JPWO2012038997A1 - 光源点灯装置およびその製造方法ならびに車載用ヘッドランプ装置 - Google Patents

光源点灯装置およびその製造方法ならびに車載用ヘッドランプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2012038997A1
JPWO2012038997A1 JP2012534825A JP2012534825A JPWO2012038997A1 JP WO2012038997 A1 JPWO2012038997 A1 JP WO2012038997A1 JP 2012534825 A JP2012534825 A JP 2012534825A JP 2012534825 A JP2012534825 A JP 2012534825A JP WO2012038997 A1 JPWO2012038997 A1 JP WO2012038997A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
lighting device
housing
plate
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012534825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5538550B2 (ja
Inventor
康博 貫里
康博 貫里
大澤 孝
孝 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2012038997A1 publication Critical patent/JPWO2012038997A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5538550B2 publication Critical patent/JP5538550B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J5/00Details relating to vessels or to leading-in conductors common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J5/50Means forming part of the tube or lamps for the purpose of providing electrical connection to it
    • H01J5/54Means forming part of the tube or lamps for the purpose of providing electrical connection to it supported by a separate part, e.g. base
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/56One or more circuit elements structurally associated with the lamp

Landscapes

  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

展開状態の板状部材10aに、基板60を貼付し部品を実装して点灯回路部50を構成し、側面12〜15になる領域を折り曲げて筐体10を形成する。

Description

この発明は、発光ダイオードまたは放電灯と、点灯回路を収容した筐体とを一体化した光源点灯装置、およびこの光源点灯装置の製造方法に関する。
一般照明用および車載用の光源には、従来のタングステン電球に代替して、少ない電力で明るく点灯する蛍光灯およびHID(High Intensity Discharge)バルブ等の放電灯、ならびに長寿命でメンテナンスの不要なLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)が普及してきた。放電灯およびLEDを点灯するためには、入力される電源電圧を適当な電圧に変換して、それぞれの光源に適した電圧を印加する必要があり、それぞれに適応する点灯装置が必要である。
この点灯装置および光源を扱いやすくし、また、小形にするために、例えば特許文献1では光源と点灯装置を一体に構成して、従来の電球(タングステン電球)のように灯具に対して着脱でき、小形で扱いやすい点灯装置付光源が提案されている。また、特許文献2では点灯装置を小形にするアイデアが、特許文献3では光源に関係する記載はないがフレキシブル基板を使用して電子機器を小形にするアイデアが提案されている。なお、車載ヘッドランプ用の点灯装置としては特許文献4の例がある。
特許文献1に係る電球形蛍光ランプ装置は、主光源の蛍光灯と、補助光源のLEDと、両光源を点灯する点灯回路とを備え、入力される電源の状態を監視して、通電または通電停止のタイミングに応じて蛍光灯およびLEDのうちのいずれか一方を点灯するものである。蛍光灯用の点灯回路基板にLED用の点灯回路基板を立設して、2つの点灯回路を一体化し、さらにその点灯回路に両光源を一体化する構成である。
特許文献2に係る放電灯用電子安定器は、蛍光灯用の点灯回路を金属ケースの内側に接着固定するものである。スペーサ等を用いて点灯回路基板を金属ケースから浮かした状態で固定しなくてよいため、固定用の空間を排除して金属ケースを小形化できる。この金属ケースの製造方法については記載が無いが、すでに箱状に形成された金属ケースに対して点灯回路を挿入して固定している。
特許文献3に係る電子回路装置は、フレキシブル基板の片面にアルミニウム板を貼付し、もう片面に発熱を伴う電子部品を実装して放熱性向上を図るものである。このフレキシブル基板のアルミニウム板の無い部分を折り曲げて電子回路を形成し、筐体に収容する構成である。
特許文献4に係る放電灯点灯装置は、車載ヘッドランプ用放電灯を点灯するための点灯装置であり、放電灯を点灯回路と分離して、それぞれに防水構造の筐体を用いるものである。放電灯を収容するヘッドランプケースに、点灯回路を収容する筐体を装着し、ヘッドランプケース内の結露または水蒸気が点灯回路の筐体内部に浸入しても、筐体天井側に設置した点灯回路を腐食させない構成である。
特開2007−311317号公報 特開平3−55608号公報(図4) 特開昭64−787号公報 特開2006−164951号公報(図1)
特許文献4のように、従来の車載ヘッドランプでは光源と点灯回路とを分離して構成して、光源を防水性のヘッドランプケース内に設置し、点灯回路はヘッドランプケース底面に装着していた。このため、点灯回路用の筐体にも防水構造が必要であり、小形化の妨げになったり構造が複雑になったりしていた。
また、特許文献1のように一般照明用光源と点灯回路を一体に構成して小形化したり、また、特許文献2のように小形化と放熱性向上の方策として点灯回路基板を筐体内に貼付したり、あるいは特許文献3のように点灯回路基板としてフレキシブル基板を使用することは従来から行われていた。しかしながら、点灯回路を収容した筐体と光源とを一体に備え、灯具に対して着脱が可能な光源点灯装置を製造するに際して、展開状態の板状部材に点灯回路基板を貼付し、電子部品を実装して折り曲げて筐体を形成する構成の記載はない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、点灯回路部を収容する筐体と光源とを一体に構成して、この光源点灯装置を被水しない光源位置に配置することにより、従来のように光源と分離してヘッドランプケースに装着するために必要であった筐体の防水性を不要とし、簡単な折り曲げによって形成される非防水の筐体を使用した光源点灯装置、および光源点灯装置の製造方法を提供することを目的とする。
この発明の光源点灯装置は、点灯回路部を構成する部品を実装する基板と、基板が貼付された展開形状の板状部材を折り曲げて形成され、点灯回路部を内部に収容する筐体または筐体の一部とを備え、当該筐体と光源とを一体に設け、灯具に対して着脱可能にしたものである。
また、この発明の光源点灯装置の製造方法は、折り曲げることによって筐体または筐体の一部を形成する展開状態の板状部材に基板を貼付する基板貼付工程と、板状部材に貼付された基板に、点灯回路部を構成する部品を実装する部品実装工程と、板状部材を折り曲げて筐体または筐体の一部を形成する筐体加工工程とを備えるものである。
この発明によれば、光源と点灯回路部とを一体に構成することで、被水しない光源位置に光源点灯装置を配置できるために、点灯回路部を収容する筐体の防水性を不要にできる。そのため、簡単な折り曲げによって形成される非防水の筐体を使用した光源点灯装置を提供することができる。また、折り曲げによって形成される非防水の筐体を使用することで光源点灯装置を安価に構成できる。また、筐体の内壁面側に部品を容易に配置することができるので、筐体内の空間を有効に使用して光源点灯装置を小形化できる。さらに、筐体の壁面に基板を貼付するので、壁面を放熱面として使用して電子部品が発する熱を効果的に放熱することができ、電子部品の熱ストレスを低減して光源点灯装置の信頼性を向上することができる。
また、この発明によれば、非防水の筐体を折り曲げによって簡単に形成可能な光源点灯装置の製造方法を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係る光源点灯装置の、筐体折り曲げ前の展開状態を示す平面図である。 実施の形態1に係る光源点灯装置の構成を示す外観斜視図であり、筐体折り曲げ後の状態である。 実施の形態1に係る光源点灯装置を図2に示すAA線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係る光源としての発光ダイオードを点灯する点灯回路部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る光源点灯装置の変形例を示し、図5(a)は筐体折り曲げ前の展開状態、図5(b)は筐体折り曲げ後の状態である。 実施の形態1に係る光源点灯装置を適用した、車載用ヘッドランプケース内部の構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態2に係る光源点灯装置の、筐体折り曲げ前の展開状態を示す平面図である。 実施の形態2に係る光源点灯装置の構成を示す外観斜視図であり、筐体折り曲げ後の状態である。 実施の形態2に係る光源点灯装置を図8に示すBB線に沿って切断した断面図である。 実施の形態2に係る光源点灯装置を図8に示すCC線に沿って切断した断面図である。 実施の形態2に係る光源点灯装置の構成を示す分解斜視図であり、筐体折り曲げ途中の状態である。 実施の形態2に係る光源としての放電灯を点灯する点灯回路部および始動回路部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る光源点灯装置の折り曲げ部分の拡大図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
本実施の形態1では光源に発光ダイオードを用いる光源点灯装置の構成例を説明する。図1は光源点灯装置1の筐体折り曲げ前の展開状態を示す平面図であり、折り曲げ後の状態の外観斜視図を図2に示し、AA線に沿って切断した断面図を図3に示す。図2および図3に示すように、光源点灯装置1は、点灯回路部50を収容する筐体10と、蓋になる固定部材20と、光源の発光ダイオード30と、発光ダイオード30が発する熱を外部へ伝える伝熱部材40とを備える。この点灯回路部50は、コネクタ51、スイッチング用FET(Field Effect Transistor)53、トランス54といった部品からなり、各部品は基板60に実装されている。基板60は、筐体10の底面11に絶縁部材61を挟んで固定されている。なお、図示例では発光ダイオード30を4個配置しているが、数は任意でよい。
図4は、発光ダイオード30を点灯する点灯回路部50の構成を示すブロック図である。コネクタ51は、図1および図3に示すコネクタ51に相当し、バッテリ等の外部の電源から電力を入力する。DC/DCコンバータ部52はスイッチング用FET53およびトランス(またはコイル)54、さらに整流ダイオード(不図示)等によって構成され、電源電圧を発光ダイオード30の点灯電圧に昇圧もしくは降圧、または通電する電流を抑制する。電圧検出部55は、発光ダイオード30に印加される電圧を検出する。電流検出部56は、発光ダイオード30に通電される電流を検出する。制御部57は、マイクロコンピュータ等によって構成され、電流検出部56の検出電流が一定になるようにDC/DCコンバータ部52を制御したり、電圧検出部55の検出電圧が異常なときに動作停止制御をしたりする。
点灯回路部50を構成するコネクタ51、DC/DCコンバータ部52、電圧検出部55、電流検出部56および制御部57が基板60に実装されるが、図1および図3では代表してコネクタ51、スイッチング用FET53およびトランス54のみを図示している。
次に、光源点灯装置1の作成手順を説明する。
図1に示す筐体10は、折り曲げる前の展開状態の金属性の板状部材10aである。板状部材10aの材質および厚さ等は、筐体10として要求される剛性、耐熱性、放熱性およびノイズ遮蔽性を考慮して決定すればよい。本実施の形態1ではアルミニウム板を使用する。
この板状部材10aは、折り曲げたときに底面11となる領域と4側面12〜15になる領域の計5領域からなり、天面になる領域は設けない。板状部材10aを折り曲げたときにコネクタ51に対面する部分にはコネクタ貫通穴71を開設しておく。また、底面11になる領域には発光ダイオード30と点灯回路部50とを電気的に接続する導線を通す配線貫通穴72を開設しておく。
底面11は四方に4側面12〜15が延在しているため剛性が高い。そこで、本実施の形態1では底面11に点灯回路部50(特にコネクタ51)を固定する。この板状部材10aに金属板を使用しているため、基板60の回路パターンがショートしないように底面11になる領域に絶縁部材61を設け、その絶縁部材61の上に板状の基板60を貼り付ける。絶縁部材61としては、絶縁性の接着剤または絶縁用のシートを用いる。そして、基板60の上にコネクタ51、スイッチング用FET53およびトランス54といった電子部品を実装して、点灯回路部50を構成する。
続いて、底面11になる領域の裏面に、アルミニウム、銅等で構成した伝熱部材40を設置して、その上に発光ダイオード30を固定する。発光ダイオード30と点灯回路部50を接続する導線は配線貫通穴72を通す。板状部材10aが金属板なので、底面11に発光ダイオード30を直接設置して板状部材10aをヒートシンクとして利用することも可能であるが、外部に別体のヒートシンク(放熱部材)を用意して伝熱部材40を当接させるようにすれば、発光ダイオード30の発する熱を伝熱部材40を経由して外部ヒートシンクに伝熱して好適に放熱することができる。
さらに筐体10の放熱性を高めるために、筐体10の外壁面を窪ませて多数のディンプルのような凹凸を形成してもよい。凹凸が筐体10の周囲に乱流を発生させ、筐体10から外気への放熱が促進される。
電子部品実装後、板状部材10aの底面11になる領域と4側面12〜15になる領域との境界部分それぞれを折り曲げて筐体10を形成する。折り曲げ加工は、棒状の冶具で板状部材10aの折り曲げ部分を、基板60の貼付された表面から押さえて、裏面側から側面12〜15を起こすように折り曲げる等すればよい。
光源点灯装置1の設置場所によっては防水性が不要な場合があり、その場合には、板状部材10aの折り曲げる部分に丸穴73、スリット74のような穴を開設して、折り曲げやすくしてもよい。丸穴73、スリット74を設けることにより筐体10の放熱性が向上する。この穴はどのような形状でもよく、また、穴の数および位置も任意でよい。ただし、大きさは筐体10内部に異物が入らない程度とする。また、図1では丸穴73とスリット74を両方設けた構成を例示するが、全て丸穴73にしても、反対に全てスリット74にしてもよい。なお、図2および図3では丸穴73とスリット74の図示を省略している。
板状部材10aの4側面12〜15になる領域を折り曲げた状態の筐体10を完成としてもよいが、折り曲げただけではスプリングバックによって4側面12〜15が外方へ開く恐れがあるため、ここでは筐体10の開放側先端に蓋状の固定部材20を嵌合して固定する。この固定部材20も筐体10と同じアルミニウムで構成する。また、固定部材20を筐体10に嵌合するだけでもよいし、固定部材20に凹凸形状の一方、筐体10に凹凸形状の他方を設けて互いに係合させるようにしてもよい。この固定部材20で筐体10の開放側を閉塞すれば、筐体10内部に異物が侵入せず、内部部品を保護できる。
この固定部材20は蓋以外の形状であってもよい。図5は固定部材の他の構成例を説明する図であり、図5(a)は折り曲げる前の展開状態の板状部材10a、図5(b)は折り曲げた後の筐体10を示す。この例では、筐体10の天面16a,16bに相当する領域を板状部材10aに設けて、互いに係合する凹凸形状17,18を形成する。天面16a,16bおよび凹凸形状17,18が固定部材に相当し、板状部材10aを折り曲げたときに凹凸形状17,18を互いに係合して、筐体10の開放側先端を開きにくくする。なお、図5では凹凸形状17,18を4組設けたが、組数は任意でよい。
以上の手順により、折り曲げ作業で形成可能な簡易な筐体10を採用した光源点灯装置1を実現できる。この光源点灯装置1は、基板60を固定するための空間(螺子または爪配設用に必要なスペース)を排除して、筐体10の内部空間を有効に使用して電子部品を実装できるので、小形化が可能となる。また、電子部品の発する熱を基板60を介して筐体10に伝えることができるので、放熱効果を高めて電子部品の熱ストレスを低減できるようになり、光源点灯装置としての信頼性を向上することができる。
この光源点灯装置1は、一般照明用に利用してもよいし、車載ヘッドランプ用に利用してもよい。以下、光源点灯装置1を車載ヘッドランプ用に利用する場合の一例を説明する。
図6は、車載用のヘッドランプケース内部の構成を示す側面図であり、ヒートシンク100は断面構造を表す。ヘッドランプケース(不図示)の内部には、灯具と兼用のヒートシンク100が配置されている。このヒートシンク100の内部には、略円錐状の空間が設けられ反射鏡101が形成されている。その円錐底面側には投影用凸レンズ103が固定され、円錐頂点側には光源となる発光ダイオード30を設置するための光源設置部102が形成されている。なお、灯具の構成は図示例に限定されるものではなく、例えば略円錐状の空間を半球状にして、反射鏡101の鏡面を湾曲させてもよい。
灯具を兼ねたヒートシンク100に光源点灯装置1を取り付ける際には、発光ダイオード30と伝熱部材40を光源設置部102に挿入して、座面41を光源設置部102の奥側へ当接させれば、発光ダイオード30を反射鏡101の所定の位置に固定することができる。点灯回路部50のコネクタ51には、外部電源と接続するための電源コネクタ104を嵌挿する。このように、光源点灯装置1は灯具に対して着脱が容易である。
通常のヘッドランプケースは、光源への被水を防止するために防水構造となっている。そのため、光源である発光ダイオード30と一体に構成する光源点灯装置1もヘッドランプケース内部に設置され、被水する恐れがない。従って、光源点灯装置1には防水構造が不要であり、4側面12〜15同士の合わせ部分に隙間が存在する単純な折り曲げ形状の筐体10を採用することが可能になる。
また、車載ヘッドランプ用の光源(ここでは発光ダイオード30)は単位面積当たりの発光量が多いという特徴があり、小形で明るい反面、光源の発熱量が多い。点灯回路部50も発熱量が多く、温度が上昇するため、放熱を効率良く行う必要がある。本実施の形態1では、図6に示すように伝熱部材40をヒートシンク100に当接させるため、発光ダイオード30の温度を下げることができ、劣化を抑制できる。また、上述のように、筐体10に丸穴73およびスリット74のような穴を設けたり多数のディンプルのような凹凸を設けたりして、筐体10の放熱性を高めることもできる。
以上より、実施の形態1に係る光源点灯装置1は、点灯回路部50を構成する部品を実装する基板60と、基板60が貼付された展開形状の板状部材10aを折り曲げて形成され、点灯回路部50を内部に収容する筐体10と、点灯回路部50を収容した筐体10と一体に設ける発光ダイオード30とを備えるように構成した。これにより、光源点灯装置1を防水性のヘッドランプケース内に設置できるようになり、筐体10を防水構造にする必要がないため、折り曲げ作業によって形成できる簡易な筐体10を採用した、発光ダイオード30を点灯するための光源点灯装置1を安価に実現できる。また、基板60を固定するための空間を排除して、筐体10の内部空間を有効に使用して部品を実装でき、小形の光源点灯装置1を実現できる。さらに、筐体10の内壁面に基板60を貼付することにより、壁面を放熱面として使用して放熱効果を高めることができ、よって、電子部品に加わる熱によるストレスを低減でき、光源点灯装置1の信頼性を向上することができる。
また、実施の形態1によれば、板状部材10aは金属部材であり、光源点灯装置1は、板状部材10aと基板60とを絶縁する絶縁部材61を備えるように構成した。このため、剛性、耐熱性、放熱性、およびノイズの遮蔽性を有する金属製の筐体10を使用しながら、点灯回路部50をショートさせることがない。
また、実施の形態1によれば、板状部材10aの折り曲げ部分に丸穴73およびスリット74のうちの少なくとも一方を設けるように構成したので、板状部材10aを折り曲げやすくなり、簡単な冶具によって容易に折り曲げ加工できる。
また、実施の形態1によれば、光源点灯装置1は、板状部材10aを折り曲げて形成した筐体10を固定する固定部材20を備えるように構成したので、4側面12〜15が外方に開かなくなり、扱いやすく、寸法の安定した筐体10を構成できる。
また、この固定部材20を筐体10の蓋にしたので、固定部材20が筐体10の外壁の一部を構成して、凹凸の少ない筐体10を実現できる。また、筐体10の中に異物が侵入することを防いで、内部の部品を保護できる。
また、実施の形態1によれば、板状部材10aの表面にディンプルのような凹凸を設けるようにしたので、筐体10の放熱効果を高めることができる。
また、実施の形態1によれば、光源点灯装置1は、発光ダイオード30の発する熱を吸収し、外部の放熱部材に伝達する伝熱部材40を備えるように構成したので、発光ダイオード30の発する熱を好適に放熱することができる。
また、実施の形態1に係る光源点灯装置1の製造方法によれば、折り曲げることによって筐体10を形成する展開状態の板状部材10aに基板60を貼付する基板貼付工程と、板状部材10aに貼付された基板60に、点灯回路部50を構成する部品を実装する部品実装工程と、板状部材10aを折り曲げて筐体10を形成する筐体加工工程とを備えるように構成した。上述したように、光源点灯装置1の筐体10として非防水の筐体を使用できるので、この筐体10を折り曲げによって簡単に形成可能な光源点灯装置の製造方法を提供することができる。
なお、上記実施の形態1では、底面11になる領域に基板60を1枚貼付する構成としたが、これに限定されるものではなく、底面11以外の領域に基板60を貼付してもよい。また、基板60として板状基板を用いたが、これに限定されるものではなく、例えばフレキシブル基板を用いてもよい。
実施の形態2.
本実施の形態2では光源に放電灯(例えば、HIDバルブ)を用いる光源点灯装置の構成例を説明する。図7は、本実施の形態2に係る光源点灯装置2の筐体折り曲げ前の展開状態を示す平面図であり、折り曲げ後の状態の外観斜視図を図8に示し、BB線に沿って切断した断面図を図9に示し、CC線に沿って切断した断面図を図10に示す。折り曲げ途中の状態は図11に示す。なお、図9では始動回路部90の内部構造は図示を省略する。また、図7〜図11において図1〜図6と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
図8〜図11に示すように、光源点灯装置2は、点灯回路部50および始動回路部90を収容する筐体10と、蓋になる固定部材20と、光源の放電灯80とを備える。この点灯回路部50は、コネクタ51、スイッチング用FET53、トランス54、Hブリッジ59といった部品からなり、各部品は屈曲性を有するフレキシブル基板62に実装されている。このフレキシブル基板62は、筐体10の複数の内壁面に渡って貼付されている。
図12は、放電灯80を点灯する点灯回路部50および始動回路部90の構成を示すブロック図である。コネクタ51は、バッテリ等の外部の電源から電力を入力する。DC/DCコンバータ部52はスイッチング用FET53およびトランス(またはコイル)54、さらに整流ダイオード(不図示)等によって構成され、電源電圧を放電灯80の点灯電圧に昇圧する。電圧検出部55は、放電灯80に印加される電圧を検出する。電流検出部56は、放電灯80に通電される電流を検出する。インバータ部58はHブリッジ59により構成され、DC/DCコンバータ部52が出力する直流電圧を交流に変換する。制御部57は、マイクロコンピュータ等によって構成され、電流検出部56の検出電流が一定になるようにDC/DCコンバータ部52およびインバータ部58を制御したり、電圧検出部55の検出電圧が異常なときに動作停止制御をしたりする。始動回路部90は、高電圧パルスを発生し、放電灯80に印加して始動させる。
点灯回路部50を構成するコネクタ51、DC/DCコンバータ部52、電圧検出部55、電流検出部56、インバータ部58および制御部57がフレキシブル基板62に実装されるが、図7、図10および図11では代表してコネクタ51、スイッチング用FET53、トランス54およびHブリッジ59のみを図示している。
また、始動回路部90は、直方体状のケースに収容されており、そのケースの一部が筐体10を貫通して外部へ突出した状態であって後述する灯具に着座して光源点灯装置2の位置決めをする座面91と、始動回路部90を筐体10に固定するための固定用凸部92,92と、高電圧パルスを放電灯80に印加する高電圧ターミナル93と、この印加部分を覆う絶縁部材94とを備える。
次に、光源点灯装置2の作成手順を説明する。
図7に示す筐体10は、折り曲げる前の展開状態の板状部材10aであり、本実施の形態2でもアルミニウム板を使用する。この板状部材10aは、折り曲げたときに底面11になる領域と、4側面12〜15になる領域と、天面を部分的に覆う部分天面16になる領域との計6領域からなる。部分天面16になる領域と側面15になる領域には、互いに係合する凹凸形状19a,19bを形成する。図示例では部分天面16になる領域に凸形状19aを、側面15になる領域に凹形状19bを形成しているが、反対に、部分天面16になる領域に凹形状19bを、側面15になる領域に凸形状19aを形成してもよい。
また、板状部材10aを折り曲げたときにコネクタ51に対面する部分にはコネクタ貫通穴71を開設しておく。また、底面11になる領域には始動回路部90の座面91を貫通させ外部へ突出させるための回路貫通穴75を開設しておく。さらに、始動回路部90の固定用凸部92,92と係合するための固定用穴76,76を形成しておく。
この板状部材10aの側面15、底面11、側面13および部分天面16になる領域に渡って、フレキシブル基板62を貼付する。このフレキシブル基板62の貼付面はすでに絶縁コートされているものとする。
そして、フレキシブル基板62の上にスイッチング用FET53、トランス54およびHブリッジ59といった発熱する電子部品を分散させるように実装して、点灯回路部50を構成する。電子部品を実装する位置および配置順序は任意でよいが、本実施の形態2では図12に示す回路構成に従ってフレキシブル基板62の端部から順にコネクタ51、DC/DCコンバータ部52を構成するスイッチング用FET53およびトランス54、ならびにインバータ部58を構成するHブリッジ59を並べて、配線を容易にしている。
電子部品実装後、板状部材10aの底面11になる領域と4側面12〜15になる領域との境界部分それぞれをフレキシブル基板62もろとも折り曲げると共に、側面13になる領域と部分天面16になる領域との境界部分もフレキシブル基板62もろとも折り曲げ、凹凸形状19a,19bを互いに係合して、筐体10を形成する。なお、基板は、少なくとも折り曲げる部分に屈曲性をもたせれば足りるため、図示例のようにひと続きのフレキシブル基板62を貼り付けてもよいし、側面15、底面11、側面13および部分天面16になる領域に板状の基板をそれぞれ貼り付けてその間を屈曲性のある導線等で接続するようにしてもよい。
コネクタ51には、外部電源と接続するための電源コネクタが挿抜されることになるため、挿抜時などに応力が加わることになる。上記実施の形態1では基板60が板部材なので、この基板60を重ねた分、板状部材10aが強固になり、挿抜時のコネクタ51を十分に支えることができるが、一方の本実施の形態2では薄いフレキシブル基板62を用いるため、実質的に板状部材10aだけでコネクタ51を支えることになる。そこで、コネクタ51の支えを強固にするために、筐体10の壁面となる領域(即ち底面11、側面12〜15、固定部材20)の他に、コネクタ51を配設する領域、即ち部分天面16を設ける。また、部分天面16の強度を高めるために、側面15になる領域と凹凸形状19a,19bによって係合する構成にしている。さらに、この部分天面16に貼付するフレキシブル基板62の領域(コネクタ実装領域)64を、コネクタ51の実装に必要な面積より大きくして、コネクタ51の固定を強固にする。
上記実施の形態1でも述べたとおり、光源点灯装置2の防水性が不要な場合には、板状部材10aの折り曲げる部分に丸穴73、スリット74のような穴を開設して、折り曲げやすくし、かつ、放熱性を向上させるようにしてもよい。また、筐体10の放熱性向上のために外壁面に多数のディンプルを形成してもよい。
板状部材10aの折り曲げ部分に開設する穴はどのような形状でもよいが、フレキシブル基板62が横切る折り曲げ部分に、横切る基板の幅より長いスリット74aを開設すれば、板状部材10aとフレキシブル基板62を一緒に折り曲げる際に、スリット74aがフレキシブル基板62のたるみの逃げ代になる。図13は、筐体10とフレキシブル基板62の折り曲げ部分の拡大図である。折り曲げ部分にスリット74aが形成され、このスリット74a内にフレキシブル基板62の折れ曲がり部分のたるみ63が逃げている。これにより、フレキシブル基板62に過度な応力が加わらずに、自然に屈曲させることができる。また、フレキシブル基板62の屈曲を妨げないので、フレキシブル基板62による反力が発生せず、板状部材10aを折り曲げやすくなる。
一方、スリット74aを開設しなくてもよいが、その場合には図10に示すようにフレキシブル基板62の折れ曲がり部分のたるみ63を、筐体10内側へ引き付けながら板状部材10aとフレキシブル基板62とを折り曲げる必要があるので、作業が複雑になる。この点、予めフレキシブル基板62がたるむ空間となるスリット74aを設けておけば、特段配慮することなく、容易に板状部材10aを折り曲げることができる。
板状部材10aとフレキシブル基板62とを折り曲げて筐体10を形成した後、続いて図11に示すように筐体10の天面側から始動回路部90を挿入して、座面91部分を回路貫通穴75に貫通させ、固定用凸部92,92を固定用穴76,76に係合して固定する。また、筐体10の外側に突出した座面91に設けられた挿入穴95(図9に示す)に放電灯80を挿入して、放電灯80のターミナル81を高電圧ターミナル93に接続させると共に、放電灯80本体部分に固定部材82を装着して始動回路部90に固定する。なお、図示例では始動回路部90と筐体10を固定する固定部材として、筐体10に固定用穴76,76を、始動回路部90に固定用凸部92,92を形成したが、反対に、筐体10に固定用凸部92,92を、筐体10に固定用穴76,76を形成してもよい。また、固定部材82は、座面91に放電灯80を固定する形状であればよく、図9に示す形状に限定されるものではない。
続いて、蓋状の固定部材20を、筐体10の部分天面16側に嵌合して固定する。上記実施の形態1と同様に、固定部材20を筐体10に嵌合するだけでもよいし、固定部材20に凹凸形状の一方、筐体10に凹凸形状の他方を設けて互いに係合させるようにしてもよい。
以上の手順により、折り曲げ作業で形成可能な簡易な筐体10を採用した光源点灯装置2を実現できる。この光源点灯装置2は、上記実施の形態1と同様、フレキシブル基板62を固定するための空間(螺子または爪配設用に必要なスペース)を排除して、筐体10の内部空間を有効に使用して電子部品を実装できるので、小形化が可能となる。また、電子部品の発する熱をフレキシブル基板62を介して筐体10に伝えることができるので、放熱効果を高めて電子部品の熱ストレスを低減できるようになり、光源点灯装置としての信頼性を向上することができる。
これに加えてさらに、電子部品を筐体10の各面に分散させて配置するので、発熱が集中することを回避でき、高温部が偏ることなく、良好な放熱性を備えた筐体10を実現できる。また、放電灯80を光源に用いると、筐体10内部には高電圧ターミナル93とターミナル81を接続して高電圧を印加する部位が存在するが、当部を絶縁部材94で絶縁し、当部と筐体10および固定部材20との間でリークする(放電が発生する)ことを防止する。
この光源点灯装置2を車載ヘッドランプ用に利用する場合、図6に示すヒートシンク100の光源設置部102に放電灯80を挿入して座面91を光源設置部102の奥側に当接させれば、放電灯80を反射鏡101などの灯具の規定位置に固定することができる。即ち、座面91を形成する際に、放電灯80の発光部が反射鏡101の焦点の位置になるように位置合わせしておけばよい。これにより、灯具の光学的な性能を確保する光源と光源点灯装置を実現できる。
以上より、実施の形態2に係る光源点灯装置2によれば、基板にフレキシブル基板62を用い、このフレキシブル基板62は、筐体10の複数の内壁面に渡って貼付され、筐体10の折り曲げ部分を横切る部位が屈曲性を有するように構成した。このため、内壁面それぞれに貼付される基板の間を接続するコネクタを使用する必要がなく、また、コネクタを実装するスペースも必要ないので、筐体10の体積を維持しながら、部品実装用の有効な面積を広くすることができ、よって、小形の光源点灯装置2を実現することができる。
また、上記実施の形態1と同様、放電灯80と、点灯回路部50および始動回路部90を収容した筐体10とを一体に構成することで、筐体10を防水構造にする必要がないため、折り曲げ作業によって形成できる簡易な筐体10を採用した、放電灯80を点灯するための光源点灯装置2を安価に実現できる。また、フレキシブル基板62を固定するための空間を排除して、筐体10の内部空間を有効に使用して部品を実装でき、小形の光源点灯装置2を実現できる。さらに、筐体10の内壁面にフレキシブル基板62を貼付することにより、壁面を放熱面として使用して放熱効果を高めることができ、よって、電子部品に加わる熱によるストレスを低減でき、光源点灯装置2の信頼性を向上することができる。さらに、光源点灯装置2の筐体10として非防水の筐体を使用できるので、この筐体10を折り曲げによって簡単に形成可能な光源点灯装置の製造方法を提供することができる。
また、実施の形態2によれば、点灯回路部50を構成するスイッチング用FET53、トランス54、Hブリッジ59といった発熱部品を、筐体10の複数の内壁面に位置するフレキシブル基板62それぞれの部位に分散させる構成にした。このため、発熱が集中することを回避でき、高温部が偏ることなく、良好な放熱性を備えた筐体10を実現することができる。
また、実施の形態2によれば、板状部材10aの折り曲げ部分に、当該折り曲げ部分を横切るフレキシブル基板62の幅より長いスリット74aを設けるように構成したので、フレキシブル基板62を折り曲げてできるたるみ63をスリット74aに逃がすようにしてフレキシブル基板62にストレスを加えないので、基板の信頼性を損なうことがない。
また、スリット74a以外にも、折り曲げ部分に丸穴73、スリット74を設けることにより、上記実施の形態1と同様に板状部材10aを折り曲げやすくできる。
また、実施の形態2によれば、板状部材10aは、電源から電力の供給を受けるコネクタ51を実装するコネクタ実装領域64を貼付する部分天面16を設けるように構成したので、挿抜時に力の加わるコネクタ51を支えることができ、コネクタ51を強固に固定することができる。
また、実施の形態2によれば、光源点灯装置2は、始動回路部90の発生する高電圧を放電灯80に印加する高電圧ターミナル93とターミナル81を覆う絶縁部材94を備えるように構成したので、高電圧によるリークを抑制できる。よって、故障することなく、安定した特性の光源点灯装置2が実現できる。
また、実施の形態2によれば、光源点灯装置2は始動回路部90と筐体10を固定する固定用穴76,76および固定用凸部92,92を備え、始動回路部90は、筐体10を貫通して外部へ突出した形状であって、放電灯80が固定されると共に灯具の所定位置に着座して光源点灯装置2を位置決めする座面91を有するように構成した。このため、放電灯80の発光部を灯具に対して規定の位置に固定することができ、よって、灯具の光学的な性能を確保する光源を実現できる。
この他、実施の形態2でも上記実施の形態1と同様に、固定部材20を用いて扱いやすく、寸法の安定した筐体10を構成したり、板状部材10aの表面にディンプルを設けて筐体10の放熱効果を高めたりすることもできる。
また、本実施の形態2で説明した放電灯80の点灯回路部50を、フレキシブル基板62に代えて上記実施の形態1に示したような板状の基板を用いて、筐体10の底面11に貼付することも可能である。
反対に、上記実施の形態1で説明した発光ダイオード30の点灯回路部50を、板状の基板60に代えて本実施の形態2に示すような屈曲性のあるフレキシブル基板を用いて構成し、スイッチング用FET53、トランス54といった発熱部品を筐体10の複数の内壁面に位置するフレキシブル基板それぞれの部位に分散させて実装することも可能である。
これらの構成以外にも、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係る光源点灯装置およびその製造方法は、展開形状の板状部材を折り曲げて点灯回路用の筐体を形成し、その筐体に光源を一体化するようにしたので、防水性の車載ヘッドランプケース内の灯具に取り付ける光源とその光源点灯装置などに用いるのに適している。
この発明は、発光ダイオードまたは放電灯と、点灯回路を収容した筐体とを一体化した光源点灯装置、およびこの光源点灯装置の製造方法に関する。
一般照明用および車載用の光源には、従来のタングステン電球に代替して、少ない電力で明るく点灯する蛍光灯およびHID(High Intensity Discharge)バルブ等の放電灯、ならびに長寿命でメンテナンスの不要なLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)が普及してきた。放電灯およびLEDを点灯するためには、入力される電源電圧を適当な電圧に変換して、それぞれの光源に適した電圧を印加する必要があり、それぞれに適応する点灯装置が必要である。
この点灯装置および光源を扱いやすくし、また、小形にするために、例えば特許文献1では光源と点灯装置を一体に構成して、従来の電球(タングステン電球)のように灯具に対して着脱でき、小形で扱いやすい点灯装置付光源が提案されている。また、特許文献2では点灯装置を小形にするアイデアが、特許文献3では光源に関係する記載はないがフレキシブル基板を使用して電子機器を小形にするアイデアが提案されている。なお、車載ヘッドランプ用の点灯装置としては特許文献4の例がある。
特許文献1に係る電球形蛍光ランプ装置は、主光源の蛍光灯と、補助光源のLEDと、両光源を点灯する点灯回路とを備え、入力される電源の状態を監視して、通電または通電停止のタイミングに応じて蛍光灯およびLEDのうちのいずれか一方を点灯するものである。蛍光灯用の点灯回路基板にLED用の点灯回路基板を立設して、2つの点灯回路を一体化し、さらにその点灯回路に両光源を一体化する構成である。
特許文献2に係る放電灯用電子安定器は、蛍光灯用の点灯回路を金属ケースの内側に接着固定するものである。スペーサ等を用いて点灯回路基板を金属ケースから浮かした状態で固定しなくてよいため、固定用の空間を排除して金属ケースを小形化できる。この金属ケースの製造方法については記載が無いが、すでに箱状に形成された金属ケースに対して点灯回路を挿入して固定している。
特許文献3に係る電子回路装置は、フレキシブル基板の片面にアルミニウム板を貼付し、もう片面に発熱を伴う電子部品を実装して放熱性向上を図るものである。このフレキシブル基板のアルミニウム板の無い部分を折り曲げて電子回路を形成し、筐体に収容する構成である。
特許文献4に係る放電灯点灯装置は、車載ヘッドランプ用放電灯を点灯するための点灯装置であり、放電灯を点灯回路と分離して、それぞれに防水構造の筐体を用いるものである。放電灯を収容するヘッドランプケースに、点灯回路を収容する筐体を装着し、ヘッドランプケース内の結露または水蒸気が点灯回路の筐体内部に浸入しても、筐体天井側に設置した点灯回路を腐食させない構成である。
特開2007−311317号公報 特開平3−55608号公報(図4) 特開昭64−787号公報 特開2006−164951号公報(図1)
特許文献4のように、従来の車載ヘッドランプでは光源と点灯回路とを分離して構成して、光源を防水性のヘッドランプケース内に設置し、点灯回路はヘッドランプケース底面に装着していた。このため、点灯回路用の筐体にも防水構造が必要であり、小形化の妨げになったり構造が複雑になったりしていた。
また、特許文献1のように一般照明用光源と点灯回路を一体に構成して小形化したり、また、特許文献2のように小形化と放熱性向上の方策として点灯回路基板を筐体内に貼付したり、あるいは特許文献3のように点灯回路基板としてフレキシブル基板を使用することは従来から行われていた。しかしながら、点灯回路を収容した筐体と光源とを一体に備え、灯具に対して着脱が可能な光源点灯装置を製造するに際して、展開状態の板状部材に点灯回路基板を貼付し、電子部品を実装して折り曲げて筐体を形成する構成の記載はない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、点灯回路部を収容する筐体と光源とを一体に構成して、この光源点灯装置を被水しない光源位置に配置することにより、従来のように光源と分離してヘッドランプケースに装着するために必要であった筐体の防水性を不要とし、簡単な折り曲げによって形成される非防水の筐体を使用した光源点灯装置、および光源点灯装置の製造方法を提供することを目的とする。
この発明の光源点灯装置は、点灯回路部を内部に収容する金属製の板状部材を折り曲げて形成される筐体と、点灯回路部を構成する部品を実装する基板とを備え基板は少なくとも筐体の折り曲げ部を横切る部位には屈曲性を有し、屈曲部にはたるみ部を有し、筐体の複数の内壁面に渡って絶縁部材を介して貼付されるものである。
また、この発明の光源点灯装置の製造方法は、折り曲げることによって筐体または筐体の一部を形成する展開状態の板状部材に基板を貼付する基板貼付工程と、板状部材に貼付された基板に、点灯回路部を構成する部品を実装する部品実装工程と、板状部材を折り曲げて筐体または筐体の一部を形成する筐体加工工程とを備えるものである。
この発明によれば、光源と点灯回路部とを一体に構成することで、被水しない光源位置に光源点灯装置を配置できるために、点灯回路部を収容する筐体の防水性を不要にできる。そのため、簡単な折り曲げによって形成される非防水の筐体を使用した光源点灯装置を提供することができる。また、折り曲げによって形成される非防水の筐体を使用することで光源点灯装置を安価に構成できる。また、筐体の内壁面側に部品を容易に配置することができるので、筐体内の空間を有効に使用して光源点灯装置を小形化できる。さらに、筐体の壁面に基板を貼付するので、壁面を放熱面として使用して電子部品が発する熱を効果的に放熱することができ、電子部品の熱ストレスを低減して光源点灯装置の信頼性を向上することができる。
また、この発明によれば、非防水の筐体を折り曲げによって簡単に形成可能な光源点灯装置の製造方法を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係る光源点灯装置の、筐体折り曲げ前の展開状態を示す平面図である。 実施の形態1に係る光源点灯装置の構成を示す外観斜視図であり、筐体折り曲げ後の状態である。 実施の形態1に係る光源点灯装置を図2に示すAA線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係る光源としての発光ダイオードを点灯する点灯回路部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る光源点灯装置の変形例を示し、図5(a)は筐体折り曲げ前の展開状態、図5(b)は筐体折り曲げ後の状態である。 実施の形態1に係る光源点灯装置を適用した、車載用ヘッドランプケース内部の構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態2に係る光源点灯装置の、筐体折り曲げ前の展開状態を示す平面図である。 実施の形態2に係る光源点灯装置の構成を示す外観斜視図であり、筐体折り曲げ後の状態である。 実施の形態2に係る光源点灯装置を図8に示すBB線に沿って切断した断面図である。 実施の形態2に係る光源点灯装置を図8に示すCC線に沿って切断した断面図である。 実施の形態2に係る光源点灯装置の構成を示す分解斜視図であり、筐体折り曲げ途中の状態である。 実施の形態2に係る光源としての放電灯を点灯する点灯回路部および始動回路部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る光源点灯装置の折り曲げ部分の拡大図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
本実施の形態1では光源に発光ダイオードを用いる光源点灯装置の構成例を説明する。図1は光源点灯装置1の筐体折り曲げ前の展開状態を示す平面図であり、折り曲げ後の状態の外観斜視図を図2に示し、AA線に沿って切断した断面図を図3に示す。図2および図3に示すように、光源点灯装置1は、点灯回路部50を収容する筐体10と、蓋になる固定部材20と、光源の発光ダイオード30と、発光ダイオード30が発する熱を外部へ伝える伝熱部材40とを備える。この点灯回路部50は、コネクタ51、スイッチング用FET(Field Effect Transistor)53、トランス54といった部品からなり、各部品は基板60に実装されている。基板60は、筐体10の底面11に絶縁部材61を挟んで固定されている。なお、図示例では発光ダイオード30を4個配置しているが、数は任意でよい。
図4は、発光ダイオード30を点灯する点灯回路部50の構成を示すブロック図である。コネクタ51は、図1および図3に示すコネクタ51に相当し、バッテリ等の外部の電源から電力を入力する。DC/DCコンバータ部52はスイッチング用FET53およびトランス(またはコイル)54、さらに整流ダイオード(不図示)等によって構成され、電源電圧を発光ダイオード30の点灯電圧に昇圧もしくは降圧、または通電する電流を抑制する。電圧検出部55は、発光ダイオード30に印加される電圧を検出する。電流検出部56は、発光ダイオード30に通電される電流を検出する。制御部57は、マイクロコンピュータ等によって構成され、電流検出部56の検出電流が一定になるようにDC/DCコンバータ部52を制御したり、電圧検出部55の検出電圧が異常なときに動作停止制御をしたりする。
点灯回路部50を構成するコネクタ51、DC/DCコンバータ部52、電圧検出部55、電流検出部56および制御部57が基板60に実装されるが、図1および図3では代表してコネクタ51、スイッチング用FET53およびトランス54のみを図示している。
次に、光源点灯装置1の作成手順を説明する。
図1に示す筐体10は、折り曲げる前の展開状態の金属の板状部材10aである。板状部材10aの材質および厚さ等は、筐体10として要求される剛性、耐熱性、放熱性およびノイズ遮蔽性を考慮して決定すればよい。本実施の形態1ではアルミニウム板を使用する。
この板状部材10aは、折り曲げたときに底面11となる領域と4側面12〜15になる領域の計5領域からなり、天面になる領域は設けない。板状部材10aを折り曲げたときにコネクタ51に対面する部分にはコネクタ貫通穴71を開設しておく。また、底面11になる領域には発光ダイオード30と点灯回路部50とを電気的に接続する導線を通す配線貫通穴72を開設しておく。
底面11は四方に4側面12〜15が延在しているため剛性が高い。そこで、本実施の形態1では底面11に点灯回路部50(特にコネクタ51)を固定する。この板状部材10aに金属板を使用しているため、基板60の回路パターンがショートしないように底面11になる領域に絶縁部材61を設け、その絶縁部材61の上に板状の基板60を貼り付ける。絶縁部材61としては、絶縁性の接着剤または絶縁用のシートを用いる。そして、基板60の上にコネクタ51、スイッチング用FET53およびトランス54といった電子部品を実装して、点灯回路部50を構成する。
続いて、底面11になる領域の裏面に、アルミニウム、銅等で構成した伝熱部材40を設置して、その上に発光ダイオード30を固定する。発光ダイオード30と点灯回路部50を接続する導線は配線貫通穴72を通す。板状部材10aが金属板なので、底面11に発光ダイオード30を直接設置して板状部材10aをヒートシンクとして利用することも可能であるが、外部に別体のヒートシンク(放熱部材)を用意して伝熱部材40を当接させるようにすれば、発光ダイオード30の発する熱を伝熱部材40を経由して外部ヒートシンクに伝熱して好適に放熱することができる。
さらに筐体10の放熱性を高めるために、筐体10の外壁面を窪ませて多数のディンプルのような凹凸を形成してもよい。凹凸が筐体10の周囲に乱流を発生させ、筐体10から外気への放熱が促進される。
電子部品実装後、板状部材10aの底面11になる領域と4側面12〜15になる領域との境界部分それぞれを折り曲げて筐体10を形成する。折り曲げ加工は、棒状の冶具で板状部材10aの折り曲げ部分を、基板60の貼付された表面から押さえて、裏面側から側面12〜15を起こすように折り曲げる等すればよい。
光源点灯装置1の設置場所によっては防水性が不要な場合があり、その場合には、板状部材10aの折り曲げる部分に丸穴73、スリット74のような穴を開設して、折り曲げやすくしてもよい。丸穴73、スリット74を設けることにより筐体10の放熱性が向上する。この穴はどのような形状でもよく、また、穴の数および位置も任意でよい。ただし、大きさは筐体10内部に異物が入らない程度とする。また、図1では丸穴73とスリット74を両方設けた構成を例示するが、全て丸穴73にしても、反対に全てスリット74にしてもよい。なお、図2および図3では丸穴73とスリット74の図示を省略している。
板状部材10aの4側面12〜15になる領域を折り曲げた状態の筐体10を完成としてもよいが、折り曲げただけではスプリングバックによって4側面12〜15が外方へ開く恐れがあるため、ここでは筐体10の開放側先端に蓋状の固定部材20を嵌合して固定する。この固定部材20も筐体10と同じアルミニウムで構成する。また、固定部材20を筐体10に嵌合するだけでもよいし、固定部材20に凹凸形状の一方、筐体10に凹凸形状の他方を設けて互いに係合させるようにしてもよい。この固定部材20で筐体10の開放側を閉塞すれば、筐体10内部に異物が侵入せず、内部部品を保護できる。
この固定部材20は蓋以外の形状であってもよい。図5は固定部材の他の構成例を説明する図であり、図5(a)は折り曲げる前の展開状態の板状部材10a、図5(b)は折り曲げた後の筐体10を示す。この例では、筐体10の天面16a,16bに相当する領域を板状部材10aに設けて、互いに係合する凹凸形状17,18を形成する。天面16a,16bおよび凹凸形状17,18が固定部材に相当し、板状部材10aを折り曲げたときに凹凸形状17,18を互いに係合して、筐体10の開放側先端を開きにくくする。なお、図5では凹凸形状17,18を4組設けたが、組数は任意でよい。
以上の手順により、折り曲げ作業で形成可能な簡易な筐体10を採用した光源点灯装置1を実現できる。この光源点灯装置1は、基板60を固定するための空間(螺子または爪配設用に必要なスペース)を排除して、筐体10の内部空間を有効に使用して電子部品を実装できるので、小形化が可能となる。また、電子部品の発する熱を基板60を介して筐体10に伝えることができるので、放熱効果を高めて電子部品の熱ストレスを低減できるようになり、光源点灯装置としての信頼性を向上することができる。
この光源点灯装置1は、一般照明用に利用してもよいし、車載ヘッドランプ用に利用してもよい。以下、光源点灯装置1を車載ヘッドランプ用に利用する場合の一例を説明する。
図6は、車載用のヘッドランプケース内部の構成を示す側面図であり、ヒートシンク100は断面構造を表す。ヘッドランプケース(不図示)の内部には、灯具と兼用のヒートシンク100が配置されている。このヒートシンク100の内部には、略円錐状の空間が設けられ反射鏡101が形成されている。その円錐底面側には投影用凸レンズ103が固定され、円錐頂点側には光源となる発光ダイオード30を設置するための光源設置部102が形成されている。なお、灯具の構成は図示例に限定されるものではなく、例えば略円錐状の空間を半球状にして、反射鏡101の鏡面を湾曲させてもよい。
灯具を兼ねたヒートシンク100に光源点灯装置1を取り付ける際には、発光ダイオード30と伝熱部材40を光源設置部102に挿入して、座面41を光源設置部102の奥側へ当接させれば、発光ダイオード30を反射鏡101の所定の位置に固定することができる。点灯回路部50のコネクタ51には、外部電源と接続するための電源コネクタ104を嵌挿する。このように、光源点灯装置1は灯具に対して着脱が容易である。
通常のヘッドランプケースは、光源への被水を防止するために防水構造となっている。そのため、光源である発光ダイオード30と一体に構成する光源点灯装置1もヘッドランプケース内部に設置され、被水する恐れがない。従って、光源点灯装置1には防水構造が不要であり、4側面12〜15同士の合わせ部分に隙間が存在する単純な折り曲げ形状の筐体10を採用することが可能になる。
また、車載ヘッドランプ用の光源(ここでは発光ダイオード30)は単位面積当たりの発光量が多いという特徴があり、小形で明るい反面、光源の発熱量が多い。点灯回路部50も発熱量が多く、温度が上昇するため、放熱を効率良く行う必要がある。本実施の形態1では、図6に示すように伝熱部材40をヒートシンク100に当接させるため、発光ダイオード30の温度を下げることができ、劣化を抑制できる。また、上述のように、筐体10に丸穴73およびスリット74のような穴を設けたり多数のディンプルのような凹凸を設けたりして、筐体10の放熱性を高めることもできる。
以上より、実施の形態1に係る光源点灯装置1は、点灯回路部50を構成する部品を実装する基板60と、基板60が貼付された展開形状の板状部材10aを折り曲げて形成され、点灯回路部50を内部に収容する筐体10と、点灯回路部50を収容した筐体10と一体に設ける発光ダイオード30とを備えるように構成した。これにより、光源点灯装置1を防水性のヘッドランプケース内に設置できるようになり、筐体10を防水構造にする必要がないため、折り曲げ作業によって形成できる簡易な筐体10を採用した、発光ダイオード30を点灯するための光源点灯装置1を安価に実現できる。また、基板60を固定するための空間を排除して、筐体10の内部空間を有効に使用して部品を実装でき、小形の光源点灯装置1を実現できる。さらに、筐体10の内壁面に基板60を貼付することにより、壁面を放熱面として使用して放熱効果を高めることができ、よって、電子部品に加わる熱によるストレスを低減でき、光源点灯装置1の信頼性を向上することができる。
また、実施の形態1によれば、板状部材10aは金属部材であり、光源点灯装置1は、板状部材10aと基板60とを絶縁する絶縁部材61を備えるように構成した。このため、剛性、耐熱性、放熱性、およびノイズの遮蔽性を有する金属製の筐体10を使用しながら、点灯回路部50をショートさせることがない。
また、実施の形態1によれば、板状部材10aの折り曲げ部分に丸穴73およびスリット74のうちの少なくとも一方を設けるように構成したので、板状部材10aを折り曲げやすくなり、簡単な冶具によって容易に折り曲げ加工できる。
また、実施の形態1によれば、光源点灯装置1は、板状部材10aを折り曲げて形成した筐体10を固定する固定部材20を備えるように構成したので、4側面12〜15が外方に開かなくなり、扱いやすく、寸法の安定した筐体10を構成できる。
また、この固定部材20を筐体10の蓋にしたので、固定部材20が筐体10の外壁の一部を構成して、凹凸の少ない筐体10を実現できる。また、筐体10の中に異物が侵入することを防いで、内部の部品を保護できる。
また、実施の形態1によれば、板状部材10aの表面にディンプルのような凹凸を設けるようにしたので、筐体10の放熱効果を高めることができる。
また、実施の形態1によれば、光源点灯装置1は、発光ダイオード30の発する熱を吸収し、外部の放熱部材に伝達する伝熱部材40を備えるように構成したので、発光ダイオード30の発する熱を好適に放熱することができる。
また、実施の形態1に係る光源点灯装置1の製造方法によれば、折り曲げることによって筐体10を形成する展開状態の板状部材10aに基板60を貼付する基板貼付工程と、板状部材10aに貼付された基板60に、点灯回路部50を構成する部品を実装する部品実装工程と、板状部材10aを折り曲げて筐体10を形成する筐体加工工程とを備えるように構成した。上述したように、光源点灯装置1の筐体10として非防水の筐体を使用できるので、この筐体10を折り曲げによって簡単に形成可能な光源点灯装置の製造方法を提供することができる。
なお、上記実施の形態1では、底面11になる領域に基板60を1枚貼付する構成としたが、これに限定されるものではなく、底面11以外の領域に基板60を貼付してもよい。また、基板60として板状基板を用いたが、これに限定されるものではなく、例えばフレキシブル基板を用いてもよい。
実施の形態2.
本実施の形態2では光源に放電灯(例えば、HIDバルブ)を用いる光源点灯装置の構成例を説明する。図7は、本実施の形態2に係る光源点灯装置2の筐体折り曲げ前の展開状態を示す平面図であり、折り曲げ後の状態の外観斜視図を図8に示し、BB線に沿って切断した断面図を図9に示し、CC線に沿って切断した断面図を図10に示す。折り曲げ途中の状態は図11に示す。なお、図9では始動回路部90の内部構造は図示を省略する。また、図7〜図11において図1〜図6と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
図8〜図11に示すように、光源点灯装置2は、点灯回路部50および始動回路部90を収容する筐体10と、蓋になる固定部材20と、光源の放電灯80とを備える。この点灯回路部50は、コネクタ51、スイッチング用FET53、トランス54、Hブリッジ59といった部品からなり、各部品は屈曲性を有するフレキシブル基板62に実装されている。このフレキシブル基板62は、筐体10の複数の内壁面に渡って貼付されている。
図12は、放電灯80を点灯する点灯回路部50および始動回路部90の構成を示すブロック図である。コネクタ51は、バッテリ等の外部の電源から電力を入力する。DC/DCコンバータ部52はスイッチング用FET53およびトランス(またはコイル)54、さらに整流ダイオード(不図示)等によって構成され、電源電圧を放電灯80の点灯電圧に昇圧する。電圧検出部55は、放電灯80に印加される電圧を検出する。電流検出部56は、放電灯80に通電される電流を検出する。インバータ部58はHブリッジ59により構成され、DC/DCコンバータ部52が出力する直流電圧を交流に変換する。制御部57は、マイクロコンピュータ等によって構成され、電流検出部56の検出電流が一定になるようにDC/DCコンバータ部52およびインバータ部58を制御したり、電圧検出部55の検出電圧が異常なときに動作停止制御をしたりする。始動回路部90は、高電圧パルスを発生し、放電灯80に印加して始動させる。
点灯回路部50を構成するコネクタ51、DC/DCコンバータ部52、電圧検出部55、電流検出部56、インバータ部58および制御部57がフレキシブル基板62に実装されるが、図7、図10および図11では代表してコネクタ51、スイッチング用FET53、トランス54およびHブリッジ59のみを図示している。
また、始動回路部90は、直方体状のケースに収容されており、そのケースの一部が筐体10を貫通して外部へ突出した状態であって後述する灯具に着座して光源点灯装置2の位置決めをする座面91と、始動回路部90を筐体10に固定するための固定用凸部92,92と、高電圧パルスを放電灯80に印加する高電圧ターミナル93と、この印加部分を覆う絶縁部材94とを備える。
次に、光源点灯装置2の作成手順を説明する。
図7に示す筐体10は、折り曲げる前の展開状態の板状部材10aであり、本実施の形態2でもアルミニウム板を使用する。この板状部材10aは、折り曲げたときに底面11になる領域と、4側面12〜15になる領域と、天面を部分的に覆う部分天面16になる領域との計6領域からなる。部分天面16になる領域と側面15になる領域には、互いに係合する凹凸形状19a,19bを形成する。図示例では部分天面16になる領域に凸形状19aを、側面15になる領域に凹形状19bを形成しているが、反対に、部分天面16になる領域に凹形状19bを、側面15になる領域に凸形状19aを形成してもよい。
また、板状部材10aを折り曲げたときにコネクタ51に対面する部分にはコネクタ貫通穴71を開設しておく。また、底面11になる領域には始動回路部90の座面91を貫通させ外部へ突出させるための回路貫通穴75を開設しておく。さらに、始動回路部90の固定用凸部92,92と係合するための固定用穴76,76を形成しておく。
この板状部材10aの側面15、底面11、側面13および部分天面16になる領域に渡って、フレキシブル基板62を貼付する。このフレキシブル基板62の貼付面はすでに絶縁コートされているものとする。
そして、フレキシブル基板62の上にスイッチング用FET53、トランス54およびHブリッジ59といった発熱する電子部品を分散させるように実装して、点灯回路部50を構成する。電子部品を実装する位置および配置順序は任意でよいが、本実施の形態2では図12に示す回路構成に従ってフレキシブル基板62の端部から順にコネクタ51、DC/DCコンバータ部52を構成するスイッチング用FET53およびトランス54、ならびにインバータ部58を構成するHブリッジ59を並べて、配線を容易にしている。
電子部品実装後、板状部材10aの底面11になる領域と4側面12〜15になる領域との境界部分それぞれをフレキシブル基板62もろとも折り曲げると共に、側面13になる領域と部分天面16になる領域との境界部分もフレキシブル基板62もろとも折り曲げ、凹凸形状19a,19bを互いに係合して、筐体10を形成する。なお、基板は、少なくとも折り曲げる部分に屈曲性をもたせれば足りるため、図示例のようにひと続きのフレキシブル基板62を貼り付けてもよいし、側面15、底面11、側面13および部分天面16になる領域に板状の基板をそれぞれ貼り付けてその間を屈曲性のある導線等で接続するようにしてもよい。
コネクタ51には、外部電源と接続するための電源コネクタが挿抜されることになるため、挿抜時などに応力が加わることになる。上記実施の形態1では基板60が板部材なので、この基板60を重ねた分、板状部材10aが強固になり、挿抜時のコネクタ51を十分に支えることができるが、一方の本実施の形態2では薄いフレキシブル基板62を用いるため、実質的に板状部材10aだけでコネクタ51を支えることになる。そこで、コネクタ51の支えを強固にするために、筐体10の壁面となる領域(即ち底面11、側面12〜15、固定部材20)の他に、コネクタ51を配設する領域、即ち部分天面16を設ける。また、部分天面16の強度を高めるために、側面15になる領域と凹凸形状19a,19bによって係合する構成にしている。さらに、この部分天面16に貼付するフレキシブル基板62の領域(コネクタ実装領域)64を、コネクタ51の実装に必要な面積より大きくして、コネクタ51の固定を強固にする。
上記実施の形態1でも述べたとおり、光源点灯装置2の防水性が不要な場合には、板状部材10aの折り曲げる部分に丸穴73、スリット74のような穴を開設して、折り曲げやすくし、かつ、放熱性を向上させるようにしてもよい。また、筐体10の放熱性向上のために外壁面に多数のディンプルを形成してもよい。
板状部材10aの折り曲げ部分に開設する穴はどのような形状でもよいが、フレキシブル基板62が横切る折り曲げ部分に、横切る基板の幅より長いスリット74aを開設すれば、板状部材10aとフレキシブル基板62を一緒に折り曲げる際に、スリット74aがフレキシブル基板62のたるみの逃げ代になる。図13は、筐体10とフレキシブル基板62の折り曲げ部分の拡大図である。折り曲げ部分にスリット74aが形成され、このスリット74a内にフレキシブル基板62の折れ曲がり部分のたるみ63が逃げている。これにより、フレキシブル基板62に過度な応力が加わらずに、自然に屈曲させることができる。また、フレキシブル基板62の屈曲を妨げないので、フレキシブル基板62による反力が発生せず、板状部材10aを折り曲げやすくなる。
一方、スリット74aを開設しなくてもよいが、その場合には図10に示すようにフレキシブル基板62の折れ曲がり部分のたるみ63を、筐体10内側へ引き付けながら板状部材10aとフレキシブル基板62とを折り曲げる必要があるので、作業が複雑になる。この点、予めフレキシブル基板62がたるむ空間となるスリット74aを設けておけば、特段配慮することなく、容易に板状部材10aを折り曲げることができる。
板状部材10aとフレキシブル基板62とを折り曲げて筐体10を形成した後、続いて図11に示すように筐体10の天面側から始動回路部90を挿入して、座面91部分を回路貫通穴75に貫通させ、固定用凸部92,92を固定用穴76,76に係合して固定する。また、筐体10の外側に突出した座面91に設けられた挿入穴95(図9に示す)に放電灯80を挿入して、放電灯80のターミナル81を高電圧ターミナル93に接続させると共に、放電灯80本体部分に固定部材82を装着して始動回路部90に固定する。なお、図示例では始動回路部90と筐体10を固定する固定部材として、筐体10に固定用穴76,76を、始動回路部90に固定用凸部92,92を形成したが、反対に、筐体10に固定用凸部92,92を、筐体10に固定用穴76,76を形成してもよい。また、固定部材82は、座面91に放電灯80を固定する形状であればよく、図9に示す形状に限定されるものではない。
続いて、蓋状の固定部材20を、筐体10の部分天面16側に嵌合して固定する。上記実施の形態1と同様に、固定部材20を筐体10に嵌合するだけでもよいし、固定部材20に凹凸形状の一方、筐体10に凹凸形状の他方を設けて互いに係合させるようにしてもよい。
以上の手順により、折り曲げ作業で形成可能な簡易な筐体10を採用した光源点灯装置2を実現できる。この光源点灯装置2は、上記実施の形態1と同様、フレキシブル基板62を固定するための空間(螺子または爪配設用に必要なスペース)を排除して、筐体10の内部空間を有効に使用して電子部品を実装できるので、小形化が可能となる。また、電子部品の発する熱をフレキシブル基板62を介して筐体10に伝えることができるので、放熱効果を高めて電子部品の熱ストレスを低減できるようになり、光源点灯装置としての信頼性を向上することができる。
これに加えてさらに、電子部品を筐体10の各面に分散させて配置するので、発熱が集中することを回避でき、高温部が偏ることなく、良好な放熱性を備えた筐体10を実現できる。また、放電灯80を光源に用いると、筐体10内部には高電圧ターミナル93とターミナル81を接続して高電圧を印加する部位が存在するが、当部を絶縁部材94で絶縁し、当部と筐体10および固定部材20との間でリークする(放電が発生する)ことを防止する。
この光源点灯装置2を車載ヘッドランプ用に利用する場合、図6に示すヒートシンク100の光源設置部102に放電灯80を挿入して座面91を光源設置部102の奥側に当接させれば、放電灯80を反射鏡101などの灯具の規定位置に固定することができる。即ち、座面91を形成する際に、放電灯80の発光部が反射鏡101の焦点の位置になるように位置合わせしておけばよい。これにより、灯具の光学的な性能を確保する光源と光源点灯装置を実現できる。
以上より、実施の形態2に係る光源点灯装置2によれば、基板にフレキシブル基板62を用い、このフレキシブル基板62は、筐体10の複数の内壁面に渡って貼付され、筐体10の折り曲げ部分を横切る部位が屈曲性を有するように構成した。このため、内壁面それぞれに貼付される基板の間を接続するコネクタを使用する必要がなく、また、コネクタを実装するスペースも必要ないので、筐体10の体積を維持しながら、部品実装用の有効な面積を広くすることができ、よって、小形の光源点灯装置2を実現することができる。
また、上記実施の形態1と同様、放電灯80と、点灯回路部50および始動回路部90を収容した筐体10とを一体に構成することで、筐体10を防水構造にする必要がないため、折り曲げ作業によって形成できる簡易な筐体10を採用した、放電灯80を点灯するための光源点灯装置2を安価に実現できる。また、フレキシブル基板62を固定するための空間を排除して、筐体10の内部空間を有効に使用して部品を実装でき、小形の光源点灯装置2を実現できる。さらに、筐体10の内壁面にフレキシブル基板62を貼付することにより、壁面を放熱面として使用して放熱効果を高めることができ、よって、電子部品に加わる熱によるストレスを低減でき、光源点灯装置2の信頼性を向上することができる。さらに、光源点灯装置2の筐体10として非防水の筐体を使用できるので、この筐体10を折り曲げによって簡単に形成可能な光源点灯装置の製造方法を提供することができる。
また、実施の形態2によれば、点灯回路部50を構成するスイッチング用FET53、トランス54、Hブリッジ59といった発熱部品を、筐体10の複数の内壁面に位置するフレキシブル基板62それぞれの部位に分散させる構成にした。このため、発熱が集中することを回避でき、高温部が偏ることなく、良好な放熱性を備えた筐体10を実現することができる。
また、実施の形態2によれば、板状部材10aの折り曲げ部分に、当該折り曲げ部分を横切るフレキシブル基板62の幅より長いスリット74aを設けるように構成したので、フレキシブル基板62を折り曲げてできるたるみ63をスリット74aに逃がすようにしてフレキシブル基板62にストレスを加えないので、基板の信頼性を損なうことがない。
また、スリット74a以外にも、折り曲げ部分に丸穴73、スリット74を設けることにより、上記実施の形態1と同様に板状部材10aを折り曲げやすくできる。
また、実施の形態2によれば、板状部材10aは、電源から電力の供給を受けるコネクタ51を実装するコネクタ実装領域64を貼付する部分天面16を設けるように構成したので、挿抜時に力の加わるコネクタ51を支えることができ、コネクタ51を強固に固定することができる。
また、実施の形態2によれば、光源点灯装置2は、始動回路部90の発生する高電圧を放電灯80に印加する高電圧ターミナル93とターミナル81を覆う絶縁部材94を備えるように構成したので、高電圧によるリークを抑制できる。よって、故障することなく、安定した特性の光源点灯装置2が実現できる。
また、実施の形態2によれば、光源点灯装置2は始動回路部90と筐体10を固定する固定用穴76,76および固定用凸部92,92を備え、始動回路部90は、筐体10を貫通して外部へ突出した形状であって、放電灯80が固定されると共に灯具の所定位置に着座して光源点灯装置2を位置決めする座面91を有するように構成した。このため、放電灯80の発光部を灯具に対して規定の位置に固定することができ、よって、灯具の光学的な性能を確保する光源を実現できる。
この他、実施の形態2でも上記実施の形態1と同様に、固定部材20を用いて扱いやすく、寸法の安定した筐体10を構成したり、板状部材10aの表面にディンプルを設けて筐体10の放熱効果を高めたりすることもできる。
また、本実施の形態2で説明した放電灯80の点灯回路部50を、フレキシブル基板62に代えて上記実施の形態1に示したような板状の基板を用いて、筐体10の底面11に貼付することも可能である。
反対に、上記実施の形態1で説明した発光ダイオード30の点灯回路部50を、板状の基板60に代えて本実施の形態2に示すような屈曲性のあるフレキシブル基板を用いて構成し、スイッチング用FET53、トランス54といった発熱部品を筐体10の複数の内壁面に位置するフレキシブル基板それぞれの部位に分散させて実装することも可能である。
これらの構成以外にも、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係る光源点灯装置およびその製造方法は、展開形状の板状部材を折り曲げて点灯回路用の筐体を形成し、その筐体に光源を一体化するようにしたので、防水性の車載ヘッドランプケース内の灯具に取り付ける光源とその光源点灯装置などに用いるのに適している。
この発明は、発光ダイオードまたは放電灯と、点灯回路を収容した筐体とを一体化した光源点灯装置、およびこの光源点灯装置の製造方法ならびにこの光源点灯装置を備えた車載用ヘッドランプ装置に関する。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、点灯回路部を収容する筐体と光源とを一体に構成して、この光源点灯装置を被水しない光源位置に配置することにより、従来のように光源と分離してヘッドランプケースに装着するために必要であった筐体の防水性を不要とし、簡単な折り曲げによって形成される非防水の筐体を使用した光源点灯装置、および光源点灯装置の製造方法ならびに光源点灯装置を備えた車載用ヘッドランプ装置を提供することを目的とする。
この発明の光源点灯装置は、金属製の板状部材を箱状に折り曲げて形成され、点灯回路部を内部に収容する筐体と、点灯回路部を構成する部品を実装するとともに、筐体の複数の内壁面に亘って絶縁部材を介して貼付され、かつ折り曲げ部に屈曲性を有する基板とを備え、板状部材の折り曲げ部に沿って、長手方向の幅が基板の折り曲げ部の上手方向の幅よりも長いスリットを設け、基板の折り曲げ部に生じたたるみがスリット内に入り込んでなるものである。
また、この発明の光源点灯装置の製造方法は、金属製の板状部材の複数の内壁面に亘って、折り曲げ部に屈曲性を有する基板を絶縁部材を介して貼付する基板貼付工程と、板状部材に貼付された基板に、点灯回路部を構成する部品を実装する部品実装工程と、板状部材および基板箱状に折り曲げて筐体を形成する筐体加工工程とを備え、筐体加工工程において、基板の折り曲げ部に生じたたるみが板状部材の折り曲げ部に沿って形成したスリットに入り込むものである。

Claims (16)

  1. 電源から電力の供給を受け、コンバータ部によって当該電源電圧を光源用の電圧に変換して光源に電力を供給する点灯回路部と、前記光源とを一体に設け、灯具に対して着脱可能な光源点灯装置であって、
    前記点灯回路部を構成する部品を実装する基板と、
    前記基板が貼付された展開形状の板状部材を折り曲げて形成され、前記点灯回路部を内部に収容する筐体または筐体の一部とを備えることを特徴とする光源点灯装置。
  2. 前記基板は、前記筐体の複数の内壁面に渡って貼付され、前記基板のうちの少なくとも前記筐体の折り曲げ部分を横切る部位が屈曲性を有することを特徴とする請求項1記載の光源点灯装置。
  3. 前記板状部材は、金属部材であり、
    前記板状部材と前記基板とを絶縁する絶縁部材を備えることを特徴とする請求項1記載の光源点灯装置。
  4. 前記点灯回路部を構成する発熱部品は、前記筐体の複数の内壁面に位置する前記基板それぞれの部位に分散することを特徴とする請求項2記載の光源点灯装置。
  5. 前記板状部材の折り曲げ部分に、穴およびスリットのうちの少なくとも一方を設けることを特徴とする請求項1記載の光源点灯装置。
  6. 前記板状部材の折り曲げ部分に、当該折り曲げ部分を横切る前記基板の幅より長いスリットを設けることを特徴とする請求項2記載の光源点灯装置。
  7. 前記板状部材は、電源から電力の供給を受けるコネクタを実装する基板部位を貼付する領域を有することを特徴とする請求項1記載の光源点灯装置。
  8. 前記板状部材を折り曲げて形成した前記筐体を固定する固定部材を備えることを特徴とする請求項1記載の光源点灯装置。
  9. 前記固定部材は、前記筐体の外壁の一部を構成することを特徴とする請求項8記載の光源点灯装置。
  10. 前記板状部材の表面に凹凸を設けることを特徴とする請求項1記載の光源点灯装置。
  11. 前記光源は、発光ダイオードであることを特徴とする請求項1記載の光源点灯装置。
  12. 前記発光ダイオードの発する熱を吸収し、外部の放熱部材に伝達する伝熱部材を備えることを特徴とする請求項11記載の光源点灯装置。
  13. 前記光源は、放電灯であり、
    前記筐体は、前記コンバータ部が出力する直流電圧を交流に変換して前記放電灯に電力を供給するインバータ部と、前記放電灯に高電圧を印加して始動させる始動回路部とを内部に収容することを特徴とする請求項1記載の光源点灯装置。
  14. 前記始動回路部で発生する高電圧を前記放電灯に印加する部位を覆う絶縁部材を備えることを特徴とする請求項13記載の光源点灯装置。
  15. 前記筐体と前記始動回路部を固定する固定部材を備え、
    前記始動回路部の一部は、前記筐体を貫通して外部へ突出する形状であって前記灯具の所定位置に着座して光源点灯装置の位置決めをする座面と、当該座面に前記放電灯を固定する固定部材とを有することを特徴とする請求項13記載の光源点灯装置。
  16. 電源から電力の供給を受け、コンバータ部によって当該電源電圧を光源用の電圧に変換して光源に電力を供給する点灯回路部と、前記光源とを一体に設け、灯具に対して着脱可能な光源点灯装置の製造方法であって、
    折り曲げることによって筐体または筐体の一部を形成する展開状態の板状部材に基板を貼付する基板貼付工程と、
    前記板状部材に貼付された前記基板に、前記点灯回路部を構成する部品を実装する部品実装工程と、
    前記板状部材を折り曲げて筐体または筐体の一部を形成する筐体加工工程とを備えることを特徴とする光源点灯装置の製造方法。
JP2012534825A 2010-09-21 2010-09-21 光源点灯装置およびその製造方法ならびに車載用ヘッドランプ装置 Active JP5538550B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/005710 WO2012038997A1 (ja) 2010-09-21 2010-09-21 光源点灯装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012038997A1 true JPWO2012038997A1 (ja) 2014-02-03
JP5538550B2 JP5538550B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=45873520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012534825A Active JP5538550B2 (ja) 2010-09-21 2010-09-21 光源点灯装置およびその製造方法ならびに車載用ヘッドランプ装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5538550B2 (ja)
WO (1) WO2012038997A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5738326B2 (ja) * 2013-01-14 2015-06-24 株式会社日本自動車部品総合研究所 電源装置
JP6512149B2 (ja) * 2016-03-28 2019-05-15 豊田合成株式会社 照明装置
JP6711204B2 (ja) * 2016-08-22 2020-06-17 市光工業株式会社 車両用灯具
EP4207956A1 (de) 2021-12-28 2023-07-05 ZKW Group GmbH Fahrzeugscheinwerfermodul

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6271298A (ja) * 1985-09-25 1987-04-01 株式会社東芝 電気器具収納ユニツトシヤ−シ
JPS62248298A (ja) * 1986-04-22 1987-10-29 古河電気工業株式会社 立体形回路を有する筐体の製造方法
JPH0485787U (ja) * 1990-11-30 1992-07-24
JP3348880B2 (ja) * 1992-08-21 2002-11-20 株式会社ニコン レンズ鏡筒
JP3352261B2 (ja) * 1994-12-06 2002-12-03 本田技研工業株式会社 電子回路ユニット
JPH1065353A (ja) * 1996-08-14 1998-03-06 Fuji Kogyo Kk 配線ボックス及びその組立方法
JP2000196250A (ja) * 1998-12-24 2000-07-14 Seiko Epson Corp 電子回路基板保護装置
JP2001332885A (ja) * 2000-05-25 2001-11-30 Canon Inc プリント基板の保持構造及び電子機器
JP2002043785A (ja) * 2000-07-28 2002-02-08 Murata Mfg Co Ltd シールドケース及びそれを用いた電子機器及びそれを用いた電子装置及びシールドケースの製造方法
JP2002109918A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置及び照明装置
JP4496514B2 (ja) * 2001-07-06 2010-07-07 株式会社デンソー 放電灯装置
JP2003051680A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Sanyo Electric Co Ltd 電装箱及び電装箱の製造方法
JP4624881B2 (ja) * 2005-07-29 2011-02-02 Tdk株式会社 電源装置および筐体
CA2682631C (en) * 2007-04-03 2015-09-08 Osram Gesellschaft Mit Beschraenkter Haftung Semiconductor light module
JP5320099B2 (ja) * 2009-02-17 2013-10-23 パナソニック株式会社 車両用前照灯装置及び車両用前照灯器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP5538550B2 (ja) 2014-07-02
WO2012038997A1 (ja) 2012-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5511075B2 (ja) 照明器具
JP2008034140A (ja) Led照明装置
JP5655950B2 (ja) ランプ及び照明器具
JP2011204655A (ja) 照明装置
JP5538550B2 (ja) 光源点灯装置およびその製造方法ならびに車載用ヘッドランプ装置
JP2010135263A (ja) 点灯装置及びこの点灯装置を備える照明器具
JP2010170903A (ja) 光源用ソケット及び照明器具
JP6061220B2 (ja) Led照明装置
JP2012160264A (ja) 照明器具
JP5534215B2 (ja) ランプ装置および照明装置
KR20080096015A (ko) 파워 엘이디를 사용한 램프장치
JP2013093158A (ja) 電球及び照明器具
JP2013062107A (ja) 照明装置
JP2010257590A (ja) 電源ユニット及び照明装置
JP6628176B2 (ja) 照明器具
JP2008166097A (ja) 照明器具
JP2011181252A (ja) 照明器具
WO2014041810A1 (ja) 照明器具
JP2016157534A (ja) Ledランプ及びledランプの放熱方法
EP3259526B1 (en) Led lighting unit
JP2010108879A (ja) 電気機器及び照明器具
JP5534216B2 (ja) ランプ装置および照明装置
JP2013051118A (ja) 照明装置
JP2012160265A (ja) 照明器具
JP2012160266A (ja) 照明器具

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5538550

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140428

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250