と、通信装置5206とを含む。通信装置5206は、図51の通信装置5102で代用することもできれば、別個に配置することもできる。
インターネット5201には様々な施設、役所や学校、図書館、空港、駅、コンビニ等に存在する表示装置2800がつながっており、さらにバッテリなどの非常用電源5204でバックアップされた行政ネットワーク5202にも接続されている。トラフィックの分配ポリシーは、あらかじめ設定することもできれば、災害時のトラフィックの状態に応じて、トラフィックに余裕がある場合は緊急性の低い情報も通過させるように適宜変更することもできる。
例えば通常時、行政ネットワーク側には行政サービスに関わるトラフィックのみを流し、インターネット網にはそれ以外の情報を流すようにする。災害や停電発生時、インターネット網や一般のモバイル回線が切断される状況が発生する場合があり得る。図51の表示装置2800及び図52の行政ネットワーク5202は、バッテリでバックアップされており、このような緊急時においてもサービスを継続できることを利用して、行政ネットワークに行政サービス以外の情報を流すことができる。災害時に安否確認を行うなど、行政サービス以外の情報であっても公共性が高い情報があり、行政ネットワーク側に流すことが考えられる。
通信装置5206は、このような目的のために、緊急時と判断され行政サービス以外の情報を流す必要がある場合に利用される。無線通信セル5203は、通信装置5206によって提供される無線通信のセル範囲である。(図51で示したように通常時は表示装置と携帯端末の間で大容量データを転送するのに使用することができる。)
例えば行政側からこのような通信が許可された場合、利用者間で不公平が生じないように、利用者の認証を行いながら通信を許可する。例えば表示装置2800への画面のタッチによって得られた利用者情報から、この特別な通信に関する当該利用者の通信履歴を調べて、所定の時間以内であれば通信を許可するようにする。また安否確認ホームページ等への接続に関しては、無条件に接続を許可するようなフロー制御を行うこともできる。
このように、情報アクセスシステム100fは災害時等においても利用可能であるため、災害時等における国や自治体等の公共機関から給付金等を支給できるようにしてもよい。これにより、災害時等であっても迅速に給付金等を受け取ることができる。
また、本発明の実施の形態14にかかる情報アクセスシステム100fは、以下のように表現できる。すなわち、非常用電源と、特定の用途に用いられる特定情報を通信するためのクローズドネットワークを介した通信を行う第1通信手段と、前記特定情報に限定されない情報を通信するためのオープンネットワークを介した通信を行う第2通信手段と、利用者に関する利用者情報が格納された端末から当該利用者情報を取得する取得手段と、前記利用者情報に基づく前記特定情報について前記クローズドネットワークを介して前記第1通信手段に通信させ、当該利用者情報に基づく前記特定情報以外の情報について前記オープンネットワークを介して前記第2通信手段に通信させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第2通信手段による前記オープンネットワークとの通信が不調な場合に、前記非情報電源に基づいて動作し、前記取得された利用者情報に基づく前記特定情報以外の情報について前記クローズドネットワークを介して前記第1通信手段に通信させる情報処理装置。これにより、災害時に行政ネットワークを開放し、被災者に迅速に必要な情報を送受信させることができる。
さらに、制御手段は、特定情報以外の情報を前記第1通信手段に通信させる際に、前記利用者情報に応じて通信の許否の判定を行うことが望ましい。これにより、一定の制限をかけるができ、優先度の高い通信について安定的に限られたネットワーク帯域を使用させることができる。
<発明の実施の形態15>
ここで、上述した特許文献4は、床下に埋め込んだ複数の導電プレートを用いて、高齢者等が床上を歩行することによる電界に及ぼす影響により、当該高齢者等の体の位置を検出する技術である。しかしながら、特許文献4には、ユーザが特定の場所に滞在する必要性の有無に関わらず、常に検出してしまうため、当該ユーザによる明示的な意思表示を判別することができないという問題点がある。そこで、以下の本発明の実施の形態15〜19では、ユーザによる明示的な位置の指定を、容易な操作で検出することを目的とする。
図53は、本発明の実施の形態15にかかる位置検出装置5300の構成を示すブロック図である。位置検出装置5300は、表示素子5301と、複数の第1の電極5302と、第1の電極選択手段5303と、制御手段5304とを備える。位置検出装置5300は、電磁波を放射する放射体322が表示素子5301に接触又は近接された場合に、放射体322の表示素子5301上の位置を検出するものである。
第1の電極5302は、表示素子5301の表面上の第1の方向に沿って配置されている。第1の方向とは、図53では横方向(X軸方向)であるが、縦方向(Y軸方向)その他の方向であっても構わない。第1の電極選択手段5303は、複数の第1の電極5302のそれぞれに所定の周波数の信号を供給し、当該信号の変化に基づいて複数の第1の電極5302のうち一部である第1の電極群5302aを選択する。例えば、各第1の電極5302と放射体322とがそれぞれコイルを形成している場合、各第1の電極5302を高周波信号で駆動することにより生じる高周波磁束に基づき、放射体322から電磁波が放射される。この場合、第1の電極選択手段5303は、第1の電極5302ごとに信号を計測し、当該計測結果に基づいて表示素子5301上の位置を算出し、当該算出された位置に対応する電極を第1の電極群5302aとして選択する。制御手段5304は、第1の電極群5302aの位置に基づいて、電磁波の放射体322が接触又は近接された表示素子5301上の位置を検出する。
図54は、本発明の実施の形態15にかかる位置検出処理の流れを示すフローチャートである。まず、第1の電極選択手段5303は、複数の第1の電極5302のそれぞれに対して、高周波信号を供給する(工程5401)。次に、第1の電極選択手段5303は、各電極から高周波信号を測定する(工程5402)。そして、制御手段5304は、測定結果に基づいて放射体322の表示素子5301上の位置を検出する(工程5403)。
これにより、表示素子5301上の任意の位置に対して、ユーザが電磁波を放射する放射体322を接触又は近接させるという容易な操作により、表示素子5301上の放射体322の位置を検出できる。そのため、位置検出装置5300は、ユーザによる明示的な位置の指定を、容易な操作で検出することができる。
<発明の実施の形態16>
図55は、本発明の実施の形態16にかかる位置検出装置5300aの構成を示すブロック図である。位置検出装置5300aは、上述した位置検出装置5300の構成に加えて、複数の第2の電極5305と、第2の電極選択手段5306とを備える。
第2の電極5305は、表示素子5301の表面上の第2の方向に沿って配置されている。第2の方向とは、第1の方向とは異なる方向であればよい。例えば、第1の方向が横方向(X軸方向)である場合、第2の方向は、縦方向(Y軸方向)その他の方向であるとよい。第2の電極選択手段5306は、複数の第2の電極5305のそれぞれに生じる信号を計測し、当該信号の変化に基づいて複数の第2の電極5305のうち一部である第2の電極群5305aを選択する。この場合、第2の電極選択手段5306は、第2の電極5305ごとに信号を計測し、当該計測結果に基づいて表示素子5301上の位置を算出し、当該算出された位置に対応する電極を第2の電極群5305aとして選択する。そして、制御手段5304aは、第1の電極群5302a及び第2の電極群5305aの位置に基づいて、電磁波の放射体322が接触又は近接された表示素子5301上の位置を検出する。
図56は、本発明の実施の形態16にかかる位置検出処理の流れを示すフローチャートである。まず、第1の電極選択手段5303は、複数の第1の電極5302のそれぞれに対して、高周波信号を供給する(工程5601)。次に、第1の電極選択手段5303は、各電極から高周波信号の測定Xを行う(工程5602)。そして、第1の電極選択手段5303は、測定Xの結果に基づいて第1座標を算出する(工程5603)。ここで、第1座標は、第1の方向上で一意に定まる位置である。
続いて、第1の電極選択手段5303は、第1座標に対応する第1電極群5302aを選択する(工程5604)。そして、第1の電極選択手段5303は、第1電極群5302aに対して高周波信号を供給する(工程5605)。
その後、第2の電極選択手段5306は、各第2電極5305から高周波信号の測定Yを行う(工程5606)。そして、第2の電極選択手段5306は、測定Yの結果に基づいて第2座標を算出する(工程5607)。ここで、第1座標は、第2の方向上で一意に定まる位置である。その後、制御手段5304aは、第1座標及び第2座標から表示素子5301上の位置を特定する(工程5608)。そして、制御手段5304aは、特定された位置を、放射体322の表示素子5301上の位置として検出する(工程5609)。
このように、本発明の実施の形態16では、第1の方向及び第2の方向のそれぞれで、放射体322からの電磁波を検出することで、放射体322が接触又は近接された表示素子5301上の位置をより正確に特定することができる。
さらに、第2の電極選択手段5306は、第1の電極群選択手段5303から供給される電力を用いて、第2の電極群5305aを選択することが望ましい。これにより、第2の電極選択手段5306が第2の電極5305に対して別途、高周波信号を供給する場合肉選べて、電力の消費量を抑えることができる。また、例えば、放射体322の近接位置を検出する場合に、放射体322以外の放射体が第1の電極群5302a以外の第1の電極5302に近接していたとしても、第1の電極5302の中では、第1の電極群5302aのみに高周波信号が供給されているため、第2の電極選択手段5306により算出される第2座標に対応する第1座標は、必ず第1の電極群5302aの周辺となる。よって、ご検出を防止することができる。
<発明の実施の形態17>
図57は、本発明の実施の形態17にかかる位置検出装置5300bの構成を示すブロック図である。位置検出装置5300bは、表示素子5301上に表示された複数の選択対象画像531〜535のうちいずれかの周辺を、ユーザがICカード322aをかざした場合に、かざされた付近に表示された画像を特定し、また、ICカード322aに記憶されたID3221を取得し、特定された画像に対応付けられた情報と、ID3221とを対応付けるものである。例えば、図57では、ICカード322aが表示素子5301上に接触又は近接されることにより、選択対象画像531が特定される。
位置検出装置5300bは、位置検出装置5300aの構成に加え、リーダライタ5307と、記憶装置5308と、さらに備える。また、制御手段5304bは、上述した位置検出処理における各種制御に加え、表示素子5301に複数の選択対象画像531〜535を表示させる。ここで、選択対象画像531〜535のサイズは、統一されていなくても構わない。但し、選択対象画像531〜535は、第1の方向(X軸)及び第2の方向(Y軸)に基づく座標に従って、表示素子5301に表示されるものとする。
リーダライタ5307は、第1の電極選択手段5303及び第2の電極選択手段5306を介して第1の電極5302及び第2の電極5305を制御して、ICカード322aからデータを取得する取得手段である。ここでは、ICカード322aには、ICカード322a自体又はICカード322aを所持するユーザの識別情報であるID3221が予め保持されているものとする。また、ICカード322aは、電磁波の放射体の一例であり、これに限定されない。
記憶装置5308は、不揮発性記憶装置又はフラッシュメモリ等である。記憶装置5308には、選択対象画像531〜535等が格納されている。ここで、選択対象画像531〜535には、それぞれ任意の情報が対応付けられているものとする。尚、対応付けられている情報としては、物品やデータ等を一意に定める識別情報が挙げられる。この場合、記憶装置5308には、選択対象画像531〜535と当該識別情報との対応付けを定義した情報が格納されているものとする。
制御手段5304aは、上述した位置検出処理により検出された位置に対してリーダライタ5307を用いてICカード322aからID3221を取得させる。そして、制御手段5304aは、取得させたID3221と、検出された位置に表示された選択対象画像に関する情報とを対応付けて記憶装置5308に記憶する。
図58は、本発明の実施の形態17にかかる選択情報対応付け処理の流れを示すフローチャートである。まず、制御手段5304bは、複数の選択対象画像531〜535を表示素子5301に表示する(工程5801)。次に、位置検出装置5300bは、位置検出処理を行う(工程5802)。例えば、図54又は図56の処理を適用できる。
そして、制御手段5304aは、リーダライタ5307を用いて、検出された位置からICカード322aのID3221を取得する(工程5803)。その後、制御手段5304aは、検出された位置に表示された選択対象画像に対応付けられた情報と、取得したIDとを対応付けて記憶装置5308に格納する(工程5804)。
このように、発明の実施の形態17では、位置検出処理に加えて、検出した位置からリーダライタ5307の機能によりICカード322aのID3221を読み取ることで、ユーザが選択した位置と、当該ユーザを識別する情報とを対応付けられる。そのため、ユーザの選択した意思を反映した上で、各種情報処理に応用することができる。さらに、発明の実施の形態17では、複数の選択対象画像が表示された場合に、ユーザが選択対象画像に対してICカード322aをかざす操作に起因して、選択対象画像に関する情報とID3221とを対応付けることができる。そのため、ユーザの選択した意思をより反映することができる。
<発明の実施の形態18>
本発明の実施の形態18にかかる位置検出装置は、上述した位置検出装置5300、5300a又は5300bが備える第1の電極選択手段5303の一実施例である。すなわち、第1の電極選択手段5303は、シフトレジスタと、複数の第1の電極の各電極の一端に送受信回路とを有するものとする。そして、送受信回路は、送信増幅回路と、シフトレジスタからの信号に基づいて送信信号の極性を切り換える手段と、シフトレジスタからの信号に基づいて受信信号の経路を切り換える手段とを備えるものである。また、第2の電極選択手段5306についても第2の電極の一端に同様の送受信回路を有することで、同等の構成を備えるようにすることが可能である。
本発明の実施の形態18にかかる位置検出装置5300a又は5300bの構成の一例は、上述した図46の表示装置2800からリーダライタ2811を除いたものと同等であり、その内部構成も図47、図48及び図49と同等である。また、位置検出装置5300については、図46の表示装置2800からリーダライタ2811を除いた上で、X側又はY側の制御装置のいずれかのみとすれば、同等である。また、本発明の実施の形態18にかかる第1の電極選択手段5303又は第2の電極選択手段5306の動作を示すタイミングチャートは、上述した図50と同等である。言い換えると、上述した実施の形態13にかかる表示装置2800は、位置検出装置5300、5300a又は5300bとしても適用可能である。
<発明の実施の形態19>
本発明の実施の形態19にかかる位置検出装置は、上述した位置検出装置5300、5300a又は5300bの一実施例である。すなわち、第1の電極は、表示素子の表面を垂直方向に横断し、水平方向に沿って所定間隔に並べた垂直電極である。また、第2の電極は、表示素子の表面を水平方向に横断し、垂直方向に沿って所定間隔に並べた水平電極である。また、第1の電極群選択手段は、垂直電極に高周波信号を供給して、高周波信号の変化を測定するX側制御装置である。また、第2の電極群選択手段は、水平電極からの高周波信号を測定するY側制御装置である。そして、本発明の実施の形態19にかかる位置検出装置は、X側制御装置に接続された垂直電極接続線と、垂直電極接続線と垂直電極を接続する垂直電極接続線スイッチと、Y側制御装置に接続された水平電極接続線と、記水平電極接続線と水平電極を接続する水平電極接続線スイッチと、2本の垂直電極間を接続する垂直電極間スイッチと、2本の水平電極間を接続する水平電極間スイッチと、をさらに有する。
本発明の実施の形態19にかかる位置検出装置5300a又は5300bの構成の一例は、上述した図38と同等であり、図28の表示装置2800からリーダライタ2811を除いたものと同等である。また、位置検出装置5300については、図38及び図28から垂直電極2803又は水平電極2804を除いたものと同等である。また、図28の表示装置2800は、1ループのコイルを形成する場合の例であり、図29では、多ループのコイルを形成する場合の例である。
本発明の実施の形態19にかかる位置検出装置5300は、例えば、X軸方向のみに電極がある場合となる。この場合、位置検出処理は、例えば、図30Aの工程3001〜3005により実現可能である。各電極当たりに1つまでしか選択対象画像が表示されておらず、ICカードが1つしかかざされない場合(例えば、図33B)には、一意に選択画像を特定できる。
また、リーダライタ5307及び記憶装置5308を備える場合は、さらに、図30Aの工程3011及び3012相当の処理により実現可能である。この場合、電力の測定結果の分布例は、図34に示したようになる。また、電極がY軸方向のみの場合は、電力の測定結果の分布例は、図35に示したようになる。
さらに、ICカードが複数同時にかざされたとしても、1電極当たり1つであれば(例えば、図31B)、複数のICカードの選択位置を適切に検出することができる。この場合、位置検出処理は、例えば、図31Aの工程3001〜3005aにより実現可能である。この場合、電力の測定結果の分布例は、図36又は図37に示したようになる。例えば、X座標のみが検出されれば、Y座標が不明であっても、複数のICカードの選択位置を検出することができる。
但し、各電極当たりに2つ以上の選択対象画像が表示される場合(例えば、図32C)、一方向の電極での走査のみでは、正確に2以上の選択位置を検出できない場合がある。そこで、位置検出装置5300a又は5300bのように、2方向に電極を有し、それぞれを走査することで、二次元の表示素子5301上で一意に複数の選択位置を正確に検出することができる。この場合、位置検出処理は、例えば、図32A及び図32Bにより実現可能である。また、図31Bのように一般的にXY座標が異なる複数の選択位置の位置検出処理については、図31Aにより実現可能である。
尚、複数の選択対象画像が階層化された情報に対応付けられているようにしてもよい。そして、制御手段5304bは、放射体が接触又は近接された表示素子上の位置を検出した場合、当該検出された位置に表示された選択対象画像対応付けられた情報の他の階層の情報に対応する選択対象画像を、表示済みの選択対象画像に代えて表示素子に表示するとよい。
<発明の実施の形態20>
図59は、本発明の実施の形態20にかかる位置検出装置5900の構成を示すブロック図である。位置検出装置5900は、表示素子5901と、複数の電磁波処理手段5903と、検出手段5904とを備える。表示素子5901は、複数の領域5902が定義されている。電磁波処理手段5903は、表示素子5901の表面上に配置され、複数の領域5902ごとに対応するものである。検出手段5904は、電磁波の放射体322が接触又は近接された表示素子5901上の選択位置を検出する。
電磁波処理手段5903は、外部に向けて電磁波を発信し、当該電磁波に応じた放射体322からの電磁波を受信する。電磁波処理手段5903は、例えば、超音波アクチュエータセンサアレイか、RFIDリーダライタか、電極等であるとよい。検出手段5904は、放射体322からの電磁波を受信した電磁波処理手段5903を特定し、当該特定された電磁波処理手段5903に対応する領域5902を、選択位置として検出する。これにより、位置検出装置5900は、利用者が指定する領域を検出することができる。
図60は、本発明の実施の形態20にかかる位置検出装置5900に改良を加えた位置検出装置5900aの構成を示すブロック図である。位置検出装置5900aは、位置検出装置5900の構成に加え、取得手段5905と、対応付け手段5906と、記憶装置5907とを備える。また、ICカード322aは、放射体322の一例であり、ICカード322a等の識別情報であるID3221を保持する。取得手段5905は、特定された電磁波処理手段5903を介してICカード322aからID3221を取得する。ここでは、電磁波処理手段5903は、RFIDリーダライタとなる。但し、放射体322が他の例の場合、電磁波処理手段5903もRFIDリーダライタ以外であってもよい。記憶装置5907は、不揮発性記憶装置又はフラッシュメモリ等である。対応付け手段5906は、取得されたID3221と、特定された電磁波処理手段5903に対応する領域5902とを対応付けて記憶装置5907に格納する。
このように、図60に示す位置検出装置5900aでは、位置検出処理に加えて、検出した位置から電磁波処理手段5903の機能によりICカード322aのID3221を読み取ることで、ユーザが選択した位置と、当該ユーザを識別する情報とを対応付けられる。そのため、ユーザの選択した意思を反映した上で、各種情報処理に応用することができる。
図61は、本発明の実施の形態20にかかる位置検出装置5900aに改良を加えた位置検出装置5900bの構成を示すブロック図である。位置検出装置5900bは、位置検出装置5900aにおける対応付け手段5906が対応付け手段5906aに置き換わったものである。また、表示素子5901には、各領域5902毎に選択対象画像5908が表示される。対応付け手段5906aは、特定された電磁波処理手段5903に対応する領域5902に表示された選択対象画像5908を特定し、当該特定された選択対象画像5908に関する情報と、取得されたID3221とを対応付けて記憶装置5907に格納する。
このように、位置検出装置5900bでは、複数の選択対象画像が表示された場合に、ユーザが選択対象画像に対してICカード322aをかざす操作に起因して、選択対象画像に関する情報とID3221とを対応付けることができる。そのため、ユーザの選択した意思をより反映することができる。
<発明の実施の形態21>
本発明の実施の形態21にかかる位置検出装置5900cは、複数の領域に分割されている。位置検出装置5900c内の各領域には、複数の選択対象画像が表示されている。また、各領域には、利用者の動作を検出する電磁波処理手段が複数配置されている。そのため、各電磁波処理手段が利用者の動作を検出した場合、利用者から最も近くに存在する電磁波処理手段が特定できる。そして、特定された電磁波処理手段が属する領域により、利用者により選択された表示素子上の位置を特定することができる。
図62は、本発明の実施の形態21にかかる位置検出装置5900cの構成を示すブロック図である。位置検出装置5900cは、複数の選択対象画像6201を表示する。ここで、選択対象画像6201は、上述した領域に対応している。位置検出装置5900c内の各領域には、複数の超音波アクチュエータセンサアレイ6202が配置されている。超音波アクチュエータセンサアレイ6202は、上述した電磁波処理手段の一例である。よって、各超音波アクチュエータセンサアレイ6202は、いずれかの選択対象画像6201付近に配置されているといえる。また、選択対象画像6201のサイズはそれぞれ異なるため、複数の領域サイズは、適宜、変更されるものとする。また、利用者300g及び300hは、同一の位置検出装置5900cにおいて選択対象画像6201を閲覧し、選択を行うものとする。
図62では、配置の一例として超音波アクチュエータセンサアレイ6202を、位置検出装置5900c上にマトリクス状に配置した場合を示す。但し、配置の仕方はこれに限定されない。少なくとも位置検出装置5900c上に複数の電磁波処理手段が配置されており、利用者からの選択を受け付けた電磁波処理手段の配置位置により、選択された位置を特定するものであればよい。
超音波アクチュエータセンサアレイ6202は、超音波を発生させる機能(電磁波を発信する機能)と、超音波を検出する機能(電磁波を受信する機能)を併せ持つ。位置検出装置5900c上から出された超音波は、利用者300g及び300hの体で反射して位置検出装置5900c付近に戻ってくる。超音波アクチュエータセンサアレイ6202は、戻ってきた超音波を超音波センサで検出する。尚、超音波を発した時間と戻ってきた時間から反射物体である利用者までの距離を測定することもできる。これを複数マトリクス状に表示装置上に並べることで、利用者が行う手振りや身振りを検出する。
例えば、利用者が空間で円を描くような手の動きをした場合、あるセンサに反応が生じた後、隣のセンサに反応が生じるというように、各センサの反応の連鎖から、手の動きのベクトル量が抽出できる。距離情報と合わせると、利用者が動かした手の動きを、これらセンサの信号から読み取ることが可能となる。
センサを並列に動作させることで、両手の動きを別々に抽出するか、または、すぐ隣の別の利用者の動きを抽出することができる。大きな位置検出装置5900cから離れて操作できるため、利用者にとっては多くの画像を見渡せ、視野の広い画像選択が行える。さらに利用者は位置検出装置5900cに触れることなく選択対象画像を操作できるので、タッチパネルなどよりも衛生上好ましいだけでなく、装置に衝撃や傷を与えることが少なくなる効果もある。
ここで必要なのは利用者の体の位置の変化の抽出なので、超音波を検出するセンサのみマトリクス状に表示装置上に配置して、超音波を発生する超音波アクチュエータをどこか一カ所にまとめる構成も考えられる。
<発明の実施の形態22>
また、位置検出装置5900cは、利用者識別情報を取得する取得手段を複数配置するとよい。つまり、本発明の実施の形態22にかかる取得手段は、複数の領域ごとに各領域付近に複数配置されているとよい。複数の領域の一の領域付近に配置された取得手段は、位置検出装置5900c内の当該一の領域付近に表示された選択対象画像が利用者により選択された場合、当該利用者から利用者識別情報を取得し、当該取得した利用者識別情報と当該選択された選択対象画像に対応する情報とを対応付ける。
図63は、本発明の実施の形態22にかかる位置検出装置5900dの構成を示すブロック図である。位置検出装置5900dは、位置検出装置5900cと比べ、超音波アクチュエータセンサアレイ6202の代わりにRFIDリーダライタ6203を複数配置したものである。RFIDリーダライタ6203は、ICカード読み取り装置であり、本発明の実施の形態22にかかる電磁波処理手段及び取得手段の一例である。ここで、利用者300gは、利用者ID313aを格納したICカード311aを所持しており、利用者300hは、利用者ID313bを格納したICカード311bを所持しているものとする。
図63では、配置の一例としてRFIDリーダライタ6203を、位置検出装置5900d上にマトリクス状に配置した場合を示す。但し、配置の仕方はこれに限定されない。少なくとも位置検出装置5900d上に複数の電磁波処理手段及び取得手段が配置されており、利用者からの利用者識別情報を取得した電磁波処理手段及び取得手段の配置位置により、選択された画像を特定し、画像識別情報と利用者識別情報とを対応付けるものであればよい。そのため、RFIDリーダライタ6203は、電磁波処理手段及び取得手段の機能を備えているといえる。そして、電磁波処理手段及び取得手段は、位置検出装置5900d内に所定の間隔で複数配置されているものである。
図64は、本発明の実施の形態22にかかる選択受付処理の流れを示すフローチャートである。まず、利用者300gが手元のICカード311aで位置検出装置5900d上の所望の選択対象画像6201をタッチする。このとき、当該選択対象画像6201の直近に配置されたRFIDリーダライタ6203は、ICカード311aを検出する(工程6401)。
次に、RFIDリーダライタ6203は、検出したICカード311aの位置から選択された選択対象画像を特定する(工程6402)。つまり、ICカード311aを検出したRFIDリーダライタ6203の座標位置により、当該RFIDリーダライタ6203の最も近くに配置された選択対象画像が選択されたものとみなす。そして、RFIDリーダライタ6203は、特定された選択対象画像に対応する画像識別情報を取得する(工程6403)。このとき、RFIDリーダライタ6203は、ICカード311aに対して利用者300gが選択した選択対象画像6201の画像識別情報等を書き込むようにしてもよい。
工程6401の後、工程6402及び6403と並行して、RFIDリーダライタ6203は、検出したICカード311aから利用者ID313aを取得する(工程6404)。工程6403及び工程6404の後、RFIDリーダライタ6203は、画像識別情報と利用者識別情報とを対応付けて記憶装置へ格納する(工程6405)。
図63では、RFIDリーダライタ6203がアレイ状に並んでいるため、利用者300gがICカード311aをかざすと、この励起されたRFIDリーダライタ6203の場所から位置検出装置5900d上のどの選択対象画像が選択されたかを特定することができる。これらアレイ状に並べたRFIDリーダライタ6203を並列に動作させることで、すぐ隣の別の利用者300hが並行して商品選択を行うことが可能となり、単位時間あたりの利用者の処理能力を向上することができる。また、利用者は商品の選択と利用者識別情報の送出という2つの動作を、ワンタッチで行うことができるメリットもある。
<発明の実施の形態23>
図65は、本発明の実施の形態23にかかる位置検出装置5900eの構成を示すブロック図である。位置検出装置5900eは、位置検出装置5900dと比べ、RFIDリーダライタ6203の代わりに電極6204を複数配置したものである。電極6204は、人体通信読み取り装置であり、本発明の実施の形態23にかかる電磁波処理手段及び取得手段の一例である。ここで、利用者300gは、利用者ID313aを格納した携帯端末321aを所持しており、利用者300hは、利用者ID313bを格納した携帯端末321bを所持しているものとする。
近年、微弱電流信号を用いて人の体を通信路に通信を行う人体通信技術も発展してきている。そこで、RFIDリーダライタ6203の代わりに、利用者が携帯するこのような人体通信端末と表示素子との間で、人体を通信路とした通信を行うものである。
図65の例では、人体通信用の電極6204を、位置検出装置5900e上に縦方向(垂直方向)にストライプ状(短冊状)に複数並べている。電極6204を縦方向に並べることで、利用者300gと300hとで異なる選択対象画像が同時に選択された場合、各選択対象画像が同じ高さかつ異なる列に表示されていれば、各選択動作を識別することができ、並列処理が可能となる。尚、電極6204を横方向に並べても構わない。その場合、利用者300gと300hとで異なる選択対象画像が同時に選択された場合、各選択対象画像が同じ列かつ異なる高さに表示されていれば、同様である。
携帯端末321a及び321bは、例えば腕時計型の人体通信端末である。例えば、利用者300gが電極6204に指先等で触れることで、電極6204から指先に向かって(あるいはその逆に)微弱電流が流れ、その微弱電流が、利用者300gが身につけている携帯端末321aに流れ込む。
図66は、本発明の実施の形態23にかかる選択受付処理の流れを示すシーケンス図である。まず、利用者300gが位置検出装置5900e上の選択対象画像6201を選択する(工程6601)。次に、電極6204が利用者300gを検出する(工程6602)。そして、電極6204が利用者300gに対して利用者ID313aを取得するための信号を微弱電流として出力する(工程6603)。続いて、微弱電流が、利用者300gが所持する携帯端末321aへ流れる(工程6604)。携帯端末321aは、微弱電流に応じて利用者ID313aを読み出し、電極6204に向けて利用者ID313aを出力する(工程6605)。その後、位置検出装置5900eにおいて利用者ID313aと、画像識別情報との対応付けを行う(工程6606)。
図65のようにストライプ状に人体通信用の電極6204を形成し、それぞれの電極6204からの信号を別々に処理することで、複数の利用者が同時に画面にタッチした場合でも、複数の利用者識別情報が混ざり合わずに抽出できる。人体通信用の送受信回路は、位置検出装置5900eの上辺又は下辺あたりに各電極ごとに配置して、人体通信信号をやりとりする。例えば、図65のように縦方向に4個の選択対象画像6201が並んでいる場合、上から下まで通る電極6204に対して4つの画像が候補として挙がる。例えば、位置検出装置5900eは、このような候補の中から他の手段により選択対象を限定するようにしてもよい。
ここで、図67は、本発明の実施の形態23にかかる位置検出装置5900fの構成を示すブロック図である。図67では、縦方向にストライプ上に形成された電極は、電極間隔6205で分離されている。これを位置検出装置5900fの上辺あたりには上半分の電極6204a用の人体通信用の送受信回路を配置し、位置検出装置5900fの下辺あたりには下半分の電極6204b用の人体通信用の送受信回路を配置する。これによって、上半分と下半分は独立に扱うことができ、利用者が混雑した時など、同じ電極に複数の利用者が触れて利用者識別情報がぶつかり合う確率を下げることができる。
さらに、図68は、本発明の実施の形態23にかかる位置検出装置5900gの構成を示すブロック図である。図68の構成では、位置検出装置5900gは、表示素子の一例であるディスプレイの境界717によって分かれる2つのディスプレイである表示領域211e1及び211e2で構成されている。電極はこの境界717によって上下に分かれている。さらには上のディスプレイである表示領域211e1にある電極間隔6205a、及び、下のディスプレイである表示領域211e2にある電極間隔6205bによって電極は分離されている。つまり、全体で縦方向に4分割された電極6204c、6204d、6204e及び6204fが形成できる。同様の手段によって縦方向8や16分割というように、電極を分離することができる。これによって、分割された電極が、複数の選択対象画像を跨らないようにすることができ、利用者識別情報の衝突をさらに減らせる。
また、図65、図66及び図67に示す人体通信装置用の電極を、RFIDリーダ・ライタ用の電極として用いることもできる。
<その他の発明の実施の形態>
本発明の実施の形態1〜23で説明した処理や工程フローは、通常の順序回路や、プログラム可能な順序回路やマイクロプロセッサ等のコンピュータに制御プログラムを実行させることによっても実現可能である。具体的には、店舗やクラウド上に置かれたコンピュータに実行させればよい。これらの制御プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きRAMメモリカートリッジ、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)を用いてコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又はマイクロ波回線等の無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。また、インターネットを介して当該プログラムを提供しても良い。
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1) 複数の商品画像を表示する表示部と、
前記表示された複数の商品画像に対応する商品のうち、購入者が購入を希望する商品の選択を受け付ける受付部と、
前記選択を行った購入者を識別する購入者識別情報を取得する当該購入者から取得し、当該選択された商品を識別する商品識別情報と当該取得した購入者識別情報との対応付けを指示する対応付け指示部と、
前記選択した商品である購入商品を前記購入者へ引き渡す引渡部と、
を有するフロントヤードと、
前記フロントヤードと隣接し、
前記複数の商品画像に対応する複数の商品を保管する商品保管部と、
前記対応付けられた前記商品識別情報と前記購入者識別情報とに基づいて前記商品保管部から前記選択された商品を取り出し、当該取り出した商品を前記購入者における前記購入商品として前記引渡部へ送出する送出部と、
を有するバックヤードと、
を備える店舗システム。
(付記2) 前記受付部は、前記購入者から2以上の商品の選択を受け付け、
前記対応付け指示部は、前記選択された各商品の前記商品識別情報と前記取得した購入者識別情報との対応付けを指示し、
前記送出部は、前記対応付けられた各商品の前記商品識別情報と前記購入者識別情報とに基づいて前記商品保管部から前記選択された全ての商品を取り出し、当該取り出した全ての商品をまとめて前記引渡部へ送出する
ことを特徴とする付記1に記載の店舗システム。
(付記3) 前記店舗システムは、
前記商品識別情報と前記購入者識別情報とが一対一に対応付けられた商品選択情報と、
前記購入者識別情報単位に前記選択された2以上の商品に対応する各商品識別情報のリストである送出情報と
を記憶する記憶部をさらに備え、
前記対応付け指示部は、前記商品が選択される度に当該選択された商品における前記商品選択情報と前記取得した購入者識別情報を対応付けて前記商品選択情報として前記記憶部へ格納する指示を行い、
前記送出部は、
前記記憶部から前記商品選択情報を読み出し、前記購入者識別情報単位に前記商品識別情報をまとめて前記送出情報として前記記憶部へ格納し、
前記送出情報に基づいて前記商品保管部から前記購入者により選択された全ての商品を取り出す
ことを特徴とする付記2に記載の店舗システム。
(付記4) 前記送出部は、
前記商品選択情報が前記記憶部へ格納される度に、前記商品選択情報を読み出し、前記送出情報を更新し、
前記送出情報が更新される度に、当該更新された送出情報に基づいて前記商品保管部から前記選択された商品を取り出す
ことを特徴とする付記3に記載の店舗システム。
(付記5) 前記送出部は、
前記商品保管部から取り出した前記購入商品を前記購入者ごとに保持し、
前記引渡部において前記購入者識別情報の入力を受け付けた場合に、前記保持された購入商品の中から当該入力された購入者識別情報に対応する購入商品を前記引渡部へ送出する
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記6) 前記フロントヤードは、前記購入者による前記購入商品に対する代金の支払い及び前記引渡部による当該購入商品の引き渡し後に当該購入商品を受け付け、当該受け付けた商品の検査に異常がない場合、当該購入者へ当該商品に対する代金の払い戻しを行う払い戻し部をさらに有する
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記7) 前記送出部は、前記検査に異常がない商品を前記商品保管部へ再保管する
ことを特徴とする付記6に記載の店舗システム。
(付記8) 前記受付部は、前記購入者から前記表示された商品画像に対応する商品に関連する関連情報の出力要求を受け付け、当該関連情報を出力させる
ことを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記9) 前記受付部は、複数の購入者からの前記選択を並列に受け付ける
ことを特徴とする付記1乃至8のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記10) 前記表示部は、商品種別単位に前記複数の商品画像の表示を切り替える
ことを特徴とする付記1乃至9のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記11) 前記表示部により表示される商品画像は、商品入荷時に当該商品を撮影した画像である
ことを特徴とする付記1乃至10のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記12) 前記受付部は、前記表示部に表示される商品画像に対応する商品が高度専門職業人による販売を必要とする商品である場合、前記表示部に対して当該商品画像と共に当該高度専門職業人の画像を表示させ、前記購入者との間で当該商品に関する情報の通信を仲介する
ことを特徴とする付記1乃至11のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記13) 前記受付部は、前記表示部において前記商品画像として当該商品の代表画像が表示されている際に、前記購入者から前記関連情報の出力要求として当該商品の詳細画像の表示要求を受け付けた場合、前記表示部に対して前記代表画像に代えて当該詳細画像を表示させる
ことを特徴とする付記8に記載の店舗システム。
(付記14) 前記受付部は、前記関連情報として前記商品に関連した視覚、聴覚、臭覚、味覚又は触覚のいずれかを刺激する物理量を出力させる
ことを特徴とする付記8又は13に記載の店舗システム。
(付記15) 前記受付部は、前記購入者の動作を所定のベクトル量に変換し、当該変換されたベクトル量に応じて前記関連情報を出力させる
ことを特徴とする付記8、13又は14のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記16) 前記表示部は、複数の領域に分割されており、
前記対応付け指示部は、前記複数の領域ごとに各領域付近に複数配置され、
前記複数の領域の一の領域付近に配置された前記対応付け指示部は、前記表示部内の当該一の領域付近に表示された前記商品画像が前記購入者により選択された場合、当該購入者から前記購入者識別情報を取得し、当該取得した購入者識別情報と当該選択された商品画像に対応する商品の前記商品識別情報との対応付けを指示する
ことを特徴とする付記1乃至15のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記17) 前記受付部及び前記対応付け指示部は、前記表示部内に所定の間隔で複数配置されている
ことを特徴とする付記1乃至16のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記18) 前記対応付け指示部は、ICカード読み取り装置である
ことを特徴とする付記16又は17に記載の店舗システム。
(付記19) 前記対応付け指示部は、人体通信読み取り装置である
ことを特徴とする付記16又は17に記載の店舗システム。
(付記20) 前記対応付け指示部は、前記購入者を撮影した画像に対する画像認識結果に基づき、前記購入者識別情報を特定する
ことを特徴とする付記1乃至19のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記21) 前記フロントヤードは、前記購入者の位置又は動作を検出する検出部をさらに有し、
前記表示部は、前記検出部により当該購入者が当該フロントヤードに対して一定時間以上操作を行わないことを検出した場合に、当該購入者の購入を支援するための購入支援情報を表示する
ことを特徴とする付記1乃至20のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記22) 購入者から商品の選択を受け付け、当該選択された商品である購入商品を当該購入者へ引き渡すフロントヤードと、当該フロントヤードと隣接し、複数の商品を保管する商品保管部を有するバックヤードとを備える店舗システムの制御方法であって、
複数の商品画像を前記フロントヤードが有する表示装置に表示し、
前記フロントヤードにおいて、前記表示された複数の商品画像に対応する商品のうち、購入者が購入を希望する商品の選択を受け付け、
前記フロントヤードにおいて、前記選択を行った購入者を識別する購入者識別情報を取得し、
前記フロントヤードにおいて、前記選択された商品を識別する商品識別情報と前記取得した購入者識別情報とを対応付け、
前記バックヤードにおいて、前記対応付けられた商品識別情報と購入者識別情報とに基づいて、前記商品保管部から前記選択された商品を取り出し、
前記バックヤードにおいて、当該取り出した商品を前記購入者における購入商品として前記フロントヤードへ送出する
店舗システムの制御方法。
(付記23) 購入者から商品の選択を受け付け、当該選択された商品である購入商品を当該購入者へ引き渡すフロントヤードと、当該フロントヤードと隣接し、複数の商品を保管する商品保管部を有するバックヤードとを備える店舗システムの制御処理をコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
複数の商品画像を前記フロントヤードが有する表示装置に表示する処理と、
前記フロントヤードにおいて、前記表示された複数の商品画像に対応する商品のうち、購入者が購入を希望する商品の選択を受け付ける処理と、
前記フロントヤードにおいて、前記選択を行った購入者を識別する購入者識別情報を取得する処理と、
前記フロントヤードにおいて、前記選択された商品を識別する商品識別情報と前記取得した購入者識別情報とを対応付ける処理と、
前記バックヤードにおいて、前記対応付けられた商品識別情報と購入者識別情報とに基づいて、前記商品保管部から前記選択された商品を取り出す処理と、
前記バックヤードにおいて、当該取り出した商品を前記購入者における購入商品として前記フロントヤードへ送出する処理と、
を前記コンピュータに実行させる制御プログラム。
(付記24)
輸送手段により前記購入商品を前記購入者へ配送する配送手段をさらに備え、
前記フロントヤードは、前記購入者から前記購入商品を配送させるか否かの選択を受け付け、
前記送出手段は、前記フロントヤードが前記購入商品を配送させる選択を受け付けた場合に、前記取り出した商品を前記配送手段へ送出する
ことを特徴とする付記1乃至21のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記25)
前記表示手段は、
前記複数の商品画像を表示素子上に表示し、
前記受付手段は、
前記表示素子の表面上の第1の方向に沿って配置された複数の第1の電極と、
前記複数の第1の電極のそれぞれに所定の周波数の信号を供給し、当該信号の変化に基づき前記購入者の選択位置に対応する前記第1の方向上の第1の座標を検出する第1の制御装置とを有し、
前記第1の座標に基づいて特定された商品画像に対応する商品を、前記購入者により選択されたものとして受け付ける
ことを特徴とする付記1乃至21又は24のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記26)
前記第1の制御装置は、
前記複数の第1の電極のそれぞれに供給した前記信号により生じた電力を測定し、各第1の電極における測定結果を用いて前記第1の座標を算出し、
前記受付手段は、
前記第1の座標に対応する前記表示素子上の位置に表示された商品画像を特定し、当該特定された商品画像に対応する商品が選択されたものとして受け付ける
ことを特徴とする付記25に記載の店舗システム。
(付記27)
前記対応付け指示手段は、
前記検出された第1の座標から前記購入者識別情報を取得し、前記商品識別情報と当該取得した購入者識別情報との対応付けを指示する
ことを特徴とする付記25又は26に記載の店舗システム。
(付記28)
前記受付手段は、
前記表示素子の表面上の第2の方向に沿って配置された複数の第2の電極と、
前記複数の第2の電極のそれぞれに生じる信号の変化に基づき前記購入者の選択位置に対応する前記第2の方向上の第2の座標を検出する第2の制御装置とを有し、
前記第1の座標及び前記第2の座標に基づいて特定された商品画像に対応する商品を、前記購入者により選択されたものとして受け付ける
ことを特徴とする付記25乃至27のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記29)
前記第2の制御装置は、
前記第1の制御装置から供給される電力を用いて、前記第2の座標を検出する
ことを特徴とする付記28に記載の店舗システム。
(付記30)
前記第1の制御装置は、
前記第1の座標を検出後に、当該第1の座標に対応する第1の電極を選択し、当該選択した第1の電極に前記信号を供給し、
前記第2の制御装置は、
前記複数の第2の電極のそれぞれについて、前記選択した第1の電極に供給された前記信号により生じた電力を測定し、各第2の電極における測定結果を用いて前記第2の座標を算出し、
前記受付手段は、
前記複数の商品画像のうち前記第1の座標及び前記第2の座標に対応する商品画像を特定し、当該特定された商品画像に対応する商品が前記購入者により選択されたものとして受け付ける
ことを特徴とする付記28又は29に記載の店舗システム。
(付記31)
前記対応付け指示手段は、
前記検出された第1の座標及び第2の座標から前記購入者識別情報を取得し、前記商品識別情報と当該取得した購入者識別情報との対応付けを指示する
ことを特徴とする付記28乃至30のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記32)
前記第1の制御装置は、
シフトレジスタと、
前記第1の電極の各電極の一端に送受信回路とを有し、
前記送受信回路は、
送信増幅回路と、
前記シフトレジスタからの信号に基づいて送信信号の極性を切り換える手段と、
前記シフトレジスタからの信号に基づいて受信信号の経路を切り換える手段と、
を有することを特徴とする付記25乃至31のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記33)
前記第1の電極は、前記表示素子の表面を垂直方向に横断し、水平方向に沿って所定間隔に並べた垂直電極であり、
前記第2の電極は、前記表示素子の表面を水平方向に横断し、垂直方向に沿って所定間隔に並べた水平電極であり、
前記第1の制御装置は、前記垂直電極に高周波信号を供給して、高周波信号の変化を測定するX側制御装置であり、
前記第2の制御装置は、前記水平電極からの高周波信号を測定するY側制御装置であり、
前記受付手段は、
前記X側制御装置に接続された垂直電極接続線と、
前記垂直電極接続線と前記垂直電極を接続する垂直電極接続線スイッチと、
前記Y側制御装置に接続された水平電極接続線と、
前記水平電極接続線と前記水平電極を接続する水平電極接続線スイッチと、
2本の前記垂直電極間を接続する垂直電極間スイッチと、
2本の前記水平電極間を接続する水平電極間スイッチと、
を有することを特徴とする付記28乃至31のいずれか1項に記載の店舗システム。
(付記B1)
複数の対象画像を表示する表示手段と、
前記表示された複数の対象画像に対応する利用対象のうち、前記利用者が利用を希望する利用希望対象の選択を受け付ける受付手段と、
前記選択を行った利用者を識別する利用者識別情報を当該利用者から取得し、当該選択された利用希望対象を識別する利用対象識別情報と当該取得した利用者識別情報との対応付けを指示する対応付け指示手段と、
前記選択した利用希望対象を前記利用者へ引き渡す引渡手段と、
を有するフロントヤードと、
前記フロントヤードと隣接し、
前記複数の対象画像に対応する複数の利用対象を保管する利用対象保管手段と、
前記対応付けられた前記利用対象識別情報と前記利用者識別情報とに基づいて前記利用対象保管手段から前記選択された利用希望対象を取り出し、当該取り出した利用希望対象を前記引渡手段へ送出する送出手段と、
を有するバックヤードと、
を備える情報アクセスシステム。
(付記C1)
対象画像を表示する表示素子と、
前記表示素子の表面に配置され、前記表示素子に接近した端末の位置を検出する端末位置検出手段と、
前記検出された端末に含まれる識別情報を読み取り及び当該端末に対して所定の情報の書込みを行う読み取り書込み手段と、
前記検出された端末の位置から当該位置付近に表示された対象画像を特定し、当該特定された対象画像に対応付けられた情報を前記読み取り書込み手段を用いて当該端末に書き込ませる制御装置と、
を備える情報処理装置。
(付記D1)
非常用電源と、
特定の用途に用いられる特定情報を通信するためのクローズドネットワークを介した通信を行う第1通信手段と、
前記特定情報に限定されない情報を通信するためのオープンネットワークを介した通信を行う第2通信手段と、
利用者に関する利用者情報が格納された端末から当該利用者情報を取得する取得手段と、
前記利用者情報に基づく前記特定情報について前記クローズドネットワークを介して前記第1通信手段に通信させ、当該利用者情報に基づく前記特定情報以外の情報について前記オープンネットワークを介して前記第2通信手段に通信させる制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記第2通信手段による前記オープンネットワークとの通信が不調な場合に、前記非情報電源に基づいて動作し、前記取得された利用者情報に基づく前記特定情報以外の情報について前記クローズドネットワークを介して前記第1通信手段に通信させる
情報処理装置。
(付記D2)
前記制御手段は、
前記特定情報以外の情報を前記第1通信手段に通信させる際に、前記利用者情報に応じて通信の許否の判定を行う
ことを特徴とする付記D1に記載の情報処理装置。
(付記E1)
表示素子と、
前記表示素子の表面上の第1の方向に沿って配置された複数の第1の電極と、
前記複数の第1の電極のそれぞれに所定の周波数の信号を供給し、当該信号の変化に基づいて前記複数の第1の電極のうち一部である第1の電極群を選択する第1の電極群選択手段と、
前記第1の電極群の位置に基づいて、電磁波の放射体が接触又は近接された前記表示素子上の位置を検出する制御手段と、
を備える位置検出装置。
(付記E2)
前記第1の電極群選択手段は、
前記第1の電極ごとに前記信号を計測し、
当該計測結果に基づいて前記表示素子上の位置を算出し、
当該算出された位置に対応する電極を前記第1の電極群として選択する
ことを特徴とする付記E1に記載の位置検出装置。
(付記E3)
前記表示素子の表面上の第2の方向に沿って配置された複数の第2の電極と、
前記複数の第2の電極のそれぞれに生じる信号を計測し、当該信号の変化に基づいて前記複数の第2の電極のうち一部である第2の電極群を選択する第2の電極群選択手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、
前記第1の電極群及び前記第2の電極群の位置に基づいて、前記電磁波の放射体が接触又は近接された前記表示素子上の位置を検出する
ことを特徴とする付記E1又はE2に記載の位置検出装置。
(付記E4)
前記第2の電極群選択手段は、
前記第2の電極ごとに前記信号を計測し、
当該計測結果に基づいて前記表示素子上の位置を算出し、
当該算出された位置に対応する電極を前記第2の電極群として選択する
ことを特徴とする付記E3に記載の位置検出装置。
(付記E5)
前記第2の電極群選択手段は、前記第1の電極群選択手段から供給される電力を用いて、前記第2の電極群を選択することを特徴とする付記E3又はE4に記載の位置検出装置。
(付記E6)
前記第1の電極群選択手段は、
シフトレジスタと、
前記複数の第1の電極の各電極の一端に送受信回路とを有し、
前記送受信回路は、
送信増幅回路と、
前記シフトレジスタからの信号に基づいて送信信号の極性を切り換える手段と、
前記シフトレジスタからの信号に基づいて受信信号の経路を切り換える手段と、
を有することを特徴とする付記E1乃至E5のいずれか1項に記載の位置検出装置。
(付記E7)
前記第1の電極は、前記表示素子の表面を垂直方向に横断し、水平方向に沿って所定間隔に並べた垂直電極であり、
前記第2の電極は、前記表示素子の表面を水平方向に横断し、垂直方向に沿って所定間隔に並べた水平電極であり、
前記第1の電極群選択手段は、前記垂直電極に高周波信号を供給して、高周波信号の変化を測定するX側制御装置であり、
前記第2の電極群選択手段は、前記水平電極からの高周波信号を測定するY側制御装置であり、
前記X側制御装置に接続された垂直電極接続線と、
前記垂直電極接続線と前記垂直電極を接続する垂直電極接続線スイッチと、
前記Y側制御装置に接続された水平電極接続線と、
前記水平電極接続線と前記水平電極を接続する水平電極接続線スイッチと、
2本の前記垂直電極間を接続する垂直電極間スイッチと、
2本の前記水平電極間を接続する水平電極間スイッチと、
をさらに有することを特徴とする付記E3乃至E5のいずれか1項に記載の位置検出装置。
(付記E8)
記憶装置と、
前記放射体からデータを取得する取得手段とをさらに備え、
前記放射体は、自己の識別情報を保持し、
前記制御手段は、
前記検出された位置に対して前記取得手段を用いて前記放射体から前記識別情報を取得させ、
前記取得させた識別情報と、前記検出された位置に表示された前記選択対象画像に関する情報とを対応付けて前記記憶装置に記憶する
ことを特徴とする付記E1乃至E7のいずれか1項に記載の位置検出装置。
(付記E9)
前記複数の選択対象画像は、階層化された情報に対応付けられており、
前記制御手段は、
前記放射体が接触又は近接された前記表示素子上の位置を検出した場合、当該検出された位置に表示された前記選択対象画像対応付けられた情報の他の階層の情報に対応する選択対象画像を、表示済みの選択対象画像に代えて前記表示素子に表示する
ことを特徴とする付記E1乃至E8のいずれか1項に記載の位置検出装置。
(付記F1)
表示素子の表面上の第1の方向に沿って配置された複数の第1の電極のそれぞれに対して、高周波信号を供給し、
各第1の電極から前記高周波信号を測定する第1の測定を行い、
前記第1の測定の結果に基づいて、電磁波の放射体が接触又は近接された前記表示素子上の位置を検出する
位置検出装置の制御方法。
(付記F2)
前記第1の測定の結果に基づいて、前記第1の方向上の第1の座標を算出し、
前記複数の第1の電極のうち前記第1の座標に対応する第1の電極群を選択し、
前記選択された第1の電極群に対して前記高周波信号を供給し、
前記表示素子の表面上の第2の方向に沿って配置された複数の第2の電極のそれぞれから前記高周波信号を測定する第2の測定を行い、
前記第2の測定の結果に基づいて、前記第2の方向上の第2の座標を算出し、
前記第1の座標及び前記第の2座標から特定される前記表示素子上の位置を、前記電磁波の放射体が接触又は近接された前記表示素子上の位置として検出する
ことを特徴とする付記F1に記載の位置検出装置の制御方法。
(付記F3)
複数の選択対象画像を表示素子に表示し、
前記検出された位置に基づいて前記放射体から当該放射体の識別情報を取得し、
前記複数の選択対象画像のうち前記検出された位置に表示された選択対象画像に関する情報と、前記取得した識別情報とを対応付ける
ことを特徴とする付記F1又はF2に記載の位置検出装置の制御方法。
(付記G1)
複数の領域が定義された表示素子と、
前記表示素子の表面上に配置され、前記複数の領域ごとに対応する複数の電磁波処理手段と、
電磁波の放射体が接触又は近接された前記表示素子上の選択位置を検出する検出手段と、を備え、
前記電磁波処理手段は、外部に向けて電磁波を発信し、当該電磁波に応じた放射体からの電磁波を受信し、
前記検出手段は、前記放射体からの電磁波を受信した電磁波処理手段を特定し、当該特定された電磁波処理手段に対応する領域を、前記選択位置として検出する
位置検出装置。
(付記G2)
前記放射体は、自己の識別情報を保持し、
前記特定された電磁波処理手段を介して前記放射体から前記識別情報を取得する取得手段と、
前記取得された識別情報と、前記特定された電磁波処理手段に対応する領域とを対応付けて記憶装置に格納する対応付け手段と、
をさらに備える付記G1に記載の位置検出装置。
(付記G3)
前記表示素子には、前記領域毎に選択対象画像が表示され、
前記対応付け手段は、前記特定された電磁波処理手段に対応する領域に表示された選択対象画像を特定し、当該特定された選択対象画像に関する情報と、前記取得された識別情報とを対応付けて前記記憶装置に格納する
ことを特徴とする付記G2に記載の位置検出装置。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2011年3月31日に出願された日本出願特願2011−078444を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 店舗システム
11 フロントヤード
111 表示部
112 受付部
113 対応付け指示部
114 引渡部
12 バックヤード
121 商品保管部
122 送出部
300 購入者
300a 購入者
300b 購入者
300c 購入者
300d 購入者
300e 購入者
300f 購入者
301 デバイス
301a デバイス
302 購入者ID
303 表示部
200 店舗システム
200a 店舗システム
200b 店舗システム
21 フロントヤード
21a フロントヤード
21b フロントヤード
211 表示装置
212 商品情報IF
212a 商品情報IF
213 購入者ID入力装置
214 商品受取部
215 商品情報記憶部
215a 商品情報記憶部
216 購入情報記憶部
217 商品払戻部
218 関連情報出力装置
22 バックヤード
22a バックヤード
221 商品保管部
222 送出部
41 商品画像
41a 商品代表画像
42 商品ID
43 商品関連情報
431 詳細画像
432 物理量ID
44 高度専門職業人画像
45 店員画像
46 購入支援情報
51 商品選択情報
52 送出情報
61a 商品
61b 商品
62a 送り出し手段
63a 入荷返品手段
64 出荷手段
64a 出荷手段
64b 出荷手段
64c 出荷手段
65x 送出容器
65y 送出容器
65z 送出容器
65w 送出容器
66 一時待機場所
66a 一時待機場所
66b 一時待機場所
67 バックヤード端末
68a 商品棚
62b 送り出し手段
63b 入荷返品手段
68b 商品棚
71a 売場領域
711a 商品画像
712a 高度専門職業人画像
71b 売場領域
711b 商品画像
71c 売場領域
711c 商品画像
721 店員画像
722 購入者ID入力手段
723 商品受取口
724 購入者ID入力手段
725 商品払戻口
211a 表示装置
211b 表示装置
211c 表示装置
211d 表示装置
211e 表示装置
211e1 表示領域
211e2 表示領域
311a ICカード
312a 購入者ID
311b ICカード
312b 購入者ID
321a 携帯端末
321b 携帯端末
711 商品画像
713 超音波アクチュエータセンサアレイ
714 RFIDリーダライタ
715 電極
715a 電極
715b 電極
715c 電極
715d 電極
715e 電極
715f 電極
716 電極間隔
716a 電極間隔
716b 電極間隔
717 境界
400 制御装置
401 CPU
402 RAM
403 ROM
404 通信IF
405 ハードディスク
406 制御プログラム
900 店舗システム
91 購入者
911 ICカード
912 購入者ID
92 A店舗
921 店員
922 商品見本
923 店舗端末
93 B店舗
931 店員
932 商品見本
933 店舗端末
94 C店舗
941 店員
942 商品見本
943 店舗端末
95 共同倉庫
951 作業員
952 A店舗在庫
953 B店舗在庫
954 C店舗在庫
96 受取場所
2800 表示装置
2801 表示素子
2802 ICカード
2803 垂直電極
2804 水平電極
2805 垂直電極接続線
2806 水平電極接続線
2807 垂直電極接続線スイッチ
2808 水平電極接続線スイッチ
2809 X側制御装置
2810 Y側制御装置
2811 リーダライタ
2812 垂直電極間スイッチ
2813 水平電極間スイッチ
Pth しきい値電力
Xe1、Xe2 座標
Xc1 座標
P1 位置
P2 位置
P3 位置
P4 位置
P5 点
P6 点
P7 点
P8 点
3801 基板
3802 第1のX側回路
3803 第2のX側回路
3804 第1のY側回路
3805 第2のY側回路
3806 スペーサ
100a 店舗システム
100b 店舗システム
11a フロントヤード
111a 表示部
13 商品配送部
100c 情報アクセスシステム
100d 情報アクセスシステム
300g 利用者
321c 携帯端末
11b フロントヤード
112a 受付部
113a 対応付け指示部
114a 引渡部
12a バックヤード
121a 保管部
1211 書庫
1212 知識DB
122a 送出部
1221 ハンドリング
1222 コントローラ
11c フロントヤード
111b 表示部
112b 受付部
113b 対応付け指示部
114b 引渡部
115 個人DB
1151 個人ID
1152 個人情報
4601 X側制御
4602 X側制御
4603 Y側制御
4604 Y側制御
4701 +側シフトレジスタ
4702 ―側シフトレジスタ
4703 送受信回路
4704 送信選択回路
4705 送信増幅回路
4706 フィルタ・整合・検出回路
4707 受信増幅回路
4708 受信選択回路
4709 変調回路
4710 ショート機能
4711 インダクタンス成分
4712 制御回路
4801 増幅トランジスタ
4802 インダクタンス
4803 コンデンサ
4901 インダクタンス
4802 第1のコンデンサ
4803 第2のコンデンサ
4904 検出コンデンサ
100e 情報アクセスシステム
5101 ポップアップ画面
5102 通信装置
5103 非常用電源
112c 受付部
113c 対応付け指示部
114c 引渡部
300g 利用者
300h 利用者
100f 情報アクセスシステム
5201 インターネット
5202 行政ネットワーク
5203 無線通信セル
5204 バッテリ
5205 行政用通信装置
5206 通信装置
5300 位置検出装置
5300a 位置検出装置
5300b 位置検出装置
5301 表示素子
5302 第1の電極
5302a 第1の電極群
5303 第1の電極選択手段
5304 制御手段
5304a 制御手段
5304b 制御手段
5305 第2の電極
5305a 第2の電極群
5306 第2の電極選択手段
5307 リーダライタ
5308 記憶装置
322 放射体
322a ICカード
3221 ID
531 選択対象画像
532 選択対象画像
533 選択対象画像
534 選択対象画像
535 選択対象画像
5900 位置検出装置
5900a 位置検出装置
5900b 位置検出装置
5900c 位置検出装置
5900d 位置検出装置
5900e 位置検出装置
5900f 位置検出装置
5900g 位置検出装置
5900g1 表示領域
5900g2 表示領域
5901 表示素子
5902 領域
5903 電磁波処理手段
5904 検出手段
5905 取得手段
5906 対応付け手段
5906a 対応付け手段
5907 記憶装置
5908 選択対象画像
6201 選択対象画像
6202 超音波アクチュエータセンサアレイ
6203 RFIDリーダライタ
6204 電極
6204a 電極
6204b 電極
6204c 電極
6204d 電極
6204e 電極
6204f 電極
6205 電極間隔
6205a 電極間隔
6205b 電極間隔
6206 境界
313a 購入者ID
313b 購入者ID
特許文献1には、複数の店舗を渡り歩きながら複数の商品を購入していく購入者に対して、購入商品を一括して引き渡すための購入商品一括引渡システムに関する技術が開示されている。図27は、特許文献1にかかる購入商品一括引渡システム(以下、店舗システム900と呼ぶ。)の構成を示すブロック図である。特許文献1にかかる店舗システム900は、購入者91と、A店舗92、B店舗93及びC店舗94と、共同倉庫95と、受取場所96とを含むものである。A店舗92、B店舗93及びC店舗94は、フロントヤードに相当する。各店舗92,93及び94には、それぞれ店員921、931及び941がおり、商品見本922,932及び942と店舗端末923、933及び943がある。また、共同倉庫95は、バックヤードに相当する。共同倉庫95には、作業員951がおり、店舗毎の商品在庫(A店舗在庫952、B店舗在庫953及びC店舗在庫954)が置かれている。また、各店舗92〜94及び共同倉庫95とは別の場所に、商品の受取場所96を備える。購入者91は、購入者ID912が記憶されたICカード911を所持しており、各店舗92〜94を移動して商品を購入(注文)する。その際、各店舗の店員921〜941は、購入者91が購入する商品について、購入者91が所持するICカード911を用いて店舗端末923〜943に対して登録を行う。そして、共同倉庫95では、各店舗端末923〜943からの登録情報に応じて作業員951が各商品を購入者ごとに仕分けして受取場所96へ配送する。その後、購入者91は、受取場所96へ移動し、購入した商品を受け取る。
また、送出部222は、購入者ID入力装置213により商品選択情報51が購入情報記憶部216へ格納される度に、商品選択情報51を読み出し、送出情報52を更新し、送出情報5が更新される度に、当該更新された送出情報5に基づいて商品保管部221から選択された商品を取り出すようにしてもよい。
<発明の実施の形態3>
上述した店舗システム200では、購入者300がフロントヤード21内で購入を希望する商品を選択する中で、一度購入を決めた商品の選択をクリアしたい場合があり得る。そのため、店舗システム200では、代金の支払い処理は最後に行うことが好ましい。ここで、代金の支払いに関しては、購入者300が実物の商品を手にする前に行うか後に行うかの2通りが考えられる。無人店舗やそれに近い店舗を構成する場合であって代金の支払いを商品の受取後とする場合、代金を払わずに商品が持ち逃げされる危険性がつきまとう。このような店舗では、代金の支払いを受けた後で実物の商品の提供を行うことが好ましい。商品受取部214は、購入者300が商品選択の時に使用したICカード等のデバイス301を用いて、購入者ID302の入力を受け付ける。この時、このICカードがプリペイド式などの電子マネーであれば、そのまま代金の引き落としを行う。あるいは現金等による支払いを受ける場合も考えられる。その処理をもって、商品受取部214は、購入者300における購入商品をフロントヤードの受取窓口に送出する。その時問題となるのは購入者300が期待と異なる商品を購入してしまった時の処置である。そこで、本発明の実施の形態3にかかる店舗システム200aは、購入者が商品を払い戻しできる商品払戻部217を含むものである。
表示装置211は概ね実物大に相当する複数の商品画像を表示するため、その大きさは大きな物となる。但し、購入者300が商品画像を見る必要があるため表示装置の高さには制限がある。つまり、通常の店舗において実物の商品が置かれている棚の高さ程度に、表示装置211の高さをすることが好ましい。そのため特に多くの種類の商品を扱う店舗システム200bでは、それを表示する表示装置211の幅は広くなる。
図32Bでは、まず、座標Yd1に水平電極を選択して(工程3015a)、リーダライタ2811を使用してYd1電極上のICカードAのIDを取得する(工程3011a)。そして、工程301aにおいてICカードAからのID番号を入手した後、仮想物体のIDとユーザIDとの関連づけを行う(工程3012a)。同様にして、次の電極であるYd2電極を選択して(工程3015b)、ICカードBのID番号を取得する(工程3011b)、IDの関連づけを行う(工程3012b)。このように、水平電極からICカードの問い合わせと入手を行うことで、X電極上に複数のICカードが存在する場合にも対応できる。
送信増幅回路4705の出力は、フィルタ・整合・検出回路4706に供給される。フィルタ・整合・検出回路4706の素子レベルの回路例を図49に示す。フィルタ・整合・検出回路4706は、インダクタンス4901と、第1のコンデンサ4902と、第2のコンデンサ4903と、検出コンデンサ4904とを備える。前段の送信増幅回路4705出力の段階では多くの高周波成分(スプリアス)を持つため、主としてインダクタンス4901と、第1のコンデンサ4902で構成されるローパスフィルタによってスプリアスを低減させる。さらに第1のコンデンサ4902及び第2のコンデンサ4903は整合回路の機能を持ち、電極のインダクタンス成分4711と整合回路以前のインピーダンスが駆動周波数に対して共振するように設定する。これによってインダクタンス成分4711に十分な電流が供給されるようにする。検出コンデンサ4904の一端は、インダクタンス成分4711の一端につながり、インダクタンス成分4711端の信号を検出するために用いる。
受信増幅回路4707の出力は受信選択回路4708に供給される。受信選択回路4708は、送信側と同様に、シフトレジスタからの信号に基づいて、検出した信号をRX+端子又はRX−端子に割り振る機能を持つ。例えば送受信回路4703が、+側の送受信回路として機能している時、送信選択回路4704も受信選択回路4708も、+側の信号を通過させるように機能する。
変調回路4709は、送信電力を変調する機能を持つ。例えばNFC規格においては、変調方式として、変調度として100%又は8〜30%のASKが用いられる。変調回路4709はこれを実現するために、例えばフィルタ・整合・検出回路4706の出力につながり、送信電力を変調する。この目的のために、変調回路4709を接続する場所としてフィルタ・整合・検出回路4706の出力に限らず、他の部分に接続することは可能である。
その後、第2の電極選択手段5306は、各第2電極5305から高周波信号の測定Yを行う(工程5606)。そして、第2の電極選択手段5306は、測定Yの結果に基づいて第2座標を算出する(工程5607)。ここで、第座標は、第2の方向上で一意に定まる位置である。その後、制御手段5304aは、第1座標及び第2座標から表示素子5301上の位置を特定する(工程5608)。そして、制御手段5304aは、特定された位置を、放射体322の表示素子5301上の位置として検出する(工程5609)。
さらに、図68は、本発明の実施の形態23にかかる位置検出装置5900gの構成を示すブロック図である。図68の構成では、位置検出装置5900gは、表示素子の一例であるディスプレイの境界6206によって分かれる2つのディスプレイである表示領域5900g1及5900g2で構成されている。電極はこの境界6206によって上下に分かれている。さらには上のディスプレイである表示領域5900g1にある電極間隔6205a、及び、下のディスプレイである表示領域5900g2にある電極間隔6205bによって電極は分離されている。つまり、全体で縦方向に4分割された電極6204c、6204d、6204e及び6204fが形成できる。同様の手段によって縦方向8や16分割というように、電極を分離することができる。これによって、分割された電極が、複数の選択対象画像を跨らないようにすることができ、利用者識別情報の衝突をさらに減らせる。

Claims (39)

  1. 複数の商品画像を表示する表示手段と、
    前記表示された複数の商品画像に対応する商品のうち、購入者が購入を希望する商品の選択を受け付ける受付手段と、
    前記選択を行った購入者を識別する購入者識別情報を当該購入者から取得し、当該選択された商品を識別する商品識別情報と当該取得した購入者識別情報との対応付けを指示する対応付け指示手段と、
    前記選択した商品である購入商品を前記購入者へ引き渡す引渡手段と、
    を有するフロントヤードと、
    前記フロントヤードと隣接し、
    前記複数の商品画像に対応する複数の商品を保管する商品保管手段と、
    前記対応付けられた前記商品識別情報と前記購入者識別情報とに基づいて前記商品保管手段から前記選択された商品を取り出し、当該取り出した商品を前記購入者における前記購入商品として前記引渡手段へ送出する送出手段と、
    を有するバックヤードと、
    を備える店舗システム。
  2. 前記受付手段は、前記購入者から2以上の商品の選択を受け付け、
    前記対応付け指示手段は、前記選択された各商品の前記商品識別情報と前記取得した購入者識別情報との対応付けを指示し、
    前記送出手段は、前記対応付けられた各商品の前記商品識別情報と前記購入者識別情報とに基づいて前記商品保管手段から前記選択された全ての商品を取り出し、当該取り出した全ての商品をまとめて前記引渡手段へ送出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の店舗システム。
  3. 前記店舗システムは、
    前記商品識別情報と前記購入者識別情報とが一対一に対応付けられた商品選択情報と、
    前記購入者識別情報単位に前記選択された2以上の商品に対応する各商品識別情報のリストである送出情報と、
    を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記対応付け指示手段は、前記商品が選択される度に当該選択された商品における前記商品選択情報と前記取得した購入者識別情報を対応付けて前記商品選択情報として前記記憶手段へ格納する指示を行い、
    前記送出手段は、
    前記記憶手段から前記商品選択情報を読み出し、前記購入者識別情報単位に前記商品識別情報をまとめて前記送出情報として前記記憶手段へ格納し、
    前記送出情報に基づいて前記商品保管手段から前記購入者により選択された全ての商品を取り出す
    ことを特徴とする請求項2に記載の店舗システム。
  4. 前記フロントヤードは、前記購入者による前記購入商品に対する代金の支払い及び前記引渡手段による当該購入商品の引き渡し後に当該購入商品を受け付け、当該受け付けた商品の検査に異常がない場合、当該購入者へ当該商品に対する代金の払い戻しを行う払い戻し手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の店舗システム。
  5. 前記受付手段は、前記購入者から前記表示された商品画像に対応する商品に関連する関連情報の出力要求を受け付け、当該関連情報を出力させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の店舗システム。
  6. 前記受付手段は、前記関連情報として前記商品に関連した視覚、聴覚、臭覚、味覚又は触覚のいずれかを刺激する物理量を出力させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の店舗システム。
  7. 前記表示手段は、複数の領域に分割されており、
    前記対応付け指示手段は、前記複数の領域ごとに各領域付近に複数配置され、
    前記複数の領域の一の領域付近に配置された前記対応付け指示手段は、前記表示手段内の当該一の領域付近に表示された前記商品画像が前記購入者により選択された場合、当該購入者から前記購入者識別情報を取得し、当該取得した購入者識別情報と当該選択された商品画像に対応する商品の前記商品識別情報との対応付けを指示する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の店舗システム。
  8. 前記受付手段及び前記対応付け指示手段は、前記表示手段内に所定の間隔で複数配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の店舗システム。
  9. 購入者から商品の選択を受け付け、当該選択された商品である購入商品を当該購入者へ引き渡すフロントヤードと、当該フロントヤードと隣接し、複数の商品を保管する商品保管部を有するバックヤードとを備える店舗システムの制御方法であって、
    複数の商品画像を前記フロントヤードが有する表示装置に表示し、
    前記フロントヤードにおいて、前記表示された複数の商品画像に対応する商品のうち、購入者が購入を希望する商品の選択を受け付け、
    前記フロントヤードにおいて、前記選択を行った購入者を識別する購入者識別情報を取得し、
    前記フロントヤードにおいて、前記選択された商品を識別する商品識別情報と前記取得した購入者識別情報とを対応付け、
    前記バックヤードにおいて、前記対応付けられた商品識別情報と購入者識別情報とに基づいて、前記商品保管部から前記選択された商品を取り出し、
    前記バックヤードにおいて、当該取り出した商品を前記購入者における購入商品として前記フロントヤードへ送出する
    店舗システムの制御方法。
  10. 購入者から商品の選択を受け付け、当該選択された商品である購入商品を当該購入者へ引き渡すフロントヤードと、当該フロントヤードと隣接し、複数の商品を保管する商品保管部を有するバックヤードとを備える店舗システムの制御処理をコンピュータに実行させる制御プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
    複数の商品画像を前記フロントヤードが有する表示装置に表示する処理と、
    前記フロントヤードにおいて、前記表示された複数の商品画像に対応する商品のうち、購入者が購入を希望する商品の選択を受け付ける処理と、
    前記フロントヤードにおいて、前記選択を行った購入者を識別する購入者識別情報を取得する処理と、
    前記フロントヤードにおいて、前記選択された商品を識別する商品識別情報と前記取得した購入者識別情報とを対応付ける処理と、
    前記バックヤードにおいて、前記対応付けられた商品識別情報と購入者識別情報とに基づいて、前記商品保管部から前記選択された商品を取り出す処理と、
    前記バックヤードにおいて、当該取り出した商品を前記購入者における購入商品として前記フロントヤードへ送出する処理と、
    を前記コンピュータに実行させる制御プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
  11. 輸送手段により前記購入商品を前記購入者へ配送する配送手段をさらに備え、
    前記フロントヤードは、前記購入者から前記購入商品を配送させるか否かの選択を受け付け、
    前記送出手段は、前記フロントヤードが前記購入商品を配送させる選択を受け付けた場合に、前記取り出した商品を前記配送手段へ送出する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の店舗システム。
  12. 前記表示手段は、
    前記複数の商品画像を表示素子上に表示し、
    前記受付手段は、
    前記表示素子の表面上の第1の方向に沿って配置された複数の第1の電極と、
    前記複数の第1の電極のそれぞれに所定の周波数の信号を供給し、当該信号の変化に基づき前記購入者の選択位置に対応する前記第1の方向上の第1の座標を検出する第1の制御装置とを有し、
    前記第1の座標に基づいて特定された商品画像に対応する商品を、前記購入者により選択されたものとして受け付ける
    ことを特徴とする請求項1乃至8又は11のいずれか1項に記載の店舗システム。
  13. 前記第1の制御装置は、
    前記複数の第1の電極のそれぞれに供給した前記信号により生じた電力を測定し、各第1の電極における測定結果を用いて前記第1の座標を算出し、
    前記受付手段は、
    前記第1の座標に対応する前記表示素子上の位置に表示された商品画像を特定し、当該特定された商品画像に対応する商品が選択されたものとして受け付ける
    ことを特徴とする請求項12に記載の店舗システム。
  14. 前記対応付け指示手段は、
    前記検出された第1の座標から前記購入者識別情報を取得し、前記商品識別情報と当該取得した購入者識別情報との対応付けを指示する
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の店舗システム。
  15. 前記受付手段は、
    前記表示素子の表面上の第2の方向に沿って配置された複数の第2の電極と、
    前記複数の第2の電極のそれぞれに生じる信号の変化に基づき前記購入者の選択位置に対応する前記第2の方向上の第2の座標を検出する第2の制御装置とを有し、
    前記第1の座標及び前記第2の座標に基づいて特定された商品画像に対応する商品を、前記購入者により選択されたものとして受け付ける
    ことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の店舗システム。
  16. 前記第2の制御装置は、
    前記第1の制御装置から供給される電力を用いて、前記第2の座標を検出する
    ことを特徴とする請求項15に記載の店舗システム。
  17. 前記第1の制御装置は、
    前記第1の座標を検出後に、当該第1の座標に対応する第1の電極を選択し、当該選択した第1の電極に前記信号を供給し、
    前記第2の制御装置は、
    前記複数の第2の電極のそれぞれについて、前記選択した第1の電極に供給された前記信号により生じた電力を測定し、各第2の電極における測定結果を用いて前記第2の座標を算出し、
    前記受付手段は、
    前記複数の商品画像のうち前記第1の座標及び前記第2の座標に対応する商品画像を特定し、当該特定された商品画像に対応する商品が前記購入者により選択されたものとして受け付ける
    ことを特徴とする請求項15又は16に記載の店舗システム。
  18. 前記対応付け指示手段は、
    前記検出された第1の座標及び第2の座標から前記購入者識別情報を取得し、前記商品識別情報と当該取得した購入者識別情報との対応付けを指示する
    ことを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の店舗システム。
  19. 前記第1の制御装置は、
    シフトレジスタと、
    前記第1の電極の各電極の一端に送受信回路とを有し、
    前記送受信回路は、
    送信増幅回路と、
    前記シフトレジスタからの信号に基づいて送信信号の極性を切り換える手段と、
    前記シフトレジスタからの信号に基づいて受信信号の経路を切り換える手段と、
    を有することを特徴とする請求項12乃至18のいずれか1項に記載の店舗システム。
  20. 前記第1の電極は、前記表示素子の表面を垂直方向に横断し、水平方向に沿って所定間隔に並べた垂直電極であり、
    前記第2の電極は、前記表示素子の表面を水平方向に横断し、垂直方向に沿って所定間隔に並べた水平電極であり、
    前記第1の制御装置は、前記垂直電極に高周波信号を供給して、高周波信号の変化を測定するX側制御装置であり、
    前記第2の制御装置は、前記水平電極からの高周波信号を測定するY側制御装置であり、
    前記受付手段は、
    前記X側制御装置に接続された垂直電極接続線と、
    前記垂直電極接続線と前記垂直電極を接続する垂直電極接続線スイッチと、
    前記Y側制御装置に接続された水平電極接続線と、
    前記水平電極接続線と前記水平電極を接続する水平電極接続線スイッチと、
    2本の前記垂直電極間を接続する垂直電極間スイッチと、
    2本の前記水平電極間を接続する水平電極間スイッチと、
    を有することを特徴とする請求項15乃至18のいずれか1項に記載の店舗システム。
  21. 複数の対象画像を表示する表示手段と、
    前記表示された複数の対象画像に対応する利用対象のうち、前記利用者が利用を希望する利用希望対象の選択を受け付ける受付手段と、
    前記選択を行った利用者を識別する利用者識別情報を当該利用者から取得し、当該選択された利用希望対象を識別する利用対象識別情報と当該取得した利用者識別情報との対応付けを指示する対応付け指示手段と、
    前記選択した利用希望対象を前記利用者へ引き渡す引渡手段と、
    を有するフロントヤードと、
    前記フロントヤードと隣接し、
    前記複数の対象画像に対応する複数の利用対象を保管する利用対象保管手段と、
    前記対応付けられた前記利用対象識別情報と前記利用者識別情報とに基づいて前記利用対象保管手段から前記選択された利用希望対象を取り出し、当該取り出した利用希望対象を前記引渡手段へ送出する送出手段と、
    を有するバックヤードと、
    を備える情報アクセスシステム。
  22. 対象画像を表示する表示素子と、
    前記表示素子の表面に配置され、前記表示素子に接近した端末の位置を検出する端末位置検出手段と、
    前記検出された端末に含まれる識別情報を読み取り及び当該端末に対して所定の情報の書込みを行う読み取り書込み手段と、
    前記検出された端末の位置から当該位置付近に表示された対象画像を特定し、当該特定された対象画像に対応付けられた情報を前記読み取り書込み手段を用いて当該端末に書き込ませる制御装置と、
    を備える情報処理装置。
  23. 非常用電源と、
    特定の用途に用いられる特定情報を通信するためのクローズドネットワークを介した通信を行う第1通信手段と、
    前記特定情報に限定されない情報を通信するためのオープンネットワークを介した通信を行う第2通信手段と、
    利用者に関する利用者情報が格納された端末から当該利用者情報を取得する取得手段と、
    前記利用者情報に基づく前記特定情報について前記クローズドネットワークを介して前記第1通信手段に通信させ、当該利用者情報に基づく前記特定情報以外の情報について前記オープンネットワークを介して前記第2通信手段に通信させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記第2通信手段による前記オープンネットワークとの通信が不調な場合に、前記非情報電源に基づいて動作し、前記取得された利用者情報に基づく前記特定情報以外の情報について前記クローズドネットワークを介して前記第1通信手段に通信させる
    情報処理装置。
  24. 前記制御手段は、
    前記特定情報以外の情報を前記第1通信手段に通信させる際に、前記利用者情報に応じて通信の許否の判定を行う
    ことを特徴とする請求項23に記載の情報処理装置。
  25. 表示素子と、
    前記表示素子の表面上の第1の方向に沿って配置された複数の第1の電極と、
    前記複数の第1の電極のそれぞれに所定の周波数の信号を供給し、当該信号の変化に基づいて前記複数の第1の電極のうち一部である第1の電極群を選択する第1の電極群選択手段と、
    前記第1の電極群の位置に基づいて、電磁波の放射体が接触又は近接された前記表示素子上の位置を検出する制御手段と、
    を備える位置検出装置。
  26. 前記第1の電極群選択手段は、
    前記第1の電極ごとに前記信号を計測し、
    当該計測結果に基づいて前記表示素子上の位置を算出し、
    当該算出された位置に対応する電極を前記第1の電極群として選択する
    ことを特徴とする請求項25に記載の位置検出装置。
  27. 前記表示素子の表面上の第2の方向に沿って配置された複数の第2の電極と、
    前記複数の第2の電極のそれぞれに生じる信号を計測し、当該信号の変化に基づいて前記複数の第2の電極のうち一部である第2の電極群を選択する第2の電極群選択手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記第1の電極群及び前記第2の電極群の位置に基づいて、前記電磁波の放射体が接触又は近接された前記表示素子上の位置を検出する
    ことを特徴とする請求項25又は26に記載の位置検出装置。
  28. 前記第2の電極群選択手段は、
    前記第2の電極ごとに前記信号を計測し、
    当該計測結果に基づいて前記表示素子上の位置を算出し、
    当該算出された位置に対応する電極を前記第2の電極群として選択する
    ことを特徴とする請求項27に記載の位置検出装置。
  29. 前記第2の電極群選択手段は、前記第1の電極群選択手段から供給される電力を用いて、前記第2の電極群を選択することを特徴とする請求項27又は28に記載の位置検出装置。
  30. 前記第1の電極群選択手段は、
    シフトレジスタと、
    前記複数の第1の電極の各電極の一端に送受信回路とを有し、
    前記送受信回路は、
    送信増幅回路と、
    前記シフトレジスタからの信号に基づいて送信信号の極性を切り換える手段と、
    前記シフトレジスタからの信号に基づいて受信信号の経路を切り換える手段と、
    を有することを特徴とする請求項25乃至29のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  31. 前記第1の電極は、前記表示素子の表面を垂直方向に横断し、水平方向に沿って所定間隔に並べた垂直電極であり、
    前記第2の電極は、前記表示素子の表面を水平方向に横断し、垂直方向に沿って所定間隔に並べた水平電極であり、
    前記第1の電極群選択手段は、前記垂直電極に高周波信号を供給して、高周波信号の変化を測定するX側制御装置であり、
    前記第2の電極群選択手段は、前記水平電極からの高周波信号を測定するY側制御装置であり、
    前記X側制御装置に接続された垂直電極接続線と、
    前記垂直電極接続線と前記垂直電極を接続する垂直電極接続線スイッチと、
    前記Y側制御装置に接続された水平電極接続線と、
    前記水平電極接続線と前記水平電極を接続する水平電極接続線スイッチと、
    2本の前記垂直電極間を接続する垂直電極間スイッチと、
    2本の前記水平電極間を接続する水平電極間スイッチと、
    をさらに有することを特徴とする請求項27乃至29のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  32. 記憶装置と、
    前記放射体からデータを取得する取得手段とをさらに備え、
    前記放射体は、自己の識別情報を保持し、
    前記制御手段は、
    前記検出された位置に対して前記取得手段を用いて前記放射体から前記識別情報を取得させ、
    前記取得させた識別情報と、前記検出された位置に表示された前記選択対象画像に関する情報とを対応付けて前記記憶装置に記憶する
    ことを特徴とする請求項25乃至31のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  33. 前記複数の選択対象画像は、階層化された情報に対応付けられており、
    前記制御手段は、
    前記放射体が接触又は近接された前記表示素子上の位置を検出した場合、当該検出された位置に表示された前記選択対象画像対応付けられた情報の他の階層の情報に対応する選択対象画像を、表示済みの選択対象画像に代えて前記表示素子に表示する
    ことを特徴とする請求項25乃至32のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  34. 表示素子の表面上の第1の方向に沿って配置された複数の第1の電極のそれぞれに対して、高周波信号を供給し、
    各第1の電極から前記高周波信号を測定する第1の測定を行い、
    前記第1の測定の結果に基づいて、電磁波の放射体が接触又は近接された前記表示素子上の位置を検出する
    位置検出装置の制御方法。
  35. 前記第1の測定の結果に基づいて、前記第1の方向上の第1の座標を算出し、
    前記複数の第1の電極のうち前記第1の座標に対応する第1の電極群を選択し、
    前記選択された第1の電極群に対して前記高周波信号を供給し、
    前記表示素子の表面上の第2の方向に沿って配置された複数の第2の電極のそれぞれから前記高周波信号を測定する第2の測定を行い、
    前記第2の測定の結果に基づいて、前記第2の方向上の第2の座標を算出し、
    前記第1の座標及び前記第の2座標から特定される前記表示素子上の位置を、前記電磁波の放射体が接触又は近接された前記表示素子上の位置として検出する
    ことを特徴とする請求項34に記載の位置検出装置の制御方法。
  36. 複数の選択対象画像を表示素子に表示し、
    前記検出された位置に基づいて前記放射体から当該放射体の識別情報を取得し、
    前記複数の選択対象画像のうち前記検出された位置に表示された選択対象画像に関する情報と、前記取得した識別情報とを対応付ける
    ことを特徴とする請求項34又は35に記載の位置検出装置の制御方法。
  37. 複数の領域が定義された表示素子と、
    前記表示素子の表面上に配置され、前記複数の領域ごとに対応する複数の電磁波処理手段と、
    電磁波の放射体が接触又は近接された前記表示素子上の選択位置を検出する検出手段と、を備え、
    前記電磁波処理手段は、外部に向けて電磁波を発信し、当該電磁波に応じた放射体からの電磁波を受信し、
    前記検出手段は、前記放射体からの電磁波を受信した電磁波処理手段を特定し、当該特定された電磁波処理手段に対応する領域を、前記選択位置として検出する
    位置検出装置。
  38. 前記放射体は、自己の識別情報を保持し、
    前記特定された電磁波処理手段を介して前記放射体から前記識別情報を取得する取得手段と、
    前記取得された識別情報と、前記特定された電磁波処理手段に対応する領域とを対応付けて記憶装置に格納する対応付け手段と、
    をさらに備える請求項37に記載の位置検出装置。
  39. 前記表示素子には、前記領域毎に選択対象画像が表示され、
    前記対応付け手段は、前記特定された電磁波処理手段に対応する領域に表示された選択対象画像を特定し、当該特定された選択対象画像に関する情報と、前記取得された識別情報とを対応付けて前記記憶装置に格納する
    ことを特徴とする請求項38に記載の位置検出装置。
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