JPH08146936A - アウトラインフォントデータの処理方法および装置 - Google Patents

アウトラインフォントデータの処理方法および装置

Info

Publication number
JPH08146936A
JPH08146936A JP6286204A JP28620494A JPH08146936A JP H08146936 A JPH08146936 A JP H08146936A JP 6286204 A JP6286204 A JP 6286204A JP 28620494 A JP28620494 A JP 28620494A JP H08146936 A JPH08146936 A JP H08146936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
coordinate
line
element structure
coordinate data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6286204A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Takazawa
昌宏 高澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP6286204A priority Critical patent/JPH08146936A/ja
Priority to US08/561,277 priority patent/US5898439A/en
Publication of JPH08146936A publication Critical patent/JPH08146936A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/20Drawing from basic elements, e.g. lines or circles
    • G06T11/203Drawing of straight lines or curves

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Image Generation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、アウラインフォントデ−タの処理方
法および装置に関し、要素ストラクチャ作成用のメモリ
領域の獲得回数の削減およびメモリ領域の節約を図り、
また描画処理の容易化および高速化を図ることを目的と
している。 【構成】アウトラインフォントの輪郭線が複数の連続線
分で表されている場合、辞書31に記憶された連続線分
を表すデータ31b、31cに基づいて、連続線分を一
つの折れ線として描画させるための折れ線要素ストラク
チャ40bを作成してグラフィックパスに接続する。輪
郭線が曲線で表されている場合、輪郭線を近似的に表す
複数の近似点を順々に結ぶ連続線分を一つの折れ線とし
て描画させるための折れ線要素ストラクチャを作成して
グラフィックパスに接続する。この結果、従来において
は多数の線分要素ストラクチャにより表されていた連続
線分部分や曲線部分を、一つの折れ線要素ストラクチャ
だけで表すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アウトラインフォント
データの処理方法および装置に関し、詳しくは、アウト
ラインフォント辞書からアウトラインフォントデータを
読み出し、アウトラインフォントを描画させるための要
素ストラクチャを作成してグラフィックパスを構築する
方法および装置における要素ストラクチャ作成処理の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサ専用機やパーソ
ナルコンピュータ上で実行されるワ−ドプロセッサソフ
トウエアが急速に進歩しており、このようなワードプロ
セッサ専用機やワードプロセッサソフトウエアを利用す
ることにより個人が体裁の良い文書を簡単に作成するこ
とができるようになってきている。この結果、会社間で
取交わされるような公式な文書は勿論のこと、個人間で
交わされる手紙等の私的な文書までも、手書きに代わっ
てワードプロセッサ専用機やパーソナルコンピュータに
より作成されるようになっている。
【0003】手書きで文書を作成する場合には、作者は
文書中の文字のサイズやデザインを自由に変えることが
でき、文書に作者の個性を反映させることができる。一
方、ワードプロセッサ専用機やパーソナルコンピュータ
で文書を作成する場合には、予めデザインされた特定の
文字を使用するのが一般的であるため、手書き文書と同
じレベルで作者の個性を反映させることは困難ではある
が、ワードプロセッサ専用機やワードプロセッサソフト
ウエアの発達によって、最近では、作者が文書を作成す
る際に選択することができる文字のサイズやデザインの
数は多くなってきている。
【0004】ワードプロセッサやパーソナルコンピュー
タにより作成される文字は、一般的にフォントを呼ばれ
ており、データの保存形態およびその処理方法により大
きく二つに分けることができ、ビットマップフォントお
よびアウトラインフォントと呼ばれている。これらのフ
ォントのデータは一般的にハードディスクやROM(R
ead Only Memory)等の記憶手段に記憶
されているが、そのデータサイズが非常に大きくなるた
め、使われる可能性のある全てのサイズのフォントデー
タを記憶手段に記憶させておくのは実質的に不可能であ
る。
【0005】ビットマップフォントは、ドット(ピクセ
ル)の集合で文字を表現しており、ビットマップフォン
トの各ドットは表示装置や印字装置等の出力装置の1ピ
クセルと1:1で対応し、最終的なフォントのサイズは
プリンタ等の出力装置の解像度に依存している。ビット
マップフォントを表示あるいは印字させる処理は複雑な
計算を必要としないため、適切な文字サイズのフォント
データが記憶手段に記憶されてさえいれば、高品質の文
字を高速に表示あるいは印字させることができる。しか
しながら、ビットマップフォントを拡大して表示あるい
は印字しようとするとフォントの輪郭にジャギ−(ぎざ
ぎざ)が発生して文字品質が低下することになり、ビッ
トマップフォントは文字サイズを変えるには不向きなフ
ォントである。
【0006】文字サイズを変えるのに適したフォントが
上述のアウトラインフォントであり、近年盛んに使用さ
れるようになってきている。一般に、アウトラインフォ
ントは、輪郭線を形成して該輪郭線で囲まれた領域を塗
りつぶすことによって描画されるため、文字の大きさを
変えてもジャギーの少ない高品質な文字を表示あるいは
印字させることができる。アウトラインフォントを表す
データは、前述したようにハードディスクやROMにア
ウトラインフォント辞書として記憶されており、一つの
文字を表示装置あるは印字装置に描画させる場合、その
文字に対応するアウトラインフォントデータがアウトラ
インフォント辞書から読み出されて後述の処理がなされ
てから表示装置や印字装置によって描画されるようにな
っている。
【0007】アウトラインフォントデータは、例えば図
14に示すような型式のアウトラインフォント辞書に保
持されて記憶手段に記憶されており、このアウトライン
フォント辞書は、アウトラインフォントの輪郭線を線分
や曲線からなる複数のセクションに分割して、各セクシ
ョンの輪郭線をアウトラインフォント辞書に予め設定さ
れた図15に示されるような辞書座標系上に順次描画し
て輪郭線を形成することを想定して作成されている。
【0008】図14に示されたアウトラインフォント辞
書は、上から順に、辞書座標系の原点位置から描画位置
の移動を指示する描画位置移動オペレータおよび辞書座
標系における移動先のx、yの絶対座標データとからな
るデータ(1)、辞書座標系の現在位置から線分を描画
することを指示する線分描画オペレータと描画の終端点
の位置を表すx、yの絶対座標のデータとからなるデー
タ(2)、辞書座標系の現在位置から水平線分を描画す
ることを指示する線分描画オペレータと描画の終端点の
位置を表すxの絶対座標データとからなるデータ
(3)、辞書座標系の現在位置から垂直線分を描画する
ことを指示する線分描画オペレータと描画の終端点の位
置を表すyの現在位置に対する相対座標データとからな
るデータ(4)、辞書座標系の現在位置から水平線分を
描画することを指示する線分描画オペレータと描画の終
端点の位置を表すxの現在位置に対する相対座標データ
とからなるデータ(5)、辞書座標系の現在位置から曲
線を描画することを指示する曲線描画オペレータと該曲
線を現在位置と共に特定する3点の位置を表す絶対座標
データとからなるデータ(6)、アウトラインフォント
データ終了オペレータを表すデータ(7)により構成さ
れる。
【0009】図15に示すように、最初のデータ(1)
によって、原点0(初期位置)にある描画位置を点D1
に描画すること無く移動させ、データ(2)によって点
D1から点D2までを傾斜線分で描画し、データ(3)
によって点D2から点D3までを水平線分で描画し、デ
ータ(4)によって点D3から点D4までを垂直線分で
描画し、データ(5)によって点D4から点D5までを
水平線分で描画し、セクション(6)のデータによって
点D5から点D1までを曲線で描画し、データ(7)に
よって描画が終了する。この結果、図15に実線で示さ
れるアウトラインフォントの輪郭線(説明を簡単にする
ため、実際に使用されているフォントの輪郭線ではなく
簡単な図形で表している)が辞書座標系上に描画される
ことになる。上述の説明から理解されるように、分割さ
れた輪郭線の各セクションのデータはそれぞれデータ
(2)−(6)に相当する。なお、データ(6)によっ
て描かれる曲線は、一般にベジェ(Bezier)曲線と呼ば
れており、座標系上の4点、すなわち曲線描画の始点と
なる現在位置(以下、カレントポイントとも呼ぶ)とな
る点D5と、データ(6)の座標データ、すなわち図1
5に示された点D61、点D62および点D63(曲線
の終端点)によって特定されるものである。したがっ
て、カレントポイントと終端点を結ぶ曲線の形状は点D
62と点D63の設定に応じて決るようになっている。
【0010】実際にアウトラインフォントを表示装置や
印字装置により描画出力する場合、アウトラインフォン
ト辞書からよみ出されたアウトラインフォントデータは
表示装置や印字装置に対応する適当な処理がなされて一
度メモリに記憶され、該メモリから読み出されたデータ
によってアウトラインフォントが描画されるようになっ
ている。
【0011】このアウトラインフォントデータの処理を
図16−図19を参照しつつ以下に説明する。図16は
従来のアウトラインフォントデータの処理装置の概略構
成を示す図である。図16において、パス構築部100
はクライアント120から描画する文字の指定を受ける
と、指定された文字に対応するアウトラインフォントデ
ータをアウトラインフォント辞書130から読み出す。
前述したように、アウトラインフォントデータは、描画
位置の移動に関するデータ、輪郭線を分割した各セクシ
ョンの描画に関するデータ、アウトラインデータの終了
に関するデータに分れており、各データ毎に読み出され
るようになっている。パス構築部100は、ディスパッ
チャ101、描画位置移動オペレータ処理部102、線
分描画オペレータ処理部103、水平線分描画オペレー
タ処理部104、垂直線分描画オペレータ処理部105
および曲線描画オペレータ処理部106等を備えてい
る。
【0012】パス構築部100により読み出されたアウ
トラインフォントデータは、ディスパッチャ101によ
り、オペレータの種類が判別されて、オペレータが描画
位置移動オペレータであれば、描画位置移動オペレータ
処理部102に、線分描画オペレータであれば、線分描
画オペレータ処理部103に、水平線分描画オペレータ
であれば、水平線分描画オペレータ処理部104に、垂
直線分描画オペレータであれば、垂直線分描画オペレー
タ処理部105に、曲線描画オペレータであれば、曲線
描画オペレータ処理部106に、アウトラインデータ終
了オペレータであれば、アウトラインデータ終了オペレ
ータ処理部(図示省略)にそれぞれ送られる。各処理部
は、送られてきたアウトラインフォントデータに基づい
て後述する要素ストラクチャをパス構築部・フォント描
画部共有メモリ140に獲得したメモリ領域に作成し、
各処理部で作成された各要素ストラクチャを互いに接続
することによりグラフィックパスを構築する。各要素ス
トラクチャは、次の要素ストラクチャを指定するポイン
タ、ストラクチャ自身の要素型を示すデータおよび表示
装置や印字装置からなる描画出力装置に設定された出力
装置座標系(ユーザ空間)における座標データにより構
成される。例えば、図16に示されたアウトラインフォ
ント辞書130のデータAは、描画位置の移動を表すデ
ータであるから、ディスパッチャ101から描画位置移
動オペレータ処理部102に、データBおよびCは線分
描画を表すデータであるから、線分描画オペレータ処理
部103に送られる。一方、図16のA’は描画位置移
動要素ストラクチャ、B’およびC’は共に線分要素ス
トラクチャであり、描画位置移動要素ストラクチャA’
がアウトラインフォント辞書130のデータAから作成
されたものであり、線分要素ストラクチャB’、C’が
それぞれアウトラインフォント辞書130のデータB、
Cから作成されたものである。
【0013】要素ストラクチャの作成方法を、線分要素
ストラクチャB’を例にして説明する。線分描画オペレ
ータ処理部103の処理の概要は図17に示されるが、
詳しく説明すると、線分描画オペレータ処理部103で
は、アウトラインフォント辞書130のデータBを受取
ると、アウトラインフォントデータの辞書座標系におけ
る座標(x2、y2)を描画出力装置に設定された出力
装置座標系にマッピングして、座標(x'2、y'2)を
得る。次いで、パス構築部・フォント描画部共有メモリ
140に必要なメモリ領域を獲得して、該メモリ領域に
図16に示される線分要素ストラクチャB’を作成す
る。線分要素ストラクチャB’を作成すると同時に、グ
ラフィックパスに前に接続された描画位置移動要素スト
ラクチャA’のポインタに線分要素ストラクチャB’の
アドレスを代入することにより、線分要素ストラクチャ
B’をグラフィックパスに接続する。線分要素ストラク
チャB’の要素型には線分を表すデータがセットされ、
描画される線分の出力装置座標系における終端点の位置
を表すx座標にはx’2、y座標にはy’2がそれぞれ
代入される。
【0014】描画位置移動要素ストラクチャA’および
線分要素ストラクチャC’も線分要素ストラクチャB’
と同様に作成されるが、描画位置移動要素ストラクチャ
A’の要素型には、描画位置の移動を表すデータがセッ
トされ、描画位置移動要素ストラクチャA’の(x’
1、y’1)および線分要素ストラクチャ(x’3、
y’3)はそれぞれアウトラインフォント辞書130の
データAの(x1、y1)およびデータCの(x3、y
3)を出力装置座標系にマッピングして得られた座標で
ある。水平線分描画オペレータ処理部104および垂直
線分描画オペレータ処理部105も上述の線分描画オペ
レータ処理部103と同じような処理を実行して、線分
要素ストラクチャを作成するが、曲線描画オペレータ処
理部105の処理については、要素ストラクチャを作成
する前に、曲線を近似的に表す多数の近似点を特定する
ための処理を必要とする。前述したように、曲線はカレ
ントポイントと曲線の終端点を含む3点の計4点により
ベジェ(Bezeir)曲線として特定されるので、アウトラ
インフォント辞書に保持された曲線描画に対応する座標
データは、曲線の終端点を含む3点の座標データにより
構成される。
【0015】以下に、曲線描画オペレータ処理部106
の処理内容を、図18のフローチャートに従って説明す
る。なお、図18中のP1−P6はフローの各ステップ
を示している。まず、ステップP1で、アウトラインフ
ォント辞書から読み出されたアウトラインフォントデー
タ中の3点の座標データを辞書座標系から出力装置座標
系にマッピングして、出力装置座標系における3点の座
標データを得る。辞書座標系におけるカレントポイント
の座標データは、既に作成されてグラフィックパスに接
続された最後の要素ストラクチャの座標データであるか
ら、このステップP1でカレントポイントとマッピング
後の3点の計4点の座標データが出力装置座標系におい
て求められたことになる。ステップP2で、これらの4
点を制御点として特定されるベジェ曲線を近似的に構成
する複数の近似点のうちの最初の近似点の座標を求め
る。近似点が求められればステップP3からステップP
4に進み、一つの線分要素ストラクチャ分のメモリ領域
をパス構築部・フォント描画部共有メモリ140に獲得
する。次にステップP5で、近似点に向けて線分を描画
させるデータからなる例えば図19に示される線分要素
ストラクチャKを獲得済みのメモリ領域に作成する。線
分要素ストラクチャKの座標(x’1、y’1)は最初
の近似点の出力座標系における座標データである。次い
でステップP6で、この時点でグラフィックパスの最後
に接続されている図示しない要素ストラクチャのポイン
タに、ステップP5で作成された線分要素ストラクチャ
Kのアドレスを代入し、これにより、ステップP5で作
成された線分要素ストラクチャKがグラフィックパスに
接続される。次いでステップP2に戻り、全ての近似点
に対応する線分要素ストラクチャを作成してグラフィッ
クパスに接続するまで、ステップP2−P6の処理が繰
り返される。図19に示された線分要素ストラクチャL
は2番目の近似点に向けて線分を描画させるための要素
ストラクチャであり、要素ストラクチャMは3番目の近
似点に向けて線分を描画させるための要素ストラクチャ
である。
【0016】上述のようなパス構築部100の処理によ
って、クライアント120に指定された文字に対応する
複数の要素ストラクチャがパス構築部・フォント描画部
共有メモリ140に作成させれてグラフィックパスが構
築される。クライアント120からペイントオペレータ
(文字の出力型式を指定するオペレータ)がパス構築部
100を通してフォント描画部150に出力されると、
フォント描画部150は構築されたグラフィックパスの
各要素ストラクチャを読み出して表示装置や印字装置に
描画させる。この結果、クライアント120に指定され
た文字が表示装置のスクリーンに表示あるいは紙に印字
される。なお、パス構築部とフォント描画部をそれぞれ
別個のプロセッサにより構成することもできるが、この
場合、両プロセッサをFIFO(First-in-first-out)で結
び、パス構築部が内部メモリに作成したグラフィックパ
スを、FIFOを通してフォント描画部に送るようにするこ
とができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アウトラインフォントの処理方法および装置にあって
は、以下のような問題点があった。連続した多数の線分
により輪郭線が構成される漢字等のアウトラインフォン
トを描画する場合、従来においては線分描画オペレータ
毎にその数だけ線分要素ストラクチャを作成し、その度
に線分要素ストラクチャをグラフィックパスに接続させ
ていたため、線分要素ストラクチャを作成するメモリ領
域の獲得作業の回数を多くなり、また各要素ストラクチ
ャを作成するのに必要なメモリ領域も大きくなるといっ
た問題点があった。さらに、線分が連続する輪郭線を描
画するのに、多数の線分要素ストラクチャをメモリ領域
から読み出す必要があり、要素ストラクチャを読み出し
て描画する際の処理に長時間を要するといった問題点が
あった。また、輪郭線の曲線部分を描画する場合、該曲
線部分を近似的に構成する近似点の数だけ線分要素スト
ラクチャを作成して、その度に線分要素ストラクチャを
グラフィックパスに接続させていため、曲線描画用の線
分要素ストラクチャを作成するためのメモリ領域の獲得
作業の回数が多くなり、また各線分要素ストラクチャを
作成するのに必要なメモリ領域が大きくなるといった問
題点があった。さらに、曲線を描画するのに多数の要素
ストラクチャをメモリ領域から読み出す必要があり、要
素ストラクチャを読み出して曲線を描画する際の処理に
長時間を要するといった問題点があった。
【0018】そこで、本発明は、連続する線分あるいは
曲線を折れ線として描画させる折れ線要素ストラクチャ
を作成することによって、要素ストラクチャ作成用のメ
モリ領域の獲得作業の回数を削減するともに必要となる
メモリ領域も節約し、さらに、要素ストラクチャを読み
出して描画する際の処理を容易にするとともに高速化す
ることができるアウトラインフォントの処理方法および
装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、複数のセクションに分割され
たアウトラインフォントの輪郭線のデータを保持したア
ウトラインフォント辞書からフォントデータを読み出す
フォントデータ読み出しステップと、描画出力装置にア
ウトラインフォントの輪郭線を描画させるデータにより
構成される複数の要素ストラクチャを、読み出された前
記フォントデータに基づいて作成して、各要素ストラク
チャを順次接続してグラフィックパスを構築するパス構
築ステップと、を有するアウトラインフォントデータの
処理方法において、前記パス構築ステップが、読み出さ
れたフォントデータに基づいて輪郭線の各セクションが
線分か否かを判別する線分判別ステップと、前記線分判
別ステップで線分であると判別された連続する複数のセ
クションを折れ線として描画させるデータにより構成さ
れる折れ線要素ストラクチャを、フォントデータに基づ
いて作成する折れ線要素ストラクチャ作成ステップと、
前記折れ線要素ストラクチャを前記グラフィックパスに
接続させるパス接続ステップと、を有することを特徴と
するものである。
【0020】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載のアウトラインフォントデータの
処理方法において、前記折れ線要素ストラクチャが、次
の要素ストラクチャを指定するポインタ、該ストラクチ
ャ自身の要素型が折れ線であることを示すデータ、折れ
線を構成する最後の線分の終端点を含む折れ線の頂点の
数を表すデータおよび前記描画出力装置に設定された出
力装置座標系における前記頂点の座標データからなるこ
とを特徴とするものである。
【0021】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項2記載のアウトラインフォントデータの
処理方法において、線分からなる輪郭線の各セクション
のフォントデータが、前記アウトラインフォント辞書で
設定された辞書座標系上の現在位置から線分を描画する
ことを指示する線分描画オペレータと、描画される線分
の終端点の位置を前記辞書座標系で表す座標データと、
からなり、前記パス構築ステップが、読み出された各セ
クションのフォントデータの座標データを前記辞書座標
系から前記出力装置座標系にマッピングするマッピング
ステップを有し、前記折れ線要素ストラクチャの前記座
標データが、前記折れ線を構成する複数の線分に対応す
るセクションのフォントデータのマッピング後の座標デ
ータにより構成されることを特徴とするものである。
【0022】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項3記載のアウトラインフォントデータの
処理方法において、線分からなる輪郭線の各セクション
のフォントデータの前記座標データが、前記辞書座標系
で絶対座標または前記現在位置に対する相対座標で表さ
れ、前記パス構築ステップが、前記折れ線を構成する複
数の線分に対応するフォントデータの各セクションの座
標データを変換して、辞書座標系における絶対座標およ
び現在位置に対する相対座標の何れか一方の座標データ
に統一して、これら統一された座標データからなる座標
データ集合体を作成する座標データ集合体作成ステップ
を有し、前記マッピングステップでは、前記座標データ
集合体の座標データがマッピングされることを特徴とす
るものである。
【0023】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項3記載のアウトラインフォントデータの
処理方法において、前記辞書座標系が、アウトラインフ
ォントの左右方向および上下方向にそれぞれ平行なx軸
およびy軸により設定され、線分からなる輪郭線の各セ
クションのフォントデータの前記座標データが、前記辞
書座標系で絶対座標または前記現在位置に対する相対座
標で表され、前記輪郭線を構成する線分が前記辞書座標
系で傾斜線分として表される場合、該傾斜線分に対応す
る前記線分描画オペレータは傾斜線分を描画することを
指示する傾斜線分描画オペレータからなり、傾斜線分に
対応する座標データはx座標およびY座標の両方からな
り、前記輪郭線を構成する線分が前記辞書座標系で水平
線分として表される場合、該水平線分に対応する前記線
分描画オペレータは水平線分を描画することを指示する
水平線分描画オペレータからなり、水平線分に対応する
座標データはx座標のみからなり、前記輪郭線を構成す
る線分が前記辞書座標系で垂直線分として表される場
合、該垂直線分に対応する線分描画オペレータは垂直線
分を描画することを指示する垂直線分描画オペレータか
らなり、水平線分に対応する座標データはy座標のみか
らなり、前記パス構築ステップが、前記折れ線を構成す
る複数の線分に対応するフォントデータの各セクション
の座標データを変換して、辞書座標系における絶対座標
および現在位置に対する相対座標の何れか一方の、かつ
x座標およびy座標の両方を含む型式の座標データに統
一して、これら統一された座標データからなる座標デー
タ集合体を作成する座標データ集合体作成ステップを有
し、前記マッピングステップでは、前記座標データ集合
体の座標データがマッピングされることを特徴とするも
のである。
【0024】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項4記載のアウトラインフォントデータの
処理方法において、前記パス構築ステップが、前記座標
データ集合体の座標データの最大許容数を設定する許容
数設定ステップと、前記最大許容数の座標データからな
る座標データ集合体に対応する大きさのメモリ領域を所
定の記憶手段に獲得する領域獲得ステップと、を有し、
前記座標データ集合体作成ステップでは、連続する線分
の数が前記最大許容数以下のとき、連続する全ての線分
に対応する座標データからなる座標データ集合体が前記
記憶手段に獲得されたメモリ領域に作成され、連続する
線分の数が前記最大許容数を越える場合、最大許容数の
線分に対応する座標データからなる座標データ集合体
が、前記記憶手段に獲得されたメモリ領域に形成され、
連続する複数の線分のうちの残りの線分に対応する全て
の座標データ集合体が作成されるまで、前記領域獲得ス
テップと座標データ集合体作成ステップが繰り返される
ことを特徴とするものである。
【0025】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るため、複数のセクションに分割されたアウトラインフ
ォントの輪郭線のデータを保持したアウトラインフォン
ト辞書からフォントデータを読み出すフォントデータ読
み出しステップと、描画出力装置にアウトラインフォン
トの輪郭線を描画させるデータにより構成される複数の
要素ストラクチャを、読み出された前記フォントデータ
に基づいて作成して、各要素ストラクチャを順次接続し
てグラフィックパスを構築するパス構築ステップと、を
有するアウトラインフォントデータの処理方法におい
て、前記パス構築ステップが、読み出されたフォントデ
ータに基づいて輪郭線の各セクションが曲線か否かを判
別する曲線判別ステップと、該曲線判別ステップで曲線
であると判別されたセクションの輪郭線を近似的に表す
複数の近似点を特定する近似点特定ステップと、特定さ
れた複数の近似点を順々に結ぶ複数の線分を折れ線とし
て描画させるデータにより構成される折れ線要素ストラ
クチャを、曲線であると判別されたセクションのフォン
トデータに基づいて作成する折れ線要素ストラクチャ作
成ステップと、前記折れ線要素ストラクチャを前記グラ
フィックパスに接続させるパス接続ステップと、を有す
ることを特徴とするものである。
【0026】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項7記載のアウトラインフォントデータの
処理方法において、前記折れ線要素ストラクチャが、次
の要素ストラクチャを指定するポインタ、ストラクチャ
自身の要素型が折れ線であることを示すデータ、折れ線
を構成する最後の線分の終端点を含む折れ線の頂点の数
を表すデータおよび前記描画出力装置に設定された出力
装置座標系における前記頂点の座標データからなること
を特徴とするものである。
【0027】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項8記載のアウトラインフォントデータの
処理方法において、曲線からなる輪郭線の各セクション
のフォントデータが、前記アウトラインフォント辞書で
設定された辞書座標系上の現在位置から曲線を描画する
ことを指示する曲線描画オペレータと、前記曲線を特定
する複数の制御点の位置を前記辞書座標系で表す座標デ
ータと、からなり、前記パス構築ステップが、読み出さ
れた各セクションのフォントデータの座標データを前記
辞書座標系から前記出力装置座標系にマッピングするマ
ッピングステップを有し、前記折れ線要素ストラクチャ
の前記座標データが、前記曲線を構成するセクションの
フォントデータのマッピング後の座標データによって構
成されることを特徴とするものである。
【0028】請求項10記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項7記載のアウトラインフォントデータ
の処理方法において、前記パス構築ステップが、前記近
似点特定ステップの前に、前記近似点の数を、前記曲線
判別ステップで曲線であると判別されたセクションのフ
ォントデータに基づいて算出する近似点数算出ステップ
と、該近似点数算出ステップで算出された近似点の数に
対応するサイズの折れ線要素ストラクチャ用のメモリ領
域を所定の記憶手段に獲得する領域獲得ステップと、を
有し、前記近似点特定ステップでは、近似点数算出ステ
ップにより算出された近似点の数と同じ数の近似点が特
定され、前記折れ線要素ストラクチャ作成ステップで
は、前記領域獲得ステップで獲得された前記メモリ領域
に折れ線要素ストラクチャが作成されることを特徴とす
るものである。
【0029】請求項11記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項7記載のアウトラインフォントデータ
の処理方法において、前記パス構築ステップが、前記近
似点特定ステップの前に、一つの折れ線要素ストラクチ
ャに対応する近似点の最大許容数を、前記曲線判別ステ
ップで曲線であると判別されたセクションのフォントデ
ータに基づいて算出する最大許容数算出ステップと、前
記最大許容数の近似点に対応する大きさの折れ線要素ス
トラクチャ用のメモリ領域を所定の記憶手段に獲得する
領域獲得ステップと、を有し、前記近似点特定ステップ
で特定された近似点の数が前記最大許容数以下のとき、
前記折れ線要素ストラクチャ作成ステップでは、特定さ
れた全ての近似点に対応する折れ線要素ストラクチャが
前記メモリ領域に作成され、前記近似点特定ステップで
特定された近似点の数が前記最大許容数より大きいと
き、前記折れ線要素ストラクチャ作成ステップでは、前
記最大許容数の近似点に対応する折れ線要素ストラクチ
ャが前記メモリ領域に作成され、特定された近似点のう
ちの残りの近似点に対応する全ての折れ線要素ストラク
チャが作成されるまで、領域獲得ステップと折れ線要素
ストラクチャ作成ステップが繰り返されることを特徴と
するものである。
【0030】請求項12記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数のセクションに分割されたアウトライン
フォントの輪郭線のデータを保持したアウトラインフォ
ント辞書を記憶する辞書記憶手段と、描画出力装置にア
ウトラインフォントの輪郭線を描画させるデータにより
構成される複数の要素ストラクチャを、アウトラインフ
ォント辞書から読み出したフォントデータに基づいて作
成して、各要素ストラクチャを順次接続してグラフィッ
クパスを構築するパス構築手段と、前記パス構築手段に
より作成された各要素ストラクチャを記憶する要素スト
ラクチャ記憶手段と、を備えたアウトラインフォントデ
ータの処理装置において、前記パス構築手段が、辞書記
憶手段のアウトラインフォント辞書から読み出されたフ
ォントデータに基づいて輪郭線の各セクションが線分か
否かを判別する線分判別手段と、該線分判別手段により
線分であると判別された連続する複数のセクションを折
れ線として描画させるデータにより構成される折れ線要
素ストラクチャを、線分であると判別された連続する複
数のセクションのフォントデータに基づいて作成して前
記グラフィックパスに接続させる折れ線要素ストラクチ
ャ作成手段と、を有することを特徴とするものである。
【0031】請求項13記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項12記載のアウトラインフォントデー
タの処理装置において、前記折れ線要素ストラクチャ
が、次の要素ストラクチャを指定するポインタ、ストラ
クチャ自身の要素型が折れ線であることを示すデータ、
折れ線を構成する最後の線分の終端点を含む折れ線の頂
点の数を表すデータおよび前記描画出力装置に設定され
た出力装置座標系における前記頂点の座標データからな
ることを特徴とするものである。
【0032】請求項14記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項13記載のアウトラインフォントデー
タの処理装置において、線分からなる輪郭線の各セクシ
ョンのフォントデータが、前記アウトラインフォント辞
書で設定された辞書座標系上の現在位置から線分を描画
することを指示する線分描画オペレータと、描画される
線分の終端点の位置を前記辞書座標系で表す座標データ
と、からなり、前記折れ線要素ストラクチャ作成手段
が、折れ線要素ストラクチャを作成する前に、前記折れ
線を構成する複数の線分に対応するフォントデータの座
標データを前記辞書座標系から前記出力装置座標系にマ
ッピングするマッピング手段を有し、マッピング後の座
標データにより前記折れ線要素ストラクチャの前記座標
データが構成されることを特徴とするものである。
【0033】請求項15記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項14記載のアウトラインフォントデー
タの処理装置において、線分からなる輪郭線の各セクシ
ョンのフォントデータの前記座標データが、前記辞書座
標系で絶対座標または前記現在位置に対する相対座標で
表され、前記パス構築手段が、前記折れ線を構成する複
数の線分に対応するフォントデータの各セクションの座
標データを変換して、辞書座標系における絶対座標およ
び現在位置に対する相対座標の何れか一方の座標データ
に統一して、これら統一された座標データからなる座標
データ集合体を作成する座標データ集合体作成手段を有
し、該座標データ集合体作成手段により作成された前記
座標データ集合体の座標データが、前記マッピング手段
によりマッピングされることを特徴とするものである。
【0034】請求項16記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項14記載のアウトラインフォントデー
タの処理装置において、前記辞書座標系が、アウトライ
ンフォントの左右方向および上下方向にそれぞれ平行な
x軸およびy軸により設定され、線分からなる輪郭線の
各セクションのフォントデータの前記座標データが、前
記辞書座標系で絶対座標または前記現在位置に対する相
対座標で表され、前記輪郭線を構成する線分が前記辞書
座標系で傾斜線分として表される場合、該傾斜線分に対
応する前記線分描画オペレータは傾斜線分を描画するこ
とを指示する傾斜線分描画オペレータからなり、傾斜線
分に対応する座標データはx座標およびY座標の両方か
らなり、前記輪郭線を構成する線分が前記辞書座標系で
水平線分として表される場合、該水平線分に対応する前
記線分描画オペレータは水平線分を描画することを指示
する水平線分描画オペレータからなり、水平線分に対応
する座標データはx座標のみからなり、前記輪郭線を構
成する線分が前記辞書座標系で垂直線分として表される
場合、該垂直線分に対応する線分描画オペレータは垂直
線分を描画することを指示する垂直線分描画オペレータ
からなり、水平線分に対応する座標データはy座標のみ
からなり、前記パス構築手段が、前記折れ線を構成する
複数の線分に対応するフォントデータの各セクションの
座標データを変換して、辞書座標系における絶対座標お
よび現在位置に対する相対座標の何れか一方の、かつx
座標およびy座標の両方を含む型式の座標データに統一
して、これら統一された座標データからなる座標データ
集合体を作成する座標データ集合体作成手段を有し、該
座標データ集合体作成手段により作成された前記座標デ
ータ集合体の座標データが、前記マッピング手段により
マッピングされることを特徴とするものである。
【0035】請求項17記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項15記載のアウトラインフォントデー
タの処理装置において、前記座標データ集合体作成手段
により作成された座標データ集合体を記憶するデータ集
合体記憶手段を設け、前記パス構築手段が、前記座標デ
ータ集合体の座標データの最大許容数を設定する設定手
段と、該最大許容数の座標データからなる座標データ集
合体に対応する大きさのメモリ領域を前記データ集合体
記憶手段に獲得するメモリ領域獲得手段と、を有し、連
続する線分の数が前記最大許容数以下のとき、前記座標
データ集合体作成手段によって、連続する全ての線分に
対応する座標データからなる座標データ集合体が前記デ
ータ集合体記憶手段に獲得されたメモリ領域に作成さ
れ、連続する線分の数が前記最大許容数を越える場合、
前記座標データ集合体作成手段によって、最大許容数の
線分に対応する座標データからなる座標データ集合体
が、前記データ集合体記憶手段に獲得されたメモリ領域
に作成され、連続する複数の線分のうちの残りの線分に
対応する全ての座標データ集合体が作成されるまで、前
記メモリ領域獲得手段の獲得動作と座標データ集合体作
成手段の作成動作が繰り返されることを特徴とするもの
である。
【0036】請求項18記載の発明は、上記課題を解決
するため、複数のセクションに分割されたアウトライン
フォントの輪郭線のデータを保持したアウトラインフォ
ント辞書を記憶する辞書記憶手段と、描画出力装置にア
ウトラインフォントの輪郭線を描画させるデータにより
構成される複数の要素ストラクチャを、アウトラインフ
ォント辞書から読み出したフォントデータに基づいて作
成して、各要素ストラクチャを順次接続してグラフィッ
クパスを構築するパス構築手段と、前記パス構築手段に
より作成された各要素ストラクチャを記憶する要素スト
ラクチャ記憶手段と、を備えたアウトラインフォントデ
ータの処理装置において、前記パス構築手段が、読み出
されたフォントデータに基づいて輪郭線の各セクション
が曲線か否かを判別する曲線判別手段と、該曲線判別手
段により曲線であると判別されたセクションの輪郭線を
近似的に表す複数の近似点を特定し、特定された複数の
近似点を順々に結ぶ複数の線分を折れ線として描画させ
るデータにより構成される折れ線要素ストラクチャを、
曲線であると判別されたセクションのフォントデータに
基づいて作成して前記グラフィックパスに接続させる折
れ線要素ストラクチャ作成手段と、を有することを特徴
とするものである。
【0037】請求項19記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項18記載のアウトラインフォントデー
タの処理装置において、前記折れ線要素ストラクチャ
が、次の要素ストラクチャを指定するポインタ、ストラ
クチャ自身の要素型が折れ線であることを示すデータ、
折れ線を構成する最後の線分の終端点を含む折れ線の頂
点の数を表すデータおよび前記描画出力装置に設定され
た出力装置座標系における前記頂点の座標データからな
ることを特徴とするものである。
【0038】請求項20記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項19記載のアウトラインフォントデー
タの処理装置において、曲線からなる輪郭線の各セクシ
ョンのフォントデータが、前記アウトラインフォント辞
書で設定された辞書座標系上の現在位置から曲線を描画
することを指示する曲線描画オペレータと、前記曲線を
特定する複数の制御点の位置を前記辞書座標系で表す座
標データと、からなり、前記折れ線要素ストラクチャ作
成手段が、折れ線要素ストラクチャを作成する前に、前
記曲線を構成するセクションのフォントデータの座標デ
ータを前記辞書座標系から前記出力装置座標系にマッピ
ングするマッピング手段を有し、マッピング後の座標デ
ータに基づいて前記近似点が特定されることを特徴とす
るものである。
【0039】請求項21記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項18記載のアウトラインフォントデー
タの処理装置において、前記パス構築手段が、前記近似
点を特定する前に、前記近似点の数を前記曲線判別手段
により曲線であると判別されたセクションのフォントデ
ータに基づいて算出する算出手段と、該算出された近似
点の数に対応するサイズの折れ線要素ストラクチャ用の
メモリ領域を前記要素ストラクチャ記憶手段に獲得する
メモリ領域獲得手段と、を有し、前記近似点を特定する
際には、算出された前記近似点の数と同じ数の近似点を
特定し、前記折れ線要素ストラクチャを作成する際に
は、前記要素ストラクチャ記憶手段の獲得された前記メ
モリ領域に折れ線要素ストラクチャを作成することを特
徴とするものである。
【0040】請求項22記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項18記載のアウトラインフォントデー
タの処理装置において、前記パス構築手段が、前記近似
点を特定する前に、一つの折れ線要素ストラクチャに対
応する近似点の最大許容数を、前記曲線判別手段により
曲線であると判別されたセクションのフォントデータに
基づいて算出する算出手段と、前記最大許容数の近似点
に対応する大きさの折れ線要素ストラクチャ用のメモリ
領域を前記要素ストラクチャ記憶手段に獲得するメモリ
領域獲得手段と、を有し、前記特定された近似点の数が
前記最大許容数以下のとき、前記折れ線要素ストラクチ
ャ作成手段によって、特定された全ての近似点に対応す
る折れ線要素ストラクチャが前記要素ストラクチャ記憶
手段の前記メモリ領域に作成され、前記特定された近似
点の数が前記最大許容数より大きいとき、前記折れ線要
素ストラクチャ作成手段によって、前記最大許容数の近
似点に対応する折れ線要素ストラクチャが前記要素スト
ラクチャ記憶手段の獲得された前記メモリ領域に作成さ
れ、特定された近似点のうちの残りの近似点に対応する
全ての折れ線要素ストラクチャが作成されるまで、前記
メモリ領域獲得手段によるメモリ領域獲得動作と折れ線
要素ストラクチャの作成手段による作成動作が繰り返さ
れることを特徴とするものである。
【0041】
【作用】請求項1記載の発明では、アウトラインフォン
ト辞書から読み出されたアウトラインフォントデータに
基づいて輪郭線の各セクションが線分か否かが判別さ
れ、線分であると判別された連続する複数のセクション
を折れ線として描画するための折れ線要素ストラクチャ
が、線分であると判別された連続する複数のセクション
のアウトラインフォントデータに基づいて作成されてグ
ラフィックパスに接続される。この結果、複数の連続線
分に対応する要素ストラクチャとして、一つの折れ線要
素ストラクチャが作成されることになり、また、一つの
折れ線要素ストラクチャを読出すだけで、連続する線分
が一つの折れ線として描画される。
【0042】請求項2記載の発明では、折れ線要素スト
ラクチャが、次の要素ストラクチャを指定するポイン
タ、ストラクチャ自身の要素型が折れ線であることを示
すデータ、折れ線を構成する最後の線分の終端点を含む
折れ線の頂点の数を表すデータおよび描画出力装置に設
定された出力装置座標系における頂点の座標データによ
り構成される。このため、出力装置座標系で現在位置か
ら頂点の座標を順々に結ぶことによって、一つの折れ線
が描画出力装置により描画される。
【0043】請求項3記載の発明では、線分からなる輪
郭線の各セクションのアウトラインフォントデータが、
アウトラインフォント辞書で設定された辞書座標系上の
現在位置から線分を描画することを指示する線分描画オ
ペレータと、描画される線分の終端点の位置を前記辞書
座標系で表す座標データと、からなる。また、読み出さ
れた各セクションのアウトラインフォントデータの座標
データが辞書座標系から出力装置座標系にマッピングさ
れ、折れ線要素ストラクチャの座標データは、マッピン
グ後の座標データにより構成される。この結果、既存の
アウトラインフォント辞書をそのまま使用して折れ線要
素ストラクチャの作成が可能になり、また、アウトライ
ンフォントデータの読出しからマッピングまでの従来の
処理がそのまま利用可能になる。
【0044】請求項4記載の発明では、アウトラインフ
ォント辞書の線分描画オペレータに対応する座標データ
に絶対座標と相対座標が混在している場合に、アウトラ
インフォントデータの線分を表す各セクションの座標デ
ータは変換されて、辞書座標系における絶対座標および
現在位置に対する相対座標の何れか一方の座標データに
統一され、これら統一された座標データにより座標デー
タ集合体が作成される。そして、この座標データ集合体
がマッピングされて折れ線要素ストラクチャが作成され
る。このため、絶対座標および相対座標が混在して座標
データ型式の統一されていない既存のアウトラインフォ
ント辞書をそのまま使用することが可能になる。
【0045】請求項5記載の発明では、アウトラインフ
ォント辞書の線分描画オペレータに対応する座標データ
に絶対座標と相対座標が混在し、かつ線分描画オペレー
タとして傾斜線分描画オペレータ、水平線分描画オペレ
ータ、垂直線分描画オペレータが混在して座標データの
数が統一されていない場合に、各線分描画オペレータに
対応する座標データは、辞書座標系における絶対座標お
よび現在位置に対する相対座標の何れか一方、かつx座
標およびy座標の両方を含む型式の座標データに統一さ
れて、これら統一された座標データによって座標データ
集合体が作成される。そして、この座標データ集合体が
マッピングされて折れ線要素ストラクチャが作成され
る。このため、絶対座標および相対座標が混在し座標デ
ータの数が線分描画オペレータ毎に統一されていない既
存のアウトラインフォント辞書をそのまま使用すること
が可能になる。
【0046】請求項6記載の発明では、座標データ集合
体の座標データの最大許容数が設定され、該最大許容数
の座標データにより構成される座標データ集合体に対応
する大きさのメモリ領域が所定の記憶手段に獲得され、
連続する線分の数が前記最大許容数以下のとき、連続す
る全ての線分に対応する座標データからなる座標データ
集合体が記憶手段に獲得されたメモリ領域に作成され
る。一方、連続する線分の数が最大許容数を越える場合
には、最大許容数の線分に対応する座標データからなる
座標データ集合体が、記憶手段に獲得されたメモリ領域
に形成され、連続する複数の線分のうちの残りの線分に
対応する全ての座標データ集合体が作成されるまで、前
記領域獲得ステップと座標データ集合体作成ステップが
繰り返される。このため、座標データ集合体を一時的に
記憶させておくメモリ領域を予め固有の領域として保持
しておくことにより、メモリ領域を獲得するための時間
が削減されるとともに、座標データ集合体の作成途中に
空き領域が不足するといった不具合が解消され、さら
に、座標データ集合体毎に折れ線要素ストラクチャが形
成されることになるので、折れ線要素ストラクチャを作
成するためのメモリ領域を獲得する際、メモリ領域のサ
イズが一定になる。
【0047】請求項7記載の発明では、読み出されたア
ウトラインフォントデータに基づいて輪郭線の各セクシ
ョンが曲線か否かが判別され、曲線であると判別された
セクションの輪郭線を近似的に表す複数の近似点が特定
され、特定された複数の近似点を結ぶ複数の線分を折れ
線として描画するための折れ線要素ストラクチャが、曲
線であると判別されたセクションのアウトラインフォン
トデータに基づいて作成されてグラフィックパスに接続
される。この結果、曲線を描画するのに必要な要素スト
ラクチャとして、一つの折れ線要素ストラクチャが作成
されることになり、また、一つの折れ線要素ストラクチ
ャを読出すだけで、曲線が近似する一つの折れ線として
描画される。
【0048】請求項8記載の発明では、折れ線要素スト
ラクチャが、次の要素ストラクチャを指定するポイン
タ、ストラクチャ自身の要素型が折れ線であることを示
すデータ、折れ線を構成する最後の線分の終端点を含む
折れ線の頂点の数を表すデータおよび描画出力装置に設
定された出力装置座標系における前記頂点の座標データ
からなるように構成される。このように構成すること
で、曲線を構成する近似点はそのまま上記頂点を表すこ
とになり、また、出力装置座標系で現在位置から頂点の
座標を順々に結ぶことによって、曲線に近似した一つの
折れ線が描画出力装置により描画される。
【0049】請求項9記載の発明では、曲線からなる輪
郭線の各セクションのアウトラインフォントデータが、
アウトラインフォント辞書で設定された辞書座標系上の
現在位置から曲線を描画することを指示する曲線描画オ
ペレータと、前記曲線を特定する複数の制御点の位置を
辞書座標系で表す座標データと、からなるよう構成され
る。また、読み出された各セクションのアウトラインフ
ォントデータの座標データが辞書座標系から出力装置座
標系にマッピングされ、折れ線要素ストラクチャの座標
データがマッピング後の座標データによって構成され
る。この結果、既存のアウトラインフォント辞書をその
まま使用して折れ線要素ストラクチャを作成することが
可能になり、また、アウトラインフォントデータの読出
しからマッピングまでの従来の処理方法をそのまま利用
することが可能になる。
【0050】請求項10記載の発明では、近似点を特定
する前に、近似点の数が、曲線であると判別されたセク
ションのアウトラインフォントデータに基づいて算出さ
れ、この算出された近似点の数に対応するサイズの折れ
線要素ストラクチャ用のメモリ領域が所定の記憶手段に
獲得される。近似点を特定する際には、算出された近似
点の数と同じ数の近似点が特定され、上記メモリ領域に
折れ線要素ストラクチャが作成される。この方法は、曲
線の近似点を特定する前に近似点の数を算出することが
できる例えば前進差分法を利用して近似点を特定するよ
うな近似点特定方法に有効になる。
【0051】請求項11記載の発明では、近似点を特定
する前に、一つの折れ線要素ストラクチャに対応する近
似点の最大許容数が、曲線であると判別されたセクショ
ンのアウトラインフォントデータに基づいて算出され、
最大許容数の近似点に対応する大きさの折れ線要素スト
ラクチャ用のメモリ領域が所定の記憶手段に獲得され
る。特定された近似点の数が最大許容数以下のとき、特
定された全ての近似点に対応する折れ線要素ストラクチ
ャが上記メモリ領域に作成される。一方、特定された近
似点の数が最大許容数より大きいとき、折れ線要素スト
ラクチャ作成ステップでは、最大許容数の近似点に対応
する折れ線要素ストラクチャが上記メモリ領域に作成さ
れ、特定された近似点のうちの残りの近似点に対応する
全ての折れ線要素ストラクチャが作成されるまで、メモ
リ領域の獲得と折れ線要素ストラクチャの作成が繰り返
される。この方法は、曲線を近似する全べての近似点を
特定し終わって始めて近似点の数が判る例えば中点分割
法のような方法を利用して近似点を特定する場合に有効
な方法となる。
【0052】請求項12記載の発明では、パス構築手段
が、辞書記憶手段のアウトラインフォント辞書から読み
出されたアウトラインフォントデータに基づいて輪郭線
の各セクションが線分か否かを判別する線分判別手段
と、該線分判別手段により線分であると判別された連続
する複数のセクションを折れ線として描画するための折
れ線要素ストラクチャを、線分であると判別された連続
する複数のセクションのアウトラインフォントデータに
基づいて作成して前記グラフィックパスに接続させる折
れ線要素ストラクチャ作成手段と、を有するように構成
される。この結果、複数の連続線分に対応する要素スト
ラクチャとして、一つの折れ線要素ストラクチャが作成
されることになり、また、一つの折れ線要素ストラクチ
ャを読出すだけで、連続する線分が一つの折れ線として
描画される。
【0053】請求項13記載の発明では、折れ線要素ス
トラクチャが、次の要素ストラクチャを指定するポイン
タ、ストラクチャ自身の要素型が折れ線であることを示
すデータ、折れ線を構成する最後の線分の終端点を含む
折れ線の頂点の数を表すデータおよび前記描画出力装置
に設定された出力装置座標系における頂点の座標データ
からなるよう構成される。このため、出力装置座標系で
現在位置から頂点の座標を順々に結ぶことによって、一
つの折れ線が描画出力装置により描画される。
【0054】請求項14記載の発明では、線分からなる
輪郭線の各セクションのアウトラインフォントデータ
が、アウトラインフォント辞書で設定された辞書座標系
上の現在位置から線分を描画することを指示する線分描
画オペレータと、描画される線分の終端点の位置を前記
辞書座標系で表す座標データと、からなるよう構成され
る。そして、折れ線要素ストラクチャが作成される前
に、アウトラインフォントデータの座標データが辞書座
標系から出力装置座標系にマッピングされ、マッピング
後の座標データにより折れ線要素ストラクチャの座標デ
ータが構成される。この結果、既存のアウトラインフォ
ント辞書をそのまま使用して折れ線要素ストラクチャを
作成することが可能になり、また、アウトラインフォン
トデータの読出しからマッピングまでの従来の処理をそ
のまま利用することが可能になる。
【0055】請求項15記載の発明では、アウトライン
フォント辞書の線分描画オペレータに対応する座標デー
タに絶対座標と相対座標が混在している場合に、アウト
ラインフォントデータの線分を表す各セクションの座標
データは変換されて、辞書座標系における絶対座標およ
び現在位置に対する相対座標の何れか一方の座標データ
に統一され、これら統一された座標データにより座標デ
ータ集合体が作成される。そして、この座標データ集合
体がマッピングされて折れ線要素ストラクチャが作成さ
れる。このため、絶対座標および相対座標が混在して座
標データ型式の統一されていない既存のアウトラインフ
ォント辞書をそのまま使用することが可能になる。
【0056】請求項16記載の発明では、アウトライン
フォント辞書の線分描画オペレータに対応する座標デー
タに絶対座標と相対座標が混在し、かつ線分描画オペレ
ータとして傾斜線分描画オペレータ、水平線分描画オペ
レータ、垂直線分描画オペレータが混在して座標データ
の数が統一されていない場合に、各線分描画オペレータ
に対応する座標データは、辞書座標系における絶対座標
および現在位置に対する相対座標の何れか一方、かつx
座標およびy座標の両方を含む型式の座標データに統一
されて、これら統一された座標データによって座標デー
タ集合体が作成される。そして、この座標データ集合体
がマッピングされて折れ線要素ストラクチャが作成され
る。このため、絶対座標および相対座標が混在し座標デ
ータの数が線分描画オペレータ毎に統一されていない既
存のアウトラインフォント辞書をそのまま使用すること
が可能になる。
【0057】請求項17記載の発明では、座標データ集
合体の座標データの最大許容数が設定され、該最大許容
数の座標データにより構成される座標データ集合体に対
応する大きさのメモリ領域が所定の記憶手段に獲得さ
れ、連続する線分の数が前記最大許容数以下のとき、連
続する全ての線分に対応する座標データからなる座標デ
ータ集合体が記憶手段に獲得されたメモリ領域に作成さ
れる。一方、連続する線分の数が最大許容数を越える場
合には、最大許容数の線分に対応する座標データからな
る座標データ集合体が、記憶手段に獲得されたメモリ領
域に形成され、連続する複数の線分のうちの残りの線分
に対応する全ての座標データ集合体が作成されるまで、
前記領域獲得ステップと座標データ集合体作成ステップ
が繰り返される。このため、座標データ集合体を一時的
に記憶させておくメモリ領域を予め固有の領域として保
持しておくことにより、メモリ領域を獲得するための時
間が削減されるとともに、座標データ集合体の作成途中
に空き領域が不足するといった不具合が解消され、さら
に、座標データ集合体毎に折れ線要素ストラクチャが形
成されることになるので、折れ線要素ストラクチャを作
成するためのメモリ領域を獲得する際、メモリ領域のサ
イズが一定になる。
【0058】請求項18記載の発明では、パス構築手段
が、読み出されたアウトラインフォントデータに基づい
て輪郭線の各セクションが曲線か否かを判別する曲線判
別手段と、該曲線判別手段により曲線であると判別され
たセクションの輪郭線を近似的に表す複数の近似点を特
定し、特定された複数の近似点を結ぶ複数の線分を折れ
線として描画するための折れ線要素ストラクチャを、曲
線であると判別されたセクションのアウトラインフォン
トデータに基づいて作成してグラフィックパスに接続さ
せる折れ線要素ストラクチャ作成手段と、を有するよう
構成される。この結果、曲線を描画するのに必要な要素
ストラクチャとして、一つの折れ線要素ストラクチャが
作成されることになり、また、一つの折れ線要素ストラ
クチャを読出すだけで、曲線が近似する一つの折れ線と
して描画される。
【0059】請求項19記載の発明では、折れ線要素ス
トラクチャが、次の要素ストラクチャを指定するポイン
タ、ストラクチャ自身の要素型が折れ線であることを示
すデータ、近似点の数を表すデータおよび前記描画出力
装置に設定された出力装置座標系における曲線の近似点
の座標データからなるよう構成される。このように構成
することで、曲線を構成する近似点はそのまま上記頂点
を表すことになり、また、出力装置座標系で現在位置か
ら頂点の座標を順々に結ぶことによって、曲線に近似し
た一つの折れ線が描画出力装置により描画される。
【0060】請求項20記載の発明では、曲線からなる
輪郭線の各セクションのアウトラインフォントデータ
が、アウトラインフォント辞書で設定された辞書座標系
上の現在位置から曲線を描画することを指示する曲線描
画オペレータと、曲線を特定する複数の制御点の位置を
辞書座標系で表す座標データと、からなるよう構成され
る。そして、折れ線要素ストラクチャが作成される前
に、アウトランフォントデータの座標データがマッピン
グされ、マッピング後の座標データに基づいて近似点が
特定される。この結果、既存のアウトラインフォント辞
書をそのまま使用して折れ線要素ストラクチャを作成す
ることが可能になり、また、アウトラインフォントデー
タの読出しからマッピングまでの従来の処理方法をその
まま利用することが可能になる。請求項21記載の発明
では、パス構築手段が、近似点を特定する前に、近似点
の数を曲線であると判別されたセクションのフォントデ
ータに基づいて算出する算出手段と、該算出された近似
点の数に対応するサイズの折れ線要素ストラクチャ用の
メモリ領域を要素ストラクチャ記憶手段に獲得するメモ
リ領域獲得手段と、を有するように構成され、近似点を
特定する際には、算出された近似点の数と同じ数の近似
点が特定され、折れ線要素ストラクチャを作成する際に
は、要素ストラクチャ記憶手段の獲得された前記メモリ
領域に折れ線要素ストラクチャが作成される。このよう
に構成される処理装置は、曲線の近似点を特定する前に
近似点の数を算出することができる例えば前進差分法を
利用して近似点を特定するような近似点特定方法に適用
可能である。
【0061】請求項22記載の発明では、パス構築手段
が、近似点を特定する前に、一つの折れ線要素ストラク
チャに対応する近似点の最大許容数を、曲線であると判
別されたセクションのフォントデータに基づいて算出す
る算出手段と、最大許容数の近似点に対応する大きさの
折れ線要素ストラクチャ用のメモリ領域を要素ストラク
チャ記憶手段に獲得するメモリ領域獲得手段と、を有す
るよう構成され、特定された近似点の数が最大許容数以
下のとき、折れ線要素ストラクチャ作成手段によって、
特定された全ての近似点に対応する折れ線要素ストラク
チャが要素ストラクチャ記憶手段のメモリ領域に作成さ
る。一方、特定された近似点の数が最大許容数より大き
いとき、折れ線要素ストラクチャ作成手段によって、最
大許容数の近似点に対応する折れ線要素ストラクチャが
要素ストラクチャ記憶手段の獲得されたメモリ領域に作
成され、特定された近似点のうちの残りの近似点に対応
する全ての折れ線要素ストラクチャが作成されるまで、
メモリ領域獲得手段によるメモリ領域獲得動作と折れ線
要素ストラクチャの作成手段による作成動作が繰り返さ
れる。このように構成される処理装置は、曲線を近似す
る全べての近似点を特定し終わって始めて近似点の数が
判る例えば中点分割法のような方法を利用して近似点を
特定する方法に適用可能である。
【0062】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1〜図13は本発明に係るアウトラインフォント
の処理方法および装置の一実施例を示す図である。図1
において、10はパス構築部であり、パス構築部10
は、クライアント20から指定された文字に対応するア
ウトラインフォントデータをアウトラインフォント辞書
31から読出し、読み出したデータに基づいて後述する
複数の要素ストラクチャを、パス構築部・フォント描画
部共有メモリ40に獲得したメモリ領域に作成して、こ
れら要素ストラクチャを順次接続してグラフィックパス
を構築する。本実施例のアウトラインフォント辞書31
は、ハードディスクあるいはROM等からなる辞書記憶
手段30に記憶されており、「従来の技術」の欄で記述
した辞書と同様なデータ配列により構成されるものであ
り、アウトラインフォントの輪郭線を線分や曲線からな
る複数のセクションに分割して、各セクションの輪郭線
をアウトラインフォント辞書に予め設定された辞書座標
系上に順次描画して輪郭線を形成することを想定して作
成されている。一つの文字に対応するアウトラインフォ
ントデータは、カレントポイントから描画位置の移動を
指示する描画位置移動オペレータおよび該オペレータに
対応する座標データと、カレントポイントからの線分ま
たは曲線の描画を指示する線分描画オペレータまたは曲
線描画オペレータおよび該オペレータに対応する座標デ
ータと、アウトラインフォントデータの終了を指示する
アウトラインデータ終了オペレータと、から構成され
る。
【0063】一方、上述の要素ストラクチャは、表示装
置あるいは印字装置からなる図示しない描画出力装置に
アウトラインフォントの輪郭線を部分的に描画させるデ
ータにより構成される。本実施例の要素ストラクチャに
は、描画位置移動要素ストラクチャおよび折れ線要素ス
トラクチャがあり、このうち描画位置移動要素ストラク
チャについては、「従来の技術」の欄で説明しものと同
様に作成され同様な構造になっているためここではその
説明は省略し、折れ線要素ストラクチャについては後で
詳細に説明する。
【0064】図2に示されるように、パス構築部10
は、座標データ集合体作成兼ディスパッチ部11、描画
位置移動オペレータ処理部12、線分描画用折れ線処理
部13、曲線描画用折れ線処理部14およびアウトライ
ンデータ終了オペレータ処理部15により構成される。
座標データ集合体作成兼ディスパッチ部11は、図1に
示されるアウトラインフォント辞書31から読み出した
アウトラインデータの種類を判別して各処理部12−1
5に分配するものであり、読み出されたアウトラインフ
ォントデータのオペレータが描画位置移動オペレータで
あれば、そのアウトラインデータを描画位置移動オペレ
ータ処理部12に送り、線分描画オペレータであれば、
線分描画用折れ線処理部13に送り、曲線描画オペレー
タであれば、曲線描画用折れ線処理部14に送り、アウ
トラインデータ終了オペレータであれば、アウトライン
データ終了オペレータ処理部15に送る。ただし、線分
描画オペレータのアウトラインフォントデータが連続し
て読み出された場合には、座標データ集合体作成兼ディ
スパッチ部11は、これらの線分描画オペレータの座標
データから座標データ集合体を作成し、この座標データ
集合体を線分描画用折れ線処理部13に送るようにして
いる。
【0065】パス構築部10の処理手順を図3に示すフ
ローチャートを参照しつつ説明する。なお、図3中のS
1−S12はフローの各ステップを表している。まず、
ステップS1で、座標データ集合体作成兼ディスパッチ
部11は、座標データ集合体に含まれる座標データ数を
0にセットして、ステップS2に進み、次のオペレータ
と該オペレータに対応する座標データを読み込む。次い
でステップS3で、読み込まれたオペレータが線分描画
オペレータか否かが座標データ集合体作成兼ディスパッ
チ部11によって判別され、線分描画オペレータであれ
ば、ステップS4に進む。ステップS4では、上記座標
データ数を1だけインクリメントし、ステップS5で、
座標データ集合体を作成する。
【0066】次にステップS6で、座標データ数が、座
標データ集合体作成兼ディスパッチ部11に設定されて
いる上限値、すなわち座標データ集合体に含まれる最大
許容数に等しいか否かが判別され、等しくなければ、S
7に進み、次のオペレータと該オペレータに対応する座
標データが読み込まれる。次いでステップS8で、読み
込まれたオペレータが線分描画オペレータであるか否か
が判別され、線分描画オペレータであれば、ステップS
4に戻り、ステップS6で座標データ数=上限値になる
まで、ステップS4−S8が繰り返される。ステップS
6で、頂点数=上限値になると、ステップS9に進み、
座標データ集合体作成兼ディスパッチ部11は、ステッ
プS4−ステップS8の繰り返えしにより作成された座
標データ集合体を線分描画用折れ線処理部13に送る。
線分描画用折れ線処理部13は、送られてきた座標デー
タ集合体に基づいて後述する線分描画用の折れ線処理を
実行し、ステップS1に戻る。
【0067】座標データ集合体作成兼ディスパッチ部1
1は、例えばパス構築部・フォント描画部共有メモリ4
0に座標データ集合体作成用のメモリ領域を確保する
が、上述のように一つの座標データ集合体に含まれる座
標データの最大許容数を設定しておくことにより、座標
データ集合体を作成する度にメモリ領域を確保せずに、
予め固有のメモリ領域として保持しておくことができ
る。この結果、座標データ集合体を作成するためのメモ
リ領域獲得に要する時間を削減することができ、またメ
モリの空き領域が不足して座標データ集合体を作成する
ことができなくなるといった不具合を解消することがで
きる。さらに、後述する折れ線要素ストラクチャは座標
データ集合体毎に作成されるので、上述のように一つの
座標データ集合体に含まれる座標データの最大許容数を
設定しておくことにより、折れ線要素ストラクチャのデ
ータサイズの上限も決ることになる。
【0068】ステップS7で読み込まれたオペレータ
が、ステップS8で線分描画オペレータでないと判断さ
れた場合、ステップS10に進み、その読み込まれたオ
ペレータがアウトラインデータ終了オペレータか否かが
判別される。アウトラインデータ終了オペレータである
と判断された場合、ステップS5で作成された座標デー
タ集合体は、座標データ集合体作成兼ディスパッチ部1
1により線分描画用折れ線処理部13に送られ、線分描
画用の折れ線処理が実行され、ステップS15に進む。
ステップS10で、オペレータがアウトラインデータ終
了オペレータでないと判別された場合も同様に、ステッ
プS5で作成された座標データ集合体は、座標データ集
合体作成兼ディスパッチ部11により線分描画用折れ線
処理部13に送られ、線分描画用の折れ線処理が実行さ
れた後、ステップS14に進む。
【0069】一方、前述のステップS2で読み込まれた
オペレータがステップS3で線分描画オペレータでない
と判断された場合、ステップS13に進み、そのオペレ
ータがアウトラインデータ終了オペレータであるか否か
が判別される。このステップS13で、オペレータがア
ウトラインデータ終了オペレータでないと判断される
と、すなわち、線分オペレータでなく、かつアウトライ
ンデータ終了オペレータでもないから描画位置移動オペ
レータあるいは曲線描画オペレータであると判断される
と、ステップS2で読み込まれたオペレータは、描画位
置移動オペレータ処理部12あるいは曲線描画折れ線処
理部14に送られ、それぞれの処理部でオペレータ処理
が実行され、ステップS2に戻り、次のオペレータと該
オペレータに対応する座標データが読み込まれる。
【0070】ステップS13で、オペレータがアウトラ
インデータ終了オペレータであると判断された場合、ス
テップS15で、アウトラインデータ終了オペレータ
は、座標データ集合体作成兼ディスパッチ部11からア
ウトラインデータ終了オペレータ処理部15に送られ
る。このアウトラインデータ終了オペレータ処理部15
は、最後に作成された要素オペレータのポインタに、グ
ラフィックパスの最後を表す予め決められたデータ、例
えば0を代入して、一つの文字を描画するためのグラフ
ィックパスの構築処理を終了する。
【0071】前述のステップS5で座標データ集合体を
作成する際、アウトラインフォント辞書31の座標デー
タが統一された型式で表されていれば、アウトラインフ
ォントデータの座標データをそのまま配列して折れ線デ
ータを作成することもできるが、座標データは一般的に
辞書容量を小さくする等のため統一されていない場合が
多い。本実施例では座標データ集合体作成時に座標デー
タの型式を統一して作成する。このようにデータ型式を
統一することにより、後のグラフィックパス構築および
描画処理を容易にすることができる。一般的なアウトラ
インフォント辞書の線分描画オペレータを細かく分類す
ると、例えば図4に示すように、絶対傾斜線分描画オペ
レータ、相対傾斜線分描画オペレータ、絶対水平線分描
画オペレータ、相対水平線分描画オペレータ、絶対垂直
線分描画オペレータ、相対垂直線分描画オペレータ等の
種々の型式のオペレータから構成されている。
【0072】絶対傾斜線分描画オペレータは、カレント
ポイントから辞書座標系で傾斜した線分を描画すること
を指示しており、描画する線分の終端点の座標データ
x、yは辞書座標系における絶対座標で表されている。
相対傾斜線分描画オペレータは、上記同様にカレントポ
イントから辞書座標系で傾斜した線分を描画することを
指示しているが、描画する線分の終端点の座標データ
x、yは、カレントポイントに対する相対座標、すなわ
ちカレントポイントからのx、y座標の変位量で表され
る。絶対水平線分描画オペレータは、カレントポイント
から水平線分を描画することを指示しており、描画する
線分の終端点の座標データは辞書座標系におけるxの絶
対座標のみからなる。相対水平線分描画オペレータは、
同様にカレントポイントから水平線分を描画することを
指示しているが、描画する線分の終端点の座標データは
カレントポイントに対するxの相対座標のみからなる。
絶対垂直線分描画オペレータは、カレントポイントから
垂直線分を描画することを指示しており、描画する線分
の終端点の座標データは辞書座標系におけるyの絶対座
標のみからなる。相対垂直線分描画オペレータは、同様
にカレントポイントから垂直線分を描画することを指示
しているが、描画する線分の終端点の座標データはカレ
ントポイントに対するyの相対座標のみからなる。
【0073】図4に示されるように、各種の線分描画オ
ペレータが混在して連続している場合、アウトラインフ
ォントデータの各座標データから座標データ集合体を作
成する場合、座標データ集合体の座標データは型式を統
一、例えばx、y両方の絶対座標データの配列から座標
データ集合体を構成するようにする。具体的には、アウ
トラインフォントデータの図4の最上段の1番目の絶対
線分描画オペレータの(x、y)=(100、100)
は、そのまま座標データ集合体の図4の最上段の1番目
のデータ領域に代入される。2番目の相対線分描画オペ
レータの(x、y)=(100、200)は、相対座標
であるから、この(100、200)を座標データ集合
体の一番目の(100、100)に加えた座標データ
(200、300)が座標データ集合体の2番目のデー
タ領域に代入される。
【0074】3番目の絶対水平線分描画オペレータのx
=300は、x座標のみの絶対座標であるから、このx
=300をそのまま座標データ集合体の3番目のx座標
のデータ領域に、y座標のデータ領域には、座標データ
集合体の2番目のデータ領域のy座標データと同じデー
タを代入して、結果的に座標データ集合体の3番目のデ
ータ領域は(x、y)=(300、300)になる。4
番目の絶対垂直線分描画オペレータのy=200は、y
座標のみの絶対座標であるから、このy=200をその
まま座標データ集合体の4番目のy座標のデータ領域
に、x座標のデータ領域には、座標データ集合体の3番
目のデータ領域のx座標データと同じデータを代入し
て、結果的に座標データ集合体の4番目のデータ領域は
(x、y)=(300、200)になる。
【0075】5番目の相対水平線分描画オペレータのx
=−100は、x座標のみの相対座標であるから、この
x=−100を座標データ集合体の4番目のデータ領域
のx座標に加えたものを、座標データ集合体の5番目の
x座標のデータ領域に代入し、5番目のy座標のデータ
領域には座標データ集合体の4番目のデータ領域のy座
標と同じ座標が代入され、座標データ集合体の6番目の
データ領域は(x、y)=(200、200)になる。
6番目の相対水平線分描画オペレータのx=−100
は、y座標のみの相対座標であるから、このy=−10
0を座標データ集合体の5番目のデータ領域のy座標に
加えたものを、座標データ集合体の6番目のy座標のデ
ータ領域に代入し、5番目のx座標のデータ領域には座
標データ集合体の5番目のデータ領域のx座標と同じ座
標が代入され、座標データ集合体の6番目のデータ領域
は(x、y)=(200、100)になる。勿論、座標
データ集合体をカレントポイントに対する相対座標で統
一してもよい。
【0076】次に、線分描画用折れ線処理部13の処理
手順を、図5のフローチャートに従って説明する。な
お、図5におけるV1−V4はフローの各ステップを示
している。線分描画用折れ線処理部13に座標データ集
合体作成兼ディスパッチ部11から座標データ集合体が
送られてくると、ステップV1で、座標データ集合体の
各座標データを出力装置座標系にマッピングして、座標
データ集合体の各座標データを出力装置座標系の座標に
変換する。次いでステップV2で、座標データ集合体の
座標データ数に対応したサイズのメモリ領域をパス構築
部・フォント描画部共有メモリ40に獲得する。このと
き、座標データ集合体の大きさに対応した最小サイズの
メモリ領域を獲得するのが好ましい。
【0077】次にステップV3で、折れ線要素ストラク
チャを作成し、ステップV4でグラフィックパスに最後
に接続されている要素ストラクチャのポインタに今回作
成した折れ線要素ストラクチャのアドレスを代入するこ
とにより、折れ線要素ストラクチャをグラフィックパス
に接続する。折れ線要素ストラクチャは、次の要素スト
ラクチャを指定するためのポインタ、ストラクチャ自身
の要素型を表すデータ、折れ線を構成する最後の線分の
終端点を含む折れ線の頂点の数および出力装置座標系に
おける各頂点の座標データから構成される。要素型には
このストラクチャのデータが折れ線を表すため、「折れ
線」がセットされる。上記頂点は、上述の定義から理解
されるように折れ線を構成する各線分の終端点を意味す
るものであり、したがって、頂点数は折れ線を構成する
線分の数と一致する。
【0078】図1に示される折れ線要素ストラクチャ4
0bは、同図に示されるアウトラインフォント辞書31
のアウトラインフォントデータ31bおよび31cから
作成されたものである。アウトラインフォントデータ3
1bは線分描画オペレータであり、アウトラインフォン
トデータ31cは水平線分描画オペレータであり、両デ
ータは連続しているので、座標データ集合体作成兼ディ
スパッチ部11は、両データ31b、31cの座標デー
タ(共にカレントポイントに対する相対座標で表されて
いるとする)から図6に示すような相対座標で統一され
た座標データ集合体を作成する。図6のx3は、アウト
ラインフォントデータ31cの水平線分描画オペレータ
によってxの変位量が0であることが解っているのでx
3=0になる。図6に示された座標データ集合体の各座
標データ(x2、y2)および(x3、y3)をマッピ
ングすることにより、座標データ(x’2、y’2)お
よび(x’3、y’3)が得らる。この座標データ
(x’2、y’2)および(x’3、y’3)により折
れ線要素ストラクチャの各頂点の座標が構成され、折れ
線要素ストラクチャの頂点数には2が代入される。
【0079】上述のような線分描画用折れ線処理の説明
から解るように、本実施例では、アウトラインフォント
辞書31から読み出されたアウトラインフォントデータ
に基づいて、輪郭線の分割された各セクションが線分か
否かを判別し、線分であると判別された連続する複数の
セクションを折れ線として描画させるデータにより構成
される折れ線要素ストラクチャを作成してグラフィック
パスに接続する。したがって、線分からなるセクション
の数だけ線分要素ストラクチャを作成して、その度に線
分要素ストラクチャをグラフィックパスに接続させてい
た従来の方法に比較すると、要素ストラクチャを作成す
るためのメモリ領域の獲得作業の回数を削減することが
でき、また各要素ストラクチャを作成するのに必要なメ
モリ領域も節約することができる。さらに、従来におい
ては、線分が連続する輪郭線を描画するのに複数の要素
ストラクチャをメモリ領域から読み出す必要があった
が、請求項1記載の発明では、一つの折れ線要素ストラ
クチャを読出すだけで、連続する線分を一つの折れ線と
して描画することができ、要素ストラクチャを読み出し
て描画する際の処理を容易にするとともに高速化するこ
とができる。
【0080】また、図1に示されるように、折れ線要素
ストラクチャ40bは、次の要素ストラクチャを指定す
るポインタ、ストラクチャ自身の要素型が折れ線である
ことを示すデータ、折れ線を構成する最後の線分の終端
点を含む折れ線の頂点の数および描画出力装置に設定さ
れた出力装置座標系における頂点の座標データにより構
成されている。このように要素ストラクチャを構成する
ことで、既存のアウトラインフォント辞書の線分描画オ
ペレータのデータ構成を生かして折れ線要素ストラクチ
ャ作成を容易にするとともにそのデータ構成を簡易化す
ることができ、また必要になるメモリ領域を小さくする
ことができる。結果的に、描画処理をより容易化および
高速化することができる。
【0081】さらに、アウトラインフォントデータの座
標データが辞書座標系から出力装置座標系にマッピング
され、折れ線要素ストラクチャの座標データは、マッピ
ング後の座標データにより構成されるようになってい
る。このため、従来の既存のアウトラインフォント辞書
をそのまま使用して折れ線要素ストラクチャを作成する
ことができ、また、アウトラインフォントデータの読出
しからマッピングまでの従来の処理をそのまま利用する
ことができる。
【0082】さらにまた、アウトラインフォント辞書の
線分描画オペレータに対応する座標データに絶対座標と
相対座標が混在している場合に、アウトラインフォント
データの線分を表す輪郭線の各セクションの座標データ
を変換して、辞書座標系における絶対座標および現在位
置に対する相対座標の何れか一方の座標データに統一
し、これら統一された座標データから座標データ集合体
を作成している。したがって、絶対座標および相対座標
が混在して座標データ型式の統一されていない既存のア
ウトラインフォント辞書をそのまま使用しても、折れ線
要素ストラクチャを容易に作成することができる。
【0083】またさらに、アウトラインフォント辞書の
線分描画オペレータに対応する座標データに絶対座標と
相対座標が混在し、かつ線分描画オペレータとして傾斜
線分描画オペレータ、水平線分描画オペレータ、垂直線
分描画オペレータが混在してオペレータ毎に座標データ
の数が統一されていない場合に、各線分描画オペレータ
に対応する座標データは、辞書座標系における絶対座標
および現在位置に対する相対座標の何れか一方、かつx
座標およびy座標の両方を含む型式の座標データに統一
されて、これら統一された座標データによって座標デー
タ集合体が作成される。したがって、絶対座標および相
対座標が混在し座標データの数が線分描画オペレータ毎
に統一されていない既存のアウトラインフォント辞書を
そのまま使用しても、折れ線要素ストラクチャを容易に
作成することができる。
【0084】さらにまた、座標データ集合体の座標デー
タの最大許容数を設定して、該最大許容数の座標データ
集合体に対応する大きさのメモリ領域を獲得し、連続す
る線分の数が前記最大許容数以下のときには、連続する
全ての線分に対応する座標データからなる座標データ集
合体を上記メモリ領域に作成している。一方、連続する
線分の数が最大許容数を越える場合、最大許容数の線分
に対応する座標データからなる座標データ集合体を、上
記メモリ領域に形成し、連続する複数の線分のうちの残
りの線分に対応する全ての座標データ集合体が作成され
るまで、領域獲得動作と座標データ集合体作成動作を繰
り返えすようにしている。したがって、座標データ集合
体を一時的に記憶させておくメモリ領域を予め固有の領
域として保持しておくことができ、メモリ領域を獲得す
るための時間を削減するとともに、座標データ集合体の
形成途中に空き領域が不足してメモリ領域を獲得するこ
とができなくなるといった不具合を解消することができ
る。また、座標データ集合体毎に折れ線要素ストラクチ
ャが形成されることになるので、折れ線要素ストラクチ
ャを作成するためのメモリ領域を獲得する際、メモリ領
域のサイズを一定にすることもできる。
【0085】次に、本実施例の曲線描画用折れ線処理部
14の処理手順を説明する。「従来の技術」でも説明し
たように、従来は曲線を近似的に構成する多数の近似点
を特定して、カレントポイントから近似点に向けて線分
を描画するための線分要素ストラクチャを多数作成して
グラフィックパスに接続していた。そこで、本実施例の
曲線描画用折れ線処理部14では、曲線描画用の要素ス
トラクチャとして、上述の線分描画用のものと同様の折
れ線要素ストラクチャを作成する。
【0086】図7は、輪郭線が曲線となるセクションの
アウトラインフォントデータを示しており、このデータ
は、カレントポイントから曲線を描画することを指示す
る曲線描画オペレータと、辞書座標系上の3点の座標デ
ータC1、C2およびC3により構成される。ただし、
座標データC3によって表される最後の1点は曲線の終
端点である。カレントポイントと上記3点により一つの
曲線(ベジェ曲線)を特定することができる。したがっ
て、アウトラインフォントデータの座標データC1、C
2およびC3から、曲線を近似する複数の近似点を特定
することができる。曲線を近似する複数の近似点の特定
の方法には、近似点を特定する前に、近似点の数を算出
すことができる例えば前進差分法を利用した方法と、全
ての近似点を特定し終わるまで近似点の数を得ることが
できない例えば中点分割法を利用する方法がある。
【0087】まず、前進差分法を利用した曲線描画用折
れ線処理部14の処理手順を図8のフローチャートに従
い図9および図10を参照しつつ説明する。なお、図8
中のT1−T9はフローの各ステップを示している。ス
テップT1で、曲線描画オペレータに対応する3点の座
標データを出力装置座標系にマッピングし、ステップT
2に進み、カレントポイントとマッピング後の3点の座
標データから近似点の数Nを算出する。具体的には、図
9に示すように、カレントポイントG0とマッピング後
の3点G1−G3の計4つの制御点によりベジェ曲線F
を特定することができる。前進差分法は、ベジェ曲線F
の近似点を制御点G0からG3に向けて一定の間隔(Δ
x)でサンプリングすることにより近似点の数を得る方
法であり、制御点G0とG3のx座標の差をサンプリン
グの間隔Δxで割ることにより、近似点の数を算出する
ことができる。勿論、サンプリングの間隔Δxは、他の
曲線の近似点を求める際にはその曲線の形状に対応させ
て変化させるのが好ましい。
【0088】次いでステップT3で、N個の頂点の座標
データを有する折れ線要素ストラクチャ用のメモリ領域
をパス構築部・フォント描画部共有メモリ40に獲得
し、ステップT4でnに1をセットして、ステップT5
に進む。このステップT5では、カレントポイントとマ
ッピング後の3点に基づくベジェ曲線のn番目の近似
点、最初は1番目の近似点を特定する。この1番目の近
似点は、図9に示したように、カレントポイントG0か
らG3に向けてΔxだけ先の点となる。ステップT6
で、n番目の近似点を折れ線要素ストラクチャのn番目
の頂点の座標として、最初は1番目の近似点を折れ線要
素ストラクチャの1番目の頂点座標として代入する。次
のステップT7ではn=Nか否かを判別する。n=Nで
なければ、ステップT8に進み、nにn+1をセットし
てステップT5に戻り、ステップT7でn=Nになるま
でステップT5−T8を繰り返し、近似点の特定と、折
れ線要素ストラクチャの頂点の座標データに近似点の座
標を代入する動作を繰り返す。
【0089】ステップT7でn=Nであると判断される
と、ステップT9に進み、グラフィックパスの最後に接
続されている要素ストラクチャのポインタに、作成した
折れ線要素ストラクチャのアドレスを代入することによ
り折れ線要素ストラクチャをグラフィックパスに接続さ
せる。上記処理方法で作成された折れ線要素ストラクチ
ャは、例えば図10のように示される。折れ線要素スト
ラクチャ40cは次の要素ストラクチャを指定するポイ
ンタ、ストラクチャ自身の要素型が折れ線であることを
示すデータ、折れ線を構成する最後の線分の終端点を含
む折れ線の頂点(=近似点)の数を表すデータおよび前
記描画出力装置に設定された出力装置座標系における頂
点(=近似点)の座標データからなる。
【0090】次に、中点分割法を利用した曲線描画オペ
レータ処理部14の処理手順を図11のフローチャート
に従い図12および図13を参照しつつ説明する。な
お、図11中のL1−L12はフローの各ステップを示
している。ステップL1で、曲線描画オペレータに対応
する3点の座標データを辞書座標系から出力装置座標系
にマッピングし、ステップL2に進み、nを1にセット
する。次いでステップL3で、M個の頂点の座標データ
を有する折れ線要素ストラクチャ用のメモリ領域をパス
構築部・フォント描画部共有メモリ40に獲得して、ス
テップL4に進み、カンレトポイントとマッピング後の
3点の計4つの制御点により特定されるベジェ曲線の近
似点の特定を開始する。
【0091】図12は、中点分割法による近似点の特定
方法を説明する図である。同図において4つの制御点と
してZ1、Z2、Z3およびZ4が与えられている場
合、まず、Z1とZ2の中点Z5、Z2とZ3の中点Z
6、Z3とZ4の中点Z7を求める。次に、Z5、Z6
の中点Z8、Z6とZ7の中点Z9を求め、Z8とZ9
の中点Z10を求める。このZ10は制御点Z1、Z
2、Z3、Z4により特定されるベジェ曲線J上の点と
なり、近似点の一つとなる。さらに、今度はZ1、Z
5、Z8およびZ10を4つの制御点として、同様にZ
1とZ5の中点Z11、Z5とZ8の中点Z12、Z8
とZ10の中点Z13を求め、Z11とZ12の中点Z
14、Z12とZ13の中点Z15を求め、Z14とZ
15の中点Z16を求める。このZ16も曲線J上の点
となり、近似点の一つとなる。次に、Z1、Z11、Z
14およびZ16を4つの制御として、上述の処理を繰
り返すことにより、Z1により近い近似点を順次求める
ことができる。
【0092】中点分割法により近似点を特定する処理
は、例えば、4つの制御点(例えばZ1、Z5、Z8、
Z10)のうちの曲線上の2点(例えば、Z1、Z1
0)の中点から、これら4つの制御点から最初に求まる
近似点(Z16)までの距離と、残りの2つの制御点
(Z5、Z8)の中点(例えば、Z12)までの距離と
の比値が一定値以下になったときに完了するものとす
る。上述の近似処理を繰り返して近似が完了すると、Z
1に最も近い1番目の近似点を特定することができる。
【0093】ステップL5では、求めたn番目の近似点
を、折れ線要素ストラクチャのn番目の頂点座標データ
に代入、最初は1番目の近似点を折れ線要素ストラクチ
ャの1番目の頂点座標データに代入し、ステップL6に
進み、n=Mか否かを判別する。n=Mでなければ、ス
テップL7に進み、近似が完了しているか否かを判別す
る。ステップL7で近似が完了していなければ、ステッ
プL8で、nにn+1をセットし、ステップL4に戻
り、近似点をZ1からZ4に向けて次々に特定し、ステ
ップL6でn=Mとなるか、ステップL7で近似処理が
完了していると判断されるまで、ステップL4−L8を
繰り返す。
【0094】ステップL6で、n=Mであると判断され
ると、すなわち、獲得したメモリ領域を全て満たす折れ
線要素ストラクチャが作成されたことになるので、ステ
ップL9に進み、グラフィックパスの最後に接続されて
いる要素ストラクチャのポインタに、作成した折れ線要
素ストラクチャのアドレスを代入することにより折れ線
要素ストラクチャをグラフィックパスに接続させる。
【0095】次いで、ステップL10で、近似処理が完
了していないと判断されれば、残りの近似点を頂点とす
る折れ線要素ストラクチャを作成するためにステップL
2に戻り、近似処理が完了していると判断されれば、そ
のまま処理は終了する。図13に示された折れ線要素ス
トラクチャ40d、40eのそれぞれは、ステップL1
0を通して最初に作成された折れ線要素ストラクチャ、
2番目に作成された折れ線要素ストラクチャを示してい
る。
【0096】一方、ステップL7で、近似が完了してい
ると判断されれば、すなわち、獲得したメモリ領域を一
部満たしていない折れ線要素ストラクチャが作成された
ことになるので、ステップL11で、折れ線要素ストラ
クチャの頂点数にnをセットして、グラフィックパスの
最後に接続されている要素ストラクチャのポインタに、
作成した折れ線要素ストラクチャのアドレスを代入する
ことにより折れ線要素ストラクチャをグラフィックパス
に接続させて、処理を終了する。図13に示された折れ
線要素ストラクチャ40fは、ステップL12を通して
作成された折れ線要素ストラクチャを示している。上述
したようにステップL12を通して作成された折れ線要
素ストラクチャ40fはステップL3で獲得したメモリ
領域のサイズよりも小さくなるため、図13に示すよう
に折れ線要素ストラクチャ40f用に獲得したメモリ領
域には未使用領域が残っている。
【0097】上述の曲線描画用折れ線処理の説明から解
るように、本実施例では、輪郭線を構成する各セクショ
ンが曲線か否かを判別し、曲線であると判別されたセク
ションの輪郭線を近似的に表す複数の近似点を特定し、
特定された複数の近似点を結ぶ複数の線分を折れ線とし
て描画させるデータにより構成される折れ線要素ストラ
クチャを作成さしてグラフィックパスに接続させる。し
たがって、曲線を近似的に構成する近似点の数だけ線分
要素ストラクチャを作成してその度に線分要素ストラク
チャをグラフィックパスに接続させていた従来の方法に
比較すると、要素ストラクチャを作成するためのメモリ
領域の獲得作業の回数を削減することができ、また各要
素ストラクチャを作成するのに必要なメモリ領域も節約
することができる。さらに、従来においては、曲線を描
画するのに多数の要素ストラクチャをメモリ領域から読
み出す必要があったが、本発明では、一つの折れ線要素
ストラクチャを読出すだけで、曲線を折れ線として描画
することができ、要素ストラクチャを読み出して描画す
る際の処理を容易にするとともに高速化することができ
る。
【0098】また、折れ線要素ストラクチャを、次の要
素ストラクチャを指定するポインタ、ストラクチャ自身
の要素型が折れ線であることを示すデータ、折れ線を構
成する最後の線分の終端点を含む折れ線の頂点の数を表
すデータおよび描画出力装置に設定された出力装置座標
系における頂点の座標データからなるように構成してい
る。このように構成することで、曲線を構成する近似点
はそのまま上記頂点を表すことになり、折れ線要素スト
ラクチャ作成を容易にするとともにそのデータ構成を簡
易化することができ、また必要になるメモリ領域を小さ
くすることができる。結果的に、描画処理もより容易化
および高速化することができる。
【0099】さらに、曲線からなる輪郭線の各セクショ
ンのアウトラインフォントデータが、アウトラインフォ
ント辞書で設定された辞書座標系上の現在位置から曲線
を描画することを指示する曲線描画オペレータと、現在
位置と協慟して曲線を特定する3つの制御点の位置を辞
書座標系で表す座標データと、からなるよう構成され
る。そして、読み出された各セクションのアウトライン
フォントデータの座標データを辞書座標系から出力装置
座標系にマッピングして、折れ線要素ストラクチャの座
標データをマッピング後の座標データによって構成す
る。この結果、既存の従来のアウトラインフォント辞書
をそのまま使用して折れ線要素ストラクチャを作成する
ことができ、また、アウトラインフォントデータの読出
しからマッピングまでの従来の処理方法をそのまま利用
することができる。
【0100】さらにまた、図8に示される折れ線処理で
は、曲線の近似点を特定する前に、近似点の数を算出し
て、この算出された近似点の数に対応するサイズの折れ
線要素ストラクチャ用のメモリ領域を獲得するようにし
ている。そして近似点を特定する際には、算出された近
似点の数と同じ数の近似点を特定して、上記メモリ領域
に折れ線要素ストラクチャを作成している。この方法
は、曲線の近似点を特定する前に近似点の数を算出する
ことができる例えば前進差分法を利用して近似点を特定
するような近似点特定方法に有効であり、折れ線要素ス
トラクチャの作成中にメモリの空き領域が不足するとい
った不具合を解消しつつ、一つの曲線に対して一つの折
れ線要素ストラクチャを作成することができる。
【0101】またさらに、図11に示される折れ線処理
では、近似点を特定する前に、一つの折れ線要素ストラ
クチャに対応する近似点の最大許容数を予め算出し、最
大許容数の近似点に対応する大きさの折れ線要素ストラ
クチャ用のメモリ領域を獲得するようにしている。そし
て特定された近似点の数が最大許容数以下のとき、特定
された全ての近似点に対応する折れ線要素ストラクチャ
を上記メモリ領域に作成している。一方、特定された近
似点の数が最大許容数より大きいとき、最大許容数の近
似点に対応する折れ線要素ストラクチャを上記メモリ領
域に作成し、特定された近似点のうちの残りの近似点に
対応する全ての折れ線要素ストラクチャが作成されるま
で、メモリ領域の獲得と折れ線要素ストラクチャの作成
を繰り返えすようにしている。この方法は、曲線を近似
する全べての近似点を特定し終わって始めて近似点の数
が判る例えば中点分割法のような方法を利用して近似点
を特定する場合に有効な方法であり、各折れ線要素スト
ラクチャの作成中にメモリの空き領域が不足するといっ
た不具合を解消することができる。
【0102】なお、本実施例において、パス構築部とフ
ォント描画部をそれぞれ別個のプロセッサから構成する
ようにしても良く、この場合、両プロセッサをFIFOで結
び、パス構築部・フォント描画部共有メモリの代わりに
パス構築部の内部メモリにグラフィックパスを作成し
て、そのグラフィックパスをFIFOを通してフォント描画
部に送出するようにしても良い。
【0103】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、連続した
複数の線分によって構成されるアウトラインフォントの
輪郭線を描画するための要素ストラクチャを作成する
際、これらの線分を一つの折れ線として描画させるデー
タにより構成される折れ線要素ストラクチャを作成して
グラフィックパスに接続しているので、要素ストラクチ
ャを作成するためのメモリ領域の獲得作業の回数を削減
することができ、また各要素ストラクチャを作成するの
に必要なメモリ領域も節約することができる。さらに、
アウトラインフォントを描画する際にも、一つの折れ線
要素ストラクチャを読み出して処理するだけで、連続す
る線分を一つの折れ線として描画することができ、要素
ストラクチャを読み出して描画する際の処理を容易にす
るとともに高速化することができる。
【0104】請求項2記載の発明によれば、折れ線要素
ストラクチャが、次の要素ストラクチャを指定するポイ
ンタ、ストラクチャ自身の要素型が折れ線であることを
示すデータ、折れ線を構成する最後の線分の終端点を含
む折れ線の頂点の数を表すデータおよび描画出力装置に
設定された出力装置座標系における上記頂点の座標デー
タにより構成されている。このように要素ストラクチャ
を構成することで、既存のアウトラインフォント辞書の
線分描画オペレータのデータ構成を生かして折れ線要素
ストラクチャ作成を容易にするとともにそのデータ構成
を簡易化することができ、また必要になるメモリ領域を
小さくすることができる。結果的に、描画処理をより容
易化および高速化することができる。請求項3記載の発
明によれば、線分描画オペレータに対応する座標データ
を辞書座標系から出力装置座標系にマッピングし、マッ
ピング後の座標データにより折れ線要素ストラクチャの
座標データを構成するようにしているので、既存のアウ
トラインフォント辞書をそのまま使用して折れ線要素ス
トラクチャを作成することができ、また、アウトライン
フォントデータの読出しからマッピングまでの従来の処
理をそのまま利用することができる。
【0105】請求項4記載の発明によれば、アウトライ
ンフォント辞書の線分描画オペレータに対応する座標デ
ータに絶対座標と相対座標が混在している場合に、線分
描画オペレータに対応する座標データを変換して、辞書
座標系における絶対座標および現在位置に対する相対座
標の何れか一方の座標データに統一し、これら統一され
た座標データから座標データ集合体を作成している。そ
して、このデータ形式の統一された座標データ集合体に
基づいて折れ線要素ストラクチャを作成している。した
がって、絶対座標および相対座標が混在してデータ型式
の統一されていない既存のアウトラインフォント辞書を
そのまま使用しても、折れ線要素ストラクチャを容易に
作成することができる。
【0106】請求項5記載の発明によれば、アウトライ
ンフォント辞書の線分描画オペレータに対応する座標デ
ータに絶対座標と相対座標が混在し、かつ線分描画オペ
レータとして傾斜線分描画オペレータ、水平線分描画オ
ペレータ、垂直線分描画オペレータが混在して各オペレ
ータ毎に座標データの数が統一されていない場合に、線
分描画オペレータに対応する座標データを辞書座標系に
おける絶対座標および現在位置に対する相対座標の何れ
か一方、かつx座標およびy座標の両方を含む型式の座
標データに統一して、これら統一された座標データによ
り座標データ集合体を作成することができる。したがっ
て、絶対座標および相対座標が混在し座標データの数が
線分描画オペレータ毎に統一されていない既存のアウト
ラインフォント辞書をそのまま使用しても、折れ線要素
ストラクチャを容易に作成することができる。
【0107】請求項6記載の発明では、座標データ集合
体の座標データの最大許容数を設定して、多数の線分描
画オペレータが連続する場合には、これら線分描画オペ
レータを最大許容数毎に分けて、複数の座標データ集合
体を作成しているので、座標データ集合体を一時的に記
憶させておくメモリ領域を予め固有の領域として保持し
ておくことができ、メモリ領域を獲得するための時間を
削減するとともに、座標データ集合体の形成途中に空き
領域が不足してメモリ領域を獲得することができなくな
るといった不具合を解消することができる。また、折れ
線要素ストラクチャも最大許容数によりサイズが限定さ
れた座標データ集合体毎に作成することができるので、
折れ線要素ストラクチャを作成するためのメモリ領域の
サイズも一定にすることができる。
【0108】請求項7記載の発明によれば、読み出され
たアウトラインフォントデータに基づいて輪郭線の各セ
クションが曲線か否かを判別し、曲線であると判別され
たセクションの輪郭線を近似的に表す複数の近似点を特
定し、特定された複数の近似点を結ぶ複数の線分を折れ
線として描画させるデータにより構成される折れ線要素
ストラクチャを作成してグラフィックパスに接続してい
る。したがって、曲線を近似的に構成する近似点の数だ
け線分要素ストラクチャを作成してその度に線分要素ス
トラクチャをグラフィックパスに接続させていた従来の
方法に比較すると、要素ストラクチャを作成するための
メモリ領域の獲得作業の回数を削減することができ、ま
た各要素ストラクチャを作成するのに必要なメモリ領域
も節約することができる。さらに、従来においては、曲
線を描画するのに多数の要素ストラクチャをメモリ領域
から読み出す必要があったが、本発明では、一つの折れ
線要素ストラクチャを読出すだけで、曲線を近似的に表
す一つの折れ線として描画することができ、各要素スト
ラクチャを読み出して描画する際の処理を容易にすると
ともに高速化することができる。
【0109】請求項8記載の発明によれば、折れ線要素
ストラクチャは、次の要素ストラクチャを指定するポイ
ンタ、ストラクチャ自身の要素型が折れ線であることを
示すデータ、折れ線を構成する最後の線分の終端点を含
む折れ線の頂点の数を表すデータおよび描画出力装置に
設定された出力装置座標系における前記頂点の座標デー
タからなるように構成される。このように構成すること
で、曲線を構成する近似点はそのまま上記頂点を表すこ
とになり、折れ線要素ストラクチャ作成を容易にすると
ともにそのデータ構成を簡易化することができ、また必
要になるメモリ領域を小さくすることができる。結果的
に、描画処理もより容易化および高速化することができ
る。
【0110】請求項9記載の発明によれば、曲線からな
る輪郭線の各セクションのアウトラインフォントデータ
が、アウトラインフォント辞書で設定された辞書座標系
上の現在位置から曲線を描画することを指示する曲線描
画オペレータと、曲線を特定する複数の制御点の位置を
辞書座標系で表す座標データと、からなるよう構成され
ている。また、読み出された各セクションのアウトライ
ンフォントデータの座標データは辞書座標系から出力装
置座標系にマッピングされ、折れ線要素ストラクチャの
座標データは、曲線を構成するセクションのアウトライ
ンフォントデータのマッピング後の座標データによって
構成される。この結果、既存のアウトラインフォント辞
書をそのまま使用して折れ線要素ストラクチャを作成す
ることができ、また、アウトラインフォントデータの読
出しからマッピングまでの従来の処理方法をそのまま利
用することができる。
【0111】請求項10記載の発明では、近似点を特定
する前に、近似点の数を、曲線であると判別されたセク
ションのアウトラインフォントデータに基づいて算出
し、この算出された近似点の数に対応するサイズの折れ
線要素ストラクチャ用のメモリ領域を獲得する。近似点
を特定する際には、算出された近似点の数と同じ数の近
似点を特定し、上記メモリ領域に折れ線要素ストラクチ
ャを作成する。この方法は、曲線の近似点を特定する前
に近似点の数を算出することができる例えば前進差分法
を利用して近似点を特定するような近似点特定方法に有
効であり、折れ線要素ストラクチャの作成中にメモリの
空き領域が不足するといった不具合を解消しつつ、一つ
の曲線に対して一つの折れ線要素ストラクチャを作成す
ることができる。
【0112】請求項11記載の発明では、近似点を特定
する前に、一つの折れ線要素ストラクチャに対応する近
似点の最大許容数を算出しておき、最大許容数の近似点
に対応する大きさの折れ線要素ストラクチャ用のメモリ
領域を獲得する。特定された近似点の数が前記最大許容
数以下のときには、特定された全ての近似点に対応する
折れ線要素ストラクチャを上記メモリ領域に作成してい
る。一方、特定された近似点の数が最大許容数より大き
いときには、最大許容数の近似点に対応する折れ線要素
ストラクチャを上記メモリ領域に作成し、特定された近
似点のうちの残りの近似点に対応する全ての折れ線要素
ストラクチャが作成されるまで、メモリ領域の獲得と折
れ線要素ストラクチャの作成を繰り返えすようにしてい
る。この方法は、曲線を近似する全べての近似点を特定
し終わって始めて近似点の数が判る例えば中点分割法の
ような方法を利用して近似点を特定する場合に有効な方
法であり、各折れ線要素ストラクチャの作成中にメモリ
の空き領域が不足するといった不具合を解消することが
できる。
【0113】請求項12記載の発明によれば、パス構築
手段が、辞書記憶手段のアウトラインフォント辞書から
読み出されたアウトラインフォントデータに基づいて輪
郭線の各セクションが線分か否かを判別する線分判別手
段と、該線分判別手段により線分であると判別された連
続する複数のセクションを折れ線として描画させるデー
タにより構成される折れ線要素ストラクチャを作成して
グラフィックパスに接続させる折れ線要素ストラクチャ
作成手段と、を有するように構成される。したがって、
線分からなるセクションの数だけ要素ストラクチャを作
成してその度に要素ストラクチャをグラフィックパスに
接続させていた従来の処理装置に比較すると、要素スト
ラクチャを作成するためのメモリ領域の獲得作業の回数
を削減することができ、また各要素ストラクチャを作成
するのに必要なメモリ領域も節約することができる。さ
らに、従来においては、線分が連続する輪郭線を描画す
るのに多数の要素ストラクチャをメモリ領域から読み出
す必要があったが、本発明では、一つの折れ線要素スト
ラクチャを読出すだけで、連続する線分を一つの折れ線
として描画することができ、要素ストラクチャを読み出
して描画する際の処理を容易にするとともに高速化する
ことができる。
【0114】請求項13記載の発明によれば、折れ線要
素ストラクチャが、次の要素ストラクチャを指定するポ
インタ、ストラクチャ自身の要素型が折れ線であること
を示すデータ、折れ線を構成する最後の線分の終端点を
含む折れ線の頂点の数を表すデータおよび前記描画出力
装置に設定された出力装置座標系における前記頂点の座
標データからなるよう構成される。このように構成する
ことで、既存のアウトラインフォント辞書の線分描画オ
ペレータのデータ構成を生かして折れ線要素ストラクチ
ャ作成を容易にするとともにそのデータ構成を簡易化す
ることができ、また必要になるメモリ領域を小さくする
ことができる。結果的に、描画処理もより容易化および
高速化することができる。
【0115】請求項14記載の発明によれば、線分描画
オペレータに対応する座標データを辞書座標系から出力
装置座標系にマッピングし、マッピング後の座標データ
により折れ線要素ストラクチャの座標データを構成する
ようにしているので、既存のアウトラインフォント辞書
をそのまま使用して折れ線要素ストラクチャを作成する
ことができ、また、アウトラインフォントデータの読出
しからマッピングまでの従来の処理をそのまま利用する
ことができる。
【0116】請求項15記載の発明によれば、アウトラ
インフォント辞書の線分描画オペレータに対応する座標
データに絶対座標と相対座標が混在している場合に、線
分描画オペレータに対応する座標データを変換して、辞
書座標系における絶対座標および現在位置に対する相対
座標の何れか一方の座標データに統一し、これら統一さ
れた座標データから座標データ集合体を作成している。
そして、このデータ形式の統一された座標データ集合体
に基づいて折れ線要素ストラクチャを作成している。し
たがって、絶対座標および相対座標が混在してデータ型
式の統一されていない既存のアウトラインフォント辞書
をそのまま使用しても、折れ線要素ストラクチャを容易
に作成することができる。
【0117】請求項16記載の発明によれば、アウトラ
インフォント辞書の線分描画オペレータに対応する座標
データに絶対座標と相対座標が混在し、かつ線分描画オ
ペレータとして傾斜線分描画オペレータ、水平線分描画
オペレータ、垂直線分描画オペレータが混在して各オペ
レータ毎に座標データの数が統一されていない場合に、
線分描画オペレータに対応する座標データを辞書座標系
における絶対座標および現在位置に対する相対座標の何
れか一方、かつx座標およびy座標の両方を含む型式の
座標データに統一して、これら統一された座標データに
より座標データ集合体を作成することができる。したが
って、絶対座標および相対座標が混在し座標データの数
が線分描画オペレータ毎に統一されていない既存のアウ
トラインフォント辞書をそのまま使用しても、折れ線要
素ストラクチャを容易に作成することができる。
【0118】請求項17記載の発明では、座標データ集
合体の座標データの最大許容数を設定して、多数の線分
描画オペレータが連続する場合には、これら線分描画オ
ペレータを最大許容数毎に分けて、複数の座標データ集
合体を作成しているので、座標データ集合体を一時的に
記憶させておくメモリ領域を予め固有の領域として保持
しておくことができ、メモリ領域を獲得するための時間
を削減するとともに、座標データ集合体の形成途中に空
き領域が不足してメモリ領域を獲得することができなく
なるといった不具合を解消することができる。また、折
れ線要素ストラクチャも最大許容数によりサイズが限定
された座標データ集合体毎に作成することができるの
で、折れ線要素ストラクチャを作成するためのメモリ領
域のサイズも一定にすることができる。
【0119】請求項18記載の発明によれば、パス構築
手段が、読み出されたアウトラインフォントデータに基
づいて輪郭線の各セクションが曲線か否かを判別する曲
線判別手段と、該曲線判別手段により曲線であると判別
されたセクションの輪郭線を近似的に表す複数の近似点
を特定し、特定された複数の近似点を結ぶ複数の線分を
折れ線として描画させるデータにより構成される折れ線
要素ストラクチャを作成して前記グラフィックパスに接
続させる折れ線要素ストラクチャ作成手段と、を有する
よう構成される。したがって、曲線の近似的に構成する
近似点の数だけ線分要素ストラクチャを作成して、その
度に線分要素ストラクチャをグラフィックパスに接続さ
せていた従来の方法に比較すると、要素ストラクチャを
作成するためのメモリ領域の獲得作業の回数を削減する
ことができ、また各要素ストラクチャを作成するのに必
要なメモリ領域も節約することができる。さらに、従来
においては、曲線を描画するのに多数の要素ストラクチ
ャを順々にメモリ領域から読み出す必要があったが、本
発明では、一つの折れ線要素ストラクチャを読出すだけ
で、曲線を一つの折れ線として描画することができ、要
素ストラクチャを読み出して描画する際の処理を容易に
するとともに高速化することができる。
【0120】請求項19記載の発明によれば、折れ線要
素ストラクチャが、次の要素ストラクチャを指定するポ
インタ、ストラクチャ自身の要素型が折れ線であること
を示すデータ、折れ線を構成する最後の線分の終端点を
含む折れ線の頂点の数を表すデータおよび前記描画出力
装置に設定された出力装置座標系における前記頂点の座
標データからなるよう構成される。このように構成する
ことで、曲線を構成する近似点はそのまま上記頂点を表
すことになり、折れ線要素ストラクチャ作成を容易にす
るとともにそのデータ構成を簡易化することができ、ま
た必要になるメモリ領域を節約することができる。結果
的に、描画処理もより容易化および高速化することがで
きる。
【0121】請求項20記載の発明によれば、折れ線要
素ストラクチャを作成する前に、曲線を構成するセクシ
ョンのアウトラインフォントデータの座標データがマッ
ピングされ、マッピング後の座標データに基づいて近似
点が特定される。この結果、既存のアウトラインフォン
ト辞書をそのまま使用して折れ線要素ストラクチャを作
成することができ、また、アウトラインフォントデータ
の読出しからマッピングまでの従来の処理方法をそのま
ま利用することができる。
【0122】請求項21記載の発明では、近似点を特定
する前に、近似点の数を、曲線であると判別されたセク
ションのアウトラインフォントデータに基づいて算出
し、この算出された近似点の数に対応するサイズの折れ
線要素ストラクチャ用のメモリ領域を獲得する。近似点
を特定する際には、算出された近似点の数と同じ数の近
似点を特定し、上記メモリ領域に折れ線要素ストラクチ
ャを作成する。この処理装置は、曲線の近似点を特定す
る前に近似点の数を算出することができる例えば前進差
分法を利用して近似点を特定するような近似点特定方法
に有効であり、折れ線要素ストラクチャの作成中にメモ
リの空き領域が不足するといった不具合を解消しつつ、
一つの曲線に対して一つの折れ線要素ストラクチャを作
成することができる。
【0123】請求項22記載の発明では、近似点を特定
する前に、一つの折れ線要素ストラクチャに対応する近
似点の最大許容数を算出しておき、最大許容数の近似点
に対応する大きさの折れ線要素ストラクチャ用のメモリ
領域を獲得する。特定された近似点の数が前記最大許容
数以下のときには、特定された全ての近似点に対応する
折れ線要素ストラクチャを上記メモリ領域に作成してい
る。一方、特定された近似点の数が最大許容数より大き
いときには、最大許容数の近似点に対応する折れ線要素
ストラクチャを上記メモリ領域に作成し、特定された近
似点のうちの残りの近似点に対応する全ての折れ線要素
ストラクチャが作成されるまで、メモリ領域の獲得と折
れ線要素ストラクチャの作成を繰り返えすようにしてい
る。この処理装置は、曲線を近似する全べての近似点を
特定し終わって始めて近似点の数が判る例えば中点分割
法のような方法を利用して近似点を特定する場合に有効
な方法であり、各折れ線要素ストラクチャの作成中にメ
モリの空き領域が不足するといった不具合を解消するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の構成を示す図。
【図2】本発明に係る実施例のパス構築部の構成を示す
ブロック図。
【図3】本発明に係る実施例におけるパス構築部の処理
手順を示すフローチャート。
【図4】本発明に係る実施例における各線分描画オペレ
ータの座標データと座標データ集合体の座標データとの
対応関係を示す図。
【図5】本発明に係る実施例における線分描画用折れ線
処理のフローチャート。
【図6】本発明に係る実施例において作成される座標デ
ータ集合体を示す図。
【図7】本発明に係る実施例における曲線描画を表すア
ウトラインフォントデータを示す図。
【図8】本発明に係る実施例における曲線描画用折れ線
処理手順の第一例(前進差分法)を示すフローチャー
ト。
【図9】本発明に係る実施例の曲線の近似点特定に利用
される前進差分法を説明する図。
【図10】本発明に係る実施例において前進差分法によ
り作成された折れ線要素ストラクチャを示す図。
【図11】本発明に係る実施例における曲線描画用折れ
線処理手順の第二例(中点分割法)を示すフローチャー
ト。
【図12】本発明に係る実施例の曲線の近似点特定に利
用される中点分割法を説明する図。
【図13】本発明に係る実施例において中点分割法によ
り作成された折れ線要素ストラクチャを示す図。
【図14】従来技術におけるアウトラインフォント辞書
を示す図。
【図15】従来技術におけるアウトラインフォントの辞
書座標系上の描画結果を示す図。
【図16】従来のアウトラインフォントデータの処理装
置の概略構成を示す図。
【図17】従来の線分描画オペレータ処理部およびその
処理概要を示す図。
【図18】従来の曲線描画オペレータの処理フローを示
す図。
【図19】従来の曲線描画オペレータ処理により作成さ
れた要素ストラクチャを示す図。
【符号の説明】
10 パス構築部 11 座標データ集合体作成兼ディスパッチ部 12 描画位置移動オペレータ処理部 13 線分描画用折れ線処理部 14 曲線描画用折れ線処理部 15 アウトラインデータ終了オペレータ処理部 20 クライアント 30 辞書記憶手段 31 アウトラインフォント辞書 40 パス構築部・フォント描画部共有メモリ 40b、40c、40d、40f 折れ線要素ストラク
チャ 50 フォント描画部

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のセクションに分割されたアウトライ
    ンフォントの輪郭線のデータを保持したアウトラインフ
    ォント辞書からフォントデータを読み出すフォントデー
    タ読み出しステップと、 描画出力装置にアウトラインフォントの輪郭線を描画さ
    せるデータにより構成される複数の要素ストラクチャ
    を、読み出された前記フォントデータに基づいて作成し
    て、各要素ストラクチャを順次接続してグラフィックパ
    スを構築するパス構築ステップと、を有するアウトライ
    ンフォントデータの処理方法において、 前記パス構築ステップが、読み出されたフォントデータ
    に基づいて輪郭線の各セクションが線分か否かを判別す
    る線分判別ステップと、 前記線分判別ステップで線分であると判別された連続す
    る複数のセクションを折れ線として描画させるデータに
    より構成される折れ線要素ストラクチャを、フォントデ
    ータに基づいて作成する折れ線要素ストラクチャ作成ス
    テップと、 前記折れ線要素ストラクチャを前記グラフィックパスに
    接続させるパス接続ステップと、を有することを特徴と
    するアウトラインフォントデータの処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアウトラインフォントデー
    タの処理方法において、 前記折れ線要素ストラクチャが、次の要素ストラクチャ
    を指定するポインタ、該ストラクチャ自身の要素型が折
    れ線であることを示すデータ、折れ線を構成する最後の
    線分の終端点を含む折れ線の頂点の数を表すデータおよ
    び前記描画出力装置に設定された出力装置座標系におけ
    る前記頂点の座標データからなることを特徴とするアウ
    トラインフォントデータの処理方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のアウトラインフォントデー
    タの処理方法において、 線分からなる輪郭線の各セクションのフォントデータ
    が、前記アウトラインフォント辞書で設定された辞書座
    標系上の現在位置から線分を描画することを指示する線
    分描画オペレータと、描画される線分の終端点の位置を
    前記辞書座標系で表す座標データと、からなり、 前記パス構築ステップが、読み出された各セクションの
    フォントデータの座標データを前記辞書座標系から前記
    出力装置座標系にマッピングするマッピングステップを
    有し、 前記折れ線要素ストラクチャの前記座標データが、前記
    折れ線を構成する複数の線分に対応するセクションのフ
    ォントデータのマッピング後の座標データにより構成さ
    れることを特徴とするアウトラインフォントデータの処
    理方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載のアウトラインフォントデー
    タの処理方法において、 線分からなる輪郭線の各セクションのフォントデータの
    前記座標データが、前記辞書座標系で絶対座標または前
    記現在位置に対する相対座標で表され、 前記パス構築ステップが、前記折れ線を構成する複数の
    線分に対応するフォントデータの各セクションの座標デ
    ータを変換して、辞書座標系における絶対座標および現
    在位置に対する相対座標の何れか一方の座標データに統
    一して、これら統一された座標データからなる座標デー
    タ集合体を作成する座標データ集合体作成ステップを有
    し、 前記マッピングステップでは、前記座標データ集合体の
    座標データがマッピングされることを特徴とするアウト
    ラインフォントデータの処理方法。
  5. 【請求項5】請求項3記載のアウトラインフォントデー
    タの処理方法において、 前記辞書座標系が、アウトラインフォントの左右方向お
    よび上下方向にそれぞれ平行なx軸およびy軸により設
    定され、 線分からなる輪郭線の各セクションのフォントデータの
    前記座標データが、前記辞書座標系で絶対座標または前
    記現在位置に対する相対座標で表され、 前記輪郭線を構成する線分が前記辞書座標系で傾斜線分
    として表される場合、該傾斜線分に対応する前記線分描
    画オペレータは傾斜線分を描画することを指示する傾斜
    線分描画オペレータからなり、傾斜線分に対応する座標
    データはx座標およびY座標の両方からなり、 前記輪郭線を構成する線分が前記辞書座標系で水平線分
    として表される場合、該水平線分に対応する前記線分描
    画オペレータは水平線分を描画することを指示する水平
    線分描画オペレータからなり、水平線分に対応する座標
    データはx座標のみからなり、 前記輪郭線を構成する線分が前記辞書座標系で垂直線分
    として表される場合、該垂直線分に対応する線分描画オ
    ペレータは垂直線分を描画することを指示する垂直線分
    描画オペレータからなり、水平線分に対応する座標デー
    タはy座標のみからなり、 前記パス構築ステップが、前記折れ線を構成する複数の
    線分に対応するフォントデータの各セクションの座標デ
    ータを変換して、辞書座標系における絶対座標および現
    在位置に対する相対座標の何れか一方の、かつx座標お
    よびy座標の両方を含む型式の座標データに統一して、
    これら統一された座標データからなる座標データ集合体
    を作成する座標データ集合体作成ステップを有し、 前記マッピングステップでは、前記座標データ集合体の
    座標データがマッピングされることを特徴とするアウト
    ラインフォントデータの処理方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載のアウトラインフォントデー
    タの処理方法において、 前記パス構築ステップが、前記座標データ集合体の座標
    データの最大許容数を設定する許容数設定ステップと、
    前記最大許容数の座標データからなる座標データ集合体
    に対応する大きさのメモリ領域を所定の記憶手段に獲得
    する領域獲得ステップと、を有し、 前記座標データ集合体作成ステップでは、連続する線分
    の数が前記最大許容数以下のとき、連続する全ての線分
    に対応する座標データからなる座標データ集合体が前記
    記憶手段に獲得されたメモリ領域に作成され、連続する
    線分の数が前記最大許容数を越える場合、最大許容数の
    線分に対応する座標データからなる座標データ集合体
    が、前記記憶手段に獲得されたメモリ領域に形成され、
    連続する複数の線分のうちの残りの線分に対応する全て
    の座標データ集合体が作成されるまで、前記領域獲得ス
    テップと座標データ集合体作成ステップが繰り返される
    ことを特徴とするアウトラインフォントデータの処理方
    法。
  7. 【請求項7】複数のセクションに分割されたアウトライ
    ンフォントの輪郭線のデータを保持したアウトラインフ
    ォント辞書からフォントデータを読み出すフォントデー
    タ読み出しステップと、 描画出力装置にアウトラインフォントの輪郭線を描画さ
    せるデータにより構成される複数の要素ストラクチャ
    を、読み出された前記フォントデータに基づいて作成し
    て、各要素ストラクチャを順次接続してグラフィックパ
    スを構築するパス構築ステップと、を有するアウトライ
    ンフォントデータの処理方法において、 前記パス構築ステップが、読み出されたフォントデータ
    に基づいて輪郭線の各セクションが曲線か否かを判別す
    る曲線判別ステップと、 該曲線判別ステップで曲線であると判別されたセクショ
    ンの輪郭線を近似的に表す複数の近似点を特定する近似
    点特定ステップと、 特定された複数の近似点を順々に結ぶ複数の線分を折れ
    線として描画させるデータにより構成される折れ線要素
    ストラクチャを、曲線であると判別されたセクションの
    フォントデータに基づいて作成する折れ線要素ストラク
    チャ作成ステップと、 前記折れ線要素ストラクチャを前記グラフィックパスに
    接続させるパス接続ステップと、を有することを特徴と
    するアウトラインフォントデータの処理方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載のアウトラインフォントデー
    タの処理方法において、 前記折れ線要素ストラクチャが、次の要素ストラクチャ
    を指定するポインタ、ストラクチャ自身の要素型が折れ
    線であることを示すデータ、折れ線を構成する最後の線
    分の終端点を含む折れ線の頂点の数を表すデータおよび
    前記描画出力装置に設定された出力装置座標系における
    前記頂点の座標データからなることを特徴とするアウト
    ラインフォントデータの処理方法。
  9. 【請求項9】請求項8記載のアウトラインフォントデー
    タの処理方法において、 曲線からなる輪郭線の各セクションのフォントデータ
    が、前記アウトラインフォント辞書で設定された辞書座
    標系上の現在位置から曲線を描画することを指示する曲
    線描画オペレータと、前記曲線を特定する複数の制御点
    の位置を前記辞書座標系で表す座標データと、からな
    り、 前記パス構築ステップが、読み出された各セクションの
    フォントデータの座標データを前記辞書座標系から前記
    出力装置座標系にマッピングするマッピングステップを
    有し、 前記折れ線要素ストラクチャの前記座標データが、前記
    曲線を構成するセクションのフォントデータのマッピン
    グ後の座標データによって構成されることを特徴とする
    アウトラインフォントデータの処理方法。
  10. 【請求項10】請求項7記載のアウトラインフォントデ
    ータの処理方法において、 前記パス構築ステップが、前記近似点特定ステップの前
    に、前記近似点の数を、前記曲線判別ステップで曲線で
    あると判別されたセクションのフォントデータに基づい
    て算出する近似点数算出ステップと、該近似点数算出ス
    テップで算出された近似点の数に対応するサイズの折れ
    線要素ストラクチャ用のメモリ領域を所定の記憶手段に
    獲得する領域獲得ステップと、を有し、 前記近似点特定ステップでは、近似点数算出ステップに
    より算出された近似点の数と同じ数の近似点が特定さ
    れ、 前記折れ線要素ストラクチャ作成ステップでは、前記領
    域獲得ステップで獲得された前記メモリ領域に折れ線要
    素ストラクチャが作成されることを特徴とするアウトラ
    インフォントデータの処理方法。
  11. 【請求項11】請求項7記載のアウトラインフォントデ
    ータの処理方法において、 前記パス構築ステップが、前記近似点特定ステップの前
    に、一つの折れ線要素ストラクチャに対応する近似点の
    最大許容数を、前記曲線判別ステップで曲線であると判
    別されたセクションのフォントデータに基づいて算出す
    る最大許容数算出ステップと、前記最大許容数の近似点
    に対応する大きさの折れ線要素ストラクチャ用のメモリ
    領域を所定の記憶手段に獲得する領域獲得ステップと、
    を有し、 前記近似点特定ステップで特定された近似点の数が前記
    最大許容数以下のとき、前記折れ線要素ストラクチャ作
    成ステップでは、特定された全ての近似点に対応する折
    れ線要素ストラクチャが前記メモリ領域に作成され、 前記近似点特定ステップで特定された近似点の数が前記
    最大許容数より大きいとき、前記折れ線要素ストラクチ
    ャ作成ステップでは、前記最大許容数の近似点に対応す
    る折れ線要素ストラクチャが前記メモリ領域に作成さ
    れ、特定された近似点のうちの残りの近似点に対応する
    全ての折れ線要素ストラクチャが作成されるまで、領域
    獲得ステップと折れ線要素ストラクチャ作成ステップが
    繰り返されることを特徴とするアウトラインフォントデ
    ータの処理方法。
  12. 【請求項12】複数のセクションに分割されたアウトラ
    インフォントの輪郭線のデータを保持したアウトライン
    フォント辞書を記憶する辞書記憶手段と、 描画出力装置にアウトラインフォントの輪郭線を描画さ
    せるデータにより構成される複数の要素ストラクチャ
    を、アウトラインフォント辞書から読み出したフォント
    データに基づいて作成して、各要素ストラクチャを順次
    接続してグラフィックパスを構築するパス構築手段と、 前記パス構築手段により作成された各要素ストラクチャ
    を記憶する要素ストラクチャ記憶手段と、を備えたアウ
    トラインフォントデータの処理装置において、 前記パス構築手段が、辞書記憶手段のアウトラインフォ
    ント辞書から読み出されたフォントデータに基づいて輪
    郭線の各セクションが線分か否かを判別する線分判別手
    段と、 該線分判別手段により線分であると判別された連続する
    複数のセクションを折れ線として描画させるデータによ
    り構成される折れ線要素ストラクチャを、線分であると
    判別された連続する複数のセクションのフォントデータ
    に基づいて作成して前記グラフィックパスに接続させる
    折れ線要素ストラクチャ作成手段と、を有することを特
    徴とするアウトラインフォントデータの処理装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載のアウトラインフォント
    データの処理装置において、 前記折れ線要素ストラクチャが、次の要素ストラクチャ
    を指定するポインタ、ストラクチャ自身の要素型が折れ
    線であることを示すデータ、折れ線を構成する最後の線
    分の終端点を含む折れ線の頂点の数を表すデータおよび
    前記描画出力装置に設定された出力装置座標系における
    前記頂点の座標データからなることを特徴とするアウト
    ラインフォントデータの処理装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載のアウトラインフォント
    データの処理装置において、 線分からなる輪郭線の各セクションのフォントデータ
    が、前記アウトラインフォント辞書で設定された辞書座
    標系上の現在位置から線分を描画することを指示する線
    分描画オペレータと、描画される線分の終端点の位置を
    前記辞書座標系で表す座標データと、からなり、 前記折れ線要素ストラクチャ作成手段が、折れ線要素ス
    トラクチャを作成する前に、前記折れ線を構成する複数
    の線分に対応するフォントデータの座標データを前記辞
    書座標系から前記出力装置座標系にマッピングするマッ
    ピング手段を有し、 マッピング後の座標データにより前記折れ線要素ストラ
    クチャの前記座標データが構成されることを特徴とする
    アウトラインフォントデータの処理装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載のアウトラインフォント
    データの処理装置において、 線分からなる輪郭線の各セクションのフォントデータの
    前記座標データが、前記辞書座標系で絶対座標または前
    記現在位置に対する相対座標で表され、 前記パス構築手段が、前記折れ線を構成する複数の線分
    に対応するフォントデータの各セクションの座標データ
    を変換して、辞書座標系における絶対座標および現在位
    置に対する相対座標の何れか一方の座標データに統一し
    て、これら統一された座標データからなる座標データ集
    合体を作成する座標データ集合体作成手段を有し、 該座標データ集合体作成手段により作成された前記座標
    データ集合体の座標データが、前記マッピング手段によ
    りマッピングされることを特徴とするアウトラインフォ
    ントデータの処理装置。
  16. 【請求項16】請求項14記載のアウトラインフォント
    データの処理装置において、 前記辞書座標系が、アウトラインフォントの左右方向お
    よび上下方向にそれぞれ平行なx軸およびy軸により設
    定され、 線分からなる輪郭線の各セクションのフォントデータの
    前記座標データが、前記辞書座標系で絶対座標または前
    記現在位置に対する相対座標で表され、 前記輪郭線を構成する線分が前記辞書座標系で傾斜線分
    として表される場合、該傾斜線分に対応する前記線分描
    画オペレータは傾斜線分を描画することを指示する傾斜
    線分描画オペレータからなり、傾斜線分に対応する座標
    データはx座標およびY座標の両方からなり、 前記輪郭線を構成する線分が前記辞書座標系で水平線分
    として表される場合、該水平線分に対応する前記線分描
    画オペレータは水平線分を描画することを指示する水平
    線分描画オペレータからなり、水平線分に対応する座標
    データはx座標のみからなり、 前記輪郭線を構成する線分が前記辞書座標系で垂直線分
    として表される場合、該垂直線分に対応する線分描画オ
    ペレータは垂直線分を描画することを指示する垂直線分
    描画オペレータからなり、水平線分に対応する座標デー
    タはy座標のみからなり、 前記パス構築手段が、前記折れ線を構成する複数の線分
    に対応するフォントデータの各セクションの座標データ
    を変換して、辞書座標系における絶対座標および現在位
    置に対する相対座標の何れか一方の、かつx座標および
    y座標の両方を含む型式の座標データに統一して、これ
    ら統一された座標データからなる座標データ集合体を作
    成する座標データ集合体作成手段を有し、 該座標データ集合体作成手段により作成された前記座標
    データ集合体の座標データが、前記マッピング手段によ
    りマッピングされることを特徴とするアウトラインフォ
    ントデータの処理装置。
  17. 【請求項17】請求項15記載のアウトラインフォント
    データの処理装置において、 前記座標データ集合体作成手段により作成された座標デ
    ータ集合体を記憶するデータ集合体記憶手段を設け、 前記パス構築手段が、前記座標データ集合体の座標デー
    タの最大許容数を設定する設定手段と、該最大許容数の
    座標データからなる座標データ集合体に対応する大きさ
    のメモリ領域を前記データ集合体記憶手段に獲得するメ
    モリ領域獲得手段と、を有し、 連続する線分の数が前記最大許容数以下のとき、前記座
    標データ集合体作成手段によって、連続する全ての線分
    に対応する座標データからなる座標データ集合体が前記
    データ集合体記憶手段に獲得されたメモリ領域に作成さ
    れ、 連続する線分の数が前記最大許容数を越える場合、前記
    座標データ集合体作成手段によって、最大許容数の線分
    に対応する座標データからなる座標データ集合体が、前
    記データ集合体記憶手段に獲得されたメモリ領域に作成
    され、連続する複数の線分のうちの残りの線分に対応す
    る全ての座標データ集合体が作成されるまで、前記メモ
    リ領域獲得手段の獲得動作と座標データ集合体作成手段
    の作成動作が繰り返されることを特徴とするアウトライ
    ンフォントデータの処理装置。
  18. 【請求項18】複数のセクションに分割されたアウトラ
    インフォントの輪郭線のデータを保持したアウトライン
    フォント辞書を記憶する辞書記憶手段と、 描画出力装置にアウトラインフォントの輪郭線を描画さ
    せるデータにより構成される複数の要素ストラクチャ
    を、アウトラインフォント辞書から読み出したフォント
    データに基づいて作成して、各要素ストラクチャを順次
    接続してグラフィックパスを構築するパス構築手段と、 前記パス構築手段により作成された各要素ストラクチャ
    を記憶する要素ストラクチャ記憶手段と、を備えたアウ
    トラインフォントデータの処理装置において、 前記パス構築手段が、読み出されたフォントデータに基
    づいて輪郭線の各セクションが曲線か否かを判別する曲
    線判別手段と、 該曲線判別手段により曲線であると判別されたセクショ
    ンの輪郭線を近似的に表す複数の近似点を特定し、特定
    された複数の近似点を順々に結ぶ複数の線分を折れ線と
    して描画させるデータにより構成される折れ線要素スト
    ラクチャを、曲線であると判別されたセクションのフォ
    ントデータに基づいて作成して前記グラフィックパスに
    接続させる折れ線要素ストラクチャ作成手段と、を有す
    ることを特徴とするアウトラインフォントデータの処理
    装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載のアウトラインフォント
    データの処理装置において、 前記折れ線要素ストラクチャが、次の要素ストラクチャ
    を指定するポインタ、ストラクチャ自身の要素型が折れ
    線であることを示すデータ、折れ線を構成する最後の線
    分の終端点を含む折れ線の頂点の数を表すデータおよび
    前記描画出力装置に設定された出力装置座標系における
    前記頂点の座標データからなることを特徴とするアウト
    ラインフォントデータの処理装置。
  20. 【請求項20】請求項19記載のアウトラインフォント
    データの処理装置において、 曲線からなる輪郭線の各セクションのフォントデータ
    が、前記アウトラインフォント辞書で設定された辞書座
    標系上の現在位置から曲線を描画することを指示する曲
    線描画オペレータと、前記曲線を特定する複数の制御点
    の位置を前記辞書座標系で表す座標データと、からな
    り、 前記折れ線要素ストラクチャ作成手段が、折れ線要素ス
    トラクチャを作成する前に、前記曲線を構成するセクシ
    ョンのフォントデータの座標データを前記辞書座標系か
    ら前記出力装置座標系にマッピングするマッピング手段
    を有し、 マッピング後の座標データに基づいて前記近似点が特定
    されることを特徴とするアウトラインフォントデータの
    処理装置。
  21. 【請求項21】請求項18記載のアウトラインフォント
    データの処理装置において、 前記パス構築手段が、前記近似点を特定する前に、前記
    近似点の数を前記曲線判別手段により曲線であると判別
    されたセクションのフォントデータに基づいて算出する
    算出手段と、該算出された近似点の数に対応するサイズ
    の折れ線要素ストラクチャ用のメモリ領域を前記要素ス
    トラクチャ記憶手段に獲得するメモリ領域獲得手段と、
    を有し、前記近似点を特定する際には、算出された前記
    近似点の数と同じ数の近似点を特定し、前記折れ線要素
    ストラクチャを作成する際には、前記要素ストラクチャ
    記憶手段の獲得された前記メモリ領域に折れ線要素スト
    ラクチャを作成することを特徴とするアウトラインフォ
    ントデータの処理装置。
  22. 【請求項22】請求項18記載のアウトラインフォント
    データの処理装置において、 前記パス構築手段が、前記近似点を特定する前に、一つ
    の折れ線要素ストラクチャに対応する近似点の最大許容
    数を、前記曲線判別手段により曲線であると判別された
    セクションのフォントデータに基づいて算出する算出手
    段と、前記最大許容数の近似点に対応する大きさの折れ
    線要素ストラクチャ用のメモリ領域を前記要素ストラク
    チャ記憶手段に獲得するメモリ領域獲得手段と、を有
    し、 前記特定された近似点の数が前記最大許容数以下のと
    き、前記折れ線要素ストラクチャ作成手段によって、特
    定された全ての近似点に対応する折れ線要素ストラクチ
    ャが前記要素ストラクチャ記憶手段の前記メモリ領域に
    作成され、 前記特定された近似点の数が前記最大許容数より大きい
    とき、前記折れ線要素ストラクチャ作成手段によって、
    前記最大許容数の近似点に対応する折れ線要素ストラク
    チャが前記要素ストラクチャ記憶手段の獲得された前記
    メモリ領域に作成され、特定された近似点のうちの残り
    の近似点に対応する全ての折れ線要素ストラクチャが作
    成されるまで、前記メモリ領域獲得手段によるメモリ領
    域獲得動作と折れ線要素ストラクチャの作成手段による
    作成動作が繰り返されることを特徴とするアウトライン
    フォントデータの処理装置。
JP6286204A 1994-11-21 1994-11-21 アウトラインフォントデータの処理方法および装置 Withdrawn JPH08146936A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6286204A JPH08146936A (ja) 1994-11-21 1994-11-21 アウトラインフォントデータの処理方法および装置
US08/561,277 US5898439A (en) 1994-11-21 1995-11-21 Method and apparatus for drawing characters which draws curved segments based on approximate points

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6286204A JPH08146936A (ja) 1994-11-21 1994-11-21 アウトラインフォントデータの処理方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08146936A true JPH08146936A (ja) 1996-06-07

Family

ID=17701319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6286204A Withdrawn JPH08146936A (ja) 1994-11-21 1994-11-21 アウトラインフォントデータの処理方法および装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5898439A (ja)
JP (1) JPH08146936A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7239318B2 (en) 2001-03-23 2007-07-03 Rise Kabushikikaisha Method and computer software program product for processing characters based on outline font

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR0172581B1 (ko) * 1996-04-02 1999-03-30 이진기 단계적 표현 가능형 폰트 그 변환 방법 및 렌더링 방법
KR100219706B1 (ko) * 1997-01-10 1999-09-01 윤종용 정점기반 형상 부호화 및 인접 프레임간 정점예측방법
US6498608B1 (en) * 1998-12-15 2002-12-24 Microsoft Corporation Method and apparatus for variable weight outline emboldening of scalable outline fonts
US7028260B1 (en) * 2003-03-14 2006-04-11 Adobe Systems Incorporated Text layout in path corner regions
US7187382B2 (en) 2004-01-26 2007-03-06 Microsoft Corporation Iteratively solving constraints in a font-hinting language
US7136067B2 (en) * 2004-01-26 2006-11-14 Microsoft Corporation Using externally parameterizeable constraints in a font-hinting language to synthesize font variants
US7292247B2 (en) * 2004-01-26 2007-11-06 Microsoft Corporation Dynamically determining directions of freedom for control points used to represent graphical objects
US7236174B2 (en) * 2004-01-26 2007-06-26 Microsoft Corporation Adaptively filtering outlines of typographic characters to simplify representative control data
CN101911123B (zh) * 2008-01-15 2012-09-26 三菱电机株式会社 图形描绘装置以及图形描绘方法
DE112010005426T5 (de) * 2010-03-30 2013-01-17 Mitsubishi Electric Corp. Animationsanzeigevorrichtung
TWI476640B (zh) 2012-09-28 2015-03-11 Ind Tech Res Inst 時間資料序列的平滑化方法與裝置
CN111402366B (zh) * 2020-03-18 2023-06-30 北京奇艺世纪科技有限公司 一种文字渲染方法、装置、电子设备及存储介质

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01185596A (ja) * 1988-01-18 1989-07-25 Fuji Photo Film Co Ltd 図形表現方式
JP3155753B2 (ja) * 1990-08-03 2001-04-16 キヤノン株式会社 図形処理装置及び方法
US5404428A (en) * 1993-12-07 1995-04-04 Sun Microsystems, Inc. Method and system for updating derived items in a view model which includes multiple coordinate systems

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7239318B2 (en) 2001-03-23 2007-07-03 Rise Kabushikikaisha Method and computer software program product for processing characters based on outline font

Also Published As

Publication number Publication date
US5898439A (en) 1999-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5719595A (en) Method and apparauts for generating a text image on a display with anti-aliasing effect
JPH08146936A (ja) アウトラインフォントデータの処理方法および装置
US5524198A (en) Character or graphic processing method and apparatus
US5489920A (en) Method for determining the optimum angle for displaying a line on raster output devices
EP0062669A1 (en) GRAPHICS AND TEXT IMAGE GENERATOR FOR A GRID SCAN DISPLAY.
JP3606006B2 (ja) 画像形成装置およびグラデーション描画方法
JPH0816801A (ja) 画像処理方法及び装置
JPH0729021A (ja) 画像出力装置
JP3647080B2 (ja) 描画装置および描画方法
JPH0877324A (ja) 電子ファイル装置
JPH02245886A (ja) 図形描画方法及び図形処理装置
JPH1063867A (ja) 描画処理装置
US20010024285A1 (en) Image processing apparatus
JPH03169655A (ja) カラー画像出力・表示方式
JP3082467B2 (ja) アウトラインデータ処理装置
JP2000066658A (ja) 画像処理装置および記録媒体
JP3089906B2 (ja) 描画装置
JP3211591B2 (ja) イメージ処理装置
JPH09277616A (ja) プリンタ及びその制御方法
JPH0772847A (ja) 文字フォント出力装置及び文字フォント生成装置
JP3359166B2 (ja) プリンタ装置およびプリンタ装置の線分分割描画方法
KR940007818B1 (ko) 그레이 스케일 폰트의 생성방법
JPH04188192A (ja) 多階調文字発生方法及びその装置
JP2984336B2 (ja) 図形処理方法
JP3350324B2 (ja) キャラクタ出力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020205