JPWO2011152376A1 - 分析装置、分析システム及び分析方法 - Google Patents

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Abstract

試料に対して複数の分析処理を行う場合において、全体としての分析処理の効率を向上させることが可能な技術を提供する。分析装置Aは、試料に対して第一分析処理を行う第一分析部A1と、試料に対して第二分析処理を行う第二分析部A2と、試料に対して第一分析処理よりも短時間で分析結果を導出することが可能な短時間分析処理を行う短時間分析部A3と、第二分析処理を行うか否かを短時間分析処理の結果に基づいて第一分析処理の結果が導出される前に判別する判別部63とを、備える。

Description

本発明は、試料に対して所定の分析処理を行う分析装置、分析システム及び分析方法に関する。
近年、血液や尿等の試料(検体)を分析する分析装置或いは分析システムにおいて、同一の試料に対して複数の分析処理を行うものが開発されている。例えば、特許文献1〜4には、分析処理内容が異なる複数の分析装置と、これらの分析装置に複数の検体容器を順次搬送する搬送装置とを組み合わせたシステムが記載されている。このようなシステムでは、各分析装置において、搬送装置によって搬送される試料容器から、試料採取用のノズルを利用して分析対象となる試料が採取される。そして、採取された試料に対して、それぞれの分析処理が行なわれる。
ここで、このような複数の分析処理を行う分析装置或いは分析システムにおいては、一の試料に対して先ず一の分析処理を行い、その結果に基づいて該試料に対して他の分析処理を行うか否かを判別し、その後、該試料に対して他の分析処理を行う場合がある。しかしながら、この場合、同一の試料に対して一の分析処理と他の分析処理とを同時期に行うことができないため、全体としての分析処理の効率が低下する虞がある。
また、一の分析処理の進行状況が他の分析処理の進行状況の影響を受けることとなった場合も、全体としての分析処理の効率が低下する虞がある。
特許第3616744号公報 特開平7−92171号公報 特許第3031242号公報 特許第3031374号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、試料に対して複数の分析処理を行う場合において、全体としての分析処理の効率を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
第一の発明に係る分析装置は、試料に対する第一分析処理よりも短時間で完了する短時間分析処理を前記試料に対して行う短時間分析部と、前記第一分析処理と異なる第二分析処理を前記試料に対して行うか否かを前記短時間分析処理に基づいて判別する判別部とを備えることを特徴とする。
すなわち、第一の発明に係る分析装置は、試料に対して短時間分析処理(試料の特定の物性値を測定する処理等の、第一分析処理よりも短時間で完了する分析処理)を行うことにより、第二分析処理を試料に対して行うか否かを判別(判定)する機能を有している。従って、この分析装置を用いておけば、或る試料に対する第一分析処理の完了前に第二分析処理を開始することが可能となり、その結果として、試料に対して複数の分析処理を行う場合において、全体としての分析処理の効率を向上させることができることになる。
第一の発明に係る分析装置は、『前記第二分析処理を前記試料に対して行う第二分析部』及び/又は『前記第一分析処理を前記試料に対して行う第一分析部』をさらに備えてもよい。また、第一の発明に係る分析装置を第二分析部を備えた装置として実現する場合には、判別部として、前記第二分析処理を前記試料に対して行うと判別した場合、前記試料に対する前記第一分析処理の終了を待つことなく、前記第二分析部に、前記試料に対する前記第二分析処理を開始させるものを採用しておくことが出来る。
第二の発明に係る分析装置は、尿試料の特定の物性値を測定する短時間分析部と、前記短時間分析部による物性値の測定結果に基づき、前記尿試料に対して沈渣検査を行うか否かを判別する判別部と、前記判別部により沈渣検査を行うと判別された前記尿試料に対して、沈渣検査を行う沈渣検査部とを備えることを特徴とする。
すなわち、この分析装置は、尿試料の特定の物性値(比重、色調を表す値等)を測定することにより、沈渣検査の要否を判定して、沈渣検査が必要とされる尿試料に対して沈渣検査を行う構成を有している。従って、この分析装置によれば、尿試料に対する定性検査(定性分析処理)の完了前に沈渣検査(沈渣分析処理)が開始される形(つまり、尿試料に対する、全体としての分析処理の効率が向上する形で)、尿検査を行えることになる。
第三の発明に係る分析装置は、試料に対して所定の分析処理を行う分析装置であって、試料に対して、第一分析処理を行う第一分析部と、第二分析処理を行う第二分析部と、前記第一分析処理よりも短時間で分析結果を導出することが可能な短時間分析処理を行う短時間分析部と、前記第二分析処理を行うか否かを前記短時間分析処理の結果に基づいて前記第一分析処理の結果が導出される前に判別する判別部と、を備えたことを特徴とする。
本発明においては、一の試料に対し、第一分析処理の結果が導出される前に、第二分析処理を行うか否かが判別される。そのため、第二分析処理を行うと判定された場合、一の試料に対して第一分析処理と第二分析処理とを同時期に行うことが可能となる。従って、本発明によれば、試料に対して複数の分析処理を行う場合において、全体としての分析処理の効率を向上させることができる。
本発明に係る分析装置は、前記判別部を第一判別部とし、該第一判別部とは異なる第二判別部を更に備えてもよい。該第二判別部は、第二分析処理を行うか否かを第一分析処理の結果に基づいて判別する。この場合、第一判別部は、試料に対し第二分析処理を行うか否かについて、第二判別部よりも早期に判別することができる。また、短時間分析処理及び第一分析処理の両方の結果に基づいて第二分析処理を行うか否かを判別することで、分析対象となる試料についての第二分析処理の必要性をより高い精度で判別することが可能となる。
また、本発明に係る分析装置は、同一の試料について、第一判別部において第二分析処理を行なわないと判定され、その後、第二判別部において第二分析処理を行うと判定された場合は、該試料に対し第二分析処理を行なってもよい。これによれば、一の試料について、短時間分析処理の結果からは第二分析処理の必要性を正確に判断できなかった場合であっても、第一分析処理の結果に基づいて第二分析処理を行うことができる。
ここで、短時間分析処理において測定される分析項目の内の少なくとも一部は、第一分析処理において測定される分析項目の内の一部と同一又はそれと関連性のある項目であってもよい。また、短時間分析処理においては、第一分析処理において測定される分析項目の内の一部を第一分析処理とは異なる方法で測定してもよい。また、短時間分析処理において測定される分析項目は、第一分析処理において測定される分析項目と異なっていてもよい。いずれの場合においても、分析対象となる試料についての第二分析処理の必要性をより高い精度で判別することができる。
本発明に係る分析装置において、短時間分析部は、試料容器から試料を採取するノズル、第一分析部に供給される試料が流れる流路、または、第二分析部に供給される試料が流れる流路のいずれに設置されてもよい。これらのような構成によれば、試料が第二分析部に供給される前に、該試料に対して短時間分析処理を行うことができる。
本発明に係る分析装置は、短時間分析処理が行われた後であって第二分析処理が行われる前の試料を一時的に貯留することが可能な試料貯留部を更に備えてもよい。この場合、第二分析処理を行う際には、試料貯留部から第二分析部に試料が供給される。このように、一度採取した試料を試料貯留部に貯留しておくことで、該試料に対して第二分析処理を行うこととなったときに、該試料を試料容器から再度採取することなく第二分析処理を行うことが可能となる。
ここで、試料貯留部は短時間分析部と一体で形成されていてもよい。これによれば、試料貯留部に貯留された試料に対し短時間分析処理を行うことができる。
また、第四の発明に係る分析装置は、試料に対して所定の分析処理を行う分析装置であって、試料に対して、第一分析処理を行う第一分析部と、第二分析処理を行う第二分析部と、試料を前記第二分析部に供給する前に一時的に貯留することが可能な試料貯留部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第二分析部において第二分析処理を行う際には、試験貯留部から第二分析部にその対象となる試料が供給される。そのため、複数の試料に対して各分析処理を行う場合、第二分析処理対象分の試料を試料貯留部に貯留しておけば、第二分析処理の進行状況に関わらず、第一分析処理を進めることができる。つまり、一の試料に対する第一分析処理が完了すれば、次の分析対象となる試料に対し直ちに第一分析処理を行うことが可能となる。従って、全体としての分析処理の効率を向上させることができる。
本発明に係る分析装置においては、第一および第二分析部に供給する試料を試料容器から採取するノズル一つにしてもよい。この場合、一つのノズルによって採取された試料を、先ず、第一分析部に供給すると共に一旦試料貯留部に貯留することができる。
ここで、例えば、分析装置において上記のような試料貯留部が存在しない場合、一の試料について、第一分析処理が完了した後に第二分析処理を行う際には、ノズルによって該試料を試料容器から再度採取する必要がある。しかしながら、一つのノズルによって順次搬送される複数の試料を採取するような状況では、一度採取した試料を該ノズルによって時間をおいて再度採取しようとした場合、該試料が収容された試料容器の位置まで該ノズルを移動させる必要が生じる。従って、一つのノズルで、同一の試料を時間をおいて再度採取するのは困難である。
一方、本発明に係る分析装置は、上記のような試料貯留部を備えている。そのため、上述したように、第二分析処理を行う際には、試験貯留部から第二分析部に試料を供給することができる。つまり、一の試料について、第一分析処理が完了した後に第二分析処理を行う際にも、ノズルによって該試料を試料容器から再度採取する必要がない。そのため、複数の分析部に対するノズルの共通化を容易に図ることができる。
そして、複数の分析部に対してノズルを共通化することで、各分析部へ試料を供給するための流路の一部や、ノズルを洗浄するための洗浄装置についても共通化を図ることができる。その結果、分析装置自体を小型化することが可能となる。また、分析装置の製造コストの削減も可能となる。
また、このように第一および第二分析部に対してノズルを共通化した場合であっても、一の試料に対する第一分析処理が完了すれば、次の分析対象となる試料を第一分析部に直ちに供給することができる。従って、全体としての分析処理の効率を向上させることができる。
本発明に係る分析装置は、第二分析処理を行うか否かを第一分析処理の結果に基づいて判別する判別手段を更に備えてもよい。この場合、同一の試料について、第二分析処理は第一分析処理の完了後に行なわれる。本発明に係る分析装置によれば、このような場合も、一の試料に対する第一分析処理が完了すれば、次の分析対象となる試料に対し直ちに第一分析処理を行うことができる。
本発明に係る分析装置において、試料貯留部は、ノズルから第二分析部に供給される試料が流れる流路に設置された内部貯留部を有してもよい。また、本発明に係る分析装置が、第一分析部に供給される試料が流れる第一流路と、第二分析部に供給される試料が流れる第二流路と、ノズルによって採取された試料を第一流路と第二流路とのいずれに流すのかを切り替える切替弁と、を更に備えている場合、試料貯留部は、第二流路に設置された内部貯留部を有してもよい。
これらのような構成によれば、ノズルによって採取された試料を、第二分析部に供給する前に内部貯留部に貯留することができる。そして、第二分析処理を行う際には、内部貯留部に貯留された試料を、第二分析部に通じる流路を通して第二分析部に供給することができる。
また、本発明に係る分析装置において、ノズルが、試料容器から試料を吸引することで該試料を採取するものである場合、試料貯留部は、該ノズルに一旦吸引された試料を吐出することが可能な位置に設置され且つ該ノズルから吐出された試料を貯留する外部貯留部を有してもよい。この場合、第二分析部に試料を供給する際には、外部貯留部に貯留された試料をノズルによって吸引してもよい。
このような構成によれば、ノズルによって採取された試料を、第二分析部に供給する前に外部貯留部に貯留することができる。そして、第二分析処理を行う際には、外部貯留部に貯留された試料を、第二分析部に通じる流路を通して第二分析部に供給することができる。
尚、本発明に係る試料貯留部は、内部貯留部と外部貯留部との両方を有してもよい。
また、第一及び第二の発明に係る分析装置においては、第一および第二分析部が一つの筐体に収容されていてもよい。これによれば、分析装置自体の小型化を図ることができる。
第一の発明に係る分析システムは、試料に対して所定の分析処理を行う分析システムであって、試料に対して、第一分析処理を行う第一分析装置と、第二分析処理を行う第二分析装置と、前記第一分析処理よりも短時間で分析結果を導出することが可能な短時間分析処理を行う短時間分析装置と、前記第二分析処理を行うか否かを前記短時間分析処理の結果に基づいて前記第一分析処理の結果が導出される前に判別する判別装置と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、第一の発明に係る分析システムは、各分析装置に分析対象として同試料が与えられる形で運用すれば、試料に対する第一分析処理の完了前に第二分析処理を開始することが可能なシステムとなっている。従って、この分析システムによっても、試料に対して複数の分析処理を行う場合において、全体としての分析処理の効率を向上させることができる。
第二の発明に係る分析システムは、試料に対して所定の分析処理を行う分析システムであって、試料に対して、第一分析処理を行う第一分析装置と、第二分析処理を行う第二分析装置と、試料を前記第二分析部に供給する前に一時的に貯留することが可能な試料貯留装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る分析システムによれば、第二の発明に係る分析装置によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
第一の発明に係る分析方法は、試料に対して所定の分析処理を行う分析方法であって、試料に対して、第一分析処理を行う第一分析ステップと、第二分析処理を行う第二分析ステップと、前記第一分析処理よりも短時間で分析結果を導出することが可能な短時間分析処理を行う短時間分析ステップと、前記第二分析処理を行うか否かを前記短時間分析処理の結果に基づいて前記第一分析処理の結果が導出される前に判別する判別ステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る分析方法は、前記判別ステップを第一判別ステップとし、該第一判別ステップとは異なる第二判別ステップを更に有してもよい。該第二判別ステップでは、第二分析処理を行うか否かを第一分析処理の結果に基づいて判別する。
また、本発明に係る分析方法では、同一の試料について、第一判別ステップにおいて第二分析処理を行わないと判定され、その後、第二判別ステップにおいて第二分析処理を行うと判定された場合は、第二分析処理を行ってもよい。
また、本発明に係る分析方法においても、本発明に係る分析装置と同様、短時間分析処理において測定される分析項目の内の少なくとも一部は、第一分析処理において測定される分析項目の内の一部と同一又はそれと関連性のある項目であってもよい。また、短時間分析処理においては、第一分析処理において測定される分析項目の内の一部を第一分析処理とは異なる方法で測定してもよい。また、短時間分析処理において測定される分析項目は、第一分析処理において測定される分析項目と異なっていてもよい。
また、本発明に係る分析方法は、短時間分析処理が行われた後であって第二分析処理が行われる前の試料を試料貯留装置に一時的に貯留する試料貯留ステップを更に有してもよい。この場合、第二分析ステップにおいて、試料貯留装置に貯留された試料を用いて前記第二分析処理が行われる。
本発明に係る分析方法によれば、第一の発明に係る分析装置によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
第二の発明に係る分析方法は、試料に対して所定の分析処理を行う分析方法であって、試料に対して、第一分析処理を行う第一分析ステップと、第二分析処理を行う第二分析ステップと、試料を前記第二分析処理を行う前に試料貯留装置に一時的に貯留する試料貯留ステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る分析方法は、第二分析処理を行うか否かを第一分析処理の結果に基づいて判別する判別ステップを更に有してもよい。
本発明に係る分析方法によれば、第二の発明に係る分析装置によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
第一の発明に係るプログラムは、試料に対して所定の分析処理を行う分析装置を制御するコンピュータのプログラムであって、前記分析装置が、試料に対して、第一分析処理を行う第一分析部と、第二分析処理を行う第二分析部と、前記第一分析処理よりも短時間で分析結果を導出することが可能な短時間分析処理を行う短時間分析部と、を備えており、前記第二分析処理を行うか否かを前記短時間分析処理の結果に基づいて前記第一分析処理の結果が導出される前に判別する判別ステップを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、判別ステップを第一判別ステップとし、コンピュータに、更に、該第一判別ステップとは異なる第二判別ステップを実行させてもよい。該第二ステップでは、第二分析処理を行うか否かを第一分析処理の結果に基づいて判別する。
また、本発明に係るプログラムでは、同一の試料について、第二判別ステップにおいて第二分析処理を行わないと判定され、その後、第一判別ステップにおいて第二分析処理を行うと判定された場合は、コンピュータに第二分析部による第二分析処理を実行させてもよい。
本発明に係るプログラムによれば、第一の発明に係る分析装置によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
第二の発明に係るプログラムは、試料に対して所定の分析処理を行う分析装置を制御するコンピュータのプログラムであって、前記分析装置が、試料に対して、第一分析処理を行う第一分析部と、第二分析処理を行う第二分析部と、試料を貯留することが可能な試料貯留部と、を備えており、試料を、前記第二分析部による前記第二分析処理を行う前に前記試料貯留部に一時的に貯留させる試料貯留ステップを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、コンピュータに、更に、第二分析処理を行うか否かを第一分析処理の結果に基づいて判別する判別ステップを実行させてもよい。
本発明に係るプログラムによれば、第二の発明に係る分析装置によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
第一の発明又は第二の発明に係る記録媒体は、これらの発明に係る上記プログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、試料に対して複数の分析処理を行う場合において、全体としての分析処理の効率を向上させることができる。
実施例1に係る尿分析装置の概略構成を示す外観図である。 実施例1に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。 実施例1に係る制御部の概略構成を示すブロック図である。 実施例1に係る尿分析装置での分析処理のフローを示すフローチャートである。 実施例1の第一の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。 実施例1の第二の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。 実施例1の第三の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。 実施例2に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。 実施例2に係る制御部の概略構成を示すブロック図である。 実施例2に係る尿分析装置での分析処理のフローを示す第一のフローチャートである。 実施例2に係る尿分析装置での分析処理のフローを示す第二のフローチャートである。 実施例2の第一の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。 実施例2の第二の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。 実施例2の第三の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。 実施例3に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。 実施例4に係る分析システムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
尚、ここでは、本発明を、尿の成分分析を行うための尿分析装置に適用した場合を例に挙げて説明する。ただし、本発明は、尿分析装置以外のもの、例えば、血液の成分分析を行うための血液分析装置等にも適用することができる。また、以下に説明する本発明に係る分析装置の各実施形態の説明は、本発明に係る分析装置、分析システム、分析方法、プログラム及びプログラムを記憶した記録媒体の実施形態の説明も兼ねるものである。
<実施例1>
実施例1の分析装置について図1〜7に基づいて説明する。
(概略構成)
図1及び2は、本実施例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。図1は装置の外観図であり、図2は装置の内部構成を示す図である。
図1及び2に示すように、本実施例に係る尿分析装置Aは、一つの筐体1内に収容された第一分析部A1及び第二分析部A2を備えている。第一分析部A1及び第二分析部A2は、分析対象となる検体に対してそれぞれ異なった分析処理を行う。ここでは、第一分析部A1において行なわれる分析処理を第一分析処理と称し、第二分析部A2において行なわれる分析処理を第二分析処理と称する。
具体的には、第一分析処理は尿定性検査であり、第二分析処理は尿沈渣検査である。尿定性検査では、尿に含まれるタンパク質、グルコース、ヘモグロビン及びビリルビン等の濃度、及び尿の比重等が測定される。尿沈渣検査では、血球、上皮細胞、細菌、及び結晶等の尿に含まれるの有形成分が測定される。このように、第一分析処理と第二分析処理とでは分析項目及び分析方法が異なる。
尚、第一分析部A1の具体的な構成としては、尿定性検査を行うことが可能な従来のどのような構成も適用することができる。また、第二分析部A2の具体的な構成としては、尿沈渣検査を行うことが可能な従来のどのような構成も適用することができる。このように、第一分析処理と第二分析処理とでは分析項目及び分析方法が異なる。例えば、第一分析部A1として、化学的な測定(試験紙を使う測定等)を行うものを採用し、第二分析部A2として、フローサイトメトリー法による尿沈渣検査(尿中有形成分定量測定)を行うものを採用することが出来る。
また、尿分析装置Aは搬送装置2を備えている。搬送装置2は、検体(本発明に係る試料に相当)たる尿Bが収容されている複数のスピッツ30を搬送するため装置である。尚、図示の都合上、各図には、スピッツ30として丸底試験管を示してあるが、スピッツ30とは、円錐底試験管のことである。もっとも、尿B(試料)を収容する容器は適宜選択可能であり、容器の形状を特定のものに限定することは要求されない。搬送装置2は、複数のスピッツ30を検体ラック3に起立保持させた状態で搬送する。搬送装置2は、筐体1の前面下部に連結されたフレーム20、該フレーム20の上面部20a上に位置する3組の循環駆動可能なベルト21a〜21c、および水平方向に移動可能な2つのプッシャ(図示略)を備えている。
搬送装置2においては、符号n1で示すポジションに検体ラック3が供給されると、該検体ラック3が、ベルト21aによって矢印N1方向に搬送された後に、プッシャによって矢印N2方向に搬送される。次いで、検体ラック3は、ベルト21cによって矢印N3方向に搬送された後に、プッシャによって矢印N4方向に搬送されてベルト21b上に供給される。
さらに、尿分析装置Aは、搬送装置2によって搬送されたスピッツ30から分析対象となる尿Bを採取するためのノズル4を備えている。ノズル4は、検体ラック3が矢印N2方向に搬送される際の搬送経路29と重なる位置に配置されている。そして、ノズル4は、搬送経路29上に存在する検体ラック3に保持されたスピッツ30から尿Bを吸引する。これにより、ノズル4は、分析対象となる尿Bを採取する。
図1及び2に示すように、本実施例に係る尿分析装置Aおいては、検体を採取するためのノズルはノズル4のみである。つまり、第一分析部A1に供給される検体および第二分析部A2に供給される検体のいずれもノズル4によって採取される。このように、第一および第二分析部A1、A2についてノズルを共通化することで、各分析部A1、A2へ検体を供給するための流路の一部や、ノズルを洗浄するための洗浄装置についても共通化を図ることができる。そのため、尿分析装置A自体を小型化することができる。また、尿分析装置Aの製造コストの削減も可能となる。
ここで、本実施例に係る尿分析装置Aの内部構成について図2に基づいて説明する。尿分析装置Aの内部には、第一および第二分析部A1、A2の他に、ノズル用移動装置5、尿流路41a、41b、41c、三方弁42、簡易分析部A3及び制御部60が設けられている。
ノズル用移動装置5は、ノズル4が支持されているアーム50を備えている。ノズル用移動装置5は、該アーム50を介してノズル4を上下方向及び水平方向(図2の矢印の方向)に移動させる。
ノズル4には共通尿流路41aの一端が接続されている。共通尿流路41aの他端は三方弁42に接続されている。三方弁42には、第一および第二尿流路41b、41cの一端が接続されている。三方弁42は、ノズル4によって採取された尿Bを、共通尿流路41aから、第一尿流路41bまたは第二尿流路41cのいずれに流すのかを切り換えることが可能である。
そして、第一尿流路41bの他端は第一分析部A1に接続されており、第二尿流路41cの他端は第二分析部A2に接続されている。つまり、ノズル4によって採取された尿Bが、共通尿流路41aおよび第一尿流路41bを通して第一分析部A1に供給され、共通尿流路41aおよび第二尿流路41cを通して第二分析部A2に供給される。
さらに、第一尿流路41bの途中には簡易分析部A3が設置されている。この簡易分析部A3は、分析対象となる検体(簡易分析部A3内を通過する検体)に対して簡易分析処理を行なう。簡易分析部A3による簡易分析処理では、第一分析部A1での第一分析処理において測定される分析項目(即ち、尿定性検査で測定される分析項目)の内の一部と関連性のある分析項目が、第一分析処理における測定方法よりも簡易な方法で測定される。
簡易分析処理の例としては、透過散乱光方式による尿の濁度の測定、尿の赤色度合い測定、又は尿色の測定等を挙げることができる。尿の濁度はタンパク質の濃度と関連性があり、尿の赤色度合いはヘモグロビンの濃度と関連性がある。また、尿色は尿定性検査で測定される尿の各種成分の濃度と関連性がある。このような簡易分析処理では、一検体当たりの分析所要時間が第一分析処理に比べて非常に短い。
尚、簡易分析処理において、第一分析処理において測定される分析項目の内の一部と同一の項目について測定してもよい。例えば、屈折率に基づいて尿の比重を測定してもよい。また、上記例示の場合においても、尿の濁度からタンパク質の濃度を算出してもよく、尿の赤色度合いからヘモグロビンの濃度を算出してもよい。また、簡易分析処理において尿定性検査で測定される分析項目を測定する場合は、その分の測定項目を第一分析処理の測定項目からはずしてもよい。この場合、簡易分析処理において測定される分析項目と第一分析処理において測定される分析項目とは異なったものとなる。これらの場合も、簡易分析処理においては、第一分析処理における測定方法よりも簡易な方法によって、対象となる分析項目についての測定が行なわれる。従って、簡易分析処理における一検体当たりの分析所要時間は、第一分析処理に比べて非常に短い。
制御部60は、CPU60A及びメモリ60B等を備えたコンピュータである。メモリ60B(記録媒体)として、揮発性メモリと不揮発性メモリとが具備されており、制御部60内の不揮発性メモリには、制御部60内のCPU(Central Processing Unit:マイクロプロセッサ)60Aが、分析装置Aの始動時(電源投入時)に、揮発性メモリ上に読み出して実行するコンピュータプログラム(以下、単にプログラムとも表記する)が記憶されている。
制御部60には、第一分析部A1、第二分析部A2、簡易分析部A3、ノズル用移動装置5、および三方弁42等が電気的に接続されている。CPU60Aが上記プログラムを実行している制御部60(以下、単に制御部60と表記する)は、各分析部A1、A2、A3での分析結果についてのデータ処理を行い、且つ上記各部(または装置)の動作を制御する。このように本実施例では、一つの制御部60によって、尿分析装置A全体が制御される。
制御部60は、図3に示すように、機能部として第一判別部63および第二判別部64を備えている。各判別部63、64の機能については後述する。
尚、図2に示すように、スピッツ30には、バーコード等の識別コード31が付されている。尿分析装置Aは、この識別コード31を読み取るための読み取り部62を備えている。該読み取り部62も制御部60に電気的に接続されており、読み取り部62によって読み取られた識別データが制御部60に入力される。そして、該入力された識別データが、各分析部A1、A2、A3での尿Bについての分析結果のデータと関連付けられる参照データとして利用される。
また、図示を省略したが、尿分析装置A内には、ノズル4内を洗浄するための洗浄装置が設けられている。該洗浄装置は、洗浄液を貯留する洗浄液槽、洗浄液槽からノズル4内に洗浄液を供給する供給装置、ノズル4の洗浄後に該ノズル4から吐出される廃液を収容する廃液槽を備えている。尿分析装置Aでは、ノズル4によって一の検体を採取し、その検体を各分析部A1、A2、A3に供給してから、次の分析対象となる検体を採取する前に、洗浄装置によってノズル4が洗浄される。
本実施例においては、第一および第二分析部A1、A2が、第一〜第三の発明に係る分析装置に関する第一および第二分析部に相当し、簡易分析部A3が、第一〜第三の発明に係る分析装置に関する短時間分析部に相当する。また、制御部60の第一判別部63が、第一〜第三の発明に係る分析装置の判別部若しくは第一判別部に相当し、制御部60の第二判別部64が、第四の発明に係る第二判別部に相当する。
(分析処理のフロー)
本実施例に係る尿分析装置Aでは、分析対象となる検体に対し、第二分析部A2において第二分析処理を行う前に、第一分析部A1において第一分析処理を行う。そして、第一分析処理の結果に基づいて、その検体に対し第二分析処理を行うか否かを判別する。これにより第二分析処理を行なうと判定された場合、その検体と同一の検体が第二分析部A2に供給され、第二分析処理が行なわれる。
しかしながら、同一の検体に対して、第一分析処理の結果が導出されるまで第二分析処理が行なわれないこととなると、全体としての分析効率が低下する虞がある。そこで、本実施例では、第一分析処理の結果が導出される前に、簡易分析部A3における簡易分析処理の結果に基づいて、検体に対し第二分析処理を行うか否かを判別する。
以下、本実施例に係る尿分析装置Aでの分析処理のフローについて図4に示すフローチャートに基づいて説明する。尚、本分析処理のフローは、不揮発性メモリ上のプログラムに従って、制御部60(制御部60内のCPU60A)が実行するものである。
本分析処理のフローでは、先ず、ステップS101において、ノズル4によって分析対象となる検体がスピッツ30から採取される。次に、ステップS102において、採取された検体が簡易分析部A3及び第一分析部A1に供給される。そして、ステップS103において、供給された検体に対し、簡易分析部A3では簡易分析処理が実行され、第一分析部A1では第一分析処理が実行される。尚、本実施例においては、このステップS103が、第一の発明に係る分析方法の第一分析ステップおよび短時間分析ステップに相当する。
続いて、ステップS104において、簡易分析部A3での簡易分析処理の結果が導出されたか否かが判別される。尚、上述したように、簡易分析処理の分析所要時間は非常に短いため、その実行開始後、短時間で結果が導出される。簡易分析処理の結果が導出されると、ステップS105において、該簡易分析処理の結果に基づいて、同一の検体に対して第二分析処理を実行するか否かが判別される。本実施例においては、このステップS105における第二分析処理を実行するか否かの判別が、制御部60の第一判別部63によって行なわれる。尚、本実施例においては、このステップS105が、第一の発明に係る分析方法の判別ステップ若しくは第一判別ステップに相当する。
そして、簡易分析処理の結果に基づいて、検体に対し第二分析処理を実行すると判定された場合、この時点で、分析対象となる検体に対して第二分析処理が行われる。この場合、ステップS108において、分析対象となる検体がノズル4によってスピッツ30から再度採取される。次に、ステップS109において、採取された検体が第二分析部A2に供給される。そして、ステップS110において、第二分析部A2に供給された検体に対し第二分析処理が実行される。
一方、簡易分析処理の結果に基づいて第二分析処理を実行しないと判定された場合、次に、ステップS106において、第一分析部A1での第一分析処理の結果が導出されたか否かが判別される。ここで、第一分析処理の結果が未だ導出されていない場合、その結果が導出されるまでの間、待機状態となる。そして、第一分析処理の結果が導出されると、ステップS107において、該第一分析処理の結果に基づいて、同一の検体に対して第二分析処理を実行するか否かが再度判別される。本実施例においては、このステップS107における第二分析処理を実行するか否かの判別が、制御部60の第一判別部63によって行なわれる。尚、本実施例においては、このステップS107が、第一の発明に係る分析方法の第二判別ステップに相当する。
第一分析処理の結果に基づいて、第二分析処理を実行すると判定された場合、上述したステップS108からS110の手順で、分析対象となる検体に対して第二分析処理が実行される。一方、第一分析処理の結果に基づいて、第二分析処理を実行しないと判定された場合、その検体に対しては第二分析処理は行われない。
上記のような分析処理のフローによれば、一の検体について、簡易分析処理の結果から、第二分析処理を行うと判定された場合、該検体に対して、第一分析処理と第二分析処理とを同時期に行うことができる。従って、全体としての分析処理の効率を向上させることができる。
また、上記フローによれば、一の検体について、簡易分析処理の結果から、第二分析処理は行なわないと判定された場合であっても、第一分析処理の結果に基づいて、第二分析処理を行うか否かが再度判別される。そして、該再度の判別の結果、第二分析処理を行うと判定された場合、その検体に対して第二分析処理が行なわれる。従って、分析対象となる検体についての第二分析処理の必要性をより高い精度で判別することができる。また、一の検体について、簡易分析処理の結果からは第二分析処理の必要性を正確に判断できなかった場合であっても、第一分析処理の結果に基づいて第二分析処理を行うことができる。
尚、本実施例に係る分析装置Aにおいては、必ずしも、分析対象となる全ての検体について、第二分析処理を行なうか否かを判別する必要はない。例えば、第一分析処理の結果に関わらず第二分析処理を行うことが予め決められている検体に対しては、第一分析処理と第二分析処理とを同時に行ってもよい。また、第一分析処理の結果に関わらず第二分析処理を行わないことが予め決められている検体に対しては、簡易分析処理を行わなくてもよい。
尚、図4に示した分析処理のフローを実現させるコンピュータプログラムは、コンピュータ(制御部60)が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータに、このプログラムを読み込ませて実行させることにより、このフローを実現させることができる。
ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータから取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。また、コンピュータに固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
(変形例)
実施例1の変形例に係る尿分析装置の構成について図5〜7に基づいて説明する。図5は、第一の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。図6は、第二の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。図7は、第三の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。尚、上述した構成と同様の部分については説明を省略する。
第一の変形例に係る尿分析装置Aでは、図5に示すように、簡易分析部A3が第二尿流路41cの途中に設置されている。このような構成によれば、簡易分析部A3に供給された検体に対して簡易分析処理が行われ、その結果、第二分析処理を行うと判定された場合、その検体をそのまま簡易分析部A3から第二分析部A2に供給することができる。従って、第二分析部A2に供給するための検体を、ノズル4によってスピッツ30から再度採取する必要がない。第一の変形例をさらに詳細に説明する。図5に示すように、第一の変形例に係る尿分析装置Aは、実施例1に係る尿分析装置A(図2)と同様に、簡易分析部A3を備えている。ただし、第一の変形例に係る尿分析装置Aの簡易分析部A3は、第一尿流路41bの途中ではなく、第二尿流路41cの途中に設けられている。また、簡易分析部A3は、その内部に、第二分析部A2による第2分析処理に必要な量の検体を保持できるものとなっている。さらに、簡易分析部A3は、制御部60から所定の指示が入力されたときに、内部に保持している検体を第二分析部A2側に排出する機能を有している。
また、第一の変形例に係る尿分析装置Aは、ノズル4によって採取された尿Bを、第一尿流路41b及び第二尿流路41cに分配供給できる三方弁42を備えている。尚、この三方弁42は、尿Bを第一尿流路41b側のみに供給すること(尿Bに対する第一分析処理のみを行うこと)も、尿Bを第二尿流路41c側のみに供給すること(尿Bに対する簡易分析処理、又は、簡易分析処理及び第二分析処理のみを行うこと)も出来るようにするために設けられているものである。従って、第一分析処理及び簡易分析処理の双方を常に行う場合には、三方弁42を取り除いておくこと(尿流路41a〜41cを直接接続しておくこと)が出来る。
そして、第一の変形例に係る尿分析装置Aでは、各検体の分析時に、制御部60による制御下、各部が以下のように動作する。
或る検体の分析時には、まず、ノズル4により、第一分析処理及び第二分析処理の双方に必要とされる量の検体がスピッツ30から採取され、採取された検体の一部(第一分析処理に必要な量の検体)が第一尿流路41b等を介して第一分析部A1に供給される。また、同時に、採取した検体の残りの部分(第二分析処理に必要な量の検体)が、第二尿流路41c等を介して簡易分析部A3に供給される。そして、簡易分析部A3による簡易分析処理と第一分析部による第一分析処理とが開始される。
既に説明したように、簡易分析処理は、一検体当たりの分析所要時間が、第一分析処理に比べて非常に短い処理である。従って、第一分析処理が完了する前に、簡易分析処理が完了する。
簡易分析処理が完了すると、簡易分析処理により得られた情報(屈折率、比重、濁度等)に基づき、現在、分析対象となっている検体が、第二分析処理を行うべきものであるか否かが制御部60により判断される。そして、現在、分析対象となっている検体が、第二分析処理を行うべきものであった場合には、簡易分析部A3内の検体が第二分析部A2に供給されて、検体に対する第二分析処理が開始される。尚、分析対象となっている検体が、第二分析処理を行う必要がないものであった場合、簡易分析部A3内の検体は、図示を省略してある機構により破棄される。
以上、説明したように、本尿分析装置Aは、スピッツ30からの1回の検体採取で、第一分析処理と第二分析処理とを行う構成を有している。そして、上記した実施例1に係る尿分析装置Aは、スピッツ30から2回検体を採取する装置なのであるから、この第一の変形例に係る尿分析装置Aは、第二分析処理が完了するまでに要する時間が、実施例1に係る尿分析装置Aよりも短い装置となっていることになる。
第二の変形例に係る尿分析装置Aでは、第一分析部A1が、分析対象となっている尿を試験片に点着させ、該試験片を用いて尿定性検査を行うタイプのものとなっている。そのため、図6に示すように、ノズル4が、尿分析装置Aの内部において、第一分析部A1の点着部(図示略)の位置まで移動することが可能となっている。そして、ノズル4によって吸引された検体が、第一分析部A1の点着部に設置された試験片に吐出され点着される。
本変形例では、第一分析部A1には検体が上記のように供給されるため、尿流路は、ノズル4と第二分析部A2とを接続する尿流路41のみである。そして、簡易分析部A3はノズル4に設置されている。
このような構成によれば、ノズル4に吸引された検体に対して簡易分析部A3において簡易分析処理が行われる。そして、簡易分析処理の結果、第二分析処理を行うと判定された場合、その検体をそのままノズル4から第二分析部A2に供給することができる。従って、このような構成の場合も、第二分析部A2に供給するための検体を、ノズル4によってスピッツ30から再度採取する必要がない。
第二の変形例をさらに詳細に説明する。第二の変形例に係る尿分析装置A(図6)は、上記した第一の変形例に係る尿分析装置A(図5)を変形した装置である。具体的には、第二の変形例に係る尿分析装置Aは、分析対象となる尿を試験片に点着させ、該試験片を用いて尿定性検査を行うタイプの第一分析部A1を備えている。そのため、第二の変形例に係る尿分析装置Aは、図6に示してあるように、ノズル4が、尿分析装置Aの内部において、第一分析部A1の点着部(図示略)の位置まで移動することが可能なように構成されている。また、第二の変形例に係る尿分析装置Aが備える尿流路は、ノズル4と第二分析部A2とを接続する尿流路41のみとなっている。
さらに、第二の変形例に係る尿分析装置Aの簡易分析部A3(第一の変形例に係る尿分析装置Aの簡易分析部A3と同じもの)は、ノズル4に設置されている。そして、第二の変形例に係る尿分析装置Aは、各検体の分析時に、各部が以下のように動作する装置となっている。
まず、ノズル4により、第一分析処理及び第二分析処理の双方に必要とされる量の検体がスピッツ30から採取される。例えば、検体の採取後(本変形例では、ノズル4の移動中)に、採取した検体に対する簡易分析処理が行なわれる。そして、この簡易分析処理と並行して、またはこの簡易分析処理と前後して、ノズル4が、第一分析部A1の点着部(図示略)まで移動され、採取済みの検体の一部が、第一分析部A1の点着部に設置された試験片に吐出される。そして、第一分析部A1による第一分析処理が開始される。
ここで、簡易分析処理の分析結果から、検体が第二分析処理を行うべきものであることが分かった場合には、ノズル4内の検体が第二分析部A2に供給されて、検体に対する第二分析処理が行なわれる。すなわち、第二分析処理は、簡易分析処理の分析結果のみからその要否を判断して(第一分析処理の結果を待たずに)適宜、実行でき、例えば、第二分析処理が必要な場合の第二分析処理を、第一分析処理と同時並行で行うことができる。
以上の説明から明らかなように、この第二変形例に係る尿分析装置Aも、スピッツ30からの1回の検体採取で、第一分析処理と第二分析処理とを行う構成を有している。また、簡易分析処理の結果により、第一分析処理の完了を待たずとも第二分析処理を実行できる。従って、本尿分析装置Aも、第二分析処理が完了するまでに要する時間を大幅に短縮することができる。
第三の変形例に係る尿分析装置Aは、図7に示すように、スピッツ30から検体を採取するためのノズルを二つ備えている。そして、第一分析部A1に供給するための検体をノズル4Aによって採取し、第二分析部A2に供給するための検体をノズル4Bによって採取する。この場合、ノズル4Aから第一分析部A1に供給される検体の尿流路と、ノズル4Bから第二分析部A2に供給される検体の尿流路とが別系統となる。
本変形例のような構成では、ノズル4Aによって検体が採取されたスピッツ30がノズル4Bの位置に搬送されるまでの間に、該検体に対して第二分析処理を行うか否かが決定されるのが好ましい。これによれば、第二分析処理を行うと判定された検体のみをノズル4Bによって採取すればよくなるためである。ただし、この場合、第二分析処理を行うか否の決定までの時間が長いと、ノズル4Aの位置からノズル4Bの位置までの間のスピッツ30の搬送距離を長くする必要が生じる。しかしながら、この間のスピッツ30の搬送距離が長くなると尿分析装置Aの大型化を招く虞がある。
そこで、本変形例では、簡易分析部A3を、ノズル4Aから第一分析部A1に供給される検体の尿流路に設置してもよい。これによれば、一の検体に対し、簡易分析部A3での簡易分析処理の結果に基づいて第二分析処理を行うか否かを判別することで、ノズル4Aの位置からノズル4Bの位置までの間のスピッツ30の搬送距離を短くすることが可能となる。その結果、尿分析装置Aの小型化を図ることができる。
試料に対して行う第一分析処理の内容、ノズル4A、4B間の間隔等によっては、第一分析処理の完了前に、スピッツ30内の検体をノズル4Bにより採取できる場合がある。そのような場合には、ノズル4Bにより採取した検体に対する簡易分析処理の方が、第一分析処理よりも早く完了することになる。従って、そのような場合には、簡易分析部A3を、ノズル4Bから第二分析部A2に供給される検体の尿流路に設置することが出来る。
さらに、簡易分析部A3がノズル4A側に設けられている第三の変形例に係る尿分析装置Aを、ノズル4A側の装置(ノズル4A、簡易分析部A3、第一分析部A1等からなる定性分析装置)と、ノズル4B側の装置(ノズル4B、第二分析部A2等からなる沈渣検査装置)とに分離し、双方の装置を搬送装置で連結し、簡易分析部での結果により適宜のタイミングで試料の採取およびスピッツの搬送を行うようにしても良いし、または、双方の装置に検体ラック3単位(又はスピッツ30単位)で同じ検体を供給するようにしても良い。同様に、簡易分析部A3がノズル4B側に設けられている第三の変形例に係る尿分析装置Aを、ノズル4A側の装置(ノズル4A、第一分析部A1等からなる定性分析装置)と、ノズル4B側の装置(ノズル4B、簡易分析部A3、第二分析部A2等からなる沈渣検査装置)とに分離し、双方の装置を搬送装置で連結し、簡易分析部での結果により適宜のタイミングで試料の採取およびスピッツの搬送を行うようにしても良いし、または、双方の装置に検体ラック3単位(又はスピッツ30単位)で同じ検体を供給するようにしても良い。
<実施例2>
実施例2に係る分析装置について図8〜13に基づいて説明する。尚、本実施例において従来技術に相当する部分は、上記実施例1に係る分析装置と同様である。そのため、ここでは、上記実施例1に係る分析装置とは異なる点を中心に説明し、これと同様の部分についての説明は省略する。
(概略構成)
図8は、本実施例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。尚、本実施例に係る尿分析装置の外観は、図1に示した実施例1に係る尿分析装置の外観と同様である。また、図8においては、図5に示した尿分析装置の構成要素と同様の構成要素に同様の参照番号が付されている。
本実施例に係る尿分析装置Aは、実施例1と同様、検体たる尿Bをスピッツ30から採取するノズル4、第一分析部A1および第二分析部A2を備えている。第一および第二分析部A1、A2における分析内容も実施例1と同様である。尚、本実施例に係る尿分析装置Aは、実施例1に係る簡易分析部A3を備えていない。
本実施例において、尿分析装置Aは、ノズル4によって採取された検体を一時的に貯留することが可能な複数の尿貯留槽70を備えている。尿貯留槽70は、第二尿流路41cの途中に設けられている。尿貯留槽70は、制御部60に電気的に接続されている。尚、尿貯留槽70は必ずしも複数である必要はない。
また、制御部60は、図9に示すように、機能部として判別部65を備えている。該判別部65の機能については後述する。
本実施例においては、第一および第二分析部A1、A2が、第二の発明に係る分析装置の第一および第二分析部に相当する。また、尿貯留槽70が、第二の発明に係る分析装置の試料貯留部若しくは内部貯留部に相当する。また、制御部60の判別部65が、第二の発明に係る分析装置の判別部に相当する。
(分析処理のフロー)
本実施例に係る尿分析装置Aにおいても、分析対象となる検体に対し、第二分析部A2において第二分析処理を行う前に、第一分析部A1において第一分析処理を行う。そして、第一分析処理の結果に基づいて、その検体に対し第二分析処理を行うか否かを判別する。これにより第二分析処理を行なうと判定された場合、その検体と同一の検体が第二分析部A2に供給され、第二分析処理が行なわれる。
ここで、本実施例に係る尿分析装置Aでは、第二分析処理が行なわれた場合に、その処理が完了するまで、次の分析対象となる検体について第一分析部A1での第一分析処理を行なうことができないこととなると、全体としての分析効率が低下する虞がある。そこで、本実施例では、第二分析部A2において第二分析処理が行なわれている最中であっても、第一分析部A1において第一分析処理が完了した時は、ノズル4によって、次の分析対象となる検体をスピッツ30から採取する。そして、採取した検体を、第一分析部A1に供給すると共に、尿貯留槽70に供給し、該尿貯留槽70に一時的に貯留する。また、この尿貯留槽70に貯留した検体と同一の検体について、第一分析処理の結果、第二分析処理を行なうと判定された場合、尿貯留槽70から第二尿流路41cを通して第二分析部A2に該検体を供給する。
以下、本実施例に係る尿分析装置Aでの分析処理のフローについて図10および11に示すフローチャートに基づいて説明する。ここで、図10に示す分析処理のフローと図11に示す分析処理のフローとは別系統のフローとして実行される。尚、本分析処理のフローは、制御部60のメモリ60Bに記憶されたコンピュータプログラムによって実現される。
図10に示す分析処理のフローでは、先ず、ステップS201において、ノズル4によって分析対象となる検体がスピッツ30から採取される。次に、ステップS202において、採取された検体が第一分析部A1及び尿貯留槽70に供給される。そして、ステップS203において、第一分析部A1では、供給された検体に対し第一分析処理が実行される。また、尿貯留槽70に供給された検体は該尿貯留槽70に貯留される。この時、検体は、複数の尿貯留槽70の内、その時点で他の検体が貯留されていないものに貯留される。尚、本実施例においては、このステップS203が、第二の発明に係る分析方法の第一分析ステップおよび試料貯留ステップに相当する。
続いて、ステップS204において、第一分析部A1での第一分析処理の結果が導出されたか否かが判別される。そして、第一分析処理の結果が導出されると、ステップS205において、該第一分析処理の結果に基づいて、同一の検体に対して第二分析処理を実行するか否かが判別される。本実施例においては、このステップS205における第二分析処理を実行するか否かの判別が、制御部60の判別部65によって行なわれる。尚、本実施例においては、このステップS205が、第二の発明に係る分析方法の判別ステップに相当する。
そして、第一分析処理の結果に基づいて第二分析処理を実行すると判定された場合、ステップS206において、その判定結果が、尿貯留槽70に貯留された同一の検体と関連付けられて制御部60に記録される。この場合、尿貯留槽70における検体の貯留が維持される。一方、第一分析処理の結果に基づいて第二分析処理を実行しないと判定された場合、ステップS207において、尿貯留槽70に貯留された同一の検体が廃棄装置によって廃棄される。尚、図8においては、該廃棄装置の図示を省略している。検体が廃棄された貯留槽は洗浄液によって洗浄される。
本分析処理のフローでは、一の検体についての第一分析処理が完了すると、直ちに、次の分析対象となる検体がノズル4によってスピッツ30から採取される。即ち、上記ステップS201から207が直ちに繰り返される。
図11に示す分析処理のフローでは、先ず、ステップS301において、第二分析部A2における、前回の第二分析処理の対象になった検体についての第二分析処理が完了しているか否かが判別される。そして、該第二分析処理が完了していると判定された場合、次に、ステップS302において、複数の尿貯留槽70の内のいずれかに、第二分析処理の対象となる検体が貯留されているか否かが判別される。この判別は、制御部60に記録されている第二分析処理の実行判定結果に基づいて行なわれる。
尿貯留槽70に第二分析処理の対象となる検体が貯留されていると判定された場合、次に、ステップS303において、該検体が尿貯留槽70から第二分析部A2に供給される。そして、ステップS304において、第二分析部A2に供給された検体に対し第二分析処理が実行される。
上記のような分析処理のフローによれば、ノズル4によって採取された検体の内、尿貯留槽70に供給された分が該尿貯留槽70に貯留される。そして、第二分析部A2において第二分析処理を行う際には、尿貯留槽70から第二分析部A2にその対象となる検体が供給される。そのため、第二分析部A2での第二分析処理の進行状況に関わらず、第一分析部A1での第一分析処理を進めることができる。つまり、一の検体に対する第一分析処理が完了すれば、次の分析対象となる検体に対し直ちに第一分析処理を行うことが可能となる。従って、全体としての分析処理の効率を向上させることができる。
また、本実施例に係る尿分析装置Aでは、検体を採取するノズルはノズル4のみである。ここで、本実施例では、上記のように、同一の検体に対する第一分析処理と第二分析処理とが異なるタイミングで行なわれることとなる。そして、第一分析処理の進行状況に合わせて、分析対象となる検体をスピッツ30から随時採取すべくラック3を搬送させると、同一検体に対する第一分析処理の実行タイミングと第二分析処理の実行タイミングと間に、その検体を収容したスピッツ30の位置が移動する。
そのため、第一分析部A1と第二分析部A2とで共通化されたノズル4によって、第一分析処理の実行タイミングと第二分析処理の実行タイミングとの両方のタイミングで同一の検体をスピッツ30から採取しようとすると、ノズル4の位置をそのスピッツ30の位置に合わせて移動させる必要が生じる。
しかしながら、本実施例では、第二分析処理を行う際に第二分析部A2に供給する分の検体を尿貯留槽70に貯留させておくことができる。そのため、スピッツ30の位置の移動に合わせてノズル4を移動させる必要がない。つまり、尿貯留槽70を設けることで、第一分析部A1と第二分析部A2との間でのノズルの共通化をより容易に図ることが可能となる。また、上述したように、第一分析部A1と第二分析部A2との間でのノズルを共通化した場合であっても、全体としての分析処理の効率を向上させることができる。
尚、本実施例に係る分析装置Aにおいても、実施例1と同様、必ずしも、分析対象となる全ての検体について、第二分析処理を行なうか否かを判別する必要はない。例えば、第一分析処理の結果に関わらず第二分析処理を行うことが予め決められている検体に対しては、第一分析処理と第二分析処理とを同時に行ってもよい。この場合、該検体を尿貯留槽70に貯留しなくてもよい。また、第一分析処理の結果に関わらず第二分析処理を行わないことが予め決められている検体を尿貯留槽70に貯留する必要はない。
尚、図10および11に示した分析処理のフローを実現させるコンピュータプログラムは、コンピュータ(制御部60)が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータに、このプログラムを読み込ませて実行させることにより、これらのフローを実現させることができる。
ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータから取り外し可能なものとしては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。また、コンピュータに固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
(変形例)
上記実施例2の第一乃至第3の変形例に係る尿分析装置の概略構成について図12〜14に基づいて説明する。図12は、第一の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。図13は、第二の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。図14は、第三の変形例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。尚、第四の変形例に係る尿分析装置の外観は、図7に示す実施例1の第三の変形例に係る尿分析装置の外観と同様である。
第一の変形例に係る尿分析装置Aでは、図12に示すように、上記実施例1の第二の変形例と同様、第一分析部A1が、分析対象となる尿を試験片に点着させ、該試験片を用いて尿定性検査を行うタイプのものとなっている。また、本変形例においては、ノズル用移動装置5および尿流路41の構成も上記実施例1の第二の変形例と同様である。そして、尿貯留槽70は尿流路41に設置されている。
このような構成の場合も、ノズル4によって採取された検体を、第二分析部A2に供給される前に尿貯留槽70に貯留することができる。そして、第二分析処理を行なう場合は、尿貯留槽70から第二分析部Aにその対象となる検体を供給することができる。
第二の変形例に係る尿分析装置Aにおいては、図13に示すように、その内部に尿貯留槽70が設けられていない。それに代えて、本変形例においては、尿分析装置Aの外部に、尿貯留槽として機能するスピッツ71がラックに起立保持された状態で複数配置されている。このスピッツ71は、搬送装置2によって図1に示すような経路で搬送されるスピッツ30とは異なるものである。つまり、スピッツ71は、貯留すべき検体をノズル4から受け取るまでは空の状態にある。尚、このスピッツ71は、必ずしも複数配置される必要はない。
そして、本変形例では、このスピッツ71が配置されている位置までノズル4が移動することが可能となっている。つまり、スピッツ30からノズル4に一旦吸引された検体を該ノズル4からスピッツ71に吐出することができる。また、スピッツ71に貯留された検体をノズル4によって再度吸引することができる。従って、スピッツ71は、尿貯留槽70と同様に機能することができる。つまり、本変形例では、第二分析処理を行なう際に第二分析部A2に供給する分の検体を、ノズル4によってスピッツ30から採取した後、該ノズル4からスピッツ71に吐出し、スピッツ71に貯留させる。そして、該検体に対し第二分析処理を行なう際に、該検体をノズル4によってスピッツ71から吸引し、それを第二分析部A2に供給する。
このように、尿貯留槽をスピッツとして尿分析装置Aの外部に配置することで、尿貯留槽を装置内部に設けることに起因する尿分析装置Aの大型化を抑制することができる。尚、本変形においては、スピッツ71が、第二の発明に係る試料貯留部または外部貯留部に相当する。ただし、本変形において、尿分析装置Aの外部に配置される尿貯留槽はスピッツに限られるものではない。例えば、ハルンカップを尿貯留槽として尿分析装置Aの外部に配置することもできる。
第三の変形例に係る尿分析装置Aにおいては、図14に示すように、その内部に尿貯留槽70が複数設けられており、且つ、その外部に、尿貯留槽として機能するスピッツ71がラックに起立保持された状態で複数配置されている。この場合、尿分析装置Aはより多くの尿貯留槽を有することが出来る。そのため、より多くの検体を第二分析処理を待つ待機状態としておくことができる。その結果、より多くの検体に対して第一分析処理を順次行なうことが可能となる。従って、全体としての分析処理の効率をより向上させることができる。
第四の変形例にる尿分析装置Aは、実施例1の第三の変形例と同様、スピッツ30から検体を採取するためのノズル4A、4Bを、第一分析部A1および第二分析部A2毎に備えている。このとき、尿貯留槽を尿分析装置Aの内部に設ける場合は、ノズル4Bから第二分析部A2に供給される検体の尿流路の途中にそれを配置する。また、尿貯留槽(スピッツ等)を尿分析装置Aの外部に設ける場合は、ノズル4Bの近傍にそれを配置する。
本変形例に係る尿分析装置Aでは、分析対象となる検体を収容したスピッツが、ノズル4A側からノズル4B側に向かって搬送される。ここで、尿分析装置Aに上記のような尿貯留槽を設けることで、スピッツがノズル4Aの位置からノズル4Bの位置まで移動する時間或いは搬送距離を、第一または第二分析処理にかかる時間等を考慮して制限する必要がなくなる。従って、本変形例のような構成の場合においても、尿貯留槽を設けることで、全体としての分析処理の効率を向上させることができ、また、尿分析装置Aの小型化を図ることができる。
<実施例3>
本実施例は、第一及び第二の両発明に係る分析装置の実施例である。尚、本実施例において従来技術に相当する部分は、上記実施例1に係る分析装置と同様である。そのため、ここでは、上記実施例1に係る分析装置とは異なる点を中心に説明し、これと同様の部分についての説明は省略する。
(概略構成)
図15は、本実施例に係る尿分析装置の概略構成を示す図である。尚、本実施例に係る尿分析装置の外観は、図1に示した実施例1に係る尿分析装置の外観と同様である。また、図15においては、図5に示した尿分析装置の構成要素と同様の構成要素に同様の参照番号が付されている。
本実施例に係る尿分析装置Aは、上記実施例1と同様の簡易分析部A3および上記実施例1と同様の尿貯留槽70を備えている。そして、本実施例においては、図15に示すように、簡易分析部A3と尿貯留槽70とが一体で形成されており、これらが第二尿流路41cの途中に設けられている。
このような構成によれば、尿貯留槽70に貯留された検体に対して、簡易分析部A3によって簡易分析処理を行なうことができる。これにより、実施例1に係る尿分析装置によって得られる効果と、実施例2に係る尿分析装置よって得られる効果との両方を得ることができる。
<実施例4>
図16に、本発明の実施例4に係る分析システムの概略構成を示す。
本実施例に係る分析システムは、上記した実施例1に係る尿分析装置Aを変形したものである。以下、実施例1に係る尿分析装置Aと異なる部分を中心に、本実施例に係る分析システムの構成、機能を説明する。
図示してあるように、分析システムは、第一分析装置11、第2分析装置12、簡易分析装置13、管理装置15を備えている。この分析システムは、分析装置11〜13が離れた位置(例えば、別の部屋)に設置されることを想定して開発したシステムである。尚、ここでは、同じ内容の検体ラック3が3つ用意されて各分析装置11〜13に同時期にセットされる形で運用される例を示すが、本発明は、分析装置11〜13に同一の検体ラック3が、適宜、搬送装置(搬送ライン)により搬送される形で運用されるものも含む。
第一分析装置11は、検体ラック3に保持されている各スピッツ30内の検体(本実施例では、尿)に対して、上記した第一分析部A1が行うものと同様の第一分析処理(尿定性検査)を行う装置である。この第一分析装置11は、各スピッツ30に付されている識別コード31を読み取る機能、読み取った識別コード31を、検体の検査結果(検体中のタンパク質、グルコース、ヘモグロビン及びビリルビン等の濃度や、検体の比重等)と共に管理装置15に送信する機能等を、有している。
簡易分析装置13は、検体ラック3に保持されている各スピッツ30内の検体に対して、上記した簡易分析部A3が行うものと同様の簡易分析処理を行う装置である。この簡易分析装置13は、各スピッツ30に付されている識別コード31を読み取る機能、読み取った識別コード31を、検体の検査結果(検体の屈折率、比重、色調を表す値等)と共に管理装置15に送信する機能等を、有している。
第二分析装置12は、検体ラック3に保持されている各スピッツ30内の検体に対して、上記した第二分析部A1が行うものと同様の第二分析処理(尿沈渣検査)を行う装置である。この第二分析装置12も、各スピッツ30に付されている識別コード31を読み取る機能を有している。また、第二分析装置12は、或る識別コード31が付されているスピッツ31内の検体の分析を行うか否かを管理装置15からの情報に基づき決定する機能(詳細は後述)を有している。
管理装置15は、分析装置11〜13による検体の分析結果を収集して、所定のデータベース内に記憶するコンピュータである。この管理装置15は、どの検体を第二分析装置12に分析させるかを決定する機能を有している。
具体的には、既に説明したように、簡易分析装置13は、読み取った識別コード31を、検体の検査結果と共に管理装置15に送信する装置となっている。管理装置15は、簡易分析装置13からの情報(識別コード31と検査結果とを含む情報)を受信した場合、当該情報をデータベースに記憶すると共に、当該情報中の検査結果から、当該情報中の識別コード31で識別される検体(以下、注目検体と表記する)が第二分析処理を行うべきものであるか否かを判断する。そして、管理装置15は、注目検体が第二分析処理を行うべきものであると判断した場合には、注目検体の識別コード31を含む、注目検体に対して第二分析処理を行うべきことを意味する指示情報を第二検査装置12に対して送信する。また、管理装置15は、注目検体が第二分析処理を行う必要がないものであると判断した場合には、注目検体の識別コード31を含む、注目検体に対して第二分析処理を行う必要がないことを意味する指示情報を第二検査装置12に対して送信する。
第二分析装置12は、管理装置15から指示情報が送信されてきた場合には、当該指示情報を内部に記憶する。また、第二分析装置12は、或るスピッツ30内の検体を実際に採取する前に、当該スピッツ30に付されている識別コード31を読み取る。その後、第二分析装置12は、内部に記憶している指示情報の中から、読み取った識別コード31を含む指示情報を検索する。
そして、第二分析装置12は、検索した指示情報が、第二分析処理を行うべきことを意味するものであった場合には、検体に対する第二分析処理を開始し、検索した指示情報が、第二分析処理を行う必要がないことを意味するものであった場合には、次のスピッツ30内の検体に対する処理を開始する。尚、第二分析装置12は、読み取った識別コード31を含む指示情報を検索できなかった場合には、当該指示情報が管理装置15から送信されてくるのを待機し、当該指示情報が送信されてきたときに、上記動作を行う。
以上の説明から明らかなように、本実施例に係る分析システムも、或る検体(試料)に対する第一分析処理の完了前に第二分析処理を開始することが可能な構成を有している。従って、この分析システムによっても、試料に対して複数の分析処理を行う場合において、全体としての分析処理の効率を向上させることができることになる。
上記各実施例は可能な限り組み合わせることができる。
本発明は、複数の分析処理が行われる試料の分析に利用できる。
A・・・尿分析装置
A1・・第一分析部
A2・・第二分析部
A3・・簡易分析部
1・・・筐体
2・・・搬送装置
3・・・検体ラック
4、4A、4B・・・ノズル
11・・第一分析装置
12・・第二分析装置
13・・簡易分析装置
15・・管理装置
30・・スピッツ
41a・・共通尿流路
41b・・第一尿流路
41c・・第二尿流路
60・・制御部
61・・第一判定部
62・・第二判定部
63・・判定部
70・・尿貯留槽
71・・スピッツ

Claims (39)

  1. 試料に対する第一分析処理よりも短時間で完了する短時間分析処理を前記試料に対して行う短時間分析部と、
    前記第一分析処理と異なる第二分析処理を前記試料に対して行うか否かを前記短時間分析処理に基づいて判別する判別部と、
    を備えることを特徴とする分析装置。
  2. 前記第二分析処理を前記試料に対して行う第二分析部を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記判別部は、前記第二分析処理を前記試料に対して行うと判別した場合、前記試料に対する前記第一分析処理の終了を待つことなく、前記第二分析部に、前記試料に対する前記第二分析処理を開始させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の分析装置。
  4. 前記第一分析処理を前記試料に対して行う第一分析部を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の分析装置。
  5. 前記短時間分析処理が、前記試料の特定の物性値を測定する処理である
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の分析装置。
  6. 試料の特定の物性値を測定する短時間分析部と、
    前記短時間分析部による物性値の測定結果に基づき、前記試料に対して沈渣検査を行うか否かを判別する判別部と、
    前記判別部により沈渣検査を行うと判別された前記試料に対して、沈渣検査を行う沈渣検査部と、
    を備えることを特徴とする分析装置。
  7. 試料に対して所定の分析処理を行う分析装置であって、
    試料に対して、第一分析処理を行う第一分析部と、第二分析処理を行う第二分析部と、
    前記第一分析処理よりも短時間で分析結果を導出することが可能な短時間分析処理を行う短時間分析部と、
    前記第二分析処理を行うか否かを前記短時間分析処理の結果に基づいて前記第一分析処理の結果が導出される前に判別する判別部と、を備えたことを特徴とする分析装置。
  8. 前記判別部が第一判別部であって、
    更に、前記第二分析処理を行うか否かを前記第一分析処理の結果に基づいて判別する第二判別部を備えたことを特徴とする請求項7に記載の分析装置。
  9. 同一の試料について、前記第一判別部において前記第二分析処理を行なわないと判定され、その後、前記第二判別部において前記第二分析処理を行うと判定された場合は、前記第二分析処理を行うことを特徴とする請求項8に記載の分析装置。
  10. 前記短時間分析処理において測定される分析項目の内の少なくとも一部は、前記第一分析処理において測定される分析項目の内の一部と同一又はそれと関連性がある項目であることを特徴とする請求項8又は9に記載の分析装置。
  11. 前記短時間分析処理において、前記第一分析処理において測定される分析項目の内の一部を前記第一分析処理とは異なる方法で測定することを特徴とする請求項10に記載の分析装置。
  12. 前記短時間分析処理において測定される分析項目は、前記第一分析処理において測定される分析項目と異なることを特徴とする請求項8又は9に記載の分析装置。
  13. 前記短時間分析部は、試料容器から試料を採取するノズル、前記第一分析部に供給される試料が流れる流路、及び、前記第二分析部に供給される試料が流れる流路のいずれかに設置されていることを特徴とする請求項7から12のいずれか一項に記載の分析装置。
  14. 前記短時間分析処理が行われた後であって前記第二分析処理が行われる前の試料を一時的に貯留することが可能な試料貯留部を更に備え、
    前記第二分析処理を行う際には、前記試料貯留部から前記第二分析部に試料が供給されることを特徴とする請求項7から13のいずれか一項に記載の分析装置。
  15. 前記短時間分析部と前記試料貯留部とが一体で形成されていることを特徴とする請求項14に記載の分析装置。
  16. 試料に対して所定の分析処理を行う分析装置であって、
    試料に対して、第一分析処理を行う第一分析部と、第二分析処理を行う第二分析部と、
    試料を前記第二分析部に供給する前に一時的に貯留することが可能な試料貯留部と、を備えたことを特徴とする分析装置。
  17. 更に、前記第一および第二分析部に供給する試料を試料容器から採取する一つのノズルを備えたことを特徴とする請求項16に記載の分析装置。
  18. 更に、前記第二分析処理を行うか否かを前記第一分析処理の結果に基づいて判別する判別手段を備えたことを特徴とする請求項16又は17に記載の分析装置。
  19. 前記試料貯留部が、前記ノズルから前記第二分析部に供給される試料が流れる流路に設置された内部貯留部を有することを特徴とする請求項17又は18に記載の分析装置。
  20. 前記第一分析部に供給される試料が流れる第一流路と、
    前記第二分析部に供給される試料が流れる第二流路と、
    前記ノズルによって採取された試料を前記第一流路と前記第二流路とのいずれに流すのかを切り替える切替弁と、を更に備え、
    前記試料貯留部が、前記第二流路に設置された内部貯留部を有することを特徴とする請求項17又は18に記載の分析装置。
  21. 前記ノズルが、前記試料容器から試料を吸引することで該試料を採取するものであって、
    前記試料貯留部が、前記ノズルに一旦吸引された試料を吐出することが可能な位置に設置され且つ前記ノズルから吐出された試料を貯留する外部貯留部を有し、
    前記第二分析部に試料を供給する際に、前記外部貯留部に貯留された試料を前記ノズルによって吸引することを特徴とする請求項17から20のいずれか一項に記載の分析装置。
  22. 前記第一および第二分析部が一つの筐体に収容されていることを特徴とする請求項7から21のいずれか一項に記載の分析装置。
  23. 試料に対して所定の分析処理を行う分析システムであって、
    試料に対して、第一分析処理を行う第一分析装置と、第二分析処理を行う第二分析装置と、前記第一分析処理よりも短時間で分析結果を導出することが可能な短時間分析処理を行う短時間分析装置と、
    前記第二分析処理を行うか否かを前記短時間分析処理の結果に基づいて前記第一分析処理の結果が導出される前に判別する判別装置と、
    を備えたことを特徴とする分析システム。
  24. 試料に対して所定の分析処理を行う分析システムであって、
    試料に対して、第一分析処理を行う第一分析装置と、第二分析処理を行う第二分析装置と、
    試料を前記第二分析部に供給する前に一時的に貯留することが可能な試料貯留装置と、
    を備えたことを特徴とする分析システム。
  25. 試料に対して所定の分析処理を行う分析方法であって、
    試料に対して、第一分析処理を行う第一分析ステップと、第二分析処理を行う第二分析ステップと、前記第一分析処理よりも短時間で分析結果を導出することが可能な短時間分析処理を行う短時間分析ステップと、
    前記第二分析処理を行うか否かを前記短時間分析処理の結果に基づいて前記第一分析処理の結果が導出される前に判別する判別ステップと、を有することを特徴とする分析方法。
  26. 前記判別ステップが第一判別ステップであって、
    更に、前記第二分析処理を行うか否かを前記第一分析処理の結果に基づいて判別する第二判別ステップを有することを特徴とする請求項25に記載の分析方法。
  27. 同一の試料について、前記第一判別ステップにおいて前記第二分析処理を行なわないと判定され、その後、前記第二判別ステップにおいて前記第二分析処理を行うと判定された場合は、前記第二分析処理を行うことを特徴とする請求項26に記載の分析方法。
  28. 前記短時間分析処理において測定される分析項目の内の少なくとも一部は、前記第一分析処理において測定される分析項目の内の一部と同一又はそれと関連性がある項目である
    ことを特徴とする請求項26又は27に記載の分析方法。
  29. 前記短時間分析処理において、前記第一分析処理において測定される分析項目の内の一部を前記第一分析処理とは異なる方法で測定することを特徴とする請求項28に記載の分析方法。
  30. 前記短時間分析処理において測定される分析項目は、前記第一分析処理において測定される分析項目と異なることを特徴とする請求項26又は27に記載の分析方法。
  31. 前記短時間分析処理が行われた後であって前記第二分析処理が行われる前の試料を試料貯留装置に一時的に貯留する試料貯留ステップを更に有し、
    前記第二分析ステップにおいて、前記試料貯留装置に貯留された試料を用いて前記第二分析処理を行うことを特徴とする請求項25から30のいずれか一項に記載の分析方法。
  32. 試料に対して所定の分析処理を行う分析方法であって、
    試料に対して、第一分析処理を行う第一分析ステップと、第二分析処理を行う第二分析ステップと、
    試料を前記第二分析ステップにおいて前記第二分析処理を行う前に試料貯留装置に一時的に貯留する試料貯留ステップと、を有することを特徴とする分析方法。
  33. 更に、前記第二分析処理を行うか否かを前記第一分析処理の結果に基づいて判別する判別ステップを有することを特徴とする請求項32に記載の分析方法。
  34. 試料に対して所定の分析処理を行う分析装置を制御するコンピュータのプログラムであって、
    前記分析装置が、
    試料に対して、第一分析処理を行う第一分析部と、第二分析処理を行う第二分析部と、
    前記第一分析処理よりも短時間で分析結果を導出することが可能な短時間分析処理を行う短時間分析部と、を備えており、
    前記第二分析処理を行うか否かを前記短時間分析処理の結果に基づいて前記第一分析処理の結果が導出される前に判別する判別ステップを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  35. 前記判別ステップが第一判別ステップであって、
    前記コンピュータに、更に、前記第二分析処理を行うか否かを前記第一分析処理の結果に基づいて判別する第二判別ステップを実行させることを特徴とする請求項34に記載のプログラム。
  36. 同一の試料について、前記第二判別ステップにおいて前記第二分析処理を行なわないと判定され、その後、前記第一判別ステップにおいて前記第二分析処理を行うと判定された場合は、前記コンピュータに前記第二分析部による前記第二分析処理を実行させることを特徴とする請求項35に記載のプログラム。
  37. 試料に対して所定の分析処理を行う分析装置を制御するコンピュータのプログラムであって、
    前記分析装置が、
    試料に対して、第一分析処理を行う第一分析部と、第二分析処理を行う第二分析部と、
    試料を貯留することが可能な試料貯留部と、を備えており、
    試料を、前記第二分析部による前記第二分析処理を行う前に前記試料貯留部に一時的に貯留させる試料貯留ステップを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  38. 前記コンピュータに、更に、前記第二分析処理を行うか否かを前記第一分析処理の結果に基づいて判別する判別ステップを実行させることを特徴とする請求項37に記載のプログラム。
  39. 請求項34から38のいずれか一項に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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