JP6224418B2 - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6224418B2
JP6224418B2 JP2013227053A JP2013227053A JP6224418B2 JP 6224418 B2 JP6224418 B2 JP 6224418B2 JP 2013227053 A JP2013227053 A JP 2013227053A JP 2013227053 A JP2013227053 A JP 2013227053A JP 6224418 B2 JP6224418 B2 JP 6224418B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
weight
container
control unit
reagent container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013227053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015087305A (ja
Inventor
祐輔 峯村
祐輔 峯村
信二 東
信二 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2013227053A priority Critical patent/JP6224418B2/ja
Publication of JP2015087305A publication Critical patent/JP2015087305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6224418B2 publication Critical patent/JP6224418B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Description

本発明は、自動分析装置に関する。
自動分析装置では試薬プローブに試薬の液面を検知させる液面検知機能を備えるものが広く普及している。そして、試薬の残量は、試薬の液面が検知されることで測定される。また、測定された試薬の残量は、自動分析装置へ登録される。これにより、自動分析装置は、試薬の残量を管理できるようになっている。
特開2011−17608号公報(特許文献1)には、「自動分析装置は、分注プローブが吐出した際の試薬に対応した物理量の変化を検出する検出装置と、物理量の変化量をもとに液面検知装置による液面の検知が正常か否かを判定する判定部とを備えている」と記載されている。
特開2011−17608号公報
仮に気泡が試薬容器内で発生してしまった場合、気泡が発生しているかどうかは、オペレーションを行う前までに把握することが望ましい。試薬に気泡が発生しているかどうかは、試薬容器の内部をカメラなどで識別させることも可能であるが、その場合、装置構成が複雑になるといった課題があった。
近年、ランニングコストを低減させるために、試薬容器に入る試薬の大容量化や、一度に分注される試薬の量の低減化が進んでいる。これにより試薬切れに伴う試薬交換の手間を省くことができるようになる。
一方で、試薬容器に入る試薬の大容量化が進むと、複数台の装置で一つの試薬容器に入った試薬を使い回すといった使用方法が出てくることが想定される。複数台の装置で一つの試薬容器に入った試薬を使用する場合、ユーザは、手作業で試薬を装置から装置へと移動させる。この場合、液揺れにより試薬が空気を巻き込み、試薬液面上に気泡が発生することがある。
このように、試薬液面上に気泡が発生した場合、正確に試薬の液面を検知できず、試薬の空吸いにつながることがある。よって、仮に気泡が発生してしまった場合、気泡が発生しているかどうかは、試薬容器から試薬を吸引する前までに把握することが望ましい。
特許文献1に記載された技術では、気泡の発生を検出できないという課題があった。
本発明の目的は、試薬容器内に発生する気泡を検出可能にする技術を提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
本発明の一実施の形態は、試薬容器内の液面または気泡との接触を検知する試薬プローブを有する自動分析装置であって、試薬が入った前記試薬容器の重量を計測する重量センサを有する。また、前記重量から特定される前記試薬容器の底から前記液面までの高さである液面高さを取得する制御部を有する。また、前記制御部は、前記重量から特定される前記液面高さよりも前記試薬容器の底から前記試薬プローブが前記接触を検知した接触位置までの高さの方が所定長以上、高い場合に、前記試薬容器内に前記気泡が発生したと判定する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態によれば、試薬容器内に発生する気泡を検出できるようになる。
実施の形態1における自動分析装置の構成例の概要を示す図である。 実施の形態1における試薬容器が移動される経路を示す図である。 (a)は、試薬キャップが取り外された試薬容器の正面図、(b)は、試薬キャップが装着された試薬容器の正面図、(c)は、試薬キャップが取り外された試薬容器の平面図、(d)は、試薬キャップが装着された試薬容器の平面図である。 実施の形態1における試薬バッファの縦断面図である。 実施の形態1における気泡検出処理の概要を示す図である。 実施の形態1における試薬テーブルの構成例の概要を示す図である。 実施の形態1における試薬プローブおよび試薬容器の右側面図である。 実施の形態1における試薬プローブおよび試薬容器の他の右側面図である。 実施の形態2における試薬プローブおよびペアリングカセットの右側面図である。 実施の形態2における気泡検出処理の概要を示す図である。 実施の形態2における試薬テーブルの構成例の概要を示す図である。 実施の形態3における浸漬量再設定処理の概要を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
実施の形態1では、重量センサが、試薬が入った試薬容器の重量を測定する。また、試薬プローブは、試薬容器内の試薬の液面または液面上に発生した気泡との接触を検知する。そして、重量センサが測定した重量から特定される試薬の液面の高さよりも、試薬プローブが検知した接触位置までの高さの方が所定以上高い場合に、試薬容器内に気泡が発生したと判定する。
本発明の実施の形態1を、図1〜図8を用いて説明する。
<自動分析装置>
図1は、実施の形態1における自動分析装置の構成例の概要を示す図である。図1に示されるように自動分析装置は、操作部1と、試薬バッファ14と、分析部100と、試薬バッファ14と分析部100とを制御する制御部40と、装置内部DB30(後述、図6)とを有する。
分析部100は、複数のサンプル容器2を保持する搬送ラック3と、サンプルプローブ4と、複数の反応容器6が円周上に配置される反応ディスク5と、複数の試薬容器8を収容し保冷する試薬保冷庫7a,7bと、試薬プローブ9と、撹拌機構10と、光源ランプと分光用回折格子と光検知器とにより構成される光度計11と、洗浄機構12とを有する。
なお、図1では、試薬保冷庫7aの蓋の一部を表示せず、試薬保冷庫7a内で保冷されている試薬容器8の一部が表示されている。図1に示されるように、試薬保冷庫7a,7bは、試薬保冷庫7a,7b内に配置された各試薬容器8に入った試薬を保冷する。また、各試薬容器8は、試薬保冷庫7a,7bの内周に沿って配置される。
分析部100は、操作部1がユーザから入力を受け付けた指示に基づいて分析処理を行う。以下、分析処理について説明する。
まず、操作部1は、ユーザから操作を受け付ける。分析を開始させることを指示する操作を受け付けると、操作部1は、搬送ラック3を搬送する。これにより、搬送ラック3により保持されたサンプル容器2は、サンプル(血清や尿など)が吸引されるサンプル吸引位置まで搬送される。
次に、サンプルプローブ4は、サンプル吸引位置まで移動される。そして、サンプルプローブ4は、サンプル容器2からサンプルを吸引する。
次に、サンプルプローブ4は、吸引したサンプルを吐出するサンプル吐出位置まで移動される。そして、サンプルプローブ4は、反応容器6に吸引したサンプルを吐出する。
次に、サンプルが吐出された反応容器6は、反応ディスク5が回転されることで試薬吐出位置まで搬送される。
次に、試薬プローブ9は、試薬を吸引する試薬吸引位置まで移動される。ここで、試薬保冷庫7a,7bの上面には試薬吸引孔13が設けられている。試薬プローブ9は、試薬吸引位置にて試薬吸引孔13と吸引口(後述、図3)とを介して試薬容器8へ挿入され、挿入された状態で試薬容器8から試薬を吸引する。
次に、試薬プローブ9は、吸引した試薬を吐出する試薬吐出位置まで移動される。そして、試薬プローブ9は、反応容器6に吸引した試薬を吐出する。
次に、サンプルと試薬とが吐出された反応容器6は、回転ディスク5が回転されることで、サンプルと試薬とが撹拌される撹拌位置まで移動される。そして、撹拌機構10は、反応容器6内のサンプルと試薬とを撹拌する。
次に、反応容器6は、光度計11の前を通過する。光度計11は、前を通過する反応容器6に入ったサンプルと試薬とに光を照射する。そして、光度計11は、撹拌されたサンプルと試薬との化学反応による発色を測光することで分析する。
光度計11による分析後は、洗浄機構12は、サンプルと試薬とが入った反応容器6を洗浄する。また、洗浄機構12は、試薬プローブ9の先端から所定の長さまでの範囲(以下、洗浄範囲と呼ぶ場合がある)、試薬プローブ9を洗浄する。
搬送ラック3は、保持するサンプル容器2内の試薬がすべて吸引された後に、分析部100から搬出される。
<搬送経路>
以下、図2を用いて、試薬容器8が搬送される経路について説明する。
まず、ユーザが試薬容器投入口16に試薬容器8を置く。試薬容器投入口16に置かれた試薬容器8は、光学センサにより認識され、重量を計測された後、自動的に試薬バッファディスク17上まで搬送される。また、試薬容器8が試薬バッファディスク17上に搬送される際には、試薬容器8の試薬IDが読み取られる。これによって、自動分析装置は、試薬の種別などが確認される。
次に、制御部は、試薬バッファディスク17を回転させることで試薬容器8を試薬バッファ側試薬容器受け渡し口18aまで移動させる。
次に、制御部は、試薬容器8を試薬バッファ側試薬容器受け渡し口18aから分析部側試薬容器受け渡し口18bまで搬送させる。
次に、分析部側試薬容器受け渡し口18bに搬送された試薬容器8は、試薬保冷庫7aまたは試薬保冷庫7bへと搬送される。
試薬容器8内の試薬がすべて誘引された後、試薬容器8は、試薬保冷庫7aまたは試薬保冷庫7bから試薬容器搬出口19まで移動される。その後、試薬容器8は、試薬容器搬出口19から分析装置100外へ搬出される。ユーザは、試薬搬出口19から搬出された試薬容器8を取り出す。
なお、試薬容器投入口16から試薬容器8を試薬バッファディスク17上まで搬送させる機構と、試薬バッファディスク17を回転させる機構と、試薬バッファ側試薬容器受け渡し口18aから分析部側試薬容器受け渡し口18bまで搬送させる機構と、試薬受け渡し口18bから試薬保冷庫7aまたは試薬保冷庫7bへ搬送させる機構と、試薬保冷庫7aまたは試薬保冷庫7b内の試薬容器8を試薬搬出口19まで移動させる機構と、試薬搬出口19から自動分析装置外へ搬出させる機構には、パルスモータなどのアクチュエータが用いられる。
<試薬容器>
図3(a)〜(d)は、実施の形態1における試薬容器8の構成例の概要を示す図である。(a)は、試薬キャップ22が取り外された試薬容器8の正面図、(b)は、試薬キャップ22が装着された試薬容器8の正面図、(c)は、試薬キャップ22が取り外された試薬容器8の平面図、(d)は、試薬キャップ22が装着された試薬容器8の平面図である。
なお、試薬キャップ22は、手動または試薬キャップ開栓機構(後述、図4)により取り外される。
(a)および(c)に示されるように、試薬容器8の上面には、吸引口21が設けられる。そして、試薬プローブ9は、試薬吸引孔13と吸引口21とを介して試薬容器8内へ挿入される。そして、試薬プローブ9は、挿入された状態で試薬容器8内の試薬を吸引する。
(c)および(d)に示されるように試薬容器8の上面には、バーコード20が貼付されている。試薬バッファ内に設けられる試薬IDリーダー(後述、図4)は、バーコード20を読み取る。これによって、自動分析装置の制御部は、試薬IDなどの試薬の種類を識別するための情報や、試薬の製造年月日を取得する。なお、バーコード20に替えて、二次元バーコードや、RFID(Radio Frequency IDentification)タグを用いても良い。
<試薬バッファ>
図4は、実施の形態1における試薬バッファ14の縦断面図である。図4に示されるように、試薬容器投入口16の上面には重量センサ23が設けられている。
まず、光学センサ24が、試薬容器投入口16に置かれた試薬容器8を認識する。光学センサ24が、試薬容器8を認識すると、重量センサ23は、試薬容器8の重量を計測する。重量センサ23は、計測した重量を制御部40へ入力する。
次に、試薬容器8は、試薬容器投入口16から試薬バッファディスク17上まで搬送される。試薬バッファディスク17上まで搬送された後、試薬IDリーダ25は、試薬容器8に貼付されたバーコードを読み取る。試薬IDリーダ25は、バーコードを読み取ることで取得した試薬IDを制御部40へ入力する。また、試薬キャップセンサ26は、試薬容器8に装着される試薬キャップ22を検出する。
次に、制御部40は、試薬バッファディスク17を回転させることで、試薬容器8を試薬バッファ側試薬容器受け渡し口まで移動させる。試薬キャップの装着が試薬キャップセンサ26により検出されていた場合、試薬キャップ開栓機構27は、試薬容器8に装着されている試薬キャップ22を取り外す。
次に、制御部40は、試薬容器8を試薬バッファ側試薬容器受け渡し口から分析部側試薬容器受け渡し口まで搬送させる。
次に、分析部側試薬容器受け渡し口に搬送された試薬容器8は、試薬保冷庫へと搬送される。
<気泡検出処理>
図5は、実施の形態1における気泡検出処理の概要を示す図である。
まず、S501にて、重量センサ23は、試薬容器投入口16に置かれた試薬容器8の重量(この重量は、試薬容器8の重量と試薬容器8に入った試薬の重量とを合計した重量となる)を計測する。重量センサ23は、計測した重量を制御部40へ入力する。
次に、S502にて、試薬容器8は、試薬容器投入口16から試薬バッファディスク17上まで搬送される。試薬バッファディスク17上まで搬送された後、試薬IDリーダ25は、試薬容器8に貼付されたバーコードを読み取る。試薬IDリーダ25は、バーコードを読み取ることで取得した試薬IDを制御部40へ入力する。
次に、S503にて、試薬キャップセンサ26は、試薬容器8に装着される試薬キャップ22を検出する。
次に、S504にて、制御部40は、試薬バッファディスク17を回転させることで試薬容器8を試薬バッファ側試薬容器受け渡し口18aまで移動させる。
次に、S505にて、制御部40は、S503にて試薬キャップ22の装着が検出されたかを判定する。S505にて、制御部40が、試薬キャップ22の装着が検出されていないと判定する場合(S505−No)、S508へ進む。一方、S505にて、制御部40が、試薬キャップ22の装着が検出されたと判定する場合(S505−Yes)、S506へ進む。
次に、S506にて、試薬キャップ開栓機構27は、試薬容器8に装着されている試薬キャップ22を取り外す。
次に、S507にて、制御部40は、S501にて入力された試薬容器8の重量からS506にて取り外した試薬キャップ22の重量を減算する。これにより、制御部40は、S501にて入力された試薬容器8の重量を更新する。
次に、S508にて、制御部40は、S502にて入力された試薬IDと、試薬容器8の重量とをキーに装置内部DB30(後述、図6)を検索し、対応する[液面高さ]を取得する。これにより、制御部40は、重量センサ23により計測された試薬容器8の重量(または、S507にて更新された試薬容器8の重量)から特定される液面高さを取得する。なお、試薬容器8そのものの重量の個体差は微小であり、取得される[液面高さ]への影響がないため、ここでは考慮しなくて良い。
以下、図6を用いて、装置内部DB30が記憶する試薬テーブルについて説明する。図6は、実施の形態1における試薬テーブルの構成例の概要を示す図である。図6に示されるように装置内部DB30が記憶する試薬テーブルは、[試薬ID]、[項目]、[液面高さ]、[重量]、[容器重量]、[試薬初期重量]、[高さ−重量相関]などのデータ項目を有する。[試薬ID]は、試薬の種別を識別するためのIDであり、試薬の種別ごとに固有の試薬IDが割り振られる。[項目]は、試薬の名称を示す。[液面高さ]は、試薬容器8の底から試薬の液面までの高さを示す。[重量]は、試薬容器8自体の重量と試薬容器8に入った試薬の重量とを合計した重量を示す。[容器重量]は、試薬容器8自体の重量を示す。[試薬初期重量]は、試薬容器8に入った試薬の重量を示す。[高さ−重量相関]は、[試薬初期重量]を[液面高さ]で除算した値であり、液面の高さ1mmあたりの試薬の重量を示す。
再び図5を参照する。次に、S509にて、制御部40は、試薬容器8を試薬バッファ側試薬容器受け渡し口18aから分析部側試薬容器受け渡し口18bまで搬送させる。
次に、S510にて、制御部40は、分析部側試薬容器受け渡し口18bに搬送された試薬容器8を試薬保冷庫7a,7bへと搬送させる。
次に、S511にて、制御部40は、試薬保冷庫7a,7b内の試薬容器8から未だ試薬容器8の底から試薬の液面までの高さ(以下、液面高さと呼ぶ場合がある)が算出されていない試薬容器8を選択する。そして、制御部40は、選択した試薬容器8の液面高さを算出する。以下、図7および図8を用いて、試薬容器8の液面高さを算出する処理について説明する。
図7は、実施の形態1における試薬プローブ9および試薬容器8の右側面図である。まず、制御部40は、選択した試薬容器8(つまり、未だ液面高さが算出されていない試薬容器8)を試薬吸引孔13の下方まで移動させる。例えば、制御部40は、試薬容器8が載置される試薬ディスク71を回転させることで、試薬容器8を試薬吸引孔13の下方まで移動させる。
次に、試薬プローブ9は、下降されることで試薬保冷庫7a,7bの上面に設けられた試薬吸引孔13と試薬容器8の吸引口21とを介して試薬容器8内へ挿入される。ここで、試薬プローブ9の先端とアースとの静電容量とは断続的に測定されている。そして、試薬プローブ9の先端と試薬28の液面または気泡との接触は、この静電容量が所定の値を超えた時に、監視基盤(不図示)から信号が発生されることで検知される。
試薬プローブ9の先端と試薬28の液面または気泡との接触が検知された後、試薬プローブ9は下降を停止される。その後、制御部40は、試薬プローブ9を下降させるパルスモータ(不図示)へ送られたパルス数によって液面高さを算出する。これにより、制御部40は、試薬容器8の底から試薬プローブ9の先端が試薬28の液面または気泡との接触が検知された接触位置までの高さを液面高さとして算出する。また、制御部40は、算出した液面高さと試薬容器8の容量とに基づき、試薬残量を算出する。
ここで、図8に示されるように、気泡29が発生している場合は、試薬プローブ9の先端と気泡29との接触が検知された後、試薬プローブ9の下降が停止される。この場合、制御部40は、気泡29が発生している分だけ高い液面高さを算出してしまう。
再び図5を参照する。次に、S512にて、制御部40は、S508にて取得した液面高さとS511にて算出した液面高さとを比較する。
次に、S513にて、制御部40は、S512にて比較した結果に基づき液面に気泡29が発生したかを判定する。S508にて取得した液面高さよりもS511にて算出した液面高さの方が所定の閾値以上(例えば、1mm)高くない場合、制御部40は、気泡29が発生していないと判定し(S513−No)、S515へ進む。一方、S508にて取得した液面高さよりもS511にて算出した液面高さの方が所定の閾値以上高い場合、制御部40は、気泡29が発生したと判定し(S513−Yes)、S514へ進む。
S514にて、制御部40は、液面に気泡29が発生したことを警告させる。例えば、制御部40は、警告メッセージをディスプレイなどの出力部(不図示)に出力させる。これにより、試薬の液面に気泡29が発生していることをユーザに知らせることができる。
次に、S515にて、制御部40は、試薬保冷庫7a,7b内のすべての試薬容器8について、S511にて液面高さを算出したかを判定する。S515にて、制御部40が、すべての試薬容器8について液面高さを算出していないと判定する場合(S515−No)、S511へ進む。一方、S515にて、制御部40が、すべての試薬容器8について液面高さを算出したと判定する場合(S515−Yes)、気泡検出処理を終了する。
なお、試薬容器投入口16および重量センサ23を、分析部100が有するようにしても良い。この場合、重量センサ23にて試薬容器8の重量を計測後、一つずつ試薬保冷庫7a,7b内に搬送された試薬容器8の液面高さを算出する。そして、制御部40は、算出した液面高さと重量センサ23にて計測された重量から特定される液面高さとを比較し、試薬容器8内に発生する気泡29を検出する。
また、制御部40は、S502にて入力された試薬IDと、S511にて算出した液面高さをキーに装置内部DB30を検索し、試薬容器8の[重量](この重量は、試薬容器8の重量と試薬容器8に入った試薬の重量とを合計した重量)を取得するようにしても良い。これにより、制御部40は、S511にて算出した液面高さから特定される試薬容器8の重量を取得する。この場合、S512にて、制御部40は、S501にて入力された試薬容器8の重量と、S511にて算出した液面高さから特定される試薬容器8の重量とを比較する。そして、S513にて、制御部40は、S501にて入力された試薬容器8の重量よりも、S511にて算出した液面高さから特定される試薬容器8の重量の方が所定重量(例えば、2g)以上重い場合に、気泡29が発生したことを検出する。
<実施の形態1の効果>
重量に対応する液面高さよりも試薬容器8の底から試薬プローブ9が接触を検知した接触位置までの高さの方が所定長以上、高い場合に、試薬容器8内に気泡29が発生したと判定することで、試薬容器8内に発生する気泡29を検出できるようになる。
[実施の形態2]
実施の形態2が実施の形態1と異なる点は、実施の形態2の試薬容器は、第1試薬が入る第1試薬容器(例えば、Sボトル)と第2試薬が入る第2試薬容器(例えば、Lボトル)とからなるペアリングカセットである点である。
また、実施の形態2では、制御部は、Lボトルに入る試薬の液面の高さと、Sボトルに入る試薬の液面の高さに基づいて算出する総重量と、重量センサにて計測した重量とを比較することで、気泡の発生を検出する点が、実施の形態1と異なる。
以下、実施の形態2を実施の形態1と異なる点を主に図9〜図11を用いて説明する。
<ペアリングカセット構成>
図9は、実施の形態2における試薬プローブ9およびペアリングカセット90の右側面図である。図9に示されるようにペアリングカセット90は、第1試薬が入るSボトル91と第2試薬が入るLボトル92とからなる。また、Lボトル92は、Sボトル91よりも容量が大きい。
Sボトル91の上面には、Sボトル吸引口93が設けられる。そして、試薬プローブ9は、試薬吸引孔13とSボトル吸引口93とを介してSボトル91内へ挿入される。そして、試薬プローブ9は、挿入された状態でSボトル91内の第1試薬を吸引する。
また、Lボトル92の上面には、Lボトル吸引口94が設けられる。そして、試薬プローブ9は、試薬吸引孔13とLボトル吸引口94とを介してLボトル92内へ挿入される。そして、試薬プローブ9は、挿入された状態でLボトル92内の第2試薬を吸引する。
<気泡検出処理>
図10は、実施の形態2における気泡検出処理の概要を示す図である。
まず、S1001にて、重量センサ23は、試薬容器投入口16に置かれたペアリングカセット90の重量を計測する。重量センサ23は、計測した重量を制御部40へ入力する。
次に、S1002にて、ペアリングカセット90は、試薬容器投入口16から試薬バッファディスク17上まで搬送される。試薬バッファディスク17上まで搬送された後、試薬IDリーダ25は、ペアリングカセット90に貼付されたバーコード20を読み取る。試薬IDリーダ25は、バーコード20を読み取ることで取得した試薬IDを制御部40へ入力する。
次に、S1003にて、試薬キャップセンサ26は、Sボトル91およびLボトル92に装着される試薬キャップ22を検出する。
次に、S1004にて、制御部40は、試薬バッファディスク17を回転させることでペアリングカセット90を試薬バッファ側試薬容器受け渡し口18aまで移動させる。
次に、S1005にて、制御部40は、S1003にて試薬キャップ22の装着が検出されたかを判定する。S1005にて、制御部40が、試薬キャップ22の装着が検出されていないと判定する場合(S1005−No)、S1008へ進む。一方、S1005にて、制御部40が、試薬キャップ22の装着が検出されたと判定する場合(S1005−Yes)、S1006へ進む。
次に、S1006にて、試薬キャップ開栓機構27は、Sボトル91およびLボトル92に装着されている試薬キャップ22を取り外す。
次に、S1007にて、制御部40は、S1001にて入力されたペアリングカセット90の重量からS1006にて取り外した試薬キャップ22の重量を減算する。これにより、制御部40は、S1001にて入力されたペアリングカセット90の重量を更新する。
次に、S1008にて、制御部40は、S1002にて入力された試薬IDと、ペアリングカセット90の重量とをキーに装置内部DB30を検索し、対応する[試薬初期重量](試薬重量は、ペアリングカセット90に入った試薬の総重量を示す)を取得する。これにより、制御部40は、重量センサ23により計測されたペアリングカセット90の重量(または、S1007にて更新されたペアリングカセット90の重量)から特定されるペアリングカセット90に入った試薬の重量を取得する。
なお、実施の形態2における装置内部DB30が記憶する試薬テーブルは、図11に示されるように、[試薬ID]、[重量]、[容器重量]、[試薬初期重量]、[Lボトル高さ−重量相関]、[Sボトル高さ−重量相関]などのデータ項目を有する。[重量]は、ペアリングカセット90自体の重量とペアリングカセット90に入った試薬の重量とを合計した重量を示す。[容器重量]は、ペアリングカセット90自体の重量を示す。[試薬初期重量]は、ペアリングカセット90に入った試薬の重量を示す。[Lボトル高さ−重量相関]は、Lボトル92の液面の高さ1mmあたりの試薬の重量を示す。[Sボトル高さ−重量相関]は、Sボトル91の液面の高さ1mmあたりの試薬の重量を示す。
なお、制御部40は、S1002にて入力された試薬IDをキーに装置内部DB30を検索し、対応する[容器重量](容器重量は、ペアリングカセット90自体の重量を示す)を取得するようにしても良い。この場合、制御部40は、ペアリングカセット90の重量から[容器重量]を減算することで、ペアリングカセット90に入った試薬の重量である試薬初期重量を算出する。これにより、制御部40は、試薬初期重量を取得する。
次に、S1009にて、制御部40は、ペアリングカセット90を試薬バッファ側試薬容器受け渡し口18aから分析部側試薬容器受け渡し口18bまで搬送させる。
次に、S1010にて、制御部40は、分析部側試薬容器受け渡し口18bに搬送されたペアリングカセット90を試薬保冷庫7a,7bへと搬送させる。
次に、S1011にて、制御部40は、試薬保冷庫7a,7b内のペアリングカセット90から、未だSボトル91の底から第1試薬の液面までの高さ(以下、Sボトル液面高さと呼ぶ場合がある)およびLボトル92の底から第2試薬の液面までの高さ(以下、Lボトル液面高さと呼ぶ場合がある)が算出されていないペアリングカセット90を選択する。そして、制御部40は、選択したペアリングカセット90のSボトル液面高さおよびLボトル液面高さを算出する。以下、図9を用いて、ペアリングカセット90のSボトル液面高さおよびLボトル液面高さを算出する処理について説明する。
まず、制御部40は、選択したペアリングカセット90(つまり、未だSボトル液面高さおよびLボトル液面高さが算出されていないペアリングカセット90)のSボトル吸引口93を試薬吸引孔13の下方まで移動させる。例えば、制御部40は、ペアリングカセット90が載置される試薬ディスク71を回転させることで、Sボトル吸引口93を試薬吸引孔13の下方まで移動させる。
次に、試薬プローブ9は、下降されることで試薬保冷庫7a,7bの上面に設けられた試薬吸引孔13とSボトル吸引口93とを介してSボトル91内へ挿入される。ここで、試薬プローブ9の先端とアースとの静電容量とは断続的に測定されている。そして、試薬プローブ9の先端と第1試薬の液面または気泡との接触は、この静電容量が所定の値を超えた時に、監視基盤(不図示)から信号が発生されることで検知される。
試薬プローブ9の先端と第1試薬の液面または気泡とが接触した後、試薬プローブ9は下降を停止される。その後、制御部40は、試薬プローブ9を下降させるパルスモータ(不図示)へ送られたパルス数によって、Sボトル91の底から試薬プローブ9の先端が試薬28の液面または気泡との接触が検知された接触位置までの高さであるSボトル液面高さを算出する。
次に、制御部40は、選択したペアリングカセット90のLボトル吸引口94を試薬吸引孔13の下方まで移動させる。例えば、制御部40は、ペアリングカセット90が載置される試薬ディスク71を回転させることで、Lボトル吸引口94を試薬吸引孔13の下方まで移動させる。
次に、試薬プローブ9は、下降されることで試薬吸引孔13とLボトル吸引口94とを介してLボトル92内へ挿入される。
試薬プローブ9の先端と第2試薬の液面または気泡との接触が検知された後、試薬プローブ9は下降を停止される。その後、制御部40は、試薬プローブ9を下降させるパルスモータ(不図示)へ送られたパルス数によってLボトル92の底から試薬プローブ9の先端が試薬28の液面または気泡との接触が検知された接触位置までの高さであるLボトル液面高さを算出する。
再び図10を参照する。次に、S1012にて、制御部40は、S1002にて入力された試薬IDをキーに装置内部DB30を検索し、対応する[Sボトル高さ−重量相関]と[Lボトル高さ−重量相関]とを取得する。
次に、S1013にて、制御部40は、S1012にて取得した[Sボトル高さ−重量相関]に対してS1011にて算出したSボトル液面高さを乗算することで、Sボトル91に入った第1試薬重量を算出する。また、制御部40は、S1012にて取得した[Lボトル高さ−重量相関]に対してS1011にて算出したLボトル液面高さを乗算することで、Lボトル92に入った第2試薬重量を算出する。
次に、S1014にて、制御部40は、S1013にて算出したSボトル91に入った試薬の重量(第1試薬重量)とLボトル92に入った試薬の重量(第2試薬重量)とを加算することで、ペアリングカセット90に入った試薬の総重量を算出する。
次に、S1015にて、制御部40は、S1008にて取得した試薬初期重量とS1014にて算出した試薬の総重量とを比較する。
次に、S1016にて、制御部40は、S1015にて比較した結果に基づき液面に気泡が発生したかを判定する。S1008にて取得した試薬初期重量よりもS1014にて算出した試薬の総重量の方が所定重量(例えば、2g)以上、重くないと判定する場合、制御部40は、気泡が発生していないと判定し(S1016−No)、S1018へ進む。一方、S1008にて取得した試薬初期重量よりもS1014にて算出した試薬の総重量の方が所定の閾値以上、重い場合、制御部40は、気泡が発生したと判定し(S1016−Yes)、S1017へ進む。
S1017にて、制御部40は、液面に気泡が発生したことを警告させる。例えば、制御部40は、警告メッセージをディスプレイなどの出力部(不図示)に出力させる。これにより、試薬の液面に気泡が発生していることをユーザに知らせることができる。また、制御部40は、気泡の発生が検知されたペアリングカセット90を試薬保冷庫7a,7bから自動分析装置外へ搬出させる。
次に、S1018にて、制御部40は、試薬保冷庫7a,7b内のすべてのペアリングカセット90について、S1011にてSボトル液面高さおよびLボトル液面高さを算出したかを判定する。S1018にて、制御部40が、すべてのペアリングカセット90についてSボトル液面高さおよびLボトル液面高さを算出していないと判定する場合(S1018−No)、S1011へ進む。一方、S1018にて、制御部40が、すべてのペアリングカセット90についてSボトル液面高さおよびLボトル液面高さを算出したと判定する場合(S1018−Yes)、気泡検出処理を終了する。
<実施の形態2の効果>
以上のように、本実施の形態2によれば、実施の形態1と異なる効果として、総重量が重量センサ23により計測された重量から特定されるペアリングカセット90に入った試薬28の重量よりも所定重量以上、重い場合に、ペアリングカセット90内に気泡が発生したと判定することで、ペアリングカセット90内に発生する気泡29を検出できるようになる。
[実施の形態3]
実施の形態3が実施の形態1と異なる点は、実施の形態3では、気泡の高さに応じて、試薬28に浸漬される試薬プローブ9の長さを増加させて試薬を吸引させる点である。
以下、実施の形態3を実施の形態1と異なる点を主に図12を用いて説明する。
<浸漬量再設定処理>
図12は、実施の形態3における浸漬量再設定処理の概要を示す図である。浸漬量再設定処理は、制御部40が、液面に気泡が発生したことを警告させた後に実行される。
まず、S1201にて、制御部40は、S511にて算出した液面高さからS508にて取得した液面高さを減算することで、気泡の高さを算出する。
次に、S1202にて、制御部40は、算出した気泡の高さが所定の設定値(例えば、3mm)を超えるかを判定する。S1202にて、制御部40が、気泡の高さが設定値以下ではないと判定する場合(S1202−No)、S1209へ進む。一方、S1202にて、制御部40が、気泡の高さが設定値以下と判定する場合(S1202−Yes)、S1203へ進む。
S1203にて、制御部40は、試薬吸引時における試薬28に浸漬される試薬プローブ9の長さである浸漬量を増加させるか否か判定する。S1203にて、制御部40が、浸漬量を増加させないと判定する場合(S1203−No)、S1211へ進む。一方、S1203にて、制御部40が、浸漬量を増加させさせると判定する場合(S1203−Yes)、S1204へ進む。なお、浸漬量を増加させるか否かの判定は、浸漬量再設定処理が実行される前に自動判定できるように、設定可能としても良い。また、操作部1にダイヤログを表示させ、ユーザからの指示を受け付けるようにしても良い。
次に、S1204にて、制御部40は、浸漬量を増加させて試薬プローブ9に試薬を吸引させるために、試薬プローブ9の浸漬量を再設定する。ここで、制御部40は、S1201にて算出した気泡の高さに所定値(例えば2mm)を加算した値を、浸漬量として再設定する。例えば、気泡の高さが2mmであった場合、試薬プローブ9は、気泡の高さの2mmにさらに、所定値(例えば、2mm)を加算した値4mmを、浸漬量として再設定する。この場合、試薬プローブ9は、試薬吸引時に試薬28に4mm浸漬される。
次に、S1205にて、制御部40は、S508にて取得した液面高さから試薬容器8内の試薬28の残量を取得する。例えば、制御部40は、S502にて入力された試薬IDとS508にて取得した液面高さとをキーに装置内部DB30を検索し、対応する[試薬初期重量]を取得する。そして、取得した[試薬初期重量]を試薬容器8内の試薬の残量とする。
ここで、浸漬量を増加させた場合、試薬プローブ9が、試薬容器8から試薬を吸引する回数(この回数は、試薬容器8が試薬吸引位置に移動されてから、試薬保冷庫7a,7bから自動分析装置外へ搬出されるまでの間に試薬プローブ9が試薬容器8から試薬を吸引する回数)は減少する。例えば、補正前の浸漬量が2mmで、試薬容器8内の試薬の残量が50mmで、試薬プローブ9が一度に吸引する試薬の量が2mmである場合、試薬プローブ9が試薬容器8から試薬を吸引する回数は、25回である。そして、増加後の浸漬量が4mmである場合、試薬プローブ9の先端は、24回目に試薬を吸引する時点で試薬容器8の底に到達してしまう。そのため、増加後の浸漬量が4mmである場合の試薬プローブ9が試薬容器8から試薬を吸引する回数は、24回となる。よって、以下のS1206にて、試薬プローブ9が、試薬容器8から試薬を吸引する回数であるテスト回数を補正する処理を行う必要がある。
S1206にて、制御部40は、S1204にて設定した増加させる浸漬量と、S1205にて取得した試薬容器8内の試薬の残量と、試薬プローブ9が試薬容器8から一度に吸引する試薬の量とに基づき、試薬プローブ9が試薬容器8から試薬を吸引する回数(この回数は、試薬容器8が試薬吸引位置に移動されてから、試薬保冷庫7a,7bから自動分析装置外へ搬出されるまでの間に試薬プローブ9が試薬容器8から試薬を吸引する回数)を算出する。そして、テスト回数を算出した回数へ補正する。
次に、S1207にて、制御部40は、S511にて算出した液面高さに対して試薬プローブ9が浸漬量(S1204にて設定した浸漬量)だけ下降されるように設定する。さらに、制御部40は、気泡を検知した試薬で測定した分析結果であることが識別できるように、気泡を検知した試薬28を用いた結果得られた分析結果にデータフラグを付加するように設定する。
次に、S1208にて、制御部40は、試薬プローブ9の洗浄範囲を補正する。より詳細には、制御部40は、S1204にて設定した試薬プローブ9の先端から浸漬量までの範囲へ洗浄範囲を補正する。これにより、洗浄機構12に試薬プローブ9の先端から浸漬量までの範囲の分だけ試薬プローブ9を洗浄させることができるようになる。そして、浸漬量再設定処理を終了する。
S1209にて、制御部40は、気泡の高さが設定値を超え、浸漬量を再設定できないことを警告させる。また、制御部40は、試薬28が使用できないことを警告させる。例えば、制御部40は、浸漬量を再設定できないことを示す警告メッセージや、試薬28が使用できないことを示す警告メッセージをディスプレイなどの出力部(不図示)に出力させる。
次に、S1210にて、制御部40は、気泡の発生が検出された試薬容器8を試薬保冷庫7a,7bから自動分析装置外へ搬出させる。そして、浸漬量再設定処理を終了する。
S1211にて、制御部40は、試薬容器8を試薬保冷庫7a,7bから搬出させるかを判定する。S1211にて、制御部40が、試薬容器8を試薬保冷庫7a,7bから搬出させないと判定する場合(S1211−No)、S1213へ進む。一方、S1211にて、制御部40が、試薬容器8を試薬保冷庫7a,7bから搬出させると判定する場合(S1211−Yes)、S1212へ進む。
次に、S1212にて、制御部40は、気泡の発生が検出された試薬容器8を試薬保冷庫7a,7bから自動分析装置外へ搬出させる。そして、浸漬量再設定処理を終了する。
S1213にて、制御部40は、気泡の発生が検出された試薬容器8の上面をマスクで覆わせる。そして、浸漬量再設定処理を終了する。上面がマスクで覆われた状態で試薬容器8は、試薬保冷庫7a,7b内で保冷される。ここで、試薬容器8に発生した気泡は、時間とともに消失する。よって、一定時間経過後に、改めて気泡検出処理を行うことで、気泡が消失したかを確認するようにしても良い。ただし、長時間が経過した場合、試薬の蒸発による液面低下や試薬の劣化も発生する。よって、試薬保冷庫7a,7b内へ移動されてから所定時間経過した試薬容器8は、試薬保冷庫7a,7bから自動分析装置外へ搬出されるようにしても良い。
<実施の形態3の効果>
以上のように、本実施の形態3によれば、実施の形態1と異なる効果として、浸漬量を増加させて試薬プローブ9に試薬28を吸引させることで、試薬プローブ9に、確実に試薬28を吸引させることができるようになる。
また、洗浄範囲を補正することで、浸漬量を増加させた場合でも、試薬プローブ9に付着した試薬を洗浄できるようになる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1…操作部、2…サンプル容器、3…搬送ラック、4…サンプルプローブ、6…反応容器、7a…試薬保冷庫、7b、試薬保冷庫、8…試薬容器、9…試薬プローブ、10…撹拌機構、11…光度計、12…洗浄機構、13…試薬吸引孔、14…試薬バッファ、16…試薬容器投入口、17…試薬バッファディスク、18a…試薬バッファ側試薬容器受け渡し口、18b…分析部側試薬容器受け渡し口、19…試薬搬出口、20…バーコード、21…吸引口、22…試薬キャップ、23…重量センサ、24…光学センサ、25…試薬IDリーダ、26…試薬キャップセンサ、27…試薬キャップ開栓機構、28…試薬、29…気泡、30…装置内部DB、40…制御部、71…試薬ディスク、90…ペアリングカセット、91…Sボトル、92…Lボトル、93…Sボトル吸引口、94…Lボトル吸引口、100…分析部

Claims (2)

  1. 試薬容器内の液面または気泡との接触を検知する試薬プローブを有する自動分析装置であって、
    試薬が入った前記試薬容器の重量を計測する重量センサと、
    前記重量から特定される前記試薬容器の底から前記液面までの高さである液面高さを取得する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記重量から特定される前記液面高さよりも、前記試薬容器の底から前記試薬プローブが前記接触を検知した接触位置までの高さの方が所定長以上、高い場合に、前記試薬容器内に前記気泡が発生したと判定し、
    前記試薬容器は、第1試薬容器と第2試薬容器とからなるペアリングカセットであり、
    前記重量センサは、前記試薬が入った前記ペアリングカセットの重量を計測し、
    前記試薬プローブは、前記第1試薬容器内の液面または気泡との接触と、前記第2試薬容器内の液面または気泡との接触とを検知し、
    前記制御部は、前記第1試薬容器の底から前記試薬プローブが前記接触を検知した接触位置までの高さに基づき前記第1試薬容器に入った前記試薬の重量である第1試薬重量を算出し、前記第2試薬容器の底から前記試薬プローブが前記接触を検知した接触位置までの高さに基づき前記第2試薬容器に入った前記試薬の重量である第2試薬重量を算出し、前記第1試薬重量と前記第2試薬重量とを合計することで総重量を算出し、前記総重量が前記重量センサにより計測された前記重量から特定される前記ペアリングカセットに入った前記試薬の重量よりも所定重量以上、重い場合に、前記ペアリングカセット内に前記気泡が発生したと判定する、
    自動分析装置。
  2. 請求項記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、前記気泡が発生したと判定する場合、前記試薬が使用できないことを警告させる、自動分析装置。
JP2013227053A 2013-10-31 2013-10-31 自動分析装置 Active JP6224418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227053A JP6224418B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 自動分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227053A JP6224418B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 自動分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015087305A JP2015087305A (ja) 2015-05-07
JP6224418B2 true JP6224418B2 (ja) 2017-11-01

Family

ID=53050222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013227053A Active JP6224418B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 自動分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6224418B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6401630B2 (ja) * 2015-02-24 2018-10-10 株式会社日立ハイテクノロジーズ 検体検査自動化システムおよび検体のチェック方法
JP7189054B2 (ja) * 2019-03-18 2022-12-13 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 自動分析装置
US11988540B2 (en) 2022-08-15 2024-05-21 Instrumentation Laboratory Co. Liquid level detection based on tunable inductive-capacitive tank circuit

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2564628Y2 (ja) * 1991-08-01 1998-03-09 東亞医用電子株式会社 試薬分取装置における泡検知装置
JP2605816Y2 (ja) * 1992-02-26 2000-08-21 シスメックス株式会社 残液量検知機能を備えた自動分析装置
JPH05281242A (ja) * 1992-03-31 1993-10-29 Shimadzu Corp 自動分析装置
JPH09211004A (ja) * 1996-02-07 1997-08-15 Hitachi Ltd 自動分析装置
JP3343038B2 (ja) * 1996-10-03 2002-11-11 ダイナボット株式会社 自動検体検査測定装置における分注方法
JP2000338115A (ja) * 1999-05-24 2000-12-08 Toshiba Corp 液体残量検出装置
JP4117181B2 (ja) * 2002-11-21 2008-07-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JP4832121B2 (ja) * 2006-03-10 2011-12-07 シスメックス株式会社 分析システム
JP2007303937A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Olympus Corp 自動分析装置
JP5280797B2 (ja) * 2008-10-27 2013-09-04 シスメックス株式会社 検体分析装置
JP2011017608A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Beckman Coulter Inc 自動分析装置とその液面検知の正否判定方法
JP5227913B2 (ja) * 2009-07-29 2013-07-03 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JP5761753B2 (ja) * 2011-09-20 2015-08-12 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置及びその動作不良判定方法
CN104053995B (zh) * 2011-11-16 2017-06-13 莱卡生物系统墨尔本私人有限公司 处理载玻片上的组织样本的自动系统和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015087305A (ja) 2015-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5830331B2 (ja) 試料分析装置および試料分析装置の制御方法
JP2008046033A (ja) 検体分析装置
JP2010181197A (ja) 自動分析装置およびラック搬送方法
US20100284862A1 (en) Cleaning equipment and analyzer
JP2009180605A (ja) 分注装置
JP2010217114A (ja) 自動分析装置、多ユニット自動分析装置、および予定分析終了時間算出方法
WO2010110265A1 (ja) 分注装置、分析装置および液面検知方法
JP6224418B2 (ja) 自動分析装置
WO2007132631A1 (ja) 洗浄装置および自動分析装置
JP5199785B2 (ja) 血液サンプル検出方法、血液サンプル分注方法、血液サンプル分析方法、分注装置および血液サンプル種類検出方法
JP2008190959A (ja) 自動分析装置
JP2007285888A (ja) 液面検知装置および自動分析装置
JP2007322394A (ja) 分注装置および自動分析装置
JP5336555B2 (ja) 検体分析装置
JP2010286324A (ja) 分注装置、自動分析装置、および分注方法
JP5374092B2 (ja) 自動分析装置および血液サンプル分析方法
JP5485014B2 (ja) 自動分析装置
JP2010190588A (ja) 自動分析装置
JP3120179U (ja) 自動分析装置
JP2008249659A (ja) 液体吸引管、液体分注装置および検体測定装置
JP5757694B2 (ja) 搬送装置、搬送方法、搬送プログラム、分析装置、分析方法、および試料分析プログラム
JP5258090B2 (ja) 自動分析装置
JP2010286325A (ja) 分注装置、自動分析装置、および液面検知方法
JP2007322317A (ja) 分析装置
JP2007047001A (ja) 自動分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6224418

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350