JPWO2012132259A1 - 燃料電池システム及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池(2)と、燃料ガス供給器と、酸化剤ガス供給器と、酸化剤ガス供給流路(13)と、酸化剤ガス排出流路(14)と、酸化剤ガス供給流路(13)から分岐する酸化剤ガス分岐流路(15)と、酸化剤ガス供給流路(13)のうちの酸化剤ガス分岐流路(15)との分岐部から燃料電池(2)までの間の部分、及び酸化剤ガス排出流路(14)のうちの少なくとも一方に設けられた開閉弁と、酸化剤ガス分岐流路(15)に設けられた酸化剤ガス供給量測定器と、酸化剤ガス供給器を作動させ、開閉弁に閉止信号を出力したときに、酸化剤ガス供給量測定器で測定される酸化剤ガスの供給量が、第1閾値以上である場合には開閉弁は正常であると判断し、第1閾値より小さい場合には開閉弁は異常であると判断するように構成されている制御器(20)と、を備える。

Description

本発明は、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池を備える燃料電池システム及びその運転方法に関する。
燃料電池は、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを、触媒により電気化学反応させて、電力と熱を発生する装置である。このような燃料電池を含む燃料電池システムにおいて、燃料電池システムの待機中に、電極の酸化及び溶解による劣化を抑制するために、アノードに燃料ガスを封入し、カソードに不活性ガスを封入することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている燃料電池システムには、不活性ガスを封入するために、燃料電池に酸化剤ガスを供給する流路及び燃料電池から燃料電池酸化剤ガスを排出する流路に、それぞれの流路を開閉するための弁が設けられている。
そして、このような燃料電池システムにおいては、これらの弁の故障を検知することが重要である。例えば、酸化剤ガスを供給する流路に設けられた弁が、閉止指令の信号が送られたにもかかわらず開放しており、開放状態のまま放置されると、燃料電池の停止中に触媒が酸化され、燃料電池が劣化するおそれがある。従って、酸化剤ガスが通流する流路に設けられた弁が、閉止指令の信号が送られたときに正常に閉止状態となるか否かを検知する必要がある。
これに対して、流路に設けられた弁の作動不良を検知することを目的とした燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。図16は、特許文献2に開示されている燃料電池システムの概略構成を示す模式図である。
図16に示すように、特許文献2に開示されている燃料電池システム201は、燃料電池スタック202と、該燃料電池スタック202の酸化ガス経路202Aに酸化ガス供給側流路214を介して酸化ガスを供給するエアコンプレッサ213と、燃料電池スタック202で使用されなかった酸化ガスが通流する酸化ガス排出側流路215に設けられているカソード圧力計測器221と、を備えている。酸化ガス供給側流路214の途中には、酸化ガス供給シャット弁217が設けられており、酸化ガス排出側流路215のカソード圧力計測器221よりも下流側の流路には、酸化ガス排出シャット弁220が設けられている。
そして、特許文献2に開示されている燃料電池システム201では、燃料電池システム201の運転を停止後に、酸化ガス供給シャット弁217と酸化ガス排出シャット弁220を閉じて、カソード圧力計測器221で検知する圧力の時間変化の傾きに基づいて、酸化ガス供給シャット弁217及び酸化ガス排出シャット弁220の動作不良を判定する。
特開2005−71778号公報 特開2009−94000号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の燃料電池システム201では、カソード圧力計測器221で検知する圧力の時間変化の傾きに基づいて、酸化ガス供給シャット弁217及び酸化ガス排出シャット弁220の動作不良を判定するため、弁の故障を検知するのに時間がかかり、未だ改善の余地があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、従来の燃料電池システムに比して、弁の故障を迅速に検知することのできる燃料電池システム及びその運転方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る燃料電池システムは、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池を備える燃料電池システムであって、前記燃料電池システムは、前記燃料電池に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給器と、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給器と、前記酸化剤ガス供給器から前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給する酸化剤ガス供給流路と、前記燃料電池から該燃料電池で使用されなかった前記酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出流路と、前記酸化剤ガス供給流路から分岐する酸化剤ガス分岐流路と、前記酸化剤ガス供給流路のうちの前記酸化剤ガス分岐流路との分岐部から前記燃料電池までの間の部分、及び前記酸化剤ガス排出流路のうちの少なくとも一方に設けられた開閉弁と、前記酸化剤ガス分岐流路に設けられ、前記酸化剤ガスの供給量を測定する酸化剤ガス供給量測定器と、前記酸化剤ガス供給器を作動させ、前記開閉弁に閉止信号を出力したときに、前記酸化剤ガス供給量測定器で測定される前記酸化剤ガスの供給量が予め設定されている第1閾値以上である場合には前記開閉弁は正常であると判断し、前記酸化剤ガス供給量測定器で測定される前記酸化剤ガスの供給量が前記第1閾値より小さい場合には前記開閉弁は異常であると判断するように構成されている、制御器と、を備える。
ここで、第1閾値は、例えば、開閉弁が正常に閉止している場合に、酸化剤ガス供給器を作動させたときに酸化剤ガス分岐流路を通流する酸化剤ガスの流量(以下、分岐供給量という)より小さい流量であり、誤検知を抑制する観点から、分岐供給量の10%以上の流量であってもよい。また、第1閾値としては、誤検知をより抑制する観点から、分岐供給量の30%〜70%の値であってもよい。
これにより、閉止の信号を送った開閉弁が開放していれば、燃料電池に酸化剤ガスが供給されて、酸化剤ガス分岐流路を流れる酸化剤ガスの流量が変化(減少)することから、開閉弁の開故障を迅速に判定することができ、燃料電池システムの信頼性が向上する。
なお、開閉弁の開故障とは、閉止指令の信号が送られたにもかかわらず、弁が開放している故障をいう。開閉弁の開故障は、例えば、弁体がゴミ等で開いたままの状態になった場合、又は弁を構成するばねが折れた場合等に生じる。
本発明に係る燃料電池システム及びその運転方法によれば、従来の燃料電池システムに比して、開閉弁の故障を迅速に検知することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。 図3は、本実施の形態1における変形例1の燃料電池システムの構成を示す概略図である。 図4は、本実施の形態1における変形例1の燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。 図5は、本実施の形態1における変形例2の燃料電池システムの構成を示す概略図である。 図6(A)は、本実施の形態1における変形例2の燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。 図6(B)は、本実施の形態1における変形例2の燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態2に係る燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。 図8は、本実施の形態2における変形例1の燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施の形態3に係る燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。 図10は、本発明の実施の形態4に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。 図11は、本発明の実施の形態4に係る燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。 図12は、本実施の形態4における変形例1の燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。 図13は、本発明の実施の形態5に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。 図14は、本発明の実施の形態6に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。 図15は、本発明の実施の形態7に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。 図16は、特許文献2に開示されている燃料電池システムの概略構成を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら本発明の燃料電池システムの好適な実施の形態について説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。なお、全ての図面において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、全ての図面において、本発明を説明するために必要となる構成要素を抜粋して図示しており、その他の構成要素については図示を省略している場合がある。また、各図面は、本発明を概念的に説明するためのものであり、本発明の理解を容易にするために、必要に応じて、各構成要素の寸法、比率、又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る燃料電池システムは、燃料電池と、該燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給器と、燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給器と、酸化剤ガス供給器から酸化剤ガスを燃料電池に供給する酸化剤ガス供給流路と、燃料電池から該燃料電池で使用されなかった酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出流路と、酸化剤ガス供給流路から分岐する酸化剤ガス分岐流路と、酸化剤ガス供給流路のうちの酸化剤ガス分岐流路との分岐部から燃料電池までの間の部分、及び酸化剤ガス排出流路のうちの少なくとも一方に設けられた開閉弁と、酸化剤ガス分岐流路に設けられ、酸化剤ガスの供給量を測定する酸化剤ガス供給量測定器と、酸化剤ガス供給器を作動させ、開閉弁に閉止信号を出力したときに、酸化剤ガス供給量測定器で測定される酸化剤ガスの供給量が予め設定されている第1閾値以上である場合には開閉弁は正常であると判断し、酸化剤ガス供給量測定器で測定される酸化剤ガスの供給量が予め設定されている第1閾値より小さい場合には開閉弁は異常であると判断するように構成されている、制御器と、を備える態様を例示するものである。
また、本実施の形態1に係る燃料電池システムは、燃料ガス供給器が、燃料ガス中の一酸化炭素を除去する選択酸化器を備え、酸化剤ガス分岐流路の下流端が選択酸化器に接続されていてもよい。
以下、本実施の形態1に係る燃料電池システムの一例について、図1及び図2を参照しながら説明する。
[構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。
図1に示すように、本実施の形態における燃料電池システム1は、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池2と、燃料電池2に燃料ガスを供給する燃料ガス供給器の一例である水素生成器4と、水素生成器4に原料ガスを供給する原料ガス供給器である原料ブロワ5と、を備えている。
水素生成器4は、改質器40と、選択酸化器3と、を備えている。水素生成器4には、天然ガス又はLPG等の炭化水素系燃料である原料ガスが供給されて、改質器40にて、原料ガスと水蒸気とを用いて改質を行い、水素濃度が高い改質ガスが生成される。また、水素生成器4では、選択酸化器3にて、改質器40で改質した改質ガスを選択酸化反応させ、一酸化炭素濃度が低減された燃料ガスが生成される。
なお、選択酸化器3には、後述する酸化剤ガス分岐流路15の下流端が接続されている。また、水素生成器4は、改質器40で生成された水素含有ガスに含まれる一酸化炭素をシフト反応により低減する変成器を備えていてもよい。
また、燃料電池システム1は、燃料電池2から排出された未反応の燃料ガスを燃焼して再利用する燃焼器4aと、原料ガスユーティリティ(図示せず)と、原料ブロワ5と水素生成器4とを連通する原料ガス供給流路6と、水素生成器4と燃料電池2とを連通して、水素生成器4で生成された燃料ガスを燃料電池2に供給する燃料ガス流路7と、を備えている。
また、燃料電池システム1は、燃料電池2と燃焼器4aとを連通して燃料電池2から燃料ガスを燃焼器4aに供給する排出ガス流路8と、燃料電池2を介さずに燃料ガス流路7と排出ガス流路8とを接続するバイパス流路9と、を備えている。バイパス流路9には、バイパス流路9を連通/遮断する、つまり開閉するバイパス弁10が設けられている。また、燃料ガス流路7におけるバイパス流路9との分岐点と燃料電池2との間には、燃料ガス流路7を開閉するアノード入口弁11が設けられている。
さらに、燃料電池システム1は、酸化剤ガス供給器の一例である空気ブロワ12と、空気ブロワ12と燃料電池2とを連通する酸化剤ガス供給流路13と、燃料電池2から酸化剤ガスを大気に排出するための酸化剤ガス排出流路14と、を備えている。酸化剤ガス供給流路13の途中には、開閉弁の一例である酸化剤供給弁16が設けられている。酸化剤供給弁16は、酸化剤ガスの通流/遮断、つまり酸化剤ガス供給流路13を開閉するように構成されている。
酸化剤ガス供給流路13の酸化剤供給弁16よりも上流側の部分には、酸化剤ガス分岐流路15の上流端が接続されている。酸化剤ガス分岐流路15の下流端は、選択酸化器3に接続されている。すなわち、酸化剤ガス分岐流路15は、酸化剤ガス供給流路13から分岐している。酸化剤ガス分岐流路15の途中には、選択酸化空気弁18が設けられている。選択酸化空気弁18は、酸化剤ガスの通流/遮断、つまり酸化剤ガス分岐流路15を開閉するように構成されている。
また、酸化剤ガス分岐流路15の選択酸化空気弁18よりも上流側の部分には、酸化剤ガス供給量測定器の一例である、選択酸化流量計19が設けられている。選択酸化流量計19は、酸化剤ガス分岐流路15を通流する酸化剤ガス(空気)の流量を検知し、検知した流量を制御器20に出力するように構成されている。
制御器20は、マイクロプロセッサ、CPU等に例示される演算処理部と、各制御動作を実行するためのプログラムを格納した、メモリ等から構成される記憶部を備えている。そして、制御器20は、演算処理部が、記憶部に格納された所定の制御プログラムを読み出し、これを実行することにより、燃料電池システム1に関する各種の制御を行う。制御器20は、例えば、原料ブロワ5、バイパス弁10、アノード入口弁11、空気ブロワ12、酸化剤供給弁16、酸化剤排出弁17、及び選択酸化空気弁18の制御を行う。
また、制御器20は、起動工程と、起動工程後の発電工程と、発電工程後の停止処理工程と、停止処理工程後の待機状態とを行うように、燃料電池システム1全体を制御している。
起動工程は、制御器20に起動指令が入力された場合、又は予め設定された制御器20の起動時刻になった場合等に、燃料電池2に供給する燃料ガスを生成する工程である。具体的には、燃焼器4aにより、水素生成器4の改質器40等を燃料ガスが生成できる温度にまで加熱して、原料ガスを水素生成器4に供給して燃料ガスの生成を行う工程である。
発電工程は、燃料電池2の発電を行う工程であり、燃料電池2に燃料ガスを供給する燃料ガス供給工程と、燃料ガス供給工程開始後に燃料電池2に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給工程と、を有している。
停止処理工程は、制御器20に発電停止指令が入力された場合、又は予め設定された制御器20の発電停止時刻になった場合等に、燃料電池2の発電停止処理を行うための工程である。待機状態は、停止処理工程後の状態であり、次回の燃料電池システム1の起動を実行するまで、燃料電池システム1が待機している状態である。
なお、制御器20は、単独の制御器で構成される形態だけでなく、複数の制御器が協働して、燃料電池システム1の制御を実行する制御器群で構成される形態であっても構わない。また、制御器20は、マイクロコントロールで構成されていてもよく、MPU、PLC(Programmable Logic Controller)、論理回路等によって構成されていてもよい。
[動作]
次に、本実施の形態1に係る燃料電池システム1の発電動作について、図1を参照しながら説明する。
まず、天然ガス、LPG等の原料ガスが原料ブロワ5により水素生成器4に供給される。水素生成器4では、供給された原料が水蒸気により改質され、水素を主成分とする改質ガスが生成される。生成された改質ガスは選択酸化器3に供給される。
選択酸化器3では、空気ブロワ12から酸化剤ガス分岐流路15を通じて空気が供給され、触媒を用いて改質ガス中の一酸化炭素を選択的に酸化して二酸化炭素にすることにより、一酸化炭素濃度を極めて低くした燃料ガスが生成される。生成された燃料ガスは、燃料電池2の燃料極側に供給される。
一方、酸化剤供給弁16を開放し、空気ブロワ12によって、酸化剤ガス供給流路13を通じて、空気が酸化剤ガスとして燃料電池2のカソード側に供給される。反応に利用されずに燃料電池2から排出された未反応の酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出流路14を通じて外部に放出される。燃料電池2では、このようにして、供給された燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて電気化学的に反応が行われ、それにより発電が行われるとともに熱が発生する。
ところで、制御器20が、酸化剤供給弁16に閉止信号を送っているにもかかわらず開放した状態(以下、「開故障」という。)が放置されると、燃料電池2の運転停止時においても、燃料電池2に酸化剤ガスが供給され続け、燃料電池2に含まれる触媒が酸化されてしまい、燃料電池2の劣化を引き起こすため、酸化剤供給弁16の開故障を検知する必要がある。
そこで、本実施の形態に係る燃料電池システム1では、以下のようにして、酸化剤供給弁16の開故障を検知する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。
図2に示すように、制御器20は、空気ブロワ12を作動させ(ステップS101)、酸化剤供給弁16に閉止指令(閉止信号)を出力する(ステップS102)。なお、制御器20は、選択酸化空気弁18が閉止している場合には、選択酸化空気弁18に開放指令を出力する。
次に、制御器20は、選択酸化流量計19から該選択酸化流量計19が検知した酸化剤ガス分岐流路15を通流する酸化剤ガス(空気)の流量(以下、分岐供給量という)を取得する(ステップS103)。ついで、制御器20は、ステップS103で取得した分岐供給量が予め設定されている第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS104)。
ここで、第1閾値は、例えば、酸化剤供給弁16が正常に閉止している場合に、空気ブロワ12を作動させたときに酸化剤ガス分岐流路15を通流する酸化剤ガスの流量(分岐供給量)より小さい流量であり、誤検知を抑制する観点から、分岐供給量の10%以上の流量であってもよい。また、第1閾値としては、誤検知をより抑制する観点から、分岐供給量の30%〜70%の値であってもよい。なお、本実施の形態1においては、第1閾値は、分岐供給量の50%としている。
制御器20は、ステップS103で取得した分岐供給量が、第1閾値以上である場合(ステップS104でYes)には、酸化剤供給弁16は正常であると判断して(ステップS105)、本フローを終了する。一方、制御器20は、ステップS103で取得した分岐供給量が、第1閾値より小さい場合(ステップS104でNo)には、酸化剤供給弁16は異常であると判断して(ステップS106)、本フローを終了する。
なお、酸化剤供給弁16が異常である場合には、制御器20は、酸化剤供給弁16が異常であることを使用者又はメンテナンス会社等に報知してもよい。報知の方法としては、例えば、リモコン、携帯電話、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等の表示器に酸化剤供給弁16の異常を表示させる方法、又はスピーカー等で酸化剤供給弁16が異常であることを音声で放置する方法等がある。
このように構成された、本実施の形態1に係る燃料電池システム1では、従来の燃料電池システムに比して、酸化剤供給弁16の開故障を迅速に判定することができ、燃料電池システム1の信頼性を向上させることができる。
特に、上記特許文献1に開示されている燃料電池システム201では、酸化ガス供給シャット弁217と酸化ガス排出シャット弁220の故障を判定するために、カソード圧力計測器221が用いられているが、カソード圧力計測器221が検知する気体の温度が変化した場合、その気体の圧力も変化する。このため、カソード圧力計測器221が誤検知するおそれがあった。
例えば、酸化ガス供給シャット弁217及び酸化ガス排出シャット弁220の両方が閉止している場合、カソード圧力計測器221の検知対象ガスは、閉空間に閉じられているため、カソード圧力計測器221は所定の圧力を検知することができる。しかしながら、検知対象ガスの温度が大きく下がると検知対象ガスの圧力が低下するため、酸化ガス供給シャット弁217及び酸化ガス排出シャット弁220の両方が閉止しているにも関わらず、カソード圧力計測器221が検知対象ガスの圧力低下を検知する。この場合、酸化ガス供給シャット弁217及び酸化ガス排出シャット弁220の少なくとも一方が、開故障しているために、検知対象ガスが流路に漏れていると誤判断することになる。
これに対し、本実施の形態1に係る燃料電池システム1では、このような問題が解消される。すなわち、本実施の形態1に係る燃料電池システム1では、圧力検知部を使用せずに、開閉弁の開故障を迅速に判定することができ、燃料電池システム1の信頼性を向上させることができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態1に係る燃料電池システムの変形例について、説明する。
本実施の形態1における変形例1の燃料電池システムは、開閉弁が酸化剤ガス排出流路に設けられている形態を例示するものである。
[構成]
図3は、本実施の形態1における変形例1の燃料電池システムの構成を示す概略図である。
図3に示すように、本実施の形態1における変形例1の燃料電池システム1は、実施の形態1に係る燃料電池システム1と基本的構成は同じであるが、酸化剤供給弁16が設けられていない点と、開閉弁の一例である酸化剤排出弁17が酸化剤ガス排出流路14に設けられている点が異なる。
[動作]
図4は、本実施の形態1における変形例1の燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。
図4に示すように、本変形例1の燃料電池システム1の酸化剤排出弁17の開故障確認動作は、実施の形態1に係る燃料電池システム1と基本的動作は同じであるが、ステップS102、S105、及びS106に代えて、それぞれ、ステップS102A、S105A、及びS106Aが行われる点が異なる。
具体的には、制御器20は、ステップS102Aでは、酸化剤排出弁17に閉止指令(閉止信号)を出力する。また、制御器20は、ステップS103で取得した分岐供給量が、第1閾値以上である場合(ステップS104でYes)には、酸化剤排出弁17は正常であると判断して(ステップS105A)、本フローを終了する。一方、制御器20は、ステップS103で取得した分岐供給量が、第1閾値より小さい場合(ステップS104でNo)には、酸化剤排出弁17は異常であると判断して(ステップS106A)、本フローを終了する。
このように構成された本変形例1の燃料電池システム1であっても、実施の形態1に係る燃料電池システム1と同様の作用効果を奏する。
[変形例2]
本実施の形態1における変形例2の燃料電池システムは、開閉弁が酸化剤ガス供給流路のうちの酸化剤ガス分岐流路との分岐部から燃料電池までの間の部分、及び酸化剤ガス排出流路に設けられている形態を例示するものである。
[構成]
図5は、本実施の形態1における変形例2の燃料電池システムの構成を示す概略図である。
図5に示すように、本実施の形態1における変形例1の燃料電池システム1は、実施の形態1に係る燃料電池システム1と基本的構成は同じであるが、開閉弁が、酸化剤供給弁16及び酸化剤排出弁17で構成されていて、酸化剤排出弁17が酸化剤ガス排出流路14に設けられている点が異なる。
[動作]
図6(A)及び図6(B)は、本実施の形態1における変形例2の燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。
図6(A)及び図6(B)に示すように、制御器20は、空気ブロワ12を作動させる(ステップS201)。ついで、制御器20は、酸化剤排出弁17に開放指令(開放信号)を出力し(ステップS202)、酸化剤供給弁16に閉止指令(閉止信号)を出力する(ステップS203)。なお、制御器20は、選択酸化空気弁18が閉止している場合には、選択酸化空気弁18に開放指令を出力する。
次に、制御器20は、選択酸化流量計19から該選択酸化流量計19が検知した酸化剤ガス分岐流路15を通流する酸化剤ガス(空気)の流量(分岐供給量)を取得する(ステップS204)。ついで、制御器20は、ステップS204で取得した分岐供給量が予め設定されている第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS205)。
制御器20は、ステップS204で取得した分岐供給量が、第1閾値以上である場合(ステップS205でYes)には、ステップS206に進む。一方、制御器20は、ステップS204で取得した分岐供給量が、第1閾値より小さい場合(ステップS205でNo)には、ステップS212に進む。
ステップS206では、制御器20は、酸化剤供給弁16に開放指令(開放信号)を出力する。ついで、制御器20は、酸化剤排出弁17に閉止指令(閉止信号)を出力する(ステップS207)。そして、制御器20は、再び、選択酸化流量計19から該選択酸化流量計19が検知した酸化剤ガス分岐流路15を通流する酸化剤ガス(空気)の流量(分岐供給量)を取得する(ステップS208)。
次に、制御器20は、ステップS208で取得した分岐供給量が予め設定されている第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS209)。制御器20は、ステップS208で取得した分岐供給量が、第1閾値以上である場合(ステップS209でYes)には、酸化剤供給弁16及び酸化剤排出弁17は正常であると判断して(ステップS210)、本フローを終了する。一方、制御器20は、ステップS208で取得した分岐供給量が、第1閾値より小さい場合(ステップS209でNo)には、酸化剤供給弁16は正常、酸化剤排出弁17は異常であると判断して(ステップS211)、本フローを終了する。
また、制御器20は、ステップS204で取得した分岐供給量が、第1閾値より小さい場合(ステップS205でNo)には、酸化剤供給弁16に開放指令(開放信号)を出力する(ステップS212)。ついで、制御器20は、酸化剤排出弁17に閉止指令(閉止信号)を出力する(ステップS213)。そして、制御器20は、再び、選択酸化流量計19から該選択酸化流量計19が検知した酸化剤ガス分岐流路15を通流する酸化剤ガス(空気)の流量(分岐供給量)を取得する(ステップS214)。
次に、制御器20は、ステップS214で取得した分岐供給量が予め設定されている第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS215)。制御器20は、ステップS214で取得した分岐供給量が、第1閾値以上である場合(ステップS215でYes)には、酸化剤供給弁16は異常、酸化剤排出弁17は正常であると判断して(ステップS216)、本フローを終了する。一方、制御器20は、ステップS214で取得した分岐供給量が、第1閾値より小さい場合(ステップS215でNo)には、酸化剤供給弁16及び酸化剤排出弁17は異常であると判断して(ステップS217)、本フローを終了する。
このように構成された本変形例2の燃料電池システム1であっても、実施の形態1に係る燃料電池システム1と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る燃料電池システムは、制御器が、燃料電池システムの運転を起動してから燃料電池に燃料ガスの供給を開始するまでの間(すなわち、燃料電池システムの起動処理中)に、酸化剤ガス供給器を作動させ、開閉弁に閉止信号を出力したときに、酸化剤ガス供給量測定器によって測定される酸化剤ガスの供給量が第1閾値より小さい場合に、燃料電池システムの運転を停止するように制御する態様を例示するものである。
本実施の形態2に係る燃料電池システム1の構成は、実施の形態1に係る燃料電池システム1の構成と同じなので、その説明は省略する。
[動作]
図7は、本発明の実施の形態2に係る燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。
図7に示すように、制御器20は、燃料電池システム1が起動処理中であるか否かを判定する(ステップS301)。制御器20は、燃料電池システム1が起動処理を実行していない場合(ステップS301でNo)には、燃料電池システム1が起動処理を実行するまで、ステップS301を繰り返す。一方、制御器20は、燃料電池システム1が起動処理を実行している場合(ステップS301でYes)には、ステップS302に進む。
ステップS302では、制御器20は、空気ブロワ12を作動させる。ついで、制御器20は、酸化剤供給弁16に閉止指令(閉止信号)を出力する(ステップS303)。なお、制御器20は、選択酸化空気弁18が閉止している場合には、選択酸化空気弁18に開放指令を出力する。
次に、制御器20は、選択酸化流量計19から該選択酸化流量計19が検知した酸化剤ガス分岐流路15を通流する酸化剤ガス(空気)の流量(分岐供給量)を取得する(ステップS304)。ついで、制御器20は、ステップS304で取得した分岐供給量が予め設定されている第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS305)。
制御器20は、ステップS304で取得した分岐供給量が、第1閾値以上である場合(ステップS305でYes)には、酸化剤供給弁16は正常であると判断して(ステップS306)、燃料電池システム1の起動処理を続行させて(燃料電池システム1の運転を継続させて;ステップS307)、本フローを終了する。一方、制御器20は、ステップS304で取得した分岐供給量が、第1閾値より小さい場合(ステップS305でNo)には、酸化剤供給弁16は異常であると判断して(ステップS308)、燃料電池システム1の起動処理を停止させて(燃料電池システム1の運転を停止させて;ステップS309)、本フローを終了する。
なお、ステップS306及びステップS308の少なくとも一方のステップを省略してもよい。また、制御器20は、酸化剤供給弁16が開故障していると判断したときには、誤検知をより回避する観点から、複数回、開閉弁の開故障確認動作を実行して、それぞれにおいて、酸化剤供給弁16が開故障していると判断した場合に、燃料電池システム1の運転を停止してもよい。
このように構成された、本実施の形態2に係る燃料電池システム1であっても、実施の形態1に係る燃料電池システム1と同様の作用効果を奏する。また、本実施の形態2に係る燃料電池システム1では、燃料電池システム1の起動処理中に、開閉弁の開故障確認動作を実行することで、起動時間を延長することなく、開閉弁の開故障を検知することができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態2に係る燃料電池システムの変形例について、説明する。
本実施の形態2における変形例1の燃料電池システムは、制御器が、燃料電池システムの運転を起動してから燃料電池に燃料ガスの供給を開始するまでの間(すなわち、燃料電池システムの起動処理中)に、酸化剤ガス供給器を作動させ、開閉弁に閉止信号を出力したときに、酸化剤ガス供給量測定器によって測定される酸化剤ガスの供給量が第1閾値より小さい場合に、燃料電池システムの運転を継続し、次回の燃料電池システムの起動を禁止する形態を例示するものである。
本実施の形態2における変形例1の燃料電池システム1の構成は、実施の形態1に係る燃料電池システム1の構成と同じなので、その説明は省略する。
[動作]
図8は、本実施の形態2における変形例1の燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。
本実施の形態2における変形例1の燃料電池システム1の酸化剤供給弁16の開故障確認動作は、実施の形態2に係る燃料電池システム1と基本的動作は同じであるが、ステップS309に代えて、ステップS309Aが実行される点と、ステップS309Aの後に、ステップS310が実行される点と、が異なる。
具体的には、制御器20は、ステップS308で酸化剤供給弁16が異常と判断しても、燃料電池システム1の起動処理を続行させる(燃料電池システム1の運転を継続させる;ステップS309A)。制御器20は、燃料電池2の発電を行う発電工程では、酸化剤供給弁16に開放信号を送り続ける。このため、酸化剤供給弁16が開故障した場合、すなわち、酸化剤供給弁16の開状態が維持された状態である場合には、発電工程を実施することができるからである。
次に、制御器20は、燃料電池システム1の次回起動を禁止して(ステップS310)、本フローを終了する。具体的には、制御器20は、制御器20に起動指令が入力された場合、又は予め設定された制御器20の起動時刻になった場合等であっても、燃料電池システム1の起動を実行しない。
このように構成された、本変形例1の燃料電池システム1であっても、実施の形態2に係る燃料電池システム1と同様の作用効果を奏する。
また、開閉弁が開故障した場合に、燃料電池システム1を再度起動すると、燃料電池2の温度が上昇し、また、燃料電池2に酸化剤ガスが供給されるため、燃料電池2の劣化をより引き起こすおそれがある。しかしながら、本変形例1の燃料電池システム1では、開閉弁が開故障した場合には、燃料電池システム1の次回起動を禁止することにより、燃料電池2の劣化を抑制することができ、燃料電池システム1の信頼性をより向上させることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る燃料電池システムは、制御器が、燃料電池システムの停止処理又は燃料電池システムの待機状態のときに、酸化剤ガス供給器を作動させ、開閉弁に閉止信号を出力したときに、酸化剤ガス供給量測定器によって測定される酸化剤ガスの供給量が第1閾値より小さい場合に、次回の燃料電池システムの起動を禁止する態様を例示するものである。
本実施の形態3に係る燃料電池システム1の構成は、実施の形態1に係る燃料電池システム1の構成と同じなので、その説明は省略する。
[動作]
図9は、本発明の実施の形態3に係る燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。
図9に示すように、制御器20は、燃料電池システム1が停止処理中又は待機状態であるか否かを判定する(ステップS401)。制御器20は、燃料電池システム1が停止処理中又は待機状態でない場合(ステップS401でNo)には、燃料電池システム1が停止処理中又は待機状態になるまで、ステップS401を繰り返す。一方、制御器20は、燃料電池システム1が停止処理中又は待機状態である場合(ステップS401でYes)には、ステップS402に進む。
ステップS402では、制御器20は、空気ブロワ12を作動させる。ついで、制御器20は、酸化剤供給弁16に閉止指令(閉止信号)を出力する(ステップS403)。なお、制御器20は、選択酸化空気弁18が閉止している場合には、選択酸化空気弁18に開放指令を出力する。
次に、制御器20は、選択酸化流量計19から該選択酸化流量計19が検知した酸化剤ガス分岐流路15を通流する酸化剤ガス(空気)の流量(分岐供給量)を取得する(ステップS404)。ついで、制御器20は、ステップS404で取得した分岐供給量が予め設定されている第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップS405)。
制御器20は、ステップS404で取得した分岐供給量が、第1閾値以上である場合(ステップS405でYes)には、酸化剤供給弁16は正常であると判断して(ステップS406)、本フローを終了する。一方、制御器20は、ステップS404で取得した分岐供給量が、第1閾値より小さい場合(ステップS405でNo)には、酸化剤供給弁16は異常であると判断して(ステップS407)、燃料電池システム1の次回起動を禁止して(ステップS408)、本フローを終了する。なお、ステップS406及びステップS407の少なくとも一方のステップを省略してもよい。
このように構成された本実施の形態3に係る燃料電池システム1であっても、実施の形態1に係る燃料電池システム1と同様の作用効果を奏する。
また、開閉弁が開故障した場合に、燃料電池システム1を再度起動すると、燃料電池2の温度が上昇し、また、燃料電池2に酸化剤ガスが供給されるため、燃料電池2の劣化をより引き起こすおそれがある。しかしながら、本実施の形態3に係る燃料電池システム1では、開閉弁が開故障した場合には、燃料電池システム1の次回起動を禁止することにより、燃料電池2の劣化を抑制することができ、燃料電池システム1の信頼性をより向上させることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る燃料電池システムは、酸化剤ガス供給器の操作量を、酸化剤ガス供給量測定器で測定される酸化剤ガスの供給量に基づいて変化させる調整手段を更に備え、制御器が、燃料電池システムの運転を起動してから燃料電池に燃料ガスの供給を開始するまでの間に、酸化剤ガス供給器を作動させ、開閉弁に閉止信号を出力したときに、酸化剤ガス供給器の操作量が予め定められる第2閾値より大きい場合に、燃料電池システムの運転を停止するように制御する態様を例示するものである。
[構成]
図10は、本発明の実施の形態4に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。
図10に示すように、本発明の実施の形態4に係る燃料電池システム1は、実施の形態1に係る燃料電池システム1と基本的構成は同じであるが、調整手段21を更に備えている点が異なる。
調整手段21は、制御器20に記憶されているプログラムを実行することにより、実現されるものであり、空気ブロワ12の操作量を、選択酸化流量計19で測定される酸化剤ガスの供給量(分岐供給量)に基づいて変化させるように構成されている。より具体的には、調整手段21は、選択酸化流量計19が検知する酸化剤ガスの供給量が発電電力に応じた酸化剤ガス供給量になるように、空気ブロワ12の操作量を変化させることで酸化剤ガスの供給量を制御する。すなわち、調整手段21は、空気ブロワ12をフィードバック制御する手段である。なお、調整手段21は、制御器20とは別の制御器によって、実現されてもよい。
[動作]
図11は、本発明の実施の形態4に係る燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。
図11に示すように、制御器20は、燃料電池システム1が起動処理中であるか否かを判定する(ステップS501)。制御器20は、燃料電池システム1が起動処理を実行していない場合(ステップS501でNo)には、燃料電池システム1が起動処理を実行するまで、ステップS501を繰り返す。一方、制御器20は、燃料電池システム1が起動処理を実行している場合(ステップS501でYes)には、ステップS502に進む。
ステップS502では、制御器20は、空気ブロワ12を作動させる。ついで、制御器20は、酸化剤供給弁16に閉止指令(閉止信号)を出力する(ステップS503)。なお、制御器20は、選択酸化空気弁18が閉止している場合には、選択酸化空気弁18に開放指令を出力する。
次に、制御器20は、選択酸化流量計19から該選択酸化流量計19が検知した酸化剤ガス分岐流路15を通流する酸化剤ガス(空気)の流量(分岐供給量)を取得する(ステップS504)。ついで、制御器20の調整手段21は、ステップS504で取得した分岐供給量を基に空気ブロワ12の操作量を制御する。
次に、制御器20は、調整手段21による空気ブロワ12の操作量が、第2閾値以下であるか、否かを判断する(ステップS506)。ここで、第2閾値(%)は、例えば、酸化剤供給弁16が正常に閉止しているときに、選択酸化流量計19が検知する流量が所定の分岐供給量Y(L/min)となるように、空気ブロワ12を制御するときの操作量Wの200%以上の値にすることが好ましい。
ステップS503で、制御器20が酸化剤供給弁16に閉止信号を送っているので、酸化剤供給弁16が閉止していれば、酸化剤ガス分岐流路15を流れる酸化剤ガスの分岐供給量は所定の分岐供給量Y(L/min)から減少せず、制御器20の調整手段21は、空気ブロワ12の操作量を変化(増加)させない。
一方、酸化剤供給弁16が開放していれば、燃料電池2に酸化剤ガスが供給されるため、酸化剤ガス分岐流路15を流れる酸化剤ガスの分岐供給量は減少し、制御器20の調整手段21は、酸化剤ガスの供給量を所定の分岐供給量Y(L/min)とするために、空気ブロワ12の操作量を増加させる。このため、酸化剤供給弁16に閉止信号を送っているにもかかわらず、空気ブロワ12の操作量が増加し、操作量が第2閾値よりも大きくなった場合に、開閉弁が開故障していると判断することができる。
制御器20は、調整手段21による空気ブロワ12の操作量が、第2閾値以下である場合(ステップS506でYes)には、酸化剤供給弁16は正常であると判断して(ステップS507)、燃料電池システム1の起動処理を続行させて(燃料電池システム1の運転を継続させて;ステップS508)、本フローを終了する。
一方、制御器20は、調整手段21による空気ブロワ12の操作量が、第2閾値より大きい場合(ステップS506でNo)には、酸化剤供給弁16は異常であると判断して(ステップS509)、燃料電池システム1の起動処理を停止させて(燃料電池システム1の運転を停止させて;ステップS510)、本フローを終了する。
なお、ステップS507及びステップS509の少なくとも一方のステップを省略してもよい。また、制御器20は、酸化剤供給弁16が開故障していると判断したときには、誤検知をより回避する観点から、複数回、開閉弁の開故障確認動作を実行して、それぞれにおいて、酸化剤供給弁16が開故障していると判断した場合に、燃料電池システム1の運転を停止してもよい。
このように構成された、本実施の形態4に係る燃料電池システム1であっても、実施の形態1に係る燃料電池システム1と同様の作用効果を奏する。また、本実施の形態4に係る燃料電池システム1では、燃料電池システム1の起動処理中に、開閉弁の開故障確認動作を実行することで、起動時間を延長することなく、開閉弁の開故障を検知することができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態4に係る燃料電池システムの変形例について、説明する。
本実施の形態4における変形例1の燃料電池システムは、酸化剤ガス供給器の供給量を、酸化剤ガス供給量測定器で測定される酸化剤ガスの供給量に基づいて変化させる調整手段を更に備え、制御器が、燃料電池システムの運転を起動してから燃料電池に燃料ガスの供給を開始するまでの間に、酸化剤ガス供給器を作動させ、開閉弁に閉止信号を出力したときに、酸化剤ガス供給器の操作量が予め定められる第2閾値より大きい場合に、燃料電池システムの運転を継続し、次回の起動を禁止するように制御する形態を例示するものである。
本実施の形態4における変形例1の燃料電池システム1の構成は、実施の形態4に係る燃料電池システム1の構成と同じなので、その説明は省略する。
[動作]
図12は、本実施の形態4における変形例1の燃料電池システムの開閉弁の開故障確認動作を示すフローチャートである。
本実施の形態4における変形例1の燃料電池システム1の酸化剤供給弁16の開故障確認動作は、実施の形態4に係る燃料電池システム1と基本的動作は同じであるが、ステップS510に代えて、ステップS510Aが実行される点と、ステップS510Aの後に、ステップS511が実行される点と、が異なる。
具体的には、制御器20は、ステップS509で酸化剤供給弁16が異常と判断しても、燃料電池システム1の起動処理を続行させる(燃料電池システム1の運転を継続させる;ステップS510A)。制御器20は、燃料電池2の発電を行う発電工程では、酸化剤供給弁16に開放信号を送り続ける。このため、酸化剤供給弁16が開故障した場合、すなわち、酸化剤供給弁16の開状態が維持された状態である場合には、発電工程を実施することができるからである。そして、制御器20は、燃料電池システム1の次回起動を禁止して(ステップS511)、本フローを終了する。
このように構成された、本変形例1の燃料電池システム1であっても、実施の形態4に係る燃料電池システム1と同様の作用効果を奏する。
また、開閉弁が開故障した場合に、燃料電池システム1を再度起動すると、燃料電池2の温度が上昇し、また、燃料電池2に酸化剤ガスが供給されるため、燃料電池2の劣化をより引き起こすおそれがある。しかしながら、本変形例1の燃料電池システム1では、開閉弁が開故障した場合には、燃料電池システム1の次回起動を禁止することにより、燃料電池2の劣化を抑制することができ、燃料電池システム1の信頼性をより向上させることができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る燃料電池システムは、燃料電池を収納する筐体と、筐体内のガスを排出する排出経路と、をさらに備え、酸化剤ガス分岐流路の下流端が排出経路に接続されている態様を例示するものである。
[構成]
図13は、本発明の実施の形態5に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。
図13に示すように、本発明の実施の形態5に係る燃料電池システム1は、実施の形態1に係る燃料電池システム1と基本的構成は同じであるが、燃料電池2等の燃料電池システム1を構成する各機器を収納する筐体22、及び該筐体22内のガスを排出する排出流路23をさらに備える点と、酸化剤ガス分岐流路15の下流端が、排出流路23に接続されている点と、が異なる。
より詳しくは、排出流路23は、筐体22の排気口(図示せず)に連通するように設けられている。そして、酸化剤ガス分岐流路15の下流端が、排出流路23に接続されているので、空気ブロワ12が作動することにより、筐体22内のガスが、酸化剤ガス供給流路13、酸化剤ガス分岐流路15、及び筐体22を通流して、筐体22外に排出される。
なお、選択酸化器3には、図示されないファン又はブロワ等により、空気が供給される。また、酸化剤ガス分岐流路15の選択酸化流量計19よりも下流側には、酸化剤ガス分岐流路15内のガスの通流を許可/遮断する弁を設けてもよい。
このように構成された、本実施の形態5に係る燃料電池システム1であっても、実施の形態1に係る燃料電池システム1と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係る燃料電池システムは、燃料ガス供給器が、燃料ガスを生成する改質器及び改質器を加熱する燃焼器を備え、酸化剤ガス分岐流路の下流端が燃焼器に接続されている態様を例示するものである。
[構成]
図14は、本発明の実施の形態6に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。
図14に示すように、本発明の実施の形態6に係る燃料電池システム1は、実施の形態1に係る燃料電池システム1と基本的構成は同じであるが、酸化剤ガス分岐流路15の下流端が、燃焼器4aに接続されている点が異なる。
このように構成された、本実施の形態6に係る燃料電池システム1であっても、実施の形態1に係る燃料電池システム1と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係る燃料電池システムは、燃料ガス供給器が、燃料ガスを生成する改質器を有し、酸化剤ガス分岐流路の下流端が改質器に接続されている態様を例示するものである。
[構成]
図15は、本発明の実施の形態7に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。
図15に示すように、本発明の実施の形態7に係る燃料電池システム1は、実施の形態1に係る燃料電池システム1と基本的構成は同じであるが、酸化剤ガス分岐流路15の下流端が、改質器40に接続されている点が異なる。
本実施の形態7においては、改質器40は、アルミナ等の担体にニッケルを担持した触媒を有していて、部分酸化改質(CH+1/2O→CO+2H)を行うように構成されている。また、燃料電池2としては、間接内部改質型固体酸化物形燃料電池を用いる形態を採用している。
なお、燃料電池2は、直接内部改質型固体酸化物形燃料電池を用いてもよく、溶融炭素塩形燃料電池を用いてもよく、高分子電解質形燃料電池を用いてもよい。高分子電解質形燃料電池を用いる場合には、水素生成器4には、改質器40の下流に、変成器又は選択酸化器3が設けられていることが好ましい。また、酸化剤ガス分岐流路15の選択酸化流量計19よりも下流側には、酸化剤ガス分岐流路15内のガスの通流を許可/遮断する弁を設けてもよい。
このように構成された、本実施の形態7に係る燃料電池システム1であっても、実施の形態1に係る燃料電池システム1と同様の作用効果を奏する。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の要旨を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明の燃料電池システム及びその運転方法は、弁の故障を迅速に検知することのできるため、燃料電池の分野において有用である。
1 燃料電池システム
2 燃料電池
3 選択酸化器
4 水素生成器
4a 燃焼器
5 原料ブロワ
6 原料ガス供給流路
7 燃料ガス流路
8 排出ガス流路
9 バイパス流路
10 バイパス弁
11 アノード入口弁
12 空気ブロワ
13 酸化剤ガス供給流路
14 酸化剤ガス排出流路
15 酸化剤ガス分岐経路
16 酸化剤供給弁
17 酸化剤排出弁
18 選択酸化空気弁
19 選択酸化流量計
20 制御器
21 調整手段
22 筐体
23 排出流路
40 改質器
201 燃料電池システム
202 燃料電池スタック
202A 酸化ガス経路
213 エアコンプレッサ
214 酸化ガス供給側流路
215 酸化ガス排出側流路
217 酸化ガス供給シャット弁
220 酸化ガス排出シャット弁
221 カソード圧力計測器

Claims (11)

  1. 水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池を備える燃料電池システムであって、
    前記燃料電池システムは、
    前記燃料電池に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給器と、
    前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給器と、
    前記酸化剤ガス供給器から前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給する酸化剤ガス供給流路と、
    前記燃料電池から該燃料電池で使用されなかった前記酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出流路と、
    前記酸化剤ガス供給流路から分岐する酸化剤ガス分岐流路と、
    前記酸化剤ガス供給流路のうちの前記酸化剤ガス分岐流路との分岐部から前記燃料電池までの間の部分、及び前記酸化剤ガス排出流路のうちの少なくとも一方に設けられた開閉弁と、
    前記酸化剤ガス分岐流路に設けられ、前記酸化剤ガスの供給量を測定する酸化剤ガス供給量測定器と、
    前記酸化剤ガス供給器を作動させ、前記開閉弁に閉止信号を出力したときに、前記酸化剤ガス供給量測定器で測定される前記酸化剤ガスの供給量が予め設定されている第1閾値以上である場合には前記開閉弁は正常であると判断し、前記酸化剤ガス供給量測定器で測定される前記酸化剤ガスの供給量が前記第1閾値より小さい場合には前記開閉弁は異常であると判断するように構成されている、制御器と、を備える、燃料電池システム。
  2. 前記制御器は、前記燃料電池システムの運転を起動してから前記燃料電池に前記燃料ガスの供給を開始するまでの間に、前記酸化剤ガス供給器を作動させ、前記開閉弁に閉止信号を出力したときに、前記酸化剤ガス供給量測定器によって測定される前記酸化剤ガスの供給量が前記第1閾値より小さい場合に、前記燃料電池システムの運転を停止するように制御する、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御器は、前記燃料電池システムの運転を起動してから前記燃料電池に前記燃料ガスの供給を開始するまでの間に、前記酸化剤ガス供給器を作動させ、前記開閉弁に閉止信号を出力したときに、前記酸化剤ガス供給量測定器によって測定される前記酸化剤ガスの供給量が前記第1閾値より小さい場合に、前記燃料電池システムの運転を継続し、次回の前記燃料電池システムの起動を禁止する、請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御器は、前記燃料電池システムの停止処理又は前記燃料電池システムの待機状態のときに、前記酸化剤ガス供給器を作動させ、前記開閉弁に閉止信号を出力したときに、前記酸化剤ガス供給量測定器によって測定される前記酸化剤ガスの供給量が前記第1閾値より小さい場合に、次回の前記燃料電池システムの起動を禁止する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記酸化剤ガス供給器の操作量を、前記酸化剤ガス供給量測定器で測定される前記酸化剤ガスの供給量に基づいて変化させる調整手段を更に備え、
    前記制御器は、前記燃料電池システムの運転を起動してから前記燃料電池に前記燃料ガスの供給を開始するまでの間に、前記酸化剤ガス供給器を作動させ、前記開閉弁に閉止信号を出力したときに、前記酸化剤ガス供給器の操作量が予め定められる第2閾値より大きい場合に、前記燃料電池システムの運転を停止するように制御する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 前記酸化剤ガス供給器の供給量を、前記酸化剤ガス供給量測定器で測定される前記酸化剤ガスの供給量に基づいて変化させる調整手段を更に備え、
    前記制御器は、前記燃料電池システムの運転を起動してから前記燃料電池に前記燃料ガスの供給を開始するまでの間に、前記酸化剤ガス供給器を作動させ、前記開閉弁に閉止信号を出力したときに、前記酸化剤ガス供給器の操作量が予め定められる第2閾値より大きい場合に、前記燃料電池システムの運転を継続し、次回の起動を禁止するように制御する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料ガス供給器は、前記燃料ガス中の一酸化炭素を除去する選択酸化器を備え、
    前記酸化剤ガス分岐流路の下流端が前記選択酸化器に接続されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池を収納する筐体と、
    前記筐体内のガスを排出する排出経路と、をさらに備え、
    前記酸化剤ガス分岐流路の下流端が前記排出経路に接続されている、請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池システム。
  9. 前記燃料ガス供給器は、前記燃料ガスを生成する改質器及び前記改質器を加熱する燃焼器を備え、
    前記酸化剤ガス分岐流路の下流端が前記燃焼器に接続されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  10. 前記燃料ガス供給器は、前記燃料ガスを生成する改質器を有し、
    前記酸化剤ガス分岐流路の下流端が前記改質器に接続されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  11. 水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとを用いて発電する燃料電池を備える燃料電池システムの運転方法であって、
    前記燃料電池システムは、
    前記燃料電池に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給器と、
    前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給器と、
    前記酸化剤ガス供給器から前記酸化剤ガスを前記燃料電池に供給する酸化剤ガス供給流路と、
    前記燃料電池から該燃料電池で使用されなかった前記酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス排出流路と、
    前記酸化剤ガス供給流路から分岐する酸化剤ガス分岐流路と、
    前記酸化剤ガス供給流路のうちの前記酸化剤ガス分岐流路との分岐部から前記燃料電池までの間の部分、及び前記酸化剤ガス排出流路のうちの少なくとも一方に設けられた開閉弁と、
    前記酸化剤ガス分岐流路に設けられ、前記酸化剤ガスの供給量を測定する酸化剤ガス供給量測定器と、を備え、
    制御器は、前記酸化剤ガス供給器を作動させ、前記開閉弁に閉止信号を出力したときに、前記酸化剤ガス供給量測定器で測定される前記酸化剤ガスの供給量が予め設定されている第1閾値以上である場合には前記開閉弁は正常であると判断し、前記酸化剤ガス供給量測定器で測定される前記酸化剤ガスの供給量が前記第1閾値より小さい場合には前記開閉弁は異常であると判断する、燃料電池システムの運転方法。
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