JP6628176B2 - 照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、電力供給のための電線が外部に配置された照明器具に関する。
従来の照明器具、例えばダウンライトは、LEDからなる光源を有する灯具と、この灯具とは別体として、LEDに供給する電力を出力する電源部と、電源部から光源に電力を供給するための電線とを備えている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
灯具は、内部に光源が取り付けられ、かつ、この光源からの熱を放散するための放熱フィンが設けられた器具本体を有している。
電線の一端部は、例えば、器具本体内部の接続端子に接続されることによって、光源に電気的に接続される。一方、電線の他端部は、器具本体に設けられた挿通孔を通じて器具本体の外部に引き出され、電源部に接続されている。
ここで、灯具及び電源部とも重量物であるために、このような照明器具の施工時等に電線に灯具の重量程度の張力が加わった場合に、電線の両端部に張力が加わらないように、いわゆる張力止めを設ける必要がある。
例えば、特許文献1に開示された照明器具では、器具本体に設けられた放熱フィンの一部を切り欠いて電線の収容部を形成し、器具本体から引き出された電線の一部をその収容部に収容している。さらに、収容された電線を収容部の内部に設けられた突設部に巻回し、収容部をカバーで覆って電線をカバーと器具本体との間で挟み込む方法が提案されている。
また、特許文献2に開示された照明器具では、器具本体に電線を配置するための溝部を形成するとともに、溝部に配置された電線を挟持するための押し付け片からなる張力止め部材を取り付ける方法も提案されている。
特開2012−48996号公報 特開2014−235918号公報
しかしながら、特許文献1に開示された照明器具においては、電線の収容部の形状が複雑であるため、製造コストが増す。さらに、収容部を設けることにより、器具本体の寸法が大きくなる。しかも、放熱フィンの一部に収容部を形成することにより、放熱フィンの放熱性能が低下するという問題もある。
また、特許文献2に開示された照明器具においては、溝部を形成するためのスペースを確保する必要があるため、溝部の構造は、器具本体の形状及び寸法に制約される。また、溝部の形成に伴って、器具本体の構造が複雑になる。これにより、器具本体の製造コストが増す。また、電線を器具本体に押し付けるための押し付け片が必要であるために、部品コストが増すという問題もある。
そこで、本発明では、放熱性能の低下を抑制でき、かつ、簡素化された構成を有する張力止めを実現できる照明器具を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る照明器具の一態様は、光源と、前記光源が内部に配置され、放熱フィン及び前記放熱フィンが立設される基部を備える器具本体と、前記光源に電力を供給する電源部と、一方端が前記光源と電気的に接続され、他方端が前記電源部と電気的に接続されている電線とを備え、前記基部は、第一表面及び前記第一表面に背向する第二表面を有し、前記基部には、前記第一表面と前記第二表面との間を貫通する第一挿通孔及び第二挿通孔が形成されており、前記電線は、前記第一挿通孔及び前記第二挿通孔に挿通されており、前記電線のうち、前記第一挿通孔から前記第二挿通孔までの部分は、前記第二表面側に配置される。
本発明によれば、放熱性能の低下を抑制でき、かつ、簡素化された構成を有する張力止めを実現できる照明器具を提供することができる。
図1は、実施の形態に係る照明器具の外観を示す斜視図である。 図2は、実施の形態に係る照明器具の断面図である。 図3は、実施の形態に係る灯具の外観を示す斜視図である。 図4は、実施の形態に係る灯具の外観を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
[1.全体構成]
まず、実施の形態に係る照明器具の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る照明器具1の外観を示す斜視図である。
図2は、本実施の形態に係る照明器具1の断面図である。図2には、照明器具1の光軸Jを通る断面が示されている。
なお、各図において、光軸Jに平行な方向をy軸方向、光軸Jに垂直で互いに直交する2つの方向をz軸方向及びx軸方向としている。本実施の形態において、y軸方向は、鉛直方向である。
照明器具1は、例えば建物の天井等の被取付部に埋め込み配設されることにより下方(床や壁等)に光を照明するダウンライト等の埋込型照明器具である。本実施の形態において、照明器具1は、照明器具1から光が出射する方向(光出射方向)を前方とし、この光出射方向とは逆方向を後方としている。つまり、照明器具1が設置される天井面を基準にすると、天井面よりも床側の方向(下方)が前方であり、天井面よりも上側の方向(上方)が後方である。また、y軸方向負側が前方であり、y軸方向正側が後方である。
図1及び図2に示されるように、照明器具1は、灯具2、電源部80及び電線90を備える。また図2に示されるように、灯具2は、器具本体10、枠体20、光源30、反射部材40、光学部材50及び筒状部材60を備える。
以下、照明器具1の各構成部材(部品)について、図1及び図2を用いて詳細に説明する。なお、詳細は図示も説明もされていないが、照明器具1には、各構成部材同士を連結固定するための係止部などが適宜設けられている。
[1−1.器具本体]
図2に示されるように、器具本体10は、照明器具1の本体であり、内部に光源30を備える。器具本体10は、光源30が取り付けられる取付台として機能する。また、器具本体10は、光源30で発生する熱を放散するヒートシンクとしても機能する。したがって、器具本体10は、金属材料等の熱伝導率の高い材料によって構成されているとよい。器具本体10は、例えばアルミニウムからなるアルミダイカスト製である。
図2に示されるように、器具本体10は、セード部11、取付部12、基部13及び放熱フィン14を備える。以下、器具本体10の構成について、図1及び図2に加えて、図3も用いて説明する。
図3は、本実施の形態に係る灯具2の外観を示す斜視図である。
図2に示されるように、取付部12は、光源30が取り付けられる台状の部分である。取付部12の前方側には、光源30が配置され、取付部12の後方側には、基部13及び複数の放熱フィン14が立設される。これにより、光源30で発生する熱が、基部13及び複数の放熱フィン14に効率よく伝導する。取付部12には、器具本体10の内部から外部に電線90を引き出すための引出孔121が形成されている。器具本体10の内部において光源30に電気的に接続された電線90は、引出孔121を挿通して外部に引出され、電源部80に接続される。
図2に示されるように、セード部11は、取付部12の周縁に設けられ、光源30の光軸Jを囲む筒状の部分である。セード部11の前方側端部から照明器具1の出射光が出射される。セード部11の内側には、反射部材40、光学部材50及び筒状部材60が配置される。
図1〜3に示される基部13は、複数の放熱フィン14が立設される放熱部である。基部13は、取付部12の後方側に立設される。本実施の形態では、基部13は板状であり、図2及び図3に示されるように、第一表面13a及び第一表面13aに背向する第二表面13bを有する。図2に示されるように、基部13の第一表面13a及び第二表面13bにそれぞれ複数の放熱フィン14が立設される。本実施の形態では、複数の放熱フィン14は板状であり、第一表面13a及び第二表面13bに略垂直に立設される。
また、基部13は、電線90の張力止めとしても機能する。図2に示されるように、基部13には、第一表面13aと第二表面13bとの間を貫通する第一挿通孔131及び第二挿通孔132が形成されている。第一挿通孔131及び第二挿通孔132に電線90が挿通されることにより、基部13が電線90の張力止めとして機能する。基部13による張力止めの構成については後述する。
複数の放熱フィン14は、板状の放熱部であり、器具本体10の後方側に設けられている。複数の放熱フィン14は、図1〜3に示されるように、基部13に立設されている。本実施の形態では、図2及び図3に示されるように、複数の放熱フィン14は、取付部12及び基部13に立設されている。これにより、複数の放熱フィン14には、光源30で発生した熱が取付部12から効率的よく伝導する。
[1−2.枠体]
枠体20は、灯具2を天井などの被取付部に取り付けるための部材である。本実施の形態では、図2及び図3に示されるように、枠体20は、器具本体10のセード部11を囲む略円筒状の部材である。また、本実施の形態では、固定された枠体20に対する器具本体10の相対角度を変えることによって、灯具2からの出射光の出射方向を変えることができるように構成されている。つまり、本実施の形態に係る照明器具1は、ユニバーサルダウンライトである。
枠体20は、例えば、アルミニウムなどの金属材料によって形成することができる。
[1−3.光源]
光源30は、発光モジュールであって、所定の光を放射状に出射する光源である。本実施の形態では、光源30は、LEDを有する発光モジュールである。光源30は、例えば白色光を出射するように構成されている。光源30は、COB(Chip On Board)型LEDで構成され、基台302と、基台302上に実装されたベアチップ(LEDチップ)である複数のLED304と、それらLED304を封止し、蛍光体を含む封止部材とを備える。なお、本実施の形態では、封止部材は全てのLED304を一括封止しているが、封止部材の構成はこれに限られない。ライン状に配列されたLED304の配列方向に沿って複数本のライン状に封止部材を形成する構成としてもよい。
基台302は、複数のLED304を実装するための実装基板であって、例えばセラミックス基板、樹脂基板又は絶縁被覆されたメタルベース基板などである。また、基台302は、例えば平面視において矩形形状である平面を有する板状であり、基台302の底面(後方側の面)が器具本体10の取付部12に取り付けられて固定される。なお、基台302には、LED304(光源30)を発光させるための直流電力を外部から受電するための一対の電極端子(正電極端子及び負電極端子)が形成されている(不図示)。
以上のように構成される光源30は、器具本体10の内部に配置される。本実施の形態において、光源30は、図2に示される取付部材32及び接続部材36によって、器具本体10の取付部12の前方側に固定されている。
取付部材32は、光源30を器具本体10の取付部12に取り付けるための部材である。本実施の形態では、取付部材32は、矩形枠状の部材であり、光軸Jに垂直な方向における光源30の位置を規制する。取付部材32は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネートなどの樹脂材料を用いて形成することができる。
接続部材36は、光源30の光軸J方向の位置を規制するための部材である。例えば、接続部材36には、ねじを貫通させるための貫通孔が形成されており、当該貫通孔に挿入されたねじによって、接続部材36が取付部12及び取付部材32に固定される。その際、接続部材36の一部が、光源30を取付部12に向けて押さえることにより、光源30の光軸J方向(y軸方向)における位置を規制する。
また、接続部材36は、光源30へ電流を供給する電線90が接続される部材でもある。本実施の形態に係る照明器具1は、光源30のz軸方向両端部にそれぞれひとつずつ接続部材36を備え、一方の接続部材36に高電位側の電線が、他方の接続部材36に低電位側の配線が、それぞれ接続される。接続部材36には、光源30へ電流を供給する電極(不図示)が設けられている。当該電極が光源30に形成された電極端子に接続される。
接続部材36の筐体は、例えば、PBT、ポリカーボネートなどの樹脂材料を用いて形成することができる。また、接続部材36の電極は、銅などの導電性部材を用いて形成することができる。
[1−4.反射部材]
図2に示される反射部材40は、光源30からの光の配光を制御する部材である。本実施の形態では、反射部材40は、光源30からの光を光学部材50に向けて反射させる。図2に示されるように、反射部材40は、光軸Jが貫通する開口が形成された略筒状の形状を有する。
反射部材40は、図2に示されるように、光源30からの光が入射される側(y軸方向正側)の端部から、当該光が出射される側の端部に向かって内径が漸次大きくなるように構成された略筒状の形状を有する。反射部材40の内面において、光源30からの光が反射される。
反射部材40は、例えばPBTなど硬質の白色樹脂材料を用いて形成することができる。なお、反射部材40は、内面にアルミニウムなどの金属膜が設けられてもよい。
[1−5.光学部材]
図2に示される光学部材50は、反射部材40からの光が入射される透光性の部材である。光学部材50は、反射部材40から入射した光の配光を制御して出射する機能を有してもよい。本実施の形態では、光学部材50はフレネルレンズである。光学部材50は、反射部材40からの光を集光し、略円形の断面を有する光を出射する。
光学部材50は、透光性材料を用いて形成されており、例えばPMMA(アクリル)、ポリカーボネートなどの透明樹脂材料、又は、ガラス材料などの透明材料を用いて形成することができる。
[1−6.筒状部材]
筒状部材60は、図2に示されるように、器具本体10のセード部11の内面に配置される部材である。筒状部材60は、セード部11の内面であって、光学部材50の前方側に配置される。
本実施の形態では、筒状部材60の内面(光軸J側の面)は、黒色のグレア抑制面である。このため、セード部11の内面の光学部材50より前方側の部分は、黒色のグレア抑制面である筒状部材60の内面で覆われる。これにより、セード部11の内面におけるグレアが抑制される。
筒状部材60の内面は、黒色のグレア抑制面であれば、特に限定されない。黒色のグレア抑制面は、例えば、黒色に塗装した面に艶消し処理を施すことにより実現できる。また、黒色のグレア抑制面は、黒色に塗装した面、又は、黒色の部材からなる面に、シボ加工を施すことによっても実現できる。さらに、筒状部材60の内面におけるグレアをさらに抑制するために、図2に示されるように、筒状部材60の内面に段差部(バッフル)を設けてもよい。
筒状部材60は、例えば、ポリカーボネート、PBTなどの樹脂材料を用いて形成することができる。
[1−7.電源部]
図1及び図2に示される電源部80は、光源30に電力を供給する電源装置である。例えば、電源部80は、光源30のLED304を発光させるための電力を生成する電源回路によって構成されている。具体的には、電源部80は、商用電源等の外部電源からの交流電力を、整流、平滑及び降圧等して所定レベルの直流電力に変換する。電源部80で生成された直流電力は、電線90及び接続部材36を介して光源30に供給される。
電源部80は、例えば、プリント回路基板と、プリント回路基板に実装された複数の電子部品とを有する。回路基板に実装される電子部品は、光源30を点灯させるためのものであり、例えば、電解コンデンサやセラミックコンデンサ等の容量素子、抵抗器等の抵抗素子、整流回路素子、コイル素子、チョークコイル(チョークトランス)、ノイズフィルタ、ダイオード又は集積回路素子等の半導体素子等である。なお、電源部80には、調光回路や昇圧回路などが組み合わされていてもよい。
このように構成される電源部80(電源回路)は、器具本体10の外部に設置される。例えば、電源部80は、金属製又は樹脂製のケースに収容されており、電源ボックスとして天井裏に配置される。
[1−8.電線]
図2に示されるように、電線90は、光源30と電源部80とを電気的に接続するための導電線である。具体的には、電線90は、光源30を点灯させるための直流電力を、電源部80から光源30に供給するための電源線である。電線90は、一方端が光源30と電気的に接続され、他方端が電源部80と電気的に接続されている。電線90の一方端は、器具本体10に固定された光源30と電気的に接続され、電線90の他方端は、器具本体10から外部に引き出され、電源部80と電気的に接続される。
本実施の形態おいて、電線90は、一対設けられている。一対の電線90の一方は、高電位側の第1電力線であり、一対の電線90の他方は、低電位側の第2電力線である。一対の電線90の各々は、例えば、合金銅等の導電材料からなる芯線と当該芯線を被覆する絶縁性の樹脂被膜とによって構成されたリード線である。各電線90の両端部の芯線は、接続部材36及び電源部80の各々と接続されるために露出している。
具体的には、各電線90の一方端は、接続部材36に設けられたコネクタ部に接続される。本実施の形態において、接続部材36のコネクタ部は速結端子であるので、各電線90の一方端から露出した芯線をコネクタ部に差し込むことで、電線90の一方端と接続部材36とを機械的及び電気的に接続することができる。なお、接続部材36のコネクタ部は光源30の基台302に設けられた電極端子と電気的に接続されている。
一方、各電線90の他方端は、電源部80の出力端子に接続される。例えば、各電線90の他方端から露出した芯線を、速結端子である電源部80の出力端子に差し込むことで、電線90の他方端と電源部80とを機械的及び電気的に接続することができる。
なお、本実施の形態では、電線90と光源30又は電源部80とを速結端子によって接続したが、これに限るものではない。例えば、電線90と光源30又は電源部80とを半田等の導電性接着剤によって電気的及び機械的に接続してもよい。
また、図1及び図2に示されるように、本実施の形態において、一対の電線90は、保護チューブ91で覆われている。つまり、1本の保護チューブ91には、2本の電線90が挿通されている。保護チューブ91は、電線90を保護するチューブであり、絶縁材料によって形成されている。例えば、保護チューブ91は、弾性変形するゴム製であり、エラストマー等の弾性を有する絶縁樹脂材料によって形成されている。
電線90は、引出孔121を通って器具本体10の外部に引き出される。器具本体10の外部に引出された電線90は、屈曲した状態で第一挿通孔131及び第二挿通孔132に挿通されており、電線90のうち、第一挿通孔131から第二挿通孔132までの部分は、基部13の第二表面13b側に配置される。このように電線90が配置されることにより、電線90のうち、第二挿通孔132と電源部80との間の部分に加わった張力が、電線90のうち、器具本体10内部から第一挿通孔131までの部分に伝わることを抑制することができる。つまり、本実施の形態においては、第一挿通孔131及び第二挿通孔132が、電線90の張力止めとして機能する。なお、電線90の張力止め構成については後述する。
本実施の形態において、電線90は保護チューブ91に挿通されているので、保護チューブ91が、屈曲した状態で第一挿通孔131及び第二挿通孔132に挿通されている。
[2.張力止め構成]
次に、本実施の形態に係る照明器具1における電線90の張力止め構成について、図2及び図4を用いて説明する。
図4は、本実施の形態に係る灯具2の外観を示す側面図である。図4には、基部13の第一表面13aの平面視における外観が示されている。
図2に示されるように、電線90は、引出孔121を通って器具本体10の外部に引き出される。ここで、電線90を覆う保護チューブ91のうち、器具本体10の内部に配置される部分において、保護チューブ91の周囲に結束バンド92が巻きつけられてもよい。これにより、保護チューブ91から電線90が抜け出ることを抑制できる。また、保護チューブ91の径は引出孔121の径と略一致しており、保護チューブ91の結束バンド92を巻きつけられた部分の径は保護チューブ91の径より大きくなる。したがって、電線90及び保護チューブ91のうち、器具本体10の外部に配置される部分に張力が加わった場合に、保護チューブ91の結束バンド92が巻きつけられていない部分は、引出孔121から抜け出るが、保護チューブ91のうち結束バンド92が巻きつけられた部分は、引出孔121が抜け出ない。このため、保護チューブ91のうち器具本体10の内部に配置された部分に結束バンド92などを巻きつけることによって、保護チューブ91及び電線90のうち当該部分に張力が加わることを抑制できる。これにより、器具本体10から保護チューブ91及び電線90を引出す作業を行う場合などに、器具本体10内部の電線90に張力が加わることを抑制できる。つまり、電線90と器具本体10内部の速結端子との間に張力が加わることを抑制できる。
以上のように結束バンド92によって器具本体10内部の電線90に張力が加わることを抑制できるが、結束バンド92によって抑制できる張力は比較的小さい。例えば、保護チューブ91及び電線90に灯具2の重さ(例えば、数kg)程度の張力が加わった場合には、結束バンド92が保護チューブ91から抜け得る。そこで、本実施の形態に係る照明器具1では、さらに、基部13に形成された第一挿通孔131及び第二挿通孔132を用いた張力止め構成を備える。
図2に示されるように、引出孔121から器具本体10の外部に引出された保護チューブ91及び電線90は、第一挿通孔131及び第二挿通孔132に挿通されている。具体的には、保護チューブ91及び電線90のうち、引出孔121から第一挿通孔131までの部分は、基部13の第一表面13a側に配置され、第一挿通孔131から第二挿通孔132までの部分は、基部13の第二表面13b側に配置される。また、保護チューブ91及び電線90のうち、第二挿通孔132から電源部80までの部分は、少なくとも第二挿通孔132付近においては、基部13の第一表面13a側に配置される。
本実施の形態では、図2に示されるように、保護チューブ91及び電線90のうち第一挿通孔131から第二挿通孔132までの部分は、U字型に曲げられる。このため、例えば、保護チューブ91及び電線90のうち第二挿通孔132から電源部80までの部分に張力が加わった場合、まず、第二挿通孔132と保護チューブ91との間に摩擦力が生じる。また、当該張力により、第二挿通孔132付近における保護チューブ91及び電線90が略直角に曲げられる。つまり、第二挿通孔132付近における保護チューブ91及び電線90の曲率半径が小さくなるため、保護チューブ91及び電線90の弾性力によって保護チューブ91が第二挿通孔132により強く押し当てられる。これにより、第二挿通孔132と保護チューブ91との間における摩擦力がさらに強まる。このため当該張力が、保護チューブ91及び電線90のうち第二挿通孔132から第一挿通孔131までの部分に加わることが抑制される。
さらに、保護チューブ91及び電線90のうち第二挿通孔132から第一挿通孔131までの部分にまで当該張力が加わった場合、第一挿通孔131付近における保護チューブ91及び電線90が略直角に曲げられる。つまり、第一挿通孔131付近における保護チューブ91及び電線90の曲率半径が小さくなる。このため、保護チューブ91及び電線90の弾性力によって保護チューブ91が第一挿通孔131により強く押し当てられる。これにより、第一挿通孔131と保護チューブ91との間に摩擦力がさらに強まる。したがって、当該張力が保護チューブ91及び電線90のうち第一挿通孔131から引出孔121までの部分に加わることが抑制される。
第一挿通孔131及び第二挿通孔132と保護チューブ91との間の摩擦力をより大きくするために、第一挿通孔131及び第二挿通孔132の径は、保護チューブ91の太さと略一致していることが好ましい。また、保護チューブ91を用いない場合には、第一挿通孔131及び第二挿通孔132の径は、電線90の太さと略一致していることが好ましい。なお、ここで、保護チューブ91及び電線90の太さとは、それらの断面における最大寸法(最大径)を意味する。本実施の形態では、引出孔121、第一挿通孔131及び第二挿通孔132の径、並びに、保護チューブ91の太さは、7〜8mm程度である。
第一挿通孔131と第二挿通孔132との中心間距離は、短い方が張力止めとしての性能はよいが、保護チューブ91及び電線90を挿通させにくくなる。張力止めの性能と作業性とを考慮すると、当該中心間距離は、保護チューブ91又は電線90の太さの3倍から10倍程度が好ましい。本実施の形態では、当該中心間距離は約50mmである。
基部13に第一挿通孔131及び第二挿通孔132を形成することに伴う基部13における放熱性能の低下は、ごくわずかである。しかしながら、放熱性能の低下量をより小さくするために、第一挿通孔131及び第二挿通孔132の配置は、放熱性能への影響が小さい位置、すなわち、光源30から遠い位置が好ましい。第一挿通孔131及び第二挿通孔132の少なくとも一方は、図2に示される基部13の光源30から近い側の端部13cより、光源30から遠い側の端部13dに近い位置に配置されることが好ましい。これにより、第一挿通孔131及び第二挿通孔132の少なくとも一方が、端部13dに近い位置、すなわち、照明器具1の組立作業者がアクセスし易い位置に配置されるため、保護チューブ91及び電線90を各挿通孔に挿通させる作業を容易化することもできる。
また、本実施の形態において、図4に示されるように、引出孔121、第一挿通孔131及び第二挿通孔132は、第一表面13aの平面視において、同一直線L状に配置されている。これにより、保護チューブ91及び電線90を直線Lに垂直な方向に曲げる必要がないため、引出孔121、第一挿通孔131及び第二挿通孔132に保護チューブ91及び電線90を挿通させる作業を容易化することができる。
以上のように、本実施の形態に係る照明器具1においては、保護チューブ91及び電線90のうち、第二挿通孔132から電源部80までに加わる張力が保護チューブ91及び電線90のうち器具本体10の内部の部分に加わることを抑制できる。また、本実施の形態では、張力止めを簡素化された構成によって実現することができる。このため、張力止めの構成を設けることによるコスト増加を抑制することができる。また、本実施の形態では、張力止め構成を設けることによる基部13の放熱性能の低下を抑制することができる。
[3.まとめ]
以上のように、本実施の形態に係る照明器具1は、光源30と、光源30が内部に配置され、放熱フィン14及び放熱フィン14が立設される基部13を備える器具本体10と、光源30に電力を供給する電源部80とを備える。照明器具1は、さらに、一方端が光源30と電気的に接続され、他方端が電源部80と電気的に接続されている電線90とを備える。基部13は、第一表面13a及び第一表面13aに背向する第二表面13bを有し、基部13には、第一表面13aと第二表面13bとの間を貫通する第一挿通孔131及び第二挿通孔132が形成されている。電線90は、第一挿通孔131及び第二挿通孔132に挿通されており、電線90のうち、第一挿通孔131から第二挿通孔132までの部分は、第二表面13b側に配置される。
これにより、基部13における放熱性能の低下を抑制し、かつ、簡素化された構成を有する張力止めを実現できる。張力止めの構成が簡素化されているため、張力止めの構成を設けることによるコスト増加を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る照明器具1において、器具本体10には、器具本体10の内部から外部に電線90を引き出すための引出孔121が形成されている。引出孔121、第一挿通孔131及び第二挿通孔132は、第一表面13aの平面視において、同一直線状に配置されてもよい。
これにより、引出孔121、第一挿通孔131及び第二挿通孔132に保護チューブ91及び電線90を挿通させる作業を容易化することができる。
また、本実施の形態に係る照明器具1において、第一挿通孔131及び第二挿通孔132の少なくとも一方は、基部13の光源30から近い側の端部より、光源30から遠い側の端部に近い位置に配置されてもよい。
これにより、基部13に第一挿通孔131及び第二挿通孔132を形成することに伴う放熱性能の低下をより一層抑制することができる。また、第一挿通孔131及び第二挿通孔132の少なくとも一方が、端部13dに近い位置、すなわち、照明器具1の組立作業者がアクセスし易い位置に配置されるため、保護チューブ91及び電線90を各挿通孔に挿通させる作業を容易化することもできる。
また、本実施の形態に係る照明器具1において、第一挿通孔131及び第二挿通孔132の径は、電線90の太さ又は電線90を覆う保護チューブ91の太さと略一致していてもよい。
これにより、保護チューブ91又は電線90と第一挿通孔131及び第二挿通孔132との間の摩擦力をより増大することができるため、張力止めの性能を向上させることができる。
(変形例など)
以上、本発明に係る照明器具1について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、放熱フィン14は、取付部12に立設されたが、放熱フィン14は、必ずしも取付部12に立設されていなくてもよい。
また、上記実施の形態においては、引出孔121は、取付部12に設けられたが、セード部11に設けられてもよい。ただし、照明器具1がユニバーサルダウンライトである場合には、ユーザが、セード部11に設けられた引出孔121及び保護チューブ91(又は電線90)を、枠体20と器具本体10との隙間から目視し得る。そのため、引出孔121は、取付部12に設けられることが好ましい。
また、上記実施の形態においては、電線90は、保護チューブ91に挿通されたが、保護チューブ91を用いなくてもよい。
また、上記実施の形態においては、光源30において、COB型LEDを用いたが、他の発光素子を用いてもよい。例えば、SMD(Surface Mount Device)型LEDを用いてもよい。また、有機EL(Electro Luminescence)素子など他の固体発光素子、又は、固体発光素子以外の他の光源を用いてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 照明器具
10 器具本体
13 基部
13a 第一表面
13b 第二表面
13c、13d 端部
14 放熱フィン
30 光源
80 電源部
90 電線
91 保護チューブ
121 引出孔
131 第一挿通孔
132 第二挿通孔

Claims (4)

  1. 光源と、
    前記光源が内部に配置される器具本体であって、放熱フィン及び前記放熱フィンが立設される基部と、一方に前記光源が取り付けられ、他方に前記基部が立設される取付部とを備える器具本体と、
    前記光源に電力を供給する電源部と、
    一方端が前記光源と電気的に接続され、他方端が前記電源部と電気的に接続されている電線とを備え、
    前記基部は、第一表面及び前記第一表面に背向する第二表面を有し、
    前記基部には、前記第一表面と前記第二表面との間を貫通する第一挿通孔及び第二挿通孔が形成されており、
    前記電線は、前記第一挿通孔及び前記第二挿通孔に挿通されており、
    前記電線のうち、前記第一挿通孔から前記第二挿通孔までの部分は、前記第二表面側に配置される
    照明器具。
  2. 前記器具本体には、前記器具本体の内部から外部に前記電線を引き出すための引出孔が形成されており、
    前記引出孔、前記第一挿通孔及び前記第二挿通孔は、前記第一表面の平面視において、同一直線状に配置される
    請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記第一挿通孔及び前記第二挿通孔の少なくとも一方は、前記基部の前記光源から近い側の端部より、前記光源から遠い側の端部に近い位置に配置される
    請求項1又は2に記載の照明器具。
  4. 前記第一挿通孔及び前記第二挿通孔の径は、前記電線の太さ又は前記電線を覆う保護チューブの太さと略一致している
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明器具。
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