JPWO2012046816A1 - アプリケータ - Google Patents

アプリケータ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2012046816A1
JPWO2012046816A1 JP2012537766A JP2012537766A JPWO2012046816A1 JP WO2012046816 A1 JPWO2012046816 A1 JP WO2012046816A1 JP 2012537766 A JP2012537766 A JP 2012537766A JP 2012537766 A JP2012537766 A JP 2012537766A JP WO2012046816 A1 JPWO2012046816 A1 JP WO2012046816A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
applicator
housing
cap
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012537766A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5885667B2 (ja
Inventor
誠治 徳本
誠治 徳本
小倉 誠
誠 小倉
一哉 町田
一哉 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc filed Critical Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Priority to JP2012537766A priority Critical patent/JP5885667B2/ja
Publication of JPWO2012046816A1 publication Critical patent/JPWO2012046816A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5885667B2 publication Critical patent/JP5885667B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/20Automatic syringes, e.g. with automatically actuated piston rod, with automatic needle injection, filling automatically
    • A61M5/2033Spring-loaded one-shot injectors with or without automatic needle insertion
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • A61M2037/0023Drug applicators using microneedles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • A61M2037/0061Methods for using microneedles

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

皮膚にマイクロニードルを適用させるためのアプリケータ10は、筒状の筐体11と、ばね40の付勢力をマイクロニードルに伝えるピストン20と、筐体11内においてピストン20をばね40の付勢力に抗した状態で固定するための固定手段(爪受部16及び爪部22a)と、筐体11の第1端部付近に設けられたキャップ30とを備えている。ピストン20と対向するキャップ30の面には、固定手段により固定されたピストン20を解放するための突出部31が設けられている。キャップ30は、ピストン20が固定手段により固定されているときに突出部31が固定手段に接触可能なように、筐体11の延び方向に沿って移動自在に設けられている。

Description

本発明の一形態は、マイクロニードルによる活性成分の投与を補助するために用いるアプリケータに関する。
従来から、皮膚を介して活性成分を投与するマイクロニードルに衝撃を与えることで、該マイクロニードルを皮膚に適用するアプリケータが知られている。
例えば、下記特許文献1には、装置本体と、貫通部材を角質に衝突させるためのピストンと、ピストンに衝撃力を与えるための衝撃バネと、装置本体とキャップとの間で作用する押さえバネと、圧縮力を使用して装置本体とピストンを一緒に圧縮することによってピストンをコッキングし、ピストンをコッキングされた位置においてロックするためのロック機構とを含むアプリケータが記載されている。
また、下記特許文献2には、ハウジング、ハウジング内で移動可能なピストン、およびキャップを有するアプリケータが記載されている。
また、下記特許文献3には、患者の身体に穿刺する注入カニューラまたは穿刺チップを備えた穿刺ヘッドを穿刺するための穿刺デバイスが記載されている。このデバイスは、穿刺運動をトリガするために同時に操作する必要のある2つの操作部材を備えている。
また、下記特許文献4には、駆動バネの少なくとも一方の端部がハウジング側当接部及びピストンの何れにも固定されないように配置された穿刺装置が記載されている。
特許第4198985号明細書 特表第2007−509706号公報 特表第2010−501211号公報 特開2010−233803号公報
しかしながら、上記特許文献に示されているような従来のアプリケータはサイズが大きく、携帯性に劣るばかりでなく、小児や幼児に対する使用に支障が出る場合がある。そのため、アプリケータの小型化及び軽量化が望まれている。
そこで本発明の一側面は、アプリケータの小型化及び軽量化を目的とする。
本発明の一形態に係るアプリケータは、皮膚にマイクロニードルを適用させるためのアプリケータであって、筒状の筐体と、付勢部材の付勢力をマイクロニードルに伝えるピストンと、筐体内においてピストンを付勢部材の付勢力に抗した状態で固定するための固定手段と、筐体の第1端部付近に設けられたキャップであって、ピストンと対向する面に、固定手段により固定されたピストンを解放するための解放機構が設けられた、該キャップとを備え、ピストンが固定手段により固定されているときに解放機構が該固定手段に接触可能なように、キャップが筐体の延び方向に沿って移動自在に設けられている、ことを特徴とする。
このような発明によれば、付勢部材の付勢力に抗した状態で固定されたピストンを解放するためのキャップが筐体の延び方向に沿って移動自在に設けられている。したがって、キャップを筐体に固定するための部材や、装置本体とキャップとの間で作用する押さえバネ等を省略でき、その分、アプリケータを小型化及び軽量化することが可能になる。
別の形態に係るアプリケータでは、キャップの全体が筐体内に収容されていてもよい。この場合には、キャップが筐体内に収容される分アプリケータの幅方向の寸法が抑えられるので、アプリケータを小型化及び軽量化することができる。
さらに別の形態に係るアプリケータでは、筐体の第2端部における開口の形状がマイクロニードルの形状と同じであり、該開口の寸法が該マイクロニードルの寸法以上であってもよい。この場合には、アプリケータをマイクロニードルの形状及び寸法に合わせて小型化することができる。また、マイクロニードルに対してアプリケータが幅方向にずれにくくなるので、マイクロニードルと平行な位置関係を維持したままピストンをマイクロニードルに当てることができる。これにより、穿刺を確実に行うことができる(穿刺の再現性が高まる)。
さらに別の形態に係るアプリケータでは、付勢部材が円錐状のばねであってもよい。これにより、圧縮時におけるばねの伸縮方向の長さを抑えることができるので、筐体の延び方向の寸法を抑えてアプリケータを小型化及び軽量化することができる。
さらに別の形態に係るアプリケータでは、筐体の内部には、キャップの解放機構を収容する第1の空間とピストンを収容する第2の空間とを仕切るための仕切壁が設けられ、固定手段が、仕切壁に形成された貫通孔の周縁部と、ピストンのピストンロッドの端部に設けられ該周縁部と係合可能な爪部とから構成されてもよい。固定手段をこのような簡易な仕組みとすることで、アプリケータに必要な部品数を抑え、その分、アプリケータを小型化及び軽量化することができる。
さらに別の形態に係るアプリケータでは、爪部が、ピストンロッドの端部に向けて細くなるテーパ状に形成されてもよい。このように爪部を形成することで、少ない力で爪部を貫通孔の周縁部に係合させることができるので、ピストンを簡単に固定することが可能になる。
さらに別の形態に係るアプリケータでは、解放機構が、ピストンと対向するキャップの面に設けられた突出部であり、突出部には、爪部を貫通孔の中心に向けて押し出すことで仕切壁の周縁部と爪部との係合を解除するための凹部が形成されてもよい。解放機構をこのような仕組みとすることで、アプリケータに必要な部品数を抑え、且つ爪部と解放機構とで重なりがある分、アプリケータを小型化及び軽量化することができる。
さらに別の形態に係るアプリケータでは、突出部に形成された凹部がすり鉢状になっていてもよい。これにより、すり鉢形状に沿って爪部が引き込まれ、ピストンロッドが筐体の内壁に対して平行を保ったままピストンの固定が解除されるので、穿刺を確実に行うことができる(穿刺の再現性が高まる)。
さらに別の形態に係るアプリケータでは、付勢部材が弾性部材であり、皮膚に向かって移動するピストンの移動区間の一部である第1の区間において、該ピストンが弾性部材の付勢力を受けることなく移動してもよい。
さらに別の形態に係るアプリケータは、弾性部材を支持するとともに、第1の区間とは異なる第2の区間において付勢力をピストンに伝える支持台をさらに備え、付勢力によりピストンを押していた支持台が第2の区間の一端において止まることで、該ピストンが第1の区間において付勢力を受けることなく移動してもよい。
本発明の一側面によれば、付勢力に抗した状態で固定されたピストンを解放させるためのキャップを筐体に固定するための部材や、装置本体とキャップとの間で作用する押さえバネ等が不要になるので、その分、アプリケータを小型化及び軽量化することができる。
第1実施形態に係るアプリケータの上方からの斜視図である。 図1に示すアプリケータの下方からの斜視図である。 図2に示すピストンの斜視図である。 図1に示すキャップの斜視図である。 (a),(b)は、円柱状のばねを用いた場合の、図2のV−V線断面図である。(a)はピストンが付勢された状態を示し、(b)はピストンが作動した後の状態を示している。 (a),(b)は、円錐状のばねを用いた場合の、図2のV−V線断面図である。(a)はピストンが付勢された状態を示し、(b)はピストンが作動した後の状態をそれぞれ示している。 図1に示すアプリケータを使用する際に補助具を用いる場合を説明するための図である。 図1に示すアプリケータの使用方法を説明するための図である。 第2実施形態に係るアプリケータの上方からの斜視図である。 図9に示すアプリケータの下方からの斜視図である。 図10に示すピストンの斜視図である。 図10のXII−XII線断面図である。 図12に示す爪部が固定された状態を表す断面図である。 図9に示すアプリケータの使用方法を説明するための図である。 実施例に係る二種類のアプリケータ(タイプA,B)を用いた場合のOVAの移行量を示すグラフである。 実施例に係るタイプBにおけるピストンの速度プロファイルを示すグラフである。 変形例に係るアプリケータの斜視図である。 (a)は別の変形例に係るアプリケータの斜視図であり、(b)は(a)のB−B線断面図である。 別の変形例に係るアプリケータの上方からの斜視図である。 図19のXX−XX線断面図である。 図20に示す爪部が固定された状態を表す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、図1〜6を用いて、第1実施形態に係るアプリケータ10の構造を説明する。図1はアプリケータ10の上方からの斜視図である。図2はアプリケータ10の下方からの斜視図である。図3はピストン20の斜視図である。図4はキャップ30の斜視図である。図5,6は図2のV−V線断面図である。
アプリケータ10の筐体11は円筒形状である。筐体11の両端には環状部材11aがはめ込まれているが、この環状部材11aは筐体11の一部であるといえる。なお、アプリケータ10は、持ちやすく、皮膚にマイクロニードルを適用しやすい形状が望ましい。例えば、断面形状が多角形である筒状の筐体を用いたり、外壁が全体として丸みを帯びていたり、筒状の筐体にくぼみを付けたり段差を設けたりしてもよい。また、滑りにくくするために、筐体の表面に細かな溝を形成したりコーティングを施したりしてもよい。
筐体11の一端部(第2端部)付近には、皮膚に当てられたマイクロニードルに衝撃を与えるためのピストン20が収容されている(図2参照)。一方、筐体11の他端部(第1端部)付近には、そのピストン20を作動させるためのキャップ30が収容されている(図1参照)。以下では、キャップ30が収容されている側をアプリケータ10あるいは筐体11の上側と定義し、ピストン20が収容されている側をアプリケータ10あるいは筐体11の下側と定義する。
ピストン20は、図3に示すように、マイクロニードルと衝突する円盤状のピストン板21と、ピストン板21の上面の中心付近からその上面と直交する方向に伸びる複数のピストンロッド22とにより構成されている。ピストン板21の周縁部は数カ所において径方向外側に突出している(突出部21a)。ピストン板21の直径は筐体11の内径と略同じである。ピストン板21の軸方向中央部には切り欠きが形成されており、その切り欠き部分及び突出部21aの下面には緩衝材23が設けられている。緩衝材23の材料としてゴムやシリコンの弾性体が挙げられ、経時劣化を考えるとシリコンが好ましいが、緩衝材23の材料は何ら限定されない。各ピストンロッド22の先端には、ピストン板21の径方向外側に突き出た鉤状の爪部22aが形成されている。この爪部22aは、ピストンロッド22の先端に向けて細くなるテーパ状になっている。
キャップ30は、図4に示すように円盤状であり、その直径は筐体11の内径と略同じである。キャップ30の下面中央には円柱状の突出部31が設けられており、突出部31には凹部32が形成されている。凹部32の形状は、ピストンロッド22の爪部22aを受け入れ可能なようにすり鉢状になっている。
図5に示すように、筐体11内部の上部付近には、当該内部を上側部分と下側部分とに仕切るための仕切壁12が設けられている。以下では、この仕切壁12を境にして上側の空間を上部空間(第1の空間)14といい、下側の空間を下部空間(第2の空間)15という。仕切壁12の中央には円形の貫通孔13が形成されており、上部空間14と下部空間15とはこの貫通孔13を介してつながっている。貫通孔13の周縁部の断面を見ると、中央付近が上部及び下部よりも内側に突き出ている。
貫通孔13の上部はキャップ30の突出部31を案内する役割を果たし、当該上部の直径は突出部31の直径と略同じである。貫通孔13の中央付近にある突出部分はピストンロッド22の爪部22aと係合してピストン20を固定する役割を果たし、以下ではこの部分を爪受部16という。爪受部16の下側は、下方に向けて広くなるテーパ状に形成されている。貫通孔13の下部はピストンロッド22の爪部22aを案内する役割を果たす。
ピストン20は下部空間15内に収容されるが、その際には仕切壁12の下部空間15側に、圧縮時にエネルギが蓄積される圧縮ばね(付勢部材あるいは弾性部材。以下では単に「ばね」という)40の一端が取り付けられる。このばね40の直径は貫通孔13の下部の直径よりも大きく、したがって、ばね40は貫通孔13を囲むように取り付けられる。ピストン20は、すべてのピストンロッド22がばね40の内側に収まったかたちで下部空間15内に収容され、ばね40の他端はピストン板21の上面に当たった状態となる。
ピストン20が下部空間15内に収容されると、筐体11の下側端部に環状部材11aが取り付けられる。この環状部材11aの一部は、ばね40の付勢力により筐体11の外側へと移動するピストン板21の突出部21aに当たるように成型されており、これにより、ピストン20の筐体11外への飛び出しが防止される。ピストン板21の突出部21aと接触する筐体11(環状部材11a)の部分には緩衝材17が設けられている。この緩衝材17の材料としてゴムやシリコンの弾性体が挙げられ、経時劣化を考えるとシリコンが好ましいが、緩衝材17の材料は何ら限定されない。ピストン20側の緩衝材23と筐体11側の緩衝材17とにより、作動したピストン20が筐体11の下端部で止まった際の衝突音を低減することができる。
ピストン20は、下部空間15内において、ばね40の付勢力に抗した状態で固定させることが可能である。アプリケータ10が図5(b)の状態にあるとして、ばね40の付勢力に逆らってピストン板21を筐体11の外側から押すと、各ピストンロッド22の爪部22aが爪受部16に当たる。この時にピストン板21を更に押すと、各ピストンロッド22の爪部22a付近が貫通孔13の中心に向かってたわみ、爪部22aが爪受部16を抜けて貫通孔13の上部に至る。そして、図5(a)に示すように、爪部22aが爪受部16に引っ掛かり、これによりピストン20がばね40の付勢力に抗した状態で固定される。したがって、爪受部16(貫通孔13の周縁部)と各ピストンロッド22の爪部22aとは固定手段であるといえる。なお、このようにピストン20を固定することをコッキングともいう。
一方、キャップ30は、突出部31が仕切壁12と対向するかたちで、上部空間14内に収容される。キャップ30の全体がこのように収容されると、その端部に環状部材11aが取り付けられ、これにより、キャップ30の筐体11外への飛び出しが防止される。
上部空間14内でキャップ30の位置を固定させることはしないので、キャップ30は上部空間14内において筐体11の延び方向(上下方向)に沿って自由に移動できる。したがって、ばね40の付勢力に抗した状態で固定されているピストン20の上方にキャップ30が位置するようにアプリケータ10を傾けた場合には、図5(a)に示すように、キャップ30の突出部31はピストン20の爪部22aに接触する。すなわち、キャップ30は、ピストン20が爪部22aにより固定されているときに突出部31がその爪部22aに接触可能なように、上部空間14内において筐体11の延び方向に沿って移動自在に設けられる。このように、キャップ30を筐体11に対して組み込む際には押さえバネ等を省略できるので、部品点数を削減することができる。
ばね40の付勢力により作動するピストン20のエネルギに関するパラメータとして、横弾性係数、線径、巻き数、平均コイル径、ばね40を自然長からどれくらい縮めるかを示す距離、ピストンの速度、ばねの質量、及びピストンの質量が挙げられる。
横弾性係数はばねの材料によって定まり、ステンレスであれば68500N/mm、ピアノ線(鉄)であれば78500N/mmである。他のパラメータの想定値は次の通りである。すなわち、線径は0.1〜5mm、巻き数は1〜20、平均コイル径は1〜30mm、距離は1〜100mm、速度は0.1〜50m/s、ばねの質量は0.1〜5g、ピストンの質量は0.1〜20gである。
上記のパラメータを用いて、ばね及びピストンに関する理論式は次のように定義される。式(1)はばね定数、ばねの形状、及び材料の関係を示し、式(2)はばねの質量と寸法との関係を示す。また、式(3)はばねエネルギと運動エネルギとの関係を示し、式(4)はピストンの速度、エネルギ、及び質量の関係を示す。下記式において、Gは横弾性係数(N/m)、dは線径(m)、nは巻き数、Dは平均コイル径(m)、kはばね定数(N/m)、xは距離(m)、vは速度(m/s)、lは伸長時のばねの長さ(m)、ρは密度(kg/m)、mはばねの質量(kg)、Mはピストンの質量(kg)である。
Figure 2012046816
Figure 2012046816
Figure 2012046816
Figure 2012046816
図5に示すばね40は円筒状に螺旋しているが、ばねの形状はこれに限定されない。例えば、図6に示すような、円錐状に螺旋したばね(本明細書では「円錐ばね」ともいう)40Aを用いてもよい。この場合には、円錐ばね40Aの径が小さい方の端部(円錐の頂点付近に相当する端部)が貫通孔13を覆うように仕切壁12に取り付けられ、径が大きい方の端部(円錐の底面に相当する端部)がピストン板21の上面に当たることになる。円錐ばね40Aを用いれば、圧縮時におけるばねの伸縮方向の長さを最大でばねの線径まで抑えることができるので、上記式(1)〜(4)から導かれる数値を考慮した上で、筐体11の寸法(高さ)を小さくし、アプリケータ10を小型化及び軽量化することができる。
アプリケータ10の寸法は、マイクロニードルの寸法に応じて次のように決めることができる。もっとも、寸法の決め方は下記に限定されるものではない。
筐体11の下側開口部の形状をマイクロニードルの形状に合わせ、当該開口部の最小内径をマイクロニードルの外径に合わせれば、アプリケータ10の寸法をマイクロニードルの寸法に応じて小型化することができる。また、このように下側開口部を成型すれば、アプリケータ10をマイクロニードル上に位置決めする際に、マイクロニードルに対してアプリケータ10が径方向(幅方向)にずれないので、マイクロニードルと平行な位置関係を維持したままピストン20をマイクロニードルに当てることができる。これにより、穿刺を確実に行うことができる(穿刺の再現性が高まる)。もちろん、開口部の最小内径がマイクロニードルの外径以上であってもよい。
例えば、直径が26mmのマイクロニードル用に、筐体11の下端部の最小内径が約26mmであり、筐体11の外径及び高さが約30mmであるアプリケータ10を作製してもよい。当然ながら、アプリケータ10の寸法はこの例に限定されない。例えば、外径を30〜50mmの範囲で決めたり、高さを10〜50mmの範囲で決めたりしてもよい。
アプリケータの材料も限定されないが、ばね40の付勢力を維持できる強度を持つ材料が望ましい。例えば次のような材料を用いることができる。まず、筐体11やキャップ30の材料として、ABS樹脂やポリスチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール(POM)などの合成又は天然の樹脂素材等の他、シリコン、二酸化ケイ素、セラミック、金属(ステンレス、チタン、ニッケル、モリブデン、クロム、コバルト等)を用いてもよい。また、ピストン20は、マイクロニードルと同じ材料を用いて作製してもよい。
また、筐体11、キャップ30、及びピストン20には、空気を逃がすための空気孔を設けてもよく、これにより空気抵抗を少なくしたり軽量化したりすることができる。
次に、図7,8を用いてアプリケータ10の使用方法を説明する。図7は、アプリケータ10を使用する際に補助具Hを用いる場合を説明するための図である。図8は、アプリケータ10の使用方法を説明するための図である。
まず、ピストン20を指でアプリケータ10の内側に向けて押し、ピストン20をばね40の付勢力に抗した状態で固定させる。この際には、ピストン20を手で押し上げてもよいし、図7に示すように、補助具Hを用いてピストン20を押し上げてもよい。なお、この補助具Hの形状は図7の例に限定されるものではない。これにより、アプリケータ10は図5(a)に示す状態となる。爪部22aは、ピストンロッド22の端部に向けて細くなるテーパ状に形成されているので、利用者は少ない力で爪部22aを爪受部16に係合させて簡単にピストン20を固定させ、また、「カチッ」という音で固定の完了を知ることができる。爪受部16の下側のテーパ形状の傾きを調整することで、ピストン20を固定する際の力の入れ具合を強くさせたり弱くさせたりすることができる。
続いて、図8に示すように、そのアプリケータ10を、皮膚Sに当てたマイクロニードルD上に位置決めして保持し、キャップ30を指でアプリケータ10の内側に向けて押す(矢印Aの方向に押す)。なお、アプリケータ10を位置決めする前に、図8に示すようにマイクロニードルDをカバー剤Cにより皮膚に貼り付けていてもよい。
キャップ30を押すと、その下面に設けられた突出部31が各ピストンロッド22の爪部22aを貫通孔13の中心に向けて押し出すので、爪部22aの爪受部16に対する係合が外れる。その結果、ピストン20の固定状態が解除され、ピストン20がばね40の付勢力によりアプリケータ10の外側に向かって移動し、図8に示すようにマイクロニードルDに衝突する。したがって、突出部31は、ばね40の付勢力に抗した状態で固定されたピストン20を解放するための解放機構であるといえる。突出部31にはすり鉢状の凹部32が形成されているので、すり鉢形状に沿って爪部22aが引き込まれ、一定の力がキャップ30に付与されたときのみにピストン20(アプリケータ10)が作動する。したがって、誰が投与しても一定の衝撃力がマイクロニードルDに伝わって、穿刺を確実に行うことができる(穿刺の再現性が高まる)。
凹部32の形状と爪部22aの形状とを変えることで、ピストン20を解放するために必要な力を調整することができる。例えば、爪部22aのテーパ形状の傾きを急にし、それに対応して凹部32のすり鉢形状の傾きを調節すれば、小さい力でピストン20を固定状態から解放することができる。
上記の衝突により、ばね40の付勢力がピストン20を介してマイクロニードルDに伝わり、マイクロニードルDの微小突起が皮膚を穿孔する。そして、マイクロニードルDに塗布されていた活性成分がその微小突起を介して体内に投与される。
このようにアプリケータ10を使用した後にピストン20をアプリケータ10の内側に向けて押せば、ピストン20をばね40の付勢力に抗した状態で再び固定させることができる。したがって、アプリケータ10を何度でも使用することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ばね40の付勢力に抗した状態で固定されたピストン20を解放するためのキャップ30が筐体11の延び方向に沿って移動自在に設けられる。したがって、キャップ30を筐体11に固定するための部材や、装置本体とキャップ30との間で作用する押さえバネ等を省略でき、その分、アプリケータを小型化することが可能になる。また、アプリケータ10を小型化することでその軽量化も実現でき、更にはその携帯性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、キャップ30が筐体11内に収容される分アプリケータ10の幅方向(径方向)の寸法が抑えられるので、アプリケータ10を小型化及び軽量化することができる。
また、本実施形態のように、爪受部16及び爪部22aで固定手段を構成し、凹部32が形成された突出部31で解放機構を構成すれば、アプリケータに必要な部品数を抑え、その分、アプリケータを小型化及び軽量化することができる。
(第2実施形態)
次に、図9〜13を用いて、第2実施形態に係るアプリケータ100の構造を説明する。図9はアプリケータ100の上方からの斜視図である。図10はアプリケータ100の下方からの斜視図である。図11はピストン120の斜視図である。図12は図10のXII−XII線断面図であり、図13は、図12に示す爪部が固定された状態を表す断面図である。
アプリケータ100の筐体101は円筒形状である。このアプリケータ100についても、持ちやすさや、皮膚へのマイクロニードルの適用の容易性を考慮して、上記のアプリケータ10と同様に、筐体の形状を変えたり筐体表面を加工したりしてよい。
筐体101の一端部(第2端部)付近には、皮膚に当てられたマイクロニードルに衝撃を与えるためのピストン120が収容されている(図10参照)。一方、筐体101の他端部(第1端部)付近には、そのピストン120を作動させるためのキャップ130が収容されている(図9参照)。以下では、キャップ130が収容されている側をアプリケータ100あるいは筐体101の上側と定義し、ピストン120が収容されている側をアプリケータ100あるいは筐体101の下側と定義する。筐体101の上端には環状部材101aがはめ込まれており、筐体101の下端部は、下方に向けて広くなるテーパ状に形成されている。
ピストン120は、図11に示すように、マイクロニードルと衝突する円盤状のピストン板121と、ピストン板121の上面の中心付近からその上面と直交する方向に伸びる複数のピストンロッド122とにより構成されている。各ピストンロッド122の先端には、ピストン板121の径方向外側に突き出た鉤状の爪部122aが形成されている。この爪部122aは、ピストンロッド122の先端に向けて細くなるテーパ状になっている。本実施形態では、空気を逃がすための複数の空気孔121aがピストン板121に形成されている。
キャップ130は、第1実施形態におけるキャップ30と同じであり、すり鉢状の凹部132が形成された突出部131を備えている。
筐体101内部の上部付近には、当該内部を上側部分と下側部分とに仕切るための仕切壁112が設けられている。以下では、この仕切壁112を境にして上側の空間を上部空間(第1の空間)114といい、下側の空間を下部空間(第2の空間)115という。仕切壁112の中央には円形の貫通孔113が形成されており、内筒116が、貫通孔113の下からその途中まで挿入された状態で、該貫通孔113に取り付けられている。内筒116の内壁は下方に向けて広くなるテーパ状に形成されており、ピストンロッド122の上下動を案内する役割を果たす。
貫通孔113の上部はキャップ130の突出部131を案内する役割を果たし、当該上部の直径は突出部131の直径と同じである。貫通孔113の中央付近に位置する内筒116の上端は、ピストンロッド122の爪部122aと係合してピストン120を固定する役割を果たし、以下ではこの部分を爪受部117という。
下部空間115には、ピストン120と、このピストン120に付勢力を与える圧縮ばね(付勢部材あるいは弾性部材。以下では単に「ばね」という)140と、このばね140を下方から支える環状のばね台(支持台)150とが収容される。また、下部空間115の内壁には、ばね台150を上下方向に所定の範囲だけスライドさせるための複数のガイド160が設けられている。
各ガイド160は筐体101の下端から内筒116の下端の付近にかけて延びているが、ガイド160のおよそ下半分の領域(ガイド160の下部)は、残りの上半分における領域(ガイド160の上部)よりも太くなっている。一方、ばね台150の外周には、ガイド160の上部と噛み合うための切り欠き(図示せず)が形成されている。したがって、ばね台150はガイド160の上部においてのみ上下方向にスライド可能になっている。ばね140は、内筒116を囲むように下部空間115内に収容される。ばね140のその上端は仕切壁112の下面に取り付けられ、その下端はばね台150の上面に当たっている。
ピストン120は、ばね140及びばね台150が下部空間115に収容された後に下部空間115に収容される。ここで、ピストン板121の直径は、ガイド160の下部で制限される筐体101の内径と略同じである。また、ピストン板121の直径はばね台150の内径よりも大きいので、ピストン板121は常にばね台150よりも下に位置することになる。
ピストン120は、下部空間115内において、ばね140の付勢力に抗した状態で固定させることが可能である。アプリケータ100の初期状態にあるとき(図12参照)にばね140の付勢力に逆らってピストン板121を筐体101の外側から押すと、各ピストンロッド122の爪部122aが内筒116を抜けて、図13に示すように爪受部117に引っ掛かる。これによりピストン120がばね140の付勢力に抗した状態で固定される。したがって、爪受部117と各ピストンロッド122の爪部122aとは固定手段であるといえる。
一方、キャップ130は、突出部131が仕切壁112と対向するかたちで、上部空間114内に収容される。キャップ130の全体がこのように収容されると、その端部に環状部材11aが取り付けられ、これにより、キャップ130の筐体101外への飛び出しが防止される。キャップ130の収容方法は第1実施形態と同様である。したがって、キャップ130は、ピストン120が爪部122aにより固定されているときに突出部131がその爪部122aに接触可能なように、上部空間114内において筐体101の延び方向(上下方向)に沿って移動自在に設けられる。
ばね140及びピストン120に関するパラメータは第1実施形態と同様に定めることができる。また、本実施形態でも、ばね及びピストンに関する上記の理論式(1)〜(4)が成り立つ。
第1実施形態と同様に、アプリケータ100の寸法はマイクロニードルの寸法に応じて決めてもよいし、他の観点から決めてもよい。また、アプリケータ100の材料についても第1実施形態と同様に選択可能である。
次に、図12〜14を用いてアプリケータ100の使用方法を説明する。図14はアプリケータ100の使用方法を説明するための図である。
アプリケータ100の初期状態は図12に示す通りである。まず、初期状態にあるピストン120を指でアプリケータ100の内側に向けて押し、ピストン120をばね140の付勢力に抗した状態で固定させる。なお、ピストン120は手で押し上げてもよいし、第1実施形態と同様に補助具を用いて押し上げてもよい。ピストン120が固定されたアプリケータ100は図13に示す状態となる。内筒116の内壁は、上端(爪受部117)に向けて細くなるテーパ状に形成されているので、利用者は少ない力で爪部122aを爪受部117に係合させて簡単にピストン120を固定させることができる。また、利用者は「カチッ」という音で固定の完了を知ることができる。内筒116のテーパ形状の傾きを調整することで、ピストン120を固定する際の力の入れ具合を強くさせたり弱くさせたりすることができる。
続いて、図14に示すように、そのアプリケータ100を、皮膚Sに当てたマイクロニードルD上に位置決めして保持し、キャップ130を指でアプリケータ100の内側に向けて押す(矢印Aの方向に押す)。なお、本実施形態においても、マイクロニードルをカバー剤Cにより皮膚に貼り付けていてもよい。
キャップ130を押すと、その下面に設けられた突出部131が各ピストンロッド122の爪部122aを貫通孔113の中心に向けて押し出すので、爪部122aの爪受部117に対する係合が外れる。その結果、ピストン120の固定状態が解除され、ピストン120がばね140の付勢力によりアプリケータ100の外側に向かって移動する。このように、突出部131は、ばね140の付勢力に抗した状態で固定されたピストン120を解放するための解放機構であるといえる。
キャップ130によりピストン120が作動する仕組みは第1実施形態と同様であるので、本実施形態でも、利用者にかかわらず一定の衝撃力をマイクロニードルDに付与して、穿刺の再現性を高めることができる。ただし本実施形態では、ばね台150はガイド160の上部でしかスライドしないので、ピストン120はガイド160の上部に沿った区間(第2の区間)でのみ、ばね台150を介してばね140の付勢力を受けながら移動する(ピストン120は第2の区間においてばね台150に押される)。そして、ばね台150が第2の区間の下端で止まった後は、ピストン120はガイド160の下部に沿った区間(第1の区間)においてばね140の付勢力を受けることなく移動する。そして、ピストン120はアプリケータ100の下端においてマイクロニードルDに衝突する(図14参照)。
第1実施形態と同様に、凹部132の形状と爪部122aの形状とを変えることで、ピストン120を解放するために必要な力を調整することができる。例えば、爪部122aのテーパ形状の傾きを急にし、それに対応して凹部132のすり鉢形状の傾きを調節すれば、小さい力でピストン120を固定状態から解放することができる。
上記の衝突により、ばね140の付勢力がピストン120によりマイクロニードルDに伝わり、マイクロニードルDの微小突起が皮膚を穿孔する。そして、マイクロニードルDに塗布されていた活性成分がその微小突起を介して体内に投与される。
このようにアプリケータ100を使用した後にピストン120をアプリケータ100の内側に向けて押せば、ピストン120をばね140の付勢力に抗した状態で再び固定させることができる。したがって、アプリケータ100もアプリケータ10と同様に何度でも使用することができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。本実施形態によれば、ばね140の付勢力に抗した状態で固定されたピストン120を解放するためのキャップ130が筐体101の延び方向に沿って移動自在に設けられる。したがって、キャップ130を筐体101に固定するための部材や、装置本体とキャップ130との間で作用する押さえバネ等を省略でき、その分、アプリケータを小型化することが可能になる。また、アプリケータ100を小型化することでその軽量化も実現でき、更にはその携帯性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、キャップ130が筐体101内に収容される分アプリケータ100の幅方向(径方向)の寸法が抑えられるので、アプリケータ100を小型化及び軽量化することができる。
また、本実施形態のように、爪受部117及び爪部122aで固定手段を構成し、凹部132が形成された突出部131で解放機構を構成すれば、アプリケータに必要な部品数を抑え、その分、アプリケータを小型化及び軽量化することができる。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はそれらに何ら限定されるものではない。
上述したアプリケータ10,100に相当する二つのアプリケータの穿刺性能を比較した。穿刺性能は、マイクロニードルを用いてin vitro(ヒト皮膚)に対してオボアルブミン(Ovalbumin:OVA)を投与し、ヒト皮膚へのOVAの移行量を求めることで評価した。ここで、移行量とは、マイクロニードルに固着されたOVAのうち皮膚に投与された分の量である。以下では、アプリケータ10(第1実施形態)と同様の構成を有するアプリケータを「タイプA」といい、アプリケータ100(第2実施形態)と同様の構成を有するアプリケータを「タイプB」という。タイプA,Bには、ばね定数kが6374.5N/mである共通のばねを用いた。
マイクロニードルはポリ乳酸製であり、その基板の面積は1.13cm、微小突起(針)の本数は640本であった。微小突起の高さは500μmであり、その先端の平坦部の面積は64〜144μmであった。各微小突起にOVAを塗布した際のコーティング範囲は、当該微小突起の頂点を含む約180μmの範囲であった。マイクロニードルに塗布したOVAの総量(初期含量)は65.2±6.3μgであった。
OVAの投与後にヒト皮膚から剥離したマイクロニードルをリン酸緩衝生理食塩水(PBS)に浸すことでOVAを抽出し、抽出したOVAの量を初期の塗布量から差し引くことにより移行量を求めた。このような実験をタイプA,Bの双方についてそれぞれ複数回行い、図15に示す結果を得た。図15はタイプA,Bそれぞれについての移行量を示すグラフである。
図15に示すように、タイプAよりもタイプBの方が、移行量が一定であり穿刺の再現性が高いことがわかった。タイプAではばねの下端がピストン板の上面に当たっているので、ピストンがマイクロニードルに衝突した際もばねがピストンを皮膚に向けて押し付け、結果としてアプリケータ本体に反発力が作用する。これに対して、タイプBではばねの下端がピストン板ではなくばね台に当たっているので、ばねの伸長は途中で止まり、その後はピストンのみがアプリケータの下端まで移動してマイクロニードルに衝突する。衝突時にピストンはアプリケータ本体から離れているので、アプリケータはその衝突による反作用を受けない。したがって、アプリケータ本体へのバネの反作用が遮断されるタイプBを用いると、穿刺の再現性をさらに高めることできる。
なお、タイプBにおけるピストンの速度プロファイルを図16のグラフに示す。このグラフの縦軸、横軸はそれぞれ、ピストンの速度(m/s)、キャップを押し始めてからの経過時間(秒)である。およそ0.05秒から0.07秒の手前までにおいて速度が約4m/sで一定になっているが、これは、ピストンがその時間帯においてばねの付勢力を受けることなく移動したことを示している。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では付勢部材としてばねを用いたが、付勢部材はこれに限定されない。例えば、圧縮ガスの噴射によりピストンをマイクロニードルに衝突させる機構を付勢部材として採用してもよい。
上記第1実施形態では筐体11の外壁を滑らかに成型したが、図17に示すように、筐体11の延び方向に沿って形成された棒状の隆起部18を筐体11の外壁に連子状に設けてもよい。このような筐体11を用いれば、作動したピストン20が筐体11の端部で止まった際の衝突音を低減することができる。なお、このような隆起部は、第2実施形態に係るアプリケータ100にも同様に設けることができる。
アプリケータの構成は図18に示すようなものであってもよい。図18に示すアプリケータ50の筐体51は、第1実施形態における仕切壁12と同様の仕切壁52が設けられた上側部分51aと下側部分51bとで構成されている。アプリケータ50は、筐体51の上側部分51aにキャップ30を収容し、筐体51の下側部分51bにピストン60及びばね40を収容した上で、当該下側部分51b及び上側部分51aを結合することで完成する。筐体51の下側開口部を形成する周縁部53は、径方向の外側及び内側の双方において、下方に向けて広くなるテーパ状に形成されている。ピストン60と第1実施形態におけるピストン20とでは、ピストンロッドの構成は同じであるがピストン板の構成が異なる。ピストン板61の周縁部61aは、ピストン60の作動時に周縁部53の内側と接触するように形成されており、これによりピストン60の筐体51外への飛び出しが防止される。このような変形は、第2実施形態に係るアプリケータ100に対しても適用可能である。
第2実施形態に係るアプリケータ100を図19〜21に示すように変形させてもよい。なお、図19〜21は図9,12,13に対応している。この変形例におけるアプリケータ100は、環状部材101aを有さず、その代わりに、筐体101の上部を覆うフード(hood)170を備えている。図20,21に示すように、フード170の上壁にはキャップ130が取り付けられており、したがって、フード170及びキャップ130は一体化している。なお、フード170及びキャップ130をまとめて「キャップ」と言ってもよい。
このようなフード170を導入することで、利用者はこのフード170を握って下方に動かすことでキャップ130を押し下げることができるので、より簡単に(例えば片手で簡単に)ピストン120を作動させることができる。また、好ましい程度の荷重(例えば400〜600g、あるいは約500g)でキャップ130を押してピストン120を作動させることができるので、アプリケータ100が当たっている皮膚に余計な荷重を与えることなく、一定の付勢力をマイクロニードルに伝えることができる。このようなフードは、第1実施形態に係るアプリケータ10に対しても同様に適用可能である。
10,50,100…アプリケータ、11,51,101…筐体、12,52,112…仕切壁、13,113…貫通孔、14,114…上部空間、15,115…下部空間、16,117…爪受部、17…緩衝材、18…隆起部、20,60,120…ピストン、21,61,121…ピストン板、21a…突出部、22,122…ピストンロッド、22a,122a…爪部、23…緩衝材、30,130…キャップ、31,131…突出部、32,132…凹部、40,40A,140…ばね、116…内筒、121a…空気孔、150…ばね台、160…ガイド、170…フード。

Claims (10)

  1. 皮膚にマイクロニードルを適用させるためのアプリケータであって、
    筒状の筐体と、
    付勢部材の付勢力を前記マイクロニードルに伝えるピストンと、
    前記筐体内において前記ピストンを前記付勢部材の付勢力に抗した状態で固定するための固定手段と、
    前記筐体の第1端部付近に設けられたキャップであって、前記ピストンと対向する面に、前記固定手段により固定された前記ピストンを解放するための解放機構が設けられた、該キャップと
    を備え、
    前記ピストンが前記固定手段により固定されているときに前記解放機構が該固定手段に接触可能なように、前記キャップが前記筐体の延び方向に沿って移動自在に設けられている、
    ことを特徴とするアプリケータ。
  2. 前記キャップの全体が前記筐体内に収容されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
  3. 前記筐体の第2端部における開口の形状が前記マイクロニードルの形状と同じであり、該開口の寸法が該マイクロニードルの寸法以上である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアプリケータ。
  4. 前記付勢部材が円錐状のばねである、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のアプリケータ。
  5. 前記筐体の内部には、前記キャップの前記解放機構を収容する第1の空間と前記ピストンを収容する第2の空間とを仕切るための仕切壁が設けられ、
    前記固定手段が、前記仕切壁に形成された貫通孔の周縁部と、前記ピストンのピストンロッドの端部に設けられ該周縁部と係合可能な爪部とから構成される、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のアプリケータ。
  6. 前記爪部が、前記ピストンロッドの端部に向けて細くなるテーパ状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のアプリケータ。
  7. 前記解放機構が、前記ピストンと対向する前記キャップの面に設けられた突出部であり、
    前記突出部には、前記爪部を前記貫通孔の中心に向けて押し出すことで前記仕切壁の周縁部と前記爪部との係合を解除するための凹部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のアプリケータ。
  8. 前記突出部に形成された前記凹部がすり鉢状になっている、
    ことを特徴とする請求項7に記載のアプリケータ。
  9. 前記付勢部材が弾性部材であり、
    前記皮膚に向かって移動する前記ピストンの移動区間の一部である第1の区間において、該ピストンが前記弾性部材の付勢力を受けることなく移動する、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載のアプリケータ。
  10. 前記弾性部材を支持するとともに、前記第1の区間とは異なる第2の区間において前記付勢力を前記ピストンに伝える支持台をさらに備え、
    前記付勢力により前記ピストンを押していた前記支持台が前記第2の区間の一端において止まることで、該ピストンが前記第1の区間において前記付勢力を受けることなく移動する、
    請求項9に記載のアプリケータ。
JP2012537766A 2010-10-07 2011-10-06 アプリケータ Active JP5885667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012537766A JP5885667B2 (ja) 2010-10-07 2011-10-06 アプリケータ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010227684 2010-10-07
JP2010227684 2010-10-07
PCT/JP2011/073129 WO2012046816A1 (ja) 2010-10-07 2011-10-06 アプリケータ
JP2012537766A JP5885667B2 (ja) 2010-10-07 2011-10-06 アプリケータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012046816A1 true JPWO2012046816A1 (ja) 2014-02-24
JP5885667B2 JP5885667B2 (ja) 2016-03-15

Family

ID=45927809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012537766A Active JP5885667B2 (ja) 2010-10-07 2011-10-06 アプリケータ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20130226098A1 (ja)
EP (1) EP2626107B1 (ja)
JP (1) JP5885667B2 (ja)
TW (1) TWI617331B (ja)
WO (1) WO2012046816A1 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011005971A1 (en) * 2009-07-09 2011-01-13 Cook Incorporated Spring action medical device
US8814831B2 (en) * 2010-11-30 2014-08-26 Becton, Dickinson And Company Ballistic microneedle infusion device
JP6265740B2 (ja) * 2011-10-06 2018-01-24 久光製薬株式会社 アプリケータ
EP2835147B1 (en) * 2012-04-05 2019-11-13 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Puncture device
EP2662110A1 (fr) * 2012-05-10 2013-11-13 Debiotech S.A. Dispositif et méthode pour l'insertion d'aiguilles
EP2910275B1 (en) 2012-10-17 2020-01-15 Toppan Printing Co., Ltd. Operating tool for fluid injector using multi microneedle device
KR102158891B1 (ko) * 2012-12-21 2020-09-22 히사미쓰 세이야꾸 가부시키가이샤 어플리케이터
EP3003459B1 (en) * 2013-05-31 2018-06-20 3M Innovative Properties Company Microneedle injection apparatus comprising an inverted actuator
US10086183B2 (en) 2013-11-05 2018-10-02 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Applicator
JP6101191B2 (ja) * 2013-11-06 2017-03-22 久光製薬株式会社 アプリケータ
US10994112B2 (en) 2014-02-05 2021-05-04 Amgen Inc. Drug delivery system with electromagnetic field generator
CN106535979B (zh) * 2014-04-30 2018-12-21 金伯利-克拉克环球有限公司 透皮药物递送设备的控制器部分和方法
JP6677170B2 (ja) * 2014-12-16 2020-04-08 凸版印刷株式会社 針状体
CN113181477B (zh) 2015-06-04 2023-07-14 麦迪麦珀医疗工程有限公司 用于药物释放装置的筒插入
JP2017023404A (ja) * 2015-07-22 2017-02-02 日本写真印刷株式会社 マイクロニードルパッチ用インパクト付加型アプリケータ及び先端部材
US10828480B2 (en) 2015-09-02 2020-11-10 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Applicator
KR101711350B1 (ko) * 2016-07-25 2017-03-02 김미영 피부용 수동식 인젝터기
JP6921997B2 (ja) 2017-05-30 2021-08-18 ウェスト ファーマ サービシーズ イスラエル リミテッド ウェアラブル注射器のモジュラ駆動トレイン
US11305067B2 (en) 2017-08-10 2022-04-19 West Pharma. Services IL, Ltd. Activation button assembly and injection needle insertion mechanism for injector
WO2019107092A1 (ja) * 2017-11-30 2019-06-06 久光製薬株式会社 アプリケータ、カートリッジ、およびアプリケーション・キット
CN114470420A (zh) 2017-12-22 2022-05-13 西氏医药包装(以色列)有限公司 适用于不同尺寸的药筒的注射器
CN108404287B (zh) * 2018-03-07 2020-07-21 苏州市立医院 一种治疗人体足部鸡眼、胼胝的皮下给药器
CN108744256B (zh) * 2018-03-07 2020-12-01 王昱捷 治疗人体足部鸡眼、胼胝的二次按压式皮下给药器
KR101966050B1 (ko) * 2018-12-20 2019-04-05 이상혁 일체형 마이크로 니들 패치
DE102019200563A1 (de) * 2019-01-17 2020-07-23 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Applikator
KR102368260B1 (ko) * 2020-01-09 2022-03-02 연세대학교 산학협력단 마이크로니들 어플리케이터
JP2023165377A (ja) * 2022-05-02 2023-11-15 コスメディ製薬株式会社 マイクロニードル用アプリケータ
WO2023250117A2 (en) * 2022-06-24 2023-12-28 Vaxess Technologies, Inc. Applicator for medicament patch

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5026388A (en) * 1989-09-26 1991-06-25 Ingalz Thomas J Single-use skin puncture device
JP2004510535A (ja) * 2000-10-13 2004-04-08 アルザ・コーポレーシヨン 微小突起を用いて皮膚を穿孔するための装置および方法
JP2005533625A (ja) * 2002-07-19 2005-11-10 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー マイクロニードルデバイスおよびマイクロニードル送達装置
JP2007509706A (ja) * 2003-10-31 2007-04-19 アルザ・コーポレーシヨン 微小突起列のための自己−作動性アプリケーター
JP2007516781A (ja) * 2003-12-29 2007-06-28 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 医療用具および該医療用具を含むキット

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4411114B2 (ja) 2004-03-24 2010-02-10 第一高周波工業株式会社 合金被覆ボイラ部品、及び自溶合金被覆ボイラ部品の溶接施工方法
WO2008022476A1 (en) 2006-08-24 2008-02-28 F. Hoffmann-La Roche Ag Insertion device for insertion heads, in particular for infusion sets
JP2010233803A (ja) 2009-03-31 2010-10-21 Sysmex Corp 微細孔形成用穿刺装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5026388A (en) * 1989-09-26 1991-06-25 Ingalz Thomas J Single-use skin puncture device
JP2004510535A (ja) * 2000-10-13 2004-04-08 アルザ・コーポレーシヨン 微小突起を用いて皮膚を穿孔するための装置および方法
JP2005533625A (ja) * 2002-07-19 2005-11-10 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー マイクロニードルデバイスおよびマイクロニードル送達装置
JP2007509706A (ja) * 2003-10-31 2007-04-19 アルザ・コーポレーシヨン 微小突起列のための自己−作動性アプリケーター
JP2007516781A (ja) * 2003-12-29 2007-06-28 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 医療用具および該医療用具を含むキット

Also Published As

Publication number Publication date
JP5885667B2 (ja) 2016-03-15
EP2626107A4 (en) 2014-04-16
EP2626107B1 (en) 2021-05-26
WO2012046816A1 (ja) 2012-04-12
TWI617331B (zh) 2018-03-11
TW201231109A (en) 2012-08-01
EP2626107A1 (en) 2013-08-14
US20130226098A1 (en) 2013-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5885667B2 (ja) アプリケータ
JP6265740B2 (ja) アプリケータ
JP5627788B2 (ja) アプリケータ
JP5331711B2 (ja) 少なくとも1つの中央牽引ロッドを有する使い捨て注射器
US8038694B2 (en) Lancet instrument
AU2003204154A1 (en) Blood withdrawal system
JP2008534152A (ja) 微小突起で皮膚を穿刺する装置及び方法
JP2019514590A (ja) 薬剤送達装置のための駆動アセンブリ
JPWO2007102576A1 (ja) 穿刺器具
EP1901658B1 (en) Patient's skin puncturing device
JP6775028B2 (ja) 自動フィードバック機構およびユーザフィードバック機能を備えた薬剤送達デバイス
WO2015000369A1 (zh) 一种带缓冲装置的采血装置
WO2015000368A1 (zh) 一种出针孔带缓冲装置的采血装置
JP2018102680A (ja) アプリケータおよび穿刺キット
US9775552B2 (en) Lancing device
JP2018514318A (ja) 防音層を有する使い捨て注射器
JP4500109B2 (ja) 穿刺具
JP2020032289A (ja) アプリケータおよび穿刺キット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5885667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250