JPWO2012067028A1 - 画像入力装置および画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

夜間撮影においても適切な輝度信号や色度信号を得ることができる画像入力装置を提供する。また、低輝度環境下でも、被写体を視認可能な画像を形成できる画像処理装置を提供する。色空間変換部が、前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて前記可視光成分と前記赤外光成分の重み付けを行って、前記原画像データを輝度信号と色度信号とを含む色空間に変換するので、被写体の高さや被写体までの距離に応じて、適切な色空間を得ることができる。

Description

本発明は、撮像素子により撮像された原画像データを画像処理する画像入力装置に関し、また、撮像素子を備えた画像処理装置に関し、特に被写体の輝度が低い場合でも、所定の被写体については強調した画像を形成できる画像処理装置に関する。
夜間撮影が可能な車載カメラ、監視カメラの画像において、可視光と赤外光を投光し、可視領域に感度をもつ可視センサと、赤外領域に感度をもつ赤外センサで撮像し、夜間においても、物体を浮かび上がらせカラー表示する技術が知られている。例えば、特許文献1には、可視光透過型ロングパスフィルタと、赤外光透過ロングパスフィルタの赤外光領域における透過率データを適用して可視光透過型ロングパスフィルタを介する信号に含まれる赤外光成分をほぼ0にするパラメータを算出し、算出パラメータを適用して可視光透過型ロングパスフィルタを介する信号に含まれる赤外光成分を除去して高品質な可視光(RGB)画像を生成することができる画像信号処理装置が開示されている。
一方、特許文献2には、分光感度の異なる少なくとも3種類の画素が配列され、少なくとも3種類の原画像成分を含む原画像データを撮像する撮像素子と、前記原画像データを輝度信号と色度信号とを含む色空間に変換する色空間変換部とを備え、撮像素子から得られた可視光成分と赤外光成分とを用いて、夜間でもクリアなカラー画像を得られる画像入力装置が開示されている。
また、後退する車両の運転を支援すべく、車両後方を撮影できるいわゆるバックビューカメラが知られている。バックビューカメラで撮影した画像は、運転席近傍の表示装置に表示され、運転者等に視認させることで安全確保が行われる。ここで、昼間などの比較的輝度が高い環境下では、人物や動物などの障害物も可視光画像として容易に視認できる。ところが、夜間等の低輝度環境下においては、人物や動物などの障害物の可視光画像の輝度が低く、容易に視認できないという問題がある。尚、同様な問題は、監視カメラ等においても生じる。
かかる問題に対し、車両に搭載された赤外LEDで自動車後方に赤外光を照射し、更に近赤外カメラを用いて車両後方を撮影し、撮影された画像を画像処理することで、低輝度環境下でも視認性を高めた画像を表示装置に表示する技術も開発されている。しかるに、表示装置に表示された赤外光画像において、コンクリートの壁やアスファルト舗装の地面からの赤外光の反射が強いので、これを背景に人物や動物などの障害物を一緒に撮影すると、その赤外光画像が壁や地面の赤外光画像と重なってしまい、白飛びが生じて、障害物を視認しにくくなるという問題がある。
これに対し特許文献3には、赤外光を照射しながら撮影を行う赤外撮影モードと、赤外光を照射せずに撮影を行う通常撮影モードとを切替可能に構成した撮影装置において、基準とする色の輝度を基準色輝度とするとともに、参照とする色の輝度を参照色輝度とし、基準色輝度と参照色輝度との比が予め設定した範囲を超えた場合には、赤外撮影モードから通常撮影モードに切替える構成が開示されている。
一方、特許文献4には、後方視界表示装置において、可視光映像と近赤外光映像を別々に撮像し、へッドライトのON/OF情報によりヘッドライトが点灯していることを検知した場合に、自動的に近赤外光による映像に切り替え、それ以外の場合は可視光映像を表示する技術が開示されている。
特開2008−288629号公報 特開2010−63065号公報 特開2004−146873号公報 特開2003−104121号公報
特許文献1,2の技術を用いることで、従来、人間の目では、認識しにくかった部分に濃淡の変化(輝度変化)をつけ、更にわずかな色度情報を輝度変化に応じて強調し、カラー化した画像を得ることができるので、目視が困難な車両前方の障害物などを、いち早くモニタに表示することなどが可能になる。
しかしながら、従来の技術では解決できない問題がある。例えば、十分な可視情報を得ることができる近距離において、赤外センサが赤外情報を取得するため、輝度が高くなりすぎて撮像素子の画素の一部が飽和してしまう場合があり、それにより色情報が失われてしまう。また、ほとんど可視情報を得られない遠方の被写体において、わずかな色情報を強調することに伴い色度ノイズが増大してしまい、画素ごとに色が極端に変わる恐れがある。更に、信号機や街灯などの自発光する物体は、発光光の中に赤外光成分を多く含んでいるものがあるので、赤外センサがそれを取得することで輝度信号が増大し、赤・青・黄信号が真っ白に表示される(白トビという)という問題もある。つまり、従来技術により肉眼で見えにくい部分をカラー化した画像を作成することはできるが、その輝度再現、色度再現の不正確さ、ノイズの多さに欠点が存在するといえる。一方、例えば車両の運転支援などを行う場合、被写体によっては明瞭に識別しなくても良い場合もある。表1に、従来技術の課題をまとめて示す。
Figure 2012067028
本発明の目的は、夜間撮影においても適切な輝度信号や色度信号を得ることができる画像入力装置を提供することである。
特許文献3の従来技術によれば、輝度比が闘値付近の場合は、赤外撮影モードと通常撮影モードとの間で画面が頻繁に切り変わることになり、前後フレーム映像間の輝度の整合が取れないので、画像を視認する観察者に違和感が生じてしまうという問題がある。
又、特許文献4の従来技術によれば、近赤外光による映像に切り替えられたとき、赤外光への反射が強い物体が多い場合には、画面の大部分が白飛びしてしまうことになり、却って視認しづらくなるという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、低輝度環境下でも、被写体を視認可能な画像を形成できる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明の画像入力装置は、
被写体の高さ及び被写体までの距離のうち少なくとも一方を含む位置情報を取得する位置情報取得部と、
分光感度の異なる少なくとも3種類の画素が配列され、入射した被写体像を、可視光成分と赤外光成分とを含む少なくとも3種類の原画像成分を持つ原画像データに変換する撮像手段と、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて、前記可視光成分と前記赤外光成分の重み付けを行って、前記原画像データを、重み付けされた前記可視光成分と前記赤外光成分に基づいて調整された輝度信号と色度信号とを含む色空間に変換する色空間変換部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記色空間変換部が、前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて前記可視光成分と前記赤外光成分の重み付けを行って、前記原画像データを輝度信号と色度信号とを含む色空間に変換するので、被写体の高さや被写体までの距離に応じて、適切な色空間を得ることができ、輝度・色度の再現性が良好でノイズが少なく、見えにくい被写体を見やすくし、且つ自然に再現できる空間特性を得ることができる。尚、輝度信号と色度信号のうち少なくとも一方が調整されれば足りる。
更に、本発明の一態様としては、前記色空間変換部は、前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より高いと判断したときは、前記輝度信号における前記赤外光成分の重み付けを減少させると好ましい。被写体の高さが高い場合、信号機等である可能性が高く、白飛びを抑えランプの本来の色を再現すべきだからである。
更に、本発明の一態様としては、前記色空間変換部は、前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より近いと判断したときは、前記輝度信号における前記赤外光成分の重み付けを減少させると好ましい。被写体までの距離が近いと、夜間撮影でも可視情報が有効となるからであり、よって赤外光成分は抑えるのがよいといえる。
更に、本発明の一態様としては、前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より低いと判断したときは、前記輝度信号にエッジ強調処理を行うと好ましい。被写体の高さが低い場合、人物等である可能性が高いので、明瞭に視認できるようにするのがよいといえる。
更に、本発明の一態様としては、前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より高いと判断したときは、前記輝度信号をローパスフィルタに通すと好ましい。被写体の高さが高い場合、樹木等の可能性が高いので明瞭さは不要だからであり、シャープ化した人物等を浮きだたせる効果がある。又、高い被写体が信号機であったとしても、ランプの色が識別できれば形状自体は不明瞭でも足りるからである。
更に、本発明の一態様としては、前記色空間変換部は、前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より高いと判断したときは、前記色度信号における前記可視光成分の重み付けを増大させると好ましい。被写体の高さが高い場合、信号機等である可能性が高く、ランプの本来の色を再現するのがよいといえる。
更に、本発明の一態様としては、前記色空間変換部は、前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より近いと判断したときは、前記色度信号における前記可視光成分の重み付けを減少させると好ましい。被写体の高さが低い場合、人物等である可能性が高いので、衣服の色再現よりも視認性を高めるのがよいといえる。
更に、本発明の一態様としては、前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より近いと判断したときは、前記色度信号にエッジ強調処理を行うと好ましい。被写体までの距離が近いと、夜間撮影でも可視情報が有効となるからである。
更に、本発明の一態様としては、前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より遠いと判断したときは、前記色度信号をローパスフィルタに通すと好ましい。これにより色度ノイズを低減できる。又、被写体までの距離が遠いと、可視情報よりも赤外情報が有効となるから、色の情報を有効利用できる。
更に、本発明の一態様としては、前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より高いと判断したときは、前記色度信号に強調処理を施すと好ましい。被写体の高さが高い場合、信号機等である可能性が高く、ランプの本来の色を再現すべきだからである。
更に、本発明の一態様としては、前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より低いと判断したときは、前記色度信号に抑圧処理を施すと好ましい。これにより色度ノイズを低減できる。又、被写体の高さが低い場合、人物等である可能性が高いので、衣服の色再現よりも視認性を高めるべきだからである。
更に、本発明の一態様としては、前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より遠いと判断したときは、前記色度信号に抑圧処理を施すと好ましい。これにより色度ノイズを低減できる。又、被写体までの距離が遠いと、可視情報よりも赤外情報が有効となるからである。
更に、本発明の一態様としては、前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より近いと判断したときは、前記色度信号に強調処理を施すと好ましい。被写体までの距離が近いと、夜間撮影でも可視情報が有効となるから、色の情報を有効利用できる。
更に、本発明の一態様としては、可視光と赤外光を照射する発光手段と、前記発光手段からの照射光が届く照射範囲を算出する照射範囲算出手段とを有し、前記色空間変換部は、前記照射範囲算出手段が算出した照射範囲に基づいて、前記可視光成分と前記赤外光成分の重み付けを行うと好ましい。例えば夜間走行時に車両のヘッドランプで前方を照射した場合、前記照射範囲算出手段が、照射される範囲を算出すれば、その照射範囲内では可視情報を優先し、照射範囲外では赤外情報を優先することが可能となる。これにより、位置情報を精度良く得ることが出来、被写体画像を適切に表示できる。
更に、本発明の一態様としては、前記色空間変換部は、可視光成分に依存する輝度信号と、赤外光成分に依存する輝度信号を、重み付け加算して新たな輝度信号を求めると好ましい。これにより輝度の色度のバランスが保たれる。
本発明の画像処理装置は、
被写体からの可視光成分と赤外光成分とを取得して、可視光画像データと赤外光画像データとを形成する撮像手段と、
複数種類の被写体の輝度情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された輝度情報に基づいて、前記赤外光画像データから対応する被写体の赤外光画像データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された被写体の赤外光画像データを、前記可視光画像データに基づく可視光画像に貼り付けるように合成する合成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記抽出手段が、前記記憶手段に記憶された輝度情報に基づいて、前記赤外光画像データから対応する被写体の赤外光画像データを抽出し、前記合成手段が、前記抽出手段により抽出された被写体の赤外光画像データを、前記可視光画像データに基づく可視光画像に貼り付けるように合成するので、合成された画像を表示することによって、前記輝度情報が記憶された被写体の赤外光画像を、例えば低輝度の可視光画像に貼り付けることで強調して表示できるため、視認性が高まる。
本発明の別な形態によれば、前記合成手段による合成は、合成前の前記可視光画像中における平均輝度が所定値より低い場合に行う事を特徴とする。これにより、特に視認性が低くなる夜間撮影時などに有効となる。
本発明の別な形態によれば、前記合成手段で合成された画像を表示する表示手段を有することを特徴とする。これにより、画像の表示が可能となる。
本発明の別な形態によれば、前記表示手段は、合成前の前記可視光画像中における平均輝度が所定値以上である場合には、前記可視光画像データに基づく可視光画像を表示することを特徴とする。かかる平均輝度が所定値以上である場合には、可視光が支配的となるため赤外光画像を用いなくても十分視認できる。
本発明の別な形態によれば、前記表示手段は、合成前の前記可視光画像中における平均輝度が所定値より低く、且つ前記輝度情報に基づき対応する被写体が前記赤外光画像に存在しない場合、前記赤外光画像データに基づく赤外光画像を表示することを特徴とする。かかる平均輝度が所定値より低くても、輝度情報が記憶された被写体が存在しない場合には、強調する対象が存在しないからである。
本発明の別な形態によれば、前記記憶手段に記憶された被写体の輝度情報は、可視光画像における同じ被写体の輝度情報から決定されることを特徴とする。同じ被写体の輝度情報は、可視光画像においても赤外光画像においても近似しているので、例えば可視光画像の輝度情報を利用して、赤外光画像中の同じ被写体を特定できる。
本発明の別な形態によれば、被写体までの距離を検出する測距手段を有し、前記輝度情報に基づき対応する被写体が前記赤外光画像に複数存在する場合、前記合成手段は、最も近い被写体の赤外光画像を前記可視光画像に貼り付けるように合成することを特徴とする。これにより、例えば車両のバックビューカメラ等から取得した画像に本発明を適用した場合、後退時に最も注目すべき最近接被写体を強調して表示できるので好ましい。
本発明の別な形態によれば、被写体までの距離を検出する測距手段を有し、前記輝度情報に基づき対応する被写体が前記赤外光画像に複数存在する場合、前記合成手段は、被写体の距離に応じて輝度を異ならせた赤外光画像を、前記可視光画像に貼り付けるように合成することを特徴とする。これにより、例えば車両のバックビューカメラ等から取得した画像に本発明を適用した場合、後退時に最も注目すべき最近接被写体から順次強調して表示できるので好ましい。
「被写体の輝度情報」については、例えば被写体が人物の場合、可視光画像からエッジヒストグラムを用いた人物を検出する手法で求めることができる(N.Dalal.et.al.:Histogram of oriented gradient for human detection.CVPR2005)。これは、一定領域に対して勾配ヒストグラムを計算するものである。具体的な計算方法としては、以下のステップによる。
ステップ1:各ピクセル(画素)から輝度の勾配強度、方向を求める。
ステップ2:N×Nピクセルを1セル、0°-180°を20°ずつ9方向に分割し、1セルごとに輝度勾配ヒストグラムを作成する。
ステップ3:各セルにおいて作成したヒストグラムを3×3セルを1ブロックとして正規化を行う。正規化はブロックを1セルずつずらしながら全領域に対し行う。
以上により特徴量を得ることができる。或いは、特開2007−264887号公報に記載された技術を用いて、可視光画像中のエッジ強度より人物を判定しても良い。尚、被写体とは、人物、動物、或いは非生物のいずれでも良い。
本発明の画像入力装置によれば、夜間撮影においても適切な輝度信号や色度信号を得ることができる。
本発明の画像処理装置によれば、可視光では特定の被写体を認識できない場合に、かかる被写体を赤外光画像で表示することにより、白飛びが生じないと同時に、視認性が良好な画面表示が得られ、視認性を高めることができる。
第1の実施の形態にかかる画像入力装置1のブロック図を示す図である。 撮像素子3A、3Bの画素の配列を示す図である。 Ye、R、IRフィルタの分光透過特性を示した図であり、縦軸は透過率(感度)を示し、横軸は波長(nm)を示している。 メインカメラMCとサブカメラSCで被写体までの距離情報を測定する原理を示す図である。 カメラで位置情報を取得する状態を示す図である。 画像処理部4の詳細な構成を示すブロック図である。 比較例の動作を示すフローチャートである。 実施例の動作を示すフローチャートである。 赤外光成分の重み付けの例を示す図である。 可視光成分の重み付けの例を示す図である。 被写体の距離と高さで4領域に分けた状態を示す図である。 信号機や人物等の高さを比較した図である。 車両のヘッドライトの照射範囲を示す図である。 被写体の高さに応じて、エッジ強調とぼかしの重み付けを変更する関数の例を示す図である。 被写体までの距離に応じて、エッジ強調とぼかしの重み付けを変更する関数の例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像処理装置100のブロック図である。 本実施の形態の画像処理装置100により撮影された画像を、表示装置110に表示した状態を示す図であり、(a)は昼間の可視光画像であり、(b)は夜間の可視光画像であり、(c)は夜間の赤外光画像であり、(b)、(c)中の点線は実際には見えない。 本実施の形態にかかる画像処理装置100の動作を示すフローチャートである。 本実施の形態にかかる画像処理装置100により行われる処理内容を説明するための図であり、(a)は可視光画像を表示する例であり、(b)は合成画像を表示する例であり、(c)は赤外光画像を表示する例である。 第3の実施の形態にかかる画像処理装置100’のブロック図である。 本実施の形態の画像処理装置100’により合成処理された画像を、表示装置110に表示した状態を示す図である。 関数f(d)の一例を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態にかかる画像入力装置1について説明する。図1は、本実施の形態にかかる画像入力装置1のブロック図である。図1に示すように画像入力装置1は、撮像手段としてのメインカメラMC、サブカメラSC、画像処理部4、及び制御部5、発光手段としての赤外光及び可視光の発光部6,発光部の照射範囲を検出する照射範囲検出部(照射範囲算出手段)7、位置情報検出部(位置情報取得部)8を備えている。メインカメラMCは、レンズ2A、撮像素子3Aを有し、サブカメラSCは、レンズ2B、撮像素子3Bを有する。ここで、画像入力装置1は、例えば車両に搭載され、車両の周囲の被写体を撮像する用途に用いられる。
サブカメラSCはメインカメラMCと同じものでもよいし、他の構成のカメラを用いてもかまわない。同じカメラの方が、位置がずれないので、位置精度をおとさないためには良い。2つのカメラを使ったステレオマッチングだけでなく、他の手段であっても位置情報が求まるものであれば何でもよい。
レンズ2A、2Bは、被写体の光像を取り込み、それぞれ撮像素子3A、3Bへ導く光学レンズ系から構成される。光学レンズ系としては、被写体の光像の光軸に沿って直列的に配置される、例えばズームレンズやフォーカスレンズ、その他の固定レンズブロック等を採用することができる。また、レンズ2A、2Bは、透過光量を調節するための絞り(図略)、シャッタ(図略)等を備え、制御部5の制御の下、絞り及びシャッタの駆動が制御される。
撮像素子3A、3Bは、PD(フォトダイオード)からなる受光部と、受光部により光電変換された信号を出力する出力回路と、撮像素子3A、3Bを駆動する駆動回路とを含み、光量に応じたレベルを有する原画像データを生成する。ここで、撮像素子3としては、CMOSイメージセンサ、VMISイメージセンサ、及びCCDイメージセンサ等の種々の撮像センサを採用することができる。
本実施の形態において、撮像素子3A、3Bは、被写体の光像を入射して、カラーフィルタを備える画素により可視カラー画像成分を変換出力し、赤外フィルタを備える画素により赤外画像成分を変換出力し、フィルタを備えない画素により可視輝度画像成分と赤外画像成分とを含む輝度画像成分を変換出力するようになっている。
画像処理部4は、演算回路及び演算回路の作業領域として用いられるメモリ等を含み、撮像素子3A、3Bから出力された原画像データをA/D変換してデジタル信号に変換し、後述する画像処理を実行した後、例えば図略のメモリや表示装置に出力する。尚、メインカメラMCの画像信号が画像処理に用いられ、メインカメラMCの画像信号及びサブカメラSCの画像信号は、被写体の距離情報を検出するために用いられる。
制御部5は、CPU及びCPUが実行するプログラムを格納するメモリ等を含み、外部からの制御信号に応答し、画像入力装置1の全体制御を司る。発光部6は例えば車両のヘッドランプであり、ロービームとハイビームとに切り換え可能であり、照射範囲検出部7は、ビーム切り換えスイッチ(不図示)などに応じて、発光部6の照射範囲を検出できるようになっている。位置情報検出部8は、後述するようにして被写体の位置情報を検出する。
図2は、撮像素子3A,3Bの画素の配列を示す図である。図2に示すように撮像素子3A,3Bには、可視波長領域と赤外波長領域とを有感度波長帯域とするYe画素(第1の画素)、R画素(第2の画素)、IR画素(第3の画素)、及びW画素(第4の画素)とを含む単位画素部31がマトリックス状に配列されている。尚、例えば「Ye」画素とは、「Ye」フィルタを有する画素の意味であり、以下同様とする。
図2の場合、単位画素部31において、第1行第1列にR画素が配列され、第2行第1列にIR画素が配列され、第1行第2列にW画素が配列され、第2行第2列にYe画素が配列されるというように、R画素、IR画素、W画素,及びYe画素は干鳥状に配列されている。但し、これは一例であり、他のパターンでR画素、IR画素、W画素、及びYe画素を千鳥状に配列してもよい。
Ye画素はYeフィルタ(第1のカラーフィルタ)を備えているため、Yeの可視カラー画像成分である画像成分Ye(原画像成分)および赤外画像成分を出力する。R画素はRフィルタ(第2のカラーフィルタ)を備えているため、Rの可視カラー画像成分である画像成分R(原画像成分)および赤外画像成分を出力する。IR画素はIRフィルタ(赤外フィルタ)を備えているため、赤外画像成分である画像成分IR(原画像成分)を出力する。W画素はフィルタを備えていないため、可視輝度画像成分と画像成分IRとを含む輝度画像成分である画像成分W(原画像成分)を出力する。
図3は、Ye、R、IRフィルタの分光透過特性を示した図であり、縦軸は透過率(感度)を示し、横軸は波長(nm)を示している。なお、点線で示すグラフはフィルタが取り外された状態における画素の分光感度特性を示している。この分光感度特性は、600nm付近でピークを有し、上に凸の曲線を描いて変化していることが分かる。また、図3では、400nm〜700nmが可視波長領域とされ、700nm〜1100nmが赤外波長領域とされ、400nm〜1100nmが有感度波長帯域とされている。
図3に示すように、Yeフィルタは、可視波長領域の青色領域を除く前記有感度波長帯域の光を透過する特性を有する。よって、Yeフィルタは主にイエローの光と赤外光とを透過する。
Rフィルタは、可視波長領域の青色領域及び緑色領域を除く有感度波長帯域の光を透過する特性を有する。よって、Rフィルタは主に赤の光と赤外光とを透過する。
IRフィルタは、可視波長領域を除く有感度波長帯域、すなわち赤外波長帯域の光を透過する特性を有する。Wはフィルタを備えていない場合を示し、画素の有感度波長帯域の光が全て透過される。
他に似たような特性を実現するには、Ye、R、IRの代わりにYe、M(マゼンタ)+IR、C(シアン)+IR(但し、M+IRは、グリーンのみを遮蔽し、C+IRはレッドのみを遮蔽する。)でも実現可能である。ただし、R画素、IR画素、Ye画素は、分光透過特性を急峻にすることができ、例えば、M+IRフィルタやC+IRフィルタに比べて、分光透過特性が良好である。つまり、M+IRフィルタ及びC+IRフィルタは、それぞれ、有感度波長帯域のうち、中央の一部の領域である緑色領域及び赤色領域のみを遮蔽する特性を有しており、このようなフィルタに、Rフィルタ、IRフィルタ、Yeフィルタのような急峻な分光透過特性を持たせることは困難である。そのため、M+IRフィルタ及びC+IRフィルタは、それぞれ、演算してもRGB画像成分を精度良く抽出することができない。よって、R画素、IR画素、Ye画素、W画素で撮像素子3を構成することで、撮像素子3の高性能化を図ることができる。
図4は、メインカメラMCとサブカメラSCで被写体までの距離情報を測定する原理を示す図である。図4において、一対の撮像素子を備えたメインカメラMCとサブカメラSCを、予め定める基線間隔Lだけ離間して、かつ光軸が相互に平行となるように配置する。メインカメラMCとサブカメラSCで撮像された被写体の撮像画像は、例えば対応点探索手法であるSAD(Sum of Absolute Difference)法を用いて画素単位で対応点探索を行い、メインカメラMCとサブカメラSC間の左右方向における対象物に対する視差を求め、求められた視差に基づいて、以下の式に基づき被写体までの距離Zを求めることができる。但し、上述するW,Ye,R,IRフィルタをもつカメラを用いる場合には、距離情報を求めるためには、それぞれの画像を輝度(グレースケール)画像にする。グレースケール化には、これまでと同様に下式を用いればよい。
グレースケール=(W+Ye+R+IR)/4
図4において、少なくとも焦点距離(f)、撮像素子(CCD)の画素数、1画素の大きさ(μ)が相互に等しい2台のメインカメラMCとサブカメラSCを用い、所定の基線長(L)だけ前記左右に離間させて光軸1X,2Xを平行に配置して被写体OBを撮影する。このとき、図4の例では、メインカメラMCの撮像面MCa上で被写体OBの端部の画素番号(左端又は右端から数えるものとする)がx1,サブカメラSCにおける撮像面SCa上で同じ被写体OBの端部の画素番号がx2であったとする(yは等しいと仮定)と、撮像面MCa,SCa上の視差(ずれ画素数)はd(=x1−x2)であり、被写体OBまでの距離(Z)は、斜線を施して示す三角形が相似である。従って、位置情報検出部8は、
Z:f=L:μ×d
の関係より、
Z=(L×f)/(μ×d)・・・(1)
で求めることができる。更に、例えば特開2009-239485号公報に記載された技術により、メインカメラMCとサブカメラSCの画像情報から被写体の高さHもわかる(図5参照)。
図6は、画像処理部4の詳細な構成を示すブロック図である。画像処理部4は、色補間部41、色信号生成部42、色空間変換部43、及びRGB色信号生成部44を備えている。
(比較例)
ここで、図7のフローチャートを参照して、比較例の画像処理について説明する。図7のステップS101において、色補間部41は、撮像素子3Aから出力された画像成分Ye、画像成分R、画像成分IR、及び画像成分Wのそれぞれに欠落画素データを補間するための補間処理を施し、画像成分R、画像成分IR、画像成分W、及び画像成分Yeのそれぞれを撮像素子3Aの画素数と同一画素数からなる画像データにする。なお、画像成分Ye、R、R、Wに欠落画素データが発生するのは、R画素、IR画素、W画素、及びYe画素が千鳥状に配列されているためである。また。補間処理としては、例えば線形補間処理を採用すればよい。
ステップS102で、色空間変換部43は、式(1)に示すように、画像成分Ye、R、IR、Wを加算することで得られる輝度信号Y1を、変換対象となる色空間の輝度信号として算出する。
Y1=(1/4)×(R+IR+W+Ye) (1)
ここで、輝度信号Y1は、加算処理により算出されているため。減算処理により輝度信号を算出した場合に比べてノイズ成分を低くすることができる。
ステップS103で、色空間変換部43は輝度空間処理を行う。より具体的には、輝度信号Y1を、ぼかすためのローパスフィルタに通過させたり、先鋭化するためのエッジ強調処理を行う。これにより得られた輝度信号をY2とする。
以上と並行して、ステップS104で、色信号生成部42は、色補間部41により補間処理が施された画像成分Yeと、画像成分Rと、画像成分IRと、画像成分Wとを下記式(2)により合成して、色信号dR、dG、dB(RGB色信号)を生成する。
dR=R−IR
dG=Ye−R (2)
dB=W−Ye
ステップS105で、色空間変換部43は、式(3)に示すように、色信号dR,dG,dBを、輝度信号Y3と色差信号Cb1、Cr1とを含む色空間に変換する、ここで、色差信号Cb1は青の色差信号を示し、色差信号Cr1は赤の色差信号を示す。
Y3=0.3*dR+0.6*dG+0.1*dB
Cb1=dR−Y3
Cr1=dB−Y3 (3)
ステップS106で、色空間変換部43は色度空間処理を行う。より具体的には、色差信号Cb1、Cr1を、ぼかすためのローパスフィルタを通過させたり、先鋭化するためのエッジ強調処理を行って、それぞれ色差信号Cb2、Cr2とする。色度は、人間の感度が輝度に比べて低いため、エッジ強調は行わず、色度ノイズ低減のためローパスフィルタを行うことが多い。しかしながら、すべての色度情報がぼかされるため、信号機のランプの色がにじんだり、運転支援にとって重要な道路の白線や黄色線がぼけてしまい、黄色線が白線と認識されるなど、色度が落ちてしまうことがある。
ステップS107で、色空間変換部43は色度強調抑圧処理を行う。より具体的には、色度の値を下式により強調抑圧する。
Cr3= k*Cr2
Cb3= k*Cb2 (4)
ここで、色度ノイズを低減するため、kを1以下として抑圧することが多い。しかしながら、kが1以下であると色度ノイズの低減には良いが、色度情報が失われてしまうという問題がある。
ステップS108で、色空間変換部43は色度算出処理を行う。輝度信号Y1(又はY2)がY3と異なり、可視光成分と赤外光成分を加算していることから、輝度との値のバランス(比率)を保つために、比率により色度を調整する。こうすることで輝度の色度のバランスが保たれる
Cr4 = (Y2/Y3)*Cr3
Cb4 = (Y2/Y3)*Cb3 (5)
更に、RGB色信号生成部44は、式(3)を逆変換することで、輝度信号Y2と、色差信号Cr4、Cb4とから色信号dR’,dG’,dB’を算出する。このようにして得られた色信号dR’,dG’,dB’を外部のモニタに出力することで、カラー画像を得ることができる。但し、上述したように、調整は可能だが欠点が存在する。
(実施例)
ここで、実施例について説明する。図8は実施例のフローチャートである。まず、図8のステップS201でメインカメラMCにて被写体の撮影を行い、同時にステップS202でサブカメラSCにて同じ被写体の撮影を行う。ステップS203で、位置情報検出部8が、上述したようにして位置情報(被写体の距離Zと高さH)を求める。
ステップS204において、色補間部41は、撮像素子3Aから出力された画像成分Ye、画像成分R、画像成分IR、及び画像成分Wのそれぞれに欠落画素データを補間するための補間処理を施し、画像成分R、画像成分IR、画像成分W、及び画像成分Yeのそれぞれを撮像素子3Aの画素数と同一画素数からなる画像データにする。なお、画像成分Ye、R、R、Wに欠落画素データが発生するのは、R画素、IR画素、W画素、及びYe画素が千鳥状に配列されているためである。また。補間処理としては、例えば線形補間処理を採用すればよい。
ステップS205で、色空間変換部43は、式(1’)に示すように、画像成分Ye、R、IR、Wを加算することで得られる輝度信号Y1を、変換対象となる色空間の輝度信号として算出するが、このとき、ステップS203で検出された位置情報に基づいて輝度信号Y1を調整することができる。
Y1=(a*W+b*Ye+c*R+d*IR)/(a+b+c+d) (1’)
(1’)式で、a,b,c,dは重み付け係数であり、通常はそれぞれ1とするが、最小の重みは0で、1以上にするとより強調されることを意味する。ここでは、赤外光成分の加算量を制御したいので、可視光成分に関してa=b=cとしてもよい。または、各センサの分光感度に含まれる赤外感度に対応させて、aを最も可視光よりの重み、dを最も赤外光よりの重みとしてもよい。係数の値が大きくなれば、そのセンサの情報が大きく反映される。
輝度信号算出処理では、後述する表2のような処理をさせたいので、距離と高さに応じて、a(=b,c)、dを、図9,10に示すグラフのように重み付けすると好ましい。つまり、図9に示すように、被写体までの距離が遠ざかるほどdの重みを減少させ、また被写体の高さが高くなるほどdの重みを減少させる(0に近づける)。一方で、図10に示すように、被写体までの距離が遠ざかるほどaの重みを増大させ、また被写体の高さが高くなるほどaの重みを増大させる(2に近づける)のである。
重みa,b,c,dともに、d=func(距離、高さ)のような、距離と高さをパラメータにもつ関数にしておけば、徐々にパラメータを変化させることで、なめらかに再現が変化し視認性が高まる。関数の中身は数式でもルックアップテーブルでもよい。簡便には、図11のように被写体が存在する領域を、被写体までの距離が閾値TLより小さく被写体の高さが閾値THより低い領域A、被写体までの距離が閾値TLより小さく被写体の高さが閾値TH以上である領域B、被写体までの距離が閾値TL以上であり被写体の高さが閾値THより低い領域C、被写体までの距離が閾値TL以上であり被写体の高さが閾値TH以上である領域Dというように4分割し、各領域毎に重み付けを変えてもよい。
以上の処理の効果について説明する。例えば図12に示すように、規格により信号機のランプの位置は高さ2.5m〜5m以上であり、道路標識は1.8m前後であり、人物の身長は概ね1.8m以下である。つまり、高さ2m以上では自発光の被写体が多いと共に、特に色を識別する必要がある。一方、2m未満では色よりも被写体を明瞭に識別する必要がある。
図13に示すように、また、発光部6としての車のヘッドライトでは、約40m先まで照らすロービームの光源に可視光を用い、約100m先まで照らすハイビームには、可視光を含まない赤外光のみの光源を用いることが行われる。よって、被写体までの距離が40m迄は十分に可視光情報があり、逆に被写体までの距離が40mより先は可視光情報が少なく、赤外光情報に頼る必要がある。従って、車両を運転する運転手がロービームを選択していた場合、被写体までの距離の閾値として40mを用いて、処理を変更し、ハイビームを選択していた場合、被写体までの距離の閾値として100mを用いて、重み付けを変えることが望ましい。このようにすることで、赤外光成分があることで被写体画像が明るくなりすぎるのを防ぐことができる。ロービームかハイビームかの選択は、照射範囲検出部7が検出できる。
ステップS206で、色空間変換部43は輝度空間処理を行う。より具体的には、輝度信号Y1を、ぼかすためのローパスフィルタに通過させたり、先鋭化するためのエッジ強調処理を行う。これにより得られた輝度信号をY2とする。このとき、ステップS203で検出された位置情報に基づいて輝度信号Y2を調整することができる。
輝度信号算出処理では、後述する表4のような処理をさせたいので、輝度信号Y1に対し、被写体の高さが高い場合、赤外光成分のノイズを低減させるべく、ローパスフィルタに通過させる。一方、被写体の高さが低い場合、被写体をシャープ化して視認性を高めるために、エッジ強調処理を行う。このようにして輝度信号Y2を調整する。
より具体的には、運転支援の為に解像度が必要なのは被写体の高低であり、例えば信号機などはランプの色がわかればよいので、解像度はあまり必要でない。よって、閾値より高い被写体の輝度信号には、赤外光成分が含まれることによるノイズを低減させるようローパスフィルタをかけ、閾値より低い被写体の輝度信号は、エッジ強調するのがよい。これは、図14に示すような関数に従って重み付けすれば良く、信号機の高さである2m前後で切り替えるのがよい。輝度算出と同様に、距離による切り替えをしてもかまわない。例えば、遠くをエッジ強調するとノイズが悪化するので、高さが低くても遠い場合はエッジ強調しないことができる。ぼかす手法、即ちローパスフィルタを通す場合は、3×3画素のウィンドウ内の画素値を平均する処理を繰り返す。または、ウィンドウのサイズを5×5画素、7×7画素と大きくする。エッジ強調処理は、ソーベルフィルタ等のエッジ検出フィルタでエッジを検出し、それに係数をかけて加算する。
ステップS207で、色空間変換部43は、後述するステップS209で得られた輝度信号Y3を用いて、以下の式で、輝度信号Y4を算出する。比較例では輝度信号Y2をそのまま用いたが、赤外光情報に依存する輝度信号Y2と、RGB算出で赤外光成分を減算しているので可視光情報に依存する輝度信号Y3を重みづけで計算することで、後述する表2の輝度信号算出処理と同様の効果が得られる。かかる処理は、2つの処理ブロックで行ってもよいし、片方でも良い。輝度信号Y3の情報は、赤外光成分を完全に減算しているので、輝度信号Y3の重みを多くすることで、表2の輝度信号算出処理より一層効果が高い。αは、表2の輝度信号算出処理と同様に、被写体の距離と高さから決定する。
Y4=α*Y2+(1−α)*Y3 (6)
以上と並行して、ステップS208で、色信号生成部42は、色補間部41により補間処理が施された画像成分Yeと、画像成分Rと、画像成分IRと、画像成分Wとを下記式(2)により合成して、色信号dR、dG、dB(RGB色信号)を生成する。
dR=R−IR
dG=Ye−R (2)
dB=W−Ye
ステップS209で、色空間変換部43は、式(3)に示すように、色信号dR,dG,dBを、輝度信号Y3と色差信号Cb1、Cr1とを含む色空間に変換する、ここで、色差信号Cb1は青の色差信号を示し、色差信号Cr1は赤の色差信号を示す。
Y3=0.3*dR+0.6*dG+0.1*dB
Cb1=dR−Y3
Cr1=dB−Y3 (3)
ステップS210で、色空間変換部43は色度空間処理を行う。ここで、ステップS203で検出された位置情報に基づいて色度信号Cb2,Cr2を調整することができる。より具体的には、色差信号Cb1、Cr1を、ぼかすためのローパスフィルタを通過させたり、先鋭化するためのエッジ強調処理を行って、それぞれ色差信号Cb2、Cr2とする。
色度空間処理では、後述する表5のような処理をさせたいので、色差信号Cb1、Cr1に対し、被写体までの距離が閾値より遠い場合、赤外光成分のノイズを低減させるべく、ローパスフィルタに通過させる。一方、被写体までの距離が閾値より近い場合、被写体をシャープ化して視認性を高めるために、エッジ強調処理を行う。
特に、被写体までの距離が遠い場合、可視光情報が殆ど存在しないので、色度ノイズが生じやすい。よって、遠くの被写体はぼかすのが良い。逆に近い被写体は、より障害物を識別できるようにエッジ強調するのが良い。例えばロービームの選択時などには、これは、図15に示すような関数に従って重み付けすれば良く、ロービームの照射限界である40m前後で切り替えるのがよい。上述した比較例では、ノイズ低減のためすべての領域をぼかしてしまうため、信号機のランプがにじんだり、道路の黄色線の色が無彩色になってしまうケースがあったが、本実施例によれば被写体までの距離に応じて強調もできるので、かかる不具合を改善できる。
ステップS211で、色空間変換部43は色度強調抑圧処理を行う。より具体的には、色度の値を下式により強調抑圧する。このとき、ステップS203で検出された位置情報に基づいて色度信号Cb3,Cr3を調整することができる。
Cr3= k*Cr2
Cb3= k*Cb2 (4)
ここで、後述する表3のように、閾値より高い被写体である信号機等は赤外光情報を含み、白飛びしやすいのでの色度を強調する。但し、遠くにある信号機も、できるだけランプの色を見分けたいので、距離に依存させないのが好ましい。これに対し、閾値より低い被写体は、所定距離より遠くにある場合、色度ノイズをおさえるように色度を抑圧する(kを0に近づける)ことが好ましい。一方、所定距離より近くの被写体は十分に可視情報が存在するので、抑圧しないのが良い(kを1以上にする)。場合によっては色度を強調する。よって、係数kは、輝度信号算出処理と同様に、高さと距離の関数で決定すると良い。図示しないが、図9,10と同様のグラフを数式や、閾値、ルックアップテーブルを用いて係数kを決定すると良い。
ステップS212で、色空間変換部43は色度算出処理を行う。輝度信号Y1(又はY2)がY3と異なり、可視光成分と赤外光成分を加算していることから、輝度との値のバランス(比率)を保つために、比率により色度を調整する。こうすることで輝度の色度のバランスが保たれる。
Cr4 = (Y2/Y3)*Cr3
Cb4 = (Y2/Y3)*Cb3 (5)
更に、RGB色信号生成部44は、式(3)を逆変換することで、輝度信号Y2と、色差信号Cr4、Cb4とから色信号dR’,dG’,dB’を算出する。このようにして得られた色信号dR’,dG’,dB’を外部のモニタに出力することで、カラー画像を得ることができる。
Figure 2012067028
Figure 2012067028
Figure 2012067028
Figure 2012067028
(第2の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図16は、第2の実施の形態に係る画像処理装置100のブロック図である。かかる画像処理装置100は、車載のバックビューカメラに適用できるが、用途はそれに限られず、例えば監視カメラであっても良い。画像処理装置100は、被写体に向かって近赤外光を投光する近赤外光源101と、近赤外光源101を駆動する駆動部102と、被写体からの可視光成分を受光して画像信号に変換する可視光受信部103と、被写体からの近赤外光成分を受光して画像信号に変換する赤外光受信部104と、可視光受信部103と赤外光受信部104からの画像信号を入力してA/D変換し、可視光画像データと赤外光画像データとを生成する画像データ生成部105と、生成された赤外光の画像データから被写体の輝度情報を計算する輝度情報計算部106と、輝度情報が記憶された複数種類の被写体の赤外光画像における輝度情報を記憶するメモリ(記憶手段)107と、メモリ107に記憶された輝度情報に基づいて、対応する被写体の赤外光画像を抽出する抽出部(抽出手段)108と、抽出された被写体の赤外光画像を可視光画像に貼り付けるように画像処理する合成部(合成手段)109と、可視光画像データに基づく可視光画像、赤外光画像データに基づく赤外光画像、合成された画像データに基づく画像等を表示する表示部(表示手段)110とを有する。尚、可視光受信部103,赤外光受信部104,画像データ生成部105が撮像手段を構成する。
図17は、本実施の形態の画像処理装置100により撮影された画像を、表示装置110に表示した状態を示す図である。まず、画像データ生成部105で得られた可視光画像データにより、可視光における平均輝度を求めたときに、昼間などは所定値以上となる。このような場合、可視光画像データにより得られる可視光画像は、太陽光のみで十分明瞭となるから、図17(a)に示すように、人物HM、壁WL、地面ETが明瞭に区別されることとなり、特に画像を合成する必要はない。
ところが、夜間などにおいては、可視光における平均輝度が比較的低くなるから、可視光画像は、図17(b)に示すように低階調であり視認性が低下する。そのため、人物HM、壁WL、地面ETが明瞭に区別されず、かかる可視光画像を頼りに車両を後退させることは困難である。これに対し、画像データ生成部105で得られた赤外光画像データに基づいて得られる赤外光画像を表示すると、図17(c)に示すように、人物HM、壁WL、地面ET全てが明るく表示されてしまい、かかる赤外光画像を頼りに車両を後退させることは同様に困難である。本実施の形態は、かかる問題を以下のようにして解消している。
図18は、本実施の形態にかかる画像処理装置100の動作を示すフローチャートである。図19は、本実施の形態にかかる画像処理装置100により行われる処理内容を説明するための図である。
ここで前工程として、画像処理装置100は、メモリ107に被写体(ここでは人物とする)の輝度情報を記憶する。その一例としては、例えば人物や動物などの複数種類の被写体につき、種々の姿勢形状をデータ化して、赤外光の輝度情報として予め記憶することができる。或いは、表示部110がタッチパネル式又はクリック可能なモニタを有する場合、実際にモニタに映し出された被写体の可視光画像をタッチもしくはクリックすることで、その輝度情報を記憶するようにしても良い。かかる操作により読み込まれた被写体の輝度情報は可視光の輝度情報であるが、赤外光の輝度情報とも一定の相関関係があるため、可視光の輝度情報に適当な係数を乗算して、近似した赤外光の輝度情報として記憶すれば、これを利用して、実際の赤外光画像データに対してパターンマッチングなどを行って、被写体の赤外光画像データを抽出することもできる。又、移動する被写体を検知する公知の手段を設け、赤外光画像データから移動する被写体が検知されたときは、移動する被写体の輝度情報を抽出して、可視光画像に貼り付けるようにしても良い。
まず、図18のステップS301で、画像データ生成部105が、可視光受信部103と赤外光受信部104からの画像信号を入力してA/D変換し、可視光画像データと赤外光画像データとを生成する。次いで、ステップS302で、抽出部108は、メモリ107に記憶された、予め記憶された被写体の輝度情報を読み出す。
更に、ステップS303で、輝度情報計算部106が、可視光画像データに基づき平均輝度を計算し、これが所定値以上であるか否かを判断する。平均輝度が所定以上と判断した場合、抽出部108は赤外光画像データの抽出を行わない。よって、合成部109は画像合成を行わず、ステップS304で、表示装置110は可視画像データに基づき可視光画像を表示する(図19(a)参照)。
一方、輝度情報計算部106が、平均輝度は所定値未満と判断した場合、ステップ305にて、抽出部108は、メモリ107から読み出した被写体の輝度情報を用いて赤外光画像データをパターンマッチングして、予め輝度情報が記憶された被写体が存在するか否かを判断する。ここで、予め輝度情報が記憶された被写体が存在しないと判断した場合、赤外光画像データの抽出を行わず、また画像合成部109は画像合成を行わず、ステップS306で、表示装置110は赤外光画像データに基づき赤外光画像を表示する(図19(c)参照)。かかる場合、表示された画面を見た運転者は、人物などがいないことを確認できるため、通常の注意で車両を操作できる。
一方、抽出部108が、予め輝度情報が記憶された被写体が存在すると判断した場合、オリジナルの赤外光画像データから、その被写体に対応する赤外光画像データを抽出し、ステップS307で、画像合成部109が、抽出された被写体に対応する赤外光画像データを、可視光画像データにおける対応する被写体の画像データと置換するように合成処理する(図19(b)参照)。これにより、人物などの予め輝度情報が記憶された被写体の画像が、暗い背景上に貼り付けられることにより明るく強調されて表示されるので、運転者の注意を喚起できる。かかる場合、被写体の顔などの表情は見えないが、運転者の注意を喚起すれば十分であるから特に問題ない。ステップS308で終了と判断されなければ、ステップS301に戻り、同様のステップが繰り返される。
以上のシチュエーションと画像処理とをまとめると、表6に示すようになる。
Figure 2012067028
(第3の実施の形態)
図20は、第3の実施の形態にかかる画像処理装置100’のブロック図である。本実施の形態が、図16に示す実施の形態と異なる点は、被写体までの距離を測定する測距部(測距手段)111を備えている点である。測距部111としては、赤外線等を投射してその反射光から被写体までの距離を測定するものや、2台の撮像手段を用いてステレオカメラの原理により被写体までの距離を測定するものなど、種々の手段を用いることができる。具体的には、図1,図4に示すステレオカメラによる画像入力装置1を用いることができる。
本実施の形態においては、測距部111が被写体までの距離を求め、予め輝度情報が記憶された被写体が存在した場合、その被写体までの距離に応じて、可視光画像データの一部と置換する赤外光画像データの強調度合いを変化させる(輝度値を相対的に増減する)のである。
これにより、図21に示すように、人物などの予め輝度情報が記憶された被写体が複数存在する場合には、最も近い被写体を最も明るく強調して表示できる。輝度値の増大の程度であるが、被写体までの距離が近くなるに連れてリニアに増大させてもいいが、以下の式に従い輝度値を任意に増大させることもできる。これにより近い位置の被写体画像は明るく、遠い位置の被写体画像は暗く表示できる。尚、最も近い被写体が最も重要であるので、最も近い被写体のみ赤外光画像に置換してもよい。
Y=f(d)×Ir (1)
Y:合成された被写体の輝度値
f(d):図22に一例を示す関数であり、被写体距離d(m)に応じて変化する
Ir:オリジナルの被写体の輝度値
なお、本発明は、本明細書に記載の実施の形態に限定されるものではなく、他の実施の形態や変形例を含むことは、本明細書に記載された実施の形態や技術的思想から本分野の当業者にとって明らかである。
本発明の画像入力装置は、車載カメラや監視カメラ等に適用可能であるが、用途はそれに限られない。又、本発明では、RGBのフィルタを有する可視光用の撮像素子と、赤外線を検出する撮像素子とを組み合わせて1つの撮像手段としても良い。
本発明の画像処理装置は、車載カメラや監視カメラ等に適用可能であるが、用途はそれに限られない。
1画像入力装置
2レンズ
3撮像素子
4画像処理部
5制御部
6発光部
7照射範囲検出部
8位置情報検出部
41色補間部
42色信号生成部
43色空間変換部
44RGB信号生成部
100、100’ 画像処理装置
101 近赤外光源
102 駆動部
103 可視光受信部
104 赤外光受信部
105 画像データ生成部
106 輝度情報計算部
107 メモリ
108 抽出部
109 合成部
110 表示部
111 測距部
ET 地面
HM 人物
WL 壁

Claims (23)

  1. 被写体の高さ及び被写体までの距離のうち少なくとも一方を含む位置情報を取得する位置情報取得部と、
    分光感度の異なる少なくとも3種類の画素が配列され、入射した被写体像を、可視光成分と赤外光成分とを含む少なくとも3種類の原画像成分を持つ原画像データに変換する撮像手段と、
    前記位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて、前記可視光成分と前記赤外光成分の重み付けを行って、前記原画像データを、重み付けされた前記可視光成分と前記赤外光成分に基づいて調整された輝度信号と色度信号とを含む色空間に変換する色空間変換部と、を有することを特徴とする画像入力装置。
  2. 前記色空間変換部は、前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より高いと判断したときは、前記輝度信号における前記赤外光成分の重み付けを減少させることを特徴とする請求項1に記載の画像入力装置。
  3. 前記色空間変換部は、前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より近いと判断したときは、前記輝度信号における前記赤外光成分の重み付けを減少させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像入力装置。
  4. 前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より低いと判断したときは、前記輝度信号にエッジ強調処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  5. 前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より高いと判断したときは、前記輝度信号をローパスフィルタに通すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  6. 前記色空間変換部は、前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より高いと判断したときは、前記色度信号における前記可視光成分の重み付けを増大させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  7. 前記色空間変換部は、前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より近いと判断したときは、前記色度信号における前記可視光成分の重み付けを減少させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  8. 前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より近いと判断したときは、前記色度信号にエッジ強調処理を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  9. 前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より遠いと判断したときは、前記色度信号をローパスフィルタに通すことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  10. 前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より高いと判断したときは、前記色度信号に強調処理を施すことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  11. 前記位置情報により前記被写体の高さが所定値より低いと判断したときは、前記色度信号に抑圧処理を施すことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  12. 前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より遠いと判断したときは、前記色度信号に抑圧処理を施すことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  13. 前記位置情報により前記被写体までの距離が所定値より近いと判断したときは、前記色度信号に強調処理を施すことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  14. 可視光と赤外光を照射する発光手段と、
    前記発光手段からの照射光が届く照射範囲を算出する照射範囲算出手段とを有し、
    前記色空間変換部は、前記照射範囲算出手段が算出した照射範囲に基づいて、前記可視光成分と前記赤外光成分の重み付けを行うことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  15. 前記色空間変換部は、可視光成分に依存する輝度信号と、赤外光成分に依存する輝度信号を、重み付け加算して新たな輝度信号を求めることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  16. 被写体からの可視光成分と赤外光成分とを取得して、可視光画像データと赤外光画像データとを形成する撮像手段と、
    複数種類の被写体の輝度情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された輝度情報に基づいて、前記赤外光画像データから対応する被写体の赤外光画像データを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された被写体の赤外光画像データを、前記可視光画像データに基づく可視光画像に貼り付けるように合成する合成手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  17. 前記合成手段による合成は、合成前の前記可視光画像中における平均輝度が所定値より低い場合に行う事を特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 前記合成手段で合成された画像を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項16又は17に記載の画像処理装置。
  19. 前記表示手段は、合成前の前記可視光画像中における平均輝度が所定値以上である場合には、前記可視光画像データに基づく可視光画像を表示することを特徴とする請求項18に記載の画像処理装置。
  20. 前記表示手段は、合成前の前記可視光画像中における平均輝度が所定値より低く、且つ前記輝度情報に基づき対応する被写体が前記赤外光画像に存在しない場合、前記赤外光画像データに基づく赤外光画像を表示することを特徴とする請求項18又は19に記載の画像処理装置。
  21. 前記記憶手段に記憶された被写体の輝度情報は、可視光画像における同じ被写体の輝度情報から決定されることを特徴とする請求項16乃至20のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  22. 被写体までの距離を検出する測距手段を有し、前記輝度情報に基づき対応する被写体が前記赤外光画像に複数存在する場合、前記合成手段は、最も近い被写体の赤外光画像を前記可視光画像に貼り付けるように合成することを特徴とする請求項16乃至21のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  23. 被写体までの距離を検出する測距手段を有し、前記輝度情報に基づき対応する被写体が前記赤外光画像に複数存在する場合、前記合成手段は、被写体の距離に応じて輝度を異ならせた赤外光画像を、前記可視光画像に貼り付けるように合成することを特徴とする請求項16乃至21のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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