JP6268980B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
水素を供給するためのインフラが整備されていないため、通常、燃料電池システムなどの水素を燃料とするシステムでは、天然ガス又はLPGなどから水素含有ガスを生成させる水素生成器が設けられている。例えば、特許文献1では、水素生成器の改質器に空気を供給するための供給路と、燃料電池のカソードに空気を供給するための供給路と、を単一のポンプ及びガス供給路で共用する構成が提案されている。これにより、燃料電池システムの小型化及び低コスト化が図られている。
特開2008‐159467号公報
しかし、特許文献1は、水素生成器への空気供給路と燃料電池のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合に、燃料電池のアノードオフガスの燃焼において生じる問題については十分に検討されていない。
本発明の一態様は、このような事情に鑑みてなされたものであり、従来に比べ、水素生成器への空気供給路と燃料電池のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合に生じる問題に適切に対応し得る燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様の燃料電池システムは、原料を用いて水素を含む水素含有ガスを生成する水素生成器と、水素含有ガス及び酸素含有ガスを用いて発電する燃料電池と、前記水素生成器に供給される酸素含有ガスが流れる第1の酸素含有ガス供給路と、前記第1の酸素含有ガス供給路より分岐して前記燃料電池に供給される酸素含有ガスが流れる第2の酸素含有ガス供給路と、前記燃料電池から排出された水素含有ガスと前記燃料電池のアノードオフガスを用いて拡散燃焼する燃焼器と、前記第2の酸素含有ガス供給路、前記燃料電池のカソード流路を経由して前記燃焼器に至るまでの第2のガス流路の異常を検査する異常検査器を備える。
本発明の一態様は、従来に比べ、燃料電池のアノードオフガスの燃焼において生じる問題に適切に対応し得る。
図1は、第1実施形態の燃料電池システムの一例を示した図である。 図2は、第1実施形態の変形例の燃料電池システムの一例を示した図である。 図3は、第1実施形態の第1実施例の燃料電池システムの一例を示した図である。 図4は、第1実施形態の第1実施例の燃料電池システムの動作の一例を示したフローチャートである。 図5は、酸素含有ガス供給器の所定の動作量に対して、流量検知器の検知流量の正常範囲の一例を示した図である。 図6は、第1実施形態の第1実施例の燃料電池システムの動作の一例を示したフローチャートである。 図7は、第1実施形態の第2実施例の燃料電池システムの一例を示した図である。 図8は、第1実施形態の第2実施例の燃料電池システムの動作の一例を示したフローチャートである。 図9は、第1実施形態の第2実施例の燃料電池システムの動作の一例を示したフローチャートである。 図10は、第2実施形態の燃料電池システムの一例を示した図である。 図11は、第3実施形態の燃料電池システムの一例を示した図である。 図12は、第4実施形態の燃料電池システムの一例を示した図である。
(第1実施形態)
本発明者らは、水素生成器への空気供給路と燃料電池のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合に、燃料電池のアノードオフガスの燃焼において生じる問題について鋭意検討し、以下の知見を得た。
特許文献1では、空気供給器から改質器に空気が供給されておらず、燃料電池からのアノードオフガス及びカソードオフガスが、燃焼器において燃焼しているとき、拡散燃焼の状態なので逆火は発生しにくい。
これに対して、改質器に原料及び空気が供給され、かつ燃料電池からのアノードオフガス及びカソードオフガスが、燃焼器において燃焼しているとき、予混合燃焼の状態になり逆火する可能性がある。例えば、水素生成器で部分酸化改質反応が行われているとき、水素生成器に供給された空気中の酸素が部分改質反応で完全に消費されず、水素生成器で生成された水素含有ガスに酸素が含まれる場合がある。この場合、改質器から燃料電池のアノードに供給されるガス中に、酸素と可燃ガスとが含まれる。つまり、燃料電池のアノードオフガスとカソードオフガスを燃焼する燃焼器において予混合燃焼の状態となり、逆火する可能性が生じる。
ここで、本発明者らは、鋭意検討し、水素生成器への空気の供給路でなく、この供給路より分岐して、燃料電池のカソードへ空気を供給する分岐供給路に異常が発生すると、アノードオフガス中の酸素濃度が増加し、逆火が発生する可能性が高くなるという知見を得た。
上記異常としては、例えば、燃料電池のカソードへ空気を供給する分岐供給路の流路閉塞、本供給路上の弁の固着などの分岐供給路の流路抵抗が増加する異常が挙げられる。この場合、水素生成器側への空気供給量が増えるため、アノードオフガス中の酸素濃度が増加する。
そこで、上記のようなアノードオフガス中の酸素濃度の上昇に伴う逆火の可能性の増加を抑制するため、本実施形態の燃料電池システムは、原料を用いて水素を含む水素含有ガスを生成する水素生成器と、水素含有ガス及び酸素含有ガスを用いて発電する燃料電池と、水素生成器に供給される酸素含有ガスが流れる第1の酸素含有ガス供給路と、第1の酸素含有ガス供給路より分岐して燃料電池に供給される酸素含有ガスが流れる第2の酸素含有ガス供給路と、燃料電池のアノードオフガスを用いて拡散燃焼する燃焼器と、第2の酸素含有ガス供給路、燃料電池のカソード流路を経由して燃焼器に至るまでの第2のガス流路の異常を検査する異常検査器を備える。
かかる構成により、従来に比べ、水素生成器への空気供給路と燃料電池のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合の燃料電池から排出されたアノードオフガスの燃焼において生じる問題に適切に対応し得る。
[装置構成]
図1は、第1実施形態の燃料電池システムの一例を示した図である。
図1で示す例では、本実施形態の燃料電池システム100は、水素生成器1と、燃料電池2と、第1の酸素含有ガス供給路3と、第2の酸素含有ガス供給路4と、燃焼器5と、第2のガス流路6と、異常検査器8と、を備える。
水素生成器1は、原料を用いて水素を含む水素含有ガスを生成する。具体的には、水素生成器1は、改質器(図示せず)を備え、改質器において、原料ガスが改質反応して、水素含有ガスが生成される。改質反応は、いずれの形態であってもよく、例えば、水蒸気改質反応、オートサーマル反応及び部分酸化反応等が挙げられる。図1には示されていないが、各改質反応において必要となる機器は適宜設けられる。例えば、改質反応が水蒸気改質反応であれば、水蒸気を生成する蒸発器、及び蒸発器に水を供給する水供給器などが設けられる。なお、原料は、メタンを主成分とする都市ガス、天然ガス、LPG等の少なくとも炭素及び水素から構成される有機化合物を含む。
水素生成器1の改質器の下流に改質器で生成された水素含有ガス中の一酸化炭素を低減するためのCO低減器を設けても構わない。CO低減器は、シフト反応により一酸化炭素を低減させる変成器と、酸化反応及びメタン化反応の少なくともいずれか一方により一酸化炭素を低減させるCO除去器との少なくともいずれか一方を備える。
燃料電池2は、水素含有ガス及び酸素含有ガスを用いて発電する。燃料電池2としては、いずれの種類であっても良く、高分子電解質形燃料電池、固体酸化物形燃料電池、及び燐酸形燃料電池等が例示される。なお、燃料電池2が、固体酸化物形燃料電池の場合は、改質器と燃料電池とが1つの容器内に内蔵されるように構成してもよい。
第1の酸素含有ガス供給路3は、水素生成器1に供給される酸素含有ガスが流れる。このような酸素含有ガスとして、例えば、水素生成器1が、原料及び酸素含有ガスを用いて水素含有ガスを生成する改質器を備える場合、この改質器に供給される空気が例示される。また、酸素含有ガスとして、例えば、水素生成器1が、酸化反応により一酸化炭素を低減するCO除去器を備える場合、このCO除去器に供給される空気が例示される。
第2の酸素含有ガス供給路4は、第1の酸素含有ガス供給路3より分岐して燃料電池2に供給される酸素含有ガスが流れる。つまり、本実施形態では、第1の酸素含有ガス供給路3と第2の酸素含有ガス供給路4との間の接続箇所において、第2の酸素含有ガス供給路4は、第1の酸素含有ガス供給路3から分岐し、本接続箇所よりも上流の第1の酸素含有ガス供給路3の部分は、水素生成器1及び燃料電池2の両方の酸素含有ガス供給に使用されている。なお、酸素含有ガスとして、例えば、燃料電池2のカソード流路に供給される空気が例示される。
燃焼器5は、燃料電池2のアノードオフガスを用いて拡散燃焼する。このとき、燃料電池2のカソードオフガスを上記の拡散燃焼に用いても構わない。例えば、燃料電池2のアノード流路からのアノードオフガスと燃料電池2のカソード流路からのカソードオフガスとを別々に燃焼器5内に拡散させて、燃焼器5において拡散燃焼が行われてもよい。
異常検査器8は、第2の酸素含有ガス供給路4、燃料電池2のカソード流路を経由して燃焼器5に至るまでの第2のガス流路6の異常を検査する。なお、本異常検査は、燃焼器5の着火動作前に行ってもよい。
これにより、従来に比べ、水素生成器1への空気供給路と燃料電池2のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合の燃料電池2から排出されたアノードオフガスの燃焼において生じる問題に適切に対応し得る。
例えば、燃焼器5では、燃料電池2のアノードオフガスとカソードオフガスとを用いて拡散燃焼していても、流路閉塞などで第2のガス流路6の圧力損失が上昇すると、水素生成器1側への酸素含有ガスの供給量が増える可能性がある。この場合、燃焼器5で燃焼を行うと、燃料電池2のアノードオフガスが流れる流路側に逆火が起きる恐れがあるが、上記第2のガス流路6の異常の検査により、このような問題に適切に対応し得る。例えば、異常検査器8により第2のガス流路6に異常があると判定された場合は、燃焼器5の燃焼動作を実行しないことで、上記の異常に対応できる。
なお、異常検査器8の具体例は、第1実施例及び第2実施例で説明する。
(変形例)
第1実施形態の変形例の燃料電池システムは、第1実施形態の燃料電池システムにおいて、異常検査器は、第1の酸素含有ガス供給路、水素生成器、燃料電池のアノードガス流路を経由して燃焼器に至るまでの第1のガス流路の異常を検査する。
かかる構成により、従来に比べ、水素生成器への空気供給路と燃料電池のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合の燃料電池から排出されたアノードオフガスの燃焼において生じる問題に適切に対応し得る。
本変形例の燃料電池システムは、上記特徴以外は、第1実施形態の燃料電池システムと同様に構成してもよい。
[装置構成]
図2は、第1実施形態の変形例の燃料電池システムの一例を示した図である。
図2に示す例では、本変形例の燃料電池システム100は、水素生成器1と、燃料電池2と、第1の酸素含有ガス供給路3と、第2の酸素含有ガス供給路4と、燃焼器5と、第1のガス流路7と、異常検査器8と、を備える。
水素生成器1、燃料電池2、第1の酸素含有ガス供給路3、第2の酸素含有ガス供給路4及び燃焼器5については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
異常検査器8は、第1の酸素含有ガス供給路3、水素生成器1、燃料電池2のアノードガス流路を経由して燃焼器に至るまでの第1のガス流路7の異常を検査する。なお、本異常検査は、燃焼器5の着火動作前に行ってもよい。
これにより、従来に比べ、水素生成器1への空気供給路と燃料電池2のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合の燃料電池2から排出されたアノードオフガスの燃焼において生じる問題に適切に対応し得る。
例えば、燃焼器5では、燃料電池2のアノードオフガスとカソードオフガスとを用いて拡散燃焼していても、水素生成器1内の触媒の偏りなどで水素生成器1内を酸素含有ガスが通り抜けやすくなると、第1のガス流路7の圧力損失が低下する。この場合、水素生成器1側への酸素含有ガスの供給量が増え、燃焼器5で燃焼を行うと、燃料電池2のアノードオフガスが流れる流路側に逆火が起きる恐れがあるが、上記第1のガス流路7の異常の検査により、このような問題に適切に対応し得る。例えば、異常検査器8により第2のガス流路6に異常があると判定された場合は、燃焼器5の燃焼動作を実行しないことで、上記の異常に対応できる。
なお、異常検査器8の具体例は、第1実施例及び第2実施例で説明する。
(第1実施例)
第1実施形態の第1実施例の燃料電池システムは、第1実施形態の燃料電池システムにおいて、異常検査器として、第1の酸素含有ガス供給路に設けられた、酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給器と、第1の酸素含有ガス供給路に設けられた、流量検知器と、酸素含有ガス供給器の動作量及び流量検知器で検知された流量とに基づき第2のガス流路の異常を判定する異常判定器とを備える。
かかる構成により、異常判定器は、酸素含有ガス供給器の動作量及び流量検知器で検知された流量とに基づいて第2のガス流路に異常が起きているか否かを判定できる。例えば、異常判定器は、流路閉塞などによる第2のガス流路の圧力損失の上昇を上記動作量及び流量で判定できる。
本実施例の燃料電池システムは、上記特徴以外は、第1実施形態の燃料電池システムと同様に構成してもよい。
[装置構成]
図3は、第1実施形態の第1実施例の燃料電池システムの一例を示した図である。
図3で示す例では、本実施例の燃料電池システム100は、水素生成器1と、燃料電池2と、第1の酸素含有ガス供給路3と、第2の酸素含有ガス供給路4と、燃焼器5と、第2のガス流路6と、酸素含有ガス供給器9と、流量検知器10と、異常判定器20と、を備える。
水素生成器1、燃料電池2、第1の酸素含有ガス供給路3、第2の酸素含有ガス供給路4、燃焼器5及び第2のガス流路6については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
酸素含有ガス供給器9は、異常検査器8として、第1の酸素含有ガス供給路3に設けられており、酸素含有ガスを供給する。本例では、酸素含有ガス供給器9は、第1の酸素含有ガス供給路3と第2の酸素含有ガス供給路4との間の接続箇所よりも上流の第1の酸素含有ガス供給路3に設けられている。酸素含有ガス供給器9は、第1の酸素含有ガス供給路3を流れる酸素含有ガスの流量を調整する機器であり、例えば、昇圧器などにより構成される。昇圧器は、例えば、定容積型ポンプ又はダイヤフラム型ポンプなどが用いられるが、これに限定されるものではない。
流量検知器10は、異常検査器8として、第1の酸素含有ガス供給路3に設けられている。本例では、流量検知器10は、第1の酸素含有ガス供給路3と第2の酸素含有ガス供給路4との間の接続箇所よりも上流の第1の酸素含有ガス供給路3に設けられている。流量検知器10は、酸素含有ガスの流量を直接的または間接的に検知できれば、いかなる検知器であっても構わない。酸素含有ガスの流量を直接的に検知する検知器は、第1の酸素含有ガス供給路3を流れる酸素含有ガスの供給量を検知する検知器で、例えば、マスフローメータなどが例示される。酸素含有ガスの流量を間接的に検知する検知器は、酸素含有ガスの流量に相関する量を検知する検知器で、例えば、酸素含有ガス供給器9への出力を検知する検知器、又は、酸素含有ガス供給器9への制御指令をモニターする制御器などが例示される。
異常判定器20は、異常検査器8として、酸素含有ガス供給器9の動作量及び流量検知器10で検知された流量と、に基づき第2のガス流路6の異常を判定する。異常判定器20は、制御機能を有するものであればよく、演算処理部(図示せず)と、制御プログラムを記憶する記憶部(図示せず)とを備える。演算処理部としては、MPU、CPUなどが例示される。記憶部としては、メモリーなどが例示される。制御器は、集中制御を行う単独の制御器で構成されていてもよく、互いに協働して分散制御を行う複数の制御器で構成されていてもよい。
[動作]
図4は、第1実施形態の第1実施例の燃料電池システムの動作の一例を示したフローチャートである。以下の動作は、異常判定器20の制御プログラムにより行われる。
まず、ステップS101で、燃焼器5の着火動作前に、第2のガス流路6が開放される。第2のガス流路6の開放には、例えば、第2のガス流路6に設けられた弁(図示せず)を開き、第1のガス流路7に設けられた弁(図示せず)を閉めるとよい。
次に、ステップS102で、酸素含有ガス供給器9を、所定の動作量で動作させる。これにより、第2のガス流路6に酸素含有ガスが流れる。
次に、ステップS103で、流量検知器10を用いて、第2のガス流路6に流れる酸素含有ガスの流量が検知される。
次に、ステップS104において、ステップS102の酸素含有ガス供給器9の所定の動作量に対して、ステップS103の流量検知器10の検知流量が正常範囲か否かが判定される。なお、かかる正常範囲は、例えば、図5に示す如く、正常範囲の上下限により設定されており、異常判定器20の記憶部に記憶されている。
ステップS104で、流量検知器10の検知流量が正常範囲でないと判定された場合、第2のガス流路6の異常が起きていると判断される(ステップS105)。例えば、検知流量が正常範囲の下限に対応する流量よりも少ない場合、第2のガス流路6の流路閉塞などで第2のガス流路6の圧力損失が上昇していると判断される。
以上により、異常判定器20は、酸素含有ガス供給器9の動作量及び流量検知器10で検知された流量と、に基づいて第2のガス流路6に異常が起きているか否かを判定できる。例えば、異常判定器20は、流路閉塞などによる第2のガス流路6の圧力損失の上昇を上記動作量と流量で判定できる。
一方、ステップS104で、流量検知器10の検知流量が正常範囲であると判定された場合、次のステップに進む。例えば、図6に示すように、第1のガス流路7に異常の有無を判定してもよい。
まず、ステップS106で、燃焼器5の着火動作前に、第1のガス流路7が開放される。第1のガス流路7の開放には、例えば、第2のガス流路6に設けられた弁(図示せず)を閉め、第1のガス流路7に設けられた弁(図示せず)を開くとよい。
なお、図6のステップS107−S108の動作は、図4のステップS102−S103の動作と同様であるので説明を省略する。
そして、ステップS109において、ステップS107の酸素含有ガス供給器9の所定の動作量に対して、ステップS108の流量検知器10の検知流量が正常範囲か否かが判定される。
ステップS109で、流量検知器10の検知流量が正常範囲でないと判定された場合、第1のガス流路7の異常が起きていると判断される(ステップS110)。例えば、検知流量が正常範囲の上限に対応する流量よりも多い場合、水素生成器1内の触媒の偏りなどで、水素生成器1内を酸素含有ガスが通り抜けやすくなり、第1のガス流路7の圧力損失が低下していると判断される。
ステップS109で、流量検知器10の検知流量が正常範囲であると判定された場合、燃焼器5の着火動作が行われる。
以上により、異常判定器20は、酸素含有ガス供給器9の動作量及び流量検知器10で検知された流量と、に基づいて、第1のガス流路7に異常が起きているか否かを判定できる。例えば、異常判定器20は、水素生成器1内の触媒の偏りなどによる第1のガス流路7の圧力損失の低下を上記動作量及び流量で判定できる。
なお、上記の第2のガス流路6及び第1のガス流路7の異常の判定方法は例示であって、本例に限定されるものではない。例えば、ステップS104では、酸素含有ガス供給器9の所定の動作量に対して、流量検知器10の検知流量が正常範囲か否かを判定しているが、流量検知器10の所定の流量に対して、酸素含有ガス供給器9の動作量が正常範囲か否かを判定しても構わない。
また、本実施形態では、ステップS104で、流量検知器10の検知流量が正常範囲であると判定された場合、ステップS106を行う動作が示されているが、この動作に代えて、燃焼器5の着火動作を実行しても構わない。この場合でも、第2のガス流路6の異常判定が行われているので、従来に比べ、水素生成器1への空気供給路と燃料電池2のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合の燃料電池2から排出されたアノードオフガスの燃焼において生じる問題に適切に対応し得る。また、ステップS101−ステップS105の動作を行わずに、ステップS106−ステップS110の動作のみを行っても構わない。この場合でも、第1のガス流路7の異常判定が行われているので、従来に比べ、水素生成器1への空気供給路と燃料電池2のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合の燃料電池2から排出されたアノードオフガスの燃焼において生じる問題に適切に対応し得る。
(第2実施例)
第1実施形態の第2実施例の燃料電池システムは、第1実施形態の燃料電池システムにおいて、異常検査器として、第1の酸素含有ガス供給路に設けられた、酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給器と、第1の酸素含有ガス供給路に設けられた、圧力検知器と、酸素含有ガス供給器の動作量及び圧力検知器で検知された圧力とに基づき第2のガス流路の異常を判定する異常判定器とを備える。
かかる構成により、異常判定器は、酸素含有ガス供給器の動作量及び圧力検知器で検知された圧力とに基づいて第2のガス流路に異常が起きているか否かを判定できる。例えば、異常判定器は、流路閉塞などによる第2のガス流路の圧力損失の上昇を上記動作量及び圧力で判定できる。
本実施例の燃料電池システムは、上記特徴以外は、第1実施形態の燃料電池システムと同様に構成してもよい。
[装置構成]
図7は、第1実施形態の第2実施例の燃料電池システムの一例を示した図である。
図7で示す例では、本実施例の燃料電池システム100は、水素生成器1と、燃料電池2と、第1の酸素含有ガス供給路3と、第2の酸素含有ガス供給路4と、燃焼器5と、第2のガス流路6と、酸素含有ガス供給器9と、圧力検知器13と、異常判定器20と、を備える。
水素生成器1、燃料電池2、第1の酸素含有ガス供給路3、第2の酸素含有ガス供給路4、燃焼器5、第2のガス流路6及び酸素含有ガス供給器9については、第1実施形態の第1実施例と同様であるので説明を省略する。
圧力検知器13は、異常検査器8として、第1の酸素含有ガス供給路に設けられている。本例では、圧力検知器13は、第1の酸素含有ガス供給路3と第2の酸素含有ガス供給路4との間の接続箇所よりも上流の第1の酸素含有ガス供給路3に設けられている。圧力検知器13は、第1の酸素含有ガス供給路3内の圧力できれば、いかなる検知器であっても構わない。圧力検知器13として、例えば、差圧計などが例示される。
異常判定器20は、異常検査器8として、酸素含有ガス供給器9の動作量及び圧力検知器13で検知された圧力とに基づき第2のガス流路6の異常を判定する。異常判定器20は、第1実施形態の第1実施例と同様に、制御機能を有するものであればよく、演算処理部(図示せず)と、制御プログラムを記憶する記憶部(図示せず)とを備える。
[動作]
図8は、第1実施形態の第2実施例の燃料電池システムの動作の一例を示したフローチャートである。以下の動作は、異常判定器20の制御プログラムにより行われる。
まず、ステップS201で、燃焼器5の着火動作前に、第2のガス流路6が開放される。第2のガス流路6の開放には、例えば、第2のガス流路6に設けられた弁(図示せず)を開き、第1のガス流路7に設けられた弁(図示せず)を閉めるとよい。
次に、ステップS202で、酸素含有ガス供給器9を、所定の動作量で動作させる。これにより、第2のガス流路6に酸素含有ガスが流れる。
次に、ステップS203で、圧力検知器13を用いて、第2のガス流路6内のガス圧力が検知される。
次に、ステップS204において、ステップS202の酸素含有ガス供給器9の所定の動作量に対して、ステップS203の圧力検知器13の検知圧力が正常範囲か否かが判定される。
ステップS204で、圧力検知器13の検知圧力が正常範囲でないと判定された場合、第2のガス流路6の異常が起きていると判断される(ステップS205)。例えば、検知圧力が正常範囲の上限に対応する圧力よりも高い場合、流路閉塞などで第2のガス流路6の圧力損失が上昇していると判断される。
以上により、異常判定器20は、酸素含有ガス供給器9の動作量及び圧力検知器13で検知された圧力と、に基づいて第2のガス流路6に異常が起きているか否かを判定できる。例えば、異常判定器20は、流路閉塞などによる第2のガス流路6の圧力損失の上昇を上記動作量と圧力で判定できる。
一方、ステップS204で、圧力検知器13の検知圧力が正常範囲であると判定された場合、次のステップに進む。例えば、図9に示すように、第1のガス流路7に異常の有無を判定してもよい。
まず、ステップS206で、燃焼器5の着火動作前に、第1のガス流路7が開放される。第1のガス流路7の開放には、例えば、第2のガス流路6に設けられた弁(図示せず)を閉め、第1のガス流路7に設けられた弁(図示せず)を開くとよい。
なお、図9のステップS207−S208の動作は、図8のステップS202−S203の動作と同様であるので説明を省略する。
そして、ステップS209において、ステップS207の酸素含有ガス供給器9の所定の動作量に対して、ステップS208の圧力検知器13の検知圧力が正常範囲か否かが判定される。
ステップS209で、圧力検知器13の検知圧力が正常範囲でないと判定された場合、第1のガス流路7の異常が起きていると判断される(ステップS210)。例えば、検知圧力が正常範囲の下限に対応する圧力よりも低い場合、水素生成器1内の触媒の偏りなどで水素生成器1内を酸素含有ガスが通り抜けやすくなり、第1のガス流路7の圧力損失が低下していると判断される。
ステップS209で、圧力検知器13の検知圧力が正常範囲であると判定された場合、燃焼器5の着火動作が行われる。
以上により、異常判定器20は、酸素含有ガス供給器9の動作量及び圧力検知器13で検知された圧力と、に基づいて、第1のガス流路7に異常が起きているか否かを判定できる。例えば、異常判定器20は、水素生成器1内の触媒の偏りなどによる第1のガス流路7の圧力損失の低下を上記動作量及び圧力で判定できる。
なお、上記の第2のガス流路6及び第1のガス流路7の異常の判定方法は例示であって、本例に限定されるものではない。例えば、ステップS204では、酸素含有ガス供給器9の所定の動作量に対して、圧力検知器13の検知圧力が正常範囲か否かを判定しているが、圧力検知器13の所定の圧力に対して、酸素含有ガス供給器9の動作量が正常範囲か否かを判定しても構わない。
また、本実施形態では、ステップS204で、圧力検知器13の検知圧力が正常範囲であると判定された場合、ステップS206を行う動作が示されているが、この動作に代えて、燃焼器5の着火動作を実行しても構わない。この場合でも、第2のガス流路6の異常判定が行われているので、従来に比べ、水素生成器1への空気供給路と燃料電池2のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合の燃料電池2から排出されたアノードオフガスの燃焼において生じる問題に適切に対応し得る。また、ステップS201−ステップS205の動作を行わずに、ステップS206−ステップS210の動作のみを行っても構わない。この場合でも、第1のガス流路7の異常判定が行われているので、従来に比べ、水素生成器1への空気供給路と燃料電池2のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合の燃料電池2から排出されたアノードオフガスの燃焼において生じる問題に適切に対応し得る。
(第2実施形態)
第2実施形態の燃料電池システムは、第1実施形態の変形例の燃料電池システムにおいて、異常検査器は、第1のガス流路の異常の検査の前に第2のガス流路の異常を検査し、第2のガス流路の異常が検知されると、第1のガス流路の異常を検査しない。
第1のガス流路には、水素生成器の触媒が存在する。このため、第1のガス流路の異常の検査で酸素含有ガスを水素生成器の触媒に通すと、この触媒が酸化劣化する恐れがある。一方、第2のガス流路の異常を検知した場合であっても、第1のガス流路の異常を検知した場合であっても、燃焼器で燃焼を行うと、上記のとおり、燃料電池のアノードオフガスが流れる流路側に逆火発生の可能性がある。
そこで、本実施形態では、上記のとおり、異常検査器が、第1のガス流路の異常の検査の前に第2のガス流路の異常を検査し、第2のガス流路の異常が検知されると、第1のガス流路の異常を検査しないようにしている。これにより、第2のガス流路の異常の検査の前に第1のガス流路の異常を検査する場合に比べ、酸素含有ガスを水素生成器の触媒に通す回数が低減されるので、水素生成器の触媒の酸化劣化が抑制される。
本実施形態の燃料電池システムは、上記特徴以外は、第1実施形態の変形例の燃料電池システムと同様に構成してもよい。
[装置構成]
図10は、第2実施形態の燃料電池システムの一例を示した図である。図10(a)及び図10(b)の燃料電池システム100は、同一構成を備えるものであり、燃料電池システム100の第1のガス流路7と第2のガス流路6とを理解しやすくする目的で、燃料電池システム100が、別々の図10(a)及び図10(b)にて図示されている。
図10に示す例では、燃料電池システム100は、水素生成器1と、燃料電池2と、第1の酸素含有ガス供給路3と、第2の酸素含有ガス供給路4と、燃焼器5と、第1のガス流路7と、第2のガス流路6と、異常検査器8と、を備える。
水素生成器1、燃料電池2、第1の酸素含有ガス供給路3、第2の酸素含有ガス供給路4、第2のガス流路6及び燃焼器5については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。第1のガス流路7については、第1実施形態の変形例と同様であるので説明を省略する。
異常検査器8は、第1のガス流路7の異常の検査の前に第2のガス流路6の異常を検査し、第2のガス流路6の異常が検知されると、第1のガス流路7の異常を検査しない。
第1のガス流路7には、水素生成器1の触媒が存在する。このため、第1のガス流路7の異常の検査で酸素含有ガスを水素生成器1の触媒に通すと、この触媒が酸化劣化する恐れがある。一方、第2のガス流路6の異常を検知した場合であっても、第1のガス流路7の異常を検知した場合であっても、燃焼器5で燃焼を行うと、上記のとおり、燃料電池2のアノードオフガスが流れる流路側に逆火発生の可能性がある。
そこで、本実施形態では、異常検査器8が、第1のガス流路7の異常の検査の前に第2のガス流路6の異常を検査し、第2のガス流路6の異常が検知されると、第1のガス流路7の異常を検査しないようにしている。これにより、第2のガス流路6の異常の検査の前に第1のガス流路7の異常を検査する場合に比べ、酸素含有ガスを水素生成器1の触媒に通す回数が低減されるので、水素生成器1の触媒の酸化劣化が抑制される。
なお、本実施形態の異常検査器8による第2のガス流路6及び第1のガス流路7の異常検査の具体例は、第1実施形態の第1実施例又は第1実施形態の第2実施例と同様であっても構わない。
(第3実施形態)
第3実施形態の燃料電池システムは、第1実施形態の変形例又は第2実施形態の燃料電池システムにおいて、異常検査器は、第1の酸素含有ガス供給路に設けられた流量調整弁の固着異常を検査する。
仮に、流量調整弁が開固着で流量調整弁を閉止できないと、第2の酸素含有ガス供給路側に水素生成器で生成した水素含有ガスが流入し、燃料電池のカソード上で燃焼反応を起こし、その燃焼熱でカソードが劣化してしまう可能性がある。これは、流量調整弁が開固着し、かつ水素生成器で水素含有ガスが生成されているとき、燃料電池の内圧が高いと、水素生成器で生成された水素含有ガスが、第1の酸素含有ガス供給路に逆流し、第2の酸素含有ガス供給路への分岐箇所を経由して、第2の酸素含有ガス供給路に流入する可能性があるからである。
しかしながら、流量調整弁の固着異常の検査により、このような問題に適切に対応し得る。
本実施形態の燃料電池システムは、上記特徴以外は、第1実施形態の変形例又は第2実施形態の燃料電池システムと同様に構成してもよい。
[装置構成]
図11は、第3実施形態の燃料電池システムの一例を示した図である。
図11に示す例では、燃料電池システム100は、水素生成器1と、燃料電池2と、第1の酸素含有ガス供給路3と、第2の酸素含有ガス供給路4と、燃焼器5と、第1のガス流路7と、流量調整弁12と、異常検査器8と、を備える。
水素生成器1、燃料電池2、第1の酸素含有ガス供給路3、第2の酸素含有ガス供給路4、燃焼器5及び第1のガス流路7については、第1実施形態の変形例と同様であるので説明を省略する。
流量調整弁12は、第1の酸素含有ガス供給路3に設けられている。具体的には、流量調整弁12は、第1の酸素含有ガス供給路3と第2の酸素含有ガス供給路4との間の接続箇所よりも下流の第1の酸素含有ガス供給路3に設けられている。流量調整弁12は、第1の酸素含有ガス供給路3を調整できれば、いかなる構成であってもよい。流量調整弁12として、例えば、電磁弁などが例示される。このような流量調整弁12により、例えば、水素生成器1に供給される酸素含有ガスの流量を調整できる。
異常検査器8は、第1の酸素含有ガス供給路3に設けられた流量調整弁12の固着異常を検査する。なお、本固着異常検査は、燃焼器5の着火動作前に行ってもよい。
仮に、流量調整弁12が開固着で流量調整弁12を閉止できないと、第2の酸素含有ガス供給路4側に水素生成器1で生成した水素含有ガスが流入し、燃料電池2のカソード上で燃焼反応を起こし、その燃焼熱でカソードが劣化してしまう可能性がある。これは、流量調整弁12が開固着し、かつ水素生成器1で水素含有ガスが生成されているとき、燃料電池2の内圧が高いと、水素生成器1で生成された水素含有ガスが、第1の酸素含有ガス供給路3に逆流し、第2の酸素含有ガス供給路4への分岐箇所を経由して、第2の酸素含有ガス供給路4に流入する可能性があるからである。
しかしながら、流量調整弁12の固着異常の検査により、このような問題に適切に対応し得る。
(第4実施形態)
第4実施形態の燃料電池システムは、第1実施形態、第1実施形態の変形例、第1実施形態の第1実施例−第2実施例、第2実施形態及び第3実施形態のいずれかの燃料電池システムにおいて、異常検査器は、第2の酸素含有ガス供給路に設けられた開閉弁の固着異常を検査する。
開閉弁の固着異常で開閉弁の開度を調整できないと、水素生成器側への酸素含有ガスの供給量が増える可能性がある。この場合、燃焼器で燃焼を行うと、燃料電池のアノードオフガスが流れる流路側に逆火が起きる恐れがあるが、上記開閉弁の固着異常の検査により、このような問題に適切に対応し得る。
本実施形態の燃料電池システムは、上記特徴以外は、第1実施形態、第1実施形態の変形例、第1実施形態の第1実施例−第2実施例、第2実施形態及び第3実施形態のいずれかの燃料電池システムと同様に構成してもよい。
[装置構成]
図12は、第4実施形態の燃料電池システムの一例を示した図である。
図12に示す例では、燃料電池システム100は、水素生成器1と、燃料電池2と、第1の酸素含有ガス供給路3と、第2の酸素含有ガス供給路4と、燃焼器5と、第2のガス流路6と、開閉弁11と、異常検査器8と、を備える。
水素生成器1、燃料電池2、第1の酸素含有ガス供給路3、第2の酸素含有ガス供給路4、燃焼器5及び第2のガス流路6については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
開閉弁11は、第2の酸素含有ガス供給路4に設けられている。開閉弁11は、第2の酸素含有ガス供給路4を開閉できれば、いかなる構成であってもよい。開閉弁11として、例えば、電磁弁などが例示される。このような開閉弁11により、例えば、燃料電池2に酸素含有ガスを供給する必要がない場合に、燃料電池2と酸素含有ガス供給器の間を遮断できる。
異常検査器8は、第2の酸素含有ガス供給路4に設けられた開閉弁11の固着異常を検査する。なお、本固着異常検査は、燃焼器5の着火動作前に行ってもよい。
開閉弁11の固着異常で開閉弁11の開度を調整できないと、水素生成器1側への酸素含有ガスの供給量が増える可能性がある。例えば、開閉弁11の固着による流路閉塞などで第2のガス流路6の圧力損失が上昇すると、水素生成器1側への酸素含有ガスの供給量が増える可能性がある。この場合、燃焼器5で燃焼を行うと、燃料電池2のアノードオフガスが流れる流路側に逆火が起きる恐れがあるが、上記開閉弁11の固着異常の検査により、このような問題に適切に対応し得る。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の一態様は、従来に比べ、水素生成器への空気供給路と燃料電池のカソードへの空気供給路とを一部共用化している場合に生じる問題に適切に対応し得る。よって、本発明の一態様は、例えば、燃料電池システムに利用できる。
1 水素生成器
2 燃料電池
3 第1の酸素含有ガス供給路
4 第2の酸素含有ガス供給路
5 燃焼器
6 第2のガス流路
7 第1のガス流路
8 異常検査器
9 酸素含有ガス供給器
10 流量検知器
13 圧力検知器
20 異常判定器
100 燃料電池システム

Claims (6)

  1. 原料を用いて水素を含む水素含有ガスを生成する水素生成器と、水素含有ガス及び酸素含有ガスを用いて発電する燃料電池と、前記水素生成器に供給される酸素含有ガスが流れる第1の酸素含有ガス供給路と、前記第1の酸素含有ガス供給路より分岐して前記燃料電池に供給される酸素含有ガスが流れる第2の酸素含有ガス供給路と、前記燃料電池のアノードオフガスを用いて拡散燃焼する燃焼器と、前記第1の酸素含有ガス供給路、前記水素生成器、前記燃料電池のアノードガス流路を経由して前記燃焼器に至るまでの第1のガス流路と、前記第2の酸素含有ガス供給路、前記燃料電池のカソード流路を経由して前記燃焼器に至るまでの第2のガス流路と、前記第1の酸素含有ガス供給路に設けられた、酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給器と、前記酸素含有ガスの流量を検知する流量検知器と、制御器と、を備え、
    前記流量検知器は、前記第1の酸素含有ガス供給路の、前記第1の酸素含有ガス供給路と前記第2の酸素含有ガス供給路との接続箇所よりも上流部分に設けられており、
    前記制御器は、前記第1のガス流路に設けられた弁を閉め、前記第2のガス流路に設けられた弁を開くことにより、前記酸素含有ガス供給器の動作量及び前記流量検知器で検知された流量に基づいて前記第2のガス流路の異常が起きているか否かを判定する、燃料電池システム。
  2. 前記制御器は、前記第1のガス流路に設けられた弁を開き、前記第2のガス流路に設けられた弁を閉めることにより、前記酸素含有ガス供給器の動作量及び前記流量検知器で検知された流量に基づいて前記第1のガス流路の異常が起きているか否かを判定する、請求項記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御器は、前記第1のガス流路の異常が起きているか否かの判定の前に前記第2のガス流路の異常が起きているか否かを判定し、前記第2のガス流路の異常が起きていると判定すると、前記第1のガス流路の異常が起きているか否かの判定をしない、請求項記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御器は、前記第1の酸素含有ガス供給路に設けられた流量調整弁の固着異常が起きているか否かを判定する、請求項2または3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御器は、前記第2の酸素含有ガス供給路に設けられた開閉弁の固着異常が起きているか否かを判定する、請求項1−のいずれかに記載の燃料電池システム。
  6. 前記燃料電池は、固体酸化物形燃料電池である、請求項1−のいずれかに記載の燃料電池システム。
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