JPWO2011121648A1 - アニメーション表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、自動車等の車両において、交通情報や車両情報をアニメーション表示するものがあった(例えば特許文献2及び特許文献3参照)。
また、一般に、パソコンや組込み機器でのベクターグラフィックス(パスレンダリング)を使用したアニメーション表示では、サンマイクロシステムズ社のJava(登録商標)、アドビ社のFlash Player(登録商標/以下、記載を省略する)、マイクロソフト社のSilverlight(登録商標)などが広く使用されている。これらアニメーションは、ブラウザのプラグインとして使用されることが多く、スタンドアロンの場合は1個の完結したウインドウ表示という使用形態がほとんどである。そのため、複数のアニメーションを同時に表示して、各アニメーション間で同期やフレーム単位の制御を行うことは困難であった。そのため、あるアニメーションが終了後、別のアニメーション表示を起動させたり、2つのアニメーションを全く同じタイミングで終了させたりといったことなどは困難であった。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1によるアニメーション表示装置の構成と入出力画像とを示す説明図である。
図1におけるアニメーション表示装置は、ある列車内情報表示向けのアニメーション表示を実現する装置を示したものである。図示のアニメーション表示装置は、アニメーションパーツデータ100を入力し、ディスプレイリスト200を出力するコンバータ1と、ディスプレイリスト200に基づいて最終画像300を生成するアニメーション描画エンジン(描画装置)2と、フレームバッファ3とを備えている。アニメーション表示装置は、コンピュータを用いて実現され、コンバータ1及びアニメーション描画エンジン2は、それぞれの機能に対応したソフトウェアとこれを実行するためのCPUやメモリといったハードウェアから構成されているか、あるいは、それぞれ専用のハードウェアで構成されている。
尚、ディスプレイリスト200は、コンピュータのフレームバッファまたは主記憶装置に格納され、アニメーション描画エンジン2によりマスタアクセスされる。
図3において、アニメーション0,アニメーション1、アニメーション2により一つの画面が構成されており、アニメーションのフレーム数は、それぞれ1800フレーム、3600フレーム、600フレームである。各モーションデータは、フレームバッファ上のA0,A1,A2番地に格納されているとする。モーション制御情報のモードは、図2にも示すように、最終フレームまで実行した時の動作を指定するものである。
各モーションデータ201,202,203は、ヘッダ情報205、モーションクリップデータ206、パスデータ207、ワーク領域208のブロックから構成されている。ヘッダ情報205は、モーションデータ201,202,203の基本情報を含むブロックで、詳細フォーマットは図5に示す通りである。モーションクリップデータ206は、アニメーション表示を行うためのもので、フレーム毎にどの図形をどの位置へ描画するかを定義したデータである。どの図形を描画するかは、パスデータ207のインデクス値で指定する。どの位置へ描画するかは変換行列で指定する。変換行列は3x2であるため、拡大、縮小、回転、平行移動などを行うことができる。また、色変換の指定をすることにより、パスデータ207中で定義される描画色や不透明度を変換して描画することができる。尚、データ量削減のため、モーションクリップデータ206は前フレームからの差分情報のみで構成される。
また、アニメーションのコンテンツとして、一般に広く使用されている作成ツールで生成したアニメーションデータをコンバートしたものを使用するため、コンテンツ開発の効率を高めることができる。コンバータ1の入力フォーマットを修正変更することにより、様々なアニメーション作成ツールにも対応することが可能である。
実施の形態2は、アニメーションパーツとしてビットマップ画像にも対応させたものである。
図9は、実施の形態2のアニメーション表示装置を示す構成図である。
図9において、ビットマップ画像209は、アニメーションパーツデータ100と同様に、画面上に表示される画像であり、ビットマップデータ210は、アニメーション描画エンジン2aが描画可能なビットマップ画像209のデータである。アニメーション描画エンジン2aは、実施の形態1と同様の機能を有すると共に、ディスプレイリスト200aを読み出し、モーション制御情報204aのモードがビットマップである場合は、指定された番地からBitBlt(Bit Block Transfer:矩形転送)でビットマップデータ210をフレームバッファ3へコピーする。ビットマップの拡大縮小が必要な場合は、BitBltではなくベクターグラフィックスのテクスチャマップの機能を用いてビットマップのマッピング処理を行う。尚、ビットマップ処理以外の動作については実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
ビットマップのモーション制御情報204aのモードは、図2に示したモードにビットマップ識別子(0x3)が追加され、アドレスは、ビットマップ画像が格納される先頭アドレスとなる。
実施の形態3は、動画コンテンツの合成表示を行うようにしたものである。
図11は、実施の形態3のアニメーション表示装置を示す構成図である。
図示の装置は、実施の形態2のアニメーション表示に加え、動画コンテンツ(ビデオ動画)の合成表示を実現するようにしたものである。
スケーラ4は、デジタルビデオの入力画像400の解像度変換を行いビデオ合成エンジン5へ出力する。例えば、1920x1080のフルハイビジョンのデジタル画像のRGBデータを入力画像400として、拡大または縮小のスケール変換を行う。ビデオ合成エンジン5は、スケーラ4からの画像と、アニメーション描画エンジン2aからの画像を合成して最終画像302として出力する表示合成部である。合成処理はアルファブレンドが可能で、固定値のアルファ値による合成、アニメーション描画エンジン2aから出力されるアルファ値を用いてピクセル毎に異なるアルファ値での合成が可能である。
このように、アニメーション表示とビデオ動画の合成表示が可能であるため、運行画面表示と広告動画の大きさを変えながら、1画面に表示することができる。尚、ビデオ動画の大きさを変更するにはスケーラ4の拡大/縮小率をCPUから制御する。
これにより、列車の運行状況に応じて、運行画面と広告画面の最適な表示が可能となる。例えば、通常は広告の動画画面を全画面に表示し、駅が近づいたときや緊急時に運行画面を大きく表示し、広告画面を小さく表示して、乗客にとって一番知りたい情報を的確に伝えることができる。
実施の形態4は、アニメーション描画エンジン2,2aにおけるアンチエイリアス処理の詳細を示したものである。
図12は、アニメーション描画エンジン2,2aのアンチエイリアス処理の詳細を示す説明図である。
アンチエイリアス設定パラメータ501は、パスデータに対して施されるアンチエイリアス強度を指定するためのもので、外部カットオフと内部カットオフで示される。カットオフ値を大きくすれば、輪郭部のボケを大きくすることができ、カットオフ値を小さくすれば、ボケを小さくすることができる。カットオフ値を0にすれば、アンチエイリアスなしと同等であるジャギーつきの輪郭にすることができる。また、外部カットオフ値が内部カットオフ値より大きくすれば全体を太らせる効果を、外部カットオフ値が内部カットオフ値より小さくすれば全体を細らせる効果を出すことができる。
を用いて算出できるが、ルックアップテーブルを用いた近似計算により高速に算出することができる。
このように微小線分を直線セル601とコーナーセル602の組み合わせでラスタライズすることにより、アンリエイリアス処理に必要な正確な距離情報を微小線分同士の連結部においても隙間なく高速に生成することができる。
これらにより、アニメーション描画エンジン2,2aは、画像品質を保持したままモーションデータの拡大縮小描画をフルレート(60fps)で処理することができる。
Claims (3)
- アニメーション作成ツールで作成された複数のアニメーションデータを、描画装置が処理可能な複数のモーションデータへそれぞれ変換すると共に、当該複数のモーションデータを部品として画面上に表示する際の各アニメーションの大きさと位置と表示フレーム数とを指定するモーション制御情報を生成するコンバータを備え、
前記描画装置は、前記複数のモーションデータと前記モーション制御情報を入力とし、ベクターグラフィックスによるアニメーション描画を実行するアニメーション表示装置。 - 描画装置は、ビットマップ画像データが入力され、かつ、モーション制御情報で当該ビットマップ画像データの表示が指定されている場合、前記モーション制御情報に従って、前記ビットマップ画像データを描画することを特徴とする請求項1記載のアニメーション表示装置。
- 動画コンテンツを入力し、描画装置が描画した画面データに対して、当該動画コンテンツを重畳する表示合成部を備えたことを特徴とする請求項1記載のアニメーション表示装置。
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