JPWO2011111468A1 - 注射針組立体及び薬剤注射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚への押付力が強い場合であっても、針管を皮膚上層部に確実に位置させることができる注射針組立体及び薬剤注射装置を提供する。【解決手段】注射針組立体2は、皮膚に穿刺される針先5Aを有する針管5と、第1部材11と、第2部材12と、調整部22と、押付力規制部材15とを備える。第1部材11は針管5を保持し、第2部材12は第1部材11を針管5の軸方向に移動可能に保持する。この第2部材12には、シリンジ3の排出部が嵌入される。調整部22は、針管5の周囲に設けられ、針管5を生体に穿刺する場合に皮膚と当接する針突出面22aを有している。押付力規制部材15は、第1部材11と第2部材12との間に配置され、第1部材11から皮膚に加わる押付力を規定する。【選択図】図3

Description

本発明は、針先を皮膚の表面より穿刺し、皮膚上層部に薬剤を注入するために用いる注射針組立体および薬剤注射装置に関する。
近年、鳥インフルエンザのヒトへの感染が報告されており、ヒトからヒトへの感染の大流行(パンデミック)による多くの被害が懸念されている。そこで、鳥インフルエンザに有効である可能性があるプレパンデミックワクチンの備蓄が世界中で行なわれている。また、プレパンデミックワクチンを多くのヒトに投与するために、ワクチンの製造量を拡大させる検討が行なわれている。
皮膚は、表皮と、真皮と、皮下組織の3部分から構成される。表皮は、皮膚表面から50〜200μm程度の層であり、真皮は、表皮から続く1.5〜3.5mm程度の層である。インフルエンザワクチンは、一般的に皮下投与もしくは筋肉内投与であるため、皮膚の下層部もしくはそれよりも深い部分に投与されている。
一方、免疫担当細胞が多く存在する皮膚上層部を標的部位として、インフルエンザワクチンを投与することにより、投与量を少なくしても、皮下投与や筋肉内投与と同等の免疫獲得能が得られることが報告されている。したがって、鳥インフルエンザワクチンを皮膚上層部に投与することによって、投与量を減らすことができるので、鳥インフルエンザワクチンをより多くのヒトに投与できる可能性がある。なお、皮膚上層部とは、皮膚のうちの表皮と真皮を指す。
皮膚上層部への薬剤の投与方法としては、単針、多針、パッチ、ガス等を用いた方法が報告されている。そして、投与の安定性、信頼性、製造コストを考慮すると、皮膚上層部への投与方法としては、単針を用いた方法が最も適している。この単針を用いて皮膚上層部にワクチンを投与する方法として、古くからマントー法が知られている。マントー法は、一般的に26〜27ゲージのサイズで短ベベルの針先を有する針を皮膚に対して10〜15°程度の斜め方向から2〜5mm程度挿入して、100μL程度の薬剤を投与する方法である。
ところが、マントー法は、手技が難しく、注射を行う医者の技量に委ねられる。特に小児は投与時に動く可能性があるため、マントー法によってインフルエンザワクチンを投与することは難しい。したがって、簡便に皮膚上層部にワクチンを投与することのできるデバイスの開発が求められている。
特許文献1には、皮膚接触面を有するリミッタを注射器の針ハブに接続した注射装置が記載されている。この特許文献1に記載された注射装置のリミッタは、針管の周囲を覆う筒状に形成されており、注射針が突出する皮膚接触面を有している。このリミッタは、皮膚接触面から突出する注射針の長さ(突出長)を0.5〜3.0mmに規定し、注射針から注入された薬剤を皮膚内に投与するようにしている。
また、特許文献2には、注射針が目標とする深さより深く穿刺されることを防ぐ注射針用穿刺調整具とそれを備えた注射針組立体に関するものが記載されている。この特許文献2に開示された注射針用穿刺調整具の中には、注射針の周囲に密着し、皮膚接触面を有する注射針用穿刺調整具がある。
特開2001−137343号公報 特開2000−37456号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示された技術では、例えば、三角筋周囲における皮膚上層部の厚みが平均値よりも薄く、注射器の皮膚への押付力が20Nを超えるような強い押付力であると、皮膚接触面に当接する皮膚が薄くなり、針管が皮下に到達してしまう。その結果、皮膚上層部へ薬剤(ワクチン)を投与することができないという問題が生じた。上述したように、皮膚上層部を標的部位とした場合の薬剤の抗原量は、皮下を標的部位とした場合の薬剤の抗原量よりも少ない。そのため、強い押付力によって針管が皮下に到達してしまうと、所望の免疫獲得能が得られなくなってしまう。
針管が皮下に到達しないようにするには、例えば、皮膚接触面を大きくして皮膚に加わる押付力を低減させる方法が考えられる。ところが、皮膚接触面を大きくすると、皮膚接触面の周縁から針管までの距離が長くなることにより、針管の周囲の皮膚が撓みやすくなって針管が皮膚に刺さりにくくなるという問題が生じる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、皮膚への押付力が強い場合であっても、針管を皮膚上層部に確実に位置させることができる注射針組立体及び薬剤注射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の注射針組立体は、皮膚に穿刺される針先を有する針管と、第1部材と、第2部材と、調整部と、押付力規制部材とを備える。第1部材は針管を保持し、第2部材は第1部材を針管の軸方向に移動可能に保持する。この第2部材には、シリンジの排出部が嵌入される。調整部は、針管の周囲に設けられ、針管を生体に穿刺する場合に皮膚と当接する針突出面を有している。押付力規制部材は、第1部材と第2部材との間に配置され、第1部材から皮膚に加わる押付力を規定する。
また、本発明の薬剤注射装置は、排出部を有するシリンジと、皮膚に穿刺される針先を有する針管と、第1部材と、第2部材と、調整部と、押付力規制部材とを備える。第1部材は針管を保持し、第2部材は第1部材を針管の軸方向に移動可能に保持する。この第2部材には、シリンジの排出部が嵌入される。調整部は、針管の周囲に設けられ、針管を生体に穿刺する場合に皮膚と当接する針突出面を有している。押付力規制部材は、第1部材と第2部材との間に配置され、第1部材から皮膚に加わる押付力を規定する。
本発明の注射針組立体及び薬剤注射装置では、第2部材によって第1部材を針管の軸方向に移動可能に保持し、その第1部材から皮膚へ加わる押付力を押付力規制部材によって規定する。これにより、針管の周囲に設けた調整部の針突出面による皮膚への押圧力を制限することができる。その結果、皮膚への押付力が強い場合であっても、針突出面に当接する皮膚が薄くなることを防止して、針管を皮膚上層部に確実に位置させることができる。
本発明の薬剤注射装置および注射針組立体によれば、皮膚への押付力が強い場合であっても、針突出面に当接する皮膚が薄くなることを防止して、針管を皮膚上層部に確実に位置させることができる。
本発明の薬剤注射装置の第1の実施の形態の側面図である。 本発明の薬剤注射装置の第1の実施の形態の分解図である。 本発明の薬剤注射装置の第1の実施の形態の断面図である。 本発明の薬剤注射装置の第1の実施の形態を分解して示す断面図である。 図5Aは本発明の薬剤注射装置の第1の実施の形態に係る注射針組立体がシリンジに取り付けられる前の状態を示す説明図、図5Bは封止フィルムを取り外して注射針組立体にシリンジを取り付けた状態を示す説明図、図5Cはキャップを取り外した状態を示す説明図である。 本発明の薬剤注射装置の第2の実施の形態の断面図である。
以下、本発明の注射針組立体および薬剤注射装置を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態
[薬剤注射装置]
まず、本発明の薬剤注射装置及び注射針組立体の第1の実施の形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、薬剤注射装置の第1の実施の形態の側面図である。図2は、薬剤注射装置の第1の実施の形態の分解図である。
薬剤注射装置1は、針先を皮膚の表面より穿刺し、皮膚上層部に薬剤を注入する場合に用いる。この薬剤注射装置1は、注射針組立体2と、この注射針組立体2が着脱可能に接続されるシリンジ3から構成されている。
図1に示すように、注射針組立体2は、針孔を有する中空の針管5と、この針管5が固定される針ハブ6と、針ハブ6に着脱可能に取り付けられるキャップ8を備えている。針ハブ6は、図2に示すように、針管5を保持する第1部材11と、シリンジ3の後述する排出部62が嵌入される第2部材12と、連通部材13と、係止部材14と、押付力規制部材15からなっている。
次に、注射針組立体2及びシリンジ3について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、薬剤注射装置1の断面図である。図4は、薬剤注射装置1を分解して示す断面図である。
[注射針組立体]
注射針組立体2の針管5は、ISOの医療用針管の基準(ISO9626:1991/Amd.1:2001(E))で26〜33ゲージのサイズ(外径0.2〜0.45mm)のものを使用し、好ましくは30〜33ゲージのものを使用する。
針管5の一端には、刃面5aを有する針先5Aが設けられている。以下、針先5Aとは反対側である針管5の他端を「基端5B」という。刃面5aにおける針管5の軸方向の長さ(以下、「ベベル長B」という)は、後述する皮膚上層部の最薄の厚さである1.4mm(成人)以下であればよく、且つ、33ゲージの針管に短ベベルを形成したときのベベル長である約0.5mm以上であればよい。つまり、ベベル長Bは、0.5〜1.4mmの範囲に設定されるのが好ましい。
さらに、ベベル長Bは、皮膚上層部の最薄の厚さが0.9mm(小児)以下、すなわち、ベベル長Bが0.5〜0.9mmの範囲であればなおよい。なお、短ベベルとは、注射用針に一般的に用いられる、針の長手方向に対して18〜25°をなす刃面を指す。
針管5の材料としては、例えば、ステンレス鋼を挙げることができるが、これに限定されるものではなく、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金その他の金属を用いることができる。また、針管5は、ストレート針だけでなく、少なくとも一部がテーパー状となっているテーパー針を用いることができる。テーパー針としては、針先端部に比べて基端部が大きい径を有しており、その中間部分をテーパー構造とすればよい。また、針管5の断面形状は、円形だけでなく、三角形等の多角形であってもよい。
次に、針ハブ6について説明する。針ハブ6の第1部材11と第2部材12は、別部材として形成されている。第2部材12は、針管5を保持した状態の第1部材11を針管5の軸方向に移動可能に保持する。これら第1部材11及び第2部材12の材質としては、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂(プラスチック)を挙げることができる。
第1部材11は、ベース部21と、調整部22を備えている。ベース部21は、略円柱状に形成されており、軸方向に垂直な端面21a,21bを有している。また、ベース部21の外周面には、第2部材12の後述するストッパ部33に係合する第1の係合部23と、押付力規制部材15の一端に係合する第2の係合部24が設けられている。調整部22は、ベース部21の端面21aの中央部に設けられており、ベース部21の軸方向に突出する円柱状の凸部からなっている。この調整部22の軸心は、ベース部21の軸心に一致している。
ベース部21及び調整部22の軸心には、針管5が貫通する貫通孔26が設けられている(図4参照)。そして、ベース部21には、貫通孔26に接着剤(不図示)を注入するための注入用孔27が設けられている。この注入用孔27は、ベース部21の外周面に開口されており、貫通孔26に連通している。すなわち、注入用孔27から貫通孔26へ注入された接着剤により、針管5がベース部21に固着される。
針管5の基端5B側は、ベース部21の端面21bから突出する。ベース部21は、端面21b側から第2部材12内に挿入され、針管5の基端5B側が連通部材13の後述する挿通孔45に挿通される。
調整部22の端面は、針管5の針先5A側が突出する針突出面22aになっている。針突出面22aは、針管5の軸方向に直交する平面として形成されている。この針突出面22aは、針管5を皮膚上層部に穿刺するときに、皮膚の表面に接触して針管5を穿刺する深さを規定する。つまり、針管5が皮膚上層部に穿刺される深さは、針突出面22aから突出する針管5の長さ(以下、「突出長L」という。)によって決定される(図3参照)。
皮膚上層部の厚みは、皮膚の表面から真皮層までの深さに相当し、概ね、0.5〜3.0mmの範囲内にある。そのため、針管5の突出長Lは、0.5〜3.0mmの範囲に設定することができる。
ところで、ワクチンは一般的に上腕部に投与されるが、皮膚上層部への投与の場合には、皮膚が厚い肩周辺部、特に三角筋部が好ましい。そこで、小児19人と大人31人について、三角筋の皮膚上層部の厚みを測定した。この測定は、超音波測定装置(NP60R−UBM 小動物用高解像度用エコー、ネッパジーン(株))を用いて、超音波反射率の高い皮膚上層部を造影することで行った。なお、測定値が対数正規分布となっていたため、幾何平均によってMEAN±2SDの範囲を求めた。
その結果、小児の三角筋における皮膚上層部の厚みは、0.9〜1.6mmであった。また、成人の三角筋における皮膚上層部の厚みは、遠位部で1.4〜2.6mm、中央部で1.4〜2.5mm、近位部で1.5〜2.5mmであった。以上のことから、三角筋における皮膚上層部の厚みは、小児の場合で0.9mm以上、成人の場合で1.4mm以上であることが確認された。したがって、三角筋の皮膚上層部における注射において、針管5の突出長Lは、0.9〜1.4mmの範囲に設定することが好ましい。
突出長Lをこのように設定することで、針先5Aの刃面5aを皮膚上層部に位置させることが可能となる。その結果、刃面5aに開口する針孔(薬液排出口)は、刃面5a内のいかなる位置にあっても、皮膚上層部に位置する。なお、薬液排出口が皮膚上層部に位置しても、針先5Aが皮膚上層部よりも深く刺されば、針先5A端部の側面と切開された皮膚との間から薬液が皮下組織に流れてしまうため、刃面5aが確実に皮膚上層部にあることが重要である。
なお、26ゲージよりも太い針管では、ベベル長Bを1.0mm以下にすることは難しい。したがって、針管5の突出長Lを好ましい範囲(0.9〜1.4mm)に設定するには、26ゲージよりも細い針管を使用することが好ましい。
針突出面22aは、周縁から針管5の外周面までの距離Sが1.4mm以下となるように形成し、好ましくは0.3〜1.4mmの範囲で形成する。この針突出面22aの周縁から針管5の周面までの距離Sは、皮膚上層部へ薬剤を投与することで形成される水疱に圧力が加わることを考慮して設定している。つまり、針突出面22aは、皮膚上層部に形成される水疱よりも十分に小さく、水疱の形成を妨げない大きさに設定している。その結果、針突出面22aが針管5の周囲の皮膚を押圧しても、投与された薬剤が漏れることを防止することができる。
次に、第2部材12について説明する。第2部材12は、略筒状に形成されている。この第2部材12の軸方向の一端部は、第1部材11のベース部21を挿入する挿入部31になっており、他端部は、シリンジ3の排出部62が嵌入する嵌入部32になっている。挿入部31の筒孔31aは、第1部材11のベース部21に対応した大きさに設定されている。また、挿入部31の内周面には、第1部材11の第1の係合部23に係合するストッパ部33が設けられている。
挿入部31の外周面には、接続片34が設けられている。この接続片34は、挿入部31の半径方向に突出するリング状のフランジとして形成されており、挿入部31の軸方向に対向する平面34a,34bを有している。接続片34の平面34aには、安定部36が設けられている。また、接続片34の安定部36よりも先端側の部位は、ガイド部37になっている。このガイド部37には、キャップ8が着脱可能に嵌合される。
安定部36は、接続片34の平面34aから突出する筒状に形成されている。安定部36の筒孔には、調整部22が配置されている。つまり、安定部36は、針管5が貫通する調整部22の周囲を覆う筒状に形成されており、針管5の針先5Aから半径方向に離間して設けられている。
図3に示すように、安定部36の端面36aは、調整部22の針突出面22aよりも針管5の基端5B側に位置している。針管5の針先5Aを生体に穿刺すると、まず、針突出面22aが皮膚の表面に接触し、その後、安定部36の端面36aが皮膚の表面に接触する。このとき、安定部36の端面36aが皮膚に接触することで薬剤注射装置1が安定し、針管5を皮膚に対して略垂直な姿勢に保つことができる。
なお、安定部36の端面36aは、針突出面22aと同一平面上に位置させたり、また、針突出面22aよりも針管5の針先5A側に位置させたりしても、針管5を皮膚に対して略垂直な姿勢に保つことができる。安定部36を皮膚に押し付けた際の皮膚の盛り上がりを考慮すると、安定部36の端面36aと針突出面22aにおける軸方向の距離は、1.3mm以下に設定することが好ましい。
また、安定部36の内径dは、皮膚に形成される水疱の直径と同等であるか、それよりも大きい値に設定されている。具体的には、安定部36の内壁面から針突出面22aの周縁までの距離Tが4mm〜15mmの範囲となるように設定されている。これにより、安定部36の内壁面から水疱に圧力が加わることが無く、水疱形成が阻害されることを防止することができる。
安定部36の内壁面から針突出面22aの周縁までの距離Tは、4mm以上であれば、特に上限はない。しかしながら、距離Tを大きくすると、安定部36の外径が大きくなるため、小児のように細い腕に針管5を穿刺する場合に、安定部36の端面36a全体を皮膚に接触させることが難しくなる。そのため、距離Tは、小児の腕の細さを考慮して15mmを最大と規定することが好ましい。
針突出面22aの周縁から針管5の外周面までの距離Sが0.3mm以上であれば、調整部22が皮膚に進入することはない。したがって、安定部36の内壁面から針突出面22aの周縁までの距離T(4mm以上)及び針突出面22aの直径(約0.3mm)を考慮すると、安定部36の内径dは9mm以上に設定することができる。
なお、安定部36の形状は、円筒状に限定されるものではなく、例えば、中心に筒孔を有する四角柱や六角柱等の角筒状に形成してもよい。
ガイド部37は、皮膚と接触する接触面37aを有している。接触面37aは、接続片34における平面34aの一部であり、安定部36の端面36aと略平行をなす平面である。このガイド部37の接触面37aが皮膚に接触するまで安定部36を押し付けることにより、安定部36及び針管5が皮膚を押圧する力を常に所定値以上に確保することができる。これにより、針管5の針突出面22aから突出している部分(突出長Lに相当)が確実に皮膚内に穿刺される。
ガイド部37の接触面37aから安定部36の端面36aまでの距離(以下、「ガイド部高さ」という。)Yは、針管5及び安定部36が適正な押圧力で皮膚を押圧し穿刺することができるようにその長さが設定されている。これにより、針管5及び安定部36による皮膚への押圧力をガイド部37が案内し、使用者に安心感を与えることができる。
ガイド部高さYは、安定部36の内径dの範囲が11〜14mmの場合、ガイド部37の先端面から安定部36の外周面までの長さ(以下、「ガイド部長さ」という。)Xに基づいて適宜決定される。例えば、安定部36の内径dが12mmであり、ガイド部長さXが3.0mmのとき、ガイド部高さYは、2.3〜6.6mmの範囲に設定される。
第2部材12の嵌入部32は、シリンジ3の排出部62に対応した大きさの筒孔32aを有している。この筒孔32aは、挿入部31側に向かうにつれて連続的に径が小さくなっている。筒孔32aを形成する嵌入部32の内面には、シリンジ3の排出部62を螺合させるためのねじ溝38が設けられている。
また、嵌入部32には、連通部材13が係合する係合部39が設けられている。この係合部39は、嵌入部32の内面から半径内方向に突出する段部として形成されており、第2部材12の軸方向に略直交する係合面39a,39bを有している。係合部39の係合面39aには、連通部材13の後述するフランジ部42が係合され、係合面39bには、シリンジ3の排出部62が係合される。
次に、連通部材13について説明する。連通部材13は、弾性変形可能な部材からなっている。この連通部材13の材質としては、天然ゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、スチレン系等の各種熱可塑性エストラマー、或いはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
連通部材13は、第2部材12の係合部39に係合し、第1部材11とシリンジ3との間に介在される。そして、第1部材11から突出した針管5の基端5B側の外周面と第2部材12との間に生じる間隙を埋める。この連通部材13は、本体部41と、この本体部41の軸方向の一端に設けられたフランジ部42を有している。
本体部41は、略円柱状に形成されており、軸方向に垂直な端面41a,41bを有している。本体部41の端面41aには、係止部材14が当接し、端面41bには、シリンジ3に設けられた排出部62の先端が液密に当接する。つまり、端面41bは、排出部62の先端が液密に当接する当接面になっている。
本体部41には、第1部材11の端面21bから突出した針管5の基端5B側が挿通される挿通孔45が設けられている。この挿通孔45は、本体部41の軸方向に延びており、端面41a,41bに開口されている。挿通孔45を形成する本体部41の内面は、端面側離間部46と、当接面側離間部47と、密着部48から形成されている。
端面側離間部46は、端面41aにおける挿通孔45の開口を形成する。この端面側離間部46は、針管5の外周面から離間しており、端面41aに向かうにつれて挿通孔45の径が連続的に大きくなるようなテーパー状に形成されている。これにより、第1部材11の端面21bから突出した針管5の基端5B側を挿通孔45に容易に挿通することができる。なお、挿通孔45における端面側離間部46の形状は、針管5が挿通孔45に挿通し易い形状であれば、テーパー状に限定されるものではない。
当接面側離間部47は、端面(当接面)41bにおける挿通孔45の開口を形成する。この当接面側離間部47は、針管5の外周面から離間しており、端面41bに向かうにつれて挿通孔45の径が連続的に大きくなるようなテーパー状に形成されている。連通部材13に当接面側離間部47を設けることにより、本体部41の端面41b側が弾性変形しても、針管5における基端5Bの開口を覆わないようにすることができる。
密着部48は、端面側離間部46と当接面側離間部47との間に形成されている。この密着部48は、針管5の外周面に液密に密着する。これにより、シリンジ3内の薬剤が針管5と連通部材13との間に浸透して、第1部材11側へ漏れることを防止することができる。
フランジ部42は、本体部41の外周面から半径外方向に突出するリング状に形成されている。フランジ部42の一方の平面は、本体部41の端面41aと同一の平面を形成しており、係止部材14が当接する。フランジ部42の他方の平面は、第2部材12に設けた係合部39の係合面39aに当接する。つまり、連通部材13は、フランジ部42を第2部材12の係合部39と係止部材14に挟持されることで、第2部材12に取り付けられている。
次に、係止部材14について説明する。係止部材14は、第2部材12の挿入部31に設けられる係止部の一具体例を示すものである。この係止部材14は、板状に形成されており、押付力規制部材15の他端が係合する係合面14aと、連通部材13に当接する当接面14bを有している。係止部材14の当接面14bには、第2部材12の挿入部31に設けられた装着溝31bに係合する係合突起51が設けられている。この係合突起51が挿入部31の装着溝31bに係合することにより、係止部材14は、挿入部31に固定されている。
また、係止部材14には、第1部材11の端面21bから突出した針管5の基端5B側が貫通する貫通孔52が設けられている。この貫通孔52は、係合面14a及び当接面14bに開口されており、係合面14aに向かうにつれて径が連続的に大きくなるようなテーパー状に形成されている。
係止部材14の材質としては、第2部材12と同様に、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂(プラスチック)を適用してもよく、また、ステンレス、アルミニウム等の金属を適用してもよい。
次に、押付力規制部材15について説明する。押付力規制部材15は、第1部材11と第2部材12との間に配置されている。なお、押付力規制部材15と第2部材12の間には、係止部材14が介在される。この押付力規制部材15は、圧縮コイルばねであり、第1部材11を介して皮膚へ加わる押付力(押圧力)を規定する。つまり、針管5の針先5A及び針突出面22aによる皮膚への押付力を規定する。
押付力規制部材15の一端は、第1部材11に設けた第2の係合部24に係合し、他端は、係止部材14の係合面14aに係合する。この押付力規制部材15は、第1部材11から皮膚へ加わる押付力が適正な押付力を超えると、弾性変形して縮む。これにより、針突出面22aに当接する皮膚が伸びて薄くなることを防止することができ、針管5の針先5A(刃面5a)を皮膚上層部に確実に位置させることができる。なお、針突出面22aによる適正な押付力(押圧力)は、3〜20である。
本実施の形態では、押付力規制部材15を圧縮コイルばねとした。しかしながら、本発明に係る押付力規制部材としては、所定の押圧力が加わると弾性変形する弾性部材であればよく、例えば、板ばねなどのその他のばね部材や、スポンジ、ゲル、ゴム部材を適用することもできる。
次に、キャップ8について説明する。キャップ8は、有底の筒状に形成されており、第2部材12のガイド部37に着脱可能に嵌合される。このキャップ8は、針管5を固定した針ハブ6全体を覆う(図5A参照)。シリンジ3に装着される前の注射針組立体2は、キャップ8の開口部が封止フィルム55によって封止されており、針ハブ6及び針管5を無菌状態に保っている。
また、キャップ8が針管5の針先5Aを覆うことにより、注射針組立体2をシリンジ3に装着する場合に、針先5Aが使用者の指先等に触れないようにすることができる。さらに、使用済みの針ハブ6にキャップ8を装着することで、注射針組立体2を常に安全な状態に保つことができる。その結果、使用者は、安心して使用済みの注射針組立体2の廃棄処理等を行うことができる。
[シリンジ]
次に、注射針組立体2が着脱可能に接続されるシリンジ3について説明する。シリンジ3は、シリンジ本体61と、このシリンジ本体61に連続する排出部62を備えている。シリンジ本体61は、円形の筒体からなっている。排出部62は、シリンジ本体61の軸方向の一端から突出しており、シリンジ本体61よりも小さい外径の円形の筒体からなっている。
排出部62は、先端に向かうにつれて径が連続的に小さくなるようなテーパー状に形成されている。排出部62の先端となる端面62a(図4参照)は、軸方向に直交する平面であり、連通部材13の端面(当接面)41bに液密に当接する。また、排出部62の外周面には、第2部材12に螺合させるためのねじ部63が設けられている。
シリンジ本体61内には、ガスケット(不図示)が収納されている。シリンジ本体61内の空間は、ガスケットにより仕切られており、排出部62に連通する一方の空間は、排出部62内の空間と共に液室66を形成している。シリンジ本体61内の他方の空間には、プランジャ(不図示)が配置される。プランジャは、ガスケットに接続されており、シリンジ本体61の他端の開口から突出している。このプランジャを操作することにより、ガスケットがシリンジ本体61内で軸方向に移動され、液室66への薬剤の吸引と、液室66に充填された薬剤の排出が行われる。
シリンジ本体61及び排出部62の材質としては、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂を用いることができ、また、ガラス等を用いてもよい。
[薬剤注射装置の組立方法]
次に、薬剤注射装置1の組立方法について、図5を参照して説明する。
図5Aは、シリンジ3に装着する前の注射針組立体2を示す説明図である。図5Bは、封止フィルム55を取り外して注射針組立体2にシリンジ3を取り付けた状態を示す説明図である。図5Cは、薬剤注射装置1からキャップを取り外した状態を示す説明図である。
薬剤注射装置1は、シリンジ3に注射針組立体2を装着することにより組み立てられる。図5Aに示すように、シリンジ3に装着する前の注射針組立体2は、キャップ8に封止フィルム55が取り付けられており、針ハブ6及び針管5が無菌状態に保たれている。シリンジ3に注射針組立体2を装着するには、まず、キャップ8から封止フィルム55を取り外す。これにより、キャップ8の開口部が開放され、その開口部に臨む針ハブ6の第2部材12が露出される。
次に、図5Bに示すように、第2部材12の嵌入部32にシリンジ3の排出部62を挿入する。そして、排出部62に設けたねじ部63を嵌入部32のねじ溝38(図4参照)に螺合させる。このとき、キャップ8が針管5の針先5Aを覆っているため、針先5Aが使用者の指先等に触れないようにすることができる。排出部62のねじ部63を嵌入部32のねじ溝38に螺合すると、シリンジ3に対する注射針組立体2の装着が完了する。
注射針組立体2をシリンジ3に装着した状態において、排出部62の先端である端面62aは、注射針組立体2に設けた連通部材13の端面(当接面)41bに垂直に当接し、その端面41bを押圧する(図3参照)。これにより、排出部62の端面62aと連通部材13の端面41bが液密に密着し、針管5の針孔とシリンジ3の液室66が連通する。その結果、シリンジ3の液室66に充填された薬剤が注射針組立体2の針ハブ6内に漏出しないようにすることができ、所定の量の薬剤を針管5の針先5Aから排出することができる。
また、排出部62の端面62aを連通部材13の端面41bに垂直に当接させて両者を液密に密着させるため、注射針組立体2の針ハブ6に対する針管5の位置を精密に調整する必要がない。したがって、針ハブ6と針管5の組立作業を単純化することができ、生産効率を向上させることができる。
また、連通部材13に当接面側離間部47を設けたことにより、排出部62の端面62aに押圧された連通部材13の端面41bが排出部62内に入り込むように弾性変形する可能性が無い。その結果、針管5における基端5B側の針孔が連通部材13によって塞がれないようにすることができる。
その後、図5Cに示すように、針ハブ6のガイド部37からキャップ8を取り外す。これにより、薬剤注射装置1は、使用可能な状態になる。
[薬剤注射装置の使用方法]
次に、薬剤注射装置1の使用方法について、図3を参照して説明する。針管5の針先5Aを生体に穿刺するには、まず、安定部36の端面36aを皮膚に対向させる。これにより、針管5の針先5Aが、穿刺する皮膚に対向される。次に、薬剤注射装置1を皮膚に対して略垂直に移動させ、針先5Aを皮膚に穿刺すると共に安定部36の端面36aを皮膚に押し付ける。このとき、針突出面22aが皮膚に接触して皮膚を平らに変形させることができ、針管5の針先5A側を突出長Lだけ皮膚に穿刺することができる。
次に、ガイド部37の接触面37aが皮膚に接触するまで安定部36の端面36aを押し付ける。ここで、ガイド部高さyは、安定部36が適正な押圧力で皮膚に押し込まれる長さに設定されている。そのため、安定部36によって皮膚を押圧する力が所定の値になる。また、第1部材11の針突出面22aから皮膚へ加わる押付力が適正な押付力を超えると、押付力規制部材15が弾性変形して縮む。これにより、針突出面22aに当接する皮膚が伸びて薄くなることを防止することができる。その結果、針管5の針先5A(刃面5a)を皮膚上層部に確実に位置させることができる。
従来の薬剤注射装置では、三角筋周囲における皮膚上層部の厚みが薄くて20Nを超える押圧力で針突出面22aが皮膚に押し付けられると、針管が皮下に到達することや、水疱が形成されないことがあり、皮膚上層部へ薬剤を注入できない場合があった。しかし、薬剤注射装置1では、20Nを超える押圧力で針突出面22aを皮膚に押し付けても、第1部材及び針管5がシリンジ3側へ移動するため、針管5の針先5A(刃面5a)が皮膚上層部に位置し、皮膚上層部へ薬剤を注入することができる。
さらに、安定部36が皮膚に当接することで、薬剤注射装置1の姿勢が安定し、針管5を皮膚に対して真っ直ぐに穿刺することができる。また、穿刺後に針管5に生じるブレを防止することができ、薬剤の安定した投与を行うことができる。例えば0.5mm程度のごく短い突出長の針管では、針先を皮膚に当接させても皮膚に刺さらない場合がある。しかし、安定部36に押し付けられた皮膚が垂直方向に押し下げられることにより、安定部36の内側の皮膚が引っ張られて皮膚に張力が加わった状態となる。そのため、針管5の針先5Aに対して皮膚が逃げ難くなる。したがって、安定部36を設けることにより、皮膚に針先5Aをより刺さり易くするという効果を得ることもできる。
針管5の針先5A側を皮膚に穿刺した後、プランジャ(不図示)を押してガスケット(不図示)を排出部62側に移動させる。これにより、シリンジ3の液室66に充填された薬剤は、排出部62から押し出され、針管5の針孔を通って針先5Aから皮膚上層部に注入される。
本実施の形態では、針ハブ6の第2部材12に安定部36及びガイド部37を設ける構成にした。しかしながら、本発明に係る薬剤注射装置としては、シリンジ3に安定部及びガイド部を設ける構成にすることもできる。
また、本実施の形態では、シリンジ3の排出部62を針ハブ6の嵌入部32に螺合させるようにした。しかしながら、本発明に係る薬剤注射装置としては、排出部62を嵌入部32に嵌合のみで接続させてもよい。その場合は、本実施の形態のように、排出部62を先端に向かうにつれて径が連続的に小さくなるようなテーパー状に形成するとよい。その結果、排出部62及び嵌入部32の寸法に製造上のバラツキが生じても、排出部62の端面62aと連通部材13の端面41bとを液密に密着させることができる。
また、本実施の形態では、押付力規制部材15の他端を係止部材14の係合面14aに係合(当接)させる構成とした。つまり、押付力規制部材15は、係止部材14を介して第2部材12に係合されている。しかしながら、本発明の注射針組立体及び薬剤注射装置としては、押付力規制部材が第2部材に直接係合する構成にすることもできる。その場合は、押付力規制部材が係合する係止部を、第2部材に設ければよい。
2.第2の実施の形態
[薬剤注射装置]
次に、本発明の薬剤注射装置の第2の実施の形態について、図6を参照して説明する。
図6は、薬剤注射装置の第2の実施の形態の断面図である。
図6に示すように、第2の実施の形態の薬剤注射装置71は、第1の実施の形態の薬剤注射装置1と同様な構成を有している。この薬剤注射装置71が薬剤注射装置1と異なるところは、第2部材72に薬液100を収容した収容部74が設けられている点である。つまり、薬剤注射装置71の第2部材72は、薬液100が予め充填されたプレフィルドシリンジになっている。そのため、ここでは、第2部材72について説明し、薬剤注射装置1と共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
薬剤注射装置71の第2部材72は、略筒状に形成されている。この第2部材72の軸方向の一端部は、第1部材11のベース部21を挿入する挿入部31になっており、他端部は、薬液100を収容した収容部74になっている。収容部74の一端は、連通部材13の挿通孔45に連通しているとともに針管5の針孔に連通しており、他端は開口されている。
収容部74内には、収容部74を液密に封止するガスケット(封止部材)75が収納されている。つまり、ガスケット75は、収容部74を2つの空間に仕切っており、連通部材13に連通する一方の空間が液室76になっている。また、収容部74の他方の空間には、プランジャ(押圧部材)78が配置されている。このプランジャ78は、ガスケット75に接続されており、収容部74の他端の開口から突出している。このプランジャ78を操作することにより、ガスケット75が収容部74内で軸方向に移動され、液室76に充填された薬液100の排出が行われる。
また、薬剤注射装置71の針管7は、両頭針になっており、生体に穿刺される第1の針先7Aと、連通部材13に挿入される第2の針先7Bを有している。薬剤注射装置71を使用する前は、針管7の第2の針先7Bが連通部材13の端面側離間部46に配置されており、密着部48を貫通していない。そのため、針管7の針孔が液室76に連通されず、針管7の針孔に薬液100が入り込むことが無い。これにより、液室76の滅菌性を維持することができる。
一方、薬剤注射装置71の使用時は、第1部材11の針突出面22aが皮膚に押し付けられることで、第1部材11と共に針管7が収容部74側に移動する。これにより、針管7の第2の針先7Bは、連通部材13の密着部48を貫通して接面側離間部47に位置し、針管7の針孔と液室76が連通される。そして、プランジャ78を押圧すると、薬液100が針管7の針孔を通って第1の針先7Aから皮膚上層部に注入される。
このように構成された薬剤注射装置71においても、第1部材11の針突出面22aから皮膚へ加わる押付力が適正な押付力を超えると、押付力規制部材15が弾性変形して縮む。これにより、針突出面22aに当接する皮膚が伸びて薄くなることを防止することができる。その結果、針管7の第1の針先7A(刃面7a)を皮膚上層部に確実に位置させることができる。
以上、本発明の薬剤注射装置および注射針組立体の実施の形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の注射針組立体および薬剤注射装置は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述の第1〜第3の実施の形態では、第1部材に調整部を設ける構成とした。しかしながら、本発明に係る調整部としては、第1部材と別体で設けることもできる。その場合は、例えば、針管の周面に調整部を固定する。
1,71…薬剤注射装置、 2…注射針組立体、 3…シリンジ、 5…針管、 5A…針先、 5B…基端、 6…針ハブ、 8…キャップ、 11…第1部材、 12,72…第2部材、 13…連通部材、 14…係止部材(係止部)、 15…押付力規制部材、 21…ベース部、 22…調整部、 22a…針突出面、 23…第1の係合部、 24…第2の係合部、 26…貫通孔、 27…注入用孔、 31…挿入部、 32…嵌入部、 33…ストッパ部、 34…接続片、 36…安定部、 36a…端面、 37…ガイド部、 37a…接触面、 38…ねじ溝、 39…係合部、 41…本体部、 42…フランジ部、 45…挿通孔、 46…端面側離間部、 47…接面側離間部、 48…密着部、 51…係合突起、 52…貫通孔、 55…封止フィルム、 61…シリンジ本体、 62…排出部、 63…ねじ部、 66,76…液室、 74…収容部、 75…ガスケット(封止部材)、 78…プランジャ、 100…薬液

Claims (7)

  1. 皮膚に穿刺される針先を有する針管と、
    前記針管を保持する第1部材と、
    前記第1部材を前記針管の軸方向に移動可能に保持するとともにシリンジの排出部が嵌入される第2部材と、
    前記針管の周囲に設けられ、前記針管を生体に穿刺する場合に皮膚と当接する針突出面が形成された調整部と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、前記第1部材から皮膚に加わる押付力を規定する押付力規制部材と、
    を備えることを特徴とする注射針組立体。
  2. 前記押付力規制部材は、前記第1部材に所定の押付力が加わると、弾性変形する弾性部材からなることを特徴とする請求項1に記載の注射針組立体。
  3. 前記押付力規制部材は、前記押付力を10N以下に規定することを特徴とする請求項1または2に記載の注射針組立体。
  4. 前記第2部材は、前記第1部材を挿入する挿入部を有し、
    前記押付力規制部材は、前記第1部材の外周面に設けられた係合部と、前記第2部材の前記挿入部に設けられた係止部とに係合することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の注射針組立体。
  5. 前記第2部材の内部に配置され、前記針管の前記針先側とは反対の基端側と前記シリンジの排出部とを液密に連通させる連通部材を備える請求項1〜4のいずれかに記載の注射針組立体。
  6. 排出部を有するシリンジと、
    皮膚に穿刺される針先を有する針管と、
    前記針管を保持する第1部材と、
    前記第1部材を前記針管の軸方向に移動可能に保持するとともに前記シリンジの排出部が嵌入される第2部材と、
    前記針管の周囲に設けられ、前記針管を生体に穿刺する場合に皮膚と当接する針突出面が形成された調整部と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、前記第1部材から皮膚に加わる押付力を規定する押付力規制部材と、
    を備えることを特徴とする薬剤注射装置。
  7. 皮膚に穿刺される針先を有する針管と、
    前記針管を保持する第1部材と、
    前記第1部材を前記針管の軸方向に移動可能に保持するとともに、薬液を収容した収容部と、前記収容部を液密に封止する封止部材と、前記封止部材に接続される押圧部材とを有する第2部材と、
    前記針管の周囲に設けられ、前記針管を生体に穿刺する場合に皮膚と当接する針突出面が形成された調整部と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、前記第1部材から皮膚に加わる押付力を規定する押付力規制部材と、
    を備えることを特徴とする薬剤注射装置。
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