JPH04372861A - 液面検出装置 - Google Patents

液面検出装置

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Publication number
JPH04372861A
JPH04372861A JP15157791A JP15157791A JPH04372861A JP H04372861 A JPH04372861 A JP H04372861A JP 15157791 A JP15157791 A JP 15157791A JP 15157791 A JP15157791 A JP 15157791A JP H04372861 A JPH04372861 A JP H04372861A
Authority
JP
Japan
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sample liquid
light
sample
liquid
suction
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15157791A
Other languages
English (en)
Inventor
常盤信昭
Nobuaki Tokiwa
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP15157791A priority Critical patent/JPH04372861A/ja
Publication of JPH04372861A publication Critical patent/JPH04372861A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は容器中の試料液を吸引体
により吸引させるときに、試料液の液面位置を検出する
装置に関するものである。特に、所定の試薬層を有する
化学分析スライド(以下、単にスライドと称する)上に
試料液を一定量だけ自動的に点着供給する装置に用いる
ことができる液面検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体試料中の特定の化学成分を定性的も
しくは定量的に分析することは様々な産業分野において
一般的に行なわれている操作である。特に血液や尿等、
生物体液中の化学成分または有形成分を定量分析するこ
とは生化学分野および臨床分野において極めて重要であ
る。
【0003】近年、試料液の小滴を点着供給するだけで
該試料液中に含まれている特定の化学成分または有形成
分を定量分析することのできるドライタイプのスライド
が開発され(特公昭53−21677号、特開昭55−
164356 号等)実用化されている。これらのスラ
イドを用いると従来の湿式分析法に比して簡易且つ迅速
に試料液の分析を行なうことができるため、その使用は
特に数多くの試料を分析する必要のある医療機関、研究
所等において好ましいものである。
【0004】このようなスライドを用いて試料液中の化
学成分等の分析を行なうには、試料液をスライドに計量
付着させた後、これをインキュベータ(恒温機)内で所
定時間恒温保持(インキュベーション)して呈色反応(
色素生成反応)させ、次いで試料成分とスライドの試薬
層に含まれる試薬との組み合わせにより予め選定された
波長を含む測定用照射光をこのスライドに照射してその
反射光学濃度を測定するもので、これにより、上記化学
成分等の定量的な分析を行なう。
【0005】このような分析を行なう場合、スライドの
試薬層へ点着供給する試料液は所定量を正確に計量して
点着しなければならない。この試料液の量が所定量と異
なると反射光学濃度が異なり、上記分析精度も低下する
からである。このため、試料液の点着供給を行なうとき
に、所定量を正しく点着できるように、種々のピペット
等が考案されている。このようなピペットは、例えば、
ピペット先端にチップを取り付けこのチップ内に所定量
の試料液を吸引し、次いでこの所定量の試料液をスライ
ドの試薬層上に点着供給するようにしたものがある。こ
のようなピペットにおいては、ピストン・シリンダ機構
を用いてチップ内に所定量の試料液を吸引し、又これを
排出させるものが多い。このようなピペットを用いてチ
ップ内への試料液の吸引および試薬層への排出を行なう
には、まずチップ先端を試料液内に挿入し、ピストン・
シリンダ機構等によってチップ内に所定量の試料液を吸
引保持し、この後チップ先端をスライドの試薬層上に位
置せしめ、ピストン・シリンダ機構等によってチップ内
の試料液を試薬層上に点着供給する。
【0006】ところで、上述した試料液が血液であるよ
うな場合、血液は時間の経過と共に試料容器内で血清と
血餅の2層に分離する。さらに、遠心分離を行なえば短
時間のうちに血清と血餅の2層に分離する。血清は血餅
よりも比重が小さいことから血清が上層を、血餅が下層
を形成することとなる。なお、一般に血清は淡黄色又は
無色、血餅は赤色を呈する。
【0007】このような状態において血清のみを上記ピ
ペットに所定量だけ吸引して試薬上に点着供給する必要
が生じることも多い。
【0008】このような血清の生化学分析は少しでも血
餅成分が含有されると正確な分析結果を得ることが困難
であり、また、血液の採取量を最小限とするためには採
取された血清成分の略全量を利用することが必要となる
。すなわち、血清成分のみを、しかも試料容器内の血清
の略全量を吸引することが必要となり、このためには血
清の上表面と下表面を高精度で検出することが要求され
る。特に上述した化学分析の自動化を図るためには血清
と空気の界面のみならず、試料容器内で分離した血清と
血餅の界面を高精度で検出することが必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】試料液の液面を検出す
る方法としては、従来から種々の技術が知られている。
【0010】例えば圧電素子によりピペットチップを振
動させ、チップ先端が空中に位置しているときと液に接
触したときとでの共振点およびインピーダンスの変化に
より液面を検出するいわゆる圧電素子方式を採用した技
術が知られている。
【0011】しかしながら、この方式のものは検出に長
時間を要し、機構上の耐久性という面で問題がある。
【0012】また、反射型および透過型の光量センサを
用い、センサの電位変化に基づいて液面を検出するいわ
ゆる光学方式を採用した技術が知られている。
【0013】しかしながら、この方式のものは外光の影
響を極めて受けやすく、また検出距離(検出範囲)が短
いとう問題がある。
【0014】また、超音波センサを用い超音波を水面に
向って送信してから反射波を受信するまでの時間に基づ
き液面を検出するいわゆる超音波方式を採用した技術が
知られている。
【0015】しかしながら、この方式のものは超音波セ
ンサを試料の液面上方に位置せしめる機構が必要となる
【0016】さらに、試料液を吸引するピストン・シリ
ンダ機構のシリンダを吐出あるいは吸引方向に移動させ
、チップ先端が空中にあるときと液に接触したときとで
の上記シリンダ内の圧力の変化に基づき液面を検出する
いわゆる圧力センサ方式を採用した技術が知られている
(例えば特開平2−17448 号公報)。
【0017】この方式のものは上述した各従来技術の如
き欠点がなく構造も簡単である。
【0018】しかしながら、この圧力センサ方式のもの
を含め、上記各従来技術は空気と試料液の界面の検出を
主目的としており、血清と血餅の如き試料液中の2層の
界面を検出するのには余り適していない。すなわち、血
清と血餅の如き試料液中の2層の界面の検出が困難であ
ったり、検出精度が余り良くないという問題があった。
【0019】本発明はこのような事情に鑑み上記従来技
術の欠点を解消するためになされたもので、試料液の上
表面のみならず、試料容器内で分離した試料液の各層の
界面をも高精度で検出することが可能な液面検出装置を
提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の液面検出装置は
、試料液を透過した光を検出し、その透過光の波長の変
化を用いて試料液の境界面を検出することを特徴とする
ものである。
【0021】すなわち、有色又は無色の試料液が入れら
れた透光可能な試料容器と、該試料容器の上方に位置し
、下端に吸引用開口を有する吸引体と、該吸引体を上下
動させる上下位置制御手段と、上記吸引体に連通され、
上記上下位置制御手段によって上記吸引体が下動されて
該吸引体の下端が上記試料液内に挿入されたときに、上
記吸引用開口を介して上記試料液を吸引する吸引手段と
からなる試料液吸引システムにおいて前記吸引体の移動
量を決定するための境界面位置情報を提供する液面検出
装置であって、前記試料容器内に入れられた試料液を該
試料容器の側面から照光する光源と、この光源からの光
の、前記試料液からの透過光を受光する受光手段と、こ
の受光された光を光電変換して、前記試料液の吸光特性
の判定を行なう判定手段と、前記受光手段を前記試料液
の境界面とは垂直となる方向に移動せしめる移動手段と
、前記受光手段の位置を検出する位置検出手段と、前記
移動手段に、受光手段を移動せしめるよう指示するとと
もに、前記判定手段による判定値の変化に基づき前記受
光手段が前記試料液の境界面に位置していると判断され
たときに前記位置検出手段からの位置情報を前記境界面
位置情報として出力するコントローラとを備えてなるこ
とを特徴とするものである。
【0022】なお、上記試料液の境界面とは試料液上表
面(試料液と空気との界面)のみならず、試料液が複数
層に分離している場合には隣接する2層の界面をも意味
するものとする。
【0023】
【作用および効果】上記構成によれば、試料液の吸光特
性を検出することにより非接触で試料液の境界面が検出
できるようにしている。
【0024】すなわち、空気と試料液とでは透過光の波
長が相違する。また、例えば血清と血餅のように色相の
相異なる層に分離した試料容器中の試料液に光を照射す
ると各層の吸光特性が異なるため透過光の波長は大きく
異なる。したがって、試料液を入れた試料液の側方から
光を照射し、この透過光が受光し得る位置に配した受光
手段を試料液の境界面とは垂直となる方向に移動し、こ
の受光手段からの光を光電変換することにより試料液の
吸光特性を判定し、その特性が大きく変化する位置を検
出することにより境界面の位置を検出することが可能と
なる。
【0025】本発明は、このような着想に基づきなされ
たもので、本発明装置によれば空気層と試料液の界面の
位置のみならず試料液中の各層の界面の位置をも容易に
検出することが可能であり、また、その検出は試料液と
非接触でなされるのであるから、試料液が静止された状
態で検出可能となり、特に試料液中の各層界面付近での
混濁が生じることもないのでその界面位置を高精度で検
出することが可能となる。
【0026】これにより、例えば試料容器中で分離した
血清と血餅のうち血清のみを効率よく吸引体によって吸
引することが可能となる。
【0027】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好ましい実施
例について説明する。
【0028】図2は自動点着装置50を有する化学分析
装置の概略を示す斜視図で、この自動点着装置50に本
発明に係る図1に示す如き液面検出装置が設けられてい
る。 この化学分析装置は本体10上にカートリッジ11、イ
ンキュベータ20、搬送・挿入手段40(図3)および
自動点着装置50を取り付けてなり、これらを本体10
を覆うカバープレート16を取り外して上方から見て示
すのが図3の平面図である。なお、図2に示すように、
本装置には、測定中における測定データ表示等を行なう
ディスプレイ部14,この表示等の操作のための操作キ
ー15および記録用の磁気ディスク挿入部13が設けら
れるが、図3ではこれらを省略して示している。
【0029】カートリッジ11は未使用の化学分析スラ
イド1を複数枚重ねて収納し、この化学分析スライド1
は、押出しレバー12により最下段のものから1枚ずつ
後方(図3の矢印A方向)へ押出されるようになってい
る。このカートリッジ11の右側方にはインキュベータ
20が位置し、このインキュベータ20内にはカートリ
ッジ11内の最下段の化学分析スライド1と同一平面上
で右方に並んで化学分析スライド1を収納保持する複数
の収納室 21,21… ,21が形成されている。こ
のインキュベータ20の前方には収納室21から排出さ
れる使用済みスライドを受け取る受け皿29が配される
。また、インキュベータ20の下方にはインキュベータ
20の下面に対向して横方向(矢印C方向)に摺動自在
な反射光学濃度測定用読取りヘッド(図示せず)が配さ
れる。なお、この摺動はインキュベータ20の下方に横
方向に伸びて配されたレール上を、例えばリニアモータ
等により駆動されてなされ、このレールはカートリッジ
11の下面にまで伸びて読取りヘッドはカートリッジ1
1の下面と対向する位置まで摺動でき、カートリッジ最
下段の化学分析スライド1と対向できるようになってい
る。これによって、読取りヘッドによりインキュベータ
20の各収納室21内に収納されたスライド1の反射光
学濃度測定を行なうことができるのみならず、未使用ス
ライド1の反射光学濃度を測定するカブリ測光も行なう
ことができるようになっている。
【0030】このインキュベータ20はヒーター(図示
せず)を内蔵し、収納室 21,21… ,21内に保
持された化学分析スライド1を恒温保持(インキュベー
ション)することができるようになっている。化学分析
スライド1は液体試料滴下用の円孔を有する枠内に、支
持体、試薬層、展開層をこの順に積層してなる乾式多層
フィルムを配してなり、このフィルム上に尿、血液等の
試料を所定量滴下し、これをインキュベータ20内で恒
温保持して呈色反応させるものである。
【0031】一方、インキュベータ20の後方には、収
納室21の入口開口21a と対向して横方向(矢印C
方向)に摺動自在な搬送・挿入手段40が配される。こ
の摺動は横方向に伸びたレール49上に載置された搬送
・挿入手段40が、例えばリニアモータ等により駆動さ
れてなされるもので、インキュベータ20のみならずカ
ートリッジ11に対向する位置(図3の鎖線Xで示す位
置)まで摺動自在になっている。このため、カートリッ
ジ11から押出しレバー12により押出された化学分析
スライド1を、鎖線Xの位置に摺動した搬送・挿入手段
40によって受け取り、これを所定位置まで搬送したり
、この後このスライド1を所定収納室21内へ挿入した
りすることができるようになっている。
【0032】この搬送・挿入手段40の後方には、図3
において矢印Bで示すように回動自在な点着アーム55
を備えた自動点着装置50が配される。この点着アーム
55はその先端に点着チップ53が着脱自在となってお
り、この先端が矢印B方向に回動して、本体10上に置
かれた試料容器52の上方に位置する吸引位置(図中鎖
線で示す位置)と、本体10上のカバープレート16に
形成された点着孔19の上方に位置する点着位置(図中
実線で示す位置)との間を、移動自在となっている。点
着孔19の下方には、搬送・挿入手段40によってカー
トリッジ11から受け取られてレール49上を搬送され
た後、試料液を点着させるための所定位置(図3で実線
Yで示す位置)に置かれたスライド1の試薬層が位置す
るようになっており、点着位置においては点着チップ5
3の先端は、このスライド1の試薬層の上方に位置する
。このため、吸引位置において、点着チップ53内に試
料容器52内の試料液を所定量だけ吸引し、次いで点着
アーム55を矢印B方向に回動させて点着チップ53を
点着位置に位置せしめ、この後、スライド1の試薬層上
に試料液を点着供給させることができるようになってい
る。この後、このスライド1をインキュベータ20の空
いている収納室21内へ挿入してインキュベーションさ
せ、このときの光学反射濃度を読取りヘッドにより読取
って、試料液の化学分析を行なうことができる。なお、
インキュベータ20とカートリッジ11との間には、読
取りヘッドによる測光誤差の修正を行なわせるための基
準濃度板17が設けられている。
【0033】以上のように構成した化学分析装置の作動
について簡単に説明する。
【0034】まず、カートリッジ11の下面と対向する
位置に読取りヘッドが移動し、カートリッジ11に重ね
て収納された化学分析スライド1のうちの最下段の化学
分析スライド1のカブリ測光がなされる。なお、読取り
ヘッドが移動の際、基準濃度板17と対向し測光誤差の
修正がなされる。このカブリ測光がなされると、この化
学分析スライド1は押出しレバー12によって、図3の
鎖線Xで示す位置に移動した搬送・挿入手段40の上に
押し出され、これに保持される。搬送・挿入手段40は
レール49上を右方に移動し、点着位置の下方の位置(
実線Yで示す位置)へ移動する。次いで、自動点着装置
50によって、試料容器52内の試料が、吸引位置にお
いて点着チップ53内に吸引され、点着位置において上
記Yで示す位置に搬送されたスライド1の試薬層上へ点
着供給される。この後、搬送・挿入手段40はレール4
9上を横方向(矢印C方向)に移動して、インキュベー
タ20の所定の収納室21と対向し、この収納室21内
へスライド1が挿入される。インキュベータ20内で恒
温保持(インキュベーション)されるスライド1は、収
納室の下方に移動した読取りヘッドにより照射光の照射
およびその反射光学濃度が測定され、試料の化学分析が
なされる。そして、これらの測定が完了するとこの化学
分析スライド1は搬送・挿入手段40により収納室21
から受け皿29内に排出される。以下、上記作動を繰り
返すことにより、数多くの化学分析スライドによる化学
分析を自動的に且つ連続的に行なうことができる。
【0035】以下、上記測定を行なうときに、試料容器
52内の試料液をスライド1の試薬層上へ自動的に点着
供給するための自動点着装置50およびこの自動点着装
置50と組み合わせられた、本発明の特徴部分である液
面検出装置を図1を用いて説明する。なお、図1では、
試料液が血液で、そのうち血清のみを点着供給する場合
について示す。
【0036】すなわち、この液面検出装置は、血清1a
および血餅1bの2層に分離した血液が入っている試料
容器52の側方に配され、この試料容器52に白色光を
投光する光源2と、この試料容器52を透過した光を受
光する光検出プローブ3と、この光検出プローブ3によ
り受光され、オプティカルファイバ3aにより搬送され
た光を電気信号に変換する光電変換素子3bと、上記光
検出プローブ3を支持する、図中上下方向に並ぶ歯面4
aを有するラック4と、このラック4とギア5aを介し
て噛合する歯車を有し、このラック4、さらには光検出
プローブ3を図中上下方向に移動せしめるパルスモータ
5とを備えている。さらに、上記光電変換素子3bから
の電気信号のレベルに基づき透過光の波長を判定する判
定部9aと、上記パルスモータ5に対し、光検出プロー
ブ3の移動指令信号を出力するとともに判定部9aから
の判定値が変化したタイミングでパルスモータ5からの
回転パルス数の積算値をメモリにストアするコントロー
ラ9bとを備えている。
【0037】一方、図1において自動点着装置50は、
点着チップ53を試料容器52の直上に保持する保持部
6bおよび図中上下方向に並ぶ歯面6aを有するラック
6と、このラック6とギア7aを介して噛合する歯車を
有し、このラック6、さらには点着チップ53を図中上
下方向に移動せしめるパルスモータ7と、上記点着チッ
プ53内に連通し、該チップ53内への試料液の吸引を
行なわせるポンプ8とを備えている。さらには、上記パ
ルスモータ7に対し、点着チップ53の移動指令信号を
出力するとともにパルスモータ7からの回転パルス数の
積算値をメモリにストアし、さらにはポンプ8に対して
点着チップ53内への試料液の吸引指令信号を出力する
コントローラ9bを備えている。なお、このコントロー
ラ9bは上記液面検出装置におけるコントローラ9bと
同一のものである。
【0038】以上のように構成された液面検出装置およ
び自動点着装置50の作動について以下に説明する。
【0039】まず、試料容器52が所定の位置に設定さ
れると、コントローラ9bからパルスモータ5に移動指
令信号が送出され、これに応じてラック4が移動し光検
出プローブ3が基準位置にセットされる。この基準位置
はいずれの位置としてもよいが、本実施例では試料液の
液面よりも上方となる上限位置とする。
【0040】この状態に光検出プローブ3がセットされ
ると、コントローラ9bが初期状態にセットされ、この
コントローラ9b内の、パルス数がストアされているメ
モリ部がリセットされる。
【0041】次に、コントローラ9bからパルスモータ
5に対して移動指令信号が送出され、パルスモータ5の
回転に伴ないラック4が下動し、これにより光検出プロ
ーブ3が試料容器52の側壁に沿って下降する。
【0042】このとき上記パルスモータ5により発生さ
れた回転パルスがコントローラ9bに入力され、その入
力されたパルス数がカウントされる。
【0043】一方、光検出プローブ3には光源2から投
光された光の試料容器52からの透過光が入射する。す
なわち、上記光検出プローブ3は、試料液の上面よりも
さらに上方にあるときには空気を透過した光を、血清1
aの位置にあるときには血清1aを透過した光を、血餅
1bの位置にあるときには血餅1bを透過した光をそれ
ぞれ受光することとなる。
【0044】この光検出プローブ3で受光された光はオ
プティカルファイバ3aを介して光電変換素子3bに入
力され、ここでその光の波長に応じたレベルの電気信号
に変換されて出力される。
【0045】この光電変換素子3bとしては、例えば半
導体カラーセンサを用いることができる。
【0046】光電変換素子3bから出力された電気信号
は判定部9aにおいて所定の演算を施され、これにより
光検出プローブ3で受光された光の波長が判定され、そ
の判定結果はコントローラ9bに送出される。
【0047】ところで、空気は無色透明であるのに対し
、血清1aは淡黄色、血餅1bは赤色の色相を有し、吸
光特性が異なっている。したがって空気、血清1aおよ
び血餅1bの透過光は異なる波長特性を有することとな
り、光検出プローブ3が現在試料液の上方に位置するの
か、血清1aの側部に位置するのか、あるいは血餅1b
の側部に位置するのかがコントローラ9bに知らされる
こととなる。
【0048】そこで、コントローラ9bは、現在光検出
プローブ3が空気と血清1aの界面、あるいは血清1a
と血餅1bの界面に位置していることを判断でき、これ
らの位置にあると判断したとき、そのタイミングでパル
スモータ5からの回転パルスのカウント値をメモリにス
トアする。これにより、血清1aの上下表面位置を正確
に検出することができることとなる。
【0049】この後、コントローラ9bは上記メモリに
ストアされたカウント値に基づき、パルスモータ7に対
し点着チップ53の移動指令信号を送出する。これに応
じてパルスモータ7は回転し、点着チップ53が下動す
る。
【0050】パルスモータ7からの回転パルスがコント
ローラ9bに入力されるので、コントローラ9bはこの
パルスのカウント値と上記メモリにストアされたカウン
ト値を比較し、点着チップ53が血清1aの液中に位置
していることを確認するとポンプ8に吸引指令信号を送
出する。 これによりポンプ8が吸引を開始し、点着チップ53に
より血清1aの吸引がなされることとなる。
【0051】この血清1aの点着チップ53による吸引
は一度、もしくは複数回行なわれることとなるが、いず
れの場合にも試料容器52内の血清1aを効率よく利用
するために血清1aと血餅1bの界面付近まで血清1a
を吸引することとなる。
【0052】本実施例においては、血清1aと血餅1b
の界面が高精度で検出されており、この結果に基づいて
血清1aの吸引を行なうようにしているので、血清1a
のみを効率よく吸引点着することが可能となる。
【0053】なお、本発明の液面検出装置としては上記
実施例のものに限られるものではなく、その他種々の変
更が可能である。例えば光検出プローブ3の位置検出は
リニアエンコーダ等別途センサを用いて行なうことも可
能である。
【0054】なお光電変換素子3bとして赤外部に分光
感光を有する半導体カラーセンサを用いれば、無色の試
料液であっても界面を検出することが可能である。
【0055】また、本実施例においては試料液として血
液を用い、そのうち血清のみを吸引する場合について示
しているが、本発明の液面検出装置における試料液はこ
れに限られるものではなく、単層のものでも複数層(界
面を構成する上下層の吸光特性が互いに異なる場合に限
られる)のものでも適用可能である。
【0056】また、上記実施例においては光検出プロー
ブ3によって受光された透過光とオプティカルファイバ
3aを介して光電変換素子3bに導いているが、光電変
換素子3bで直接受光してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る液面検出装置を自動点
着装置の一例とともに示す概略図
【図2】図1に示す液面検出装置が取り付けられる化学
分析装置を示す斜視図
【図3】図2に示す化学分析装置をカバープレートを取
り外して示す平面図
【符号の説明】
1a    血清 1b    血餅 2    光源 3    光検出プローブ 3b    光電変換素子 4,6    ラック 5,7    パルスモータ 8    ポンプ 9a    判定部 9b    コントローラ 10    本体 11    カートリッジ 16    カバープレート 20    インキュベータ 40    搬送・挿入手段 50    自動点着装置 53    点着チップ 55    点着アーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  試料液が入れられた透光可能な試料容
    器と、該試料容器の上方に位置し、下端に吸引用開口を
    有する吸引体と、該吸引体を上下動させる上下位置制御
    手段と、上記吸引体に連通され、上記上下位置制御手段
    によって上記吸引体が下動されて該吸引体の下端が上記
    試料液内に挿入されたときに、上記吸引用開口を介して
    上記試料液を吸引する吸引手段とからなる試料液吸引シ
    ステムにおいて前記吸引体の移動量を決定するための境
    界面位置情報を提供する液面検出装置であって、前記試
    料容器内に入れられた試料液を該試料容器の側面から照
    光する光源と、この光源からの光の、前記試料液からの
    透過光を受光する受光手段と、この受光された光を光電
    変換して、前記試料液の吸光特性の判定を行なう判定手
    段と、前記受光手段を前記試料液の境界面とは垂直とな
    る方向に移動せしめる移動手段と、前記受光手段の位置
    を検出する位置検出手段と、前記移動手段に、受光手段
    を移動せしめるよう指示するとともに、前記判定手段に
    よる判定値の変化に基づき前記受光手段が前記試料液の
    境界面に位置していると判断されたときに前記位置検出
    手段からの位置情報を前記境界面位置情報として出力す
    るコントローラとを備えてなることを特徴とする液面検
    出装置。
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